JP2023141168A - 加熱調理器および加熱調理器の加熱制御方法 - Google Patents

加熱調理器および加熱調理器の加熱制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】加熱時間を適切に設定できる加熱調理器を提供する。【解決手段】被加熱物20に対する、第1の高周波出力値に対応する第1の加熱時間を入力する加熱時間入力部と、前記第1の高周波出力値を第2の高周波出力値に変更すべき旨の変換指定操作を検出する変換指定操作検出部70と、前記第1の高周波出力値をW1、前記第1の加熱時間をT1、前記第2の高周波出力値をW2、「1」よりも大きい変換定数KをKとし、「T2=K×T1×W1/W2」なる計算によって前記第2の高周波出力値W2に対応する第2の加熱時間T2を算出する加熱条件決定部72と、前記被加熱物20に対する加熱を指令する操作を検出すると、前記第2の高周波出力値W2で前記第2の加熱時間T2、前記被加熱物20を加熱する加熱制御部74と、を備える加熱調理器1に設けた。【選択図】図2

Description

本発明は、加熱調理器および加熱調理器の加熱制御方法に関する。
加熱調理器として、マイクロ波により食品を加熱する、いわゆる電子レンジが知られている。この種の加熱調理器は、一般的に、被加熱物に記載されたマイクロ波出力および加熱時間を設定するための、操作部を備えている。例えば、下記特許文献1の要約には、「被加熱物を加熱するためのマイクロ波発生部(10)から出力するマイクロ波の出力値および加熱時間を含む加熱条件を設定する加熱条件設定手段(100b,100c)と、マイクロ波発生部から出力可能なマイクロ波の最大出力値に基づいて、加熱条件設定手段(100b,100c)により設定されたマイクロ波の出力値と加熱時間を補正する加熱条件補正手段(100d)と、マイクロ波発生部(10)から加熱条件補正手段(100d)により補正された出力値のマイクロ波を、加熱条件補正手段(100d)により補正された加熱時間出力するように、マイクロ波発生部(10)を制御するマイクロ波制御手段(100e)とを備える。」と記載されている。
また、下記特許文献2の要約には、「加熱調理器は、撮影部(16)が撮影した加熱庫(12)内の画像から、読取部(19)が食品に貼付された加熱制御情報を読み取り、補正演算部(29)がその加熱制御情報に基づいて補正演算を行い、加熱制御部(14)が補正演算結果に基づいて加熱部(13)を制御するよう構成されている。」と記載されている。
特開2014-70854号公報 国際公開第2017/154859号
ところで、上述した技術において、一層適切に加熱時間を設定したいという要望がある。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、加熱時間を適切に設定できる加熱調理器および加熱調理器の加熱制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明の加熱調理器は、被加熱物に対する、第1の高周波出力値に対応する第1の加熱時間を入力する加熱時間入力部と、前記第1の高周波出力値を第2の高周波出力値に変更すべき旨の変換指定操作を検出する変換指定操作検出部と、前記第1の高周波出力値をW1、前記第1の加熱時間をT1、前記第2の高周波出力値をW2、「1」よりも大きい変換定数をKとし、「T2=K×T1×W1/W2」なる計算によって前記第2の高周波出力値に対応する第2の加熱時間を算出する加熱条件決定部と、前記被加熱物に対する加熱を指令する操作を検出すると、前記第2の高周波出力値で前記第2の加熱時間、前記被加熱物を加熱する加熱制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、加熱時間を適切に設定できる。
第1実施形態による加熱調理器の模式的な斜視図である。 加熱調理器の制御系統のブロック図である。 タッチパネルの各種表示画面を示す図である。 各種被加熱物の仕上がり温度差の例を示す図である。 加熱条件決定ルーチンのフローチャートである。
[実施形態の概要]
一般的な食品パッケージやレシピ本等には、加熱調理器である電子レンジの高周波出力(ワット数)として、500[W]や600[W]を採用することを前提として加熱時間を指定しているものが多い。一方、多くの加熱調理器は、例えば1000[W]等、より高いワット数を指定できるものがある。このような高いワット数を選択すると、加熱時間すなわち調理時間を短縮できる。
しかし、高いワット数に対する適切な加熱時間を求めることは必ずしも単純ではない。例えば、食品パッケージに「600[W]で5分」という加熱時間が指定されていたとする。仮に「ワット数×時間」(上記例では3000)を維持すればよいとすると、ワット数が1000[W]である場合には、加熱時間は「3分」でよいことになる。しかし、このようにして加熱時間を設定すると、食品等、被加熱物の状態によっては加熱不足になる場合がある。
このため、多くのユーザにおいて、食品パッケージ等に記載されている500[W]や600[W]等のワット数をそのまま採用する傾向が生まれ、加熱調理器1の性能を充分に活用できないという問題が生じている。そこで、後述する実施形態は、被加熱物の状態に応じて、ワット数を高い値に変換する際に適切な加熱時間を容易に設定できるようにしたものである。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態による加熱調理器1の模式的な斜視図である。
図1において、加熱調理器1は、略直方体箱状の筐体100と、筐体100の前面を覆うドア130と、を備えている。ドア130は、矩形枠状に形成されたドア枠部136と、ドア枠部136の中空部に嵌め込まれたドアガラス134と、ドア枠部136の上辺に沿って前方に突出したドアハンドル132と、を備えている。
ドア130は、その下辺に沿って筐体100に対して回動自在に軸支されている。これにより、ユーザは、ドアハンドル132を把持してドア130を開閉することができる。そして、ユーザは、ドア130の開扉状態において、筐体100の内部空間に対して食品等の被加熱物20を出し入れできる。
また、ドア130の右端部には、操作パネル部10が設けられている。操作パネル部10は、ブザー12と、タッチパネル14と、キャンセルボタン16と、スタートボタン18(加熱指令操作部)と、を備えている。タッチパネル14は、略矩形のLCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)と、該LCDに貼付されたタッチパネル等を備えている。
ユーザは、タッチパネル14を操作することにより、高周波出力(ワット数)や加熱時間等、被加熱物20に対する加熱条件を設定することができる。タッチパネル14において加熱条件を設定した後、ユーザがスタートボタン18を押下すると、当該操作は加熱指令操作になる。すなわち、加熱指令操作に対応して、加熱調理器1は、被加熱物20に対する加熱を開始する。被加熱物20に対する加熱が開始された後、ユーザがキャンセルボタン16を押下すると、加熱調理器1は、加熱を中止する。ブザー12は、ユーザに対して、加熱の終了等を音で報知する。
図2は、加熱調理器1の制御系統のブロック図である。
加熱調理器1は、制御部980と、上述した操作パネル部10と、センサ部50と、加熱部60と、通信部64と、を備えている。通信部64は、例えばユーザが保有する携帯端末(図示略)との間で各種情報を入出力する。
センサ部50は、重量センサ52と、赤外線センサ54(温度センサ)と、庫内温度センサ56と、を備えている。重量センサ52は、被加熱物20の重量を計測する。赤外線センサ54は、被加熱物20から放射される赤外線を検出し、これによって被加熱物20の表面温度を計測する。庫内温度センサ56は、加熱調理器1の庫内空間22の温度を計測する。加熱部60は、マグネトロン等(図示略)を含み、被加熱物20を高周波加熱する。ここで、高周波とは、例えば100[MHz]以上の周波数であり、より好ましくは、900[MHz]以上または2400[MHz]以上の周波数である。
また、制御部980は、CPU981と、記憶部982と、通信I/F(インタフェース)983と、入出力I/F984と、センサI/F985と、加熱部I/F986と、を備えている。ここで、記憶部982は、RAM982aと、ROM982bと、を備えている。通信I/F983は、CPU981の制御の下、通信部64との間で各種データを入出力する。入出力I/F984は、操作パネル部10に接続されている。センサI/F985は、センサ部50から各種計測情報を入力する。加熱部I/F986は、CPU981の制御の下、加熱部60に対して各種制御を行う。ROM982bには、CPUによって実行される制御プログラム、各種データ等が格納されている。
図2において、CPU981の内部は、制御プログラム等によって実現される機能をブロックとして示している。すなわち、制御部980は、変換指定操作検出部70と、加熱条件決定部72と、加熱制御部74と、重量判定部76と、温度判定部78と、表示制御部80と、を備えている。
ここで、変換指定操作検出部70は、操作パネル部10において所定の変換指定操作(詳細は後述する)が行われたか否かを検出する。加熱条件決定部72は、加熱部60の被加熱物20に対する加熱時間を算出する。加熱制御部74は、算出された加熱時間だけ、加熱部60を運転させる。重量判定部76は、重量センサ52の計測結果に基づいて、被加熱物20の重量が所定の重量閾値Mthを超えるか否かを判定する。温度判定部78は、赤外線センサ54が計測した被加熱物20の表面温度が、所定の温度閾値Tth未満であるか否かを判定する。表示制御部80は、操作パネル部10に対して、各種の表示制御を行う。
図3は、タッチパネル14の各種表示画面を示す図である。
加熱調理器1の電源が投入されると、表示制御部80(図2参照)は、タッチパネル14に対して、図3に示す画面G1を表示させる。画面G1には、レンジボタン210と、オーブンボタン212と、グリルボタン214と、スチームボタン216と、過熱水蒸気ボタン218と、発酵ボタン220と、が含まれている。
画面G1において、ユーザがレンジボタン210を押下すると、表示制御部80は、タッチパネル14に対して、画面G2を表示させる。画面G2には、ワット数指定ボタン230,232,234,236,238と、リレーボタン240と、が含まれている。ワット数指定ボタン230~238は、加熱部60(図2参照)のワット数すなわち高周波出力として、それぞれ、100[W]、200[W]、500[W]、600[W]および1000[W]を指定するボタンである。また、リレーボタン240は、加熱途中で上述したワット数を切り換える加熱方法を指定するものである。
画面G2において、ユーザが何れかのワット数指定ボタン230~238を押下すると、表示制御部80は、タッチパネル14に対して、画面G3を表示させる。なお、図示の画面G3は、500[W]を指定するワット数指定ボタン234をユーザが押下した場合の画面G3の例である。画面G3には、ワット数表示部250と、加熱時間表示部251と、加熱時間追加ボタン252,254,256(加熱時間入力部)と、クリアボタン258と、ターボ変換ボタン260と、が含まれている。
表示制御部80は、ワット数表示部250に対してワット数を表示させ、加熱時間表示部251に対して現在設定されている加熱時間を表示させる。画面G3の初期状態では、表示制御部80は加熱時間を初期値である「0分0秒」に設定する。加熱時間追加ボタン252,254,256は、それぞれ、加熱時間に対して「1分」、「30秒」および「10秒」の追加を指示するボタンである。ユーザが、これら何れかの加熱時間追加ボタン252,254,256を押下すると、表示制御部80は、加熱時間表示部251に表示される加熱時間に対して、対応する時間を追加する。
また、ユーザがクリアボタン258を押下すると、表示制御部80は、加熱時間をクリアし、初期値である「0分0秒」に戻す。加熱時間表示部251に表示されている加熱時間が「0分1秒」以上である場合に、ユーザがスタートボタン18を押下すると、加熱制御部74(図2参照)は、加熱部60に運転を開始させる。
また、画面G3において、ワット数表示部250に表示されたワット数が500または600[W]、であって、ユーザがターボ変換ボタン260を押下すると、変換指定操作検出部70(図2参照)は、その操作を変換指定操作として検出する。これにより、表示制御部80は、タッチパネル14に対して、画面G4を表示させる。また、画面G4を表示させるために別の方法を採用してもよい。例えば、変換指定操作検出部70は、画面G3が表示されている際にユーザがスタートボタン18を所定時間内に二度押しした事を変換指定操作として検出してもよい。すなわち、この場合も、表示制御部80がタッチパネル14に画面G4を表示させてもよい。換言すれば、変換指定操作検出部70は、スタートボタン18が押下された後、所定時間内に再度押下されると、変換指定操作が行われたものと判定し、スタートボタン18が押下された後、該所定時間内に再度押下されなかった場合は、加熱指令操作が行われたものと判定する。
画面G4は、換算後加熱時間表示部270を有し、ここにはワット数を1000[W]に変更した後の加熱時間が表示される。なお、加熱時間の変換方法については後述する。例えば図示の状態でユーザがスタートボタン18を押下すると、加熱制御部74(図2参照)は、加熱部60に対して、1000[W]での運転を開始させる。なお、タッチパネル14に画面G4が表示されている際にユーザがキャンセルボタン16を押下すると、表示制御部80は、タッチパネル14の表示内容を、元の画面G3に戻す。
図4は、各種被加熱物20の仕上がり温度差ΔTeの例を示す図である。
図4の縦軸は、600[W]・1000[W]の仕上がり温度差ΔTeであり、横軸は被加熱物20の質量(グラム)である。ここで、仕上がり温度差ΔTeの意味について説明する。ある被加熱物20に対して、ワット数をW1(ここでは600[W])とし、加熱時間をT1として加熱したところ、温度がH1[℃]になったとする。次に、同一の質量を有する同一種類の被加熱物20に対して、ワット数をW2(ここでは1000[W])とし、加熱時間を「T2=T1×W1/W2」として加熱したところ、温度がH2[℃]になったとする。W1・W2の仕上がり温度差ΔTeは、「(H2-H1)×100/H1[%]」として定義される値である。
図4において、計測点P16は初期温度25[℃]の「ご飯」であり、計測点P17は初期温度10[℃]の「牛乳」であり、計測点P18は初期温度23[℃]の「水」である。これら計測点P16~P18は、何れも仕上がり温度差ΔTeが-2~2[%]の範囲で収まっている。これらの例のように、一般的に、被加熱物20の初期温度が0[℃]よりも高い場合は、600[W]・1000[W]の仕上がり温度差ΔTeは0[%]付近の値になりやすい。
また、図4において、計測点P12は初期温度-15[℃]の「冷凍ピザ」、計測点P14は初期温度-15[℃]の「冷凍シュウマイ」、計測点P21,P22,P23は初期温度-15[℃]の「冷凍ご飯」である。これらの例のように、一般的に、被加熱物20の初期温度が0[℃]よりも低い冷凍食品は、仕上がり温度差ΔTeが低くなりやすい。換言すれば、ワット数を600[W]、加熱時間をT1とした場合と比較して、ワット数を1000[W]、加熱時間を「T1×0.6」とした場合のほうが、仕上がり温度が低くなりやすい。また、計測点P21,P22,P23の例のように、被加熱物20の質量が大きくなるほど、仕上がり温度差ΔTeは低くなる傾向がある。
そこで、本実施形態においては、変換前ワット数をW1(第1の高周波出力値)、変換後ワット数をW2(第2の高周波出力値)、変換前加熱時間をT1(第1の加熱時間)、変換後加熱時間をT2(第2の加熱時間)としたとき、加熱条件決定部72は、変換後の加熱時間T2を、「T2←K・T1・W1/W2」として算出する。ここで、加熱条件決定部72は、被加熱物20の初期温度が0[℃]以上である場合には、変換定数Kを「1」に設定する。
また、加熱条件決定部72は、被加熱物20の初期温度が0[℃]未満である場合には、変換定数Kを「1」より大きい値に設定する。この場合の変換定数Kは、例えば「1.05」~「1.15」の範囲であることが好ましい。また、この場合、被加熱物20の質量(または重量)が大きくなるほど、変換定数Kを大きくすると、一層好ましい。
図5は、制御部980で実行される加熱条件決定ルーチンのフローチャートである。
本ルーチンは、タッチパネル14に画面G3(図3参照)が表示されている際に、ユーザがターボ変換ボタン260を操作した場合、またはユーザがスタートボタン18を所定時間内に二度押しした場合に起動される。二度押しした場合に起動されるようにすることで、通常の「あたため(加熱指令操作)」と同様の操作感で加熱条件を変更することができる。図5において処理がステップS10に進むと、重量判定部76(図2参照)は、被加熱物20の重量Mが重量閾値Mthを超えているか否かを判定する。ここで、重量閾値Mthは、例えば100[g]程度の重量である。ステップS10において「Yes」と判定されると、加熱条件決定部72は、変換後ワット数W2を、所定の高出力ワット数WHに設定する。
ここで、高出力ワット数WHは、変換前ワット数W1よりも高い値である。上述した例においては、変換前ワット数W1は500または600[W]であり、高出力ワット数WHは1000[W]である。一方、ステップS10において「No」と判定されると、処理はステップS14に進み、加熱条件決定部72は、変換後ワット数W2を、所定の低出力ワット数WLに設定する。ここで、低出力ワット数WLは、変換前ワット数W1よりも低い値であり、例えば200[W]である。これは、被加熱物20の重量Mが非常に小さい場合には加熱調理器1が空焚きに近い状態になるため、加熱調理器1の各部を保護するため、低出力ワット数WLを適用することが好ましいためである。
上述したステップS12が終了すると、処理はステップS16に進み、温度判定部78は、赤外線センサ54の計測結果に基づいて、被加熱物20の表面温度が、所定の温度閾値Tth未満であるか否かを判定する。ここで、温度閾値Tthは、例えば0[℃]である。ステップS16において「Yes」と判定されると、処理はステップS18に進み、加熱条件決定部72は、変換定数Kを低温用定数K0に設定する。ここで、低温用定数K0は、「1」より大きい値であり、「1.05」~「1.15」の範囲であることが好ましい。また、被加熱物20の質量(または重量)が大きくなるほど、低温用定数K0を大きくすると、一層好ましい。
一方、ステップS16において「No」と判定されると、処理はステップS20に進む。また、上述したステップS14の処理が完了した場合も処理はステップS20に進む。ここでは、加熱条件決定部72は、変換定数Kを「1」に設定する。ステップS18またはS20において変換定数Kが決定されると、次に処理はステップS22に進む。ここでは、加熱条件決定部72は、「T2←K・T1・W1/W2」により、変換後加熱時間T2を決定する。
次に、処理がステップS24に進むと、表示制御部80は、画面G4をタッチパネル14に表示させる。この画面G4には、上述した変換後ワット数W2および変換後加熱時間T2の値が表示される。以上により、本ルーチンの処理が終了する。その後、ユーザがスタートボタン18を押下すると、加熱制御部74(図2参照)は加熱部60を制御して被加熱物20を加熱させる。そして、変換後加熱時間T2が経過すると、加熱制御部74は加熱部60を停止させ、ブザー12に、加熱の終了を報知する所定の音声を出力させる。
[実施形態の効果]
以上のように上述の実施形態によれば、加熱調理器1は、被加熱物20に対する、第1の高周波出力値(W1)に対応する第1の加熱時間(T1)を入力する加熱時間入力部(252~256)と、第1の高周波出力値(W1)を第2の高周波出力値(W2)に変更すべき旨の変換指定操作を検出する変換指定操作検出部70と、第1の高周波出力値(W1)をW1、第1の加熱時間(T1)をT1、第2の高周波出力値(W2)をW2、「1」よりも大きい変換定数KをKとし、「T2=K×T1×W1/W2」なる計算によって第2の高周波出力値(W2)に対応する第2の加熱時間(T2)を算出する加熱条件決定部72と、被加熱物20に対する加熱を指令する操作を検出すると、第2の高周波出力値(W2)で第2の加熱時間(T2)、被加熱物20を加熱する加熱制御部74と、を備える。このように、「1」よりも大きい変換定数Kを適用することにより、特に初期温度の低い被加熱物20に対して加熱時間を適切に設定できる。
また、加熱調理器1は、被加熱物20の重量Mを計測する重量センサ52と、重量Mが所定の重量閾値Mthを超えるか否かを判定する重量判定部76と、をさらに備え、加熱条件決定部72は、重量判定部76の判定結果が肯定である場合には、第2の高周波出力値(W2)を第1の高周波出力値(W1)よりも高い値とし、重量判定部76の判定結果が否定である場合には、第2の高周波出力値(W2)を第1の高周波出力値(W1)よりも低い値とすると一層好ましい。これにより、被加熱物20の重量Mが小さい場合には、第2の高周波出力値(W2)を低い値とすることにより、加熱調理器1を適切に保護できる。
また、被加熱物20の加熱前の温度を計測する温度センサ(54)と、温度が所定の温度閾値Tth以下であるか否かを判定する温度判定部78と、をさらに備え、加熱条件決定部72は、温度判定部78の判定結果が否定である場合には、温度判定部78の判定結果が肯定である場合と比較して、変換定数Kを小さくすると一層好ましい。これにより、被加熱物20の加熱前の温度に応じて、より適切な変換定数Kを決定でき、被加熱物20に対して、加熱時間をより適切に設定できる。
また、加熱条件決定部72は、変換定数Kを「1.05~1.15」の範囲に設定するとともに、重量が大きくなるほど変換定数Kを大きくすると一層好ましい。これにより、被加熱物20の重量に応じて、一層適切な変換定数Kを決定でき、被加熱物20に対して、加熱時間をより適切に設定できる。
また、加熱調理器1は、被加熱物20に対する加熱を指令する加熱指令操作を行う加熱指令操作部(18)を備え、変換指定操作検出部70は、加熱指令操作部(18)が押下された後、所定時間内に再度押下されると、変換指定操作が行われたものと判定し、加熱指令操作部(18)が押下された後、所定時間内に再度押下されなかった場合は、加熱指令操作が行われたものと判定すると一層好ましい。これにより、通常の「あたため(加熱指令操作)」と同様の操作感で加熱条件を変更することができる。
[変形例]
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。上述した実施形態は本発明を理解しやすく説明するために例示したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、上記実施形態の構成に他の構成を追加してもよく、構成の一部について他の構成に置換をすることも可能である。また、図中に示した制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上で必要な全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。上記実施形態に対して可能な変形は、例えば以下のようなものである。
(1)上記実施形態における制御部980のハードウエアは一般的なコンピュータによって実現できるため、図5に示したフローチャート、その他上述した各種処理を実行するプログラム等を記憶媒体に格納し、または伝送路を介して頒布してもよい。
(2)図5に示した処理、その他上述した各処理は、上記実施形態ではプログラムを用いたソフトウエア的な処理として説明したが、その一部または全部をASIC(Application Specific Integrated Circuit;特定用途向けIC)、あるいはFPGA(Field Programmable Gate Array)等を用いたハードウエア的な処理に置き換えてもよい。
(3)上記実施形態において実行される各種処理は、図示せぬネットワーク経由でサーバコンピュータが実行してもよく、上記実施形態において記憶される各種データも該サーバコンピュータに記憶させるようにしてもよい。
1 加熱調理器
18 スタートボタン(加熱指令操作部)
20 被加熱物
52 重量センサ
54 赤外線センサ(温度センサ)
70 変換指定操作検出部
72 加熱条件決定部
74 加熱制御部
76 重量判定部
78 温度判定部
252~256 加熱時間追加ボタン(加熱時間入力部)
K 変換定数
M 重量
T1 変換前加熱時間(第1の加熱時間)
T2 変換後加熱時間(第2の加熱時間)
W1 変換前ワット数(第1の高周波出力値)
W2 変換後ワット数(第2の高周波出力値)
Mth 重量閾値
Tth 温度閾値

Claims (6)

  1. 被加熱物に対する、第1の高周波出力値に対応する第1の加熱時間を入力する加熱時間入力部と、
    前記第1の高周波出力値を第2の高周波出力値に変更すべき旨の変換指定操作を検出する変換指定操作検出部と、
    前記第1の高周波出力値をW1、前記第1の加熱時間をT1、前記第2の高周波出力値をW2、「1」よりも大きい変換定数をKとし、「T2=K×T1×W1/W2」なる計算によって前記第2の高周波出力値に対応する第2の加熱時間を算出する加熱条件決定部と、
    前記被加熱物に対する加熱を指令する操作を検出すると、前記第2の高周波出力値で前記第2の加熱時間、前記被加熱物を加熱する加熱制御部と、を備える
    ことを特徴とする加熱調理器。
  2. 前記被加熱物の重量を計測する重量センサと、
    前記重量が所定の重量閾値を超えるか否かを判定する重量判定部と、をさらに備え、
    前記加熱条件決定部は、前記重量判定部の判定結果が肯定である場合には、前記第2の高周波出力値を前記第1の高周波出力値よりも高い値とし、前記重量判定部の判定結果が否定である場合には、前記第2の高周波出力値を前記第1の高周波出力値よりも低い値とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記被加熱物の加熱前の温度を計測する温度センサと、
    前記温度が所定の温度閾値以下であるか否かを判定する温度判定部と、をさらに備え、
    前記加熱条件決定部は、前記温度判定部の判定結果が否定である場合には、前記温度判定部の判定結果が肯定である場合と比較して、前記変換定数を小さくする
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の加熱調理器。
  4. 前記加熱条件決定部は、前記変換定数を「1.05~1.15」の範囲に設定するとともに、前記重量が大きくなるほど前記変換定数を大きくする
    ことを特徴とする請求項3に記載の加熱調理器。
  5. 前記被加熱物に対する加熱を指令する加熱指令操作を行う加熱指令操作部を備え、
    前記変換指定操作検出部は、前記加熱指令操作部が押下された後、所定時間内に再度押下されると、前記変換指定操作が行われたものと判定し、前記加熱指令操作部が押下された後、前記所定時間内に再度押下されなかった場合は、前記加熱指令操作が行われたものと判定する
    ことを特徴とする請求項4に記載の加熱調理器。
  6. 被加熱物に対する、第1の高周波出力値に対応する第1の加熱時間を入力する過程と、
    前記第1の高周波出力値を第2の高周波出力値に変更すべき旨の変換指定操作を検出する過程と、
    前記第1の高周波出力値をW1、前記第1の加熱時間をT1、前記第2の高周波出力値をW2、「1」よりも大きい変換定数をKとし、「T2=K×T1×W1/W2」なる計算によって前記第2の高周波出力値に対応する第2の加熱時間を算出する加熱時間算出過程と、
    前記被加熱物に対する加熱を指令する操作を検出すると、前記第2の高周波出力値で前記第2の加熱時間、前記被加熱物を加熱する過程と、を有する
    ことを特徴とする加熱調理器の加熱制御方法。
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