JP2004212010A - 高周波加熱調理器 - Google Patents

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JP2004212010A
JP2004212010A JP2003002061A JP2003002061A JP2004212010A JP 2004212010 A JP2004212010 A JP 2004212010A JP 2003002061 A JP2003002061 A JP 2003002061A JP 2003002061 A JP2003002061 A JP 2003002061A JP 2004212010 A JP2004212010 A JP 2004212010A
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heating
cooking
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Koichi Yagi
功一 八木
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】市販されている冷凍食品の調理時間を出来映えを変えることなく、包装紙に記載されている調理時間より大幅に短縮すること。
【解決手段】市販の冷凍食品の包装紙に記載されてある高周波出力および調理時間を入力手段2で設定することにより、演算部はその冷凍食品を調理するのに必要な電力量(高周波出力*調理時間)を演算し、その値を用いて、その時電子レンジが出すことができる最大高周波出力から必要な調理時間を換算し、出来映えを変えることなく、高価なセンサーや複雑なシーケンスを使用することなく、調理時間を大幅に短縮することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子レンジで特に市販の冷凍食品の調理に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近さまざまな種類の冷凍食品が各食品メーカーから発売されており、冷凍保存技術の進歩により、味もよく簡単に調理ができることから、冷凍食品市場は拡大している。
【0003】
一般に、冷凍された食品や、加熱を要する食品は、食品の包装されている袋などに加熱調理や加熱時間等の説明が記されている。したがって、調理者はその包装紙に表示されている説明を読み、それによって調理装置例えば電子レンジの高周波出力を設定し、さらに所定の時間を設定する準備動作を行った後、スタートキーを押して調理している。また、冷凍食品の食品重量を設定し、その設定重量により調理時間を決定し、常に一定の大きな高周波出力で調理を開始し、調理時間とともに高周波出力を順次低下するように制御を行ったり、赤外線センサー等を利用して表面温度を検知し、その温度により、加熱方法の制御を行っている(例えば特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−101845号公報(第2頁)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような技術では、家庭の冷凍庫に保存されている肉類や魚類の冷凍食品の解凍には適しているが、市販の加熱調理や加熱時間等の説明が包装紙に記されている冷凍食品には、せっかく食品メーカーが最適な加熱方法を記載しているのに、包装紙に記載されている高周波出力や調理時間が利用できず適していなかった。
【0006】
また、最近の電子レンジは従来の500W、600W高周波出力が主流であった頃と比べて、高出力化されており、700W、800W、中には1000Wというものまで発売されている。しかし、従来の電子レンジではせっかく高出力を出せる能力があるにもかかわらず、最初の3分は800Wで3分以降は500Wというように時間とともに高周波出力が変化してしまったり、冷凍食品の包装紙には、高周波出力が500Wまたは600Wでの調理時間を記載していることが大半であるために、常時800Wや1000Wの出力が出せたとしても、調理時間を自分で計算しなければならず、結局800Wや1000Wの高出力を出すことができるのにもかかわらず、使用せずに、わざわざ500Wまたは600Wを使用して、包装紙に記載されている時間だけ調理に時間がかかってしまうという課題を有していた。
【0007】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、高価なセンサーや複雑なシーケンスを使用することなく、電子レンジが出せる高出力を最大限利用して、冷凍食品の包装紙に記載してある調理時間を、大幅に短縮することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記従来の課題を解決するために、本発明の加熱調理器は、食品の包装紙に記載してある高周波出力および調理時間表示を入力手段より入力することにより、前記高周波出力および前記調理時間表示を換算する演算手段を有し、その冷凍食品を調理するのに必要な電力量(高周波出力*調理時間)を演算し、その値を用いて、その時電子レンジが出すことができる最大高周波出力から必要な調理時間を換算し出来映えを変えることなく、調理時間を大幅に短縮することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、食品を収納する加熱室と、前記食品を高周波加熱する加熱手段と、前記加熱手段を制御する制御手段と、調理情報を入力するための入力手段と、前記入力情報をもとに加熱条件を換算する演算部とを備え、前記加熱手段は、前記演算部で換算された加熱シーケンスで制御されることを特徴とした高周波加熱調理器で、前記入力手段により、食品の所定の調理情報を入力することで最適な加熱条件に換算する演算部を有することにより出来映えを変えることなく、高価なセンサーや複雑なシーケンスを使用することなく、調理時間を大幅に短縮することができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、演算部で換算した加熱シーケンスを加熱制御に使用するかを決定する入力キーを用いることにより、このキーが押された時は調理時間を換算し、押されていない時は換算しないというように切り換え機能を持たすことができる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、入力手段はバーコードによる読み取りとし、読み取られた調理情報を、最適な加熱条件に換算する演算部を有することにより出来映えを変えることなく、高価なセンサーや複雑なシーケンスを使用することなく、調理時間を大幅に短縮することができる。
【0012】
【実施例】
以下本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0013】
(実施例1)
図2は、本発明の第1の実施例における電子レンジの外観斜視図であり、1は加熱室、2は入力手段である。
【0014】
市販されている冷凍食品は、食品の包装されている袋などに加熱調理や調理時間等の説明が記されている。したがって調理者はその包装紙に表示されている説明を読み、それによって電子レンジの入力手段2より包装紙に表示されている高周波出力と調理時間を設定する準備動作を行った後、スタートキーを押す。演算部は、入力手段2により入力された高周波出力P1と調理時間t1から冷凍食品を調理するのに必要な電力量(P1・t1)を演算し、その値とその時電子レンジが出せる最大高周波出力P2から必要な調理時間t2を演算し、加熱を開始する。図3は上記の演算部の制御を流れ図に表したものである。電子レンジが出せる最大高周波出力P2が常に一定の場合、必要な調理時間t2を算出するための計算式は
P1・t1=P2・t2
の関係式より
t2=P1・t1/P2
となる。
例1として冷凍食品の包装紙に500W3分と記載されていて、電子レンジが常時900Wの場合、入力手段2により、高周波出力を500W、調理時間を3分(180秒)と入力すると
t2=500*180/900=100
の演算により1分40秒(100秒)で調理が終了し、調理時間が3分から1分40秒に大幅に短縮される。
【0015】
図4(a)は例1においてt2を求める方法をわかりやすくグラフ化したものである。
【0016】
また、電子レンジが出せる最大高周波出力P2が常に一定ではなくて、ある時間T1後にP2’に変化する場合のt2を求めるための計算式は場合分けが2つあり、
(1)P1・t1<=P2・T1の時
電子レンジは最大高周波出力P2で調理終了するので、例1と同様にして
P1・t1=P2・t2
の関係式より
t2=P1・t1/P2
となる。
【0017】
例2−1として冷凍食品の包装紙に500W5分と記載されていて、電子レンジが最初の3分(180秒)は1000Wで3分以降は600Wの場合、入力手段2により、高周波出力を500W、調理時間を5分(300秒)と入力すると
500*300<=1000*180より
例1と同様に
t2=500*300/1000=150
の演算により2分30秒(150秒)で調理が終了し、調理時間が5分から2分30秒に大幅に短縮される。
【0018】
(2)P1・t1>P2・T1の時
電子レンジは最大高周波出力P2’で調理終了するので、
P1・t1=P2・T1+P2’・(t2−T1)
の関係式より
t2=T1+(P1・t1−P2・T1)/P2’
となる。
【0019】
例2−2として冷凍食品の包装紙に500W8分と記載されていて、電子レンジが最初の3分(180秒)は1000Wで3分以降は600Wの場合、入力手段2により、高周波出力を500W、調理時間を8分(480秒)と入力すると
500*480>=1000*180より
t2=180+(500*480−1000*180)/600=280
の演算により4分40秒(280秒)で調理が終了し、調理時間が8分から4分40秒に大幅に短縮される。
【0020】
図4(b)は例2−2においてt2を求める方法をわかりやすくグラフ化したものである。
【0021】
一般的には入力手段2により入力された高周波出力P1と調理時間t1から冷凍食品を調理するのに必要な電力量(P1・t1)を演算し、電子レンジが出せる最大出力P(t)を時間tで積分した値を用いて調理時間t2を求めることになる。
【0022】
P1・t1=∫P(t)・dt
の関係式よりt2を求めることができる。
【0023】
図4(c)は一般的にt2を求める方法をわかりやすくグラフ化したものである。
【0024】
また、入力手段2は、既存のキーに冷凍食品専用の高周波出力入力用と調理時間入力用の2つのキーを追加して設けてもよいが、冷凍食品キー3を1つ設けることにより、このキーを押した時だけ、高周波出力および調理時間の換算を行い、冷凍食品キー3が押されていない時は、換算を行わないように切り換えの機能を持たし、入力手段2を既存のレンジキー4と調理時間設定キー5に割り当てることにより構成することもできる。図5は、上記の操作を表した流れ図であり、図1は冷凍食品キー3と既存のレンジキー4と既存の調理時間設定キー5を表した図である。調理者は市販の冷凍食品を調理する場合は、冷凍食品キー3を押した後、冷凍食品の包装紙に記載してある高周波出力および調理時間を既存のレンジキー4と既存の調理時間設定キー5から入力する。市販の冷凍食品を調理しない場合は冷凍食品キー3を押さずに既存のレンジキー4と既存の調理時間設定キー5から入力するようにする。さらに、冷凍食品の包装紙には、バーコードが必ず記載されているので、入力手段2は、バーコードによる読み取り方式にしてもよい。
【0025】
【発明の効果】
以上のように、請求項1、2、3記載の発明によれば、入力手段より市販の冷凍食品の包装紙に記載されてある高周波出力および調理時間をそれぞれ入力することにより、演算部はその入力された値から、冷凍食品を調理するのに必要な電力量(高周波出力*調理時間)を演算し、その値とその時電子レンジが出すことができる最大高周波出力から調理時間を換算し、出来映えを変えることなく、高価なセンサーや複雑なシーケンスを使用することなく、調理時間を大幅に短縮することができる。また、冷凍食品キーを新たに設けることにより、このキーが押された時は調理時間を換算し、押されていない時は換算しないというように切り換え機能を持たすことができる。さらに、入力手段は、バーコードによる読み取り方式にすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における入力手段を表すための図
【図2】本発明の実施例1における高周波加熱調理器の外観斜視図
【図3】本発明の実施例1における演算方法を表した流れ図
【図4】本発明の実施例1における演算方法を説明するためのグラフ
【図5】本発明の実施例1における操作方法を表した流れ図
【符号の説明】
1 加熱室
2 入力手段
3 冷凍食品キー
4 既存のレンジキー
5 既存の調理時間設定キー

Claims (3)

  1. 食品を収納する加熱室と、前記食品を高周波加熱する加熱手段と、前記加熱手段を制御する制御手段と、調理情報を入力する入力手段と、前記入力情報をもとに加熱条件を換算する演算部とを備え、前記加熱手段は、前記演算部で換算された加熱シーケンスで制御されることを特徴とした高周波加熱調理器。
  2. 演算部で換算した加熱シーケンスを加熱制御に使用するかを決定する入力キーを用いたことを特徴とする請求項1に記載の高周波加熱調理器。
  3. 入力手段はバーコードによる読み取ることを特徴とする請求項1または2に記載の高周波加熱調理器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006046893A (ja) * 2004-08-04 2006-02-16 Samsung Electronics Co Ltd 調理装置及び調理方法
JP2014070854A (ja) * 2012-10-01 2014-04-21 Sharp Corp 加熱調理器
JP2018025387A (ja) * 2015-03-10 2018-02-15 パナソニックIpマネジメント株式会社 加熱調理器
JP7563754B2 (ja) 2021-09-06 2024-10-08 アイリスオーヤマ株式会社 加熱調理器

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