JP2023085569A - 日焼け抑制用組成物 - Google Patents

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麻衣子 山田
Maiko Yamada
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Abstract

【課題】肌を日焼けしにくい性質に導くことができる組成物を提供する。【解決手段】サンザシエキスとトラネキサム酸もしくはその誘導体またはその塩とを含有する組成物。該組成物は、ケラチノサイトにおける時計遺伝子Dec1の発現を抑制することができ、それにより炎症性メディエータPGE2の産生が抑制される。【選択図】図1

Description

本発明は、肌を日焼けしにくい性質に導くことができる組成物に関する。
紫外線へ曝露した肌は、炎症が生じ火照りや肌荒れ、色素沈着に至る、いわゆる「日焼け」の状態になり好ましくない。日焼けやその後の色素沈着などの皮膚症状は外観から容易に認められるため、顔の印象に大きく影響する。そのため、皮膚の色素沈着の予防や改善に対する関心は、肌を美しく見せたいという願望を持つ人を中心にとても高く、紫外線防御用化粧料や美白用化粧料の需要は近年大きいものとなっている。
紫外線防御用化粧料としては、紫外線吸収剤や紫外線散乱剤等を配合したものが広く使用されており、これは紫外線が皮膚にダメージを与える前にカットすることにより、日焼けを未然に防ぐものである。また、美白用化粧料としては、メラニン産生抑制剤、チロシナーゼ阻害剤、チロシナーゼ遺伝子発現抑制剤、α-MSH阻害剤、抗酸化剤等、メラニンの皮膚貯留が生じる作用機序に働きかけて、色素沈着を予防・改善するものである。
しかしながら、肌自体を日焼けしにくい性質にするための化粧料はこれまでに提案されていない。
紫外線に曝露した皮膚内では、種々のケミカルメディエータ等が産生される。かかるケミカルメディエータとしては、アラキドン酸代謝物であるプロスタグランジン類やロイコトリエン類、サイトカインの一種であるインターロイキン類や腫瘍壊死因子-αなどがある。これらのうちプロスタグランジン類E2(PGE2)は、代表的な炎症性メディエータとして広く知られており、紫外線への曝露等によってPGE2産生が高まると炎症が引き起こされて、皮膚組織に大きなダメージが与えられ、肌を日焼け状態、そして色素沈着に至らしめるため、皮膚におけるPGE2産生は抑制することが望ましい。
近年、該日リズムと称される約24時間の周期性を生体において維持する機能を有する種々の「時計遺伝子」について研究がなされている。その中で、皮膚の角化細胞(ケラチノサイト)において時計遺伝子Dec1の発現が低下すると、紫外線照射時のPGE産生量が低下することが開示されている(特許文献1)。また、特定の植物エキス等に、Bmal1等の時計遺伝子の発現調節機能が存在することが報告されている(特許文献2)。
特開2017-176086号号公報 国際公開2011/122040号パンフレット
本発明は、肌を日焼けしにくい性質に導くことができる組成物を提供することを課題とする。
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、時計遺伝子Dec1の発現量が低下したケラチノサイトにおいてPGE産生量が低下することに着目し、Dec1の発現を抑制させる成分が肌を日焼けしにくい性質にし得ることに想到した。そして、
サンザシエキス及びトラネキサム酸類がそれぞれDec1発現抑制作用を有し、さらにこれらを組み合わせると相乗的にDec1発現抑制作用が増強することを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は以下の通りである。
[1]サンザシエキスとトラネキサム酸もしくはその誘導体またはその塩とを含有する組成物。
[2]サンザシエキスとトラネキサム酸もしくはその誘導体またはその塩の含有量の質量比が1:2~1:50である、[1]に記載の組成物。
[3]サンザシエキスを、組成物全体の0.075~10質量%含有する、[1]又は[2]に記載の組成物。
[4]トラネキサム酸もしくはその誘導体またはその塩を、組成物全体の0.3~10質量%含有する、[1]~[3]のいずれかに記載の組成物。
[5]皮膚外用剤である、[1]~[4]のいずれかに記載の組成物。
[6]日焼け抑制用である、[1]~[5]のいずれかに記載の組成物。
[7]サンザシエキスを有効成分として含有する、Dec1発現抑制剤。
[8]トラネキサム酸もしくはその誘導体またはその塩を有効成分として含有する、Dec1発現抑制剤。
本発明により、肌自体を日焼けしにくい性質に導くことができる組成物が提供される。かかる組成物は、従来の肌の日焼けへの対策とは異なるアプローチを提供するものである。すなわち、皮膚が紫外線に曝露する前に紫外線をカットする紫外線防御用化粧料と違い、本発明の組成物は紫外線を浴びた肌であっても日焼け状態に至るのを抑制する。また、色素沈着の作用機序において従来の美白用化粧料がターゲットとするよりもさらに上流の、遺伝子発現レベルで炎症性メディエータを抑制することにより、日焼け肌を予防する。
サンザシエキス及び/又はトラネキサム酸を添加したケラチノサイトにおけるDec1発現量を表すグラフ。
本発明の組成物は、サンザシエキスとトラネキサム酸もしくはその誘導体またはその塩(以降「トラネキサム酸類」とも記す)とを含有する。
サンザシエキスは、サンザシ(Crataegus cuneata)の抽出物、抽出物の画分、精製した画分、及びそれらの溶媒除去物の総称を指す。また、抽出部位は、サンザシの全草、植物体、地上部、根茎部、木幹部、葉部、茎部、花穂、花蕾、果実など特に限定されないが、果実の抽出物が特に好ましい。抽出溶媒としては、水、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノールなどのアルコール類、1,3-ブタンジオール、ポリプロピレングリコールなどの多価アルコール類、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル類等の極性溶媒から選択される1種乃至は2種以上が好適なものとして例示することができる。具体的な抽出方法としては、例えば、植物体等の抽出に用いる部位乃至はその乾燥物を予め粉砕あるいは細切したもの1質量部に対して、溶媒を1~30質量部加え、室温であれば数日間、沸点付近の温度であれば数時間浸漬し、室温まで冷却し後、所望により不溶物及び/又は溶媒除去し、カラムクロマトグラフィー等で分画精製する方法が挙げられる。
トラネキサム酸は、トランス-4-アミノメチルシクロヘキサン-1-カルボン酸を指す。
トラネキサム酸の誘導体としては、特に限定されないが、エステル体やアミド体等が挙げられ、トラネキサム酸のエステルとしてはトラネキサム酸ラウリルエステル、トラネキサム酸ヘキサデシルエステル、トラネキサム酸セチルエステル等を、トラネキサム酸のアミド体としてはトラネキサム酸メチルアミド等を例示できる。
また、トラネキサム酸またはその誘導体の塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩;亜鉛塩;鉄塩;アンモニウム塩;アルギニン、ヒスチジン、リジン、オルニチン等の塩基性アミノ酸との塩;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアミンとの塩等が挙げられる。これらのうち、ナトリウム塩、カリウム塩、トリエタノールアミン塩、アルギニン塩が、後述する皮膚外用剤の態様とするのに好ましい。
サンザシエキスとトラネキサム酸類は、いずれもケラチノサイトにおいて時計遺伝子Dec1の発現を抑制する作用を有する。すなわち、サンザシエキスとトラネキサム酸類は、それぞれDec1発現抑制剤の有効成分である。
なお、任意の物質のDec1発現抑制作用は、対象物質を添加したケラチノサイトにおけるDec1発現量が、添加しなかったケラチノサイトにおける発現量よりも小さいこと、通常90%以下、好ましくは85%以下、より好ましくは80%以下となることにより確認することができる。Dec1の発現量は、例えば、Dec1遺伝子の配列に特異的に結合する配列を有するDNA断片をプライマーとして用いてPCRを行い、mRNA量を測定することにより行うことができる。また、例えば、Dec1遺伝子によりコードされるタンパク質の細胞内存在量を、常法により定量的に測定して、Dec1発現量としてもよい。
ケラチノサイトにおいてDec1の発現が抑制されると、ケラチノサイトにおけるPGE量が抑制され、特に紫外線照射時のPGE量が抑制される。PGE2産生が高まると炎症が引き起こされて、皮膚組織に大きなダメージが与えられ、肌は日焼け状態となる。そして、メラノサイトが活性化され、チロシナーゼによりメラニン産生が亢進し、シミやソバカス等の色素沈着に至るところ、PGE量が抑制されることによりこれら望ましくない症状が生じるのを抑制することができる。したがって、本発明の組成物は、肌を日焼けしにくい性質に導き、色素沈着メカニズムが働くのを未然に防ぐことができるため、日焼け抑制用途に好適である。
本発明の組成物におけるサンザシエキスの含有量は、組成物全量に対して総量で、好ましくは0.075質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、また好ましくは10質量%以下、より好ましくは1質量%以下、さらに好ましくは0.5質量%以下である。
また、本発明の組成物におけるトラネキサム酸類の含有量は、組成物全量に対して総量で、好ましくは0.3質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、さらに好ましくは1質量%以上、また好ましくは10質量%以下、より好ましくは5質量%以下、さらに好ましくは3質量%以である。
また、本発明の組成物におけるサンザシエキスとトラネキサム酸類の各含有量の質量比は、好ましくは1:2~1:50、より好ましくは1:10~1:50、さらに好ましくは1:10~1:25である。
かかる範囲とすることにより、所望の効果を得やすく、また処方設計の自由度を確保できる。
本発明の組成物の剤型としては、ローション剤型、乳液やクリーム等の乳化剤型、オイル剤型、オイルゲル剤型、ジェル剤型、パック、洗浄料等が挙げられる。
また、本発明の組成物は、皮膚外用剤の態様とすることが好ましく、化粧料及び医薬部外品の態様よりが好ましい。
本発明の組成物においては、サンザシエキス及びトラネキサム酸類以外に、通常の皮膚外用剤で使用される任意成分を本発明の効果を損なわない限りにおいて任意に含有することができる。この様な任意成分としては、各種有効成分、油性成分、界面活性剤、多価アルコール、増粘剤、粉体類、紫外線吸収剤等が挙げられる。
有効成分としては、美白成分、シワ改善成分、抗炎症成分、他の動植物由来の抽出物等が挙げられる。
美白成分としては、一般的に化粧料に用いられているものであれば特に限定はない。例えば、4-n-ブチルレゾルシノール、アスコルビン酸グルコシド、3-О-エチルアスコルビン酸、アルブチン、エラグ酸、コウジ酸、リノール酸、ニコチン酸アミド、5,5'-ジプロピルビフェニル-2,2'-ジオール、5'-アデニル酸二ナトリウム、4-メトキシサリチル酸カリウム塩、ハイドロキノン、パントテン酸等が挙げられる。
シワ改善成分としては、一般的に化粧料に用いられているものであれば特に限定はない。例えば、三フッ化イソプロピルオキソプロピルアミノカルボニルピロリジンカルボニルメチルプロピルアミノカルボニルベンゾイルアミノ酢酸ナトリウム、ニコチン酸アミド、ビタミンA又はその誘導体(レチノール、レチナール、レチノイン酸、トレチノイン、イソトレチノイン、レチノイン酸トコフェロール、パルミチン酸レチノール、酢酸レチノール等)、ウルソール酸ベンジルエステル、ウルソール酸リン酸エステル、ベツリン酸ベンジルエステル、ベンジル酸リン酸エステルが挙げられる。
抗炎症成分としては、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸、アラントイン、イソプロピルメチルフェノール、クラリノン、グラブリジン、サリチル酸、トコフェロール酢酸エステル、トコフェロールニコチン酸エステル、ニコチン酸アミド、パントテン酸、パントテニルアルコール、及びこれらの塩又は誘導体等が挙げられ、好ましくは、グリチルリチン酸及びその塩、グリチルレチン酸及びその塩、パントテニルアルコール並びにパントテン酸及びその塩である。
他の動植物由来の抽出物としては、一般的に化粧料等に用いられているものであれば特に限定はない。例えば、アケビエキス、アスナロエキス、アスパラガスエキス、アボカドエキス、アマチャエキス、アーモンドエキス、アルニカエキス、アロエエキス、アロニアエキス、アンズエキス、イチョウエキス、インドキノエキス、ウイキョウエキス、ウドエキス、エイジツエキス、エゾウコギエキス、エンメイソウエキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オウレンエキス、オタネニンジンエキス、オトギリソウエキス、オドリコソウエキス、オレンジエキス、カキョクエキス、カッコンエキス、カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、キウイエキス、キューカンバーエキス、グアバエキス、クジンエキス、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、黒米エキス、クロレラエキス、クワエキス、ケイケットウエキス、ゲットウヨウエキス、ゲンチアナエキス、ゲンノショウコエキス、紅茶エキス、ゴボウエキス、コメエキス、コメ発酵エキス、コメヌカ発酵エキス、コメ胚芽油、コケモモエキス、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンシャエキス、サンショウエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、シモツケソウエキス、シャクヤクエキス、ショウキョウエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、スギナエキス、ステビアエキス、ステビア発酵物、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セージエキス、ゼニアオイエキス、センキュウエキス、センブリエキス、ソウハクヒエキス、ダイオウエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、タイムエキス、タンポポエキス、茶エキス、チョウジエキス、チンピエキス、甜茶エキス、トウガラシエキス、トウキエキス、トウキンセンカエキス、トウニンエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、ハイビスカスエキス、バクモンドウエキス、ハスエキス、パセリエキス、バーチエキス、ハマメリスエキス、ヒキオコシエキス、ヒノキエキス、ビワエキス、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、ブドウ種子エキス、ヘチマエキス、ベニバナエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ボタンエキス、ホップエキス、マツエキス、マヨナラエキス、マロニエエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、モズクエキス、モモエキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユキノシタエキス、ユズエキス、ユリエキス、ヨクイニンエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、緑茶エキス、リンゴエキス、ルイボス茶エキス、レイシエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンギョウエキス、レンゲソウエキス、ローズエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス、ワレモコウエキス等のエキスが好ましいものとして挙げられる。
油性成分としては、極性油、揮発性炭化水素油等が挙げられる。
極性油としては、合成エステル油として、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、イソノナン酸2-エチルヘキシル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12-ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ-2-エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N-アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセリル、トリ-2-エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ-2-エチルヘキサン酸ペンタンエリスリトール、トリ-2-エチルヘキサン酸グリセリル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパンを挙げることができる。
さらに、セチル2-エチルヘキサノエート、2-エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリル、トリ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オイル、セトステアリルアルコール、アセトグリセライド、パルミチン酸2-ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N-ラウロイル-L-グルタミン酸-2-オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ-2-ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバチン酸ジ-2-エチルヘキシル、ミリスチン酸2-ヘキシルデシル、パルミチン酸2-ヘキシルデシル、アジピン酸2-ヘキシルデシル、セバチン酸ジイソプロピル、コハク酸2-エチルヘキシル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル、クエン酸トリエチル、オクチルメトキシシンナメート等も挙げられる。
また、天然油として、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン、トリオクタン酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル等が挙げられる。
揮発性炭化水素油としては、イソドデカン、イソヘキサデカン等が挙げられる。
界面活性剤としては、脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタ
イン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、イミダゾリン系両性界面活性剤(2-ココイル-2-イミダゾリニウムヒドロキサイド-1-カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類、ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等) 、グリセリン脂肪酸エステル類(モノステアリン酸グリセリル等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE-ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE-グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2-オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2-デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類、等が挙げられる。
多価アルコールとしては、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2-ペンタンジオール、2,4-ヘキシレングリコール、1,2-ヘキサンジオール、1,2-オクタンジオール等が挙げられる。
増粘剤としては、グアーガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、カードラン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、グリコーゲン、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビーンガム、サクシノグルカン、カロニン酸,キチン、キトサン、カルボキシメチルキチン、寒天、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ベントナイト等が挙げられる。
粉体類としては、表面を処理されていてもよい、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、表面を処理されていてもよい、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類、表面を処理されていてもよい、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類、レーキ化されていてもよい赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類、が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、糖系紫外線吸収剤、2-(2'-ヒドロキシ-5'-t-オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4-メトキシ-4'-t-ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類、等が挙げられる。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
<実施例>
ケラチノサイト基本培地(KG2;Humedia-KG2、クラボウ社製)を用いて、96ウェルプレートにヒト正常ケラチノサイト(クラボウ社製)を1.0×10個/ウェルになるように播種した。5%二酸化炭素条件下、37℃で一晩培養を行った。その後、培地を除去しPBS(-)で洗浄した後、ケラチノサイト維持用培地(KB2-PR;HuMedia-KB2、クラボウ社製)を各ウェルに100μL添加し、さらに5%二酸化炭素条件下、37℃で24時間培養した。その後、培地を除去しDMSOに溶解したデキサメタゾンを100nM含有するKB2-PR培地を各ウェルに100μL添加し、さらに5%二酸化炭素条件下、37℃で2時間培養した。その後、培地を除去しPBS(-)で洗浄した後、表1に示す試料を含有するKB2-PR培地を、各群3ウェルずつ、200μL添加した。5%二酸化炭素条件下、37℃で24時間培養した。
Figure 2023085569000002
その後、培地を除去しPBS(-)で洗浄したケラチノサイトを回収し、RNeasyMiniKit(QIAGEN社製)のRLT bufferを添加して、mRNAを抽出した。抽出したmRNAを用いてQuantiTect Primer Assay(QIAGEN社製)を用いてRT-PCRを行いDec1のmRNA量を測定した。Dec1のmRNA発現量は、β-actinを内在性コントロールとして比較CT法により算出し、コントロールのケラチノサイトにおけるDec1のmRNA発現量を1とした場合の相対値で示した。
結果を図1に示す。サンザシエキス及びトラネキサム酸にそれぞれDec1の発現抑制作用があること、またこれらを併用すると作用が顕著であることが認められた。
本発明により、日焼けしにくい肌へ導くことができる組成物が提供され、産業上有用である。

Claims (5)

  1. サンザシエキスを有効成分として含有する、Dec1発現抑制剤。
  2. トラネキサム酸もしくはその誘導体またはその塩を有効成分として含有する、Dec1発現抑制剤であって、
    前記誘導体が、トラネキサム酸ラウリルエステル、トラネキサム酸ヘキサデシルエステル、トラネキサム酸セチルエステル、及びトラネキサム酸メチルアミドからなる群から選択される1以上である、Dec1発現抑制剤。
  3. サンザシエキスとトラネキサム酸もしくはその誘導体またはその塩とを有効成分として含有する、Dec1発現抑制剤であって、
    前記誘導体が、トラネキサム酸ラウリルエステル、トラネキサム酸ヘキサデシルエステル、トラネキサム酸セチルエステル、及びトラネキサム酸メチルアミドからなる群から選択される1以上である、Dec1発現抑制剤。
  4. サンザシエキスとトラネキサム酸もしくはその誘導体またはその塩の含有量の質量比が1:2~1:50である、請求項3に記載のDec1発現抑制剤。
  5. 皮膚外用剤である、請求項1~4のいずれか一項に記載のDec1発現抑制剤。
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