JP2020180065A - メラノサイト活性化因子の産生抑制剤 - Google Patents

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崇史 青木
まゆみ 宍戸
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まゆみ 宍戸
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Shoko Sasa
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Abstract

【課題】メラノサイト活性化因子の産生を抑制する技術を提供する。【解決手段】D−パントテニルアルコールをメラノサイト活性化因子の産生抑制剤の有効成分とする。前記メラノサイト活性化因子としては、アドレノメジュリン、エンドセリン、インターロイキン1α、及びインターロイキン6が好ましく挙げられる。【選択図】なし

Description

本発明は、メラノサイト活性化因子の産生を抑制する成分に関する。
紫外線曝露による日焼けのほか、シミ、そばかす、肝斑、薬剤による皮膚の黒化症等の色素沈着による皮膚症状は、色素細胞(メラノサイト)のメラニン生成が亢進された後、生成されたメラニン色素がターンオーバー異常等によって皮膚に沈着することにより生じることが知られている。
このような色素沈着が関連する皮膚症状は外観から容易に認められるため、顔の印象に大きく影響する。そのため、皮膚の色素沈着の予防や改善に対する関心は、肌を美しく見せたいという願望を持つ人を中心にとても高く、美白剤や美白用化粧料の需要は近年大きいものとなっている。
皮膚の色素沈着の予防又は改善を目的とする美白剤としては、アスコルビン酸やハイドロキノン等が古くから知られており、これらを配合した皮膚外用剤が、皮膚の色素沈着の予防又は改善用に広く使用されてきた。また、近年、色素沈着が生じる作用機序の解明により、従来の美白剤とは異なる作用機序を有する美白剤の開発も盛んに行われている。
そのような作用機序のひとつに、メラノサイトで産生されたメラニンがメラノサイトのデンドライト(触手)によりケラチノサイトへ輸送されるメカニズムがあり、これを作用点とするデンドライト伸長抑制剤を美白剤の有効成分とすることが提案されている(特許文献1)。また、メラノサイト活性化因子の制御因子の活性を指標として、色素沈着抑制剤をスクリーニングできることも開示されている。(特許文献2)。
ところで、D−パントテニルアルコールは、パントテン酸のアルコール型誘導体であり、体内でビタミンB5(パントテン酸)に変換される物質である。また、皮膚外用剤の配合成分として古くから用いられており、D−パントテニルアルコールを含む皮膚外用剤が種々提案されている。
特許文献3には、D−パントテニルアルコールを含有する皮膚化粧料が、肌荒れ、特に肌のかさつきを改善して、肌質を整えることが記載されている。
特許文献4には、D−パントテニルアルコールと他の美白成分とを組み合わせた組成物によれば、美白効果を早く得られることが記載されている。
特開2013−236579号公報 特開2019−004746号公報 特開2012−41302号公報 国際公開2015/152384号
本発明は、メラノサイト活性化因子の産生を抑制する技術を提供することを課題とする。
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、D−パントテニルアルコールが、優れたメラノサイト活性化因子の産生抑制作用を発揮することを見出し、本発明
を完成させるに至った。
すなわち、本発明は以下の通りである。
[1]D−パントテニルアルコールを含有する、メラノサイト活性化因子の産生抑制剤。
[2]前記メラノサイト活性化因子が、アドレノメジュリン、エンドセリン、インターロイキン1α、及びインターロイキン6からなる群から選択される、[1]に記載の産生抑制剤。
[3][1]又は[2]に記載の産生抑制剤を含有する、色素沈着抑制用の組成物。
[4]皮膚外用剤である、[3]に記載の組成物。
[5]化粧料である、[4]に記載の組成物。
本発明により、メラノサイト活性化因子の産生抑制剤が提供される。かかる抑制剤は、皮膚の色素沈着抑制用の組成物に好適となる。
UVB非照射の対照群、並びにUVB照射のD−パントテニルアルコール添加群及び対照群の、ケラチノサイト培養上清におけるエンドセリン量を表すグラフ。
本発明のメラノサイト活性化因子の産生抑制剤は、D−パントテニルアルコールを含有する。
D−パントテニルアルコールは、パントテン酸のアルコール型誘導体であり、以下に示す構造を有する。
D−パントテニルアルコールは化粧料などの皮膚外用剤用の素材として用いられており、その入手に困難性はなく、市販品を適宜用いることができる。
Figure 2020180065
D−パントテニルアルコールは、メラノサイト活性化因子の産生を抑制する作用を有する。
ここで、メラノサイト活性化因子は、メラノサイトに何らかの刺激を与え活性化させる因子をいい、好ましくはアドレノメジュリン、エンドセリン、インターロイキン1α、及びインターロイキン6からなる群から選択され、本発明の剤によりこれらのうち一種又は二種以上の産生が抑制される。これらの因子のうち、アドレノメジュリンが特に好ましい。
アドレノメジュリンは、メラノサイトを活性化してデンドライトの数を増加させたり伸長させたりする作用を有する。増加し、また伸長したデンドライトは、メラニンのメラノサイトからケラチノサイトへの輸送に関与し、色素沈着の亢進に至る。
ここで、「メラノサイト活性化因子の産生」とは、産生量、産生速度のいずれも含んでよいが、通常は産生量を指し、該因子のタンパク質又はそれをコードする遺伝子の発現量
により表される。タンパク質又は遺伝子(通常はmRNA)の発現量は、常法により測定することができる。あるいは、該因子の産生量は、該因子の反応活性の測定値で表されてもよく、例えばアドレノメジュリン活性については、デンドライトを形態変化させる活性を任意の方法で測定した値であってもよい(特許文献1参照)。通常、メラノサイト活性化因子はケラチノサイトにおいて発現するため、活性量はケラチノサイトにおいて測定した値とすることができる。
「産生の抑制」とは、D−パントテニルアルコールを添加した場合のメラノサイト活性化因子の産生が、添加しなかった場合の産生よりも小さいことをいい、通常95%以下、好ましくは85%以下、より好ましくは80%以下となることにより確認することができる。
一般に、メラノサイトが活性化されるとチロシナーゼによりメラニン産生が亢進することが知られている。したがって、メラノサイト活性化因子の産生が抑制されることにより、メラニン産生が抑制されるため、D−パントテニルアルコールは美白効果を奏する。
なお、本明細書において美白とは、色素沈着の抑制(予防及び/又は改善)をいい、より具体的には、シミ、くすみ、そばかす、日焼け、皮膚の炎症や刺激による黒ずみ等のメラニン産生亢進、過剰蓄積、及び沈着異常等により生じる色素沈着症状、並びにステロイド等の薬物による皮膚の黒化症等の色素沈着をもたらす疾患等による色素沈着症状などの、予防及び/又は改善をいう。すなわち、本発明のメラノサイト活性化因子の産生抑制剤は、色素沈着抑制用の組成物に好適に含有させることができる。
本発明の色素沈着抑制用の組成物において、本発明のメラノサイト活性化因子の産生抑制剤の含有量は、D−パントテニルアルコール量に換算して、組成物全量に対して総量で、好ましくは0.01〜20質量%、より好ましくは0.1〜10質量%、さらに好ましくは0.1〜5質量%である。かかる範囲において、所望の効果を得やすく、また処方設計の自由度を確保できる。
本発明の色素沈着抑制用の組成物の剤型としては、ローション剤型、乳液やクリーム等の乳化剤型、オイル剤型、オイルゲル剤型、ジェル剤型、パック、洗浄料等が挙げられる。
また、本発明の色素沈着抑制用の組成物は、皮膚外用剤の態様とすることが好ましく、化粧料及び医薬部外品の態様よりが好ましい。
本発明の色素沈着抑制用の組成物においては、D−パントテニルアルコール以外に、通常の皮膚外用剤で使用される任意成分を本発明の効果を損なわない限りにおいて任意に含有することができる。この様な任意成分としては、各種有効成分、油性成分、界面活性剤、多価アルコール、増粘剤、粉体類、紫外線吸収剤等が挙げられる。
有効成分としては、他の美白成分、シワ改善成分、抗炎症成分、動植物由来の抽出物等が挙げられる。
他の美白成分としては、一般的に化粧料に用いられているものであれば特に限定はない。例えば、4−n−ブチルレゾルシノール、アスコルビン酸グルコシド、3−О−エチルアスコルビン酸、アルブチン、エラグ酸、コウジ酸、リノール酸、ニコチン酸アミド、5,5'−ジプロピルビフェニル−2,2'−ジオール、5'−アデニル酸二ナトリウム、4
−メトキシサリチル酸カリウム塩、ハイドロキノン等が挙げられる。
シワ改善成分としては、一般的に化粧料に用いられているものであれば特に限定はない。例えば、三フッ化イソプロピルオキソプロピルアミノカルボニルピロリジンカルボニルメチルプロピルアミノカルボニルベンゾイルアミノ酢酸ナトリウム、ニコチン酸アミド、
ビタミンA又はその誘導体(レチノール、レチナール、レチノイン酸、トレチノイン、イソトレチノイン、レチノイン酸トコフェロール、パルミチン酸レチノール、酢酸レチノール等)、ウルソール酸ベンジルエステル、ウルソール酸リン酸エステル、ベツリン酸ベンジルエステル、ベンジル酸リン酸エステルが挙げられる。
抗炎症成分としては、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸、アラントイン、イソプロピルメチルフェノール、クラリノン、グラブリジン、サリチル酸、トコフェロール酢酸エステル、トコフェロールニコチン酸エステル、ニコチン酸アミド、パントテン酸、パントテニルアルコール、及びこれらの塩又は誘導体等が挙げられ、好ましくは、グリチルリチン酸及びその塩、グリチルレチン酸及びその塩、パントテニルアルコール並びにパントテン酸及びその塩である。
動植物由来の抽出物としては、一般的に化粧料等に用いられているものであれば特に限定はない。例えば、アケビエキス、アスナロエキス、アスパラガスエキス、アボカドエキス、アマチャエキス、アーモンドエキス、アルニカエキス、アロエエキス、アロニアエキス、アンズエキス、イチョウエキス、インドキノエキス、ウイキョウエキス、ウドエキス、エイジツエキス、エゾウコギエキス、エンメイソウエキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オウレンエキス、オタネニンジンエキス、オトギリソウエキス、オドリコソウエキス、オレンジエキス、カキョクエキス、カッコンエキス、カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、キウイエキス、キューカンバーエキス、グアバエキス、クジンエキス、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、黒米エキス、クロレラエキス、クワエキス、ケイケットウエキス、ゲットウヨウエキス、ゲンチアナエキス、ゲンノショウコエキス、紅茶エキス、ゴボウエキス、コメエキス、コメ発酵エキス、コメヌカ発酵エキス、コメ胚芽油、コケモモエキス、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンシャエキス、サンショウエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、シモツケソウエキス、シャクヤクエキス、ショウキョウエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、スギナエキス、ステビアエキス、ステビア発酵物、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セージエキス、ゼニアオイエキス、センキュウエキス、センブリエキス、ソウハクヒエキス、ダイオウエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、タイムエキス、タンポポエキス、茶エキス、チョウジエキス、チンピエキス、甜茶エキス、トウガラシエキス、トウキエキス、トウキンセンカエキス、トウニンエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、ハイビスカスエキス、バクモンドウエキス、ハスエキス、パセリエキス、バーチエキス、ハマメリスエキス、ヒキオコシエキス、ヒノキエキス、ビワエキス、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、ブドウ種子エキス、ヘチマエキス、ベニバナエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ボタンエキス、ホップエキス、マツエキス、マヨナラエキス、マロニエエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、モズクエキス、モモエキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユキノシタエキス、ユズエキス、ユリエキス、ヨクイニンエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、緑茶エキス、リンゴエキス、ルイボス茶エキス、レイシエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンギョウエキス、レンゲソウエキス、ローズエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス、ワレモコウエキス等のエキスが好ましいものとして挙げられる。
油性成分としては、極性油、揮発性炭化水素油等が挙げられる。
極性油としては、合成エステル油として、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸
ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、イソノナン酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリル、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリスリトール、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパンを挙げることができる。
さらに、セチル2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリル、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オイル、セトステアリルアルコール、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバチン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル、クエン酸トリエチル、オクチルメトキシシンナメート等も挙げられる。
また、天然油として、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン、トリオクタン酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル等が挙げられる。
揮発性炭化水素油としては、イソドデカン、イソヘキサデカン等が挙げられる。
界面活性剤としては、脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類、ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等) 、グリセリン脂肪酸エステ
ル類(モノステアリン酸グリセリル等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類、等が挙げられる。
多価アルコールとしては、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2,4−ヘキシレングリコール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等が挙げられる。
増粘剤としては、グアーガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、カードラン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、グリコーゲン、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビーンガム、サクシノグルカン、カロニン酸,キチン、キトサン、カルボキシメチルキチン、寒天、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ベントナイト等が挙げられる。
粉体類としては、表面を処理されていてもよい、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、表面を処理されていてもよい、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類、表面を処理されていてもよい、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類、レーキ化されていてもよい赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類、が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、糖系紫外線吸収剤、2−(2'−ヒドロキシ−5'−t−オクチルフェニル)ベンゾ
トリアゾール、4−メトキシ−4'−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類
、等が挙げられる。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
<実施例1>D−パントテニルアルコールのメラノサイト活性化因子への影響の検討1
ヒト正常ケラチノサイト(成人、Lot#00702、クラボウ社製)を、6ウェルプレートに
7.5×10cells/wellずつ播種し、HuMedia-KG2培地にて37℃、5%C
環境下で24時間培養した。培養後に、D−パントテニルアルコールを100μg/mL含有する培地に交換した。また、D−パントテニルアルコールを含有しない培地に交換した対照群も設けた。培地交換後に、さらに37℃、5%CO環境下で24時間培養した。培養後に、各ウェルをPBSで洗浄した後、RLTバッファーを350μL/wellずつ添加して細胞を剥離した。剥離した細胞をエッペンドルフチューブに回収し、QIAshredderホモジナイザー(キアゲン社製)をセットして4℃、15000rpm、2分間の条件で遠心分離してmRNAを回収した。回収したmRNAをQIAcubeスピンカラムシ
ステム(キアゲン社製)で処理することにより精製した。精製したmRNAに対して、解析アレイGeneChip Human Genome U133 Plus 2.0 Array(Thermo Fisher Scientific社製
)を用いてマイクロアレイ解析を行い、各遺伝子の発現量を測定した。
D−パントテニルアルコール添加群における各遺伝子の発現量を、対照群における発現量を100%としたときの相対値として、表1に示す。
D−パントテニルアルコールを添加したケラチノサイトでは、アドレノメジュリン、インターロイキン1α、及びインターロイキン6の遺伝子発現が抑制されることが確認された。
Figure 2020180065
<実施例2>D−パントテニルアルコールのメラノサイト活性化因子への影響の検討2
ヒト正常ケラチノサイト(成人、Lot#00702、クラボウ社製)を、24ウェルプレート
に4.0×10cells/wellずつ播種し、HuMedia-KG2培地にて37℃、5%
CO環境下で24時間培養した。培養後に、D−パントテニルアルコールを100μg/mL含有する培地に交換した。また、D−パントテニルアルコールを含有しない培地に交換した対照群も設けた。培地交換後に、さらに37℃、5%CO環境下で24時間培養した。培養後に、培地をPBS500μLに置換し、UVBを照射し(照射群:50mJ/cm、非照射群:0mJ/cm)、D−パントテニルアルコール含有培地(添加群:100μg/mL、対照群:0μg/mL)に交換した。培地交換後に、さらに37℃、5%CO環境下で24時間培養した。培養上清を回収し、Endothelin-1 Quantikine ELISA Kit(R&D Systems社製)を用い、培養上清中のエンドセリン量を測定した。
図1に、各群におけるエンドセリン量を示す。
UVBを照射したケラチノサイトではエンドセリン量が増加するところ、D−パントテニルアルコールの添加によりエンドセリン量が抑制されることが確認された。
本発明により、メラノサイト活性化因子の産生を抑制することができる優れた成分が提供され、産業上有用である。

Claims (5)

  1. D−パントテニルアルコールを含有する、メラノサイト活性化因子の産生抑制剤。
  2. 前記メラノサイト活性化因子が、アドレノメジュリン、エンドセリン、インターロイキン1α、及びインターロイキン6からなる群から選択される、請求項1に記載の産生抑制剤。
  3. 請求項1又は2に記載の産生抑制剤を含有する、色素沈着抑制用の組成物。
  4. 皮膚外用剤である、請求項3に記載の組成物。
  5. 化粧料である、請求項4に記載の組成物。
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