JP7039812B2 - 口唇用のヒアルロン酸産生促進剤 - Google Patents
口唇用のヒアルロン酸産生促進剤 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7039812B2 JP7039812B2 JP2017187327A JP2017187327A JP7039812B2 JP 7039812 B2 JP7039812 B2 JP 7039812B2 JP 2017187327 A JP2017187327 A JP 2017187327A JP 2017187327 A JP2017187327 A JP 2017187327A JP 7039812 B2 JP7039812 B2 JP 7039812B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- extract
- lips
- hyaluronic acid
- acid production
- oil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
- Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
- Medicines Containing Plant Substances (AREA)
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
Description
このことから、本発明者らは、口唇の線維芽細胞と口唇以外の部位の線維芽細胞とでは、ヒアルロン酸産生促進に対する応答性が異なることを見出し、口唇に適したヒアルロン酸産生促進剤の探索及びその評価方法の確立の必要性に想到した。
したがって、本発明は、口唇用のヒアルロン酸産生促進剤、及び口唇のボリューム向上用の外用組成物を提供することを目的とする。また、かかる剤を評価又はスクリーニングするための方法を確立することを目的とする。
[1]ジユ抽出物及び/又はセイヨウボダイジュ抽出物からなる、口唇用のヒアルロン酸産生促進剤。
[2][1]に記載の口唇用のヒアルロン酸産生促進剤を含有する、口唇のボリューム向上用の外用組成物。
[3]化粧料(医薬部外品を含む)である、[2]に記載の外用組成物。
[4]口唇由来の線維芽細胞を用いることを特徴とする、口唇用のヒアルロン酸産生促進剤を評価又はスクリーニングする方法。
[5]被験物質を口唇由来の線維芽細胞に添加する工程、及び被験物質を添加した口唇由来の線維芽細胞におけるヒアルロン酸産生量が、被験物質を添加しなかった口唇由来の線維芽細胞における産生量と比較して大きい被験物質を、口唇用のヒアルロン酸産生促進作用を有すると判断する工程、を含む、[4]に記載の方法。
本発明の口唇用のヒアルロン酸産生促進剤は、ジユ(地楡、ワレモコウ、吾木香、吾亦紅、Sanguisorba officinalis)抽出物及び/又はセイヨウボダイジュ(西洋菩提樹、Tilia platyphyllos)抽出物からなる。
上記植物抽出物は、通常化粧料や医薬品の皮膚外用組成物に用いられるものであればよい。例えば、該植物由来の抽出物自体のみならず、抽出物の画分、精製した画分、抽出物乃至は画分、精製物の溶媒除去物も含んでよい。また、該植物抽出物は、自生若しくは生育された植物、漢方生薬原料等として販売されるものを用いた抽出物、市販されている抽出物等であってもよい。
抽出操作は、植物部位の全草を用いるほか、植物体、地上部、根茎部、木幹部、葉部、茎部、花穂、花蕾等の部位を使用することできるが、予めこれらを粉砕あるいは細切して抽出効率を向上させることが好ましい。抽出溶媒としては、水、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノールなどのアルコール類、1,3-ブタンジオール、ポリプロピレングリコールなどの多価アルコール類、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル類等の極性溶媒から選択される1種乃至は2種以上が好適なものとして例示することができる。具体的な抽出方法としては、例えば、植物体等の抽出に用いる部位乃至はその乾燥物1質量に対して、溶媒を1~30質量部加え、室温であれば数日間、沸点付近の温度であれば数時間浸漬し、室温まで冷却した後、所望により不溶物及び/又は溶媒除去し、カラムクロマトグラフィー等で分画精製する方法が挙げられる。
経皮であり、より具体的には口唇の経皮である。
投与量としては、特に限定されないが、所望の効果と安全性とを考慮して、例えば経皮投与する場合は、固形物換算で0.0002~0.05mg/日が好ましい。
なお、本明細書において「口唇のボリューム向上」とは、口唇の真皮のヒアルロン酸量が増加することによりハリや弾力が増大し、唇のボリューム感や厚み感がある状態をいう。したがって、本願発明の口唇のボリューム向上用の外用組成物は、これを適用することにより、口唇にボリューム感、厚み感、ふっくらした感じを与え、抗老化(アンチエイジング)効果をもたらすものである。
かかる成分としては、各種有効成分、油性成分、界面活性剤、多価アルコール、増粘剤、粉体類、紫外線吸収剤等が挙げられる。
美白成分としては、一般的に化粧料に用いられているものであれば特に限定はない。例えば、4-n-ブチルレゾルシノール、アスコルビン酸グルコシド、3-О-エチルアスコルビン酸、トラネキサム酸、アルブチン、エラグ酸、コウジ酸、リノール酸、ニコチン酸アミド、5,5'-ジプロピルビフェニル-2,2'-ジオール、5'-アデニル酸二ナトリウム、トラネキサム酸セチル、4-メトキシサリチル酸カリウム塩、ハイドロキノン、パントテン酸等が挙げられる。
はない。例えば、アケビエキス、アスナロエキス、アスパラガスエキス、アボカドエキス、アマチャエキス、アーモンドエキス、アルニカエキス、アロエエキス、アロニアエキス、アンズエキス、イチョウエキス、インドキノエキス、ウイキョウエキス、ウドエキス、エイジツエキス、エゾウコギエキス、エンメイソウエキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オウレンエキス、オタネニンジンエキス、オトギリソウエキス、オドリコソウエキス、オレンジエキス、カキョクエキス、カッコンエキス、カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、カンゾウエキス、キウイエキス、キューカンバーエキス、グアバエキス、クジンエキス、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、黒米エキス、クロレラエキス、クワエキス、ケイケットウエキス、ゲットウヨウエキス、ゲンチアナエキス、ゲンノショウコエキス、紅茶エキス、ゴボウエキス、コメエキス、コメ発酵エキス、コメヌカ発酵エキス、コメ胚芽油、コケモモエキス、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンザシエキス、サンシャエキス、サンショウエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、シモツケソウエキス、シャクヤクエキス、ショウキョウエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、スギナエキス、ステビアエキス、ステビア発酵物、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セージエキス、ゼニアオイエキス、センキュウエキス、センブリエキス、ソウハクヒエキス、ダイオウエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、タイムエキス、タンポポエキス、茶エキス、チョウジエキス、チンピエキス、甜茶エキス、トウガラシエキス、トウキエキス、トウキンセンカエキス、トウニンエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、ハイビスカスエキス、バクモンドウエキス、ハスエキス、パセリエキス、バーチエキス、ハマメリスエキス、ヒキオコシエキス、ヒノキエキス、ビワエキス、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、ブドウ種子エキス、ヘチマエキス、ベニバナエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ボタンエキス、ホップエキス、マツエキス、マヨナラエキス、マロニエエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、モズクエキス、モモエキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユキノシタエキス、ユズエキス、ユリエキス、ヨクイニンエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、緑茶エキス、リンゴエキス、ルイボス茶エキス、レイシエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンギョウエキス、レンゲソウエキス、ローズエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス、ワレモコウエキス等のエキスが好ましいものとして挙げられる。
極性油としては、合成エステル油として、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、イソノナン酸2-エチルヘキシル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12-ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ-2-エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N-アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセリル、トリ-2-エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ-2-エチルヘキサン酸ペンタンエリスリトール、トリ-2-エチルヘキサン酸グリセリル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパンを挙げることができる。
ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等) 、グリセリン脂肪酸エステル類(モノステアリン酸グリセリル等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE-ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE-グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2-オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2-デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類、等が挙げられる。
、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、グリコーゲン、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビーンガム、サクシノグルカン、カロニン酸,キチン、キトサン、カルボキシメチルキチン、寒天、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ベントナイト等が挙げられる。
本発明の口唇用のヒアルロン酸産生促進剤を評価又はスクリーニングする方法は、口唇由来の線維芽細胞を用いることを特徴とする。
後述の参考例及び比較例で示すように、口唇の線維芽細胞と口唇以外の部位の線維芽細胞とでは、ヒアルロン酸産生促進に対する応答性が異なり、口唇に適したヒアルロン酸産生促進剤の探索及びその評価をするには、口唇由来の線維芽細胞を用いることが必要である。なお、ここで口唇由来の線維芽細胞は、通常はヒト由来のものであるが、特に限定されない。
被験物質を添加した口唇由来の線維芽細胞におけるヒアルロン酸産生量が、被験物質を添加しなかった口唇由来の線維芽細胞における産生量と比較して大きい被験物質を、口唇用のヒアルロン酸産生促進作用を有すると判断する工程を含む。
でき、より好ましくは130%以上に増大であり、さらに好ましくは140%以上に増大である。
動植物由来の抽出物は、動物又は植物由来の抽出物自体のみならず、抽出物の画分、精製した画分、抽出物乃至は画分、精製物の溶媒除去物の総称を意味するものとし、植物由来の抽出物は、自生若しくは生育された植物、漢方生薬原料等として販売されるものを用
いた抽出物、市販されている抽出物等が挙げられる。
抽出操作は、植物部位の全草を用いるほか、植物体、地上部、根茎部、木幹部、葉部、茎部、花穂、花蕾等の部位を使用することできるが、予めこれらを粉砕あるいは細切して抽出効率を向上させることが好ましい。抽出溶媒としては、水、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノールなどのアルコール類、1,3-ブタンジオール、ポリプロピレングリコールなどの多価アルコール類、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル類等の極性溶媒から選択される1種乃至は2種以上が好適なものとして例示することができる。具体的な抽出方法としては、例えば、植物体等の抽出に用いる部位乃至はその乾燥物1質量に対して、溶媒を1~30質量部加え、室温であれば数日間、沸点付近の温度であれば数時間浸漬し、室温まで冷却した後、所望により不溶物及び/又は溶媒除去し、カラムクロマトグラフィー等で分画精製する方法が挙げられる。
96穴の細胞培養用プレートの各ウェルに、ヒト口唇由来の線維芽細胞(JCRB9103 KD,国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所より入手、以降の実験でも同じ)を10000個/ウェルずつ播種した。ここに、ヤグルマギク抽出物(丸善製薬株式会社)又はスギナ抽出物(丸善製薬株式会社)を(10%エタノール/10%ブチレングリコール)を用いてそれぞれ希釈した被験液を1μL/ウェルずつ添加し(終濃度1容量%)、Dulbecco’s Modified Eagle’s Medium(DME
M、シグマアルドリッチジャパン合同会社、以降の実験でも同じ)培地存在下で48時間培養した。その後、培地に放出されたヒアルロン酸量を、Hyaluronan Quantikine ELISA Kit(RESEARCH AND DIAGNOSTIC
SYSTEMS,INC.、以降の実験でも同じ)を用いてELISA法にて測定した。なお、陰性対照として、(10%エタノール/10%ブチレングリコール)を1μL/ウェル添加したものを設けた。
96穴の細胞培養用プレートの各ウェルに、ヒト口唇由来の線維芽細胞を10000個/ウェルずつ播種した。ここに、以下に示す評価物質を(10%エタノール/10%ブチレングリコール)を用いてそれぞれ希釈した被験液を1μL/ウェルずつ添加し(終濃度1容量%)、DMEM培地存在下で48時間培養した。その後、培地に放出されたヒアルロン酸量を、Hyaluronan Quantikine ELISA Kitを用いてELISA法にて測定した。なお、陰性対照として、(10%エタノール/10%ブチレングリコール)を1μL/ウェル添加したものを設けた。
セイヨウボダイジュ抽出物(香栄興業株式会社)、ローズマリー抽出物(香栄興業株式会社)、ユーカリ抽出物(丸善製薬株式会社)、紅茶抽出物(一丸ファルコス株式会社)、オウバク抽出物(一丸ファルコス株式会社)、オウゴン抽出物(一丸ファルコス株式会社)、レイシ抽出物(丸善製薬株式会社)、ユキノシタ抽出物(香栄興業株式会社)、キウイ抽出物(一丸ファルコス株式会社)、ローマカミツレ抽出物(香栄興業株式会社)、グレープフルーツ抽出物(一丸ファルコス株式会社)、ベニバナ抽出物(一丸ファルコス株式会社)、ホホバリーフ抽出物(香栄興業株式会社)、シモツケソウ抽出物(一丸ファルコス株式会社)、アルテア抽出物(香栄興業株式会社)、イチョウ葉抽出物(丸善製薬株式会社)、カミツレ抽出物(香栄興業株式会社)、ソウハクヒ抽出物(丸善製薬株式会社)、クチナシ抽出物(香栄興業株式会社)、オトギリソウ抽出物(一丸ファルコス株式会社)、ジユ抽出物(丸善製薬株式会社)、ガイヨウ抽出物(丸善製薬株式会社)
96穴の細胞培養用プレートの各ウェルに、ヒト口唇由来の線維芽細胞を1000個/ウェルずつ播種した。ここに、ジユ抽出物(丸善製薬株式会社)を(10%エタノール/10%ブチレングリコール)を用いて希釈した被験液を1μL/ウェルずつ添加し(終濃度1容量%)、DMEM培地存在下で48時間培養した。その後、細胞表面に存在するヒアルロン酸を、3.7%ホルムアルデヒド-PBS、70%エタノール、及び5%酢酸で固定し(Evanko,S.P.,et al.,J.Histochem.Cytochem.57,1041―60(2009).)、ビオチン標識されたヒアルロン酸結合タンパク(株式会社ホクドー)とフルオレセインイソチオシアネート標識されたストレプトアビジン(Vector Laboratories Inc.)とで染色した。蛍光顕微鏡で細胞を観察し、ヒアルロン酸の存在を評価した。なお、陰性対照として、(10%エタノール/10%ブチレングリコール)を1μL/ウェル添加したものを設けた。
96穴の細胞培養用プレートの各ウェルに、ヒトの腹部皮膚の真皮由来の線維芽細胞(東洋紡株式会社)を10000個/ウェルずつ播種した。ここに、ジユ抽出物(丸善製薬株式会社)を(希釈溶媒)を用いて希釈した被験液を1μL/ウェルずつ添加し(終濃度1容量%)、DMEM培地存在下で48時間培養した。その後、培地に放出されたヒアルロン酸量を、Hyaluronan Quantikine ELISA Kitを用いてELISA法にて測定した。なお、陰性対照として、(10%エタノール/10%ブチレングリコール)を1μL/ウェル添加したものを設けた。
この結果から、口唇におけるヒアルロン酸産生促進作用は、口唇以外におけるヒアルロン酸産生促進作用とは異なることが示唆された。また、口唇におけるヒアルロン酸産生促進作用を有する成分の評価又はスクリーニングを行う際は、口唇由来の線維芽細胞の使用が適することが示唆された。
表1の処方成分を混合し80℃に加温し、撹拌・混合しながら冷却し、口唇用の外用組成物を作製した。
実施例3で作製した口唇用の外用組成物を、比較製造例は6人、製造例1及び2は各5人の被験者に2ヶ月間使用してもらった後、口唇の厚み感に対する満足度を7段階で評価してもらった。
結果を表2に示す。比較製造例に比べて、ジユ抽出物を含有する製造例1及びセイヨウボダイジュ抽出物を含有する製造例2では、満足度を高く評価した被験者が多かった。
Claims (3)
- ジユ抽出物及び/又はセイヨウボダイジュ抽出物からなる、口唇用のヒアルロン酸産生促進剤。
- 請求項1に記載の口唇用のヒアルロン酸産生促進剤を含有する、口唇のボリューム向上用の外用組成物。
- 化粧料(医薬部外品を含む)である、請求項2に記載の外用組成物。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017187327A JP7039812B2 (ja) | 2017-09-28 | 2017-09-28 | 口唇用のヒアルロン酸産生促進剤 |
JP2021148287A JP2022001872A (ja) | 2017-09-28 | 2021-09-13 | スクリーニング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017187327A JP7039812B2 (ja) | 2017-09-28 | 2017-09-28 | 口唇用のヒアルロン酸産生促進剤 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021148287A Division JP2022001872A (ja) | 2017-09-28 | 2021-09-13 | スクリーニング方法 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019059700A JP2019059700A (ja) | 2019-04-18 |
JP2019059700A5 JP2019059700A5 (ja) | 2020-09-24 |
JP7039812B2 true JP7039812B2 (ja) | 2022-03-23 |
Family
ID=66176202
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017187327A Active JP7039812B2 (ja) | 2017-09-28 | 2017-09-28 | 口唇用のヒアルロン酸産生促進剤 |
JP2021148287A Pending JP2022001872A (ja) | 2017-09-28 | 2021-09-13 | スクリーニング方法 |
Family Applications After (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021148287A Pending JP2022001872A (ja) | 2017-09-28 | 2021-09-13 | スクリーニング方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (2) | JP7039812B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007051091A (ja) | 2005-08-18 | 2007-03-01 | Shiseido Co Ltd | ヒアルロン酸産生促進剤 |
JP2010018594A (ja) | 2008-07-14 | 2010-01-28 | Noevir Co Ltd | グリコサミノグリカン産生促進剤 |
JP2011042644A (ja) | 2009-07-22 | 2011-03-03 | Ominedo Yakuhin Kogyo Kk | 美容用組成物 |
US20120308500A1 (en) | 2011-05-13 | 2012-12-06 | Mary Kay, Inc. | Lip stick |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09124497A (ja) * | 1995-02-10 | 1997-05-13 | Suntory Ltd | Godタイプのエラジタンニンを有効成分とするヒアルロニダーゼ阻害剤並びにこれを配合した医薬品及び化粧品 |
JPH09241150A (ja) * | 1996-03-06 | 1997-09-16 | Noevir Co Ltd | 皮膚外用剤 |
JP4224998B2 (ja) * | 2002-07-29 | 2009-02-18 | 王子製紙株式会社 | ヒアルロン酸産生促進剤 |
JP2004137217A (ja) * | 2002-10-18 | 2004-05-13 | Nagase & Co Ltd | ヒアルロン酸合成促進剤、コラーゲン合成促進剤ならびにそれを用いた皮膚外用剤および飲食物 |
KR101480697B1 (ko) * | 2008-11-26 | 2015-01-09 | (주)아모레퍼시픽 | 한약재를 함유하는 입술 메이크업용 화장료 조성물의 제조 방법 |
WO2017151174A1 (en) * | 2016-03-04 | 2017-09-08 | Avon Products, Inc. | Hydroponic tiliacora triandra and use thereof |
-
2017
- 2017-09-28 JP JP2017187327A patent/JP7039812B2/ja active Active
-
2021
- 2021-09-13 JP JP2021148287A patent/JP2022001872A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007051091A (ja) | 2005-08-18 | 2007-03-01 | Shiseido Co Ltd | ヒアルロン酸産生促進剤 |
JP2010018594A (ja) | 2008-07-14 | 2010-01-28 | Noevir Co Ltd | グリコサミノグリカン産生促進剤 |
JP2011042644A (ja) | 2009-07-22 | 2011-03-03 | Ominedo Yakuhin Kogyo Kk | 美容用組成物 |
US20120308500A1 (en) | 2011-05-13 | 2012-12-06 | Mary Kay, Inc. | Lip stick |
Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
Exceptional Complete Care Eye & Lip Cream, MINTEL GNPD [ONLINE],2007.01,[検索日 2021.05.10]インターネット:<URL:https://www.gnpd.com/sinatra> (Database accession no.653588),全文 |
Lip Treatment, MINTEL GNPD [ONLINE],2011.02, [検索日 2021.05.10]インターネット:<URL:https://www.gnpd.com/sinatra> (Database accession no.1494690),全文 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019059700A (ja) | 2019-04-18 |
JP2022001872A (ja) | 2022-01-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR102096479B1 (ko) | D-판토테닐알코올로 이루어지는 멜라닌 생성억제제, 및 그 멜라닌 생성억제제를 포함하는 미백화장료 | |
WO2021031750A1 (zh) | 混合的桦树汁及其在护肤化妆品组合物中的应用 | |
JP2017112892A (ja) | 皮膚老化抑制素材のスクリーニング方法 | |
JP2022159441A (ja) | 肌状態の変動抑制剤及びそのスクリーニング方法 | |
JP6614566B2 (ja) | 皮膚老化抑制素材のスクリーニング方法、及び皮膚老化抑制方法 | |
JP7039812B2 (ja) | 口唇用のヒアルロン酸産生促進剤 | |
JP2019202939A (ja) | 口唇用外用剤 | |
JP7021734B2 (ja) | 色素沈着抑制剤のスクリーニング方法 | |
JP6992220B2 (ja) | 色素沈着抑制剤のスクリーニング方法 | |
JP6209381B2 (ja) | 化粧料の調製方法、及び化粧料の評価方法 | |
JP6371121B2 (ja) | 抗菌剤の選択方法 | |
JP6317993B2 (ja) | 肌改善剤のスクリーニング方法 | |
JP2020180050A (ja) | メラノサイト活性化因子の産生抑制剤 | |
JP2005029494A (ja) | メラノサイト増殖抑制剤およびこれを含む化粧料 | |
JP6611212B2 (ja) | ニキビ改善用組成物 | |
JP6729964B2 (ja) | 時計遺伝子を指標とするpge2産生抑制剤のスクリーニング方法 | |
JP6366343B2 (ja) | 時計遺伝子を指標とした美白素材のスクリーニング方法 | |
JP6880434B2 (ja) | 色素沈着抑制剤のスクリーニング方法 | |
JP6060022B2 (ja) | 皮膚外用剤 | |
JP2003321377A (ja) | 老化防止剤及びそれを用いた皮膚外用剤 | |
JP7391517B2 (ja) | 細胞間接着低下抑制剤 | |
JP2023085569A (ja) | 日焼け抑制用組成物 | |
JP6346491B2 (ja) | 経皮投与用組成物 | |
JP2020180065A (ja) | メラノサイト活性化因子の産生抑制剤 | |
JP2023094400A (ja) | 抗老化剤のスクリーニング方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200814 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200814 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210423 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210601 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20210727 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210913 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220208 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220218 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7039812 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |