JP2023049927A - 眼科装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】測定前や測定中において簡単に測定モードと測定項目の設定ができる眼科装置を提供すること。【解決手段】眼科装置1は、複合測定ヘッド12と、XYZ駆動機構・駆動回路16と、モニタ部40と、主制御部17と、を備える。モニタ部40は、前眼部像Gfを表示する前眼部像表示領域411と、操作ボタンを表示する操作ボタン表示領域412とが設定されたタッチパネル式の表示画面41を有する。表示画面41へのタップ操作を含む入力情報に基づいて装置各部を制御する主制御部17は、操作ボタン表示領域412に有するモードボタン1Bをタップすると、前眼部像表示領域411に、測定モードと測定項目を一括表示した第1測定モード選択画面71を表示する。第1測定モード選択画面71の表示アイテムに対してタッチ操作を行うことで、被検眼Eに対して実施する測定モードと測定項目を設定する。【選択図】図7
Description
本発明は、眼科装置に関する。
従来、光学系を介して前眼部像を観察しつつ測定を行う測定ヘッドと、測定ヘッドを上下左右前後に駆動する駆動機構と、前眼部像を提示可能なタッチパネル式の表示画面を有するモニタ部と、を備える眼科装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
従来装置は、モニタ部の表示画面に、前眼部像等の表示領域と、操作ボタンの表示領域とが設けられている。操作ボタンの表示領域には、測定モードボタンと、Rボタンと、Lボタンと、を有する。そして、測定モードボタンは、R/K測定モードを選択するのに用い、Rボタンは右眼を選択するのに用い、Lボタンは左眼を選択するのに用いる。なお、R/K測定モードとは、レフ(眼球屈折度)/ケラト(角膜曲率半径)測定モードのことをいう。
このように、測定モードを選択する際、準備されている測定モードボタンによりR/K測定モードを選択するのみである。よって、測定項目(レフ測定のみ、ケラト測定のみ、等)を選択したいときは、測定モードの選択後に改めて測定画面等で測定項目を選択する必要がある。このため、測定モードと測定項目の設定操作が複雑になり、測定前や測定中において簡単に測定モードと測定項目の設定ができない、という課題があった。
本発明は、上記課題に着目してなされたもので、測定前や測定中において簡単に測定モードと測定項目の設定ができる眼科装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の眼科装置は、測定ヘッドと、駆動機構と、モニタ部と、制御部と、を備える。測定ヘッドは、被検眼の対面位置に配置され、光学系を介して前眼部像を観察しつつ複数の測定項目の測定を行う。駆動機構は、測定ヘッドを被検眼に対して上下左右前後に駆動する。モニタ部は、前眼部像を表示する前眼部像表示領域と、操作ボタンを表示する操作ボタン表示領域とが設定されたタッチパネル式の表示画面を有する。表示画面へのタッチ操作を含む入力情報に基づいて装置各部を制御する制御部は、操作ボタン表示領域に有するモードボタンをタップすると、前眼部像表示領域に測定モードと測定項目を一括表示した測定モード選択画面を表示する。測定モード選択画面の表示アイテムに対してタッチ操作を行うことで、被検眼に対して実施する測定モードと測定項目を設定する。
このように、測定前や測定中において、モードボタンをタップすると測定モード選択画面が表示され、測定モード選択画面の表示アイテムに対してタッチ操作を行うことで、被検眼に対して実施する測定モードと測定項目が設定される。この結果、測定前や測定中において簡単に測定モードと測定項目の設定ができる。
以下、本発明による眼科装置を実施するための形態を、図面に示す実施例1~実施例3に基づいて説明する。
実施例1は、2つの測定ヘッドを備え、R/K測定モードによる2つの測定項目(REF、KRT)による測定と、T/P測定モードによる2つの測定項目(TONO、PACHY)による測定と、を一台に集約した眼科装置1に適用したものである。
ここで、「REF(Refractometerの略称)」は、球面屈折力・乱視屈折力・乱視軸方向の測定のことをいい、以下「レフ測定」という。「KRT(Keratometerの略称)」は、角膜曲率半径・角膜主経線方向、角膜屈折力の測定のことをいい、以下「ケラト測定」という。「TONO(Tonometerの略称)」は、眼圧測定のことをいい、以下「トノ測定」という。「PACHY(Pachymeterの略称)」は、角膜厚測定のことをいい、以下「パキ測定」という。
実施例1の眼科装置1は、「オートケラトレフラクトトノメータ」と呼ばれるもので、実施例2及び実施例3の眼科装置についても実施例1の眼科装置1と同様に、片眼で4種類の測定項目による測定結果を取得することが可能な装置とする。なお、本明細書を通じて各図に記すようにX軸、Y軸及びZ軸を取り、左右方向をX軸方向とし、前後方向をZ軸方向とし、上下方向をY軸方向として明細書中の説明を行う。
まず、図1~図5を参照して実施例1に係る眼科装置1の全体構成を説明する。
眼科装置1は、装置本体部10と、顔支持部20と、モニタ部40と、を備えている。眼科測定のための全体システムとしては、眼科装置1を載置する光学テーブル30と、被検者Pが着座する椅子50と、が加えられる。以下、各構成要素の詳細を説明する。
装置本体部10は、図1~図3に示すように、光学テーブル30の天板31に載置され、ベース部11と、複合測定ヘッド12(測定ヘッド)と、カバー部材13と、を備えている。
ベース部11の内部には、複合測定ヘッド12との間にXYZ駆動機構・駆動回路16(駆動機構)が設けられている。ベース部11の外部には、コントロールレバー111と、電源スイッチ112と、電源インレット113と、USB入力用端子114と、LAN出力用端子115と、が設けられている。
XYZ駆動機構・駆動回路16は、駆動アクチュエータとして例えばステッピングモータが用いられ、複合測定ヘッド12を被検眼Eに対して上下左右前後のXYZ方向に駆動する。コントロールレバー111は、アライメント調整等の際、手動操作により複合測定ヘッド12を被検眼Eに対してXYZ方向に駆動させるときの操作レバーである。電源インレット113は、電源コードのプラグを差し込む。USB入力用端子114は、USBによりバーコードリーダー等と接続し、ID入力等を行うことができる。LAN出力用端子115は、後述する接続コード61により外部機器60と接続することができる。
複合測定ヘッド12は、図3に示すように、被検眼Eの対面位置のカバー部材13内に配置され、光学系を介して前眼部像を観察しつつ複数の測定項目の測定を行う。複合測定ヘッド12は、T/P測定ヘッド12a(第1測定ヘッド)と、R/K測定ヘッド12b(第2測定ヘッド)と、を有する。T/P測定ヘッド12aは、前眼部像の撮像素子を有する光学系により構成され、被検者Pの左右両眼それぞれのトノ測定とパキ測定を行う。R/K測定ヘッド12bは、T/P測定ヘッド12aの下部位置に配置され、前眼部像の撮像素子を有する光学系により構成され、被検者Pの左右両眼それぞれのレフ測定とケラト測定を行う。T/P測定モードとR/K測定モードの切り替えは複合測定ヘッド12をY軸方向に移動させることで行い、左右眼の切り替えは複合測定ヘッド12をX軸方向に移動させることで行う。
カバー部材13は、複合測定ヘッド12を被覆するもので、装置本体部10の被検者P側を正面側としたとき、正面の上側にT/P測定窓131が配置され、T/P測定窓131の下側にR/K測定窓132が配置されている。そして、T/P測定窓131とR/K測定窓132との間の位置に広角カメラ14(図3を参照)が配置されている。また、カバー部材13の背面側には、プリンターカバー133及びプリンターカバー開ボタン134が設けられている。さらに、カバー部材13の被検者P側の側面位置には、R/K測定窓132の測定窓高さマーク135が設定されている。
顔支持部20は、図1~図3に示すように、装置本体部10のベース部11の前方(正面)に連結して固定され、被検者Pの顔を支持する機能を分担する。顔支持部20は、基部21と、顎受け部22と、一対の支柱23と、額当て部24と、駆動機構25と、顎受け紙止めピン28と、を備えている。
顎受け部22は、ベース部11に連結固定されている基部21に対し駆動機構25(図4を参照)により上下動自在に設けられている。一対の支柱23は、基部21の左右両側から突出して設けられ、この一対の支柱23の上端をX軸方向に連結して額当て部24としている。支柱23の側面には、被検眼Eの高さマーク27が設定されている。
被検者Pは、例えば、図3に示すように、眼科装置1の前方(正面)に置かれた昇降椅子50の着座面51に着座した状態で眼科装置1と対峙し、顎受け部22に顎を置き、額当て部24に額を突き当てた状態で眼特性の測定等を受ける。このとき、被検者Pの顎が載置されているか否かは後述する検出センサ26(図4を参照)により検出される。
光学テーブル30は、図3に示すように、天板31と、昇降機構32と、テーブル制御部33と、電源ボタン34と、昇降レバー35と、キャスターベース36と、を備えている。
昇降機構32は、後述するテーブル制御部33の制御によって天板31を昇降させる。昇降機構32は、天板31を支持する昇降杆32aと、この昇降杆32aを上下動自在に支持する支持杆32bと、昇降杆32aを上下動させる駆動部32cと、を有している。キャスターベース36には、ロック機構付きのキャスター36aが設けられている。
モニタ部40は、図1~図3に示すように、カバー部材13の背面側頂部の位置に取り付けられ、タッチパネル式の表示画面41を有している。モニタ部40は、表示画面41と、モニタカバー部材42と、モニタ支持部43と、を備えている。
表示画面41は、カラー液晶ディスプレイからなり、前眼部像、操作ボタン、測定ステータス等が表示される。モニタカバー部材42は、表示画面41の外周部と背面部を覆う部材であり、モニタカバー部材42には、図3に示すように、主制御部17等の制御回路ユニットが内蔵されている。モニタ支持部43は、モニタ部40を水平軸回り(X軸又はZ軸回り)及び垂直軸周り(Y軸周り)に回動自在に取付け支持する部材である。このモニタ支持部43によってモニタ部40の表示画面41を、検者の位置、姿勢、目線の高さなどに応じて、所望の角度や方向に配置できる。
次に、図4を参照して実施例1に係る眼科装置1における制御系の構成を説明する。
眼科装置1の制御系は、図4に示すように、装置本体部10の制御系と、顔支持部20の制御系と、光学テーブル30の制御系と、を備えている。
装置本体部10の制御系は、主制御部17(制御部)と、内部メモリ17aと、記憶部18と、測定光学系15と、XYZ駆動機構・駆動回路16と、モニタ部40と、記憶部18と、操作部19と、広角カメラ14と、を備えている。
顔支持部20の制御系は、駆動機構25と、検出センサ26と、を備えている。光学テーブル30の制御系は、テーブル制御部33と、内部メモリ33aと、昇降レバー35と、電源ボタン34と、昇降機構32と、を備えている。
主制御部17は、記憶部18又は内部メモリ17aに記憶したプログラムを、例えば、RAM上に展開し、適宜操作部19からの操作入力信号に応じて、これら眼科装置1の表示制御や動作制御を含めて各部を統括的に制御する。主制御部17には、顔支持部20の駆動機構25、光学テーブル30のテーブル制御部33、等が接続されている。主制御部17には、装置本体部10のベース部11に設けられたLAN出力用端子115に対してパーソナルコンピュータ等による外部機器60を、接続コード61を介して接続している。そして、外部機器60のデータベースへ記憶しておくために主制御部17からのデータ出力、及び、主制御部17からの要求に応じて外部機器60のデータベースから記憶データを呼び出す等の情報交換が可能な構成としている。
モニタ部40は、表示画面41へのタップや長押し等によるタッチ操作が操作部19での操作に含まれ、表示画面41に表示された部分への操作入力を受け付け、操作入力信号を主制御部17に送出する。操作部19での操作には、コントロールレバー111に対する操作も含まれる。広角カメラ14は、1箇所の位置から顔支持部20に支持される被検者Pの左右両眼を含む顔画像を撮像素子に捉える。
次に、図5を参照してモニタ部40の表示画面41に表示される測定前の準備段階から測定終了までにおける基本表示態様を説明する。
モニタ部40に有するタッチパネル式の表示画面41には、図5に示すように、前眼部像Gfを表示する前眼部像表示領域411と、操作ボタンを表示する操作ボタン表示領域412と、測定項目を表示する測定ステータス表示部413と、が設定されている。
前眼部像表示領域411は、表示画面41の全体面積から上下方向と左右方向に縮小させた方形状面積を持つ領域とされる。前眼部像表示領域411には、測定画面として角膜輝点像P1を有する前眼部像Gfが表示されると共に、アライメントマークとして前眼部像表示領域411の中央位置に目標エリアマーク40eと最小瞳孔径判定マーク40fとが表示される。
前眼部像表示領域411には、前眼部像Gf以外に、各測定項目による測定結果と測定回数が左右眼のそれぞれについて表示される。例えば、R/K測定モードによる測定の場合は、2つの測定項目であるレフ測定結果、レフ測定回数、ケラト測定結果、ケラト測定回数が左右眼のそれぞれについて表示される。さらに、前眼部像表示領域411には、角膜頂点間距離VDも表示される。
操作ボタン表示領域412は、表示画面41の全体面積から前眼部像表示領域411を除いた外周部4辺のうち、上辺と左右辺の3辺による帯状領域とされる。
操作ボタン表示領域412の上辺には、モードボタン1Bと、RKモード表示/設定ボタン2Bと、TPモード表示/設定ボタン3Bと、被検者IDボタン4Bと、検者IDボタン5Bと、が配置される。
モードボタン1Bは、操作ボタン表示領域412の上辺中央位置に配置され、タップすると後述の第1測定モード選択画面71を表示する。RKモード表示/設定ボタン2BとTPモード表示/設定ボタン3Bは、モードボタン1Bの左右位置に配置される。RKモード表示/設定ボタン2Bは、R/K測定モードの表示と共にボタンへのタッチ操作によりR/K測定モードに切り替える。TPモード表示/設定ボタン3Bは、T/P測定モードの表示と共にボタンへのタッチ操作によりT/P測定モードに切り替える。モードボタン1BとRKモード表示/設定ボタン2BとTPモード表示/設定ボタン3Bにより3連モードボタンが構成される。
被検者IDボタン4Bは、RKモード表示/設定ボタン2Bの左側に配置され、タップして被検者IDを入力する。検者IDボタン5Bは、TPモード表示/設定ボタン3Bの右側に配置され、タップして検者IDを入力する。
操作ボタン表示領域412の左辺には、上からRボタン6Bと、全測定値クリアボタン7Bと、全データ表示ボタン8Bと、終了ボタン9Bと、エアーチェックボタン10Bと、アライメント停止ボタン11Bと、顎受け上下動ボタン12Bと、プリントボタン13Bと、が配置される。
Rボタン6Bは、タップすると右眼を選択する。全測定値クリアボタン7Bは、タップすると全測定値データをクリアする。全データ表示ボタン8Bは、タップすると全測定値データを表示する。終了ボタン9Bは、タップすると顎受け部22及び複合測定ヘッド12を終了位置に移動させる。エアーチェックボタン10Bは、タップしてエアーチェックを行う。アライメント停止ボタン11Bは、測定時に表示され、タップするとアライメント又は測定を停止する。顎受け上下動ボタン12Bは、タップすると顎受け部22が上下動する。プリントボタン13Bは、タップすると測定結果がプリントアウトされる。
操作ボタン表示領域412の右辺には、上からLボタン14Bと、セットアップボタン15Bと、白内障ボタン16Bと、角膜直径ボタン17Bと、FOGボタン18Bと、固視標ボタン19Bと、スタートボタン20Bと、測定ヘッド前進/後退ボタン21Bと、オート/マニュアルボタン22Bと、が配置される。
Lボタン14Bは、タップすると左眼を選択する。セットアップボタン15Bは、タップするとセットアップ画面を開く。白内障ボタン16Bは、白内障、瞼、睫毛、瞬き等で正常に測定できないときにタップする。角膜直径ボタン17Bは、タップすると角膜直径測定モードになる。FOGボタン18Bは、連続測定において、タップによりFOGモードを初回のみ行うか、毎回行うかを切り替える。固視標ボタン19Bは、タップにより固視標の明るさを変更する。スタートボタン20Bは、タップすると測定を開始する。測定ヘッド前進/後退ボタン21Bは、タップすることにより、被検眼Eに複合測定ヘッド12を接近/後退させる。オート/マニュアルボタン22Bは、眼科測定のオートモードとマニュアルモードを切り替える。
測定ステータス表示部413は、操作ボタン表示領域412の下辺に配置され、測定状態をアイコン表示する。アイコン表示は、左から順に8種類の測定アイコンを並べた表示としている。8種類の測定アイコンは、右眼ケラト測定アイコンIa、右眼レフ測定アイコンIb、左眼ケラト測定アイコンIc、左眼レフ測定アイコンId、左眼パキ測定アイコンIe、左眼トノ測定アイコンIf、右眼パキ測定アイコンIg、右眼トノ測定アイコンIhである。この8種類の測定アイコンの並びは、全ての測定項目により連続測定するとき、標準設定された各測定項目の測定順番に合わせている。なお、測定ステータス表示は、表示アイテムをアイコンとするアイコン表示に限られるものではなく、英文字表示や簡易英文字表示、等であっても良い。
主制御部17は、被検眼Eに対して実施する測定モードと測定項目が設定されると、測定ステータス表示部413に設定された測定モードと測定項目を視認できる表示にする。例えば、測定モードと測定項目の全てが設定されると、測定ステータス表示部413の全てのアイコンを点灯表示する。測定モードと測定項目の一部が設定されると、設定された一部のアイコンを点灯表示する。さらに、複数の測定項目が設定されている測定中、測定している測定項目を測定していない測定項目から分別できるように、全体の表示明るさを変えたり、アンダーバーを明るくしたり、アイコンに括弧やマークを付したり等を行っても良い。
次に、図6~図8を参照して実施例1に係る眼科装置1でのタッチ操作による測定モード、測定項目、測定眼の設定作用を説明する。
電源スイッチ112に対してON操作をした後、図6に示すように、操作ボタン表示領域412の上辺中央位置に配置されたモードボタン1Bをタップする。このタップ操作を行うと、表示画面41の前眼部像表示領域411に重畳して、測定モードと測定項目を一括表示する第1測定モード選択画面71(図7)が表示される。
第1測定モード選択画面71は、図7に示すように、右眼個別選択ボタンとして、右眼レフ測定ボタン81RBと、右眼ケラト測定ボタン82RBと、右眼トノ測定ボタン83RBと、右眼パキ測定ボタン84RBと、を有している。左眼個別選択ボタンとして、左眼レフ測定ボタン81LBと、左眼ケラト測定ボタン82LBと、左眼トノ測定ボタン83LBと、左眼パキ測定ボタン84LBと、を有している。左右眼領域設定ボタンとして、右眼設定ボタン85RBと、左眼設定ボタン85LBと、を有している。測定モード領域設定ボタンとして、全測定モード設定ボタン86ABと、R/K測定モード設定ボタン86KBと、T/P測定モード設定ボタン86PBと、を有している。その他のボタンとして、セットボタン87Bと、クリアボタン88Bと、画面閉じボタン89Bと、を有している。
第1測定モード選択画面71でタッチ操作によって全測定項目を選択するときは、全測定モード設定ボタン86ABを押す。このタッチ操作によって、図8Aに示すように、全測定モード設定ボタン86ABを含む全ての測定ボタンと設定ボタンが丸枠点灯表示され、全ての測定項目が選択される。
第1測定モード選択画面71でタッチ操作によって右眼測定項目を選択するときは、右眼設定ボタン85RBを押す。このタッチ操作によって、図8Bに示すように、右眼設定ボタン85RBを含む右眼測定モードの測定項目が丸枠点灯表示され、右眼測定項目領域が選択される。なお、第1測定モード選択画面71でタッチ操作によって左眼測定項目を選択するときは、左眼設定ボタン85LBを押すと、同様に、左眼測定項目領域が選択される。
第1測定モード選択画面71でタッチ操作によって左右眼のR/K測定モードを選択するときは、R/K測定モード設定ボタン86KBを押す。このタッチ操作によって、図8Cに示すように、R/K測定モード設定ボタン86KBを含む左右眼のR/K測定モードでの測定項目が丸枠点灯表示され、R/K測定モード領域が選択される。なお、第1測定モード選択画面71でのタッチ操作によって左右眼のT/P測定モードを選択するときは、T/P測定モード設定ボタン86PBを押すと、同様に、T/P測定モード領域が選択される。
第1測定モード選択画面71でタッチ操作によって右眼のR/K測定モードを選択するときは、R/K測定モード設定ボタン86KBを押し、左右眼のR/K測定モードを選択する。次に、左眼設定ボタン85LBを押すと、このタッチ操作によって、左眼の測定項目がブラックアウトにより削除され、図8Dに示すように、残った測定項目の丸枠点灯表示により、右眼のR/K測定モード領域が選択される。なお、第1測定モード選択画面71でのタッチ操作によって左眼のR/K測定モードを選択するときは、右眼設定ボタン85RBを押す。また、左右眼の一方のT/P測定モードを選択するときも、同様のタッチ操作によって領域設定することができる。
以上のタップ操作によって個別測定項目や領域測定の設定を決定するときは、セットボタン87Bを押すと設定が決定される。また、設定を中止したい場合や変更したい場合は、クリアボタン88Bを押すとそのときの設定がクリアされる。さらに、個別測定項目や領域測定の設定を終了するときは、画面閉じボタン89Bを押すと、第1測定モード選択画面71が閉じられる。
上記のように、実施例1に係る眼科装置1においては、モードボタン1Bをタップすることで表示される第1測定モード選択画面71に対するタッチ操作によって、測定モード、測定項目、測定眼を任意で自由に設定することができる。
次に、図9及び図10を参照して実施例1に係る眼科装置1でのデータベースとの連携による測定モード、測定項目、測定眼の設定作用を説明する。
実施例1に係る眼科装置1の主制御部17は、外部機器60のデータベースとの連携が可能である。よって、特定の被検者Pの被検眼Eに対して測定モード、測定項目、測定眼の設定を行い、設定に沿って眼科測定を実施して終了すると、特定の被検者Pと紐付けした測定モード、測定項目、測定眼による設定履歴を記憶しておく。このとき、連携している外部機器60のデータベースに、特定の被検者Pを含むデータリスト100(図9)として呼び出せるように記憶しておく。
したがって、特定の被検者Pが再診により眼科測定を行う場合、図9に示すように、外部機器60のデータベースを呼び出し、外部機器60の画面にデータリスト100を表示する。そして、表示された多数のデータリスト100から再診による特定の被検者Pを選択する。被検者Pの選択操作によって既に保存されている被検者Pに関する情報を読み込むことにより、被検者PのID設定、及び、測定モード、測定項目、測定眼が一気に設定されることになる。
即ち、被検者Pが再診により眼科測定を行う場合であって、測定モード、測定項目、測定眼に変更が無い場合は、モードボタン1Bをタップして表示させた第1測定モード選択画面71に対する測定モード、測定項目、測定眼の設定は行わなくて済む。例えば、右眼のみの測定を必要とする再診の被検者Pの場合、データリスト100から再診による被検者Pを選択するだけで、測定モード、測定項目、測定眼が設定済の第1測定モード選択画面71が表示される。つまり、第1測定モード選択画面71においては、図10に示すように、右眼設定ボタン85RBをタッチ操作した場合と同様に、右眼測定項目領域が選択された設定表示になる。
ここで、外部機器60のデータベースを呼び出す例について説明してきた。しかし、装置本体部10に有する記憶部18に記憶されているデータベースを呼び出して特定の被検者Pを選択する例としても勿論良い。この場合、眼科測定を終了すると、測定モード、測定項目、測定眼による設定履歴を、装置本体部10に有する記憶部18のデータベースに対し特定の被検者Pに紐付けしたデータリストとして記憶しておく。
以上説明したように、実施例1に係る眼科装置1にあっては、下記に列挙する効果が得られる。
(1)眼科装置1は、複合測定ヘッド12(測定ヘッド)と、XYZ駆動機構・駆動回路16(駆動機構)と、モニタ部40と、主制御部17(制御部)と、を備える。複合測定ヘッド12は、被検眼Eの対面位置に配置され、光学系を介して前眼部像Gfを観察しつつ複数の測定項目の測定を行う。XYZ駆動機構・駆動回路16は、複合測定ヘッド12を被検眼Eに対して上下左右前後に駆動する。モニタ部40は、前眼部像Gfを表示する前眼部像表示領域411と、操作ボタンを表示する操作ボタン表示領域412とが設定されたタッチパネル式の表示画面41を有する。表示画面41へのタッチ操作を含む入力情報に基づいて装置各部を制御する主制御部17は、操作ボタン表示領域412に有するモードボタン1Bをタップすると、前眼部像表示領域411に測定モードと測定項目を一括表示した第1測定モード選択画面71を表示する。第1測定モード選択画面71の表示アイテムに対してタッチ操作を行うことで、被検眼Eに対して実施する測定モードと測定項目を設定する。
即ち、測定前や測定中において、モードボタン1Bをタップすると第1測定モード選択画面71が表示され、第1測定モード選択画面71の表示アイテムに対してタッチ操作を行うことで、被検眼Eに対して実施する測定モードと測定項目が設定される。このため、測定前や測定中において簡単に測定モードと測定項目を設定することができる。
(2)モニタ部40は、表示画面41に測定状態を表示する測定ステータス表示部413を有する。主制御部17は、被検眼Eに対して実施する測定モードと測定項目が設定されると、測定ステータス表示部413に設定された測定モードと測定項目を表示する。
即ち、被検眼Eに対して実施する測定モードと測定項目が設定されると、設定された測定モードと測定項目が測定ステータス表示部413に表示される。このため、測定モードと測定項目が設定されると、設定されている測定状態(測定モード、測定項目)を、モニタ部40の表示画面41を見たときに一目で認識することができる。
(3)主制御部17は、第1測定モード選択画面71に、被検眼Eの右眼を設定する右眼設定ボタン85RBと、被検眼Eの左眼を設定する左眼設定ボタン85LBと、を表示する。
即ち、第1測定モード選択画面71には、測定モードと測定項目を設定する表示アイテムに、右眼設定ボタン85RBと左眼設定ボタン85LBを加えたものが表示アイテムとして一括表示される。このため、第1測定モード選択画面71によって、測定モードと測定項目の設定と測定眼の設定とを併せて実施することができる。
(4)主制御部17は、第1測定モード選択画面71に、タップ操作による測定項目を個別に設定する個別設定ボタン(各測定ボタン81RB、82RB、83RB、84RB、81LB、82LB、83LB、84LB)を表示する。個別設定ボタンの表示に加え、複数個の測定項目による測定項目領域を設定する領域設定ボタン(右眼設定ボタン85RB、左眼設定ボタン85LB、全測定モード設定ボタン86AB、R/K測定モード設定ボタン86KB、T/P測定モード設定ボタン86PB)を表示する。
即ち、測定項目を個別に設定できるのに加え、複数個の測定項目による測定項目領域を設定したいときにボタンへのタッチ操作によって設定できる。また、複数個の測定項目の組み合わせによる測定項目領域から一部の測定項目領域を削除したいときもボタンへのタッチ操作によって削除できる。このため、第1測定モード選択画面71に対するタッチ操作による測定モードや測定項目の設定を、タッチ操作回数を減らしつつ、任意で自由に行うことができる。
(5)主制御部17は、被検眼Eに対して実施する測定モードと測定項目の設定を行って眼科測定を終了すると、測定モード、測定項目、測定眼による設定履歴を、連携しているデータベースに有する被検者Pのデータリスト100に記憶する。
即ち、被検者Pに対する眼科測定を終了すると、測定モード、測定項目、測定眼による設定履歴が、連携しているデータベースに有する被検者Pのデータリストに記憶される。このため、被検者Pが再診であるとき、記憶されている測定モード、測定項目、測定眼による設定履歴を参照し、測定モード、測定項目、測定眼の設定操作を行うことができる。加えて、記憶されている設定履歴を活用し、再診時において被検者Pの選択により測定モード、測定項目、測定眼の一括設定を行うこともできる。
(6)主制御部17は、被検者Pが再診時である場合、連携しているデータベースに有するデータリスト100を表示し、データリスト100から再診の被検者Pを選択する選択操作により測定モード、測定項目、測定眼を設定する。
即ち、再診時において、記憶されている設定履歴が活用され、被検者Pの選択操作を行うだけで、測定モード、測定項目、測定眼が設定される。このため、被検者Pが再診時である場合、短時間で容易に測定モード、測定項目、測定眼の設定を行うことができる。
実施例2は、モニタ部40の表示画面41に表示される測定前の準備段階から測定終了までにおける表示態様と、測定モード選択画面の表示態様とを実施例1とは異ならせた例である。
まず、図11を参照してモニタ部40の表示画面41に表示される測定前の準備段階から測定終了までにおける基本表示態様を説明する。
モニタ部40に有するタッチパネル式の表示画面41には、図11に示すように、前眼部像Gfを表示する前眼部像表示領域411と、操作ボタンを表示する操作ボタン表示領域412と、測定項目を表示する測定ステータス表示部413と、が設定されている。
前眼部像表示領域411は、実施例1と同様に、表示画面41の全体面積から上下方向と左右方向に縮小させた方形状面積を持つ領域とされる。前眼部像表示領域411には、実施例1と同様に、角膜輝点像P1を有する前眼部像Gfが表示されると共に、前眼部像表示領域411の中央位置に目標エリアマーク40eと最小瞳孔径判定マーク40fとが表示される。前眼部像表示領域411には、実施例1と同様に、前眼部像Gf以外に、測定結果と測定回数が左右眼のそれぞれについて表示される。
操作ボタン表示領域412は、表示画面41の全体面積から前眼部像表示領域411を除いた外周部4辺のうち、上辺と下辺と右辺と左辺上部の4辺による帯状領域とされる。
操作ボタン表示領域412の上辺には、モードボタン1Bと、RKモード表示/設定ボタン2Bと、TPモード表示/設定ボタン3Bと、被検者IDボタン4Bと、検者IDボタン5Bと、が配置される。ここで、モードボタン1BとRKモード表示/設定ボタン2BとTPモード表示/設定ボタン3Bにより実施例1と同様に3連モードボタンが構成される。
操作ボタン表示領域412の左辺上部には、上からRボタン6Bと、顎受け上下動ボタン12Bと、終了ボタン9Bと、が配置される。
操作ボタン表示領域412の右辺には、上からLボタン14Bと、測定ヘッド前進/後退ボタン21Bと、スタートボタン20Bと、オート/マニュアルボタン22Bと、が配置される。
操作ボタン表示領域412の下辺には、左から白内障ボタン16Bと、固視標ボタン19Bと、FOGボタン18Bと、全データ表示ボタン8Bと、プリントボタン13Bと、角膜直径ボタン17Bと、全測定値クリアボタン7Bと、が配置される。
測定ステータス表示部413は、操作ボタン表示領域412の左辺下部に配置され、測定状態を簡易英文字表示する。簡易英文字表示部としては、測定モード表示部MAと、第1測定項目表示部IAと、第2測定項目表示部IBと、を有する。測定モード表示部MAは、R/K測定モードを示す「R/K」、又は、T/P測定モードを示す「T/P」を表示する。第1測定項目表示部IAは、ケラト測定を示す「KRT」、又は、トノ測定を示す「TONO」を表示する。第2測定項目表示部IBは、レフ測定を示す「REF」、又は、パキ測定を示す「PACHY」を表示する。
次に、図12~図14を参照して実施例2に係る眼科装置1でのタッチ操作による測定モード、測定項目、測定眼の設定作用を説明する。
電源スイッチ112に対してON操作をした後、操作ボタン表示領域412の上辺中央位置に配置されモードボタン1Bをタップする。このタップ操作を行うと、図12に示すように、表示画面41の前眼部像表示領域411に重畳して、測定モードと測定項目を一括表示する第2測定モード選択画面72が表示される。
第2測定モード選択画面72は、図13に示すように、個別選択ボタンとして、R/K測定モードでのレフ測定ボタン91B及びケラト測定ボタン92Bと、T/P測定モードでのトノ測定ボタン93B及びパキ測定ボタン94Bと、を有している。その他のボタンとして、OKボタン95Bと、キャンセルボタン96Bと、を有している。
実施例1では、測定モード、測定項目、測定眼の設定を一体とした形式による第1測定モード選択画面71を示したが、実施例2では、測定モード及び測定項目の設定と、測定眼の設定と、を分離した形式としている。その理由は、第一に、被検者Pの様子を見ながら、片眼ずつ、測定モード・測定項目を設定し測定をすることで、検者は被検者Pに集中しながら測定を行える。第二に、両眼で測定項目が異なることが少ない施設等では、測定モード・測定項目のみを設定できれば、通常診療に支障をきたすことがない。
測定モード及び測定項目の設定は、レフ測定ボタン91Bと、ケラト測定ボタン92Bと、トノ測定ボタン93Bと、パキ測定ボタン94Bと、RKモード表示/設定ボタン2Bと、TPモード表示/設定ボタン3Bと、が分担する。
測定眼の設定は、Rボタン6Bと、Lボタン14Bと、が分担する。左右両眼を設定する場合は、図14Aに示すように、Rボタン6BとLボタン14Bとを鍵アイコン無しで表示する。一方、片眼であって、例えば、左眼のみの設定の場合は、図14Bに示すように、鍵アイコン処理によりRボタン6Bに一部重ねて鍵アイコンIKを表示し、Lボタン14Bを鍵アイコン無しで表示する。
次に、図15A~図15Dを参照して第2測定モード選択画面72で設定操作ケース#1~#4にしたときの測定ステータス表示作用を説明する。
第2測定モード選択画面72において、R/K測定モードのレフ測定ボタン91Bとケラト測定ボタン92Bをタッチ操作により設定したときを設定操作ケース#1とする。設定操作ケース#1のときは、図15Aに示すように、RKモード表示/設定ボタン2Bの「RK」が点灯表示されると共に、測定ステータス表示部413の測定モード表示部MAに「R/K」が点灯表示される。この表示画面41への表示によって、R/K測定モード(レフ測定、ケラト測定)が設定されていることが視認できる。
第2測定モード選択画面72において、R/K測定モードのレフ測定ボタン91Bのみをタッチ操作により設定したときを設定操作ケース#2とする。設定操作ケース#2のときは、図15Bに示すように、RKモード表示/設定ボタン2Bの「RK」が点灯表示されると共に、測定ステータス表示部413の第2測定項目表示部IBに「REF」が点灯表示される。この表示画面41への表示によって、R/K測定モードのレフ測定が設定されていることが視認できる。
なお、R/K測定モードのレフ測定のみを設定したいときは、RKモード表示/設定ボタン2Bのタッチ操作と第2測定項目表示部IBのタッチ操作を行う。この第2測定モード選択画面72に有さないボタンへのタッチ操作によって、第2測定モード選択画面72を開くことなく、テンポラリー的なマニュアル設定を行うこともできる。
第2測定モード選択画面72において、R/K測定モードのレフ測定ボタン91Bと、T/P測定モードのトノ測定ボタン93Bとのタッチ操作により設定したときを設定操作ケース#3とする。設定操作ケース#3のときは、図15Cに示すように、R/K測定モードによる測定中、RKモード表示/設定ボタン2Bの「RK」が点灯表示されると共に、測定ステータス表示部413の第2測定項目表示部IBに「REF」が点灯表示される。R/K測定モードが終了し、T/P測定モードへ遷移すると、測定ステータス表示部413がT/P測定モードの表示に切り替わり、第1測定項目表示部IAに「TONO」が点灯表示される。この表示画面41への表示によって、R/K測定モードのレフ測定からT/P測定モードのトノ測定へ遷移する設定であることが視認できる。
第2測定モード選択画面72において、T/P測定モードのトノ測定ボタン93Bとパキ測定ボタン94Bをタッチ操作により設定したときを設定操作ケース#4とする。設定操作ケース#4のときは、図15Dに示すように、TPモード表示/設定ボタン3Bの「TP」が点灯表示されると共に、測定ステータス表示部413の測定モード表示部MAに「T/P」が点灯表示される。この表示画面41への表示によって、T/P測定モード(トノ測定、パキ測定)が設定されていることが視認できる。
次に、図16A及び図16Bを参照して長押し操作により選択されていないT/P測定モードへの遷移作用を説明する。
設定操作ケース#1(図16Aの左上部)のときは、RKモード表示/設定ボタン2Bの「RK」が点灯表示されると共に、測定ステータス表示部413の測定モード表示部MAに「R/K」が点灯表示される(図16Aの下側左部)。そして、R/K測定モードにより測定していないとき、TPモード表示/設定ボタン3Bを長押し操作すると(図16Aの下側中央部)、測定ヘッドがR/K測定ヘッド12bからT/P測定ヘッド12aへと切り替わる。
この測定ヘッドの切り替えによって、点灯表示されるボタンがRKモード表示/設定ボタン2BからTPモード表示/設定ボタン3Bへと切り替わる。同時に、測定ステータス表示部413の表示もR/K測定モードの表示からT/P測定モードの表示へと切り替わり、測定モード表示部MAに「T/P」が点灯表示される(図16Aの下側右部)。
よって、測定途中にてモードボタン1Bをタップすると、第2測定モード選択画面72が表示される(図16Aの右上部)。第2測定モード選択画面72において、R/K測定モードのレフ測定ボタン91B及びケラト測定ボタン92Bと、T/P測定モードのトノ測定ボタン93B及びパキ測定ボタン94Bとが点灯表示される。
設定操作ケース#2(図16Bの左上部)のときは、RKモード表示/設定ボタン2Bの「RK」が点灯表示されると共に、測定ステータス表示部413の第2測定項目表示部IBに「REF」が点灯表示される(図16Bの下側左部)。そして、R/K測定モードにより測定していないとき、TPモード表示/設定ボタン3Bを長押し操作すると(図16Bの下側中央部)、測定ヘッドがR/K測定ヘッド12bからT/P測定ヘッド12aへと切り替わる。
この測定ヘッドの切り替えによって、点灯表示されるボタンがRKモード表示/設定ボタン2BからTPモード表示/設定ボタン3Bへと切り替わる。同時に、測定ステータス表示部413の表示もR/K測定モードの表示からT/P測定モードの表示へと切り替わり、測定モード表示部MAに「T/P」が点灯表示される(図16Bの下側右部)。
よって、測定途中にてモードボタン1Bをタップすると、第2測定モード選択画面72が表示される(図16Bの右上部)。第2測定モード選択画面72において、R/K測定モードのレフ測定ボタン91Bのみと、T/P測定モードのトノ測定ボタン93B及びパキ測定ボタン94Bとが点灯表示される。
以上説明したように、実施例2の眼科装置1にあっては、上記(1)、(2)、(5)、(6)の効果に加え、下記の効果が得られる。
(7)複合測定ヘッド12として、T/P測定モードで用いるT/P測定ヘッド12aと、R/K測定モードで用いるR/K測定ヘッド12bを有する。モニタ部40は、操作ボタン表示領域412に、T/P測定モードを表示/設定するTPモード表示/設定ボタン3BとR/K測定モードを表示/設定するRKモード表示/設定ボタン2Bを設ける。主制御部17は、T/P測定モードとR/K測定モードの一方が設定されていないとき、設定されていない他方の測定モード表示/設定ボタンを長押しすると、測定ヘッドを切り替え、設定されていない測定モードへ遷移する。
例えば、設定されているR/K測定モードの測定をしていないとき、設定されていないTPモード表示/設定ボタン3Bを長押しすると、複合測定ヘッド12がT/P測定ヘッド12aに切り替えられ、設定されていないT/P測定モードへ遷移される。このため、測定途中で設定されていない測定モードへ遷移したいとき、1つのボタンに対する長押し操作だけで、モードボタン1Bのタップ操作により表示される第2測定モード選択画面72に対する設定操作を省略することができる。
実施例3は、測定モード選択画面において測定項目を設定するとき、測定順番と測定回数の少なくとも一方が設定できる例である。
次に、図17~図19を参照して実施例3に係る眼科装置1でのタップ操作による測定モード、測定項目、測定眼、測定順番、測定回数の設定作用を説明する。
電源スイッチ112に対してON操作をした後、操作ボタン表示領域412の上辺中央位置に配置されたモードボタン1Bをタップする。このタップ操作を行うと、図12に示すように、表示画面41の前眼部像表示領域411に重畳して、測定モードと測定項目を一括表示する第3測定モード選択画面73が表示される。
第3測定モード選択画面73は、図17に示すように、右眼選択ボタンとしてRボタン6Bを有し、左眼選択ボタンとしてLボタン14Bを有している。そして、個別選択ボタンとして、R/K測定モードでのレフ測定ボタン91B及びケラト測定ボタン92Bと、T/P測定モードでのトノ測定ボタン93B及びパキ測定ボタン94Bと、を左右眼のそれぞれに有している。さらに、右眼の数字設定ボタン97Bと、左眼の数字設定ボタン98Bと、4つの測定ボタンのそれぞれに有している。その他のボタンとして、OKボタン95Bと、キャンセルボタン96Bと、を有している。
測定モードの設定は、両眼又は片眼においてレフ測定ボタン91B及びケラト測定ボタン92Bをタッチ操作すると、R/K測定モードが設定される。また、両眼又は片眼においてトノ測定ボタン93B及びパキ測定ボタン94Bをタッチ操作すると、T/P測定モードが設定される。
測定項目の設定は、両眼又は片眼においてレフ測定ボタン91B又はケラト測定ボタン92Bのみをタッチ操作すると、R/K測定モードで一方のみの測定項目が設定される。また、両眼又は片眼においてトノ測定ボタン93B又はパキ測定ボタン94Bのみをタッチ操作すると、T/P測定モードで一方のみの測定項目が設定される。
測定眼の設定は、両眼設定の場合は、Rボタン6BとLボタン14Bの両方のボタンをタップする。片眼設定の場合は、Rボタン6BとLボタン14Bのうち設定したい片眼のみのボタンをタップする。
測定順番の設定は、数字設定ボタン97B,98Bに対して、図18に示すように、測定順番(1~8)を、例えば、8個それぞれの数字設定ボタン97B,98Bへのタップ回数により設定する。図18に示す例の場合、1番は右ケラト測定、2番は右レフ測定、3番は右パキ測定、4番は右トノ測定、5番は左ケラト測定、6番は左レフ測定、7番は左パキ測定、8番は左トノ測定としている。
測定回数の設定は、数字設定ボタン97B,98Bに対して、図19に示すように、測定回数を、例えば、8個それぞれの数字設定ボタン97B,98Bへのタップ回数により設定する。図19に示す例の場合、右ケラト測定を3回、右レフ測定を3回、右パキ測定を2回、右トノ測定を1回、左ケラト測定を3回、左レフ測定を3回、左パキ測定を2回、左トノ測定を1回としている。
ここで、測定順番と測定回数の設定は、一方のみの設定としても良いし、両方の設定としても良い。両方の設定とする場合は、例えば、第3測定モード選択画面73において、測定順番設定モード画面と測定回数設定モード画面を切り替えるようにする。
以上説明したように、実施例3の眼科装置1にあっては、上記(1)~(7)の効果に加え、下記に列挙する効果が得られる。
(8)主制御部17は、測定モードと測定項目を設定するときに表示される第3測定モード選択画面73を、測定項目の測定順番の設定が可能な表示画面とする。このため、第3測定モード選択画面73に対する操作により、複数の測定項目を連続測定するときの測定順番の設定を行うことができる。
(9)主制御部17は、測定モードと測定項目を設定するときに表示される第3測定モード選択画面73を、測定項目の測定回数の設定が可能な表示画面とする。このため、第3測定モード選択画面73に対する操作により、複数の測定項目を測定するとき各測定項目での測定回数の設定を行うことができる。
以上、本発明の眼科装置を実施例1~実施例3に基づき説明してきた。しかし、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではない。特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加などは許容される。
実施例1~3では、測定ヘッドとして、T/P測定ヘッド12a(第1測定ヘッド)と、R/K測定ヘッド12b(第2測定ヘッド)を用いる複合測定ヘッド12を搭載した眼科装置1の例を示した。しかし、測定ヘッドとしては、実施例1~3で用いた複合測定ヘッドに限られるものではなく、複数の測定モードと複数の測定項目を有し、測定前や測定中に測定モードや測定項目を変更設定することがある測定ヘッドであれば良い。T/P測定ヘッド、R/K測定ヘッド以外に、例えば、角膜形状測定ヘッド、眼底撮影ヘッド、眼軸長測定ヘッド、内皮細胞測定ヘッド、等のように、様々な被検眼の眼特性測定ヘッドであっても良い。
実施例1では、測定モード選択画面として、測定モード、測定項目、測定眼の設定をボタンへのタッチ操作により任意で自由に設定できる第1測定モード選択画面71の例を示した。実施例2では、測定モード選択画面として、測定モード、測定項目の設定を、測定眼の設定から切り離した第2測定モード選択画面72の例を示した。実施例3では、測定モード選択画面として、測定順番と測定回数の少なくとも一方が設定できる第3測定モード選択画面73の例を示した。しかし、測定モード選択画面としては、これらの例に限られるものではなく、表示形態に様々な変更を加えた測定モード選択画面としても良い。例えば、図20に示すように、測定モード、測定項目、測定眼を一つずつ選択できる第4測定モード選択画面74、等のような例としても良い。なお、図20の符号については、第1測定モード選択画面71で用いた符号を援用している。
実施例1~3では、モードボタンをタップして測定モード選択画面を表示し、測定モード選択画面の表示アイテムに対してタッチ操作により被検眼に対して実施する測定モードと測定項目を設定する。そして、測定モードと測定項目が設定されると、測定ステータス表示部に設定された測定モードと測定項目を表示する例を示した。しかし、測定モード選択画面の表示、或いは、測定ステータス表示部の表示については、実施例1~3にメモリコール機能を追加し、曜日や日時に応じて自動コールで設定後の表示に切り替わる、又は、コール操作を行うだけで設定後の表示に切り替わるようにしても良い。ここで、「メモリコール機能」とは、決められた処方にて実施する測定モードと測定項目を設定したときにメモリ操作により記憶させておくと、次回からは自動コール、又は、コール操作により記憶されている測定モードと測定項目に基づく表示を得る機能をいう。例えば、緑内障専門医による処方、眼鏡処方、コンタクトレンズ処方、などであって測定する曜日や日時が定められている場合は、設定内容と共に曜日、日時を記憶させておき、記憶されている曜日、日時になると設定内容を自動で呼び出す自動コールを用いる。又、例えば、通常の基本眼鏡処方であって測定する曜日や日時が特に定められていない場合は、記憶させている設定内容をボタン操作などで呼び出すコール操作を用いる。このメモリコール機能によって、測定の開始を経験する毎にセットアップ画面にいって、初期設定に対して1つずつ測定項目などを選択する複数回のボタン操作が省略され、検者にとって操作負担を軽減することができる。
実施例1~3では、装置本体部10に取り付けられたモニタ部40の表示画面41を操作部19とし、被検者Pと検者が近い位置で対峙しながら測定する眼科装置1の例を示した。しかし、操作部としては、例えば、モニタ部を着脱可能とし、モニタ部を検者が持ち出して別室等から遠隔操作するような例としても良い。また、装置本体部に付属しているモニタ部とは別個に、タッチパネル式の表示画面を備えたパーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等の情報端末や専用端末等による外部機器をモニタ部とし、装置本体部とは無線通信によって接続しても良い。この場合、モニタ部とする外部機器を眼科装置から離れた所望の場所に設置すると、外部機器が設置された離れた場所から被検者の状態を視認しながら遠隔操作により眼科測定を行うことができる。
1 眼科装置
12 複合測定ヘッド
12a T/P測定ヘッド(第1測定ヘッド)
12b R/K測定ヘッド(第2測定ヘッド)
40 モニタ部
41 表示画面
411 前眼部像表示領域
412 操作ボタン表示領域
413 測定ステータス表示部
20 顔支持部
16 XYZ駆動機構・駆動回路(駆動機構)
17 主制御部(制御部)
1B モードボタン
2B RKモード表示/設定ボタン
3B TPモード表示/設定ボタン
71 第1測定モード選択画面(測定モード選択画面)
72 第2測定モード選択画面(測定モード選択画面)
73 第3測定モード選択画面(測定モード選択画面)
74 第4測定モード選択画面(測定モード選択画面)
85RB 右眼設定ボタン
85LB 左眼設定ボタン
100 データリスト
P 被検者
E 被検眼
12 複合測定ヘッド
12a T/P測定ヘッド(第1測定ヘッド)
12b R/K測定ヘッド(第2測定ヘッド)
40 モニタ部
41 表示画面
411 前眼部像表示領域
412 操作ボタン表示領域
413 測定ステータス表示部
20 顔支持部
16 XYZ駆動機構・駆動回路(駆動機構)
17 主制御部(制御部)
1B モードボタン
2B RKモード表示/設定ボタン
3B TPモード表示/設定ボタン
71 第1測定モード選択画面(測定モード選択画面)
72 第2測定モード選択画面(測定モード選択画面)
73 第3測定モード選択画面(測定モード選択画面)
74 第4測定モード選択画面(測定モード選択画面)
85RB 右眼設定ボタン
85LB 左眼設定ボタン
100 データリスト
P 被検者
E 被検眼
Claims (9)
- 被検眼の対面位置に配置され、光学系を介して前眼部像を観察しつつ複数の測定項目の測定を行う測定ヘッドと、
前記測定ヘッドを前記被検眼に対して上下左右前後に駆動する駆動機構と、
前記前眼部像を表示する前眼部像表示領域と、操作ボタンを表示する操作ボタン表示領域とが設定されたタッチパネル式の表示画面を有するモニタ部と、
前記表示画面へのタッチ操作を含む入力情報に基づいて装置各部を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記操作ボタン表示領域に有するモードボタンをタップすると、前記前眼部像表示領域に測定モードと測定項目を一括表示する測定モード選択画面を表示し、
前記測定モード選択画面の表示アイテムに対してタッチ操作を行うことで、前記被検眼に対して実施する測定モードと測定項目を設定する
ことを特徴とする眼科装置。 - 請求項1に記載された眼科装置において、
前記モニタ部は、前記表示画面に測定状態を表示する測定ステータス表示部を有し、
前記制御部は、前記被検眼に対して実施する測定モードと測定項目が設定されると、前記測定ステータス表示部に設定された測定モードと測定項目を表示する
ことを特徴とする眼科装置。 - 請求項1又は請求項2に記載された眼科装置において、
前記制御部は、前記測定モード選択画面に、前記被検眼の右眼を選択する右眼選択ボタンと、前記被検眼の左眼を選択する左眼選択ボタンと、を表示する
ことを特徴とする眼科装置。 - 請求項1又は請求項2に記載された眼科装置において、
前記制御部は、前記測定モード選択画面に、タップ操作による測定項目を個別に設定する個別設定ボタンを表示し、前記個別設定ボタンの表示に加え、複数個の測定項目による測定項目領域を設定する領域設定ボタンを表示する
ことを特徴とする眼科装置。 - 請求項1から請求項4までの何れか一項に記載された眼科装置において、
前記制御部は、前記被検眼に対して実施する測定モードと測定項目の設定を行って眼科測定を終了すると、測定モード、測定項目、測定眼による設定履歴を、連携しているデータベースに有する被検者のデータリストに記憶する
ことを特徴とする眼科装置。 - 請求項5に記載された眼科装置において、
前記制御部は、被検者が再診時である場合、連携している前記データベースに有する前記データリストを表示し、前記データリストから再診の前記被検者を選択する選択操作により測定モード、測定項目、測定眼を設定する
ことを特徴とする眼科装置。 - 請求項1から請求項6までの何れか一項に記載された眼科装置において、
前記測定ヘッドとして、第1測定モードで用いる第1測定ヘッドと、第2測定モードで用いる第2測定ヘッドを有し、
前記モニタ部は、前記操作ボタン表示領域に、前記第1測定モードを表示/設定する第1測定モード表示/設定ボタンと前記第2測定モードを表示/設定する第2測定モード表示/設定ボタンを設け、
前記制御部は、前記第1測定モードと前記第2測定モードの一方が設定されていないとき、設定されていない測定モード表示/設定ボタンを長押しすると、測定ヘッドを切り替え、設定されていない測定モードへ遷移する
ことを特徴とする眼科装置。 - 請求項1から請求項7までの何れか一項に記載された眼科装置において、
前記制御部は、測定モードと測定項目を設定するときに表示される前記測定モード選択画面を、測定項目の測定順番の設定が可能な表示画面とする
ことを特徴とする眼科装置。 - 請求項1から請求項8までの何れか一項に記載された眼科装置において、
前記制御部は、測定モードと測定項目を設定するときに表示される前記測定モード選択画面を、測定項目の測定回数の設定が可能な表示画面とする
ことを特徴とする眼科装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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2021
- 2021-09-29 JP JP2021159956A patent/JP2023049927A/ja active Pending
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