JP2023039629A - 半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】下部アレイと上部アレイとの間の接続部のオン抵抗の上昇を抑制する。【解決手段】メモリは、第1方向に積層され互いに電気的に分離された複数の第1電極膜を含む第1積層体を備える。第2積層体は、第1積層体の上方に設けられ、第1方向に積層され互いに電気的に分離された複数の第2電極膜を含む。第1柱状部は、第1積層体内に第1方向に延伸し、第1絶縁膜、第1電荷蓄積膜、第2絶縁膜、および第1半導体層を含む。第2柱状部は、第2積層体内に第1方向に延伸し、第3絶縁膜、第2電荷蓄積膜、第4絶縁膜および第2半導体層を含む。接続部は、第1柱状部と第2柱状部との間に設けられ、第1絶縁膜と第3絶縁膜との間、第1電荷蓄積膜と第2電荷蓄積膜との間、第2絶縁膜と第4絶縁膜との間を、第1および第2柱状部の全体に亘って分断しており、かつ、第1半導体層と第2半導体層との間を電気的に接続する。【選択図】図4
Description
本実施形態は、半導体記憶装置およびその製造方法に関する。
NAND型フラッシュメモリ等の半導体装置において、複数のメモリセルを3次元配置した立体型メモリセルアレイを有する場合がある。立体型メモリセルアレイの積層数は、年々、増大化しており、メモリセルアレイは、下部アレイと上部アレイとに分けて形成されることもある。
このようにメモリセルアレイを下部アレイと上部アレイとを分けて形成する場合、下部アレイと上部アレイとの接続部(ジョイント部)においてチャネル半導体層がワード線から比較的遠く、オンし難くなる。この場合、ジョイント部のチャネル半導体層のオン抵抗が高くなり、メモリセルアレイからのセル電流が低下してしまう。
メモリセルアレイの下部アレイと上部アレイとの間の接続部におけるオン抵抗を低下させることができる半導体記憶装置およびその製造方法を提供する。
本実施形態による半導体記憶装置は、第1方向に積層され互いに電気的に分離された複数の第1電極膜を含む第1積層体を備える。第2積層体は、第1積層体の上方に設けられ、第1方向に積層され互いに電気的に分離された複数の第2電極膜を含む。第1柱状部は、第1積層体内に第1方向に延伸するように設けられ、第1絶縁膜、第1電荷蓄積膜、第2絶縁膜、および第1半導体層を含む。第2柱状部は、第2積層体内に第1方向に延伸するように設けられ、第3絶縁膜、第2電荷蓄積膜、第4絶縁膜および第2半導体層を含む。接続部は、第1柱状部と第2柱状部との間に設けられ、第1絶縁膜と第3絶縁膜との間、第1電荷蓄積膜と第2電荷蓄積膜との間、第2絶縁膜と第4絶縁膜との間を、第1および第2柱状部の全体に亘って分断しており、かつ、第1半導体層と第2半導体層との間を電気的に接続する。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。図面は模式的または概念的なものであり、各部分の比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。明細書と図面において、既出の図面に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1実施形態)
図1Aは、第1実施形態に係る半導体記憶装置100aを例示する模式斜視図である。図1Bは、図1A中の積層体2を示す模式平面図である。本明細書では、積層体2の積層方向をZ方向とする。Z方向と交差、例えば、直交する1つの方向をY方向とする。Z及びY方向のそれぞれと交差、例えば、直交する1つの方向をX方向とする。図2A及び図2Bのそれぞれは、3次元構造のメモリセルを例示する模式断面図である。図3は、第1実施形態に係る半導体装置を例示する模式平面図である。
図1Aは、第1実施形態に係る半導体記憶装置100aを例示する模式斜視図である。図1Bは、図1A中の積層体2を示す模式平面図である。本明細書では、積層体2の積層方向をZ方向とする。Z方向と交差、例えば、直交する1つの方向をY方向とする。Z及びY方向のそれぞれと交差、例えば、直交する1つの方向をX方向とする。図2A及び図2Bのそれぞれは、3次元構造のメモリセルを例示する模式断面図である。図3は、第1実施形態に係る半導体装置を例示する模式平面図である。
図1Aに示すように、第1実施形態に係る半導体記憶装置100aは、3次元構造のメモリセルを有した不揮発性メモリである。
半導体記憶装置100aは、基体部1と、積層体2と、深いスリットST(図1Bの板状部3)と、浅いスリットSHE(図1Bの板状部4)と、複数の柱状部CLとを含む。
基体部1は、基板10、層間絶縁膜11、ソース層SLを含む。層間絶縁膜11は、基板10上に設けられている。ソース層SLは、層間絶縁膜11上に設けられている。
基板10は、半導体基板、例えば、シリコン基板である。シリコン(Si)の導電型は、例えば、p型である。基板10の表面領域には、例えば、素子分離領域10iが設けられている。素子分離領域10iは、例えば、シリコン酸化物(SiO2)を含む絶縁領域であり、基板10の表面領域にアクティブエリアAAを区画する。アクティブエリアAAには、トランジスタTrのソース及びドレイン領域が設けられる。トランジスタTrは、不揮発性メモリの周辺回路(CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)回路)を構成する。CMOS回路は、ソース層SLの下方に設けられ、基板10上に設けられている。層間絶縁膜11は、例えば、シリコン酸化物を含み、トランジスタTrを被覆する。層間絶縁膜11内には、配線11aが設けられている。配線11aの一部は、トランジスタTrと電気的に接続される。ソース層SLには、例えば、ドープドシリコン、タングステン(W)等の導電性材料が用いられている。ソース層SLは複数の層によって構成され、その一部は、アンドープのシリコンを含んでいてもよい。ソース層SLは、メモリセルアレイ(図1Bの2m)の共通ソースラインとして機能する。
積層体2は、基板10の上方に設けられており、ソース層SLに対してZ方向に位置する。積層体2は、Z方向に沿って複数の電極膜21及び複数の絶縁膜22を交互に積層して構成されている。電極膜21は、導電性金属、例えば、タングステンを含む。絶縁膜22は、例えば、シリコン酸化物を含む。絶縁膜22は、電極膜21同士を電気的に分離する。電極膜21及び絶縁膜22のそれぞれの積層数は、任意である。絶縁膜22は、例えば、エアギャップであってもよい。積層体2と、ソース層SLとの間には、例えば、絶縁膜2gが設けられている。絶縁膜2gは、例えば、シリコン酸化物を含む。絶縁膜2gは、シリコン酸化物よりも比誘電率が高い高誘電体を含んでいてもよい。高誘電体は、例えば、金属酸化物でもよい。
電極膜21は、少なくとも1つのソース側選択ゲートSGSと、複数のワード線WLと、少なくとも1つのドレイン側選択ゲートSGDとを含む。ソース側選択ゲートSGSは、ソース側選択トランジスタSTSのゲート電極である。ワード線WLは、メモリセルMCのゲート電極である。ドレイン側選択ゲートSGDは、ドレイン側選択トランジスタSTDのゲート電極である。ソース側選択ゲートSGSは、積層体2の下部領域に設けられる。ドレイン側選択ゲートSGDは、積層体2の上部領域に設けられる。下部領域は、積層体2において、基体部1に近い側の領域を指す。上部領域は、積層体2において、基体部1から遠い側の領域を指す。ワード線WLは、ソース側選択ゲートSGSとドレイン側選択ゲートSGDとの間に設けられる。
複数の絶縁膜22のうち、ソース側選択ゲートSGSとワード線WLとを絶縁する絶縁膜22のZ方向の厚さは、例えば、ワード線WLとワード線WLとを絶縁する絶縁膜22のZ方向の厚さよりも、厚くされてもよい。さらに、基体部1から最も離された最上層の絶縁膜22の上に、カバー絶縁膜(図示せず)を設けてもよい。カバー絶縁膜は、例えば、シリコン酸化物を含む。
半導体記憶装置100aは、ソース側選択トランジスタSTSとドレイン側選択トランジスタSTDとの間に直列に接続された複数のメモリセルMCを有する。ソース側選択トランジスタSTS、メモリセルMC及びドレイン側選択トランジスタSTDが直列に接続された構造は“メモリストリング”、もしくは“NANDストリング”と呼ばれる。メモリストリングは、例えば、コンタクトCbを介してビット線BLに接続される。ビット線BLは、積層体2の上方に設けられ、Y方向に延びる。
積層体2内には、複数の深いスリットST、及び、複数の浅いスリットSHEのそれぞれが設けられている。深いスリットSTは、X方向に延び、積層体2の上端から基体部1にかけて積層体2を貫通しつつ、積層体2内に設けられている。板状部3は、深いスリットST内に設けられた配線である。板状部3は、深いスリットSTの内壁に設けられた絶縁膜(図示せず)によって積層体2と電気的に絶縁され、かつ、深いスリットST内に埋め込まれソース層SLと電気的に接続された導電膜(第2導電膜)で構成されている。尚、板状部3は、例えば、シリコン酸化膜等の絶縁材料で充填されている場合もある。一方、浅いスリットSHEは、X方向に延び、積層体2の上端から積層体2の途中まで設けられている。浅いスリットSHEは、ドレイン側選択ゲートSGDが設けられた積層体2の上部領域を貫通する。浅いスリットSHE内には、例えば、板状部4が設けられている(図1B)。板状部4は、例えば、シリコン酸化物である。
図1Bに示すように、積層体2は、階段領域2sと、メモリセルアレイ2mとを含む。階段領域2sは、積層体2の縁部に設けられている。メモリセルアレイ2mは、階段領域2sによって挟まれ、あるいは、囲まれている。深いスリットSTは、積層体2の一端の階段領域2sから、メモリセルアレイ2mを経て、積層体2の他端の階段領域2sまで設けられている。浅いスリットSHEは、少なくともメモリセルアレイ2mに設けられている。
図3に示すように、メモリセルアレイ2mは、セル領域(Cell)及びタップ領域(Tap)を含む。階段領域2sは、階段領域(Staircase)を含む。タップ領域は、例えば、セル領域と階段領域との間に設けられている。図3には図示しないが、タップ領域は、セル領域同士の間に設けられていてもよい。階段領域は、複数の配線37aが設けられる領域である。タップ領域は、配線37b及び37cが設けられる領域である。配線37a~37cのそれぞれは、例えば、Z方向に延びる。配線37aは、それぞれ、例えば、電極膜21と電気的に接続される。配線37bは、例えば、ソース層SLと電気的に接続される。配線37cは、例えば、配線11aと電気的に接続される。
図1Bに示す2つの板状部3によって挟まれた積層体2の部分は、ブロック(BLOCK)と呼ばれている。ブロックは、例えば、データ消去の最小単位を構成する。板状部4は、ブロック内に設けられている。板状部3と板状部4との間の積層体2は、フィンガと呼ばれている。ドレイン側選択ゲートSGDは、フィンガ毎に区切られている。このため、データ書き込み及び読み出し時に、ドレイン側選択ゲートSGDによりブロック内の1つのフィンガを選択状態とすることができる。
図2Aに示すように、複数の柱状部CLのそれぞれは、積層体2内に形成されたメモリホールMH内に設けられている。各柱状部CLは、Z方向に沿って積層体2の上端から積層体2を貫通し、積層体2内及びソース層SL内にかけて設けられている。複数の柱状部CLは、それぞれ、半導体ボディ210、メモリ膜220及びコア層230を含む。柱状部CLは、その中心部に設けられたコア層230、該コア層230の周囲に設けられた半導体ボディ210、および、該半導体ボディ210の周囲に設けられたメモリ膜220を含む。半導体ボディ210は、ソース層SLと電気的に接続されている。電荷蓄積部材としてのメモリ膜220は、半導体ボディ210と電極膜21との間に、電荷捕獲部を有する。各フィンガからそれぞれ1つずつ選択された複数の柱状部CLは、コンタクトCbを介して1本のビット線BLに共通に接続される。柱状部CLのそれぞれは、例えば、セル領域(Cell)に設けられている(図3)。
図2Bに示すように、Z方向から見た平面視(X-Y平面)において、メモリホールMHの形状は、例えば、略円形又は略楕円形である。電極膜21と絶縁膜22との間には、メモリ膜220の一部を構成するブロック絶縁膜221aが設けられていてもよい。ブロック絶縁膜221aは、例えば、シリコン酸化物膜又は金属酸化物膜である。金属酸化物の1つの例は、アルミニウム酸化物である。電極膜21と絶縁膜22との間、及び、電極膜21とメモリ膜220との間には、バリア膜221bが設けられていてもよい。バリア膜221bは、例えば、電極膜21がタングステンである場合、例えば、窒化チタンが選ばれる。ブロック絶縁膜221aは、電極膜21からメモリ膜220側への電荷のバックトンネリングを抑制する。バリア膜221bは、電極膜21とブロック絶縁膜221aとの密着性を向上させる。
半導体ボディ210の形状は、例えば、底を有した筒状である。半導体ボディ210は、例えば、シリコンを含む。シリコンは、例えば、アモルファスシリコンを結晶化させたポリシリコンである。半導体ボディ210は、例えば、アンドープシリコンである。また、半導体ボディ210は、p型シリコンであっても良い。半導体ボディ210は、ドレイン側選択トランジスタSTD、メモリセルMC及びソース側選択トランジスタSTSのそれぞれのチャネルとなる。
メモリ膜220は、ブロック絶縁膜221a以外の部分が、メモリホールMHの内壁と半導体ボディ210との間に設けられている。メモリ膜220の形状は、例えば、筒状である。複数のメモリセルMCは、半導体ボディ210と、ワード線WLとなる電極膜21と、の間に記憶領域を有し、Z方向に積層されている。メモリ膜220は、例えば、カバー絶縁膜221、電荷蓄積膜222及びトンネル絶縁膜223を含む。半導体ボディ210、カバー絶縁膜221、電荷蓄積膜222及びトンネル絶縁膜223のそれぞれは、Z方向に延びている。
カバー絶縁膜221は、絶縁膜22と電荷蓄積膜222との間、並びに、ブロック絶縁膜221aと電荷蓄積膜222との間に設けられている。カバー絶縁膜221は、例えば、シリコン酸化物を含む。カバー絶縁膜221は、犠牲膜(図示せず)を電極膜21にリプレースするとき(リプレース工程)、電荷蓄積膜222がエッチングされないように保護する。
電荷蓄積膜222は、ブロック絶縁膜221a及びカバー絶縁膜221とトンネル絶縁膜223との間に設けられている。電荷蓄積膜222は、例えば、シリコン窒化物を含み、膜中に電荷をトラップするトラップサイトを有する。電荷蓄積膜222のうち、ワード線WLとなる電極膜21と半導体ボディ210との間に挟まれた部分は、電荷捕獲部としてメモリセルMCの記憶領域を構成する。メモリセルMCのしきい値電圧は、電荷捕獲部中の電荷の有無、又は、電荷捕獲部中に捕獲された電荷の量によって変化する。これにより、メモリセルMCは、情報を保持する。
トンネル絶縁膜223は、半導体ボディ210と電荷蓄積膜222との間に設けられている。トンネル絶縁膜223は、例えば、シリコン酸化物、又は、シリコン酸化物とシリコン窒化物とを含む。トンネル絶縁膜223は、半導体ボディ210と電荷蓄積膜222との間の電位障壁である。例えば、半導体ボディ210から電荷捕獲部へ電子を注入するとき(書き込み動作)、及び、半導体ボディ210から電荷捕獲部へ正孔を注入するとき(消去動作)、電子および正孔が、それぞれトンネル絶縁膜223の電位障壁を通過(トンネリング)する。
コア層230は、筒状の半導体ボディ210の内部スペースを埋め込む。コア層230の形状は、例えば、柱状である。コア層230は、例えば、シリコン酸化物を含み、絶縁性である。
図3の複数の柱状部CLHRのそれぞれは、積層体2内に形成されたホール内に設けられている。ホールは、Z方向に沿って積層体2の上端から積層体2を貫通し、積層体2内及びソース層SL内にかけて設けられている。柱状部CLHRのそれぞれは、少なくとも絶縁物を含む。絶縁物は、例えば、シリコン酸化物である。また、柱状部CLHRのそれぞれは、柱状部CLと同じ構造であっても良い。柱状部CLHRのそれぞれは、例えば、階段領域(Staircase)及びタップ領域(Tap)に設けられている。柱状部CLHRは、犠牲膜(図示せず)を電極膜21にリプレースするとき(リプレース工程)、階段領域及びタップ領域に形成される空隙を保持するための支持部材として機能する。また、複数の柱状部CLC4が、積層体2のタップ領域(Tap)内に設けられている。柱状部CLC4のそれぞれは、配線37bまたは37cを含む。配線37bは、絶縁物36bによって積層体2から電気的に絶縁されている。配線37bは、ソース層SLに電気的に接続されている。配線37cは、絶縁物36cによって積層体2から電気的に絶縁されている。配線37cは、配線11aのいずれかに電気的に接続されている。階段領域(Staircase)は、積層体2内の電極膜21に対するコンタクトとして機能する配線37a、及び配線37aの周囲に設けられた絶縁物36aをさらに含む。
柱状部CL、即ち、メモリホールMHは、平面レイアウトにおいて、Y方向に隣接する2つの深いスリットST間に、六方最密配置のように配置されている。浅いスリットSHEは、図3の枠B4に示すように、一部の柱状部CLの上に重複するように設けられている。浅いスリットSHEの下にある柱状部CLには、メモリセルは形成されない。
このような立体型メモリセルアレイ2mは、積層数の増大に伴い、複数回に分けて形成される場合がある。これは、メモリセルアレイ2mの積層体が厚くなると、メモリホールMHを所望の形状に形成することが困難になるからである。例えば、メモリセルアレイ2mは、図4に示すように、下部アレイL2mと上部アレイU2mとの2つの積層体に分けて形成される場合がある。
図4は、積層体2のより詳細な構成例を示す断面図である。メモリセルアレイ2mは、下部アレイL2mと、上部アレイU2mとを含む。
第1積層体としての下部アレイL2mは、ソース層SL上に設けられている。下部アレイL2mは、エピタキシャルシリコン層70を介してソース層SLに電極的に接続されている。尚、ソース層SLがシリコン単結晶である場合に、エピタキシャルシリコン層70をソース層SL上に成長させることができる。第2積層体としての上部アレイU2mは、下部アレイL2mの上方に設けられている。下部アレイL2mおよび上部アレイU2mは、それぞれZ方向に交互に積層された複数の電極膜21と複数の絶縁膜22とを含む。Z方向に隣接する電極膜21は、絶縁膜22によって電気的に分離されている。絶縁膜22は、Z方向に隣接する電極膜21間に設けられており、これらの電極膜21を電気的に分離している。
メモリセルアレイ2mの上部アレイU2mおよび下部アレイL2m内には、複数の柱状部CLが、Z方向に延伸するように設けられている。各柱状部CLは、下部柱状部LCLと上部柱状部UCLとを含む。下部柱状部LCLは、下部アレイL2m内にZ方向に延伸するように設けられ、下部アレイL2mを貫通してソース層SLに達している。上部柱状部UCLは、上部アレイU2m内にZ方向に延伸するように設けられ、上部アレイU2mを貫通している。上部柱状部UCLおよび下部柱状部LCLは、ともに図2Aおよび図2Bを参照して説明した構成を有する。従って、上部柱状部UCLは、上部メモリホールUMH内に、図2Aおよび図2Bのメモリ膜220、半導体ボディ210およびコア層230を有する。下部柱状部LCLは、下部メモリホールLMH内に、図2Aおよび図2Bのメモリ膜220、半導体ボディ210およびコア層230を有する。
上部アレイU2mと下部アレイL2mとの間のジョイント部JTには、第6絶縁膜としての中間膜50が設けられている。中間膜50には、例えば、シリコン酸化膜等の絶縁膜が用いられている。
図5は、上部アレイU2mと下部アレイL2mとの間のジョイント部JTの構成例を示す断面図である。尚、上部柱状部UCLのメモリ膜220、半導体ボディ210およびコア層230は、便宜的に、メモリ膜220U、半導体ボディ210Uおよびコア層230Uと呼ぶ。下部柱状部LCLのメモリ膜220、半導体ボディ210およびコア層230は、便宜的に、メモリ膜220L、半導体ボディ210Lおよびコア層230Lと呼ぶ。また、ジョイント部JTの半導体ボディ210およびコア層230は、便宜的に、半導体ボディ210Jおよびコア層230Jと呼ぶ。
上部アレイU2mと下部アレイL2mとの間のジョイント部JTには、中間膜50が設けられている。中間膜50には、例えば、シリコン酸化膜等の絶縁膜が用いられている。
また、中間膜50は、柱状部CLの中心から離れる方向(X方向、Y方向)に後退している。即ち、ジョイント部JTにおいて、中間膜50は、上部アレイU2mおよび下部アレイL2mよりもX方向および/またはY方向に窪んでおり、窪みRCSを形成している。
半導体ボディ210Jおよびコア層230Jは、窪みRCSに埋め込まれており、接続部60を構成している。接続部60は、上部柱状部UCLと下部柱状部LCLとの間に設けられている。接続部60は、カバー絶縁膜221Uとカバー絶縁膜221Lとの間、電荷蓄積膜222Uと電荷蓄積膜222Lとの間、トンネル絶縁膜223Uとトンネル絶縁膜223Lとの間を、上部柱状部UCLおよび下部柱状部LCLの全体(全周)に亘って分断している。即ち、接続部60は、上部柱状部UCLと下部柱状部LCLとの間で、メモリ膜220Uとメモリ膜220Lとを分断している。
半導体ボディ210Jは、半導体ボディ210Uと半導体ボディ210Lとの間に連続して繋がっておりこれらの間を電気的に接続する。本実施形態において、半導体ボディ210U、210J、210Lは、上部柱状部UCL、接続部60および下部柱状部LCLにおいて1つの半導体層(例えば、ドープドシリコン等)で構成されており、X方向またはY方向に凸状に屈曲してメモリ膜220Uとメモリ膜220Lとの間を分断している。即ち、半導体ボディ210Jおよびコア層230Jは、中間膜50内において、X方向またはY方向に突出している。このように、接続部60の形状によって、ジョイント部JTのうち接続部60の部分にはメモリ膜220が設けられていない。
半導体ボディ210Jの内部は、第5絶縁膜としてのコア層230Jが設けられている。コア層230Jは、半導体ボディ210Jの内面に沿って設けられており、その内部には空洞としてのボイドVDを有する。
本実施形態によれば、ジョイント部JTのうち接続部60の周囲にメモリ膜220が設けられていない。よって、接続部60の半導体ボディ210Jは、中間膜50に直接接触している。接続部60の多くの部分において、半導体ボディ210Jとワード線WLとの間に中間膜50(例えば、シリコン酸化膜)のみが介在している。
接続部60の周囲にメモリ膜220が設けられていないことによって、半導体ボディ210Jから下部アレイL2mの最上層のワード線WLまでの距離DL、並びに、半導体ボディ210Jから上部アレイU2mの最下層のワード線WLまでの距離DUが比較的短くなる。すなわち、下部アレイL2mおよび上部アレイU2mのワード線WLと接続部60の半導体ボディ210Jとの間に介在する絶縁膜が薄くなり、ワード線WLと半導体ボディ210Jとの間の静電容量が大きくなる。これにより、ワード線WLの電位によって半導体ボディ210Jにキャリアが誘起され易くなる。
もし、接続部60の周囲がメモリ膜220で被覆されている場合、半導体ボディ210Jとワード線WLとの間にメモリ膜220が必然的に介在するため、比誘電率の観点において、ワード線WLの電界が半導体ボディ210Jに印加され難くなる。また、この場合、半導体ボディ210Jとワード線WLとの間の距離が大きくなるため、ワード線WLの電界が半導体ボディ210Jに印加され難くなる。
これに対し、本実施形態のように、接続部60の周囲にメモリ膜220が設けられていないことによって、ワード線WLからの電界が比較的印加されやすくなる。これにより、ワード線WLにオン電圧が印加されたときに、半導体ボディ210Jは反転しやすくなり、オン抵抗が低下する。その結果、ジョイント部JTにおけるオン抵抗が低くなり、セル電流Icellが流れやすくなる。これは、メモリセルMCのデータの正確な検出を可能にする。
次に、第1実施形態による半導体記憶装置100aの製造方法を説明する。
図6~図15は、第1実施形態による半導体記憶装置100aの製造方法の一例を示す断面図である。図1に示す基体部1を形成する。まず、基板10上にトランジスタTr(CMOS回路)が形成され、トランジスタTrを層間絶縁膜11で被覆する。層間絶縁膜11には、配線11aが形成される。層間絶縁膜11上には、ソース層SLが形成される。
次に、基体部1の上方に、複数の犠牲膜21aと複数の絶縁膜22とをZ方向に交互に積層する。これにより、下部アレイL2mの領域に、犠牲膜21aと絶縁膜22との積層体L2mが形成される。犠牲膜21aには、例えば、シリコン窒化膜等の絶縁材料が用いられる。絶縁膜22には、例えば、シリコン酸化膜等の絶縁材料が用いられる。第1層としての犠牲膜21aは、Z方向に積層され、互いに絶縁膜22によって離隔されている。尚、犠牲膜21aは、後の工程において、電極膜21に置換される。
次に、積層体L2m上に第6絶縁膜としての中間膜50を形成する。中間膜50には、例えば、シリコン酸化膜が用いられる。
次に、リソグラフィ技術およびRIE(Reactive Ion Etching)法等を用いて、中間膜50および積層体L2m内にZ方向に延伸し、積層体L2mを貫通する下部メモリホールLMHを形成する。尚、ソース層SLがシリコン単結晶である場合に、エピタキシャルシリコン層70をソース層SL上に成長させることができる。ソース層SLが他の導電材料である場合には、エピタキシャルシリコン層70は省略され得る。また、ソース層SLと下部メモリホールLMHとの接続構造については、これに限定されず、他の任意の構造でも良い。
次に、下部メモリホールLMHの底部にエピタキシャルシリコン層70を形成する。エピタキシャルシリコン層70は、高濃度不純物を含有するシリコン層であり、ソース層SLに電気的に接続される。
次に、下部メモリホールLMHの内壁にメモリ膜220Lを形成する。例えば、下部メモリホールLMHの内壁に、カバー絶縁膜221L、電荷蓄積膜222Lおよびトンネル絶縁膜223Lをこの順番に堆積する。次に、下部メモリホールLMHの側壁にあるメモリ膜220Lを残置させたまま、下部メモリホールLMHの底部にあるメモリ膜220Lを除去する。これにより、図6に示す構造が得られる。
次に、図7に示すように、下部メモリホールLMH内に犠牲膜80を埋め込む。犠牲膜80には、例えば、カーボン、窒化チタン等のように、シリコン窒化膜、シリコン酸化膜及びシリコンに対して選択的にエッチング可能な材料が用いられる。犠牲膜80は、その上面が積層体L2mの上面または中間膜50の底面の高さ位置の近傍までエッチバックされる。
次に、図8に示すように、犠牲膜80をマスクとして用いて、メモリ膜220Lをエッチングする。これにより、中間膜50の上面F50aおよび側面F50bにおいて露出されたメモリ膜220が除去される。積層体L2mの下部メモリホールLMH内のメモリ膜220は残置される。このように、中間膜50の側面F50bには、メモリ膜220Lが設けられない。
次に、図9に示すように、犠牲膜80を中間膜50の下部メモリホールLMH内に再度埋め込む。該犠牲膜80を中間膜50の上面F50aが露出されるまで研磨する。これにより、犠牲膜80が中間膜50の側面F50bに直接接触し、犠牲膜80と中間膜50との間には、メモリ膜220Lは介在しない。
次に、中間膜50上に、複数の犠牲膜21aと複数の絶縁膜22とをZ方向に交互に積層する。これにより、図10に示すように、上部アレイU2mの領域に、犠牲膜21aと絶縁膜22との積層体U2mが形成される。積層体U2mの犠牲膜21aおよび絶縁膜22は、それぞれ積層体L2mの犠牲膜21aおよび絶縁膜22と同一材料でよい。第2層としての犠牲膜21aは、Z方向に積層され、互いに絶縁膜22によって離隔されている。尚、犠牲膜21aは、後の工程において、電極膜21に置換される。
次に、絶縁膜55を積層体U2m上に形成する。
次に、図11に示すように、リソグラフィ技術およびRIE法等を用いて、絶縁膜55および積層体U2m内にZ方向に延伸し、積層体U2mを貫通する上部メモリホールUMHを形成する。上部メモリホールUMHは、犠牲膜80に達するように形成される。
次に、上部メモリホールUMHの内壁にメモリ膜220Uを形成する。例えば、上部メモリホールUMHの内壁に、カバー絶縁膜221U、電荷蓄積膜222Uおよびトンネル絶縁膜223Uをこの順番に堆積する。これにより、図11に示す構造が得られる。
次に、図12に示すように、メモリ膜220Uをエッチバックすることによって、上部メモリホールUMHの側壁のメモリ膜220Uを残置させたまま、底部にあるメモリ膜220Uを除去する。
次に、図13に示すように、上部メモリホールUMHを介して、下部メモリホールLMHおよび中間膜50内の犠牲膜80を除去する。これにより、上部メモリホールUMHと下部メモリホールLMHとは、ジョイント部JTの中間膜50のホールを介して連通する。ここで、中間膜50にある下部メモリホールLMHの側面には、メモリ膜220L、220Uは形成されていない。
次に、図14に示すように、上部メモリホールUMH内に半導体ボディ210Uを形成し、下部メモリホールLMH内に半導体ボディ210L層を形成する。ジョイント部JTの中間膜50のホール内に第3半導体層としての半導体ボディ210Jを形成する。半導体ボディ210U、210L、210Jは、同一工程において形成される。従って、半導体ボディ210Jは、半導体ボディ210Uと半導体ボディ210Lとの間で連続しており、半導体ボディ210U、210Lと同一の材料(例えば、シリコン)で構成される。
次に、図15に示すように、上部メモリホールUMHおよび下部メモリホールLMH内の半導体ボディ210U、210Lの内側にコア層230U、230Lを充填する。また、ジョイント部JTの中間膜50の下部メモリホールLMHの内側にコア層230Jを充填する。コア層230U、230L、230Jには、例えば、シリコン酸化膜等の絶縁膜が用いられる。これにより、上部メモリホールUMHおよび下部メモリホールLMH内には、それぞれ上部柱状部UCLおよび下部柱状部LCLが形成される。ジョイント部JTの中間膜50内には、接続部60が形成される。接続部60は、半導体ボディ210Jおよびコア層230Jを有するが、メモリ膜220U、220Lを有していない。接続部60のコア層230Jの中心部には、ボイドVDが設けられている。
次に、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法等を用いて、絶縁膜55が露出されるまで、コア層230U、半導体ボディ210U、メモリ膜220Uを研磨する。
次に、図示しないが、積層体U2mおよびL2mを貫通するトレンチを形成する。次に、該トレンチを介して犠牲膜21aを電極膜21に置換する。電極膜21には、例えば、タングステン等の導電性材料が用いられる。
その後、図示しないが、層間絶縁膜、コンタクト、配線層(ビット線BL等)を形成することによって、本実施形態による半導体記憶装置が完成する。尚、基体部1のCMOS回路は、別の基板に形成し、積層体L2m、U2mを有する基板とCMOS回路を有する基板とを貼合して、半導体記憶装置100aを形成してもよい。
以上のように、本実施形態では、接続部60は、半導体ボディ210U、210Lの周囲にメモリ膜220を有しない。これにより、ワード線WLからの電界が比較的印加されやすくなり、接続部60におけるオン抵抗の上昇が抑制される。その結果、セル電流Icellが流れやすくなる。これは、メモリセルMCのデータの正確な検出を可能にする。
(第2実施形態)
図16は、第2実施形態による上部アレイU2mと下部アレイL2mとの間のジョイント部JTの構成例を示す断面図である。
図16は、第2実施形態による上部アレイU2mと下部アレイL2mとの間のジョイント部JTの構成例を示す断面図である。
第2実施形態によれば、接続部60は、半導体ボディ210U、上部柱状部UCLと下部柱状部LCLとの間に設けられている。接続部60は、カバー絶縁膜221Uとカバー絶縁膜221Lとの間、電荷蓄積膜222Uと電荷蓄積膜222Lとの間、トンネル絶縁膜223Uとトンネル絶縁膜223Lとの間に埋め込まれている。接続部60の内部全体は、半導体ボディ210U、210Lの材料と同様に、ドープドシリコン等の半導体材料で充填されている。接続部60の内部にはコア層230およびボイドVDは設けられていない。これにより、ジョイント部JTの半導体ボディ210Uと半導体ボディ210Lとの間の抵抗がさらに低下し、セル電流Icellがさらに流れやすくなる。
第2実施形態のその他の構成は、第1実施形態の対応する構成と同様でよい。よって、第2実施形態は、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
次に、第2実施形態による半導体記憶装置の製造方法を説明する。
図17~図20は、第2実施形態による半導体記憶装置の製造方法の一例を示す断面図である。図6を参照して説明した工程を経たのち、半導体ボディ210Lを下部メモリホールLMH内のメモリ膜220L上に形成する。次に、コア層230Lを下部メモリホールLMH内の半導体ボディ210Lの内側に充填する。これにより、図17に示す構造が得られる。
次に、CMP法等を用いて、中間膜50の上面が露出されるまで、コア層230L、半導体ボディ210Lおよびメモリ膜220Lを研磨する。さらに、中間膜50の下部メモリホールLMH内にあるコア層230L、半導体ボディ210Lおよびメモリ膜220Lを除去する。これにより、図18に示す構造が得られる。
次に、中間膜50の下部メモリホールLMH内に半導体ボディ210Jを埋め込む。次に、CMP法等を用いて中間膜50の上面が露出されるまで、半導体ボディ210Jを研磨する。これにより、図19に示す構造が得られる。半導体ボディ210Jは、半導体ボディ210Lと電気的に接続される。半導体ボディ210Jには、例えば、半導体ボディ210L、210Uと同じであり、ドープドシリコン等の半導体材料が用いられる。次に、図10を参照して説明した工程を経て、積層体U2mおよび上部メモリホールUMHを中間膜50上に形成する。即ち、中間膜50上に、Z方向に積層され互いに離隔された複数の犠牲膜21aを含む積層体U2mを形成する。次に、積層体U2m内に、Z方向に延伸し、半導体ボディ210Jに達する上部メモリホールUMHを形成する。次に、上部メモリホールUMHの内壁に、メモリ膜220Uおよび半導体ボディ210Uを形成する。次に、上部メモリホールUMHの底部にあるメモリ膜220Uおよび半導体ボディ210Uを除去し、半導体ボディ210Jを露出させる。次に、コア層230Uを上部メモリホールUMH内の半導体ボディ210Jの内側に埋め込む。これにより、図20に示す構造が得られる。
次に、CMP法等を用いて中間膜50の上面が露出されるまで、コア層230U、半導体ボディ210Uおよびメモリ膜220Uを研磨する。
次に、図示しないが、積層体U2mおよびL2mを貫通するトレンチを形成する。次に、該トレンチを介して犠牲膜21aを電極膜21に置換する。電極膜21には、例えば、タングステン等の導電性材料が用いられる。
その後、図示しないが、層間絶縁膜、コンタクト、配線層(ビット線BL等)を形成することによって、第2実施形態による半導体記憶装置が完成する。尚、基体部1のCMOS回路は、別の基板に形成し、積層体L2m、U2mを有する基板とCMOS回路を有する基板とを貼合して、半導体記憶装置100aを形成してもよい。
(第3実施形態)
図21は、第3実施形態による半導体記憶装置の上部アレイU2mと下部アレイL2mとの間のジョイント部JTの構成例を示す断面図である。
図21は、第3実施形態による半導体記憶装置の上部アレイU2mと下部アレイL2mとの間のジョイント部JTの構成例を示す断面図である。
第3実施形態は、接続部60が導電性金属材料で構成されている点で第2実施形態と異なる。第3実施形態において、接続部60は、金属膜210Ja、210Jbを備える。金属膜210Jaは、金属膜210bの側面および底面を被覆している。例えば、金属膜210Jaは、バリアメタルであり、例えば、TiN等の金属で構成されている。金属膜210Jbは、金属膜210Jaの内側に埋め込まれた導電性金属材料であり、例えば、タングステン等の金属で構成されている。
接続部60は、ジョイント部JTにおいて、上部柱状部UCLと下部柱状部LCLとの間に設けられている。接続部60は、カバー絶縁膜221Uとカバー絶縁膜221Lとの間、電荷蓄積膜222Uと電荷蓄積膜222Lとの間、トンネル絶縁膜223Uとトンネル絶縁膜223Lとの間に埋め込まれている。即ち、接続部60の内部全体が導電性金属材料で充填されている。接続部60の内部にはコア層230およびボイドVDは設けられていない。これにより、ジョイント部JTの半導体ボディ210Uと半導体ボディ210Lとの間の抵抗がさらに低下し、セル電流Icellがさらに流れやすくなる。
第3実施形態のその他の構成は、第2実施形態の対応する構成と同様でよい。よって、第3実施形態は、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
第3実施形態による半導体記憶装置の製造方法は、第2実施形態の製造方法において、図19に示す半導体ボディ210J(例えば、ドープドシリコン)に代わり、金属膜210Ja、210Jbを形成すればよい。第3実施形態のその他の製造方法は、第2実施形態の製造方法と同じでよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
100a 半導体記憶装置、1 基体部、2 積層体、ST 深いスリット、SHE 浅いスリット、CL 柱状部、10 基板、11 層間絶縁膜、SL ソース層、U2m 上部アレイ、L2m 下部アレイ、JT ジョイント部、220 メモリ膜、210 半導体ボディ、230 コア層
Claims (9)
- 第1方向に積層され互いに電気的に分離された複数の第1電極膜を含む第1積層体と、
前記第1積層体の上方に設けられ、前記第1方向に積層され互いに電気的に分離された複数の第2電極膜を含む第2積層体と、
前記第1積層体内に前記第1方向に延伸するように設けられ、第1絶縁膜、第1電荷蓄積膜、第2絶縁膜、および第1半導体層を含む第1柱状部と、
前記第2積層体内に前記第1方向に延伸するように設けられ、第3絶縁膜、第2電荷蓄積膜、第4絶縁膜および第2半導体層を含む第2柱状部と、
前記第1柱状部と前記第2柱状部との間に設けられ、前記第1絶縁膜と前記第3絶縁膜との間、前記第1電荷蓄積膜と前記第2電荷蓄積膜との間、前記第2絶縁膜と前記第4絶縁膜との間を、前記第1および第2柱状部の全体に亘って分断しており、かつ、前記第1半導体層と前記第2半導体層との間を電気的に接続する接続部とを備える、半導体記憶装置。 - 前記接続部は、
前記第1半導体層と前記第2半導体層との間を電気的に接続し、前記第1絶縁膜と前記第3絶縁膜との間、前記第1電荷蓄積膜と前記第2電荷蓄積膜との間、前記第2絶縁膜と前記第4絶縁膜との間に設けられた第1導電体をさらに備える、請求項1に記載の半導体記憶装置。 - 前記第1導電体の内部に設けられた第5絶縁膜をさらに備え、該第5絶縁膜の内部に空洞を有する、請求項2に記載の半導体記憶装置。
- 前記第1柱状部と前記第2柱状部との間に設けられた第6絶縁膜をさらに備え、
前記第1導電体および前記第5絶縁膜は、前記第6絶縁膜内において、前記第1方向に対して略垂直方向に突出している、請求項3に記載の半導体記憶装置。 - 前記第1導電体は、前記第1半導体層と前記第2半導体層との間に連続しており、前記第1半導体層と前記第2半導体層との間を電気的に接続している、請求項4に記載の半導体記憶装置。
- 前記接続部において、前記第1導電体は、前記第1絶縁膜と前記第3絶縁膜との間、前記第1電荷蓄積膜と前記第2電荷蓄積膜との間、前記第2絶縁膜と前記第4絶縁膜との間に埋め込まれている、請求項2に記載の半導体記憶装置。
- 前記第1方向から見た平面視において、前記第1柱状部、前記第2柱状部および前記接続部は、略円形である請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の半導体記憶装置。
- 第1方向に積層され互いに離隔された複数の第1層を含む第1積層体を形成し、
前記第1積層膜上に第6絶縁膜を形成し、
前記第1積層体および前記第6絶縁膜内に、前記第1方向に延伸する第1開口部を形成し、
前記第1開口部内に第1絶縁膜、第1電荷蓄積層および第2絶縁膜を形成し、
前記第1開口部内に犠牲膜を埋め込み、
前記第6絶縁膜上に、前記第1方向に積層され互いに離隔された複数の第2層を含む第2積層体を形成し、
前記第2積層体内に、前記第1方向に延伸する第2開口部を形成し、
前記第2開口部内に第3絶縁膜、第2電荷蓄積層および第4絶縁膜を形成し、
前記第2開口部の底部にある前記第3絶縁膜、前記第2電荷蓄積層および前記第4絶縁膜を除去し、
前記第2開口部を介して前記第1開口部および前記第6絶縁膜内の前記犠牲膜を除去し、
前記第1積層体の前記第1開口部内に第1半導体層を形成し、前記第2開口部内に第2半導体層を形成し、並びに、前記第6絶縁膜の前記第1開口部内に前記第1および第2半導体層と連続した第3半導体層を形成することを具備する半導体記憶装置の製造方法。 - 第1方向に積層され互いに離隔された複数の第1層を含む第1積層体を形成し、
前記第1積層膜上に第6絶縁膜を形成し、
前記第1積層体および前記第6絶縁膜内に、前記第1方向に延伸する第1開口部を形成し、
前記第1開口部内に第1絶縁膜、第1電荷蓄積層、第2絶縁膜および第1半導体層を形成し、
前記第6絶縁膜の前記第1開口部内の前記第1絶縁膜、前記第1電荷蓄積層、前記第2絶縁膜および第1半導体層を除去し、
前記第6絶縁膜の前記第1開口部内に第1導電体を埋め込み、
前記第6絶縁膜上に、前記第1方向に積層され互いに離隔された複数の第2層を含む第2積層体を形成し、
前記第2積層体内に、前記第1方向に延伸し、前記第1導電体に達する第2開口部を形成し、
前記第2開口部内に第3絶縁膜、第2電荷蓄積層、第4絶縁膜および第2半導体層を形成し、
前記第2開口部の底部にある前記第3絶縁膜、前記第2電荷蓄積層、前記第4絶縁膜および前記第2半導体層を除去し、
前記第2開口部内の前記第2半導体層の内側に第8絶縁膜を形成することを具備する半導体記憶装置の製造方法。
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