JP2023036453A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】個片化をより適切に行うことができる半導体装置を提供する。
【解決手段】本実施形態による半導体装置は、半導体チップを備える。半導体チップは、第1面と、第1面とは反対側の第2面と、第1面と第2面との間の側面と、を有する。半導体チップは、半導体素子と、積層体と、構造体と、をさらに有する。半導体素子は、第1面の法線方向から見て、半導体チップの中心部に設けられる。積層体は、法線方向から見て、半導体チップの外周端部に設けられ、法線方向に交互に積層された、複数の第1層と複数の第2層とを有する。構造体は、法線方向から見て、半導体素子と側面との間の少なくとも一部に設けられ、積層体よりも高い位置から積層体よりも低い位置まで延伸する。
【選択図】図10
【解決手段】本実施形態による半導体装置は、半導体チップを備える。半導体チップは、第1面と、第1面とは反対側の第2面と、第1面と第2面との間の側面と、を有する。半導体チップは、半導体素子と、積層体と、構造体と、をさらに有する。半導体素子は、第1面の法線方向から見て、半導体チップの中心部に設けられる。積層体は、法線方向から見て、半導体チップの外周端部に設けられ、法線方向に交互に積層された、複数の第1層と複数の第2層とを有する。構造体は、法線方向から見て、半導体素子と側面との間の少なくとも一部に設けられ、積層体よりも高い位置から積層体よりも低い位置まで延伸する。
【選択図】図10
Description
本発明による実施形態は、半導体装置に関する。
半導体装置の製造工程において、半導体素子が形成されたウェハを、ダイシングにより半導体チップに個片化する場合がある。しかし、ダイシング時にクラックまたはチッピング等のダイシング不良が発生する可能性がある。ダイシング不良は、半導体素子に悪影響を与える可能性があり、また、歩留まりの低下につながる可能性がある。
個片化をより適切に行うことができる半導体装置を提供する。
本実施形態による半導体装置は、半導体チップを備える。半導体チップは、第1面と、第1面とは反対側の第2面と、第1面と第2面との間の側面と、を有する。半導体チップは、半導体素子と、積層体と、構造体と、をさらに有する。半導体素子は、第1面の法線方向から見て、半導体チップの中心部に設けられる。積層体は、法線方向から見て、半導体チップの外周端部に設けられ、法線方向に交互に積層された、複数の第1層と複数の第2層とを有する。構造体は、法線方向から見て、半導体素子と側面との間の少なくとも一部に設けられ、積層体よりも高い位置から積層体よりも低い位置まで延伸する。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。以下の実施形態において、半導体基板の上下方向は、半導体素子が設けられる面を上とした場合の相対方向を示し、重力加速度に従った上下方向と異なる場合がある。図面は模式的または概念的なものであり、各部分の比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。明細書と図面において、既出の図面に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
以下の実施形態では、半導体装置として、例えば、3次元構造のメモリセルアレイを有する半導体記憶装置を説明する。ただし、実施形態による半導体装置は、これに限定されない。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態による半導体ウェハ10の一部の構成の一例を示す平面図である。半導体ウェハ10は、半導体素子を形成する表面と該表面の反対側に裏面を有する基板である。図1は、半導体ウェハ10の表面の平面図を示している。
図1は、第1実施形態による半導体ウェハ10の一部の構成の一例を示す平面図である。半導体ウェハ10は、半導体素子を形成する表面と該表面の反対側に裏面を有する基板である。図1は、半導体ウェハ10の表面の平面図を示している。
半導体ウェハ10は、その表面上に複数のチップ領域Rcと、複数のダイシング領域Rdとを備える。チップ領域Rcは、後のダイシング工程でそれぞれ半導体チップとして個片化される半導体チップの領域である。チップ領域Rcには、チップパターンが設けられている。本実施形態において、チップパターンは、例えば、メモリセルアレイMCAを含む。メモリセルアレイMCAを制御する制御回路は、メモリセルアレイMCAの下に設けられており、図1では示されていない。
ダイシング領域Rdは、互いに隣接する複数のチップ領域Rc間に設けられ、後のダイシング工程でチップ領域Rcを個片化するためにカット(除去)される。ダイシング領域Rdには、テストパターンTEGが設けられている。
図2は、第1実施形態による半導体装置100aを例示する斜視図である。図3は、積層体2を示す平面図である。本明細書では、積層体2の積層方向をZ軸方向とする。Z軸方向と直交する1つの方向をY軸方向とする。Z及びY軸方向のそれぞれと直交する方向をX軸方向とする。図4および図5のそれぞれは、3次元構造のメモリセルの一例を示す断面図である。図6は、第1実施形態による半導体装置100aの一例を示す平面図である。図2~図6に示すように、第1実施形態に係る半導体装置100aは、3次元構造のメモリセルアレイを有した不揮発性メモリである。半導体装置100aは、チップ領域Rcに設けられている構造であるが、テストパターンTEGに設けられてテスト構造として解釈してもよい。
半導体装置100aは、基体部1と、積層体2と、板状部3と、複数の柱状部CLと、複数の柱状部CLHRと、を含む。
基体部1は、半導体ウェハ(基板)10、絶縁膜11、導電膜12及び半導体部13を含む。絶縁膜11は、半導体ウェハ10上に設けられている。導電膜12は、絶縁膜11上に設けられている。半導体部13は、導電膜12上に設けられている。半導体ウェハ10は、例えば、シリコンウェハである。半導体ウェハ10の導電型は、例えば、p型である。半導体ウェハ10の表面領域には、例えば、素子分離領域10iが設けられている。素子分離領域10iは、例えば、シリコン酸化膜を含む絶縁領域であり、半導体ウェハ10の表面領域にアクティブエリアAAを規定する。アクティブエリアAAには、トランジスタTrのソース及びドレイン領域が設けられる。トランジスタTrは、不揮発性メモリの制御回路としてCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)回路を構成する。絶縁膜11は、例えば、シリコン酸化膜を含み、トランジスタTrを絶縁する。絶縁膜11内には、配線11aが設けられている。配線11aは、トランジスタTrと電気的に接続されている。導電膜12は、導電性金属、例えば、タングステン(W)を含む。半導体部13は、例えば、n型シリコンを含む。半導体部13の一部は、アンドープのシリコンを含んでいてもよい。
積層体2は、半導体部13に対してZ軸方向の上方に位置する。積層体2は、複数の導電層21と複数の絶縁層22とをZ軸方向に交互に積層して構成されている。導電層21は、導電性金属、例えば、タングステンを含む。絶縁層22は、例えば、シリコン酸化物を含む。絶縁層22は、導電層21同士を絶縁する。導電層21及び絶縁層22のそれぞれの積層数は、任意である。絶縁層22は、例えば、ギャップであってもよい。積層体2と、半導体部13との間には、例えば、絶縁膜2gが設けられている。絶縁膜2gは、例えば、シリコン酸化膜を含む。絶縁膜2gは、シリコン酸化物よりも比誘電率が高い高誘電体を含んでいてもよい。高誘電体は、例えば、ハフニウム酸化膜等の酸化物でもよい。
導電層21は、少なくとも1つのソース側選択ゲートSGSと、複数のワード線WLと、少なくとも1つのドレイン側選択ゲートSGDとを含む。ソース側選択ゲートSGSは、ソース側選択トランジスタSTSのゲート電極である。ワード線WLは、メモリセルMCのゲート電極である。ドレイン側選択ゲートSGDは、ドレイン側選択トランジスタSTDのゲート電極である。ソース側選択ゲートSGSは、積層体2の下部領域に設けられる。ドレイン側選択ゲートSGDは、積層体2の上部領域に設けられる。下部領域は、積層体2の、基体部1に近い側の領域を、上部領域は、積層体2の、基体部1から遠い側の領域を指す。ワード線WLは、ソース側選択ゲートSGSとドレイン側選択ゲートSGDとの間に設けられる。
複数の絶縁層22のうち、ソース側選択ゲートSGSとワード線WLとを絶縁する絶縁層22のZ軸方向の厚さは、例えば、ワード線WLとワード線WLとを絶縁する絶縁層22のZ軸方向の厚さよりも、厚くされてもよい。さらに、基体部1から最も離された最上層の絶縁層22の上に、カバー絶縁膜を設けてもよい。カバー絶縁膜は、例えば、シリコン酸化物を含む。
半導体装置100aは、ソース側選択トランジスタSTSとドレイン側選択トランジスタSTDとの間に直列に接続された複数のメモリセルMCを有する。ソース側選択トランジスタSTS、メモリセルMC及びドレイン側選択トランジスタSTDが直列に接続された構造は“メモリストリング”、もしくは“NANDストリング”と呼ばれる。メモリストリングは、例えば、コンタクトCbを介してビット線BLに接続される。ビット線BLは、積層体2の上方に設けられ、Y軸方向に延びる。
積層体2内には、図3に示すように、複数の深いスリットST、及び、複数の浅いスリットSHEが設けられている。スリットSTは、平面レイアウトにおいて、X軸方向に延伸している。また、スリットSTは、Z方向(積層方向)の断面において、積層体2の上端から基体部1にかけて積層体2を貫通し、積層体2内に設けられている。図3の板状部3は、スリットST内に設けられている。板状部3には、例えば、シリコン酸化膜等の絶縁膜を用いている。板状部3は、半導体部13と電気的に接続された導電物(例えば、タングステン、銅)等の導電性金属で構成されており、かつ、絶縁膜によって積層体2から電気的に絶縁されている。スリットSHEは、平面レイアウトにおいて、スリットSTと略平行にX軸方向に延伸している。また、スリットSHEは、Z方向の断面において、積層体2の上端から積層体2の途中まで設けられている。スリットSHE内には、例えば、絶縁物4が設けられている。絶縁物4には、例えば、シリコン酸化膜等の絶縁膜を用いている。
積層体2は、図3に示すように、階段部分2sと、メモリセルアレイMCAとを含む。階段部分2sは、積層体2の縁部に設けられている。メモリセルアレイMCAは、階段部分2sによって挟まれ、あるいは、囲まれている。スリットSTは、積層体2の一端の階段部分2sから、メモリセルアレイMCAを経て、積層体2の他端の階段部分2sまで設けられている。スリットSHEは、少なくともメモリセルアレイMCAに設けられている。
2つのスリットST(板状部3)によって挟まれた積層体2の部分は、ブロックBLOCKと呼ばれている。ブロックは、例えば、データ消去の最小単位を構成する。スリットSHE(絶縁物4)は、ブロック内に設けられている。スリットSTとスリットSHEとの間の積層体2は、フィンガーと呼ばれている。ドレイン側選択ゲートSGDは、フィンガー毎に区切られている。このため、データ書き込み及び読み出し時に、ドレイン側選択ゲートSGDによりブロック内の1つのフィンガーを選択状態とすることができる。
メモリセルアレイMCAは、図6に示すように、セル領域(Cell)及びタップ領域(Tap)を含む。階段部分2sは、階段領域(Staircase)を含む。タップ領域は、例えば、セル領域と階段領域との間に設けられている。図6には図示しないが、タップ領域は、セル領域同士の間に設けられていてもよい。階段領域は、複数の配線37aが設けられる領域である。タップ領域は、配線37b及び37cが設けられる領域である。配線37a~37cのそれぞれは、例えば、Z軸方向に延びる。配線37aは、それぞれ、例えば、導電層21と電気的に接続される。配線37bは、トランジスタTrへの電源供給等のために、例えば、配線11aと電気的に接続される。配線37cは、例えば、導電膜12と電気的に接続される。配線37a~37cには、例えば、銅、タングステン等の低抵抗金属が用いられる。
配線37a~37cの周囲には、それぞれ絶縁膜36a~36cが設けられている。絶縁膜36a~36cは、配線37a~37cと積層体2との間に設けられており、両者の間を電気的に絶縁している。これにより、配線37a~37cは、積層体2から絶縁されたまま、積層体2の上方にある配線等を積層体2の下方にある配線等に電気的に接続することができる。絶縁膜36a~36cには、例えば、シリコン酸化膜等の絶縁膜が用いられる。尚、絶縁膜36bおよび配線37bは、タップ領域に設けられるコンタクトC4を構成する。
複数の柱状部CLのそれぞれは、積層体2内に設けられたメモリホールMH内に設けられている。メモリホールMHは、積層体2の積層方向(Z軸方向)に沿って積層体2の上端から積層体2を貫通し、積層体2内及び半導体部13内にかけて延伸している。複数の柱状部CLは、図4および図5に示すように、それぞれ、半導体ボディ210、メモリ膜220及びコア層230を含む。半導体ボディ210は、半導体部13と電気的に接続されている。メモリ膜220は、半導体ボディ210と導電層21との間に、電荷捕獲部を有する。各フィンガーからそれぞれ1つずつ選択された複数の柱状部CLは、コンタクトCbを介して1本のビット線BLに共通に接続される。柱状部CLのそれぞれは、例えば、図6のセル領域(Cell)に設けられている。
図4および図5に示すように、X-Y平面におけるメモリホールMHの形状は、例えば、円又は楕円である。導電層21と絶縁層22との間には、メモリ膜220の一部を構成するブロック絶縁膜21aが設けられていてもよい。ブロック絶縁膜21aは、例えば、シリコン酸化物膜又は金属酸化物膜である。金属酸化物の1つの例は、アルミニウム酸化物である。導電層21と絶縁層22との間、及び、導電層21とメモリ膜220との間には、バリア膜21bが設けられていてもよい。バリア膜21bは、例えば、導電層21がタングステンである場合、例えば、窒化チタンとチタンとの積層構造膜が選ばれる。ブロック絶縁膜21aは、導電層21からメモリ膜220側への電荷のバックトンネリングを抑制する。バリア膜21bは、導電層21とブロック絶縁膜21aとの密着性を向上させる。
半導体ボディ210の形状は、例えば、筒状である。半導体ボディ210は、例えば、シリコンを含む。シリコンは、例えば、アモルファスシリコンを結晶化させたポリシリコンである。半導体ボディ210は、例えば、アンドープシリコンである。また、半導体ボディ210は、p型シリコンであっても良い。半導体ボディ210は、ドレイン側選択トランジスタSTD、メモリセルMC及びソース側選択トランジスタSTSのそれぞれのチャネルとなる。
メモリ膜220は、メモリホールMHの内壁と半導体ボディ210との間に設けられている。メモリ膜220の形状は、例えば、筒状である。複数のメモリセルMCは、半導体ボディ210と、ワード線WLとなる導電層21と、の間に記憶領域を有し、Z軸方向に積層されている。メモリ膜220は、例えば、カバー絶縁膜221、電荷捕獲膜222及びトンネル絶縁膜223を含む。半導体ボディ210、電荷捕獲膜222及びトンネル絶縁膜223のそれぞれは、Z軸方向に延びている。
カバー絶縁膜221は、導電層21および絶縁層22と電荷捕獲膜222との間に設けられている。カバー絶縁膜221には、例えば、シリコン酸化物が用いられる。カバー絶縁膜221は、犠牲膜(図示せず)を導電層21にリプレースするときに、電荷捕獲膜222がエッチングされないように保護する。カバー絶縁膜221は、リプレース工程において、導電層21とメモリ膜220との間から除去されてもよい。この場合、図4および図5に示すように、導電層21と電荷捕獲膜222との間には、例えば、ブロック絶縁膜21aが設けられる。また、導電層21の形成に、リプレース工程を利用しない場合には、カバー絶縁膜221は、設けられていなくてもよい。
電荷捕獲膜222は、カバー絶縁膜221とトンネル絶縁膜223との間に設けられている。電荷捕獲膜222は、例えば、シリコン窒化物を含み、膜中に電荷をトラップするトラップサイトを有する。電荷捕獲膜222のうち、ワード線WLとなる導電層21と半導体ボディ210との間に挟まれた部分は、電荷捕獲部としてメモリセルMCの記憶領域を構成する。メモリセルMCのしきい値電圧は、電荷捕獲部中の電荷の有無、又は、電荷捕獲部中に捕獲された電荷の量によって変化する。これにより、メモリセルMCは、情報を保持することができる。
トンネル絶縁膜223は、半導体ボディ210と電荷捕獲膜222との間に設けられている。トンネル絶縁膜223には、例えば、シリコン酸化物、又は、シリコン酸化物とシリコン窒化物が用いられる。トンネル絶縁膜223は、半導体ボディ210と電荷捕獲膜222との間の電位障壁である。例えば、半導体ボディ210から電荷捕獲部へ電子を注入するとき(書き込み動作)、及び、半導体ボディ210から電荷捕獲部へ正孔を注入するとき(消去動作)、電子および正孔が、それぞれトンネル絶縁膜223の電位障壁を通過(トンネリング)する。
コア層230は、筒状の半導体ボディ210の内部スペースを埋め込む。コア層230の形状は、例えば、柱状である。コア層230には、例えば、シリコン酸化膜等の絶縁膜が用いられる。
複数の柱状部CLHRのそれぞれは、積層体2内に設けられたホールHR内に設けられている。ホールHRは、Z軸方向に沿って積層体2の上端から積層体2を貫通し、積層体2内及び半導体部13内にかけて設けられている。柱状部CLHRには、例えば、シリコン酸化膜等の絶縁物を用いている。また、柱状部CLHRのそれぞれは、柱状部CLと同じ構造であっても良い。柱状部CLHRのそれぞれは、例えば、階段領域(Staircase)及びタップ領域(Tap)に設けられている。柱状部CLHRは、犠牲膜23を導電層21にリプレースするとき(リプレース工程)、階段領域及びタップ領域に形成される空隙を保持するための支持部材として機能する。
半導体装置100aは、図2に示すように、半導体部14をさらに含む。半導体部14は、積層体2と半導体部13との間に位置している。半導体部14は、絶縁層22のうち、半導体部13に最も近い絶縁層22と、絶縁膜2gとの間に設けられている。半導体部14の導電形は、例えば、n型である。半導体部14は、例えば、ソース側選択ゲートSGSとして機能する。
図7は、チップ領域Rcおよびダイシング領域Rdの構成の一例を示す断面図である。便宜的に、図7のチップ領域Rcには、メモリセルアレイMCAに含まれる柱状部CL、スリットSTおよびコンタクトC4を並べて表示している。図7のダイシング領域Rdには、テストパターンTEGに含まれるスリットST_tegおよびコンタクトC4_tegを並べて表示している。
チップ領域Rcにおいて、基体部1には、CMOS回路に含まれるトランジスタTrが設けられている。トランジスタTr上には、配線11aを含む多層配線構造が設けられている。配線11aの上には、導電膜12および半導体部13が設けられている。
基体部1の上方には、上述したように、積層体2が設けられている。チップ領域Rcの積層体2には、上述した柱状部CLが導電層21および絶縁層22の積層方向(Z方向)に積層体2の上方から半導体部13まで延伸している。同一フィンガー内の複数の柱状部CLの半導体ボディ210(図4)は、それぞれコンタクトCbを介して互いに異なるビット線BLに電気的に接続されている。これにより、1つのワード線WLを選択したときに、ドレイン側選択ゲートSGDで選択されたフィンガー内のデータが各ビット線BLを介して読み出される。あるいは、選択されたフィンガー内のメモリセルMCに各ビット線BLを介してデータが書き込まれる。
スリットSTは、積層体2の上端から基体部1にかけて積層体2を貫通し、積層体2内に設けられている。
コンタクトC4は、積層体2内において積層体2の積層方向に延びており、積層体2の上方から基体部1の配線11aにかけて積層体2、半導体部13および導電膜12を貫通している。コンタクトC4は、積層体2の上方にある電源配線を配線11aに電気的に接続され、配線11aを介してトランジスタTrを含むCMOS回路に電気的に接続される。例えば、コンタクトC4は、CMOS回路に電源供給するために設けられた電源コンタクトでよい。コンタクトC4は、上述の通り、配線37bおよび絶縁膜36bで構成される。絶縁膜36bは、積層体2内において導電層21と配線37bとの間に設けられ、配線37bの周囲を被覆している。配線37bの周囲に絶縁膜36bが被覆されていることによって、配線37bが積層体2から絶縁されたまま、積層体2の上方にある配線等を積層体2の下方にある配線11a等に電気的に接続することができる。
ダイシング領域Rdにおける基体部1_tegには、テストパターンTEGに含まれるトランジスタTr_tegが設けられている。トランジスタTr_tegは、テストパターンTEGのCMOS回路の一部を構成する。トランジスタTr_teg上には、配線11a_tegを含む多層配線構造が設けられている。配線11a_tegの上には、導電膜12および半導体部13が設けられている。
基体部1_tegの上方には、積層体2_tegが設けられている。積層体2_tegは、積層体2と同一構成を有する。即ち、積層体2_tegは、トランジスタTr_tegの上方に設けられ、複数の絶縁層22と複数の導電層21とを交互に積層して構成されている。積層体2_tegには、スリットST_tegおよびコンタクトC4_tegが設けられている。
スリットST_tegは、スリットSTと同一構成を有する。即ち、スリットST_tegは、ダイシング領域Rdにおいて積層体2_tegの上端から基体部1_tegにかけて積層体2_tegを貫通し、積層体2_teg内に設けられている。スリットST_teg内には、例えば、シリコン酸化膜等の絶縁膜が埋め込まれている。
コンタクトC4_tegは、ダイシング領域Rdにおいて積層体2_tegの積層方向に延伸しており、積層体2_tegの上方から基体部1_tegの配線11a_tegにかけて積層体2_teg、半導体部13および導電膜12を貫通している。コンタクトC4_tegは、例えば、積層体2_tegの上方にある電源配線を配線11a_tegに電気的に接続し、トランジスタTr_tegを含むCMOS回路に電源供給するために設けられている。コンタクトC4_tegは、コンタクトC4と同一構成を有する。即ち、コンタクトC4_tegは、配線37bと、配線37bの周囲を被覆する絶縁膜36bとによって構成されている。これにより、コンタクトC4_tegは、配線37bが積層体2_tegから絶縁されたまま、積層体2_tegの上方にある配線を積層体2_tegの下方にある配線11a_tegに電気的に接続することができる。
本実施形態によれば、図7に示すように、ダイシング領域RdのテストパターンTEGにも積層体2_tegが設けられている。積層体2_tegは、チップ領域Rcの積層体2と同一構成を有し、かつ、コンタクトC4と同一構成のコンタクトC4_tegの周囲に設けられている。よって、テストパターンTEGのトランジスタTr_tegは、チップ領域RcのトランジスタTrとほぼ同じ環境のもとで試験され得る。従って、トランジスタTr_tegを測定することによって、積層体2(メモリセルアレイMCA)の下方にあるトランジスタTrの特性を検知することができる。その結果、積層体2がトランジスタTrに与える影響を検知することができる。
次に、メモリセルアレイMCAおよびテストパターンTEGの境界付近の構成の詳細について説明する。
図8は、第1実施形態による半導体ウェハ10の一部の構成の一例を示す平面図である。図8は、半導体チップCHに個片化する前の半導体ウェハ10を示す。第1実施形態による半導体装置100は、例えば、個片化後の半導体チップCHを備えている。
また、図8に示す例では、図1に対応するチップ領域Rcおよびダイシング領域Rdが示されている。尚、図8に示す例では、4つのチップ領域Rc(半導体チップCH)が示されている。ダイシング領域Rdに沿ってダイカットを行うことにより、半導体チップCHの個片化が行われる。個片化は、例えば、ブレードダイシングにより行われる。しかし、後で説明するように、個片化は、ブレードダイシングに限られない。
半導体チップCHは、面F1と、面F2と、側面Fsと、を有する。面F1は、半導体素子が設けられる面である。面F2は、面F1とは反対側の面である。側面Fsは、面F1と面F2との間の側面である。側面Fsは、個片化の際の切断面に対応する。図8は、面F1側から半導体ウェハ10を見た図である。
半導体チップCHは、半導体ウェハ10(半導体基板)と、半導体素子と、積層体2_tegと、エッジシール部40と、構造体50と、を有する。
半導体ウェハ10は、例えば、上記のように、シリコンウェハである。半導体基板10の半導体基板上に、半導体素子、エッジシール部40、積層体2_teg、および、構造体50が設けられる。
半導体素子は、例えば、チップ領域Rcに設けられる。半導体素子は、例えば、上記のメモリセルアレイMCAおよび制御回路である。図2および図7を参照して説明したように、制御回路は、メモリセルアレイMCAの下方に配置される。半導体素子は、面F1の法線方向(Z方向)から見て、半導体チップCHの中心部に設けられる。
エッジシール部40は、例えば、チップ領域Rcに設けられる。エッジシール部40は、例えば、Z方向から見て、半導体素子の外周を囲むように、環状に設けられる。図8においては四角形であるが実質的に環状であれば、エッジシール部40は、六角形、八角系等の他の形状であってもよい。尚、エッジシール部40は、半導体素子を囲むように連続的に設けられている。しかし、エッジシール部40は、一部に隙間を空けるように複数に分割されてもよい。また、エッジシール部40は、半導体素子と構造体50との間に設けられる。エッジシール部40は、図9および図10を参照して後で説明するように、Z方向に延伸するとともに、半導体素子の外周に沿って延伸する。すなわち、エッジシール部40は、例えば、板状であり、半導体素子への不純物等の汚染物質の侵入を抑制する。
積層体2_tegは、例えば、ダイシング領域Rdに設けられる。積層体2_tegは、Z方向から見て、半導体チップCHの外周端部に設けられる。積層体2_tegは、図7に示す積層体2_tegに対応する。
構造体50は、例えば、ダイシング領域Rdに設けられる。構造体50は、Z方向から見て、半導体素子と側面Fsとの間の少なくとも一部に設けられる。構造体50は、Z方向から見て、エッジシール部40を覆うように設けられる。構造体50は、図10を参照して後で説明するように、Z方向に延伸する。構造体50は、例えば、ダイシング時のクラックストッパとして機能する。これにより、半導体チップCHの側面Fsからクラック等が半導体チップCHの内部に進入することを抑制することができる。この結果、個片化をより適切に行うことができる。
構造体50は、例えば、複数の柱状部を有する。複数の柱状部は、Z方向から見て、エッジシール部40の外周を囲むように、断続的に並べて配置される。
図9は、第1実施形態による半導体ウェハ10の一部の構成の一例を示す平面図である。図9は、チップ領域Rcとダイシング領域Rdとの境界付近の領域である、図8の破線枠DFの領域を拡大した図である。図10は、第1実施形態による半導体ウェハ10の一部の構成の一例を示す断面図である。尚、図9のA-A線は、断面図である図10に対応する断面を示す。
尚、半導体ウェハ10は、例えば、図10に示すダイシング領域Rdの右端で切断されて、半導体チップCHに個片化される。従って、図10に示すダイシング領域Rdの右端は、半導体チップCHの側面Fsに対応する。
図10に示すように、積層体2_tegは、Z方向に交互に積層体された、複数の層L1と複数の層L2とを有する。積層体2_tegの積層構造は、図7を参照して説明したように、メモリセルアレイMCAの積層構造と対応する。例えば、積層体2_tegの層L1および層L2は、メモリセルアレイMCAの導電層21および絶縁層22とそれぞれ対応する。また、積層体2_tegを貫通するように、図7に示すスリットST_tegが設けられる。
また、積層体2_tegは、切断面である側面Fsの少なくとも一部に露出するように配置される。
図9に示すように、エッジシール部40は、チップ領域Rcとダイシング領域Rdとの境界に沿って、ライン状に設けられる。従って、図9に示す例では、エッジシール部40は、Y方向に延伸する。
図10に示すように、エッジシール部40はZ方向に延伸する。エッジシール部40は、配線41a、42a、43a、44a、45a、46aと、ビア41b、42b、43b、43c、44b、45b、46bと、を有する。配線41a、42a、43aは、それぞれ配線層M2、M1、M0に含まれる。配線44a、45a、46aは、それぞれ配線層D2、D1、D0に含まれる。尚、配線層M0には、例えば、図2および図7に示すビット線BLが含まれる。また、ビア43cは、積層体2、2_tegから離れて設けられるコンタクトC3に対応する。
図10に示すように、構造体50は、積層体2_tegよりも高い位置から積層体2_tegよりも低い位置まで延伸する。
半導体ウェハ10の個片化の際に、切断面付近の積層体2_tegから、例えば、クラックまたは積層体2_tegの膜剥がれ等が生じる場合がある。構造体50は、クラックおよび膜剥がれをZ方向に誘導する。これにより、半導体素子へのクラックまたは膜はがれ等のダイシング不良の影響を抑制することができる。
構造体50は、半導体素子と積層体2_tegとの間に配置される構造体51を有する。
構造体51は、上部構造体51Uと、下部構造体51Lと、を有する。上部構造体51Uは、構造体51のうち、半導体ウェハ10に遠い側の領域を示す。下部構造体51Lは、構造体51のうち、半導体ウェハ10に近い側の領域を示す。下部構造体51Lは、構造体51のうち、積層体2_tegよりも低い位置に配置される。
上部構造体51Uは、ビア511を有する。ビア511は、ビア511の上端が積層体2_tegよりも高い位置になるように設けられ、ビア511の下端が積層体2_tegよりも低い位置になるように設けられる。ビア511は、積層体2、2_tegから離れて設けられるコンタクトC3に対応する。従って、ビア511は、コンタクトC3と同じ工程で形成される。図9に示すように、柱状部であるビア511は、例えば、Y方向に断続的に並べて設けられる。ビア511の材料は、例えば、タングステン等の導電性金属である。
下部構造体51Lは、ビア512b、513b、514bと、配線512a、513a、514aと、を有する。下部構造体51Lは、図7に示す基体部1_tegに含まれる。
1つの柱状部として機能するビア512b、513b、514bは、例えば、ビア511と同様に、Y方向に断続的に並べて設けられる。積層体2_tegよりも低い位置にビア512b、513b、514bを設けることにより、クラックまたは膜剥がれをZ方向にさらに誘導しやすくなる。これにより、クラックまたは膜剥がれが半導体素子に進入することをさらに抑制することができる。ビア512b、513b、514bの材料は、例えば、タングステン等の導電性金属である。
配線512a、513a、514aは、それぞれ配線層D2、D1、D0に含まれる。配線512a、513a、514aは、図7に示す配線11a_tegに対応する。図9および図10に示すように、配線11a_tegである配線512a、513a、514aは、Y方向に沿って、隣接する構造体51間を接続する。これにより、クラックまたは膜剥がれが半導体素子に進入することをさらに抑制することができる。配線512a、513a、514aの材料は、例えば、タングステン等の導電性金属である。
従って、下部構造体51Lは、柱状部であるビア512b、513b、514bと、隣接する柱状部(ビア512b、513b、514b)間を接続する配線と、を有する。柱状部と配線との組み合わせにより、下部構造体51Lは、図9および図10のX方向から見て、例えば、網目形状を有する。尚、配線512a、513aおよびビア512bは、Y方向に延伸するビアチェーン構造を有してもよい。
また、半導体チップCHは、層間絶縁膜60と、保護膜70と、金属膜80と、をさらに有する。
層間絶縁膜60は、積層体2_tegおよび構造体50を覆うように設けられる。層間絶縁膜60は、例えば、絶縁膜である。層間絶縁膜60は、例えば、シリコン酸化膜、または、シリコン酸化膜とその他の絶縁膜(例えば、シリコン窒化膜)とを含む積層膜である。層間絶縁膜60は、例えば、TEOS(Tetraethoxysilane)等を用いて形成される。
また、層間絶縁膜60は、構造体51の上方に凹部61を有する。クラックまたは膜剥がれは、例えば、構造体51に達すると、Z方向に誘導される。構造体51において上方に誘導されるクラックまたは膜剥がれは、構造体51の上方の凹部61において終端する。すなわち、層間絶縁膜60の一部を削って凹部61を形成することにより、クラックまたは膜剥がれをより短い距離で終端させることができる。この結果、クラックまたは膜剥がれが半導体素子に侵入することをさらに抑制することができる。
保護膜70および金属膜80は、ダイシング領域Rdにおける積層体2_tegを覆うように設けられる。
保護膜70は、層間絶縁膜60の上面に設けられる。図9および図10に示すように、保護膜70は、積層体2_tegの上方に設けられる。図9に示すように、保護膜70は、金属膜80の開口部を覆うように設けられる。保護膜70および金属膜80は、Z方向から見て、相補的に(互い違いに)設けられる。保護膜70の材料は、例えば、PI(Polyimide)である。
金属膜80は、層間絶縁膜60の上面に設けられる。図9および図10に示すように、金属膜80は、積層体2_tegの上方に設けられる。図9に示すように、金属膜80は、例えば、積層体2_tegを覆うように設けられる。図10に示すように、金属膜80は、保護膜70よりも低い位置に設けられる。金属膜80は、例えば、配線層M2に含まれている。金属膜80の材料は、例えば、アルミニウム(Al)である。
また、保護膜70および金属膜80は、構造体51の上方には配置されない。すなわち、保護膜70および金属膜80は、Z方向から見て、構造体51から離れて配置される。
また、凹部61の底面は、例えば、配線層M2よりも低い。凹部61は、例えば、RIE(Reactive Ion Etching)によって形成される。例えば、RIEによって、構造体51および金属膜80の上方に形成された層間絶縁膜60が削られる。金属膜80の露出後、層間絶縁膜60と金属膜80との間のエッチングレートの差によって、凹部61が形成される。凹部61の深さは、例えば、層間絶縁膜60と金属膜80との間のエッチング選択比によって決まる。
以上のように、第1実施形態によれば、構造体51は、半導体素子と積層体2_tegとの間の少なくとも一部に設けられる。これにより、クラックまたは膜剥がれが半導体素子に侵入することを抑制することができる。すなわち、半導体素子へのダイシング不良の影響を抑制することができる。この結果、個片化をより適切に行うことができる。
積層体2_tegは、強度の異なる2種類の層が交互に積層するように構成されている。これにより、積層体2_tegは、構造上、脆くなる場合がある。また、積層体2_tegをダイシングする場合、クラックまたは膜剥がれ等のダイシング不良が発生しやすくなる。クラックまたは膜剥がれは、積層方向に垂直なXY面に沿って進行しやすい可能性がある。また、図10に示すように、積層体2_tegは、CMOS回路を配置するために、半導体ウェハ10(半導体基板)から上方に離間して配置されている。積層体2_tegと半導体ウェハ10との間には、積層体2_tegよりも強度の低い層間絶縁膜60が存在する。これにより、積層体2_tegにおいて、クラックまたは膜剥がれ等のダイシング不良がさらに発生しやすくなる可能性がある。従って、構造体51を設け、ダイシング不良の影響を抑制することが好ましい。
また、図10に示すように、構造体51の下端は、半導体ウェハ10に達している。ビア514bは、半導体ウェハ10と接続されるコンタクトCsである。構造体51が半導体ウェハ10に達することにより、構造体51において下方に誘導されるクラックまたは膜剥がれを、半導体ウェハ10まで逃がしやすくすることができる。
また、図8および図9に示すように、構造体51は、Z方向から見て、エッジシール部40と側面Fs(積層体2_teg)との間に設けられる。エッジシール部40は、構造体51と同様に、クラックまたは膜剥がれが半導体素子に侵入することを抑制することもできる。しかし、エッジシール部40は、汚染物質の侵入を抑制するために、Z方向から見て、ライン状に設けられる。すなわち、エッジシール部40は、例えば、板状に設けられる。この場合、エッジシール部40の幅は、位置によって異なる場合がある。また、エッジシール部40の最大幅は、構造体51に含まれる柱状部(ビア)の径よりも大きい場合がある。従って、構造体51が柱状部である場合、構造体51を、エッジシール部40よりもコンパクトに効率よく形成することができる。これにより、エッジシール部40よりも、柱状部である構造体51を積層体2_tegの近くに配置することが好ましい。尚、第1実施形態の第2変形例を参照して後で説明するように、構造体51は、柱状部に限られず、板状部であってもよい。
尚、個片化は、ブレードダイシングに限られない。すなわち、第1実施形態は、個片化方法によらず適用可能である。例えば、ステルスダイシングでは、改質層を形成した後の劈開工程において、積層体2_tegからクラックまたは膜剥がれ等のダイシング不良が発生する可能性がある。構造体51を設けることにより、クラックまたは膜剥がれが半導体素子に進入することを抑制することができる。
また、構造体51は、必ずしも下部構造体51Lを有しなくてもよい。
(第1実施形態の第1変形例)
図11は、第1実施形態の第1変形例による半導体ウェハ10の一部の構成の一例を示す平面図である。第1実施形態の第1変形例は、柱状部である構造体50が複数列で配列されいる点で、第1実施形態とは異なっている。
図11は、第1実施形態の第1変形例による半導体ウェハ10の一部の構成の一例を示す平面図である。第1実施形態の第1変形例は、柱状部である構造体50が複数列で配列されいる点で、第1実施形態とは異なっている。
柱状部である構造体50は、Z方向から見て、半導体素子の外周に沿って、複数列に配置される。図11に示す例では、構造体50が2列になるように配置されている。これにより、クラックまたは膜剥がれが半導体素子に進入することをさらに抑制することができる。尚、構造体50は、3列以上で配列されてもよい。
また、構造体50は、千鳥状に配置されている。すなわち、柱状部である構造体50は、Z方向から見て、半導体素子の外周に沿って、隣接する列間で互い違いになるように配置される。これにより、クラックまたは膜剥がれが半導体素子に進入することをさらに抑制することができる。
また、下部構造体51Lおけるビア512b、513b、514bも、図11に示すように、複数列に設けられてもよい。
第1実施形態の第1変形例による半導体装置100は、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第1実施形態の第2変形例)
図12は、第1実施形態の第2変形例による半導体ウェハ10の一部の構成の一例を示す平面図である。第1実施形態の第2変形例は、第1実施形態と比較して、構造体50の形状が異なっている。
図12は、第1実施形態の第2変形例による半導体ウェハ10の一部の構成の一例を示す平面図である。第1実施形態の第2変形例は、第1実施形態と比較して、構造体50の形状が異なっている。
図12に示すように、構造体50は、面F1に平行なX方向またはY方向に沿って、ライン状に設けられる。すなわち、構造体50は、Z方向に延伸するとともに、半導体素子の外周に沿って延伸する板状部を有する。この場合、図10に示す、板状部であるビア511は、例えば、Y方向に延伸する。板状部は、エッジシール部40の外周を囲むように連続的に設けられている。しかし、板状部は、一部に隙間を空けるように複数に分割されてもよい。この場合、構造体50は、複数の板状部を有する。
また、下部構造体51Lにおけるビア512b、513b、514bも、図12に示すように、板状部を有してもよい。
第1実施形態の第2変形例による半導体装置100は、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、第1実施形態の第2変形例による半導体装置100に第1実施形態の第1変形例を組み合わせてもよい。この場合、構造体50は、半導体素子の外周に沿って、2重の板状部を有する。
(第2実施形態)
図13は、第2実施形態による半導体ウェハ10の一部の構成の一例を示す断面図である。第2実施形態は、構造体51が面F1の層間絶縁膜60から突出する点で、第1実施形態とは異なっている。
図13は、第2実施形態による半導体ウェハ10の一部の構成の一例を示す断面図である。第2実施形態は、構造体51が面F1の層間絶縁膜60から突出する点で、第1実施形態とは異なっている。
図13に示す凹部61は、第1実施形態における図10に示す凹部61よりも深い。これにより、構造体51の上端は、層間絶縁膜60から露出している。この結果、クラックまたは膜剥がれを、凹部61においてさらに終端させやすくすることができる。尚、凹部61の深さは、上記のように、層間絶縁膜60と金属膜80との間のエッチング選択比によって決まる。
第2実施形態による半導体装置100は、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第2実施形態の第1変形例)
図14は、第2実施形態の第1変形例による半導体ウェハ10の構成の一例を示す断面図である。第2実施形態の第1変形例は、凹部61を深くすることに代えて、ビア511の上方に、さらに別のビア515が設けられている点で、第2実施形態とは異なっている。
図14は、第2実施形態の第1変形例による半導体ウェハ10の構成の一例を示す断面図である。第2実施形態の第1変形例は、凹部61を深くすることに代えて、ビア511の上方に、さらに別のビア515が設けられている点で、第2実施形態とは異なっている。
図14に示す例では、上部構造体51Uは、ビア515をさらに有する。ビア515は、ビア511の上方に設けられる。これにより、上部構造体51Uの上端が層間絶縁膜60から露出するように、上部構造体51Uを上方に延長させることができる。
ビア515は、例えば、バリア層で覆われている。バリア層は、例えば、窒化チタンとチタンとの積層構造膜である。バリア層により、熱処理等によってビア515の内部の金属材料が拡散することを抑制することができる。ビア515の材料は、例えば、タングステン等の導電性金属である。
第2実施形態の第1変形例による半導体装置100は、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第3実施形態)
図15は、第3実施形態による半導体ウェハ10の一部の構成の一例を示す平面図である。図16は、第3実施形態による半導体ウェハ10の一部の構成の一例を示す断面図である。尚、図15のB-B線は、断面図である図15に対応する断面を示す。
図15は、第3実施形態による半導体ウェハ10の一部の構成の一例を示す平面図である。図16は、第3実施形態による半導体ウェハ10の一部の構成の一例を示す断面図である。尚、図15のB-B線は、断面図である図15に対応する断面を示す。
第3実施形態は、第1実施形態と比較して、構造体50の位置が異なっている。
図16に示すように、積層体2_tegは、一部の領域において、犠牲層が導電層にリプレースされずに残る。犠牲層は、例えば、シリコン窒化膜である。
積層体2_tegにおけるリプレースは、例えば、複数の絶縁層22と複数の犠牲層とが交互に積層された積層体から犠牲層を除去し、犠牲層が除去された空間に金属材料を埋めることにより行われる。このリプレースは、図16に示すスリットST_tegを介して行われる。従って、スリットST_teg付近の領域では、積層体2_tegにおける犠牲層のリプレースが行われる。一方、スリットST_tegから所定距離以上離れた領域では、積層体2_tegにおける犠牲層のリプレースが行われない。尚、Y方向に伸びるスリットST_tegは、図15では省略されている。
以下では、積層体2_tegのうち、リプレースが行われた領域をリプレース領域Rt1と呼ぶ。積層体2_tegのうち、リプレースが行われない領域を非リプレース領域Rt2と呼ぶ。非リプレース領域Tr2は、例えば、ダミー階段が設けられる領域である。
リプレース領域Rt1における層L1は、導電層21に対応する。一方、非リプレース領域Rt2における層L1は、リプレースされずに残る犠牲層である。尚、層L2は、リプレース領域Rt1および非リプレース領域Rt2の領域において、絶縁層22に対応する。
構造体50は、積層体2_tegをZ方向に貫通するように配置される構造体52を有する。構造体52は、積層体2_tegのうち、層L1が犠牲層である非リプレース領域Rt2を貫通するように配置される。
構造体52は、上部構造体52Uと、下部構造体52Lと、を有する。上部構造体52Uは、構造体52のうち、半導体ウェハ10に遠い側の領域を示す。下部構造体52Lは、構造体52のうち、半導体ウェハ10に近い側の領域を示す。下部構造体52Lは、構造体52のうち、積層体2_tegよりも低い位置に配置される。
上部構造体52Uは、ビア521を有する。ビア521は、ビア521の上端が積層体2_tegよりも高い位置になるように設けられ、ビア521の下端が積層体2_tegよりも低い位置になるように設けられる。ビア521は、積層体2_tegを貫通するように設けられるコンタクトC4_tegに対応する。従って、ビア521は、コンタクトC4_tegと同じ工程で形成される。図15に示すように、柱状部であるビア521は、例えば、Y方向に断続的に並べて設けられる。ビア521の材料は、例えば、タングステン等の導電性金属である。
下部構造体52Lは、ビア522b、523b、524bと、配線522a、523a、524aと、を有する。下部構造体52Lは、図7に示す基体部1_tegに含まれる。
1つの柱状部として機能するビア522b、523b、524bは、例えば、ビア521と同様に、Y方向に断続的に並べて設けられる。積層体2_tegよりも低い位置にビア522b、523b、524bを設けることにより、クラックまたは膜剥がれをZ方向にさらに誘導しやすくなる。これにより、クラックまたは膜剥がれが半導体素子に進入することをさらに抑制することができる。ビア522b、523b、524bの材料は、例えば、タングステン等の導電性金属である。
配線522a、523a、524aは、それぞれ配線層D2、D1、D0に含まれる。配線522a、523a、524aは、図7に示す配線11a_tegに対応する。図15および図16に示すように、配線11a_tegである配線522a、523a、524aは、Y方向に沿って、隣接する構造体52間を接続する。これにより、クラックまたは膜剥がれが半導体素子に進入することをさらに抑制することができる。配線522a、523a、524aの材料は、例えば、タングステン等の導電性金属である。
従って、下部構造体52Lは、柱状部であるビア522b、523b、524bと、隣接する柱状部(ビア522b、523b、524b)間を接続する配線と、を有する。柱状部と配線との組み合わせにより、下部構造体52Lは、図15および図16のX方向から見て、例えば、網目形状を有する。尚、配線522a、523aおよびビア522bは、Y方向に延伸するビアチェーン構造を有してもよい。
また、構造体52は、必ずしも下部構造体52Lを有しなくてもよい。
尚、図16に示す例では、層間絶縁膜60が、X方向に積層体2_tegと隣接するように設けられている。しかし、これに限られず、積層体2_tegは、例えば、ダイシング領域Rdの略全面に設けられてもよい。この場合でも、積層体2_tegのうち、スリットST_tegから所定距離以上離れた領域は、非リプレース領域Rt2である。
第3実施形態のように、構造体52が積層体2_tegを貫通するように配置されてもよい。
第3実施形態による半導体装置100は、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、第3実施形態による半導体装置100に第1実施形態の第1変形例および第2変形例、並びに、第2実施形態を組み合わせてもよい。すなわち、構造体52は、複数列に設けられてもよく、また、板状部を有してもよい。
(第3実施形態の第1変形例)
図17は、第3実施形態の第1変形例による半導体ウェハ10の一部の構成の一例を示す断面図である。第3実施形態の第1変形例は、構造体52の上方に凹部61が設けられる点で、第3実施形態とは異なっている。
図17は、第3実施形態の第1変形例による半導体ウェハ10の一部の構成の一例を示す断面図である。第3実施形態の第1変形例は、構造体52の上方に凹部61が設けられる点で、第3実施形態とは異なっている。
図17に示す例では、層間絶縁膜60は、構造体52の上方に凹部61を有する。これにより、構造体52において上方に誘導されるクラックまたは膜剥がれを、より短い距離で終端させることができる。
また、第3実施形態における図16と比較して、積層体2_tegの上方の金属膜80が設けられていない。すなわち、構造体52の上方に凹部61を設けるために、積層体2_tegの上方の金属膜80が設けられなくてもよい。
第3実施形態の第1変形例による半導体装置100は、第3実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第4実施形態)
図18は、第4実施形態による半導体ウェハ10の一部の構成の一例を示す平面図である。図19は、第4実施形態による半導体ウェハ10の一部の構成の一例を示す断面図である。尚、図17のC-C線は、断面図である図18に対応する断面を示す。
図18は、第4実施形態による半導体ウェハ10の一部の構成の一例を示す平面図である。図19は、第4実施形態による半導体ウェハ10の一部の構成の一例を示す断面図である。尚、図17のC-C線は、断面図である図18に対応する断面を示す。
第4実施形態では、構造体51および構造体52の両方が設けられる。従って、第4実施形態は、第1実施形態と第3実施形態との組み合わせである。
構造体50は、半導体素子と積層体2_tegとの間に配置される構造体51と、積層体2_tegをZ方向に貫通するように配置される構造体52と、を有する。
尚、コンタクトC3であるビア511と、コンタクトC4_tegであるビア521と、の間で、ビアの径が異なっていてもよい。
第4実施形態による半導体装置100は、第1実施形態および第3実施形態と同様の効果を得ることができる。また、第4実施形態による半導体装置100に第1実施形態の第1変形例および第2変形例、並びに、第2実施形態を組み合わせてもよい。
(第5実施形態)
図20は、第5実施形態による半導体チップCHの一部の構成の一例を示す断面図である。第5実施形態は、半導体ウェハ10が半導体チップCHに個片化され、半導体チップCHがモールド樹脂で封止されている点で、第1実施形態とは異なっている。
図20は、第5実施形態による半導体チップCHの一部の構成の一例を示す断面図である。第5実施形態は、半導体ウェハ10が半導体チップCHに個片化され、半導体チップCHがモールド樹脂で封止されている点で、第1実施形態とは異なっている。
半導体チップCHは、樹脂層90をさらに有する。図20に示す例では、樹脂層90は、面F1、および、切断面である側面Fsを被覆する。樹脂層90は、図20には示されていない、面F1のチップ領域Rcも被覆している。
次に、図9および図10に示す半導体ウェハ10から、図20に示す半導体チップCHまでの製造工程について説明する。
まず、図9および図10において、ダイシング領域Rdに沿って切断することにより、半導体ウェハ10を半導体チップCHに個片化する。
次に、半導体チップCHを配線基板に搭載する。半導体チップCHは、面F2が配線基板と対向するように搭載される。
次に、チップ領域Rcにおいて露出されたパッドを配線基板と電気的に接続させる。パッドと配線基板との接続は、例えば、ワイヤボンディングにより行われる。
次に、半導体チップCH、および、ワイヤボンディングにより形成されたワイヤを被覆(封止)する樹脂層90を形成する。
第5実施形態による半導体装置100は、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
100 半導体装置、CH 半導体チップ、2_teg 積層体、10 半導体ウェハ、11a_teg 配線、40 エッジシール部、50 構造体、51 構造体、51L 下部構造体、51U 上部構造体、52 構造体、52L 下部構造体、52U 上部構造体、60 層間絶縁膜、61 凹部、70 保護膜、80 金属膜、MCA メモリセルアレイ、Rc チップ領域、Rd ダイシング領域、C3 コンタクト、C4_teg コンタクト、F1 面、F2 面、Fs 側面、L1 層、L2 層、Tr トランジスタ
Claims (17)
- 第1面と、前記第1面とは反対側の第2面と、前記第1面と前記第2面との間の側面と、を有する半導体チップを備え、
前記半導体チップは、
前記第1面の法線方向から見て、前記半導体チップの中心部に設けられる半導体素子と、
前記法線方向から見て、前記半導体チップの外周端部に設けられ、前記法線方向に交互に積層された、複数の第1層と複数の第2層とを有する積層体と、
前記法線方向から見て、前記半導体素子と前記側面との間の少なくとも一部に設けられ、前記積層体よりも高い位置から前記積層体よりも低い位置まで延伸する構造体と、
をさらに有する、半導体装置。 - 前記構造体は、前記半導体素子と前記積層体との間に配置される第1構造体を有する、請求項1に記載の半導体装置。
- 前記構造体は、前記積層体を前記法線方向に貫通するように配置される第2構造体を有する、請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
- 前記構造体は、前記法線方向に延伸する複数の第1柱状部を有する、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の半導体装置。
- 複数の前記第1柱状部は、前記法線方向から見て、前記半導体素子の外周に沿って、複数列に配置される、請求項4に記載の半導体装置。
- 前記構造体は、前記法線方向に延伸するとともに、前記半導体素子の外周に沿って延伸する第1板状部を有する、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の半導体装置。
- 前記構造体のうち、前記積層体よりも低い前記構造体の下部は、
前記法線方向に延伸する複数の第2柱状部と、
前記第2柱状部間を接続する配線と、
を有する、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の半導体装置。 - 前記構造体のうち、前記積層体よりも低い前記構造体の下部は、前記法線方向に延伸するとともに、前記半導体素子の外周に沿って延伸する第2板状部を有する、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の半導体装置。
- 前記半導体チップは、前記積層体および前記構造体を覆う絶縁膜をさらに有し、
前記絶縁膜は、前記構造体の上方に凹部を有する、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の半導体装置。 - 前記半導体チップは、前記積層体および前記構造体を覆う絶縁膜をさらに有し、
前記構造体の上端は、前記絶縁膜から露出する、請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の半導体装置。 - 前記半導体チップは、前記積層体の上方に設けられ、かつ、前記法線方向から見て、前記構造体から離れて配置される金属膜をさらに有する、請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の半導体装置。
- 前記半導体チップは、前記積層体の上方に設けられ、かつ、前記法線方向から見て、前記構造体から離れて配置される保護膜をさらに有する、請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の半導体装置。
- 前記半導体チップは、前記半導体素子、前記積層体および前記構造体が設けられる半導体基板をさらに有し、
前記構造体の下端は、前記半導体基板まで達する、請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の半導体装置。 - 前記積層体は、前記側面の少なくとも一部に露出するように配置される、請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の半導体装置。
- 前記半導体チップは、前記半導体素子、前記積層体および前記構造体が設けられる半導体基板をさらに有し、
前記積層体は、前記半導体基板の上方に、前記半導体基板から離れて配置される、請求項1から請求項14のいずれか一項に記載の半導体装置。 - 前記半導体チップは、前記法線方向から見て、前記半導体素子の外周を囲むエッジシール部をさらに有し、
前記構造体は、前記法線方向から見て、前記エッジシール部と前記側面との間に設けられる、請求項1から請求項15のいずれか一項に記載の半導体装置。 - 前記半導体素子は、
前記積層体の積層構造と対応する積層構造を含むメモリセルアレイと、
前記メモリセルアレイの下方に配置され、前記メモリセルアレイを制御する制御回路と、
を有する、請求項1から請求項16のいずれか一項に記載の半導体装置。
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