JP2023034728A - 配線回路基板 - Google Patents

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Hayato Takakura
直樹 柴田
Naoki Shibata
晃太 西野
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Abstract

【課題】反りを抑制できる配線回路基板を提供する。【解決手段】配線回路基板1は、金属支持層4と、ベース絶縁層5と、導体層6とを厚み方向の一方側に向かって順に備える。金属支持層4の厚み方向の一方面43は、ベース絶縁層5の厚み方向の他方面54と厚み方向に対向する対向面44を含む。対向面44は、接合面45と、非接合面46とを含む。接合面45は、他方面54に対して接合する。非接合面46は、他方面54に対して接合しない。【選択図】図1

Description

本発明は、配線回路基板に関する。
金属支持層と、絶縁層と、導体層とを厚み方向の一方側に向かって順に備える配線回路基板が知られている(例えば、下記特許文献1参照。)。特許文献1に記載の配線回路基板では、金属支持層の厚み方向の一方面は、絶縁層の厚み方向の他方面と厚み方向に対向する対向面を含む。
特願2019-212656号公報
特許文献1では、対向面の全部が、他方面に接合する。一方、金属支持層の線膨張係数と絶縁層の線膨張係数との差が大きい。そのため、特許文献1に記載の配線回路基板は、反り易いという不具合がある。
本発明は、反りを抑制できる配線回路基板を提供する。
本発明(1)は、金属支持層と、絶縁層と、導体層とを厚み方向の一方側に向かって順に備え、前記金属支持層の厚み方向の一方面は、前記絶縁層の厚み方向の他方面と厚み方向に対向する対向面を含み、前記対向面は、前記他方面に対して接合する接合面と、前記他方面に対して接合しない非接合面とを含む、配線回路基板を含む。
この配線回路基板では、金属支持層の対向面は、絶縁層の他方面に対して接合しない非接合面を有する。非接合面に対応する金属支持層は、絶縁層と接合しないので、金属支持層の線膨張係数と、絶縁層の線膨張係数との差に起因する配線回路基板の反りを抑制できる。
本発明(2)は、前記接合面は、前記他方面に対して、接着剤層を介して接着する、(1)に記載の配線回路基板を含む。
この配線回路基板では、上記した差に起因する接合面と他方面との間に作用する力を、接着剤層によって緩和できる。
本発明(3)は、前記絶縁層は、前記接合面および前記導体層に対向する領域において、貫通孔を有し、前記接合面は、前記他方面に対して、一部が前記貫通孔内に配置される金属接合材を介して接合する、(1)に記載の配線回路基板を含む。
この配線回路基板によれば、導体層は、金属接合材を介して、金属支持層と電気的に接続できる。
また、導体層は、金属接合材を介して金属支持層に固定できるので、接合面を含む金属支持層と、接合面に対向する絶縁層との反りを抑制しながら、導体層と金属支持層との精度のよい相対配置を確保できる。
本発明(4)は、第1方向に互いに間隔を隔てて配置される2つの端部と、前記2つの端部の間に配置される中間部とを備え、前記2つの端部のそれぞれは、前記金属支持層に含まれる第1金属部と、前記絶縁層に含まれる第1絶縁部とを備え、前記中間部は、前記金属支持層に含まれる第2金属部と、前記絶縁層に含まれる第2絶縁部とを備え、前記第1金属部が、前記接合面を含み、前記第2金属部が、前記非接合面を含む、(1)から(3)のいずれか一項に記載の配線回路基板を含む。
中間部は、第1方向に長く延びることができるので、上記した線膨張係数の差に起因する配線回路基板の反りを生じ易い。
しかし、この配線回路基板では、第2金属部が、非接合面を含むので、上記した線膨張係数の差に起因する中間部の反りを抑制できる。
本発明(5)は、前記2つの端部のそれぞれは、前記導体層に含まれる端子を備え、前記中間部は、前記導体層に含まれる配線を備える、(4)に記載の配線回路基板を含む。
本発明(6)は、前記第1方向において前記中間部の中間に配置される第2中間部をさらに備え、前記第2中間部は、前記金属支持層に含まれる第3金属部と、前記絶縁層に含まれる第3絶縁部とを備え、前記第3金属部が、前記接合面を含む、(4)または(5)に記載の配線回路基板を含む。
第1方向において中間部が長くなると、第2金属部は非接合面を含んでいるので、中間部において導体層および絶縁層が金属支持層によって確実に支持されない場合がある。
しかし、この配線回路基板では、第3金属部は接合面を含んでいるので、第2中間部において導体層および第3絶縁部が第3金属部によって確実に支持される。
本発明(7)は、前記第2中間部は、前記導体層に含まれる第2端子をさらに備える、(6)に記載の配線回路基板を含む。
本発明(8)は、前記第3絶縁部は、前記厚み方向に投影したときに前記第2端子に含まれる第2貫通孔を有し、前記接合面は、前記他方面に対して、一部が前記第2貫通孔内に配置される第2金属接合材を介して接合する、(7)に記載の配線回路基板を含む。
この配線回路基板によれば、第2端子は、第2金属接合材を介して、第3金属部と電気的に接続できる。
また、第2端子は、第2金属接合材を介して第3金属部に固定できるので、第3金属部と、第3絶縁部との反りを抑制しながら、導体層と第3金属部との精度のよい相対配置を確保できる。
本発明の配線回路基板は、反りを抑制できる。
本発明の配線回路基板の一実施形態の底面図である。 図1に示す配線回路基板のA-A線断面図である。 図1に示す配線回路基板のB-B線断面図である。 図4Aから図4Cは、図2に示す配線回路基板の製造工程図である。図4Aは、第1工程である。図4Bは、第2工程である。図4Cは、第3工程である。 図5Aから図5Cは、図3に示す配線回路基板の製造工程図である。図5Aは、第1工程である。図5Bは、第2工程である。図5Cは、第3工程である。 変形例の配線回路基板の一端部の断面図である。 変形例の配線回路基板の底面図である。 図7のA-A線断面図である。 変形例の配線回路基板の底面図である。 図9のA-A線断面図である。 変形例の配線回路基板の底面図である。 図11のA-A線断面図である。
1. 配線回路基板
本発明の配線回路基板の一実施形態を、図1から図3を参照して説明する。図1に示すように、配線回路基板1は、第1方向および第2方向に延びる。第1方向は、厚み方向に直交する。第2方向は、厚み方向および第1方向に直交する。配線回路基板1は、平面視略矩形状を有する。具体的には、配線回路基板1は、第1方向に長い。配線回路基板1は、2つの端部2A、2Bと、中間部3とを備える。
1.1 2つの端部2A、2B
2つの端部2A、2Bは、第1方向に互いに間隔を隔てて配置される。具体的には、一端部2Aは、配線回路基板1の第1方向の一端部に配置される。他端部2Bは、配線回路基板1の第1方向の他端部に配置される。2つの端部2A、2Bのそれぞれは、第2方向に延びる平面視略矩形状を有する。
1.2 中間部3
中間部3は、2つの端部2A、2Bの間に配置される。中間部3は、2つの端部2A、2Bを第1方向に連結する。中間部3は、第1方向に延びる平面視略矩形状を有する。第1方向における2つの端部2A、2Bのそれぞれの長さに対する、第1方向における中間部3の長さの比は、例えば、2以上、好ましくは、5以上、より好ましくは、10以上、さらに好ましくは、100以上、とりわけ好ましくは、1,000以上であり、また、例えば、100,000以下である。
1.3 配線回路基板1の層構成
図2および図3に示すように、配線回路基板1は、金属支持層4と、絶縁層の一例としてのベース絶縁層5と、導体層6と、カバー絶縁層7とを厚み方向の一方側に向かって順に備える。配線回路基板1は、接着剤層8(図3参照)をさらに備える。
1.3.1 金属支持層4
金属支持層4は、配線回路基板1の厚み方向の他方面を形成する。図1から図3に示すように、金属支持層4は、2つの端部2A、2Bと、中間部3とにわたって配置されている。金属支持層4は、第1金属部41と、第2金属部42とを含む。
1.3.1.2 第1金属部41
第1金属部41は、2つの端部2A、2Bのそれぞれに配置される。2つの第1金属部41のそれぞれは、第2方向に延びる。2つの第1金属部41のそれぞれは、平面視略矩形状を有する。
1.3.1.3 第2金属部42
第2金属部42は、中間部3に配置される。第2金属部42は、第2方向に互いに間隔を隔てて複数(本実施形態では、2つ)配置されている。複数の第2金属部42のそれぞれは、2つの第1金属部41を連結する。
複数の第2金属部42の第2方向におけるそれぞれの長さは、第2方向における第1金属部41の長さよりも短い。具体的には、第2方向における第1金属部41の長さに対する第2方向における複数の第2金属部42のそれぞれの長さの比は、例えば、0.7以下、好ましくは、0.5以下、より好ましくは、0.2以下、さらに好ましくは、0.1以下であり、また、例えば、0.001以上である。
1.3.1.4 金属支持層4の一方面43
金属支持層4は、厚み方向における一方面43を有する。一方面43は、対向面44を含む。対向面44は、後で説明する。
金属支持層4の厚みは、例えば、30μm以上、好ましくは、50μm以上、好ましくは、75μm以上、より好ましくは、100μm以上である。また、金属支持層4の厚みは、例えば、1000μm以下、好ましくは、500μm以下である。
金属支持層4の材料は、金属である。金属としては、周期表(IUPAC、2018)で、第1族~第16族に分類されている金属元素、および、これらの金属元素を2種類以上含む合金が挙げられる。なお、金属は、遷移金属および典型金属のいずれであってもよい。より具体的には、金属としては、第2族金属元素、第4族金属元素、第5族金属元素、第6族金属元素、第7族金属元素、第8族金属元素、第9族金属元素、第10族金属元素、第11族金属元素、第12族金属元素、第13族金属元素、および、第14族金属元素が挙げられる。第2族金属元素としては、例えば、カルシウムが挙げられる。第4族金属元素としては、例えば、チタンおよびジルコニウムが挙げられる。第5族金属元素としては、例えば、バナジウムが挙げられる。第6族金属元素としては、例えば、クロム、モリブデンおよびタングステンが挙げられる。第7族金属元素としては、例えば、マンガンが挙げられる。第8族金属元素としては、例えば、鉄が挙げられる。第9族金属元素としては、例えば、コバルトが挙げられる。第10族金属元素としては、例えば、ニッケルおよび白金が挙げられる。第11族金属元素としては、例えば、銅、銀および金が挙げられる。第12族金属元素としては、例えば、亜鉛が挙げられる。第13族金属元素としては、例えば、アルミニウムおよびガリウムが挙げられる。第14族金属元素としては、例えば、ゲルマニウムおよび錫が挙げられる。これらは、単独使用または併用することができる。金属としては、好ましくは、第11族金属元素が挙げられ、より好ましくは、銅、および、銅合金が挙げられる。
金属支持層4の線膨張係数は、例えば、45×10-6/K以下、好ましくは、35×10-6/K以下、より好ましくは、30×10-6/K以下であり、また、例えば、0.1×10-6/K以上である。金属支持層4の線膨張係数は、JIS Z 2285(2003年)に基づいて、測定される。
1.3.2 ベース絶縁層5
ベース絶縁層5は、金属支持層4の厚み方向の他方側に配置される。ベース絶縁層5は、2つの端部2A、2Bと、中間部3とにわたって配置されている。具体的には、ベース絶縁層5は、平面視略矩形状を有する。ベース絶縁層5は、第1方向に延びる平帯形状を有する。ベース絶縁層5は、第1方向に連続して延びる。ベース絶縁層5は、第1絶縁部51と、第2絶縁部52とを有する。
1.3.2.1 第1絶縁部51
第1絶縁部51は、2つの端部2A、2Bに含まれる。第1絶縁部51は、平面視略矩形状を有する。第1絶縁部51は、第1金属部41の厚み方向の一方側に配置される。具体的には、第1絶縁部51は、厚み方向に投影したときに、第1金属部41を含む。詳しくは、一端部2Aに配置される第1絶縁部51における第2方向の両端縁および第1方向の一端縁は、厚み方向に投影したときに、第1金属部41と重ならない。他端部2Bに配置される第1絶縁部51における第2方向の両端縁および第1方向の他端縁は、厚み方向に投影したときに、第1金属部41と重ならない。
1.3.2.2 第2絶縁部52
第2絶縁部52は、中間部3に含まれる。第2絶縁部52は、第2金属部42の厚み方向の一方側に配置される。第2絶縁部52は、第1方向に延びる平面視略矩形状を有する。第2絶縁部52は、厚み方向に投影したときに、複数の第2金属部42の間と、第2方向における最一方側に配置される第2金属部42の外側と、第2方向における最他方側に配置される第2金属部42の外側とにも配置される。
ベース絶縁層5の厚みは、例えば、1μm以上、好ましくは、5μm以上であり、また、例えば、100μm以下、好ましくは、50μm以下である。
ベース絶縁層5の材料としては、例えば、絶縁性樹脂が挙げられる。絶縁性樹脂としては、例えば、ポリイミド、マレイミド、エポキシ樹脂、ポリベンゾオキサゾール、および、ポリエステルが挙げられる。
ベース絶縁層5の線膨張係数は、例えば、金属支持層4の線膨張係数より大きい。ベース絶縁層5の線膨張係数は、例えば、10×10-6/K以上、好ましくは、15×10-6/K以上であり、また、例えば、200×10-6/K以下である。金属支持層4の線膨張係数とベース絶縁層5の線膨張係数との差は、例えば、1×10-6/K以上、好ましくは、2×10-6/K以上、より好ましくは、5×10-6/K以上であり、また、例えば、100×10-6/K以下である。ベース絶縁層5の線膨張係数は、JIS K 7197(2012年)に基づいて、測定される。
1.3.2.3 ベース絶縁層5の一方面53と他方面54
ベース絶縁層5は、厚み方向の一方面53と、他方面54とを有する。
1.3.3 導体層6
導体層6は、2つの端部2A、2Bと、中間部3とにわたって配置されている。導体層6は、ベース絶縁層5の厚み方向の一方面53に配置されている。導体層6は、複数の一端側端子61Aと、複数の他端側端子61Bと、複数の配線62とを備える。
1.3.3.1 複数の一端側端子61A
複数の一端側端子61Aは、一端部2Aに含まれる。複数の一端側端子61Aは、厚み方向に投影したときに、一端部2Aにおける第1金属部41に含まれる。複数の一端側端子61Aは、第2方向に互いに間隔が隔てられる。複数の一端側端子61Aのそれぞれは、例えば、平面視略矩形状(角ランド形状)を有する。
1.3.3.2 複数の他端側端子61B
複数の他端側端子61Bは、他端部2Bに含まれる。複数の他端側端子61Bは、厚み方向に投影したときに、他端部2Bにおける第1金属部41に含まれる。複数の他端側端子61Bは、第2方向に互いに間隔が隔てられる。
1.3.3.3 複数の配線62
複数の配線62は、中間部3に含まれる。複数の配線62は、厚み方向に投影したときに、第2金属部42に含まれる。複数の配線62のそれぞれは、複数の一端側端子61Aのそれぞれと、複数の他端側端子61Bのそれぞれとを連結する。
導体層6の厚みは、例えば、1μm以上、好ましくは、5μm以上であり、また、例えば、50μm以下、好ましくは、30μm以下である。
導体層6の材料としては、導体が挙げられる。導体としては、例えば、銅、銀、金、鉄、アルミニウム、クロム、および、それらの合金が挙げられる。好ましくは、良好な電気特性を得る観点から、銅が挙げられる。
1.3.4 カバー絶縁層7
図2に示すように、カバー絶縁層7は、中間部3に含まれる。カバー絶縁層7は、複数の配線62を被覆するように、ベース絶縁層5の厚み方向の一方面53に配置される。カバー絶縁層7の厚みは、例えば、1μm以上、好ましくは、5μm以上であり、また、例えば、100μm以下、好ましくは、50μm以下である。カバー絶縁層7の材料としては、例えば、絶縁性樹脂が挙げられる。絶縁性樹脂としては、例えば、ポリイミド、マレイミド、エポキシ樹脂、ポリベンゾオキサゾール、および、ポリエステルが挙げられる。また、絶縁性樹脂は、ソルダーレジストを含む。
1.3.5 接着剤層8
図3に示すように、接着剤層8は、次に説明する接合面45に配置される。接着剤層8の材料としては、接着剤組成物が挙げられる。接着剤組成物としては、例えば、硬化性接着剤組成物、および、熱可塑性接着剤組成物が挙げられる。接着剤組成物の種類は、限定されない。なお、接着剤組成物が硬化性接着剤組成物であれば、接着剤層8は、硬化性接着剤組成物の硬化体からなる。接着剤組成物としては、例えば、エポキシ接着剤組成物、シリコーン接着剤組成物、ウレタン接着剤組成物、および、アクリル接着剤組成物が挙げられる。
1.4 対向面44
金属支持層4の厚み方向の一方面43は、ベース絶縁層5の厚み方向の他方面54と厚み方向に対向する対向面44を含む。本実施形態では、金属支持層4の一方面43(の全部)は、対向面44である。対向面44は、接合面45と、非接合面46とを有する。
1.4.1 接合面45
接合面45は、2つの第1金属部41に含まれる。接合面45は、第1絶縁部51の厚み方向の他方面54に接合する。本実施形態では、接合面45は、接着剤層8を介して、第1絶縁部51の厚み方向の他方面54に接着する。なお、「接着」は、感圧接着(粘着)を含む。接着剤層8は、接合面45と他方面54とに接触する。
接合面45の他方面54に対する接合力(接着力)は、例えば、0.1N/mm以上、好ましくは、0.3N/mm以上、より好ましくは、0.5N/mm以上であり、また、例えば、10N/mm以下である。接合力は、180度剥離試験で測定される。
1.4.2 非接合面46
図2に示すように、非接合面46は、第2金属部42に含まれる。非接合面46は、第2絶縁部52の厚み方向の他方面54に接合しない。具体的には、非接合面46は、第2絶縁部52の厚み方向の他方面54に対して移動可能(スライド可能)である。本実施形態では、非接合面46は、第2絶縁部52の他方面54と、厚み方向に間隔が隔てられる。なお、図示しないが、非接合面46は、第2絶縁部52の他方面54と接触してもよい。
2. 配線回路基板1の製造方法
配線回路基板1の製造方法を、図4Aから図5Cを参照して説明する。配線回路基板1の製造方法は、第1工程と、第2工程と、第3工程とを備える。
2.1 第1工程
図4Aおよび図5Aに示すように、第1工程では、回路積層材10を準備する。回路積層材10は、ベース絶縁層5と、導体層6と、カバー絶縁層7とを、厚み方向の一方側に向かって順に備える。
回路積層材10を準備するには、まず、ベース絶縁層5および導体板(図示せず)を厚み方向に順に備える二層基材(図示せず)を準備する。次いで、二層基材の導体板を、例えば、サブトラクティブ法で、導体層6に形成し、その後、カバー絶縁層7を形成する。
2.2 第2工程
図4Bおよび図5Bに示すように、回路積層材10に金属板40を配置する。金属板40は、外形加工する前の金属支持層4である。図5Bに示すように、第2工程では、接着剤層8を、回路積層材10の第1絶縁部51の他方面54、および/または、金属板40の接合面45に接着剤層8を配置し、その後、他方面54および接合面45を、上記した接着剤層8を介して貼り合わせる(接着する)。他方、図4Bに示すように、回路積層材10の第2絶縁部52の他方面54は、金属板40の非接合面46と、厚み方向に間隔を隔てて対向する。これによって、接合面45と非接合面46とを含む部分接着積層体11を作製する。
部分接着積層体11は、一端部2Aに対応する部分において、金属板40と、接着剤層8と、第1絶縁部51と、一端側端子61Aとを厚み方向の一方側に向かって順に備える。部分接着積層体11は、他端部2Bに対応する部分において、金属板40と、接着剤層8と、第1絶縁部51と、他端側端子61Bとを厚み方向の一方側に向かって順に備える。
図4Bに示すように、部分接着積層体11は、上記した中間部3に対応する部分において、金属板40と、第2絶縁部52と、配線62と、カバー絶縁層7とを厚み方向の一方側に向かって順に備える。部分接着積層体11は、中間部3に対応する部分において、接着剤層8を備えない。
2.3 第3工程
図4Cおよび図5Cに示すように、金属板40から金属支持層4を形成する。例えば、エッチングなどによって、金属板40を外形加工する。これによって、第1金属部41と、第2金属部42とを備える金属支持層4を形成する。これによって、配線回路基板1が製造される。
3. 一実施形態の作用効果
この配線回路基板1では、図2に示すように、金属支持層4の対向面44は、ベース絶縁層5の他方面54に対して接合しない非接合面46を有する。非接合面46に対応する金属支持層4(具体的には、第2金属部42)は、ベース絶縁層5と接合しないので、互いに移動(スライド)(ずれることが)できる。そのため、金属支持層4の線膨張係数と、ベース絶縁層5の線膨張係数との差に起因する配線回路基板1の反りを抑制できる。
この配線回路基板1では、上記した差に起因する接合面45と他方面54との間に作用する力を、接着剤層8によって緩和できる。
また、図1に示すように、中間部3は、第1方向に長く延びることができるので、上記した線膨張係数の差に起因する中間部3の第1方向における反りを生じ易い。
しかし、この配線回路基板1では、上記したように、第2金属部42が、非接合面46を含むので、上記した差に起因する配線回路基板1の反りを抑制できる。
4. 変形例
以下の各変形例において、上記した一実施形態と同様の部材および工程については、同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、各変形例は、特記する以外、一実施形態と同様の作用効果を奏することができる。さらに、一実施形態および変形例を適宜組み合わせることができる。
図6に示すように、第1金属部41の接合面45は、接着剤層8を介さず、第1絶縁部51の他方面54と接触して接合してもよい。この接合は、例えば、ベース絶縁層5の材料組成物を接合面45に塗布することによって作製されるベース絶縁層5の第1絶縁部51の他方面54と、第1金属部41の接合面45との「密着」を含む。密着力は、上記した接合力と同様である。
一方、接合は、絶縁シートの、第1金属部41の対向面44に対する「積層」を含まない。
一実施形態では、中間部3における一方面43の全部は、接合面45であったが、一方面43は、接合面45と、非接合面46とを含んでもよい。
図7に示すように、配線回路基板1は、第2中間部31をさらに備える。第2中間部31は、第1方向において中間部3の中間に配置される。第2中間部31は、第2方向に延びる。
図8に示すように、第2中間部31は、第3金属部47と、接着剤層8と、第3絶縁部55と、配線62と、カバー絶縁層7とを備える。
第3金属部47は、金属支持層4に含まれる。第3金属部47は、第2方向に延びる平面視略矩形状を有する。
第2方向における複数の第2金属部42のそれぞれの長さは、第2方向における第3金属部47の長さに比べて、短い。具体的には、第2方向における第3金属部47の長さに対する第2方向における複数の第2金属部42のそれぞれの長さの比は、例えば、0.7以下、好ましくは、0.5以下、より好ましくは、0.2以下、さらに好ましくは、0.1以下であり、また、例えば、0.001以上である。
第3絶縁部55は、厚み方向に投影したときに、上記した第3金属部47を含む。第3絶縁部55は、ベース絶縁層5に含まれる。第3金属部47の厚み方向の一方面43は、接合面45を含む。接合面45は、接着剤層8を介して、第3絶縁部55の厚み方向の他方面54に接着する。
なお、一実施形態では、第1方向において中間部3が長くなると、図2に示すように、第2金属部42が非接合面46を含んでいることから、中間部3において導体層6およびベース絶縁層5が金属支持層4によって確実に支持されない。
しかし、この変形例の配線回路基板1では、図8に示すように、第3金属部47が接合面45を含んでいるので、第2中間部31において導体層6および第3絶縁部55が第3金属部47によって確実に支持される。
第2中間部31は、単数または複数である。第2中間部31が複数であれば、複数の第2中間部31は、第1方向に互いに間隔を隔てて配置される。
図9および図10に示すように、ベース絶縁層5は、接合面45に対向する領域、具体的には、一端部2Aに配置される第1絶縁部51において、貫通孔48を有する。貫通孔48は、複数の一端側端子61Aに対応して、複数設けられる。この変形例では、一端側端子61Aは、グランド端子である。複数の貫通孔48のそれぞれは、平面視において、複数の一端側端子61Aのそれぞれに含まれる。
この変形例の配線回路基板1は、接着剤層8に代えて、金属接合材81を備える。金属接合材81は、複数の貫通孔48に対応して、複数設けられる。複数の金属接合材81のそれぞれは、一部が貫通孔48内に配置され、残部が、第1金属部41の接合面45と、第1絶縁部51の他方面54との間に配置される。この変形例では、金属接合材81は、例えば、はんだである。接合面45は、金属接合材81を介して、他方面54と接合する。金属接合材81は、一端側端子61Aの厚み方向の他方面と、第1金属部41の接合面45とを、金属接合する。これにより、金属接合材81は、第1金属部41と、複数の一端側端子61Aとを電気的に接続する。
この配線回路基板1によれば、導体層6は、金属接合材81を介して、金属支持層4と電気的に接続できる。具体的には、複数の一端側端子61Aは、金属支持層4にグランド接続される。
また、導体層6は、金属接合材81を介して金属支持層4に固定できるので、接合面45を含む金属支持層4と、接合面45に対向するベース絶縁層5との反りを抑制しながら、導体層6と金属支持層4との精度のよい相対配置を確保できる。
図11および図12に示すように、第2中間部31は、導体層6に含まれる他端側端子の一例である第2端子63を備える。第2端子63は、複数の配線62に対応して、複数設けられる。
第3絶縁部55は、第2貫通孔58を有する。第2貫通孔58は、複数の第2端子63に対応して、複数設けられる。
第3金属部47の接合面45は、第3絶縁部55の他方面54に対して、第2金属接合材82を介して接合する。
この配線回路基板1によれば、第2端子63は、第2金属接合材82を介して、第3金属部47と電気的に接続できる。具体的には、第2端子63は、第3金属部47にグランド接続される。
また、第2端子63は、第2金属接合材82を介して第3金属部47に固定できるので、第3金属部47と、第3絶縁部55との反りを抑制しながら、導体層6と第3金属部47との精度のよい相対配置を確保できる。
一実施形態の製造方法では、導体層6の形成方法としてサブトラクティブ法を例示した。しかし、変形例では、導体層6の形成方法としてアディティブ法を例示することもできる。
1 配線回路基板
2A 一端部
2B 他端部
3 中間部
4 金属支持層
5 ベース絶縁層
6 導体層
8 接着剤層
31 第2中間部
41 第1金属部
42 第2金属部
43 一方面
44 対向面
45 接合面
46 非接合面
47 第3金属部
48 貫通孔
51 第1絶縁部
52 第2絶縁部
53 一方面
54 他方面
55 第3絶縁部
58 第2貫通孔
61A 一端側端子
61B 他端側端子
62 配線
63 第2端子
81 金属接合材
82 第2金属接合材

Claims (8)

  1. 金属支持層と、絶縁層と、導体層とを厚み方向の一方側に向かって順に備え、
    前記金属支持層の厚み方向の一方面は、前記絶縁層の厚み方向の他方面と厚み方向に対向する対向面を含み、
    前記対向面は、
    前記他方面に対して接合する接合面と、
    前記他方面に対して接合しない非接合面とを含む、配線回路基板。
  2. 前記接合面は、前記他方面に対して、接着剤層を介して接着する、請求項1に記載の配線回路基板。
  3. 前記絶縁層は、前記接合面および前記導体層に対向する領域において、貫通孔を有し、
    前記接合面は、前記他方面に対して、一部が前記貫通孔内に配置される金属接合材を介して接合する、請求項1に記載の配線回路基板。
  4. 第1方向に互いに間隔を隔てて配置される2つの端部と、
    前記2つの端部の間に配置される中間部とを備え、
    前記2つの端部のそれぞれは、
    前記金属支持層に含まれる第1金属部と、
    前記絶縁層に含まれる第1絶縁部とを備え、
    前記中間部は、
    前記金属支持層に含まれる第2金属部と、
    前記絶縁層に含まれる第2絶縁部とを備え、
    前記第1金属部が、前記接合面を含み、
    前記第2金属部が、前記非接合面を含む、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の配線回路基板。
  5. 前記2つの端部のそれぞれは、前記導体層に含まれる端子を備え、
    前記中間部は、前記導体層に含まれる配線を備える、請求項4に記載の配線回路基板。
  6. 前記第1方向において前記中間部の中間に配置される第2中間部をさらに備え、
    前記第2中間部は、
    前記金属支持層に含まれる第3金属部と、
    前記絶縁層に含まれる第3絶縁部とを備え、
    前記第3金属部が、前記接合面を含む、請求項4または請求項5に記載の配線回路基板。
  7. 前記第2中間部は、前記導体層に含まれる第2端子をさらに備える、請求項6に記載の配線回路基板。
  8. 前記第3絶縁部は、前記厚み方向に投影したときに前記第2端子に含まれる第2貫通孔を有し、
    前記接合面は、前記他方面に対して、一部が前記第2貫通孔内に配置される第2金属接合材を介して接合する、請求項7に記載の配線回路基板。
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