JP2013145847A - プリント配線板及び該プリント配線板の製造方法 - Google Patents

プリント配線板及び該プリント配線板の製造方法 Download PDF

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宏介 三浦
Sumito Uehara
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Abstract

【課題】フライングリード部を備えるプリント配線板において、超音波接合時にフライングリード部に破断が生じることを効果的に防止することができるプリント配線板及び該プリント配線板の製造方法の提供を課題とする。
【解決手段】絶縁層30で被覆されている導電層20の一部をフライングリード部Fとしてあると共に、フライングリード部Fで他のプリント配線板60の被接合面と超音波接合させるようにしたプリント配線板1であって、導電層20は、フライングリード部Fとそれに隣接する導電層20との境界領域に、フライングリード部Fの厚みよりも厚肉な厚肉部Aを備えると共に、厚肉部Aを介してフライングリード部Fを超音波接合面側に突出するように設けてあるプリント配線板である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、導電層の表裏を露出させてなるフライングリード部を備えるプリント配線板及び該プリント配線板の製造方法に関する。
携帯電話機やハードディスク装置等の電子機器の内部には、用途に合わせて様々なプリント配線板が配設されている。
このようなプリント配線板の中には、他のプリント配線板等と電気接続するための端子として、導電層の表裏を露出させてなるフライングリード部を備えるものがある。
このようなプリント配線板を示す従来技術として、例えば下記特許文献1がある。
特許第3692314号公報
上記特許文献1に示すような、フライングリード部を備えるプリント配線板においては、超音波接合を良好に行うために、フライングリード部を構成する導電層の表面に金等からなるめっき層を備えるものが一般的である。
またこのめっき層は、フライングリード部を構成する導電層の表面をエッチング処理した後に形成するものが一般的である。
従ってエッチング処理によってフライングリード部を構成する導電層の厚みが、フライングリード部を除く導電層の厚みよりも薄肉化することで、超音波接合時にフライングリード部に負荷される応力に対する強度が不足し、フライングリード部に破断が生じる可能性があるという問題があった。
このようなフライングリード部に生じる破断に対して、上記特許文献1には、絶縁層に形成される開口部の端縁部と導体パターンとが交差する交差部分において、導体パターンに、導体パターンが延びる方向と実質的に直交する幅方向に広がる幅広部を形成することでフライングリード部に生じる破断を防止する構成が開示されている。
しかし上記特許文献1には、フライングリード部の厚みが薄肉化することに伴うフライングリード部の破断を防止できるような構成は何ら示されておらず、めっき層を形成する前工程としてのエッチングによるフライングリード部の薄肉化によって、依然としてフライングリード部に破断が生じる可能性があるという問題があった。
そこで本発明は上記従来における問題点を解決し、フライングリード部を備えるプリント配線板において、超音波接合時にフライングリード部に破断が生じることを効果的に防止することができるプリント配線板及び該プリント配線板の製造方法の提供を課題とする。
本発明のプリント配線板は、絶縁層で被覆されている導電層の一部をフライングリード部としてあると共に、該フライングリード部で他のプリント配線板等の被接合面と超音波接合させるようにしたプリント配線板であって、前記導電層は、前記フライングリード部とそれに隣接する導電層との境界領域に、前記フライングリード部の厚みよりも厚肉な厚肉部を備えると共に、該厚肉部を介して前記フライングリード部を超音波接合面側に突出するように設けてあることを第1の特徴としている。
上記本発明の第1の特徴によれば、プリント配線板は、絶縁層で被覆されている導電層の一部をフライングリード部としてあると共に、該フライングリード部で他のプリント配線板等の被接合面と超音波接合させるようにしたプリント配線板であって、前記導電層は、前記フライングリード部とそれに隣接する導電層との境界領域に、前記フライングリード部の厚みよりも厚肉な厚肉部を備えると共に、該厚肉部を介して前記フライングリード部を超音波接合面側に突出するように設けてあることから、フライングリード部とそれに隣接する導電層との境界領域の厚みを厚肉部によって効果的に補強することができる。よってフライングリード部に負荷される応力を緩和させることができる。
従ってフライングリード部と他のプリント配線板等の被接合面とを超音波接合させる際には、フライングリード部に破断が生じることを効果的に防止することができると共に、超音波接合後においては、フライングリード部と他のプリント配線板等の被接合面との間で剥離が生じることを効果的に防止することができる。
また厚肉部を介して前記フライングリード部を超音波接合面側に突出するように設けてある構成とすることで、フライングリード部に負荷される応力を一段と緩和させることができる。
よってフライングリード部と他のプリント配線板等の被接合面とを超音波接合させる際には、フライングリード部に破断が生じることを一段と効果的に防止することができると共に、超音波接合後においては、フライングリード部と他のプリント配線板等の被接合面との間で剥離が生じることを一段と効果的に防止することができる。
従って電気的及び機械的な接続信頼が高いプリント配線板とすることができる。
また本発明のプリント配線板は、上記本発明の第1の特徴に加えて、前記厚肉部は、傾斜されてなることを第2の特徴としている。
上記本発明の第2の特徴によれば、プリント配線板は、上記本発明の第1の特徴による作用効果に加えて、前記厚肉部は、傾斜されてなることから、フライングリード部に負荷される応力を効果的に分散させることができる。
よってフライングリード部と他のプリント配線板等の被接合面とを超音波接合させる際には、フライングリード部に破断が生じることを一段と効果的に防止することができると共に、超音波接合後においては、フライングリード部と他のプリント配線板等の被接合面との間で剥離が生じることを一段と効果的に防止することができる。
従って電気的及び機械的な接続信頼性が一段と高いプリント配線板とすることができる。
また本発明のプリント配線板は、上記本発明の第1又は第2の特徴に加えて、前記フライングリード部の表面に、導電性金属からなるめっき層を備えることを第3の特徴としている。
上記本発明の第3の特徴によれば、プリント配線板は、上記本発明の第1又は第2の特徴による作用効果に加えて、前記フライングリード部の表面に、導電性金属からなるめっき層を備えることから、フライングリード部と他のプリント配線板等の被接合面とを一段と良好に超音波接合させることができる。
また本発明のプリント配線板の製造方法は、請求項1に記載のプリント配線板の製造方法であって、基材層を準備する基材層準備工程と、前記基材層に導電層を積層する導電層積層工程と、前記基材層及び前記導電層の所定領域をエッチングするエッチング工程と、前記基材層及び前記導電層に絶縁層を被覆させる絶縁層被覆工程とを少なくとも備えると共に、前記エッチング工程は、前記基材層の所定領域をエッチングすることで、前記導電層の一部にフライングリード部を形成する工程と、前記導電層のうち、前記フライングリード部とそれに隣接する導電層との境界領域をエッチングすることで、前記フライングリード部とそれに隣接する導電層との境界領域に、前記フライングリード部の厚みよりも厚肉で、且つ前記フライングリード部を超音波接合面側に突出させるように傾斜されてなる厚肉部を形成する工程とからなることを第4の特徴としている。
上記本発明の第4の特徴によれば、プリント配線板の製造方法は、請求項1に記載のプリント配線板の製造方法であって、基材層を準備する基材層準備工程と、前記基材層に導電層を積層する導電層積層工程と、前記基材層及び前記導電層の所定領域をエッチングするエッチング工程と、前記基材層及び前記導電層に絶縁層を被覆させる絶縁層被覆工程とを少なくとも備えると共に、前記エッチング工程は、前記基材層の所定領域をエッチングすることで、前記導電層の一部にフライングリード部を形成する工程と、前記導電層のうち、前記フライングリード部とそれに隣接する導電層との境界領域をエッチングすることで、前記フライングリード部とそれに隣接する導電層との境界領域に、前記フライングリード部の厚みよりも厚肉で、且つ前記フライングリード部を超音波接合面側に突出させるように傾斜されてなる厚肉部を形成する工程とからなることから、フライングリード部とそれに隣接する導電層との境界領域の厚みを厚肉部によって効果的に補強することができる。よってフライングリード部に負荷される応力を緩和させることができる。
従ってフライングリード部と他のプリント配線板等の被接合面とを超音波接合させる際には、フライングリード部に破断が生じることを効果的に防止することができると共に、超音波接合後においては、フライングリード部と他のプリント配線板等の被接合面との間で剥離が生じることを効果的に防止することができる。
また厚肉部を介して前記フライングリード部を超音波接合面側に突出するように設ける構成とすることで、フライングリード部に負荷される応力を一段と緩和させることができる。
よってフライングリード部と他のプリント配線板等の被接合面とを超音波接合させる際には、フライングリード部に破断が生じることを一段と効果的に防止することができると共に、超音波接合後においては、フライングリード部と他のプリント配線板等の被接合面との間で剥離が生じることを一段と効果的に防止することができる。
更に厚肉部を傾斜させて設ける構成とすることで、フライングリード部に負荷される応力を効果的に分散させることができる。
よってフライングリード部と他のプリント配線板等の被接合面とを超音波接合させる際には、フライングリード部に破断が生じることを一段と効果的に防止することができると共に、超音波接合後においては、フライングリード部と他のプリント配線板等の被接合面との間で剥離が生じることを一段と効果的に防止することができる。
従って電気的及び機械的な接続信頼性が一段と高いプリント配線板とすることができる。
また本発明のプリント配線板の製造方法は、上記本発明の第4の特徴に加えて、前記フライングリード部の表面に、導電性金属からなるめっき層を形成するめっき層形成工程を備えることを第5の特徴としている。
上記本発明の第5の特徴によれば、プリント配線板の製造方法は、上記本発明の第4の特徴による作用効果に加えて、前記フライングリード部の表面に、導電性金属からなるめっき層を形成するめっき層形成工程を備えることから、フライングリード部と他のプリント配線板等の被接合面との超音波接合を一段と良好に行うことができるプリント配線板とすることができる。
本発明のプリント配線板によれば、電気的及び機械的な接続信頼性が高いプリント配線板とすることができる。またフライングリード部と他のプリント配線板等の被接合面との超音波接合を一段と良好に行うことができる。
また本発明のプリント配線板の製造方法によれば、電気的及び機械的な接続信頼性が高いプリント配線板とすることができる。またフライングリード部と他のプリント配線板等の被接合面との超音波接合を一段と良好に行うことができるプリント配線板とすることができる。
本発明の実施形態に係るプリント配線板を示す図で、(a)はプリント配線板の要部を示す断面図、(b)は(a)の要部を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るプリント配線板の製造工程を簡略化して示す断面図である。 本発明の実施形態に係るプリント配線板の製造工程を簡略化して示す断面図である。 従来のプリント配線板を示す図で、(a)はプリント配線板の要部を示す断面図、(b)は(a)の要部を示す断面図である。 従来のプリント配線板の製造工程を簡略化して示す断面図である。 従来のプリント配線板の製造工程を簡略化して示す断面図である。
以下の図面を参照して、本発明の実施形態に係るプリント配線板1及びプリント配線板1の製造方法を説明し、本発明の理解に供する。しかし、以下の説明は本発明の実施形態であって、特許請求の範囲に記載の内容を限定するものではない。
まず図1を参照して、本発明の実施形態に係るプリント配線板1を説明する。
本発明の実施形態に係るプリント配線板1は、携帯電話機やハードディスク装置等の電子機器の内部に配設されるプリント配線板である。
このプリント配線板1は、図1(a)に示すように、基材層10の片面に導電層20を備える、いわゆる片面プリント配線板であり、基材層10と、導電層20と、絶縁層30と、金属支持基板40と、めっき層50とから構成される。
またこのプリント配線板10は図1(a)に簡略化して示すように、後述するフライングリード部Fで他のプリント配線板60の被接合面(図示しない)と超音波接合される。
前記基材層10は、プリント配線板1の基台となるものであり、樹脂フィルムで形成されている。
樹脂フィルムとしては、柔軟性に優れた樹脂材料からなるものが使用される。例えばポリイミドフィルムやポリエステルフィルム等のプリント配線板を形成する樹脂フィルムとして通常用いられるものであれば、如何なるものであってもよい。
また特に、柔軟性に加えて高い耐熱性をも有しているものが望ましい。例えばポリアミド系の樹脂フィルムや、ポリイミド、ポリアミドイミドなどのポリイミド系の樹脂フィルムや、ポリエチレンナフタレートを好適に用いることができる。
また耐熱性樹脂としては、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂等、プリント配線板を形成する耐熱性樹脂として通常用いられるものであれば、如何なるものであってもよい。
なお図1(b)に示す基材層10の厚みBは、5μm〜25μm程度、より好ましくは10μm〜15μm程度とすることが望ましい。5μm未満では絶縁抵抗を確保できないからであり、25μmを超えると柔軟性が失われるからである。
前記導電層20は、導電性金属からなる層であり、プリント配線板1において配線21等を形成する層である。
前記配線21等は、例えば基材層10の表面に、銅等の導電性金属をめっきにより被覆させ、エッチングする等の公知の形成方法を用いて形成することができる。
また本実施形態においては図1に示すように、導電層20の一部に、導電層20の表裏を露出させてなるフライングリード部Fを備え、このフライングリード部Fを他のプリント配線板60の被接合面と超音波接合させるための端子とする構成としてある。
更に本実施形態においては図1に示すように、導電層20において、フライングリード部Fとそれに隣接(連接)する配線21等の導電層20との境界領域に、フライングリード部Fの厚みよりも厚肉な厚肉部Aを備えると共に、厚肉部Aを介してフライングリード部Fを、フライングリード部Fに隣接する導電層20よりも超音波接合面側(本実施形態においては、導電層20の上面側)に突出するように設ける構成としてある。
より具体的には、図1に示すように、厚肉部Aを介してフライングリード部Fとフライングリード部Fを除く導電層20との間に段差を形成することで、フライングリード部Fを、フライングリード部Fを除く導電層20よりも超音波接合面側に突出するように設ける構成としてある。
なお図1における白抜き矢印は、図示しない超音波治具でプリント配線板1を押圧する方向を示すものとする。
また図1(b)に示すように、段差を形成する厚肉部Aの第1傾斜面K−1と第2傾斜面K−2との構成を、超音波接合面(導電層20の上面)からそれと対向する面(導電層20の下面)に向かって外向きに広がるように傾斜させると共に、第1傾斜面K−1と第2傾斜面K−2とが略平行になるように設ける構成としてある。
なお、ここで「外向き」とは、フライングリード部Fの長手方向において、フライングリード部Fから遠ざかる方向のことを意味するものとする。
この厚肉部Aは後述するように、導電層20において、フライングリード部Fの領域では導電層20の下面をエッチングし、フライングリード部Fを除く領域では導電層20の上面をエッチングすることで形成することができる。
なお図1(b)に示す配線21の厚みC及びフライングリード部Fを構成する導電層20の厚みDは、5μm〜20μm程度、より好適には10μm〜15μm程度とすることが望ましい。5μm未満とすると強度が弱くなり配線21やフライングリード部Fを構成する導電層20が曲がり易くなるからであり、20μmを超えると配線21を保護する絶縁層30の厚みが薄くなり配線21に亀裂が入るからである。
また厚肉部Aを構成する導電層20の厚みEは、フライングリード部Fを構成する導電層20の厚みDに対して105%〜140%程度、より好ましくは110%〜120%程度厚肉となる構成とすることが望ましい。105%未満とすると強度が弱くなりフライングリード部Fが曲がり易くなるからであり、140%を超えると配線21の電気特性に影響を及ぼすからである。
また厚肉部Aを構成する第1傾斜面K−1(超音波接合面側の傾斜面)の幅Gは、0.5μm〜50μm程度、より好適には1μm〜3μm程度とすることが望ましい。0.5μm未満とすると配線21の段差のコーナー部分に応力が集中して配線21に亀裂が入り易くなるからであり、50μmを超えると配線21の電気特性に影響を及ぼすからである。
また第1傾斜面K−1の高さHは、0.5μm〜5μm程度、より好適には0.5μm〜2μm程度とすることが望ましい。0.5μm未満とすると配線21の電気特性に影響を及ぼすからであり、5μmを超えると配線21の厚みが薄くなり、電気特性に影響を及ぼすからである。
また厚肉部Aを構成する第2傾斜面K−2(超音波接合面とは反対側の傾斜面)の幅Jは、0.5μm〜20μm程度、より好適には1μm〜3μm程度とすることが望ましい。0.5μm未満とすると配線21の段差のコーナー部分に応力が集中して配線21に亀裂が入り易くなるからであり、20μmを超えるとフライングリード部Fの平らな部分が狭くなりすぎ、超音波接合の治具の接触が悪くなるからである。
また第2傾斜面K−2の高さLは、0.5μm〜5μm程度、より好適には1μm〜3μm程度とすることが望ましい。0.5μm未満とすると表面の粗さの均一性が確保できなくなるからであり、5μmを超えるとフライングリード部Fの強度が弱くなり曲がり易くなるからである。
前記絶縁層30は、基材層10及び導電層20を被覆してプリント配線板1の絶縁を確保するための層である。
この絶縁層30は、例えば感光性レジスト等、プリント配線板の絶縁層を形成する絶縁材として通常用いられるものであれば、如何なるものを用いてもよい。
また図1(b)に示す絶縁層30の厚みMは、2μm〜10μm程度、より好ましくは2μm〜8μm程度とすることが望ましい。2μm未満とすると絶縁特性を確保できないからであり、10μmを超えると製品の厚みが大きくなるからである。
前記金属支持基板40は、プリント配線板1の剛性を補強するためのものである。
なお金属支持基板40としては、ステンレス板等、プリント配線板の剛性を補強するために通常用いられる金属板であれば、如何なるものを用いてもよい。
また図1(a)に示す金属支持基板40の厚みNは、10μm〜20μm程度、より好ましくは15μm〜18μm程度とすることが望ましい。10μm未満とするとプリント配線板1の剛性を補強することができないからであり、20μmを超えるとプリント配線板1の柔軟性を損なうからである。
前記めっき層50は、フライングリード部Fの表面に形成される導電性金属からなる層である。
なおめっき層50を形成する導電性金属としては、金、ニッケル等、めっき層を形成する導電性金属として通常用いられるものであれば、如何なるものを用いてもよい。
また図1(b)に示すめっき層50の厚みPは、0.01μm〜6μm程度とすることが望ましい。0.01μm未満とすると下地となる導電層20を形成する銅等の導電性金属が拡散する(腐食する)からであり、6.0μmを超えると製品の厚みが厚くなるからである。
より具体的には、導電性金属としてニッケルと金を用いた場合は(ニッケルからなる層と、金からなる層との2層でめっき層50を形成した場合は)、ニッケルの厚みを0.01μm〜3.0μm程度、金の厚みを0.1μm〜3.0μm程度とすることが望ましい。
このめっき層50は、フライングリード部Fの表裏をエッチングした後に金等をめっきすることで形成することができる。
このような構成からなる本発明の実施形態に係るプリント配線板1は、以下の効果を奏する。
フライングリード部Fとそれに隣接する導電層20との境界領域に、フライングリード部Fの厚みよりも厚肉な厚肉部Aを備える構成とすることで、フライングリード部Fと、それに隣接する導電層20(フライングリード部Fを除く導電層20)との境界領域における導電層20の厚みを効果的に補強することができる。より具体的には、フライングリード部Fの長手方向の両外側における導電層20の厚みを効果的に補強することができる。
従ってフライングリード部Fに負荷される応力を緩和させることができる。
よってフライングリード部Fと他のプリント配線板60の被接合面とを超音波接合させる際には、フライングリード部Fに破断が生じることを効果的に防止することができると共に、超音波接合後においては、フライングリード部Fと他のプリント配線板60の被接合面との間で剥離が生じることを効果的に防止することができる。
また厚肉部Aを介してフライングリード部Fを、フライングリード部Fを除く導電層20よりも超音波接合面側に突出するように設けてある構成(フライングリード部Fを超音波接合時に押圧される方向へ突出させて設ける構成)とすることで、超音波接合時にフライングリード部Fが押圧される押圧量を効果的に減少させることができ、超音波接合時にフライングリード部Fに負荷される応力を一段と緩和させることができる。
よってフライングリード部Fと他のプリント配線板60の被接合面とを超音波接合させる際に、フライングリード部Fに破断が生じることを一段と効果的に防止することができる。またフライングリード部Fと他のプリント配線板60の接合面との超音波接合を容易化させることができ、作業効率の良いプリント配線板1とすることができる。
更に段差を形成する厚肉部Aの第1傾斜面K−1と第2傾斜面K−2とが超音波接合面からそれと対向する面に向かって外向きに広がるように傾斜すると共に、第1傾斜面K−1と第2傾斜面K−2とが略平行になるように、導電層20において、フライングリード部Fの領域では導電層20の下面をエッチングし、フライングリード部Fを除く領域では導電層20の上面をエッチングすることで第1傾斜面K−1及び第2傾斜面K−2を形成する構成とすることで、フライングリード部Fに負荷される応力を効果的に分散させることができる。よってフライングリード部Fと他のプリント配線板60の被接合面とを超音波接合させる際には、フライングリード部Fに破断が生じることを一段と効果的に防止することができると共に、超音波接合後においては、フライングリード部Fと他のプリント配線板60の被接合面との間で剥離が生じることを一段と効果的に防止することができる。
また同時にフライングリード部Fを構成する導電層20の厚みDと、フライングリード部Fを除く導電層20(配線21)の厚みCとの均一化を容易に実現することができる。
より具体的には、基材層10の表面に導電層20を形成する際に、めっき層50を形成する前工程として行うエッチングによってフライングリード部Fが薄肉化することを考慮して導電層20の厚みを設計した場合においても、フライングリード部Fを除く領域では導電層20の上面をエッチングする構成とすることで、フライングリード部Fを除く導電層20の厚みが厚肉化してしまうことを効果的に防止することができると共に、フライングリード部Fを構成する導電層20の厚みDと、フライングリード部Fを除く導電層20(配線21)の厚みCとの均一化を容易に実現することができる。よって良好な電気的特性を実現することができる。
従って電気的及び機械的な接続信頼性の向上と、良好な電気的特性の実現とを同時に実現可能なプリント配線板1とすることができる。
またフライングリード部Fの表面にめっき層50を備える構成とすることで、フライングリード部Fと他のプリント配線板60の被接合面との超音波接合を一段と良好に行うことができる。
つまり図4(a)に示すように、フライングリード部Fで他のプリント配線板8の被接合面(図示しない)と超音波接合させる従来のプリント配線板2においては、めっき層7を精度良く形成するために、めっき層を形成する工程の前工程として、フライングリード部Fを構成する導電層4(特にフライングリードFの下面の導電層4)をエッチングして表面処理を行うものが一般的であった。
よって図4に示すように、フライングリード部Fを構成する導電層4の厚みが、フライングリード部Fに隣接する導電層4(フライングリード部Fを除く導電層4)の厚みよりも薄肉化することで、フライングリード部Fや、フライングリード部Fとそれに隣接する導電層4との境界領域における導電層4の機械的強度が低下することになる。
従って特にフライングリード部Fと他のプリント配線板8の被接合面とを超音波接合させる際に、フライングリード部Fに負荷される曲げ応力等の応力によって、フライングリード部Fや、フライングリード部Fとそれに隣接する導電層4との境界領域で破断が生じるという問題があった。
またフライングリード部Fの厚みと、フライングリード部Fに隣接する導電層4(フライングリード部Fを除く導電層4)の厚みとが異なる厚みとなることで、良好な電気的特性を実現することができないという問題があった。
なお図4において、白抜き矢印は図示しない超音波治具でプリント配線板2を押圧する方向を示すものとする。
また従来のプリント配線板2における基材層3、導電層4、絶縁層5、金属支持基板6、めっき層7は、既述した本発明の実施形態におけるプリント配線板1を構成する基材層10、導電層20、絶縁層30、金属支持基板40、めっき層50と同一部材で形成されるものであることから、以下の詳細な説明を省略するものとする。
よって本発明の実施形態の構成とすることで、電気的及び機械的な接続信頼性の向上と、良好な電気的特性の実現とを同時に実現可能なプリント配線板1とすることができる。
次に図2、図3を参照して、本発明の実施形態に係るプリント配線板1の製造方法を説明する。
まず図2(a)を参照して、基材層準備工程Qにより、所定領域に金属支持基板40を取り付けてあるポリイミドからなる基材層10を準備する。
そして図2(a)を参照して、導電層積層工程Rにより、まず基材層10の上面にニッケル等を用いて、後に導電層20をめっきで形成するためのめっき種層(図示しない)を形成する。その後、基材層10の上面の所定領域(導電層20を形成しない領域)にドライフィルム70を積層する。
そして図2(b)を参照して、基材層10の上面に銅めっきを行うことで導電層20を形成する。その後、ドライフィルム70を取り除く。
なお、ここで銅めっきのめっき厚は、10μm〜20μm程度、より好ましくは11.5μm〜14.5μm程度とすることが望ましい。10μm未満では後に形成される配線21及びフライングリード部Fの厚みを所望の厚みに形成することができないからであり、20μmを超えると配線21の電気特性に影響を及ぼすからである。
そして図2(c)を参照して、エッチング工程Sにより、導電層20の上面を均一な厚みでエッチングすることで、導電層20を薄肉化させる。
なお、ここでエッチング工程Sによって除去する導電層20の上面の厚みは、0.2μm〜2μm程度、より好適には0.9μm〜1.1μm程度とすることが望ましい。0.2μm未満では基材層10上のめっき種層(図示しない)をエッチングで除去しきれず、配線21間がショートするからであり、2μmを超えると配線21の電気特性に影響を及ぼすからである。
次に図2(d)、図2(e)を参照して、エッチング工程Sにより、導電層20の所定領域(後にフライングリード部Fとなる領域を含む領域)にドライフィルム70を積層した後、導電層20の上面の所定領域(フライングリード部Fを除く領域)をエッチングする。
なお、ここでエッチング工程Sによって除去する導電層20の上面の厚みは、0.5μm〜5μm程度、より好適には1.4μm〜1.6μm程度とすることが望ましい。0.5μm未満では配線21の電気特性に影響を及ぼすからであり、5μmを超えると配線21の厚みが薄くなり、電気特性に影響を及ぼすからである。
これにより図2(e)に示すように、導電層20において、後にフライングリード部Fとなる領域と、それに隣接する導電層20との境界領域に第1傾斜面K−1が形成される。その後、ドライフィルム70を取り除く。
そして図3(a)に示すように、絶縁層被覆工程Tにより、後にフライングリードFとなる領域を除く領域に、カバーレイ被覆させることで、絶縁層30を形成する。
そして図3(b)に示すように、エッチング工程Sにより、基材層10の所定領域(フライングリード部Fを形成する領域)をエッチングする。
これにより、導電層20の表裏が露出されてなるフライングリード部Fが形成される。
なお、ここでエッチング後の基材層10は、後述するように、導電層20の下面をエッチングすることで厚肉部Aを形成する際のマスクとなるものであることから、後に厚肉部Aを形成した際に、図3(c)に示す厚肉部Aを構成する導電層20の厚みEがフライングリード部Fを構成する導電層20の厚みDに対して105%〜140%程度、より好適には110%〜120%程度厚肉となるような設計値で基材層10をエッチングすることが必要である。105%未満となると強度が弱くなりフライングリード部Fが曲がり易くなるからであり、140%を超えると配線21の電気特性に影響を及ぼすからである。
そして図3(c)に示すように、エッチング工程Sにより、めっき層形成工程Uにおいてめっき層50を精度良く形成するために、基材層10をマスクとして用いて導電層20の下面の所定領域(フライングリード部Fの領域)をエッチングする。
これにより図3(c)に示すように、導電層20において、フライングリード部Fと、それに隣接する導電層20との境界領域に第2傾斜面K−2が形成される。
つまり導電層20において、フライングリード部Fと、それ以外の領域との境界領域に厚肉部Aが形成されると共に、厚肉部Aを介してフライングリード部Fとそれに隣接する導電層20との間に段差が形成される。よって厚肉部Aを介してフライングリード部Fが、フライングリード部Fを除く導電層20よりも超音波接合面側に突出するように設けられる。また厚肉部Aを構成する第1傾斜面K−1と第2傾斜面K−2とが、超音波接合面(導電層20の上面)からそれと対向する面(導電層20の下面)に向かって外向きに広がるように傾斜されると共に、第1傾斜面K−1と第2傾斜面K−2とが略平行になるように形成される。
なお、ここでエッチング工程Sによって除去するフライングリード部Fの厚みは、0.5μm〜5μm程度、より好適には0.5μm〜2μm程度とすることが望ましい。0.5μm未満とすると配線21の電気特性に影響を及ぼすからであり、5μmを超えると配線21の厚みが薄くなり、電気特性に影響を及ぼすからである。
そして図3(d)に示すように、めっき層形成工程Uにより、フライングリード部Fの表裏に金めっきを行い、めっき層50を形成する。
以上の工程を経ることで、本発明の実施形態に係るプリント配線板1が製造される。
このように製造されるプリント配線板1は、ハードディスク装置用のサスペンション回路基板や、フレキシャーとして好適に用いることができる。
このような構成からなる本発明の実施形態に係るプリント配線板1の製造方法は、以下の効果を奏する。
フライングリード部Fとそれに隣接する導電層20との境界領域に、フライングリード部Fの厚みよりも厚肉な厚肉部Aを備える構成とすることで、フライングリード部Fとそれに隣接する導電層20との境界領域における導電層20の厚みを効果的に補強することができる。より具体的には、フライングリード部Fの長手方向の両外側における導電層20の厚みを効果的に補強することができる。
従ってフライングリード部Fに負荷される応力を緩和させることができる。
よってフライングリード部Fと他のプリント配線板60の被接合面とを超音波接合させる際には、フライングリード部Fに破断が生じることを効果的に防止することができると共に、超音波接合後においては、フライングリード部Fと他のプリント配線板60の被接合面との間で剥離が生じることを効果的に防止することができるプリント配線板1とすることができる。
また厚肉部Aを介してフライングリード部Fを超音波接合面側に突出するように設けてある構成(フライングリード部Fを超音波接合時に押圧される方向へ突出させて設ける構成)とすることで、超音波接合時にフライングリード部Fが押圧される押圧量を効果的に減少させることができ、超音波接合時にフライングリード部Fに負荷される応力を一段と緩和させることができる。
よってフライングリード部Fと他のプリント配線板60の被接合面とを超音波接合させる際に、フライングリード部Fに破断が生じることを一段と効果的に防止することができる。またフライングリード部Fと他のプリント配線板60の接合面との超音波接合を容易化させることができ、作業効率の良いプリント配線板1とすることができる。
更に段差を形成する厚肉部Aの第1傾斜面K−1と第2傾斜面K−2とが超音波接合面からそれと対向する面に向かって外向きに広がるように傾斜すると共に、第1傾斜面K−1と第2傾斜面K−2とが略平行になるように、導電層20において、フライングリード部Fの領域では導電層20の下面をエッチングし、フライングリード部Fを除く領域では導電層20の上面をエッチングすることで第1傾斜面K−1及び第2傾斜面K−2を形成する構成とすることで、フライングリード部Fに負荷される応力を効果的に分散させることができる。よってフライングリード部Fと他のプリント配線板60の被接合面とを超音波接合させる際には、フライングリード部Fに破断が生じることを一段と効果的に防止することができると共に、超音波接合後においては、フライングリード部Fと他のプリント配線板60の被接合面との間で剥離が生じることを一段と効果的に防止することができる。
また同時にフライングリード部Fを構成する導電層20の厚みDと、フライングリード部Fを除く導電層20(配線21)の厚みCとの均一化を容易に実現することができる。
より具体的には、導電層積層工程Rにおいて、めっき層形成工程Uの前工程として行うエッチングによってフライングリード部Fが薄肉化することを考慮して導電層20の厚みを設計した場合においても、フライングリード部Fを除く領域では導電層20の上面をエッチングする構成とすることで、フライングリード部Fを除く導電層20の厚みが厚肉化してしまうことを効果的に防止することができると共に、フライングリード部Fを構成する導電層20の厚みDと、フライングリード部Fを除く導電層20(配線21)の厚みCとの均一化を容易に実現することができる。よって良好な電気的特性を実現することができる。
従って電気的及び機械的な接続信頼性の向上と、良好な電気的特性の実現とを同時に実現可能なプリント配線板1の製造方法とすることができる。
またフライングリード部Fの表面にめっき層50を備える構成とすることで、フライングリード部Fと他のプリント配線板60の被接合面との超音波接合を一段と良好に行うことができるプリント配線板1とすることができる。
つまり図4に示すように、フライングリード部Fで他のプリン配線板8の被接合面(図示しない)と超音波接合させる従来のプリント配線板2は、以下の工程を経て製造されるものが一般的であった。
より具体的には、まず図5(a)を参照して、基材層準備工程Qにより、所定領域に金属支持基板6を取り付けてあるポリイミドからなる基材層3を準備する。
そして図5(a)を参照して、導電層積層工程Rにより、まず基材層10の上面の所定領域(導電層4を形成しない領域)にドライフィルム9を積層する。
そして図5(b)を参照して、基材層3の上面に銅めっきを行うことで導電層4を形成する。その後、ドライフィルム9を取り除く。
そして図5(c)を参照して、エッチング工程Sにより、導電層4の上面を均一な厚みでエッチングすることで、導電層4を薄肉化させる。
そして図5(d)を参照して、絶縁層被覆工程Tにより、主として後にフライングリードFとなる領域を除く領域に、カバーレイを被覆させることで、絶縁層5を形成する。
そして図6(a)に示すように、エッチング工程Sにより、基材層3の所定領域(フライングリード部Fを形成する領域)をエッチングする。
これにより、導電層4の表裏が露出されてなるフライングリード部Fが形成される。
そして図6(b)に示すように、エッチング工程Sにより、めっき層形成工程Uにおいてめっき層7を精度良く形成するために、基材層3をマスクとして用いて導電層4の下面の所定領域(フライングリード部Fの領域)をエッチングする。
そして図6(c)に示すように、めっき層形成工程Uにより、フライングリード部Fの表裏に金等をめっきすることでめっき層7を形成する。
以上の工程を経ることで、従来のプリント配線板2が製造される。
このように製造される従来のプリント配線板2においては、図4、図6(c)に示すように、フライングリード部Fを構成する導電層4の厚みが、フライングリード部Fに隣接する導電層4の厚みよりも薄肉化することになる。
よってフライングリード部Fや、フライングリード部Fに隣接する導電層4との境界領域における機械的強度が低下することになる。
従って特にフライングリード部Fと他のプリント配線板8の被接合面とを超音波接合させる際に、フライングリード部Fに負荷される曲げ応力等の応力によって、フライングリード部Fや、フライングリード部Fとそれに隣接する導電層4との境界領域で破断が生じるという問題があった。
またフライングリード部Fの厚みと、フライングリード部Fに隣接する導電層4の厚み(フライングリード部Fを除く導電層4の厚み)とが異なる厚みとなることで、良好な電気的特性を実現することができないという問題があった。
よって本発明の実施形態の構成とすることで、電気的及び機械的な接続信頼性の向上と、良好な電気的特性の実現とを同時に実現可能なプリント配線板1を製造することができる。
なお本実施形態においては、フライングリード部Fを備えるプリント配線板1の構成を、フレキシブルプリント配線板とする構成としたが、必ずしもこのような構成に限るものではなく、リジットフレキシブルプリント配線板等、他のプリント配線板とする構成としてもよい。
また本実施形態においては、基材層10の下面に金属支持基板40を備えるプリント配線板1とする構成としたが、必ずしもこのような構成に限るものではなく、金属支持基板を備えないプリント配線板とする構成としてもよい。
また本実施形態においては、フライングリード部Fを備えるプリント配線板1と超音波接合される被接合体をプリント配線板60とする構成としたが、必ずしもこのような構成に限るものではなく、フライングリード部を備えるプリント配線板と超音波接合される被接合体は、フライングリード部と超音波接合可能な被接合面を備えるものであれば如何なるものであってもよい。
また本実施形態においては、第1傾斜面K−1と第2傾斜面K−2とを略平行になるように設ける構成としたが、必ずしもこのような構成に限るものではなく、第1傾斜面K−1と第2傾斜面K−2との傾斜角度を異なる傾斜角度とする構成としてもよい。但し、第1傾斜面K−1と第2傾斜面K−2とは、超音波接合面(導電層20の上面)からそれと対向する面(導電層20の下面)に向かって外向きに広がるように傾斜させて設けることが必要である。
本発明は、ハードディスク装置用のサスペンション回路基板や、フレキシャーに利用することができる。
1 プリント配線板
2 プリント配線板
3 基材層
4 導電層
5 絶縁層
6 金属支持基板
7 めっき層
8 プリント配線板
9 ドライフィルム
10 基材層
20 導電層
21 配線
30 絶縁層
40 金属支持基板
50 めっき層
60 プリント配線板
70 ドライフィルム
A 厚肉部
B 厚み
C 厚み
D 厚み
E 厚み
F フライングリード部
G 幅
H 高さ
J 幅
K−1 第1傾斜面
K−2 第2傾斜面
L 高さ
M 厚み
N 厚み
P 厚み
Q 基材層準備工程
R 導電層積層工程
S エッチング工程
T 絶縁層被覆工程
U めっき層形成工程

Claims (5)

  1. 絶縁層で被覆されている導電層の一部をフライングリード部としてあると共に、該フライングリード部で他のプリント配線板等の被接合面と超音波接合させるようにしたプリント配線板であって、前記導電層は、前記フライングリード部とそれに隣接する導電層との境界領域に、前記フライングリード部の厚みよりも厚肉な厚肉部を備えると共に、該厚肉部を介して前記フライングリード部を超音波接合面側に突出するように設けてあることを特徴とするプリント配線板。
  2. 前記厚肉部は、傾斜されてなることを特徴とする請求項1に記載のプリント配線板。
  3. 前記フライングリード部の表面に、導電性金属からなるめっき層を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のプリント配線板。
  4. 請求項1に記載のプリント配線板の製造方法であって、基材層を準備する基材層準備工程と、前記基材層に導電層を積層する導電層積層工程と、前記基材層及び前記導電層の所定領域をエッチングするエッチング工程と、前記基材層及び前記導電層に絶縁層を被覆させる絶縁層被覆工程とを少なくとも備えると共に、前記エッチング工程は、前記基材層の所定領域をエッチングすることで、前記導電層の一部にフライングリード部を形成する工程と、前記導電層のうち、前記フライングリード部とそれに隣接する導電層との境界領域をエッチングすることで、前記フライングリード部とそれに隣接する導電層との境界領域に、前記フライングリード部の厚みよりも厚肉で、且つ前記フライングリード部を超音波接合面側に突出させるように傾斜されてなる厚肉部を形成する工程とからなることを特徴とするプリント配線板の製造方法。
  5. 前記フライングリード部の表面に、導電性金属からなるめっき層を形成するめっき層形成工程を備えることを特徴とする請求項4に記載のプリント配線板の製造方法。
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