JP2023030050A - 積層セラミックコンデンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】セラミック積層体と導体層との接合強度が高く、導体層と外部電極との電気的な接続の信頼性が高い積層セラミックコンデンサを提供する。【解決手段】積層セラミックコンデンサ100は、複数のセラミック層1と複数の内部電極2、3とが積層されたセラミック積層体4と、その端面を覆い、内部電極と接続された導体層5と、導体層を覆う絶縁層6と、導体層と電気的に接続された外部電極8と、を備える。導体層は、セラミック積層体の主面4A、4Bの一部にまで延びて形成され、セラミック積層体の側面には延びて形成されず、1対の端面は、第1端面4Eと第2端面4Fとを有する。第1内部電極は、第1端面に引き出され、第1端面のみにおいて導体層と接続され、第2内部電極は、第2端面に引き出され、第2端面のみにおいて導体層と接続される。1対の主面の少なくとも一方において、外部電極が、主面の一部に延びて形成された導体層を完全に覆う。【選択図】図2

Description

本発明は、積層セラミックコンデンサに関し、さらに詳しくは、セラミック積層体の端面を覆うように導体層が形成されるとともに、導体層を覆うように絶縁層が形成された積層セラミックコンデンサに関する。
特許文献1(特開2017-175037号公報)に、セラミック積層体の端面を覆うように導体層が形成されるとともに、導体層を覆うように絶縁層が形成された積層セラミックコンデンサが開示されている。特許文献1に開示された積層セラミックコンデンサは、内部電極が引出されたセラミック積層体の端面を導体層と絶縁層との2層で覆うことにより、耐湿性の向上をはかっている。図11に、特許文献1に開示された積層セラミックコンデンサ1000を示す。ただし、図11は、積層セラミックコンデンサ1000の断面図である。
積層セラミックコンデンサ1000は、複数のセラミック層101と複数の内部電極102とが積層されたセラミック積層体103を備えている。セラミック積層体103の一方の端面に一部の内部電極102が引出され、セラミック積層体103の他方の端面に残りの内部電極102が引出されている。
セラミック積層体103の両方の端面に、それぞれ、端面を覆うように導体層104が形成されている。導体層104は、内部電極102と電気的に接続されている。
導体層104を覆うように、絶縁層105が形成されている。
セラミック積層体103の少なくとも一方の主面上に、1対の外部電極106が形成されている。外部電極106は、導体層104と電気的に接続されている。
特開2017-175037号公報
積層セラミックコンデンサ1000には、セラミック積層体103と導体層104との接合強度が十分でなく、導体層104がセラミック積層体103から剥離する場合があるという問題があった。
この課題を解決する方法として、導体層104にセラミックの共材を入れる方法がある。たとえば、セラミック積層体103を作製するのに使用したセラミック材料を、導体層104を形成するための導電性ペーストに含ませることによって、セラミック積層体103と導体層104との接合強度を向上させることができ、セラミック積層体103から導体層104が剥離するのを抑制することができる。しかしながら、導体層104にセラミックの共材を多く入れると、セラミックの共材が内部電極102と導体層104との電気的な接続を妨害し、内部電極102と導体層104との接続の信頼性が低下するという別の問題が発生する虞があった。
また、積層セラミックコンデンサ1000には、導体層104と外部電極106との電気的な接続の信頼性が十分でないという問題があった。すなわち、導体層104と外部電極106とは、導体層104の端面と外部電極106とが線状に接続されているだけであり、電気的な接続の信頼性が十分でないという問題があった。
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、その手段として、本発明の一実施態様にかかる積層セラミックコンデンサは、複数のセラミック層と複数の内部電極とが積層され、高さ方向において相対する1対の主面と、高さ方向に直行する幅方向において相対する1対の側面と、高さ方向および幅方向の両方に直行する長さ方向において相対する1対の端面とを有するセラミック積層体と、セラミック積層体の端面を覆うように形成され、内部電極と電気的に接続された導体層と、導体層を覆うように形成された絶縁層と、導体層と電気的に接続された外部電極と、を備え、導体層が、セラミック積層体の主面の一部にまで延びて形成され、導体層が、セラミック積層体の側面には延びて形成されず、内部電極は、第1内部電極と第2内部電極とを有し、1対の端面は、第1端面と第2端面とを有し、第1内部電極は、第1端面に引き出され、第1端面のみにおいて導体層と接続され、第2内部電極は、第2端面に引き出され、第2端面のみにおいて導体層と接続され、1対の主面の少なくとも一方において、外部電極が、主面の一部に延びて形成された導体層を完全に覆ったものとする。
本発明の積層セラミックコンデンサは、導体層がセラミック積層体の主面の一部にまで延びて形成されているため、セラミック積層体と導体層との接合強度が高い。
また、本発明の積層セラミックコンデンサは、導体層のセラミック積層体の主面にまで延びた部分と、外部電極とを、面によって電気的に接続することが可能であるため、導体層と外部電極との電気的な接続の信頼性が高い。
図1(A)、(B)は、それぞれ、第1実施形態にかかる積層セラミックコンデンサ100の斜視図である。 積層セラミックコンデンサ100の断面図である。 積層セラミックコンデンサ100の要部断面図である。 積層セラミックコンデンサ100の分解斜視図である。 図5(A)、(B)は、それぞれ、積層セラミックコンデンサ100の製造方法の一例において実施する工程を示す要部断面図である。 図6(C)、(D)は、図5(B)の続きであり、それぞれ、積層セラミックコンデンサ100の製造方法の一例において実施する工程を示す要部断面図である。 図7(E)、(F)は、図6(D)の続きであり、それぞれ、積層セラミックコンデンサ100の製造方法の一例において実施する工程を示す要部断面図である。 図8(G)は、図7(F)の続きであり、積層セラミックコンデンサ100の製造方法の一例において実施する工程を示す要部断面図である。 第2実施形態にかかる積層セラミックコンデンサ200の斜視図である。 積層セラミックコンデンサ200の断面図である。 特許文献1に開示された積層セラミックコンデンサ1000の断面図である。
以下、図面とともに、本発明を実施するための形態について説明する。
なお、各実施形態は、本発明の実施の形態を例示的に示したものであり、本発明が実施形態の内容に限定されることはない。また、異なる実施形態に記載された内容を組合せて実施することも可能であり、その場合の実施内容も本発明に含まれる。また、図面は、明細書の理解を助けるためのものであって、模式的に描画されている場合があり、描画された構成要素または構成要素間の寸法の比率が、明細書に記載されたそれらの寸法の比率と一致していない場合がある。また、明細書に記載されている構成要素が、図面において省略されている場合や、個数を省略して描画されている場合などがある。
[第1実施形態]
図1(A)、(B)、図2、図3、図4に、第1実施形態にかかる積層セラミックコンデンサ100を示す。ただし、図1(A)は、上側(天面側)から見た積層セラミックコンデンサ100の斜視図である。図1(B)は、下側(実装面側)から見た積層セラミックコンデンサ100の斜視図である。図2は、積層セラミックコンデンサ100の断面図であり、図1(A)の一点鎖線矢印で示すX-X部分を示している。図3は、積層セラミックコンデンサ100の要部断面図である。図4は、積層セラミックコンデンサ100の分解斜視図である。
なお、図面には、積層セラミックコンデンサ100の高さ方向T、幅方向W、長さ方向Lを示している場合があり、以下の説明において、これらの方向に言及する場合がある。
積層セラミックコンデンサ100は、複数のセラミック層1と、複数の第1内部電極2と、複数の第2内部電極3とが積層された、セラミック積層体4を備えている。セラミック積層体4は、直方体形状からなり、高さ方向Tにおいて相対する第1主面4Aおよび第2主面4Bと、高さ方向Tに直行する幅方向Wにおいて相対する第1側面4Cおよび第2側面4Dと、高さ方向Tおよび幅方向Wの両方に直行する長さ方向Lにおいて相対する第1端面4Eおよび第2端面4Fとを有している。
セラミック積層体4(セラミック層1)の材質は任意であり、たとえば、BaTiOを主成分とする誘電体セラミックを使用することができる。ただし、BaTiOに代えて、CaTiO、SrTiO、CaZrOなど、他の材質を主成分とする誘電体セラミックを使用してもよい。セラミック層1の厚みは任意であるが、たとえば、0.3以上、2.0μm以下程度であることが好ましい。
第1内部電極2が、セラミック積層体4の第1端面4Eに引出されている。第2内部電極3が、セラミック積層体4の第2端面4Fに引出されている。なお、本実施形態においては、第1内部電極2、第2内部電極3は、それぞれ、側部がセラミック積層体4の第1側面4C、第2側面4Dから露出している。これは、本実施形態においては、セラミック積層体4の第1側面4C、第2側面4Dに、それぞれ、後述する側面絶縁層7を形成するため、絶縁を考慮する必要がないからである。ただし、第1内部電極2、第2内部電極3は、側部がセラミック積層体4の第1側面4C、第2側面4Dから露出しないものであってもよい。
本実施形態においては、第1内部電極2、第2内部電極3の主成分にNiを使用した。ただし、第1内部電極2、第2内部電極3の主成分は任意であり、Niに代えて、Pd、Ag、Cuなど、他の金属を使用してもよい。また、NiやPd、Ag、Cuなどは、他の金属との合金であってもよい。第1内部電極2、第2内部電極3の厚みは任意であるが、たとえば、10μm以下であることが好ましく、1μm以下であることがさらに好ましい。
セラミック積層体4の第1端面4E、第2端面4Fに、それぞれ、導体層5が形成されている。導体層5は、第1内部電極2または第2内部電極3と、電気的に接続されている。
導体層5は、セラミック積層体4の第1主面4Aに延びた部分5aと、第2主面4Bに延びた部分5bとを有している。延びた部分5aおよび5bを有することにより、セラミック積層体4に対する導体層5の接合強度が良好に向上するからである。延びた部分5a、5bの長さは、長さ方向Lにおいて、2μm以上であることが好ましい。延びた部分5a、5bの長さが2μm以上であれば、セラミック積層体4に対する導体層5の接合強度がより向上するからである。
また、導体層5は、セラミック積層体4の第1主面4Aに延びた部分5aと、第2主面4Bに延びた部分5bとを有していることにより、導体層5と、後述する外部電極8との電気的な接続の信頼性が良好に向上する。
本実施形態においては、導体層5の主成分にNiを使用した。本実施形態においては、上述したように、第1内部電極2、第2内部電極3の主成分にもNiを使用しているため、導体層5と、第1内部電極2、第2内部電極3との電気的な接続が良好である。ただし、導体層5の主成分は任意であり、Niに代えて、Pd、Ag、Cuなど、他の金属を使用してもよい。また、NiやPd、Ag、Cuなどは、他の金属との合金であってもよい。第1内部電極2、第2内部電極3の主成分がNi以外の場合であれば、導体層5の主成分も、第1内部電極2、第2内部電極3の主成分と同じであることが好ましい。
導体層5の厚みは任意であるが、セラミック積層体4の第1端面4E、第2端面4Fの中央部分において、たとえば、3μm以上、10μm以下程度であることが好ましい。3μm以上であると、導体層5と、第1内部電極2、第2内部電極3との電気的な接続の信頼性を、十分に得ることができる。10μm以下であると、積層セラミックコンデンサ100の寸法を小さくすることができるからである。また、積層セラミックコンデンサ100の寸法が同じであるならば、第1内部電極2、第2内部電極3の平面方向の寸法を大きくすることができ、静電容量を大きくすることができるからである。
導体層5が、セラミックを含有することも好ましい。この場合には、導体層5とセラミック積層体4との接合強度が向上するからである。また、含有されるセラミックは、セラミック積層体4(セラミック層1)の主成分と同じであることが好ましい。導体層5とセラミック積層体4との接合強度がより向上するからである。
導体層5がセラミックを含有する場合、含有量は20wt%以下であることが好ましい。セラミックの含有量が20wt%以下であると、導体層5と、第1内部電極2または第2内部電極3との電気的な接続を良好に維持することができるからである。また、セラミックの含有量が20wt%以下であると、導体層5のセラミック積層体4の第1主面4A延びた部分5aと、第2主面4Bに延びた部分5bとを、良好に形成することができるからである。なお、導体層5のセラミックの含有量を20wt%以下にしたうえで、第1内部電極2、第2内部電極3の厚みを1μm以下とすることも好ましい。導体層5のセラミックの含有量が20wt%以下であれば、第1内部電極2、第2内部電極3の厚みを1μm以下にしても、第1内部電極2または第2内部電極3と、導体層5との電気的な接続を良好に維持することができるからである。
導体層5を覆うように、絶縁層6が形成されている。本実施形態においては、絶縁層6の材質に、セラミック積層体4(セラミック層1)と同じものを使用した。ただし、絶縁層6の材質は任意であり、セラミック積層体4と異なるものを使用してもよい。
絶縁層6の厚みは任意であるが、たとえば、5μm以上、30μm以下程度であることが好ましい。5μm以上であれば、導体層5を絶縁し、保護する機能を十分に果たすことができるからである。30μm以下であると、積層セラミックコンデンサ100の寸法を小さくすることができるからである。また、積層セラミックコンデンサ100の寸法が同じであるならば、第1内部電極2、第2内部電極3の平面方向の寸法を大きくすることができ、静電容量を大きくすることができるからである。
セラミック積層体4の第1側面4Cおよび第2側面4Dに、それぞれ、側面絶縁層7が形成されている。側面絶縁層7は、セラミック積層体4の第1側面4Cおよび第2側面4Dから露出した第1内部電極2および第2内部電極3の側部を、絶縁する役割を果たしている。積層セラミックコンデンサ100は、側面絶縁層7を備えているため、第1内部電極2および第2内部電極3の幅方向Wの寸法を大きくすることができ、大容量化することができる。
本実施形態においては、側面絶縁層7の材質に、セラミック積層体4(セラミック層1)と同じものを使用した。そのため、側面絶縁層7は、セラミック積層体4に、高い接合強度で接合されている。ただし、側面絶縁層7の材質は任意であり、セラミック積層体4と異なるものを使用してもよい。
本実施形態においては、セラミック積層体4の第1端面4E、第2端面4Fに、それぞれ、導体層5および絶縁層6を形成してから、セラミック積層体4の第1側面4C、第2側面4Dに、それぞれ、側面絶縁層7を形成している。しかしながら、この順番を入れ替えて、セラミック積層体4の第1側面4C、第2側面4Dに、それぞれ、側面絶縁層7を形成してから、セラミック積層体4の第1端面4E、第2端面4Fに、それぞれ、導体層5および絶縁層6を形成するようにしてもよい。
セラミック積層体4の第1主面4Aに、1対の外部電極8が形成されている。本実施形態においては、外部電極8は、高さ方向Tからみて略矩形状である。1対の外部電極8は、相互に間隔を空けて、セラミック積層体4の第1主面4Aの両端部に形成されている。
本実施形態においては、外部電極8は、Cuを主成分とする下地外部電極層9と、Niを主成分とする第1めっき層10と、Snを主成分とする第2めっき層11との3層構造に形成されている。下地外部電極層9は、ガラスを含有している。
しかしながら、外部電極8の構造や材質は任意であり、上記の内容には限られない。すなわち、外部電極8の層数は3層には限られず、各層の材質は自由に変更することができる。たとえば、下地外部電極層9は、Cuに代えて、Ag、Niなど、他の金属を使用してもよい。また、CuやAg、Niなどは、他の金属との合金であってもよい。また、下地外部電極層9は、ガラスを含有していなくてもよい。
外部電極8は、セラミック積層体4の第1端面4Eまたは第2端面4Fに形成された導体層5と電気的に接続されている。外部電極8は、セラミック積層体4の第1主面4Aにおいて、導体層5の第1主面4Aに延びた部分5aと、面によって接続されている。したがって、外部電極8とセラミック積層体4との電気的な接続の信頼性は高い。
なお、本実施形態においては、1対の外部電極8をセラミック積層体4の第1主面4Aに形成したが、さらに1対の外部電極を、セラミック積層体4の第2主面4Bに追加して形成してもよい。そして、追加した1対の外部電極を、それぞれ、導体層5の第2主面1Bに延びた部分5aに接続してもよい。この場合には、セラミック積層体4の第1主面4Aだけではなく、第2主面1Bも、積層セラミックコンデンサ100の実装面として使用することができる。なお、セラミック積層体4の第2主面4Bに外部電極を追加で形成しない場合には、セラミック積層体4の第2主面4Bに延びた部分5aを絶縁物で覆うなどして、絶縁処理を施してもよい。
以上のように、第1実施形態にかかる積層セラミックコンデンサ100は、導体層5が、セラミック積層体4の第1主面4A延びた部分5aと、第2主面4Bに延びた部分5bとを有しているため、セラミック積層体4と導体層5との接合強度が高い。すなわち、特許文献1に開示された従来の積層セラミックコンデンサ1000のように、セラミック積層体103の端面のみに導体層104が形成された構造では、導体層104にセラミック積層体103の端面から離れる方向に応力が加わると、たとえ小さな応力であっても、導体層104がセラミック積層体103の端面から容易に剥離してしまう虞があった。これに対し、第1実施形態にかかる積層セラミックコンデンサ100は、導体層5にセラミック積層体4の第1端面4E、第2端面4Fから離れる方向(長さ方向L)に応力が加わっても、導体層5のセラミック積層体4の第1主面4Aに延びた部分5aおよび第2主面4Bに延びた部分5bが剥離を抑止するため、導体層5がセラミック積層体4の第1端面4E、第2端面4Fから容易に剥離することはない。このように、積層セラミックコンデンサ100は、導体層5の第1主面4A延びた部分5aおよび第2主面4Bに延びた部分5bの接合力によって、導体層5がセラミック積層体4から剥離することが抑制されている。
また、第1実施形態にかかる積層セラミックコンデンサ100は、導体層5の第1主面4A延びた部分5aと、外部電極8とが、面によって接続されているため、導体層5と外部電極8との電気的な接続の信頼性が高い。
また、第1実施形態にかかる積層セラミックコンデンサ100は、第1内部電極2が引出されたセラミック積層体4の第1端面4E、および、第2内部電極3が引出されたセラミック積層体4の第2端面4Fが、それぞれ、導体層5が絶縁層6によって覆われているため、耐湿性が高い。
また、第1実施形態にかかる積層セラミックコンデンサ100は、セラミック積層体4の第1端面4Eと第2端面4Fにそれぞれ絶縁層6が形成され、セラミック積層体4の第1側面4Cと第2側面4Dにそれぞれ側面絶縁層7が形成されており、セラミック積層体4の第1主面に形成された外部電極8のみによって回路基板などの電極に接合されるため、他の電子部品と近接させて実装することが可能である。
(積層セラミックコンデンサ100の製造方法の一例)
第1実施形態にかかる積層セラミックコンデンサ100は、たとえば、次の方法で製造することができる。図5(A)~図8(G)を参照して説明する。ただし、図5(A)~図8(G)は、それぞれ、本実施形態にかかる積層セラミックコンデンサ100の製造方法の一例において実施される工程を示す要部断面図である。なお、図5(A)~図8(G)においては、図1(B)と同じように、積層セラミックコンデンサ100の第1主面4Aを上側、第2主面4Bを下側にして示している。
まず、図示しないが、セラミックグリーンシートを作製する。セラミックグリーンシートは、セラミック積層体4のセラミック層1や、絶縁層6、側面絶縁層7を作製するために使用する。
具体的には、まず、誘電体セラミックスの粉末、バインダ樹脂、溶剤などを用意し、これらを湿式混合してセラミックスラリーを作製する。
次に、キャリアフィルム上に、セラミックスラリーをダイコータ、グラビアコーター、マイクログラビアコーターなどを用いてシート状に塗布し、乾燥させて、セラミックグリーンシートを作製する。
次に、セラミック層1を作製するためのセラミックグリーンシートの所定のものの主面に、第1内部電極2、第2内部電極3を形成するために、予め用意した導電性ペーストを所望のパターン形状に印刷する。ただし、保護層となるセラミックグリーンシートには、導電性ペーストは印刷しない。なお、本実施形態においては、上述したように、第1内部電極2、第2内部電極3がNiを主成分としているため、ここで使用する導電性ペーストにはNiを含有したものを使用する。
次に、図5(A)に示すように、未焼成のセラミック積層体54を作製する。未焼成のセラミック積層体54は、セラミック層1を形成するためのセラミックグリーンシート51と、第1内部電極2を形成するための導電性ペースト52と、第2内部電極3を形成するための導電性ペースト53とが積層され、加熱圧着されて、一体化されたものからなる。未焼成のセラミック積層体54は、第1主面54Aと、第2主面54Bと、第1側面54Cと、第2側面54Dと、第1端面54Eと、第2端面54Fとを備えた直方体形状からなる。ただし、図5(A)~図6(C)においては、これらの面のうち、第1主面54Aおよび第1端面54Eのみが現れている。
次に、図示しないが、絶縁層6を形成するためのセラミックグリーンシートの一方の主面に、導体層5を形成するための導電性ペーストを塗布する。なお、本実施形態においては、上述したように、導体層5がNiを主成分としているため、ここで使用する導電性ペーストにはNiを含有したものを使用する。なお、導電性ペーストの塗布の方法は任意であるが、たとえば、スクリーン印刷や、ローラー塗布などの方法によることができる。
次に、図5(B)に示すように、未焼成のセラミック積層体54の第1端面54Eに、導電性ペースト55が塗布されたセラミックグリーンシート56を貼付する。具体的には、セラミックグリーンシート56に塗布された導電性ペースト55の上に、未焼成のセラミック積層体54の第1端面54Eを当接させたうえで、セラミックグリーンシート56を打ち抜くことによって、未焼成のセラミック積層体54の第1端面54Eに、導電性ペースト55が塗布されたセラミックグリーンシート56を貼付する。また、図示しないが、未焼成のセラミック積層体54の第2端面54Fにも、同様の方法で、導電性ペースト55が塗布されたセラミックグリーンシート56を貼付する。
次に、図示しないが、未焼成のセラミック積層体54の第1側面54Cおよび第2側面54Dに、それぞれ、側面絶縁層7を形成するためのセラミックグリーンシート57を貼付する。具体的には、側面絶縁層7を形成するためのセラミックグリーンシート57の一方の主面上に、未焼成のセラミック積層体54の第1側面54Cまたは第2側面54Dを当接させたうえで、セラミックグリーンシート57を打ち抜くことによって、未焼成のセラミック積層体54の第1側面54Cおよび第2側面54Dに、それぞれ、側面絶縁層7を形成するためのセラミックグリーンシート57を貼付する。
次に、未焼成のセラミック積層体54にバレル処理を施し、図6(C)に示すように、導体層5を形成するための導電性ペースト55を延ばし、未焼成のセラミック積層体54の第1主面54A上に、導電性ペースト55の延びた部分55aを形成する。図示しないが、未焼成のセラミック積層体54の第2主面54B上にも、導電性ペースト55の延びた部分55bが形成される。
次に、未焼成のセラミック積層体54を所定のプロファイルで焼成して、図6(D)に示すセラミック積層体4を作製する。焼成に先立ち、脱バインダ処理を施し、未焼成のセラミック積層体54に含まれるバインダ樹脂を消失あるいは減少させることも好ましい。未焼成のセラミック積層体54を焼成してセラミック積層体4を作製することにより、セラミックグリーンシート51が焼成されてセラミック層1になり、導電性ペースト52が焼成されて第1内部電極2になり、導電性ペースト53が焼成されて第2内部電極3になり、導電性ペースト55が焼成されて導体層5になり、セラミックグリーンシート56が焼成されて絶縁層6になり、セラミックグリーンシート57が焼成されて側面絶縁層7になる。また、導電性ペースト55の第1主面54A上に延びていた部分55aが部分5aになり、導電性ペースト55の第2主面54B上に延びていた部分55bが部分5bになる。
次に、図7(E)に示すように、セラミック積層体4の第1主面4Aに、外部電極8の一部である下地外部電極層9を形成する。具体的には、導電性ペーストを塗布し、焼付けて、セラミック積層体4の第1主面4Aに下地外部電極層9を形成する。導電性ペーストの塗布の方法は任意であるが、たとえば、スクリーン印刷や、ローラー塗布などの方法によることができる。
下地外部電極層9は、導体層5のセラミック積層体4の第1主面4Aに延びた部分5aと、面によって電気的に接続される。したがって、導体層5と下地外部電極層9との電気的な接続の信頼性は高い。
なお、本実施形態においては、上述したように、下地外部電極層9がCuを主成分としているため、ここで使用する導電性ペーストにはCuを含有したものを使用する。また、下地外部電極層9とセラミック積層体4との接合強度を向上させるために、導電性ペーストにガラスが含有されていてもよい。
次に、図7(F)に示すように、電解めっきにより、下地外部電極層9の表面に、Niを主成分とする第1めっき層10を形成する。
次に、図8(G)に示すように、電解めっきにより、第1めっき層10の表面に、Snを主成分とする第2めっき層11を形成する。以上により、下地外部電極層9、第1めっき層10、第2めっき層11の3層からなる外部電極8が形成され、第1実施形態にかかる積層セラミックコンデンサ100が完成する。
第1実施形態にかかる積層セラミックコンデンサ100は、下記のように、構成の一部に変更を加えた変形例として作製することも可能である。
(第1実施形態にかかる積層セラミックコンデンサ100の変形例1)
積層セラミックコンデンサ100は、外部電極8の下地外部電極層9が、セラミック積層体4の第1主面4Aに導電性ペーストを塗布し、焼付けて形成したものであった。変形例1では、これを変更し、外部電極の下地電極層を、セラミック積層体4の第1主面4Aに、Cuをスパッタリングすることによって形成する。
なお、変形例1においても、Cuをスパッタリングすることによって形成した下地電極層の上に、Niを主成分とする第1めっき層10を形成し、第1めっき層10の上に、Snを主成分とする第2めっき層11を形成し、3層構造からなる外部電極とする。
(第1実施形態にかかる積層セラミックコンデンサ100の変形例2)
変形例2は、変形例1をさらに変更する。具体的には、変形例1では、外部電極を、Cuをスパッタリングすることによって形成した下地電極層と、Niを主成分とする第1めっき層10と、Snを主成分とする第2めっき層11との3層構造に構成した。変形例2は、これを更に変更し、第1めっき層10を、Niをスパッタリングすることによって形成した第2層に置き換え、第2めっき層11を、Snをスパッタリングすることによって形成した第3層に置き換える。
すなわち、変形例2は、外部電極を、Cuをスパッタリングすることによって形成した第1層(下地電極層)と、Niをスパッタリングすることによって形成した第2層と、Snをスパッタリングすることによって形成した第3層との3層構造に構成する。
[第2実施形態]
図9、図10に、第2実施形態にかかる積層セラミックコンデンサ200を示す。ただし、図9は、上側(天面側)から見た積層セラミックコンデンサ200の斜視図である。図10は、積層セラミックコンデンサ200の断面図であり、図9の一点鎖線矢印で示すY-Y部分を示している。
第2実施形態にかかる積層セラミックコンデンサ200は、第1実施形態にかかる積層セラミックコンデンサ100の構成の一部に変更を加えた。具体的には、積層セラミックコンデンサ100は、外部電極8が、高さ方向Tからみて矩形状であり、セラミック積層体4の第1主面4Aに形成されていた。積層セラミックコンデンサ200は、これを変更し、外部電極28を、セラミック積層体4の第1端面4Eおよび第2端面4Fに、それぞれ、キャップ状に形成する。
より具体的には、一方の外部電極28は、セラミック積層体4の第1端面4Eに形成された絶縁層6の上に形成され、一方の外部電極28の縁部が、セラミック積層体4の第1主面4A、第2主面4B、第1側面4C、第2側面4Dの一部に延びることにより、キャップ状に形成されている。他方の外部電極28は、セラミック積層体4の第2端面4Fに形成された絶縁層6の上に形成され、他方の外部電極28の縁部が、セラミック積層体4の第1主面4A、第2主面4B、第1側面4C、第2側面4Dの一部に延びることにより、キャップ状に形成されている。
なお、外部電極28も、積層セラミックコンデンサ100の外部電極8と同様に、Cuを主成分とする下地外部電極層29と、Niを主成分とする第1めっき層30と、Snを主成分とする第2めっき層31との3層構造に形成されている。そして、下地外部電極層29が、導体層5の第1主面4Aに延びた部分5a、および、導体層5の第2主面4Bに延びた部分5bと、それぞれ、面によって電気的に接続されている。
第2実施形態にかかる積層セラミックコンデンサ200は、導体層5が、セラミック積層体4の第1主面4A延びた部分5aと、第2主面4Bに延びた部分5bとを有しているため、セラミック積層体4と導体層5との接合強度が高い。
また、積層セラミックコンデンサ200は、外部電極28が導体層5と、導体層5の第1主面4Aに延びた部分5a、および、導体層5の第2主面4Bに延びた部分5bの2カ所において、それそれ、面によって電気的に接続されているため、外部電極28と導体層5との電気的な接続の信頼性が高い。
また、積層セラミックコンデンサ200は、第1内部電極2が引出されたセラミック積層体4の第1端面4E、および、第2内部電極3が引出されたセラミック積層体4の第2端面4Fを覆う導体層5が、絶縁層6によって覆われているため、耐湿性が高い。
以上、第1実施形態、第2実施形態にかかる積層セラミックコンデンサ100、200について説明した。しかしながら、本発明が上述した内容に限定されることはなく、発明の趣旨に沿って種々の変更をなすことができる。
たとえば、積層セラミックコンデンサ100では、外部電極8をセラミック積層体4の第1主面4Aに形成していたが、これに加えて、セラミック積層体4の第2主面4Bにも外部電極8を形成するようにしてもよい。この場合には、セラミック積層体4の第1主面4Aだけではなく、第2主面1Bも、積層セラミックコンデンサ100の実装面として使用することができる。
また、積層セラミックコンデンサ100の製造方法の一例では、セラミック積層体4の第1端面4Eおよび第2端面4Fに、それぞれ、導体層5および絶縁層6を形成するために、一方の主面に導電性ペーストが塗布されたセラミックグリーンシートを貼付した。しかしながら、導体層5および絶縁層6の形成方法は任意であり、上記の方法に代えて、未焼成のセラミック積層体54の第1端面54Eおよび第2端面54Fに、それぞれ、導電性シートを貼付し、さらにその導電性シートの上に、セラミックグリーンシートを貼付するようにしてもよい。なお、導電性シートとは、たとえば、金属粉末(Ni粉末など)、バインダ樹脂、溶剤などを湿式混合して作製したスラリーを、基体(キャリアフィルムなど)の上に塗布し、乾燥させたものである。
また、積層セラミックコンデンサ100の製造方法の一例では、導体層5を形成するための導電性ペースト55を延ばして、未焼成のセラミック積層体54の第1主面54A上に導電性ペースト55の延びた部分55aを形成し、第2主面54B上に導電性ペースト55の延びた部分55bを形成するために、未焼成のセラミック積層体54にバレル処理を施した。しかしながら、部分55a、55bを形成する方法はバレル処理には限られず、セラミック積層体54の第1端面4Eおよび第2端面4Fにそれぞれ貼付されたセラミックグリーンシート56の表面を、それぞれ、ローラーで加圧するなどの方法によってもよい。
また、積層セラミックコンデンサ100、200では、セラミック積層体4の第1側面4C、第2側面4Dに、それぞれ、側面絶縁層7を形成したが、第1内部電極2、第2内部電極3の側部がセラミック積層体4の第1側面4C、第2側面4Dから露出していない場合には、側面絶縁層7を省略してもよい。
本願発明の一実施態様にかかる積層セラミックコンデンサは、「課題を解決するための手段」の欄に記載したとおりである。
この積層セラミックコンデンサにおいて、導体層の主面に延びた部分の長さ方向における寸法が2μm以上であることも好ましい。延びた部分の長さが2μm以上であれば、セラミック積層体に対する導体層の接合強度を、良好に向上させることができるからである。また、延びた部分の長さが2μm以上であれば、導体層と、外部電極との電気的な接続の信頼性を、良好に向上させることができるからである。
また、導体層や絶縁層が、セラミックを含有することも好ましい。この場合には、セラミック積層体と導体層の接合強度や、導体層と絶縁層との接合強度を、向上させることができる。
また、導体層におけるセラミックの含有量が20wt%以下であることも好ましい。この場合には、内部電極と導体層との電気的な接続を良好に維持することができる。また、導体層のセラミック積層体の主面に延びた部分を、良好に形成することができる。すなわち、導体層のセラミック積層体の主面に延びた部分は、導体層におけるセラミックの含有量が20wt%以下である場合において良好に形成されるが、導体層におけるセラミックの含有量が20wt%を超えると、含有量が増えるに従って形成されにくくなる。
また、内部電極の厚みを1μm以下とすることも好ましい。この場合には、積層セラミックコンデンサの寸法を小さくすることができる。また、積層セラミックコンデンサの寸法が同じであるならば、内部電極の層数を増やすことができるため、静電容量を大きくすることができる。
また、外部電極が、高さ方向から見て略矩形状であり、少なくとも一方の主面の一部を覆うように形成されたものであることも好ましい。この場合には、積層セラミックコンデンサの端面および側面に外部電極が形成されないため、積層セラミックコンデンサを他の電子部品と近接させて実装することができる。
あるいは、外部電極が、絶縁層と、両方の主面の一部と、両方の側面の一部とを覆うように形成されることも好ましい。すなわち、外部電極が、キャップ状に形成されることも好ましい。
また、内部電極と導体層とが同じ種類の金属成分を含むことも好ましい。この場合には、焼成時に、導体層と内部電極に含まれる金属の焼結温度の差が小さくなるため、良好に電気的に接続することができる。たとえば、内部電極と導体層との両方に、NiまたはNi合金が含まれることが好ましい。
セラミック積層体の側面に、側面絶縁層が形成されることも好ましい。この場合には、内部電極の幅方向の寸法を大きくすることにより、積層セラミックコンデンサの容量を大きくすることができる。
1・・・セラミック層
2・・・第1内部電極
3・・・第2内部電極
4・・・セラミック積層体
4A・・・第1主面
4B・・・第2主面
4C・・・第1側面
4D・・・第2側面
4E・・・第1端面
4F・・・第2端面
5・・・導体層
5a・・・導体層5の第1主面4Aに延びた部分
5b・・・導体層5の第2主面4Bに延びた部分
6・・・絶縁層
7・・・側面絶縁層
8、28・・・外部電極
9、29・・・下地外部電極層
10、30・・・第1めっき層
11、31・・・第2めっき層

Claims (10)

  1. 複数のセラミック層と複数の内部電極とが積層され、高さ方向において相対する1対の主面と、前記高さ方向に直行する幅方向において相対する1対の側面と、前記高さ方向および前記幅方向の両方に直行する長さ方向において相対する1対の端面とを有するセラミック積層体と、
    前記セラミック積層体の前記端面を覆うように形成され、前記内部電極と電気的に接続された導体層と、
    前記導体層を覆うように形成された絶縁層と、
    前記導体層と電気的に接続された外部電極と、を備え、
    前記導体層が、前記セラミック積層体の前記主面の一部にまで延びて形成され、
    前記導体層が、前記セラミック積層体の前記側面には延びて形成されず、
    前記内部電極は、第1内部電極と第2内部電極とを有し、
    前記1対の端面は、第1端面と第2端面とを有し、
    前記第1内部電極は、前記第1端面に引き出され、前記第1端面のみにおいて前記導体層と接続され、
    前記第2内部電極は、前記第2端面に引き出され、前記第2端面のみにおいて前記導体層と接続され、
    前記1対の主面の少なくとも一方において、前記外部電極が、前記主面の一部に延びて形成された前記導体層を完全に覆った、積層セラミックコンデンサ。
  2. 前記導体層の前記主面に延びた部分の前記長さ方向における寸法が2μm以上である、請求項1に記載された積層セラミックコンデンサ。
  3. 前記絶縁層がセラミックを含有する、請求項1または2に記載された積層セラミックコンデンサ。
  4. 前記導体層がセラミックを含有する、請求項1ないし3のいずれか1項に記載された積層セラミックコンデンサ。
  5. 前記導体層における前記セラミックの含有量が20wt%以下である、請求項4に記載された積層セラミックコンデンサ。
  6. 前記内部電極の厚みが1μm以下である、請求項1ないし5のいずれか1項に記載された積層セラミックコンデンサ。
  7. 前記外部電極が、前記高さ方向から見て略矩形状であり、少なくとも一方の前記主面の一部を覆うように形成された、請求項1ないし6のいずれか1項に記載された積層セラミックコンデンサ。
  8. 前記内部電極と前記導体層とが同じ種類の金属成分を含む、請求項1ないし7のいずれか1項に記載された積層セラミックコンデンサ。
  9. 前記同じ種類の金属成分がNiまたはNi合金である、請求項8に記載された積層セラミックコンデンサ。
  10. 前記セラミック積層体の前記側面に側面絶縁層が形成された、請求項1ないし9のいずれか1項に記載された積層セラミックコンデンサ。
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