JP2023024436A - 空調室内機及び空調機 - Google Patents
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Abstract
Description
(1)全体構成
図1に示す空調機100は、室外機10、室内機20、接続管30を有する。
(2-1)室外機10
室外機10は、熱源として機能する。室外機10は、冷媒回路90を構成する部品として、圧縮機11、四路切換弁12、室外熱交換器13、室外ファン14、室外膨張弁15、液閉鎖弁16a、及び、ガス閉鎖弁16bを有する。さらに、室外機10は、室外ケーシング10a、加湿装置17、室外制御部19を有する。
室外ケーシング10aは、室外機10の構成部品を収容する。室外ケーシング10aは、室外吸込口51、及び室外吹出口52を有する。図2は、室外機10の構成を模式的に示すものに過ぎず、どの構成部品が室外吸込口51の近くに配置されるとともに、別のどの構成部品が室外吹出口52の近くに配置されるかを示すものではない。
圧縮機11は、低圧ガス冷媒を圧縮することによって、高圧ガス冷媒を作り出す。
四路切換弁12は、冷房運転のときに図2の実線で示す接続を実現させる。四路切換弁12は、暖房運転のときに図2の破線で示す接続を実現させる。
室外熱交換器13は、冷媒と室外空気AOの間で熱交換を行う。室外熱交換器13は、冷房運転のときに凝縮器として機能する。室外熱交換器13は、暖房運転のときに蒸発器として機能する。
室外ファン14は、室外熱交換器13の熱交換を促進する。室外ファン14は、室外空気AOを室外吸込口51から取り込み、室外熱交換器13へ供給する。室外ファン14は、室外熱交換器13が熱交換を終えた空気を室外吹出口52から排出する。
室外膨張弁15は、冷媒を減圧させる。室外膨張弁15は、冷媒の循環量を調節する。
液閉鎖弁16a及びガス閉鎖弁16bは、冷媒回路90のうち室外機10の外部にある部分と、室外機10の内部にある部分とを、互いに接続又は切断するためのものである。液閉鎖弁16a及びガス閉鎖弁16bは、冷媒回路90を閉鎖することができる。
加湿装置17は、室外空気AOに水分を与えることによって、加湿空気AHを発生させる。加湿装置17は、加湿ファン18を有する。加湿ファン18は、室外空気AOを引き込む。加湿ファン18は、さらに、加湿空気AHを室内機20へ送り出してもよい。
室外制御部19は、センサの情報の取得、アクチュエータの制御、及び様々な演算を行うコンピュータである。
室内機20は、室内空間SIに滞在するユーザに調和済みの室内空気AIを提供する。室内機20は、冷媒回路90を構成する部品として、室内熱交換器25、及び、室内ファン26を有する。さらに、室内機20は、室内ケーシング20a、加湿空気案内路27、室内制御部29を有する。
室内ケーシング20aは、室内機20の構成部品を収容する。室内ケーシング20aは、室内吸込口61、及び室内吹出口62を有する。室内ケーシング20aは、内部空間XIを包囲する。図2は室内機20の構成を模式的に示すものに過ぎず、どの構成部品が室内吸込口61の近くに配置されるとともに、別のどの構成部品が室内吹出口62の近くに配置されるかを示すものではない。
室内熱交換器25は、冷媒と室内空気AIの間で熱交換を行う。室内熱交換器25は、冷房運転のときに蒸発器として機能する。室内熱交換器25は、暖房運転のときに凝縮器として機能する。
室内ファン26は、室内熱交換器25の熱交換を促進する。室内ファン26は、室内空気AIを室内吸込口61から取り込み、室内熱交換器25へ供給する。室内ファン26は、室内熱交換器25が熱交換を終えた空気を室内吹出口62から排出する。
加湿空気案内路27は、室外機10から受け取った加湿空気AHを内部空間XIへ案内する。加湿空気案内路27は、室内ケーシング20aと一体であっても別体であってもよい。本実施形態においては、加湿空気案内路27は、室内ケーシング20aの構成要素であるとして扱う。加湿空気案内路27において加湿空気AHを内部空間XIへ排出するポートは、室内ケーシング20aの空気導入口63として機能する。空気導入口63は、室内ケーシング20aの内部空間XIへ加湿空気AHを供給できるように構成されている。
室内制御部29は、センサの情報の取得、アクチュエータの制御、及び様々な演算を行うコンピュータである。さらに、室内制御部29は、図示しない通信線を用いて室外制御部19と通信を行い、室外制御部19と情報を授受する。これによって、室内制御部29は、室外制御部19と協働して、空調機制御部99を構成する。
接続管30は、室外機10と室内機20を接続する。接続管30の中には、液冷媒配管31、ガス冷媒配管32、及び、加湿空気案内管33が設置されている。液冷媒配管31は、液閉鎖弁16aと室内熱交換器25を接続する。ガス冷媒配管32は、ガス閉鎖弁16bと室内熱交換器25を接続する。加湿空気案内管33は、加湿装置17と加湿空気案内路27とを接続する。加湿空気案内管33は、室外空間SOと室内空間SIを連通させる。
加湿空気案内管33は、加湿装置17が発生させる加湿空気AHを加湿空気案内路27へ案内することによって、加湿空気AHを内部空間XI経由で室内空間SIへ送る。
(3-1)室内ケーシング20a
図3は、室内機20の側面視における断面図である。
室内熱交換器25は、第1部位25a、第2部位25b、第3部位25c、第4部位25dを有する。このうち第2部位25bは、高くなるにつれて背面20bに近づくように傾斜している。
前面20cに近接して、第1電装室E1、及び、第2電装室E2が設けられている。第1電装室E1及び第2電装室E2は、室内制御部29を構成する電気回路部品を収容するための空間である。
図3に示すように、空気導入口63は、第2部位25bの前方に配置されている。空気導入口63は、室内熱交換器25の第2部位25bに対向している。加湿空気AHは、矢印Bで示される方向に、空気導入口63から第2部位25bに向かって吹きつける。
(4-1)
第2電装室E2の空気導入口63からの離間距離である第2距離r2は、第1電装室E1の空気導入口63からの離間距離である第1距離r1よりも大きい。したがって、大きな電圧によって駆動される第2電気回路部品D2が空気導入口63から離れて配置されるので、第2電気回路部品D2の加湿空気AHによる腐食が抑制され、室内機20の安全を保つことできる。
50ボルト又は100ボルトという所定の電圧値以上の電圧によって駆動される第2電気回路部品D2が、空気導入口63から離れて配置される。したがって、所定の電圧値以上の電圧に触れる第2電気回路部品D2の加湿空気AHによる腐食が抑制されるので、室内機20の安全を保つことできる。
電気エネルギーを断続するスイッチング素子44が空気導入口63から離れて配置される。したがって、パワーエレクトロニクス素子の加湿空気AHによる腐食が抑制されるので、室内機20の安全を保つことできる。
第1電装室E1及び第2電装室E2は、それぞれ、第1電装ケース41及び第2電装ケース42によって保護される。したがって、加湿空気AHを始めとする外部要因による第1電気回路部品D1及び第2電気回路部品D2の損傷を抑制できる。
第1電装室E1は第2電装室E2から離間している。したがって、第1電気回路部品D1及び第2電気回路部品D2の一方を損傷させる要因が、他方を損傷させることが抑制される。
第1電装室E1は第2電装室E2から10cm以上離間している。したがって、第1電気回路部品D1及び第2電気回路部品D2の一方を損傷させる要因が、他方を損傷させることが抑制される。
空気導入口63は室内熱交換器25に対向する。したがって、加湿空気AHは室内熱交換器25に吹き付けられ、その後、調和済みの空気とともに室内のユーザへ供給されるので、ユーザがいる環境の快適性を向上させることができる。
第1電装室E1及び第2電装室E2の両方が、室内ケーシング20aの前面20cに近接して配置される。したがって、室内ケーシング20aの前面20cが水平方向に長い形状を有する場合において、第1電装室E1及び第2電装室E2の間の距離を保ちやすい。
空気導入口63が第2部位25bに対向する一方で、第1電装室E1が室内熱交換器25の下端に近接して配置される。したがって、加湿空気AHが第1電装室E1へ到達することが抑制されるので、第1電気回路部品D1が損傷しにくい。
空気導入口63が第1電装室E1の上方に配置される。したがって、第1電装室E1の横に第2電装室E2を配置しやすくなるので、室内ケーシング20aの前面20cが水平方向に長い形状を有する場合において、第1電装室E1及び第2電装室E2の間の距離を保ちやすい。
第1距離r1及び第2距離r2は、部品を迂回する経路に沿って計測される沿面距離である。室内ケーシング20aの内部の空気の流れはそれらの経路に沿うものである。したがって、加湿空気AHが到達しにくい場所に第2電装室E2が配置される。
室内ケーシング20aは加湿空気案内路27を有する。室内機20の外部から供給される加湿空気AHは、加湿空気案内路27を通過した後、空気導入口63から送り出される。したがって、加湿空気案内路27を用いることにより、加湿空気AHの流路を設計しやすい。
室内ファン26の運転中にのみ加湿空気ファン28又は加湿ファン18の運転が行われる。したがって、加湿空気が第2電装室E2へ到達しにくい。
空調機100において、第2電気回路部品D2の加湿空気AHによる腐食が抑制される。したがって、空調機100の安全を保つことできる。
(5)変形例
(5-1)構成
図5は、基本実施形態の変形例に係る室内機20を示す。室内機20は、第1電装ケース41及び第2電装ケース42を有していない。その代わりに、室内機20は、共通ケース45及び電装室仕切り46を有している。共通ケース45は、第1電気回路部品D1及び第2電気回路部品D2を包囲する。電装室仕切り46は、第1電気回路部品D1を第2電気回路部品D2から隔てる。
この構成によれば、第1電装室E1及び第2電装室E2の両方が共通ケース45によって保護されるとともに、第1電装室E1及び第2電装室E2のそれぞれが電装室仕切り46によって互いに隔離される。したがって、外部要因の干渉による第1電気回路部品D1及び第2電気回路部品D2の損傷を抑制できる。
以上、本開示の実施形態を説明したが、特許請求の範囲に記載された本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
17 :加湿装置(加湿部)
18 :加湿ファン
19 :室外制御部
20 :室内機(空調室内機)
20a :室内ケーシング(ハウジング)
20b :背面
20c :前面
25 :室内熱交換器
25a :第1部位
25b :第2部位(傾斜部)
25c :第3部位
25d :第4部位
26 :室内ファン
27 :加湿空気案内路
28 :加湿空気ファン
29 :室内制御部(制御部)
30 :接続管
33 :加湿空気案内管
41 :第1電装ケース
42 :第2電装ケース
43 :プロセッサ
44 :スイッチング素子
45 :共通ケース
46 :電装室仕切り
51 :室外吸込口
52 :室外吹出口
61 :室内吸込口(吸込口)
62 :室内吹出口(吹出口)
63 :空気導入口
100 :空調機
AH :加湿空気
AI :室内空気
AO :室外空気
D1 :第1電気回路部品
D2 :第2電気回路部品
E1 :第1電装室
E2 :第2電装室
G :離間距離
R :部屋
SI :室内空間
SO :室外空間
V1 :第1電圧
V2 :第2電圧
W :壁
XI :内部空間
r1 :第1距離
r2 :第2距離
Claims (17)
- 室内空気(AI)を取り込む吸込口(61)、調和済み空気を吹き出す吹出口(62)、及び、空気導入口(63)を有するハウジング(20a)であって、前記空気導入口は前記ハウジングの内部空間(XI)へ加湿空気(AH)を供給できるように構成されている、ハウジング(20a)と、
室内熱交換器(25)と、
前記調和済み空気を送り出す室内ファン(26)と、
第1電圧(V1)によって駆動される第1電気回路部品(D1)を収容するとともに、前記空気導入口から第1距離(r1)だけ離間して配置される第1電装室(E1)と、
前記第1電圧よりも大きい第2電圧(V2)によって駆動される第2電気回路部品(D2)を収容するとともに、前記空気導入口から前記第1距離よりも大きい第2距離(r2)だけ離間して配置される第2電装室(E2)と、
を備える、空調室内機(20)。 - 前記第1電圧は50ボルト未満であり、
前記第2電圧は50ボルト以上である、
請求項1に記載の空調室内機。 - 前記第1電圧は100ボルト未満であり、
前記第2電圧は100ボルト以上である、
請求項1に記載の空調室内機。 - 前記第1電気回路部品はプロセッサ(43)を含み、
前記第2電気回路部品は前記室内ファンへ供給される電気エネルギーを断続するスイッチング素子(44)を含む、
請求項1から3のいずれか1項に記載の空調室内機。 - 前記第1電気回路部品を包囲することによって前記第1電装室を画定する第1電装ケース(41)と、
前記第2電気回路部品を包囲することによって前記第2電装室を画定する第2電装ケース(42)と、
をさらに含む、
請求項1から4のいずれか1項に記載の空調室内機。 - 前記第1電気回路部品及び前記第2電気回路部品を包囲する共通ケース(45)と、
前記第1電気回路部品を前記第2電気回路部品から隔てる電装室仕切り(46)と、
をさらに備え、
前記第1電装室及び前記第2電装室は、いずれも、前記共通ケース及び前記電装室仕切りによって画定される、
請求項1から4のいずれか1項に記載の空調室内機。 - 前記第1電装室は前記第2電装室から離間している、
請求項1から6のいずれか1項に記載の空調室内機。 - 前記第1電装室と前記第2電装室との離間距離(G)は、10cm以上である、
請求項7に記載の空調室内機。 - 前記空気導入口は、前記室内熱交換器に対向している、
請求項1から8のいずれか1項に記載の空調室内機。 - 前記ハウジングは、壁(W)に近接して配置される背面(20b)、及び、室内空間(SI)に面して配置される前面(20c)、を有し、
前記第1電装室及び前記第2電装室の両方は、前記前面に近接して配置される、
請求項1から9のいずれか1項に記載の空調室内機。 - 前記室内熱交換器は、高くなるにつれて前記背面に近づく傾斜部(25b)を有し、
前記空気導入口は、前記傾斜部の前方に配置され、
前記第1電装室は、前記傾斜部よりも下方、かつ、前記室内熱交換器の下端に近接して配置される、
請求項10に記載の空調室内機。 - 前記空気導入口は、前記第1電装室の上方に配置される、
請求項1から11のいずれか1項に記載の空調室内機。 - 前記第1距離は、前記空気導入口と前記第1電装室の間に配置される部品を迂回するように計測され、
前記第2距離は、前記空気導入口と前記第2電装室の間に配置される部品を迂回するように計測される、
請求項1から12のいずれか1項に記載の空調室内機。 - 前記ハウジングは、前記加湿空気を案内する加湿空気案内路(27)をさらに有し、
前記空気導入口は、前記加湿空気案内路から前記加湿空気を排出する排出口である、
請求項1から13のいずれか1項に記載の空調室内機。 - 前記加湿空気を取り込む加湿空気ファン(28)と、
前記室内ファン及び前記加湿空気ファンを制御する制御部(29)と、
をさらに備え、
前記制御部は、前記室内ファンの運転中にのみ前記加湿空気ファンを運転させる、
請求項1から14のいずれか1項に記載の空調室内機。 - 請求項1から15のいずれか1項に記載の空調室内機と、
室外空気を加湿する加湿部(17)を有する空調室外機(10)と、
前記加湿空気を前記加湿部から前記空気導入口へ送り出す加湿ファン(18)と、
前記室内ファン及び前記加湿ファン(18)を制御する空調機制御部(99)と、
を備え、
前記空調機制御部(99)は、前記室内ファン(26)の運転中にのみ前記加湿ファン(18)を運転させる、
空調機(100)。 - 請求項1から15のいずれか1項に記載の空調室内機と、
室外空気を加湿する加湿部(17)を有する空調室外機(10)と、
前記加湿空気を前記加湿部から前記空気導入口へ案内する加湿空気案内管(33)と、
を備える、空調機(100)。
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