JP4459019B2 - 空気調和機の室内機 - Google Patents

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Description

本発明は,空気調和機の室内機の本体筐体に収容される熱交換器,換気ファン,制御ユニット等の各構成機器を好適位置に配設することにより,前記本体筐体サイズの小型化を図る技術に関し,特に,前記各構成機器に接続される各種の配管や配線を導き通すダクトスペースを省減することにより本体筐体サイズの小型化を実現し得る空気調和機の室内機に関するものである。
室内外に分離して配設される室内機及び室外機を備えて構成される分離型の空気調和機では,その室内機と室外機とを接続する冷媒配管に冷媒を還流させることにより室内の冷暖房が行われる。
このとき,前記冷媒配管は,室内外を隔てる隔壁に形成された開口部に挿通されて室内外にわたって配管され,室内機及び室外機各々の熱交換器等に接続される。また,室内機と室外機との間には,前記冷媒配管だけでなく,制御用配線や送電用配線などの接続配線も配線されており,前記接続配線は室内機及び室外機各々の制御ユニット(電装ボックスともいう)に接続される。なお,前記制御ユニットは,室内機及び室外機を制御する制御回路が形成された制御基板,及び該制御ユニットとの電気的な接続を中継する中継端子(即ち,前記接続配線の接続先)などを具備して構成される。
近年,冷暖房機能に加えて換気機能を有する空気調和機が多く提供されている。このような空気調和機は,本体筐体内に配設された排気ファンの駆動により,室内外を連通する換気ダクト(換気用配管,ホース等)を介して室内空気を室外へ排出するものである(特許文献1を参照のこと)。このとき,前記換気ダクトは,前記冷媒配管や前記接続配線などと同じ経路で配管されて室内機と室外機とに接続される。なお,前記換気ダクトの室外側は,室外機には接続されずに単に空気の排出口が室外に開放されるだけのものもある。
ところで,室内外の隔壁の開口部から室内に挿通されて室内機に接続される前記冷媒配管,前記接続配線,及び前記換気ダクト等(以下,これらを合わせて接続手段という)は,外観上,室内に露出させないことが望ましい。そのため,室内機は,その本体筐体の背面の左右の両側端部各々の近傍に形成された挿通口のいずれか一つを前記隔壁の開口部に合わせた状態で設置され,この合わせられた開口部及び挿通口を通って前記接続手段が前記室内機及び室外機との間で接続される。なお,従来の空気調和機の室内機の多くは,前記接続手段の各接続先(熱交換器の接続部,接続端子,換気ファン等)を本体筐体内の右側端部の挿通口(以下,右側挿通口という)の近傍に配設する構成となっており,このような配設が標準仕様となっている。そのため,前記隔壁の開口部から前記各接続先への前記接続手段の配管・配線距離をなるべく短くするため,前記右側挿通口を前記隔壁の開口部に合わせるようにして前記室内機が設置される。即ち,前記接続手段の挿通口として前記右側挿通口が多用されている。
特開2002−5498号公報
しかしながら,前記したように前記右側挿通口が必ず用いられるとは限られず,例えば,ユーザの好みに合わせて,或いは室内機を設置する隔壁の壁面構造による制限などにより,室内機の左側端部近傍の挿通口(以下,左側挿通口という)を,前記隔壁の開口部に合わせた状態で室内機が設置されることも想定される。この場合,前記左側挿通口から挿通された前記接続手段は,前記右側端部近傍に配設された前記各接続先まで配管・配線する必要がある。そのため,室内機の本体筐体には,前記接続手段の全てを,前記右側挿通口の近傍に配設された前記各接続部まで導き通し得るダクトスペースが設けられている。
このような従来の構成では,前記したように室内機の本体筐体に,前記接続手段の全てを格納し得るダクトスペースを確保しなければならないため,その本体筐体サイズの小型化が妨げられるという問題がある。もちろん,前記接続手段の各々の径寸法を制限して前記接続手段全体の径寸法を小さくすれば,その接続手段を格納する前記ダクトスペースを省減し,本体筐体サイズの小型化を実現することはできるが,前記接続手段の径寸法が制限されれば,冷暖房性能,換気性能の低下を招来するという別の問題が生じ,冷暖房性能,換気性能を十分に発揮することができなくなり実用性に欠ける。
一方,このような問題は,前記冷媒配管,前記換気ダクト及び前記接続配線の多くともいずれか二つが,前記一の挿通口から前記ダクトスペースを通って前記熱交換器,前記換気ファン及び前記制御ユニットに導かれるように,室内機の筐体内に収容される前記熱交換器,前記換気ファン及び前記制御ユニットをその筐体内に配置することにより改善される。即ち,このように配置されることにより,前記ダクトスペースとしては,前記冷媒配管,前記接続配線,及び前記換気ダクトの多くともいずれか二つを格納し得る程度の大きさを確保すればよいことになる。そのため,結果的に,ダクトスペースの省減を図ることができ,本体筐体サイズの小型化を実現することが可能となる。なお,この点についての詳細は後述する。
ところが,前述の如く前記熱交換器,前記換気ファン及び前記制御ユニットを配置することによって,前記問題点を改善し,本体筐体サイズの小型化を実現する一方で,別の問題が生じる場合がある。それは,前記制御ユニットが本体筐体内の左側端部近傍に配設された室内機の設置作業を行う際に生じ得る問題である。例えば,制御ユニットが左側端部に配置された室内機を設置する際に,その設置作業において,当該室内機を従来の一般的な室内機(構成機器が右側端部に集約された室内機)と同様に,本体筐体の右側挿通口の近傍に前記制御ユニットの中継端子が配設されていると仮定して,前記右側挿通口から前記中継端子に接続できる程度の長さの接続配線が用意されると,実際は前記制御ユニットの中継端子が左側挿通口の近傍に配設されているため,用意した接続配線が前記中継端子まで届かないという事態が生じ得る。この場合,再度寸法を測りなおし新たな接続配線を用意するか,或いは前記接続配線に新たな線材を継ぎ足して延長させる必要が生じる。これらの作業は本来不必要な作業であり,設置作業の作業時間を遅延させる要因となる。
また,このように前記制御ユニットを前記左側挿通口の近傍に配設する場合には,さらに別の問題も生じ得る。それは,本体筐体の右側端部近傍に配設することを想定して設計・製造された従来の前記制御ユニットが,本体筐体の左側端部近傍に配設される制御ユニットとして流用されることにより生じ得る問題である。
一般に,本体筐体内の右側端部近傍に制御ユニットが配設された室内機の生産ライン上において,前記制御ユニットに設けられる制御基板への電子部品の実装や前記制御基板に実装された接続コネクタへの配線接続などの作業を行う作業者の立ち位置は,その室内機に対して移動することなく幅広い作業ができるように室内機の中心位置に設定される。このとき,従来から,前記制御基板は,接続コネクタ等の実装部品やシルク印刷などが前記立ち位置から視認できるように,前記制御ユニット内の右側端部側になるべく近づけて,且つ実装部品の実装面を室内機の中央部側に向けて配設される。
そのため,このような従来の制御ユニットを本体筐体の左側端部近傍に配設するものとして流用すれば,前記立ち位置からでは,制御基板の実装面が視認できないため,作業者はその室内機の左側端部へ移動して作業をする必要が生じ,作業性が低下するという問題がある。
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,本体筐体のダクトスペースを省減することにより本体筐体サイズの小型化を実現し得る空気調和機の室内機を提供すると共に,その小型化実現の一方で生じる前記空気調和機の室内機の設置作業及び生産作業における作業性の低下の防止を図ることにある。
上記目的を達成するために本発明は,室外機から冷媒還流経路を介して供給された冷媒と室内空気との間で熱交換を行う熱交換器と,換気経路を介して室内空気を室外に排出する換気ファンと,前記室外機と接続配線を介して電気的に接続される制御ユニットと,前記熱交換器,前記換気ファン及び前記制御ユニットを収容する本体筐体とを備えてなる空気調和機の室内機に適用されるものであって,前記本体筐体の両側端部のいずれか一方の端部近傍から前記冷媒還流経路,前記換気経路及び前記接続配線の全てが導出される場合に,前記冷媒還流経路,前記換気経路及び前記接続配線の多くともいずれか二つが,前記本体筐体に設けられたダクトスペースを通って前記熱交換器,前記換気ファン及び前記制御ユニットに導かれるように,前記熱交換器,前記換気ファン及び前記制御ユニットが配置されてなり,前記制御ユニットに接続される前記接続配線を中継する中継端子が,前記本体筐体の両側端部各々の近傍に設けられてなるものである。
したがって,前記空気調和機の室内機の本体筐体に,前記冷媒還流経路,前記換気経路及び前記接続配線の多くともいずれか二つを同時に格納し得る前記ダクトスペースを確保すればよいため,前記本体筐体サイズの小型化を実現し得る。即ち,従来のように,前記冷媒還流経路,前記換気経路及び前記接続配線の全てを同時に格納し得る大きさを確保する必要がないため,前記ダクトスペースの省減を図ることができる。
また,前記本体筐体の両側端部各々の近傍に前記中継端子が設けられており,前記本体筐体の両側端部の近傍に設けられた前記中継端子のいずれかに前記接続配線を接続し,その中継端子から前記制御ユニットへと接続すればよいため,必要な接続配線の長さの見積もりを誤ったとしても,前記室内機及び前記室外機間の接続配線を新たに用意する必要はなく,作業性の低下及び線材の無駄が防止され得る。
特に,一般に,前記冷媒還流経路や前記換気経路の径寸法は,前記ダクトスペースに通される各種の配管・配線の中でも比較的大きいことから,これらが前記ダクトスペースのサイズを大きく左右する。したがって,前記ダクトスペースの省減化の観点からは,前記冷媒還流経路と前記換気経路とを同時に前記ダクトスペースに通すことがないように,前記熱交換器と前記換気ファンとを配置することがより望ましい。具体的には,前記冷媒還流経路が接続される前記熱交換器の接続部と,前記換気ファン及び前記制御ユニットとが,前記本体筐体の両側端部の近傍に分離配置されることが考えられる。
また,ドレン水を室外に排出するドレンホースやその他の配管・配線等が前記ダクトスペースに通される場合には,前記ダクトスペースに同時に通される配管・配線等の径寸法の合計がなるべく均等となるように,前記配管・配線が接続される各構成要素を配置することが好適である。
らに,前記空気調和機の室内機の設置先での作業負担を軽減するために,予め,例えば該室内機の製造時に,前記中継端子各々を前記制御ユニットに電気的に接続しておくことが考えられる。
また,一方面に電子部品が実装された制御基板は,前記一方面を前記本体筐体の中央部側に向けた状態で配置しておくことが望ましい。さらに,前記制御ユニットの側面が作業者による前記一方面の視認の妨げとなることを防ぐため,前記制御基板は前記制御ユニットにおける前記本体筐体の中央部側とは反対の側面側に配置しておくことが好適である。即ち,前記空気調和機の室内機の中央部から前記一方面を視認できるよう前記制御ユニットが構成されることが望ましい。これにより,前記空気調和機の室内機を生産する生産ラインにおいて該室内機の中心位置に立つ作業者は,前記制御ユニットの配設位置にかかわらず,その立ち位置から移動することなく,前記制御基板の電子部品の実装面を視認しながら,配線作業や前記制御基板に関する各種の生産工程を行ない得るため作業性の低下は防止され得る。
本発明によれば,前記空気調和機の室内機の本体筐体に収容される熱交換器,換気ファン,制御ユニット等の各構成機器が,前記本体筐体のダクトスペースを省減し得る好適な位置へ配設されるため,該本体筐体サイズの小型化を実現することができる。さらに,前記空気調和機の室内機の構成は,前記小型化を実現する一方で生じる前記空気調和機の室内機の設置作業や生産作業における作業性の低下をも防止し得るものである。また,前記本体筐体の両側端部各々の近傍に前記中継端子が設けられており,前記本体筐体の両側端部の近傍に設けられた前記中継端子のいずれかに前記接続配線を接続し,その中継端子から前記制御ユニットへと接続すればよいため,必要な接続配線の長さの見積もりを誤ったとしても,前記室内機及び前記室外機間の接続配線を新たに用意する必要はなく,作業性の低下及び線材の無駄が防止され得る。
以下添付図面を参照しながら,本発明の実施の形態について説明し,本発明の理解に供する。尚,以下の実施の形態は,本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
本実施の形態は,室内外に分離して配設される室内機及び室外機を備えて構成され,前記室内機と前記室外機との間で冷媒を還流させることにより室内の冷暖房を行う空気調和機に関するものである。
ここに,図1は本発明の実施の形態に係る空気調和機Xの室内機1の斜視図,図2はオープンパネル12及び前面パネル8を取り外した前記室内機1の斜視図,図3は前記室内機1の側断面図,図4(a)は挿通口20aを使用する場合の配管・配線経路を説明する図,図4(b)は挿通口20bを使用する場合の配管・配線経路を説明する図,図5は前記空気調和機Xが設置された状態を示す図,図6は前記室内機1の背面図,図7は前記室内機1に配設された電装ボックス18を一部省略した斜視図である。
まず,図1を用いて,本発明の実施の形態に係る空気調和機Xの室内機1の外観構成について説明する。
図1の斜視図に示すように,前記室内機1は,前面パネル8,キャビネット11,オープンパネル12,ドレンパン13等を具備して構成される本体筐体10によりその外観が構成されており,該本体筐体10の上部には室内の空気を吸い込む吸込口14が形成されており,その下部には熱交換された空気を室内に吹き出す吹出口15が形成されている。
続いて,図2〜図4を用いて,前記室内機1の内部構成について説明する。
図2及び図3に示すように,前記室内機1の本体筐体10には,冷媒と空気との間で熱交換を行う熱交換器16,室内空気を室外に排出する換気ファン17,及び当該室内機1において各種の制御を行なう回路基板や電源装置(電源回路等)等を収容する電装ボックス18(前記制御ユニットに相当)が配設されている。また,詳説しないが,前記本体筐体10内には室内機1の構成要素である送風機23や図示しない塵埃フィルタ等も適宜配設されている。なお,本実施の形態における前記換気ファン17と前記電装ボックス18とは図示するように一体に構成されたものとして説明するが,特にこれに限られず,別体に構成されたものであっても差し支えない。
また,前記本体筐体10には,図3に示すように,該本体筐体10の据付板9と前記キャビネット11との間に,後述する冷媒配管31,換気ダクト32及び接続配線33(図5参照)を露出することなくその各々の接続先に配管・配線するためのダクトスペース21が設けられている。このダクトスペース21は,前記冷媒配管31,前記換気ダクト32及び前記接続配線33の多くともいずれか二つを各々の接続先まで導き通し得るサイズが確保されたものである。なお,前記据付板9は,前記室内機1の本体筐体10が取り付けられる隔壁4(図3参照)に固定されて該本体筐体10と着脱可能に構成されており,前記本体筐体10は前記据付板9に装着されることにより前記隔壁4に取り付けられる。
前記室内機1の構成要素のうち,前記熱交換器16は,図4(a),(b)に示すように,従来周知の室内機と同様に,該熱交換器16と後述する冷媒配管31との接続部16aが,前記本体筐体10の平面視で右側端部近傍に位置するような状態で配置されている。また,前記換気ファン17及び前記電装ボックス18は,従来周知の室内機とは異なり,前記本体筐体10の平面視で左側端部近傍に位置するよう配置されている(図2参照)。なお,これら以外の構成要素は,従来周知の室内機と同様の位置に配置されているため,説明を省略する。
ここで,図5を用いて,前記室内機1に接続される各種の配管・配線について説明する。ここに,図5は前記空気調和機Xが設置された状態,即ち,室内機1が室内の隔壁4に取り付けられ,室外機2が室外の所定位置に据え置きされ,これら室内機1及び室外機2が相互に各種の配管・配線により接続された状態を示す図である。
図5に示すように,前記室内機1と,この室内機1と隔壁4を隔てて配設された室外機2とは,前記室内機1の本体筐体10の両側端部のいずれか一方の端部近傍から導出され,前記隔壁4に形成された開口部5に挿通された冷媒配管31,換気ダクト32及び接続配線33により接続されている。これら各種の配管・配線の室外に露出した部分は,保護パイプ3に集約されて保護されている。なお,前記室外機2は,熱交換器,圧縮機,膨張機,送風ファン,電装ボックス等(不図示)を備えて構成されたものであり,従来周知の室外機と異なる構成を有するものではない。そのため,ここではその説明を省略する。
前記冷媒配管31は,前記室内機1の熱交換器16と前記室外機2の熱交換器との間に冷媒を還流(循環)させる太管及び細管の2本の配管から構成される冷媒還流経路である。
また,前記換気ダクト32は,前記換気ファン17によって吸引された室内空気を室外に排出する換気経路であり,その一端が前記室内機1の前記換気ファン17の吐出側に接続され,他端が前記室外機2に接続されている。なお,前記換気ダクト32の前記室外機2に接続された他端側は,必ずしも前記室外機2に接続されるものである必要はなく,単に室外に開放されたものであってもかまわない。
前記接続配線33は,前記室内機1と前記室外機とを電気的に接続する接続配線であり,具体的には,前記室内機1の電装ボックス18から前記室外機2の電装ボックスに電力を供給するための送電用配線や,制御信号を伝送する制御用配線等が挙げられる。
前記冷媒配管31,前記換気ダクト32及び前記接続配線33は,前記室内機1の本体筐体10を装着する前記据付板9の両側端部各々の近傍に形成された挿通口20a,或いは20b(図6参照)を通って前記室内機1内の前記熱交換器16,前記換気ファン17及び前記電装ボックス18に接続される。ここに,前記挿通口20aは,図6の背面図に示すように,前記隔壁4から見て前記据付板9の左側端部(正面から見れば右側端部)の近傍に形成されており,前記挿通口20bは前記隔壁4から見て前記据付板9の右側端部(正面から見れば左側端部)の近傍に形成されている。
ここで,図4(a)を参照して,前記冷媒配管31,前記換気ダクト32及び前記接続配線33が,前記本体筐体10の右側端部近傍から導出され,前記据付板9の右側端部近傍に形成された前記挿通口20a(図6参照)に挿通される場合における配管・配線経路について説明する。この場合,前記冷媒配管31が接続される前記熱交換器16の接続部16aは,前記本体筐体10の右側端部近傍,即ち前記挿通口20aの近傍に配置されているため,前記冷媒配管31は前記ダクトスペース21を通ることはない。
他方,前記換気ファン17及び前記電装ボックス18は,前記本体筐体10の左側端部近傍に配置されているため,前記換気ダクト32及び前記接続配線33は,前記ダクトスペース21を通り,前記本体筐体10の左側端部近傍に配設された前記換気ファン17及び前記電装ボックス18へと配管・配線接続される。
次に,図4(b)を参照して,前記冷媒配管31,前記換気ダクト32及び前記接続配線33が,前記本体筐体10の左側端部近傍から導出され,前記据付板9の左側端部近傍に形成された前記挿通口20b(図6参照)に挿通される場合における配管・配線経路について説明する。
この場合,前記換気ファン17及び前記電装ボックス18は,前記本体筐体10の左側端部近傍,即ち前記挿通口20bの近傍に配置されているため,前記換気ダクト32及び前記接続配線33は前記ダクトスペース21を通ることはない。
他方,前記熱交換器16の接続部16aは,前記本体筐体10の右側端部近傍に配置されているため,前記冷媒配管31は,前記ダクトスペース21を通り,前記本体筐体10の右側端部近傍の前記接続部16aへと配管接続される。
即ち,前記室内機1の本体筐体10のダクトスペース21には,前記冷媒配管31,前記換気ダクト32及び前記接続配線33の全てが前記本体筐体10の両側端部のいずれの端部近傍から導出されるかに応じて,前記冷媒配管31と,前記換気ダクト32及び前記接続配線33とのいずれかが通されることとなり,これらが全て同時に通されることは無い。したがって,前記冷媒配管31と,前記換気ダクト32及び前記接続配線33とのうち,いずれかの径寸法の大きい方を格納し得る前記ダクトスペース21を確保すればよいため,前記本体筐体10の小型化を実現し得る。
特に,本実施の形態においては,前記ダクトスペース21に通される各種の配管・配線の中でも比較的径寸法の大きい前記冷媒配管31と前記換気ダクト32とを同時に前記ダクトスペース21に通すことがないように,前記熱交換器16と前記換気ファン17及び前記電装ボックス18とが,前記本体筐体10の両側端部の近傍に分離配置されているため,前記ダクトスペース21の空間サイズを極力省減することができる。
もちろん,前記各構成要素の配置は本実施の形態に示したものに限られず,適宜変更することができる。即ち,前記本体筐体10の両側端部のいずれか一方の端部近傍から前記冷媒配管31,前記換気ダクト32及び前記接続配線33の全てが導出される場合に,これらの多くともいずれか二つが,前記ダクトスペース21を通るように,前記熱交換器16,前記換気ファン17及び前記電装ボックス18が配置されるものであればよい。例えば,前記換気ファン17と前記電装ボックス18とが別々に構成される場合には,いずれか一方のみを左側端部近傍に配置するように構成することも本発明の一実施例として挙げられる。
なお,ドレン水を室外に排出するドレンホースやその他の配管・配線等が前記ダクトスペース21に通される場合には,これらの配管・配線等が前記本体筐体10の両側端部のいずれの端部近傍から導出される場合にも,前記ダクトスペース21に同時に通される配管・配線等の径寸法の合計がなるべく均等となるように,前記配管・配線が接続される各構成要素を配置すればよい。
ここで,前記電装ボックス18が前記本体筐体10の左側端部近傍に配設された場合に生じる当該室内機1の設置作業における作業性の低下を防止し得る本発明の実施の形態に係る室内機1の構成について説明する。既に述べたように,この作業性の低下は,前記冷媒配管31,前記換気ダクト32及び前記接続配線33の全てが前記本体筐体10の右端部近傍から導出される場合,即ち前記据付板9の挿通口20aを用いる場合に,設置作業者が,前記電装ボックス18が従来とは異なる左側端部近傍に配設されていることに気づかず,誤って従来どおりの必要長さ(右側端部近傍までの長さ)を見積もって前記接続配線33を用意してしまった場合に生じる(もちろん左右逆もあり得る)。
本実施の形態に係る室内機1においては,図2に示すように,前記接続配線33と前記電装ボックス18との電気的な接続を中継する中継端子19a,19bが,前記本体筐体10の両側端部各々の近傍,即ち前記挿通口20a,20bの近傍に配設されている。なお,本実施の形態における前記中継端子19aは,前記電装ボックス18と一体に構成されており,予め電気的に接続されている。もちろん,前記中継端子19aは,前記電装ボックス18とは別々に構成・配置されるものであってよい。
したがって,設置作業者は,仮に誤って右側端部近傍までの長さを見積もって接続配線33を用意したとしても,その接続配線33を,前記挿通口20a近傍の前記中継端子19bに接続し,その後,該中継端子19bと前記電装ボックス18或いは前記中継端子19aとを電気的に接続すればよい。これにより,前記室内機1及び前記室外機2間を接続する配線を新たに用意する必要はなく,作業性の低下及び線材の無駄が防止され得る。
さらに,前記室内機1の設置先での作業負担を軽減するために,予め,例えば該室内機1の製造時に,前記電装ボックス18に電気的に接続された中継端子19aと前記中継端子19bとの相互間を電気的に接続し,或いは前記中継端子19a,19b各々を前記電装ボックス18に電気的に接続しておくことも考えられる。
また,このような構成によれば,前記接続配線33が,前記ダクトスペース21に通されることがなくなるため,その分前記ダクトスペース21を省減することができるという効果も奏する。
続いて,図7を用いて,前記電装ボックス18が前記本体筐体10の左側端部近傍に配設された場合に生じる当該室内機1の生産作業における作業性の低下を防止し得る本発明の実施の形態に係る室内機1の構成について説明する(もちろん左右逆もあり得る)。ここに,図7は前記室内機1に配設された電装ボックス18を一部省略した斜視図であり,制御基板22を除く他の構成部品の図示は省略している。
図7に示すように,前記電装ボックス18は,電子部品22aなどが実装された制御基板22を具備している。前記制御基板22は,前記電装ボックス18を操作しようとする作業者が前記室内機1の本体筐体10に対向する方向と平行に配置され,且つ,電子部品22a(例えば,接続コネクタ)が実装されると共に文字22b(例えば,電子部品の種類)がシルク印刷された面22c(以下,実装面という)を,前記本体筐体10の中央部側(右側面11c側(図2参照))に向けた状態で前記電装ボックス18内に配置されている。また,前記電装ボックス18の側面が,前記実装面22cの視認の妨げにならないように,前記制御基板22は,前記電装ボックス18における前記本体筐体10の中央部側とは反対の側面側(左側面11b側(図2参照))に配置されている。
したがって,前記室内機1の生産工程において前記本体筐体10の中央部に立つ作業者は,その立ち位置から移動することなく,前記制御基板22の実装面22cを視認しながら,配線作業や前記制御基板22に関する各種の生産工程を行なうことができ,作業性の低下は防止される。
もちろん,前記電装ボックス18が前記本体筐体10の右側端部近傍に配置される場合には,前記制御基板22は,前記実装面22cを前記本体筐体10の中央部側に向けた状態で前記電装ボックス18内に配置すればよい。
即ち,作業者の右手側或いは左手側のいずれに配置されても該作業者が前記実装面22cを視認できるように,前記制御基板22は前記実装面22cを前記本体筐体10の中央部側に向けた状態で配置すればよい。例えば,前記電装ボックス18の前記本体筐体10への配置方向を変更できるように,或いは前記制御基板22の前記電装ボックス18への配置位置・方向を変更できるように,前記電装ボックス18や前記制御基板22を構成することも考えられる。
本発明の実施の形態に係る空気調和機Xの室内機1の斜視図。 オープンパネル12及び前面パネル8を取り外した室内機1の斜視図。 室内機1の側断面図。 (a)は挿通口20aを使用する場合の配管・配線経路を説明する図,(b)は挿通口20bを使用する場合の配管・配線経路を説明する図。 空気調和機Xの設置された状態を示す図。 室内機1の背面図。 室内機1に配設された電装ボックス18を一部省略した斜視図。
符号の説明
1…室内機
2…室外機
3…保護パイプ
4…隔壁
5…開口部
8…前面パネル
9…据付板
10…本体筐体
11…キャビネット
11b・・・左側面
11c・・・右側面
12…オープンパネル
13…ドレンパン
14…吸込口
15…吹出口
16…熱交換器
16a…接続部
17…換気ファン
18…電装ボックス(制御ユニット)
19a,19b…中継端子
20a,20b…挿通口
21…ダクトスペース
22…制御基板
22a…電子部品(コネクタ等)
22b…シルク印刷の文字(電子部品の種類等)
22c…実装面
23…送風機
31…冷媒配管(冷媒還流経路)
32…換気ダクト(換気経路)
33…接続配線

Claims (5)

  1. 室外機から冷媒還流経路を介して供給された冷媒と室内空気との間で熱交換を行う熱交換器と,
    換気経路を介して室内空気を室外に排出する換気ファンと,
    前記室外機と接続配線を介して電気的に接続される制御ユニットと,
    前記熱交換器,前記換気ファン及び前記制御ユニットを収容する本体筐体と,を備え,
    前記本体筐体に,前記冷媒還流経路,前記換気経路及び前記接続配線を格納するダクトスペースが設けられてなる空気調和機の室内機であって,
    前記本体筐体の両側端部のいずれか一方の端部近傍から前記冷媒還流経路,前記換気経路及び前記接続配線の全てが導出される場合に,前記冷媒還流経路,前記換気経路及び前記接続配線の多くともいずれか二つが,前記ダクトスペースを通って前記熱交換器,前記換気ファン及び前記制御ユニットに導かれるように,前記熱交換器,前記換気ファン及び前記制御ユニットが配置されてなり,
    前記制御ユニットに接続される前記接続配線を中継する中継端子が,前記本体筐体の両側端部各々の近傍に設けられてなることを特徴とする空気調和機の室内機。
  2. 前記冷媒還流経路が接続される前記熱交換器の接続部と,前記換気ファン及び前記制御ユニットとが,前記本体筐体の両側端部の近傍に分離配置されてなる請求項1に記載の空気調和機の室内機。
  3. 前記中継端子各々が前記制御ユニットと電気的に接続されてなる請求項1又は2のいずれかに記載の空気調和機の室内機。
  4. 前記制御ユニットが,一方面に電子部品が実装された制御基板を有し,
    前記制御基板が,前記一方面を前記本体筐体の中央部側に向けた状態で配置されてなる請求項1〜のいずれかに記載の空気調和機の室内機。
  5. 前記制御基板が,
    前記制御ユニットにおける前記本体筐体の中央部側とは反対の側面側に配置されてなる請求項に記載の空気調和機の室内機。
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