JP2023066759A - 換気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】換気装置の大型化を抑制する。【解決手段】換気装置(10)におけるケーシング(12)の第1面(12e)は、第1方向を長辺とし、該第1方向と直交する第2方向を短辺とする長方形状に形成される。ケーシング(12)内には、電装品箱(70)が配置される第1空間(75)と、排水管(62)または連絡配管(56,58)が配置される第2空間(55)とが形成される。第1空間(75)および第2空間(55)は、第1面(12e)に沿うとともに第1方向に並んで形成される。【選択図】図7

Description

本開示は、換気装置に関する。
特許文献1に開示された換気装置は、ケーシング(筐体)を備える。ケーシングには、給気ファンと、排気ファンと、第1熱交換器(全熱熱交換素子)と、第2熱交換器(室内熱交換器)とが収容される。給気ファンおよび排気ファンが運転されると、第1熱交換器において室内空気と室外空気とが熱交換する。第1熱交換器で熱交換した室外空気は、第2熱交換器で冷却または加熱された後、室内へ供給される。第1熱交換器で熱交換した室内空気は、室外へ排出される。
特開2011-75117号公報
特許文献1に開示の換気装置では、制御基板等が収容された電装品箱(電装箱)がケーシングの外部に配置される。このため、電装品箱を含む換気装置全体が大型化してしまうという問題があった。
本開示の目的は、換気装置の大型化を抑制することである。
第1の態様は、室外空気を室内に供給する給気路(13)と室内空気を室外に排出する排気路(14)とが形成されるとともに、第1面(12e)および該第1面(12e)と対向する第2面(12f)を有するケーシング(12)と、前記給気路(13)の空気を搬送する給気ファン(30)と、前記給気路(13)を流れる空気と前記排気路(14)を流れる空気とを熱交換させる第1熱交換器(21)と、前記給気路(13)における前記第1熱交換器(21)の下流側に配置される第2熱交換器(52)と、前記第2熱交換器(52)の下側に配置され、排水管(62)を介してドレン水が排出されるドレンパン(64)と、前記ケーシング(12)内に配置され、電装品を収容する電装品箱(70)と、前記第2熱交換器(52)と連絡配管(56,58)を介して接続される熱源ユニット(80)とを備え、前記ケーシング(12)の前記第1面(12e)および前記第2面(12f)は、第1方向を長辺とし、該第1方向と直交する第2方向を短辺とする長方形状に形成され、前記ケーシング(12)内には、前記電装品箱(70)が配置される第1空間(75)と、前記排水管(62)または前記連絡配管(56,58)が配置される第2空間(55)とが形成され、前記第1空間(75)および前記第2空間(55)は、前記第1面(12e)に沿うとともに前記第1方向に並んで形成される換気装置である。
第1の態様では、電装品箱(70)が配置される第1空間(75)と、排水管(62)または連絡配管(56,58)が配置される第2空間(55)とが、ケーシング(12)の第1面(12e)に沿う。これにより、第1面(12e)に沿って形成される空間を有効に利用して、電装品箱(70)をケーシング(12)内に収容できる。
第1空間(75)および第2空間(55)は、第1面(12e)の長辺方向である第1方向に並ぶ。これにより、第1空間(75)および第2空間(55)が第1面(12e)の短辺方向である第2方向に並ぶ構成よりも、ケーシング(12)を第2方向に小型化できる。このようにケーシング(12)の第1面(12e)に沿う空間を有効に利用しつつ、ケーシング(12)を第2方向に小型化することにより、換気装置の大型化を抑制できる。
第2の態様は、第1の態様において、前記第2空間(55)には、前記排水管(62)および前記連絡配管(56,58)が配置される。
第2の態様では、排水管(62)および連絡配管(56,58)が第2空間(55)にまとめて配置される。これにより、ケーシング(12)の第1面(12e)に沿う空間をより有効に利用でき、換気装置(10)の大型化を抑制できる。
第3の態様は、第1または第2の態様において、前記排気路(14)は、前記第2面(12f)に沿う第1流路(P1)を含む。
第3の態様では、排気路(14)の一部である第1流路(P1)は第2面(12f)に沿う。このようにすると、第1流路(P1)と第1空間(75)とを第2方向に重ねて配置する構成に比べ、第1流路(P1)と電装品箱(70)とが第2方向において干渉しない。そのため、第1流路(P1)を第2方向に大きく形成できる。その結果、排気路(14)の圧力損失を低減できる。
第4の態様は、第1~第3のいずれか1つの態様において、前記ケーシング(12)は、前記第1方向に対向する面のうち、室外空気を前記給気路(13)に導入するための外気吸込口(o1)が形成される第3面(12c)を有し、前記第1空間(75)は、前記第3面(12c)寄りに形成される。
第4の態様では、第1空間(75)が第3面(12c)寄りに形成されるので、電装品箱(70)を第3面(12c)の近くに配置できる。
第5の態様は、第4の態様において、前記ケーシング(12)の外部の温度および湿度を測定する第1センサ(71)を備え、前記第1センサ(71)は、前記外気吸込口(o1)の付近に配置される。
第5の態様では、第1センサ(71)が外気吸込口(o1)の付近に配置されることにより、外気吸込口(o1)周辺の結露の状態を把握できる。加えて、第1センサ(71)は、外気吸込口(o1)が形成される第3面(12c)の近くに配置されるので、第1センサ(71)と電装品箱(70)内の電装品との配線が容易になる。
第6の態様は、第4または第5の態様において、前記電装品箱(70)は、連絡線(W)を介して前記熱源ユニット(80)と接続され、前記第3面(12c)には、前記連絡線(W)が通る貫通孔(H)が形成される。
第6の態様では、連絡線(W)が通る貫通孔(H)が第3面(12c)に形成されるので、貫通孔(H)の近くに電装品箱(70)が配置される。これにより、連絡線(W)と電装品箱(70)内の電装品との配線を容易にできる。
第7の態様は、第1~第6のいずれか1つの態様において、前記給気路(13)の温度および湿度を測定する第2センサ(72)を備え、前記第2センサ(72)は、前記給気路(13)における前記第1熱交換器(21)の下流側に配置される。
第7の態様では、第2センサ(72)が給気路(13)における第1熱交換器(21)の下流側に配置されることにより、第2センサ(72)によって第1熱交換器(21)を通過した後の空気の温度および湿度を測定できる。これにより、室内の温度および湿度を適切に調節できる。
第8の態様は、第1~第7のいずれか1つの態様において、前記ケーシング(12)内には、前記第1空間(75)および前記第2空間(55)の間に第3空間(B)が形成される。
第8の態様では、第1空間(75)と第2空間(55)との間に第3空間(B)が形成されることにより、第2空間(55)側から延びる配線を電装品箱(70)内の電装品に接続する作業を容易にできる。
図1は、実施形態の換気装置が設けられる建物の概略の構成図である。 図2は、換気装置の冷媒回路の概略の構成図である。 図3は、換気装置の外観を示す斜視図である。 図4は、換気装置の側面図である。 図5は、換気装置の下面図である。 図6は、換気装置における室内パネルを外した状態の下面図である。 図7は、図4のVII-VII線矢視断面図である。 図8は、図5のVIII-VIII線矢視断面図である。 図9は、図5のIX-IX線矢視断面図である。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本開示は、以下に示される実施形態に限定されるものではなく、本開示の技術的思想を逸脱しない範囲内で各種の変更が可能である。各図面は、本開示を概念的に説明するためのものであるから、理解容易のために必要に応じて寸法、比または数を誇張または簡略化して表す場合がある。
《実施形態》
(1)換気装置の概要
本開示の換気装置(10)は、室内空間(5)を換気する。図1に示すように、換気装置(10)は、一般家屋などの建物の室内空間(5)を換気する。換気装置(10)は、室外空間(6)の室外空気(OA)を供給空気(SA)として室内に供給する。同時に、換気装置(10)は、室内空間(5)の室内空気(RA)を排出空気(EA)として室外に排出する。ここでいう「室内空間」は、居間などの居室と、廊下などの非居室とを含む。換気装置(10)は、室内空間(5)の空気の温度を調節する。換気装置(10)は、冷房運転と暖房運転とを行う。
換気装置(10)は、換気ユニット(11)を有する。換気ユニット(11)は、天井(7)の裏側の天井裏空間(8)に配置される。本例の換気ユニット(11)は、横置き式の換気ユニットである。換気ユニット(11)は、天井(7)に沿って配置される。図3に示すように、換気ユニット(11)は、ケーシング(12)を有する。換気ユニット(11)は、ケーシング(12)の長手方向が略水平方向となる姿勢で配置される。図7および図8に示すように、ケーシング(12)には、給気路(13)と排気路(14)が形成される。給気路(13)は、室外空気(OA)を室内に供給するための流路である。排気路(14)は、室内空気(RA)を室外に排出するための流路である。換気ユニット(11)は、給気ファン(30)、排気ファン(40)、全熱交換器(21)、および利用熱交換器(52)を有する。
図2に示すように、換気装置(10)は、熱源ユニット(80)を有する。熱源ユニット(80)と、利用熱交換器(52)とは、第1連絡配管(86)および第2連絡配管(87)を介して接続される。この配管の接続により、冷媒回路(R)が構成される。冷媒回路(R)には、冷媒が充填される。冷媒は、例えばR32(ジフルオロメタン)である。冷媒回路(R)は、冷媒が循環することで冷凍サイクルを行う。第1連絡配管(86)は、ガス側の連絡配管である。第2連絡配管(87)は、液側の連絡配管である。
(2)ダクト
図1に示すように、換気ユニット(11)には、外気ダクト(D1)、排気ダクト(D2)、および給気ダクト(D3)が接続される。外気ダクト(D1)の流入端は、室外空間(6)に繋がる。外気ダクト(D1)の流出端は、給気路(13)の流入端に繋がる。排気ダクト(D2)の流入端は、排気路(14)の流出端に繋がる。排気ダクト(D2)の流出端は、室外空間(6)に繋がる。給気ダクト(D3)の流入端は、給気路(13)の流出端に繋がる。給気ダクト(D3)の流出端は室内空間(5)に繋がる。
(3)熱源ユニット
図2に示す熱源ユニット(80)は、室外空間(6)に配置される。熱源ユニット(80)は、熱源ファン(81)と熱源側電装品箱(88)を有する。熱源ユニット(80)は、冷媒回路(R)の要素として、圧縮機(82)、熱源熱交換器(83)、切換機構(84)および膨張弁(85)を有する。
圧縮機(82)は、吸入した冷媒を圧縮する。圧縮機(82)は、圧縮した冷媒を吐出する。圧縮機(82)は、インバータ式である。
熱源熱交換器(83)は、フィンアンドチューブ式の空気熱交換器である。熱源熱交換器(83)は、その内部を流れる冷媒と室外空気とを熱交換させる室外熱交換器である。
熱源ファン(81)は、熱源熱交換器(83)の近傍に配置される。本例の熱源ファン(81)は、プロペラファンである。熱源ファン(81)は、熱源熱交換器(83)を通過する空気を搬送する。
切換機構(84)は、冷房サイクルである第1冷凍サイクルと、暖房サイクルである第2冷凍サイクルとを切り換えるように、冷媒回路(R)の流路を変更する。切換機構(84)は、四方切換弁である。切換機構(84)は、第1ポート(84a)、第2ポート(84b)、第3ポート(84c)、および第4ポート(84d)を有する。切換機構(84)の第1ポート(84a)は、圧縮機(82)の吐出部と繋がる。切換機構(84)の第2ポート(84b)は、圧縮機(82)の吸入部と繋がる。切換機構(84)の第3ポート(84c)は、第1連絡配管(86)を介して利用熱交換器(52)のガス側端部と繋がる。切換機構(84)の第4ポート(84d)は、熱源熱交換器(83)のガス側端部と繋がる。
切換機構(84)は、第1状態と第2状態とに切り換わる。第1状態(図2の実線で示す状態)の切換機構(84)は、第1ポート(84a)と第4ポート(84d)とを連通し且つ第2ポート(84b)と第3ポート(84c)とを連通する。第2状態(図2の破線で示す状態)の切換機構(84)は、第1ポート(84a)と第3ポート(84c)とを連通し、第2ポート(84b)と第4ポート(84d)とを連通する。
膨張弁(85)は、一端が熱源熱交換器(83)の液側端部と繋がり、他端が第2連絡配管(87)を介して利用熱交換器(52)の液側端部と繋がる。膨張弁(85)は、その開度が調節可能な電子膨張弁である。
熱源側電装品箱(88)の内部空間には、電気部品が収容される。電気部品は、電源基板、リアクトル、制御基板などを含む。電源基板は、圧縮機(82)および熱源ファン(81)に対応するインバータ基板を含む。インバータ基板には、パワーデバイスが搭載される。
(4)換気ユニットの詳細
換気ユニット(11)の詳細について、図3~図9を参照しながら説明する。なお、以下の説明の「上」「下」「左」「右」「前」「後」は、換気ユニット(11)を正面から見たときの方向である。換気ユニット(11)の正面は、後述する第1ダクト接続部(C1)および第2ダクト接続部(C2)が設けられた面である。
換気ユニット(11)は、ケーシング(12)、全熱交換器ユニット(20)、ファンユニット(F)、利用熱交換器ユニット(50)、および利用側電装品箱(70)を備える。ケーシング(12)の内部空間には、全熱交換器ユニット(20)、ファンユニット(F)、利用熱交換器ユニット(50)、および利用側電装品箱(70)が収容される。全熱交換器ユニット(20)、ファンユニット(F)、利用熱交換器ユニット(50)は、前から後ろに向かって順に並んで配置される。
(4-1)ケーシング
図3~図5に示すように、ケーシング(12)は、前後方向に延びる直方体状に形成される。ケーシング(12)は、中空の箱状に形成される。ケーシング(12)は、上下方向に互いに対向する上板(12a)および下板(12b)と、4つの側板とを有する。4つの側板は、前後方向に互いに対向する前側板(12c)および後側板(12d)と、左右方向に互いに対向する右側板(12e)および左側板(12f)とで構成される。
上板(12a)は、ケーシング(12)の上面を構成する。下板(12b)は、ケーシング(12)の下面を構成する。前側板(12c)は、ケーシング(12)の前側面を構成する。後側板(12d)は、ケーシング(12)の後側面を構成する。右側板(12e)は、ケーシング(12)の右側面を構成する。左側板(12f)は、ケーシング(12)の左側面を構成する。上板(12a)および下板(12b)は、略水平方向に延びる。前側板(12c)および後側板(12d)は、略鉛直方向に延びる。
図7に示すように、前側板(12c)の裏側には、前側ダクト固定部材(17)が設けられる。前側ダクト固定部材(17)は、ケーシング(12)の内部における前端部に配置される。前側ダクト固定部材(17)は、直方体状に形成される本体部と、該本体部の前面から前方に突出する筒状の第1ダクト接続部(C1)および第2ダクト接続部(C2)とを有する。前側ダクト固定部材(17)には、1つの第1ダクト接続部(C1)と1つの第2ダクト接続部(C2)が設けられる。第1ダクト接続部(C1)および第2ダクト接続部(C2)は、前側板(12c)を貫通してケーシング(12)の外部に露出する。第1ダクト接続部(C1)には、外気ダクト(D1)の流出端が接続される。第2ダクト接続部(C2)には、排気ダクト(D2)の流入端が接続される。
図7に示すように、第1ダクト接続部(C1)の内部には、外気吸込口(o1)が形成される。第2ダクト接続部(C2)の内部には、排気口(o2)が形成される。言い換えると、ケーシング(12)の前側面には、外気吸込口(o1)と排気口(o2)とが形成される。外気吸込口(o1)は、室外空気を給気路(13)に導入するための開口である。排気口(o2)は、排気路(14)の空気を室外へ排出するための開口である。外気吸込口(o1)は、排気口(o2)よりも前側板(12c)の左右方向の中央寄りに位置する。
後側板(12d)の裏側には、後側ダクト固定部材(18)が設けられる。後側ダクト固定部材(18)は、ケーシング(12)の内部における後端部に配置される。後側ダクト固定部材(18)は、直方体状に形成される本体部と、該本体部の後面から後方に突出する筒状の第3ダクト接続部(C3)を有する。後側ダクト固定部材(18)には、5つの第3ダクト接続部(C3)が設けられる。
第3ダクト接続部(C3)は、後側板(12d)を貫通してケーシング(12)の外部に露出する。第3ダクト接続部(C3)には、給気ダクト(D3)の流入端が接続される。なお、ここで示す第1ダクト接続部(C1)、第2ダクト接続部(C2)、および第3ダクト接続部(C3)の数は、単なる一例である。図1では、便宜上、給気ダクト(D3)を1つのみ図示している。
第3ダクト接続部(C3)の内部には、給気口(o3)が形成される。給気口(o3)は、給気路(13)の空気を室内空間へ供給するための開口である。
図6に示すように、ケーシング(12)の下面には、点検口(19)が形成される。点検口(19)は、ケーシング(12)の内部空間に収容された部品の点検を行うために設けられる。点検口(19)は、ケーシング(12)の下板(12b)の前方に形成される。点検口(19)は、ケーシング(12)の内部空間と連通する。点検口(19)は、本開示の開口に対応する。
図5に示すように、点検口(19)の下方には、室内パネル(15)が設けられる。室内パネル(15)は、点検口(19)の全体を覆うように配置される。図1に模式的に示すように、室内パネル(15)は、天井(7)を貫通する天井開口(7a)に設けられる。室内パネル(15)は、室内空間(5)に面する。室内パネル(15)は、締結部材(例えば、ボルト)によってケーシング(12)に固定される。室内パネル(15)は、取り外し可能に構成される。
室内パネル(15)は、アウターパネル(15a)とインナーパネル(15b)とを有する。アウターパネル(15a)は、平板状に構成される。アウターパネル(15a)における前側部分には、内気吸込口(15c)が形成される。内気吸込口(15c)は、左右方向を長辺とする長方形状に形成される。内気吸込口(15c)は、室内空気を吸い込むための開口である。内気吸込口(15c)は、室内空間(5)と排気路(14)の流入端とを互いに連通させる。
インナーパネル(15b)は、アウターパネル(15a)の上に重ねて配置される。インナーパネル(15b)には、3つの開口が形成される。第1開口(15d)は、インナーパネル(15b)における前側部分に形成される。第1開口(15d)は、アウターパネル(15a)の内気吸込口(15c)と上下方向に重なる位置に形成される。第1開口(15d)は、左右方向を長辺とする長方形状に形成される。第1開口(15d)は、後述するフィルタ(23)と上下方向に重なる位置に形成される。
第2開口(15e)は、インナーパネル(15b)における第1開口(15d)の後側に形成される。第2開口(15e)は、左右方向を長辺とする長方形状に形成される。第2開口(15e)は、後述する全熱交換器(21)と上下方向に重なる位置に形成される。第3開口(15f)は、インナーパネル(15b)における第1開口(15d)および第2開口(15e)の右側に形成される。第3開口(15f)は、前後方向を長辺とする長方形状に形成される。第3開口(15f)は、利用側電装品箱(70)と上下方向に重なる位置に形成される。
図8に示すように、インナーパネル(15b)とアウターパネル(15a)との間には、上下方向に僅かな空間であるパネル空間(16)が形成される。内気吸込口(15c)から流入した室内空気は、パネル空間(16)および第2開口(15e)を経由して、全熱交換器(21)に流入する。
(4-2)全熱交換器ユニット
図7および図8に示すように、全熱交換器ユニット(20)は、ケーシング(12)の内部空間における前側に配置される。全熱交換器ユニット(20)は、前側ダクト固定部材(17)の後方に隣接して配置される。全熱交換器ユニット(20)は、点検口(19)の上方に配置される。全熱交換器ユニット(20)は、第1収容部(22)、全熱交換器(21)、およびフィルタ(23)を有する。第1収容部(22)には、全熱交換器(21)とフィルタ(23)が収容される。
(4-2-1)第1収容部
第1収容部(22)は、中空の略直方体状に形成される。第1収容部(22)の上下方向の長さは、ケーシング(12)の内部空間の上下方向の長さと略同じである。第1収容部(22)は、下面が開放されている。第1収容部(22)は、発泡スチロールで構成される。
(4-2-2)全熱交換器
全熱交換器(21)は、本開示の第1熱交換器に対応する。全熱交換器(21)は、第1収容部(22)の内部における後側に収容される。全熱交換器(21)は、給気路(13)を流れる空気と排気路(14)を流れる空気とを熱交換させる。図8に模式的に示すように、全熱交換器(21)の内部には、給気側内部流路(21a)および排気側内部流路(21b)が形成される。給気側内部流路(21a)と排気側内部流路(21b)とは、互いに直交する。
全熱交換器(21)は、排気側内部流路(21b)の流入面が、内気吸込口(15c)の開口面に沿うように配置される。排気側内部流路(21b)を流れる空気は、下から上に向かって流れる。言い換えると、排気側内部流路(21b)を流れる空気は、略鉛直方向に流れる。給気側内部流路(21a)を流れる空気は、前から後ろに向かって流れる。給気側内部流路(21a)を流れる空気は、略水平方向に流れる。
全熱交換器(21)は、給気側内部流路(21a)の空気と排気側内部流路(21b)の空気との間で熱を移動させる。全熱交換器(21)は、給気側内部流路(21a)の空気と排気側内部流路(21b)の空気との間で水分を移動させる。このように、全熱交換器(21)は、給気側内部流路(21a)の空気と排気側内部流路(21b)の空気との間で、潜熱および顕熱を交換させる。
全熱交換器(21)と第1収容部(22)の上面との間には、全熱交換上部空間(24)が形成される。全熱交換上部空間(24)は、全熱交換器(21)の上側に形成される。全熱交換上部空間(24)には、全熱交換器(21)の排気側内部流路(21b)を通過した空気が流入する。
(4-2-3)フィルタ
図8に示すように、フィルタ(23)は、第1収容部(22)の内部における全熱交換器(21)の前方に配置される。フィルタ(23)は、給気路(13)における全熱交換器(21)の上流側に配置される。フィルタ(23)は、室外空気(OA)中の塵埃を捕集する。
(4-2-4)第1流入口、第2流入口
第1収容部(22)の前側面には、略矩形状の第1流入口(25)が形成される。第1流入口(25)は、第1収容部(22)の内部空間に連通する。第1流入口(25)は、前側ダクト固定部材(17)の第1ダクト接続部(C1)を介して、外気ダクト(D1)に連通する。第1流入口(25)に流入した室外空気は、フィルタ(23)を通過して、全熱交換器(21)の給気側内部流路(21a)に流入する。
第1収容部(22)の下面には、室内パネル(15)のインナーパネル(15b)が配置されている。インナーパネル(15b)の第2開口(15e)が、第1収容部(22)の第2流入口(26)を構成する。第2流入口(26)は、第1収容部(22)の内部空間に連通する。第2流入口(26)は、パネル空間(16)を介して、アウターパネル(15a)の内気吸込口(15c)に連通する。第2流入口(26)に流入した室内空気は、全熱交換器(21)の排気側内部流路(21b)に流入する。
(4-3)ファンユニット
図7および図8に示すように、ファンユニット(F)は、ケーシング(12)の内部空間における全熱交換器ユニット(20)の後方に隣接して配置される。ファンユニット(F)は、下板(12b)の上方に配置される。ファンユニット(F)は、左右方向に延びる略直方体状に形成される。ファンユニット(F)の上下方向の長さは、ケーシング(12)の内部空間の上下方向の長さと略同じである。ファンユニット(F)は、その右側面の一部が右側方に突出している。ファンユニット(F)の前端部には、開口が形成される。この開口には、全熱交換器(21)の後端部が挿入されている。
ファンユニット(F)は、給気ファン(30)および排気ファン(40)を有する。ファンユニット(F)において給気ファン(30)と排気ファン(40)とは、上下方向に重なって配置される。排気ファン(40)は、給気ファン(30)の上側に配置される。
(4-3-1)排気ファン
排気ファン(40)は、排気路(14)の空気を搬送する。排気ファン(40)は、排気側ハウジング(41)と、排気側ハウジング(41)に収容される第1羽根車(42)と、第1羽根車(42)を回転させる第1モータ(M1)とを有する。
排気側ハウジング(41)は、樹脂で構成される。排気側ハウジング(41)は、上下方向に薄い略直方体状に形成される。排気側ハウジング(41)の上部には、第1仕切部(41a)が形成される。第1仕切部(41a)は、排気側ハウジング(41)の上部に形成される排気側吸込空間(44)と、排気側ハウジング(41)の下部に形成される排気ファン収容空間(43)とを仕切る。排気側吸込空間(44)は、略直方体状の空間である。排気側吸込空間(44)は、全熱交換上部空間(24)に連通する。排気ファン収容空間(43)には、第1羽根車(42)が配置される。排気ファン収容空間(43)は、略円柱状の空間である。
第1仕切部(41a)には、該第1仕切部(41a)を上下方向に貫通する第1吸込口(45)が形成される。第1吸込口(45)は、排気側吸込空間(44)と排気ファン収容空間(43)とを連通させる。
排気ファン(40)は、排気路(14)に配置される。排気ファン(40)は、シロッコ型の遠心ファンである。排気ファン(40)は、その回転軸が上下方向に沿って配置される横置き型である。排気ファン(40)は、ターボ型の遠心ファンであってもよい。
第1羽根車(42)は、第1モータ(M1)によって駆動される。第1モータ(M1)は、排気側ハウジング(41)の下面に固定される。第1モータ(M1)の回転数は、可変である。第1モータ(M1)は、回転数が調節されるDCファンモータである。排気ファン(40)は、その風量が可変に構成される。
排気側ハウジング(41)の第1仕切部(41a)の前側部分には、第2仕切部(41b)が形成される。第2仕切部(41b)は、第2仕切部(41b)の上側に形成された排気側吸込空間(44)と、第2仕切部(41b)の下方に形成される導入空間(G)とを仕切る。導入空間(G)は、ファンユニット(F)の前端部と全熱交換器(21)における給気側内部流路(21a)の流出面との間に形成される。
排気側ハウジング(41)における排気側吸込空間(44)の流入面の左側方には、排気側吹出口(48)が形成される。排気側吹出口(48)は、上下方向に細長い略矩形状の開口である。排気側吹出口(48)は、排気ファン収容空間(43)の左側から延びる排気側中継通路(47)を介して、排気ファン収容空間(43)と連通する。
(4-3-2)給気ファン
給気ファン(30)は、給気路(13)の空気を搬送する。給気ファン(30)は、給気側ハウジング(31)と、給気側ハウジング(31)に収容される第2羽根車(32)と、第2羽根車(32)を回転させる第2モータ(M2)とを有する。
給気側ハウジング(31)は、樹脂で構成される。給気側ハウジング(31)は、上下方向に薄い略直方体状に形成される。給気側ハウジング(31)は、排気側ハウジング(41)と締結部材を介して締結されている。給気側ハウジング(31)は、上面視において排気側ハウジング(41)と外形が同じである。給気側ハウジング(31)の上下方向の長さは、排気側ハウジング(41)の上下方向の長さよりも大きい。言い換えると、給気側ハウジング(31)の上端は、ケーシング(12)の上下方向における中央よりも上側に位置する。
給気側ハウジング(31)の下部には、第3仕切部(33)が形成される。第3仕切部(33)は、給気側ハウジング(31)の上部に形成される給気ファン収容空間(34)と、給気側ハウジング(31)の下部に形成される給気側吸込空間(35)とを仕切る。給気側吸込空間(35)は、略直方体状の空間である。給気側吸込空間(35)は、導入空間(G)に連通する。給気ファン収容空間(34)には、第2羽根車(32)が配置される。給気ファン収容空間(34)は、略円柱状の空間である。
第3仕切部(33)には、該第3仕切部(33)を上下方向に貫通する第2吸込口(36)が形成される。第2吸込口(36)は、給気側吸込空間(35)と給気ファン収容空間(34)とを連通させる。給気側吸込空間(35)の上下方向の長さは、排気側吸込空間(44)の上下方向の長さよりも長い。
給気ファン(30)は、給気路(13)に配置される。給気ファン(30)は、シロッコ型の遠心ファンである。給気ファン(30)は、その回転軸が上下方向に沿って配置される横置き型である。第2羽根車(32)の回転軸は、第1羽根車(42)の回転軸と上下方向に重なる位置に配置されていない。第2羽根車(32)の回転軸は、第1羽根車(42)の回転軸よりも後側且つ右側に配置される。給気ファン(30)は、ターボ型の遠心ファンであってもよい。
第2羽根車(32)は、第2モータ(M2)によって駆動される。第2モータ(M2)は、給気側ハウジング(31)の上面に固定される。第2モータ(M2)の回転数は可変である。第2モータ(M2)は、回転数が調節されるDCファンモータである。給気ファン(30)は、その風量が可変に構成される。
給気側ハウジング(31)の後側面における左側方には、給気側吹出口(37)が形成される。給気側吹出口(37)は、左右方向を長辺とする略矩形状の開口である。給気側吹出口(37)は、給気ファン収容空間(34)の左側から延びる給気側中継通路(図示省略)を介して、給気ファン収容空間(34)と連通する。
(4-4)利用熱交換器ユニット
利用熱交換器ユニット(50)は、ケーシング(12)の内部空間におけるファンユニット(F)の後方に隣接して配置される。利用熱交換器ユニット(50)は、ファンユニット(F)と後側ダクト固定部材(18)との間に配置される。利用熱交換器ユニット(50)は、下板(12b)の上方に配置される。利用熱交換器ユニット(50)は、第2収容部(51)、利用熱交換器(52)、ポンプ(60)、排水管(62)、および冷媒配管(56,58)を有する。第2収容部(51)には、利用熱交換器(52)、ポンプ(60)、排水管(62)、および冷媒配管(56,58)が収容される。
(4-4-1)第2収容部
第2収容部(51)は、略L字の箱状に形成される。第2収容部(51)の上面は、略L字状に形成される。第2収容部(51)の上面は、後方に延びた後に左側方に延びる。第2収容部(51)は、その下面が開放されている。第2収容部(51)の左右方向の長さは、ケーシング(12)の内部空間の左右方向の長さと略同じである。第2収容部(51)は、樹脂で構成される。第2収容部(51)の下側には、後述するドレンパン(64)が配置される。
第2収容部(51)およびドレンパン(64)で囲まれる空間は、後述する利用熱交換器(52)の第1熱交換部(52a)および第2熱交換部(52b)が配置される熱交換部収容空間(54)と、ポンプ(60)、排水管(62)、および冷媒配管(56,58)が配置される配管空間(55)とに区分される。配管空間(55)は、第2収容部(51)における右側方の前端から後端に亘って形成される。熱交換部収容空間(54)は、第2収容部(51)における配管空間(55)以外の部分である。
(4-4-2)利用熱交換器
利用熱交換器(52)は、本開示の第2熱交換器に対応する。利用熱交換器(52)は、給気路(13)における全熱交換器(21)の下流側に配置される。利用熱交換器(52)は、第1熱交換部(52a)、第2熱交換部(52b)、および減圧弁(52c)を有する。図2に示すように、第1熱交換部(52a)および第2熱交換部(52b)は、減圧弁(52c)が設けられた冷媒配管(56,58)を介して接続される。
第1熱交換部(52a)および第2熱交換部(52b)は、その内部を流れる冷媒と、給気路(13)を流れる空気とを熱交換させる。第1熱交換部(52a)および第2熱交換部(52b)は、フィンアンドチューブ式の空気熱交換器である。図7に示すように、第1熱交換部(52a)および第2熱交換部(52b)は、多数のフィン(図示省略)と伝熱管(53)とを有する。伝熱管(53)は、多数のフィンの配列方向に延びる。伝熱管(53)の内部には、冷媒が流れる。第1熱交換部(52a)はフィンの前側部分で構成され、第2熱交換部(52b)は、フィンの後側部分で構成させる。
第1熱交換部(52a)および第2熱交換部(52b)は、鉛直方向に沿って延びるように配置される。第1熱交換部(52a)および第2熱交換部(52b)の上部は、第2収容部(51)の上面に支持される。第1熱交換部(52a)および第2熱交換部(52b)の下部は、ドレンパン(64)に支持される。
減圧弁(52c)は、冷媒を減圧する。減圧弁(52c)は、その開度が調節可能な電子膨張弁である。減圧弁(52c)は、電磁弁であってもよい。減圧弁(52c)が電磁弁である場合、減圧弁(52c)は、全開状態と、冷媒を減圧するように開度を小さくする状態とに切り換わる。減圧弁(52c)は、配管空間(55)の中央部分に配置される。
(4-4-3)冷媒配管
第1熱交換部(52a)には、第1冷媒配管(56)の一端が接続される。第1冷媒配管(56)の他端には、第1冷媒管接続部(57)を介して、第1連絡配管(86)の一端が接続される。第2熱交換部(52b)には、第2冷媒配管(58)の一端が接続される。第2冷媒配管(58)の他端には、第2冷媒管接続部(59)を介して、第2連絡配管(87)の一端が接続される。第1冷媒配管(56)および第2冷媒配管(58)は、本開示の連絡配管に対応する。
第1冷媒配管(56)および第2冷媒配管(58)は、配管空間(55)に配置される。第1冷媒配管(56)および第2冷媒配管(58)は、それぞれが対応する熱交換部(52a,52b)から第2収容部(51)の後端に向かって延びる。
第1冷媒管接続部(57)および第2冷媒管接続部(59)は、第2収容部(51)の後側面およびケーシング(12)の後側面を貫通して、ケーシング(12)の外部に延びる。第1冷媒管接続部(57)および第2冷媒管接続部(59)は、第2収容部(51)の後側面に固定される。言い換えると、第1冷媒管接続部(57)および第2冷媒管接続部(59)は、第2収容部(51)の後側面から後方に突出する。第1冷媒管接続部(57)は、第2冷媒管接続部(59)の上側かつ右側に配置される。第1冷媒管接続部(57)および第2冷媒管接続部(59)は、排水管接続部(63)よりも下側に配置される。
(4-4-4)ポンプ、排水管
図7に示すように、ポンプ(60)は、第2収容部(51)の配管空間(55)に配置される。ポンプ(60)は、配管空間(55)における減圧弁(52c)よりも前側に配置される。ポンプ(60)は、ドレンパン(64)の上方に配置される。ポンプ(60)は、ファンユニット(F)の右側方に配置される。ポンプ(60)は、その下部からドレンパン(64)の水を吸い上げる。
ポンプ(60)の右側方には、フロートスイッチ(61)が配置される。フロートスイッチ(61)は、ドレンパン(64)内の水位を検出する。ポンプ(60)は、フロートスイッチ(61)によって検出された水位に基づいて制御される。
ポンプ(60)には、排水管(62)が接続される。排水管(62)は、配管空間(55)に配置される。排水管(62)は、ポンプ(60)から第2収容部(51)の後端に向かって延びる。排水管(62)は、第2収容部(51)の後側面に設けられた排水管接続部(63)に接続される。排水管接続部(63)は、第2収容部(51)の後側面およびケーシング(12)の後側面を貫通して、ケーシング(12)の外部に延びる。排水管接続部(63)は、第2収容部(51)の後側面に固定される。排水管接続部(63)は、ポンプ(60)よりも上側に配置される。
ポンプ(60)が運転されると、ドレンパン(64)に溜まった水がポンプ(60)の下部から吸い込まれ、排水管(62)および排水管接続部(63)を経由してケーシング(12)の外部へ排出される。
(4-4-5)流入口、流出口
第2収容部(51)における第1熱交換部(52a)の前方には、左右方向を長辺とする略矩形状の流入口(51a)が形成される。第1熱交換部(52a)の全体は、第2収容部(51)の流入口(51a)から露出する。第2収容部(51)の流入口(51a)は、前後方向において、ファンユニット(F)の給気側吹出口(37)と重なる。
第2収容部(51)における第2熱交換部(52b)の後方には、左右方向を長辺とする略矩形状の流出口(51b)が形成される。第2熱交換部(52b)の全体は、第2収容部(51)の流出口(51b)から露出する。
(4-5)ドレンパン
換気ユニット(11)は、ドレンパン(64)を備える。図8に示すように、ドレンパン(64)は、ケーシング(12)の下板(12b)の上に配置される。ドレンパン(64)は、利用熱交換器ユニット(50)の下側に配置され、利用熱交換器ユニット(50)の下部を閉塞する。
ドレンパン(64)は、上側が開放された皿状に形成される。ドレンパン(64)は、利用熱交換器(52)の周囲で発生した凝縮水(ドレン水)を受ける。ドレンパン(64)では、排水管(62)を介して、ドレンパン(64)に溜まった凝縮水が排出される。ドレンパン(64)は、L字状に形成される。ドレンパン(64)は、後方に延びた後に左側方に延びる。ドレンパン(64)は、第2収容部(51)と上下方向に重なる。
(4-6)利用側電装品箱
利用側電装品箱(70)は、本開示の電装品箱に対応する。利用側電装品箱(70)は、ケーシング(12)の右側面に沿って配置される。利用側電装品箱(70)は、ケーシング(12)の前側面寄りに配置される。利用側電装品箱(70)は、全熱交換器ユニット(20)の右側に配置される。利用側電装品箱(70)の内部空間には、電気部品(図示省略)が収容される。電気部品は、電源基板、制御基板などを含む。
利用側電装品箱(70)は、連絡線(W)を介して、後述する熱源ユニット(80)の熱源側電装品箱(88)に接続される。連絡線(W)は、ケーシング(12)の前側板(12c)に形成された貫通孔(H)を通る。貫通孔(H)は、ケーシング(12)の前側板(12c)における第1ダクト接続部(C1)の右側の下部に形成される。
(4-7)排気ガイド
換気ユニット(11)は、排気ガイド(14a)を備える。排気ガイド(14a)は、排気ファン(40)から吹出された空気を第2ダクト接続部(C2)まで案内するための部材である。排気ガイド(14a)は、ファンユニット(F)の排気側吹出口(48)と前側ダクト固定部材(17)の第2ダクト接続部(C2)とを繋ぐ。排気ガイド(14a)は、ケーシング(12)の左側板(12f)に沿って配置される。排気ガイド(14a)は、全熱交換器ユニット(20)を介して、利用側電装品箱(70)と対向して配置される。
排気ガイド(14a)は、右側面が開放されたU字状に形成される。図9に示すように、排気ガイド(14a)の下面は、第2ダクト接続部(C2)に向かうに従ってケーシング(12)の下面に近づく。言い換えると、排気ガイド(14a)の下面は、下方に傾斜している。
(4-8)給気路および排気路
(4-8-1)給気路
給気路(13)は、給気路(13)のうち全熱交換器(21)の上流側の流路である第1給気流路(S1)および全熱交換器(21)の下流側の流路である第2給気流路(S2)と、全熱交換器(21)の給気側内部流路(21a)とで構成される。給気路(13)を流れる空気は、第1給気流路(S1)、全熱交換器(21)の給気側内部流路(21a)、および第2給気流路(S2)の順に流れる。
第1給気流路(S1)は、第1ダクト接続部(C1)の流入端から、第1収容部(22)の第1流入口(25)およびフィルタ(23)を経由して、全熱交換器(21)の前側面(流入面)までの流路である。
第2給気流路(S2)は、全熱交換器(21)の後側面(流出面)から、給気ファン(30)および利用熱交換器(52)を経由して、第3ダクト接続部(C3)の流出端までの流路である。具体的には、第2給気流路(S2)を流れる空気は、全熱交換器(21)の後側面から導入空間(G)へ流入した後、給気側吸込空間(35)に流れる。給気側吸込空間(35)に流入した空気は、第2吸込口(36)から第2羽根車(32)の内部に吸い込まれる。
第2羽根車(32)の内部に吸い込まれた空気は、給気側ハウジング(31)の給気側吹出口(37)を通過して、第2収容部(51)の流入口(51a)から第2収容部(51)に流入する。第2収容部(51)に流入した空気は、利用熱交換器(52)の第1熱交換部(52a)および第2熱交換部(52b)を順に通過して、第2収容部(51)の流出口(51b)から流出する。第2収容部(51)を流出した空気は、後側ダクト固定部材(18)に流入し、第3ダクト接続部(C3)の流出端から換気ユニット(11)の外部へ流れる。
(4-8-2)排気路
排気路(14)は、排気路(14)のうち全熱交換器(21)の上流側の流路である第1排気流路(E1)および全熱交換器(21)の下流側の流路である第2排気流路(E2)と、全熱交換器(21)の排気側内部流路(21b)とで構成される。排気路(14)を流れる空気は、第1排気流路(E1)、全熱交換器(21)の排気側内部流路(21b)、および第2排気流路(E2)の順に流れる。
第1排気流路(E1)は、室内パネル(15)の内気吸込口(15c)から全熱交換器(21)の下面(流入面)までの流路である。詳細には、第1排気流路(E1)は、アウターパネル(15a)の内気吸込口(15c)、パネル空間(16)、インナーパネル(15b)の第2開口(15e)、および全熱交換器(21)の下面に亘って延びる。
第2排気流路(E2)は、全熱交換器(21)の上面(流出面)から、排気ファン(40)および排気ガイド(14a)を経由して、第2ダクト接続部(C2)の流出端までの流路である。具体的には、第2排気流路(E2)を流れる空気は、全熱交換器(21)の上面から全熱交換上部空間(24)に流入した後、排気側吸込空間(44)に流入する。排気側吸込空間(44)に流入した空気は、第1吸込口(45)から第1羽根車(42)の内部に吸い込まれる。
第1羽根車(42)の内部に吸い込まれた空気は、排気ファン収容空間(43)、排気側中継通路(47)、および排気側吹出口(48)を経由して、排気ガイド(14a)の内部に流入する。排気ガイド(14a)を流出した空気は、前側ダクト固定部材(17)に流入し、第2ダクト接続部(C2)の流出端から換気ユニット(11)の外部に排出される。
(4-9)温湿度センサ
換気ユニット(11)は、3つの温湿度センサ(71,72,73)を備える。図3および図7に示すように、第1温湿度センサ(71)は、ケーシング(12)の前側板(12c)を貫通して固定される。第1温湿度センサ(71)は、ケーシング(12)の外部に露出する。第1温湿度センサ(71)は、ケーシング(12)の外部の温度および湿度を測定する。第1温湿度センサ(71)は、本開示の第1センサに対応する。
第1温湿度センサ(71)は、外気吸込口(o1)の近くに配置される。具体的には、第1温湿度センサ(71)は、第1ダクト接続部(C1)の右側方に配置される。第1温湿度センサ(71)が外気吸込口(o1)の近くに配置されることにより、外気吸込口(o1)周辺の結露の状態を把握できる。
第1温湿度センサ(71)は、利用側電装品箱(70)の近くに配置される。具体的には、第1温湿度センサ(71)は、利用側電装品箱(70)の前側に配置される。第1温湿度センサ(71)と利用側電装品箱(70)との間には、何も配置されていない。第1温湿度センサ(71)が利用側電装品箱(70)の近くに配置されることにより、第1温湿度センサ(71)と利用側電装品箱(70)との配線を容易にできる。
第2温湿度センサ(72)は、給気路(13)における全熱交換器(21)を通過した後の空気の温度および湿度を測定する。第2温湿度センサ(72)は、第2給気流路(S2)に配置される。詳細には、第2温湿度センサ(72)は、給気路(13)における全熱交換器(21)と利用熱交換器(52)との間に配置される。第2温湿度センサ(72)は、本開示の第2センサに対応する。
図7に示すように、第2温湿度センサ(72)は、全熱交換器(21)とファンユニット(F)の間に配置される。ここで、排気側ハウジング(41)の下面には、上方に窪む凹部が形成されている。凹部の内部空間は、導入空間(G)にだけ連通している。第2温湿度センサ(72)は、排気側ハウジング(41)の凹部に配置される。これにより、第2温湿度センサ(72)は、全熱交換器(21)の給気側内部流路(21a)を通過した後であり、給気ファン(30)に流入する前の空気を測定できる。
第3温湿度センサ(73)は、給気路(13)における全熱交換器(21)を通過する前の空気の温度および湿度を測定する。第3温湿度センサ(73)は、第1給気流路(S1)に配置される。図7に示すように、第3温湿度センサ(73)は、フィルタ(23)の上側に配置される。第3温湿度センサ(73)は、第1収容部(22)の上面を貫通して固定される。
(4-10)活性種供給部
換気ユニット(11)は、活性種供給部(74)を備える。活性種供給部(74)は、ストリーマ放電により活性種(例えば、ラジカル、オゾン、高速電子、励起分子など)を生成し供給する。この活性種は、空気中の被処理成分(有害成分や臭気成分など)と反応することにより、被処理成分が酸化分解されて除去される。
活性種供給部(74)は、給気路(13)に配置される。具体的には、活性種供給部(74)は、第2給気流路(S2)における導入空間(G)に配置される。活性種供給部(74)は、ケーシング(12)の左側板(12f)に沿って配置される。
(5)運転動作
換気装置(10)の運転動作について図2を参照しながら説明する。換気装置(10)は、冷房運転と暖房運転とを切り換えて行う。換気装置(10)は、再熱除湿運転を行う。図2では、冷房運転時の冷媒の流れを実線矢印で示し、暖房運転時の冷媒の流れを破線矢印で示している。
(5-1)冷房運転
冷房運転では、圧縮機(82)および熱源ファン(81)が運転し、切換機構(84)が第1状態となり、熱源熱交換器(83)が放熱器(厳密には、凝縮器)として機能し、利用熱交換器(52)が蒸発器として機能する。具体的には、膨張弁(85)の開度を小さくし、減圧弁(52c)を全開にすることによって、第1熱交換部(52a)および第2熱交換部(52b)が蒸発器として機能する。加えて、冷房運転では、給気ファン(30)および排気ファン(40)が運転する。
換気ユニット(11)では、排気ファン(40)の運転に伴い室内空気(RA)が第1排気流路(E1)に取り込まれる。給気ファン(30)の運転に伴い室外空気(OA)が第1給気流路(S1)に取り込まれる。第1給気流路(S1)の空気は、全熱交換器(21)の給気側内部流路(21a)を流れる。第1排気流路(E1)の空気は、全熱交換器(21)の排気側内部流路(21b)を流れる。
例えば夏季においては、図1に示す他の空気調和装置(A)により室内空間(5)が冷房される。この場合、室内空気(RA)の温度は室外空気(OA)の温度よりも低くなる。加えて、室内空気(RA)の湿度は室外空気(OA)の湿度よりも低くなる。このため、全熱交換器(21)では、給気側内部流路(21a)の空気が排気側内部流路(21b)の空気によって冷却される。同時に、全熱交換器(21)では、給気側内部流路(21a)の空気中の水分が排気側内部流路(21b)の空気へ移動する。
排気側内部流路(21b)から第2排気流路(E2)へ流出した空気は、排気ダクト(D2)を流れ、排出空気(EA)として室外空間(6)へ排出される。
給気側内部流路(21a)において冷却および除湿された空気は、第2給気流路(S2)に流出する。この空気は、利用熱交換器(52)の第1熱交換部(52a)および第2熱交換部(52b)によって冷却される。冷却された空気は、給気ダクト(D3)を流れ、供給空気(SA)として室内空間(5)へ供給される。
(5-2)暖房運転
暖房運転では、圧縮機(82)および熱源ファン(81)が運転し、切換機構(84)が第2状態となり、熱源熱交換器(83)が蒸発器として機能し、利用熱交換器(52)が放熱器(厳密には、凝縮器)として機能する。具体的には、膨張弁(85)の開度を小さくし、減圧弁(52c)を全開にすることによって、第1熱交換部(52a)および第2熱交換部(52b)が凝縮器として機能する。加えて、暖房運転では、給気ファン(30)および排気ファン(40)が運転する。
暖房運転時の冷媒回路(R)は、第2冷凍サイクルを行う。第2冷凍サイクルでは、利用熱交換器(52)が放熱器として機能し、熱源熱交換器(83)が蒸発器として機能する。
例えば冬季においては、図1に示す他の空気調和装置(A)により室内空間(5)が暖房される。この場合、室内空気(RA)の温度は室外空気(OA)の温度よりも高くなる。加えて、室内空気(RA)の湿度は室外空気(OA)の湿度よりも高くなる。このため、全熱交換器(21)では、給気側内部流路(21a)の空気が排気側内部流路(21b)の空気によって加熱される。同時に、全熱交換器(21)では、排気側内部流路(21b)の空気中の水分が給気側内部流路(21a)の空気へ移動する。
排気側内部流路(21b)から第2排気流路(E2)へ流出した空気は、排気ダクト(D2)を流れ、排出空気(EA)として室外空間(6)へ排出される。
給気側内部流路(21a)において加熱および加湿された空気は、第2給気流路(S2)に流出する。この空気は、利用熱交換器(52)の第1熱交換部(52a)および第2熱交換部(52b)によって加熱される。加熱された空気は、給気ダクト(D3)を流れ、供給空気(SA)として室内空間(5)へ供給される。
(5-3)再熱除湿運転
再熱除湿運転では、圧縮機(82)および熱源ファン(81)が運転し、切換機構(84)が第1状態となり、熱源熱交換器(83)が放熱器(厳密には、凝縮器)として機能し、利用熱交換器(52)の一部が蒸発器として機能する。具体的には、膨張弁(85)を全開にし、減圧弁(52c)の開度を小さくすることによって、第1熱交換部(52a)が蒸発器として機能し、第2熱交換部(52b)が放熱器(厳密には、凝縮器)として機能する。加えて、冷房運転では、給気ファン(30)および排気ファン(40)が運転する。
例えば夏季においては、冷房運転時と同様に、全熱交換器(21)では、給気側内部流路(21a)の空気が排気側内部流路(21b)の空気によって冷却される。同時に、全熱交換器(21)では、給気側内部流路(21a)の空気中の水分が排気側内部流路(21b)の空気へ移動する。給気側内部流路(21a)において冷却および除湿された空気は、第2給気流路(S2)に流出する。この空気は、利用熱交換器(52)の第1熱交換部(52a)において露点温度以下まで冷却される。これにより、空気中の水分が結露し、この空気が除湿される。
第1熱交換部(52a)を通過して除湿された空気の温度は過剰に低くなる。そのため、第1熱交換部(52a)で冷却された空気をそのまま室内空間(5)に供給してしまうと、室内空間(5)の快適性を損なう場合がある。そこで、第1熱交換部(52a)で冷却された空気を第2熱交換部(52b)において加熱する。これにより、全熱交換器(21)において冷却および除湿された空気の相対湿度が下がるとともに、その空気の温度を快適な温度に調節できる。第2熱交換部(52b)で加熱された空気は、給気ダクト(D3)を流れ、供給空気(SA)として室内空間(5)へ供給される。
(6)電装収容空間および配管空間の配置関係
図7に示すように、ケーシング(12)内における全熱交換器ユニット(20)の右側方には、電装収容空間(75)が形成される。電装収容空間(75)には、利用側電装品箱(70)が配置される。電装収容空間(75)は、前後方向に延びる略直方体状の空間である。具体的には、電装収容空間(75)は、全熱交換器ユニット(20)と右側板(12e)との間に形成される。電装収容空間(75)は、全熱交換器ユニット(20)の前端から後端に亘って形成される。電装収容空間(75)は、ケーシング(12)の下面から上面に亘って形成される。電装収容空間(75)は、本開示の第1空間に対応する。
図7に示すように、電装収容空間(75)の後方には、第2収容部(51)の配管空間(55)が形成されている。配管空間(55)は、本開示の第2空間に対応する。電装収容空間(75)および配管空間(55)は、ケーシング(12)の右側面(右側板(12e))に沿って配置される。
ケーシング(12)内において、利用熱交換器(52)とケーシング(12)の右側板(12e)との間に冷媒配管(56,58)および排水管(62)を配置すると、この配管類が配置された配管空間(55)の前方に空間ができてしまい、デッドスペースが形成されてしまう。そこで、配管空間(55)の前方に電装収容空間(75)を形成することにより、電装品箱(70)をケーシング(12)内に収容することができるとともに、右側板(12e)に沿って形成されるデッドスペースを有効に利用できる。
ここで、ケーシング(12)の右側面(右側板(12e))は、前後方向(第1方向)を長辺とし、上下方向(第2方向)を短辺とする平板である。ケーシング(12)の右側面(右側板(12e))は、本開示の第1面に対応する。電装収容空間(75)および配管空間(55)は、第1方向である前後方向に並んでいる。言い換えると、電装収容空間(75)および配管空間(55)は、前後方向に見た場合に、重なっている。電装収容空間(75)および配管空間(55)が前後方向に並んで形成されることにより、例えば、電装収容空間(75)および配管空間(55)を上下方向に並べた構成と比べ、ケーシング(12)を上下方向に小型化できる。
電装収容空間(75)と第2収容部(51)内の配管空間(55)との間には、作業空間(B)が形成される。作業空間(B)は、ポンプ(60)などから延びる配線を電装品箱(70)内の制御基板に接続する作業を行う際に使用される空間である。作業空間(B)は、何も配置されていない空間である。作業空間(B)は、ケーシング(12)の右側板(12e)に沿って形成される。作業空間(B)が形成されることにより、配管空間(55)側から延びる配線を電装品箱(70)に接続する作業を容易にすることができる。作業空間(B)は、本開示の第3空間に対応する。
本実施形態では、ケーシング(12)の内部は、左側板(12f)側に全熱交換器(21)、ファンユニット(F)、および利用熱交換器(52)が配置され、給気路(13)および排気路(14)が形成される。一方、ケーシング(12)内における右側板(12e)側には、冷媒配管(56,58)、排水管(62)、ポンプ(60)、減圧弁(52c)、および電装品箱(70)といった部品がまとめて配置されている。
(7)電装収容空間および排気路の配置関係
図7に示すように、排気ガイド(14a)の内部には、第1流路(P1)が形成される。第1流路(P1)は、排気路(14)の一部である。詳細には、第1流路(P1)は、第2排気流路(E2)における流出側の流路である。図9に示すように、第1流路(P1)は、下流側に向かうに従って徐々にその断面積が増加する。
ここで、ケーシング(12)の左側面(左側板(12f))は、前後方向(第1方向)を長辺とし、上下方向(第2方向)を短辺とする平板である。ケーシング(12)の左側面(左側板(12f))は、本開示の第2面に対応する。第1流路(P1)は、左側面に沿って形成される。第1流路(P1)は、全熱交換器ユニット(20)を介して、電装収容空間(75)と対向する位置に形成される。言い換えると、第1流路(P1)と電装収容空間(75)とで全熱交換器ユニット(20)を挟んでいる。第1流路(P1)、全熱交換器ユニット(20)、電装収容空間(75)は、左右方向に重なっている。
このように第1流路(P1)が形成されることにより、例えば第1流路(P1)および電装収容空間(75)を上下方向に重ねて配置する構成と比べて、第1流路(P1)と電装品箱(70)とが上下方向に干渉することがない。これにより、図9に示すように、第1流路(P1)を上下方向に大きく形成することができる。その結果、排気路(14)の圧力損失を低減できる。
(8)利用側電装品箱および周辺部品の配置関係
図7に示すように、電装収容空間(75)は、ケーシング(12)内における前側面(前側板(12c))寄りに形成される。ケーシング(12)の前側板(12c)には、外気吸込口(o1)が形成されている。これにより、利用側電装品箱(70)をケーシング(12)の前側板(12c)の近くに配置できる。ケーシング(12)の前側面(前側板(12c))は、本開示の第3面に対応する。
図3および図7に示すように、第1温湿度センサ(71)は、前側板(12c)の右側上部を貫通して配置される。第1温湿度センサ(71)は、外気吸込口(o1)の近くに配置される。具体的には、第1温湿度センサ(71)は、第1ダクト接続部(C1)の右側方に配置される。第1温湿度センサ(71)が外気吸込口(o1)の近くに配置されることにより、外気吸込口(o1)周辺の結露の状態を把握できる。
第1温湿度センサ(71)は、電装収容空間(75)に配置された利用側電装品箱(70)の近くに設けられる。具体的には、第1温湿度センサ(71)は、利用側電装品箱(70)の前側に配置される。第1温湿度センサ(71)と利用側電装品箱(70)との間には、何も配置されていない。第1温湿度センサ(71)が利用側電装品箱(70)の近くに配置されることにより、第1温湿度センサ(71)と利用側電装品箱(70)との配線を容易にできる。
図3に示すように、ケーシング(12)の前側板(12c)における第1温湿度センサ(71)の下側には、貫通孔(H)が形成されている。言い換えると、貫通孔(H)は、利用側電装品箱(70)の近くに形成されている。貫通孔(H)には、利用側電装品箱(70)と熱源側電装品箱(88)とを繋ぐ連絡線(W)が通る。
このようにケーシング(12)の前側板(12c)に貫通孔(H)が形成されることにより、貫通孔(H)と利用側電装品箱(70)とが近いので、連絡線(W)の取り回しがしやすい。そのため、連絡線(W)と利用側電装品箱(70)内の制御基板との配線が容易にできる。
(9)特徴
(9-1)
ケーシング(12)内において利用側電装品箱(70)が配置される電装収容空間(75)と排水管(62)および冷媒配管(56,58)が配置される配管空間(55)とが、ケーシング(12)の右側板(12e)に沿うとともに前後方向に並んで形成される。
この構成により、ケーシング(12)の右側板(12e)に沿って形成される空間を有効利用して電装品箱(70)をケーシング(12)内に配置できるとともに、ケーシング(12)を上下方向に小型化できる。これにより、換気ユニット(11)の大型化を抑制できる。
(9-2)
配管空間(55)には、排水管(62)および冷媒配管(56,58)が配置される。この構成により、配管空間(55)に、排水管(62)および冷媒配管(56,58)のいずれか一方を配置する構成に比べ、ケーシング(12)の右側板(12e)に沿う空間をより有効に利用できる。その結果、換気ユニット(11)の大型化を抑制できる。
(9-3)
排気路(14)は、ケーシング(12)の左側板(12f)に沿う第1流路(P1)を含む。この構成により、例えば第1流路(P1)と電装収容空間(75)とを上下方向に重ねて配置する構成に比べ、第1流路(P1)と利用側電装品箱(70)とが上下方向に干渉しないので、第1流路(P1)を上下方向に大きく形成できる。これにより、排気路(14)の圧力損失を低減できる。
(9-4)
電装収容空間(75)は、ケーシング(12)の前側板(12c)寄りに形成される。この構成により、電装品箱(70)をケーシング(12)の前側板(12c)の近くに配置できる。これにより、全熱交換器(21)の右側方の空間を有効に利用できる。
(9-5)
第1温湿度センサ(71)は、ケーシング(12)の外部の温度および湿度を測定する。第1温湿度センサ(71)は、外気吸込口(o1)の付近に配置される。この構成により、第1温湿度センサ(71)によって外気吸込口(o1)周辺の結露の状態を把握できる。加えて、ケーシング(12)の前側板(12c)に外気吸込口(o1)が形成され、この外気吸込口(o1)の付近に第1温湿度センサ(71)が配置されるので、第1温湿度センサ(71)は、電装収容空間(75)の近くに配置される。これにより、第1温湿度センサ(71)と利用側電装品箱(70)内の制御基板とを接続する配線の取り回しがしやすくなる。その結果、第1温湿度センサ(71)と利用側電装品箱(70)との配線を容易にできる。
(9-6)
ケーシング(12)の前側板(12c)には、連絡線(W)が通る貫通孔(H)が形成される。この構成により、貫通孔(H)の近くに利用側電装品箱(70)が配置される。その結果、連絡線(W)の取り回しがしやすくなり、連絡線(W)と利用側電装品箱(70)との配線を容易にできる。
(9-7)
給気路(13)の温度および湿度を測定する第2温湿度センサ(72)は、給気路(13)における全熱交換器(21)の下流側に配置される。この構成により、第2温湿度センサ(72)によって、全熱交換器(21)を通過した後の空気の温度および湿度を測定できる。これにより、室内空間(5)の温度および湿度を適切に調節できる。
(9-8)
電装収容空間(75)と配管空間(55)との間に作業空間(B)が形成される。この構成により、配管空間(55)側から延びる配線を利用側電装品箱(70)内の制御基板に接続する作業を容易にできる。
(10)その他の実施形態
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
配管空間(55)には、排水管(62)および冷媒配管(56,58)の少なくとも一方が配置されていればよい。
換気ユニット(11)は、第3温湿度センサ(73)を備えなくてもよい。
電装収容空間(75)と配管空間(55)とが沿う面は、ケーシング(12)の左側板(12f)であってもよい。この場合、例えば上述した実施形態の換気装置の左右を反転させた構成とする。この構成では、第2排気流路(E2)の第1流路(P1)は、右側板(12e)に沿って形成される。
第1熱交換器(21)は、給気路(13)を流れる空気と、排気路(14)を流れる空気の顕熱のみを交換する顕熱交換器であってもよい。
上記実施形態の換気ユニット(11)は、横置き式の換気ユニットであったが、縦置き式の換気ユニットでもよい。縦置き式の換気ユニットは、ケーシング(12)の長手方向が略鉛直方向となる姿勢で配置される。縦置き式の換気ユニットは、例えば、建物の内壁の裏側に形成される空間に配置される。
以上、実施形態および変形例を説明したが、特許請求の範囲の趣旨および範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。また、以上の実施形態、変形例、その他の実施形態に係る要素を適宜組み合わせたり、置換したりしてもよい。
以上に述べた「第1」、「第2」、「第3」…という記載は、これらの記載が付与された語句を区別するために用いられており、その語句の数や順序までも限定するものではない。
以上説明したように、本開示は、換気装置について有用である。
10 換気装置
12 ケーシング
12c 前側板(第3面)
12e 右側板(第1面)
12f 左側板(第2面)
13 給気路
14 排気路
21 全熱交換器(第1熱交換器)
30 給気ファン
52 利用熱交換器(第2熱交換器)
55 配管空間(第2空間)
56,58 冷媒配管(連絡配管)
62 排水管
64 ドレンパン
70 利用側電装品箱(電装品箱)
71 第1温湿度センサ(第1センサ)
72 第2温湿度センサ(第2センサ)
75 電装収容空間(第1空間)
80 熱源ユニット
B 作業空間(第3空間)
H 貫通孔
o1 外気吸込口
OA 室外空気
P1 第1流路
RA 室内空気
W 連絡線

Claims (8)

  1. 室外空気を室内に供給する給気路(13)と室内空気を室外に排出する排気路(14)とが形成されるとともに、第1面(12e)および該第1面(12e)と対向する第2面(12f)を有するケーシング(12)と、
    前記給気路(13)の空気を搬送する給気ファン(30)と、
    前記給気路(13)を流れる空気と前記排気路(14)を流れる空気とを熱交換させる第1熱交換器(21)と、
    前記給気路(13)における前記第1熱交換器(21)の下流側に配置される第2熱交換器(52)と、
    前記第2熱交換器(52)の下側に配置され、排水管(62)を介してドレン水が排出されるドレンパン(64)と、
    前記ケーシング(12)内に配置され、電装品を収容する電装品箱(70)と、
    前記第2熱交換器(52)と連絡配管(56,58)を介して接続される熱源ユニット(80)とを備え、
    前記ケーシング(12)の前記第1面(12e)および前記第2面(12f)は、第1方向を長辺とし、該第1方向と直交する第2方向を短辺とする長方形状に形成され、
    前記ケーシング(12)内には、
    前記電装品箱(70)が配置される第1空間(75)と、
    前記排水管(62)または前記連絡配管(56,58)が配置される第2空間(55)とが形成され、
    前記第1空間(75)および前記第2空間(55)は、前記第1面(12e)に沿うとともに前記第1方向に並んで形成される
    換気装置。
  2. 前記第2空間(55)には、前記排水管(62)および前記連絡配管(56,58)が配置される
    請求項1に記載の換気装置。
  3. 前記排気路(14)は、前記第2面(12f)に沿う第1流路(P1)を含む
    請求項1又は2に記載の換気装置。
  4. 前記ケーシング(12)は、前記第1方向に対向する面のうち、室外空気を前記給気路(13)に導入するための外気吸込口(o1)が形成される第3面(12c)を有し、
    前記第1空間(75)は、前記第3面(12c)寄りに形成される
    請求項1~3のいずれか1つに記載の換気装置。
  5. 前記ケーシング(12)の外部の温度および湿度を測定する第1センサ(71)を備え、
    前記第1センサ(71)は、前記外気吸込口(o1)の付近に配置される
    請求項4に記載の換気装置。
  6. 前記電装品箱(70)は、連絡線(W)を介して前記熱源ユニット(80)と接続され、
    前記第3面(12c)には、前記連絡線(W)が通る貫通孔(H)が形成される
    請求項4または5に記載の換気装置。
  7. 前記給気路(13)の温度および湿度を測定する第2センサ(72)を備え、
    前記第2センサ(72)は、前記給気路(13)における前記第1熱交換器(21)の下流側に配置される
    請求項1~6のいずれか1つに記載の換気装置。
  8. 前記ケーシング(12)内には、前記第1空間(75)および前記第2空間(55)の間に第3空間(B)が形成される
    請求項1~7のいずれか1つに記載の換気装置。
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