JP2010002076A - 天井設置型空調室内機 - Google Patents

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竜彦 赤井
Yoshiteru Horikawa
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Abstract

【課題】天井設置型空調室内機において電装品箱の制御信号や比較的低い駆動電圧などに関する比較的電圧が低い部分を安全に取り扱えるようにし、作業効率を高める。
【解決手段】電装品箱30の第1領域Ar1には、数ボルトから数十ボルト程度の低電圧しか供給されないディップスイッチ35やコネクタ36などの電気部品群を取り付ける。電装品箱蓋31の下の第2領域Ar2には、200ボルト程度の高電圧が供給される端子盤61やメインプリント配線基板62のコネクタ63aなどの電気部品群を取り付ける。第1領域Ar1の下方の開口部75から手指を入れてディップスイッチ35などの電気部品群についての作業を行うことができる。一方、端子盤61などの電気部品には、開口部75からは手指が入らないため安全に作業を行うことができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、電装品箱を有する天井設置型空調室内機に関する。
天井設置型空調室内機においては、運転や制御を行うために、電源や制御信号の供給を受ける電気部品が電装品箱などに収められている。例えば、メンテナンスの作業性を向上するために、熱交換器の上流側空間に、各電気部品を収納した電装品箱を配置するものがある(特許文献1参照)。
天井設置型空調室内機の組み立て時や据え付け時には、基板などを収めた電装品箱を空調室内機のケース中に設置し数々の結線を行う。また、天井設置型空調室内機の動作確認を行うために試験や試運転を通電して行う場合がある。さらには、工場から出荷する前や建物への据え付け時には周囲の状況や使用者の要望に合わせて電装品箱内の電気部品の設定が必要になる。
特開平6‐307667号公報
電装品箱では空調室内機の制御のための各種センサーやリモートコントローラからの信号や風向板を動かす制御信号や比較的電圧の低い駆動用電圧などが取り扱われている。一方、天井設置型空調室内機の運転のために高電圧の電源の供給を受けていることから、制御信号や比較的低い電圧を用いる電気部品を取り扱う際にも危険を伴うことから注意して作業をする必要がある。天井設置型空調室内機においては、特に、天井に設置された状態のものに対して無理な姿勢での作業が発生するため、高電圧になる部分への十分な配慮が必要になる。
本発明の課題は、天井設置型空調室内機の電装品箱において制御信号や比較的低い駆動電圧などに関する比較的電圧が低い部分を安全に取り扱え、作業効率を高めた天井設置型空調室内機を提供することにある。
第1発明に係る天井設置型空調室内機は、室内に下面を向けて取り付けられるものであって、電装品箱と、第1電気部品群と、第2電気部品群とを備える。電装品箱は、下面に向って第1開口部を持つ。第1電気部品群は、第1開口部の上方にある電装品箱の内側の第1領域に取り付けられ、第1電圧より低い第2電圧が供給される。第2電気部品群は、第1電圧以上の電圧が供給される。また第2電気部品群は、第1領域に隣接し第1開口部から手指が侵入しない電装品箱の内側の第2領域に取り付けられる。
本発明によれば、第1開口部の上方の第1領域には低電圧(第2電圧未満)が供給される第1電気部品群を取り付け、手指が侵入しない第2領域には高電圧(第1電圧以上)が供給される第2電気部品群を取り付けている。それにより、手指が高電圧に触れることなく、第1電気部品群の取り扱いを行うことができる。
第2発明に係る天井設置型空調室内機は、第1発明の天井設置型空調室内機であって、電装品箱は、第2電気部品群を覆う第1蓋を有する。
本発明によれば、高電圧である第1電圧以上の電圧が供給される第2電気部品群を第1蓋という別部材によって覆うため、第1蓋を取り外せば、広い開口で下面側から第2電気部品群の組み立てができる。
第3発明に係る天井設置型空調室内機は、第1発明または第2発明の天井設置型空調室内機であって、電装品箱は、第1開口部の開閉を手指で行う第1開閉扉をさらに有する。第1電気部品群に含まれるコネクタ及び/またはディップスイッチは、第1開閉扉を開けたときに露出する位置に配置される。コネクタ及びディップスイッチには、第2電圧よりも高い電圧が印加されることはない。
本発明によれば、第1電気部品群のコネクタやディップスイッチには第2電圧より高い電圧は印加されない。一方、第1開口部の開閉を第1開閉扉によって手指で行えるので、第1電圧以上の電圧に触れることなく、コネクタやディップスイッチの接続や設定を行うことができる。
第4発明に係る天井設置型空調室内機は、第2発明の天井設置型空調室内機であって、第1蓋は、第1領域と第2領域との境界の下方を通り屈曲自在な薄肉部を持つ板部材で構成されている。薄肉部を境とする板部材の第1領域の側が第1開閉扉である。
本発明によれば、板部材に薄肉部を形成するという簡単な構成で第1開閉扉を形成できる。
第5発明に係る天井設置型空調室内機は、第4発明の天井設置型空調室内機であって、第1開閉扉を開閉できるように第2開閉扉を有し、少なくとも第1蓋の一部分を覆う化粧パネルをさらに備える。
本発明によれば、化粧パネルの取り外しを行わなくても、第2開閉扉を開けるだけで第1開閉扉を開閉できる。一方、化粧パネルを組み付けた後は、化粧パネルが第1蓋の一部分を覆っているため、誤って第1蓋があけられることがない。
第6発明に係る天井設置型空調室内機は、第1発明から第5発明のいずれかの天井設置型空調室内機であって、第2蓋が、電装品箱の下方に取り付けられている。第2蓋は、下面から見て第1開口部と重なる位置に第2開口部を有するとともに第2開口部の開閉を手指で行う第3開閉扉を有する。
本発明によれば、さらに第2蓋と第3開閉扉を設けることで、第1電気部品に対して作業ができる環境を作るための手間の増大を抑制しつつ、誤って第1電気部品群や第2電気部品群が露出する確率を小さくすることができる。
第7発明に係る天井設置型空調室内機は、第6発明の天井設置型空調室内機であって、第3開閉扉は、閉めたときに前記第1開閉扉に当接する凸部を持つ。
本発明によれば、凸部によって第1蓋を押さえることで閉鎖性を向上している。
第1発明では、第1電気部品群の取り扱い時に、第1開口部において手指が高電圧に触れることがないため、安全ですばやく第1電気部品群についての作業を行うことができる。
第2発明では、第1蓋を取れば、第2電気部品群に対する作業ができるため高電圧が掛かる部分への作業の利便性が向上する。
第3発明では、コネクタやディップスイッチの接続や設定を安全にすばやく行うことができる。
第4発明では、第1開閉扉の構成が簡単で第1開閉扉形成の手間が省ける。
第5発明では、化粧パネルにより安全性が向上する。
第6発明では、より安全に電気部品を設置することができる。
第7発明では、扉の閉鎖性が向上し、電気部品の劣化や誤動作を低減することができる。
(空気調和装置の全体構成)
本発明の一実施形態による電装品箱が搭載された空気調和装置の概観を図1に示す。この空気調和装置1は、室内の天井に埋め込まれる天井設置型空調室内機2と、室外に設置される空調室外機3とを備えている。空気調和装置1は、1つの空調室外機3に対して1つの天井設置型空調室内機2が設けられるタイプであり、冷媒配管、電送線及び通信線などを集合した集合連絡管4によって両者2,3が接続されている。天井設置型空調室内機2は本体5と化粧パネル10を備えており、天井設置型空調室内機2の本体5が天井に埋め込まれる。本実施形態は天井設置型空調室内機2の電装品箱周辺に関する発明に関するものであるので空調室外機3についての説明は省く。
(空気調和装置の室内機)
図2は天井に埋め込まれた天井設置型空調室内機2の外観を示す正面図である。空気調和装置1が設置されている室内の天井を見上げると、図2に示す天井設置型空調室内機2の化粧パネル10が見える。化粧パネル10には吸込口11が設けられている。吸込口11には、吸込口11を覆うように開閉パネル12が装着されている。開閉パネル12には多数の透孔13aが形成されている格子部13がある。この開閉パネル12は、格子部13と化粧蓋部14とが一体になって構成されており、回動して開けることができるつくりになっている。開閉パネル12が開いている状態は図11に示す。この化粧蓋部14には、開閉パネル12にあるような透孔13aは設けられておらず、化粧蓋部14は1枚の板状部材からなる。この開閉パネル12を開いた所が開口部19であり、開口部19には吸込口11以外に化粧蓋部14で蓋をされている部分が含まれる。
また、化粧パネル10には風向調節羽根15が配置されている。この風向調節羽根15は、天井設置型空調室内機2の運転停止時には化粧パネル10の吹出口16を閉じ、吹出口化粧板としての役目も果たす。天井設置型空調室内機2は、運転時に、風向調節羽根15を回動して吹出口16を開き、吸込口11から吸い込んだ空気を調和して吹出口16から吹き出す。風向調節羽根15以外にも、風向調節羽根15が調節する風向に対して垂直方向の風向を調節する風向調節羽根(図示省略)も設けられている。また、こられ風向調節羽15などを動かすために水平・垂直フラップスイングモータ(図示省略)が設けられている。
化粧パネル10において、化粧蓋部14の横には、サーミスタ用に設けられたサーミスタ用透孔17が設けられている。サーミスタ(図示省略)は、サーミスタ用透孔17を通じて室内の温度を測定する。また、化粧パネル10には、受光部18が設けられている。空気調和装置1をコントロールするためワイヤレスリモートコントローラから発せられた赤外線は、受光部18を通過して本体5の側に到達する。なお、赤外線の受光については後述する。
化粧パネル10の周囲部分10bと中央部分10aとは、分離可能に構成されている。化粧パネル10の中央部分10aは、天井設置型空調室内機2が天井に埋め込まれた状態で取り外し可能に構成されている。
(空調室内機に取り付けられている電装品箱)
(電装品箱の周辺)
図3は、化粧パネル10の中央部分10aを外した状態を示す天井設置型空調室内機2の部分拡大正面図である。受光プリント配線基板21とサービスパネルユニット23が天井設置型空調室内機2に取り付けられている。化粧パネル10の中央部分10aを外したことで、受光プリント配線基板21とサービスパネルユニット23が露出している。既に説明した受光部18を通過した赤外線は受光プリント配線基板21の上に配線された受光素子22で検出される。
また、天井設置型空調室内機2には、電装品箱30が装着されている。図3において、この電装品箱30は、サービスパネルユニット23からサービスパネル開閉扉がさらに外されているため開口部24を通して一部露出している。なお、サービスパネル開閉扉については後述する。受光プリント配線基板21はワイヤハーネス25で電装品箱30に接続されている。サーミスタ用透孔17を通して室温測定を行うサーミスタも同様に電装品箱30に接続されている。
図4は、サービスパネルユニット23を外した状態を示す天井設置型空調室内機2の部分拡大正面図である。図4に示す天井設置型空調室内機2は天井から取り外した状態である。図4に示すように本体5はケーシング50を備えている。化粧パネル10の周囲部分10bが取り外されることによってケーシング50が下面側から見える状態になっている。ケーシング50には、発泡スチロールからなる断熱部材27が収納されている。電装品箱30は、この断熱部材27に隣接して取り付けられている。図4においては、サービスパネルユニット23が取り外されることによって電装品箱30の電装品箱蓋31の全面が露出している。電装品箱30は、ビス51,52によってケーシング50に固定されている。
電装品箱30の電装品箱蓋31には、直線状の薄肉部が形成されており、その薄肉部で電装品箱蓋31を折り曲げることができる。図4には、薄肉部で電装品箱蓋31が90度折れ曲がった状態が示されており、即ち電装品箱開閉扉32が開いた状態になっている。電装品箱開閉扉32には、半抜き打出し部34が形成されている。この半抜き打出し部34に手指を引っ掛けて持ち上げることにより電装品箱開閉扉32を容易に開くことができる。半抜き打出し部34や薄肉部は、例えば電装品箱蓋31を形成する際にプレス加工により形成することができる。
(電装品箱の内部)
電装品箱開閉扉32が開くことによって、サービスプリント配線基板33が露出する。サービスプリント配線基板33には、ディップスイッチ35が取り付けられている。このディップスイッチ35を用いて、天井設置型空調室内機2のアドレスの設定や、例えば天井が高いことなど天井設置型空調室内機2の設置場所の環境に合わせた回路の設定を行うことができる。また、サービスプリント配線基板33には、コネクタ36,37,38,39,40が取り付けられている。これらコネクタ36,37,38,39,40は、水平・垂直フラップスイングモータへの接続、受光プリント配線基板21への接続、サーミスタへの接続、メインプリント配線基板などを行うためのものである。なお、メインプリント配線基板については後述する。また、サービスプリント配線基板33にはドレンポンプを強制的に動かすためのボタン41が取り付けられている。さらに、サービスプリント配線基板33にはダイオードやトランジスタなどの集積回路42が取り付けられている。このように、サービスプリント配線基板33上には、ディップスイッチ35、コネクタ36,37,38,39,40、ボタン41、および集積回路42などの第1電気部品群が取り付けられている。
これらモータやプリント配線基板や電子素子などとは比較的低い動作電圧や制御信号の入出力を行うため、サービスプリント配線基板33においては数ボルト〜数十ボルトの比較的低い電圧しか印加されず或いは発生しない。サービスプリント配線基板33で用いる定格電圧値は、DC75ボルト未満及びAC50ボルト未満である。さらに好ましくは、DC30ボルト未満およびAC30ボルト未満である。そのため、サービスプリント配線基板33に実装される電気部品群には、サービスプリント配線基板33の定格電圧より低い電圧(第2電圧)が供給される。
電装品箱蓋31は、一本のビス53により電装品箱30に取り付けられている。言い換えると、このビス53を一本取り外せば電装品箱蓋31を取り外して作業を行うことができる。
図5は、図4の状態から電装品箱蓋31を取り外した状態を示している。図5に示すように、電装品箱30において、天井設置型空調室内機2の下面から見える領域は、サービスプリント配線基板33が配置されている第1領域Ar1と、それに隣接する第2領域Ar2とからなっている。第2領域Ar2には、連絡電線60が接続される端子盤61及び、メインプリント配線基板62の一端が配置されている。メインプリント配線基板62の一端には、天井設置型空調室内機2の下面側すなわち電装品箱蓋31を開けると露出する側にコネクタ63a,63b,63c,63dなどが取り付けられている。端子盤61やメインプリント配線基板62のコネクタ63a,63b,63c,63dなどが第2電気部品群を構成している。
端子盤61には、200ボルトの電源を供給するための電線60a,60b、空調室外機3との信号の遣り取りを行うための電線60c、及びアース線64が接続されている。アース線64はサービスプリント配線基板33側に配置され、予期せぬ事態で手指が第1領域側から侵入しても安全な配置となっている。また、端子盤61には、温度ヒューズ65が取り付けられており、端子盤61の周辺が異常高温になるのを防止している。そのため、手指が高温で火傷を負うなどの危険性が低くなっている。また、第2領域Ar2のうち、端子盤61及び第1領域Ar1に隣接する、図5に斜線で示した第3領域Ar3には、電気が供給されるものは何も配置されていない。そのため、第3領域Ar3に誤って手指などが入っても電気に関連する危険が生じる可能性は極めて低い。
メインプリント配線基板62は、電装品箱30において、サービスプリント配線基板33に対して垂直になるような状態で第2領域Ar2のうち第1領域Ar1の反対側の位置に取り付けられている。そのため、メインプリント配線基板62に開口部75からは絶対に手指が届かない。
図6は、図2におけるI−I線断面図である。メインプリント配線基板62の一端が第2領域Ar2において露出するように配置するとともに作業に必要な露出部分(電装品箱蓋31で覆われた領域)を広くし、しかもできる限り電装品箱30の容積を小さくするため、電装品箱30は側面から見て略鍵形の形状になっている。メインプリント配線基板62は、端子盤61の連絡電線60に接続され、空気調和装置1の運転・停止などの主な操作を行わせるための配線が形成されている。また、運転に必要な室内温度などの情報や無線リモートコントローラからの指示を得るために、電装品箱30はサービスプリント配線基板33にも接続されている。ただし、サービスプリント配線基板33に200ボルトなどの高電圧が印加されないよう電源回路と制御回路はトランスやダイオードなどによって絶縁されている。メインプリント配線基板62で用いる定格電圧のうちサービスプリント配線基板33に対して絶縁されている電圧(第1電圧)は、定格値でAC200ボルト以上の電圧及びDC250V以上の電圧である。さらに好ましくは、AC100ボルト以上及びDC125ボルト以上の定格電圧である。そのため、第2電気部品群には、端子盤61のように高電圧(第1電圧)が供給されるものがあり、コネクタ63a,63b、63c、63dの中にも高電圧が供給されるものがある。一方、コネクタ63a,63b、63c、63dの中には、熱交換器の温度測定用サーミスタなどの素子との接続に用いられ、数ボルト程度の低電圧しか供給されないものもある。このように低電圧が供給される電気部品が第2電気部品群に混じっていても、安全管理の点からは高電圧に対応した取り扱いが必要になる。
上述のように、電装品箱蓋31を外せば、サービスプリント配線基板33と端子盤61とメインプリント配線基板62の一端が第1領域Ar1と第2領域Ar2において露出するよう構成しているため、作業性が向上する。通常は電源を切ってサービスプリント配線基板33の取り扱いを行うべきであるが、電気特性を測定しなければならない場合や電源の切り忘れなどが発生するので常に電源が切られているとは限らない。電装品箱開閉扉32を開け、例えば出荷前の検査のために電源を入れてサービスプリント配線基板33に手指で触れる可能性のある作業を行ったとしても、従来よりは安全性が高くなっている。
(電装品箱の形状)
図7は電装品箱30の側面図であり、図8は電装品箱30の斜視図である。電装品箱30は、上下方向に長くかつ下面側が開口した略直方体形状の筐体30aに、上下方向に短くかつ下面側が開口した筐体30bを金具71で継ぎ足して形成されている。金具71と筐体30a,30bは片側面3本ずつ合計6本のネジ71a,71b,71cで固定されている。
図9及び図10は、電装品箱30の電装品箱開閉扉32を90度開けた状態を示す斜視図である。図10は図9におけるA方向から見た図である。図9に示す折り曲げ線31aのところが薄肉部である。筐体30bに凸部72が設けられ、その凸部72に対応する凹部73が設けられ、電装品箱蓋31が閉まったときに凸部72が凹部73に勘合する。また、筐体30bの凸部74が電装品箱蓋31の凹部(図示省略)に勘合する。これらの勘合は、電装品箱蓋31で筐体30bが閉じられた状態を保つことができると同時に、手指で簡単に開けられる程度の引っ掛かり具合に調整されている。電装品箱蓋31が開いたところが開口部75である。開口部75から見える図10に示す隙間は、高さH1が5mm程度に設定され、手指が入らない高さになっている。なお、安全面からは、絶縁材料からなる網などを入れて仕切りをする方が好ましいが、作業面などからは手指が入らない高さにする方が好ましく、いずれにするかは適宜選択される。
(電装品箱と開閉扉)
図11は天井設置型空調室内機2の斜視図である。図12は図11におけるB部分の部分拡大図である。図11及び図12に示すように化粧パネル10を装着した状態で、開閉パネル12を開閉することができる。開閉パネル12(化粧蓋部14)を開くと、開口部19を通してサービスパネルユニット23のサービスパネル開閉扉23aを手指で引っ張って開くことができる。このサービスパネル開閉扉23aには凸部23bが形成されており、サービスパネル開閉扉23aが閉まっているときにはこの凸部23bで電装品箱蓋31を押さえている。図11及び図12に示すように、電装品箱開閉扉32も開いているので、サービスプリント配線基板33が露出している。従って、天井に天井設置型空調室内機2を設置した状態で、サービスプリント配線基板33に対して作業を行うことができる。作業は電源をOFFにして行うが、誤って電源を入れた状態で作業をしてもサービスプリント配線基板33に触れるだけであるため、高電圧に触れることがなくて危険性はきわめて低くなっている。
本実施形態の電装品箱を備えた空気調和装置の特徴
(A)
本実施形態の電装品箱30を備えた空気調和装置1では、天井設置型空調室内機2が室内に下面を向けて取り付けられている。その天井設置型空調室内機2には電装品箱30が取り付けられている。電装品箱30は、第1領域Ar1にディップスイッチ35、コネクタ36,37,38,39,40、ボタン41及び集積回路42を備え、第2領域Ar2に端子盤61及びコネクタ63a,63b,63c,63dを備える。ディップスイッチ35、コネクタ36,37,38,39,40、ボタン41及び集積回路42は、AC100ボルト及びDC125ボルト以上の電圧から絶縁されていてDC75ボルト及びAC50ボルト未満の電圧で動作する。一方、端子盤61はAC200ボルト以上の電圧の供給を受け、コネクタ63a,63b,63c,63dの中にもAC200V異常の電圧の供給を受けるものがある。しかし、端子盤61及びコネクタ63a,63b,63c,63dが取り付けられている第2領域Ar2には電装品箱蓋31が邪魔になって手指は入らない。そのため、手指が高電圧(AC200ボルトなど)に触れることなく、ディップスイッチ35、コネクタ36,37,38,39,40、ボタン41及び集積回路42を取り扱える。電装品箱開閉扉32を開けて行うディップスイッチ35、コネクタ36,37,38,39,40、ボタン41及び集積回路42の取り扱い時に、手指がAC200ボルトなどの高電圧に触れることがないため、安全ですばやくディップスイッチ35、コネクタ36,37,38,39,40、ボタン41及び集積回路42に対する作業を行うことができる。
(B)
電装品箱30は、下面に向かって開口部75を持つ電装品箱蓋31を有する。電装品箱蓋31を取れば、端子盤61及びコネクタ63a,63b,63c,63dに対する作業ができるため高電圧が掛かる部分への作業の利便性が向上する。
(C)
電装品箱蓋31には、開口部75の開閉を手指で行う電装品箱開閉扉32がある。ディップスイッチ35、コネクタ36,37,38,39,40、ボタン41及び集積回路42には、電装品箱開閉扉32を開けたときに露出する位置に、コネクタ36,37,38,39,40及びディップスイッチ35が取り付けられている。コネクタ36,37,38,39,40及びディップスイッチ35には、DC75ボルト及びAC50ボルトよりも高い電圧が印加されることはない。AC200ボルト及びDC250ボルト以上の電圧に触れることなく、コネクタ36,37,38,39,40及びディップスイッチ35の接続や設定を安全にすばやく行うことができる。
(D)
電装品箱蓋31は、第1領域Ar1と第2領域Ar2との境界の下方を通り屈曲自在な薄肉部を持つ板部材で構成されている。薄肉部を境とする板部材の第1領域Ar1の側が電装品箱開閉扉32である。板部材に薄肉部を形成するという簡単な構成で電装品箱開閉扉32を形成でき電装品箱開閉扉32形成の手間が省ける。
(E)
化粧パネル10は電装品箱30の下方に取り付けられている。この化粧パネル10は、下面から見て開口部75及び開口部24が重なる位置に開口部19を有し、電装品箱蓋31を覆っている。そのため、化粧パネル10及びサービスパネルユニット23を取り外さなければ電装品箱蓋31を開くことができないため安全性が向上する。さらに、化粧パネル10は、手指で開口部19の開閉を行う開閉パネル12を有する。開閉パネル12を開くと、サービスパネル開閉扉23aを通して電装品箱開閉扉32の開閉を行うことができる。そのため、化粧パネル10の取り外しを行わなくても、開閉パネル12を開けるだけで電装品箱開閉扉32を開閉できる。化粧パネル10を組み付けた後は、化粧パネル10が電装品箱蓋31の一部分を覆っているため、誤って電装品箱蓋31が開けられることがない。このように、利便性を損なうことなく安全性を向上することができる。
(F)
サービスパネルユニット23が電装品箱蓋31の下方に取り付けられている。サービスパネルユニット23は、下面から見て開口部75と重なる位置に開口部24を有する。また、サービスパネルユニット23は、開口部24の開閉を手指で行うサービスパネル開閉扉23aを有する。化粧パネル10と電装品箱30との間に、サービスパネル開閉扉23aを設けることで、さらに安全にディップスイッチ35、コネクタ36,37,38,39,40、ボタン41及び集積回路42上には、ディップスイッチ35、コネクタ36,37,38,39,40、ボタン41、および集積回路42などを取り扱うことができる。
(G)
サービスパネルユニット23の凸部23bによって電装品箱蓋31を押さえることで閉鎖性を向上している。それにより、電装品箱30内への埃の侵入などによるディップスイッチ35、コネクタ36,37,38,39,40、ボタン41、および集積回路42などの劣化や誤動作を低減することができる。
変形例
上記実施形態では、第1電気部品群として、ディップスイッチ35、コネクタ36,37,38,39,40、ボタン41、および集積回路42について説明したが、第1電気部品群に含まれる電気部品の種類はこれらに限られるものではない。また、第2電気部品群として、端子盤61及びメインプリント配線基板62のコネクタ63a,63b,63c,63dについて説明したが、第2電気部品群に含まれる電気部品の種類はこれらに限られるものではない。
また、上記実施の形態ではサービスパネル開閉扉23a及び開閉パネル12の化粧蓋部14は回動することによって開くものを示したがスライドして開閉するものや他の開閉扉であってもよい。
また、化粧パネル10の開閉パネル12が格子部13と化粧蓋部14とを一体にしたものについて説明したが、これらは別々に設けられてもよい。
本発明の一実施形態に係る天井設置型空調室内機を含む空気調和装置の構成の概略を示す図。 本発明の一実施形態に係る天井設置型空調室内機の正面図。 図2の天井設置型空調室内機から化粧パネルの一部を取り外した状態を示す部分拡大正面図。 図3の天井設置型空調室内機からサービスパネル開閉扉を外して電装品箱開閉扉を開けた状態を示す部分拡大正面図。 図4の天井設置型空調室内機から電装品箱蓋を取り外した状態を示す部分拡大正面図。 図2のI−I線断面における電装品箱周辺を示す図。 電装箱の側面図。 本発明の一実施形態に係る電装品箱の外観を示す側面図。 図8の電装品箱の電装品箱開閉扉を開いた状態を示す斜視図。 図9の電装品箱のA方向から見た斜視図。 図2の天井設置型空調室内機の斜視図。 図11のB部分を拡大した部分拡大図。
符号の説明
2 天井設置型空調室内機
3 空調室内機
10 化粧パネル
12 開閉パネル(第3開閉扉)
19 開口部(第3開口部)
23 サービスパネルユニット(第2蓋)
23a サービスパネル開閉扉(第2開閉扉)
23b 凸部
24 開口部(第2開口部)
30 電装品箱
31 電装品箱蓋(第1蓋)
32 電装品箱開閉扉(第1開閉扉)
33 サービスプリント配線基板
35 ディップスイッチ
36,37,38,39,40 コネクタ
60 連絡電線
61 端子盤
62 メインプリント配線基板
63a,63b,63c,63d コネクタ
75 開口部(第1開口部)
Ar1 第1領域
Ar2 第2領域

Claims (7)

  1. 室内に下面を向けて取り付けられる天井設置型空調室内機(2)であって、
    前記下面に向って第1開口部(75)を持つ電装品箱(30)と、
    前記第1開口部の上方にある前記電装品箱の内側の第1領域(Ar1)に取り付けられ、第1電圧より低い第2電圧が供給される第1電気部品群(35,36,37,38,39,40,41,42)と、
    前記第1開口部から手指が侵入しない前記電装品箱の内側の第2領域(Ar2)に取り付けられ、前記第1電圧以上の電圧が供給される第2電気部品群(61,63a,63b,63c,63d)と、
    を備える天井設置型空調室内機。
  2. 前記電装品箱は、前記第2電気部品群を覆う第1蓋(31)を有する、請求項1に記載の天井設置型空調室内機。
  3. 前記電装品箱は、前記第1開口部の開閉を手指で行う第1開閉扉(32)をさらに有し、
    前記第1電気部品群は、前記第1開閉扉を開けたときに露出する位置に配置され、前記第2電圧よりも高い電圧が印加されることのないコネクタ(36,37,38,39,40)及び/またはディップスイッチ(35)を含む、請求項1または請求項2に記載の天井設置型空調室内機。
  4. 前記第1蓋は、前記第1領域と前記第2領域との境界の下方を通り屈曲自在な薄肉部(31a)を持つ板部材で構成され、
    前記薄肉部を境とする前記板部材の前記第1領域の側が前記第1開閉扉である、請求項2に記載の天井設置型空調室内機。
  5. 前記第1開閉扉を開閉できるように第2開閉扉を有し、少なくとも前記第1蓋の一部分を覆う化粧パネル(10)をさらに備える、請求項4に記載の天井設置型空調室内機。
  6. 前記電装品箱の下方に取り付けられ、前記下面から見て前記第1開口部と重なる位置に第2開口部(24)を有するとともに前記第2開口部の開閉を手指で行う第3開閉扉(23a)を有する第2蓋(23)をさらに備える、請求項1から5のいずれかに記載の天井設置型空調室内機。
  7. 前記第3開閉扉は、閉めたときに前記第1開閉扉に当接する凸部(23b)を持つ、請求項6に記載の天井設置型空調室内機。
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