JP2023008414A - 集合住宅 - Google Patents

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Masanori Shimizu
壮亮 辻岡
Sosuke Tsujioka
梨沙 神吉
Risa Kamiyoshi
裕之 中田
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Abstract

【課題】住戸階において住戸に付設される専用パーキングを居住者がプライベート空間のように使用することができながら、その専用パーキングと入退場階との間での走行を伴う車両の移動(車両の入出庫)を、各住戸階の二つの専用パーキングを対象にしてシンプルな一台の自走乗降式のカーエレベータにて居住者に安全・簡単に行わせる。【解決手段】専用パーキング11が、住戸階RFにおいて、付設先の住戸1Sに直結されてカーエレベータ3の乗降口34から直接に前向き駐車又は後向き駐車可能に構成され、住戸階RFにおいて、自走乗降式のカーエレベータ3の乗降口34が、乗り入れ姿勢の車両の前後方向Xの一方側と他方側に備えられ、一方側の乗降口34Aに隣接して第一の専用パーキング11Aが配置され、他方側の乗降口34Bに隣接して第二の専用パーキング34Bが配置され、入退場階EFの乗降スペース5にターンテーブル7が配置される。【選択図】図1

Description

本発明は、集合住宅に関し、特に、自走乗降式のカーエレベータが備えられる集合住宅に関する。
近年、車両の入退場が可能な入退場階と、専用パーキングが付設される住戸が複数配置される住戸階と、車両が前進走行又は後進走行により乗降可能な乗降口を有して入退場階と住戸階との間で車両を昇降輸送可能な自走乗降式のカーエレベータとが備えられる集合住宅が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
このような集合住宅では、居住者が車両を走行させて自走乗降式のカーエレベータに乗り込んで車両を昇降輸送することで入退場階と住戸階の専用パーキングとの間で車両を移動させることができ、専用パーキングにおける車両の入出庫を付設先の居住者に乗車したまま行わせることができる。
特許文献1に記載の集合住宅では、専用パーキング(駐車スペース36,38,40,42,44,46)が、付設先の住戸(小領域22~24)に対して他の住戸及び共用部とは区画された状態で直結され、且つ、カーエレベータ(エレベータ12,14,16)の乗降口から直接に車両を前向き駐車又は後向き駐車可能に構成されている。
そのため、車両を乗降する専用パーキングに対して居住者が付設先の住戸から直接アクセスすることができ、居住者が専用パーキングをプライベート空間のように使用することができる。
特許第6784719号公報 特開2001-012097号公報
上記特許文献1記載の集合住宅では、カーエレベータ内のプラットフォーム(50)が回転駆動機構(回転マウント52やターンテーブル)により回転可能に構成されており、車両を昇降輸送中にカーエレベータ内のプラットフォームを回転させて住戸階にて降り出る車両の角度を変更することで、各住戸階の隣り合う二つの住戸に付設された二つの専用パーキングを対象として一台のカーエレベータにて居住者に車両の入出庫を行わせることができる。しかしながら、このような回転駆動機構を内部に有するカーエレベータは、構造が複雑でイニシャルコストやメンテナンスコストが高くつく問題がある。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、住戸階において住戸に付設される専用パーキングを居住者がプライベート空間のように使用することができながら、その専用パーキングと入退場階との間での走行を伴う車両の移動(専用パーキングを対象とする車両の入出庫)を、各住戸階の二つの専用パーキングを対象にしてシンプルな一台の自走乗降式のカーエレベータにて居住者に安全・簡単に行わせることのできる集合住宅を提供する点にある。
本発明の第1特徴構成は、車両の入退場が可能な入退場階と、専用パーキングが付設される住戸が複数配置される住戸階と、前記車両が前進走行又は後進走行により乗降可能な乗降口を有して前記入退場階と前記住戸階との間で前記車両を昇降輸送可能な自走乗降式のカーエレベータとが備えられ、
前記専用パーキングが、前記住戸階において、付設先の前記住戸に対して他の前記住戸及び共用部とは区画された状態で直結され、且つ、前記カーエレベータの前記乗降口からの前記車両の前進走行又は後進走行により直接に前向き駐車又は後向き駐車可能に構成され、
前記住戸階において、前記カーエレベータの前記乗降口が、乗り入れ姿勢の車両の前後方向の一方側と他方側の両方に備えられ、前記カーエレベータの前記前後方向の一方側の前記乗降口に隣接して第一の前記専用パーキングが配置され、前記カーエレベータの前記前後方向の他方側の前記乗降口に隣接して第二の前記専用パーキングが配置され、
前記入退場階における前記カーエレベータへの乗降スペースには、前記カーエレベータに乗り入れる前記車両の前後方向での走行向きの変更を可能とするターンテーブルが配置される点にある。
本構成によれば、住戸階において、他の住戸及び共用部とは区画された状態で付設先の住戸に直結される専用パーキングに対して居住者が付設先の住戸から直接アクセスすることができるので、住戸に付設される専用パーキングを居住者がプライベート空間のように使用することができる。
そして、住戸階において、一台の自走乗降式のカーエレベータの前記前後方向の一方側の乗降口を使用し、居住者が車両を前進走行又は後進走行させることで、第一の専用パーキングを対象にして居住者に車両の入出庫を行わせることができる。また、同カーエレベータの前記前後方向の他方側の乗降口を使用し、居住者が車両を前進走行又は後進走行させることで、第二の専用パーキングを対象にして居住者に車両の入出庫を行わせることができる。
しかも、入退場階において、乗降スペースに配置されたターンテーブルを使用してカーエレベータに乗り入れる車両の前後方向の走行向き(前向き及び後向き)を変更することができるので、その入退場階での乗り入れ車両の走行向き変更により、住戸階において、各専用パーキングに対してカーエレベータから降り出す際の車両の走行向き、各専用パーキングで車両を駐車する駐車姿勢、各専用パーキングからカーエレベータに乗り入れる際の車両の走行向きを前向きと後向きとの間で任意に変更することができる。
よって、住戸階においてカーエレベータに乗降する際の車両の走行向きを居住者が運転し易い走行向きに変更して、カーエレベータを使用して行う各専用パーキングを対象とする車両の入出庫を居住者に安全・簡単に行わせることができる。また、各専用パーキングでの駐車姿勢を居住者の好みの姿勢に変更して、住戸や専用パーキングから好みの姿勢で居住者に車両を鑑賞させることもできる。
したがって、住戸階において住戸に付設される専用パーキングを居住者がプライベート空間のように使用することができながら、その専用パーキングと入退場階との間での走行を伴う車両の移動(専用パーキングを対象とする車両の入出庫)を、各住戸階の二つの専用パーキングを対象にして前後に乗降口を有するだけのシンプルな一台の自走乗降式のカーエレベータにて居住者に安全・簡単に行わせることのできる集合住宅を提供することができる。
本発明の第2特徴構成は、前記住戸階において、第一及び第二の前記専用パーキングにおける前記カーエレベータ側とは反対側に付設先の前記住戸が夫々配置される点にある。
本構成によれば、二つの住戸と二つの専用パーキングとカーエレベータとを、カーエレベータに乗り入れる車両の前後方向に沿って並べることで、車両の幅方向でコンパクトに配置することができる。よって、例えば、住戸階において、中央側に共用部を集めて配置するとともに、二つの住戸と二つの専用パーキングとカーエレベータとを中央側にはさほど出っ張らない状態で外周部に配置することでき、そのように配置することで、専用パーキングが付設される住戸とカーエレベータとを有するセンターコア型の集合住宅を好適に構成することができる。
本発明の第3特徴構成は、前記専用パーキングと付設先の前記住戸のリビングルームとの間に住戸側区画壁が設けられ、
前記住戸側区画壁には、前記専用パーキングと前記リビングルームとの間での人の通行を可能とする出入口部と、前記専用パーキングに駐車された車両の前記リビングルームからの視認を可能とする視認可能部とが備えられる点にある。
本構成によれば、住戸側区画壁が設けられた出入口部と視認可能部により、専用パーキングと住戸のリビングルームとを人の動線面と視覚面の両方で繋げることができる。よって、専用パーキングと住戸のリビングルームとの一体感を高めることができとともに、住戸のリビングルームに居たままで駐車車両を鑑賞することができる。
本発明に係る集合住宅の要部の平面構成を示す図 X2側専用パーキングへの入庫方法の一例を示す図 X2側専用パーキングからの出庫方法の一例を示す図 X1側専用パーキングへの入庫方法の一例を示す図 X1側専用パーキングからの出庫方法の一例を示す図
本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る集合住宅の要部の平面構成を示すもので、図1(b)は隣接道路に通じる階層に配置される入退場階EFを示し、図1(a)は入退場階EFの上の階層に配置される住戸階RFを示している。なお、住戸階RFは、入退場階EFの下の階層等に配置されてもよい。
図1(a)、(b)に示すように、この集合住宅は、車両C(図2参照)の入退場が可能な入退場口(図示省略)が配置される一層の入退場階EFと、多数の住戸1が配置される多数層の住戸階RFとを有する中高層の建物とし構成される。また、この集合住宅は、居住者用のエレベータや階段、立体駐車場(タワーパーキング)等の主な共用部(図示省略)を有するコア部2が建物中央側に配置され、多数の住戸1が建物内外周側に配置されるセンターコア型の建物として構成される。
そして、この集合住宅の建物内外周側には、車両Cが前進走行又は後進走行により乗降可能な乗降口34を有して入退場階EFと住戸階RFとの間で車両Cを昇降輸送可能な自走乗降式のカーエレベータ(カーリフト)3が備えられる。また、図1(a)に示すように、各住戸階RFの建物内外周側には、当該階に配置される多数の住戸1の一部として、カーエレベータ3を使用して入出庫可能な専用パーキング11が付設される複数の特定住戸1S(専用パーキングが付設される住戸に相当)が備えられる。
以下、カーエレベータ3に乗り入れた乗り入れ姿勢の車両C(図2参照)の前後方向(図1~図5中の左右方向)をX方向、同乗り入れ姿勢の車両Cの幅方向(図1中の上下方向)をY方向として、本集合住宅の各部の構成について詳細に説明する。
(カーエレベータ)
図1(a)、(b)に示すように、カーエレベータ3は、入退場階EFと多数層の住戸階RFとに亘る状態でエレベータ区画壁35で区画形成される昇降路31と、当該昇降路31内に昇降自在に設置されるエレベータかご32と、当該エレベータかご32を昇降路31内で昇降させる駆動装置(図示省略)と、入退場階EF及び住戸階RFにて床と昇降路31との境界に設置される自動扉を有する乗降口34と、カーエレベータ3の各部の動作を制御する制御装置等を備えて構成される。
本実施形態では、カーエレベータ3は、建物内外周側の一つの外側辺(図中下側の外側辺)に隣接する外側辺側領域Rの中央側(X方向の中央側)に配置される。また、カーエレベータ3は、乗降口34として、X方向の一方側(X1側、図中左側)のX1側乗降口34A(第一の乗降口に相当)と、X方向の他方側(X2側、図中右側)のX2側乗降口34B(第二の乗降口に相当)とが備えられる。カーエレベータ3は、入退場階EF及び住戸階RFの外側辺側領域Rにおいてカーエレベータ3を基準としてX1側領域とX2側領域の両方から使用できるようになっている。
(入退場階)
図1(b)に示すように、入退場階EFには、建物内への入退場口とカーエレベータ3の乗降口34とに亘る入退場用車路6が備えられる。また、この入退場階EFには、カーエレベータ3に対する乗降スペース5として、カーエレベータ3のX1側乗降口34Aに隣接するX1側乗降スペース5A(第一の乗降スペースに相当)と、カーエレベータ3のX2側乗降口34Bに隣接するX2側乗降スペース5B(第二の乗降スペースに相当)とが備えられる。
X2側乗降スペース5Bは、他の車両用経路を介さずに直接的に入退場用車路6に接続される。そのため、車両Cは、当該入退場用車路6を走行することで、X2側乗降スペース5Bと入退場口との間で双方向に移動することができる。
他方、X1側乗降スペース5Aは、区画壁や外壁等の壁51とカーエレベータ3のエレベータ区画壁35にて入退場階EFの他の部分と区画されており、カーエレベータ3のX1側乗降口34Aとエレベータかご32とX2側乗降口34BとX2側乗降スペース5Bを介して入退場用車路6に接続されている。そのため、車両Cは、X1側乗降口34Aとエレベータかご32とX2側乗降口34Bを通ってカーエレベータ3の内部を走行(通過)するとともに、X2側乗降スペース5Bと入退場用車路6を走行することで、X1側乗降スペース5Aと入退場口との間で双方向に移動することができる。
なお、入退場階EFにおいて、カーエレベータ3と外壁との間には、X1側乗降スペース5AとX2側乗降スペース5Bとの間での人の通行を可能とする通路52が区画形成される。
そして、X1側乗降スペース5AとX2側乗降スペース5Bの夫々には、カーエレベータ3に乗り入れる車両Cの前後方向での走行向きの変更を可能とするターンテーブル7として、X1側ターンテーブル7A(第一のターンテーブルに相当)とX2側ターンテーブル7B(第二のターンテーブルに相当)とが備えられる。各ターンテーブル7A、7Bは、駆動装置により旋回自在な状態で床面に埋設されており、上面に車両Cを載せた状態で旋回することで、カーエレベータ3に乗り入れる車両Cの前後方向での走行向きを変更することができる。
(住戸階)
図1(a)に示すように、各住戸階RFの建物内外周側には、多数の住戸1として、専用パーキング11が付設されない複数の一般住戸1Nと、専用パーキング11が付設される複数の特定住戸1Sとが配置される。図示例では、各住戸階RFの特定住戸1Sとして、外側辺側領域Rにおけるカーエレベータ3よりもX1側に配置されるX1側特定住戸1Aと、外側辺側領域Rにおけるカーエレベータ3よりもX2側に配置されるX2側特定住戸1Bとが備えられる。
そして、X1側特定住戸1Aに付設されるX1側専用パーキング11A(第一の専用パーキングに相当)が、X1側特定住戸1AのリビングルームLとカーエレベータ3のX1側乗降口34Aの夫々に隣接する状態で、X1側特定住戸1AのリビングルームLとカーエレベータ3のX1側乗降口34Aとの間に配置される。つまり、住戸階RFにおいて、X1側専用パーキング11Aにおけるカーエレベータ3側とは反対側に付設先のX1側特定住戸1Aが配置される。
また、X2側特定住戸1Bに付設されるX2側専用パーキング11B(第二の専用パーキングに相当)が、X2側特定住戸1BのリビングルームLとカーエレベータ3のX2側乗降口34Bの夫々に隣接する状態で、X2側特定住戸1BのリビングルームLとカーエレベータ3のX2側乗降口34Bとの間に配置される。つまり、X2側専用パーキング11Bにおけるカーエレベータ3側とは反対側に付設先のX2側特定住戸1Bが配置される。
次に、特定住戸1Sと専用パーキング11の具体的構成について説明を加えるが、X2側特定住戸1B及びX2側専用パーキング11Bは、カーエレベータ3に対してX1側特定住戸1A及びX1側専用パーキング11Aとは線対称の配置・構成であるので、主にX1側特定住戸1A及びX1側専用パーキング11Aについて説明し、X2側特定住戸1B及びX2側専用パーキング11Bについての説明は省略する。
X1側専用パーキング11Aは、X1側特定住戸1AのリビングルームLとの間でY方向に延びる第1区画壁12(住戸側区画壁に相当)と、X1側特定住戸1Aの玄関等や共用部としての共用廊下等との間でX方向に延びる第2区画壁13(共用部側区画壁に相当)と、カーエレベータ3の周囲のエレベータ区画壁35のうちのX1側乗降口34Aを有してY方向に延びる第1エレベータ区画壁部35Aと、屋外との間でX方向に延びる外壁14等により区画形成される。
そして、第1区画壁12には、X1側専用パーキング11AとリビングルームLとの間での人の通行を可能とする扉付きの専用出入口部17(出入口部に相当)が備えられる。この専用出入口部17により、X1側専用パーキング11Aは、住戸階RFにおいてはX1側特定住戸1Aとの間でのみ人の通行が可能となっており、他の住戸1や共用部とは区画された状態でX1側特定住戸1Aに直結される。そのため、X1側専用パーキング11Aのセキュリティが確保されており、X1側特定住戸1Aの居住者は、X1側専用パーキング11Aをプライベート空間のように使用することができる。
図示例では、第1エレベータ区画壁部35AのY方向の一方側(Y1側、図中上側)にX1側乗降口34Aが設けられており、このX1側乗降口34Aの位置に対応して、X1側専用パーキング11A内のX1側乗降口34Aに対向するY1側の領域に、当該X1側乗降口34Aからの車両Cの前進走行又は後進走行により方向転換用の車路を介さずに直接に前向き駐車又は後向き駐車可能な1台分の駐車スペース15が備えられる。
更に、上記の駐車スペース15の位置に対応して、第1区画壁12における駐車スペース15に対向するY1側の領域に、X1側専用パーキング11Aに駐車された車両CのリビングルームLからの視認を可能とする視認可能部16が備えられる。この視認可能部16は、例えば、透明なガラス板16aを有するガラス窓にて構成することができ、本実施形態では、防音対策として二枚(複数枚の一例)のガラス板16aを厚み方向(X方向)に間隔を空けて配置した二重ガラス窓にて構成される。なお、図示例では、二枚のガラス板16aの間に補強板16bが備えられる。
第1区画壁12における駐車スペース15に対向しないY2側の領域には、前述した専用出入口部17が備えられる。この専用出入口部17は、X1側特定住戸1Aと共用部としての共用廊下との間の人の通行を可能とする扉付きの主出入口18(玄関口)とは別に備えられる。
このように、X1側特定住戸1AのリビングルームLとの間の第1区画壁12に専用出入口部17と視認可能部16を設けることで、X1側専用パーキング11AとX1側特定住戸1AのリビングルームLとを人の動線面と視覚面の両方で繋げることができる。よって、X1側専用パーキング11AとX1側特定住戸1AのリビングルームLとの一体感を高めることができとともに、X1側特定住戸1AのリビングルームLに居たままでX1側専用パーキング11Aに駐車された車両Cを鑑賞することができる。
住戸階RFにおいて、各専用パーキング11周りの第1区画壁12や第2区画壁13、カーエレベータ3周りのエレベータ区画壁35や乗降口34の自動扉等には、壁厚や吸音層を厚くする等の防音対策が施される。また、各専用パーキング11の床には、浮き床等の振動対策が施される。そのため、各専用パーキング11に入出庫する車両Cのエンジン音や動作音や振動、カーエレベータ3の動作音等で住戸階RFの居住性が低下するのを抑制することができる。また、住戸階RFにおいて、カーエレベータ3と外壁との間には、各専用パーキング11の空調や換気等を行うための設備機械を設置するための機械室8が区画形成されており、この機械室8周りにも上述した防音対策が施される。
更に、各専用パーキング11には、付設先の特定住戸1Sの電気設備として、プラグインハイブリッド自動車(PHEV)や電気自動車(EV)等のための専用コンセントを設置することができる。このようにすれば、当該専用コンセントを介してプラグインハイブリッド自動車や電気自動車等と特定住戸1Sとの間で例えば「V2H(Vehicle to Home)」と呼ばれる電力融通が可能となり、プラグインハイブリッド自動車や電気自動車等のバッテリーを特定住戸1Sの電気設備の一部として利用することが可能となる。
次に、上述の如く構成された集合住宅における専用パーキング11の入出庫方法について説明を加える。なお、説明は省略するが、エレベータかご32の昇降や各乗降口34の開閉などのカーエレベータ3の動作及びターンテーブル7の動作は、リモコンや操作盤等の操作部に対する居住者の操作により行われる。また、特定住戸1Sの居住者によるカーエレベータ3の操作は、セキュリティを確保するために、当該居住者が居住する特定住戸1Sの専用パーキング11の入出庫ルートに沿ったものに制限されている。
(X2側専用パーキングの入出庫方法の一例)
図2、図3を参照して、X2側専用パーキング11Bの入出庫方法の一例について説明する。本例は、車両Cが前進走行でカーエレベータ3のエレベータかご32に乗り込み、後進走行でカーエレベータ3のX2側乗降口34Bから降り出す場合を示している。
X2側特定住戸1Bの居住者が、外出先から車両Cで帰宅して車両CをX2側専用パーキング11Bに入庫させる場合には、例えば、図2(a)に示すように、車両Cを運転して入退場口を通じて隣接道路から入退場階EFに入場し、入退場用車路6、X2側乗降スペース5Bを順に前進走行し、そのまま前進走行でカーエレベータ3のX2側乗降口34Bからエレベータかご32に乗り込む。そして、エレベータかご32を自身が居住する住戸階RFまで上昇させる。
図2(b)に示すように、エレベータかご32が住戸階RFに到着してX2側乗降口34Bが開いたら、車両Cを運転して後進走行でカーエレベータ3のX2側乗降口34Bから降り出し、X2側専用パーキング11Bの駐車スペース15に対してX2側特定住戸1BのリビングルームLに車両後部を向ける後向き姿勢で駐車する。
X2側特定住戸1Bの居住者が、車両CをX2側専用パーキング11Bから出庫させる場合には、例えば、図3(a)に示すように、X2側専用パーキング11Bの駐車スペース15から車両Cを前進走行させ、そのまま前進走行でカーエレベータ3のX2側乗降口34Bからエレベータかご32に乗り込む。そして、エレベータかご32を入退場階EFまで下降させる。
図3(b)に示すように、エレベータかご32が入退場階EFに到着してX2側乗降口34Bが開いたら、車両Cを運転して後進走行でカーエレベータ3のX2側乗降口34BからX2側乗降スペース5Bに降り出し、X2側ターンテーブル7Bの上面に載った位置で車両Cを停車させる。そして、X2側ターンテーブル7Bを使用して車両前部が入退場用車路6を向く姿勢に車両Cを方向転換し、その方向転換後に車両Cを前進走行させ、入退場用車路6、入退場口を通って入退場階EFから退場する。
なお、車両CをX2側専用パーキング11Bに入庫させる際、入退場階EFにおいて、X1側ターンテーブル7AやX2側ターンテーブル7Bを使用して方向転換することで、カーエレベータ3のエレベータかご32に乗り入れる車両Cの前後方向での走行向きを上記説明とは逆向きに変更することができる。このようにすれば、住戸階RFに到着した際に車両Cを運転して前進走行でカーエレベータ3のX2側乗降口34Bから降り出し、X2側専用パーキング11Bの駐車スペース15に対してX2側特定住戸1BのリビングルームLに車両前部を向ける前向き姿勢で駐車することができる。
(X1側専用パーキングの入出庫方法の一例)
図4、図5を参照して、X1側専用パーキング11Aの入出庫方法の一例について説明する。本例は、車両Cが前進走行でカーエレベータ3のエレベータかご32に乗り込み、後進走行でカーエレベータ3のX1側乗降口34Aから降り出す場合を示している。
X1側特定住戸1Aの居住者が、外出先から車両Cで帰宅して車両CをX1側専用パーキング11Aに入庫させる場合には、例えば、図4(a)に示すように、車両Cを運転して入退場口を通じて隣接道路から入退場階EFに入場し、入退場用車路6、X2側乗降スペース5B、カーエレベータ3の内部を順に前進走行し、X1側乗降スペース5AにおけるX1側ターンテーブル7Aの上面に載った位置で車両Cを停車させる。
その後、図4(b)に示すように、X1側ターンテーブル7Aを使用して車両前部がカーエレベータ3のX1側乗降口34Aを向く姿勢に方向転換し、その方向転換後に前進走行でカーエレベータ3のX1側乗降口34Aからエレベータかご32に乗り込む。そして、エレベータかご32を自身が居住する住戸階RFまで上昇させる。
図4(c)に示すように、エレベータかご32が住戸階RFに到着してX1側乗降口34Aが開いたら、車両Cを運転して後進走行でカーエレベータ3のX1側乗降口34Aから降り出し、X1側専用パーキング11Aの駐車スペース15に対してX1側特定住戸1AのリビングルームLに後向き姿勢で駐車する。
X1側特定住戸1Aの居住者が、車両CをX1側専用パーキング11Aから出庫させる場合には、例えば、図5(a)に示すように、X1側専用パーキング11Aの駐車スペース15から車両Cを前進走行させ、そのまま前進走行でカーエレベータ3のX1側乗降口34Aからエレベータかご32に乗り込む。そして、エレベータかご32を入退場階EFまで下降させる。
図5(b)に示すように、エレベータかご32が入退場階EFに到着してX2側乗降口34Bが開いたら、車両Cを運転して前進走行でカーエレベータ3のX2側乗降口34BからX2側乗降スペース5Bに降り出し、そのまま前進走行で入退場用車路6、入退場口を通って入退場階EFから退場する。
なお、車両CをX1側専用パーキング11Aに入庫させる際、入退場階EFにおいて、X2側ターンテーブル7Bを使用しないことで、カーエレベータ3のエレベータかご32に乗り入れる車両Cの前後方向での走行向きを上記説明とは逆向きに変更することができる。このようにすれば、住戸階RFに到着した際に車両Cを運転して前進走行でカーエレベータ3のX1側乗降口34Aから降り出し、X1側専用パーキング11Aの駐車スペース15に対して前向き姿勢で駐車することができる。
〔別実施形態〕
本発明の他の実施形態について説明する。尚、以下に説明する各実施形態の構成は、それぞれ単独で適用することに限らず、他の実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
(1)前述の実施形態では、入退場階EFにおいて、カーエレベータ3への乗降スペース5としてX1側乗降スペース5AとX2側乗降スペース5Bが設けられる場合を例に示したが、X1側乗降スペース5AとX2側乗降スペース5Bのいずれか一方のみであってもよい。
(2)前述の実施形態では、入退場階EFにおいて、X1側乗降スペース5AとX2側乗降スペース5Bの夫々にターンテーブル7が設けられる場合を例に示したが、X1側乗降スペース5AとX2側乗降スペース5Bのいずれか一方のみにターンテーブル7が設けられてもよい。
(3)前述の実施形態では、住戸階RFにおいて、専用パーキング11が付設される特定住戸1Sが二戸配置される場合を例に挙げて説明したが、一戸又は三戸以上配置されてもよい。
(4)前述の実施形態では、住戸階RFにおいて、専用パーキング11におけるカーエレベータ3側とは反対側の第1区画壁12側に付設先の特定住戸1Sが配置される場合を例に挙げて説明したが、専用パーキング11におけるカーエレベータ3側や第2区画壁13側などに付設先の特定住戸1Sが配置されてもよい。
(5)前述の実施形態では、住戸階RFにおいて、特定住戸1SのリビングルームLとの間の第1区画壁12に視認可能部16が設けられる場合を例に挙げて説明したが、専用パーキング11に駐車された車両Cの鑑賞が不要な場合には、視認可能部16を設けなくてもよい。
EF 入退場階
RF 住戸階
C 車両
L リビングルーム
1 住戸
1S 特定住戸(専用パーキングが付設される住戸)
3 カーエレベータ
5 乗降スペース
5A X1側乗降スペース(第一の乗降スペース)
5B X2側乗降スペース(第二の乗降スペース)
7 ターンテーブル
7A X1側ターンテーブル(第一のターンテーブル)
7B X2側ターンテーブル(第一のターンテーブル)
11 専用パーキング
11A X1側専用パーキング(第一の専用パーキング)
11B X2側専用パーキング(第二の専用パーキング)
12 第1区画壁(住戸側区画壁)
16 視認可能部
17 専用出入口部(出入口部)
34 乗降口
34A X1側乗降口(第一の乗降口)
34B X2側乗降口(第二の乗降口)

Claims (3)

  1. 車両の入退場が可能な入退場階と、専用パーキングが付設される住戸が複数配置される住戸階と、前記車両が前進走行又は後進走行により乗降可能な乗降口を有して前記入退場階と前記住戸階との間で前記車両を昇降輸送可能な自走乗降式のカーエレベータとが備えられ、
    前記専用パーキングが、前記住戸階において、付設先の前記住戸に対して他の前記住戸及び共用部とは区画された状態で直結され、且つ、前記カーエレベータの前記乗降口からの前記車両の前進走行又は後進走行により直接に前向き駐車又は後向き駐車可能に構成され、
    前記住戸階において、前記カーエレベータの前記乗降口が、乗り入れ姿勢の車両の前後方向の一方側と他方側の両方に備えられ、前記カーエレベータの前記前後方向の一方側の前記乗降口に隣接して第一の前記専用パーキングが配置され、前記カーエレベータの前記前後方向の他方側の前記乗降口に隣接して第二の前記専用パーキングが配置され、
    前記入退場階における前記カーエレベータへの乗降スペースには、前記カーエレベータに乗り入れる前記車両の前後方向での走行向きの変更を可能とするターンテーブルが配置される集合住宅。
  2. 前記住戸階において、第一及び第二の前記専用パーキングにおける前記カーエレベータ側とは反対側に付設先の前記住戸が夫々配置される請求項1記載の集合住宅。
  3. 前記専用パーキングと付設先の前記住戸のリビングルームとの間に住戸側区画壁が設けられ、
    前記住戸側区画壁には、前記専用パーキングと前記リビングルームとの間での人の通行を可能とする出入口部と、前記専用パーキングに駐車された車両の前記リビングルームからの視認を可能とする視認可能部とが備えられる請求項1又は2記載の集合住宅。

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