JP2001012097A - 駐車設備付き建物 - Google Patents
駐車設備付き建物Info
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- JP2001012097A JP2001012097A JP11187922A JP18792299A JP2001012097A JP 2001012097 A JP2001012097 A JP 2001012097A JP 11187922 A JP11187922 A JP 11187922A JP 18792299 A JP18792299 A JP 18792299A JP 2001012097 A JP2001012097 A JP 2001012097A
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- Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)
Abstract
住戸1に隣接して区画された駐車スペース13と、これ
ら住戸階層10と自動車の入出庫階である1階とを連絡
する自動車移送用エレベータ18とにより、各住戸階層
10に自動車を駐車する駐車設備11を設置する。
Description
住宅やテナントビルなどに使用する駐車設備付き建物に
関する。
ントビルなどでは、その敷地内や建物内部に駐車場が設
けられている。敷地内の駐車場には、その敷地内に白線
などにより区画された自走式の平面又は立体の駐車場、
その敷地内に設置された機械式の多段型駐車装置やタワ
ー式の立体駐車装置などがある。前者の場合、コストの
点で有利であり、後者の場合、狭小なスペースの有効活
用という点で有利である。建物内部の駐車場では、その
建物内部の一部の階層(多くの場合、地下)に形成され
て、道路から車路によって連絡する自走式の平面駐車
場、その建物内部(多くの場合、地下)に一体的に組み
込まれた機械式駐車装置などがある。前者の場合、コス
トの点で有利であり、後者の場合、狭小なスペースの有
効活用という点で有利である。
駐車場付きのマンションやテナントビルでは、駐車場が
建物の外の敷地上や建物内部の地下など住戸又は事務所
又は店舗等(以下、単に住戸等という場合がある。)か
ら離れて設けられているため、次のような問題があっ
た。 (1)住戸等を出てから自動車に乗るまでに多くの時間
を要している。 (2)自動車への荷物の積み降ろし及びその運搬が容易
でない。 (3)乗員が乳幼児や老人、あるいは病人、怪我人、身
体的障害を持つ人などの場合、住戸等と駐車場との間の
移動が容易でない。 (4)特に建物の外の駐車場の場合、天候が雨、雪、風
のときに、上記(1)、(2)、(3)の問題点が一層
顕著である。 (5)監視の目が遠く、自動車の盗難やいたずらなどに
対する保全が難しい。 本発明はこのような従来の問題点を解決するものであ
り、駐車場付きの集合住宅やテナントビルなどの駐車設
備付き建物において、住戸等と駐車場との間の距離を小
さくして、居住者が住戸等を出て自動車に乗るまで、及
び自動車を降りて住戸等に入るまでの時間を短時間で済
ませること、自動車への荷物の積み下ろし及びその運搬
を容易に行うこと、乳幼児や老人、あるいは病人、怪我
人、身体的障害を持つ人などの住戸等から乗車地点まで
の移動及び降車地点から住戸への移動を容易にするこ
と、雨、雪、風など天候不順の影響を小さくすること、
自動車の監視を容易にして、自動車の保全を容易にする
ことを目的とする。
に、本発明においては、住戸又は事務所又は店舗等とし
て、又はこれらを複合して用いる居住設備を配置された
複数の階層と、これら居住設備と同じ階層に選択的に自
動車を駐車する駐車設備とを備え、居住設備に隣接又は
近接した駐車場により、居住設備の利用者と自動車との
関係をより密接にした。本発明においてはまた、住戸又
は事務所又は店舗等として、又はこれらを複合して用い
る居住設備を配置された複数の階層と、これら居住設備
の階層に隣接又は近接した階層に自動車を駐車する駐車
設備とを備え、居住設備に近接した駐車場により、居住
設備の利用者と自動車との関係をより密接にした。これ
により、駐車場付きの集合住宅やテナントビルなどの駐
車設備付き建物において、住戸等と駐車場との間の距離
を小さくして、居住者が住戸等を出て自動車に乗るま
で、及び自動車を降りて住戸等に入るまでの時間を短時
間で済ませること、自動車への荷物の積み下ろし及びそ
の運搬を容易に行うこと、乳幼児や老人、あるいは病
人、怪我人、身体的障害を持つ人などの住戸等から乗車
地点までの移動及び降車地点から住戸への移動を容易に
すること、雨、雪、風など天候不順の影響を小さくする
こと、自動車の監視を容易にして、自動車の保全を容易
にすることを実現する。
備付き建物は、住戸又は事務所又は店舗等として、又は
これらを複合して用いる居住設備を配置された複数の階
層と、これら居住設備と同じ階層に選択的に自動車を駐
車する駐車設備とを備えたものである。上記構成から、
自動車を居住設備と同じ階層に駐車することができる。
物は、請求項1の構成において、駐車設備が、居住設備
を有する全部の階層又は一部の階層に居住設備に隣接又
は近接して区画された駐車スペースと、これらの階層と
自動車の入出庫階とを連絡する自動車移送用のエレベー
タとを備えるものである。上記構成から、自動車を居住
設備と同じ階層に当該居住設備に隣接又は近接して区画
された駐車スペースに駐車することができる。自動車を
入庫する場合、自動車は自動車の入出庫階で自動車移送
用エレベータに載せられて居住設備と同じ階層へ移送さ
れ、その階層で自動車移送用エレベータから出されて、
居住設備に隣接又は近接して区画された駐車スペースに
駐車される。自動車を出庫する場合、自動車は居住設備
と同じ階層から自動車移送用エレベータに載せられて自
動車の入出庫階へ移送され、その入出庫階で自動車移送
用エレベータから出される。
物は、請求項1又は2の構成において、自動車移送用エ
レベータに、自動車に乗員を乗せたまま自動車を移送す
る乗員乗車形式のエレベータを用いるものである。上記
構成から、自動車を入庫する場合、自動車は自動車の入
出庫階で自動車移送用エレベータに載せられて、乗員を
乗せたまま、居住設備と同じ階層へ移送される。当該階
層で自動車は自動車移送用エレベータから出されて、居
住設備に隣接又は近接して区画された駐車スペースに停
止、駐車される。この駐車スペースで乗員が降車する。
自動車を出庫する場合、乗員は居住設備に隣接又は近接
して区画された駐車スペースで自動車に乗り、自動車が
自動車移送用エレベータに載せられて、乗員を乗せたま
ま、自動車の入出庫階へ移送される。自動車は自動車の
入出庫階で自動車移送用エレベータから出される。
物は、請求項1乃至3のいずれかの構成において、自動
車移送用エレベータに、自動車に乗員を乗せないで自動
車を移送する自動車専用のエレベータを用いるものであ
る。上記構成から、自動車を入庫する場合、自動車は自
動車の入出庫階で自動車移送用エレベータに載せられ、
乗員を乗せないで、居住設備と同じ階層へ移送される。
当該階層で自動車は自動車移送用エレベータから出さ
れ、居住設備に隣接又は近接して区画された駐車スペー
スに停止、駐車される。自動車を出庫する場合、自動車
は居住設備の階層から自動車移送用エレベータに載せら
れ、乗員を乗せないで、自動車の入出庫階へ移送され
る。自動車の入出庫階で自動車は自動車移送用エレベー
タから出される。
物は、請求項1乃至4のいずれかの構成において、駐車
スペースを有する階層及び/又は入出庫階に、自動車移
送用エレベータに近接して自動車のターンテーブルを備
えるものである。上記構成から、自動車の入出庫に際し
て、自動車は駐車スペースを有する階層及び/又は入出
庫階でターンテーブルに載せられて旋回され、自動車の
前部がその走行方向に向けられる。これにより自動車の
前進入庫、前進出庫が可能となる。
物は、請求項1乃至5のいずれかの構成において、駐車
スペースを有する階層及び/又は入出庫階に、エレベー
タの出入口を自動車が通り抜け可能に2方向に備えるも
のである。上記構成から、自動車の入出庫に際して、自
動車は駐車スペースを有する階層及び/又は入出庫階で
前進によりその一方の出入口を通じて自動車移送用エレ
ベータに乗り込み、選択的にその他方の出入口を通じて
自動車移送用エレベータから降ろされる。これにより自
動車の前進入庫、前進出庫が可能となる。
物は、請求項1乃至6のいずれかの構成において、駐車
スペースを有する階層及び/又は自動車移送用エレベー
タのエレベータシャフト内に、換気手段を備えるもので
ある。上記構成から、駐車スペースを有する階層及び/
又は自動車移送用エレベータのエレベータシャフト内を
換気して、自動車の排気ガスを排気することができる。
物は、請求項1乃至7のいずれかの構成において、駐車
スペースを有する階層に、自動車用備品収納庫を備える
ものである。上記構成から、居住設備と同じ階層に自動
車に必要な備品、工具類、洗車用品などを収納すること
ができ、これにより居住設備と同じ階層で自動車のメン
テナンスなどを行うことができる。
物は、請求項1乃至8のいずれかの構成において、自動
車移送用エレベータのエレベータシャフト内に内装と照
明設備とを備えるものである。上記構成から、自動車移
送用エレベータのエレベータシャフト内に乗員が快適で
安心できる空間を形成することができる。
建物は、請求項1乃至9のいずれかの構成において、駐
車スペースを有する階層に、自動車の洗浄設備を備える
ものである。上記構成から、居住設備と同じ階層で自動
車を洗浄することができる。
建物は、請求項1乃至10のいずれかの構成において、
駐車スペースを有する階層に、駐輪設備を備えるもので
ある。上記構成から、居住設備と同じ階層に自転車や自
動二輪車などを置くことができる。
建物は、住戸又は事務所又は店舗等として、又はこれら
を複合して用いる居住設備を配置された複数の階層と、
これら居住設備の階層に隣接又は近接した階層に自動車
を駐車する駐車設備とを備えたものである。上記構成か
ら、自動車を居住設備に隣接又は近接された階層に駐車
することができる。
建物は、請求項12の構成において、駐車設備が、居住
設備の階層に隣接又は近接した階層に区画された駐車ス
ペースと、これら駐車階層と自動車の入出庫階とを連絡
する自動車移送用のエレベータとを備えるものである。
上記構成から、自動車を居住設備に隣接又は近接した階
層に区画された駐車スペースに駐車することができる。
自動車を入庫する場合、自動車は自動車の入出庫階で自
動車移送用エレベータに載せられて居住設備に隣接又は
近接した駐車階層へ移送され、そこに区画された駐車ス
ペースに駐車される。自動車を出庫する場合、自動車は
居住設備の階層に隣接又は近接した階層から自動車移送
用エレベータに載せられて自動車の入出庫階へ移送さ
れ、その入出庫階で自動車移送用エレベータから出され
る。
実施例における駐車設備付き集合住宅の構成を示すもの
である。図1はその1階部分の平面図であり、図2はそ
の2階から上の階層の平面図である。なお、図3は駐車
設備に用いる自動車移送用エレベータの平面図である。
物)は、住戸(居住設備)1を配置された複数の住戸階
層10と、これら住戸階層10に選択的に自動車を駐車
する駐車設備11とを備える。この建物の場合、1階層
に合計4戸の住戸1を備え、これらの住戸1が2戸ずつ
左右両側に設けられていて、その中間部に居住者などが
利用する2機の乗用エレベータ2及び階段4などの共用
設備6とともに、駐車設備11が設けられている。な
お、図1、図2に示すように、2機の乗用エレベータ2
はそれぞれ、エレベータホール3に向けて設置されてお
り、これに隣接して階段4が設けられている。また、建
物の1階はエレベータホール3の延長上がエントランス
5になっている。また、各階のエレベータホール3と左
右両側の各住戸1及び駐車場12の間はドアを有する隔
壁で仕切られているとともに、居住者などのための通路
7が段差なく設けられている。
れた駐車場12と、全住戸階層10と自動車の入出庫階
(自動車の入出庫部)101とを連絡する自動車移送用
エレベータ18とにより構成される。なお、建物の1階
が自動車の入出庫階101になっているから、1階の駐
車場12と2階から上の階層の駐車場12とは構成が若
干異なっている。
に隣接して形成された1戸に付き自動車2台分の駐車ス
ペース13と、これら駐車スペース13と自動車移送用
エレベータ18との間に形成された車路14とを備え
る。建物の1階においては、左右両側の各住戸1に隣接
して形成された駐車スペース13と自動車移送用エレベ
ータ18との間が建物の前後、左側と右側にそれぞれ形
成されたアプローチ8に通じる全階層共通の長い車路に
なっていて、左右両側の各住戸1の駐車スペース13は
自動車の入出庫方向を各車路14に対して直角に向けて
区画されている。2階から上の住戸階層10において
は、自動車移送用エレベータ18の後述する2つの出入
口190に対向して短い車路14が形成されていて、こ
れらの車路14の片側一方に一方の住戸1の駐車スペー
ス13が自動車の入出庫方向を車路14に対して直角に
向けて区画され、その片側他方に他方の住戸1の駐車ス
ペース13が自動車の入出庫方向を車路14に対して直
角に向けて区画されている。なお、図1において、1階
の車路14には図示されないゲート及び信号灯などから
なる車路管制装置を備え、関係車両以外の進入を防止す
るようになっている。
スペース13にはシャワー、水道設備、排水設備などを
備えた自動車の洗浄設備15と、スタッドレスタイヤ、
チェーン、ワイパ、スキーキャリア、スタック時の脱出
用具等の備品、工具類、洗車用品などを収納可能な自動
車用備品収納庫Tが併設され、さらに駐輪設備16が併
設されている。また、全住戸階層10の左右両側の各車
路14上には自動車移送用エレベータ18の各出入口1
90に対向して、自動車のターンテーブル17が各種駆
動方式の駆動装置により旋回可能に埋設されている。ま
た、2階から上の住戸階層10の各駐車場12には、換
気設備120が設けられている。ここでは空調機械、ダ
クトなどを用いて強制的に給排気を行う強制給排気設備
又は壁面に所定の大きさの開口を形成する自然換気設備
が選択的に配設される。
心に2機の乗用エレベータ2の間にエレベータシャフト
19が形成されて設置されている。図3に示すように、
エレベータシャフト19には各住戸階層10ごとに、出
入口190が左右両側の住戸1に対向する2方向に形成
されて通り抜け可能になっていて、これらの出入口19
0にはドア190Dが設けられている。エレベータシャ
フト19の1階は自動車の入出庫部101になってい
る。また、エレベータシャフト19には、その壁面に内
装材191が張られていて、その所定の位置に照明設備
192が設置されている。この場合、照明設備192を
内装材191の面上に埋設するようにしてもよい。エレ
ベータシャフト19にはまた、換気設備193、ここで
は強制給排気設備が設置されている。なお、特に図示し
ていないが、エレベータシャフト19上には機械室が配
設され、そこにエレベータの制御盤や油圧ユニットなど
が設置されている。自動車移送用エレベータ18は、自
動車に乗員を乗せたまま自動車を移送する乗員乗車形式
のエレベータが用いられ、エレベータシャフト19に立
ち上げられた2本の昇降ガイド20と、これらの昇降ガ
イド20上に複数のガイドローラを介して昇降可能に組
み付けられた片持ち構造のかご21と、かご21を昇降
駆動する公知の各種駆動方式による駆動装置とを備え
る。かご21は、自動車の輪止めを形成されたプレート
211と、その両側に立ち上げられたフェンス212と
を備え、かご21全体が旋回可能に支持されている。ま
た、各住戸階層10の各出入口190の近傍と自動車移
送用エレベータのかご21のフェンス212に、操作盤
22が設置されている。これら操作盤22における操作
方法には、住戸番号に対応する番号を利用したカード入
力やキー入力など各種入力方式が用いられる。また特
に、各出入口190近傍の操作盤22にあってはリモコ
ンが併用される。
動車の駐車態様及びその入出庫方式について、1階の駐
車スペースの場合と2階から上の駐車スペースの場合と
に分けて説明する。
て、この駐車設備11では、1階の左側及び右側の各住
戸1に隣接して区画された各駐車スペース13に、各住
戸1の居住者などが使用する自動車が駐車される。これ
らの駐車スペース13へ自動車を入庫する場合、自動車
が自走により、集合住宅外部の道路から集合住宅の前
後、左側又は右側のアプローチ8を通って、1階の車路
14に進入し、当該住戸1に隣接された駐車スペース1
3に入庫される。なお、駐車スペース13には自動車の
洗浄設備15が設置されているから、必要に応じてその
駐車スペース13で自動車を洗浄できる。また、自動車
用備品収納庫Tに前述したような自動車用の各種備品を
収納でき、必要に応じてその駐車スペース13で自動車
のメンテナンスなどを行うことができる。さらにこの駐
車スペース13には駐輪設備16が併設されているか
ら、必要に応じて自転車や自動二輪車などを止めること
ができる。
で、自動車が自走により、駐車スペース13から出庫さ
れ、車路14、アプローチ8を通って集合住宅外部の道
路へ出ることができる。
において、この駐車設備11では、2階から上の住戸階
層10毎に各住戸1に隣接して区画された駐車スペース
13に各住戸1の居住者などが使用する自動車が駐車さ
れる。これらの駐車スペース13へ自動車を入庫する場
合、図1において、まず自動車が1階の任意のアプロー
チ8、車路14を通って、その車路14上のターンテー
ブル17上に停止される。ここで乗員により、自動車移
送用エレベータ18の出入口190の近傍に設置された
操作盤22に所定のリモコン操作が行われる。これによ
りターンテーブル17が旋回されて、自動車の前部が自
動車移送用エレベータ18の出入口190に向けられ、
続いてその出入口190のドア190Dが開かれる。自
動車は前進で自動車の入出庫部101のかご21の上に
乗り込み、所定位置で停止する。ここで、自動車のエン
ジンを一旦停止する。なお、エレベータシャフト19内
は換気設備193により換気されていて、自動車の排気
ガスが排気される。続いてかご21のフェンス212に
設置された操作盤22に所定の入力操作が行われて、か
ご21が指定の住戸階層10へ向けて上昇され、乗員を
乗せたまま自動車が移送される。この移送中、エレベー
タシャフト19内は内装材191により内装が施され、
照明設備192により照明されているから、乗員は快適
さと安心感が得られる。
10で停止されると、その階層の一方の出入口190の
ドア190Dが開かれる。なお、このエレベータシャフ
ト19の2方向の出入口190は、かご21に備えた操
作盤22の操作から、任意に開閉できる。また、必要に
応じて、かご21が旋回されて、自動車の前後の向きを
反転できる。これにより、1階の自動車の入出庫部10
1への自動車の乗り込み方向と異なる方向の駐車スペー
ス13へ自動車の前部を向けることができる。自動車は
再びエンジンが始動されて、前進によりかご21から出
入口190を通じて退出され、その階層の車路14のタ
ーンテーブル17上に停止される。ここで乗員により、
出入口190の近傍に設置された操作盤22に所定のリ
モコン操作が行われる。これにより、まず出入口190
のドア190Dが閉じられ、続いてターンテーブル17
が旋回されて、自動車の後部又は前部が駐車スペース1
3に向けられる。自動車は後退又は前進により駐車スペ
ース13に入庫される。このとき、駐車場12は換気設
備120により換気されていて、自動車の排気ガスが排
気される。なお、既に説明しているように、駐車スペー
ス13には自動車の洗浄設備15が設置されているか
ら、必要に応じてその駐車スペース13で自動車を洗浄
できる。また、自動車用備品収納庫Tに前述したような
自動車用の各種備品を収納でき、必要に応じてその駐車
スペース13で自動車のメンテナンスなどを行うことが
できる。さらにこの駐車スペース13には駐輪設備16
があるから、必要に応じて自転車や自動二輪車などを止
めることができる。
庫する場合、図2において、当該駐車スペース13から
自動車がまず前進又は後退により出庫され、車路14の
ターンテーブル17上に停止される。ここで乗員によ
り、操作盤22に所定のリモコン操作が行われる。ター
ンテーブル17の旋回により自動車の前部が自動車移送
用エレベータの一方の出入口190に向けられる。かご
21がその階層に到達され、出入口190のドア190
Dが開かれる。自動車は前進でかご21の上に乗り込
み、所定位置で停止する。ここで、自動車のエンジンを
一旦停止する。かご21のフェンス212に設置された
操作盤22に所定の入力操作が行われて、かご21が自
動車の入出庫部101(1階)へ向けて下降され、乗員
を乗せたまま自動車が移送される。
ると、自動車の入出庫部101の一方の出入口190の
ドア190Dが開かれる。自動車は、前進によりかご2
1から出入口190を通じて退出され、1階の車路14
のターンテーブル17上に停止される。ここで乗員によ
り、出入口190近傍に設置された操作盤22に所定の
リモコン操作が行われる。これにより、まず出入口19
0のドア190Dが閉じられ、続いてターンテーブル1
7が旋回されて、自動車の前部がアプローチ8に向けら
れる。自動車が前進により、車路14を走行し、アプロ
ーチ8を通って集合住宅外部の道路へ出る。
合住宅において、各住戸階層10の各住戸1に隣接して
区画された駐車スペース13と、これら住戸階層10と
自動車の入出庫階である1階とを連絡する自動車移送用
エレベータ18とにより、各住戸階層10に自動車を駐
車する駐車設備11を設置しているので、自動車を集合
住宅の外部から直接各住戸階層10の住戸1に隣接した
駐車スペース13へ入庫して、駐車することができ、反
対に当該駐車スペース13から直接集合住宅の外部へ出
庫することができる。
乗車形式のエレベータを用いて、乗員を乗せたまま自動
車を1階から各住戸階層10へ又は各住戸階層10から
1階へ移送するので、乗員が駐車スペース13以外で自
動車を乗降する必要がなく、利便性に優れている。さら
に、1階の車路14と2階から上の階層の車路14にそ
れぞれ、自動車移送用エレベータの出入口190に対向
して自動車のターンテーブル17を設置して、自動車を
自動車移送用エレベータ18へ前進で進入させ、自動車
移送用エレベータ18から前進で退出させるので、自動
車の運転操作が容易であり、自動車の入庫及び出庫を円
滑、かつ迅速に行うことができる。またさらに、各住戸
階層10に自動車移送用エレベータの出入口190を自
動車が通り抜け可能に2方向に形成しているので、自動
車の入出庫に際して、各住戸階層10で自動車をその前
進により一方の出入口190を通じてかご21に載せ、
かご21から他方の出入口190を通じて降ろすことが
でき、自動車の入庫及び出庫を円滑、かつ迅速に行うこ
とができる。かご21の旋回を併用することにより、さ
らに自動車の入庫及び出庫を円滑、かつ迅速に行うこと
ができる。またさらに、エレベータシャフト19内を内
装材191により内装を施し、照明設備192により照
明しているので、そのアメニティ性の向上を図り、自動
車移送用エレベータ18による自動車の移送中、乗員に
快適さと安心感を得ることができる。
居住者その他の乗員がその住戸1に隣接した駐車スペー
ス13で自動車に乗ることができるとともに、乗員は自
動車をこの集合住宅外へ円滑、かつ迅速に出すことがで
きる。また集合住宅外から戻った際に、乗員は自動車を
各住戸階層10へ円滑、かつ迅速に移動して各住戸1に
隣接した駐車スペース13に駐車することができるとと
もに、居住者その他の乗員がその駐車スペース13で自
動車を降りることができる。
に自動車の洗浄設備15を設置しているので、住戸1の
近傍で自動車を洗浄することができ、駐車スペース13
の利便性の向上を図ることができる。
3に自動車用備品収納庫Tを設置しているので、各駐車
スペース13に自動車に必要な備品、工具類、洗車用品
などを備えておくことができ、これにより各駐車スペー
ス13で自動車のメンテナンスなどを行うことができ、
駐車スペース13の利便性の一層の向上を図ることがで
きる。
3に駐輪設備16を設けているので、住戸1の近傍に自
転車や自動二輪車などを置くことができ、駐車スペース
13の利便性の拡大を図ることができる。
場12と自動車移送用エレベータ18のエレベータシャ
フト19内に換気設備120、193を設けているの
で、各駐車場12内、エレベータシャフト19内を換気
して、自動車の排気ガスを排気することができる。
実施例における駐車設備付き集合住宅の構成を示すもの
である。図4はその1階部分の平面図であり、図5はそ
の2階から上の階層の平面図である。なお、図6は駐車
設備に用いる自動車移送用エレベータの1階部分の平面
図であり、図7は同エレベータの2階から上の階層の平
面図である。
物)は上記第1の実施例で例示している集合住宅の構成
と概ね同じであり、異なる点は、駐車設備11に用いる
自動車移送用エレベータの構成である。ここでは第1の
実施例と同じ要素に同じ符号を付して、その重複した説
明を省略し、自動車移送用エレベータについてのみ説明
する。
ータ28は、自動車に乗員を乗せないで自動車を移送す
る自動車専用のエレベータが用いられ、建物の中心に2
機の乗用エレベータ2の間にエレベータシャフト29が
形成されて設置されている。図6、図7において、エレ
ベータ28は、エレベータシャフト29の略四隅に立ち
上げ設置された合計4本の昇降ガイド30と、これらの
昇降ガイド30に昇降可能に配置され、図示されない昇
降駆動装置の駆動チェーンに連結された昇降杆31と、
これらの昇降杆31に固定され、エレベータシャフト2
9の内方に向けて突出された昇降爪32と、これら昇降
爪32に4点支持された自動車載置用のトレー33とを
備え、昇降駆動装置の駆動により4本の昇降ガイド30
に沿って各昇降杆31が上昇又は下降され、各昇降杆3
1の昇降爪32に4点支持されたトレー33がエレベー
タシャフト29上を上昇又は下降され、各住戸階層10
のレベルに停止されるようになっている。なお、各住戸
階層10には、上記第1の実施例と同様に、出入口19
0が2方向に(左右の住戸1に向けて)設けられてい
て、ドア190Dにより開閉される。また、エレベータ
シャフト190の1階が自動車の入出庫部101になっ
ていて、その下部にはピットが形成されてトレー旋回装
置34が設置されている。また、この自動車移送用エレ
ベータ28は自動車のみを移送する自動車専用のエレベ
ータであるため、その操作がエレベータシャフト29外
で行われ、その操作盤22が各階層の出入口190の外
側近傍に設置されている。
ら、第2の実施例の集合住宅においては次のような自動
車の入出庫方式により自動車が入出庫される。なお、1
階の各住戸1に備えた駐車スペース13へ自動車を入庫
する場合及び同駐車スペース13から自動車を出庫する
場合は第1の実施例と同じなので、ここではその説明を
省略する。
において、2階から上の階層の駐車スペース13へ自動
車を入庫する場合、まず上記第1の実施例と同様に、図
4において、アプローチ8、車路14を通って進入され
た自動車が車路14上のターンテーブル17上に停止さ
れ、ここで乗員のリモコン操作により、ターンテーブル
17が旋回されて、自動車の前部が一方の出入口190
に向けられ、続いてその出入口190のドア190Dが
開かれる。自動車は前進で自動車の入出庫部101に乗
り入れられ、昇降爪32に支持されたトレー33上に載
せられる。次いで乗員は自動車のエンジンを停止して降
車し、出入口190を通って自動車の入出庫部101を
退出する。ここで乗員により、出入口190の操作盤2
2に所定の操作が行われる。これにより、まず出入口1
90のドア190Dが閉じられる。必要に応じてトレー
旋回装置34によりトレー33が旋回されて、自動車の
前後の向きが反転される。続いて、自動車移送用エレベ
ータ28の駆動により、トレー33が上昇されて、自動
車が指定された住戸階層10へ移送される。なお、乗員
は乗用エレベータ2又は階段4を用いて当該住戸階層1
0へ移動する。
が指定の住戸階層10へ到達されると、自動車移送用エ
レベータ28が停止され、そこで一方の出入口190の
ドア190Dが開かれる。ここで、住戸階層10へ自動
車と別々に移動してきた乗員が出入口190を通ってエ
レベータシャフト29に入り、自動車に乗って自動車の
エンジンを始動する。自動車が前進によりエレベータシ
ャフト29から出入口190を通じて退出され、その階
層の車路14のターンテーブル17上に停止される。こ
こで乗員のリモコン操作により、まず出入口190のド
ア190Dが閉じられる。続いてターンテーブル17が
旋回されて、自動車の後部又は前部が駐車スペース13
に向けられる。自動車は後退又は前進により駐車スペー
ス13に入庫される。
自動車を出庫する場合、図5において、当該駐車スペー
ス13から自動車がまず前進又は後退により出庫され、
車路14のターンテーブル17上に停止される。ここで
乗員のリモコン操作により、ターンテーブル17が旋回
されて自動車の前部が一方の出入口190に向けられ
る。トレー33がその階層に到達されると、出入口19
0のドア190Dが開かれる。自動車は前進でトレー3
3の上に乗り込み、所定位置で停止される。ここで、エ
ンジンを一旦停止して、乗員は降車し、エレベータシャ
フト29から退出する。出入口190の近傍に設置され
た操作盤22に所定の操作が行われて、トレー33が自
動車の入出庫階(1階)へ向けて下降され、自動車が移
送される。乗員は乗用エレベータ2又は階段4を用いて
1階へ移動する。
の入出庫部101に停止される。ここで、1階へ自動車
と別々に移動してきた乗員は所定のリモコン操作によっ
て一方の出入口190のドア190Dを開け、出入口1
90を通って自動車の入出庫部101に入り、自動車に
乗って、自動車のエンジンを始動する。自動車は前進に
より自動車の入出庫部101から出入口190を通じて
退出され、1階の車路14のターンテーブル17上に停
止される。ここで乗員のリモコン操作により、まず出入
口190のドア190Dが閉じられる。続いてターンテ
ーブル17が旋回されて、自動車の前部がアプローチ8
に向けられる。自動車が前進により、車路14を走行
し、アプローチ8を通って集合住宅外部の道路へ出る。
自動車移送用エレベータ28に、自動車に乗員を乗せな
いで自動車を移送する自動車専用のエレベータを用いて
いるが、前記第1の実施例と同様に、自動車を集合住宅
の外部から各住戸階層10の住戸1に隣接する駐車スペ
ース13へ円滑、かつ迅速に入庫して、駐車することが
でき、反対に当該駐車スペース13から集合住宅の外部
へ円滑、かつ迅速に出庫することができる。また、自動
車の入出庫に際して、各住戸階層10の各住戸1に隣接
する駐車スペース13から1階へ、又はその反対に自動
車を移動し、居住者その他の乗員が1階で自動車を乗降
するので、第1の実施例と比べて住戸1と自動車の乗降
地点が少し離れることになるが、その距離は従来の駐車
場に比べて大きく短縮することができ、第1の実施例と
同様の効果を奏することができる。
宅はさらに次のように変更し得る。住戸階層に隣接又は
近接した階層に自動車を駐車する駐車設備を備える。こ
の場合、1又は複数の住戸階層ごとに、複数の駐車スペ
ースを区画された駐車階層を隣接又は近接して設け、こ
れら駐車階層と入出庫階とを連絡する自動車移送用エレ
ベータを設置する。このようにしても、従来の駐車場と
異なり、住戸と駐車場との距離を小さくして、第1、第
2の各実施例と同様の効果を奏することができる。
各住戸の駐車スペースを設けているが、全階層の一部の
住戸又は一部の階層の住戸に選択的に駐車スペースを設
けるようにしてもよい。
備付き集合住宅として例示しているが、住戸に代えて事
務所、店舗を配置したオフィスビル又はテナントビル、
さらにホテル、医療機関その他の各種施設などの建物、
またさらに、これらを複合して配置した複合型の建物に
同様に適用できることは勿論である。
うに、駐車設備付き建物において、住戸又は事務所又は
店舗等として、又はこれらを複合して用いる居住設備を
配置された階層と同じ階層又は隣接若しくは近接した階
層に自動車を駐車する駐車設備を備えたことにより、次
のような効果を奏する。 (1)住戸と駐車場との間の距離が小さくなって、居住
者が住戸等を出て自動車に乗るまで、及び自動車を降り
て住戸等に入るまでの時間を短時間で済ませることがで
きる。 (2)自動車への荷物の積み下ろし及びその運搬を容易
に行うことができる。 (3)乳幼児や老人、あるいは病人、怪我人、身体的障
害を持つ人などの住戸等から乗車までの移動及び降車か
ら住戸等への移動を容易にすることができる。 (4)雨、雪、風など天候不順の影響が小さい。 (5)自動車の監視が容易になり、自動車の保全を容易
にすることができる。
物の1階部分の平面図
図
ベータの平面図
物の1階部分の平面図
図
ベータの1階部分の平面図
ベータの2階から上の階層の平面図
Claims (13)
- 【請求項1】 住戸又は事務所又は店舗等として、又は
これらを複合して用いる居住設備を配置された複数の階
層と、これら居住設備と同じ階層に選択的に自動車を駐
車する駐車設備とを備えたことを特徴とする駐車設備付
き建物。 - 【請求項2】 駐車設備が、居住設備を有する全部の階
層又は一部の階層に居住設備に隣接又は近接して区画さ
れた駐車スペースと、これらの階層と自動車の入出庫階
とを連絡する自動車移送用エレベータとを備える請求項
1に記載の駐車設備付き建物。 - 【請求項3】 自動車移送用エレベータに、自動車に乗
員を乗せたまま自動車を移送する乗員乗車形式のエレベ
ータを用いる請求項1又は2に記載の駐車設備付き建
物。 - 【請求項4】 自動車移送用エレベータに、自動車に乗
員を乗せないで自動車を移送する自動車専用のエレベー
タを用いる請求項1又は2に記載の駐車設備付き建物。 - 【請求項5】 駐車スペースを有する階層及び/又は入
出庫階に、自動車移送用エレベータに近接して自動車の
ターンテーブルを備える請求項1乃至4のいずれかに記
載の駐車設備付き建物。 - 【請求項6】 駐車スペースを有する階層及び/又は入
出庫階に、エレベータの出入口を自動車が通り抜け可能
に2方向に備える請求項1乃至5のいずれかに記載の駐
車設備付き建物。 - 【請求項7】 駐車スペースを有する階層及び/又は自
動車移送用エレベータのエレベータシャフト内に、換気
手段を備える請求項1乃至6のいずれかに記載の駐車設
備付き建物。 - 【請求項8】 駐車スペースを有する階層に、自動車用
備品収納庫を備える請求項1乃至7のいずれかに記載の
駐車設備付き建物。 - 【請求項9】 自動車移送用エレベータのエレベータシ
ャフト内に内装と照明設備とを備える請求項1乃至8の
いずれかに記載の駐車設備付き建物。 - 【請求項10】 駐車スペースを有する階層に、自動車
の洗浄設備を備える請求項1乃至9のいずれかに記載の
駐車設備付き建物。 - 【請求項11】 駐車スペースを有する階層に、駐輪設
備を備える請求項1乃至10のいずれかに記載の駐車設
備付き建物。 - 【請求項12】 住戸又は事務所又は店舗等として、又
はこれらを複合して用いる居住設備を配置された複数の
階層と、これら居住設備の階層に隣接又は近接した階層
に自動車を駐車する駐車設備とを備えたことを特徴とす
る駐車設備付き建物。 - 【請求項13】 駐車設備が、居住設備の階層に隣接又
は近接した階層に区画された駐車スペースと、これら駐
車階層と自動車の入出庫階とを連絡する自動車移送用の
エレベータとを備える請求項12に記載の駐車設備付き
建物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11187922A JP2001012097A (ja) | 1999-07-01 | 1999-07-01 | 駐車設備付き建物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11187922A JP2001012097A (ja) | 1999-07-01 | 1999-07-01 | 駐車設備付き建物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001012097A true JP2001012097A (ja) | 2001-01-16 |
Family
ID=16214561
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11187922A Pending JP2001012097A (ja) | 1999-07-01 | 1999-07-01 | 駐車設備付き建物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001012097A (ja) |
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- 1999-07-01 JP JP11187922A patent/JP2001012097A/ja active Pending
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