JP3403017B2 - 立体駐車場 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は自走式の立体駐車場
に関し、昇降用のランプウエイを廃止してスペースの有
効利用を企図したものである。

【０００２】

【従来の技術】都市部等では、限られた土地に多数の車
を駐車可能にするため、多層の駐車平面を有する立体駐
車場が使用されるようになってきている。立体駐車場
は、多層の駐車平面を昇降用のランプウエイでつないで
構成されている。

【０００３】立体駐車場では、車両は入出庫階から入庫
し、入出庫階の駐車場所に駐車する時以外はランプウエ
イを通って所定の駐車階もしくは空きスペースのある駐
車階まで空きスペースを探しながら自走する。そして、
駐車階で空きスペースのある駐車場所に車両を駐車し、
乗員全員が駐車階の駐車場所で降車するようになってい
る。車両の出庫時は、乗員全員が駐車階の駐車場所で車
両に乗り込み、入庫時とは逆に所定の駐車階からランプ
ウエイを通って入出庫階まで自走し、入出庫階から出庫
するようになっている。

【０００４】従来の立体駐車場は、多層の駐車平面を昇
降用のランプウエイでつないで構成され、限られた土地
に多数の車が駐車できるようになっているので、百貨店
やビルの地下等の駐車設備として広く使用されている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】従来の立体駐車場は、
多層の駐車平面を昇降用のランプウエイでつないでいる
ため、ランプウエイのスペースが必要となり、駐車効率
が悪く構造が複雑になっていた。

【０００６】また、入出庫階から離れた駐車階に自走す
るにしたがって不便を感じるようになる。即ち、立体駐
車場に対する人の出入りも入出庫階から行うことが多
く、入出庫階から離れた駐車階に車両を駐車した場合、
乗員全員が周囲の駐車車両を気にしながら降車し、入出
庫階まで移動する必要があった。出庫時には逆に、乗員
全員が入出庫階から駐車階まで移動し、周囲の駐車車両
を気にしながら乗車する必要があった。

【０００７】このため、限られた土地に多数の車両が駐
車できる反面、乗員は周囲の状況に気をつかって乗降し
たり移動したりする負担が必要であった。

【０００８】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、駐車効率がよく乗員に対する乗降時の負担が少ない
立体駐車場を提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の構成は、多数の駐車スペースを有し多層にわた
って設けられる駐車平面と、多層の駐車平面の間で車両
を昇降する昇降装置と、入出庫階における駐車平面で昇
降装置との間で車両の移載を行う入出庫階移載装置と、
入庫階以外の駐車平面における駐車階で昇降装置との間
で車両の移載を行う駐車階移載装置とを備えたことを特
徴とする。

【００１０】また、上記目的を達成するため本発明の構
成は、多数の駐車スペースを有し多層にわたって設けら
れる駐車平面と、多層の駐車平面の間で車両だけを昇降
する昇降装置と、多層の駐車平面の間で運転者を昇降す
る人用昇降装置と、入出庫階における駐車平面で昇降装
置との間で車両の移載を行う入出庫階移載装置と、入庫
階以外の駐車平面における駐車階で昇降装置との間で車
両の移載を行う駐車階移載装置とを備えたことを特徴と
する。

【００１１】そして、運転手が人用昇降装置で昇降階を
指定することで入出庫階移載装置及び昇降装置及び駐車
階移載装置の動作を人用昇降装置に連動させ、駐車階も
しくは入出庫階に運転手及び車両を昇降させるコントロ
ール手段を備えたことを特徴とする。また、入出庫階に
おける駐車平面における出入口と昇降装置との間に乗員
の乗降を行う待合所が設けられていることを特徴とす
る。

【００１２】

【発明の実施の形態】図１には本発明の一実施形態例に
係る立体駐車場の全体構成、図２には入出庫階における
駐車平面の平面、図３には駐車階における駐車平面の平
面、図４には移載装置と昇降装置の関係を示してある。

【００１３】図１に示すように、立体駐車場１は地上４
階建ての構成で、４層の駐車平面２が設けられている。
各駐車平面２には多数（例えば100 台分程度）の駐車ス
ペース３が設けられている。１階の駐車平面2aが入出庫
階となり、２階から４階の駐車平面2bが駐車階となって
いる。

【００１４】立体駐車場１の入口側の両角部には昇降装
置としての入庫用リフター４がそれぞれ設けられ、立体
駐車場１の出口側の両角部には昇降装置としての出庫用
リフター５がそれぞれ設けられている。入庫用リフター
４及び出庫用リフター５には運転者を昇降する人用昇降
装置としてのエレベータ６が併設されている。また、立
体駐車場１の入口側の中央部には階段及びエレベータか
らなる出入用昇降手段１０が２箇所に設けられている。

【００１５】図示の立体駐車場１では、１階の駐車平面
2aから入庫した車両８は、１階の駐車平面2aに駐車スペ
ース３の空きがあれば駐車平面2aを自走して駐車スペー
ス３に車両８を駐車し、空きが無ければ入庫用リフター
４で２階から４階の駐車平面2bに車両８を上げ、駐車平
面2bを自走して駐車スペース３に車両８を駐車するよう
になっている。２階から４階の駐車平面2bに車両８を上
げる場合、運転者はエレベータ６によって所定階に上が
る。出庫時は出庫用リフター５まで車両８を自走させて
出庫用リフター５で１階の駐車平面2aまで降ろし、１階
の駐車平面2aで車両８を自走させて出庫する。１階の駐
車平面2aに車両８を降ろす場合、運転者はエレベータ６
によって１階に降りる。

【００１６】入庫用リフター４及び出庫用リフター５に
は車両８だけが移載され、車両８を入出庫階と駐車階と
の間で昇降する。運転者はエレベータ６で入出庫階と駐
車階との間を昇降するようになっている。このため、入
庫用リフター４及び出庫用リフター５には運転者が乗り
込むことがないので、人に対する安全基準を入庫用リフ
ター４及び出庫用リフター５に適用する必要がなく、設
備の簡素化を図ることができる。

【００１７】尚、エレベータ６を省略し、入庫用リフタ
ー４及び出庫用リフター５に運転者が乗ったままの車両
８を移載して運転者と共に車両８を昇降させることも可
能である。

【００１８】入庫用リフター４の出入口及び出庫用リフ
ター５の前の駐車平面２には移載装置７が設けられ、移
載装置７と入庫用リフター４及び出庫用リフター５との
間で車両８が幅方向に移載される。１階の駐車平面2aに
設けられた移載装置７が入出庫階移載装置となり、２階
から４階の駐車平面2bに設けられた移載装置７が駐車階
移載装置となっている。エレベータ６と移載装置７、入
庫用リフター４及び出庫用リフター５とは、エレベータ
６を操作することで連動して動作するようになってい
る。

【００１９】図２に基づいて１階の駐車平面2a（入出庫
階）を説明する。駐車平面2aには入口１１が２箇所に設
けられ、入口１１には駐車券発券機１２がそれぞれ備え
られている。駐車平面2aの入口１１側（図中右側）の両
角部には入庫用リフター４がそれぞれ設けられ、各入庫
用リフター４の出入口の前には移載装置７（入出庫階移
載装置）が設けられている。入庫用リフター４に隣接し
てエレベータ６が設けられている。入口１１と入庫用リ
フター４との間には運転者以外の乗員の乗降を行う待合
所１３が設けられている。

【００２０】入口１１の反対側（図中左側）における駐
車平面2aには出口１６が２箇所に設けられ、出口１６に
は例えば料金回収等を行う出口処理機１７がそれぞれ備
えられている。出口１６側の両角部には出庫用リフター
５がそれぞれ設けられ、各出庫用リフター５の出入口の
前には移載装置７（入出庫階移載装置）が設けられてい
る。出庫用リフター５に隣接してエレベータ６が設けら
れている。

【００２１】出庫用リフター５と出口１６との間には運
転者以外の乗員が待機すると共に乗降を行う待合所１８
が設けられている。入口１１側には、運転者が入出庫階
と駐車階との間を移動する出入用昇降手段１０が２箇所
に設けられている。尚、図中の符号で１４は駐車階の行
き先を指示する行先表示装置、１５は駐車の可否を表示
する満車表示装置である。

【００２２】図３に基づいて２階から４階の駐車平面2b
（駐車階）を説明する。図中右側の駐車平面2bの両角部
には入庫用リフター４がそれぞれ設けられ、各入庫用リ
フター４の出入口の前には移載装置７（駐車階移載装
置）が設けられている。入庫用リフター４に隣接してエ
レベータ６が設けられている。図中左側の駐車平面2bの
両角部には出庫用リフター５がそれぞれ設けられ、各出
庫用リフター５の出入口の前には移載装置７（駐車階移
載装置）が設けられている。

【００２３】出庫用リフター５に隣接してエレベータ６
が設けられている。図中右側の駐車平面2bには、運転者
が駐車階と入出庫階との間を移動する出入用昇降手段１
０が２箇所に設けられている。

【００２４】図２、図３に示すように、１階の駐車平面
2a及び２階から４階の駐車平面2bの駐車スペース３に
は、４台乃至５台毎に駐車可否ランプ２１が設けられ、
各駐車スペース３に設けられた図示しないセンサによっ
て各駐車スペース３の車両８の有無が検出される。４台
乃至５台毎の駐車スペース３に空きが有る場合駐車可否
ランプ２１が点灯し、４台乃至５台毎の駐車スペース３
が満車の場合駐車可否ランプ２１が消灯するようになっ
ている。

【００２５】図４に基づいて移載装置７と入庫用リフタ
ー４及び出庫用リフター５との関係を説明する。移載装
置７の架台３１には車両８を横送りする一対のスラット
コンベア３２が設けられ、スラットコンベア３２は電動
機３３の駆動によりチェーン３４及びスプロケット３５
を介して駆動される。入庫用リフター４（出庫用リフタ
ー５）には車両８が載置される一対のスラットコンベア
３６が設けられ、スラットコンベア３６はクラッチギヤ
３７に駆動力が伝達されるとスプロケット３９及びチェ
ーン３８を介して動作される。

【００２６】架台３１側のスプロケット３５にはチェー
ン３４を介して電動機３３によって駆動される歯車４０
が設けられ、歯車４０にはアーム４１を介して従動歯車
４２が連結されている。アーム４１が回動することによ
り従動歯車４２がクラッチギヤ３７に噛み合い、入庫用
リフター４側のスラットコンベア３６が台車３１側のス
ラットコンベア３２と同期して駆動するようになってい
る。

【００２７】上記構成では、架台３１側に設けた電動機
３３によって、架台３１側のスラットコンベア３２及び
入庫用リフター４（出庫用リフター５）側のスラットコ
ンベア３６を機械的に同期させて駆動するようにしてい
るが、入庫用リフター４（出庫用リフター５）側に電動
機を設けてスラットコンベア３２，３６を機械的に同期
させて駆動させるようにしてもよい。また、各スラット
コンベア３２，３６に対して個々に電動機（駆動手段）
を設け、各電動機を電気的に同期させて従動歯車４２を
介さずにスラットコンベア３２，３６を同期駆動させる
ようにしてもよい。

【００２８】尚、移載装置７及び入庫用リフター４及び
出庫用リフター５の構成は、図示のように車両８を横送
りする構成に限定されるものではなく、縦送りする構成
のもの等他の機構を用いることも可能である。また、立
体駐車場１が百貨店等と同じ建屋に設けられる場合、出
入用昇降手段１０は百貨店等の内部につながって設けら
れ、また、出口１６側の待合所１８に隣接して百貨店等
の内部につながる昇降手段が設けられる。これにより、
乗員は入口１１側の待合所１３から直接百貨店等の内部
に移動することができると共に百貨店等から直接待合所
１８に移動することができる。

【００２９】一方、図２に示すように、１階の駐車平面
2aにはコントロール手段としての集中制御室２２が備え
られ、集中制御室２２からの指令によりエレベータ６と
移載装置７、入庫用リフター４及び出庫リフター５との
動作が連動して制御される。また、各駐車スペース３に
設けられた図示しないセンサの情報が集中制御室２２に
入力され、１階の駐車平面2a及び２階から４階の駐車平
面2bの駐車スペース３の状況が把握される。集中制御室
２２からの指令により、駐車スペース３の状況に応じて
駐車券発券機１２での駐車券発券の際の行先階の印字が
制御されると共に、行先表示装置１４及び満車表示装置
１５の表示が制御される。

【００３０】上述した立体駐車場１における車両８の入
庫及び出庫時の作用を説明する。

【００３１】入庫時車両８は、入口１１の駐車券発券機
１２で駐車券を受け取る。駐車券には駐車スペース３に
空きがある行先階が印字されると共に行先表示装置１４
に行先階が表示される。同乗者は待合所１３で車両８か
ら降りる。行先階が１階の場合、そのまま１階の駐車平
面2aを自走して駐車可否ランプ２１が点灯しているエリ
アの駐車スペース３に車両８を駐車する。

【００３２】行先が２階から４階の場合、同乗者を待合
所１３で車両８から降ろした後、移載装置７まで自走し
て移載装置７上に車両８を停車させる。ここで運転者は
車両８から降りてエレベータ６に乗り、エレベータ６の
行先ボタンを押す。行先ボタンが押されることにより、
集中制御室２２からの指令により、電動モータ３２が駆
動してスラットコンベア３２、３６が同期して動作し、
車両８が横移動して入庫用リフター４内に車両８が移載
される。

【００３３】車両８の移載が完了すると、エレベータ６
及び入庫用リフター４が連動して駐車階まで上昇する。
駐車階では、駐車階の移載装置７の駆動により車両８が
横移動して入庫用リフター４から移載装置７に車両８が
移載される。運転者はエレベータ６から降りて駐車階の
移載装置７に移載した車両８に乗り込み、駐車階の駐車
平面2bを自走して駐車可否ランプ２１が点灯しているエ
リアの駐車スペース３に車両８を駐車する。車両８を駐
車した後、運転者は出入用昇降手段１０から外部に出て
いく。

【００３４】１階の駐車平面2aの駐車スペース３から出
庫する場合、運転者は車両８に乗り込み、車両８を出口
１６側の待合所１８に向かって自走させる。同乗者は待
合所１８で車両８に乗り込み、同乗者を乗せた車両８は
出口処理機１７で駐車料金を支払う等の処理を行って出
庫する。

【００３５】２階から４階の駐車平面2bの駐車スペース
３から出庫する場合、運転者は出入用昇降手段１０を使
用して駐車階にいき、車両８に乗り込む。この時、同乗
者は出口１６側の待合所１８で待機している。駐車階の
駐車平面2bで車両８を出庫用リフター５の移載装置７ま
で自走させ、車両８を移載装置７上に停止させる。ここ
で運転者は車両８から降りてエレベータ６に乗り、エレ
ベータ６の行先ボタン、即ち、１階のボタンを押す。１
階のボタンが押されることにより、集中制御室２２から
の指令により、電動モータ３２が駆動してスラットコン
ベア３２、３６が同期して動作し、車両８が横移動して
出庫用リフター５内に車両８が移載される。

【００３６】車両８の移載が完了すると、エレベータ６
及び出庫用リフター５が連動して１階まで降りる。１階
では、１階の移載装置７の駆動により車両８が横移動し
て出庫用リフター５から移載装置７に車両８が移載され
る。運転者はエレベータ６から降りて１階の移載装置７
に移載した車両８に乗り込み、１階の駐車平面2aを自走
して出口１６側の待合所１８に向かう。同乗者は待合所
１８で車両８に乗り込み、同乗者を乗せた車両８は出口
処理機１７で駐車料金を支払う等の処理を行って出庫す
る。

【００３７】上述した立体駐車場１では、移載装置７、
入庫用リフター４及び出庫用リフター５により車両８を
駐車階に昇降させ、駐車階では車両８を自走させて駐車
スペース３に駐車するようにしている。このため、自走
により駐車階に車両を移動するランプウエイ等を備えた
従来の立体駐車場に比べ、車両８を昇降させるためのス
ペースが少なくなり、駐車スペース３を多く確保するこ
とができる。また、駐車階で車両を自走させない機械式
の立体駐車場に比べ、駐車階での車両の移動が迅速に行
える。従って、駐車階での車両の移動が迅速に行える、
といった全自走式立体駐車場の利点と、スペースを有効
に利用する、といった全機械式立体駐車場の利点とを兼
ね備えた立体駐車場１とすることが可能となる。

【００３８】また、運転者が昇降するエレベータ６を設
け、入庫用リフター４及び出庫用リフター５では車両８
だけを昇降させるようにしているので、人に対する安全
基準を入庫用リフター４及び出庫用リフター５に適用す
る必要がなく、設備の簡素化を図ることが可能となる。
また、運転者は移載装置７の上に車両８を停止させ、エ
レベータ６で行先階を指示するだけで、集中制御室２２
からの指令により、エレベータ６に連動させて入庫用リ
フター４及び出庫用リフター５により駐車階と入出庫階
とで車両８を昇降させることができるので、車両８の昇
降を速やかに且つ正確に行うことができる。

【００３９】また、同乗者は待合所１３、１８で車両８
に乗降できるので、同乗者は駐車階に移動するする必要
がなく、また、乗員全員が周囲の駐車車両を気にしなが
ら駐車階で車両８に乗降する必要がなくなり、乗員に対
する負担が大幅に軽減され、子供や女性、老人に対して
やさしい駐車場とすることが可能になる。

【００４０】

【発明の効果】本発明の立体駐車場は、多数の駐車スペ
ースを有し多層にわたって設けられる駐車平面と、多層
の駐車平面の間で車両を昇降する昇降装置と、入出庫階
における駐車平面で昇降装置との間で車両の移載を行う
入出庫階移載装置と、入庫階以外の駐車平面における駐
車階で昇降装置との間で車両の移載を行う駐車階移載装
置とを備えたので、車両を昇降させるためのスペースが
少なくなり、駐車効率を向上させることが可能になる。

【００４１】また、本発明の立体駐車場は、多数の駐車
スペースを有し多層にわたって設けられる駐車平面と、
多層の駐車平面の間で車両だけを昇降する昇降装置と、
多層の駐車平面の間で運転者を昇降する人用昇降装置
と、入出庫階における駐車平面で昇降装置との間で車両
の移載を行う入出庫階移載装置と、入庫階以外の駐車平
面における駐車階で昇降装置との間で車両の移載を行う
駐車階移載装置とを備えたので、車両を昇降させるため
のスペースが少なくなり、駐車効率を向上させることが
可能になると共に、人に対する安全基準を昇降装置に適
用する必要がなく、設備の簡素化を図ることが可能とな
る。

【００４２】また、運転手が人用昇降装置で昇降階を指
定するすることで入出庫階移載装置及び昇降装置及び駐
車階移載装置の動作を人用昇降装置に連動させ、駐車階
もしくは入出庫階に運転手及び車両を昇降させるコント
ロール手段を備えたので、車両の昇降を速やかに且つ正
確に行うことができる。

【００４３】また、入出庫階における駐車平面における
出入口と昇降装置との間に乗員の乗降を行う待合所が設
けられているので、同乗者は待合所で車両に乗降でき、
同乗者は駐車階に移動するする必要がなく、また、乗員
全員が周囲の駐車車両を気にしながら駐車階で車両に乗
降する必要がなくなり、乗員に対する負担が大幅に軽減
される。

【００４４】この結果、駐車効率がよく乗員に対する乗
降時の負担が少ない立体駐車場とすることが可能とな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態例に係る立体駐車場の全体
構成図。

【図２】入出庫階における駐車平面の平面図。

【図３】駐車階における駐車平面の平面図。

【図４】移載装置と昇降装置の関係説明図。

【符号の説明】

１ 立体駐車場 ２ 駐車平面 ３ 駐車スペース ４ 入庫用リフター ５ 出庫用リフター ６ エレベータ ７ 移載装置 ８ 車両 １０ 出入用昇降装置 １１ 入口 １２ 駐車券発券機 １３ 待合所 １４ 行先表示装置 １５ 満車表示装置 １６ 出口 １７ 出口処理機 １８ 待合所 ２１ 駐車可否ランプ ２２ 集中制御室 ３１ 台車 ３２、３６ スラットコンベア ３３ 電動機 ３４、３８ チェーン ３５、３９ スプロケット ４０ 歯車 ４１ アーム ４２ 従動歯車

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平９−41693（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−259369（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) E04H 6/12 E04H 6/18 E04H 6/18 606,609 E04H 6/20 B66B 1/00 - 1/52

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 多数の駐車スペースを有し多層にわたっ
   て設けられる駐車平面と、多層の駐車平面の間で車両だ
   けを昇降する昇降装置と、多層の駐車平面の間で運転者
   を昇降する人用昇降装置と、入出庫階における駐車平面
   で昇降装置との間で車両の移載を行う入出庫階移載装置
   と、入出庫階以外の駐車平面における駐車階で昇降装置
   との間で車両の移載を行う駐車階移載装置とを備え、運
   転手が人用昇降装置で昇降階を指定するすることで入出
   庫階移載装置及び昇降装置及び駐車階移載装置の動作を
   人用昇降装置に連動させ、駐車階もしくは入出庫階に運
   転手及び車両を昇降させるコントロール手段を備えたこ
   とを特徴とする立体駐車場。
2. 【請求項２】 多数の駐車スペースを有し多層にわたっ
   て設けられる駐車平面と、多層の駐車平面の間で車両だ
   けを昇降する昇降装置と、多層の駐車平面の間で運転者
   を昇降する人用昇降装置と、入出庫階における駐車平面
   で昇降装置との間で車両の移載を行う入出庫階移載装置
   と、入出庫階以外の駐車平面における駐車階で昇降装置
   との間で車両の移載を行う駐車階移載装置とを備え、入
   出庫階における駐車平面における出入口と昇降装置との
   間に運転者以外の乗員の乗降を行う待合所が設けられて
   いることを特徴とする立体駐車場。