JP3312805B2 - 立体駐車場付き建物 - Google Patents

立体駐車場付き建物

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JP3312805B2
JP3312805B2 JP02732994A JP2732994A JP3312805B2 JP 3312805 B2 JP3312805 B2 JP 3312805B2 JP 02732994 A JP02732994 A JP 02732994A JP 2732994 A JP2732994 A JP 2732994A JP 3312805 B2 JP3312805 B2 JP 3312805B2
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entrance
exit
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parking machine
lane
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博治 薬師寺
武 葛貫
健治 若尾
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三井建設株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、都市部の高層建物に適
用するに好適な、立体駐車場付き建物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、都市部における高層建物の真中部
分に、上下方向に貫通したボイド部を設けた建物が知ら
れており、該ボイド部に立体駐車機を複数基設備するこ
とが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
に立体駐車機を複数設けると、該立体駐車機に入出庫し
ようとする車両も増え、これにより立体駐車機に入出庫
するための車路スペース内で混雑や事故の発生が懸念さ
れる。加えて、各車路が立体駐車機の入出庫口に対して
行き止まり構造となっていたため、車路スペース内に立
体駐車機に進入する車両と該立体駐車機から退出する車
両が混在することになっていた。これにより混雑が一層
促進される結果となり、安全性に問題があった。一方、
車路スペース内での混雑を回避するための手段として車
路スペースを広く取ると、その分だけ建物空間内に設置
し得る、居住スペース等の経済効率の高いスペースが狭
くならざるを得なかった。即ち、従来の、ボイド内に設
けられた立体駐車設備は、安全性と限られた空間の有効
利用との両立を図ることが出来ないという不都合があっ
た。そこで、本発明は、上記事情に鑑み、ボイド以外の
建物空間内の車路スペースを極力減らしながら、しかも
安全性が高い、立体駐車場付き建物を提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、躯体
(2)を有し、前記躯体(2)に上下方向に積層された
複数のフロアスペース(31)を設け、前記躯体(2)
にボイド部(6)を、前記複数のフロアスペース(3
1)を上下方向に貫通させる形で設け、前記ボイド部
(6)に駐車機設置部(9)を設け、前記駐車機設置部
(9)に第1及び第2立体駐車機(10a、10b)
を、それぞれ前記複数層のフロアスペース(31)にわ
たって並列して設け、前記第1及び第2立体駐車機(1
0a、10b)内に複数の車両保管手段(13)を、入
出庫位置(Pt)に選択的に位置決め自在に、かつ上下
方向に移動駆動自在にそれぞれ設け、前記躯体(2)に
第1及び第2入出庫車路(11、12)を、上下方向に
積層整合した形で設け、前記第1立体駐車機(10a)
に入出庫口(15)を、前記第1入出庫車路(11)に
隣接する形で、かつ該第1入出庫車路(11)と前記第
1立体駐車機(10a)の入出庫位置(Pt)に位置決
めされた車両保管手段(13)を連絡自在に設け、前記
第2立体駐車機(10b)に入庫口(19)及び出庫口
(20)を、該第2立体駐車機(10b)の前記入出庫
位置(Pt)を挾んで対向する形で設け、前記第2立体
駐車機(10b)を、前記入庫口(19)と出庫口(2
0)が開放した状態において、前記第2立体駐車機(1
0b)の入出庫位置(Pt)に位置決めされた車両保管
手段(13)が前記第2入出庫車路(12)の一部を形
成し得るように設けて、構成される。また、本発明は、
躯体(2)を有し、前記躯体(2)に上下方向に積層さ
れた複数のフロアスペース(31)を設け、前記躯体
(2)にボイド部(6)を、前記複数のフロアスペース
(31)を上下方向に貫通させる形で設け、前記ボイド
部(6)に駐車機設置部(9)を設け、前記駐車機設置
部(9)に第1(10a)、第2(10b)、第3立体
駐車機(10c)を、それぞれ前記複数層のフロアスペ
ース(31)にわたって並列して設け、前記第1、第
2、第3立体駐車機(10a、10b、10c)内に複
数の車両保管手段(13)を、入出庫位置(Pt)に選
択的に位置決め自在に、かつ上下方向に移動駆動自在に
それぞれ設け、前記躯体(2)に第1及び第2入出庫車
路(11、12)を、上下方向に積層整合した形で設
け、前記第1立体駐車機(10a)に入出庫口(15)
を、前記第1入出庫車路(11)に隣接する形で、かつ
該第1入出庫車路(11)と前記第1立体駐車機(10
a)の入出庫位置(Pt)に位置決めされた車両保管手
段(13)を連絡自在に設け、前記第3立体駐車機(1
0c)に入出庫口(15)を、前記第1立体駐車機(1
0a)の入出庫口(15)に対して第1入出庫車路(1
1)を挾んで対向する形で、かつ該第1入出庫車路(1
1)と前記第3立体駐車機(10c)の入出庫位置(P
t)に位置決めされた車両保管手段(13)を連絡自在
に設け、前記第2立体駐車機(10b)に入庫口(1
9)及び出庫口(20)を、該第2立体駐車機(10
b)の前記入出庫位置(Pt)を挾んで対向する形で設
け、前記第2立体駐車機(10b)を、前記入庫口(1
9)と出庫口(20)が開放した状態において、前記第
2立体駐車機(10b)の入出庫位置(Pt)に位置決
めされた車両保管手段(13)が前記第2入出庫車路
(12)の一部を形成し得るように設けて、構成され
る。なお、( )内の番号等は、図面における対応する
要素を示す、便宜的なものであり、従って、本記述は図
面上の記載に限定拘束されるものではない。以下の作用
の欄についても同様である。
【0005】
【作用】上記した構成により、本発明は、各立体駐車機
(10)を利用する車両(50)が、入出庫口(15)
(又は入庫口(19)及び出庫口(20))を介して入
出庫車路(11、12)の一端から他端に向けて一方通
行走行をするように作用する。また、第1立体駐車機
(10a)(及び第3立体駐車機(10c)を利用する
車両(50)が、第2立体駐車機(10b)の設置位置
真下に形成されたスペースを活用して設けた入出庫車路
(11)を一方通行走行するように作用する。
【0006】
【実施例】図1は本発明による立体駐車場付き建物の一
実施例を示す断側面図、図2は図1に示す駐車機設置部
内に配置された立体駐車機の配置構造を示す図、図3は
図1に示す立体駐車機の入出庫口部分を正面から見た
図、図4は図1に示す立体駐車機の入庫口、出庫口部分
を示す図、図5は図1に示す立体駐車機の拡大図、図6
は図1のVI、VIの矢視平面図、図7は図1のVII、VIIの
矢視平面図、図8は図1のVIII、VIIIの矢視平面図であ
る。
【0007】高層建物1は、図1に示すように、地盤4
0に支持されたコンクリート等からなる躯体2を有して
おり、躯体2の内部には、建物空間3が、図6乃至図8
に示すように、略矩形状の断面をなすように形成されて
いる。建物空間3には、複数のフロアスペース31が、
上下方向に積層されており、各フロアスペース31に
は、図8に示すように、複数の部屋31aが、躯体2の
一部を構成している窓壁部21にそれぞれ面した形で、
躯体2に設けられている。そして複数の部屋31aの内
側には、該部屋31a相互間を連絡する形の廊下7が、
共用部分として設けられており、該廊下7には、エレベ
ータシャフト22が、前記フロアスペース31を貫通す
る形で、複数機設けられている。
【0008】また、図1に示すように、建物空間3の真
中部分にはボイド部6が、前記複数のフロアスペース3
1を上下方向に貫通する形で、実施例においては地下3
階から最上層階まで貫通した形の柱空間状に形成されて
いる。ボイド部6には、図1に示すように、躯体2の上
端部分である屋上部分に穴が開いた形で、開口部6aが
形成されており、該開口部6aを介して、建物空間3に
太陽光41が届くようになっている。即ち、ボイド部6
の上層部は採光空間として機能する。一方、ボイド部6
内の前記太陽光41が届かない部分には、駐車機設置部
9が設けられており、該駐車機設置部9には、6基の立
体駐車機10即ち、立体駐車機10a、10b、10
c、10d、10e、10fが、図1及び図2に示すよ
うに、互いに連結する形で設けられている。
【0009】即ち、3基の立体駐車機10a、10b、
10cは、図1に示すように、前記駐車機設置部9内
で、複数のフロアスペース31に亘る形で並列して設け
られており、その内2基の立体駐車機10a、10cは
地下3階部分のフロアスペース31をその下端部とし
て、また残り1基の立体駐車機10bは地下2階部分の
フロアスペース31をその下端部として設置されてい
る。更に3基の立体駐車機10d、10e、10fは、
図2に示すように、立体駐車機10a、10b、10c
とそれぞれ整合配置する形で、かつ駐車機設置部9内で
該立体駐車機10a、10b、10cに背向する形で設
けられている。
【0010】各立体駐車機10は、図5に示すように、
所定の台数の車両50を収容し得るタワー式の立体駐車
機であり、該立体駐車機10内には、その各々に車両5
0が搭載され得る形でケージ13が複数設けられてい
る。各立体駐車機10は、これ等複数のケージ13を支
持するリンクチェーン14によって、各ケージ13が図
5矢印A又はB方向に循環する形で該立体駐車機10内
を移動駆動自在に構成されている。この構成により、各
ケージ13を各立体駐車機10の下端部に位置する、入
出庫位置Ptに選択的に位置決めすることが出来るよう
になっている。
【0011】前述した立体駐車機10a、10d、及び
立体駐車機10c、10fの下部には、図3及び図6に
示すように、入出庫口15がそれぞれ設けられており、
該入出庫口15を介して車両50を、立体駐車機10に
入庫及び出庫させることが出来るようになっている。ま
た、立体駐車機10b、10eの下部には、図4及び図
7に示すように、それぞれ入庫口19及び出庫口20が
開口する形で設けられており、車両50を入庫、出庫さ
せるための入口及び出口が別々に設けられた構成となっ
ている。そして、立体駐車機10bの出庫口20と立体
駐車機10eの入庫口19は、互いに隣接する形で共通
の開口部を形成しており、車両50は、立体駐車機10
b、10eの各入出庫位置Ptに位置決めされたケージ
13、13を介して、立体駐車機10bの入庫口19か
ら、立体駐車機10eの出庫口20まで通過することが
出来るようになっている。即ち、立体駐車機10a、1
0d及び立体駐車機10c、10fの入出庫口15は、
車両50を各立体駐車機10のケージ13に搭載させる
ことが出来るように、前述したケージ13の入出庫位置
Ptと同じフロアスペース31に、即ちそれぞれ地下3
階のフロアスペース31に位置しており、同様に立体駐
車機10b、10eの各入庫口19及び各出庫口20
は、それぞれ立体駐車機10b、10eのケージ13の
入出庫位置Ptと同じフロアスペース31に、即ち、そ
れぞれ地下2階のフロアスペース31に位置している。
また、立体駐車機10a、10d及び立体駐車機10
c、10fの各入出庫口15には、図3に示すように、
車両50を立体駐車機10の入出庫位置Ptに位置決め
されたケージ13に搭載するための入口、出口として電
動式の開閉シャッタ15aが、開閉自在な形で設けられ
ており、操作盤(図示せず)を操作することによって開
閉シャッタ15aを開閉することが出来るようになって
いる。そして、各開閉シャッタ15aの前方には、ター
ンテーブル18がそれぞれ設けられており、該ターンテ
ーブル18を回転させることにより車両50を方向転換
させることが出来るようになっている。一方、立体駐車
機10bの入庫口19及び立体駐車機10eの出庫口2
0には、図4に示すように、車両50が立体駐車機10
bを通過するための電動式の開閉シャッタ19a、20
aが、図示しない操作盤を操作することによって開閉自
在な形でそれぞれ設けられている。
【0012】また、躯体2の地下3階のフロアスペース
31には、図6のフロアスペース31の略中央部分に、
入出庫車路11が設けられており、該入出庫車路11
は、車両50が立体駐車機10a、10d及び立体駐車
機10c、10fへ進入、退出するための経路を形成し
ている。そして、該入出庫車路11は、車両50の移動
順に、進入車路11a、入出車路11b及び退出車路1
1cから構成されている。尚、廊下7と入出庫車路11
が隣接する4つの箇所には間仕切り壁23が、それぞれ
廊下7と入出庫車路11とを分離するために設けられて
いる。一方、躯体2の地下2階のフロアスペース31に
は、図7に示すように、入出庫車路12が、前記地下3
階のフロアスペース31に設けられた入出庫車路11
と、躯体2の上下方向に積層整合するように設けられて
おり、該入出庫車路12は、立体駐車機10bへ進入
し、立体駐車機10eから退出するための経路を構成す
る形で設けられている。また、入出庫車路12は、車両
50の移動順に進入車路12a、入出車路12b及び退
出車路12cから構成されている。即ち、入出庫車路1
2は車両50を、進入車路12a、入出車路12bを構
成する立体駐車機10b、10eの入出庫位置に位置決
めされたケージ13、13、退出車路12cの順に通過
させることが出来るようになっている。
【0013】ところで、立体駐車機10a、10dの入
出庫口15、15は、図6に示すように、地下3階部分
に設けられた入出庫車路11に隣接する形で設けられて
おり、各入出庫口15を介して、入出庫車路11と立体
駐車機10a、10dの各入出庫位置Ptに位置決めさ
れた各ケージ13とを連絡させることが出来るようにな
っている。また、立体駐車機10c、10fの入出庫口
15、15は、第1立体駐車機10a、10dの入出庫
口15、15に対して入出庫車路11を挾んで対向する
形でそれぞれ設けられており、立体駐車機10c、10
fの入出庫口15、15を介して入出庫車路11と立体
駐車機10c、10fの各入出庫位置Ptに位置決めさ
れたケージ13、13とをそれぞれ連絡させることが出
来るようになっている。また、立体駐車機10bの入庫
口19と出庫口20及び立体駐車機10eの入庫口19
と出庫口20は、図7に示すように、各立体駐車機10
のケージ13の入出庫位置Ptを挾んで対向する形でそ
れぞれ設けられており、立体駐車機10bの入庫口19
と出庫口20及び、立体駐車機10eの入庫口19と出
庫口20が開放した状態(但し、立体駐車機10bの出
庫口20と立体駐車機10eの入庫口19は常時開放状
態にある。)において、立体駐車機10b、10eの各
入出庫位置Ptに位置決めされたケージ13、13が入
出庫車路12の一部を形成し得るような構成になってい
る。
【0014】高層建物1は以上のような構成を有してい
るので、地下2階部分に入庫口19がある立体駐車機1
0b及び10eを利用する際には、車両50を立体駐車
機10bの入庫口19から入庫させた後、該車両50を
立体駐車機10e内を通過させて立体駐車機10eの出
庫口20から出庫させる。即ち、車両50を進入車路1
2a上を走行させ、該車両50を、立体駐車機10bの
入庫口19を介して入出庫位置Ptに位置決めされてい
る空のケージ13に搭載させる。ここで、必要に応じて
ケージ13に搭載した車両50を、図5の矢印A又はB
方向に循環させ、該立体駐車機10b内に保管する。そ
して、立体駐車機10b、10eから出庫させる場合に
は、立体駐車機10bの車両50が搭載されているケー
ジ13を立体駐車機10bの入出庫位置Ptに位置決め
した後、該車両50を入出車路12b上を、立体駐車機
10eの入出庫位置Ptに位置決めされた空のケージ1
3上を走行させる形で該立体駐車機10eの出庫口20
から出庫させ、退出車路12c上を走行させる。なお、
車両50を立体駐車機10bから出庫させるために、立
体駐車機10eには常に1つのケージ13を空の状態に
しておく。また、立体駐車機10eへの入庫に際して
は、立体駐車機10bの入出庫位置Ptに位置決めされ
た空のケージ13上を走行させて立体駐車機10eの入
出庫位置Ptに位置決めされた所定の空のケージ13に
搭載する。従って、各立体駐車機10b、10eは常に
1つのケージ13を空にしておく必要がある。
【0015】このようにして、立体駐車機10b、10
eを利用する車両50は、入出庫車路12を、進入車路
12a、立体駐車機10b、10e、退出車路12cの
順で移動することになる。即ち、車両50を入出庫車路
12の一端から他端に向けて一方通行走行をさせること
が出来る。これにより、進入車路12a上に、進入する
車両50と退出する車両50が混在することが無いの
で、車両50間の衝突等の事故を極力防ぐことが出来
る。また、退出車路12c上は退出する車両50だけが
走行することになるので、該車路12c上での安全性も
高まる。また、車両50を一旦立体駐車機10bに入庫
させると、該車両50を出庫させるためには、必ず該車
両50を立体駐車機10eを通過させてから行なう。こ
れにより、入出車路12bのスペースは、立体駐車機1
0b、10eの設置スペースとして利用されると同時
に、入出庫車路12の一部として利用されることにな
る。この結果、空間の有効活用が可能となる。
【0016】一方、立体駐車機10a、10d及び立体
駐車機10c、10fを利用する際には、図6に示すよ
うに、車両50を進入車路11a上を走行させ、該車両
50を入出車路11b内で立体駐車機10a、10c、
10d、10fの内、何れかの立体駐車機10に、ター
ンテーブル18及び該立体駐車機10の入出庫口15を
介して入庫させる。そして、該車両50を出庫させる際
には、該車両50を前記入出庫口15及びターンテーブ
ル18を介して入出車路11b上に移動させ、更に退出
車路11cへと移動させる。すると、前述した立体駐車
機10b、10eの利用時と同様に、車両50の移動経
路は、入出庫車路11を、進入車路11a、入出車路1
1b、退出車路11cの順で移動する一方通行になる。
これにより、建物空間3を有効活用するため、4基の立
体駐車機10a、10c、10d、10fに入出庫する
際の入出庫車路11を各立体駐車機10の共通車路とし
ても、車両50同志が、対向した状態で走行することが
無いため、入出庫車路11上の安全性は確保される。勿
論、それぞれの立体駐車機10に専用の入出庫車路11
を設定した場合と比較して、入出庫車路11用のスペー
スを大幅に減らすことが出来る。この結果、建物空間3
に残された広いスペースを、経済性の高い、居住スペー
ス等に当てることが出来る。
【0017】ところで、立体駐車機10a、10d及び
立体駐車機10c、10fの為の入出庫車路11の内、
入出車路11bは、立体駐車機10b、10eの設置位
置下側のボイド部6に設けたので、その分の空間を建物
空間3に設けなくて済む。この結果、建物空間3内の有
効な部分を部屋31a等のためにより広く残すことが出
来る。
【0018】なお、前述した実施例においては、駐車機
設置部9内に、立体駐車機10a10b、10cの3基
の立体駐車機10と、該3基の立体駐車機10a、10
b、10cとそれぞれ略同様の構成を有する更に3基の
立体駐車機10d、10e、10fの合計6基の立体駐
車機10を設けた場合について説明したが、本発明にお
いては、立体駐車機10に入出庫する際の車路を一方通
行走行させることが出来、かつ1基の立体駐車機10の
設置位置真下のスペースを、他の立体駐車機10の車路
として活用できれば良い。従って、駐車機設置部9内に
は、立体駐車機10a及び10bの2基の立体駐車機1
0だけ配置させても本発明を実施し得る。同様に、駐車
機設置部9内には立体駐車機10a、10b、10cの
3基の立体駐車機10だけを配置させ、立体駐車機10
bの設置位置真下のスペースを立体駐車機10a、10
cに共通の車路として活用しても良い。更に、上記した
立体駐車機10a、10b及び立体駐車機10a、10
b、10cをそれれぞれ1つのユニットとして、駐車機
設置部9内に何れかのユニットを複数配置させて構成し
ても良いことは勿論である。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
躯体2を有し、前記躯体2に上下方向に積層された複数
のフロアスペース31を設け、前記躯体2にボイド部6
を、前記複数のフロアスペース31を上下方向に貫通さ
せる形で設け、前記ボイド部6に駐車機設置部9を設
け、前記駐車機設置部9に、立体駐車機10a、立体駐
車機10b等の第1及び第2立体駐車機を、それぞれ前
記複数層のフロアスペース31にわたって並列して設
け、前記第1及び第2立体駐車機内に複数のケージ13
等の車両保管手段を、入出庫位置Ptに選択的に位置決
め自在に、かつ上下方向に移動駆動自在にそれぞれ設
け、前記躯体2に入出庫車路11、12等の第1及び第
2入出庫車路を、上下方向に積層整合した形で設け、前
記第1立体駐車機10aに入出庫口15を、前記第1入
出庫車路11に隣接する形で、かつ該第1入出庫車路と
前記第1立体駐車機の入出庫位置に位置決めされた車両
保管手段を連絡自在に設け、前記第2立体駐車機10b
に入庫口19及び出庫口20を、該第2立体駐車機の前
記入出庫位置を挾んで対向する形で設け、前記第2立体
駐車機を、前記入庫口と出庫口が開放した状態におい
て、前記第2立体駐車機の入出庫位置に位置決めされた
車両保管手段が前記第2入出庫車路の一部を形成し得る
ように設けて構成したので、第1及び第2立体駐車機を
利用する車両が、入出庫口若しくは入庫口及び出庫口を
挾んで第1及び第2入出庫車路の一端から他端に向けて
一方通行走行をすることが出来る。これにより、入出庫
車路が各立体駐車機の入出庫口に対して行き止まり構造
となることが無く、進入する車両と退出する車両を入出
庫車路上で対向させること無く走行することが可能とな
り、車両間の衝突等の事故を極力防ぐことが出来る。ま
た、第2立体駐車機を、前記入庫口と出庫口が開放した
状態において、前記第2立体駐車機の入出庫位置に位置
決めされた車両保管手段が前記第2入出庫車路の一部を
形成し得るように設けて構成したので、第2立体駐車機
の設置スペースは、同時に第2入出庫車路の一部として
も活用されるので、限られた空間の有効活用が可能とな
る。更に、第2立体駐車機の設置位置真下に形成された
スペースに、第1立体駐車機の第1入出庫車路の一部を
設けることが出来る。これにより、第1入出庫車路分の
全ての空間を建物空間に求めなくて済む。この結果、建
物空間内の有効な部分を部屋等のためにより広く残すこ
とが出来る。
【0020】また、本発明は、躯体2を有し、前記躯体
2に上下方向に積層された複数のフロアスペース31を
設け、前記躯体2にボイド部6を、前記複数のフロアス
ペース31を上下方向に貫通させる形で設け、前記ボイ
ド部6に駐車機設置部9を設け、前記駐車機設置部9に
立体駐車機10a、10b、10c等の第1、第2、第
3立体駐車機を、それぞれ前記複数層のフロアスペース
31にわたって並列して設け、前記第1、第2、第3立
体駐車機内に複数のケージ13等の車両保管手段を、入
出庫位置Ptに選択的に位置決め自在に、かつ上下方向
に移動駆動自在にそれぞれ設け、前記躯体2に入出庫車
路11、12等の第1及び第2入出庫車路を、上下方向
に積層整合した形で設け、前記第1立体駐車機10aに
入出庫口15を、前記第1入出庫車路11に隣接する形
で、かつ該第1入出庫車路と前記第1立体駐車機の入出
庫位置に位置決めされた車両保管手段を連絡自在に設
け、前記第3立体駐車機10cに入出庫口15を、前記
第1立体駐車機の入出庫口に対して第1入出庫車路を挾
んで対向する形で、かつ該第1入出庫車路と前記第3立
体駐車機の入出庫位置に位置決めされた車両保管手段を
連絡自在に設け、前記第2立体駐車機10bに入庫口1
9及び出庫口20を、該第2立体駐車機の前記入出庫位
置を挾んで対向する形で設け、前記第2立体駐車機を、
前記入庫口及び出庫口が開放した状態において、前記第
2立体駐車機の入出庫位置に位置決めされた車両保管手
段が前記第2入出庫車路の一部を形成し得るように設け
て構成したので、第1、第2及び第3立体駐車機を利用
する車両が、入出庫口若しくは入庫口及び出庫口を挾ん
で第1及び第2入出庫車路の一端から他端に向けて一方
通行走行をすることが出来、安全性を向上させることが
出来る。また、第2立体駐車機の設置位置真下に形成さ
れたスペースを利用して、第1及び第3立体駐車機に共
通の第1入出庫車路の一部を設けることが出来る。これ
により、第1入出庫車路の全ての空間を建物空間内に設
けなくて済む。この結果、建物空間内の有効な部分を部
屋等のためにより広く残すことが出来る。この結果、安
全性と限られた空間の有効利用という、時により相反す
る目的を同時に達成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明による立体駐車場付き建物の一実
施例を示す断側面図である。
【図2】図2は図1に示す駐車機設置部内に配置された
立体駐車機の配置構造を示す図である。
【図3】図3は図1に示す立体駐車機の入出庫口部分を
正面から見た図である。
【図4】図4は図1に示す立体駐車機の入庫口、出庫口
部分を示す図である。
【図5】図5は図1に示す立体駐車機の拡大図である。
【図6】図6は図1のVI、VIの矢視平面図である。
【図7】図7は図1のVII、VIIの矢視平面図である。
【図8】図8は図1のVIII、VIIIの矢視平面図である。
【符号の説明】
1……建物(高層建物) 2……躯体 6……ボイド部 9……駐車機設置部 10a……第1立体駐車機(立体駐車機) 10b……第2立体駐車機(立体駐車機) 10c……第3立体駐車機(立体駐車機) 11……第1入出庫車路(入出庫車路) 12……第2入出庫車路(入出庫車路) 13……車両保管手段(ケージ) 15……入出庫口 19……入庫口 20……出庫口 31……フロアスペース Pt……入出庫位置
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 6/12 E04H 6/14 604 E04H 1/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】躯体を有し、 前記躯体に上下方向に積層された複数のフロアスペース
    を設け、 前記躯体にボイド部を、前記複数のフロアスペースを上
    下方向に貫通させる形で設け、 前記ボイド部に駐車機設置部を設け、 前記駐車機設置部に第1及び第2立体駐車機を、それぞ
    れ前記複数層のフロアスペースにわたって並列して設
    け、 前記第1及び第2立体駐車機内に複数の車両保管手段
    を、入出庫位置に選択的に位置決め自在に、かつ上下方
    向に移動駆動自在にそれぞれ設け、 前記躯体に第1及び第2入出庫車路を、上下方向に積層
    整合した形で設け、 前記第1立体駐車機に入出庫口を、前記第1入出庫車路
    に隣接する形で、かつ該第1入出庫車路と前記第1立体
    駐車機の入出庫位置に位置決めされた車両保管手段を連
    絡自在に設け、 前記第2立体駐車機に入庫口及び出庫口を、該第2立体
    駐車機の前記入出庫位置を挾んで対向する形で設け、 前記第2立体駐車機を、前記入庫口と出庫口が開放した
    状態において、前記第2立体駐車機の入出庫位置に位置
    決めされた車両保管手段が前記第2入出庫車路の一部を
    形成し得るように設けて構成した、立体駐車場付き建
    物。
  2. 【請求項2】躯体を有し、 前記躯体に上下方向に積層された複数のフロアスペース
    を設け、 前記躯体にボイド部を、前記複数のフロアスペースを上
    下方向に貫通させる形で設け、 前記ボイド部に駐車機設置部を設け、 前記駐車機設置部に第1、第2、第3立体駐車機を、そ
    れぞれ前記複数層のフロアスペースにわたって並列して
    設け、 前記第1、第2、第3立体駐車機内に複数の車両保管手
    段を、入出庫位置に選択的に位置決め自在に、かつ上下
    方向に移動駆動自在にそれぞれ設け、 前記躯体に第1及び第2入出庫車路を、上下方向に積層
    整合した形で設け、 前記第1立体駐車機に入出庫口を、前記第1入出庫車路
    に隣接する形で、かつ該第1入出庫車路と前記第1立体
    駐車機の入出庫位置に位置決めされた車両保管手段を連
    絡自在に設け、 前記第3立体駐車機に入出庫口を、前記第1立体駐車機
    の入出庫口に対して第1入出庫車路を挾んで対向する形
    で、かつ該第1入出庫車路と前記第3立体駐車機の入出
    庫位置に位置決めされた車両保管手段を連絡自在に設
    け、 前記第2立体駐車機に入庫口及び出庫口を、該第2立体
    駐車機の前記入出庫位置を挾んで対向する形で設け、 前記第2立体駐車機を、前記入庫口と出庫口が開放した
    状態において、前記第2立体駐車機の入出庫位置に位置
    決めされた車両保管手段が前記第2入出庫車路の一部を
    形成し得るように設けて構成した、立体駐車場付き建
    物。
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