JP2022549601A - ヘテロアリール血漿カリクレインインヒビター - Google Patents

ヘテロアリール血漿カリクレインインヒビター Download PDF

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Abstract

本発明は、血漿カリクレインのインヒビターとして有用であり、インヒビターとして望ましい特性を示す化合物及び組成物を提供する。【選択図】なし

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2019年9月18日に出願された「HETEROARYL PLASMA KALLIKREIN INHIBITORS」と題する米国仮特許出願第62/902,333号の優先権及び利益を主張するものであり、その内容全体は、参照により本明細書に援用される。
血漿カリクレイン(pKal)は、凝固因子XIIaによってその触媒活性型に変換され、生得的な炎症反応及び内因性の血液凝固カスケードに寄与する、血液中のセリンプロテアーゼチモーゲンである。インビボでのこの経路の活性化を導くメカニズムには、活性化血小板から放出されるポリリン酸との相互作用及びpKalの主な生理的インヒビターであるC1インヒビター(C1-INH)の欠乏が含まれる。高分子量キニノーゲンのpKalによって媒介される切断は、強力な血管拡張因子かつ炎症促進性ノナペプチドであるブラジキニン(BK)を生成し、これがブラジキニン2受容体を活性化する。その後のカルボキシペプチダーゼによるBKの切断は、des-Arg9-BKを生成し、これがB1受容体を活性化する。B1及びB2受容体は、血管、グリア、及び神経細胞型によって発現され、神経節細胞層ならびに内核層及び外核層において最大レベルの網膜発現が検出される。B1及びB2受容体の活性化は、血管拡張を引き起こし、血管透過性を増加させる。
pKalは、手、足、顔、腹、尿生殖路、及び喉頭を冒す有痛性の予測不可能な反復性の炎症発作によって特徴付けられる常染色体優性疾患である遺伝性血管浮腫(HAE)などの多数の障害にも関連付けられる。HAEの有病率は、不確定であるが、50,000人当たり約1症例であると推定され、人種群間の公知の差はない。HAEは、血液中のpKal、ブラジキニン、及び他のセリンプロテアーゼを阻害するC1-INHの欠損(I型)または機能不全(II型)によって引き起こされる。遺伝性血管浮腫(HAE)を有する個体は、C1-INHを欠損しており、その結果、過剰なブラジキニンの生成を起こし、次に、このことが、有痛性、消耗性、かつ潜在的に致死性の腫脹発作を引き起こす。処置されないままだと、HAEは、主に上気道閉塞により40%という高い死亡率をもたらし得る。
本開示は、血漿カリクレインに結合し、その活性を効率的に阻害する多数の化合物の開発に少なくとも部分的に基づく。従って、pKalを標的とするため、及び/またはpKalにより媒介される疾患または障害を処置するための化合物及びその使用が本明細書において提供される。
幾つかの実施形態では、本発明は、式(I)の化合物:
Figure 2022549601000001

またはその薬学的に許容される塩を提供し、式中、Het、L、R’、R’’、R、R、R、R、R、R、R、R、及びRのそれぞれは、本明細書において、クラス及びサブクラスで定義及び記載される。ある種の実施形態では、本発明は、本明細書において、クラス及びサブクラスで定義及び記載される、式(I)~(III-b)の化合物を提供する。
幾つかの実施形態では、本発明はまた、式(I)~(III-b)の化合物の使用方法も提供する。
A.定義
本発明の化合物には、一般に上記に記載されるもの、ならびに本明細書において開示されるクラス、サブクラス、及び化学種によって更に例示されるものが含まれる。本明細書で使用する場合、以下の定義が、特に明記しない限り適用されるものとする。本発明の目的のために、化学元素は、the Periodic Table of the Elements,CAS version,Handbook of Chemistry and Physics,75th Ed.に従って識別される。加えて、有機化学の一般的原理は、“Organic Chemistry”,Thomas Sorrell,University Science Books,Sausalito:1999、及び“March’s Advanced Organic Chemistry”,5th Ed.,Ed.:Smith,M.B.and March,J.,John Wiley & Sons,New York:2001に記載されており、これらの全内容が参照により本明細書に組み込まれる。
本明細書において使用される略語は、化学及び生物学分野の範囲内でのそれらの通常の意味を有する。本明細書において記載される化学構造及び式は、化学分野において公知の化学原子価の標準規則に従って構築される。
本明細書で使用する場合、用語「脂肪族」または「脂肪族基」は、完全に飽和であり得るか、もしくは1個以上の不飽和単位を含有し得る、直鎖(すなわち、非分岐)もしくは分岐鎖の、置換されたもしくは非置換の炭化水素鎖、または完全に飽和であるか、もしくは1個以上の不飽和単位を含有する、単環式炭化水素もしくは二環式炭化水素であるが、芳香族ではない(本明細書において、「カルボシクリル(carbocyclyl)」、「脂環式」、または「シクロアルキル」)とも称される)、分子の残部への単一の結合点を有するものを意味する。特に明記しない限り、脂肪族基は、1~6個の脂肪族炭素原子を含有する。幾つかの実施形態では、脂肪族基は、1~5個の脂肪族炭素原子を含有する。幾つかの実施形態では、脂肪族基は、1~4個の脂肪族炭素原子を含有する。幾つかの実施形態では、脂肪族基は、1~3個の脂肪族炭素原子を含有し、更なる他の実施形態では、脂肪族基は、1~2個の脂肪族炭素原子を含有する。幾つかの実施形態では、「脂環式」(または「カルボシクリル(carbocyclyl)」もしくは「シクロアルキル」)は、完全に飽和であるか、または1個以上の不飽和単位を含有する単環式C~C炭化水素であるが、芳香族ではなく、分子の残部への単一の結合点を有するものを指す。好適な脂肪族基としては、直鎖または分枝鎖の、置換されたまたは非置換のアルキル、アルケニル、アルキニル基、及びそれらのハイブリッド、例えば、(シクロアルキル)アルキル、(シクロアルケニル)アルキル、または(シクロアルキル)アルケニルが挙げられるが、これらに限定されない。
用語「ヘテロ原子」は、1個以上の酸素、硫黄、窒素、リンまたはケイ素(窒素、硫黄、リン、もしくはケイ素の任意の酸化形態;任意の塩基性窒素の四級化形態;または複素環の置換可能な窒素、例えば、N(3,4-ジヒドロ-2H-ピロリルにおけるような)、NH(ピロリジニルにおけるような)、またはNR(N置換されたピロリジニルにおけるような)を含む)を意味する。
本明細書で使用する場合、用語「不飽和」は、部分が1個以上の不飽和単位を有することを意味する。
用語「アルキレン」は、二価アルキル基を指す。「アルキレン鎖」は、ポリメチレン基、すなわち、-(CH-であり、式中、nは、正の整数であり、好ましくは1~6、1~4、1~3、1~2、または2~3である。置換されたアルキレン鎖は、1個以上のメチレン基水素原子が置換基で置き換えられているポリメチレン基である。好適な置換基としては、置換された脂肪族基について以下に記載されるものが挙げられる。
用語「ハロゲン」は、F、Cl、Br、またはIを意味する。
用語「アリール」は、合計5~10個の環員を有する単環系及び二環系を指し、ここで、この系の少なくとも1個の環が芳香族であり、この系の各環が3~7個の環員を有する。用語「アリール」は、用語「アリール環」と互換的に使用され得る。幾つかの実施形態では、8~10員の二環式アリール基は、任意に置換されたナフチル環である。本発明のある種の実施形態では、「アリール」は、フェニル、ビフェニル、ナフチル、アントラシルなどが含まれるが、これらに限定されない、1個以上の置換基を有し得る芳香族環系を指す。本明細書で使用される場合、用語「アリール」の範囲内には、芳香族環が、1個以上の非芳香族環に縮合している基、例えば、インダニル、フタルイミジル、ナフタルイミジル、フェナントリジニル、またはテトラヒドロナフチルなども含まれる。
用語「ヘテロアリール」及び「ヘテロアル-(heteroar-)」は、5~10個の環原子、好ましくは5、6、または9個の環原子を有し、環状配置で共有される6、10、または14個のπ電子を有し、炭素原子に加えて、1~5個のヘテロ原子を有する基を指す。ヘテロアリール基としては、限定されるものではないが、チエニル、フラニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、インドリジニル、プリニル、ナフチリジニル、及びプテリジニルが挙げられる。本明細書で使用する場合、用語「ヘテロアリール」及び「ヘテロアル-(heteroar-)」には、芳香族複素環が、1個以上のアリール環、脂環式環、またはヘテロシクリル環に縮合している基であって、ラジカルまたは結合点が芳香族複素環上にあるものも含まれる。非限定的な例としては、インドリル、イソインドリル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、ジベンゾフラニル、インダゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、キノリル、イソキノリル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、4H-キノリジニル、カルバゾリル、アクリジニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、及びピリド[2,3-b]-1,4-オキサジン-3(4H)-オンが挙げられる。ヘテロアリール基は、単環式または二環式であり得る。用語「ヘテロアリール」は、用語「ヘテロアリール環」、「ヘテロアリール基」または「複素環式芳香族」と互換的に使用され得、これらの用語のいずれも任意に置換されている環が含まれる。
本明細書で使用する場合、用語「ヘテロシクリル」、「複素環式ラジカル」、及び「複素環」は互換的に使用され、飽和または部分的に不飽和のいずれかであり、炭素原子に加えて、1個以上、好ましくは1~4個の上記に定義したヘテロ原子を有する、安定した5~7員の単環式または7~10員の二環式複素環部分を指す。この文脈において、環原子に関して使用される場合、用語「窒素」には、置換された窒素が含まれる。一例として、酸素、硫黄、または窒素から選択される0~3個のヘテロ原子を有する、飽和または部分的に不飽和の環では、窒素は、N(3,4-ジヒドロ-2H-ピロリルにおけるような)、NH(ピロリジニルにおけるような)、またはNR(N置換されたピロリジニルにおけるような)であり得る。
複素環は、そのペンダント基に、任意のヘテロ原子または炭素原子で結合され得、これは安定した構造をもたらし、環原子のいずれかは、任意に置換され得る。かかる飽和または部分的に不飽和の複素環式ラジカルの例としては、限定されるものではないが、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチオフェニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピロリニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、デカヒドロキノリニル、オキサゾリジニル、ピペラジニル、ジオキサニル、ジオキソラニル、ジアゼピニル、オキサゼピニル、チアゼピニル、モルホリニル、及びキヌクリジニルが挙げられる。用語「ヘテロシクリル」、「ヘテロシクリル環」、「複素環基」、「複素環部分」、及び「複素環式ラジカル」は、本明細書において互換的に使用され、インドリニル、3H-インドリル、クロマニル、フェナントリジニル、またはテトラヒドロキノリニルなどの、ヘテロシクリル環が1個以上のアリール、ヘテロアリール、または脂環式環に縮合している基であって、ラジカルまたは結合点がヘテロシクリル環上にあるものも含まれる。ヘテロシクリル基は、単環式または二環式であり得る。用語「ヘテロシクリルアルキル」は、ヘテロシクリルにより置換されたアルキル基を指し、ここで、アルキル及びヘテロシクリル部分は独立して任意に置換されている。
本明細書で使用する場合、用語「部分的に不飽和」は、少なくとも1つの二重または三重結合を含む環部分を指す。用語「部分的に不飽和」は、複数の不飽和部位を有する環を包含することを意図するが、本明細書において定義されるようなアリールまたはヘテロアリール部分が含まれることを意図しない。
本明細書で使用する場合、かつ特に明記しない限り、接尾辞「-エン」は、二価の基を表現するために使用される。従って、上記の用語のいずれも、その部分の二価のバージョンを記載するために接尾辞「-エン」で修飾され得る。例えば、二価炭素環は「カルボシクリレン」であり、二価アリール環は「アリーレン」であり、二価ベンゼン環は「フェニレン」であり、二価ヘテロ環は「ヘテロシクリレン」であり、二価ヘテロアリール環は「ヘテロアリーレン」であり、二価アルキル鎖は「アルキレン」であり、二価アルケニル鎖は「アルケニレン」であり、二価アルキニル鎖は「アルキニレン」である、などである。
本明細書に記載されるように、本発明の化合物は、明記される場合、「任意に置換された」部分を含有し得る。一般に、用語「任意に」の後であるかどうかに関わらず、用語「置換された」は、指定された部分の1個以上の水素が、好適な置換基で置き換えられていることを意味する。特に明記しない限り、「任意に置換された」基は、当該基の各置換可能な位置に好適な置換基を有し得、任意の所与の構造における2つ以上の位置が、指定された基から選択される2個以上の置換基で置換され得る場合、置換基は、全ての位置で同一であっても、異なっていてもよい。本発明により想定される置換基の組み合わせは、好ましくは、安定した、または化学的に可能な化合物の形成をもたらすものである。用語「安定した」は、本明細書で使用する場合、化合物であって、それらの生成、検出、ならびにある種の実施形態では、それらの回収、精製、及び本明細書において開示される1つ以上の目的のためのそれらの使用を可能にする条件に供される場合に、実質的に変化しない当該化合物を指す。
「任意に置換された」基の置換可能な炭素原子上の好適な一価の置換基は、独立して、ハロゲン;-(CH0~4R°;-(CH0~4OR°;-O(CH0~4R°、-O(CH0~4C(O)OR°;-O(CH0~4OR°;-(CH0~4CH(OR°);-(CH0~4SR°;R°で置換されていてもよい-(CH0~4Ph;R°で置換されていてもよい-(CH0~4O(CH0~1Ph;R°で置換されていてもよい-CH=CHPh;R°で置換されていてもよい-(CH0~4O(CH0~1-ピリジル;-NO;-CN;-N;-(CH0~4N(R°);-(CH0~4N(R°)C(O)R°;-N(R°)C(S)R°;-(CH0~4N(R°)C(O)NR°;-N(R°)C(S)NR°;-(CH0~4N(R°)C(O)OR°;-N(R°)N(R°)C(O)R°;-N(R°)N(R°)C(O)NR°;-N(R°)N(R°)C(O)OR°;-(CH0~4C(O)R°;-C(S)R°;-(CH0~4C(O)OR°;-(CH0~4C(O)SR°;-(CH0~4C(O)OSiR°;-(CH0~4OC(O)R°;-OC(O)(CH0~4SR°、-SC(S)SR°;-(CH0~4SC(O)R°;-(CH0~4C(O)NR°;-C(S)NR°;-C(S)SR°;-SC(S)SR°、-(CH0~4OC(O)NR°;-C(O)N(OR°)R°;-C(O)C(O)R°;-C(O)CHC(O)R°;-C(NOR°)R°;-(CH0~4SSR°;-(CH0~4S(O)R°;-(CH0~4S(O)OR°;-(CH0~4OS(O)R°;-S(O)NR°;-(CH0~4S(O)R°;-N(R°)S(O)NR°;-N(R°)S(O)R°;-N(OR°)R°;-C(NH)NR°;-P(O)R°;-P(O)R°;-OP(O)R°;-OP(O)(OR°);SiR°;-(C1~4直鎖または分枝鎖アルキレン)O-N(R°);または-(C1~4直鎖または分枝鎖アルキレン)C(O)O-N(R°)であり、式中、各R°は、以下で定義されるように置換されていてもよく、独立して、水素、C1~6脂肪族、-CHPh、-O(CH0~1Ph、-CH-(5~6員のヘテロアリール環)、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する5~6員の飽和環、部分的不飽和環、もしくはアリール環であるか、あるいは上記の定義に関わらず、R°の2回の独立した出現は、それらの間に入っている原子(複数可)と共に、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する3~12員の飽和、部分的に不飽和、またはアリールの単環式もしくは二環式環を形成し、これは下記で定義されるように置換されていてもよい。
R°上の好適な一価置換基(またはR°の2回の独立した出現が起こることによって、それらの間に入っている原子と共に形成された環)は、独立して、ハロゲン、-(CH0~2、-(ハロR)、-(CH0~2OH、-(CH0~2OR、-(CH0~2CH(OR;-O(ハロR)、-CN、-N、-(CH0~2C(O)R、-(CH0~2C(O)OH、-(CH0~2C(O)OR、-(CH0~2SR、-(CH0~2SH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NHR、-(CH0~2NR 、-NO、-SiR 、-OSiR 、-C(O)SR、-(C1~4直鎖または分枝鎖アルキレン)C(O)OR、または-SSRであり、式中、各Rは、非置換であるか、または「ハロ」が先行する場合、1個以上のハロゲンのみで置換されており、C1~4脂肪族、-CHPh、-O(CH0~1Ph、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する5~6員の飽和環、部分的不飽和環、もしくはアリール環から独立して選択される。R°の飽和炭素原子上の好適な二価置換基としては、=O及び=Sが挙げられる。
「任意に置換された」基の飽和炭素原子上の好適な二価置換基としては、以下:=O、=S、=NNR 、=NNHC(O)R、=NNHC(O)OR、=NNHS(O)、=NR、=NOR、-O(C(R ))2~3O-、または-S(C(R ))2~3S-が挙げられ、式中、独立して出現する各Rは、水素、以下で定義されるように置換されていてもよいC1~6脂肪族、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する非置換の5~6員の飽和環、部分的不飽和環、もしくはアリール環から選択される。「任意に置換された」基の近接する置換可能な炭素に結合している好適な二価置換基としては、-O(CR 2~3O-が挙げられ、式中、独立して出現する各Rは、水素、以下で定義されるように置換されていてもよいC1~6脂肪族、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する非置換の5~6員の飽和環、部分的不飽和環、もしくはアリール環から選択される。
の脂肪族基上の好適な置換基としては、ハロゲン、-R、-(ハロR)、-OH、-OR、-O(ハロR)、-CN、-C(O)OH、-C(O)OR、-NH、-NHR、-NR 、または-NOが挙げられ、式中、各Rは、非置換であるか、または「ハロ」が先行する場合、1個以上のハロゲンのみで置換されており、独立して、C1~4脂肪族、-CHPh、-O(CH0~1Ph、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する5~6員の飽和環、部分的不飽和環、もしくはアリール環である。
「任意に置換された」基の置換可能な窒素上の好適な置換基としては、-R、-NR 、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)C(O)R、-C(O)CHC(O)R、-S(O)、-S(O)NR 、-C(S)NR 、-C(NH)NR 、または-N(R)S(O)が挙げられ、式中、各Rは、独立して、水素、以下で定義されるように置換されていてもよいC1~6脂肪族、非置換の-OPh、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する非置換の5~6員の飽和環、部分的不飽和環、もしくはアリール環であるか、あるいは上記の定義に関わらず、Rの2回の独立した出現は、それらの間に入っている原子(複数可)と共に、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する非置換の3~12員の飽和、部分的に不飽和、またはアリールの単環式もしくは二環式環を形成する。
の脂肪族基上の好適な置換基は、独立して、ハロゲン、-R、-(ハロR)、-OH、-OR、-O(ハロR)、-CN、-C(O)OH、-C(O)OR、-NH、-NHR、-NR 、または-NOであり、式中、各Rは、非置換であるか、または「ハロ」が先行する場合、1個以上のハロゲンのみで置換されており、独立して、C1~4脂肪族、-CHPh、-O(CH0~1Ph、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する5~6員の飽和環、部分的不飽和環、もしくはアリール環である。
本明細書で使用する場合、用語「薬学的に許容される塩」は、健全な医学的判断の範囲内で、過度の毒性、刺激、アレルギー応答などを伴わずに、ヒト及び下等動物の組織と接触させて使用するのに好適であり、妥当な利益/リスク比に見合う塩を指す。薬学的に許容される塩は、当該技術分野において周知である。例えば、S.M.Bergeらは、参照により本明細書に組み込まれる、J.Pharmaceutical Sciences,1977,66,1-19において薬学的に許容される塩を詳細に記載している。
ある種の実施形態では、化合物の中性形態は、塩を塩基または酸と接触させ、従来の方法で親化合物を単離することにより再生される。幾つかの実施形態では、化合物の親形態は、極性溶媒における溶解性などの特定の物理的性質が種々の塩形態とは異なる。
特に明記しない限り、本明細書において記載される構造は、当該構造の全ての異性体(例えば、エナンチオマー、ジアステレオマー、及び幾何(または立体配座))形態;例えば、各不斉中心についてのR配置及びS配置、(Z)及び(E)二重結合異性体、ならびに(Z)及び(E)立体配座異性体が含まれることも意味する。従って、本発明の化合物の単一の立体化学異性体、ならびにエナンチオマー混合物、ジアステレオマー混合物、及び幾何(または立体配座)混合物が、本発明の範囲内である。特に明記しない限り、本発明の化合物の全ての互変異性形態が、本発明の範囲内である。加えて、特に明記しない限り、本明細書において記載される構造は、1個以上の同位体濃縮された原子が存在することのみが異なる化合物が含まれることも意味する。例えば、重水素もしくは三重水素による水素の置き換え、または13C濃縮炭素もしくは14C濃縮炭素による炭素の置き換えを含む、本発明の構造を有する化合物は、本発明の範囲内である。かかる化合物は、例えば、生物学的アッセイにおける分析ツールとして、プローブとして、または本発明による治療薬として有用である。
本明細書で使用する場合、用語「オキソ」は、炭素原子に二重結合しており、これにより、カルボニルを形成する、酸素を意味する。
記号「
Figure 2022549601000002

」は、未知の立体化学または混合立体化学を示すための結合として使用される場合を除き、化学部分の、分子または化学式の残部への結合点を示す。
冠詞「a」及び「an」は、冠詞の文法的対象のうちの1つまたは2つ以上(すなわち、少なくとも1つ)を指すために本明細書において使用される。一例として、「元素(an element)」は、1個の元素または2個以上の元素を意味する。
「投与計画」(または「最適治療計画」)は、その用語が本明細書で使用される場合、典型的に一定時間を隔てて、対象に個別に投与される単位用量(典型的に2つ以上)のセットである。幾つかの実施形態では、所与の治療薬は、1回以上の用量を必要とする、推奨される投与計画を有する。幾つかの実施形態では、投与計画は、各々がお互いに同じ長さの期間隔てられている複数の用量から構成され、幾つかの実施形態では、投与計画は、複数の用量から構成され、少なくとも2つの異なる期間で個々の用量が隔てられている。
文脈から理解されるように、「参照」試料または対象は、関連性比較を可能にするほど関心対象の特定の試料または対象と十分に類似する試料または対象である。幾つかの実施形態では、参照試料に関する情報は、特定の試料に関する情報と同時に取得される。幾つかの実施形態では、参照試料に関する情報は、病歴である。幾つかの実施形態では、参照試料に関する情報は、例えば、コンピュータ可読媒体に保存される。幾つかの実施形態では、関心対象の特定の試料の参照試料との比較は、参照物質と比較した関心対象の特定の試料との同一性、類似性、またはその相違を確立する。
本明細書で使用する場合、用語「試料」は、本明細書で記載されるように、関心対象の供給源から取得されるかまたはそれに由来する生体試料を指す。幾つかの実施形態では、関心対象の供給源には、動物またはヒトなどの生物が含まれる。幾つかの実施形態では、生体試料には、生物組織または生体液が含まれる。幾つかの実施形態では、生体試料は、骨髄;血液、例えば、全血;血液細胞;腹水;組織もしくは微細針生検試料;細胞含有体液;遊離浮遊核酸;痰;唾液;尿;脳脊髄液、腹膜液;胸膜液;糞便;リンパ液;婦人科体液(gynecological fluids);皮膚スワブ;膣スワブ;口腔スワブ;鼻スワブ;乳管洗浄液もしくは気管支肺胞洗浄液などの洗液もしくは洗浄液;吸引液;擦過標本;骨髄標本;組織生検標本;外科標本;糞便、他の体液、分泌物、及び/または排泄物;及び/またはそれらに由来する細胞などであり得るか、またはそれらを含み得る。幾つかの実施形態では、生体試料は、対象から取得される細胞であるかまたはそれを含む。幾つかの実施形態では、取得された細胞は、試料が取得される対象由来の細胞であるかまたはそれを含む。幾つかの実施形態では、試料は、任意の適切な手段によって関心対象の供給源から直接に取得される「一次試料」である。例えば、幾つかの実施形態では、一次生体試料は、生検(例えば、穿刺吸引または組織生検)、外科手術、体液(例えば、血液(例えば、全血)、リンパ液、糞便など)の収集などからなる群から選択される方法によって取得される。幾つかの実施形態では、文脈から明らかであるように、用語「試料」は、一次試料を処理することによって(例えば、一次試料の1つ以上の成分を除去することによって、及び/または1つ以上の薬剤を添加することによって)、取得される調製物を指す。例えば、半透膜を使用した濾過。かかる「処理された試料」は、例えば、試料から抽出されたかあるいは一次試料を、例えば、mRNAの増幅または逆転写、特定の成分の単離及び/または精製などの技術に供することによって取得された核酸またはタンパク質を含み得る。
本明細書で使用する場合、語句「治療薬」は、治療効果を有し、及び/または対象に投与された場合に、所望の生物学的及び/または薬理学的効果を誘発する任意の薬剤を指す。
本明細書で使用する場合、用語「治療上有効量」は、任意の医学的処置に適用可能な妥当な利益/リスク比で、処置される対象に治療効果を与える治療薬の量を指す。治療効果は、客観的(すなわち、幾つかの試験またはマーカーによって測定可能である)または主観的(すなわち、対象が効果の徴候を示すか、または効果を感じる)であり得る。特に、「治療上有効量」は、所望の疾患または状態を処置、改善、または予防するのに有効な、あるいは例えば、当該疾患に関連する症状を改善すること、当該疾患の発症を予防もしくは遅延させること、及び/または当該疾患の症状の重症度もしくは頻度をも軽減することによって検出可能な治療効果または予防効果を示すのに有効な、治療薬の量を指す。治療上有効量は、一般に、複数の単位用量から構成され得る投与計画で投与される。任意の特定の治療薬について、治療上有効量(及び/または有効な投与計画内での適切な単位用量)は、例えば、投与経路、他の医薬品との組み合わせに応じて異なり得る。また、任意の特定の対象に特異的な治療上有効量(及び/または単位用量)は、処置されている障害及び障害の重症度;使用される特定の治療薬の活性;使用される特定の組成物;対象の年齢、体重、健康状態、性別、及び食事;使用される特定の治療薬の投与時間、投与経路、及び/または排出もしくは代謝速度;処置期間;ならびに医学分野において公知の類似の因子を含む種々の因子に依存し得る。
本明細書で使用する場合、用語「処置」(同様に「処置する」または「処置すること」)は、特定の疾患、障害、及び/または状態の1つ以上の症状、特徴、及び/または原因を、部分的または完全に、軽減し、改善し、緩和し、阻害し、それらの発症を遅延させ、それらの重症度を低減し、及び/またはそれらの発生率を低減する物質(例えば、提供される組成物)の任意の投与を指す。かかる処置は、関連する疾患、障害、及び/または状態の徴候を示さない対象のもの、及び/または当該疾患、障害、及び/または状態の初期徴候のみを示す対象のものであり得る。代替的にまたは追加的に、かかる処置は、関連する疾患、障害、及び/または状態の1つ以上の確立された徴候を示す対象のものであり得る。幾つかの実施形態では、処置は、関連する疾患、障害、及び/または状態に罹患していると診断された対象のものであり得る。幾つかの実施形態では、処置は、関連する疾患、障害、及び/または状態の発症リスクの増加と統計的に相関する1つ以上の感受性因子を有することが既知の対象のものであり得る。
B.化合物
幾つかの実施形態では、提供される化合物は、式(I):
Figure 2022549601000003

またはその薬学的に許容される塩
(式中:
Hetは、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員の飽和または部分的に不飽和の単環式ヘテロシクリレン、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員の単環式ヘテロアリーレン、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する7~10員の飽和または部分的に不飽和の二環式ヘテロシクリレン、及び酸素、窒素、または硫黄から選択される1~5個のヘテロ原子を有する7~10員の二環式ヘテロアリーレンから選択され、ここで、Hetは、0~4個のR基で置換されており、
各Rは、ハロゲン、-CN、-C(R)=N(R)、-C(O)R、-C(O)R、-C(O)N(R)、-NO、-N(R)-N(R)、-N(R)、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)N(R)、-N(R)S(O)R、-OR、-OC(O)R、-OC(O)N(R)、-SR、-S(O)R、-S(O)R、-S(O)N(R)、-S(O)N(R)、またはC1~6脂肪族、フェニル、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員のヘテロアリール、3~7員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式カルボシクリル、及び酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式ヘテロシクリルから選択される任意に置換された基から独立して選択され、
Lは、任意に置換されたC1~6炭化水素鎖であり、ここで、1~3個のメチレン単位は、独立して、-Cy-、-O-、-NR-、-C(O)-、-S(O)-、-C(O)NR-、-NRC(O)-、-S(O)NR-、及び-NRS(O)-で置き換えられており、
-Cy-は、3~7員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式カルボシクリレン、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式ヘテロシクリレン、または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員のヘテロアリーレンであり、
R’及びR’’は、水素、ハロゲン、-OR、-NR、-SR、及び任意に置換されたC1~6脂肪族から独立して選択され、ここで、R’は、単環式Hetと共に、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する任意に置換された縮合された7~10員の飽和または部分的に不飽和の二環式ヘテロシクリレンを形成してもよく、
、R、R、R、R、R、R、R、及びRは、水素、ハロゲン、-CN、-C(R)=N(R)、-C(O)R、-C(O)R、-C(O)N(R)、-NO、-N(R)-N(R)、-N(R)、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)N(R)、-N(R)S(O)R、-OR、-OC(O)R、-OC(O)N(R)、-SR、-S(O)R、-S(O)R、-S(O)N(R)、-S(O)N(R)、またはC1~6脂肪族、フェニル、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員のヘテロアリール、3~7員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式カルボシクリル、及び酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式ヘテロシクリルから選択される任意に置換された基から独立して選択され、
各Rは、独立して、水素、またはC1~6脂肪族、フェニル、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員のヘテロアリール、3~7員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式カルボシクリル、及び酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式ヘテロシクリルから選択される任意に置換された基であるか、
あるいは同一の炭素または窒素上の2個のR基は、それらの間に入っている原子と共に、酸素、窒素、または硫黄から選択される0~2個のヘテロ原子を有する3~7員の飽和または部分的に不飽和の単環、及び酸素、窒素、または硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員のヘテロアリールから選択される環を形成し、
nは、0または1である)である。
幾つかの実施形態では、Hetは、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員の飽和または部分的に不飽和の単環式ヘテロシクリレン、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員のヘテロアリーレン、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する7~10員の飽和または部分的に不飽和の二環式ヘテロシクリレン、及び酸素、窒素、または硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する7~10員の二環式ヘテロアリーレンからなる群から選択され、ここで、Hetは、0~4個のR基で置換されている。
幾つかの実施形態では、Hetは、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員のヘテロアリーレン、及び酸素、窒素、または硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する7~10員の二環式ヘテロアリーレンからなる群から選択され、ここで、Hetは、0~4個のR基で置換されている。
幾つかの実施形態では、Hetは、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員のヘテロアリーレンである。
幾つかの実施形態では、Hetは、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する6員のヘテロアリーレンであり、ここで、Hetは、0~3個のR基で置換されている。幾つかの実施形態では、Hetは、1個の窒素を有する6員のヘテロアリーレンであり、ここで、Hetは、0~3個のR基で置換されている。幾つかの実施形態では、Hetは、ピリジンジイルである。幾つかの実施形態では、Hetは、
Figure 2022549601000004

(式中、*は、Lへの結合点を表す)のいずれかから選択される。
幾つかの実施形態では、Hetは、酸素または窒素から選択される1~4個のヘテロ原子を有する5員のヘテロアリーレンである。幾つかの実施形態では、Hetは、1~4個の窒素を有する5員のヘテロアリーレンである。幾つかの実施形態では、Hetは、1~4個の窒素を有する5員のヘテロアリーレンであり、ここで、Hetが3個の窒素を含む場合、それは1,2,4-トリアゾールジイルではない。幾つかの実施形態では、Hetは、1~3個の窒素を有する5員のヘテロアリーレンである。幾つかの実施形態では、Hetは、1~2個の窒素を有する5員のヘテロアリーレンである。幾つかの実施形態では、Hetは、1個の窒素を有する5員のヘテロアリーレンである。幾つかの実施形態では、Hetは、2個の窒素を有する5員のヘテロアリーレンである。幾つかの実施形態では、Hetは、3個の窒素を有する5員のヘテロアリーレンである。幾つかの実施形態では、Hetは、4個の窒素を有する5員のヘテロアリーレンである。
幾つかの実施形態では、Hetは、
Figure 2022549601000005

(式中、*は、Lへの結合点を表す)からなる群から選択される。
幾つかの実施形態では、Hetは、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する5員の単環式ヘテロアリーレンであり、ここで、Hetは、0~2個のR基で置換されている。幾つかの実施形態では、Hetは、窒素から選択される1~3個のヘテロ原子を有する5員の単環式ヘテロアリーレンであり、ここで、Hetは、0~2個のR基で置換されている。幾つかの実施形態では、Hetは、窒素から選択される2~3個のヘテロ原子を有する5員の単環式ヘテロアリーレンであり、ここで、Hetは、0~2個のR基で置換されている。
幾つかの実施形態では、Hetは、0~3個のR基で置換されたピロールジイルである。幾つかの実施形態では、Hetは、0~2個のR基で置換されたピラゾールジイルである。幾つかの実施形態では、Hetは、0~1個のR基で置換されたトリアゾールジイルである。幾つかの実施形態では、Hetは、0~1個のR基で置換されたチアゾールジイルである。幾つかの実施形態では、Hetは、非置換のテトラゾールジイルである。幾つかの実施形態では、Hetは、非置換のオキサジアゾールジイルである。幾つかの実施形態では、Hetは、非置換のチアジアゾールジイルである。幾つかの実施形態では、Hetは、0~2個のR基で置換されたイミダゾールジイルである。幾つかの実施形態では、Hetは、0~1個のR基で置換されたオキサゾールジイルである。幾つかの実施形態では、Hetは、0~1個のR基で置換されたイソオキサゾールジイルである。幾つかの実施形態では、Hetは、非置換のピラゾールジイルである。幾つかの実施形態では、Hetは、非置換の1,2,3-トリアゾールジイルである。
幾つかの実施形態では、Hetは、
Figure 2022549601000006

(式中、*は、Lへの結合点を表す)から選択される。
幾つかの実施形態では、Hetは、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する7~10員の二環式ヘテロアリーレンであり、ここで、Hetは、0~4個のR基で置換されている。幾つかの実施形態では、Hetは、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する9員の二環式ヘテロアリーレンであり、ここで、Hetは、0~4個のR基で置換されている。幾つかの実施形態では、Hetは、2個の窒素を有する9員の二環式ヘテロアリーレンであり、ここで、Hetは、0~4個のR基で置換されている。幾つかの実施形態では、Hetは、0~4個のR基で置換されたピロロピリジンジイルである。
幾つかの実施形態では、Hetは、
Figure 2022549601000007

Figure 2022549601000008

(式中、*は、Lへの結合点を表す)からなる群から選択される。
幾つかの実施形態では、各Rは、C1~6脂肪族、3~7員の飽和または部分的に不飽和の単環式カルボシクリル、及び酸素、窒素、または硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員の飽和または部分的に不飽和の単環式ヘテロシクリルから選択される任意に置換された基から独立して選択される。
幾つかの実施形態では、任意に置換されたR基上の置換基は、独立して、ハロゲン、(CH0~4R°、-(CH0~4OR°;及び-(CH0~4C(O)OR°であり、ここで、各R°は、独立して、水素、C1~6脂肪族、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する5~6員の飽和環、部分的不飽和環、もしくはアリール環である。
幾つかの実施形態では、Rの1つの例は、-(CH0~4OR°で置換されたC1~6脂肪族であり、ここで、R°は、水素またはC1~6脂肪族である。
幾つかの実施形態では、Rの1つの例は、-(CH0~4C(O)OR°で置換されたC1~6脂肪族であり、ここで、R°は、水素またはC1~6脂肪族である。
幾つかの実施形態では、Rの1つの例は、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する5~6員の飽和環、部分的不飽和環、またはアリール環で置換されたC1~6脂肪族である。
幾つかの実施形態では、Rの1つの例は、任意に置換された3~7員の飽和または部分的に不飽和の単環式カルボシクリルである。幾つかの実施形態では、Rの1つの例は、任意に置換されたシクロプロピルである。幾つかの実施形態では、Rの1つの例は、-(CH0~4C(O)OR°で置換されたシクロプロピルであり、R°は、水素またはC1~6脂肪族である。
幾つかの実施形態では、Rの1つの例は、ハロゲンで置換されたC1~6脂肪族である。幾つかの実施形態では、Rは、ハロゲンで置換されたC1~3脂肪族である。幾つかの実施形態では、Rは、ハロゲンで置換されたC脂肪族である。幾つかの実施形態では、Rは、フッ素で置換されたC脂肪族である。幾つかの実施形態では、Rは、-CHFである。
ある種の実施形態では、Lは、-C(R)NRC(O)-#、-C(R)C(O)NRC(R)-#、-C(R)NRC(O)C(R)-#、-C(R)NRC(R)-#、-C(R)C(R)NRC(R)-#、-C(O)NRC(R)-#、-C(R)C(O)NR-#、-NRC(O)C(R)-#、-CRC(O)NRC(R)-#、-SONRC(R)-#、及び-C(R)NRSO-#から選択され、ここで、#は、Hetへの結合点を表す。
ある種の実施形態では、Lは、-C(R)NRC(O)-#、-C(R)C(O)NRC(R)-#、-C(R)NRC(R)-#、-C(R)C(R)NRC(R)-#、-C(O)NRC(R)-#、-C(R)C(O)NR-#、-CRC(O)NRC(R)-#、-SONRC(R)-#、及び-C(R)NRSO-#から選択され、ここで、#は、Hetへの結合点を表す。
ある種の実施形態では、Lは、-C(R)C(O)NRC(R)-#、-C(R)NRC(R)-#、-C(R)C(R)NRC(R)-#、-C(O)NRC(R)-#、-C(R)C(O)NRC(R)-#、-SONRC(R)-#、及び-C(R)NRSO-#から選択され、ここで、#は、Hetへの結合点を表す。
幾つかの実施形態では、Lは、-C(R)NRC(O)-#または-C(R)C(O)NR-#以外である。幾つかの実施形態では、Lは、-CHNRC(O)-#または-CHC(O)NR-#以外である。
幾つかの実施形態では、Lが-C(R)NRC(O)-#または-C(R)C(O)NR-#である場合、以下の(a)、(b)、または(c)のいずれか:
(a)nが0であること、
(b)R、R、R、R、及びRのうちの少なくとも1つがCNであること、あるいは
(c)Rが、1~3個の窒素原子を含む任意に置換された飽和単環式複素環であり、ただし、化合物は、N-((7-クロロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-1-((6-シクロプロピル-8-(2-オキソピロリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-1-((6-シクロプロピル-8-モルホリノイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキサミド、N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-1-((6-シクロプロピル-8-(2-オキソピロリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキサミド、N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-1-((6-シクロプロピル-8-(2-オキソオキサゾリジン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキサミド、または4-(2-((4-(((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)カルバモイル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)モルホリン-2-カルボン酸ではないことに該当する。
幾つかの実施形態では、Lが-C(R)NRC(O)-#または-C(R)C(O)NR-#である場合、nは、0である。
幾つかの実施形態では、Lが-C(R)NRC(O)-#または-C(R)C(O)NR-#である場合、R’は、単環式Hetと共に、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する任意に置換された縮合された7~10員の飽和または部分的に不飽和の二環式ヘテロシクリレンを形成する。
幾つかの実施形態では、Lが-CHNRC(O)-#または-CHC(O)NR-#である場合、R’は、単環式Hetと共に、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する任意に置換された縮合された7~10員の飽和または部分的に不飽和の二環式ヘテロシクリレンを形成する。
ある種の実施形態では、Lが-(CRNRC(O)-であり、mが0~2(例えば、0または2)である場合、以下の(a)、(b)、または(c)のいずれか:
(a)nが0であること、
(b)R、R、R、R、及びRのうちの少なくとも1つがCNであること、あるいは
(c)Rが、1~3個の窒素原子を含む任意に置換された飽和単環式複素環であり、ただし、化合物は、N-((7-クロロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-1-((6-シクロプロピル-8-(2-オキソピロリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-1-((6-シクロプロピル-8-モルホリノイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキサミド、N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-1-((6-シクロプロピル-8-(2-オキソピロリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキサミド、N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-1-((6-シクロプロピル-8-(2-オキソオキサゾリジン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキサミド、または4-(2-((4-(((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)カルバモイル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)モルホリン-2-カルボン酸ではないことに該当する。
ある種の実施形態では、Lが-(CRNRC(O)-であり、mが0である場合、nは、0である。ある種の実施形態では、Lが-(CRNRC(O)-であり、mが1である場合、nは、0である。ある種の実施形態では、Lが-(CRNRC(O)-であり、mが2である場合、nは、0である。
ある種の実施形態では、Lが-(CRNRC(O)-であり、mが0~2(例えば、0または2)である場合、R’は、単環式Hetと共に、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する任意に置換された縮合された7~10員の飽和または部分的に不飽和の二環式ヘテロシクリレンを形成する。
幾つかの実施形態では、Lは、-C(R)C(O)NRC(R)-#であり、ここで、各Rは、独立して、水素、またはハロゲンで任意に置換されたC1~3脂肪族である。幾つかの実施形態では、Lは、-CHC(O)NHCH(CF)-#である。幾つかの実施形態では、Lは、-CHC(O)NHCH(CH)-#である。
幾つかの実施形態では、Lは、-C(R)NRC(R)-#であり、ここで、各Rは、独立して、水素、またはハロゲンで任意に置換されたC1~3脂肪族である。幾つかの実施形態では、Lは、-CHNHCH(CF)-#である。幾つかの実施形態では、Lは、-CHNHCH-#である。幾つかの実施形態では、Lは、-CHNHCH(CH)-#である。幾つかの実施形態では、Lは、-CH(CF)NHCH-#である。
ある種の実施形態では、Lは、-C(R)NRSO-#であり、ここで、各Rは、独立して、水素、またはハロゲンで任意に置換されたC1~3脂肪族である。ある種の実施形態では、Lは、-CHNHSO-#である。
幾つかの実施形態では、Lは、-SONRC(R)-#であり、ここで、各Rは、独立して、水素、またはハロゲンで任意に置換されたC1~3脂肪族である。幾つかの実施形態では、Lは、-SONHCH-#である。幾つかの実施形態では、Lは、-SONHCH(CH)-#である。
幾つかの実施形態では、Lは、-C(O)NRC(R)-#であり、ここで、各Rは、独立して、水素、またはハロゲンで任意に置換されたC1~3脂肪族である。幾つかの実施形態では、Lは、-C(O)NHCH-#である。
ある種の実施形態では、Lは、-C(R)C(O)NRC(R)-#であり、ここで、各Rは、独立して、水素、またはハロゲンで任意に置換されたC1~3脂肪族である。ある種の実施形態では、Lは、-CHC(O)NHCH-#である。
幾つかの実施形態では、R’及びR’’は、それぞれ水素である。幾つかの実施形態では、R’’は、水素であり、R’は、単環式Hetと共に、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する縮合された7~10員の飽和または部分的に不飽和の二環式ヘテロシクリレンを形成する。幾つかの実施形態では、nは、1であり、R’’は、水素であり、R’は、単環式Hetと共に、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する縮合された7~10員の飽和または部分的に不飽和の二環式ヘテロシクリレンを形成する。幾つかの実施形態では、nは、1であり、R’’は、水素であり、R’は、単環式Hetと共に、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する縮合された8員の飽和または部分的に不飽和の二環式ヘテロシクリレンを形成する。
幾つかの実施形態では、R’及びR’’は、水素、ハロゲン、-OR、-SR、-NR、及び任意に置換されたC1~6脂肪族から独立して選択され、ここで、各Rは、水素及びC1~6脂肪族から独立して選択される。幾つかの実施形態では、R’及びR’’は、水素、フッ素、-OH、-SH、-NH、及び-(CH0~4C(O)OR°で置換されたC1~6脂肪族から独立して選択され、ここで、R°は、水素またはC1~6脂肪族である。幾つかの実施形態では、R’及びR’’は、水素、フッ素、-OH、及び-(CH0~4C(O)OR°で置換されたC1~6脂肪族から独立して選択され、ここで、R°は、水素、メチルまたはエチルである。
幾つかの実施形態では、nが0である場合、Hetは、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する7~10員の飽和または部分的に不飽和の二環式ヘテロシクリレンである。
幾つかの実施形態では、nは、0である。幾つかの実施形態では、nは、1である。
幾つかの実施形態では、R、R、R、及びRは、水素、ハロゲン、-CN、-C(R)=N(R)、-C(O)R、-C(O)R、-C(O)N(R)、-NO、-N(R)-N(R)、-N(R)、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)N(R)、-N(R)S(O)R、-OR、-OC(O)R、-OC(O)N(R)、-SR、-S(O)R、-S(O)R、-S(O)N(R)、-S(O)N(R)、またはC1~6脂肪族、フェニル、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員のヘテロアリール、3~7員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式カルボシクリル、及び酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式ヘテロシクリルから選択される任意に置換された基から独立して選択される。幾つかの実施形態では、R、R、R、及びRは、水素、ハロゲン、-CN、-C(O)R、またはC1~6脂肪族、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員のヘテロアリール、及び酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式ヘテロシクリルから選択される任意に置換された基から独立して選択される。
幾つかの実施形態では、任意に置換されたR、R、R、及びR上の置換基は、それぞれ独立して、ハロゲン、-CN、(CH0~4R°、-(CH0~4OR°、-(CH0~4N(R°)、-(CH0~4O(CH1~4N(R°)及び-(CH0~4C(O)OR°であり、ここで、各R°は、独立して、水素、C1~6脂肪族、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~5員の飽和環、部分的不飽和環、もしくはアリール環である。
幾つかの実施形態では、任意に置換されたR、R、R、及びR上の置換基は、それぞれ独立して、-F、-CN、-R°、-OR°、-N(R°)、-COOR°、または-OC(R°)C(R°)N(R°)であり、ここで、各R°は、独立して、水素、C1~6脂肪族、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1~2個のヘテロ原子を有する4員飽和環である。幾つかの実施形態では、任意に置換されたR、R、R、及びR上の置換基は、-F、-CN、-CH、-OH、-NH、-COOH、-COOCHCH、-OCHCHNH、-OCHCHN(CH、及び
Figure 2022549601000009

からそれぞれ独立して選択される。
幾つかの実施形態では、R、R、R、及びRのそれぞれは、水素、ハロゲン、-CN、-C(O)R、-C(O)R、-N(R)、-OR、またはC1~6脂肪族、3~7員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式カルボシクリル、及び酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式ヘテロシクリルから選択される任意に置換された基から独立して選択され、ここで、各Rは、独立して、水素またはC1~6脂肪族である。
幾つかの実施形態では、任意に置換されたR、R、R、またはR基上の置換基は、ハロゲン、-(CH0~4OR、-O(CH0~4OR、-(CH0~4C(O)OR、及び-(CH0~4N(R)から独立して選択され、ここで、各Rは、独立して、水素、C1~6脂肪族であるか、あるいはRの2回の独立した出現は、それらの間に入っている原子(複数可)と共に、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する任意に置換された3~12員の飽和、部分的に不飽和、またはアリールの単環式もしくは二環式環を形成し、これは更に置換されていてもよい。
幾つかの実施形態では、Rは、水素、ハロゲン、-CN、-C(O)R、-C(O)N(R)、-N(R)、-OR、-SR、-S(O)N(R)、またはC1~6脂肪族、フェニル、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員のヘテロアリール、3~7員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式カルボシクリル、及び酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式ヘテロシクリルから選択される任意に置換された基から選択される。幾つかの実施形態では、Rは、水素、ハロゲン、-CN、-C(O)R、またはC1~6脂肪族、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員のヘテロアリール、及び酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式ヘテロシクリルから選択される任意に置換された基から選択される。
幾つかの実施形態では、任意に置換されたR上の置換基は、-F、-CN、-R°、-OR°、-N(R°)、-COOR°、または-OC(R°)C(R°)N(R°)であり、ここで、各R°は、独立して、水素、C1~6脂肪族、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1~2個のヘテロ原子を有する4員飽和環である。幾つかの実施形態では、任意に置換されたR上の置換基は、-F、-CN、-CH、-OH、-NH、-COOH、-COOCHCH、-OCHCHNH、-OCHCHN(CH、及び
Figure 2022549601000010

から選択される。
幾つかの実施形態では、R、R、R、R、及びRは、水素、ハロゲン、-CN、-N(R)、-OR、またはC1~6脂肪族、3~7員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式カルボシクリルから選択される任意に置換された基から独立して選択され、ここで、各Rは、独立して、水素またはC1~6脂肪族である。幾つかの実施形態では、R、R、及びRは、水素である。
幾つかの実施形態では、Rは、水素またはハロゲンから選択される。幾つかの実施形態では、Rは、水素である。幾つかの実施形態では、Rは、ハロゲンである。幾つかの実施形態では、Rは、Fである。幾つかの実施形態では、Rは、Clである。幾つかの実施形態では、Rは、Brである。幾つかの実施形態では、Rは、Iである。
幾つかの実施形態では、Rは、ハロゲンまたは任意に置換されたC1~6脂肪族から選択される。幾つかの実施形態では、Rは、ハロゲンである。幾つかの実施形態では、Rは、Fである。幾つかの実施形態では、Rは、Clである。幾つかの実施形態では、Rは、Brである。幾つかの実施形態では、Rは、Iである。幾つかの実施形態では、Rは、任意に置換されたC1~6脂肪族である。幾つかの実施形態では、Rは、任意に置換されたC1~5脂肪族である。幾つかの実施形態では、Rは、任意に置換されたC1~4脂肪族である。幾つかの実施形態では、Rは、任意に置換されたC1~3脂肪族である。幾つかの実施形態では、Rは、任意に置換されたC1~2脂肪族である。幾つかの実施形態では、Rは、アルキニルである。
ある種の実施形態では、R、R、R、R、R、R、R、及びRのそれぞれは、水素である。ある種の実施形態では、R、R、R、R、R、R、及びRのそれぞれは、水素である。ある種の実施形態では、R、R、R、R、R、R、及びRのそれぞれは、水素である。
幾つかの実施形態では、Rは、水素であり、Rは、-F、-Cl、または-Brであり、R、R、及びRは、水素、ハロゲン、-CN、-C(R)=N(R)、-C(O)R、-C(O)R、-C(O)N(R)、-NO、-N(R)-N(R)、-N(R)、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)N(R)、-N(R)S(O)R、-OR、-OC(O)R、-OC(O)N(R)、-SR、-S(O)R、-S(O)R、-S(O)N(R)、-S(O)N(R)、またはC1~6脂肪族、フェニル、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員のヘテロアリール、3~7員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式カルボシクリル、及び酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式ヘテロシクリルから選択される任意に置換された基から独立して選択される。
幾つかの実施形態では、Rは、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員のヘテロアリール、及び酸素、窒素、または硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員の飽和または部分的に不飽和の単環式ヘテロシクリルから選択される任意に置換された基である。幾つかの実施形態では、Rは、酸素または窒素から選択される2~4個のヘテロ原子を有する任意に置換された5員のヘテロアリールである。幾つかの実施形態では、Rは、任意に置換されたピペリジニルである。幾つかの実施形態では、Rは、任意に置換されたトリアゾリルである。
幾つかの実施形態では、Rは、任意に置換されたC1~6脂肪族である。幾つかの実施形態では、任意に置換されたR基上の置換基は、独立して、ハロゲン、(CH0~4R°、-(CH0~4OR°;及び-(CH0~4C(O)OR°であり、ここで、各R°は、独立して、水素、C1~6脂肪族、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する5~6員の飽和環、部分的不飽和環、もしくはアリール環である。
幾つかの実施形態では、R及びRは、それぞれ独立して、ハロゲンである。幾つかの実施形態では、Rは、Fであり、Rは、Clである。幾つかの実施形態では、Rは、Clである。幾つかの実施形態では、Rは、CNである。
幾つかの実施形態では、提供される化合物、またはその薬学的に許容される塩は、式(I-a)、式(I-b)、式(I-c)、または式(I-d)の構造:
Figure 2022549601000011

を有し、式中、L、R、R’、R’’、R、R、R、R、R、及びRのそれぞれは、単独及び組み合わせの両方で、本明細書において、クラス及びサブクラスで定義及び記載される。
特に明記しない限り、または式(I)の前述の定義によって禁じられない限り、上記で定義され、本明細書において、クラス及びサブクラスで記載された、可変部分L、R、Het、R’、R’’、R、R、R、R、R、R、R、及びRの実施形態もまた、単独及び組み合わせの両方で、式(I-a)、式(I-b)、式(I-c)、式(I-d)、式(II)、式(II-a)、式(II-b)、式(III)、式(III-a)、及び式(III-b)の化合物に適用されることが理解される。
幾つかの実施形態では、提供される化合物、またはその薬学的に許容される塩は、式(II)の構造:
Figure 2022549601000012

を有し、式中、L、Het、R’、R、R、R、R、R、R、及びRのそれぞれは、単独及び組み合わせの両方で、本明細書において、クラス及びサブクラスで定義及び記載される。
幾つかの実施形態では、提供される化合物、またはその薬学的に許容される塩は、式(II-a)または式(II-b)の構造:
Figure 2022549601000013

を有し、式中、L、R、R’、R、R、R、R、及びRのそれぞれは、単独及び組み合わせの両方で、本明細書において、クラス及びサブクラスで定義及び記載される。
幾つかの実施形態では、提供される化合物またはその薬学的に許容される塩において、R’は、単環式Hetと共に、任意に置換された縮合環を形成し、化合物は、式(III)の構造:
Figure 2022549601000014

を有し、式中、Rfusは、Hetと縮合して、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する縮合された7~10員の飽和または部分的に不飽和の二環式ヘテロシクリレンを形成し、L、Het、R、R、R、R、R、R、及びRのそれぞれは、単独及び組み合わせの両方で、本明細書において、クラス及びサブクラスで定義及び記載される。
幾つかの実施形態では、提供される化合物、またはその薬学的に許容される塩は、式(III-a)または式(III-b)の構造:
Figure 2022549601000015

式中、R、Cy、R、R、R、及びR7の各々は、本明細書におけるクラス及びサブクラスにおいて定義及び記載される。
幾つかの実施形態では、提供される化合物は、2-(7-クロロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)-N-((1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)アセトアミド(I-1)、1-(7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)-N-((1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)-2,2,2-トリフルオロエタン-1-アミン(I-2)、7-クロロ-N-((1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-カルボキサミド(I-3)、N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾール-4-スルホンアミド(I-4)、N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-スルホンアミド(I-5)、7-クロロ-N-((1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-スルホンアミド(I-6)、7-クロロ-N-(1-(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)エチル)-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-スルホンアミド(I-7)、N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-5-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾール-2-カルボキサミド(I-8)、N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-5-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾール-3-カルボキサミド(I-9)、N-((7-シアノイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(I-10)、1-(7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)-N-((1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)メタンアミン(I-11)、N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-1-(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)エタン-1-アミン(I-12)、2-(7-クロロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)-N-(1-(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)エチル)アセトアミド(I-13)、2-((4-((((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)アミノ)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-カルボン酸メチル(I-14)、2-((4-((((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)アミノ)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-カルボン酸(I-15)、N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-1-(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-2,2,2-トリフルオロエタン-1-アミン(I-16)、3-(2-((4-((((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)アミノ)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)プロパン酸エチル(I-17a)、3-(2-((4-((((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)アミノ)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)プロパン酸(I-17b)、1-(7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)-N-((1-((6-シクロプロピル-8-(4H-1,2,4-トリアゾール-4-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)メタンアミン(I-18)、2-(7-クロロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)-N-(1-(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-2,2,2-トリフルオロエチル)アセトアミド(I-19)、N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-1-((6-シクロプロピル-8-(4-メチルピペラジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキサミド(I-20)、またはその薬学的に許容される塩からなる群から選択される。
C.医薬組成物
別の態様では、本発明は、式(I)~(III-b)の化合物、または薬学的に許容される賦形剤(例えば、担体)と組み合わされた式(I)~(III-b)の化合物を含む医薬組成物を提供する。
医薬組成物は、本明細書において開示されるインヒビターの光学異性体、ジアステレオマー、または薬学的に許容される塩を含む。医薬組成物に含まれる式(I)~(III-b)の化合物は、上記のように担体部分に共有結合され得る。あるいは、医薬組成物に含まれる式(I)~(III-b)の化合物は、担体部分に共有結合されない。
本明細書で使用する場合、「薬学的に許容される担体」は、医薬品賦形剤、例えば、活性薬剤と有害な反応を起こさない、経腸または非経口適用に好適な、薬学的、生理学的に許容される有機または無機の担体物質を指す。好適な薬学的に許容される担体としては、水、塩溶液(例えば、リンガー液)、アルコール、油、ゼラチン、及びラクトース、アミロース、またはデンプンなどの炭水化物、脂肪酸エステル、ヒドロキシメチルセルロース、ならびにポリビニルピロリジンが挙げられる。かかる調製物は滅菌され得、必要に応じて、補助剤、例えば、本発明の化合物と有害な反応を起こさない滑沢剤、防腐剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、浸透圧に影響を与えるための塩、緩衝剤、着色剤、及び/または芳香剤などと混合され得る。
本発明の化合物は、単独で投与され得るか、または同時投与され得る。同時投与は、化合物を、個別にまたは組み合わせて(2種以上の化合物)、同時または連続投与することを含むことを意図する。また調製物は、必要に応じて、(例えば代謝分解を低減するために)他の作用物質と組み合わされ得る。
幾つかの実施形態では、本明細書に記載されるような被検薬剤が、当業者に公知の方法及び提供される化合物について本明細書に記載される方法による投与のための医薬組成物に組み込まれ得る。
D.製剤
本発明の化合物は、多種多様な経口、非経口、及び局所投与剤形に調製され得、多種多様な経口、非経口、及び局所投与剤形で投与され得る。従って、本発明の化合物は、注射によって(例えば、静脈内、筋肉内、皮内、皮下、十二指腸内、または腹腔内に)投与され得る。また、本明細書に記載の化合物は、吸入によって、例えば、鼻腔内に投与され得る。加えて、本発明の化合物は、経皮的に投与され得る。複数の投与経路(例えば、筋肉内、経口、経皮)が、本発明の化合物を投与するために使用され得ることも想定される。従って、本発明は、薬学的に許容される担体または賦形剤及び1種以上の本発明の化合物を含む医薬組成物も提供する。
本発明の化合物から医薬組成物を調製するために、薬学的に許容される担体は、固体または液体であり得る。固形調製物としては、粉末、錠剤、丸剤、カプセル、カシェ剤、坐剤、及び分散性顆粒が挙げられる。固体担体は、希釈剤、香味剤、結合剤、防腐剤、錠剤崩壊剤または封入材料としても機能し得る1種以上の物質であり得る。
粉末では、担体は、微粉化された活性成分との混合物中の微粉化固体である。錠剤では、活性成分は、必要な結合特性を有する担体と好適な比率で混合され、所望の形状及びサイズに圧縮される。
粉末及び錠剤は、好ましくは5%~70%の活性化合物を含有する。好適な担体は、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、糖、ラクトース、ペクチン、デキストリン、デンプン、ゼラチン、トラガカント、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、低融点ワックス、ココアバターなどである。用語「調製物」は、活性成分が他の担体と共に、またはそれ無しに担体によって囲まれており、これにより担体が活性成分と会合しているカプセルを提供する担体としての封入材料との活性化合物の配合物が含まれることを意図する。同様に、カシェ剤及び舐剤が含まれる。錠剤、粉末、カプセル、丸剤、カシェ剤、及び舐剤は、経口投与に好適な固体剤形として使用され得る。
坐剤を調製するために、低融点ワックス、例えば脂肪酸グリセリドまたはココアバターの混合物が最初に融解され、活性成分は撹拌などによりその中に均一に分散される。次いで、融解された均一混合物は、簡便なサイズの型中に注がれて、放冷され、これにより固化される。
液体形態の調製物としては、溶液、懸濁液、及びエマルション、例えば、水または水/プロピレングリコール溶液が挙げられる。非経口注射剤の場合、液体調製物は、ポリエチレングリコール水溶液の液剤に製剤化され得る。
非経口適用が必要とされるか、または望ましい場合、本発明の化合物に特に好適な混合物は、注射可能な無菌溶液、好ましくは油性または水性溶液、及び懸濁液、エマルション、または坐剤が含まれる挿入物である。特に、非経口適用のための担体としては、デキストロースの水溶液、生理食塩水、純水、エタノール、グリセロール、プロピレングリコール、落花生油、ゴマ油、ポリオキシエチレンブロックポリマーなどが挙げられる。アンプルは、簡便な単位用量である。また本発明の化合物は、リポソームに組み込まれ得るか、または経皮ポンプもしくはパッチを介して投与され得る。本発明に使用するのに好適な医薬混合物としては、例えば、Pharmaceutical Sciences(17th Ed.,Mack Pub.Co.,Easton,PA)及びWO96/05309に記載されるものが挙げられ、これらの両方の教示は参照により本明細書に組み込まれる。
経口使用に好適な水溶液は、活性成分を水に溶解させ、所望される場合、好適な着色剤、香味料、安定剤、及び増粘剤を添加することにより調製され得る。経口使用に好適な水性懸濁液は、微粉化された活性成分を粘性材料、例えば、天然または合成ガム、樹脂、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、及び他の周知の懸濁剤と共に水中に分散させることにより作製され得る。
使用する直前に経口投与用の液体調製物に変換されることを意図する固体調製物も含まれる。かかる液体形態としては、溶液、懸濁液、及びエマルションが挙げられる。これらの調製物は、活性成分に加えて、着色剤、香味料、安定剤、緩衝剤、人工及び天然甘味料、分散剤、増粘剤、溶解剤などを含有し得る。
医薬調製物は、好ましくは単位剤形である。かかる形態において、調製物は、活性成分を適切な量で含有する単位用量に細分割される。単位剤形は、包装された調製物であり得、包装品は個別の量の調製物、例えば、包装された錠剤、カプセル、及びバイアルまたはアンプル中の粉末を含有する。単位剤形は、カプセル、錠剤、カシェ剤、もしくは舐剤それのみであり得、またはこれらのいずれかの適切な数が包装された形態であり得る。
単位用量調製物中の活性成分の量は、当該活性成分の特定の用途及び効力に応じて0.1mg~10000mg、より一般的には1.0mg~1000mg、最も一般的には10mg~500mgに変更または調整され得る。組成物は、必要に応じて、他の適合可能な治療薬も含有し得る。
幾つかの化合物は、水への制限された溶解度を有し得、従って、組成物中の界面活性剤または他の適切な共溶媒を必要とし得る。かかる共溶媒としては、以下が挙げられる:ポリソルベート20、60、及び80;プルロニック(登録商標)F-68、F-84、及びP-103;シクロデキストリン;ならびにポリオキシル35ヒマシ油。かかる共溶媒は、通常、約0.01重量%~約2重量%の間のレベルで用いられる。
製剤を分配する際の変動性を低下させるため、製剤である懸濁液もしくはエマルションの成分の物理的分離を減少させるため、及び/またはその他の点で製剤を改善するために、単純な水溶液よりも大きな粘度が望ましい場合がある。かかる粘度上昇剤としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸及びその塩、ヒアルロン酸及びその塩、ならびに前述のものの組み合わせが挙げられる。かかる薬剤は、通常、約0.01重量%~約2重量%の間のレベルで用いられる。
本発明の組成物は、徐放性及び/または快適性を与える成分を追加的に含み得る。かかる成分としては、高分子量のアニオン性粘液模倣ポリマー、ゲル化多糖類、及び微粉化薬物担体基質が挙げられる。これらの成分は、米国特許第4,911,920号;同第5,403,841号;同第5,212,162号;及び同第4,861,760号においてより詳細に説明されている。これらの特許の全ての内容は、参照によりその全体が全ての目的のために本明細書に組み込まれる。
E.有効な投与量
本発明により提供される医薬組成物には、活性成分が治療上有効量、すなわちその使用目的を達成するのに有効な量で含有される組成物が含まれる。特定用途に有効な実際の量は、とりわけ治療される状態に依存する。例えばHAEを処置する方法において投与される場合、かかる組成物は、望ましい結果(例えば、対象においてpKalを阻害すること、及び/またはブラジキニンの量を減少させること)を達成するのに有効な活性成分の量を含有する。
投与される化合物の投与量及び頻度(単回用量または複数回用量)は、投与経路;レシピエントのサイズ、年齢、性別、健康状態、体重、体格指数、及び食事;処置される疾患(例えば、pKal阻害に応答する疾患)の症状の性質及び程度;他の疾患または他の健康に関連する問題の存在;併用処置の種類;ならびに任意の疾患または処置計画による合併症を含む種々の因子に応じて異なり得る。他の治療計画または薬剤が、本発明の方法及び化合物と共に使用され得る。
任意の提供される化合物または被検薬剤について、治療上有効量は、まず最初に細胞培養アッセイにより決定され得る。標的濃度は、例えば、記載される方法を使用して測定されるように、pKal酵素活性を減少させることができる活性化合物(複数可)の濃度である。
ヒトにおいて使用される治療上有効量は、動物モデルから決定され得る。例えば、ヒト用の用量は、動物において有効であることが分かった濃度を達成するように製剤化され得る。ヒトでの投与量は、上述のように、pKal阻害をモニタリングし、投与量を上方または下方に調整することにより、調整され得る。
投用量は、患者の要求及び用いられる化合物に応じて異なり得る。本発明との関係において、患者に投与される用量は、時間の経過と共に患者における有益な治療応答をもたらすのに十分でなければならない。用量のサイズは、任意の有害な副作用の存在、性質、及び程度によっても決定される。一般に、処置は、化合物の最適用量よりも少ない、より低い投与量で開始される。その後、投与量は、状況下での最適な効果に達するまで、少しずつ増やされる。幾つかの実施形態において、用量範囲は0.001~10w/v%である。幾つかの実施形態において、用量範囲は0.1~5w/v%である。
投与量及び間隔は、投与される化合物の、処置される特定の臨床的適応症に有効なレベルを提供するように、個別に調整され得る。これにより、個々の疾患状態の重症度に見合う治療計画が提供される。
F.処置方法
本開示は、医薬品に使用するための化合物を提供する。本開示は、pKalにより媒介される疾患及び状態の処置に有益である、pKalの活性を阻害するための本明細書に記載の任意の化合物の使用を更に提供する。pKalにより媒介される例示的な障害としては、浮腫が挙げられ、これは、小血管が漏れやすくなり、周辺組織に体液を放出した際の炎症または傷害に起因する、対象の全身またはその一部における腫脹を指す。幾つかの実施例では、浮腫は、HAEである。他の例では、浮腫は、眼(例えば、糖尿病黄斑浮腫(DME))で発生する。本開示は、pKalの活性を阻害する方法を提供する。ある種の実施形態では、本出願は、本明細書に記載の化合物のいずれかを試料、例えば、生体試料中のpKal分子と接触させることによるインビトロでpKalの活性を阻害する方法を提供する。ある種の実施形態では、本出願は、処置を必要とする対象に本明細書に記載の化合物のいずれかの有効量を好適な経路により送達することによるインビボでpKalの活性を阻害する方法を提供する。
ある種の実施形態では、方法は、投与する必要がある対象(例えば、浮腫を有するヒト患者などの対象)に、本明細書に記載の化合物のいずれかまたはその薬学的に許容される塩を投与することを含む。ある種の実施形態では、方法は、式(I)~(III-b)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは組成物を、それらを必要とする対象に投与することを含む。幾つかの実施形態では、方法は、式(I)~(III-b)の化合物または薬学的に許容される塩を含む医薬組成物を、それらを必要とする対象に投与することを含む。
ある種の実施形態では、本明細書に記載される方法のいずれかにより処置される対象は、浮腫、例えば、HAEまたは糖尿病黄斑浮腫(DME)を有するか、有すると疑われるか、またはそのリスクがあるヒト患者である。浮腫を有する対象は、定型的な医学的検査、例えば、臨床検査により同定され得る。浮腫を有することが疑われる対象は、疾患/障害の1つ以上の症状を示し得る。浮腫のリスクがある対象は、疾患に関連するリスク因子のうちの1つ以上、例えば、HAEについてC1-INHの欠乏を有する対象であり得る。
ある種の実施形態では、HAE発作に罹患しているヒト患者におけるHAEの1つ以上の症状を軽減する方法が本明細書において提供される。かかる患者は、定型的な医学的手順により同定され得る。提供される化合物のうちの1種以上の有効量が、好適な経路、例えば、本明細書に記載されるものによりヒト患者に投与され得る。本明細書に記載の化合物は、単独で使用され得るか、または他の抗HAE薬剤、例えば、C1エステラーゼインヒビター(例えば、Cinryze(登録商標)またはBerinert(登録商標))、pKalインヒビター(例えば、エカランチドまたはラナデルマブ)、もしくはブラジキニンB2受容体アンタゴニスト(例えば、Firazyr(登録商標))と組み合わせて使用され得る。
他の実施形態では、鎮静期にあるヒトHAE患者のHAE発作のリスクを低減する方法が本明細書において提供される。かかる患者は、HAE発作の病歴を含む様々な因子に基づいて同定され得る。本発明の化合物のうちの1種以上の有効量が、好適な経路、例えば、本明細書に記載されるものによりヒト患者に投与され得る。本明細書に記載の化合物は、単独で使用され得るか、または他の抗HAE薬剤、例えば、C1エステラーゼインヒビター(例えば、Cinryze(登録商標)またはBerinert(登録商標))、pKalインヒビター(例えば、エカランチドまたはラナデルマブ)、もしくはブラジキニンB2受容体アンタゴニスト(例えば、Firazyr(登録商標))と組み合わせて使用され得る。
更なる他の実施形態では、本明細書に記載の化合物のうちの1種以上を用いたHAE発作のリスクを有するヒト患者におけるHAEの予防処置が、本明細書において提供される。かかる予防処置に好適な患者は、HAE発作の病歴を有するヒト対象(例えば、1ヵ月当たり2回を超える発作を経験しているヒト対象)であり得る。あるいは、予防処置に好適な患者は、HAE発作歴を有さないが、HAEの1つ以上のリスク因子(例えば、家族歴、C1-INH遺伝子の遺伝的欠陥など)を有するヒト対象であり得る。かかる予防処置は、本明細書に記載の化合物を唯一の活性薬剤として必要とし得るか、または追加の抗HAE薬剤、例えば、本明細書に記載されるものを必要とし得る。
ある種の実施形態では、対象(例えば、ヒト患者)の眼における浮腫を予防または低減するための方法が、本明細書において提供される。幾つかの実施例では、ヒト患者は、糖尿病黄斑浮腫(DME)を有するか、有する疑いがあるか、またはそのリスクがある糖尿病患者である。DMEは、黄斑内の血管からの体液の漏出に起因する、糖尿病における網膜層の腫脹、新血管新生、血管漏出、及び網膜肥厚によって特徴付けられる増殖型の糖尿病網膜症である。この方法を実施するために、本明細書に記載の化合物のうちの1種以上またはその薬学的に許容される塩の有効量が、処置が必要とされる対象の眼に送達され得る。例えば、本発明の化合物は、眼内注射剤または硝子体内注射によって送達され得る。対象は、本明細書に記載される化合物を、唯一の活性薬剤として、またはDMEの別の処置法と組み合わせてのいずれかで用いて処置され得る。DMEの処置法の非限定的な例としては、レーザー光凝固術、ステロイド、VEGF経路を標的とする薬剤(例えば、Lucentis(登録商標)(ラニビズマブ)またはEylea(登録商標)(アフリベルセプト))、及び/または抗PDGF薬剤が挙げられる。
ある種の実施形態では、本明細書において開示される方法は、式(I)~(III-b)の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは組成物の有効量を対象に投与することを含む。幾つかの実施形態では、有効量は、治療上有効な量である。幾つかの実施形態では、有効量は、予防上有効量である。
ある種の実施形態では、処置される対象は、動物である。動物は、いずれの性別のものであってもよく、どの発達段階であってもよい。ある種の実施形態では、対象は、哺乳動物である。ある種の実施形態では、処置される対象は、ヒトである。ある種の実施形態では、対象は、家畜化された動物、例えば、イヌ、ネコ、ウシ、ブタ、ウマ、ヒツジ、またはヤギである。ある種の実施形態では、対象は、伴侶動物、例えば、イヌまたはネコである。ある種の実施形態では、対象は、家畜動物、例えば、ウシ、ブタ、ウマ、ヒツジ、またはヤギである。ある種の実施形態では、対象は、動物園の動物である。別の実施形態では、対象は、研究動物、例えば、げっ歯動物(例えば、マウス、ラット)、イヌ、ブタ、または非ヒト霊長類である。ある種の実施形態では、動物は、遺伝子操作された動物である。ある種の実施形態では、動物は、トランスジェニック動物である。
本明細書において記載されるある種の方法は、1種以上の追加の医薬品(複数可)を、本明細書に記載の化合物と組み合わせて投与することを含み得る。追加の医薬品(複数可)は、式(I)~(III-b)の化合物と同時に、または式(I)~(III-b)の化合物と異なる時間に投与され得る。例えば、式(I)~(III-b)の化合物及び任意の追加の医薬品(複数可)は、同一の投与スケジュールまたは異なる投与スケジュールであり得る。式(I)~(III-b)の化合物の全てまたは一部の用量は、追加の医薬品の全てもしくは一部の用量の前に、追加の医薬品の全てもしくは一部の用量の後に、追加の医薬品の投与スケジュール内で、またはそれらの組み合わせで投与され得る。式(I)~(III-b)の化合物及び追加の医薬品の投与タイミングは、種々の追加の医薬品によって異なり得る。
ある種の実施形態では、追加の医薬品は、浮腫、例えば、HAEまたはDMEの処置において有用な薬剤を含む。
例示的な実施形態
本開示は、とりわけ、以下の付番された実施形態を企図する:
1.式(I)の化合物:
Figure 2022549601000016

またはその薬学的に許容される塩
(式中:
Hetは、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員の飽和または部分的に不飽和の単環式ヘテロシクリレン、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員の単環式ヘテロアリーレン、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する7~10員の飽和または部分的に不飽和の二環式ヘテロシクリレン、及び酸素、窒素、または硫黄から選択される1~5個のヘテロ原子を有する7~10員の二環式ヘテロアリーレンから選択され、ここで、Hetは、0~4個のR基で置換されており、
各Rは、ハロゲン、-CN、-C(R)=N(R)、-C(O)R、-C(O)R、-C(O)N(R)、-NO、-N(R)-N(R)、-N(R)、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)N(R)、-N(R)S(O)R、-OR、-OC(O)R、-OC(O)N(R)、-SR、-S(O)R、-S(O)R、-S(O)N(R)、-S(O)N(R)、またはC1~6脂肪族、フェニル、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員のヘテロアリール、3~7員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式カルボシクリル、及び酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式ヘテロシクリルから選択される任意に置換された基から独立して選択され、
Lは、任意に置換されたC1~6炭化水素鎖であり、ここで、1~3個のメチレン単位は、独立して、-Cy-、-C(R)--O-、-NR-、-C(O)-、-S(O)-、-C(O)NR-、-NRC(O)-、-S(O)NR-、及び-NRS(O)-で置き換えられ、
-Cy-は、3~7員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式カルボシクリレン、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式ヘテロシクリレン、または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員のヘテロアリーレンであり、
R’及びR’’は、水素、ハロゲン、-OR、-NR、-SR、及び任意に置換されたC1~6脂肪族から独立して選択され、ここで、R’は、単環式Hetと共に、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する任意に置換された縮合された7~10員の飽和または部分的に不飽和の二環式ヘテロシクリレンを形成してもよく、
、R、R、R、R、R、R、R、及びRは、水素、ハロゲン、-CN、-C(R)=N(R)、-C(O)R、-C(O)R、-C(O)N(R)、-NO、-N(R)-N(R)、-N(R)、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)N(R)、-N(R)S(O)R、-OR、-OC(O)R、-OC(O)N(R)、-SR、-S(O)R、-S(O)R、-S(O)N(R)、-S(O)N(R)、またはC1~6脂肪族、フェニル、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員のヘテロアリール、3~7員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式カルボシクリル、及び酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式ヘテロシクリルから選択される任意に置換された基から独立して選択され、
各Rは、独立して、水素、またはC1~6脂肪族、フェニル、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員のヘテロアリール、3~7員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式カルボシクリル、及び酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式ヘテロシクリルから選択される任意に置換された基であるか、
あるいは同一の炭素または窒素上の2個のR基は、それらの間に入っている原子と共に、酸素、窒素、または硫黄から選択される0~2個のヘテロ原子を有する3~7員の飽和または部分的に不飽和の単環、及び酸素、窒素、または硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員のヘテロアリールから選択される環を形成し、
nは、0または1である)。
2.Lが -(CRNRC(O)-であり、mが0~2(例えば、0または2)である場合、以下の(a)、(b)、または(c)のいずれか:
(a)nが0であること、
(b)R、R、R、R、及びRのうちの少なくとも1つがCNであること、あるいは
(c)Rが、1~3個の窒素原子を含む任意に置換された飽和単環式複素環であり、ただし、化合物は、N-((7-クロロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-1-((6-シクロプロピル-8-(2-オキソピロリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-1-((6-シクロプロピル-8-モルホリノイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキサミド、N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-1-((6-シクロプロピル-8-(2-オキソピロリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキサミド、N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-1-((6-シクロプロピル-8-(2-オキソオキサゾリジン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキサミド、または4-(2-((4-(((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)カルバモイル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)モルホリン-2-カルボン酸ではないことに該当する、実施形態1に記載の化合物。
3.Lが、-C(R)NRC(O)-#、-C(R)C(O)NRC(R)-#、-C(R)NRC(O)C(R)-#、-C(R)NRC(R)-#、-C(R)C(R)NRC(R)-#、-C(O)NRC(R)-#、-C(R)C(O)NR-#、-NRC(O)C(R)-#、-CRC(O)NRC(R)-#、-SONRC(R)-#、及び-C(R)NRSO-#からなる群から選択され、ここで、#は、Hetへの結合点を表す、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
4.Lが、-C(R)NRC(O)-#、-C(R)C(O)NRC(R)-#、-C(R)NRC(R)-#、-C(R)C(R)NRC(R)-#、-C(O)NRC(R)-#、-C(R)C(O)NR-#、-CRC(O)NRC(R)-#、-SONRC(R)-#、及び-C(R)NRSO-#からなる群から選択され、ここで、#は、Hetへの結合点を表す、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
5.Lが、-C(R)C(O)NRC(R)-#、-C(R)NRC(R)-#、-C(R)C(R)NRC(R)-#、-C(O)NRC(R)-#、-C(R)C(O)NRC(R)-#、-SONRC(R)-#、及び-C(R)NRSO-#からなる群から選択され、ここで、#は、Hetへの結合点を表す、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
6.Lが、-C(R)NRC(O)-#または-C(R)C(O)NR-#以外である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
7.Lが、-CHNRC(O)-#または-CHC(O)NR-#以外である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
8.Lが-C(R)NRC(O)-#または-C(R)C(O)NR-#である場合、以下の(a)、(b)、または(c)のいずれか:
(a)nが0であること、
(b)R、R、R、R、及びRのうちの少なくとも1つがCNであること、あるいは
(c)Rが、1~3個の窒素原子を含む任意に置換された飽和単環式複素環であり、ただし、化合物は、N-((7-クロロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-1-((6-シクロプロピル-8-(2-オキソピロリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-1-((6-シクロプロピル-8-モルホリノイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキサミド、N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-1-((6-シクロプロピル-8-(2-オキソピロリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキサミド、N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-1-((6-シクロプロピル-8-(2-オキソオキサゾリジン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキサミド、または4-(2-((4-(((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)カルバモイル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)モルホリン-2-カルボン酸ではないことに該当する、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
9.Lが-C(R)NRC(O)-#または-C(R)C(O)NR-#である場合、nは、0である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
10.Lが-C(R)NRC(O)-#または-C(R)C(O)NR-#である場合、R’は、単環式Hetと共に、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する任意に置換された縮合された7~10員の飽和または部分的に不飽和の二環式ヘテロシクリレンを形成する、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
11.Lが-CHNRC(O)-#または-CHC(O)NR-#である場合、R’は、単環式Hetと共に、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する任意に置換された縮合された7~10員の飽和または部分的に不飽和の二環式ヘテロシクリレンを形成する、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
12.Lが-(CRNRC(O)-であり、mが0、1、または2である場合、nは、0である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
13.Lが-(CRNRC(O)-であり、mが0~2(例えば、0または2)である場合、R’は、単環式Hetと共に、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する任意に置換された縮合された7~10員の飽和または部分的に不飽和の二環式ヘテロシクリレンを形成する、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
14.Lが、-C(R)C(O)NRC(R)-#であり、ここで、各Rは、独立して、水素、またはハロゲンで任意に置換されたC1~3脂肪族である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
15.Lが、-CHC(O)NHCH(CF)-#である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
16.Lが、-CHC(O)NHCH(CH)-#である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
17.Lが、-C(R)NRC(R)-#であり、ここで、各Rは、独立して、水素、またはハロゲンで任意に置換されたC1~3脂肪族である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
18.Lが、-CHNHCH(CF)-#である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
19.Lが、-CHNHCH-#である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
20.Lが、-CHNHCH(CH)-#である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
21.Lが、-CH(CF)NHCH-#である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
22.Lが、-C(R)NRSO-#であり、ここで、各Rは、独立して、水素、またはハロゲンで任意に置換されたC1~3脂肪族である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
23.Lが、-CHNHSO-#である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
24.Lが、-SONRC(R)-#であり、ここで、各Rは、独立して、水素、またはハロゲンで任意に置換されたC1~3脂肪族である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
25.Lが、-SONHCH-#である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
26.Lが、-SONHCH(CH)-#である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
27.Lが、-C(O)NRC(R)-#であり、ここで、各Rは、独立して、水素、またはハロゲンで任意に置換されたC1~3脂肪族である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
28.Lが、-C(O)NHCH-#である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
29.Lが、-C(R)C(O)NRC(R)-#であり、ここで、各Rは、独立して、水素、またはハロゲンで任意に置換されたC1~3脂肪族である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
30.Lが、-CHC(O)NHCH-#である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
31.前記化合物が、式(I-a)、式(I-b)、式(I-c)、式(I-d)の構造
Figure 2022549601000017

またはその薬学的に許容される塩を有する、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
32.前記化合物が、式(II)の構造:
Figure 2022549601000018

またはその薬学的に許容される塩を有する、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
33.前記化合物が、式(II-a)または式(II-b)の構造:
Figure 2022549601000019

またはその薬学的に許容される塩を有する、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
34.R’が、単環式Hetと縮合して、任意に置換された縮合環を形成し、前記化合物が、式(III)の構造:
Figure 2022549601000020

(式中、Rfusは、Hetと共に、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する縮合された7~10員の飽和または部分的に不飽和の二環式ヘテロシクリレンを形成する)
またはその薬学的に許容される塩を有する、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
35.前記化合物が、式(III-a)または式(III-b)の構造:
Figure 2022549601000021

またはその薬学的に許容される塩を有する、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
36.Hetが、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する5員の単環式ヘテロアリーレンであり、ここで、Hetは、0~2個のR基で置換されている、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
37.Hetが、窒素から選択される2~3個のヘテロ原子を有する5員の単環式ヘテロアリーレンであり、ここで、Hetは、0~2個のR基で置換されている、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
38.Hetが、0~2個のR基で置換されたピラゾールジイルである、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
39.Hetが、0~1個のR基で置換されたトリアゾールジイルである、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
40.Hetが、非置換のピラゾールジイルである、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
41.Hetが、非置換の1,2,3-トリアゾールジイルである、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
42.Hetが、以下:
Figure 2022549601000022

(式中、*は、Lへの結合点を表す)から選択される、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
43.Rの1つの例が、ハロゲンで置換されたC1~6脂肪族である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
44.R’及びR’’が、それぞれ、水素である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
45.R’’が、水素であり、R’が、単環式Hetと共に、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する縮合された7~10員の飽和または部分的に不飽和の二環式ヘテロシクリレンを形成する、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
46.nが、1であり、R’’が、水素であり、R’が、単環式Hetと共に、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する縮合された7~10員の飽和または部分的に不飽和の二環式ヘテロシクリレンを形成する、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
47.nが、1であり、R’’が、水素であり、R’が、単環式Hetと共に、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する縮合された8員の飽和または部分的に不飽和の二環式ヘテロシクリレンを形成する、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
48.nが0である場合、Hetが、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する7~10員の飽和または部分的に不飽和の二環式ヘテロシクリレンである、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
49.nが0である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
50.nが1である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
51.R、R、R、R、R、R、及びRのそれぞれが、水素である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
52.R、R、R、R、R、R、及びRのそれぞれが、水素である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
53.R、R、R、R、R、R、R、及びRのそれぞれが、水素である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
54.Rが、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員のヘテロアリール、及び酸素、窒素、または硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員の飽和または部分的に不飽和の単環式ヘテロシクリルから選択される任意に置換された基である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
55.Rが、酸素または窒素から選択される2~4個のヘテロ原子を有する任意に置換された5員のヘテロアリールである、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
56.Rが、任意に置換されたピペリジニルまたは任意に置換されたトリアゾリルである、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
57.Rが、任意に置換されたC1~6脂肪族である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
58.任意に置換されたR基上の置換基が、独立して、ハロゲン、(CH0~4R°、-(CH0~4OR°;及び-(CH0~4C(O)OR°であり、ここで、各R°は、独立して、水素、C1~6脂肪族、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される0~4個のヘテロ原子を有する5~6員の飽和環、部分的不飽和環、もしくはアリール環である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
59.R及びRが、それぞれ独立して、ハロゲンである、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
60.RがFであり、RがClである、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
61.Rが、ClまたはCNである、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
62.前記化合物が、化合物I-1~I-20のいずれかまたはその薬学的に許容される塩である、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物。
63.先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物を含む、医薬組成物。
64.薬学的に許容される賦形剤を更に含む、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物を含む、医薬組成物。
65.前記組成物が、経口投与に好適である、実施形態63~64のいずれか1つに記載の医薬組成物。
66.前記組成物が、注射による投与に好適である、実施形態63~64のいずれか1つに記載の医薬組成物。
67.先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物または組成物を使用する、血漿カリクレインにより媒介される疾患または障害を処置する方法。
68.前記疾患または障害が、遺伝性血管浮腫または糖尿病黄斑浮腫である、実施形態67に記載の方法。
69.遺伝性血管浮腫または糖尿病黄斑浮腫の処置を必要とする患者に、先行実施形態のいずれか1つに記載の化合物または組成物を投与することを含む、遺伝性血管浮腫または糖尿病黄斑浮腫を処置する方法。
中間体の合成
2-(7-クロロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)酢酸の合成
Figure 2022549601000023

N-((4-クロロピリジン-2-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの合成。(S)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(5.00g、41.3mmol)及び炭酸セシウム(20.2g、61.9mmol)のジクロロメタン(100mL)中撹拌懸濁液に、4-クロロピコリンアルデヒド(5.84g、41.3mmol)のジクロロメタン(20mL)中溶液を、室温で10分間かけて滴加した。溶液を2時間撹拌した。反応混合物を水(100mL)で希釈し、ジクロロメタン(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層を乾燥し(MgSO)、濃縮して、生成物(N-((4-クロロピリジン-2-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド、10.1g、定量的)を褐色油として得た。LCMSRT=1.738分[M + H] 246.9、95%純度。
3-((tert-ブチルスルフィニル)アミノ)-3-(4-クロロピリジン-2-イル)プロパノアートの合成。リチウムジイソプロピルアミド(テトラヒドロフラン中2M、43mL、86mmol)の無水テトラヒドロフラン(100mL)中撹拌溶液に、酢酸ブチル(9.40g、81mmol)中テトラヒドロフラン(20mL)の溶液を、窒素雰囲気下、-78℃で滴加した。30分の撹拌後、N-((4-クロロピリジン-2-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(10.0g、41mmol)のテトラヒドロフラン(30mL)中溶液を同温度で添加した。-78℃で更に2時間撹拌した後、反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液(100mL)でクエンチし、室温まで昇温させた。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層を乾燥し(NaSO)、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(溶離液50%石油エーテル/酢酸エチル)により精製して、生成物(3-((tert-ブチルスルフィニル)アミノ)-3-(4-クロロピリジン-2-イル)プロパン酸ブチル、9.0g、61%)を白色固体として得た。LCMSRT=1.338分[M + H] 361、95%純度。
3-アミノ-3-(4-クロロピリジン-2-イル)プロパン酸ブチルの合成。3-(4-クロロピリジン-2-イル)-3-(1,1-ジメチルエチルスルフィンアミド)プロパン酸ブチル(3.5g、9.7mmol)の1,4-ジオキサン(30mL)中溶液に、塩酸の溶液(1,4-ジオキサン中4M、10mL、40mmol)を添加した。混合物を室温で4時間撹拌し、次いで、濃縮して、粗製油(4.3g)を得、これを精製することなく次のステップに使用した。LCMSRT=1.187分[M + H] 257、80%純度。
3-(4-クロロピリジン-2-イル)-3-ホルムアミドプロパン酸ブチルの合成。3-アミノ-3-(4-クロロピリジン-2-イル)プロパン酸ブチル(2.6g、10.2mmol)のギ酸(10mL)中溶液を還流させながら4時間撹拌した。次いで、反応混合物を濃縮して、粗生成物を暗色油として得(3.0g)、これを精製することなく次のステップに使用した。LCMSRT=1.05分[M + H] 285、83%純度
2-(7-クロロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)酢酸ブチルの合成。3-(4-クロロピリジン-2-イル)-3-ホルムアミドプロパン酸ブチル(500mg、1.76mmol)のオキシ塩化リン(V)(5.0mL)中溶液を80℃で1時間撹拌した。混合物を蒸発させ、残留物を酢酸エチル(100mL)中に溶解し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)で洗浄した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(50mL×3)で再度抽出した。合わせた有機層を合わせ、フラッシュクロマトグラフィー(溶離液70%酢酸エチル/石油エーテル)により精製して、生成物(2-(7-クロロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)酢酸ブチル、290mg、62%)を得た。LCMSRT=1.18分[M + H] 267、95%純度。
2-(7-クロロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)酢酸の合成。2-(7-クロロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)酢酸ブチル(310mg、1.16mmol)のテトラヒドロフラン(3mL)及び水(1mL)中撹拌溶液に、水酸化リチウム(139mg、5.8mmol)を添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。1M塩酸水溶液を添加することによってpHを6に調整し、ジクロロメタン/メタノール(10/1、50mL×5)で抽出した。合わせた有機層を乾燥し、濃縮して、生成物(2-(7-クロロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)酢酸、200mg、82%)を得、これを精製することなく次のステップに使用した。LCMSRT=0.901分[M + H] 211、95%純度
2-(7-クロロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)酢酸メチルの合成
Figure 2022549601000024

塩化アセチル(0.42mL、5.9mmol)を2-(7-クロロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)酢酸(250mg、1.2mmol)のメタノール(5.0mL)中撹拌溶液に0℃で添加し、次いで、室温まで昇温させ、18時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。残留物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(25mL)及び水(25mL)の混合物中に溶解し、メタノール/ジクロロメタン(1:9、3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥し(MgSO)、濾過し、減圧下で蒸発させて、生成物(2-(7-クロロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)酢酸メチル、310mg、定量的)をクリーム色固体として得た。
H NMR (400 MHz, DMSO): δ, ppm 9.23 (1H, s), 8.52(1H, dd, J = 1.0, 7.5 Hz), 8.08 - 8.07 (1H, m), 7.03 (1H, dd, J = 2.0, 7.5 Hz),4.17 (2H, s), 3.67 (3H, s).
2-(7-クロロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)アセトアミドの合成
Figure 2022549601000025

2-(7-クロロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)酢酸(500mg、2.4mmol)、N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩(550mg、2.9mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(380mg、2.9mmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(2.5mL、14mmol)及び炭酸アンモニウム(1.1g、12mmol)のテトラヒドロフラン(7.0mL)及びN,N-ジメチルホルムアミド(4.0mL)中混合物を、60℃で18時間撹拌した。混合物を冷却し、水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和炭酸ナトリウム水溶液(100mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、減圧下で蒸発させた。残留物をジエチルエーテル:ジクロロメタン(9:1)でトリチュレートして、生成物(2-(7-クロロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)アセトアミド、0.20g、40%)を黄色固体として得た。
H NMR (400 MHz, DMSO): δ, ppm 8.36 - 8.33 (2H,m), 7.79 - 7.77 (1H, m), 7.45 - 7.38 (1H, m), 6.99 - 6.92 (1H, m), 6.68 (1H, dd,J = 2.0, 7.3 Hz), 3.66 (2H, s).
1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボン酸エチルの合成
5-シクロプロピルピリジン-2-アミンの合成。5-ブロモピリジン-2-アミン(100g、585mmol)、シクロプロピルボロン酸(60g、701mmol)、Pd(AcO)(6.5g、29mmol)、SPhos(24g、58.5mmol)及びKPO(372g、1.755mol)のトルエン/HO(1.2L/0.12L)中混合物を、N下、90℃で14時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮して、粗製物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EA=1/2)により精製して、5-シクロプロピルピリジン-2-アミン(61g、収率:78%)を黄色固体として得た。ESI-MS[M+H]: 135.1。
2-(クロロメチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジンの合成。5-シクロプロピルピリジン-2-アミン(61g、455mmol)及び1,3-ジクロロプロパン-2-オン(172g、1365mmol)のEtOH(1L)中混合物を、95℃で13時間撹拌した。反応物を濃縮して、EtOHを除去した。NaHCO水溶液を加えることによって残留物のpHを9に調整し、EtOAc(1L×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮して、粗製物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(EA)により精製して、2-(クロロメチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(40g、収率:42%)を黄色固体として得た。ESI-MS[M+H]: 207.1。
2-(アジドメチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジンの合成。2-(クロロメチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(40g、193mmol)のDMF(600mL)中溶液に、NaN(18.8g、290mmol)を添加した。得られた反応物を室温で2時間撹拌した。反応物をHO(500mL)で希釈し、EtOAc(500mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮して、粗製物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EA=2/1)により精製して、2-(アジドメチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(35g、収率:85%)を黄色固体として得た。ESI-MS[M+H]: 214.1。
1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボン酸エチルの合成。2-(アジドメチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(35g、163.5mmol)、プロピオル酸エチル(17.6g、180mmol)、CuSO(2.6g、16.35mmol)、及びアスコルビン酸ナトリウム(3.3g、16.35mmol)のHO/t-BuOH(150mL/150mL)中混合物を、室温で3時間撹拌した。3時間後に黄色固体が沈殿し、混合物を濾過した。ケーキを乾燥して、1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボン酸エチル(29g、収率:57%)を黄色固体として得、これを更に精製することなく次のステップに使用した。ESI-MS[M+H]: 312.1。
7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-カルバルデヒドの合成
4-クロロ-3-フルオロピコリンアルデヒドの合成。2,2,6,6-テトラメチルピペリジン(35.4g、250.88mmol)の200mLのTHF中溶液に、n-ブチルリチウム(ヘキサン中2.4M、100mL、240mmol)を0℃で滴加した。0℃で1時間撹拌した後、反応混合物を-78℃まで冷却し、4-クロロ-3-フルオロピリジン(30.0g、228.08mmol)のTHF(100mL)中溶液を滴加した。得られた反応混合物を-78℃で2時間撹拌し、DMF(17.5g、239.48mmol)のTHF(50mL)中溶液を滴加し、得られた反応混合物を-78℃で更に1時間撹拌した。反応物をHO(50mL)でクエンチし、酢酸エチル(200mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=3/1)により精製して、4-クロロ-3-フルオロピコリンアルデヒド(26.0g、収率:71%)を得た。ESI-MS[M+H]: 160.1。
N-((4-クロロ-3-フルオロピリジン-2-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの合成。4-クロロ-3-フルオロピコリンアルデヒド(26.0g、混合物、163.0mmol)のDCM(100mL)中溶液に、炭酸セシウム(96.0g、293.3mmol)及び2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(19.8g、163.0mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を濾過し、DCMで3回洗浄した。合わせた混合物にMeOH(40mL)を添加し、次いで、得られた混合物を氷水浴により0℃まで冷却した。水素化ホウ素ナトリウム(15.5g、409.0mmol)を数回に分けてゆっくりと添加した。反応混合物を室温まで昇温させ、この温度で2時間撹拌した。反応物をHOで慎重にクエンチした。得られた混合物をDCM(100mL×3)で抽出し、合わせた有機溶媒を硫酸ナトリウムにより乾燥し、濾過し、濃縮して、粗製のN-((4-クロロ-3-フルオロピリジン-2-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(43.3g、粗製物)を黄色固体として得た。ESI-MS[M+H]: 265.1。
(4-クロロ-3-フルオロピリジン-2-イル)メタンアミン塩酸塩の合成。N-((4-クロロ-3-フルオロピリジン-2-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(約162.4mmol)の酢酸エチル(100mL)中溶液に、塩酸の酢酸エチル中溶液(3M、200mL)を添加した。得られた反応混合物を、室温で3時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を濾過して、粗生成物を得、これを酢酸エチルで洗浄し、真空下で乾燥して、(4-クロロ-3-フルオロピリジン-2-イル)メタンアミン塩酸塩(25.0g、78%、混合物)を淡紅色固体として得た。HNMR (400 MHz, DMSO) δ 8.75 (br, 3H), 8.47 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.80 (t, J = 5.6Hz, 1 H), 4.28 - 4.26 (m, 2H)。
N-((4-クロロ-3-フルオロピリジン-2-イル)メチル)ホルムアミドの合成。(4-クロロ-3-フルオロピリジン-2-イル)メタンアミン塩酸塩(25.0g、混合物、127.0mmol)のTHF(200mL)中溶液に、トリエチルアミン(38.5g、380.6mmol)及びギ酸エチル(100mL)を室温で添加した。得られた反応混合物を70℃で一晩撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を濾過し、固体をDCMで3回洗浄した。合わせた有機溶媒をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムにより乾燥し、濾過し、濃縮して、N-((4-クロロ-3-フルオロピリジン-2-イル)メチル)ホルムアミド(粗製物)を得、これを精製することなく次のステップに直接使用した。ESI-MS[M+H]: 189.1。
7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジンの合成。N-((4-クロロ-3-フルオロピリジン-2-イル)メチル)ホルムアミド(粗製物、約126.89mmol)の無水アセトニトリル(200mL)中溶液に、三塩化ホスホリル(18mL、1.5当量)を添加し、得られた反応混合物を還流させながら3時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を室温に冷却し、次いで、HO(200mL)中に慎重に注ぎ込んだ。飽和重炭酸ナトリウムでpHを8に調整し、次いで、得られた混合物を酢酸エチル(200mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル)により精製して、7-クロロイミダゾ[1,5-a]ピリジン(12.0g、収率:56%)を白色固体として得た。ESI-MS[M+H]: 171.1。
7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-カルバルデヒドの合成。7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン(9.0g、52.6mmol)の無水DMF(12mL)中溶液を、氷水浴で0~5℃まで冷却した。オキシ塩化リン(7.4g、78.9mmol、1.5当量)を滴加し、次いで、反応混合物を100℃で2時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を室温に冷却し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(200mL)中に慎重に注ぎ込んだ。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を再結晶化(石油エーテル/酢酸エチル=1/1)により精製して、7-クロロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-カルバルデヒド(5.2g、収率:47%)を褐色固体として得た。ESI-MS[M+H]: 181.1。
1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の合成
5-シクロプロピルピリジン-2-アミンの合成。5-ブロモピリジン-2-アミン(5g、29.1mmol)、シクロプロピルボロン酸(3.75g、43.6mmol)、Pd(OAc)(651mg、2.91mmol)、SPhos(1.19g、2.91mmol)、及びKPO(18.5g、87.3mmol)のトルエン/HO(100mL/10mL)中溶液を、窒素下、95℃で12時間撹拌した。次いで、反応混合物をHO(50mL)でクエンチし、DCM(200mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮して、粗製残留物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/1)により精製して、5-シクロプロピルピリジン-2-アミンを黄色固体として得た(3.8g、97.4%収率)。ESI-MS[M+H]: 135.2。
2-(クロロメチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジンの合成。5-シクロプロピル-4-メチルピリジン-2-アミン(500mg、3.70mmol)のDMF(10mL)中溶液に、1,3-ジクロロプロパン-2-オン(1409mg、11.1mmol)を室温で添加した。得られた反応物を85℃で2時間撹拌した。溶液をHO(60mL)でクエンチし、飽和NaHCO溶液を添加することによってpH8に調整し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮して、粗製物を得、これを分取TLC(PE/EtOAc=1/1)により精製して、2-(クロロメチル)-6-シクロプロピル-7-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(300mg、収率:39%)を淡黄色油として得た。ESI-MS[M+H]: 207.2。
1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸エチルの合成。2-(クロロメチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(2g、9.70mmol)のDMF(20mL)中溶液に、1H-ピラゾール-4-カルボン酸エチル(906mg、6.46mmol)及びCsCO(6.32g、19.38mmol)を室温で添加した。得られた反応物を室温で12時間撹拌した。HO(150mL)を反応物に添加し、次いで、混合物をEtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮して、粗製物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH=20/1)により精製して、1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸エチル(1.5g、収率:75%)を白色固体として得た。ESI-MS[M+H]: 311.2。
1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸の合成。1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸エチル(1.2g、3.87mmol)のTHF(20mL)及びHO(10mL)中溶液に、LiOH(464mg、19.35mmol)を添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。大部分のTHFを除去し、HCl(1M)を添加することによってpHを4~5に調整した。得られた沈殿物を集め、乾燥して、1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸を白色固体として得た(1.0g、収率:91%)。ESI-MS[M+H]: 283.2。
1-(アミノメチル)イミダゾ[1,5-a]ピリジン-7-カルボニトリルの合成
((7-ブロモイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)カルバミン酸tert-ブチルの合成。(7-ブロモイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メタンアミン塩酸塩(2g、7.66mmol)のDCM(30mL)中溶液に、トリエチルアミン(4.3mL、30.6mmol)及び二炭酸ジ-tert-ブチル(3.5mL、15.3mmol)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。TLCにより反応が完了したことが示された。混合物を濃縮し、酢酸エチル中に溶解し、飽和塩化アンモニウムで洗浄した。有機層を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=10/1)により精製して、((7-ブロモイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)カルバミン酸tert-ブチル(2g、収率:80%)を黄色油として得た。ESI-MS[M+H]: 326.1。
((7-シアノイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)カルバミン酸tert-ブチルの合成。((7-ブロモイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)カルバミン酸tert-ブチル(200mg、0.615mmol)のDMF(3mL)中溶液に、1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(64mg、0.12mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(Pd(dba)、55mg、0.06mmol)、及びシアン化亜鉛(144mg、1.23mmol)を添加した。混合物をマイクロ波反応器内で150℃にて1時間撹拌し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=10/1)により精製して、((7-シアノイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)カルバミン酸tert-ブチル(117mg、収率:70%)を黄色油として得た。ESI-MS[M+H]: 273.1。
1-(アミノメチル)イミダゾ[1,5-a]ピリジン-7-カルボニトリルの合成。((7-シアノイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)カルバミン酸tert-ブチル(270mg、0.99mmol)及び酢酸エチル中の塩酸(3M、20mL)の混合物を、室温で2時間撹拌し、次いで、濾過して、粗生成物を得、これを酢酸エチルで洗浄し、真空下で乾燥して、1-(アミノメチル)イミダゾ[1,5-a]ピリジン-7-カルボニトリル(201.3mg、定量的)を黄色固体として得た。ESI-MS[M-NH: 156.0。純度:96.3%。
1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボン酸エチルの合成
5-シクロプロピルピリジン-2-アミンの合成。5-ブロモピリジン-2-アミン(100g、585mmol)、シクロプロピルボロン酸(60g、701mmol)、Pd(AcO)(6.5g、29mmol)、SPhos(24g、58.5mmol)及びKPO(372g、1.755mol)のトルエン/HO(1.2L/0.12L)中混合物を、N下、90℃で14時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮して、粗製物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EA=1/2)により精製して、5-シクロプロピルピリジン-2-アミン(61g、収率:78%)を黄色固体として得た。ESI-MS[M+H]: 135.1。
2-(クロロメチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジンの合成。5-シクロプロピルピリジン-2-アミン(61g、455mmol)及び1,3-ジクロロプロパン-2-オン(172g、1365mmol)のEtOH(1L)中混合物を、95℃で13時間撹拌した。反応物を濃縮して、EtOHを除去した。NaHCO水溶液を加えることによって残留物のpHを9に調整し、EtOAc(1L×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮して、粗製物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(EA)により精製して、2-(クロロメチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(40g、収率:42%)を黄色固体として得た。ESI-MS[M+H]: 207.1。
2-(アジドメチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジンの合成。2-(クロロメチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(40g、193mmol)のDMF(600mL)中溶液に、NaN(18.8g、290mmol)を添加した。得られた反応物を室温で2時間撹拌した。反応物をHO(500mL)で希釈し、EtOAc(500mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮して、粗製物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EA=2/1)により精製して、2-(アジドメチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(35g、収率:85%)を黄色固体として得た。ESI-MS[M+H]: 214.1。
1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボン酸エチルの合成。2-(アジドメチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(35g、163.5mmol)、プロピオル酸エチル(17.6g、180mmol)、CuSO(2.6g、16.35mmol)、及びアスコルビン酸ナトリウム(3.3g、16.35mmol)のHO/t-BuOH(150mL/150mL)中混合物を、室温で3時間撹拌した。3時間後に黄色固体が沈殿し、混合物を濾過した。ケーキを乾燥して、1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボン酸エチル(29g、収率:57%)を黄色固体として得、これを更に精製することなく次のステップに使用した。ESI-MS[M+H]: 312.1。
(7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メタンアミン塩酸塩の合成
4-クロロ-3-フルオロピコリンアルデヒドの合成。2,2,6,6-テトラメチルピペリジン(35.4g、250.88mmol)の200mLのTHF中溶液に、n-ブチルリチウム(ヘキサン中2.4M、100mL、240mmol)を0℃で滴加した。0℃で1時間撹拌した後、反応混合物を-78℃まで冷却し、4-クロロ-3-フルオロピリジン(30.0g、228.08mmol)のTHF(100mL)中溶液を滴加した。得られた反応混合物を-78℃で2時間撹拌し、DMF(17.5g、239.48mmol)のTHF(50mL)中溶液を滴加し、得られた反応混合物を-78℃で更に1時間撹拌した。反応物をHO(50mL)でクエンチし、酢酸エチル(200mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=3/1)により精製して、4-クロロ-3-フルオロピコリンアルデヒド(26.0g、収率:71%)を得た。ESI-MS[M+H]: 160.1。
N-((4-クロロ-3-フルオロピリジン-2-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの合成。4-クロロ-3-フルオロピコリンアルデヒド(26.0g、混合物、163.0mmol)のDCM(100mL)中溶液に、炭酸セシウム(96.0g、293.3mmol)及び2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(19.8g、163.0mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を濾過し、DCMで3回洗浄した。合わせた混合物にMeOH(40mL)を添加し、次いで、得られた混合物を氷水浴により0℃まで冷却した。水素化ホウ素ナトリウム(15.5g、409.0mmol)を数回に分けてゆっくりと添加した。反応混合物を室温まで昇温させ、この温度で2時間撹拌した。反応物をHOで慎重にクエンチした。得られた混合物をDCM(100mL×3)で抽出し、合わせた有機溶媒を硫酸ナトリウムにより乾燥し、濾過し、濃縮して、粗製のN-((4-クロロ-3-フルオロピリジン-2-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(43.3g、粗製物)を黄色固体として得た。ESI-MS[M+H]: 265.1。
(4-クロロ-3-フルオロピリジン-2-イル)メタンアミン塩酸塩の合成。N-((4-クロロ-3-フルオロピリジン-2-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(約162.4mmol)の酢酸エチル(100mL)中溶液に、塩酸の酢酸エチル中溶液(3M、200mL)を添加した。得られた反応混合物を、室温で3時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を濾過して、粗生成物を得、これを酢酸エチルで洗浄し、真空下で乾燥して、(4-クロロ-3-フルオロピリジン-2-イル)メタンアミン塩酸塩(25.0g、78%、混合物)を淡紅色固体として得た。HNMR (400 MHz, DMSO) δ 8.75 (br, 3H), 8.47 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.80 (t, J = 5.6Hz, 1 H), 4.28 - 4.26 (m, 2H)。
N-((4-クロロ-3-フルオロピリジン-2-イル)メチル)ホルムアミドの合成。(4-クロロ-3-フルオロピリジン-2-イル)メタンアミン塩酸塩(25.0g、混合物、127.0mmol)のTHF(200mL)中溶液に、トリエチルアミン(38.5g、380.6mmol)及びギ酸エチル(100mL)を室温で添加した。得られた反応混合物を70℃で一晩撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を濾過し、固体をDCMで3回洗浄した。合わせた有機溶媒をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムにより乾燥し、濾過し、濃縮して、N-((4-クロロ-3-フルオロピリジン-2-イル)メチル)ホルムアミド(粗製物)を得、これを精製することなく次のステップに直接使用した。ESI-MS[M+H]: 189.1。
7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジンの合成。N-((4-クロロ-3-フルオロピリジン-2-イル)メチル)ホルムアミド(粗製物、約126.89mmol)の無水アセトニトリル(200mL)中溶液に、三塩化ホスホリル(18mL、1.5当量)を添加し、得られた反応混合物を還流させながら3時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を室温に冷却し、次いで、HO(200mL)中に慎重に注ぎ込んだ。飽和重炭酸ナトリウムでpHを8に調整し、次いで、得られた混合物を酢酸エチル(200mL×3)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル)により精製して、7-クロロイミダゾ[1,5-a]ピリジン(12.0g、収率:56%)を白色固体として得た。ESI-MS[M+H]: 171.1。
7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-カルバルデヒドの合成。7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン(9.0g、52.6mmol)の無水DMF(12mL)中溶液を、氷水浴で0~5℃まで冷却した。オキシ塩化リン(7.4g、78.9mmol、1.5当量)を滴加し、次いで、反応混合物を100℃で2時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を室温に冷却し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(200mL)中に慎重に注ぎ込んだ。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を再結晶化(石油エーテル/酢酸エチル=1/1)により精製して、7-クロロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-カルバルデヒド(5.2g、収率:47%)を褐色固体として得た。ESI-MS[M+H]: 181.1。
(Z)-N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの合成。7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-カルバルデヒド(5.2g、26.19mmol)及び2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(3.2g、26.71mmol)のTHF(200mL)中溶液に、テトラエトキシチタン(15.0g、65.50mol)を添加した。反応混合物を還流させながら一晩撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)により精製して、(E)-N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(7.77g、98%)を白色固体として得た。ESI-MS[M+H]: 302.1。
N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドの合成。(E)-N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチレン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(7.77g、25.75mmol)のMeOH(200mL)中溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(2.44g、64.37mmol)をゆっくりと添加した。得られた反応混合物を、室温で3時間撹拌した。反応が完了した後、反応物をHO(50mL)でクエンチした。得られた混合物を酢酸エチル(200mL×3)で抽出し、合わせた有機相をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空下で濃縮して、N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(7.77g、99%)を白色固体として得た。ESI-MS[M+H]: 304.1。
(7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メタンアミン塩酸塩の合成。N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(7.77g、25.5mmol)及び酢酸エチル(3M、100mL)中の塩酸の混合物を、室温で2時間撹拌し、次いで、反応混合物を濾過して、粗生成物を得、これを酢酸エチルで洗浄し、真空下で乾燥して、(7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メタンアミン塩酸塩(6.03g、定量的)を白色固体として得た。ESI-MS[M-NH:182.9. H NMR (400 MHz, DMSO):δ 8.64 (d,J = 2.0 Hz, 1H), 8.44 (br, 3H), 8.33 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.92 (t, J = 6.8 Hz, 1H),4.26 - 4.22 (m, 2H).
1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸エチルの合成
5-シクロプロピルピリジン-2-アミンの合成。5-ブロモピリジン-2-アミン(5g、29.1mmol)、シクロプロピルボロン酸(3.75g、43.6mmol)、Pd(OAc)(651mg、2.91mmol)、SPhos(1.19g、2.91mmol)、及びKPO(18.5g、87.3mmol)のトルエン/HO(100mL/10mL)中溶液を、窒素下、95℃で12時間撹拌した。次いで、反応混合物をHO(50mL)でクエンチし、DCM(200mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮して、粗製残留物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/1)により精製して、5-シクロプロピルピリジン-2-アミンを黄色固体として得た(3.8g、97.4%収率)。ESI-MS[M+H]: 135.2。
2-(クロロメチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジンの合成。5-シクロプロピル-4-メチルピリジン-2-アミン(500mg、3.70mmol)のDMF(10mL)中溶液に、1,3-ジクロロプロパン-2-オン(1409mg、11.1mmol)を室温で添加した。得られた反応物を85℃で2時間撹拌した。溶液をHO(60mL)でクエンチし、飽和NaHCO溶液を添加することによってpH8に調整し、EtOAc(50mLx3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮して、粗製物を得、これを分取TLC(PE/EtOAc=1/1)により精製して、2-(クロロメチル)-6-シクロプロピル-7-メチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(300mg、収率:39%)を淡黄色油として得た。ESI-MS[M+H]: 207.2。
1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸エチルの合成。2-(クロロメチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(2g、9.70mmol)のDMF(20mL)中溶液に、1H-ピラゾール-4-カルボン酸エチル(906mg、6.46mmol)及びCsCO(6.32g、19.38mmol)を室温で添加した。得られた反応物を室温で12時間撹拌した。HO(150mL)を反応物に添加し、次いで、混合物をEtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮して、粗製物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH=20/1)により精製して、1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸エチル(1.5g、収率:75%)を白色固体として得た。ESI-MS[M+H]: 311.2。
1-((8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボン酸tert-ブチルの合成
3-ブロモ-5-シクロプロピルピリジン-2-アミンの合成。5-シクロプロピルピリジン-2-アミン(8.08g、60mmol)のMeCN(200mL)中溶液に、NBS(11.72g、66mmol)を数回に分けて0℃で30分かけて添加した。混合物を0℃で更に30分間撹拌し、次いで、濃縮して、粗製物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EA=5/1~4/1)により精製して、3-ブロモ-5-シクロプロピルピリジン-2-アミンを白色固体として得た(8.23g、収率:64%)。ESI-MS[M+H]: 212.8。
8-ブロモ-2-(クロロメチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジンの合成。3-ブロモ-5-シクロプロピルピリジン-2-アミン(8.23g、38.6mmol)及び1,3-ジクロロプロパン-2-オン(7.46g、57.9mmol)のEtOAc(80mL)中溶液を、70℃で48時間撹拌した。反応混合物をEtOAc(300mL)で希釈し、NaHCO飽和水溶液(100mL)で洗浄した。有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮して、粗製物を得、これをシリカゲル(EtOAc/PE=1/2)を用いて精製して、(8g、収率:72.3%)を黄色固体として得た。ESI-MS[M+H]: 284.8
2-(アジドメチル)-8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジンの合成。8-ブロモ-2-(クロロメチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(1g、3.5mmol)のDMF(15mL)中溶液に、NaN(230mg、3.5mmol)を添加した。得られた混合物を窒素下、50℃で24時間撹拌した。HO(50mL)を反応物に添加し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮して、2-(アジドメチル)-8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(1.1g、粗製物)を得、これを更に精製せずに次のステップに使用した。ESI-MS[M+H]: 292.0。
1-((8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボン酸tert-ブチルの合成。2-(アジドメチル)-8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(1.1g、前のステップの粗製物)及びプロピオル酸tert-ブチル(860mg、6.8mmol)のt-BuOH/HO(15mL/15mL)中溶液に、CuSO(170mg、0.68mmol)、アスコルビン酸ナトリウム(180mg、1.02mmol)を添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、粗生成物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/2)により精製して、1-((8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボン酸tert-ブチル(500mg、2ステップで34%)を褐色油として得た。ESI-MS[M+H]: 417.7。
実施例1
2-(7-クロロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)-N-((1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)アセトアミド(I-1)
スキーム1
Figure 2022549601000026

(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メタノールの合成
Figure 2022549601000027

1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボン酸エチル(10.0g、33.7mmol)のTHF(100mL)中溶液に、DIBAL-H(67.3mL、67.3mmol)を-60℃で添加した。混合物を室温で3時間撹拌し、次いで、飽和NaHCO水溶液(300mL)でクエンチし、EtOAc(150mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc 0~80%)により精製して、(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メタノール(7.5g、収率:82%)をオフホワイト固体として得た。ESI-MS[M +H]: 270.1
2-((4-(アジドメチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジンの合成
Figure 2022549601000028

(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メタノール(5g、18.6mmol)及びDPPA(10.2g、37.2mmol)のDCM(80mL)中溶液に、DBU(11.3g、74.4mmol)を0℃で滴加した。室温で18時間撹拌した後、反応物を飽和NHCl水溶液(100mL)でクエンチし、DCM(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(70mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮して、粗製物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc 0~50%)により精製して、2-((4-(アジドメチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(2g、収率:36.6%)を白色固体として得た。[M+ H]: 295.2
(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メタンアミンの合成
Figure 2022549601000029

2-((4-(アジドメチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(2g、6.8mmol)及びPd/C(200mg)のTHF(80mL)中混合物を、H雰囲気下、室温で18時間撹拌した。反応混合物を濾過し、MeOH(100mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮して、(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メタンアミン(1g、収率:54.9%)を黄色固体として得た。[M+ H]+: 269.2
2-(7-クロロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)-N-((1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)アセトアミド(I-1)の合成
Figure 2022549601000030

2-(7-クロロ-1,8a-ジヒドロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)酢酸(40mg、0.19mmol)、HATU(110mg、0.29mmol)、DIPEA(74mg、0.57mmol)及び(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メタンアミン(51mg、0.19mmol)のDMF(3mL)中混合物を、室温で18時間撹拌した。水(30mL)を添加し、混合物をEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(40mL×2)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮して、粗製物を得、これを分取TLC(DCM/MeOH=20/1)により精製して、2-(7-クロロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)-N-((1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)アセトアミド(50mg、収率:57%)を白色固体として得た。ESI-MS:[M +H] 461.2。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.45 ― 8.42 (m, 1H), 8.36 (s, 1H),8.29 ― 8.27 (m, 2H), 7.89 (s, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.72 (s, 1H), 7.41 (d, J = 9.3Hz, 1H), 7.02 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 6.63 ― 6.61 (m, 1H), 5.63 (s, 2H), 4.27 (d, J= 5.6 Hz, 2H), 3.66 (s, 2H), 1.97 ― 1.90 (m, 1H), 0.95 ―0.90 (m, 2H), 0.70 ― 0.66 (m, 2H).
実施例2
1-(7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)-N-((1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)-2,2,2-トリフルオロエタン-1-アミン(I-2)
スキーム2
Figure 2022549601000031

1-(7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)-2,2,2-トリフルオロエタン-1-オールの合成
Figure 2022549601000032

7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン(510mg、3mmol)のDMF(15mL)中溶液に、TFAA(1.58g、7.5mmol)を0℃で滴加した。反応混合物を0℃で3時間撹拌し、次いで、HO(50mL)を添加し、混合物をEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮して、粗製物を得、これをシリカゲルカラム(PE/EtOAc=1/1)により精製して、1-(7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)-2,2,2-トリフルオロエタン-1-オン(400mg、収率:50%)を黄色固体として得た。ESI-MS[M +H]+: 267.0。
1-(7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)-2,2,2-トリフルオロエタン-1-オールの合成
Figure 2022549601000033

0℃の1-(7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)-2,2,2-トリフルオロエタン-1-オン(50mg、0.19mmol)のMeOH(10mL)中溶液に、NaBH(29mg、0.77mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、HO(20mL)を添加した。水相をEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL×2)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮して、粗製物を得、これを分取TLC(DCM/MeOH=10/1)により精製して、1-(7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)-2,2,2-トリフルオロエタン-1-オールを白色固体として得た(46mg、90.2%)。ESI-MS[M +H]+: 269.0。
7-クロロ-1-(1-クロロ-2,2,2-トリフルオロエチル)-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジンの合成
Figure 2022549601000034

1-(7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)-2,2,2-トリフルオロエタン-1-オール(46mg、0.17mmol)のDCM(10mL)中溶液に、SOCl(0.5mL)を添加した。得られた混合物を50℃まで加熱し、12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、7-クロロ-1-(1-クロロ-2,2,2-トリフルオロエチル)-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン(49mg 粗製物)を得、これを更に精製することなく次のステップに使用した(49mg 粗製物)。ESI-MS[M +H]+: 288.1
1-(7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)-N-((1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)-2,2,2-トリフルオロエタン-1-アミンの合成
Figure 2022549601000035

(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メタンアミン(46mg、0.17mmol)及びトリエチルアミン(174mg、1.72mmol)のDCM(5mL)中溶液に、7-クロロ-1-(1-クロロ-2,2,2-トリフルオロエチル)-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン(46mg、0.16mmol)を0℃で添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。得られた混合物をHO(20mL)中に注ぎ込み、DCM(25mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL×2)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮して、粗製物を得、これを分取HPLCにより精製して、1-(7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)-N-((1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)-2,2,2-トリフルオロエタン-1-アミンを白色固体として得た(6mg、7%)。ESI-MS[M +H]+: 519.1。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.39 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 8.35 (s,1H), 7.86 (s, 1H), 7.78 (s, 1H), 7.60 (s, 1H), 7.40 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.01 (d,J = 9.4 Hz, 1H), 6.89 (t, J = 7.0 Hz, 1H), 5.55 (s, 2H), 5.42 ― 5.34 (m, 1H), 3.82― 3.71 (m, 2H), 1.95 ― 1.90 (m, 1H), 0.93 ― 0.90 (m, 2H), 0.70 ― 0.66 (m, 2H).
実施例3
7-クロロ-N-((1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-カルボキサミド(I-3)
スキーム3
Figure 2022549601000036

7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-カルボン酸の合成
Figure 2022549601000037

7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-カルバルデヒド(0.3g、1.5mmol)のHO(5mL)及びt-BuOH(10mL)中溶液に、NaHPO(0.4g、3.0mmol)及びNaClO(0.3g、3.0mmol)を添加した。混合物を室温で48時間撹拌した。水(30mL)を添加し、混合物をEtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH=10/1)により精製して、7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-カルボン酸(0.15g、収率:46.6%)を白色固体として得た。ESI-MS[M+H]+: 215.0。
7-クロロ-N-((1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-カルボキサミドの合成
Figure 2022549601000038

7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-カルボン酸(60mg、0.28mmol)のDMF(5mL)中溶液に、(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メタンアミン(75mg、0.28mmol)、HOBt(56.7mg、0.42mmol)、EDCI(80.6mg、0.42mmol)及びDIPEA(108.4mg、0.84mmol)を添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、粗製物を得、これを分取HPLCにより精製して、7-クロロ-N-((1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-カルボキサミド(30mg、収率:23.1%)を白色固体として得た。ESI-MS[M +H]+: 465.1。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.63 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 8.58 (d,J = 1.5 Hz, 1H), 8.40 ― 8.31 (m, 2H), 8.19 (s, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.81 (s, 1H),7.40 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 6.94 ― 7.06 (m, 2H), 5.63 (s, 2H), 4.50 (d, J = 6.0 Hz,2H),1.84 ― 1.98 (m, 1H), 0.97 ― 0.86 (m, 2H), 0.73 ― 0.62 (m, 2H).
実施例4
N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾール-4-スルホンアミド(I-4)
スキーム4
Figure 2022549601000039

N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-1H-ピラゾール-4-スルホンアミドの合成
Figure 2022549601000040

(7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メタンアミン塩酸塩(1.06g、5.3mmol)及びDIPEA(1.33mL、7.5mmol)のTHF(15mL)中溶液に、1H-ピラゾール-4-スルホニルクロリド(250mg、1.5mmol)のDMSO(5mL)中溶液を0℃で添加した。反応混合物を0℃で1時間撹拌した。水(30mL)を添加し、混合物をEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮して、粗製物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=10/1)により精製して、N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-1H-ピラゾール-4-スルホンアミドを黄色固体として得た(70mg、収率:14.2%)。ESI-MS[M +H]+: 330.2
1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-N-(2-フルオロ-3-メトキシ-6-(1H-テトラゾール-1-イル)ベンジル)-1H-ピラゾール-4-スルホンアミドの合成
Figure 2022549601000041

N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-1H-ピラゾール-4-スルホンアミド(70mg、0.21mmol)、2-(クロロメチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(43mg、0.21mmol)及びCsCO(205mg、0.63mmol)のDMF(10mL)中混合物を室温で12時間撹拌した。水(25mL)を添加し、混合物をEtOAc(40mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮して、粗製物を得、これを分取HPLCにより精製して、N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾール-4-スルホンアミドを白色固体として得た(7mg、6.7%)。ESI-MS[M +H]+: 500.1、純度:99.75%(214nm)、99.89%(254nm)。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.41 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 8.35 (s,1H), 8.19 ― 8.17 (m, 2H), 7.78 ― 7.77 (m, 2H), 7.66 (s, 1H), 7.42 (d, J = 9.3 Hz,1H), 7.01 (dd, J = 9.4, 1.7 Hz, 1H), 6.75 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 5.42 (s, 2H), 4.23(d, J = 5.5 Hz, 2H), 1.97 ― 1.87 (m, 1H), 0.95 ― 0.90 (m, 2H), 0.70 ― 0.66 (m, 2H).
実施例5
N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-スルホンアミド(I-5)
スキーム5
Figure 2022549601000042

((ベンジルチオ)エチニル)トリメチルシラン合成
Figure 2022549601000043

エチニルトリメチルシラン(9.8g、100mmol)の無水EtO(150mL)中溶液に、n-BuLi(42mL、ヘキサン中2.4M溶液、100.8mmol)を-78℃でゆっくりと添加した。反応物を-78℃で15分間撹拌した。次いで、S(3.2g、100mmol)を添加し、反応混合物を-78℃で更に15分間撹拌した。反応物を室温まで昇温させ、Sが消費されるまで1時間撹拌し、次いで、0℃まで冷却した。BnBr(17.1g、100mmol)を添加し、得られた混合物を室温で14時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮して、粗製物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:PE)により精製して、((ベンジルチオ)エチニル)トリメチルシランを黄色油として得た(20g、91%)。1HNMR (400 MHz, CDCl) δ 7.25 ― 7.13 (m, 5H), 3.80 (s, 2H), 0.00 (s, 9H).
ベンジル(エチニル)スルファン合成
Figure 2022549601000044

((ベンジルチオ)エチニル)トリメチルシラン(20g、90.9mmol)のTHF(50mL)中溶液に、TBAF(75mL、THF中1M溶液、75mmol)を添加した。得られた溶液を室温で12時間撹拌した。反応物を飽和NHCl水溶液(100mL)でクエンチし、EtO(100mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮して、ベンジル(エチニル)スルファンを得、これを更に精製することなく次のステップに使用した(12g、粗製物収率:91%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.35 ― 7.26 (m, 5H), 3.96 (s, 2H),2.82 (s, 1H).
ベンジル(エチニル)スルファン合成
Figure 2022549601000045

ベンジル(エチニル)スルファン(4g、27mmol)及び2-(アジドメチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(6.9g、32.4mmol)のtBuOH/H2O(40mL/40mL)中溶液に、CuSO(2.1g、13.2mmol)及びアスコルビン酸ナトリウム(2.61g、13.2mmol)を添加した。反応物を室温で12時間撹拌した。HO(150mL)を添加し、混合物をDCM(150mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮して、粗製物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH=15/1)により精製して、2-((4-(ベンジルチオ)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジンを黒色固体として得た。(3.5g、36%)。ESI-MS[M +H]+: 362.2
1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-スルホニルクロリド合成
Figure 2022549601000046

2-((4-(ベンジルチオ)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(500mg.1.39mmol)のAcOH/HO(15mL/5mL)中溶液に、NCS(197mg、1.39mmol)を添加した。反応物を室温で2時間撹拌した。追加のNCS(197mg、1.39mmol)を反応物に添加した。得られた反応混合物を更に3時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、粗製物を得、これを更に精製することなく次のステップに使用した(650mg粗製物)。ESI-MS[M +H]+: 338.0
N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-スルホンアミド合成
Figure 2022549601000047

(7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メタンアミン塩酸塩(100mg、0.42mmol)及びDIPEA(774mg、6mmol)の無水THF(15mL)中混合物に、5mL THF中の1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-スルホニルクロリド(650mg 前のステップの粗製物)を0℃で添加した。反応物を室温で1時間撹拌した。水(50mL)を添加し、混合物をEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮し、粗製物を得、これを分取HPLCにより精製して、N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-スルホンアミドを白色固体として得た(18mg、収率:2ステップで2.6%)。ESI-MS[M +H]+: 501.1、純度:99.78%(214nm)、100%(254nm)
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.70 (s, 1H), 8.58 (s, 1H), 8.37 (s,1H), 7.88 (s, 1H), 7.39 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.20 ― 7.10 (m, 2H), 7.03 ― 7.00 (m,2H), 6.85 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 5.85 ― 5.56 (m, 2H), 2.50 (s, 1H), 1.97 ― 1.92 (m,2H), 1.23 ― 1.16 (m, 2H), 0.95 ― 0.87 (m, 2H), 0.70 ― 0.66 (m, 2H).
実施例6
7-クロロ-N-((1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-スルホンアミド(I-6)
スキーム6
Figure 2022549601000048

7-クロロ-8-フルオロ-1-ヨードイミダゾ[1,5-a]ピリジンの合成
Figure 2022549601000049

7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン(1.7g、10mmol)、NIS(2.5g、11mmol)及びTFA(342mg、3.0mmol)のMeCN(15mL)中混合物を、60℃で4時間撹拌した。反応物を0℃まで冷却し、飽和NaHCO水溶液(50mL)でクエンチし、DCM(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(MeOH/DCM=1/20)により精製して、7-クロロ-8-フルオロ-1-ヨードイミダゾ[1,5-a]ピリジン(1.5g、収率:50%)を黄色油として得た。ESI-MS[M +H] +: 297.0。
7-クロロ-8-フルオロ-1-((4-メトキシベンジル)チオ)イミダゾ[1,5-a]ピリジンの合成
Figure 2022549601000050

7-クロロ-8-フルオロ-1-ヨードイミダゾ[1,5-a]ピリジン(1.18g、4.0mmol)、(4-メトキシフェニル)メタンエチオール(0.74g、4.8mmol)、Xantphos(116mg、0.2mmol)、Pd(dba)(183mg、0.2mmol)及びDIPEA(1.03g、8.0mmol)のジオキサン(15mL)中混合物を、100℃で18時間撹拌した。反応物を室温まで冷却し、水(50mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮して、粗製物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:MeOH/DCM=1/20)により精製して、7-クロロ-8-フルオロ-1-((4-メトキシベンジル)チオ)イミダゾ[1,5-a]ピリジン(1.2g、収率:93%)を黄色油として得た。ESI-MS[M +H] +: 323.0。
7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-スルホニルクロリドの合成
Figure 2022549601000051

7-クロロ-8-フルオロ-1-((4-メトキシベンジル)チオ)イミダゾ[1,5-a]ピリジン(644mg、2.0mmol)のAcOH/HO(4.5mL/1.5mL)中混合物に、NCS(266mg、2.0mmol)を添加した。室温で2時間撹拌した後、第2の部分のNCS(266mg、2.0mmol)を添加した。反応混合物を室温で更に2時間撹拌した。反応物を飽和NaHCO水溶液(50mL)でクエンチし、DCM(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮して、粗製の7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-スルホニルクロリド(700mg、粗製物)を褐色油として得、これを更に精製することなく次のステップに直接使用した。ESI-MS[M +H]: 269.0。
7-クロロ-N-((1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-スルホンアミドの合成
Figure 2022549601000052

7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-スルホニルクロリド(150mg、0.56mmol)、(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メタンアミン(150mg、0.56mmol)及びDIPEA(217mg、1.68mmol)のDMF(100mL)中混合物を室温で18時間撹拌した。反応物を飽和NaHCO水溶液(30mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮して、粗製物を得、これを分取HPLCにより精製して、7-クロロ-N-((1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-スルホンアミド(11mg、4%収率)を淡黄色固体として得た。ESI-MS[M+H]+: 501.1。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.60 (s, 1H), 8.43 ― 8.34 (m, 2H),8.22 (s, 1H), 7.82 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 7.43 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.07 ― 7.01 (m,2H), 5.57 (s, 2H), 4.18 (s, 2H), 1.99 ― 1.92 (m, 1H), 0.95-0.89 (m, 2H), 0.72-0.68(m, 2H).
実施例7
7-クロロ-N-(1-(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)エチル)-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-スルホンアミド(I-7)
Figure 2022549601000053

7-クロロ-N-(1-(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)エチル)-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-スルホンアミドの合成
1-(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)エタン-1-アミン(70mg、0.248mmol)及びトリエチルアミン(75mg、0.743mmol)のDMF(3mL)中溶液に、7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-スルホニルクロリド(100mg、0.373mmol)の3mL DMF中溶液を0℃で添加した。反応混合物を室温で8時間撹拌した。水(30mL)を添加し、混合物をEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮して、粗製物を得、これを分取HPLCにより精製して、7-クロロ-N-(1-(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)エチル)-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-スルホンアミド[1,5-a]ピリジン-1-スルホンアミド(5.4mg、収率:4.3%)を白色固体として得た。ESI-MS:[M +H]、515.1、純度:97.25%(214nm);98.25%(254nm)。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.52 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.37 -8.35(m, 2H), 8.19 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.67 (s, 1H), 7.45 (d, J = 9.4Hz, 1H), 7.07 - 7.01 (m, 2H), 5.62 - 5.46 (m, 2H), 4.59 - 4.53 (m, 1H), 1.97 - 1.91(m, 1H), 1.33 (d, J = 7.0 Hz, 3H), 0.94 -0.91 (m, 2H), 0.71 -0.67 (m, 2H).
Figure 2022549601000054
1-(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)エタン-1-オールの合成
Figure 2022549601000055

1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルバルデヒド(2.0g、7.5mmol)のTHF(30mL)中混合物に、MeMgBr(30.0mL、30.0mmol)を0℃で添加した。混合物を0℃で1時間撹拌した。次いで、反応混合物を飽和NHCl水溶液(50mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×5)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(MeOH/DCM 0~5%)により精製して、1-(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)エタン-1-オール(1.5g、収率:71%)を黄色油として得た。ESI-MS[M + H]: 284.1
2-((4-(1-クロロエチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン
Figure 2022549601000056

1-(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)エタン-1-オール(500mg、1.77mmol)のDCM(10mL)中混合物に、SOCl(1.0mL)を0℃で添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、粗製の2-((4-(1-クロロエチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(600mg、粗製物)を黄色油として得、これを更に精製することなく次のステップに直接使用した。ESI-MS[M + H]: 302.1
2-((4-(1-アジドエチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジンの合成
Figure 2022549601000057

2-((4-(1-クロロエチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(600mg、粗製物)及びNaN(344mg、5.30mmol)のDMF(10mL)中混合物を、室温で16時間撹拌した。反応混合物を水(100mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(MeOH/DCM 0~3%)により精製して、2-((4-(1-アジドエチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(250mg、収率:2ステップで46%)を黄色油として得た。ESI-MS[M + H]: 309.2。
1-(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)エタン-1-アミンの合成
Figure 2022549601000058

2-((4-(1-アジドエチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(250mg、0.81mmol)及びPd/C(50mg)のTHF(10mL)中混合物を、水素雰囲気下、室温で18時間撹拌した。完了したら、反応混合物を濾過し、濾液を濃縮して、粗製の1-(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)エタン-1-アミン(150mg、収率:66%)を黄色油として得、これを更に精製することなく次のステップに直接使用した。ESI-MS[M + H]: 283.2
実施例8
N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-5-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾール-2-カルボキサミド(I-8)
スキーム8
Figure 2022549601000059

1-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オールの合成
Figure 2022549601000060

6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-カルバルデヒド(1.86g、10.0mmol)のTHF(30mL)中混合物に、-60℃未満の温度を維持しながら、臭化ビニルマグネシウム(15mL、15.0mmol)を添加した。反応混合物を-60℃で2時間撹拌し、次いで、飽和NHCl水溶液(100mL)でクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮して、粗製物を得、これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=10/1)により精製して、1-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オール(1.6g、収率:75%)を薄黄色固体として得た。ESI-MS[M +H]+: 215.2。
2-(3-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-3-オキソプロピル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾール-4-カルボン酸メチルの合成
Figure 2022549601000061

1-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)プロパ-2-エン-1-オール(1.2g、5.6mmol)、2-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾール-4-カルボン酸メチル(2.25g、6.7mmol)、Pd(OAc)(125mg、0.56mmol)、(o-MeCP(170mg、0.56mmol)及びDIPEA(2.2g、16.8mmol)のDMA(20mL)中混合物を、Nで脱気し、120℃で18時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、水(100mL)を添加した。混合物をEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、減圧下で濃縮して、粗製物を得、これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=15/1)により精製して、2-(3-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-3-オキソプロピル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾール-4-カルボン酸メチルをオフホワイト固体として得た(900mg、収率:34%)。ESI-MS[M +H]+: 468.2。
2-(3-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-3-オキソプロピル)-1H-イミダゾール-4-カルボン酸メチルの合成
Figure 2022549601000062

2-(3-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-3-オキソプロピル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾール-4-カルボン酸メチル(500mg、1.07mmol)のTFA/DCM(3.5mL/10mL)中混合物を50℃で5時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、濃縮して、残留物を得、これを飽和NaHCO水溶液(50mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮して、粗製物を得、これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeoH=15/1)により精製して、2-(3-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-3-オキソプロピル)-1H-イミダゾール-4-カルボン酸メチルを黄色固体として得た(300mg、収率:83%)。ESI-MS[M +H]+: 338.1。
2-(3-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-3-ヒドロキシプロピル)-1H-イミダゾール-4-カルボン酸メチルの合成
Figure 2022549601000063

0℃の2-(3-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-3-オキソプロピル)-1H-イミダゾール-4-カルボン酸メチル(0.3g、0.89mmol)のMeOH(15mL)中溶液に、NaBH(67mg、1.78mmol)をゆっくりと添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。水(50mL)を添加し、混合物をDCM/MeOH(10/1、30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、減圧下で濃縮して、粗製物を得、これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=8/1)により精製して、2-(3-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-3-ヒドロキシプロピル)-1H-イミダゾール-4-カルボン酸メチルを白色固体として得た(220mg、収率:73%)。ESI-MS[M +H]+: 341.1。
5-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾール-2-カルボン酸メチルの合成
Figure 2022549601000064

0℃の2-(3-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-3-ヒドロキシプロピル)-1H-イミダゾール-4-カルボン酸メチル(100mg、0.29mmol)及びPPh(152mg、0.58mmol)のTHF(5mL)中混合物に、DIAD(118mg、0.58mmol)を添加した。混合物を室温まで昇温させ、3時間撹拌した。反応物を水(30mL)で希釈し、DCM/MeOH(10/1、30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、濃縮し、粗製物を得、これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH=10/1)により精製して、5-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾール-2-カルボン酸メチルを無色油として得た(25mg、収率:26%)。ESI-MS[M +H]+: 323.1。
5-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾール-2-カルボン酸の合成
Figure 2022549601000065

5-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾール-2-カルボン酸メチル(25mg、0.078mmol)及びLiOH.HO(16mg、0.390mmol)のEtOH/THF/HO(1.5mL/1.5mL/0.5mL)中混合物を35℃で18時間撹拌した。反応混合物を、HCl(1N)を加えることによってpH5に調整し、濃縮して、5-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾール-2-カルボン酸(40mg、粗製物)を白色固体として得た。これを更に精製することなく次のステップに使用した。ESI-MS[M +H]+: 309.2。
N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-5-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾール-2-カルボキサミドの合成
Figure 2022549601000066

5-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾール-2-カルボン酸(40mg、0.13mmol 粗製物)、(7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メタンアミン塩酸塩(30mg、0.13mmol)、HOBT(17.5mg、0.13mmol)、EDCI(25mg、0.13mmol)及びDIPEA(50mg、0.39mmol)のDMF(1mL)中混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物を水(30mL)で希釈し、EtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮して、粗製物を得、これを分取HPLCにより精製して、N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-5-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾール-2-カルボキサミドを白色固体として得た(10mg、収率:15.7%)。ESI-MS[M +H]+:490.2。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.45 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.32 (s,1H), 8.21 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.96 (t, J = 5.4 Hz, 1H), 7.73 (s, 1H), 7.45 (s,1H), 7.41 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.02-6.99 (m, 1H), 6.76 ― 6.74 (m, 1H), 5.58 -5.54(m, 1H), 4.66 (d, J = 5.4 Hz, 2H), 2.93 ― 2.82 (m, 3H), 2.78-2.70 (m, 1H), 1.94-1.89(m, 1H), 0.92 ― 0.89 (m, 2H), 0.70 ― 0.65 (m, 2H).
2-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾール-4-カルボン酸メチル(化合物3)の合成
Figure 2022549601000067

1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾール-4-カルボン酸メチルの合成
1H-イミダゾール-4-カルボン酸メチル(4g、31.75mmol)の無水DMF(75mL)中撹拌溶液に、NaH(1.46g、流動パラフィン中60%懸濁液、36.5mmol)を0℃で添加した。反応混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで、(2-(クロロメトキシ)エチル)トリメチルシラン(6.32g、38.1mmol)で滴下処理した。反応物を室温まで昇温させ、18時間撹拌した。反応物を氷水(80mL)でクエンチし、EtOAc(80mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮して、粗製物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:MeOH/DCM=1/20)により精製して、1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾール-4-カルボン酸メチル(6.8g、収率:84%)を白色固体として得た。ESI-MS[M +H]+: 257.2。
2-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾール-4-カルボン酸メチルの合成
Figure 2022549601000068

1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾール-4-カルボン酸メチル(5.0g、19.5mmol)の四塩化炭素(50mL)中撹拌溶液に、NBS(3.47g、19.5mmol)及びAIBN(160mg、5mol%)を室温で添加した。反応混合物を60℃で3時間加熱し、次いで、室温まで冷却し、セライトの小さなパッドに通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、淡黄色に色づいた残留物を得、これをEtOAc(100mL)中に溶解し、10%NaHCO水溶液(100mL)で洗浄した。有機層をブライン(70mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮して、粗製化合物を得た。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:PE/EtOAc=2/1)により精製して、2-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-イミダゾール-4-カルボン酸メチル(4g、収率:61.5%)を得た。ESI-MS[M +H]+: 355.2。
実施例9
N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-5-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾール-3-カルボキサミド(I-9)
スキーム9
Figure 2022549601000069

2-(3-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-3-((メチルスルホニル)オキシ)プロピル)-1H-イミダゾール-4-カルボン酸メチルの合成
Figure 2022549601000070

0℃の2-(3-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-3-ヒドロキシプロピル)-1H-イミダゾール-4-カルボン酸メチル(200mg、0.59mmol)のDCM(4mL)中溶液に、トリエチルアミン(119.3mg、1.18mmol)及びMsCl(101.2g、0.88mmol)を添加した。0℃で2時間撹拌した後、反応物を減圧下で濃縮して、2-(3-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-3-((メチルスルホニル)オキシ)プロピル)-1H-イミダゾール-4-カルボン酸メチル(240mg、収率:98%)を黒色固体として得、これを更に精製することなく後続のステップに使用した。ESI-MS[M+H]+: 419.1。
5-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾール-3-カルボン酸メチルの合成
Figure 2022549601000071

2-(3-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-3-((メチルスルホニル)オキシ)プロピル)-1H-イミダゾール-4-カルボン酸メチル(240mg、0.57mmol)及びCsCO(557mg、1.71mmol)のDMF(15mL)中混合物を室温で12時間撹拌した。水(30mL)を添加し、混合物をEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮して、粗製物を得、これをシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc/PE=1/1)により精製して、5-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾール-3-カルボン酸メチル(102mg、収率:55.7%)を黄色固体として得た。ESI-MS[M+H]+: 323.1。
5-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾール-3-カルボン酸の合成
Figure 2022549601000072

5-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾール-3-カルボン酸メチル(102mg、0.32mmol)のMeOH(1mL)及びTHF(1mL)中溶液に、LiOH(31.6mg、1.32mmol)及びHO(0.5mL)を添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌した。混合物を1N HClでpH5に調整し、次いで、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層を濃縮して、5-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾール-3-カルボン酸(65mg、収率:67%)を白色固体として得、これを更に精製することなく後続の反応に使用した。ESI-MS[M +H]+: 309.1。
N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-5-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾール-2-カルボキサミドの合成
Figure 2022549601000073

5-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾール-3-カルボン酸(65mg、0.21mmol)のDMF(2mL)中溶液に、(7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メタンアミン塩酸塩(64.7mg,0.27mmol)、HATU(102.6mg、0.27mmol)、及びDIPEA(387mg、3.0mmol)を添加した。反応混合物を室温で4時間撹拌した。水(20mL)を添加し、混合物をEtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濾過し、濃縮して、粗製物を得、これを分取HPLCにより精製して、N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-5-(6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾール-2-カルボキサミド(32mg、収率:50%)を白色固体として得た。ESI-MS[M +H]+: 490.2。純度:98.98%(214nm)、99.54%(254nm)。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.48 (t, J = 5.3 Hz, 1H), 8.43 (d,J = 2.4 Hz, 1H), 8.26 (s, 1H), 8.19 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.41 (s,1H), 7.34 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 6.98-6.95 (m, 1H), 6.78 ― 6.71 (m, 1H), 5.86 (d,J = 7.6 Hz, 1H), 4.68-4.65 (m, 1H), 4.51-4.46 (m, 1H), 3.02-2.88 (m, 2H), 2.81 ―2.71 (m, 1H), 2.69 ― 2.59 (m, 1H), 1.95-1.88 (m, 1H), 0.95-0.86 (m, 2H), 0.71 ―0.62 (m, 2H).
実施例10
N-((7-シアノイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(I-10)
Figure 2022549601000074

1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸(60mg、0.21mmol)、1-(アミノメチル)イミダゾ[1,5-a]ピリジン-7-カルボニトリル(55mg、0.32mmol)及びHATU(120mg、0.31mmol)のDMF(2mL)中溶液に、DIPEA(81mg、0.63mmol)を添加した。得られた反応物を室温で12時間撹拌した。HO(25mL)を添加し、混合物をEtOAc(15mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(15mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得、これを分取TLC(DMC/MeOH=10/1)により精製して、N-((7-シアノイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドを白色固体として得た(22mg、収率:24%)。ESI-MS[M +H]+: 437.2。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.65 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 8.50 (s,1H), 8.44 (s, 1H), 8.40-8.37 (m, 1H), 8.32 (s, 1H), 8.21 (s, 1H), 7.86 (s, 1H),7.72 (s, 1H), 7.39 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.01-6.97 (m, 1H), 6.85-6.81 (m, 1H), 5.39(s, 2H), 4.63 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 1.94 ― 1.88 (m, 1H), 0.93 ― 0.88 (m, 2H), 0.68― 0.64 (m, 2H).
実施例11
1-(7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)-N-((1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)メタンアミン(I-11)
スキーム11
Figure 2022549601000075

(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メタノールの合成
Figure 2022549601000076

1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボン酸エチル(10.0g、33.7mmol)のTHF(100mL)中溶液に、DIBAL-H(67.3mL、67.3mmol)を-60℃で添加した。混合物を室温で3時間撹拌し、次いで、飽和NaHCO水溶液(300mL)でクエンチし、EtOAc(150mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc 0~20%)により精製して、(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メタノール(7.5g、収率:82%)をオフホワイト固体として得た。ESI-MS[M +H]: 270.1
1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルバルデヒドの合成
Figure 2022549601000077

(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メタノール(300mg、1.12mmol)及びMnO(963mg、11.2mmol)のDCM(10mL)中混合物を、室温で18時間撹拌した。次いで、反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮して、1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルバルデヒド(220mg、収率:74%)を黄色固体として得、これを精製することなく次のステップに使用した。ESI-MS[M + H]: 268.1
1-(7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)-N-((1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)メタンアミンの合成
Figure 2022549601000078

1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルバルデヒド(100mg、0.37mmol)、(7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メタンアミン塩酸塩(88mg、0.37mmol)及びトリエチルアミン(37mg、0.37mmol)のMeOH(5mL)中混合物を、室温で16時間撹拌した。NaBH(OAc)(157mg、0.74mmol)を添加し、混合物を室温で更に2時間撹拌した。反応物を水(50mL)でクエンチし、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物を分取TLC(MeOH/DCM=1/15)により精製して、1-(7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)-N-((1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)メタンアミン(5.5mg、収率:3.3%)を白色固体として得た。ESI-MS[M+H]+: 451.1。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.44 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.34 (s,1H), 8.19 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.79 (s, 1H), 7.41 (d, J = 9.3 Hz,1H), 7.00 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 6.73 (t, J = 6.9 Hz, 1H), 5.62 (s, 2H), 3.92 (s,2H), 3.74 (s, 2H), 1.97-1.88 (m, 1H), 0.97 ― 0.87 (m, 2H), 0.72-0.62 (m, 2H).
実施例12
N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-1-(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)エタン-1-アミン(I-12)
スキーム12
Figure 2022549601000079

1-(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)エタン-1-オールの合成
Figure 2022549601000080

1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルバルデヒド(2.0g、7.5mmol)のTHF(30mL)中混合物に、MeMgBr(30.0mL、30.0mmol)を0℃で添加した。混合物を0℃で1時間撹拌した。次いで、反応混合物を飽和NHCl水溶液(50mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×5)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(MeOH/DCM 0~5%)により精製して、1-(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)エタン-1-オール(1.5g、収率:71%)を黄色油として得た。ESI-MS[M + H]: 284.1
2-((4-(1-クロロエチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン
Figure 2022549601000081

1-(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)エタン-1-オール(500mg、1.77mmol)のDCM(10mL)中混合物に、SOCl(1.0mL)を0℃で添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮して、粗製の2-((4-(1-クロロエチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(600mg、粗製物)を黄色油として得、これを更に精製することなく次のステップに直接使用した。ESI-MS[M + H]: 302.1
2-((4-(1-アジドエチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジンの合成
Figure 2022549601000082

2-((4-(1-クロロエチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(600mg、粗製物)及びNaN(344mg、5.30mmol)のDMF(10mL)中混合物を、室温で16時間撹拌した。反応混合物を水(100mL)で希釈し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(MeOH/DCM 0~3%)により精製して、2-((4-(1-アジドエチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(250mg、収率:2ステップで46%)を黄色油として得た。ESI-MS[M + H]: 309.2
1-(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)エタン-1-アミンの合成
Figure 2022549601000083

2-((4-(1-アジドエチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(250mg、0.81mmol)及びPd/C(50mg)のTHF(10mL)中混合物を、水素雰囲気下、室温で18時間撹拌した。完了したら、反応混合物を濾過し、濾液を濃縮して、粗製の1-(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)エタン-1-アミン(150mg、収率:66%)を黄色油として得、これを更に精製することなく次のステップに直接使用した。ESI-MS[M + H]: 283.2
N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-1-(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)エタン-1-アミンの合成。
Figure 2022549601000084

1-(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)エタン-1-アミン(80mg、0.284mmol)のMeOH(4mL)中溶液に、7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-カルバルデヒド(51mg、0.256mmol)及びトリエチルアミン(57.5mg、0.568mmol)を添加した。混合物を室温で4時間撹拌した。NaBH(11mg、0.291mmol)を添加し、反応混合物を室温で更に3時間撹拌した。水(40mL)を添加し、混合物をEA(30ml×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮した。粗生成物を分取TLC(DCM:MeOH=10:1)により精製して、N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-1-(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)エタン-1-アミン(18mg、収率:13.6%)を黄色固体として得た。ESI-MS[M + H]+: 465.2
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.42 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.35 (s,1H), 8.17 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.79 (s, 1H), 7.42 (d, J = 9.3 Hz,1H), 7.04-6.98 (m, 1H), 6.74 ― 6.69 (m, 1H), 5.62 (s, 2H), 3.96-3.89 (m, 1H), 3.86(s, 2H), 1.97-1.88 (m, 1H), 1.31 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.95 ― 0.89 (m, 2H), 0.70― 0.64 (m, 2H).
実施例13
2-(7-クロロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)-N-(1-(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)エチル)アセトアミド(I-13)
2-(7-クロロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)-N-(1-(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)エチル)アセトアミドの合成
Figure 2022549601000085

1-(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)エタン-1-アミン(37.1mg、0.131mmol)、2-(7-クロロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)酢酸(60mg、0.285mmol)、HATU(100.07mg、0.263mmol)、DIPEA(114.2mg、0.885mmol)のDMF(4mL)中混合物を、室温で16時間撹拌した。水(50mL)を添加し、混合物をEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、濃縮した。残留物を分取HPLCにより精製して、2-(7-クロロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)-N-(1-(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)エチル)アセトアミド(40mg、収率:47.7%)を白色固体として得た。ESI-MS[M +H]+: 475.2。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.45 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 8.36 (s,1H), 8.31 ― 8.24 (m, 2H), 7.90 (s, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.75 ― 7.70 (m, 1H), 7.42(d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.05-6.98 (m, 1H), 6.65-6.58 (m, 1H), 5.62 (s, 2H), 5.06 ―4.97 (m, 1H), 3.65 (s, 2H), 1.98-1.89 (m, 1H), 1.39 (d, J = 7.0 Hz, 3H), 0.95 ―0.89 (m, 2H), 0.71 ― 0.65 (m, 2H).
実施例14
2-((4-((((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)アミノ)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-カルボン酸メチル(I-14)
スキーム14
Figure 2022549601000086

1-((8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボン酸メチルの合成
Figure 2022549601000087

1-((8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボン酸tert-ブチル(2.7g、6.45mmol)のMeOH(50mL)中撹拌溶液に、濃縮HSO(1mL)を室温で滴加した。混合物を16時間加熱還流し、次いで、室温まで冷却し、水(50mL)で希釈し、減圧下で濃縮して、MeOHを除去した。残留物を、飽和NaHCO水溶液を加えることによってpH=9~10に調整した。得られた沈殿物を濾過により集め、減圧下で乾燥して、1-((8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボン酸メチル(2.0g、収率:82%)を淡褐色固体として得た。ESI-MS[M +H]: 376.0。
(1-((8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メタノールの合成
Figure 2022549601000088

1-((8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボン酸メチル(600mg、1.59mmol)のMeOH(10mL)及びTHF(10mL)中撹拌溶液に、NaBH(693mg、18.32mmol)を数回に分けて0℃で添加した。混合物を室温で8時間撹拌し、次いで、飽和NHCl水溶液(30mL)でクエンチし、減圧下で濃縮して、MeOH及びTHFを除去した。残留物をDCM(40mLx3)で抽出した。合わせた有機物をブライン(80mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮して、(1-((8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メタノール(500mg、収率:91%)を淡褐色固体として得、これを更に精製することなく次のステップに直接使用した。ESI-MS[M +H]+: 348.0。
6-シクロプロピル-2-((4-(ヒドロキシメチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-カルボン酸メチルの合成
Figure 2022549601000089

(1-((8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メタノール(500mg、1.44mmol)、Pd(dppf)Cl(105mg、0.143mmol)及びトリエチルアミン(729mg、7.218mmol)のMeOH(20mL)中混合物を16時間加熱還流し、次いで、室温まで冷却し、濾過した。濾液を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH=20/1)により精製して、6-シクロプロピル-2-((4-(ヒドロキシメチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-カルボン酸メチル(400mg、収率:85%)を黄色固体として得た。ESI-MS[M +H]: 328.1。
6-シクロプロピル-2-((4-ホルミル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-カルボン酸メチルの合成
Figure 2022549601000090

6-シクロプロピル-2-((4-(ヒドロキシメチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-カルボン酸メチル(400mg、1.22mmol)及びMnO(2.12g、24.4mmol)のDCM(15mL)中混合物を、室温で16時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH=20/1)により精製して、6-シクロプロピル-2-((4-ホルミル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-カルボン酸メチル(180mg、収率:45%)を黄色固体として得た。ESI-MS[M +H]: 326.1。
2-((4-((((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)アミノ)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-カルボン酸メチルの合成
Figure 2022549601000091

6-シクロプロピル-2-((4-ホルミル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-カルボン酸メチル(180mg、0.553mmol)及び(7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メタンアミン(144mg、0.721mmol)のMeOH(10mL)中混合物を、室温で1時間撹拌した。NaBHCN(174mg、2.77mmol)を添加し、反応混合物を室温で更に3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、次いで、水(40mL)で希釈し、DCM/MeOH(50mL×3、v/v10/1)で抽出した。合わせた有機物をブライン(50mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH=20/1)により精製して、2-((4-((((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)アミノ)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-カルボン酸メチル(130mg、収率:46%)を青白い固体として得た。ESI-MS[M + H]: 509.2。
H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.58 (s, 1H), 8.47 (s, 1H),8.20 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.86 (s, 1H), 7.61 (d, J = 1.6 Hz, 1H),6.76 (t, J = 6.9 Hz, 1H), 5.70 (s, 2H), 4.07 (s, 2H), 3.92 (s, 2H), 3.84 (s, 3H),2.03 ― 1.94 (m, 1H), 0.96 ― 0.90 (m, 2H), 0.71 ― 0.65 (m, 2H).
実施例15
2-((4-((((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)アミノ)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-カルボン酸(I-15)
Figure 2022549601000092

2-((4-((((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)アミノ)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-カルボン酸メチル(110mg、0.216mmol)のTHF(4mL)及び水(2mL)中溶液に、水酸化リチウム一水和物(18mg、0.429mmol)を添加した。混合物を40℃で1時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)で希釈し、HCl(2M)を加えることによってpH=5~6に酸性化し、減圧下で濃縮した。残留物を分取HPLCにより精製して、2-((4-((((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)アミノ)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-カルボン酸(50mg、収率:47%)を白色固体として得た。ESI-MS[M + H]: 495.1。
H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.59 (s, 1H), 8.48 (s, 1H),8.21 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 8.16 (s, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.66 (s, 1H),6.76 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 5.75 (s, 2H), 4.04 (s, 2H), 3.89 (s, 2H), 2.06 ― 1.98(m, 1H), 1.00 ― 0.93 (m, 2H), 0.74 ― 0.68 (d, 2H).
実施例16
N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-1-(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-2,2,2-トリフルオロエタン-1-アミン(I-16)
スキーム16
Figure 2022549601000093

(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)メタノールの合成
Figure 2022549601000094

1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾール-4-カルボン酸エチル(600mg、1.94mmol)のTHF(20mL)中溶液に、LiAlH(221mg、5.81mmol)を、N下、0℃でゆっくりと添加した。混合物を0℃で5時間撹拌した。混合物をNaSO-10HOでクエンチし、EtOAc(50mL)で希釈した。得られた懸濁液を濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)メタノールを黄色固体として得(588mg、粗製物)、これを更に精製することなく次のステップに直接使用した。ESI-MS[M +H]: 269.2。
1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾール-4-カルバルデヒドの合成
Figure 2022549601000095

(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)メタノール(588mg、2.19mmol)及びMnO(1.7g、19.54mmol)のDCM(20mL)中混合物を、室温で72時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を濃縮して、粗生成物を得た。残留物を分取TLC(DCM:MeOH=20:1)により精製して、1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾール-4-カルバルデヒドを黄色油として得た(365mg、収率:63%)。ESI-MS[M +H]: 267.1。
1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾール-4-カルバルデヒドの合成
Figure 2022549601000096

1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾール-4-カルバルデヒド(365mg、1.37mmol)及びCsF(584mg、3.845mmol)のTHF(10mL)中溶液に、トリメチル(トリフルオロメチル)シラン(312mg、2.19mmol)を室温で添加した。混合物を窒素下、60℃で16時間撹拌した。次いで、混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、水(30mL×3)で洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥し、濃縮して、1-(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-2,2,2-トリフルオロエタン-1-オールを黄色固体として得(430mg、収率:93.5%)、これを更に精製することなく次のステップに直接使用した。ESI-MS[M +H]: 337.2。
2-((4-(1-クロロ-2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾール-1-イル)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジンの合成
Figure 2022549601000097

1-(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-2,2,2-トリフルオロエタン-1-オール(430mg、1.27mmol)のDCM(5mL)中混合物に、SOCl(1.0mL)を0℃で添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を濃縮して、2-((4-(1-クロロ-2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾール-1-イル)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(450mg、粗製物)を黄色固体として得、これを更に精製することなく次のステップに直接使用した。ESI-MS[M +H]: 355.1。
2-((4-(1-アジド-2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾール-1-イル)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジンの合成
Figure 2022549601000098

2-((4-(1-クロロ-2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾール-1-イル)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(450mg、1.27mmol)及びNaN(165mg、2.54mmol)のDMSO(5mL)中混合物を、N下、80℃で16時間撹拌した。次いで、反応混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、水(30mL×3)で洗浄した。有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮して、2-((4-(1-アジド-2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾール-1-イル)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジンを黄色固体として得(450mg、粗製物)、これを更に精製することなく次のステップに直接使用した。ESI-MS[M +H]: 362.2。
1-(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-2,2,2-トリフルオロエタン-1-アミンの合成
Figure 2022549601000099

2-((4-(1-アジド-2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾール-1-イル)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン(450mg、1.25mmol)及びPd/C(50mg)の無水THF(10.0mL)中混合物を、H下、室温で16時間撹拌した。完了したら、反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、(1-(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-2,2,2-トリフルオロエタン-1-アミン(400mg、粗製物)を淡黄色油として得、これを更に精製することなく次のステップに直接使用した。ESI-MS[M +H]+: 336.1。
N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-1-(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-2,2,2-トリフルオロエタン-1-アミンの合成
Figure 2022549601000100

1-(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-2,2,2-トリフルオロエタン-1-アミン(50mg、0.15mmol)及び7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-カルバルデヒド(29.5mg、0.15mmol)のMeOH/AcOH(5.0mL/0.1mL)中混合物を、室温で4時間撹拌した。次いで、反応混合物を0℃まで冷却し、NaBH(8.6mg、0.227mmol)を添加した。反応混合物を室温で更に1時間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮し、分取HPLCにより精製して、N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-1-(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-2,2,2-トリフルオロエタン-1-アミン(19.8mg、収率:25.49%)を淡黄色固体として得た。ESI-MS[M +H]+: 518.1。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.44 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.34 (s,1H), 8.18 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.69 (s, 1H), 7.48 (s, 1H), 7.41 (d,J = 9.3 Hz, 1H), 7.00 (dd, J = 9.4, 1.8 Hz, 1H), 6.78 ― 6.68 (m, 1H), 5.37 (s, 2H),4.48 - 4.40 (m, 1H), 3.97 - 3.87 (m, 2H), 2.73 ― 2.64 (m, 1H), 1.98 ― 1.86 (m, 1H),0.99 ― 0.86 (m, 2H), 0.75 ― 0.60 (m, 2H).
実施例17
3-(2-((4-((((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)アミノ)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)プロパン酸エチル(I-17a)
3-(2-((4-((((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)アミノ)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)プロパン酸(I-17b)
スキーム17
Figure 2022549601000101

(E)-3-(6-シクロプロピル-2-((4-(ヒドロキシメチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)アクリル酸エチルの合成
Figure 2022549601000102

(1-((8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メタノール(1.4g、4.0mmol)、アクリル酸エチル(0.81g、8.1mmol)、Pd(dba)(183mg、0.2mmol)、(o-MeCP(365mg、1.2mmol)及びトリエチルアミン(1.2g、12.0mmol)のMeCN(20mL)中混合物を、90℃で8時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、水(100mL)で希釈し、EtOAc(50mL×4)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc 0~30%)により精製して、(E)-3-(6-シクロプロピル-2-((4-(ヒドロキシメチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)アクリル酸エチル(0.4g、収率:27%)を褐色固体として得た。
3-(6-シクロプロピル-2-((4-ホルミル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)プロパン酸エチルの合成
Figure 2022549601000103

(E)-3-(6-シクロプロピル-2-((4-(ヒドロキシメチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)アクリル酸エチル(400mg、1.09mmol)のMeOH(10mL)中溶液に、CuCl(162mg、1.63mmol)及びNaBH(245mg、6.48mmol)を0℃で添加した。混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで、水(50mL)でクエンチし、EtOAc(40mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。粗生成物をDCM(10mL)中に溶解した。MnO(1.9g、21.8mmol)を添加し、混合物を室温で18時間撹拌し、次いで、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc 0~20%)により精製して、3-(6-シクロプロピル-2-((4-ホルミル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)プロパン酸エチル(160mg、収率:40%)を無色油として得た。
3-(2-((4-((((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)アミノ)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)プロパン酸エチルの合成
Figure 2022549601000104

3-(6-シクロプロピル-2-((4-ホルミル-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)プロパン酸エチル(160mg、0.44mmol)及び(7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メタンアミン塩酸塩(87mg、0.44mmol)のEtOH(10mL)中混合物に、一滴のAcOHを添加した。反応混合物を室温で18時間撹拌した。NaBH(50mg、1.32mmol)を添加し、混合物を室温で更に2時間撹拌した。反応物を飽和NHCl水溶液(50mL)でクエンチし、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、濃縮した。残留物を分取HPLCにより精製して、3-(2-((4-((((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)アミノ)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)プロパン酸エチル(120mg、収率:50%)を白色固体として得た。ESI-MS[M +H]+: 551.2。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.44 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.21 (d,J = 1.3 Hz, 1H), 8.18 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.74 (s, 1H), 6.83 (s,1H), 6.75-6.70 (m, 1H), 5.64 (s, 2H), 4.02 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.92 (s, 2H), 3.74(s, 2H), 3.07 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.77 (t, J = 7.7 Hz, 2H), 1.92-1.84 (m, 1H),1.13 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 0.93 ― 0.87 (m, 2H), 0.68 ― 0.62 (m, 2H).
3-(2-((4-((((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)アミノ)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)プロパン酸の合成
Figure 2022549601000105

3-(2-((4-((((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)アミノ)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)プロパン酸エチル(90mg、0.16mmol)及びLiOH.HO(21mg、0.50mmol)のEtOH/THF/HO(3mL/3mL/2mL)中混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物をHCl(2M)を加えることによってpH約5に調整し、減圧下で濃縮した。残留物を分取HPLCにより精製して、3-(2-((4-((((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)アミノ)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)プロパン酸(60mg、収率:71.5%)を白色固体として得た。ESI-MS[M +H]+: 523.2。純度:95.01(214nm)、95.35(254nm)。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.44 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 8.18 (d,J = 7.4 Hz, 1H), 8.13 (s, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.70 (s, 1H), 6.82 (s, 1H), 6.75 ―6.69 (m, 1H), 5.63 (s, 2H), 3.92 (s, 2H), 3.73 (s, 2H), 2.99 (t, J = 7.7 Hz, 2H),2.36 (t, J = 7.7 Hz, 2H), 1.90-1.81 (m, 1H), 0.91 ― 0.85 (m, 2H), 0.67 ― 0.61 (m,2H).
実施例18
1-(7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)-N-((1-((6-シクロプロピル-8-(4H-1,2,4-トリアゾール-4-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)メタンアミン(I-18)
スキーム18
Figure 2022549601000106

(6-シクロプロピル-2-((4-(ヒドロキシメチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)カルバミン酸tert-ブチルの合成
Figure 2022549601000107

(1-((8-ブロモ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メタノール(450mg、1.3mmol)のジオキサン(10mL)中溶液に、NHBoc(227.6mg、1.95mmol)、Pd(OAc)(29.1mg、0.13mmol)、Xantphos(75.1mg、0.13mmol)及びCsCO(1.27g、3.9mmol)を室温で添加した。混合物をN下、95℃で16時間撹拌した。混合物を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH=30/1)により精製して、生成物(6-シクロプロピル-2-((4-(ヒドロキシメチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)カルバミン酸tert-ブチルを白色固体として得た(90mg、収率:18%)。ESI-MS [M +H]: 385.2。
(1-((8-アミノ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メタノールの合成
Figure 2022549601000108

(6-シクロプロピル-2-((4-(ヒドロキシメチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)カルバミン酸tert-ブチル(90mg、0.23mmol)のHCl(ジオキサン中4M)(5.0mL)中溶液を室温で1時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、(1-((8-アミノ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メタノール(90mg、粗製物)を黄色固体として得、これを更に精製することなく次のステップに直接使用した。ESI-MS[M +H]+: 285.1。
(1-((6-シクロプロピル-8-(4H-1,2,4-トリアゾール-4-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メタノールの合成
Figure 2022549601000109

(1-((8-アミノ-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メタノール(300mg、1.06mmol)のピリジン(15mL)中溶液に、N’-ホルミルホルモヒドラジド(280mg、3.18mmol)及びEtN(749mg、7.42mmol)を室温で添加した。次いで、TMSCl(1.72g、15.9mmol)をN下、0℃で添加した。得られた溶液を100℃で18時間撹拌し、次いで、室温まで冷却した。混合物を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM/MeOH=20/1~10/1)により精製して、(1-((6-シクロプロピル-8-(4H-1,2,4-トリアゾール-4-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メタノール(150mg、42%)を白色固体として得た。ESI-MS[M +H]+: 337.1。
1-((6-シクロプロピル-8-(4H-1,2,4-トリアゾール-4-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルバルデヒドの合成
Figure 2022549601000110

(1-((6-シクロプロピル-8-(4H-1,2,4-トリアゾール-4-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メタノール(60mg、0.18mmol)のDCM(5.0mL)中溶液に、室温でMnO(157mg、1.8mmol)を添加した。反応混合物を室温で18時間撹拌した。追加のMnO(78mg.0.9mmol)を添加し、反応混合物を更に3時間撹拌した。完了したら、混合物を濾過し、濾液を濃縮して、1-((6-シクロプロピル-8-(4H-1,2,4-トリアゾール-4-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルバルデヒド(40mg、粗製物)を黄色固体として得、これを更に精製することなく次のステップに直接使用した。ESI-MS[M +H]+: 335.1。
1-(7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)-N-((1-((6-シクロプロピル-8-(4H-1,2,4-トリアゾール-4-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)メタンアミンの合成
Figure 2022549601000111

1-((6-シクロプロピル-8-(4H-1,2,4-トリアゾール-4-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルバルデヒド(40mg、0.12mmol)及び(7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メタンアミン(30mg、0.15mmol)のMeOH(5.0mL)中混合物に、AcOH(0.1mL)を室温で添加した。反応混合物を室温で18時間撹拌した。次いで、NaBH(8.5mg、0.22mmol)を添加し、混合物を室温で更に4時間撹拌した。次いで、混合物を濃縮し、残留物を分取TLC(DCM/MeOH=15:1)により精製して、1-(7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)-N-((1-((6-シクロプロピル-8-(4H-1,2,4-トリアゾール-4-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)メチル)メタンアミン(5mg、8%)を淡黄色固体として得た。ESI-MS[M +H]+: 518.2。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 9.41 (s, 2H), 8.48 (s, 1H), 8.44 (s,1H), 8.26 (s, 1H), 8.18 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 8.03 (s, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.45 (d,J = 0.9 Hz, 1H), 6.73 (t, J = 6.9 Hz, 1H), 5.71 (s, 2H), 3.94 (s, 2H), 3.77 (s,2H), 2.01 - 1.96 (m, 1H), 1.80 ― 1.72 (m, 1H), 1.02 ― 0.95 (m, 2H), 0.86 ― 0.77(m, 2H).
実施例19
2-(7-クロロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)-N-(1-(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-2,2,2-トリフルオロエチル)アセトアミド(I-19)
Figure 2022549601000112

1-(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-2,2,2-トリフルオロエタン-1-アミン(50mg、0.15mmol)、2-(7-クロロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)酢酸(31mg、0.15mmol)、EDCI(40.3mg、0.21mmol)、HOBt(28.4mg、0.21mmol)及びDIPEA(54.2mg、0.42mmol)のDMF(3mL)中混合物を、室温で16時間撹拌した。混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、ブライン(30mL×3)で洗浄した。有機層を濃縮し、残留物を分取HPLCにより精製して、2-(7-クロロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)-N-(1-(1-((6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)-2,2,2-トリフルオロエチル)アセトアミド(23.9mg、30%)を淡黄色固体として得た。ESI-MS[M +H]+: 528.1。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 9.11 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 8.35 (s,1H), 8.32 ― 8.25 (m, 2H), 7.92 (s, 1H), 7.74 (s, 1H), 7.73 ― 7.72 (m, 1H), 7.58(s, 1H), 7.41 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 7.00 (dd, J = 9.4, 1.7 Hz, 1H), 6.63 (dd, J =7.5, 2.1 Hz, 1H), 5.80 ― 5.64 (m, 1H), 5.39 (s, 2H), 3.78 (s, 2H), 2.01 ― 1.87 (m,1H), 1.00 ― 0.85 (m, 2H), 0.79 ― 0.53 (m, 2H).
実施例20
N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-1-((6-シクロプロピル-8-(4-メチルピペラジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキサミド(I-20)
スキーム20
Figure 2022549601000113

2-(クロロメチル)-6-シクロプロピル-8-(4-メチルピペラジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジンの合成
Figure 2022549601000114

5-シクロプロピル-3-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリジン-2-アミン(460mg、1.98mmol)のDME(25mL)中混合物に、1,3-ジクロロプロパン-2-オン(620mg、5mmol)を添加した。反応物を90℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、2-(クロロメチル)-6-シクロプロピル-8-(4-メチルピペラジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(400mg、収率:32%、粗製物)を黄色固体として得、これを更に精製することなく次のステップに直接使用した。ESI-MS[M +H]+: 305.1。
2-(アジドメチル)-6-シクロプロピル-8-(4-メチルピペラジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジンの合成
Figure 2022549601000115

2-(クロロメチル)-6-シクロプロピル-8-(4-メチルピペラジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(400mg、1.3mmol)のDMF(5mL)中混合物に、NaN(250mg、3.9mmol)を添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。水(50mL)を添加し、混合物をEtOAc(30ml×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30ml)で洗浄し、NaSO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(MeOH/DCM 0~10%)により精製して、2-(アジドメチル)-6-シクロプロピル-8-(4-メチルピペラジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(100mg、収率:25%)を黄色固体として得た。ESI-MS[M+H]+: 312.1。
1-((6-シクロプロピル-8-(4-メチルピペラジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボン酸tert-ブチルの合成
Figure 2022549601000116

2-(アジドメチル)-6-シクロプロピル-8-(4-メチルピペラジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン(100mg、0.32mmol)のt-BuOH(5mL)及びHO(5mL)中混合物に、プロピオル酸tert-ブチル(52mg、0.42mmol)、CuSO4(25mg、0.16mmol)及びアスコルビン酸ナトリウム(31mg、0.16mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。水(30mL)を添加し、混合物をEtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(MeOH/DCM 0~10%)により精製して、1-((6-シクロプロピル-8-(4-メチルピペラジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボン酸tert-ブチル(20mg、収率:14%)を黄色固体として得た。ESI-MS[M+H]+: 438.2。
1-((6-シクロプロピル-8-(4-メチルピペラジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボン酸の合成
Figure 2022549601000117

1-((6-シクロプロピル-8-(4-メチルピペラジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボン酸tert-ブチル(15mg、0.034mmol)の無水DCM(3mL)及びTFA(0.6mL)中混合物を、室温で4時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、1-((6-シクロプロピル-8-(4-メチルピペラジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボン酸(3mg、収率:23%粗製物)を黄色固体として得、これを更に精製することなく次のステップに直接使用した。ESI-MS [M +H]+: 382.1。
N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-1-((6-シクロプロピル-8-(4-メチルピペラジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキサミドの合成
Figure 2022549601000118

1-((6-シクロプロピル-8-(4-メチルピペラジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボン酸(20mg、0.05mmol)、(7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メタンアミン塩酸塩(20mg、0.1mmol)、HOBT(10mg、0.074mmol)、EDCI(14mg、0.075mmol)及びDIPEA(32mg、0.25mmol)の無水DMF(5ml)中混合物を、室温で16時間撹拌した。水(50mL)を添加し、混合物をEtOAc(20mL×3)で抽出した。有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物を分取TLC(MeOH/DCM=10%)により精製して、N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-1-((6-シクロプロピル-8-(4-メチルピペラジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキサミド(1mg、収率:14%)を黄色固体として得た。ESI-MS[M +H] +: 563.1。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.66 (t, J = 5.4 Hz, 1H), 8.47 (s,1H), 8.40 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.16 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.86 (s, 1H), 7.67 (s,1H), 6.75 ― 6.68 (m, 1H), 6.16 (s, 1H), 5.67 (s, 2H), 4.65 (d, J = 5.5 Hz, 2H),3.46 (s, 4H), 2.56 (s, 4H), 2.27 (s, 3H), 1.84 ― 1.80 (m, 1H), 0.84 ― 0.79 (m, 2H),0.64 ― 0.50 (m, 2H).
実施例21
血漿カリクレインに対する例示的な化合物の阻害活性。例示的な化合物を、ヒト活性型カリクレイン酵素の阻害について、蛍光性ペプチド基質を用いる2つのアッセイフォーマットで評価した。一方のアッセイフォーマットでは、試薬の濃度は、以下の通りであった:20mMのトリス(pH7.5)、1mMのEDTA、150mMの塩化ナトリウム、0.1%のPEG-400、0.1%のTriton X-100、500pMの活性型カリクレイン酵素、300uMのPro-Phe-Arg-7-アミド-4-メチルクマリン基質。基質による反応開始の前に、酵素及びインヒビターを、室温にて30分間プレインキュベートした。基質による開始後に、反応物を室温にて10分間インキュベートし、380nmでの励起による460nmでの蛍光発光をマイクロプレートリーダーにより測定した。もう一方のアッセイフォーマットでは、試薬の濃度は、以下の通りであった:20mMのトリス(pH7.5)、1mMのEDTA、150mMの塩化ナトリウム、0.1%のPEG-400、0.1%のTriton X-100、5pMの活性型カリクレイン酵素、300uMのPro-Phe-Arg-7-アミド-4-メチルクマリン基質。基質による反応開始の前に、酵素及びインヒビターを、室温にて30分間プレインキュベートした。基質による開始後に、反応物を室温で18時間インキュベートし、380nmでの励起による460nmでの蛍光発光をマイクロプレートリーダーにより測定した。
表1は、500pMの活性型カリクレインを用いるフォーマットでのアッセイの結果を提供する。表1に列挙される化合物について、EC50値は、以下の範囲に従って報告される:A≦50nM;50nM<B≦200nM;200nM<C≦1000nM;1000nM<D。
Figure 2022549601000119
本発明の数多くの実施形態を記載してきたが、これらの基本的な例は、本発明の化合物及び方法を利用する他の実施形態を提供するために変更され得ることは明らかである。したがって、本発明の範囲は、例として表されている特定の実施形態ではなく、添付の特許請求の範囲によって定義されることが理解されるであろう。

Claims (17)

  1. 式(I)の化合物:
    Figure 2022549601000120

    またはその薬学的に許容される塩
    (式中:
    Hetは、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員の飽和または部分的に不飽和の単環式ヘテロシクリレン、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員の単環式ヘテロアリーレン、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する7~10員の飽和または部分的に不飽和の二環式ヘテロシクリレン、及び酸素、窒素、または硫黄から選択される1~5個のヘテロ原子を有する7~10員の二環式ヘテロアリーレンから選択され、ここで、Hetは、0~4個のR基で置換されており、
    各Rは、ハロゲン、-CN、-C(R)=N(R)、-C(O)R、-C(O)R、-C(O)N(R)、-NO、-N(R)-N(R)、-N(R)、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)N(R)、-N(R)S(O)R、-OR、-OC(O)R、-OC(O)N(R)、-SR、-S(O)R、-S(O)R、-S(O)N(R)、-S(O)N(R)、またはC1~6脂肪族、フェニル、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員のヘテロアリール、3~7員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式カルボシクリル、及び酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式ヘテロシクリルから選択される任意に置換された基から独立して選択され、
    Lは、任意に置換されたC1~6炭化水素鎖であり、ここで、1~3個のメチレン単位は、独立して、-Cy-、-C(R)--O-、-NR-、-C(O)-、-S(O)-、-C(O)NR-、-NRC(O)-、-S(O)NR-、及び-NRS(O)-で置き換えられ、
    -Cy-は、3~7員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式カルボシクリレン、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式ヘテロシクリレン、または酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員のヘテロアリーレンであり、
    R’及びR’’は、水素、ハロゲン、-OR、-NR、-SR、及び任意に置換されたC1~6脂肪族から独立して選択され、ここで、R’は、単環式Hetと一緒になって、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する任意に置換された縮合された7~10員の飽和または部分的に不飽和の二環式ヘテロシクリレンを形成してもよく、
    、R、R、R、R、R、R、R、及びRは、水素、ハロゲン、-CN、-C(R)=N(R)、-C(O)R、-C(O)R、-C(O)N(R)、-NO、-N(R)-N(R)、-N(R)、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)N(R)、-N(R)S(O)R、-OR、-OC(O)R、-OC(O)N(R)、-SR、-S(O)R、-S(O)R、-S(O)N(R)、-S(O)N(R)、またはC1~6脂肪族、フェニル、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員のヘテロアリール、3~7員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式カルボシクリル、及び酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式ヘテロシクリルから選択される任意に置換された基から独立して選択され、
    各Rは、独立して、水素、またはC1~6脂肪族、フェニル、酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員のヘテロアリール、3~7員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式カルボシクリル、及び酸素、窒素、もしくは硫黄から選択される1~2個のヘテロ原子を有する3~7員の飽和もしくは部分的に不飽和の単環式ヘテロシクリルから選択される任意に置換された基であるか、
    あるいは同一の炭素または窒素上の2個のR基は、それらの間に入っている原子と一緒になって、酸素、窒素、または硫黄から選択される0~2個のヘテロ原子を有する3~7員の飽和または部分的に不飽和の単環、及び酸素、窒素、または硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する5~6員のヘテロアリールから選択される環を形成し、
    nは、0または1である)。
  2. Lが、-(CRNRC(O)-であり、mが0~2(例えば、0または2)である場合、以下の(a)、(b)、または(c)のいずれか:
    (a)nが0であること、
    (b)R、R、R、R、及びRのうちの少なくとも1つがCNであること、あるいは
    (c)Rが、1~3個の窒素原子を含む任意に置換された飽和単環式複素環であり、ただし、前記化合物は、N-((7-クロロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-1-((6-シクロプロピル-8-(2-オキソピロリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-1-((6-シクロプロピル-8-モルホリノイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキサミド、N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-1-((6-シクロプロピル-8-(2-オキソピロリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキサミド、N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-1-((6-シクロプロピル-8-(2-オキソオキサゾリジン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキサミド、または4-(2-((4-(((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)カルバモイル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)モルホリン-2-カルボン酸ではないこと
    に該当する、請求項1に記載の化合物。
  3. Lが、-C(R)NRC(O)-#、-C(R)C(O)NRC(R)-#、-C(R)NRC(O)C(R)-#、-C(R)NRC(R)-#、-C(R)C(R)NRC(R)-#、-C(O)NRC(R)-#、-C(R)C(O)NR-#、-NRC(O)C(R)-#、-CRC(O)NRC(R)-#、-SONRC(R)-#、及び-C(R)NRSO-#からなる群から選択され、ここで、#は、Hetへの結合点を表す、請求項1に記載の化合物。
  4. Lが-C(R)NRC(O)-#または-C(R)C(O)NR-#である場合、以下の(a)、(b)、または(c)のいずれか:
    (a)nが0であること、
    (b)R、R、R、R、及びRのうちの少なくとも1つがCNであること、あるいは
    (c)Rが、1~3個の窒素原子を含む任意に置換された飽和単環式複素環であり、ただし、前記化合物は、N-((7-クロロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-1-((6-シクロプロピル-8-(2-オキソピロリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-1-((6-シクロプロピル-8-モルホリノイミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキサミド、N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-1-((6-シクロプロピル-8-(2-オキソピロリジン-1-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキサミド、N-((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)-1-((6-シクロプロピル-8-(2-オキソオキサゾリジン-3-イル)イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル)メチル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-カルボキサミド、または4-(2-((4-(((7-クロロ-8-フルオロイミダゾ[1,5-a]ピリジン-1-イル)メチル)カルバモイル)-1H-1,2,3-トリアゾール-1-イル)メチル)-6-シクロプロピルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-8-イル)モルホリン-2-カルボン酸ではないこと
    に該当する、請求項1に記載の化合物。
  5. 前記化合物が、式(I-a)、式(I-b)、式(I-c)、式(I-d)の構造
    Figure 2022549601000121

    またはその薬学的に許容される塩
    を有する、請求項1に記載の化合物。
  6. 前記化合物が、式(II)の構造:
    Figure 2022549601000122

    またはその薬学的に許容される塩
    を有する、請求項1に記載の化合物。
  7. 前記化合物が、式(II-a)または式(II-b)の構造:
    Figure 2022549601000123

    またはその薬学的に許容される塩
    を有する、請求項1に記載の化合物。
  8. R’が、単環式Hetと一緒になって、任意に置換された縮合環を形成し、前記化合物が、式(III)の構造:
    Figure 2022549601000124

    (式中、Rfusは、Hetと縮合して、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する縮合された7~10員の飽和または部分的に不飽和の二環式ヘテロシクリレンを形成する)
    またはその薬学的に許容される塩
    を有する、請求項1に記載の化合物。
  9. 前記化合物が、式(III-a)または式(III-b)の構造:
    Figure 2022549601000125

    またはその薬学的に許容される塩
    を有する、請求項1に記載の化合物。
  10. Hetが、酸素、窒素、または硫黄から選択される1~4個のヘテロ原子を有する5員の単環式ヘテロアリーレンであり、ここで、Hetは、0~2個のR基で置換されている、請求項1に記載の化合物。
  11. Hetが、以下:
    Figure 2022549601000126

    (式中、*は、Lへの結合点を表す)から選択される、
    請求項1に記載の化合物。
  12. RAの1つの例が、ハロゲンで置換されたC1~6脂肪族である、請求項1に記載の化合物。
  13. 前記化合物が、化合物I-1~I-20のいずれか1つ、またはその薬学的に許容される塩である、請求項1に記載の化合物。
  14. 請求項1に記載の化合物及び薬学的に許容される賦形剤を含む、医薬組成物。
  15. 請求項1に記載の化合物を使用する、血漿カリクレインにより媒介される疾患または障害を処置する方法。
  16. 前記疾患または前記障害が、遺伝性血管浮腫または糖尿病黄斑浮腫である、請求項15に記載の方法。
  17. 遺伝性血管浮腫または糖尿病黄斑浮腫の処置を必要とする患者に、請求項1に記載の化合物を投与することを含む、前記遺伝性血管浮腫または前記糖尿病黄斑浮腫を処置する方法。
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