JP2022165120A - 乗物用エアバッグの巻上装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】エアバッグを上手く巻き上げることができる乗物用エアバッグの巻上装置を提供する。【解決手段】エアバッグ8を載置可能な載置部21,25と載置部21,25の間に設けられ一方向Lに延びた間隙部29とを有する基台と、間隙部29の内側に配され、中心軸3Aが一方向Lに延びた棒状をなし、中心軸3A周りに回転可能な棒部3と、棒部3に沿って一方向Lに延び、棒部3に対し近接可能な近接部4と、を備え、棒部3は、その表面3B側から中心軸3A側に向かって窪み、一方向Lに延びた溝部30を備え、近接部4は、棒部3に近接した場合に、間隙部29上に位置したエアバッグ8の一部を溝部30に差し込み可能な差込部40を備えるエアバッグの巻上装置1。【選択図】図1
Description
本開示は、乗物用エアバッグの巻上装置に関する。
従来、乗物用エアバッグの巻上方法として、特許文献1に記載の技術が知られている。特許文献1に記載の乗物用エアバッグの巻上方法では、長尺状の平板である折畳み用治具をエアバッグに当てて、この折畳み用治具を軸としてエアバッグをロール状に折畳むことが開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示の方法では、エアバッグをロール状に折畳んで巻き上げる際にエアバッグがずれたり皺になったりして上手く巻き上げられない可能性がある。また、折畳み用治具の軸方向におけるエアバッグの長さが比較的長い場合や、複数人の作業者により巻き上げられる場合には、エアバッグを上手く巻き上げることが一層難しくなる。
本開示は上記のような事情に基づいて完成された技術であって、エアバッグを上手く巻き上げることができる乗物用エアバッグの巻上装置を提供することを目的とする。
本開示は、乗物用エアバッグを載置可能な載置部と前記載置部に設けられ一方向に延びた間隙部とを有する基台と、前記間隙部の内側に配され、中心軸が前記一方向に延びた棒状をなし、前記中心軸周りに回転可能な棒部と、前記棒部に沿って前記一方向に延び、前記棒部に対し近接可能な近接部と、を備え、前記棒部は、その外周面側から前記中心軸側に向かって窪み、前記一方向に延びた溝部を備え、前記近接部は、前記棒部に近接した場合に、前記間隙部上に位置した前記乗物用エアバッグの一部を前記溝部に差し込み可能な差込部を備えることを特徴とする乗物用エアバッグの巻上装置とされる。
このような乗物用エアバッグの巻上装置によると、乗物用エアバッグの一部を差込部によって溝部に差し込み、棒部を回転させることで、棒部に巻き付けるようにして乗物用エアバッグを巻き上げることができる。これにより、乗物用エアバッグを巻き上げる際に、ずれたり皺になったりすることを抑制し、迅速に巻き上げることができる。
上記乗物用エアバッグの巻上装置は、前記棒部に対し前記近接部の反対側に配され、前記棒部から離間可能な離間部を備え、前記離間部は、前記棒部の前記外周面の一部に沿った形で前記一方向に延びたガイド部を備えていてもよい。
このような乗物用エアバッグの巻上装置によると、乗物用エアバッグを棒部に巻き付ける際に、ずれたり皺になったりした部分が乗物用エアバッグに生じた場合は、当該部分をガイド部に接触させつつ棒部を回転させることで、当該部分を整えることができる。また、乗物用エアバッグが棒部に複数回巻き付けられるときは、離間部を棒部から適宜離間させることで、乗物用エアバッグへのガイド部の接触具合を調整することができる。
上記乗物用エアバッグの巻上装置は、前記棒部の回転と前記離間部の離間とを制御する制御部を備え、前記制御部は、前記棒部が前記中心軸周りに2回転以上回転する場合に、前記離間部を前記棒部から離間させるように制御してもよい。このような乗物用エアバッグの巻上装置によると、乗物用エアバッグをより綺麗に棒部に巻き付け、迅速に巻き上げることができる。
上記構成において、前記離間部は、前記ガイド部を前記棒部側の方向に向けて付勢する付勢部を備えていてもよい。このような乗物用エアバッグの巻上装置によると、乗物用エアバッグをより綺麗に棒部に巻き付けることができる。
上記構成において、前記棒部は、前記一方向に向かうほど直径が小さくなる構成としてもよい。このような乗物用エアバッグの巻上装置によると、棒部に巻き付けられた乗物用エアバッグを、棒部の一方向から引き抜くことで、その引き抜きが容易になる。
上記構成において、前記基台は、前記載置部に載置された前記乗物用エアバッグにおいて前記一方向に交わる方向における中央部を、前記間隙部上に位置決め可能な位置決め部を備えていてもよい。
このような乗物用エアバッグの巻上装置によると、乗物用エアバッグの中央部を溝部に差し込むことができる。これにより、乗物用エアバッグを中央部から折り畳みつつ棒部に巻き付けることができ、迅速に巻き上げることができる。
上記構成において、前記溝部の幅は、前記差込部の厚みの4倍以上であってもよい。このような乗物用エアバッグの巻上装置によると、乗物用エアバッグの一部を溝部に上手く差し込んで乗物用エアバッグを棒部に上手く巻き付けることができる。
本開示によれば、エアバッグを上手く巻き上げることができる乗物用エアバッグの巻上装置を提供することが可能となる。
<実施形態>
本開示の実施形態を図1から図10によって説明する。本実施形態では、乗物としての自動車(車両)に搭載されるエアバッグ(乗物用エアバッグ)8の巻上装置1を説明する。尚、矢印方向Fを前方、矢印方向Bを後方、矢印方向Uを上方、矢印方向Dを下方、矢印方向Lを左方(一方向)、矢印方向Rを右方として各図を説明する。また、図3から図9では、紙面右側を前方とし、紙面左側を後方とし、紙面手前側を左方とする。
本開示の実施形態を図1から図10によって説明する。本実施形態では、乗物としての自動車(車両)に搭載されるエアバッグ(乗物用エアバッグ)8の巻上装置1を説明する。尚、矢印方向Fを前方、矢印方向Bを後方、矢印方向Uを上方、矢印方向Dを下方、矢印方向Lを左方(一方向)、矢印方向Rを右方として各図を説明する。また、図3から図9では、紙面右側を前方とし、紙面左側を後方とし、紙面手前側を左方とする。
図1に示すように、エアバッグ8の巻上装置1(以下、単に巻上装置1と呼ぶことがある)は、土台となる基台2を備える。基台2は、その板面(上面)が水平方向に広がるように配置された板状の2つの載置部21,25を備える。2つの載置部21,25は、いずれも、左右方向を長辺とする上面視長方形状をなしている。2つの載置部21,25のうち、前側に配されたものを前側載置部21とし、前側載置部21の後側に配されたものを、後側載置部25とする。2つの載置部21,25の上面側には、エアバッグ8を載置することができる。
エアバッグ8は、車両の天井側からガラスウィンドウを覆うように展開されるカーテンエアバッグとされ、ワンピースウーブン(One Piece Woven:OPW)方式によって一体的に袋織りされてなる。エアバッグ8は、例えば、左右方向の長さが約2mとされ、前後方向の長さが約570mmとされる上面視長方形状をなしている。エアバッグ8は、前側の端部において、図示しないインフレ―タにより生じた気体が流入する流入部80と、車両の天井側に取り付けられる複数の取付部81と、流入部80から流入する気体が溜まって膨張する袋部82と、を備える。このような取付部81等が設けられたエアバッグ8の前側の端部は、エアバッグ8が車両に取り付けられた場合、天井側を向く部分とされる。尚、エアバッグ8において、前後方向(一方向Lに交わる方向)における中央の位置を、2点鎖線で示し、この2点鎖線が通る部分を、中央部83とする。中央部83は、エアバッグ8において前端(又は後端)から内側に約285mm離れた位置である。
前側載置部21は、当該前側載置部21の後端部21B(図3参照)を覆う被覆部22と、右端部に設けられたクランプ23と、を備える。被覆部22は、板金を側方視L字状に曲げてなり、後端部21Bの後面及び上面を覆っている。被覆部22は、後端部21Bに沿って一方向(右方から左方に向かう方向)Lに延びている。
後側載置部25は、当該後側載置部25の前端部25F(図3参照)を覆う被覆部26と、後側に設けられた複数の位置決め部27と、を備える。被覆部26は、板金を側方視L字状に曲げてなり、前端部25Fの前面及び上面を覆っている。被覆部26は、前端部25Fに沿って一方向Lに延びている。被覆部26は、前側載置部21に設けられた被覆部22と前後対称となる形をなしている。
位置決め部27は、上方に立ち上がった立壁とされ、図2に示すように、載置部21,25に載置されたエアバッグ8の後端部を当該位置決め部27に突き当てた場合に、エアバッグ8の中央部83が、後述する間隙部29上に位置させること(位置決めすること)ができる場所に設けられている。例えば、間隙部29(ひいては、後述する溝部30)から位置決め部27までの距離は、約285mmとされる。
図1及び図3に示すように、2つの被覆部22,26の間には、所定の間隔が設けられてなる間隙部29が配されている。間隙部29は、2つの被覆部22,26により構成され、一方向Lに延びた間隙である。間隙部29は、2つの載置部21,25において上下方向に貫通した開口をなしている。間隙部29の内側(即ち、2つの被覆部22,26の間)には、棒状の棒部3が設けられている。
棒部3は、その中心軸3A(図3において黒丸で示す)が一方向Lに延びるように設けられており、図1に示すように、右端部3R側から左端部3L側(一方向L)に向かうほど直径が小さくなる形をなしている。棒部3の直径は、例えば、右端部3Rでは16mmとされ、左端部3Lでは、14mmとされる。棒部3の右端部3R及び左端部3Lは、それぞれ支持部38,39に支持されている。左端部3Lを支持する支持部39は、内部に図示しないモータを内蔵しており、棒部3を中心軸3A周りに回転させることが可能とされる。棒部3は、支持部39に電気的に接続された制御部6(図1参照)によってその回転が制御される。
棒部3に用いられる素材としては、鉄を主成分とする合金が好ましく、ステンレスがより好ましく、JIS規格におけるSUS303がさらに好ましい。棒部3の表面3B(図3参照)は、サンドペーパー等により磨かれていてもよい。その場合、300番手以上のサンドペーパーを用いることが好ましい。また、棒部3の表面3Bは、上記サンドペーパー等により磨かれたのちに、鍍金等の処理がなされて被覆されていてもよい。その場合、ニッケル系金属やフッ素系樹脂が用いられてもよい。このような棒部3によると、表面3Bが錆びることを抑制することができる。また、棒部3にエアバッグ8を上手く巻き付けることができるとともに、棒部3への巻き付きが完了した(巻き上げられた)エアバッグ8を棒部3からスムーズに抜き取ることができる。
図3に示すように、棒部3は、外周面である表面3B側から中心軸3A側の方向に向かい、中心軸3Aに至るまで窪んだ溝部30を有する。溝部30は、棒部3において一方向Lに延びている(図1参照)。溝部30の幅(図3において、前後方向における間隔の広さ)は、後述する差込部40の厚みの4倍以上とされる。尚、溝部30の幅は、差込部40の厚みの5倍以上であることが好ましく、7倍以下(より好ましくは6倍以下)であることが好ましい。また、溝部30の幅は、差込部40の厚みの5.5倍であることがさらに好ましい。溝部30の幅がこのような値であると、差込部40によってエアバッグ8の中央部83を上手く溝部に差し込むことができ、棒部3を回転させたときにエアバッグ8の中央部83が溝部30から外れにくくなる。差込部40の厚みは、例えば1mmとすることができ、溝部30の幅は、例えば5.5mmとすることができる。溝部30の深さ(表面3Bから中心軸3A側に窪んだ距離)は、例えば10mmとすることができる。
図1及び図3に示すように、棒部3の直上(間隙部29の直上)には、棒部3に沿って一方向Lに延び、一方向Lを長辺とする板状の近接部4が設けられている。近接部4は、制御部6に電気的に接続された図示しない昇降装置により、上下に昇降可能とされ、下方に降下した場合に、棒部3に近接することができる。近接部4の下側における先端部分は、差込部40とされる。差込部40は、棒部3の溝部30の直上となる位置において、溝部30に沿って一方向Lに延びている。図4に示すように、近接部4は、自身が降下して棒部3に近接することにより、差込部40を溝部30の中心軸3Aに至るまで差し込むことができる。
図1及び図3に示すように、棒部3の直下(棒部3に対し近接部4の反対側)には、棒部3に沿って一方向Lに延びた離間部5が設けられている。離間部5は、制御部6に電気的に接続された図示しない昇降装置により、上下に昇降可能とされ、下方に降下した場合に、棒部3から離間することができる。図3に示すように、離間部5は、棒部3に沿って一方向Lに延びた2つのガイド部51と、2つのガイド部51を棒部3側の方向である上方に向けて付勢する付勢部52と、を備える。2つのガイド部51は、棒部3の表面3Bの下側部分に沿うように、上方に向かうほど互いの距離が前後方向に離間するように外側に傾いた形をなしている。付勢部52は、例えばバネ等の弾性体を内蔵しており、ガイド部51に対し上方に力が加わるように付勢している。
図1に示すように、巻上装置1は、棒部3を支持する支持部39や、近接部4及び離間部5を昇降する昇降装置(不図示)に電気的に接続された制御部6を備える。制御部6は、棒部3の中心軸3A周りの回転、近接部4の棒部3への近接、及び離間部5の棒部3からの離間等を制御する。尚、図2から図10では、制御部6の図示を省略する。
続いて、巻上装置1によってエアバッグ8を巻き上げる方法について説明する。まず、図1に示すように、エアバッグ8を、流入部80や取付部81が前側に位置するように、前側載置部21の上面に載置する。そして、図2に示すように、エアバッグ8を後方に移動させ、位置決め部27に突き当てる。このとき、エアバッグ8は、前側載置部21と後側載置部25とに跨る形となり、図3に示すように、当該エアバッグ8の中央部83が、間隙部29や溝部30の直上に位置するように載置される。中央部83の直上には、近接部4の差込部40が位置する。尚、棒部3は、溝部30の開口が上方を向くように回転させておく。離間部5は、ガイド部51が棒部3の表面3Bに当接するように、または、ガイド部51が表面3Bからわずかに離間するように位置させておく。
この状態で、制御部6の制御により、近接部4を下降させて棒部3に近接させる。制御部6は、近接部4の差込部40をエアバッグ8の中央部83に当接させ、差込部40を中央部83と共に溝部30の内側に差し込むように制御する。図4に示すように、制御部6は、差込部40が棒部3の中心軸3Aを超えて降下するまで、溝部30に差込部40と中央部83とを差し込む。
その後、図5に示すように、制御部6は、近接部4を上昇させ差込部40を溝部30から引き抜き、棒部3を左方から視た場合に時計回り(白抜きの矢印で示す回転方向)となるように1回転させる(1回転目)。すると、図6に示すように、エアバッグ8が棒部3の表面3Bに対し1周巻き付けられる。このとき、エアバッグ8のうち棒部3に巻き付けられた巻付部84は、2重になっている。離間部5のガイド部51は、付勢部52によって巻付部84に押し付けられている(又は巻付部84からわずかに離間している)。
図7に示すように、制御部6は、棒部3を引き続き1回転させ(2回転目)、エアバッグ8を棒部3の表面3Bに対しさらに1周巻き付ける。制御部6は、棒部3を2回転目において回転させ始めた後に、離間部5を下方に下降させ、棒部3から離間させる。離間部5を棒部3から離間させるタイミングは、具体的には、棒部3が回転し始める前の状態(溝部30の開口が上方を向いている状態)から棒部3が中心軸3A周りに15度回転したときとする。尚、このようなタイミングは、棒部3の回転が2回転目以降であれば特に限定されない。他にも、例えば、制御部6は、棒部3を2回転目において回転させ始めると同時に、離間部5を下降させ始めてもよい。制御部6は、棒部3の回転が2回転目を終えるまでに、離間部5を初期位置(下降し始める前の位置)から5mm下降させる。
図8に示すように、制御部6は、棒部3をさらに1回転させ(3回転目)、エアバッグ8を棒部3の表面3Bに対しさらに1周巻き付ける。このとき、エアバッグ8のうち棒部3に巻き付けられた巻付部84は、6重になっている。その後、図9に示すように、制御部6は、離間部5を上方に上昇させ、ガイド部51を巻付部84に当接させて棒部3を離間部5によって上方に押し上げる。これにより、棒部3の表面3Bに対するエアバッグ8の巻き上げが完了する。
エアバッグ8を巻き上げた後は、図10に示すように、支持部38,39から棒部3を取り出し、クランプ23に棒部3の右端部3Rを挟むことにより、エアバッグ8を棒部3の左端部3L側(一方向L)から引き抜くことができる。
続いて、本実施形態の効果について説明する。本実施形態では、エアバッグ8を載置可能な2つの載置部21,25と2つの載置部21,25の間に設けられ一方向Lに延びた間隙部29とを有する基台と、間隙部29の内側に配され、中心軸3Aが一方向Lに延びた棒状をなし、中心軸3A周りに回転可能な棒部3と、棒部3に沿って一方向Lに延び、棒部3に対し近接可能な近接部4と、を備え、棒部3は、その表面3B側から中心軸3A側に向かって窪み、一方向Lに延びた溝部30を備え、近接部4は、棒部3に近接した場合に、間隙部29上に位置したエアバッグ8の一部を溝部30に差し込み可能な差込部40を備える巻上装置1を示した。
このような巻上装置1によると、エアバッグ8の一部を差込部40によって溝部30に差し込み、棒部3を回転させることで、棒部3に巻き付けるようにしてエアバッグ8を巻き上げることができる。これにより、エアバッグ8を巻き上げる際に、ずれたり皺になったりすることを抑制し、迅速に巻き上げることができる。
また、巻上装置1は、棒部3に対し近接部4の反対側に配され、棒部3から離間可能な離間部5を備え、離間部5は、棒部3の表面3Bの一部に沿った形で一方向Lに延びたガイド部51を備える。
このような巻上装置1によると、エアバッグ8を棒部3に巻き付ける際に、ずれたり皺になったりした部分がエアバッグ8に生じた場合は、当該部分をガイド部51に接触させつつ棒部3を回転させることで、当該部分を整えることができる。また、エアバッグ8が棒部3に複数回巻き付けられるときは、離間部5を棒部3から適宜離間させることで、エアバッグ8へのガイド部51の接触具合を調整することができる。
また、巻上装置1は、棒部3の回転と離間部5の離間とを制御する制御部6を備え、制御部6は、棒部3が中心軸3A周りに2回転以上回転する場合に、離間部5を棒部3から離間させるように制御する。このような巻上装置1によると、エアバッグ8をより綺麗に棒部3に巻き付け、迅速に巻き上げることができる。
また、離間部5は、ガイド部51を棒部3側の方向に向けて付勢する付勢部52を備える。このような巻上装置1によると、エアバッグ8をより綺麗に棒部3に巻き付けることができる。
また、棒部3は、一方向Lに向かうほど直径が小さくなる構成とされる。このような巻上装置1によると、棒部3に巻き付けられたエアバッグ8を、棒部3の一方向Lから引き抜くことで、その引き抜きが容易になる。
また、基台は、載置部21,25に載置されたエアバッグ8において一方向Lに交わる方向における中央部83を、間隙部29上に位置決め可能な位置決め部27を備えている。
このような巻上装置1によると、エアバッグ8の中央部83を溝部30に差し込むことができる。これにより、エアバッグ8を中央部83から折り畳みつつ棒部3に巻き付けることができ、迅速に巻き上げることができる。
また、溝部30の幅は、差込部40の厚みの4倍以上である。このような巻上装置1によると、エアバッグ8の一部を溝部30に上手く差し込んでエアバッグ8を棒部3に上手く巻き付けることができる。
<他の実施形態>
本開示は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されず、例えば次のような実施形態も本開示の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
本開示は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されず、例えば次のような実施形態も本開示の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、左方を一方向としたが、これに限られず、他の方向を一方向としてもよい。少なくとも、間隙部、棒部、溝部、及び近接部の延びる方向が同一方向であればよい。
(2)上記実施形態では、間隙部は、上下に貫通した構成(2つの載置部の間の部分)としたが、これに限られない。例えば、間隙部は、載置部において下方に凹状に窪み、一方向に延びた溝状の部分であってもよい。
(3)上記実施形態で例示した巻上装置は、カーテンエアバッグの巻き上げに限られず、種々のエアバッグ(フロントエアバッグ、サイドエアバッグ等)の巻き上げに適用することが可能である。また、上記実施形態で例示した巻き上げ装置は、車両用に限られず、種々の乗物(列車、飛行機等)において提供することが可能である。
1…巻上装置(乗物用エアバッグの巻上装置)、2…基台、3…棒部、3A…中心軸、3B…表面(外周面)、4…近接部、5…離間部、6…制御部、8…エアバッグ(乗物用エアバッグ)、21,25…載置部、23…クランプ、27…位置決め部、29…間隙部、30…溝部、40…差込部、51…ガイド部、52…付勢部、83…中央部、L…左方(一方向)
Claims (7)
- 乗物用エアバッグを載置可能な載置部と前記載置部に設けられ一方向に延びた間隙部とを有する基台と、
前記間隙部の内側に配され、中心軸が前記一方向に延びた棒状をなし、前記中心軸周りに回転可能な棒部と、
前記棒部に沿って前記一方向に延び、前記棒部に対し近接可能な近接部と、を備え、
前記棒部は、その外周面側から前記中心軸側に向かって窪み、前記一方向に延びた溝部を備え、
前記近接部は、前記棒部に近接した場合に、前記間隙部上に位置した前記乗物用エアバッグの一部を前記溝部に差し込み可能な差込部を備えることを特徴とする乗物用エアバッグの巻上装置。 - 前記棒部に対し前記近接部の反対側に配され、前記棒部から離間可能な離間部を備え、
前記離間部は、前記棒部の前記外周面の一部に沿った形で前記一方向に延びたガイド部を備えることを特徴とする請求項1に記載の乗物用エアバッグの巻上装置。 - 前記棒部の回転と前記離間部の離間とを制御する制御部を備え、
前記制御部は、前記棒部が前記中心軸周りに2回転以上回転する場合に、前記離間部を前記棒部から離間させるように制御することを特徴とする請求項2に記載の乗物用エアバッグの巻上装置。 - 前記離間部は、前記ガイド部を前記棒部側の方向に向けて付勢する付勢部を備えることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の乗物用エアバッグの巻上装置。
- 前記棒部は、前記一方向に向かうほど直径が小さくなることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の乗物用エアバッグの巻上装置。
- 前記基台は、前記載置部に載置された前記乗物用エアバッグにおいて前記一方向に交わる方向における中央部を、前記間隙部上に位置決め可能な位置決め部を備えることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の乗物用エアバッグの巻上装置。
- 前記溝部の幅は、前記差込部の厚みの4倍以上であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の乗物用エアバッグの巻上装置。
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