JP2022151144A - 包装箱 - Google Patents
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Abstract
Description
そこで、従来のA式の包装箱としては、胴部の角部の折れ線の下端部を起点とする二本の傾斜罫線を、折れ線を挟んでV字形状に配置しているものがある(例えば、特許文献1参照)。この包装箱では、上方から荷重が作用したときに、傾斜罫線において壁部を規則的に変形させることで、壁部および角部の座屈を防ぐことができ、胴部が変形したときでも見栄えを良くできる。
この構成では、包装箱に対して上方から荷重が作用したときに、側壁および横フラップが両第一傾斜罫線において規則的に変形するとともに、下フラップが第二傾斜罫線において規則的に変形する。これにより、横フラップは、下フラップに妨げられることなく、第一傾斜罫線において規則的に変形できる。
したがって、本発明の包装箱では、上方から荷重が作用したときに、壁部が規則的に変形することで、胴膨れを抑制し、壁部および角部の座屈を防ぐことができる。これにより、本発明の包装箱では、上方からの荷重によって壁部が変形したときでも見栄えを良くできる。
この構成では、上方からの荷重が上部罫線に沿って第一傾斜罫線に入力され、上方からの荷重が角部の下端部に向けて確実に作用するため、胴膨れを効果的に抑制できる。
この構成では、上方からの荷重が分岐罫線に沿って第一傾斜罫線に入力され、上方からの荷重が角部の下端部に向けて確実に作用するため、胴膨れを効果的に抑制できる。
この構成では、包装箱に上方から荷重が作用して、横罫線において側壁が変形すると、側壁の上縁部と横罫線との間に傾斜面が形成されるため、上方から荷重が作用して側壁が変形したときでも、包装箱の見栄えを良くできる。
なお、各実施形態の説明において、同一の構成要素に関しては同一の符号を付し、重複した説明は省略するものとする。
以下の説明において、前後左右方向とは、実施形態の包装箱を説明する上で便宜上設定したものであり、本発明の包装箱の構成を限定するものではない。
第一実施形態の包装箱1Aは、図1に示すように、頂板20、底板30および左右の側壁40,40を有する角筒状の胴部10と、胴部10の前後の開口部に設けられた前後の端壁60,60と、を備えているラップアラウンド方式の段ボール箱である。
ブランクシートS1の折れ線は、ブランクシートS1の表面を線状に押し込んで形成された罫線(押罫)である。なお、罫線に断続的な切れ込みを形成してもよい。このようにすると、折れ線においてブランクシートS1を折り曲げ易くなる。
また、シートの表面のみを切断したハーフカットの切れ込みやシートを貫通した切れ込みを断続させて線状に形成することで折れ線を構成してもよい。
右側の側壁40の上縁部には、折れ線を介して接合片50が連設されている。接合片50は、右側の側壁40の上縁部に沿って帯状に延びている。
第一実施形態では、左右の横フラップ61,61が突き合わされているが、左右の横フラップ61,61を左右方向に間隔を空けて配置してもよい。
第一実施形態では、上フラップ62と下フラップ63とが上下方向に間隔を空けて配置されているが、上フラップ62と下フラップ63とを突き合わせてもよい。
前側の第一上部罫線L30は、前側の第一傾斜罫線L10の上端部に向けて延びている。第一実施形態では、前側の第一上部罫線L30の下端部が、前側の第一傾斜罫線L10の上端部に接続されている。第一上部罫線L30の上端部は、側壁40の上縁部から離れている。
第一傾斜罫線L11の下部は、下フラップ63に覆われている(図4参照)。第一傾斜罫線L11の下端部は、端壁60の下縁部から離れている。
左側の第二上部罫線L31は、左側の第一傾斜罫線L11の上端部に向けて延びている。第二上部罫線L31の下端部は、第一傾斜罫線L11の上端部から離れている。また、第二上部罫線L31の上端部は、端壁60の上縁部から離れている。
第一実施形態の包装箱1Aでは、右前、右後、左前、左後の各角部において、角部ごとに二本の第一傾斜罫線L10,L11が形成されている。
また、第一実施形態の包装箱1Aでは、端壁60の下フラップ63には、横フラップ61の第一傾斜罫線L11と同じ向きに延びている第二傾斜罫線L12が形成されている。
これにより、左右の横フラップ61,61は、下フラップ63に妨げられることなく、それぞれ第一傾斜罫線L11において規則的に変形できる。
したがって、第一実施形態の包装箱1Aでは、上方からの荷重が角部の下端部に向けて確実に作用するため、胴膨れを効果的に抑制できる。
第一実施形態の包装箱1Aでは、図1および図2に示すように、第一傾斜罫線L10,L11全体が直線状に形成されているが、第一傾斜罫線L10,L11の少なくとも下部が直線状に形成されていればよく、第一傾斜罫線L10,L11の上部が湾曲や屈曲していてもよい。
また、第一上部罫線L30および第二上部罫線L31の形状は限定されるものではなく、第一上部罫線L30全体および第二上部罫線L31全体が湾曲していてもよい。
次に、第二実施形態の包装箱1Bについて説明する。第二実施形態の包装箱1Bは、図7および図8に示すように、第一実施形態の包装箱1A(図1参照)と略同様の構成であり、側壁40に形成された罫線の構成が異なる。
前側の縦罫線L50は、上端部から下方に向かうに連れて、前側の折れ線L1から離れるように、前側の折れ線L1に対して傾斜している。
後側の縦罫線L50は、上端部から下方に向かうに連れて、後側の折れ線L1から離れるように、後側の折れ線L1に対して傾斜している。
前後の縦罫線L50,L50の前後方向の間隔は、上端部から下端部に向かうに連れて狭くなっている。
両縦罫線L50,L50の下端部は、側壁40の下縁部から離れている。
1B 包装箱(第二実施形態)
10 胴部
20 頂板
30 底板
40 側壁
50 接合片
60 端壁
61 横フラップ
62 上フラップ
63 下フラップ
L1 折れ線
L10 第一傾斜罫線
L11 第一傾斜罫線
L12 第二傾斜罫線
L30 第一上部罫線
L31 第二上部罫線
L40 横罫線
L50 縦罫線
L60 分岐罫線
S1 ブランクシート(第一実施形態)
S2 ブランクシート(第二実施形態)
Claims (4)
- 頂板、底板および左右の側壁を有する角筒状の胴部と、
前記両側壁に折れ線を介してそれぞれ連設された左右の横フラップと、
前記頂板に連設され、前記両横フラップに重ねられた上フラップと、
前記底板に連設され、前記両横フラップに重ねられた下フラップと、を備え、
前記側壁および前記横フラップには、前記折れ線の下端部に向けて延びている第一傾斜罫線が形成され、
前記第一傾斜罫線は、下端部から上方に向かうに連れて前記折れ線から離れるように、前記折れ線に対して傾斜しており、
前記下フラップには、前記折れ線の下端部に向けて延びている第二傾斜罫線が形成され、
前記第二傾斜罫線は、下端部から上方に向かうに連れて前記折れ線から離れるように、前記折れ線に対して傾斜していることを特徴とする包装箱。 - 請求項1に記載の包装箱であって、
前記側壁および前記上フラップの少なくとも一方には、前記第一傾斜罫線の上端部に向けて延びている上部罫線が形成され、
前記上部罫線は、下端部から上方に向かうに連れて前記折れ線に近づくように、前記折れ線に対して傾斜していることを特徴とする包装箱。 - 請求項1または請求項2に記載の包装箱であって、
前記側壁には、前記第一傾斜罫線の上端部に向けて延びている分岐罫線が形成され、
前記分岐罫線は、下端部から上方に向かうに連れて前記側壁の上縁部に近づくように、前記側壁の上縁部に対して傾斜していることを特徴とする包装箱。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の包装箱であって、
前記側壁の上部には、前記側壁の上縁部に沿って延びている横罫線が形成されていることを特徴とする包装箱。
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