JP2022136744A - 半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体記憶装置及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2022136744A
JP2022136744A JP2021036506A JP2021036506A JP2022136744A JP 2022136744 A JP2022136744 A JP 2022136744A JP 2021036506 A JP2021036506 A JP 2021036506A JP 2021036506 A JP2021036506 A JP 2021036506A JP 2022136744 A JP2022136744 A JP 2022136744A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating film
film
semiconductor
columnar body
memory device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021036506A
Other languages
English (en)
Inventor
和治 山部
Kazuharu Yamabe
義朗 下城
Yoshiro Shimojo
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kioxia Corp
Original Assignee
Kioxia Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kioxia Corp filed Critical Kioxia Corp
Priority to JP2021036506A priority Critical patent/JP2022136744A/ja
Priority to US17/412,933 priority patent/US20220285391A1/en
Publication of JP2022136744A publication Critical patent/JP2022136744A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/40Electrodes ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/401Multistep manufacturing processes
    • H01L29/4011Multistep manufacturing processes for data storage electrodes
    • H01L29/40117Multistep manufacturing processes for data storage electrodes the electrodes comprising a charge-trapping insulator
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B43/00EEPROM devices comprising charge-trapping gate insulators
    • H10B43/20EEPROM devices comprising charge-trapping gate insulators characterised by three-dimensional arrangements, e.g. with cells on different height levels
    • H10B43/23EEPROM devices comprising charge-trapping gate insulators characterised by three-dimensional arrangements, e.g. with cells on different height levels with source and drain on different levels, e.g. with sloping channels
    • H10B43/27EEPROM devices comprising charge-trapping gate insulators characterised by three-dimensional arrangements, e.g. with cells on different height levels with source and drain on different levels, e.g. with sloping channels the channels comprising vertical portions, e.g. U-shaped channels
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B43/00EEPROM devices comprising charge-trapping gate insulators
    • H10B43/10EEPROM devices comprising charge-trapping gate insulators characterised by the top-view layout

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Non-Volatile Memory (AREA)

Abstract

【課題】メモリセルアレイの無駄を抑制し微細化できるメモリを提供する。【解決手段】メモリの製造方法では、第1絶縁膜と第1犠牲膜とを第1方向に積層して第1積層体を形成する。第1積層体内を第1方向に延びる第1半導体部および第1半導体部の外周面上に設けられた電荷捕獲膜を含む第1柱状体を形成する。第1柱状体の第2方向に設けられ、第1積層体内を第1方向に延伸している第2半導体部と第2半導体部の外周面上にある電荷捕獲膜とを含む第2柱状体を形成する。第1積層体の上方に第2絶縁膜を形成する。第1柱状体と第2柱状体の両方の上に設けられ、第2絶縁膜内を第1方向に延伸している第3半導体部と第3半導体部の外周面上に設けられた第1ゲート絶縁膜とを含む第3柱状体を形成する。第1方向および、第1方向および第2方向に交差する第3方向に延び、第3柱状体の第3半導体部を第2方向に分割する第1分割絶縁膜を形成する。【選択図】図3C

Description

本実施形態は、半導体記憶装置及びその製造方法に関する。
NAND型フラッシュメモリ等の半導体記憶装置は、複数のメモリセルアレイを3次元配置した立体型メモリセルアレイを有する場合がある。このような立体型メモリセルアレイ上には、メモリストリングを選択するために選択ゲートが設けられている。しかし、選択ゲートを分離するために設けられるスリットの下方にあるメモリセルは、データを格納することができず無駄になっていた。
特開2020-205387号公報 米国特許第10381229号公報 米国特許公開第2019/0067025号明細書
メモリセルアレイの無駄を抑制し、かつ、メモリセルアレイをさらに微細化することができる半導体記憶装置及びその製造方法を提供する。
本実施形態による半導体記憶装置の製造方法は、第1絶縁膜と第1犠牲膜とを交互に第1方向に積層して第1積層体を形成することを具備する。第1積層体内を第1方向に延伸している第1半導体部、および、第1半導体部の外周面上に設けられた電荷捕獲膜、を含む第1柱状体を形成する。第1柱状体の、第1方向に交差する第2方向に設けられ、第1積層体内を第1方向に延伸している第2半導体部、および、第2半導体部の外周面上に設けられた電荷捕獲膜、を含む第2柱状体を形成する。第1積層体の上方に、第2絶縁膜を形成する。第1柱状体と第2柱状体の両方の上に設けられ、第2絶縁膜内を第1方向に延伸している第3半導体部、および、第3半導体部の外周面上に設けられた第1ゲート絶縁膜、を含む第3柱状体を形成する。第1方向および、第1方向および第2方向に交差する第3方向に延び、第3柱状体の第3半導体部を第2方向に分割する第1分割絶縁膜を形成することを具備する。
第1実施形態に係る半導体記憶装置を例示する模式斜視図。 第1実施形態に係る第2積層体を示す模式平面図。 第1実施形態に係る第1積層体における3次元構造のメモリセルを例示する模式断面図。 第1実施形態に係る第1積層体における3次元構造のメモリセルを例示する模式断面図。 ドレイン側選択ゲートの構成例を示す模式平面図。 図3Aにおける領域3Bの模式平面図。 図3B中におけるA-A線に沿った模式断面図。 図3B中におけるB-B線に沿った模式断面図。 図3Bにおける領域4を拡大した模式平面図。 第1実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法の一例を示す模式平面図または模式断面図。 図5AのC-C線に沿った模式断面図。 図5Bに続く半導体記憶装置の製造方法を例示する模式断面図。 図6に続く半導体記憶装置の製造方法を例示する模式平面図。 図7AのD-D線に沿った模式断面図。 図7Aに続く半導体記憶装置の製造方法を例示する模式平面図。 図8AのE-E線に沿った模式断面図。 図8Aに続く半導体記憶装置の製造方法を例示する模式平面図。 図9AのF-F線に沿った模式断面図。 図9AのG-G線に沿った模式断面図。 図9Aに続く半導体記憶装置の製造方法を例示する模式断面図。 図10に続く半導体記憶装置の製造方法を例示する模式断面図。 図11に続く半導体記憶装置の製造方法を例示する模式断面図。 第2実施形態に係る第2絶縁膜Z方向から見た模式平面図。 図13Aにおける領域13Bの模式平面図。 図3BのH-Hに沿った模式断面図。 図13BのI-I線に沿った模式平面図。 第2実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を例示する模式断面図。 図14に続く半導体記憶装置の製造方法を例示する模式平面図。 図15AのJ-J線に沿った模式断面図。 図15Aに続く半導体記憶装置の製造方法を例示する模式平面図。 図16AのK-K線に沿った模式断面図。 図16AのL-L線に沿った模式断面図。 図16Aに続く半導体記憶装置の製造方法を例示する模式断面図。 第3実施形態に係る半導体記憶装置の構成例を示す模式平面図。 第4実施形態に係る半導体記憶装置を例示する模式平面図。 図19AのN-N線に沿った模式断面図。 上記実施形態のいずれかを適用した半導体記憶装置の構成例を示すブロック図。 メモリセルアレイの回路構成の一例を示す回路図。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。以下の実施形態において、半導体基板の上下方向は、半導体素子が設けられる面を上とした場合の相対方向を示し、重力加速度に従った上下方向と異なる場合がある。図面は模式的または概念的なものであり、各部分の比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。明細書と図面において、既出の図面に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1実施形態)
図1Aは、第1実施形態による半導体記憶装置100aの構成例を示す模式斜視図である。図1Bは、第2積層体2の構成例を示す模式平面図である。本実施形態に係る半導体記憶装置100aは、3次元構造のメモリセルを有する不揮発性メモリである。尚、第2積層体2の積層方向をZ方向とし、Z方向と交差、例えば直交する一の方向をY方向とし、Z方向およびY方向に直交する方向をX方向とする。
図1Aに示すように、半導体記憶装置100aは、第1積層体1と、第2積層体2と、第3積層体3と、基体部4と、第2積層体2の上方に設けられている配線構造を含む。配線構造は、例えば、コンタクトVY、CHおよび複数のビット線BLを含む。
第1積層体1は、基体部4の上方に設けられ、Z方向に沿って交互に積層された第1絶縁膜11と第1導電膜12とを含む。第1絶縁膜11には、例えば、シリコン酸化物(SiO)等の絶縁体が用いられている。第1導電膜12には、例えば、タングステン(W)等の導電性金属が用いられる。第1絶縁膜11は、Z方向の上下に隣接する第1導電膜12を絶縁する。第1絶縁膜11および第1導電膜12の積層数は、任意でよい。第1積層体1と、基体半導体部43との間には、絶縁膜4gが設けられている。
図1Aでは、図示しないが、第1積層体1内には、柱状体CL1がZ方向に延伸するように設けられている。柱状体CL1と第1導電膜12との交点に対応するようにメモリセルMCが設けられる。
第1積層体1の上方には、第2積層体2が設けられている。第1積層体1と第2積層体2との間に第3積層体3が設けられている。第2積層体2には、柱状体CL2が貫通しており、ドレイン側選択ゲートSGDOが設けられている。図1Aでは図示しないが、第3積層体3には、柱状体CL3が貫通しており、ドレイン側選択ゲートSGDが設けられている。第2および柱状体CL2、CL3は、各柱状体CL1に対応して設けられており、対応する柱状体CL1の上に連続するように設けられている。従って、第1柱状部CL1上に柱状体CL3が接続されており、柱状体CL3の上に柱状体CL2が接続されている。ドレイン側選択ゲートSGDO、SGDは、対応する柱状体CL1(メモリストリング)を選択的にビット線BLに接続可能に構成されている。第2および第3積層体2、3およびドレイン側選択ゲートSGDO、SGDのより詳細な構成については、後述する。
基体部4は、第1積層体1の下方に設けられ、基板40と、基体絶縁膜41と、基体導電膜42と、基体半導体部43とを含む。基板40は、上記の積層方向であるZ方向に対して略垂直な第1面及び第2面を有している。基体絶縁膜41は、基板40の第1面の上に設けられている。基体導電膜42は、基体絶縁膜41の上に設けられている。基体半導体部43は、基体導電膜42の上に設けられている。基板40は、半導体基板で構成され、例えば、p型シリコン基板でよい。基板40の表面領域には、例えば、素子分離領域40iが設けられている。素子分離領域40iは、例えば、シリコン酸化物を含む絶縁領域であり、基板40の表面領域にアクティブエリアaaを区画する。アクティブエリアaaには、トランジスタTrのソース及びドレイン領域が設けられる。トランジスタTrは、不揮発性メモリの周辺回路を構成する。基体絶縁膜41は、例えば、シリコン酸化物を含み、トランジスタTrを絶縁する。基体絶縁膜41内には、配線41aが設けられている。配線41aは、トランジスタTrと電気的に接続された配線である。基体導電膜42には、例えば、タングステン等の導電性金属が用いられる。基体半導体部43には、例えば、n型シリコン等の半導体材料が用いられる。基体半導体部43の一部には、アンドープドシリコンが用いられていてもよい。基体導電膜42および基体半導体部43は、メモリセルアレイの共通ソース線BSLとして一体に機能する。
第1積層体1のうち基体部4に近いいくつかの導電膜14は、ソース側選択ゲートSGSに用いられる。ワード線WLは、ソース側選択ゲートSGSとドレイン側選択ゲートSGDO、SGDとの間に設けられる。
上記のメモリセルMCは、ソース側選択ゲートSGSとドレイン側選択ゲートSGDO、SGDとの間に直列に接続されている。ソース側選択ゲートSGS、メモリセルMC及びドレイン側選択ゲートSGDO、SGDが直列に接続された構造は、メモリストリング又はNANDストリングと呼ばれる。このメモリストリングは、例えば、後述するように、コンタクトCH、VYを介して配線BLに接続される。
コンタクトCH、VYは、各柱状体CL2上に設けられており、柱状体CL2とビット線BLとの間に接続されている。配線BLは、第2積層体2の上方に設けられ、Y方向に延伸している。柱状体CL2に設けられたドレイン側選択ゲートSGDOは、柱状体CL1を選択的にビット線BLに接続することができる。
尚、ドレイン側選択ゲートSGDO、SGDは、ドレイン側選択トランジスタのゲート電極、または、ドレイン側選択トランジスタ自体を示す場合がある。
図1Bに示すように、スリットSTは、Z方向から見た平面視において、X方向に延伸している。また、スリットSTは、Z方向において第2積層体2の上端から基体部4にかけて、第2積層体2、第3積層体3、および、第1積層体1を貫通し、埋込みソース線BSLに達している。スリットST内には、例えば、シリコン酸化膜等の絶縁材料が充填されている。これにより、スリットSTは、後述するブロックBLOCKごとに、第1~第3積層体1~3を電気的に分離している。従って、以下、スリットSTは、分離絶縁膜60とも呼ぶ場合がある。
尚、スリットSTは、その内壁に設けられた絶縁膜(図示せず)と、この絶縁膜によって積層体1~3と電気的に絶縁され、かつ、スリットST内に埋め込まれ埋込みソース線BSLと電気的に接続された導電膜とで構成される場合もある。この場合、スリットSTは、ブロックBLOCKごとに、積層体1~3を電気的に分離しつつ、埋込みソース線BSLと接続する配線としても用いられる。
一方、第1分割絶縁膜50は、Z方向から見た平面視において、分離絶縁膜60と略平行に、X方向に延伸している。また、第1分割絶縁膜50は、Z方向においては、積層体2の上端から下端まで貫通しているが、積層体1、3には達していない浅いスリットである。即ち、第1分割絶縁膜50は、ドレイン側選択ゲートSGDOが設けられている積層体2をZ方向に貫通するが、その下の積層体1、3を貫通していない。第1分割絶縁膜50内には、例えば、シリコン酸化物等の絶縁材料が埋め込まれている。これにより、第1分割絶縁膜50は、第2積層体2に設けられているドレイン側選択ゲートSGDOをブロックBLOCKよりも細かい単位(以下、フィンガとも呼ぶ)で分割している。
また、図1Bに示すように、Z方向から見た平面視において、第1積層体1、第2積層体2、および、第3積層体3は、階段部分2sと、メモリセルアレイ2mとを含む。階段部分2sは、メモリセルアレイ2mは、階段部分2sによって挟まれ、または、囲まれている。スリットSTは、積層体1~3の一端の階段部分2sから、メモリセルアレイ2mを亘って、積層体の他端の階段部分2sまで設けられている。スリットSTによって挟まれた積層体1~3の部分は、ブロックBLOCKと呼ばれている。このブロックBLOCKは、例えば、データ消去の最小単位を構成する。さらに、上述のように、ブロックBLOCKは、第1分割絶縁膜50によってさらに細かい単位で区切られている。ドレイン側選択ゲートSGDOは、第1分割絶縁膜50によって区切られた単位(フィンガ)でオン/オフ制御され得る。フィンガは、データ書き込み及び読み出し時の単位である。ブロック内の1つのフィンガに対応するドレイン側選択ゲートSGDOを選択することによって、そのフィンガに対応するメモリセルのデータを一度に読出しまたは書き込むことができる。
尚、メモリセルアレイ2mおよび階段部分2sのレイアウトは、これに限定されず、任意に設計してよい。
図2Aおよび図2Bは、第1実施形態に係る第1積層体における3次元構造のメモリセルを例示する模式断面図である複数の柱状体CL1のそれぞれは、第1積層体1内に設けられたメモリホールMH内に設けられている。メモリホールMHは、Z方向に沿って第1積層体1の上端から第1積層体1を貫通し、基板40にかけて設けられている。このため、第1積層体1の第1導電膜12と柱状体CL1との交点に対応して複数のメモリセルMCが設けられる。複数の柱状体CL1は、それぞれ、第1積層体1内を第1積層体1の積層方向に延伸している第1絶縁体柱101、第1絶縁体柱101の外周に設けられた半導体部102、および、半導体部102の外周に設けられた電荷捕獲膜103を含む。半導体部102は、基体部4の基体半導体部43と電気的に接続される。なお、電荷捕獲膜103は、複数のメモリセルMCのカバー絶縁膜103a、電荷捕獲部103b、トンネル絶縁膜103cを含む。
図2Bに示すように、X-Y平面におけるメモリホールMHの形状は略円形である。言い換えると、柱状体CL1の積層方向に対して略垂直方向の断面は、略円形である。第1絶縁膜11と第1導電膜12との間には、電荷捕獲膜103の一部を構成するブロック絶縁膜12aが設けられてもよい。ブロック絶縁膜12aは、例えば、シリコン酸化物膜又は金属酸化物膜である。金属酸化物膜は、例えば、アルミニウム酸化物であってもよい。第1絶縁膜11と第1導電膜12との間、及び第1導電膜12と電荷捕獲膜103の間には、バリア膜12bbが設けられてもよい。バリア膜12bbは、例えば、第1導電膜12がタングステンである場合は、例えば、窒化チタン(TiN)とチタン(Ti)との積層構造膜であってもよい。ブロック絶縁膜12aは、第1導電膜12から電荷捕獲膜103側への電荷のバックトンネリングを抑制する。バリア膜12bbは、第1導電膜12とブロック絶縁膜12aとの密着性を向上させる。
半導体部102の形状は、例えば、底を有した筒状である。半導体部102は、例えば、シリコンを含む。シリコンは、例えば、アモルファスシリコンを結晶化させたポリシリコンであってもよい。半導体部102は、例えば、アンドープシリコンである。また、半導体部102は、p型シリコンであってもよい。半導体部102は、メモリセルMC及びソース側選択ゲートSGSのチャネル領域として機能する。
電荷捕獲膜103は、ブロック絶縁膜12a以外の部分が、メモリホールMHの内壁と半導体部102との間に設けられている。電荷捕獲膜103の形状は、例えば、筒状である。複数のメモリセルMCは、半導体部102と、ワード線WLとなる第1導電膜12との間に記憶領域を有し、Z方向に積層されている。電荷捕獲膜103は、例えば、カバー絶縁膜103a、電荷捕獲部103b及びトンネル絶縁膜103cを含む。半導体部102、電荷捕獲部103b及びトンネル絶縁膜103cのそれぞれは、Z方向に延びている。
カバー絶縁膜103aは、第1絶縁膜11と電荷捕獲部103bとの間に設けられている。カバー絶縁膜103aは、例えば、シリコン酸化物を含む。カバー絶縁膜103aは、後述する、半導体記憶装置の製造工程において、第1導電膜12のリプレース工程において、電荷捕獲部103bがエッチングされないように保護する。カバー絶縁膜103aは、リプレース工程において、第1導電膜12と電荷捕獲膜103との間から除去されてもよい。第1導電膜12と電荷捕獲部103bとの間には、例えば、ブロック絶縁膜12aが設けられる。また、第1導電膜12の形成に、リプレース工程を行わない場合は、このカバー絶縁膜103aは設けられなくてもよい。
電荷捕獲部103bは、ブロック絶縁膜12a及びカバー絶縁膜103aと、トンネル絶縁膜103cとの間に設けられる。電荷捕獲部103bは、例えば、シリコン窒化物(SiN)を含み、膜中に電荷をトラップするトラップサイトを有する。電荷捕獲部103bのうち、ワード線WLとなる第1導電膜12と半導体部102との間に挟まれた部分は、メモリセルMCの記憶領域を構成する。メモリセルMCの閾値電圧は、記憶領域の電荷の有無、又は、記憶領域に捕獲された電荷の量によって変化する。このようにして、メモリセルMCは情報を保持する。
トンネル絶縁膜103cは、半導体部102と電荷捕獲部103bとの間に設けられている。トンネル絶縁膜103cは、例えば、シリコン酸化物、又は、シリコン酸化物とシリコン窒化物とを含む。トンネル絶縁膜103cは、半導体部102と電荷捕獲部103bとの間の電位障壁である。例えば、半導体部102から記憶領域へ電子を注入するとき(書き込み動作)、及び、半導体部102から記憶領域へ正孔を注入するとき(消去動作)、電子及び正孔が、それぞれトンネル絶縁膜103cの電位障壁を通過(トンネリング)する。
上述のように、電荷捕獲膜103に、カバー絶縁膜103a、電荷捕獲部103b、トンネル絶縁膜103cが含まれる。したがって、電荷捕獲膜103は、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、シリコン酸化膜の積層膜によって構成される。第1絶縁体柱101は、筒状の半導体部102の内部スペースを埋め込む。第1絶縁体柱101の形状は、例えば、柱状である。第1絶縁体柱101は、例えば、シリコン酸化物を含み、絶縁性である。
次に、ドレイン側選択ゲートSGDO、SGDの構成を説明する。
図3Aは、ドレイン側選択ゲートSGDOの構成例を示す模式平面図である。図3Bは、図3Aにおける領域3Bの模式平面図である。
第2積層体2の積層方向(Z方向)から見た平面視において、柱状体CL2は2次元的に配列されている。また、上述のとおり、柱状体CL2は、柱状体CL1上に対応して設けられている。従って、Z方向から見た平面視において、柱状体CL2は、柱状体CL1と重複しており、柱状体CL1と同じ2次元配置となっている。なお、図3Aでは、柱状体CL2は、Y方向のブロックBLOCK内に12連千鳥配列に配列されているが、ブロックBLOCK内の柱状体CL2の数は、特に限定されず任意でよい。
分離絶縁膜60(深いスリットST)は、ブロックBLOCKごとに積層体1~3を電気的に分離している。分離絶縁膜60は、深いスリットST内に埋め込まれている。
複数の第1分割絶縁膜50は、隣接する2つの分離絶縁膜60間に、分離絶縁膜60に対して略平行に設けられており、図3Cに示す第2積層体2の第2導電膜22を電気的に分離している。Z方向から見た平面視において、複数の第1分割絶縁膜50と第2積層体2の複数の第2導電膜22は交互にストライプ状に配置されている。尚、第2積層体2の構成は、図3Cおよび図3Dを参照して後で説明する。
柱状体CL2は、もともと、XおよびY方向に傾斜する斜め方向に長径または短径を有する略扁円形、略楕円形または略長方形を有するアクティブエリアとして形成されている。アクティブエリアは、第1分割絶縁膜50によって分割されることによって、2つの柱状体CL2のペアとなる。以下、略扁円形、略楕円形または略長方形を有するもとの柱状体CL2を、初期の柱状体CL2iと呼ぶ。
第1分割絶縁膜50は、Z方向からの平面視において、初期の柱状体CL2iをX方向に串刺しするように設けられ、初期の柱状体CL2iを2つに分断している。これにより、初期の柱状体CL2iは、それぞれ2つに分割される。即ち、製造工程の途中では、初期の柱状体CL2iは、略扁円形、略楕円形または略長方形を有し、第1分割絶縁膜50の形成により2つに分割されることによって、柱状体CL2のペア(CL2a、CL2b)となる。以下、第1分割絶縁膜50によって分割された初期の柱状体CL2iを、柱状体CL2a、CL2bのペアとも呼ぶ。従って、完成品において、柱状体CL2a、CL2bのペアは、それぞれ、第1分割絶縁膜50により分割された初期の柱状体CL2iの一部分(両端部分)の形状を有する。
図3Cに示す第2積層体2の第2導電膜22は、隣接する第1分割絶縁膜50間に設けられており、XまたはY方向に対して斜め方向に隣接する複数の初期の柱状体CL2i間に設けられている。これにより、Z方向から見た平面視において、第2積層体2の第2導電膜22と第1分割絶縁膜50とは、交互にストライプ状に配置される。第2導電膜22は、柱状体CL2の外周の一部分を被覆している。
各柱状体CL2上には、図3Bに示すコンタクトCHが設けられており、コンタクトCH上には、コンタクトVYが設けられている。コンタクトVYは、Y方向に延伸するビット線BL1~BL4に接続されている。これにより、各メモリストリングからのデータは、柱状体CL2、コンタクトCH、VYおよびビット線BL1~BL4を介して読み出される。
Z方向から見た平面視において、コンタクトCHは、例えば、ビット線BLの延伸方向に対して直交するX方向に長径を有する略楕円形である。また、Z方向から見た平面視において、コンタクトVYは、略円形でよいが、略楕円形でもよい。この場合、コンタクトVYの長径は、コンタクトCHの長径と同方向(X方向)でもよい。これにより、コンタクトVYがX方向に広がるため、ビット線BLがリソグラフィによってX方向に幾分ずれても、ビット線BLをコンタクトVYにより確実に接続することができる。
図3Cは、図3B中におけるA-A線に沿った模式断面図である。図3Dは、図3B中におけるB-B線に沿った模式断面図である。第2積層体2は、Z方向に積層された第2絶縁膜21と第2導電膜22とを含む。柱状体CL2は、第2積層体2のホールSH2内に設けられており、Z方向に沿って第2積層体2の上端から第2積層体2を貫通し、第3積層体3の上面まで設けられている。
柱状体CL2は、第2絶縁体柱201と、第2絶縁体柱201の外周に設けられた半導体部202と、半導体部202の外周に設けられた第1ゲート絶縁膜203と、半導体部202の上部に設けられた不純物層204とを含む。第2絶縁体柱201には、例えば、シリコン酸化物を用いている。半導体部202は、ドレイン側選択ゲートSGDOのチャネル領域として機能する。半導体部202には、例えば、アンドープドシリコンが用いられる。第1ゲート絶縁膜203には、シリコン酸化膜が用いられてもよく、または、シリコン酸化膜とシリコン窒化膜とシリコン酸化膜の積層膜(ONO膜)が用いられてもよい。不純物層204は、例えば、半導体部202に導入されたn型不純物拡散層でよい。柱状体CL2は、第1選択ゲート部としてのドレイン側選択ゲートSGDOを構成する。
ドレイン側選択ゲートSGDOは、第2導電膜22をゲート電極とし、半導体部202に形成されたチャネルを介して、柱状体CL3とビット線BLとの間を電気的に接続することができる。第2導電膜22は、第1分割絶縁膜50によってドレイン側選択ゲートSGDOは、同一ブロック内の特定のメモリセルストリングを選択的にビット線BLに接続する。
柱状体CL3は、柱状体CL2の下のホールSH1内に設けられている。第3積層体3は、Z方向に積層された第3絶縁膜31と第3導電膜32とを含む。柱状体CL3は、第3絶縁体柱301と、第3絶縁体柱301の外周に設けられた半導体部302と、半導体部302の外周に設けられた第2ゲート絶縁膜303を含む。第3絶縁体柱301には、シリコン酸化物が用いられる。半導体部302は、ドレイン側選択ゲートSGDのチャネル領域として機能する。半導体部302には、例えば、シリコンが用いられてもよく、例えば、アンドープドシリコンが用いられてもよい。第2ゲート絶縁膜303には、例えば、シリコン酸化膜が用いられてもよく、または、シリコン酸化膜とシリコン窒化膜とシリコン酸化膜の積層膜(ONO膜)が用いられてもよい。第2選択ゲート部としてのドレイン側選択ゲートSGDは、ブロックBLOCKごとに制御され、同一ブロックBLOCK内のドレイン側選択ゲートSGDは同時にオンまたはオフに制御される。これにより、選択ブロック内のセル電流が別の非選択ブロックにリークすること(オフリーク)を抑制することができる。
尚、ドレイン側選択ゲートSGDO、SGDは、メモリストリングとビット線BLとの間に直列に接続されている。ドレイン側選択ゲートSGDO、SGDの両方がオン状態のときに、メモリストリングは、ビット線BLに電気的に接続される。このとき、ドレイン側選択ゲートSGDは、選択されたブロックBLOCK内において、柱状体CL1(メモリストリング)をドレイン側選択ゲートSGDO(柱状体CL2)に接続する。ドレイン側選択ゲートSGDOは、選択された区分(フィンガ)内において、柱状体CL1(メモリストリング)をビット線BLに接続する。
ドレイン側選択ゲートSGDOは、第2積層体2の第2導電膜22と柱状体CL2との接触部に対応して設けられている。例えば、図3Cに図示されている2つの柱状体CL2は、Y方向の一側面において第2導電膜22と接触する。一方で、Y方向の他の側面では、第1分割絶縁膜50が、柱状体CL2と第2積層体2の間に埋め込まれている。よって、柱状体CL2は、Y方向の他の側面において第1分割絶縁膜50と接触する。つまり、ドレイン側選択ゲートSGDOは、柱状体CL2のY方向の一側面の側に設けられ、柱状体CL2と第2導電膜22とで構成される。同一の第2導電膜22を共有する複数のドレイン側選択ゲートSGDOは互いに異なるビット線BLに接続される(図3B参照)。これにより、複数のメモリセルMCからのデータが同一ビット線BLに同一タイミングで読み出されること(コンタミネーション)を防止できる。
また、図3Bに示すように、Z方向から見た平面視において、第1分割絶縁膜50は、初期の柱状体CL2iをX方向に串刺しするように設けられ、初期の柱状体CL2iを分割している。第1分割絶縁膜50は、初期の柱状体CL2iの一部分(中心部)には重複するものの、全体には重複しない。よって、第1分割絶縁膜50の両側には柱状体CL2がドレイン側選択ゲートSGDOのチャネルとして残り、ドレイン側選択ゲートSGDは正常に機能することができる。これにより、ドレイン側選択ゲートSGDの下の柱状体CL1は、メモリストリングとしてドレイン側選択ゲートSGDによって正常に選択され得る。その結果、ダミーメモリセルを増大させない。
もし、分割絶縁膜によってドレイン側選択ゲートSGDOが機能しない場合、その下方に位置する柱状体CL1のメモリセルは、データを記憶するために用いることができず、ダミーメモリセルとなってしまう。これは、メモリセルアレイの無駄であり、メモリセルアレイ2mの微細化を阻害する。
一方、本実施形態によれば、第1分割絶縁膜50が初期の柱状体CL2iに一部分が重複するものの、柱状体CL2は、ドレイン側選択ゲートSGDOとして有効に使用可能である。従って、第1分割絶縁膜50は、ダミーメモリセルを増大させず、メモリセルアレイ2mのデータ容量を増大させ、かつ、メモリセルアレイ2mを微細化することができる。
図4は、図3Bにおける領域4を拡大した模式平面図である。図4は、図3DをZ方向から平面視した場合を図示している。図4には、隣接する2つの柱状体CL2a、CL2bのペアが図示されている。柱状体CL2a、CL2bのペアは、第1分割絶縁膜50の形成前においては、初期の柱状体CL2iとして一体となっている。そして、第1分割絶縁膜50は、初期の柱状体CL2iを、2つの柱状体CL2a、CL2bのペアに分断し、柱状体CL2a、CL2bのそれぞれに対応する第2導電膜22を電気的に分離している。また、図4が示すように、柱状体CL2a、CL2bのペアは、それぞれ、第1分割絶縁膜50により分割され、略扁円、略楕円または略長方形の両端部分の形状を有している。仮想線203VRが示すように、柱状体CL2aのゲート絶縁膜203aの外縁の両端を、柱状体CL2bの方へ第1分割絶縁膜50を介して仮想的に延伸させると、仮想線203VRは、柱状体CL2bのゲート絶縁膜203bの外縁の両端に繋がる。このとき、柱状体CL2aの外縁、CL2bの外縁、および、仮想線203VRは、初期の柱状体CL2iと同じ略扁円、略楕円または略長方形を構成する。
このように、本実施形態においては、第1分割絶縁膜50が、初期の柱状体CL2iを分断して、柱状体CL2a、VL2bのペアを構成する。柱状体CL2a、CL2bにおいて、第1分割絶縁膜50に面する領域以外の領域が、ドレイン側選択ゲートSGDOのチャネル領域として第1ゲート絶縁膜203を介して第2導電膜22に対向する。これにより、ドレイン側選択ゲートSGDOのチャネル幅(柱状体CL2a、CL2bと第2導電膜22との対向面積)を大きくすることができ、ドレイン側選択ゲートSGDOは、選択されたメモリセルMCからの電流を充分に流すことができる。また、チャネル領域以外の第1分割絶縁膜50に面する領域は、半導体部202および第1ゲート絶縁膜203が存在しない。このため、第1ゲート絶縁膜203へのデータの誤書込み、オフリークの発生、ならびに、電子のトラップの発生を抑制することができる。
次に、第2積層体2の上方に設けられる配線構造(ビット線BL、コンタクトCHおよびVY)について詳細に説明する。
図3Aおよび図3Bに示すように、第2積層体2の上方には、Y方向に延伸する複数のビット線BLが設けられている。具体的には、半導体記憶装置100aは、第2積層体2の積層方向から見た平面視において、第2導電膜22(SGD)および第1分割絶縁膜50の延伸方向(X方向)に対して略直交方向(Y方向)に延伸する複数のビット線BLを備える。
図3B~図3Dに示すように、柱状体CL2の上方には、コンタクトCH、VYおよびビット線BLが設けられる。すなわち、半導体記憶装置100aは、柱状体CL2の上方に設けられ、半導体部202に電気的に接続されたコンタクトCHおよびVYと、コンタクトCHおよびVYに電気的に接続されたビット線BLとを備える。コンタクトCHには、例えば、チタン(Ti)、窒化チタン(TiN)、または、タングステン(W)等の低抵抗金属材料が用いられる。コンタクトVYには、例えば、窒化チタンまたはタングステン等の低抵抗金属材料が用いられる。ビット線BLには、例えば、タングステン、銅等の低抵抗金属材料が用いられる。
図3Bに示すように、柱状体CL2aと柱状体CL2aaは、ドレイン側選択ゲートSGD0としての第2導電膜22に共通に接触している。一方、柱状体CL2aはビット線BL3に接続されているが、柱状体CL2aaは、他のビット線BLに接続されている。すなわち、ドレイン側選択ゲートSGD0を共有する柱状体CL2a、CL2aaに対応する2つのドレイン側選択ゲートSGDOは、それぞれ異なるビット線BLに接続される。よって、ビット線BLにおけるデータのコンタミネーションを抑制することができる。
以上のように、本実施形態によれば、第1分割絶縁膜50は、初期の柱状体CL2iをX方向に串刺しするように設けられ、初期の柱状体CL2iを2つの柱状体CL2a、CL2bのペアに分割している。第1分割絶縁膜50は、隣接する柱状体CL2a、CL2bを電気的に絶縁している。第1分割絶縁膜50は、初期の柱状体CL2iの中央部の一部分に重複するものの、その両側の柱状体CL2a、CL2bには重複しない。よって、柱状体CL2a、CL2bはそれぞれ異なる2つのドレイン側選択ゲートSGDOとして機能する。従って、柱状体CL2a、CL2bの下方にある柱状体CL1は、メモリストリングとして機能することができ、ダミーメモリセルを増大させない。これにより、ブロックBLOCK内のセル面積を有効に利用することができ、メモリセルアレイ2mの微細化に繋がる。
本実施形態によれば、柱状体CL2a、CL2bのペアは、第1分割絶縁膜50と接触する部分において、半導体部202および第1ゲート絶縁膜203を有しない。一方、柱状体CL2a、CL2bは、それ以外の領域において、半導体部202を有し、第1ゲート絶縁膜20を介して第2導電膜22に対向している。よって、ドレイン側選択ゲートSGDOのチャネル幅を広げつつ、第1ゲート絶縁膜203へのデータの誤書込み、オフリークの発生、電子のトラップの発生を抑制することができる。
次に、本実施形態に係る半導体記憶装置100aの製造方法について説明する。
図5A~図12は、第1実施形態に係る半導体記憶装置100aの製造方法の一例を示す平面図または断面図である。
まず、基板40を含む基体部4上に、第1絶縁膜11および第1犠牲膜12bを交互に積層した第1積層体1aを形成する。第1絶縁膜11には、例えば、シリコン酸化物(SiO)が用いられ、第1犠牲膜12bには、例えば、シリコン窒化物(SiN)が用いられる。次に、第1積層体1a内に、第1積層体1aの上方から、リソグラフィ技術及びエッチング技術等を用いて、第1積層体1aの複数のメモリホールMHを形成する。次に、メモリホールMH内に、第1絶縁体柱101、第1絶縁体柱101の外周上に設けられた半導体部102、半導体部102の外周上に設けられた電荷捕獲膜103を形成し、柱状体CL1を形成する。
次に、図5Aおよび図5Bに示すように、第1積層体1の上に、第3絶縁膜31と第3犠牲膜32aを交互に積層し、さらに層間絶縁膜33を積層して第3積層体3aを形成する。図5Bは、図5AのC-C線に沿った断面に対応する。第3絶縁膜31には、例えば、シリコン酸化物が用いられ、第3犠牲膜32aには、例えば、シリコン窒化物が用いられる。層間絶縁膜33には、例えば、シリコン酸化物またはシリコン炭窒化物(SiCN)が用いられる。層間絶縁膜33は、後述の工程である第2積層体2のホールSH2の形成におけるエッチングストッパ層として機能する。
次に、第3積層体3a内に、複数のホールSH1を形成する。次に、図5Bに示すように、ホールSH1の内壁に第2ゲート絶縁膜303を形成し、第2ゲート絶縁膜303の内側に半導体部302を形成し、半導体部302の内側に第3絶縁体柱301を充填する。第2ゲート絶縁膜303には、例えば、シリコン酸化膜またはONO膜が用いられる。半導体部302には、例えば、シリコンが用いられる。第3絶縁体柱301には、例えば、シリコン酸化膜が用いられる。
次に、第3絶縁体柱301の上部をエッチバックして、その上に半導体部302の材料を埋め込む。これにより、図5Bに示す柱状体CL3がホールSH1内に形成される。尚、第3積層体3aおよび柱状体CL3が省略される場合には、図5Aおよび図5Bに示す工程も省略される。
次に、図6に示すように、第3積層体3aの上に、第2絶縁膜21と第2犠牲膜22aを交互に積層して第2積層体2aを形成する。第2絶縁膜21には、例えば、シリコン酸化物が用いられ、第2犠牲膜22aには、例えば、シリコン窒化物が用いられる。図6は、図5AのC-C線に沿った断面に対応する。
次に、図7Aおよび図7Bに示すように、第2積層体2aの上方から、リソグラフィ技術およびエッチング技術等を用いて、第2積層体2a内にホールSH2を形成する。図7Bは、図7AのD-D線に沿った断面に対応する。この場合、第3積層体3aのエッチングストッパである層間絶縁膜33に至るまでホールSH2が形成される。また、柱状体CL3が設けられている領域では、半導体部302に至るまでホールSH2が形成される。ホールSH2は、Z方向から見た平面視において、図7Aに示すように、XおよびY方向に対して傾斜する方向に長径または短径を有する略扁円、略楕円または略長方形に形成される。
次に、ホールSH2の内壁に第1ゲート絶縁膜203を形成し、第1ゲート絶縁膜203の内側に該第1ゲート絶縁膜203を被覆するように半導体部202を形成し、さらに、半導体部202の内側に第2絶縁体柱201を埋め込む。半導体部202には、例えば、シリコンが用いられる。シリコンは、例えば、アモルファスシリコンを結晶化させたポリシリコンであってもよい。また、例えば、アンドープシリコンであり、p型シリコンであってもよい。第1ゲート絶縁膜203には、シリコン酸化膜でもよく、または、シリコン酸化膜とシリコン窒化膜とシリコン酸化膜の積層膜(ONO膜)でもよい。これにより、柱状体CL2が、隣接する2つの柱状体CL3(および隣接する2つの柱状体CL1)に対応するようにそれらの上に形成される。即ち、ホールSH2は、XまたはY方向に対して斜め方向に隣接する2つの柱状体CL3を架橋するように形成される。
次に、図8Aおよび図8Bに示すように、リソグラフィ技術およびRIE(Reactive Ion Etching)法等を用いて、第1積層体1a、第2積層体2a、および、第3積層体3aを貫通するスリットSTを形成する。図8Bは、図8AのE-E線に沿った断面に対応する。スリットSTを介して、第1積層体1aの第1犠牲膜12b、第2積層体2aの第2犠牲膜22a、および、第3積層体3aの第3犠牲膜32aをリン酸溶液などで除去する。そして、第1絶縁膜11の間に第1空間を、第2絶縁膜21間に第2空間を、および、第3絶縁膜31間に第3空間をそれぞれ形成する。第1~第3空間に、導電性金属である窒化チタン(TiN)をバリアメタルとして成膜し、さらに、タングステン(W)を埋め込む。第1絶縁膜11間に埋め込まれた導電性金属は第1導電膜12として機能する。第2絶縁膜21間に埋め込まれた導電性金属は第2導電膜22として機能する第3絶縁膜31間に埋め込まれた導電性金属は第3導電膜32として機能する。このように、第1犠牲膜12b、第2犠牲膜22aおよび第3犠牲膜32aを除去した空間に、第1導電膜12、第2導電膜22および第3導電膜32をそれぞれ埋め込む工程をリプレース工程と呼ぶ。
なお、第2導電膜22および第3導電膜32の表面は、第2導電膜22および第3導電膜32の拡散を抑制するために、カバー絶縁膜(図示せず)により覆われていてもよい。カバー絶縁膜には、例えば、シリコン酸化物が用いられる。
上記のリプレース工程の後に、スリットSTにシリコン酸化物などの絶縁膜を充填して分離絶縁膜60を形成する。これにより、分離絶縁膜60に挟まれたブロックBLOCKが区画される。尚、スリットSTにシリコン酸化物などの絶縁膜を成膜し、その内部に導電材料を埋め込んでもよい。これにより、スリットSTは、分離絶縁膜60として機能しつつ、配線としても用いられ得る。
次に、図9A~図9Cに示すように、リソグラフィ技術およびエッチング技術を用いて、初期の柱状体CL2iの略中心をX方向に分割するように柱状体CL2および第2積層体2をエッチングしてスリットを形成する。そのスリット内に絶縁膜を埋め込み、第1分割絶縁膜50を形成する。これにより、第1分割絶縁膜50が初期の柱状体CL2iの略中心をX方向に分割するように形成される。すなわち、図9Aに示すように、ホールSH2の平面形状において、第1分割絶縁膜50が初期の柱状体CL2iの略中心を通過するように初期の柱状体CL2iを分割する。分割後の柱状体CL2iの左右の面積は、ほぼ等しくなることが好ましい。第1分割絶縁膜50には、例えば、シリコン酸化物が用いられる。なお、図9Bは、図9AのF-F線に沿った断面を示し、図9Cは、図9AのG-G線に沿った断面を示す。
このようにして初期の柱状体CL2iは、第1分割絶縁膜50を挟んで2つの柱状体CL2a、CL2bへ分割される。これにより、柱状体CL2a、CL2bのペアが形成される。柱状体CL2a、CL2bのペアは、Z方向から見た平面視において、第1分割絶縁膜50により分割された略扁円または略楕円の両端部分の形状を有する。
次に、図10に示すように、リソグラフィ技術およびドーピング技術を用いて、半導体部202にn型不純物を導入し、半導体部202の上部にn型不純物層204を形成する。不純物層204は、柱状体CL2に到達するように形成され、半導体部202と電気的に接続される。
次に、図11に示すように、第2積層体2の上面に層間絶縁膜68を成膜する。層間絶縁膜68には、例えば、シリコン酸化物が用いられる。次に、リソグラフィ技術およびエッチング技術を用いて、不純物層204上の層間絶縁膜68を加工し、コンタクトCHの位置にコンタクトホールを形成する。このコンタクトホールは、不純物層204の上面に到達する深さまで形成され、Z方向からの平面視では略扁円形または略楕円形に形成してもよい。次に、このコンタクトホールに、チタン(Ti)、窒化チタン(TiN)またはタングステン(W)を充填し、これをCMP(Chemical Mechanical Polishing)法で研磨する。これにより、図11に示すように、コンタクトCHが形成される。
次に、図12に示すように、層間絶縁膜68の上面に層間絶縁膜69を成膜する。層間絶縁膜69には、例えば、シリコン酸化物が用いられる。層間絶縁膜68および層間絶縁膜69とで層間絶縁膜70を構成する。次に、リソグラフィ技術およびエッチング技術を用いて、コンタクトCH上の層間絶縁膜69にコンタクトホールを形成する。このコンタクトホールは、コンタクトCHの上面に到達する深さまで形成され、Z方向からの平面視では略円形または略楕円形に形成してもよい。次に、このコンタクトホール内に、窒化チタン又はタングステンを充填し、これをCMP法で研磨する。これにより、図12に示すように、コンタクトVYが形成される。
次に、図3Cに示すように、コンタクトVYの上方に、コンタクトVYに電気的に接続するように複数のビット線BLを設ける。これにより、ビット線BLと柱状体CL2が、コンタクトCHおよびVYを介して電気的に接続される。ビット線BLは、Z方向から見た平面視において、第2導電膜22および第1分割絶縁膜50の延伸方向に対して略直交方向(Y方向)に延伸するように設ける。上述の工程により、図3C~図3Dで示した半導体記憶装置100aが得られる。
以上のように、本実施形態によれば、第1分割絶縁膜50は、Z方向から見た平面視において、初期の柱状体CL2iをX方向に串刺しするように形成され、2つの柱状体CL2a、CL2bのペアに分割している。第1分割絶縁膜50は、初期の柱状体CL2iの中央部の一部分に重複するものの、その両側の柱状体CL2a、CL2bには重複しない。柱状体CL2a、CL2bはそれぞれ異なる2つのドレイン側選択ゲートSGDOとして機能可能であり、かつ、柱状体CL2a、CL2bの下方にある柱状体CL1は、メモリストリングとして機能することができる。これにより、第1分割絶縁膜50は、ダミーメモリセルを増大させず、ブロックBLOCK内のセル面積の有効利用を可能にする。その結果、メモリセルアレイの無駄を抑制し、かつ、メモリセルアレイ2mをさらに微細化することができる。
本実施形態によれば、柱状体CL2a、CL2bにおいて、第1分割絶縁膜50に面する領域以外の領域が、ドレイン側選択ゲートSGDOのチャネル領域として第1ゲート絶縁膜203を介して第2導電膜22に対向する。これにより、ドレイン側選択ゲートSGDOのチャネル幅を大きくすることができ、ドレイン側選択ゲートSGDOは、選択されたメモリセルMCからの電流を充分に流すことができる。また、チャネル領域以外の第1分割絶縁膜50に面する領域には、半導体部202および第1ゲート絶縁膜203が存在しない。このため、第1ゲート絶縁膜203へのデータの誤書込み、オフリークの発生、ならびに、電子のトラップの発生を抑制することができる。よって、ドレイン側選択ゲートSGDOの制御性が向上する。
(第2実施形態)
図13Aは、第2実施形態に係る第2積層体をZ方向から見た模式平面図である。図13Bは、図13Aにおける領域13Bの模式平面図である。
第2実施形態においては、Z方向から見た平面視において、導電層BWと第2絶縁膜21とが交互にストライプ状に配置されている点で第1実施形態と同様である。しかし、第2実施形態では、導電層BWがアクティブエリアをX方向に串刺しするように設けられ、初期の第1半導体柱AAiを2つに分断している。これにより、初期の第1半導体柱AAiは、2つの第1半導体柱AA1、AA2に分割される。即ち、製造工程の途中では、初期の第1半導体柱AAiは、略扁円形、略楕円形または略長方形を有し、導電層BWの形成により2つに分割され第1半導体柱AA1、AA2のペアとなる。導電層BWには、例えば、タングステン(W)等の導電性金属が用いられる。一方、第2絶縁膜21は、隣接する導電層BW間に設けられており、XまたはY方向に対して斜め方向に隣接する2つの第1半導体柱AA間に設けられている。第2絶縁膜21には、例えば、シリコン酸化物等の絶縁材料が用いられる。このように、第2実施形態においては、ペアをなす第1半導体柱AA1とAA2との間に導電層BW(ドレイン側選択ゲートSGD)が設けられる。第2実施形態の平面レイアウトのその他の構成は、第1実施形態の平面レイアウトの対応する構成と同様でよい。
図13Cは、図3BのH-Hに沿った模式断面図である。図13Dは、図13BのI-I線に沿った模式平面図である。第2実施形態では、第2導電膜22は設けられておらず、第2積層体に代えて、第2絶縁膜21が設けられている。ドレイン側選択ゲートSGDOのゲート電極として、第2導電膜22に代えて、導電層BWが設けられている。導電層BWは、第1半導体柱AA1、AA2にゲート絶縁膜203を介して対向するように設けられ、ドレイン側選択ゲートSGDのゲート電極として機能する。ゲート絶縁膜203には、例えば、シリコン酸化膜、あるいは、ONO膜が用いられる。
第1半導体柱AA1、AA2のペアは、第2絶縁膜21内に設けられたホールSH2内に設けられ、Z方向に沿って第2絶縁膜21の上端から第2絶縁膜21を貫通し、柱状体CL3の上面に達するように設けられている。第1半導体柱AA1、AA2は、ドレイン側選択ゲートSGDOのチャネル領域として機能する。
第2実施形態では、ドレイン側選択ゲートSGDOは、導電層BWおよび第1半導体柱AA1(またはAA2)によって構成される。例えば、図13Cの2つの第1半導体柱AA1、AA2は、Y方向の一側面において、ゲート絶縁膜203を介して導電層BWと対向する。導電層BWは、第1半導体柱AA1、AA2と第2絶縁膜21との間に埋め込まれている。一方、第1半導体柱AA1、AA2のY方向の他の側面では、第2絶縁膜21が第1半導体柱AA1、AA2と接触する。したがって、ドレイン側選択ゲートSGDOは、第1半導体柱AA1、AA2のY方向の一側面の側にそれぞれ設けられる。ドレイン側選択ゲートSGDOは、第1半導体柱AA1、AA2と導電層BWとの対向領域に設けられる。
第2実施形態では、導電層BWは、初期の第1半導体柱AAiをX方向に串刺しするように設けられ、初期の第1半導体柱AAiを第1半導体柱AA1、AA2のペアに分割している。よって、導電層BWは、初期の第1半導体柱AAiにおいてそれらの中心部には重複するものの、全体には重複しない。よって、図13Dに示すように、導電層BWの両側には第1半導体柱AA1、AA2がドレイン側選択ゲートSGDのチャネルとして残る。また、導電層BWは、第1半導体柱AA1、AA2の直下にある2つの柱状体CL3および2つの柱状体CL1までにはほとんど達していない。よって、第1半導体柱AA1、AA2はそれぞれ異なる2つのドレイン側選択ゲートSGDOの一部として機能可能である。また、第1半導体柱AA1、AA2のそれぞれの下にある柱状体CL1は、メモリストリングとして有効に機能する。これにより、導電層BWは、ダミーメモリセルを増大させず、ブロックBLOCK内のセル面積の有効利用を可能にする。
第2実施形態のその他の構成は、第1実施形態の対応する構成と同様でよい。従って、第2実施形態は、第1実施形態のその他の効果も得ることができる。
次に、第2実施形態による半導体記憶装置100bの製造方法について説明する。
図14~図17は、第2実施形態による半導体記憶装置100bの製造方法の一例を示す模式断面図または模式平面図である。
まず、第1実施形態と同様に、第1積層体1a、柱状体CL1、請求項16の第2積層体としての積層体3a、および、請求項16の第4柱状体としての柱状体CL3を形成する。
次に、図14に示すように、積層体3aの上方に第2絶縁膜21を形成する。第2絶縁膜21のZ方向の厚みは、例えば、第1実施形態の第2積層体2と同程度の厚みでよい。
次に、図15Aおよび図15Bに示すように、リソグラフィ技術およびエッチング技術等を用いて、第2絶縁膜21内にホールSH2を形成する。図15Bは、図15AのJ-J線に沿った断面に対応する。積層体3aのエッチングストッパ層である層間絶縁膜33に至るまでホールSHが形成される。また、柱状体CL3が設けられている領域では、半導体部302に至るまでホールSH2が形成される。ホールSH2の形成後、ホールSH2内に、初期の第1半導体柱AAiを形成する。初期の第1半導体柱AAiは、Z方向から見た平面視において、図15Aに示すように、XおよびY方向に対して傾斜する方向に長径または短径を有する略扁円、略楕円または略長方形に形成される。
次に、図9Aおよび図9Bを参照して説明したように、スリットSTを形成し、リプレース工程を実行する。このとき、第1積層体1aの第1犠牲膜12bが第1導電膜12に置換され、積層体3aの犠牲膜32aが導電膜32に置換される。尚、第2実施形態では、第2積層体2は設けられていないので、第2絶縁膜21ではリプレース工程は実行されない。また、第2実施形態では、上記リプレース工程は、絶縁膜21の形成前に実行してもよい。
次に、図16A~図16Cに示すように、リソグラフィ技術およびエッチング技術を用いて、初期の第1半導体柱AAiの略中心をX方向に分割するように初期の第1半導体柱AAiおよび第2絶縁膜21をエッチングしてスリットを形成する。図16Bは、図16AのK-K線に沿った断面を示し、図16Cは、図16AのL-L線に沿った断面を示す。このスリットの内壁にゲート絶縁膜203を成膜し、さらに、ゲート絶縁膜203の内側に導電層BWの材料を埋め込む。これにより、初期の第1半導体柱AAiの略中心をX方向に分割するように導電層BWが形成される。導電層BWは、ゲート絶縁膜203によって第1半導体柱AA1、AA2から電気的に絶縁されている。このように、図16Aに示すように、ホールSH2の平面形状において、導電層BWが初期の第1半導体柱AAiの略中心を通過するように初期の第1半導体柱AAiを分割する。なお、分割後の初期の第1半導体柱AAiの左右の面積は、ほぼ等しくなることが好ましい。
このようにして初期の第1半導体柱AAiは、導電層BWを挟んだ2つの第1半導体柱AA1、AA2へ分割される。第1半導体柱AA1、AA2のペアは、Z方向から見た平面視において、導電層BWにより分割された略扁円または略楕円の両端部分の形状を有する。
次に、エッチング技術を用いて、導電層BWをエッチバックし、導電層BW上に溝を形成する。この溝内に絶縁膜(例えば、シリコン酸化膜)25を埋め込む。これにより、図16A~図16Cに示す構造が得られる。
次に、図17に示すように、リソグラフィ技術およびドーピング技術を用いて、第1半導体柱AA1、AA2にn型不純物を導入し、第1半導体柱AA1、AA2の上部にn型不純物層204を形成する。これにより、不純物層204は、第1半導体柱AA1、AA2に電気的に接続される。
その後、図11および図12を参照して説明したように、配線構造(コンタクトCHおよびVY、ビット線BL)を形成する。これにより、図13A~図13Dに示す第2実施形態に係る半導体記憶装置100bが得られる。
第2実施形態によれば、導電層BWが初期の第1半導体柱AAiをX方向に串刺しするように設けられ、初期の第1半導体柱AAiを分割している。導電層BWは、初期の第1半導体柱AAiの中央部の一部分に重複するものの、その両側の第1半導体柱AA1、AA2には重複しない。第1半導体柱AA1、AA2はそれぞれ異なる2つのドレイン側選択ゲートSGDOのチャネル部として機能可能である。なおかつ、第1半導体柱AA1、AA2の下方にある柱状体CL1は、メモリストリングとして機能することができる。これにより、導電層BWは、ダミーメモリセルを増大させず、ブロックBLOCK内のセル面積の有効利用を可能にする。その結果、第2実施形態は、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第3実施形態)
図18は、第3実施形態に係る半導体記憶装置100cの構成例を示す模式平面図である。
第3実施形態では、同一ブロックBLOCK内に含まれY方向に隣接する複数の導電膜22が電気的に接続されている。第3実施形態のその他の構成は、第1実施形態の構成と同じでよい。
同一ブロックBLOCKから複数のデータを同時に読み出すために、半導体記憶装置100cのY方向に配列された複数の第2導電膜22が互いに電気的に接続されている場合がある。例えば、図18では、ドレイン側選択ゲートSGD1の第2導電膜22_1とそれに隣接するドレイン側選択ゲートSGD2の第2導電膜22_2とが結線C1によって接続されている。ドレイン側選択ゲートSGD3の第2導電膜22_3とそれに隣接するドレイン側選択ゲートSGD4の第2導電膜22_4とが結線C2によって接続されている。ドレイン側選択ゲートSGD5の第2導電膜22_5と、それに隣接するドレイン側選択ゲートSGD6の第2導電膜22_6と、第2導電膜22_6に対して反対側にあるドレイン側選択ゲートSGD0の第2導電膜22_0とが結線C3によって電気的に接続されている。
尚、図示しないが、結線C1~C3は、階段部分2sに設けられ第2導電膜22_0~22_6のそれぞれに接続されたコンタクトプラグと、その上の配線層とで構成すればよい。あるいは、結線C1~C3は、階段部分2sにおいて、第1分割絶縁膜50を省略して、複数の第2導電膜を直接接触させることで実現させてもよい。
このように、複数の第2導電膜22を接続して該複数の第2導電膜22を同時に駆動することによって、多くのデータを一度に読み出すことができる。一方、複数のデータが同一のビット線BLに同時に伝達されると、データのコンタミネーションが発生してしまう。
これに対し、本実施形態では、1つのアクティブエリアAa(隣接する柱状体CL2のペア)に対して4本のビット線BL1~BL4が対応して設けられている。即ち、柱状体CL2とビット線BLは、1:2の比率で設けられている。また、ビット線BLの延伸方向(Y方向)に配列される複数のアクティブエリアAaは、ビット線BLを共有する。よって、例えば、図18の上段にY方向に配列されたアクティブエリアAaは、4つのビット線BL1~BL4に対応している。この上段に配列された柱状体CL2A~CL2Dで構成される4つのドレイン側選択トランジスタからのデータは、それぞれビット線BL1、BL4、BL2、BL3を介してコンタミネーション無しに読み出され得る。即ち、結線C1で接続された第2導電膜22_1、22_2に対応する4つの柱状体CL2A~CL2Dは、それぞれビット線BL1、BL4、BL2、BL3にデータを同時に出力可能である。
第2導電膜22_3、22_4に対応する上段の4つの柱状体CL2も、同様に、それぞれビット線BL1、BL4、BL2、BL3にデータを同時に出力可能である。第2導電膜22_5、22_6、22_0に対応する上段の4つの柱状体CL2も、同様に、それぞれビット線BL1、BL4、BL2、BL3にデータを同時に出力可能である。第2導電膜22_1、22_2と、第2導電膜22_3、22_4と、第2導電膜22_5、22_5、22_0とは、互いに異なるタイミングで駆動される。尚、第2導電膜22_5、22_0は、ブロックBLOCKの端部の導電膜であるので、それぞれ上段の1つの柱状体CL2に対応している。
また、2段目以降のY方向に配列されたアクティブエリアAaについても、同様に、それぞれ4つのビット線BLに対応している。よって、2段目以降に配列された柱状体で構成されるドレイン側選択トランジスタからのデータも、それぞれ異なるビット線BLを介してコンタミネーション無しに読み出され得る。
柱状体CL2の数とビット線BLの数との比率は、1:n(nは3以上の整数)であってもよい。この場合、アクティブエリアAaの数とビット線BLの数との比率は、1:2×nとなる。互いに接続される(同時に駆動される)第2導電膜22の数もnになり、同時に読み出されるデータの数もさらに増大させることができる。
尚、Z方向から見た平面視において、コンタクトVYは、略円形でよいが、X方向に長径を有する略楕円形でもよい。これにより、コンタクトVYがX方向に広がるため、ビット線BLがリソグラフィによってX方向に幾分ずれても、ビット線BLをコンタクトVYにより確実に接続することができる。しかし、コンタクトVYがコンタクトCHとビット線BLとの間を接続できる限りにおいて、コンタクトVYの長径の方向は特に限定しない。また、コンタクトCHの長径の方向も特に限定しない。
第3実施形態のその他の構成および製造方法は、第1実施形態と同様でよい。これにより、第3実施形態は、第1実施形態の効果も得ることができる。第3実施形態は、第2実施形態に適用してもよい。
(第4実施形態)
図19Aおよび図19Bは、第4実施形態に係る半導体記憶装置100dの構成例を示す平面図および断面図である。図19Bは、図19AのN-N線に沿った模式断面図である。
第4実施形態では、図19Bに示すように、コンタクトCHが柱状体CL2a、CL2bのペアの上方に架橋するように設けられる。即ち、コンタクトCHは、柱状体CL2a、CL2bのそれぞれの不純物層204の上方に設けられ、それぞれの不純物層204を接続している。これにより、柱状体CL2a、CL2bの半導体部202が電気的に接続される。言換すると、コンタクトCHは、各アクティブエリアAaを分割して形成された柱状体CL2a、CL2bのペアおよび第1分割絶縁膜50の上方を亘って、柱状体CL2a、CL2bの半導体部202に共通に電気的に接続される。尚、不純物層204は、インプラント技術で導入した拡散層であってもよいが、それに代えて、不純物をドープしたポリシリコンを埋め込むことにより形成されたドープドポリシリコンでもよい。
各コンタクトCH上には、コンタクトVYが1つずつ設けられる。各コンタクトCH上は、コンタクトVYを介して1つのビット線BLに接続されている。
第4実施形態によれば、コンタクトCHが隣接する2つの柱状体CL2(1つのアクティブエリアAa)に対応して設けられている。これにより、コンタクトCHおよびVYの数が、柱状体CL2の数の約半分に削減することができる。コンタクトCHの数の減少に伴い、コンタクトCHのレイアウト面積を増大させることができる。また、コンタクトVYの数の減少に伴い、コンタクトVYの密度が低減する。これにより、コンタクトVYの形成におけるリソグラフィ工程およびエッチング工程が容易になる。
図19Aに示すように、コンタクトCHは、柱状体CL2のペア(アクティブエリアAa)ごとに設けられる。例えば、コンタクトCH1の下方には、柱状体CL2A、CL2Bのペアが設けられている。コンタクトCH2の下方には、柱状体CL2C、CL2Dのペアが設けられている。コンタクトCH3の下方には、柱状体CL2E、CL2Fのペアが設けられている。コンタクトCH4の下方には、柱状体CL2G、CL2Hのペアが設けられている。尚、図19Aでは、柱状体CL2A~CL2Hは、コンタクトCH1~CH4の下にあり、それらの外形は現れていない。
コンタクトVY1~VY4は、コンタクトCH1~CH4上に設けられており、コンタクトCH1~CH4をそれぞれビット線BL1、BL3、BL2、BL4に接続している。
第4実施形態でも、1つのアクティブエリアAa(隣接する柱状体CL2のペア)に対して4本のビット線BL1~BL4が対応して設けられている。即ち、柱状体CL2とビット線BLは、1:2の比率で設けられている。一方、ビット線BLの延伸方向(Y方向)に隣接する2つのアクティブエリアAaは、X方向に半ピッチずれており、2本のビット線BLを共有する。よって、例えば、図19Aの柱状体CL2A、CL2Bのペアは、4つのビット線BL1~BL4に対応している。柱状体CL2A、CL2Bのペアに隣接する柱状体CL2C、CL2Dのペアは、ビット線BL1~BL4のうちビット線BL3、BL4のみを柱状体CL2A、CL2Bのペアと共有する。柱状体CL2C、CL2Dのペアに隣接する柱状体CL2E、CL2Fのペアは、柱状体CL2A、CL2Bのペアに対してX方向に1ピッチずれるので、ビット線BL1~BL4を柱状体CL2A、CL2Bのペアと共有する。このように、第4実施形態では、Y方向に隣接するアクティブエリアAaは、2つのビット線を共有する。さらに、Y方向に間欠的に隣接するアクティブエリアAaは、4つのビット線BLを共有する。
コンタクトVY1~VY4は、それぞれコンタクトCH1~CH4上に1つずつ設けられており、コンタクトCH1~CH4をそれぞれビット線BL1、BL3、BL2、BL4に接続している。
また、第4実施形態では、ドレイン側選択ゲートSGD1の第2導電膜22_1とドレイン側選択ゲートSGD3の第2導電膜22_3とが結線C1によって接続されている。ドレイン側選択ゲートSGD0の第2導電膜22_0と、ドレイン側選択ゲートSGD2の第2導電膜22_2と、ドレイン側選択ゲートSGD4の第2導電膜22_4とが結線C2によって電気的に接続されている。
第2導電膜22_1、22_3が駆動された場合、それらに対応する4つの柱状体CL2B、CL2C、CL2FおよびCL2Gが、それぞれビット線BL1、BL3、BL2、BL4にデータを同時に出力することができる。第2導電膜22_0、22_2および22_4が駆動された場合、それらに対応する4つの柱状体CL2A、CL2D、CL2EおよびCL2Hが、それぞれビット線BL1、BL3、BL2、BL4にデータを同時に出力することができる。このように、4つのドレイン側選択トランジスタからのデータは、それぞれビット線BL1、BL4、BL2、BL3を介してコンタミネーション無しに読み出され得る。
尚、図19Bに示すように、柱状体CL2A、CL2BのペアはコンタクトCHを共有しているが、柱状体CL2A、CL2Bに対応する2つのドレイン側選択ゲートSGDOは、異なる第2導電膜22をゲート電極として動作する。よって、柱状体CL2A、CL2Bに対応する2つのドレイン側選択ゲートSGDO間のデータのコンタミネーションも抑制されている。
柱状体CL2の数とビット線BLの数との比率は、1:n(nは3以上の整数)であってもよい。この場合、コンタクトCHの数とビット線BLの数との比率は、1:2×nとなる。これにより、第3実施形態と同様に、同時に読み出されるデータの数もさらに増大させることができる。
第4実施形態において、コンタクトCH、VYのレイアウトが第1実施形態のそれと異なり、コンタクトCHがアクティブエリアAaに対応して設けられている。これにより、コンタクトCHのレイアウト面積を増大させ、コンタクトVYの密度を低減させることができる。これにより、コンタクトVYの形成におけるリソグラフィ工程およびエッチング工程が容易になる。
第4実施形態のその他の構成および製造方法は、第1実施形態と同様でよい。第4実施形態は、第1実施形態の効果も得ることができる。第4実施形態は、第2実施形態に適用してもよい。
図20は、上記実施形態のいずれかを適用した半導体記憶装置の構成例を示すブロック図である。半導体記憶装置100は、データを不揮発に記憶することが可能なNAND型フラッシュメモリであり、外部のメモリコントローラ1002によって制御される。半導体記憶装置100とメモリコントローラ1002との間の通信は、例えばNANDインターフェイス規格をサポートしている。
図20に示すように、半導体記憶装置100は、例えばメモリセルアレイMCA、コマンドレジスタ1011、アドレスレジスタ1012、シーケンサ1013、ドライバモジュール1014、ロウデコーダモジュール1015、及びセンスアンプモジュール1016を備えている。
メモリセルアレイMCAは、複数のブロックBLK(0)~BLK(n)(nは1以上の整数)を含んでいる。ブロックBLKは、データを不揮発に記憶することが可能な複数のモリセルの集合であり、例えばデータの消去単位として使用される。また、メモリセルアレイMCAには、複数のビット線及び複数のワード線が設けられる。各メモリセルは、例えば1本のビット線と1本のワード線とに関連付けられている。メモリセルアレイMCAの詳細な構成については後述する。
コマンドレジスタ1011は、半導体記憶装置100がメモリコントローラ1002から受信したコマンドCMDを保持する。コマンドCMDは、例えばシーケンサ1013に読み出し動作、書き込み動作、消去動作等を実行させる命令を含んでいる。
アドレスレジスタ1012は、半導体記憶装置100がメモリコントローラ1002から受信したアドレス情報ADDを保持する。アドレス情報ADDは、例えばブロックアドレスBAdd、ページアドレスPAdd、及びカラムアドレスCAddを含んでいる。例えば、ブロックアドレスBA、ページアドレスPAdd、及びカラムアドレスCAddは、それぞれブロックBLK、ワード線、及びビット線の選択に使用される。
シーケンサ1013は、半導体記憶装置100全体の動作を制御する。例えば、シーケンサ1013は、コマンドレジスタ1011に保持されたコマンドCMDに基づいて、ドライバモジュール1014、ロウデコーダモジュール1015、及びセンスアンプモジュール1016等を制御して、読み出し動作、書き込み動作、消去動作等を実行する。
ドライバモジュール1014は、読み出し動作、書き込み動作、消去動作等で使用される電圧を生成する。そして、ドライバモジュール1014は、例えばアドレスレジスタ1012に保持されたページアドレスPAddに基づいて、選択されたワード線に対応する信号線に生成した電圧を印加する。
ロウデコーダモジュール1015は、複数のロウデコーダRDを備える。ロウデコーダRDは、アドレスレジスタ1012に保持されたブロックアドレスBAddに基づいて、対応するメモリセルアレイMCA内の1つのブロックBLKを選択する。そして、ロウデコーダRDは、例えば選択されたワード線に対応する信号線に印加された電圧を、選択されたブロックBLK内の選択されたワード線に転送する。
センスアンプモジュール1016は、書き込み動作において、メモリコントローラ200から受信した書き込みデータDATに応じて、各ビット線に所望の電圧を印加する。また、センスアンプモジュール1016は、読み出し動作において、ビット線の電圧に基づいてメモリセルに記憶されたデータを判定し、判定結果を読み出しデータDATとしてメモリコントローラ200に転送する。
以上で説明した半導体記憶装置100及びメモリコントローラ2は、それらの組み合わせにより1つの半導体装置を構成しても良い。このような半導体装置としては、例えばSDTMカードのようなメモリカードや、SSD(solid state drive)等が挙げられる。
図21は、メモリセルアレイMCAの回路構成の一例を示す回路図である。メモリセルアレイMCAに含まれた複数のブロックBLKのうち1つのブロックBLKが抽出されている。図21に示すように、ブロックBLKは、複数のストリングユニットSU(0)~SU(k)(kは1以上の整数)を含んでいる。
各ストリングユニットSUは、ビット線BL(0)~BL(m)(mは1以上の整数)にそれぞれ関連付けられた複数のNANDストリングNSを含んでいる。各NANDストリングNSは、例えばメモリセルトランジスタMT(0)~MT(15)、並びに選択トランジスタST(1)及びST(2)を含んでいる。メモリセルトランジスタMTは、制御ゲート及び電荷蓄積層を含み、データを不揮発に保持する。選択トランジスタST(1)及びST(2)のそれぞれは、各種動作時におけるストリングユニットSUの選択に使用される。
各NANDストリングNSにおいて、メモリセルトランジスタMT(0)~MT(15)は、直列接続される。選択トランジスタST(1)のドレインは、関連付けられたビット線BLに接続され、選択トランジスタST(1)のソースは、直列接続されたメモリセルトランジスタMT(0)~MT(15)の一端に接続される。選択トランジスタST(2)のドレインは、直列接続されたメモリセルトランジスタMT(0)~MT(15)の他端に接続される。選択トランジスタST(2)のソースは、ソース線SLに接続される。
同一のブロックBLKにおいて、メモリセルトランジスタMT(0)~MT(15)の制御ゲートは、それぞれワード線WL(0)~WL(7)に共通接続される。ストリングユニットSU(0)~SU(k)内のそれぞれの選択トランジスタST(1)のゲートは、それぞれ選択ゲート線SGD(0)~SGD(k)に共通接続される。選択トランジスタST(2)のゲートは、選択ゲート線SGSに共通接続される。
以上で説明したメモリセルアレイ10の回路構成において、ビット線BLは、各ストリングユニットSUで同一のカラムアドレスが割り当てられたNANDストリングNSによって共有される。ソース線SLは、例えば複数のブロックBLK間で共有される。
1つのストリングユニットSU内で共通のワード線WLに接続された複数のメモリセルトランジスタMTの集合は、例えばセルユニットCUと称される。例えば、それぞれが1ビットデータを記憶するメモリセルトランジスタMTを含むセルユニットCUの記憶容量が、「1ページデータ」として定義される。セルユニットCUは、メモリセルトランジスタMTが記憶するデータのビット数に応じて、2ページデータ以上の記憶容量を有し得る。
尚、本実施形態に係る半導体記憶装置100が備えるメモリセルアレイMCAは、以上で説明した回路構成に限定されない。例えば、各NANDストリングNSが含むメモリセルトランジスタMT並びに選択トランジスタST(1)及びST(2)の個数は、それぞれ任意の個数に設計され得る。各ブロックBLKが含むストリングユニットSUの個数は、任意の個数に設計され得る。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
100a~100d 半導体記憶装置、1~3 第1~第3積層体、21 第2絶縁膜、22 第2導電膜、50 第1分割絶縁膜、60 分離絶縁膜、201 第2絶縁体柱、202 半導体部、203 第1ゲート絶縁膜、204 不純物層、AA 第1半導体柱、Aa、aa アクティブエリア、BW 導電層、CL1~CL3 柱状体、ST スリット、CT、VY コンタクト

Claims (21)

  1. 第1絶縁膜と第1犠牲膜とを交互に第1方向に積層して第1積層体を形成し、
    前記第1積層体内を前記第1方向に延伸している第1半導体部、および、前記第1半導体部の外周面上に設けられた電荷捕獲膜、を含む第1柱状体を形成し、
    前記第1柱状体の、前記第1方向に交差する第2方向に設けられ、前記第1積層体内を前記第1方向に延伸している第2半導体部、および、前記第2半導体部の外周面上に設けられた電荷捕獲膜、を含む第2柱状体を形成し、
    前記第1積層体の上方に、第2絶縁膜を形成し、
    前記第1柱状体と前記第2柱状体の両方の上に設けられ、前記第2絶縁膜内を前記第1方向に延伸している第3半導体部、および、前記第3半導体部の外周面上に設けられた第1ゲート絶縁膜、を含む第3柱状体を形成し、
    前記第1方向および、前記第1方向および前記第2方向に交差する第3方向に延び、前記第3柱状体の前記第3半導体部を前記第2方向に分割する第1分割絶縁膜を形成することを具備する、半導体記憶装置の製造方法。
  2. 前記第2柱状体の形成後、
    前記第2絶縁膜と第2犠牲膜とを交互に第1方向に積層して第2積層体を形成し、
    前記第1積層体および前記第2積層体を貫通するスリットを形成し、
    前記スリットを介して、前記第1および第2犠牲膜を除去して、前記第1絶縁膜間に第1導電膜を形成するとともに、前記第1積層体の上方に第2導電膜を形成することをさらに具備し、
    前記第1分割絶縁膜は、前記第3柱状体の前記第3半導体部および前記第2導電膜の両方を、前記第2方向に分割する、請求項1に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  3. 前記第2柱状体の形成後、
    前記第1積層体上に、第3絶縁膜と第3犠牲膜とを交互に前記第1方向に積層して第3積層体を形成し、
    前記第3積層体内を前記第1方向に延伸している第4半導体部、および、前記第4半導体部の外周面上に設けられた第2ゲート絶縁膜、を含む第4柱状体を形成することをさらに具備し、
    前記スリットは、前記第1~第3積層体を貫通し、
    前記スリットを介して、前記第1~第3犠牲膜を除去して、前記第1および第2空間を形成するとともに、前記第3絶縁膜間に第3空間を形成し、
    前記第1~第3空間に導電材料を埋め込み、前記第1および第2導電膜を形成するとともに、前記第3絶縁膜間に第3導電膜を形成する、請求項2に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  4. 前記スリット内に、前記第1および第2導電膜を電気的に分離する分離絶縁膜を形成する、請求項3に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  5. 前記第1ゲート絶縁膜は、シリコン酸化膜である、請求項1に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  6. 前記第1ゲート絶縁膜は、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、及び、シリコン酸化膜を積層した積層膜である、請求項1に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  7. 前記第1積層体を貫通するスリットを形成し、
    前記スリットを介して、前記第1犠牲膜を除去して前記第1絶縁膜間に第1導電膜を形成し、
    前記第1方向および、前記第1方向および前記第2方向に交差する第3方向に延び、前記第3柱状体の前記第3半導体部および前記第2絶縁膜の両方を、前記第2方向に分割する第1分割絶縁膜を形成し、
    前記第1分割絶縁膜の内部に、第2導電膜を形成することをさらに具備する、請求項1に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  8. 前記第2柱状体の形成後、
    前記第1積層体上に、第3絶縁膜と第3犠牲膜とを交互に前記第1方向に積層して第2積層体を形成し、
    前記第2積層体内を前記第1方向に延伸している第4半導体部、および、前記第4半導体部の外周面上に設けられた第2ゲート絶縁膜、を含む第4柱状体を形成することをさらに具備し、
    前記スリットは、前記第1および第2積層体を貫通し、
    前記スリットを介して、前記第1および第2犠牲膜を除去して、前記第1空間を形成するとともに、前記第3絶縁膜間に第2空間を形成し、
    前記第1および第2空間に導電材料を埋め込み、前記第1導電膜を形成するとともに、前記第3絶縁膜間に第2導電膜を形成する、請求項7に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  9. 前記スリット内に、前記第1および第2導電膜を電気的に分離する分離絶縁膜を形成す請求項7に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  10. 前記第2ゲート絶縁膜は、シリコン酸化膜である、請求項8に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  11. 前記第2ゲート絶縁膜は、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、及び、シリコン酸化膜を積層して形成される、請求項7に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  12. 前記第1および第2柱状体の上方にある2つの前記第3柱状体のそれぞれの前記第3半導体部上に共通に接続される第1コンタクトを形成し、
    前記第1コンタクト上に第2コンタクトを形成し、
    前記第2コンタクト上に配線を形成することをさらに具備する、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  13. 第1絶縁膜と第1導電膜とを交互に第1方向に積層した第1積層体と、
    前記第1積層体内を前記第1方向に延伸している第1半導体部、および、前記第1半導体部の外周面上に設けられた電荷捕獲膜、を含む第1柱状体と、
    前記第1柱状体の、前記第1方向に交差する第2方向に設けられ、前記第1積層体内を前記第1方向に延伸している第2半導体部、および、前記第2半導体部の外周面上に設けられた電荷捕獲膜、を含む第2柱状体と、
    前記第1積層体の上方に設けられた第1選択ゲート部とを備え、
    前記第1選択ゲート部は、
    前記第1積層体の上方に設けられ、第2絶縁膜と第2導電膜とを交互に前記第1方向に積層した第2積層体と、
    前記第1柱状体と前記第2柱状体のそれぞれの上に設けられ、前記第2積層体内を前記第1方向に延伸している第3半導体部、および、前記第3半導体部の外周面上に設けられた第1ゲート絶縁膜、を含む第3柱状体と、
    隣接する2つの前記第3柱状体からなる第3柱状体ペアのそれぞれの前記第3半導体部、および、前記第2導電膜を電気的に分離する第1分割絶縁膜とを備え、
    前記第1方向にから見た平面視において、前記第3柱状体ペアは、それぞれ、前記第1分割絶縁膜により分割された略扁円、略楕円又は略長方形の両端部分の形状を有する、半導体記憶装置。
  14. 前記第1積層体と前記第2積層体との間に設けられた第2選択ゲート部をさらに備え、
    前記第2選択ゲート部は、
    前記第1積層体と前記第2積層体との間において第3絶縁膜と第3導電膜が交互に前記第1方向に積層された第3積層体と、
    前記第3積層体内を前記第1方向に延伸している第4半導体部、および、前記第4半導体部の外周面上に設けられた第2ゲート絶縁膜、を含む第4柱状体とを備える、請求項13に記載の半導体記憶装置。
  15. 前記第1方向にから見た平面視において、複数の前記第3柱状体は2次元的に配列されており、前記第2導電膜と前記第1分割絶縁膜とが交互にストライプ状に配置される、請求項13または請求項14に記載の半導体記憶装置。
  16. 前記第3柱状体上に設けられ、前記第2半導体部に電気的に接続されたコンタクトと、前記コンタクトに接続され、前記第1方向にから見た平面視において前記第2導電膜および前記第1分割絶縁膜の延伸方向に対して略直交方向に延伸する複数の配線とをさらに備え、
    複数の前記第2導電膜が互いに電気的に接続されており、
    互いに電気的に接続された前記複数の第2導電膜に設けられた前記第3柱状体、および、前記第3柱状体ペアに含まれる2つの前記第3柱状体は、それぞれ異なる前記配線に電気的に接続されている、請求項13に記載の半導体記憶装置。
  17. 前記第3柱状体ペアおよび前記第1分割絶縁膜の上方に設けられ、該第3柱状体ペアの2つの前記第3半導体部に共通に電気的に接続されたコンタクトをさらに備えている、請求項13に記載の半導体記憶装置。
  18. 前記第1ゲート絶縁膜は、シリコン酸化膜である、請求項13に記載の半導体記憶装置。
  19. 前記第1ゲート絶縁膜は、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、および、シリコン酸化膜の積層膜である、請求項13に記載の半導体記憶装置。
  20. 前記第1および第2積層体を貫通して、前記第1および前記第2導電膜を電気的に分離する分離絶縁膜をさらに備え、
    前記分離絶縁膜は、前記第1分割絶縁膜に対して略平行に設けられ、
    隣接する複数の前記分離絶縁膜間には、複数の前記第2導電膜および複数の前記第1分割絶縁膜が設けられている、請求項13に記載の半導体記憶装置。
  21. 前記第3柱状体ペアのそれぞれの前記第3半導体部上に共通に設けられた第1コンタクトと、
    前記第1コンタクト上に設けられ、該第1コンタクトを1つの配線に接続する第2コンタクトとをさらに備える、請求項13に記載の半導体記憶装置。
JP2021036506A 2021-03-08 2021-03-08 半導体記憶装置及びその製造方法 Pending JP2022136744A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021036506A JP2022136744A (ja) 2021-03-08 2021-03-08 半導体記憶装置及びその製造方法
US17/412,933 US20220285391A1 (en) 2021-03-08 2021-08-26 Semiconductor storage device and method for manufacturing the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021036506A JP2022136744A (ja) 2021-03-08 2021-03-08 半導体記憶装置及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022136744A true JP2022136744A (ja) 2022-09-21

Family

ID=83117361

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021036506A Pending JP2022136744A (ja) 2021-03-08 2021-03-08 半導体記憶装置及びその製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20220285391A1 (ja)
JP (1) JP2022136744A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
US20220285391A1 (en) 2022-09-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102610403B1 (ko) 3차원 구조의 반도체 메모리 장치 및 그 제조방법
US20190237477A1 (en) Three-dimensional semiconductor memory device
KR102607838B1 (ko) 반도체 장치 및 그 제조방법
US11563030B2 (en) Semiconductor memory device and manufacturing method thereof
KR102565716B1 (ko) 메모리 장치
KR101762823B1 (ko) 비휘발성 메모리 장치 및 그것의 제조 방법
KR102424990B1 (ko) 반도체 장치 및 그 제조방법
KR20180052331A (ko) 반도체 장치의 제조방법
US11769721B2 (en) Method of manufacturing a semiconductor memory device having capacitor electrodes and a vertical contact plug
US10957702B2 (en) Semiconductor memory device
KR20190079264A (ko) 타겟 게이트 라인의 전압 강하를 보상하는 비휘발성 메모리 장치
JP2021034720A (ja) 半導体装置
JP2022136744A (ja) 半導体記憶装置及びその製造方法
JP2022126268A (ja) 半導体記憶装置及び半導体記憶装置の製造方法
KR20210015422A (ko) 반도체 메모리 장치
TWI808617B (zh) 半導體記憶裝置及其製造方法
TWI830252B (zh) 半導體裝置及其製造方法
US11967557B2 (en) Semiconductor device and manufacturing method thereof
CN112310093B (zh) 半导体存储装置
JP2023124667A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2023034307A (ja) 半導体記憶装置及びその製造方法
JP2023102122A (ja) 半導体装置
TW202401723A (zh) 半導體記憶裝置及其製造方法
JP2023125863A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2024001810A (ja) 半導体記憶装置及びその製造方法