JP2022136565A - 車両のリヤピラー構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートベルトからの入力荷重によるリヤピラーインナの変形を抑制することができる車両のリヤピラー構造を提供する。【解決手段】リヤピラーは、リヤピラーインナ10、アンカー支持部材15、第1補強プレート、第2補強プレートを備える。アンカー支持部材15は、リヤピラーインナ10に固定されてシートベルトアンカーを支持する。リヤピラーインナ10は、アンカー支持部材15が固定されるベース壁18と、ベース壁18に屈曲して連なる屈曲壁19とを有する。第1補強プレートは、リヤピラーインナ10の屈曲壁19に沿って延在し、リヤピラーインナ10の少なくとも屈曲壁19を跨ぐ前後位置に結合される。第2補強プレートは、第1補強プレートに結合されて、第1補強プレートとともに屈曲壁19を補強する閉断面CSを形成する。【選択図】図4

Description

本発明は、車両のリヤピラー構造に関するものである。
車両の後席用のシートベルト装置として、シートベルトアンカー(ショルダーアンカー)がリヤピラーの上部に取り付けられたものが知られている。この種のシートベルト装置を採用する車両では、リヤピラーの車室内側に配置されるパネル材であるリヤピラーインナにナット等のアンカー支持部材が取り付けられている。アンカー支持部材には、シートベルト(ウェビング)の中途部を折り返し状態で支持するシートベルトアンカーが締結部材等によって固定されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載されたリヤピラーは、リヤピラーインナに複数のパネル材が接合されて閉断面部が柱状に形成されている。リヤピラーインナの閉断面部内側には補強プレートが取り付けられている。補強プレートは、リヤピラーインナのシートベルトアンカーの取付部に重ねて接合されている。補強プレートのリヤピラーインナとの接合部には、ナット等のアンカー支持部材が固定されている。アンカー支持部材には、シートベルトアンカー(ショルダーアンカー)が締結部材によって固定されている。また、補強プレートは、リヤピラーインナの閉断面部内を横切って延び、その端部が閉断面部内の別の部位に結合されている。これにより、シートベルトから入力される引き出し荷重は、リヤピラーによって高い剛性をもって受け止められる。
特開2019-182016号公報
ところで、リヤピラーのリヤピラーインナには、他の部材との配置の関係や剛性確保の観点から、上下方向と交差する方向に屈曲した屈曲壁が設けられることがある。この場合、ピラーインナのうちの屈曲壁と連なる部位にアンカー支持部が配置されていると、シートベルトからシートベルトアンカーに大きな引き出し荷重が入力されたときに、リヤピラーインナに屈曲部を開き変形させる向きの応力が作用することがある。このとき、屈曲部に作用する応力が大きいと、リヤピラーインナの広範囲がシートベルトの引き出し方向に変形し、リヤピラーによるシートベルトの剛的な支持が阻害されることが懸念される。
そこで本発明は、シートベルトからの入力荷重によるリヤピラーインナの変形を抑制することができる車両のリヤピラー構造を提供しようとするものである。
本発明に係る車両のリヤピラー構造は、上記課題を解決するために、以下の構成を採用した。
即ち、本発明に係る車両のリヤピラー構造は、リヤピラー(例えば、実施形態のリヤピラー5)の車室内側に配置されるリヤピラーインナ(例えば、実施形態のリヤピラーインナ10)と、前記リヤピラーインナに固定されて、シートベルトアンカー(例えば、実施形態のシートベルトアンカー14)を支持するアンカー支持部材(例えば、実施形態のアンカー支持部材15)と、前記リヤピラーインナを補強するピラー補強部材と、を備え、前記リヤピラーインナは、前記アンカー支持部材が固定されるベース壁(例えば、実施形態のベース壁18)と、前記ベース壁に屈曲して連なる屈曲壁(例えば、実施形態の屈曲壁19)と、を有し、前記ピラー補強部材は、前記リヤピラーインナの前記屈曲壁に沿って延在し、前記リヤピラーインナの少なくとも前記屈曲壁を跨ぐ前後位置に結合される第1補強プレート(例えば、実施形態のリヤピラーバルクヘッド11)と、前記第1補強プレートに結合されて、前記第1補強プレートとともに前記屈曲壁を補強する閉断面を形成する第2補強プレート(例えば、実施形態のリヤピラースチフナ12)と、を有することを特徴とする。
このリヤピラー構造では、リヤピラーインナの屈曲壁を跨ぐ前後位置が第1補強プレートに結合され、第1補強プレートが第2補強プレートに結合されることによって第2補強プレートとともに閉断面を形成している。このため、リヤピラーインナの屈曲壁を跨ぐ前後位置が剛性の高い閉断面によって支持されることになる。したがって、シートベルトからアンカー支持部材を介してリヤピラーインナのベース壁に引き出し荷重が入力されても、リヤピラーインナの屈曲壁の開き方向の変形が上記の閉断面によって規制される。
前記第1補強プレートは、前記リヤピラーインナの前記ベース壁に接合され、かつ、前記アンカー支持部材が固定される荷重受け壁(例えば、実施形態の荷重受け壁23)を有する構成としても良い。
この場合、第1補強プレートの荷重受け壁がリヤピラーインナのベース壁に結合され、さらにアンカー支持部材にも固定されている。このため、アンカー支持部材に入力されたシートベルトの引き出し荷重をリヤピラーインナのベース壁と、第1補強プレートの荷重受け壁とで直接受け止めることができる。このため、リヤピラーインナの屈曲壁の開き方向の変形がより生じにくくなる。
前記第1補強プレートは、延在方向の端部に第1接合フランジ(例えば、実施形態の第1接合フランジ25)を有し、前記第2補強プレートは、前記第1接合フランジに接合される端部フランジ(例えば、実施形態の端部フランジ29)を有し、前記第1接合フランジと前記端部フランジは、前記リヤピラーインナのうちの前記屈曲壁を間に挟む前記ベース壁と逆側の部位に接合されるようにしても良い。
この場合、リヤピラーインナの屈曲壁を間に挟む前後位置が、第1接合フランジ及び端部フランジとの接合部と、第1補強プレートの荷重受け壁との接合部によって第1補強プレートと第2補強プレートによる閉断面に結合される。このため、リヤピラーインナの屈曲壁を間に挟む前後位置が高い剛性をもって第1補強プレートと第2補強プレートによる閉断面に結合されることになる。したがって、本構成を採用した場合には、アンカー支持部材に入力されたシートベルトの引き出し荷重を閉断面で効率良く受け止め、リヤピラーインナの屈曲壁の開き方向の変形をより抑制することができる。
前記第1補強プレートの延在方向の端部には、前記第2補強プレートに接合される第2接合フランジ(例えば、実施形態の第2接合フランジ26)が設けられ、前記第2補強プレートの前記第2接合フランジとの接合部の裏面には第3補強プレート(例えば、実施形態の補強プレート31)が接合され、前記第2接合フランジは、前記第2補強プレートと前記第3補強プレートとともに三枚重ねの接合部(例えば、実施形態の三枚重ねの接合部C2)を構成するようにしても良い。
この場合、第1補強プレートの第2接合フランジと第2補強プレートとの接合部に第3補強プレートが重ねられ、第2接合フランジが第2補強プレートと第3補強プレートとに三枚重ねの状態で接合されている。このため、第1補強プレートと第2補強プレートによる閉断面の剛性を効率良く高めることができる。また、シートベルトからアンカー支持部材に入力された荷重を三枚重ねの接合部によって強固に支持することができる。
前記第1補強プレートの前記第2接合フランジは、車両の上下方向に沿って延在するとともに、前記アンカー支持部材の固定位置よりも上方まで延び、前記第3補強プレートは、前記第2接合フランジの上端部に達する位置まで延び、前記第2補強プレートと前記第2接合フランジとに接合されるようにしても良い。
この場合、第3補強プレートが、第2接合フランジの上端部に達する位置まで延び、第2補強プレートと第2接合フランジとに接合されている。このため、シートベルトからアンカー支持部材に斜め下方に向く荷重が入力された場合に、第2補強プレートからの第2接合フランジの上端部の剥離を、第3補強プレートを加えた三枚重ねの接合部によって抑制することができる。したがって、本構成を採用した場合には、第1補強プレートと第2補強プレートとによる閉断面を強固に維持することができる。
前記リヤピラーインナの上部は、車両前後方向に延びるルーフサイドレール(例えば、実施形態のルーフサイドレール7)に結合され、前記第1補強プレートの上端部は、車両の高さ方向で、前記ルーフサイドレールの下端まで延在するようにしても良い。
この場合、シートベルトからアンカー支持部材に入力された荷重は、リヤピラーインナや、第1補強プレートと第2補強プレートとによる閉断面に支持されるとともに、ルーフサイドレールにもスムーズに分散支持され易くなる。このため、シートベルトからの入力荷重が車両のより広範囲に分散支持されることになり、リヤピラーインナの屈曲部の変形をより抑制することが可能になる。
前記第1補強プレートの前記荷重受け壁には、第4補強プレート(例えば、実施形態の補強プレート40)が接合され、前記アンカー支持部材は、前記リヤピラーインナの前記ベース壁と、前記第2補強プレートの前記荷重受け壁と、前記第4補強プレートとを貫通して設けられ、前記第4補強プレートは、前記アンカー支持部材の一部を収容して当該アンカー支持部材の変位を規制する凹部(例えば、実施形態の凹部41)を備えるようにしても良い。
この場合、シートベルトからアンカー支持部材に入力された荷重は、第4補強プレートの凹部を介して、アンカー支持部材から第4補強プレートに伝達される。そして、アンカー支持部材から第4補強プレートに伝達された荷重は、第4補強プレート全体で荷重を受け止められ、第1補強プレートの広い範囲に伝達される。したがって、本構成を採用した場合には、応力集中によるリヤピラーインナの変形を抑制することができる。
本発明に係る車両のリヤピラー構造では、リヤピラーインナの屈曲壁を跨ぐ前後位置が、第1補強プレートと第2補強プレートによる剛性の高い閉断面によって支持されている。このため、本発明に係るリヤピラー構造を採用した場合には、シートベルトからの荷重入力時に、第1補強プレートと第2補強プレートによる閉断面によってリヤピラーインナの変形を抑制することができる。
実施形態の車両の後部上方側の骨格部を車内側から見た部分断面側面図。 図1のII部の拡大図。 図2と同じ部分を一部部品を取り去って示した斜視図。 図2のIV-IV線に沿う断面図。 図2と同じ部分を車外側から見た斜視図。 図2と同じ部分を車外側から見た側面図。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、前後や上下、左右については、特別に断らない限り車両の前進方向に対しての向きを意味するものとする。また、図面の適所には、車両の前方を指す矢印FRと、車両の上方を指す矢印UPと、車両の左側方を指す矢印LHが記されている。
図1は、本実施形態の車両1の後部上方側の骨格部を車内側から見た部分断面側面図である。
図1に示すように、車両1の側部には、図示しないフロントドアが開閉可能に配置される前側ドア開口2と、図示しないリヤドアがスライド開閉可能に配置される後側ドア開口3が形成されている。また、車両1の側部の後側ドア開口3の後方側には、クォータウィンドウ4が形成されている。クォータウィンドウ4の後方には、前後幅の広いリヤピラー5が配置されている。車体後部には、図示しないテールゲートが開閉可能に配置されるテールゲート開口6が形成されている。また、リヤピラー5の上部には、車両1の側部で車両前後方向に沿って延出するルーフサイドレール7が連結されている。
以下では、リヤピラー5の詳細構造について説明するが、リヤピラー5は、車体左右の同じ位置に同構造のものが夫々設けられている。このため、以下では、車体左側に配置されるリヤピラー5について図面を参照して説明し、車体右側に配置されるリヤピラーについては説明を省略する。
図2は、図1のII部の拡大図であり、図3は、図2と同じ部分を一部部品(リヤピラーインナ10とルーフ部の構造体)を取り去って示した斜視図である。また、図4は、図2のIV-IV線に沿う断面図であり、図5,図6は、図2と同じ部材を車外側から見た斜視図である。
リヤピラー5は、図4に示すように、リヤピラー5の車室内側に配置される金属製のプレート材であるリヤピラーインナ10と、リヤピラーインナ10の車幅方向外側に接合されて、リヤピラーインナ10を補強するリヤピラーバルクヘッド11(第1補強プレート)、及び、リヤピラースチフナ12(第2補強プレート)と、リヤピラーインナ10とリヤピラースチフナ12の車幅方向外側に配置されて、車両側部のほぼ全域を覆うアウトサイドパネル13と、を主要素として構成されている。リヤピラーバルクヘッド11とリヤピラースチフナ12は、いずれも金属製のプレート材によって形成されている。リヤピラーインナ10の前縁部はアウトサイドパネル13に接合されて、アウトサイドパネル13とともにクォータウィンドウ4の後縁部を形成している。
リヤピラーインナ10は、上部側に配置されるアッパパネル10Uと、アッパパネル10Uの下端に結合されるロアパネル10Lと、から構成されている。以下で説明するリヤピラーインナ10の主要な構成は主にアッパパネル10Uに関係するものであるため、以下では、特別に断らない場合には、アッパパネル10Uのことを単にリヤピラーインナ10と称する。
リヤピラーインナ10には、アンカー支持部材15(図3,図4参照)が固定されている。アンカー支持部材15は、図1に示す車両1の最後列の座席用のシートベルト装置のシートベルトアンカー14(ショルダーアンカー)を支持する。アンカー支持部材15は、例えば、図1~図3に示すアンカーボルト16が締結されるナットによって構成されている。シートベルトアンカー14は、図示しないリトラクタから引き出されたシートベルト17(ウェビング)の上端側の折り返し部が挿通されるスルーアンカーであり、アンカーボルト16の軸部に回動可能に支持されている。
リヤピラーインナ10は、アンカー支持部材15が固定される平坦なベース壁18と、ベース壁18の車両前方側の端部に屈曲して連なる屈曲壁19と、ベース壁18の車両後方側の端部から車幅方向内側に屈曲して延びる内側張出壁20と、内側張出壁の端部から車両後方側に屈曲して延びる後方延出壁21と、を備えている。屈曲壁19は、ベース壁18の車両前方側の端部から車幅方向外側に屈曲する第1角部19c-1と、第1角部19c-1から車幅方向外側に延びる接続部19aと、接続部19aの車幅方向外側の端部から車両前方側に屈曲する第2角部19c-2と、第2角部19c-2から車両前方側に延びる前方延出部19eと、を備えている。つまり、屈曲壁19は、図4に示す水平断面がクランク形状とされている。
また、屈曲壁19の前方延出部19eの前端部には、車幅方向外側に屈曲した後に前方に向きを変えて前端部フランジ22が設けられている。前端部フランジ22は、アウトサイドパネル13の開口縁に接合され、アウトサイドパネル13の開口縁とともにクォータウィンドウ4の後縁部を形成している。
リヤピラーバルクヘッド11は、リヤピラーインナ10のベース壁18の車幅方向外側の面に接合されるほぼ平坦な荷重受け壁23と、荷重受け壁23の車両前方側の端部にリヤピラーインナ10の屈曲壁19に沿うように屈曲して延在する前側屈曲壁24と、前側屈曲壁24の前端部から車両前方側に延びる第1接合フランジ25と、荷重受け壁23の後端部から車幅方向内側に屈曲して延びる第2接合フランジ26と、を備えている。
リヤピラーバルクヘッド11の荷重受け壁23の車幅方向外側の面には、金属製の補強プレート40(第4補強プレート)が接合されている。補強プレート40は、短冊状の肉厚の板状部材であり、長尺方向が車両上下に向くように荷重受け壁23に接合されている。補強プレート40は、リヤピラーバルクヘッド11の荷重受け壁23とリヤピラーインナ10のベース壁18とに三枚重ねの状態で溶接固定されている。また、補強プレート40の左右の側縁部には、略直角に折り曲げられることによって補強リブ40aが形成されている。補強プレート40の車幅方向外側の面と左右の補強リブ40aとは、上下方向に延在する凹部41を構成している。
アンカー支持部材15は、リヤピラーインナ10のベース壁18と、リヤピラーバルクヘッド11の荷重受け壁23とを車幅方向に貫通し、その状態で三者に固定されている。アンカー支持部材15の頭部15aは、補強プレート40の凹部41内に収容され、当該凹部41によってアンカー支持部材15の変位が規制されている。
また、前側屈曲壁24は、リヤピラーインナ10の屈曲壁19と対向して配置されている。第1接合フランジ25は、リヤピラーインナ10の屈曲壁19のうちの前方延出部19eの車外側の面に接合されている。したがって、リヤピラーバルクヘッド11は、リヤピラーインナ10の屈曲壁19を挟む前後位置でリヤピラーインナ10に結合されている。
また、荷重受け壁23の後端部は、リヤピラーバルクヘッド11の後端部よりも車両後方側に延びている。第2接合フランジ26は、後述するリヤピラースチフナ12の内側張出壁27の前面に接合されている。
リヤピラースチフナ12は、リヤピラーバルクヘッド11に結合されて、リヤピラーバルクヘッド11とともにリヤピラーインナ10の屈曲壁19を補強する閉断面CSを形成している。リヤピラースチフナ12とリヤピラーバルクヘッド11とによる閉断面CSは、リヤピラーインナ10のベース壁18の車幅方向外側に位置されている。
リヤピラースチフナ12は、リヤピラーバルクヘッド11の荷重受け壁23の車幅方向外側の面に対向して配置され、車幅方向外側に山形状に膨出する膨出壁28と、膨出壁28の前端部から車両前方側に延びる端部フランジ29と、膨出壁28の後端部から車幅方向内側に張り出す前述の内側張出壁27と、内側張出壁27の車幅方向内側の端部から車両後方側に向かって延びる後方延出壁30と、を備えている。膨出壁28は、図4に示すように、水平断面が山形状に車幅方向外側に膨出し、その膨出形状が車両の上下方向に延びている。
端部フランジ29は、リヤピラーバルクヘッド11の前側の第1接合フランジ25の車外側面に重ねれられ、第1接合フランジ25とリヤピラーインナ10の前方延出部19eとに接合されている。端部フランジ29は、リヤピラーバルクヘッド11の第1接合フランジ25と、リヤピラーインナ10の前方延出部19eとに三枚重ねの状態で溶接固定されている。これらは、三枚重ねの接合部C1を構成している。なお、第1接合フランジ25と端部フランジ29は、リヤピラーインナ10のうちの屈曲壁19を間に挟むベース壁18と逆側の部位に接合されている。
内側張出壁27の車両前方側の面には、リヤピラーバルクヘッド11の第2接合フランジ26が突き当てられ、その状態で第2接合フランジ26が接合されている。また、内側張出壁27のうちの第2接合フランジ26との接合部の裏面(車両後方側の面)には、金属製の補強プレート31(第3補強プレート)が接合されている。補強プレート31は、第2接合フランジ26とほぼ同じ幅の短冊状の肉厚の板状部材であり、長尺方向が車両上下に向くように内側張出壁27に接合されている。リヤピラーバルクヘッド11の第2接合フランジ26は、リヤピラースチフナ12の内側張出壁27と補強プレート31とに三枚重ねの状態で溶接固定されている。これらは、三枚重ねの接合部C2を構成している。補強プレート31の左右の側縁部には、略直角に折り曲げられることによって補強リブ31aが形成されている。
また、リヤピラースチフナ12の後方延出部30の端部は、リヤピラーインナ10の後方延出部21の端部に接合されている。
ここで、図5,図6に示すように、車両上下方向に沿って延在するリヤピラーバルクヘッド11の第2接合フランジ26は、荷重受け壁23のアンカー支持部材15の固定位置よりも上方位置まで延びている。リヤピラースチフナ12の内側張出壁27に接合される補強プレート31は、第2接合フランジ26の上端部に達する位置まで延び、内側張出壁27と第2接合フランジ26とに接合されている。
また、リヤピラーインナ10の上部はルーフサイドレール7の後端部に結合されている。リヤピラーバルクヘッド11の上端部は、車両の高さ方向で、ルーフサイドレール7の下端位置まで延在している。
<実施形態の効果>
以上のように、本実施形態のリヤピラー構造は、リヤピラーインナ10の屈曲壁19を跨ぐ前後位置がリヤピラーバルクヘッド11に結合され、リヤピラーバルクヘッド11がリヤピラースチフナ12に結合されることによってリヤピラースチフナ12とともに閉断面CSを形成している。このため、リヤピラーインナ10の屈曲壁19を跨ぐ前後位置が剛性の高い閉断面CSによって支持される。したがって、本実施形態のリヤピラー構造を採用した場合には、シートベルト17からアンカー支持部材15を介してリヤピラーインナ10のベース壁18に引き出し荷重が入力されたときに、リヤピラーインナ10の屈曲壁19が開き方向に変形するのを剛性の高い閉断面CSによって抑制することができる。
また、本実施形態のリヤピラー構造は、リヤピラーバルクヘッド11の荷重受け壁23がリヤピラーインナ10のベース壁18に接合され、かつ、荷重受け壁23にアンカー支持部材15が固定されている。このため、アンカー支持部材15に入力されたシートベルト17の引き出し荷重をリヤピラーインナ10のベース壁18と、リヤピラーバルクヘッド11の荷重受け壁23とで直接受け止めることができる。したがって、本構成を採用した場合には、リヤピラーインナ10の屈曲壁19の開き方向の変形がより生じにくくなる。
また、本実施形態のリヤピラー構造は、リヤピラーバルクヘッド11の第1接合フランジ25とリヤピラースチフナ12の端部フランジ29が、リヤピラーインナ10のうちの屈曲壁19を間に挟むベース壁18と逆側の部位に接合されている。このため、リヤピラーインナの屈曲壁を間に挟む前後位置が高い剛性をもってリヤピラーバルクヘッド11とリヤピラースチフナ12とによる閉断面CSに結合されることになる。したがって、本構成を採用した場合には、アンカー支持部材15に入力されたシートベルト17の引き出し荷重を閉断面CSで効率良く受け止め、リヤピラーインナ10の屈曲壁19の開き方向の変形をより抑制することができる。
また、本実施形態のリヤピラー構造では、リヤピラースチフナ12のうちの、リヤピラーバルクヘッド11の第2接合フランジ26との接合部の裏面に、補強プレート31が接合され、第2接合フランジ26が、リヤピラースチフナ12と補強プレート31とともに三枚重ねの接合部C2を構成している。また、シートベルト17からアンカー支持部材15に入力された荷重を三枚重ねの接合部C2によって強固に支持することができる。
さらに、本実施形態のリヤピラー構造は、リヤピラーバルクヘッド11の上下方向に沿って延在する第2接合フランジ26がアンカー支持部材15の固定位置よりも上方まで延び、補強プレート31が第2接合フランジ26の上端部に達する位置まで延びて、リヤピラースチフナ12の内側張出壁27と第2接合フランジ26とに接合されされている。このため、図6中の矢印で示すように、シートベルト17からアンカー支持部材15に前方側斜め下方に向く荷重が入力された場合に、リヤピラースチフナ12の内側張出壁27からの第2接合フランジ26の上端部の剥離を、補強プレート31を加えた三枚重ねの接合部C2によって抑制することができる。したがって、本構成を採用した場合には、リヤピラーバルクヘッド11とリヤピラースチフナ12とによる閉断面CSを強固に維持することができる。
さらに、本実施形態のリヤピラー構造では、リヤピラーバルクヘッド11の上端部が、車両の高さ方向で、ルーフサイドレール7の下端まで延在している。このため、シートベルト17からアンカー支持部材15に入力された荷重は、リヤピラーインナ10や、リヤピラーバルクヘッド11とリヤピラースチフナ12とによる閉断面CSに支持されるとともに、ルーフサイドレール7にもスムーズに分散支持され易くなる。したがって、本構成を採用した場合には、シートベルト17からの入力荷重を車両のより広範囲に分散支持させ、リヤピラーインナ10の屈曲壁19に変形が生じるのをより抑制することができる。
また、本実施形態のリヤピラー構造は、リヤピラースチフナ12の荷重受け壁23に補強プレート40が接合され、アンカー支持部材15がリヤピラーインナ10のベース壁18と、リヤピラーバルクヘッド11の荷重受け壁23と、補強プレート40とを貫通して設けられている。そして、アンカー支持部材15の頭部15aが補強プレート40の凹部41に収容されて、アンカー支持部材15の変位が補強プレート40によって規制されている。このため、シートベルト17からアンカー支持部材15に入力された荷重は、補強プレート40の凹部41を介して、アンカー支持部材15から補強プレート40に伝達される。そして、アンカー支持部材15から補強プレート40に伝達された荷重は、補強プレート40全体で受け止められ、リヤピラーバルクヘッド11の広い範囲に伝達される。したがって、本構成を採用した場合には、応力集中によるリヤピラーインナ10の変形を抑制することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
1…車両
5…リヤピラー
7…ルーフサイドレール
10…リヤピラーインナ
11…リヤピラーバルクヘッド(第1補強プレート)
12…リヤピラースチフナ(第2補強プレート)
14…シートベルトアンカー
15…アンカー支持部材
18…ベース壁
19…屈曲壁
23…荷重受け壁
25…第1接合フランジ
26…第2接合フランジ
29…端部フランジ
31…補強プレート(第3補強プレート)
40…補強プレート(第4補強プレート)
41…凹部
C1…三枚重ねの接合部
CS…閉断面

Claims (7)

  1. リヤピラーの車室内側に配置されるリヤピラーインナと、
    前記リヤピラーインナに固定されて、シートベルトアンカーを支持するアンカー支持部材と、
    前記リヤピラーインナを補強するピラー補強部材と、を備え、
    前記リヤピラーインナは、
    前記アンカー支持部材が固定されるベース壁と、
    前記ベース壁に屈曲して連なる屈曲壁と、を有し、
    前記ピラー補強部材は、
    前記リヤピラーインナの前記屈曲壁に沿って延在し、前記リヤピラーインナの少なくとも前記屈曲壁を跨ぐ前後位置に結合される第1補強プレートと、
    前記第1補強プレートに結合されて、前記第1補強プレートとともに前記屈曲壁を補強する閉断面を形成する第2補強プレートと、を有することを特徴とする車両のリヤピラー構造。
  2. 前記第1補強プレートは、前記リヤピラーインナの前記ベース壁に接合され、かつ、前記アンカー支持部材が固定される荷重受け壁を有することを特徴とする請求項1に記載の車両のリヤピラー構造。
  3. 前記第1補強プレートは、延在方向の端部に第1接合フランジを有し、
    前記第2補強プレートは、前記第1接合フランジに接合される端部フランジを有し、
    前記第1接合フランジと前記端部フランジは、前記リヤピラーインナのうちの前記屈曲壁を間に挟む前記ベース壁と逆側の部位に接合されていることを特徴とする請求項2に記載の車両のリヤピラー構造。
  4. 前記第1補強プレートの延在方向の端部には、前記第2補強プレートに接合される第2接合フランジが設けられ、
    前記第2補強プレートの前記第2接合フランジとの接合部の裏面には第3補強プレートが接合され、
    前記第2接合フランジは、前記第2補強プレートと前記第3補強プレートとともに三枚重ねの接合部を構成していることを特徴とする請求項1に記載の車両のリヤピラー構造。
  5. 前記第1補強プレートの前記第2接合フランジは、車両の上下方向に沿って延在するとともに、前記アンカー支持部材の固定位置よりも上方まで延び、
    前記第3補強プレートは、前記第2接合フランジの上端部に達する位置まで延び、前記第2補強プレートと前記第2接合フランジとに接合されていることを特徴とする請求項4に記載の車両のリヤピラー構造。
  6. 前記リヤピラーインナの上部は、車両前後方向に延びるルーフサイドレールに結合され、
    前記第1補強プレートの上端部は、車両の高さ方向で、前記ルーフサイドレールの下端まで延在していることを特徴とする請求項5に記載の車両のリヤピラー構造。
  7. 前記第1補強プレートの前記荷重受け壁には、第4補強プレートが接合され、
    前記アンカー支持部材は、前記リヤピラーインナの前記ベース壁と、前記第2補強プレートの前記荷重受け壁と、前記第4補強プレートとを貫通して設けられ、
    前記第4補強プレートは、前記アンカー支持部材の一部を収容して当該アンカー支持部材の変位を規制する凹部を備えていることを特徴とする請求項2に記載の車両のリヤピラー構造。
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