JP7189498B2 - 車両側部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両側部構造に関する。
従来の車両側部構造においては、ピラーアウタパネルとピラーインナパネルとを有して成るセンタピラーが車両上下方向に沿って設けられている。このようなセンタピラーのピラーアウタパネルの車両幅方向内側には、車両上下方向に延びる補強部材が配置されており、該補強部材によって、車両側突時の衝撃荷重を吸収する構造が採用されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015-120447号公報
しかしながら、上述した従来の車両側部構造では、補強部材がセンタピラーの下端部まで延びておらず、しかも、センタピラーの下端部には当該補強部材を補完するような構造が設けられていないので、センタピラーの下部に板厚の薄い箇所が生じている。そのため、従来の車両側部構造では、車両側突時において、センタピラーに入力される衝撃荷重を十分に吸収することができないおそれがあった。
本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、重量及びコストの増大を抑えながら、センタピラーの下端部の剛性及び強度を向上させることによって、車両側突時にセンタピラーが変形して車両内側に入り込むことを抑制することが可能な車両側部構造を提供することにある。
上記従来技術の有する課題を解決するために、本発明は、車両上下方向に沿って設けられるセンタピラーを有し、該センタピラーのアウタパネルの車両幅方向内側には、ルーフサイドレール部とサイドシル部との間を接合する補強部材が配置されている車両側部構造において、前記補強部材は、上端部が前記ルーフサイドレール部に固定される外側上部補強部材と、下端部が前記サイドシル部に固定される外側下部補強部材を有し、前記センタピラーの下端部の車両内側には、下端部が前記サイドシル部に接合される内側下部部材が設けられ、前記外側上部補強部材の下端部は、前記内側下部部材の上端部まで延伸し、前記内側下部部材との接合部を有し、前記外側下部補強部材の前後端部は、前記外側上部補強部材と前記内側下部部材との間に挟み込まれた状態で接合され、前記外側下部補強部材の上端部は、前記内側下部部材の上端部よりも車両上方へ延び、前記外側上部補強部材の下端部に接合され、前記外側下部補強部材及び前記外側上部補強部材同士の接合部の箇所には、車両上下方向に所定の長さを有する重複部が形成されている。
上述の如く、本発明に係る車両側部構造は、車両上下方向に沿って設けられるセンタピラーを有し、該センタピラーのアウタパネルの車両幅方向内側には、ルーフサイドレール部とサイドシル部との間を接合する補強部材が配置されており、前記補強部材は、上端部が前記ルーフサイドレール部に固定される外側上部補強部材と、下端部が前記サイドシル部に固定される外側下部補強部材を有し、前記センタピラーの下端部の車両内側には、下端部が前記サイドシル部に接合される内側下部部材が設けられ、前記外側上部補強部材の下端部は、前記内側下部部材の上端部まで延伸し、前記内側下部部材との接合部を有し、前記外側下部補強部材の前後端部は、前記外側上部補強部材と前記内側下部部材との間に挟み込まれた状態で接合され、前記外側下部補強部材の上端部は、前記内側下部部材の上端部よりも車両上方へ延び、前記外側上部補強部材の下端部に接合され、前記外側下部補強部材及び前記外側上部補強部材同士の接合部の箇所には、車両上下方向に所定の長さを有する重複部が形成されている。
したがって、本発明の車両側部構造では、外側上部補強部材と内側下部部材と外側下部補強部材の3部材が同一の接合点で接合されることになるので、当該3部材の接合部の強度を向上させることが可能となり、車両側突時の衝撃荷重でセンタピラーが変形して車両内側に折れ込むのを防ぐことができる。
また、本発明の車両側部構造においては、内側下部部材と外側下部補強部材とによりセンタピラーの下部に閉断面構造が形成され、かつ外側上部補強部材の下端部が当該閉断面構造で支持されることになるので、センタピラーの下端部の剛性及び強度を向上させ、車両側部の車体剛性を高めることができるとともに、車両側突時のセンタピラーの変形を効果的に抑えることができる。
さらに、本発明の車両側部構造においては、センタピラーの下部に十分な上下長さを有する重複部が設けられているので、センタピラーの下部に十分な剛性を有する閉断面部と十分な厚さの板厚を有する箇所を配置することができる。そのため、本発明の車両側部構造によれば、サイドシル部との境界部に近く、応力集中が発生しやすい箇所の強度を向上させることが可能となり、車両側突時のセンタピラーの塑性変形を低減させ、センタピラーが車両内側に入り込むのを抑制することができる。
本発明の実施の形態に係る車両側部構造が適用されたセンタピラーの外側上部補強部材、外側下部補強部材、及びその周辺部を車両側方外側から見た側面図である。 本発明の実施の形態に係る車両側部構造が適用されたセンタピラーの内側上部部材、外側下部補強部材、内側下部部材、及びその周辺部を車両側方内側から見た側面図である。 図1のセンタピラーの下部における外側上部補強部材及び外側下部補強部材を拡大して車両側方外側から見た側面図である。 図3におけるA-A線断面図である。 図3におけるB-B線断面図である。 図1において、外側上部補強部材及び外側下部補強部材同士の接合部の箇所に形成された重複部とフロントシートのシートクッション後端部との位置関係を説明する側面図である。 図3の重複部と重なる位置に配置されるシートベルトリトラクタと下側ドアヒンジとの位置関係を説明する側面図である。 図2におけるセンタピラーの内側上部部材、外側下部補強部材及び内側下部部材を拡大して車両側方内側から見た側面図である。 図1のセンタピラーの下部において、重複部の箇所に設けられるシートベルトリトラクタ収容部の外側上部補強部材に形成された稜線を示す側面図である。 図2のセンタピラーの下部において、重複部の箇所に設けられるシートベルトリトラクタ収容部の外側下部補強部材に形成された稜線を示す側面図である。
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
なお、図において、矢印Fr方向は車両前方を示し、矢印O方向は車両外側を示し、矢印U方向は車両上方を示している。
図1~図10は本発明の実施形態に係る車両側部構造を示すものである。本実施形態の車両側部構造は、図1及び図2に示すように、車両側面視で車両前後方向の中間に位置し、車両上下方向に沿って設けられる左右両側のセンタピラー(Bピラー)1を有しており、該センタピラー1の車両外側には、図示しないアウタパネルを兼ねるサイドボディパネルが配置されている。そして、センタピラー1のアウタパネル(図示せず)の車両幅方向内側には、車両上側のルーフサイドレール部2と車両下側のサイドシル部3との間を接合する補強部材4が配置されており、これらルーフサイドレール部2及びサイドシル部3は、センタピラー1の上下端部で車両前後方向に沿ってそれぞれ延びている。すなわち、本実施形態の車両側部構造は、センタピラー1の上端部から下端部までの区間で、構成パネル部材が少なくとも2枚重ねに配置され、一枚である箇所が存在しないような構造になっている。なお、サイドシル部3のサイドシルは、開口部を車両内側に配置した縦置きの断面ハット型形状に形成されている。
本実施形態の補強部材4は、図1に示すように、上端部41aがルーフサイドレール部2に固定される外側上部補強部材(リヤドアヒンジアッパリンフォースメント)41と、下端部42bがサイドシル部3に固定される外側下部補強部材(リヤドアヒンジロアリンフォースメント)42を有している。一方、センタピラー1の下端部の車両内側には、図2、図4及び図5に示すように、下端部12bがサイドシル部3に接合される内側下部部材(センタピラーインナロアメンバ)12が設けられており、外側上部補強部材41の下端部41bは、内側下部部材12の上端部12aまで延伸し、内側下部部材12との接合部Wを有している。
外側下部補強部材42の前後端部42c,42dは、図3~図5に示すように、外側上部補強部材41の前後端部41c,41dと内側下部部材12の前後端部12c,12dとの間に挟み込まれた状態で接合されている。すなわち、外側上部補強部材41及び外側下部補強部材42は、車両前後方向の中間部分が車両外側へ向かって突出したほぼ同じ断面略ハット型形状に形成され、互いに重なり合うように配置されているとともに、内側下部部材12は、車両前後方向の中間部分が車両内側へ向かって突出した断面略ハット型形状に形成されている。そのため、センタピラー1の下部には、内側下部部材12と外側下部補強部材42とによって閉断面構造部10が形成され、内側下部部材12と外側下部補強部材42との間には、所定の大きさを有する空間部Sが形成されることになり、該空間部Sには、後述のシートベルトリトラクタが配置されるようになっている。
本実施形態の車両側部構造において、外側下部補強部材42の上端部42aは、図5に示すように、内側下部部材12の上端部12aよりも車両上方へ延びており、外側上部補強部材41の下端部41bに接合されている。外側下部補強部材42及び外側上部補強部材41同士の接合部の箇所には、車両上下方向に所定の長さを有する重複部Dが形成されている。この重複部Dの上端Daは、図6に示すように、車両側面視で、フロントシート5のシートクッション後端部51の上端51aよりも車両上方に位置し、重複部Dの下端Dbは、シートクッション後端部51の下端51bよりも車両下方に位置しており、重複部Dとシートクッション後端部51とが重なって配置されている。すなわち、重複部Dが有する所定の車両上下方向の長さとしては、シートクッション後端部51の全部を収納することが可能な大きさに設定されている。また、重複部Dが有する所定の車両上下方向の長さの範囲は、車両側面視で、シートバックヒンジの回転中心(図示せず)の車両外側に位置している。
このように、車両側面視でシートクッション後端部51と重なる高さに重複部Dを配置することにより、車両側突時において、フロントシート5のクッション着座位置近傍でのセンタピラー1の変形が抑制され、センタピラー1の車室内側への侵入量を低減するように構成している。
また、本実施形態の車両側部構造において、センタピラー1の下端部の車室内側には、図5及び図7に示すように、内側下部部材12に取付けられるシートベルトリトラクタ6が配置されており、該シートベルトリトラクタ6は、ボルトなどの締結具61を用いて内側下部部材12の上端部12aに締付固定されることで保持されている。しかも、シートベルトリトラクタ6は、車両側面視で、重複部Dと重なる位置に配置されている。言い換えれば、重複部Dは、車両側面視で、シートベルトリトラクタ6に重なる範囲を有して位置していることになる。このような位置関係でシートベルトリトラクタ6と重複部Dとを配置することにより、車両側突時に入力される衝撃荷重がシートベルトリトラクタ6に与える影響を低減できるように構成されている。
さらに、本実施形態の車両側部構造において、センタピラー1の車室内側には、図2及び図8に示すように、上端部11aがルーフサイドレール部3の下側側面に接合される内側上部部材11が設けられており、該内側上部部材11の下端部11bは、外側下部補強部材42の上端部42aと接合されている。これによって、重複部Dの上下の接合箇所には3枚合わせの接合部が設けられることになり、重複部Dの強度及び剛性が向上し、車両側突時において、センタピラー1の下部の変形がより抑えられるようになっている。
一方、本実施形態のセンタピラー1には、図1、図2、図6及び図7に示すように、リヤドア(図示せず)の車両前端部を開閉自在に支持する上側ドアヒンジ7と下側ドアヒンジ8が設けられており、これら上側ドアヒンジ7及び下側ドアヒンジ8は、車両上下方向に所定の間隔を空けながら並んで配置される複数個(本実施形態では上下に2個)のヒンジ取付部7a,8aをそれぞれ有している。しかも、下側ドアヒンジ8は、重複部Dの箇所に配置されて取付けられており、車両側面視で、下側ドアヒンジ8の車両前方側には、シートベルトリトラクタ6が配置されている。
上側ドアヒンジ7及び下側ドアヒンジ8のヒンジ取付部7a,8aを上下に並べて配置することにより、車両前後方向の必要スペースを小さく設定し、車両前後方向でシートベルトリトラクタ6と並んだ位置に設置できるように構成したものである。それに伴って、下側ドアヒンジ8の取付位置をセンタピラー1の下部に配置し、上側ドアヒンジ7と下側ドアヒンジ8との設置ピッチを最大限に大きくして離すことが可能となり、リヤドア(図示せず)の設置剛性が向上し、当該リヤドアのガタツキが抑えられるようになっている。
また、本実施形態の車両側部構造において、重複部Dの箇所には、図9及び図10に示すように、車両外側へ向かって凸状に突出し、角部である複数本(本実施形態では2本)の稜線91,92によって形成される段差形状のシートベルトリトラクタ収容部9が設けられており、該シートベルトリトラクタ収容部9の側面は、平面形状を有している。これら稜線91,92のうち、稜線91は外側上部補強部材41に形成され、稜線92は外側下部補強部材42に形成されており、稜線91,92が外側上部補強部材41及び外側下部補強部材42の両方に形成され、凸形状の周縁部がそれぞれ重ね合わされて接合されている。しかも、シートベルトリトラクタ収容部9を形成する少なくとも1本の稜線91,92は、下側ドアヒンジ8のヒンジ取付部8aとシートベルトリトラクタ収容部9との間で車両上下方向に沿って形成されており、当該稜線91,92によって、センタピラー1の下部の平面が分割されるように構成されている。そして、シートベルトリトラクタ収容部9の車両内側の位置には、シートベルトリトラクタ6が配置されている。
この構造により、センタピラー1の下部の車両幅方向に対する剛性が高められ、車両側突時の衝撃荷重を受けた重複部Dでの変形が、より抑えられるようになっている。また、凸形状の周縁部を重ね合わせることにより、重複部Dの位置合わせが容易となり、組付け作業性が向上するように構成されている。さらに、段差形状の凸状シートベルトリトラクタ収容部9内にシートベルトリトラクタ6を収納することにより、シートベルトリトラクタ6の車室内側への張り出し量を少なくし、車室内空間への影響が最小限に抑えられるようになっている。それに加えて、車両上下方向に延びる稜線91,92がセンタピラー1の下部の平面を分割することにより、センタピラー1の下部の面剛性が上がり、センタピラー1の下部の変形が抑えられ、車両側部の剛性が向上するように構成されている。
このように、本発明の実施形態に係る車両側部構造では、車両上下方向に沿って設けられるセンタピラー1を有しており、センタピラー1のアウタパネルの車両幅方向内側には、ルーフサイドレール部2とサイドシル部3との間を接合する補強部材4が配置されている。補強部材4は、上端部41aがルーフサイドレール部2に固定される外側上部補強部材41と、下端部42bがサイドシル部3に固定される外側下部補強部材42を有している。また、センタピラー1の下端部の車両内側には、下端部12bがサイドシル部3に接合される内側下部部材12が設けられている。さらに、外側上部補強部材41の下端部41aは、内側下部部材12の上端部12aまで延伸し、内側下部部材12との接合部Wを有している。しかも、外側下部補強部材42の前後端部42c,42dは、外側上部補強部材41と内側下部部材12との間に挟み込まれた状態で接合され、外側下部補強部材42の上端部42aは、内側下部部材12の上端部12aよりも車両上方へ延びており、外側上部補強部材41の下端部41bに接合されている。さらに、外側下部補強部材42及び外側上部補強部材41同士の接合部の箇所には、車両上下方向に所定の長さを有する重複部Dが形成されている。
したがって、本実施形態の車両側部構造によれば、外側上部補強部材41と内側下部部材12と外側下部補強部材42の3部材が同一の接合点で接合されることになるので、これら3部材の接合部の強度を向上させることができ、車両側突時の衝撃荷重でセンタピラー1の下部の変形に伴う車両内側への折れ込みを防止できる。
また、本発明の車両側部構造によれば、内側下部部材12と外側下部補強部材42とでセンタピラー1の下部に閉断面構造部10が形成され、かつ外側上部補強部材41の下端部41aが当該閉断面構造部10で支持されることになるので、センタピラー1の下端部の剛性及び強度を向上させることが可能となり、車両側部の車体剛性の向上とともに、車両側突時におけるセンタピラー1の変形を効果的に抑制することができる。
さらに、本発明の車両側部構造によれば、センタピラー1の下部に十分な上下長さを有する重複部Dが設けられているので、センタピラー1の下部に十分な剛性を有する閉断面構造部10と十分な厚さの板厚を有する箇所を配置することができる。これに伴って、サイドシル部3との境界部に近く、応力集中が発生しやすい箇所の強度を向上させることが可能となり、車両側突時のセンタピラー1の塑性変形を低減させ、センタピラー1の車両内側への入り込みを抑制することができる。
また、本実施形態の車両側部構造においては、重複部Dの上端Daが、車両側面視で、フロントシート5のシートクッション後端部51の上端51aよりも車両上方に位置し、重複部Dの下端Dbが、シートクッション後端部51の下端51bよりも車両下方に位置しており、重複部Dとシートクッション後端部51とが重なって配置されている。
したがって、本実施形態の車両側部構造によれば、車両側突時におけるフロントシート5のクッション着座位置近傍でのセンタピラー1の変形を抑制することができる。その結果、本実施形態の車両側部構造では、車両側突時の衝撃荷重の入力により変形したセンタピラー1が車室内側へ侵入する量を低減させることができ、車室内空間を確保できる。
さらに、本実施形態の車両側部構造において、センタピラー1の下端部の車両内側には、内側下部部材12に取付けられるシートベルトリトラクタ6が配置されており、シートベルトリトラクタ6は、車両側面視で、重複部Dと重なる位置に配置されている。
したがって、本実施形態の車両側部構造によれば、車両側突時に入力される衝撃荷重がセンタピラー1を介してシートベルトリトラクタ6に与える影響を低減させることが可能となり、シートベルトリトラクタ6の破損等による不具合を効果的に防止することができる。
そして、本実施形態の車両側部構造において、センタピラー1の車両内側には、上端部11aがルーフサイドレール部3に接合される内側上部部材11が設けられており、内側上部部材11の下端部11bは、外側下部補強部材42の上端部42aと接合されている。
したがって、本実施形態の車両側部構造によれば、重複部Dの上下の接合箇所に3枚合わせの接合部が設けられることになるので、重複部Dの強度及び剛性を向上させることができ、車両側突時において、センタピラー1の下部の変形をより効果的に抑止することができる。
また、本実施形態の車両側部構造において、センタピラー1には、リヤドア(図示せず)の上側ドアヒンジ7と下側ドアヒンジ8が設けられており、これら上側ドアヒンジ7及び下側ドアヒンジ8は、車両上下方向に間隔を空けて配置される複数個のヒンジ取付部7a,8aをそれぞれ有している。そして、下側ドアヒンジ8は、重複部Dの箇所に配置されて取付けられており、車両側面視で、下側ドアヒンジ8の車両前方側には、シートベルトリトラクタ6が配置されている。
したがって、本実施形態の車両側部構造では、上側ドアヒンジ7及び下側ドアヒンジ8のヒンジ取付部7a,8aが上下に並べて配置されることになるので、上側ドアヒンジ7及び下側ドアヒンジ8の車両前後方向で必要なスペースを小さくでき、シートベルトリトラクタ6と車両前後方向で並んだ位置に設置することが可能となり、設計の自由度を高めることができる。それにより、下側ドアヒンジ8の取付位置をセンタピラー1の下部に配置し、上側ドアヒンジ7と下側ドアヒンジ8との設置ピッチを最大限に大きくして離すことができ、リヤドア(図示せず)の設置剛性を向上させ、当該リヤドアのガタツキを抑えることができる。
さらに、本実施形態の車両側部構造において、重複部Dの箇所には、車両外側へ向かって突出し、複数本の稜線91,92によって形成される段差形状のシートベルトリトラクタ収容部9が設けられており、シートベルトリトラクタ収容部9を形成する少なくとも1本の稜線91,92は、下側ドアヒンジ8のヒンジ取付部8aとシートベルトリトラクタ収容部9との間で車両上下方向に沿って形成されている。そして、シートベルトリトラクタ収容部9の車両内側の位置には、シートベルトリトラクタ6が配置されている。
したがって、本実施形態の車両側部構造によれば、センタピラー1の下部の車両幅方向に対する剛性を向上させることができ、車両側突時の衝撃荷重を受けた重複部Dでの変形をより効果的に抑えることができる。また、段差形状のシートベルトリトラクタ収容部9内にシートベルトリトラクタ6が収納されているので、シートベルトリトラクタ6の車室内側への張り出し量を少なくし、車室内空間への影響を最小限に抑えることができる。さらに、車両上下方向に延びる稜線91,92がセンタピラー1の下部の平面を分割することにより、センタピラー1の下部の面剛性が上がり、センタピラー1の下部の変形が抑えられるため、車両側部の剛性を向上させることができる。それに加えて、下側ドアヒンジ8のヒンジ取付部8aとシートベルトリトラクタ収容部9の面剛性も向上するため、下側ドアヒンジ8及びシートベルトリトラクタ6のガタツキなどの発生を低減させることができる。
以上、本発明の実施の形態につき述べたが、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。
例えば、既述の実施の形態における上側ドアヒンジ7及び下側ドアヒンジ8では、2個のヒンジ取付部7a,8aが車両上下方向に並んで配置されているが、適用車種によっては、車両上下方向に加えて車両前後方向にも並べて配置するようにした構造であっても良い。
1 センタピラー
2 ルーフサイドレール部
3 サイドシル部
4 補強部材
5 フロントシート
6 シートベルトリトラクタ
7 上側ドアヒンジ
7a ヒンジ取付部
8 下側ドアヒンジ
8a ヒンジ取付部
9 シートベルトリトラクタ収容部
10 閉断面構造部
11 内側上部部材
11a 上端部
11b 下端部
12 内側下部部材
12a 上端部
12b 下端部
12c 前端部
12d 後端部
41 外側上部補強部材
41a 上端部
41b 下端部
41c 前端部
41d 後端部
42 外側下部補強部材
42a 上端部
42b 下端部
42c 前端部
42d 後端部
51 シートクッション後端部
51a 上端
51b 下端
61 締結具
91 稜線
92 稜線
D 重複部
Da 上端
Db 下端
S 空間部
W 外側上部補強部材の下端部と内側下部部材との接合部

Claims (6)

  1. 車両上下方向に沿って設けられるセンタピラーを有し、該センタピラーのアウタパネルの車両幅方向内側には、ルーフサイドレール部とサイドシル部との間を接合する補強部材が配置されている車両側部構造において、
    前記補強部材は、上端部が前記ルーフサイドレール部に固定される外側上部補強部材と、
    下端部が前記サイドシル部に固定される外側下部補強部材を有し、
    前記センタピラーの下端部の車両内側には、下端部が前記サイドシル部に接合される内側
    下部部材が設けられ、
    前記外側上部補強部材の下端部は、前記内側下部部材の上端部まで延伸し、前記内側下部部材との接合部を有し、
    前記外側下部補強部材の前後端部は、前記外側上部補強部材と前記内側下部部材との間に挟み込まれた状態で接合され、
    前記外側下部補強部材の上端部は、前記内側下部部材の上端部よりも車両上方へ延び、前記外側上部補強部材の下端部に接合され、前記外側下部補強部材及び前記外側上部補強部材同士の接合部の箇所には、車両上下方向に所定の長さを有する重複部が形成されていることを特徴とする車両側部構造。
  2. 前記重複部の上端は、車両側面視で、フロントシートのシートクッション後端部の上端よりも車両上方に位置し、前記重複部の下端は、前記シートクッション後端部の下端よりも車両下方に位置し、前記重複部と前記シートクッション後端部とが重なって配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車両側部構造。
  3. 前記センタピラーの下端部の車両内側には、前記内側下部部材に取付けられるシートベルトリトラクタが配置されており、該シートベルトリトラクタは、車両側面視で、前記重複部と重なる位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車両側部構造。
  4. 前記センタピラーの車両内側には、上端部が前記ルーフサイドレール部に接合される内側上部部材が設けられ、該内側上部部材の下端部は、前記外側下部補強部材の上端部と接合されていることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の車両側部構造。
  5. 前記センタピラーには、リヤドアの上側ドアヒンジと下側ドアヒンジが設けられ、これら上側ドアヒンジ及び下側ドアヒンジは、車両上下方向に間隔を空けて配置される複数個のヒンジ取付部をそれぞれ有し、
    前記下側ドアヒンジは、前記重複部の箇所に配置されて取付けられており、車両側面視で、前記下側ドアヒンジの車両前方側には、前記シートベルトリトラクタが配置されていることを特徴とする請求項3に記載の車両側部構造。
  6. 前記重複部の箇所には、車両外側へ向かって突出し、複数本の稜線によって形成される段差形状のシートベルトリトラクタ収容部が設けられ、該シートベルトリトラクタ収容部を形成する少なくとも1本の稜線は、前記下側ドアヒンジのヒンジ取付部と前記シートベルトリトラクタ収容部との間で車両上下方向に沿って形成されており、
    前記シートベルトリトラクタ収容部の車両内側の位置には、前記シートベルトリトラクタが配置されていることを特徴とする請求項5に記載の車両側部構造。
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