JP2022134798A - 液体吐出装置 - Google Patents

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啓典 ▲高▼▲崎▼
Hironori Takasaki
賢太 洞出
Kenta Horade
敏郎 上田
Toshiro Ueda
達也 新藤
Tatsuya Shindo
善一郎 佐々木
Zenichiro Sasaki
竜児 洞田
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Abstract

【課題】被吐出媒体への液体の吐出を適切に行う。【解決手段】所定時刻となったことを示す時刻信号を、異常ノズルであるか否かの検査を行うことを指示する検査指示信号として受信する。記録動作の途中に(S301:NO)、所定時刻となったことを示す時刻信号を受信したときには(S302:YES)、現在の記録動作における未記録の記録用紙Pの枚数Mrが所定値Mt以上の場合には(S303:YES)、記録動作を中断させて(S305)、検査動作を行わせてから(S306)、検査動作を再開させる(S313)。このとき、検査動作の完了後、異常ノズルが存在し(S307:YES)、且つ、異常ノズルの数Nが所定値Nt以上の場合には(S310:YES)、吸引パージを行わせてから(S311)、記録動作を再開させる(S314)。【選択図】図7

Description

本発明は、ノズルから液体を吐出する液体吐出装置に関する。
ノズルから液体を吐出する液体吐出装置の一例として、特許文献1には、ノズルからインクを吐出して記録を行うプリンタが記載されている。特許文献1のプリンタでは、所定の期間毎に定期的にクリーニングを行う定期クリーニングモードである場合に、所定期間毎に各ノズルの吐出状態が検査され、検査結果に基づいてクリーニング処理が行われる。
特開2020-157483号公報
ここで、特許文献1では、記録を行っている途中に、上記定期クリーニングモードとなるタイミングが訪れることがある。このとき、記録が完了してから、吐出状態の検査、及び、その結果に基づくクリーニング処理を行うと、クリーニングが必要な状態で記録が継続されてしまい、記録される画像の画質が悪くなるなど、ノズルからのインクの吐出を適切に行うことができない虞がある。
本発明の目的は、被吐出媒体への液体の吐出を適切に行うことが可能な液体吐出装置を提供することである。
本発明の液体吐出装置は、被吐出媒体へ液体を吐出する複数のノズルを有する液体吐出ヘッドと、前記ノズルが液体の吐出に異常のある異常ノズルであるか否かを確認するための検査用駆動を前記液体吐出ヘッドに行わせたときに、前記ノズルが前記異常ノズルであるか否かに応じた判定用信号を出力する信号出力部と、前記ノズルから液体を排出させる回復動作を行う回復手段と、制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記液体吐出ヘッドに前記複数のノズルから液体を吐出させる吐出動作を行うことを指示する吐出指示信号と、前記吐出動作のタイミングに関係なく受信される信号であって、前記ノズルが前記異常ノズルであるか否かを検査することを指示する検査指示信号と、を受信可能であり、前記吐出指示信号を受信したときに、前記液体吐出ヘッドに前記吐出動作を行わせ、前記検査指示信号を受信したときに、前記複数のノズルのうち少なくとも2つのノズルそれぞれについての前記検査用駆動を順に行う検査動作を前記液体吐出ヘッドに行わせ、前記吐 出動作の途中に前記検査指示信号を受信したときに、前記液体吐出ヘッドに、前記吐出動作を中断させて前記検査動作を行わせ、前記検査動作の完了後に、前記液体吐出ヘッドに前記吐出動作を再開させ、さらに、前記検査動作の完了後に、前記検査動作時に前記信号出力部から出力された前記判定用信号が、異常ノズルが存在することを示している場合には、前記検査動作の完了後に、前記回復手段に前記回復動作を行わせてから、前記液体吐出ヘッドに前記吐出動作を再開させる。
また、本発明の液体吐出装置は、被吐出媒体へ液体を吐出する複数のノズルを有する液体吐出ヘッドと、前記ノズルが液体の吐出に異常のある異常ノズルであるか否かを確認するための検査用駆動を前記液体吐出ヘッドに行わせたときに、前記ノズルが前記異常ノズルであるか否かに応じた判定用信号を出力する信号出力部と、前記ノズルから液体を排出させる回復動作を行う回復手段と、制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記液体吐出ヘッドに前記複数のノズルから液体を吐出させる吐出動作を行うことを指示する吐出指示信号と、前記吐出動作のタイミングに関係なく受信される信号であって、前記ノズルが前記異常ノズルであるか否かを検査することを指示する検査指示信号と、を受信可能であり、前記吐出指示信号を受信したときに、前記液体吐出ヘッドに前記吐出動作を行わせ、前記検査指示信号を受信したときに、前記複数のノズルのうち少なくとも2つのノズルそれぞれについての前記検査用駆動を順に行う検査動作を前記液体吐出ヘッドに行わせ、前記検査動作の途中に前記吐出指示信号を受信したときには、前記検査動作の完了後に、前記液体吐出ヘッドに前記吐出動作を行わせ、さらに、前記検査動作の完了後に、前記検査動作時に前記信号出力部から出力された前記判定用信号が、前記異常ノズルが存在することを示している場合には、前記検査動作の完了後に、前記回復手段に前記回復動作を行わせてから、前記液体吐出ヘッドに前記吐出動作を行わせる。
本発明では、吐出動作において、ノズルから適切に液体を吐出させることができる。
本発明の実施形態に係るプリンタの概略構成図である。 キャップ内に配置された検出用電極、及び、検出用電極と高電圧電源回路及び判定回路との接続関係を説明するための図である。 (a)はノズルからインクが吐出された場合の検出用電極の電位の変化を示す図であり、(b)はノズルからインクが吐出されなかった場合の検出用電極の電位の変化を示す図である。 プリンタの電気的構成を示すブロック図である。 制御装置による処理の流れを示すフローチャートである。 図5に示すA以降の処理の流れを示すフローチャートである。 図5に示すB以降の処理の流れを示すフローチャートである。 変形例1の図7に対応するフローチャートである。 変形例2の図7に対応するフローチャートである。 変形例3における画質モードと所定値Ntとを関連付けたテーブルを説明するための図である。 変形例4のプリンタの電気的構成を示すブロック図である。 変形例4の図5に対応するフローチャートである。 図12のC以降の処理の流れを示すフローチャートである。 図12のD以降の処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。
<プリンタの全体構成>
図1に示すように、本実施形態に係るプリンタ1(本発明の「液体吐出装置」)は、キャリッジ2、サブタンク3、インクジェットヘッド4(本発明の「液体吐出ヘッド」)、プラテン5、搬送ローラ6,7、メンテナンスユニット8などを備えている。
キャリッジ2は、走査方向に延びた2本のガイドレール11,12に支持されている。キャリッジ2は、図示しないベルトなどを介してキャリッジモータ86(図4参照)に接続されており、キャリッジモータ86を駆動させると、キャリッジ2がガイドレール11,12に沿って走査方向に移動する。なお、以下では、図1に示すように、走査方向の右側及び左側を定義して説明を行う。
サブタンク3は、キャリッジ2に搭載されている。ここで、プリンタ1は、カートリッジホルダ13を備えており、カートリッジホルダ13に4つのインクカートリッジ14が取り外し可能に装着されている。4つのインクカートリッジ14は、走査方向に並んでおり、走査方向の右側に配置されたものから、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインク(本発明の「液体」)を貯留している。サブタンク3は、4本のチューブ15を介してカートリッジホルダ13に装着された4つのインクカートリッジ14と接続されている。これにより、4つのインクカートリッジ14からサブタンク3に上記4色のインクが供給される。
インクジェットヘッド4は、キャリッジ2に搭載され、サブタンク3の下端部に接続されている。インクジェットヘッド4には、サブタンク3から上記4色のインクが供給される。また、インクジェットヘッド4は、その下面であるノズル面4aに形成された複数のノズル10からインクを吐出する。より詳細に説明すると、複数のノズル10は、走査方向と直交する搬送方向に配列されることによってノズル列9を形成しており、ノズル面4aにおいて、4列のノズル列9が走査方向に並んでいる。複数のノズル10からは、走査方向の右側のノズル列9を構成するものから、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインクが吐出される。
プラテン5は、インクジェットヘッド4の下方に配置され、複数のノズル10と対向している。プラテン5は、走査方向に記録用紙P(本発明の「被吐出媒体」)の全長にわたって延び、記録用紙Pを下方から支持する。搬送ローラ6は、インクジェットヘッド4及びプラテン5よりも搬送方向の上流側に配置されている。搬送ローラ7は、インクジェットヘッド4及びプラテン5よりも搬送方向の下流側に配置されている。搬送ローラ6,7は、図示しないギヤなどを介して搬送モータ87(図4参照)に接続されている。搬送モータ87を駆動させると、搬送ローラ6,7が回転し、記録用紙Pが搬送方向に搬送される。
メンテナンスユニット8は、キャップ71と、吸引ポンプ72と、廃液タンク73とを備えている。キャップ71は、プラテン5よりも走査方向の右側に配置されている。そして、キャリッジ2を、プラテン5よりも走査方向の右側のメンテナンス位置に位置させると、複数のノズル10がキャップ71と対向する。
また、キャップ71は、キャップ昇降機構88(図4参照)によって昇降可能となっている。そして、キャリッジ2を上記メンテナンス位置に位置させることによって複数のノズル10とキャップ71とを対向させた状態で、キャップ昇降機構88によりキャップ71を上昇させると、キャップ71の上端部がノズル面4aに密着し、複数のノズル10がキャップ71に覆われる。なお、キャップ71はノズル面4aに密着することで複数のノズル10を覆うものであることには限られない。キャップ71は、例えば、インクジェットヘッド4のノズル面4aの周囲に配置される図示しないフレーム等に密着することで、複数のノズル10を覆うものであってもよい。
吸引ポンプ72はチューブポンプなどであり、キャップ71及び廃液タンク73と接続されている。そして、メンテナンスユニット8では、上述したように複数のノズル10がキャップ71によって覆われた状態で吸引ポンプ72を駆動させると、複数のノズル10からインクジェットヘッド4内のインクを排出させる、いわゆる吸引パージを行うことができる。吸引パージによって排出されたインクは廃液タンク73に貯留される。
なお、ここでは、便宜上、キャップ71が全てのノズル10をまとめて覆い、吸引パージにおいて、全てのノズル10からインクジェットヘッド4内のインクを排出させるものとして説明を行ったが、これには限られない。例えば、キャップ71が、ブラックインクを吐出する最も右側のノズル列9を構成する複数のノズル10を覆う部分と、カラーインク(イエロー、シアン、マゼンタのインク)を吐出する左側3列のノズル列9を構成する複数のノズル10を覆う部分とを別々に備えており、吸引パージにおいて、インクジェットヘッド4内のブラックインク及びカラーインクのいずれかを選択的に排出させることができるようになっていてもよい。あるいは、例えば、キャップ71が、ノズル列9毎に個別に設けられ、吸引パージにおいて、ノズル列9毎に個別に、ノズル10からインクを排出させることができるようになっていてもよい。
また、図2に示すように、キャップ71内には、矩形の平面形状を有する検出用電極76が配置されている。検出用電極76は、抵抗79を介して高電圧電源回路77に接続されている。そして、検出用電極76には、後述する判定用駆動の際に、高電圧電源回路77により所定の正の電位(例えば600V程度)が付与される。一方で、インクジェットヘッド4は、グランド電位に保持されている。これにより、インクジェットヘッド4と検出用電極76との間に所定の電位差が生じる。検出用電極76には、判定回路78が接続されている。判定回路78は、検出用電極76から出力された信号の電位と、閾値Vtとを比較し、その結果に応じた信号を出力する。
より詳細に説明すると、インクジェットヘッド4と、検出用電極76との間には電位差が生じているため、ノズル10から吐出されたインクは帯電している。キャリッジ2を上記メンテンナンス位置に位置させた状態で、ノズル10から検出用電極76に向けてインクを吐出させると、図3(a)に示すように、帯電したインクが検出用電極76に近づき、検出用電極76にインクが着弾するまで、検出用電極76の電位が、インクジェットヘッド4が駆動されていないときの電位Vaから低下し、電位Vaよりも低い電位Vbに達する。そして、帯電したインクが検出用電極76に着弾した後、検出用電極76の電位が徐々に上昇して電位Vaに戻る。すなわち、インクジェットヘッド4の駆動期間Tdにおいて、検出用電極76の電位が変化する。
一方で、ノズル10からインクが吐出されていない場合には、図3(b)に示すように、インクジェットヘッド4の駆動期間Tdにおいて、検出用電極76の電位は、電位Vaからほとんど変化しない。そこで、判定回路78は、これらを区別するために閾値Vt(Vb<Vt<Va)が設定されている。そして、判定回路78は、インクジェットヘッド4の駆動期間Tdにおいて、検出用電極76から出力される電圧信号の最大の電位と閾値Vtとを比較し、その判定結果に応じた判定用信号を出力する。なお、本実施形態では、検出用電極76と、高電圧電源回路77と抵抗79と判定回路78とを合わせたものが、本発明の「信号出力部」に相当する。そして、この信号出力部は、ノズル10が、インクが吐出されない異常ノズルであるか否かに応じた判定用信号を出力する。
また、ここでは、高電圧電源回路77により、検出用電極76に正の電位が付与されているが、高電圧電源回路77により、検出用電極76に負の電位(例えば-600V程度)が付与されていてもよい。この場合には、上述したのとは逆に、キャリッジ2を上記メンテンナンス位置に位置させた状態で、ノズル10から検出用電極76に向けてインクを吐出させると、帯電したインクが検出用電極76に近づき、検出用電極76にインクが着弾するまで、検出用電極76の電位が電位Vaから上昇し、検出用電極76にインクが着弾した後、検出用電極76の電位が徐々に低下して電位Vaに戻る。
<プリンタの電気的構成>
次に、プリンタ1の電気的構成について説明する。図4に示すように、プリンタ1は、制御装置80を備えている。制御装置80は、CPU(Central Processing Unit)81、ROM(Read Only Memory)82、RAM(Random Access Memory)83、フラッシュメモリ84、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)85などからなる。制御装置80は、キャリッジモータ86、インクジェットヘッド4、搬送モータ87、キャップ昇降機構88、吸引ポンプ72、高電圧電源回路77等の動作を制御する。
また、プリンタ1は、以上で説明した構成のほかに、時計部70を備えている。時計部70は時刻を計時し、現在の時刻を示す時刻信号を出力する。制御装置80は、時計部70から時刻信号を受信する。
なお、制御装置80は、CPU81のみが各種処理を行うものであってもよいし、ASIC85のみが各種処理を行うものであってもよいし、CPU81とASIC85とが協働して各種処理を行うものであってもよい。また、制御装置80は、1つのCPU81が単独で処理を行うものであってもよいし、複数のCPU81が処理を分担して行うものであってもよい。また、制御装置80は、1つのASIC85が単独で処理を行うものであってもよいし、複数のASIC85が処理を分担して行うものであってもよい。
<制御装置によるプリンタの制御>
次に、制御装置80によるプリンタ1の制御について説明する。制御装置80は、図5のフローに沿って処理を行うことによってプリンタ1の動作を制御している。
より詳細に説明すると、制御装置80は、時計部70から所定時刻となったことを示す時刻信号(本発明の「検査指示信号」)を受信しておらず(S101:NO)、且つ、記録用紙Pへの記録を指示する記録指令(本発明の「吐出指示信号」)を受信していない間(S102:NO)、待機している。
所定時刻となったことを示す時刻信号を受信したときに(S101:YES)、制御装置80は、検査動作を開始させ(S103)、図6のフローに進む。検査動作とは、キャリッジ2をメンテナンス位置に位置させた状態で、インクジェットヘッド4が複数のノズル10のそれぞれについての検査用駆動を順に行う動作のことである。検査用駆動とは、ノズル10からインクを吐出させるためのインクジェットヘッド4の駆動のことである。すなわち、検査用駆動とは、ノズル10がインクの吐出に異常のある異常ノズルであるか否かを確認するためのインクジェットヘッド4を駆動のことである。
図6のフローについて説明すると、制御装置80は、記録指令を受信していない間は(S201:NO)、検査動作が完了するまで(S203:NO)、そのまま検査動作を継続する。検査動作の途中に記録指令を受信したときには(S201:YES)、記録を行う必要があることを示す記録フラグをフラッシュメモリ84に記憶させ(S202)、検査動作を継続する(S203に進む)。
検査動作が完了したときには(S203:YES)、制御装置80は、検査動作の際に判定回路78から出力された信号に基づいて、異常ノズルが存在するか否かを判定する(S204)。異常ノズルが存在しない場合には(S204:NO)、フラッシュメモリ84に記録フラグが記憶されているか否かを判定する(S205)。フラッシュメモリ84に記録フラグが記憶されていない場合には(S205:NO)、図5のS101に戻る。フラッシュメモリ84に記録フラグが記憶されている場合には(S205:YES)、S212に進む。
異常ノズルが存在する場合には(S204:YES)、制御装置80は、回復動作が必要であることを示す回復フラグをフラッシュメモリ84に記憶させ(S206)、キャリッジ2をメンテナンス位置に位置させた状態で、インクジェットヘッド4に少なくとも異常ノズルからインクを排出させるフラッシングを行わせる(S207)。
続いて、フラッシュメモリ84に記録フラグが記憶されていない場合には(S208:NO)、図5のS101に戻る。フラッシュメモリ84に記録フラグが記憶されている場合には(S208:YES)、制御装置80は、検査動作の際に判定回路78から出力された信号に基づいて、異常ノズルの数Nが所定値Nt以上であるか否かを判定する(S209)。なお、本実施形態では、異常ノズルの数Nが所定値Nt以上であるという条件が、本発明の「所定条件」に相当する。
異常ノズルの数Nが所定値Nt未満の場合には(S209:NO)、そのままS212に進む。異常ノズルの数Nが所定値Nt以上の場合には(S209:YES)、制御装置80は、吸引パージを行わせ(S210)、フラッシュメモリ84に記憶されている回復フラグを消去してから(S211)、S212に進む。なお、本実施形態では、フラッシングと吸引パージとが、本発明の「回復動作」に相当する。また、フラッシングを行うインクジェットヘッド4、及び、吸引パージを行うためのメンテナンスユニット8が、本発明の「回復手段」に相当する。
S212では、制御装置80は、記録動作(本発明の「吐出動作」)を行わせる。より詳細に説明すると、制御装置80は、キャリッジモータ66を制御してキャリッジ2を走査方向に移動させつつ、インクジェットヘッド4に複数のノズル10から記録用紙Pに向けてインクを吐出させる記録パスと、搬送モータ67を制御して、搬送ローラ6,7に記録用紙Pを搬送方向に搬送させる搬送動作と、を繰り返すことによって記録用紙Pに記録を行う記録動作を行わせる。そして、S212の記録動作の完了後、制御装置80は、フラッシュメモリ84に記憶されている記録フラグを消去してから(S213)、図5のS101に戻る。
図5に戻って、所定時刻となったことを示す時刻信号を受信することなく(S101:NO)、記録指令を受信したときには(S102:YES)、制御装置80は、フラッシュメモリ84に回復フラグが記憶されているか否かを判定する(S104)。フラッシュメモリ84に回復フラグが記憶されていない場合には(S104:NO)、S107に進む。フラッシュメモリ84に回復フラグが記憶されている場合には(S104:YES)、制御装置80は、S210と同様に吸引パージを行わせ(S105)、フラッシュメモリ84に記憶されている回復フラグを消去してから(S106)、S107に進む。S104でフラッシュメモリ84に回復フラグが記憶されていると判定される場合は、例えば、S206で回復フラグが記憶され、且つ、S208で記録フラグが記憶されていないと判断した場合、あるいは、S206で回復フラグが記憶され、且つ、S209で異常ノズルの数Nが所定値Nt未満と判定した場合である。これにより、本実施形態では、制御装置80は、検査動作の結果に基づいて異常ノズルが存在すると判定した場合に、当該検査動作の後、最初に記録指令を受信したときに吸引パージが行われることになる。
S107では、制御装置80は、記録動作を開始させる。そして、S107で記録動作を開始させた後、図7のフローに進む。
図7のフローについて詳細に説明すると、記録動作が完了するまで(S301:NO)、所定時刻になったことを示す時刻信号を受信していなければ(S302:NO)、記録動作を継続する。記録動作が完了したときには(S301:YES)、図5のS101に戻る。記録動作の途中に(S301:NO)、所定時刻になったことを示す時刻信号を受信したときには(S302:YES)、制御装置80は、記録動作が完了していない記録用紙Pの枚数Mrが所定枚数Mt未満の場合には(S303:NO)、記録動作が完了するまで記録動作を継続し(S304:NO)、記録動作が完了したときに(S304:YES)、図5のS103に戻る。
記録が完了していない記録用紙Pの枚数Mrが所定枚数Mt以上の場合には(S303:YES)、制御装置80は、記録動作を中断させて(S305)、検査動作を行わせる(S306)。そして、検査動作の完了後、制御装置80は、検査動作の際に判定回路78から出力された信号に基づいて、異常ノズルが存在するか否かを判定する(S307)。異常ノズルが存在しない場合には(S307:NO)、S313に進む。
異常ノズルが存在する場合には(S307:YES)、制御装置80は、回復フラグをフラッシュメモリ84に記憶させ(S308)、フラッシングを行わせる(S309)。
続いて、検査動作の際に判定回路78から出力された信号に基づいて、異常ノズルの数Nが所定値Nt以上であるか否かを判定する(S310)。異常ノズルの数Nが所定値Nt未満の場合には(S310:NO)、そのままS313に進む。異常ノズルの数Nが所定値Nt以上の場合には(S310:YES)、制御装置80は、吸引パージを行わせ(S311)、フラッシュメモリ84に記憶されている回復フラグを消去してから(S312)、S313に進む。S313では、制御装置80は、中断させた記録動作を再開させる。そして、記録動作が完了するまで記録動作を継続し(S314:NO)、記録動作が完了したときに、図5のS101に戻る。
<効果>
本実施形態では、記録動作の途中に、異常ノズルであるか否かを検査するための検査指示信号としての、所定時刻となったことを示す時刻信号を受信したときに、記録動作を中断させて検査動作を行わせ、検査動作の完了後に記録動作を再開させる。また、異常ノズルが存在する場合には、検査動作の完了後、回復動作を行ってから記録動作を再開させる。これにより、少なくとも再開後の記録動作において、ノズル10から適切にインクを吐出させることができる。
また、第1実施形態では、記録動作の途中に所定時刻となったことを示す時刻信号を受信したときに、記録が完了していない記録用紙Pの枚数Mrが多い(所定数Mt以上)のときには、記録動作を中断させて検査動作を行わせる。これにより、少なくとも再開後の記録動作において、ノズル10から適切にインクを吐出させることができる。一方で、上記記録用紙Pの枚数Mrが少ない(所定数Mt未満)の場合には、記録動作を継続し、記録動作の完了後に検査動作を行わせる。これにより、記録動作の完了を早くすることができる。
また、本実施形態では、検査動作の途中に記録指令を受信したときに、検査動作の完了後に記録動作を行わせる。また、異常ノズルが存在する場合に、検査動作の完了後に、回復動作を行わせてから、記録動作を行わせる。これにより、記録動作において、ノズル10から適切にインクを吐出させることができる。
また、本実施形態では、異常ノズルが存在し、且つ、異常ノズルの数Nが所定値Nt以上という条件満たす場合には吸引パージ作を行わせてから記録動作を行わせ、この条件を満たさない場合には、吸引パージを行わせずに記録動作を行わせ、記録動作よりも後に吸引パージを行わせる。これにより、吸引パージの必要性が高いときには、吸引パージを行わせてから記録動作を行わせることで、ノズル10から適切にインクを吐出させることができる。一方、吸引パージの必要性が低いときには、記録動作の前に吸引パージを行わせないようにすることで、記録動作の完了を早くすることができる。
また、本実施形態では、吸引パージを行わせずに記録動作を行わせた場合、次の記録動作の直前に吸引パージ動作を行わせることにより、当該次の記録動作において、ノズル10から適切にインクを吐出させることができる。また、次の記録動作が次の所定時刻まで行われなかった場合には、回復動作にかかるインクを削減することができる。
また、本実施形態では、異常ノズルが存在する場合に、検査動作の完了後に、時間のかからないフラッシングを行わせてから記録動作を行わせることにより、記録動作を早く開始又は再開することができるとともに、フラッシングで回復可能な異常ノズルが回復した状態で、この記録動作を行わせることができる。さらに、記録動作の完了後に吸引パージを行わせることにより、異常ノズルを確実に回復させることができる。
また、本実施形態では、所定時刻となったことを示す時刻信号を検査指示信号として受信するため、所定時刻となる毎に検査動作を行わせることができる。また、所定時刻となるタイミング(所定時刻であることを示す時刻信号を受信するタイミング)と、吐出動作のタイミングとは関係がない。そのため、本実施形態では、記録動作の途中に、所定時刻となったことを示す時刻信号を受信することがある。また、検査動作の途中に記録指令を受信することがある。
<変形例>
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態には限られず、特許請求の範囲に記載の限りにおいて様々な変更が可能である。
上述の実施形態では、記録の途中に所定時刻になったことを示す時刻信号を受信したときに、現在行っている記録動作における、記録が完了していない記録用紙Pの枚数Mrが所定枚数Mt以上であるか否かによって、記録動作を中断して検査動作を行わせるか否かを決定したが、これには限られない。
変形例1では、制御装置80は、図5のS107で記録動作を開始させた後、図8のフローに沿って処理を行う。図8のフローについて、より詳細に説明すると、制御装置80は、上述の実施形態と同様、S301,S302の処理を実行する。そして、所定時刻になったことを示す時刻信号を受信したときに(S302:YES)、現在記録が行われている記録用紙Pが、S107で開始された記録動作で記録される記録用紙Pのうち、最後の記録用紙Pへの記録である場合には(S401:YES)、上述の実施形態と同様のS304の処理を実行する。
現在記録が行われている記録用紙Pが、S108で開始された記録動作で記録される記録用紙Pのうち、最後の記録用紙Pへの記録でない場合には(S401:NO)、現在記録中の記録用紙Pへの記録が完了するまで記録動作を継続し(S402:NO)、この記録用紙Pへの記録が完了したときに(S402:YES)、上述の実施形態と同様のS305~S314の処理を実行する。
変形例1では、記録動作の途中に、検査指示信号としての、所定時刻になったことを示す時刻信号を受信したときに、現在記録中の記録用紙Pへの記録の完了後、次の記録用紙Pへの記録の前に、記録動作を中断させて検査動作を行わせる。これにより、現在記録中の記録用紙Pへの記録の完了を早くすることができる。
また、変形例1では、現在記録中の記録用紙Pへの記録の完了後、次の記録用紙Pへの記録の前に、記録動作を中断させて検査動作を行わせたが、これには限られない。例えば、所定時刻になったことを示す時刻信号を検査指示信号として受信した後の、他のいずれかの記録用紙Pへの記録が完了した後、次の記録用紙Pへの記録の前に、記録動作を中断させて検査動作を行わせてもよい。
変形例2では、制御装置80は、図5のS107で記録動作を開始させた後、図9のフローに沿って処理を行う。図9のフローについて、より詳細に説明すると、制御装置80は、上述の実施形態と同様、S301,S302の処理を実行する。そして、所定時刻になったことを示す時刻信号を受信したときに(S302:YES)、制御装置80は、記録動作が完了しておらず(S501:NO)、且つ、記録動作の途中の待機時間(以下、単に「待機時間」とすることがある)でない間は(S502:NO)、記録動作を継続する。
待機時間とは、例えば、記録パスを所定回数行う毎、所定枚数の記録用紙Pに記録を行う毎等に設けられる、記録パスでの駆動によって上昇したインクジェットヘッド4の温度を下げるための待機時間のことである。また、紙切れやエラーなどによる記録が続行できない状態も待機時間に含まれる。
記録動作が完了したときには(S501:YES)、図5のS103に進む。待機時間となったときには(S502:YES)、制御装置80は、上述の実施形態と同様のS305~S314の処理を実行する。
変形例4では、記録動作の途中に、検査指示信号としての、所定時刻となったことを示す時刻信号を受信したときに、記録動作の途中に設けられる待機時間に記録動作を中断させて検査動作を行わせる。これにより、待機時間に検査動作の少なくとも一部が行われることになり、検査動作を行わせつつも、記録動作が完了するまでの時間を極力短くすることができる。
また、上述の実施形態及び変形例1,2では、記録動作の途中に、検査指示信号としての、所定時刻になったことを示す時刻信号を受信したときに、現在行っている記録動作の状況によって、記録動作を中断させて検査動作を行わせるか否かを決定したが、これには限られない。例えば、記録動作の途中に所定時刻になったことを示す時刻信号を受信したときに、現在行っている記録動作の状況に関係なく、直ちに記録動作を中断させて検査動作を行わせるようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、検査動作後に記録動作を行う(S212,S313の処理を実行する)場合で、且つ、異常ノズルが存在する場合に、異常ノズルの数Nが、一律の所定値Nt以上であるか否かに基づいて、記録動作の前に吸引パージを行わせるか否かを決定したが、これには限られない。
変形例3では、プリンタにおいて、低画質モードと高画質モードのいずれかの画質モードで選択的に記録を行うことができるようになっており、記録指令にどちらの画質モードで記録を行うかを示す情報が含まれている。また、フラッシュメモリ84に、図10に示すような、画質モードと所定値Ntとが関連付けられたテーブルが記憶されている。低画質モードに関連付けられた所定値Nt2は、高画質モードに関連付けられた所定値Nt1よりも大きい。
そして、変形例3でも、上述の実施形態と同様、制御装置80は、図5~図7のフローに沿って処理を行う。ただし、変形例3では、上述の実施形態と異なり、S308,S310において、異常ノズルの数Nが、図10のテーブルに基づいて設定された所定値Nt(Nt1又はNt2)以上であるか否かを判定する。なお、変形例3では、異常ノズルの数Nが、図10のテーブルに基づいて設定された所定値Nt以上であるという条件が、本発明の「所定条件」に相当する。
変形例3では、異常ノズルが存在し、且つ、異常ノズルの数Nが画質モードに基づいて設定された所定値Nt以上であるという条件を満たす場合には、吸引パージを行わせてから記録動作を行わせ、この条件を満たさない場合には、吸引パージを行わせずに記録動作を行わせる。これにより、吸引パージの必要性が高いときには、吸引パージを行わせてから記録動作を行わせることで、ノズル10から適切にインクを吐出させることができる。一方、吸引パージの必要性が低いときには、記録動作の前に吸引パージを行わせないようにすることで、記録動作の完了を早くすることができる。
また、異常ノズルが存在する場合に、吸引パージを行わせてから記録動作を行わせるか否かを決めるための所定条件は、上述の実施形態及び変形例3のものに限られない。所定条件は、異常ノズルの数以外の、検査動作時に判定回路78から出力される判定用信号が示す結果に関する条件であってもよい。あるいは、所定条件は、異常ノズルの数以外の、検査動作時に判定回路78から出力される判定用信号が示す結果と、画質モードとに関する条件であってもよい。異常ノズルの数以外の、検査動作時に判定回路78から出力される判定用信号が示す結果とは、例えば、異常ノズルの分布などである。
また、以上の例では、検査動作の途中に記録指令を受信し、異常ノズルが存在する場合において、当該記録指令に基づく記録動作の前に吸引パージを行わせなかった場合には、検査動作の後、最初に記録指令を受信したときに、当該記録指令に基づく記録動作の前に、吸引パージを行わせたが、これには限られない。
例えば、プリンタにおいて、高画質モードと低画質モードのいずれかで選択的に記録を行うことができるようになっており、検査動作の途中に記録指令を受信し、異常ノズルが存在する場合において、当該記録指令に基づく記録動作の前に吸引パージを行わせなかった場合には、検査動作の後、最初に高画質モードで記録を行うことを指示する記録指令を受信したときに、回復動作を行わせてもよい。あるいは、例えば、検査動作後のいずれかのタイミングで、異常ノズルが存在する場合にユーザにそのことを報知して、吸引パージを行うか否かを選択させ、吸引パージを行うことが選択された場合に、吸引パージを行わせるようにしてもよい。
また、以上の例では、検査動作の途中に記録指令を受信し、異常ノズルが存在する場合において、所定条件を満たす場合には、当該記録指令に基づく記録動作の前に吸引パージを行わせ、所定条件を満たさない場合には、吸引パージを行わせずに、当該記録指令に基づく記録動作の後に吸引パージを行わせた。しかしながら、これには限られない。検査動作中に記録指令を受信し、異常ノズルが存在する場合において、常に、当該記録指令に基づく記録動作の前に吸引パージを行わせてもよい。
また、上述の実施形態では、所定時刻になったことを示す時刻信号を、ノズル10が異常ノズルであるか否かを検査することを指示する検査指示信号として受信したが、これには限られない。
変形例4では、図11に示すように、プリンタ100が、プリンタ1において、時計部70の代わりにタイマー101を備えたものとなっている。タイマー101は、リセットされてからの経過時間を示す経過時間信号を出力する。
変形例4では、最初にプリンタ100の電源がオンになったときに、制御装置80が検査動作を行わせ、当該検査動作が完了したときに、タイマー101をリセットする。また、その後、後述するように、制御装置80は、検査動作が完了したときに、タイマー101をリセットする。
変形例4では、制御装置80は、図12のフローに沿って処理を行う。より詳細に説明すると、制御装置80は、タイマー101から所定時間が経過したことを示す経過時間信号(本発明の「検査指示信号」)を受信しておらず(S601:NO)、且つ、記録指令を受信していない間(S102:NO)、待機している。
そして、制御装置80は、タイマー101から所定時間が経過したことを示す経過時間信号を受信したときに(S601:YES)、上述の実施形態と同様に検査動作を開始させ(S103)、図13のフローに進む。タイマー101から所定時間が経過したことを示す経過時間信号を受信することなく(S601:NO)、記録指令を受信したときには(S102:YES)、制御装置80は、上述の実施形態と同様、S104~S107の処理を実行し、S107で記録動作を開始させた後に図14のフローに進む。
図13のフローについて説明すると、制御装置80は、上述の実施形態と同様のS201~S203の処理を実行する。そして、S203で検査動作が完了したと判定したときに(S203:YES)、制御装置80は、タイマー101をリセットし(S701)、上述の実施形態と同様のS204~S213の処理を実行する。そして、S204で異常ノズルが存在しないと判定した場合(S204:NO)、S205,S208でフラッシュメモリ84に記録フラグが記憶されていないと判定した場合(S208:NO)、及び、S213でフラッシュメモリ84に記憶されている記録フラグを消去した後に、それぞれ、図12のS101に戻る。
図14のフローについて説明すると、制御装置80は、上述の実施形態と同様のS301~S306の処理を実行する。また、制御装置80は、S306の検査動作が完了してから、タイマー101をリセットし(S801)、上述の実施形態と同様のS307~S314の処理を実行する。また、S304で記録動作が完了したと判定したときには(S304:YES)、図12のS103に戻る。また、S301で記録動作が完了したと判定したとき(S301:YES)、及び、S314で記録動作が完了したと判定したとき(S314:YES)、図12のS101に戻る。
また、制御装置80が図12~図14のフローに沿って処理を行うことにより、変形例4では、タイマー101から出力される経過時間信号は、最後に検査動作が行われてからの経過時間を示すものとなる。なお、変形例3では、検査動作が、本発明の「所定動作」に相当する。
変形例4では、最後に検査動作が行われてからの経過時間が所定時間になったことを示す経過時間信号を、検査指示信号として受信するため、所定時間が経過する毎に検査動作を行わせることができる。また、最後に検査動作が行われてからの経過時間が所定時間になるタイミングは、吐出動作のタイミングとは関係ない。
また、変形例1~3においても、タイマー101からの、所定時間が経過したことを示す経過時間信号を、検査指示信号として受信してもよい。
また、変形例4では、タイマー101から出力される経過時間信号が、最後に検査動作が行われてからの経過時間を示すものであったが、これには限られない。タイマー101から出力される経過時間信号は、例えば、回復動作など、別の所定動作が最後に行われてからの経過時間を示すものであってもよい。
また、以上の例では、記録動作のタイミングとは関係のない検査指示信号が、所定時刻になったことを示す時刻信号、及び、最後に所定動作が行われてから所定時間が経過したことを示す経過時間信号のいずれかであったが、これには限られない。検査指示信号は、記録動作のタイミングとは関係のない別の信号であってもよい。
また、以上の例では、パージとして吸引パージを行わせたが、これには限られない。例えば、サブタンク3とインクカートリッジ14とを接続するチューブ15の途中部分に加圧ポンプが設けられていてもよい。あるいは、プリンタにインクカートリッジと接続された加圧ポンプが設けられていてもよい。そして、複数のノズル10がキャップ71で覆われた状態で、上記加圧ポンプを駆動させることで、インクジェットヘッド4内のインクを加圧してノズル10からインクジェットヘッド4内のインクを排出させる、いわゆる加圧パージを行ってもよい。この場合には、加圧パージを行うための加圧ポンプと、フラッシングを行うインクジェットヘッド4とが、本発明の「回復手段」に相当する。
さらには、パージにおいて、吸引ポンプ72による吸引と加圧ポンプによる加圧の両方を行わせてもよい。この場合には、メンテナンスユニット8と加圧ポンプとインクジェットヘッド4とが、本発明の「回復手段」に相当する。
また、以上の例では、異常ノズルの数等に関係なく一律の吸引パージを行わせたが、これには限られない。例えば、異常ノズルの数が多いほどインクの排出量の多い吸引パージを行わせるなどしてもよい。
また、以上の例では、ノズル10からインクを排出させて異常ノズルを回復させる回復動作が、フラッシングと吸引パージとを含んでいる。そして、異常ノズルが存在する場合に、検査動作の直後にフラッシングを行わせ、その後の記録動作の直前に吸引パージを行わせたが、これには限られない。
例えば、検査動作の直後にはフラッシングを行わせず、その後の記録動作の直前に、フラッシングと吸引パージとを行わせてもよい。あるいは、回復動作が吸引パージ及びフラッシングのうち一方のみであり、検査動作の直後、又は、その後の記録動作の直前に、上記一方を行わせてもよい。なお、回復動作が吸引パージのみの場合には、メンテナンスユニット8が本発明の「回復手段」に相当する。また、回復動作がフラッシングのみの場合には、インクジェットヘッド4が本発明の「回復手段」に相当する。
また、上述の実施形態では、インクジェットヘッド4の全てのノズル10について、検査用駆動を行わせたが、これには限られない。例えば、各ノズル列9における1つおきのノズル10等、インクジェットヘッド4の一部のノズル10についてのみ、検査用駆動を行わせ、それ以外のノズル10については、当該検査用駆動時に判定回路78から出力された判定用信号に基づいて、異常ノズルであるか否かを推定してもよい。
また、上述の実施形態では、ノズル10から検出用電極76に向けてインクを吐出させたときの検出用電極76の電位に応じて、判定回路78が異常ノズルであるか否かに応じた信号を出力したが、これには限られない。
例えば、鉛直方向に延びた検出用電極を配置し、ノズル10から検出用電極と対向する領域を通過するようにインクを吐出させたときの検出用電極の電位に応じて、判定回路から、異常ノズルであるか否かに応じた信号を出力してもよい。あるいは、ノズル10から吐出されたインクを検出する光センサ(本発明の「信号出力部」)を設け、光センサから、異常ノズルであるか否かに応じた信号を出力してもよい。
あるいは、例えば、特許第4929699号公報に記載されているのと同様に、インクジェットヘッドのノズルが形成されたプレートに、ノズルからインクが吐出されたときの電圧の変化を検出する電圧検出回路(本発明の「信号出力部」)を接続して、電圧検出回路から制御装置80に、異常ノズルであるか否かに応じた信号を出力するようにしてもよい。
あるいは、例えば、特許第6231759号公報に記載されているのと同様に、インクジェットヘッドの基板を、温度検知素子(本発明の「信号出力部」)を備えたものとしてもよい。そして、インクの吐出のために第1印加電圧を印加してヒータを駆動した後に、インクが吐出されないように第2印加電圧を印加してヒータを駆動し、第2印加電圧を印加してから、その後、所定時間が経過するまでの間の、温度検知素子で検知された温度の変化に基づいて、ノズル10が異常ノズルであるか否かに応じた信号を出力するようにしてもよい。
また、以上の例では、信号出力部が、ノズル10からインクが吐出されたか否かに応じた信号を出力するものであったが、これには限られない。例えば、ノズル10にインクが吐出されないこと以外の異常が生じているか否かに応じた信号を出力する信号出力部を設け、信号出力部からの信号に基づいて、ノズル10異常ノズルであるか否かを判定してもよい。インクが吐出されないこと以外の異常とは、例えば、インクの吐出方向に異常があることなどである。
また、以上では、キャリッジとともに走査方向に移動しつつ複数のノズルからインクを吐出する、いわゆるシリアルヘッドを備えたプリンタに本発明を適用した例について説明したが、これには限られない。例えば、走査方向に記録用紙Pの全長にわたって延びたいわゆるラインヘッドを備えたプリンタに本発明を適用することも可能である。
また、以上では、ノズルからインクを吐出して記録用紙Pに記録を行うプリンタに本発明を適用した例について説明したが、これには限られない。Tシャツ、屋外広告用のシート、スマートフォン等の携帯端末のケース、段ボール、樹脂部材など、記録用紙以外の被記録媒体に画像を記録するプリンタにも適用され得る。また、インク以外の液体、例えば、液体状にした樹脂や金属を吐出する液体吐出装置にも適用され得る。
1 プリンタ
4 インクジェットヘッド
8 メンテナンスユニット
10 ノズル
70 時計部
72 吸引ポンプ
76 検出用電極
77 高電圧電源回路
78 判定回路
79 抵抗
80 制御装置
84 フラッシュメモリ
100 プリンタ
101 タイマー

Claims (11)

  1. 被吐出媒体へ液体を吐出する複数のノズルを有する液体吐出ヘッドと、
    前記ノズルが液体の吐出に異常のある異常ノズルであるか否かを確認するための検査用駆動を前記液体吐出ヘッドに行わせたときに、前記ノズルが前記異常ノズルであるか否かに応じた判定用信号を出力する信号出力部と、
    前記ノズルから液体を排出させる回復動作を行う回復手段と、
    制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記液体吐出ヘッドに前記複数のノズルから液体を吐出させる吐出動作を行うことを指示する吐出指示信号と、前記吐出動作のタイミングに関係なく受信される信号であって、前記ノズルが前記異常ノズルであるか否かを検査することを指示する検査指示信号と、を受信可能であり、
    前記吐出指示信号を受信したときに、前記液体吐出ヘッドに前記吐出動作を行わせ、
    前記検査指示信号を受信したときに、前記複数のノズルのうち少なくとも2つのノズルそれぞれについての前記検査用駆動を順に行う検査動作を前記液体吐出ヘッドに行わせ、
    前記吐出動作の途中に前記検査指示信号を受信したときに、
    前記液体吐出ヘッドに、前記吐出動作を中断させて前記検査動作を行わせ、
    前記検査動作の完了後に、前記液体吐出ヘッドに前記吐出動作を再開させ、
    さらに、
    前記検査動作の完了後に、前記検査動作時に前記信号出力部から出力された前記判定用信号が、異常ノズルが存在することを示している場合には、
    前記検査動作の完了後に、前記回復手段に前記回復動作を行わせてから、前記液体吐出ヘッドに前記吐出動作を再開させることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記制御装置は、
    前記吐出動作の途中に前記検査指示信号を受信したときに、
    前記吐出動作において、液体の吐出が完了していない被吐出媒体の数が所定数以上の場合には、前記液体吐出ヘッドに、前記吐出動作を中断させて前記検査動作を行わせ、
    前記吐出動作において、液体の吐出が完了していない被吐出媒体の数が所定数未満の場合には、前記液体吐出ヘッドに前記吐出動作を継続させ、前記吐出動作の完了後に前記液体吐出ヘッドに前記検査動作を行わせることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記制御装置は、
    前記吐出動作の途中に前記検査指示信号を受信し、且つ、前記吐出動作が複数の被吐出媒体に順に液体を吐出させるものである場合に、
    前記吐出動作における、ある被吐出媒体への液体の吐出の完了後、前記ある被吐出媒体の次の被吐出媒体への液体の吐出の前に、前記液体吐出ヘッドに、前記吐出動作を中断させて前記検査動作を行わせることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  4. 前記制御装置は、
    前記吐出動作の途中に前記検査指示信号を受信したときに、
    前記吐出動作中に待機期間が存在する場合には、
    前記待機期間に、前記液体吐出ヘッドに、前記吐出動作を中断させて前記検査動作を行わせることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  5. 被吐出媒体へ液体を吐出する複数のノズルを有する液体吐出ヘッドと、
    前記ノズルが液体の吐出に異常のある異常ノズルであるか否かを確認するための検査用駆動を前記液体吐出ヘッドに行わせたときに、前記ノズルが前記異常ノズルであるか否かに応じた判定用信号を出力する信号出力部と、
    前記ノズルから液体を排出させる回復動作を行う回復手段と、
    制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記液体吐出ヘッドに前記複数のノズルから液体を吐出させる吐出動作を行うことを指示する吐出指示信号と、前記吐出動作のタイミングに関係なく受信される信号であって、前記ノズルが前記異常ノズルであるか否かを検査することを指示する検査指示信号と、を受信可能であり、
    前記吐出指示信号を受信したときに、前記液体吐出ヘッドに前記吐出動作を行わせ、
    前記検査指示信号を受信したときに、前記複数のノズルのうち少なくとも2つのノズルそれぞれについての前記検査用駆動を順に行う検査動作を前記液体吐出ヘッドに行わせ、
    前記検査動作の途中に前記吐出指示信号を受信したときには、前記検査動作の完了後に、前記液体吐出ヘッドに前記吐出動作を行わせ、
    さらに、
    前記検査動作の完了後に、前記検査動作時に前記信号出力部から出力された前記判定用信号が、前記異常ノズルが存在することを示している場合には、
    前記検査動作の完了後に、前記回復手段に前記回復動作を行わせてから、前記液体吐出ヘッドに前記吐出動作を行わせることを特徴とする液体吐出装置。
  6. 前記制御装置は、
    前記検査動作の完了後に、前記検査動作時に前記信号出力部から出力された前記判定用信号が、前記異常ノズルが存在することを示している場合に、
    前記異常ノズルが存在すること以外の条件であって、前記検査動作時に前記信号出力部から出力された前記判定用信号に関する所定条件を満たす場合には、
    前記検査動作の完了後、前記回復手段に前記回復動作を行わせてから、前記液体吐出ヘッドに前記吐出動作を行わせ、
    前記所定条件を満たさない場合には、
    前記検査動作の完了後、前記回復手段に前記回復動作を行わせずに、前記液体吐出ヘッドに前記吐出動作を行わせ、
    前記吐出動作よりも後に、前記回復手段に前記回復動作を行わせることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の液体吐出装置。
  7. 前記吐出動作は、前記液体吐出ヘッドに前記複数のノズルから被吐出媒体に向けて液体を吐出することで被吐出媒体に画像を記録する動作であり、
    前記制御装置は、
    記録される画像の画質に関する複数種類の画質モードのうちいずれかのモードで選択的に前記液体吐出動作を行わせ、
    前記検査動作時に前記信号出力部から出力された前記判定用信号が、前記異常ノズルが存在することを示している場合に、
    前記異常ノズルが存在すること以外の条件であって、前記検査動作時に前記信号出力部から出力された前記判定用信号と前記画質モードとに関する所定条件を満たす場合には、
    前記検査動作の完了後、前記回復手段に前記回復動作を行わせてから、前記液体吐出ヘッドに前記吐出動作を行わせ、
    前記所定条件を満たさない場合には、
    前記検査動作の完了後、前記回復手段に前記回復動作を行わせずに、前記液体吐出ヘッドに前記吐出動作を行わせ、
    前記吐出動作よりも後に、前記回復手段に前記回復動作を行わせることを特徴とする請求項6に記載の液体吐出装置。
  8. 前記制御装置は、
    前記回復手段に前記回復動作を行わせずに、前記液体吐出ヘッドに前記吐出動作を行わせた場合には、次に前記吐出指示信号を受信したときに、前記回復手段に前記回復動作を行わせてから前記吐出動作を行わせることを特徴とする請求項6又は7に記載の液体吐出装置。
  9. 前記回復手段は、
    前記液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドに接続されるポンプと、を含み、
    前記回復動作は、
    前記液体吐出ヘッドに、前記ノズルから液体を排出させるフラッシングと、
    前記ポンプを駆動させて、前記複数のノズルから前記液体吐出ヘッド内の液体を排出させるパージと、を含み、
    前記制御装置は、
    前記検査動作時に前記信号出力部から出力された前記判定用信号が、前記異常ノズルが存在することを示しているときに、前記検査動作の完了後、前記液体吐出ヘッドに前記フラッシングを行わせてから前記吐出動作を行わせ、前記吐出動作の完了後に、前記ポンプに前記パージを行わせることを特徴とする請求項1~8のいずれかに記載の液体吐出装置。
  10. 時刻を示す時刻信号を出力する時計部、を備え、
    前記検査指示信号は、所定時刻になったことを示す前記時刻信号であることを特徴とする請求項1~9のいずれかに記載の液体吐出装置。
  11. 前記液体吐出装置において最後に所定動作が行われてからの経過時間を示す経過時間信号を出力するタイマー、を備え、
    前記検査指示信号は、前記経過時間が所定時間となったことを示す前記経過時間信号であることを特徴とする請求項1~10のいずれかに記載の液体吐出装置。
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