JP2022165494A - 液体吐出装置、及び、液体吐出装置における液体吐出ヘッドのメンテナンス方法 - Google Patents

液体吐出装置、及び、液体吐出装置における液体吐出ヘッドのメンテナンス方法 Download PDF

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Abstract

【課題】液体吐出ヘッドに供給される液体によらず、適切にメンテナンスを行う。【解決手段】インクカートリッジからインクジェットヘッドに供給されるインクに関する所定条件を満たす場合に第1メンテナンスモードに設定し、上記所定条件を満たさない場合に第2メンテナンスモードに設定する。第1、第2メンテナンスモードのいずれに設定されているときにも、所定時間が経過する毎に吸引パージを行わせることによって(S301,S302)、インクジェットヘッドのメンテナンスを行わせる。検査指示信号を受信したときに、第1メンテナンスモードに設定されているときには(S201:YES)、検査処理を実行し(S202)、異常ノズルが存在する場合には(S203:YES)、吸引パージを行わせる(S204)。第2メンテナンスモードに設定されているときには(S201:NO)、検査処理及びその結果に基づく吸引パージを行わせない。【選択図】図7

Description

本発明は、ノズルから液体を吐出する液体吐出装置、及び、液体吐出装置における液体吐出ヘッドのメンテナンス方法に関する。
ノズルから液滴を吐出する液体吐出装置の一例として、特許文献1には、ノズルからインクを吐出して記録を行うインクジェット式記録装置が記載されている。特許文献1に記載のインクジェット式記録装置では、印刷ヘッドがインクカートリッジから供給されたインクを吐出する。また、特許文献1に記載のインクジェット式記録装置では、発光部と受光部との間にノズルを位置させ、発光部から受光部にレーザ光を照射した状態で、印刷ヘッドを駆動させる。このとき、インクが吐出されるとレーザ光がインクのよって遮られるが、インクが吐出されないとレーザ光が遮られない。したがって、インクが吐出されたか否かによって、受光部で受光されるレーザ光の光量が変わる。このことを利用して、特許文献1では、受光部で受光されるレーザ光の光量が閾値以上であるか否かに基づいて、ドット抜けの検出を行う。そして、ドット抜けを検出したときにはクリーニングを行う。
特開2003-300313号公報
ここで、特許文献1のインクジェット式記録装置では、インクジェット式記録装置のメーカーが想定していないインクカートリッジが装着されることがある。インクジェット式記録装置のメーカーが想定していないインクカートリッジとは、例えば、インクジェット式記録装置のメーカー以外のメーカーが製造したインクカートリッジ、使用期限の切れたインクカートリッジ等である。このようなインクカートリッジでは、インクジェット式記録装置のメーカーが想定しているインクカートリッジとインクの性質が異なることがある。
一方で、特許文献1のインクジェット式記録装置では、吐出されたインクが、発光部から照射されたレーザ光をどの程度遮るかは、インクの性質によって変わる。そのため、インクが吐出された場合に受光部が受光するレーザ光量の光量が、インクの特性によって変わる。したがって、上記のような想定されないインクカートリッジが装着された場合、受光部が受光するレーザ光の光量が閾値以上であるか否かに基づいてドット抜けを検出したときに、ドット抜けを正確に検出することができない虞がある。誤ってドット抜けを検出した場合には、不必要にクリーニングが行われて、インクが無駄に消費されてしまう。
本発明の目的は、液体吐出ヘッドに供給される液体によらず、適切にメンテナンスを行うことが可能な液体吐出装置、及び、液体吐出ヘッドのメンテナンス方法を提供することである。
本発明の液体吐出装置は、ノズルを有する液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドと接続される液体タンクと、前記ノズルから液体を吐出させるための検査用駆動を前記液体吐出ヘッドに行わせたときに、前記ノズルからの液体の吐出状態に応じた信号を出力する信号出力部と、前記ノズルから液体を排出させる排出動作を行う排出手段と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記信号出力部から出力された信号に基づいて前記排出手段に前記排出動作を行わせる処理を含む第1メンテナンス処理、及び、前記第1メンテナンス処理とは異なる第2メンテナンス処理のうちいずれかの処理を選択的に実行することによって、前記液体吐出ヘッドのメンテナンスを行わせ、前記液体タンクから前記液体吐出ヘッドに供給される液体に関する所定条件を満たしているときには、前記第1メンテナンス処理を実行することによって前記液体吐出ヘッドのメンテナンスを行わせる第1メンテナンスモードに設定し、前記所定条件を満たさないときには、前記第2メンテナンス処理を実行することによって前記液体吐出ヘッドのメンテナンスを行わせる第2メンテナンスモードに設定する。
本発明の液体吐出装置における液体吐出ヘッドのメンテナンス方法は、ノズルを有する液体吐出ヘッドと、
前記液体吐出ヘッドと接続される液体タンクと、前記液体吐出ヘッドに前記ノズルから液体を吐出させるための検査用駆動を行わせたときに、前記ノズルからの液体の吐出状態に応じた信号を出力する信号出力部と、前記ノズルから液体を排出させる排出動作を行う排出手段と、を備えた液体吐出装置における液体吐出ヘッドのメンテナンス方法であって、前記液体タンクから前記液体吐出ヘッドに供給される液体に関する所定条件を満たしているときには、前記信号出力部から出力された信号に基づく前記排出手段による前記排出動作を含む第1メンテナンス動作によって、前記液体吐出ヘッドのメンテナンスを行い、前記所定条件を満たしていないときには、前記第1メンテナンス動作とは異なる第2メンテナンス動作によって、前記液体吐出ヘッドのメンテナンスを行う。
本発明では、液体タンクから液体吐出ヘッドに供給される液体に関する所定条件を満たしているときには、信号出力部から出力される信号に基づいて排出手段に排出させる処理を含む第1メンテナンス処理を実行して液体吐出ヘッドのメンテナンスを行わせる第1メンテナンスモードに設定する。これにより、異常ノズルを回復させることができる。
一方で、上記所定条件を満たしていないときには、信号出力部から出力される信号が、ノズルが液体の吐出に異常のある異常ノズルであるか否かを正確に示さないことがあり得る。そこで、本発明では、上記所定条件を満たしていない場合に、第1メンテナンス処理とは異なる第2メンテナンス処理によって液体吐出ヘッドのメンテナンスを行う第2メンテナンスモードに設定する。
本発明の実施形態に係るプリンタの概略構成図である。 図1のII-II線断面図である。 キャップ内に配置された検出用電極、及び、検出用電極と高電圧電源回路及び判定回路との接続関係を説明するための図である。 (a)はノズルからインクが吐出された場合の検出用電極の電圧の変化を示す図であり、(b)はノズルからインクが吐出されなかった場合の検出用電極の電圧の変化を示す図である。 プリンタの電気的構成を示すブロック図である。 カートリッジ装着部にインクカートリッジが装着されたときの制御部による処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は検査指示信号を受信したときの制御部による処理の流れを示すフローチャートであり、(b)はプリンタに電力が供給されている間、制御部が行う処理の流れを示すフローチャートである。 変形例1において検査指示信号を受信したときの制御部による処理の流れを示すフローチャートである。 変形例2において検査指示信号を受信したときの制御部による処理の流れを示すフローチャートである。 変形例3に係るプリンタの概略構成図である。 吐出検知装置を搬送方向の下流側から見た図である。
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。
<プリンタの全体構成>
図1に示すように、本実施形態に係るプリンタ1(本発明の「液体吐出装置」)は、キャリッジ2、サブタンク3、インクジェットヘッド4(本発明の「液体吐出ヘッド」)、プラテン5、搬送ローラ6,7、メンテナンスユニット8(本発明の「排出手段」)などを備えている。
キャリッジ2は、走査方向に延びた2本のガイドレール11,12に支持されている。キャリッジ2は、図示しないベルトなどを介してキャリッジモータ86(図5参照)に接続されており、キャリッジモータ86を駆動させると、キャリッジ2がガイドレール11,12に沿って走査方向に移動する。なお、以下では、図1に示すように、走査方向の右側及び左側を定義して説明を行う。
サブタンク3は、キャリッジ2に搭載されている。ここで、プリンタ1は、カートリッジホルダ13を備えている。カートリッジホルダ13は、走査方向に並んだ4つのカートリッジ装着部41(本発明の「タンク装着部」)を有する。各カートリッジ装着部41には、インクカートリッジ14(本発明の「液体タンク」)が取り外し可能に装着される。インクカートリッジ14には、走査方向の右側のカートリッジ装着部41に装着されるものから順に、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインク(本発明の「液体」)が貯留されている。
また、図2に示すように、カートリッジホルダ13は、各カートリッジ装着部41と接続された供給流路42を有する。4つのカートリッジ装着部41に対応する4つの供給流路42は、4本のチューブ15を介してサブタンク3に接続されている。
一方、インクカートリッジ14の内部には、インクを貯留するためのインク貯留室51が形成されている。また、インクカートリッジ14は、カートリッジ装着部41に装着された状態で搬送方向における上流側の端部の下端部に位置し、インク貯留室51と接続されたインク供給部52を有する。インク供給部52には、図示しないバルブが設けられている。インクカートリッジ14がカートリッジ装着部41に装着されていない状態では、上記バルブが閉じており、インク貯留室51内のインクがインク供給部52から漏れ出さないようになっている。インクカートリッジ14をカートリッジ装着部41に装着すると、インク供給部52が供給流路42と接続される。このとき上記バルブが開き、インク貯留室51に貯留されたインクが、インク供給部52を介して供給流路42に流れ込む。これにより、4つのインクカートリッジ14に貯留された上記4色のインクが、4本のチューブ15を介してサブタンク3に供給される。
また、インクカートリッジ14には、カートリッジ装着部41に装着された状態で上面となる表面14aに基板53(本発明の「情報保持部」)が取り付けられている。基板53には、インクカートリッジ14に関する情報が記憶されている。本実施形態では、インクカートリッジ14に関する情報が、インクカートリッジ14の認証のための情報、及び、インクカートリッジ14の製造年月日の情報を含む。また、これに対応して、カートリッジ装着部41の天井面41aには接点部43が設けられている。接点部43は、後述する制御部80に接続されている。インクカートリッジ14がカートリッジ装着部41に装着されると、基板53が接点部43と接続される。これにより、基板53に記憶されているインクカートリッジ14に関する情報を、制御部80に送ることができる。
インクジェットヘッド4は、キャリッジ2に搭載され、サブタンク3の下端部に接続されている。インクジェットヘッド4には、サブタンク3から上記4色のインクが供給される。なお、本実施形態では、供給流路42、チューブ15及びサブタンク3内の流路が、インクカートリッジ14とインクジェットヘッド4とを接続する本発明の「接続流路」に相当する。
また、インクジェットヘッド4は、その下面であるノズル面4aに形成された複数のノズル10からインクを吐出する。より詳細に説明すると、複数のノズル10は、走査方向と直交する搬送方向に配列されることによってノズル列9を形成しており、ノズル面4aにおいて、4列のノズル列9が走査方向に並んでいる。複数のノズル10からは、走査方向の右側のノズル列9を構成するものから、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインクが吐出される。
プラテン5は、インクジェットヘッド4の下方に配置され、複数のノズル10と対向している。プラテン5は、走査方向に記録用紙P(本発明の「被吐出媒体」)の全長にわたって延び、記録用紙Pを下方から支持する。搬送ローラ6は、インクジェットヘッド4及びプラテン5よりも搬送方向の上流側に配置されている。搬送ローラ7は、インクジェットヘッド4及びプラテン5よりも搬送方向の下流側に配置されている。搬送ローラ6,7は、図示しないギヤなどを介して搬送モータ87(図5参照)に接続されている。搬送モータ87を駆動させると、搬送ローラ6,7が回転し、記録用紙Pが搬送方向に搬送される。
メンテナンスユニット8は、キャップ71と、吸引ポンプ72と、廃液タンク73とを備えている。キャップ71は、プラテン5よりも走査方向の右側に配置されている。そして、キャリッジ2を、プラテン5よりも走査方向の右側のメンテナンス位置に位置させると、複数のノズル10がキャップ71と対向する。
また、キャップ71は、キャップ昇降機構88(図5参照)によって昇降可能となっている。そして、キャリッジ2を上記メンテナンス位置に位置させることによって複数のノズル10とキャップ71とを対向させた状態で、キャップ昇降機構88によりキャップ71を上昇させると、キャップ71の上端部がノズル面4aに密着し、複数のノズル10がキャップ71に覆われる。なお、キャップ71はノズル面4aに密着することで複数のノズル10を覆うものであることには限られない。キャップ71は、例えば、インクジェットヘッド4のノズル面4aの周囲に配置される図示しないフレーム等に密着することで、複数のノズル10を覆うものであってもよい。
吸引ポンプ72はチューブポンプなどであり、キャップ71及び廃液タンク73と接続されている。そして、メンテナンスユニット8では、上述したように複数のノズル10がキャップ71によって覆われた状態で吸引ポンプ72を駆動させると、複数のノズル10からインクジェットヘッド4内のインクを排出させる、いわゆる吸引パージを行うことができる。吸引パージによって排出されたインクは廃液タンク73に貯留される。
なお、ここでは、便宜上、キャップ71が全てのノズル10をまとめて覆い、吸引パージにおいて、全てのノズル10からインクジェットヘッド4内のインクを排出させるものとして説明を行ったが、これには限られない。例えば、キャップ71が、ブラックインクを吐出する最も右側のノズル列9を構成する複数のノズル10を覆う部分と、カラーインク(イエロー、シアン、マゼンタのインク)を吐出する左側3列のノズル列9を構成する複数のノズル10を覆う部分とを別々に備えており、吸引パージにおいて、インクジェットヘッド4内のブラックインク及びカラーインクのいずれかを選択的に排出させることができるようになっていてもよい。あるいは、例えば、キャップ71が、ノズル列9毎に個別に設けられ、吸引パージにおいて、ノズル列9毎に個別に、ノズル10からインクを排出させることができるようになっていてもよい。
また、図3に示すように、キャップ71内には、矩形の平面形状を有する検出用電極76が配置されている。検出用電極76は、抵抗79を介して高電圧電源回路77に接続されている。そして、検出用電極76には、後述する判定用駆動の際に、高電圧電源回路77により所定の正の電圧(例えば600V程度)が印加される。一方で、インクジェットヘッド4は、グランド電位に保持されている。これにより、インクジェットヘッド4と検出用電極76との間に所定の電位差が生じる。検出用電極76には、判定回路78が接続されている。判定回路78は、検出用電極76から出力された信号の電圧と、閾値Vtとを比較し、その結果に応じた信号を出力する。
より詳細に説明すると、インクジェットヘッド4と、検出用電極76との間には電位差が生じているため、ノズル10から吐出されたインクは帯電している。キャリッジ2を上記メンテンナンス位置に位置させた状態で、ノズル10から検出用電極76に向けてインクを吐出させると、図4(a)に示すように、帯電したインクが検出用電極76に近づき、検出用電極76にインクが着弾するまで、検出用電極76の電圧が、インクジェットヘッド4が駆動されていないときの電圧Vaから低下し、電圧Vaよりも低い電圧Vbに達する。そして、帯電したインクが検出用電極76に着弾した後、検出用電極76の電圧が徐々に上昇して電圧Vaに戻る。すなわち、インクジェットヘッド4の駆動期間Tdにおいて、検出用電極76の電圧が変化する。
一方で、ノズル10からインクが吐出されていない場合には、図4(b)に示すように、インクジェットヘッド4の駆動期間Tdにおいて、検出用電極76の電圧は、電圧Vaからほとんど変化しない。そこで、判定回路78は、これらを区別するために閾値Vt(Vb<Vt<Va)が設定されている。そして、判定回路78は、インクジェットヘッド4の駆動期間Tdにおいて、検出用電極76から出力される電圧信号の最小の電圧が閾値Vtよりも低いか否かに応じた信号を出力する。なお、本実施形態では、検出用電極76と、高電圧電源回路77と抵抗79と判定回路78とを合わせたものが、本発明の「信号出力部」に相当する。そして、この信号出力部は、ノズル10からのインクの吐出状態に応じた信号を出力する。
また、ここでは、高電圧電源回路77により、検出用電極76に正の電圧が印加与されているが、高電圧電源回路77により、検出用電極76に負の電圧(例えば-600V程度)が印加されていてもよい。この場合には、上述したのとは逆に、キャリッジ2を上記メンテンナンス位置に位置させた状態で、ノズル10から検出用電極76に向けてインクを吐出させると、帯電したインクが検出用電極76に近づき、検出用電極76にインクが着弾するまで、検出用電極76の電圧が電圧Vaから上昇し、検出用電極76にインクが着弾した後、検出用電極76の電圧が徐々に低下して電圧Vaに戻る。
<プリンタの電気的構成>
次に、プリンタ1の電気的構成について説明する。図5に示すように、プリンタ1は、制御部80を備えている。制御部80は、CPU(Central Processing Unit)81、ROM(Read Only Memory)82、RAM(Random Access Memory)83、フラッシュメモリ84、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)85などからなる。制御部80は、キャリッジモータ86、インクジェットヘッド4、搬送モータ87、キャップ昇降機構88、吸引ポンプ72、高電圧電源回路77等の動作を制御する。また、制御部80は、基板53からインクカートリッジ14に関する情報を受信し、判定回路78から検査用駆動時のノズル10からのインクの吐出状態に応じた信号を受信する。
なお、制御部80は、CPU81のみが各種処理を行うものであってもよいし、ASIC85のみが各種処理を行うものであってもよいし、CPU81とASIC85とが協働して各種処理を行うものであってもよい。また、制御部80は、1つのCPU81が単独で処理を行うものであってもよいし、複数のCPU81が処理を分担して行うものであってもよい。また、制御部80は、1つのASIC85が単独で処理を行うものであってもよいし、複数のASIC85が処理を分担して行うものであってもよい。
<メンテナンスモード設定のための処理>
次に、本実施形態において、制御部80がメンテナンスモードを設定するために行う処理について説明する。本実施形態では、プリンタ1において、インクジェットヘッド4のメンテナンスを行うためのメンテナンスモードを、第1メンテナンスモード及び第2メンテナンスモードのいずれかに選択的に設定することができるようになっている。そして、制御部80が、図6のフローに沿って処理を行うことにより、第1メンテナンスモードと第2メンテナンスモードとを切り換える。図6のフローは、例えば、プリンタ1において最初にカートリッジ装着部41にインクカートリッジ14が装着されたときに開始される。なお、第1メンテナンスモード及び第2メンテナンスモードに設定されているときのインクジェットヘッド4のメンテナンスのための動作については後程説明する。
図6のフローについて詳細に説明すると、制御部80は、まず、認証処理を実行する(S101)。認証処理では、制御部80は、カートリッジ装着部41に装着されたインクカートリッジ14の基板53から受信した認証情報に基づいて、インクカートリッジ14が、認証されたインクカートリッジであるか否かを判定する。例えば、認証情報が、プリンタ1のメーカー等が指定したインクカートリッジであることを示している場合に、認証されたインクカートリッジであると判定する。認証情報が、上記指定したインクカートリッジでないことを示している場合に、認証されたインクカートリッジでないと判定する。
次に、制御部80は、カートリッジ装着部41に装着されたインクカートリッジ14に貯留された色のインクが、記録用紙Pへの記録、吸引パージなどによって所定量のインクが排出されるまで待機する(S102:NO)。ここで、所定量とは、供給流路42、チューブ15、サブタンク3内の流路の容積、すなわち、カートリッジ装着部41とインクジェットヘッド4とを接続する流路の容積に応じた量である。また、S102では、例えば、カートリッジ装着部41にインクカートリッジ14が装着されてからのノズル10からのインクの吐出回数、吸引パージの回数などに基づいてインクの排出量を推定して上記判定を行う。
そして、上記所定量のインクが排出されたときに(S102:YES)、制御部80は、全色のインクカートリッジ14が認証されたインクカートリッジであり(S103:YES)、且つ、全色のインクカートリッジ14について、インクカートリッジ14の製造年月日から所定期間内(例えば1年以内)である場合には(S104:YES)、第1メンテナンスモードに設定する(S105)。ここで、第1メンテナンスモードに設定するというのは、例えば、第1メンテナンスモードでインクジェットヘッド4のメンテナンスを行うことを示す情報をフラッシュメモリ84に記憶させることである。これにより、現在第1メンテナンスモードに設定されている場合には、第1メンテナンスモードに設定された状態が維持され、現在第2メンテナンスモードに設定されている場合には、第2メンテナンスモードから第1メンテナンスモードに切り換えられる。なお、本実施形態では、インクカートリッジ14が認証されたインクカートリッジであり、且つ、インクカートリッジ14が製造年月日から所定期間内である、という条件が、本発明の「所定条件」に相当する。
一方、制御部80は、いずれかのインクカートリッジ14が認証されたインクカートリッジでない場合(S103:NO)、及び、いずれかのインクカートリッジ14が、製造年月日から所定期間を過ぎている場合には(S104:NO)、第2メンテナンスモードに設定する(S106)。ここで、第2メンテナンスモードに設定するというのは、例えば、第2メンテナンスモードでインクジェットヘッド4のメンテナンスを行うことを示す情報をフラッシュメモリ84に記憶させることである。これにより、現在第1メンテナンスモードに設定されている場合には、第1メンテナンスモードから第2メンテナンスモードに切り換えられ、現在第2メンテナンスモードに設定されている場合には、第2ンテナンスモードに設定された状態が維持される。
S105で第1メンテナンスモードに設定した後、制御部80は、いずれのカートリッジ装着部41に装着されているインクカートリッジ14も交換されておらず(S107:NO)、且つ、全てのインクカートリッジ14について製造年月日から所定期間が過ぎていない間は(S108:NO)、待機しており、第1メンテナンスモードに設定された状態が維持される。
いずれかのカートリッジ装着部41に装着されたインクカートリッジ14が交換されたときには(S107:YES)、S101に戻る。いずれかのインクカートリッジ14について製造年月日から所定期間が過ぎたときには(S108:YES)、S106に進んで第2メンテナンスモードに設定する。
S106で第2メンテナンスモードに設定した後、制御部80は、いずれのカートリッジ装着部41に装着されているインクカートリッジ14も交換されていない間は待機しており(S109:NO)、第2メンテナンスモードに設定された状態が維持される。そして、いずれかのカートリッジ装着部41に装着されたインクカートリッジ14が交換されたときに(S109:YES)、S101に戻る。
<検査指示信号の受信時の処理>
次に、ノズル10が異常ノズルであるか否かを検査することを指示する検査指示信号を受信したときの制御部80による処理の流れについて説明する。検査指示信号を受信したときに、制御部80は、図7(a)のフローに沿って処理を行う。例えば、プリンタ1が図示しない時計部を有しており、所定時刻となる毎に異常ノズルであるか否かの検査を行うように設定されている場合に、制御部80は、時計部から所定時刻となったときに検査指示信号を受信する。あるいは、例えば、ユーザがプリンタ1の図示しない操作部や、プリンタ1に接続された図示しないPC等を操作して検査指示信号の入力を行ったときに制御部80が検査指示信号を受信する。
図7(a)のフローについて説明すると、第1メンテナンスモードに設定されている場合には(S201:YES)、制御部80は、検査処理を実行する(S202)。検査処理では、制御部80は、インクジェットヘッド4の複数のノズル10の各々について順に、インクジェットヘッド4にノズル10からインクを吐出させるための検査用駆動を行わせる。そして、このときに判定回路78から出力される信号に基づいて、ノズル10が異常ノズルであるか否かの情報をフラッシュメモリ84に記憶させる。
続いて、検査処理においてフラッシュメモリ84に記憶された情報に基づいて、インクジェットヘッド4の複数のノズル10の中に異常ノズルが存在するか否かを判定する(S203)。異常ノズルが存在しない場合には(S203:NO)そのまま処理を終了する。異常ノズルが存在する場合には(S203:YES)、制御部80は、パージ処理を実行してから(S204)、処理を実行する。パージ処理では、制御部80は、吸引ポンプ等を制御して吸引パージを行わせる。
一方、第1メンテナンスモードに設定されていない、すなわち、第2メンテナスモードに設定されている場合には(S201:NO)、その後、何も処理をせず、そのまま処理を終了する。このとき、異常ノズルであるか否かの検査を行わないことを報知するための報知信号を出力させてから処理を終了してもよい。報知信号は、例えば、プリンタ1の図示しない表示部、プリンタ1に接続された図示しないPCなどにメッセージを表示させるための信号である。
<定期的なパージのための処理>
次に、定期的に吸引パージを行わせるための制御部80による処理について説明する。プリンタ1では、制御部80が図7(b)のフローに沿って処理を行うことにより、定期的に吸引パージを行わせている。図7(b)のフローは、プリンタ1のコンセントが挿される等、プリンタ1への電力供給が開始されたときに開始され、プリンタ1に電力が供給されている間、継続する。
図7(b)のフローについて詳細に説明すると、前回の吸引パージから所定時間が経過していない場合には待機し(S301:NO)、前回の吸引パージから所定時間が経過したときに(S301:YES)、パージ処理を実行し(S302)、S301に戻る。S302のパージ処理でも、制御部80は、吸引ポンプ72等を制御して吸引パージを行わせる。これにより、本実施形態では、所定時間が経過する毎に吸引パージが行われる。
そして、本実施形態では、制御部80が図7(a)、(b)のフローに沿って処理を行うことにより、第1メンテナンスモードに設定されているときには、異常ノズルが存在するとき、及び、前回の吸引パージから所定時間が経過したときに、吸引パージが行われることによって、インクジェットヘッド4のメンテナンスが行われる。
一方、第2メンテナンスモードに設定されているときには、検査処理、及び、検査処理の結果に基づく吸引パージが行われず、前回の吸引パージから所定時間が経過したときに、吸引パージが行われることによって、インクジェットヘッド4のメンテナンスが行われる。
なお、本実施形態では、S202~S204の処理が本発明の「信号出力部から出力された信号に基づいて排出手段に排出動作を行わせる処理」に相当し、この処理とS301,S302の処理とを合わせたものが、本発明の「第1メンテナンス処理」に相当する。また、本実施形態では、S301,S302の処理が本発明の「第2メンテナンス処理」に相当する。また、本実施形態では、前回の吸引パージから所定時間が経過したという条件が、本発明の「信号出力部から出力される信号に関する条件とは異なる条件」に相当する。
<効果>
プリンタ1のメーカー等が指定するインクカートリッジであるか否かによって、インクカートリッジ14内のインクの性質が異なることがある。また、インクカートリッジ14内のインクは、経年によってその性質が変化することがある。すなわち、上記所定条件を満たすか否かによって、インクカートリッジ14からインクジェットヘッド4に供給されるインクの性質が異なることがある。一方、インクカートリッジ14からインクジェットヘッド4に供給されるインクが想定されたものでない場合、検査用駆動を行わせたときの検出用電極76における電圧の変化の仕方が変わり、判定回路78から出力される信号が異常ノズルであるか否かを正確に示さないことがある。
そこで、本実施形態では、上記所定条件を満たしているときには、判定回路78から出力される信号に基づいて異常ノズルが存在するか否かを判定し、異常ノズルが存在する場合に、パージ処理を含む第1メンテナンス処理を実行してインクジェットヘッドのメンテナンスを行わせる第1メンテナンスモードに設定する。これにより、異常ノズルを回復させることができる。なお、上記所定条件を満たしているときには、所定期間が経過する毎にパージ処理を実行することによってもインクジェットヘッド4のメンテナンスを行う。
一方で、上記所定条件を満たしていないときには、検査処理の結果(判定回路78から出力された信号)に基づくパージ処理は実行せず、所定期間が経過する毎にパージ処理を実行することによってインクジェットヘッド4のメンテナンスを行う第2メンテナンスモードに設定する。これにより、異常ノズルであるか否かについての誤った判定結果に基づいて、不必要に吸引パージが行われないようにすることができる。
すなわち、本実施形態では、上記所定条件を満たすか否かに基づいて、第1メンテナンスモードと第2メンテナンスモードとを切り換えることにより、インクカートリッジ14からインクジェットヘッド4に供給されるインクに応じて適切に、インクジェットヘッド4のメンテナンスを行わせることができる。
また、本実施形態では、インクカートリッジ14がカートリッジ装着部41に取り外し可能に装着され、インクカートリッジ14が自身に関する情報を記憶する基板53を有している。そして、基板53に記憶されたインクカートリッジ14に関する情報に基づいて、上記所定条件を満たすか否かを判定することができる。
また、本実施形態では、カートリッジ装着部41にインクカートリッジ14が装着されたときには、直ちにインクカートリッジ14内のインクがインクジェットヘッド4に供給されるわけではなく、カートリッジ装着部41とインクジェットヘッド4との間の流路(供給流路42、チューブ15、サブタンク3等)内のインクがインクジェットヘッド4に供給された後に、インクカートリッジ14内のインクがインクジェットヘッド4に供給され始める。
そこで、本実施形態では、上記所定条件を満たしている場合に、カートリッジ装着部41にインクカートリッジ14が装着された後、カートリッジ装着部41とインクジェットヘッド4との間の流路の容積に応じた量のインクが排出されてから、第1メンテナンスモードに設定する。また、上記所定条件を満たしていない場合に、カートリッジ装着部41にインクカートリッジ14が装着された後、カートリッジ装着部41とインクジェットヘッド4との間の流路の容積に応じた量のインクが排出されてから、第2メンテナンスモードに設定する。これにより、インクカートリッジ14内のインクがインクジェットヘッド4に供給され始めてから、上記所定条件を満たしているか否かに応じて、第1又は第2メンテナンスモードに設定することができる。
また、本実施形態では、ノズル10から検出用電極76に向けてインクを吐出させるための検査用駆動を行わせたときの検出用電極76の電圧の変化に応じて判定回路78から出力される信号に基づいて、異常ノズルであるか否かを判定している。一方、検出用電極76に向けてインクを吐出させたときの検出用電極76の電圧の変化は、ノズル10から吐出されるインクの性質によって変わる。したがって、上記のようにして異常ノズルであるか否かを判定するプリンタ1において、上記所定条件を満たしているときに第1メンテナンスモードに設定し、上記所定条件を満たしていないときに第2メンテナンスモードに設定する意義は大きい。
<変形例>
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態には限られず、特許請求の範囲に記載の限りにおいて様々な変更が可能である。
第2メンテナンスモードに設定されているときのインクジェットヘッド4のメンテナンスのための動作は、上述の実施形態のものには限られない。
変形例1では、制御部80が、検査指示信号を受信したときに、図8のフローに沿って処理を行う。より詳細に説明すると、検査指示信号を受信したときに、第1メンテナンスモードに設定されているときには(S401:YES)、制御部80は、S202と同様の検査処理を実行し(S402)、異常ノズルが存在しない場合には(S403:NO)、そのまま処理を終了する。異常ノズルが存在する場合には(S403:YES)、制御部80は、検査処理によってフラッシュメモリ84に記憶された異常ノズルであるか否かの情報から得られる異常ノズルの数を、Ktとしてフラッシュメモリ84に記憶させる(S404)。ここで、フラッシュメモリ84に過去の検査処理の結果に基づく異常ノズルの数Ktの情報が記憶されている場合には、S404において、フラッシュメモリ84に記憶されている異常ノズルの数Ktの情報を更新する。その後、制御部80は、パージ処理を実行してから(S405)、処理を終了する。
一方、第2メンテナンスモードに設定されている場合には(S401:NO)、制御部80は、続いて、フラッシュメモリ84に、検査処理を行うことを停止することを示す検査停止フラグが記憶されているか否かを判定する(S406)。フラッシュメモリ84に検査停止フラグが記憶されている場合には(S406:YES)、そのまま処理を終了する。
フラッシュメモリ84に検査停止フラグが記憶されていない場合には(S406:NO)、制御部80は、検査処理を実行する(S407)。そして、異常ノズルが存在しない場合には(S408:NO)、そのまま処理を終了する。異常ノズルが存在する場合には(S408:YES)、検査処理の結果から得られる異常ノズルの数Kが、Ktに所定個数Ksを加えた[Kt+Ks]未満であるか否かを判定する(S409)。
異常ノズルの数Kが[Kt+Ks]未満の場合には(S409:YES)、制御部80は、S404,S405の処理を実行する。ただし、このときには、S404において、S407の検査処理の結果から得られる異常ノズルの数をKtとしてフラッシュメモリ84に記憶させる。異常ノズルの数Kが、[Kt+Ks]以上の場合には(S409:NO)、制御部80は、検査停止フラグをフラッシュメモリ84に記憶させ(S410)、処理を終了する。
これにより、変形例1では、第1メンテナンスモードに設定されているときには、上述の実施形態と同様、異常ノズルが存在するとき、及び、前回の吸引パージから所定時間が経過したときに、吸引パージが行われて、インクジェットヘッド4のメンテナンスが行われる。
また、変形例1では、第2メンテナンスモードに設定されており、且つ、異常ノズルの数Kが[Kt+Ks]未満のときに、第1メンテナンスモードに設定されているときと同様、異常ノズルが存在するとき、及び、前回の吸引パージから所定時間が経過したときに、吸引パージが行われて、インクジェットヘッド4のメンテナンスが行われる。
一方、変形例1では、第2メンテナンスモードに設定されており、且つ、異常ノズルの数Kが[Kt+Ks]以上のときに、検査処理、及び、検査処理の結果に基づく吸引パージが行われず、前回の吸引パージから所定時間が経過したときに、吸引パージが行われて、インクジェットヘッド4のメンテナンスが行われる。
上述したように、上記所定条件を満たさない場合には、検査用駆動を行わせたときに判定回路78から出力される信号が、異常ノズルであるか否かを正確に示さないことがあり得る。そして、異常ノズルでないノズル10を誤って異常ノズルであると判定した場合には、不必要に吸引パージが行われることになり、無駄にインクを排出させてしまう。
そこで、変形例1では、第1メンテナンスモードに設定されている状態で検査用駆動を行わせたときに、異常ノズルの数Ktを記憶させておく。そして、第2メンテナンスモードに設定されている状態で検査用駆動を行わせたときに、異常ノズルの数Kが、記憶された異常ノズルの数Ktに所定個数Ksを加えた[Kt+Ks]未満の場合には、異常ノズルであるか否かが正確に判定されている可能性が高いため、判定回路78からの信号に基づいて、吸引パージを行わせる。これにより、第2メンテナンスモードに設定されている状態でも、異常ノズルであるか否かを正確に判定できているときには、判定回路78からの信号に基づいて適切に吸引パージを行わせて異常ノズルを回復させることができる。
一方、第2メンテナンスモードに設定されている状態で検査用駆動を行わせたときに、異常ノズルの数Kが、記憶された異常ノズルの数Ktに所定個数Ksを加えた[Kt+Ks]以上の場合には、異常ノズルでないノズル10を誤って異常ノズルであると判定している可能性が高いため、これ以降、検査処理の結果(判定回路78からの信号)に基づく吸引パージを行わせず、前回の吸引パージから所定期間が経過したときに(判定回路78からの信号に関する条件とは異なる条件に基づいて)吸引パージを行わせる。これにより、不必要な吸引パージや、異常ノズルであるか否かを正確に判定できない検査用駆動によってインクが無駄に消費されてしまうのを抑えることができる。
変形例2では、メンテナンスユニット8が、吸引パージとして、標準パージ(本発明の「第1排出動作」)と強パージ(本発明の「第2排出動作」)のいずれかを選択的に行うことができる。強パージは標準パージよりもインクの排出量が多い。例えば、強パージは、標準パージよりも吸引ポンプ72の駆動時間が長い。あるいは、例えば、強パージは、標準パージよりも吸引ポンプ72の回転速度が速い。あるいは、例えば、強パージは、標準パージよりも吸引ポンプ72の駆動時間が長く、且つ、吸引ポンプ72の回転速度が速い。
そして、変形例2では、制御部80が、検査指示信号を受信したときに、図9のフローに沿って処理を行う。より詳細に説明すると、検査指示信号を受信したときに、制御部80は、検査処理を実行する(S501)。そして、異常ノズルが存在しない場合には(S502:NO)、そのまま処理を終了する。
異常ノズルが存在し(S502:YES)、且つ、第1メンテナンスモードに設定されているときには(S503:YES)、制御部80は、異常ノズルの数をKtとしてフラッシュメモリ84に記憶させ(S504)、通常パージ処理を実行してから(S505)、処理を終了する。通常パージ処理では、制御部80は、吸引ポンプ72等を制御して通常パージを行わせる。
異常ノズルが存在し(S502:YES)、且つ、第2メンテナンスモードに設定されているときには(S503:NO)、制御部80は、異常ノズルの数Kと、フラッシュメモリ84に記憶されているKtとの差の絶対値|K-Kt|が閾値Kr未満であるか否かを判定する(S506)。絶対値|K-Kt|が閾値Kr未満である場合には(S506:YES)、制御部80は、S504,S505の処理を実行する。絶対値|K-Kt|が閾値Kr以上である場合には(S506:NO)、制御部80は、強パージ処理を実行してから(S507)、処理を終了する。強パージ処理では、制御部80が、吸引ポンプ72等を制御して、強パージを行わせる。
これにより、変形例2では、第1メンテナンスモードに設定されており、且つ、異常ノズルが存在するときには、通常パージが行われることによってインクジェットヘッド4のメンテナンスが行われる。
また、変形例2では、第2メンテナンスモードに設定されており、異常ノズルが存在するときには、絶対値|K-Kt|が閾値Kr未満の場合に、通常パージが行われて、インクジェットヘッド4のメンテナンスが行われ、絶対値|K-Kt|が閾値Kr以上の場合に、強パージが行われることによってインクジェットヘッド4のメンテナンスが行われる。
上述したように、上記所定条件を満たさない場合には、検査用駆動を行わせたときに判定回路78から出力される信号が、異常ノズルであるか否かを正確に示さないことがあり得る。この場合、上記所定条件を満たしている場合とインクの性質が大きく異なっており、異常ノズルが存在しているときに、第1メンテナンスモードに設定されているときと同様の通常パージを行っても異常ノズルを回復させることができない虞がある。
そこで、変形例2では、第1メンテナンスモードに設定されている状態で検査用駆動を行わせたときに、異常ノズルの数Ktを記憶させておく。そして、第2メンテナンスモードに設定されている状態で検査用駆動を行わせたときに、異常ノズルの数Kと、記憶された異常ノズルの数Ktとの差の絶対値|K-Kt|が閾値Kr未満の場合には、異常ノズルであるか否かが正確に判定されており、第1メンテナンスモードに設定されているときとインクの性質に大きな差がない可能性が高いため、判定回路78からの信号に基づいて、通常パージを行わせる。これにより、第2メンテナンスモードに設定されている状態でも、異常ノズルであるか否かを正確に判定できているときには、判定回路78からの信号に基づいて適切に吸引パージを行わせて異常ノズルを回復させることができる。
一方、異常ノズルの数Kと、記憶された異常ノズルの数Ktとの差の絶対値|K-Kt|が閾値Kr以上の場合には、異常ノズルであるか否かを正確に判定できておらず、第1メンテナンスモードに設定されているときとインクの性質に大きな差がある可能性が高いため、通常パージよりもインクの排出量の多い強パージを行わせる。これにより、異常ノズルを確実に回復させることができる。
また、変形例1では、第2メンテナンスモードで実行された検査処理の結果から得られる異常ノズルの数Kが[Kt+Ks]未満の場合に、この異常ノズルの数をKtとしてフラッシュメモリ84に記憶させる。また、変形例2では、第2メンテナンスモードで絶対値|K-Kt|が閾値Kr未満の場合に、この異常ノズルの数をKtとしてフラッシュメモリ84に記憶させる。しかしながら、これには限られない。変形例1、2において、第1メンテナンスモードで実行された検査処理の結果から得られる以上ノズルの数のみをKtとしてフラッシュメモリ84に記憶させるようにしてもよい。
また、第2メンテナンスモードで、検査処理の結果に基づく吸引パージを行わせないようにしているときに、定期的に吸引パージを行わせることによってインクジェットヘッド4のメンテナンスを行わせることにも限られない。第2メンテナンスモードで、検査処理の結果に基づく吸引パージを行わせないようにしているときに、検査処理の結果に関する条件、及び、前回の吸引パージから所定時間が経過したという条件以外の条件(本発明の「信号出力部から出力される信号に関する条件とは異なる条件」)を満たしたときに吸引パージを行わせることによってインクジェットヘッドのメンテナンスを行わせてもよい。
また、上述の実施形態では、全色のインクカートリッジ14が上記所定条件を満たすか否かに基づいて、第1メンテナンスモードと第2メンテナンスモードとを切り換えたが、これには限られない。
例えば、上述したように、吸引パージにおいて、インクジェットヘッド4内のブラックインク及びカラーインクのいずれかを選択的に排出させることができるように構成し、ブラックのインク及びカラーのインクについて個別に、所定条件を満たすか否かに基づいて、第1メンテナンスモードと第2メンテナンスモードと切り換えてもよい。すなわち、ブラックのインクについては、ブラックのインクカートリッジ14が、上記所定条件を満たす場合に第1メンテナンスモードに設定し、上記所定条件を満たさないときに、第2メンテナンスモードに設定してもよい。また、カラーのインクについては、カラー3色全てのインクカートリッジ14が、上記所定条件を満たす場合に第1メンテナンスモードに設定し、いずれのカラーのインクカートリッジ14が、上記所定条件を満たさないときに、第2メンテナンスモードに設定してもよい。
あるいは、例えば、上述したように、吸引パージにおいて、ノズル列9毎に個別に、ノズル10からインクを排出させることができるように構成し、4色のインクの各々について個別に、所定条件を満たすか否かに基づいて、第1メンテナンスモードと第2メンテナンスモードと切り換えてもよい。すなわち、各色のインクについて、その色のインクカートリッジ14が、上記所定条件を満たす場合に第1メンテナンスモードに設定し、上記所定条件を満たさないときに、第2メンテナンスモードに設定してもよい。
また、上述の実施形態では、インクカートリッジ14がカートリッジ装着部41に装着され、このインクカートリッジ14が認証されたものである場合に、インクカートリッジ14の装着後、所定量のインクが消費されてから第1メンテナンスモードに設定する。また、インクカートリッジ14がカートリッジ装着部41に装着され、このインクカートリッジ14が認証されたものでない場合に、インクカートリッジ14の装着後、所定量のインクが消費されてから第2メンテナンスモードに設定する。しかしながら、これには限られない。
例えば、インクカートリッジ14がカートリッジ装着部41に装着され、このインクカートリッジ14が認証されたものである場合に、直ちに第1メンテナンスモードに設定してもよい。同様に、インクカートリッジ14がカートリッジ装着部41に装着され、このインクカートリッジ14が認証されたものでない場合に、直ちに第2メンテナンスモードに設定してもよい。
また、上述の実施形態では、インクカートリッジ14が基板53を有し、基板53に、インクカートリッジ14に関する情報が記憶されていたが、これには限られない。例えば、インクカートリッジ14の表面に、2次元コード(本発明の「情報保持部」)が印刷されたラベルが貼付されており、この2次元コードが示す情報が、インクカートリッジ14に関する情報であってもよい。この場合には、カートリッジ装着部41に2次元コードを読み取るための読取装置を設けて2次元コードからインクカートリッジ14に関する情報取を得する。
また、上述の実施形態では、第1メンテナンスモードと第2メンテナンスモードとを切り換える所定条件を、インクカートリッジ14が認証されたインクカートリッジであるという条件と、インクカートリッジ14の製造年月日から所定期間内であるという条件とを含むものとしたが、これには限られない。所定条件は、これらの2つの条件のうち一方のみであってもよい。あるいは、所定条件は、これら2つの条件のうち少なくとも一方に加えて、これらとは別のインクカートリッジ14からインクジェットヘッド4に供給されるインクに関する条件を含んでいてもよい。あるいは、所定条件は、これら2つの条件以外の、インクカートリッジ14からインクジェットヘッド4に供給されるインクに関する別の条件のみを含んでいてもよい。
また、上述の実施形態では、インクカートリッジ14がカートリッジ装着部41に取り外し可能に装着されている。そして、カートリッジ装着部41にインクカートリッジ14が装着されたときに、基板53に記憶されているインクカートリッジ14に関する情報に基づいて、第1メンテナンスモード及び第2メンテナンスモードのいずれかに選択的に設定している。しかしながら、これには限られない。
例えば、プリンタ1が、カートリッジホルダ13及びこれに取り付けられる4つのインクカートリッジ14の代わりに、プリンタ1に対して固定されており、通常はプリンタ1から取り外されることがないインクタンクを備えていてもよい。そして、ユーザによりインクタンクへのインクの補充が可能となっていてもよい。
この場合には、例えば、インクタンクへのインクの補充の際に、ユーザにプリンタに設けられた操作部、プリンタに接続されたPC等を操作させることによって、インクの補充に使用したインクボトルに記載の認証用の情報や製造年月日の情報を入力させるようにしてもよい。そして、入力されたこれらの情報に基づいて、所定条件を満たすか否かを判断して、第1メンテナンスモード及び第2メンテナンスモードのいずれかに選択的に設定してもよい。
また、上述の実施形態のように、インクカートリッジ14がカートリッジ装着部41に取り外し可能に装着されている構成である場合でも、カートリッジ装着部41へのインクカートリッジ14の装着時に、ユーザにプリンタに設けられた操作部、プリンタに接続されたPC等を操作させることによって、インクカートリッジに記載の認証用の情報や製造年月日の情報を入力させるようにしてもよい。そして、入力されたこれらの情報に基づいて、所定条件を満たすか否かを判断して、第1メンテナンスモード及び第2メンテナンスモードのいずれかに選択的に設定してもよい。
また、上述の実施形態では、キャップ71内の検出用電極76に向けてインクを吐出させるように検査用駆動を行わせたときの検出用電極76の電圧の変化に基づいて、ノズル10が異常ノズルであるか否かを判定したが、これには限られない。
例えば、鉛直方向に延びた検出用電極を配置し、ノズル10から検出用電極と対向する領域を通過するようにインクを吐出させたときの検出用電極の電圧に応じて、判定回路から、インクの吐出状態に応じた信号を出力してもよい。
また、ノズル10が異常ノズルであるか否かに応じた信号を出力する信号出力部は、検査用駆動を行わせたときの電極における電気的な変化に応じた信号を出力するものであることにも限られない。
例えば、変形例3では、図10、図11に示すように、プリンタ100が、プリンタ1から検出用電極76、高電圧電源回路77、判定回路78及び抵抗を除いた構成を備え、さらに、これらの代わりに吐出検知装置101(本発明の「信号出力部」)を備えている。吐出検知装置101は、移動部材102と、発光素子103と、受光素子104とを備えている。
移動部材102は、走査方向において、プラテン5とキャップ71との間に配置されており、走査方向に延びている。また、移動部材102の走査方向の長さは、インクジェットヘッド4のうち、複数のノズル10が配置されている領域の走査方向の長さよりも長い。また、移動部材102は、搬送方向に延びた2本のガイドレール105,106に支持されており、制御部80の制御によりガイドレール105,106に沿って搬送方向に移動可能となっている。
発光素子103は、移動部材102の上面の走査方向における右端部に配置されている。受光素子104は、移動部材102の上面の走査方向における左端部に配置されている。なお、発光素子103と受光素子104の位置は上述したのと逆であってもよい。発光素子103は、受光素子104に向けて光を照射する。受光素子104は、発光素子103からの光を受信し、その光量に応じた信号を制御部80に送信する。
そして、変形例3では、検査処理において、インクジェットヘッド4の複数のノズル10が、走査方向において発光素子103と受光素子104との間に位置するようにキャリッジ2を移動させるとともに、発光素子103から受光素子104に向けて照射される光が通過する領域の搬送方向の位置が、異常ノズルであるか否かを判定するノズル10の搬送方向の位置と同じとなるように、移動部材102を移動させたうえで、インクジェットヘッド4に上記ノズル10についての検査用駆動を行わせる。すなわち、変形例3では、検査用駆動は、ノズル10から発光素子103と受光素子104との間に向けてインクを吐出させるための動作である。
このとき、検査用駆動によってノズル10からインクが吐出された場合には、発光素子103から照射された光が、このインクによって遮られ、受光素子104が受信する光の光量が小さくなる。一方、検査用駆動によってノズル10からインクが吐出されなかった場合には、発光素子103から照射された光が、このインクによって遮られることはなく、受光素子104が受信する光の光量が変化しない。
これらのことから、変形例3では、検査用駆動を行わせたときに受光素子104が受信する光の光量に基づいて、ノズル10が異常ノズルであるか否かを判定することができる。
検査用駆動によりノズル10からインクが吐出されたときに、発光素子103から照射される光がインクによって遮られ、受光素子104が受信する光の光量が小さくなる。このことを利用して、異常ノズルであるか否かを検出することができる。ただし、このような構成では、インクの性質によって、インクが光をどの程度遮るかが変わる。したがって、上記のようにして異常ノズルであるか否かを判定するプリンタにおいて、所定条件を満たしている場合に第1メンテナンスモードに設定し、所定条件を満たしていないときに第2メンテナンスモードに設定する意義は大きい。
また、変形例3では、発光素子103と受光素子104とが、走査方向に間隔をあけて配置され、発光素子103及び受光素子104が配置された移動部材102が搬送方向に移動可能となっていたが、これには限られない。例えば、発光素子103と受光素子104とが、搬送方向に間隔をあけて配置され、発光素子103及び受光素子104が配置された移動部材102が走査方向に移動可能となっていてもよい。
また、例えば、特許第4929699号公報に記載されているのと同様に、インクジェットヘッドのノズルが形成されたプレートに、ノズルからインクが吐出されたときの電圧の変化を検出する電圧検出回路(本発明の「信号出力部」)を接続して、電圧検出回路から制御部80に、異常ノズルであるか否かに応じた信号を出力するようにしてもよい。
あるいは、例えば、特許第6231759号公報に記載されているのと同様に、インクジェットヘッドの基板を、温度検知素子(本発明の「信号出力部」)を備えたものとしてもよい。そして、インクの吐出のために第1印加電圧を印加してヒータを駆動した後に、インクが吐出されないように第2印加電圧を印加してヒータを駆動し、第2印加電圧を印加してから、その後、所定時間が経過するまでの間の、温度検知素子で検知された温度の変化に基づいて、ノズル10が異常ノズルであるか否かに応じた信号を出力するようにしてもよい。
また、以上の例では、信号出力部が、ノズル10からインクが吐出されたか否かに応じた信号を出力するものであったが、これには限られない。例えば、ノズル10にインクが吐出されないこと以外の異常が生じているか否かに応じた信号を出力する信号出力部を設け、信号出力部からの信号に基づいて、ノズル10異常ノズルであるか否かを判定してもよい。インクが吐出されないこと以外の異常とは、例えば、インクの吐出方向に異常があることなどである。
また、以上の例では、吸引パージを行わせて異常ノズルを回復させたが、これには限られない。例えば、サブタンク3とインクカートリッジ14とを接続するチューブ15の途中部分に加圧ポンプが設けられていてもよい。あるいは、プリンタにインクカートリッジと接続された加圧ポンプが設けられていてもよい。そして、複数のノズル10がキャップ71で覆われた状態で、上記加圧ポンプを駆動させることで、インクジェットヘッド4内のインクを加圧してノズル10からインクジェットヘッド4内のインクを排出させる、いわゆる加圧パージを行ってもよい。
さらには、パージにおいて、吸引ポンプ72による吸引と加圧ポンプによる加圧の両方を行わせてもよい。
また、パージによって異常ノズルを回復させることにも限られない。例えば、インクジェットヘッド4に少なくとも異常ノズルからインクを排出させるフラッシングによって異常ノズルを回復させてもよい。なお、この場合には、インクジェットヘッド4が本発明の「液体吐出ヘッド」と「排出手段」とを兼ねる。あるいは、パージとフラッシングとによって異常ノズルを回復させてもよい。
また、以上では、キャリッジとともに走査方向に移動しつつ複数のノズルからインクを吐出する、いわゆるシリアルヘッドを備えたプリンタに本発明を適用した例について説明したが、これには限られない。例えば、走査方向に記録用紙Pの全長にわたって延びたいわゆるラインヘッドを備えたプリンタに本発明を適用することも可能である。
また、以上では、ノズルからインクを吐出して記録用紙Pに記録を行うプリンタに本発明を適用した例について説明したが、これには限られない。Tシャツ、屋外広告用のシート、スマートフォン等の携帯端末のケース、段ボール、樹脂部材など、記録用紙以外の被記録媒体に画像を記録するプリンタにも適用され得る。また、インク以外の液体、例えば、液体状にした樹脂や金属を吐出する液体吐出装置にも適用され得る。
1 プリンタ
4 インクジェットヘッド
8 メンテナンスユニット
10 ノズル
72 吸引ポンプ
76 検出用電極
77 高電圧電源回路
78 判定回路
79 抵抗
80 制御部
84 フラッシュメモリ
100 プリンタ
101 吐出検知装置
103 発光素子
104 受光素子

Claims (10)

  1. ノズルを有する液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドと接続される液体タンクと、
    前記ノズルから液体を吐出させるための検査用駆動を前記液体吐出ヘッドに行わせたときに、前記ノズルからの液体の吐出状態に応じた信号を出力する信号出力部と、
    前記ノズルから液体を排出させる排出動作を行う排出手段と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記信号出力部から出力された信号に基づいて前記排出手段に前記排出動作を行わせる処理を含む第1メンテナンス処理、及び、前記第1メンテナンス処理とは異なる第2メンテナンス処理のうちいずれかの処理を選択的に実行することによって、前記液体吐出ヘッドのメンテナンスを行わせ、
    前記液体タンクから前記液体吐出ヘッドに供給される液体に関する所定条件を満たしているときには、
    前記第1メンテナンス処理を実行することによって前記液体吐出ヘッドのメンテナンスを行わせる第1メンテナンスモードに設定し、
    前記所定条件を満たさないときには、
    前記第2メンテナンス処理を実行することによって前記液体吐出ヘッドのメンテナンスを行わせる第2メンテナンスモードに設定することを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記制御部は、前記所定条件を満たしているか否かに基づいて、前記第1メンテナンスモードと前記第2メンテナンスモードとを切り換える切換処理を実行する請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記液体タンクが取り外し可能に装着されるタンク装着部、を備え、
    前記液体タンクは、自身に関する情報を保持する情報保持部を有し、
    前記制御部は、前記情報保持部に保持された前記情報に基づいて、前記所定条件を満たすか否かを判定する判定処理を実行することを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記液体吐出ヘッドと前記液体タンクとを接続する接続流路、を備え、
    前記制御部は、
    前記所定条件を満たしているときには、
    前記タンク装着部に前記液体タンクが装着された後、前記ノズルから前記接続流路の容積に応じた量の液体が排出されてから、前記第1メンテナンスモードに設定し、
    前記所定条件を満たしていないときには、
    前記タンク装着部に前記液体タンクが装着された後、前記ノズルから前記接続流路の容積に応じた量の液体が排出されてから、前記第2メンテナンスモードに設定することを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。
  5. 前記制御部は、前記第2メンテナンス処理において、
    前記液体吐出ヘッドに前記検査用駆動を行わせず、
    前記信号出力部から出力される信号に関する条件とは異なる条件を満たすか否かに基づいて、前記排出手段に前記排出動作を行わせることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の液体吐出装置。
  6. 記憶部、を備え、
    前記液体吐出ヘッドが複数の前記ノズルを有し、
    前記制御部は、
    前記第1メンテナンス処理において、
    複数の前記ノズルの各々について、前記検査用駆動を行わせ、前記信号出力部から出力される信号に基づいて、前記ノズルが液体の吐出に異常のある異常ノズルであるか否かを判定するとともに、前記異常ノズルの数を前記記憶部に記憶させ、
    前記異常ノズルが存在する場合に前記排出手段に前記排出動作を行わせ、
    前記第2メンテナンス処理において、
    複数の前記ノズルの各々について、前記検査用駆動を行わせ、前記信号出力部から出力される信号に基づいて、前記ノズルが前記異常ノズルであるか否かを判定し、
    前記異常ノズルが存在し、且つ、前記異常ノズルの数が、前記記憶部に記憶された前記異常ノズルの数に所定個数を加えた個数未満の場合には、
    前記排出手段に排出動作を行わせ、
    前記異常ノズルが存在し、且つ、前記異常ノズルの数が、前記記憶部に記憶された前記異常ノズルの数に所定個数を加えた個数以上の場合には、
    これ以降、前記信号出力部から出力される信号に基づいては前記排出手段に前記排出動作を行わせず、
    前記信号出力部から出力される信号に関する条件とは異なる条件に基づいて前記排出手段に前記排出動作を行わせることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の液体吐出装置。
  7. 記憶部、を備え、
    前記液体吐出ヘッドが複数の前記ノズルを有し、
    前記排出手段は、前記排出動作として、第1排出動作と、前記第1排出動作よりも液体の排出量が多い第2排出動作のいずれかを選択的に行い、
    前記制御部は、
    前記第1メンテナンス処理において、
    前記複数のノズルの各々について、前記検査用駆動を行わせ、前記信号出力部から出力される信号に基づいて、前記ノズルが液体の吐出に異常のある異常ノズルであるか否かを判定するともに、前記記憶部に前記異常ノズルの数を記憶させ、
    前記異常ノズルが存在する場合に前記排出手段に前記第1排出動作を行わせ、
    前記第2メンテナンス処理において、
    複数の前記ノズルの各々について、前記検査用駆動を行わせ、前記信号出力部から出力される信号に基づいて、前記ノズルが異常であるか否かを判定し、
    前記異常ノズルが存在し、且つ、前記異常ノズルの数と、前記記憶部に記憶された前記異常ノズルの数との差が、閾値未満の場合には、
    前記排出手段に前記第1排出動作を行わせ、
    前記異常ノズルの数と、前記記憶部に記憶された前記異常ノズルの数との差が、前記閾値以上の場合には、
    前記排出手段に前記第2排出動作を行わせることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の液体吐出装置。
  8. 前記信号出力部は、
    電極と、
    前記電極に電圧を印加する電圧印加手段と、を備え、
    前記電圧印加手段により前記電極に電圧が印加された状態で前記検査用駆動が行われたときの前記電極における電気的な変化に応じた信号を出力することを特徴とする請求項1~7のいずれかに記載の液体吐出装置。
  9. 前記信号出力部は、
    光を照射する発光部と、
    前記発光部から照射された光を受け取る受光部と、を有し、
    前記検査用駆動として、前記ノズルから前記発光部と前記受光部との間に向けて液体を吐出させるための動作が行われたときに前記受光部が受け取った光の光量に応じた信号を出力することを特徴とする請求項1~7のいずれかに記載の液体吐出装置。
  10. ノズルを有する液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドと接続される液体タンクと、
    前記液体吐出ヘッドに前記ノズルから液体を吐出させるための検査用駆動を行わせたときに、前記ノズルからの液体の吐出状態に応じた信号を出力する信号出力部と、
    前記ノズルから液体を排出させる排出動作を行う排出手段と、を備えた液体吐出装置における液体吐出ヘッドのメンテナンス方法であって、
    前記液体タンクから前記液体吐出ヘッドに供給される液体に関する所定条件を満たしているときには、
    前記信号出力部から出力された信号に基づく前記排出手段による前記排出動作を含む第1メンテナンス動作によって、前記液体吐出ヘッドのメンテナンスを行い、
    前記所定条件を満たしていないときには、
    前記第1メンテナンス動作とは異なる第2メンテナンス動作によって、前記液体吐出ヘッドのメンテナンスを行うことを特徴とする液体吐出ヘッドのメンテナンス方法。
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