JP2022125760A - 記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡素な構成により、記録装置の装置本体内部からのミスト漏れを防ぐことができる技術を提供する。【解決手段】記録材に液体を吐出することで記録材に画像を記録する記録部12と、記録部12が収容される筐体の底部を形成するケース8と、筐体の側壁を形成するカバー6、7であって、装置の運搬時に把持される手掛かり部6t、7tを、ケース8に隣接する位置に有するカバー6、7と、を備える記録装置1において、ケース8は、筐体の内部に向かって側壁と平行な方向に延びる境界壁面8a1、8a2を有し、カバー6、7は、手掛かり部6t、7tの近傍に、ケース8の境界壁面8a1、8a2に当接する当接部6a、7aを有し、筐体側壁が形成される方向と交差する方向において、当接部6a、7aと境界壁面8a1、8a2とが当接することで筐体の内部と外部を区画する。【選択図】図7
Description
本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の記録装置に関するもので、特に、液滴を吐出して画像を形成する記録装置に関する。
いわゆるインクジェット方式の記録装置では、画像記録に寄与する液滴としてのインク滴の他に、画像記録に寄与しない微小インク液滴、いわゆる「ミスト」も記録ヘッドから吐出される。このミストは、大きさも質量も小さいため、記録装置内部の空中を浮遊することからキャリッジ走査により発生した気流にはミストが含まれる。そのミストを含んだ気流が外装部品の隙間から外部に流出し、ミストが記録装置外等のオペレータの手に触れる箇所や、装置周辺の作業面等に付着堆積することで、オペレータがインクで汚れることもあった。
特許文献1のように、オペレータが装置を持ち上げるために手を掛ける把持部を、画像形成ユニットに隣接させたレイアウトを採用する装置では、印字中に把持部の隙間からミストが流出し、把持部周辺をミストで汚れてしまうことがある。したがって、近年は、環境や人体に対する影響をなくすため、このミストを記録装置外部に排出せずに、記録装置本体内ですべて留める、もしくは回収することが求められている。
特許文献2には、ミストを装置外部に漏れさせない設計方法として、記録装置内の記録ヘッド、キャリッジ、プラテンなど記録部付近に空気流を発生するためのファンを付設する構成が提案されている。キャリッジの位置や移動方向に応じて気流を制御し、効率的にミストを回収する構成であるが、ミストを回収するためのファン等を付設するためのスペースが必要となり装置が大型になってしまう。また、ファンを付設するためコストが上がってしまう。
本発明の目的は、簡素な構成により、記録装置の装置本体内部からのミスト漏れを防ぐことができる技術を提供することである。
上述の課題を解決するために、本発明の記録装置は、
記録材に液体を吐出することで記録材に画像を記録する記録部と、
前記記録部が収容される筐体の底部を形成するケースと、
前記筐体の側壁を形成するカバーであって、装置の運搬時に把持される手掛かり部を、前記ケースに隣接する位置に有するカバーと、
を備える記録装置において、
前記ケースは、前記筐体の内部に向かって前記側壁と平行な方向に延びる境界壁面を有し、
前記カバーは、前記手掛かり部の近傍に、前記ケースの前記境界壁面に当接する当接部を有し、
前記側壁が形成される方向と交差する方向において、前記当接部と前記境界壁面とが並ぶように配置され、前記当接部と前記境界壁面とが当接することで前記筐体の内部と外部を区画することを特徴とする記録装置。
ことを特徴とする。
記録材に液体を吐出することで記録材に画像を記録する記録部と、
前記記録部が収容される筐体の底部を形成するケースと、
前記筐体の側壁を形成するカバーであって、装置の運搬時に把持される手掛かり部を、前記ケースに隣接する位置に有するカバーと、
を備える記録装置において、
前記ケースは、前記筐体の内部に向かって前記側壁と平行な方向に延びる境界壁面を有し、
前記カバーは、前記手掛かり部の近傍に、前記ケースの前記境界壁面に当接する当接部を有し、
前記側壁が形成される方向と交差する方向において、前記当接部と前記境界壁面とが並ぶように配置され、前記当接部と前記境界壁面とが当接することで前記筐体の内部と外部を区画することを特徴とする記録装置。
ことを特徴とする。
本発明によれば、簡素な構成により、記録装置の装置本体内部からのミスト漏れを防ぐことができる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。すなわち、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
(実施形態1)
本発明の実施形態1に係る記録装置1は、本発明を、画像記録用の液体としてのインクを記録材に吐出して画像の記録を行う(液体吐出方式)、いわゆるインクジェットプリンタに適用した例である。本発明が適用可能な記録装置としては、プリンタ、複写機、ファ
クシミリ、コンピュータ等を含む複合型電子機器やワークステーション等の出力機器として用いられるプリンタ等の記録装置が挙げられる。すなわち、制御信号により伝達される画像情報に基づいて記録シート等の記録媒体に画像を記録する記録装置である。なお、「記録」には、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、又は媒体の加工を行う場合も含まれ、人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わない。また、本実施例では「記録媒体」(記録材)としてシート材(用紙)を想定するが、布、プラスチック・フィルム等であってもよい。
本発明の実施形態1に係る記録装置1は、本発明を、画像記録用の液体としてのインクを記録材に吐出して画像の記録を行う(液体吐出方式)、いわゆるインクジェットプリンタに適用した例である。本発明が適用可能な記録装置としては、プリンタ、複写機、ファ
クシミリ、コンピュータ等を含む複合型電子機器やワークステーション等の出力機器として用いられるプリンタ等の記録装置が挙げられる。すなわち、制御信号により伝達される画像情報に基づいて記録シート等の記録媒体に画像を記録する記録装置である。なお、「記録」には、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、又は媒体の加工を行う場合も含まれ、人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わない。また、本実施例では「記録媒体」(記録材)としてシート材(用紙)を想定するが、布、プラスチック・フィルム等であってもよい。
なお、本発明の活用例として典型的なものは、インクジェット方式を用いたプリンタやファクシミリ等の記録装置において、特に記録装置の手掛かり部を持ち上げて運搬や移動する記録装置が挙げられる。
図1を参照して、本発明の実施形態1として、プリンタと原稿読取装置(スキャナ)及び自動原稿搬送装置(ADF)を一体化した記録装置(複合機)について説明する。ただし、本発明はこれに限定されず、スキャナ及びADFをもたない記録装置であってもよい。図1は、実施形態1に係る記録装置の外観斜視図である。記録装置1は、概略、本体2(詳細については後述する)、スキャナ3、ADF4、操作パネル5、自動用紙搬送装置(ASF)13(図7参照)及び不図示の制御部(本体内部に設けられた制御回路基板)を備えている。本体2には、記録部12(図7参照)で印字された記録用紙を積載保持する排紙トレイ14(手前に引き出して使用)、オペレータが記録用紙を充填し、本体2に装着することにより記録部12により記録用紙を自動搬送するカセットユニット24を備えている。
ここで、本体2とは、記録装置1において、スキャナ3、ADF4及び操作パネル5を除いて構成される主にプリント動作を行う構成の総称である。
また、図1中の矢印X、Y、Zは、記録装置1の幅方向、奥行方向、高さ方向を示しており、互いに交差する方向(ここでは互いに直交する方向)である。それぞれの方向において、図の矢印に示すように、X方向では左と右、Y方向では手前/前面/先端と奥/背面/後端、Z方向では上と下などと称する。他の図における矢印X、Y、Zも同じである。これら各方向は記録装置1の設置面を基準として定められる。例えば、記録装置1が、通常想定される設置状態として水平面に設置された場合には、高さ方向であるZ方向は鉛直方向(重力方向)と一致し、X、Y方向は水平方向と一致することになる。
使用時にはオペレータは矢印Y1の方向から記録装置1向き合う。
本体2の左側面には、装置筐体の左側壁を形成する左サイドカバー6が装着される。左サイドカバー6の下方には、装置運搬時などにおいてユーザが本体2を持ち上げるときや移動させるときに、手を掛けて把持する(接触する)ための手掛かり部6tが形成される。また、左サイドカバー6には、後述するスピーカ孔spが形成され、本体内2に設けられたスピーカ30(図21参照)より発せられる操作音等の報知音をオペレータに知らしめるようにしている。
図2は、図1におけるY2矢視図、すなわち、本実施形態に係る記録装置1の背面斜視図である。本体2の右側面には、装置筐体の右側壁を形成する右サイドカバー7が装着される。右サイドカバー7の下方には、装置運搬時などにおいてユーザが本体2を持ち上げるときや移動させるときに、手を掛けて把持するための手掛かり部7tが形成される。
図3は、図2と同様、図1におけるY2矢視図、すなわち、本実施形態に係る記録装置
1の背面斜視図であり、メンテナンスカートリッジ29を取り外すときの様子を示している。図2に示すように、記録装置1の背面側には、メンテナンスカートリッジ29を保護するカバー27がコインビス28によって本体2にネジ止めされている。ここで、メンテナンスカートリッジ29は、上ケース及び下ケースより構成される筐体内部にインク液を保持する吸収体33(図24参照)を格納する、オペレータが交換可能なユニットである。吸収体33は、記録ヘッド32(図6参照)からインクを吸引、あるいは記録ヘッド32の汚れを払拭することによって排出されるインク滴を貯めておくためのものである。これにより記録ヘッド32を最良の状態に保つことができる。メンテナンスカートリッジ29は、コインビス28を緩め本体2からカバー27を外すと露呈する。メンテナンスカートリッジ29内のインクが所定量に達したら、ユーザはメンテナンスカートリッジ29を本体2から引き抜き、新しいメンテナンスカートリッジ29に交換することができる(図3参照)。
1の背面斜視図であり、メンテナンスカートリッジ29を取り外すときの様子を示している。図2に示すように、記録装置1の背面側には、メンテナンスカートリッジ29を保護するカバー27がコインビス28によって本体2にネジ止めされている。ここで、メンテナンスカートリッジ29は、上ケース及び下ケースより構成される筐体内部にインク液を保持する吸収体33(図24参照)を格納する、オペレータが交換可能なユニットである。吸収体33は、記録ヘッド32(図6参照)からインクを吸引、あるいは記録ヘッド32の汚れを払拭することによって排出されるインク滴を貯めておくためのものである。これにより記録ヘッド32を最良の状態に保つことができる。メンテナンスカートリッジ29は、コインビス28を緩め本体2からカバー27を外すと露呈する。メンテナンスカートリッジ29内のインクが所定量に達したら、ユーザはメンテナンスカートリッジ29を本体2から引き抜き、新しいメンテナンスカートリッジ29に交換することができる(図3参照)。
図4は、本実施形態に係る記録装置1の底面図である。図4に示すように、上述した手掛かり部6t、7tは、記録装置1の奥行方向の重心位置、典型的には、記録装置1の筐体左右側壁の外壁面の下端辺における幅方向の略中央に、外壁面から部分的に内側に凹んだ凹形状を形成するように設けられている。この配置にすることにより、オペレータ等が記録装置1を持ち上げたとき、あるいは記録装置1を移動するときなどにおいて、記録装置1が傾く等なく安定して持ち運びすることができる。なお、手掛かり部6t、7tの配置や数、組み合わせ等は、本実施形態に示す左右一対一の一対の構成に限定されない。また、装置前面と背面にも同様の手掛かり部を設けてもよい。
図5は、本実施形態に係る記録装置1において、ADF4及び操作パネル5を回動させたときの斜視図である。図5に示すように、操作パネル5は、スキャナ3の手前左側に取り付けられている。操作パネル5は、オペレータが画面(表示)を見やすいように、あるいはキー操作がしやすいように回動自在にスキャナ3に支持され、不図示のチルト機構によりオペレータの好みの位置で保持できるようになっている。ADF4は、本体2に装着されたADFヒンジ機構25およびADFヒンジ26により、スキャナ3に対して回動自在に取り付けられている。ここで、ADFヒンジ機構25は、所定の回転トルクを発生するので、ADF4を所定の角度で保持することができる。したがって、オペレータがスキャナ3で原稿を読み取るときには、ADF4を矢印方向に回動し、原稿をスキャナ3の読取り面にセットする。セットし終わったら、次にADF4を逆方向に回動させ元の位置に戻し、所定の原稿読取り動作を行う。
図6は、スキャナ3を開放(回動)したときの斜視図である。スキャナ3を開放すると上ケース9が露呈し、オペレータは後述する各種操作を行うことが可能となる。すなわち、スキャナ3(ADF4及び操作パネル5を含む)は、上ケース9の奥に設けられた不図示の回転軸とスキャナ3に設けられた不図示の軸受け部が互いに嵌合し回転自在に取り付けられる。スキャナ3を回動するとスキャナ支持部材15が動作し、これによりスキャナ3を所定の位置(角度)に保持することができる。また、スキャナダンパ機構16は、オペレータがスキャナ3を閉じる際、その閉じ速度を減少させスキャナ3をゆっくり回動せしめるための安全装置である。
上記構成によりオペレータが所定の操作を行った後、スキャナ3を回動するとキャリッジ21が上ケース9の開口部のほぼ中央に現れ、キャリッジ21の所定の場所に脱着可能に搭載された記録ヘッド32の交換等を行うことができる。さらには、タンクカバー22あるいはタンクカバー23を矢印方向に回動させると、インクタンク17~20の注入口が露呈する。インクが不足した場合などには、オペレータは不図示のインクボトルを注入口に押し当てインクを補充することができる。また、何らかの原因で記録用紙がジャムをしたときなどの場合には、上ケース9の開口部よりオペレータは記録用紙を取り除くこと
ができる。
ができる。
本実施形態に係る記録装置1は、インクタンク17~20から不図示のインクチューブを経由して記録ヘッド32にインクを供給し、記録ヘッド32から吐出されるインクを記録紙に塗布することにより印字を行う方式である。記録装置1を運搬するときなど、本体2からのインク漏れを防止する必要がある場合には、インクタンク17~20と記録ヘッド32の間に設置されたチョークユニット(不図示)を操作する。これによりインクタンク17~20から記録ヘッド32へのインク流入を遮断することができる。
図7は、スキャナユニット3を回動させた状態において、本体2より左サイドカバー6及び右サイドカバー7を取外した状態の記録装置1の斜視図である。なお、左サイドカバー6及び右サイドカバー7の取り付け構造は後述する。
図8は、図7におけるZ2矢視図、すなわち、本実施形態に係る記録装置1の底面図である。下ケース8は、装置筐体の底部を形成し、筐体内部に収容される記録部等の各構成部材を下方から支える構成である。下ケース8は、左サイドカバー6が取り付けられる左側の下端に、左サイドカバー6に設けられたフック6d1、6d2を係合させるための溝8l1、8l2が設けられている。これらフック6d1、6d2と溝8l1、8l2の係合によって、左サイドカバー6が下ケース8の左側に固定される。下ケース8は、さらに、右サイドカバー7が取り付けられる右側の下端に、右サイドカバー7に設けられたフック7d1、7d2を係合させるための溝8r1、8r2が設けられている。これらフック7d1、7d2と溝8r1、8r2の係合によって、右サイドカバー7が下ケース8の右側に固定される。
図9は、本実施形態に係る記録装置1における左サイドカバー6の斜視図である。左サイドカバー6の外観面とは反対側には、本体2及び左フロントカバー10に係合するために種々の形状が設けられている。すなわち、フック6cは、左サイドカバー6を上ケース9の所定の場所に係合するためのものである。フック6d1、6d2は、前述したとおり、下ケース8に設けられた溝8l1、溝8l2と係合するためのものである。座繰り形状6e1は、左サイドカバー6を下ケース8にネジ止めするためのものである。座繰り形状6e2は、左サイドカバー6を上ケース9にネジ止めするためのものである。フック6f1~6f3は、左サイドカバー6をフロントカバーLと係合するためのものである。ボス6gは、左サイドカバー6を上ケース9に対して位置決めするためのものである。リブ6hは、スピーカ孔6spよりミスト漏れを防止するためのものである。リブ6lは、スピーカ30からの音を集音するためのものである。
図10は、図9におけるXL1部の拡大斜視図である。すなわち、左サイドカバー6における手掛かり部6tの詳細図である。手掛かり部6tは、左サイドカバー6の下端の下カバー8に隣接する位置に設けられている。手掛かり部6tは、左サイドカバー6下端辺から上方に逆U字状に凹むとともに、左サイドカバー6外壁面から装置内側に向かって凹む空間を、左サイドカバー6下端に形成するように、左サイドカバー6裏面から装置内向き(X方向)に突出する形状を有する。手掛かり部6tによって左サイドカバー6下端に形成される凹状空間は、オペレータ等が手を挿入し把持することができる程度の大きさに形成される。かかる把持空間を形成する手掛かり部6t内側の凹状面は、手掛かり面6t1であり、その反対側の凸状外側面は、下ケース8において左サイドカバー6との境界構成部分と対向する対向面6tuである。手掛かり部6tの近傍として、手掛かり部6tの対向面6tuには、フック6bが形成され、さらには、手掛かり部6tの先端部には、突き当て面6a(当接部)が形成される。この突き当て面6aが後述する下ケース8の立壁8a1と当接することにより、記録装置1の筐体の内部と外部とを区画し、記録装置1外部へのミスト漏れを防止することができる。
図11は、本実施形態に係る記録装置1の底面斜視図(正面、左側面及び底面が見える角度で下方から仰ぎ見た斜視図)である。また、図12は、図11におけるXL2の拡大詳細図である。下ケース8に形成された水平部8t1と立壁8a1によって、左サイドカバー6の手掛かり部6tが挿入される凹部が形成される。また、水平部8t下面には溝8b1が形成される。上記構成で、左サイドカバー6を本体2に装着すると、左サイドカバー6のフック6bが下ケース8の溝8b1に係合する。さらに、左サイドカバー6の突き当て面6aが下ケース8に形成された立壁8a1に当接する。
図13は、本実施形態に係る記録装置1における右サイドカバー7の斜視図である。図13に示すように、右サイドカバー7の外観面とは反対側の形状構成は、図9に示す左サイドカバー6のそれと類似したものとなる。すなわち、フック7cは、右サイドカバー7を上ケース9の所定の場所に係合するためのものである。フック7d1、7d2は、下ケース8に設けられた溝8r1、8r2に係合するためのものである。座繰り形状7e1は、右サイドカバー7を下ケース8の所定の場所にねじ止めするためのものである。座繰り形状7e2は、右サイドカバー7を上ケース9の所定の場所にねじ止めするためのものである。フック7f1~7f3は、右サイドカバー7を右フロントカバー11の所定の場所に係合するためのものである。ボス7gは、右サイドカバー7を上ケース9の所定の場所に嵌合することにより位置決めを行うための位置決めボスである。
図14は、図13におけるXR1部の拡大斜視図である。手掛かり部7tは、右サイドカバー7の下端の下カバー8に隣接する位置に設けられている。手掛かり部7tは、右サイドカバー7下端辺から上方に逆U字状に凹むとともに、右サイドカバー7外壁面から装置内側に向かって凹む空間を、右サイドカバー7下端に形成するように、右サイドカバー7裏面から装置内向き(X方向)に突出する形状を有する。手掛かり部7tによって右サイドカバー7下端に形成される凹状空間は、オペレータ等が手を挿入し把持することができる程度の大きさに形成される。かかる把持空間を形成する手掛かり部7t内側の凹状面は、手掛かり面7t1であり、その反対側の凸状外側面は、下ケース8において右サイドカバー7との境界構成部分と対向する対向面7tuである。手掛かり部7tの近傍として、対向面7tuには、フック7bが形成され、手掛かり部7tの先端部には、突き当て面7a(当接部)が形成される。この突き当て面7aが後述する下ケース8の立壁8a2と当接することにより、記録装置1の筐体の内部と外部とを区画し、記録装置1外部へのミスト漏れを防止することができる。
図15は、本実施形態に係る記録装置1の底面斜視図(背面、右側面及び底面が見える角度で下方から仰ぎ見た斜視図)である。図16は、図15におけるXR2部の拡大斜視図である。下ケース8に形成された水平部8t2と立壁8a2によって、右サイドカバー7の手掛かり部7tが挿入される凹部が形成される。また、水平部8t2の下面には溝8b2が形成される。上記構成で、右サイドカバー7を本体2に装着すると、右サイドカバー7のフック7bが下ケース8の溝8b2に係合する。さらに、右サイドカバー7の突き当て面7aが下ケース8に形成された立壁8a2に当接する。
図17~図25を参照して、本実施形態に係る記録装置におけるミスト漏れ対策構成を説明する。図17は、本実施形態に係る記録装置1の左側面斜視図であり、図18は、本実施形態に係る記録装置の右側面斜視図である。
図19は、図17におけるA-A断面図である。図19に示すように、下ケース8に形成された立壁8a1と、左サイドカバー6の手掛かり部6tとによりユーザの指(手)を挿入する空間が形成される。立壁8a1の上方には、立壁8a1の上端から装置側方外向きに延びる水平部8t1が形成される。立壁8a1は、手掛かり部6tの突き当て面6a
が突き当たることで、下ケース8と左サイドカバー6との境界において筐体の内部と外部とを区画する境界壁面を形成する。水平部8t1は、立壁8a1が形成する境界壁面に連なり、手掛かり部6tの対向面6tuと対向する領域を、立壁8a1よりも装置内部側に向かって、左サイドカバー6の側壁の延びる方向と直交する方向に延びる内部側壁面を形成する。水平部8t1と左サイドカバー6の手掛かり部の上面6tuとの間には、隙間h1が形成される。
が突き当たることで、下ケース8と左サイドカバー6との境界において筐体の内部と外部とを区画する境界壁面を形成する。水平部8t1は、立壁8a1が形成する境界壁面に連なり、手掛かり部6tの対向面6tuと対向する領域を、立壁8a1よりも装置内部側に向かって、左サイドカバー6の側壁の延びる方向と直交する方向に延びる内部側壁面を形成する。水平部8t1と左サイドカバー6の手掛かり部の上面6tuとの間には、隙間h1が形成される。
ここで、本体2内に浮遊しているミストmは、隙間h1に侵入してくる。しかしながら、本実施形態に係る記録装置1では、左サイドカバー6に形成された突き当て面6aが、下ケース8に形成された立壁8a1としっかり当接するため、ミストmは該当接面より先へ進行することが抑制される。すなわち、ミストmが本体2より外部に漏れることが抑制される。
図20は、図17におけるB-B断面図であり、該B-B断面位置は左サイドカバー6で手掛かり部6tの奥行(幅)方向の略中間点である。図20に示すように、左サイドカバー6に形成られたフック6b(フック部)と下ケース8に形成された溝8b1(溝部)が係合する。設計上、フック6bと溝8b1との間には微小のガタが発生する。しかしながら、前述した下ケース8に形成された溝8l1、8l2とサイドカバーL6のフック6d1、6d2がそれぞれ係合することにより、突き当て面6aと立壁8a1との当接が離間することが規制される。よって、ミスト漏れを抑制することができる。
また、フック6bと溝8b1との係合によりオペレータが手掛かり部6tを持って記録装置1を持ち上げ、移動するときも手掛かり部6tの変形等が抑制される(図中矢印方向に左サイドカバー6が移動することが規制される)。すなわち、溝8b1は、立壁8a1に突き当て面6aが突き当たる方向と同じ方向に、フック6bと対向する面(溝側面)を有し、オペレータの把持により手掛かり部6tに装置外向きに力が加わったときにフック部6bと係合可能に構成されている。このときは、溝8b1においてフック部6bと係合する面が、下ケース8と左サイドカバー6との境界において筐体の内部と外部とを区画する第2の境界壁面となる。すなわち、このような状態となったとしてもミスト漏れを抑制することが可能となる。
図21は、図17におけるC-C断面図である。図中30は、ユーザやオペレータに装置の操作状態や動作終了、装置の異常を知らしめるための報知音を発するスピーカである。スピーカ30を固定、実装した電子基板31は、下ケース8の所定の場所に保持される。左サイドカバー6に形成されたスピーカ孔6spは、スピーカ30に対向する位置において、スピーカ30の中心の縦方向延長線上に配置(スピーカ30のY方向における中心位置においてZ方向に複数間隔を空けて配置)される。また、スピーカ30から発せられる音Sを集音するために左サイドカバー6に形成されたリブ6lは、スピーカ30と略同心上に配置される。図21のように、スピーカ孔6spのそれぞれの装置内側開口とX方向に対向する位置には、スピーカ孔6spと同心で、かつスピーカ孔6sp直径より若干小さな直径の丸リブ6hが配置されている。丸リブ6hは、スピーカ孔6spの内側開口縁からX方向に延びる略半円筒状の支持部の先端からZ方向下方に延びるように形成されている。かかる構成により、スピーカ孔6spとスピーカ30との対向領域において、スピーカ孔6spの内側開口の正面領域と、内側開口周りの開口下方領域を除いた領域と、を覆う遮蔽構造(遮蔽部)を形成している。そのため、スピーカ30より発生する音Sは、丸リブ6hの下方から回り込むようにスピーカ孔6spに到達する、図示二点鎖線のような経路をとり、本体2から外部に開放される。これにより、ユーザやオペレータは、本体2から発せられる各種報知音を確認することができる。しかしながら、本体2内部で発生し、浮遊しているミストmは、リブ6lや丸リブ6hに進行を妨げられ(点線)、スピーカ孔spから外部に漏れることが抑制される。
図22は、下ケース8と左サイドカバー6との係合部の構成を説明する断面図であり、(a)は溝8l1とフック6d1の係合、(b)は溝8l2とフック6d2の係合の様子をそれぞれ示す。
図22(a)に示すように、下ケース8は、左サイドカバー6を係止するための係止部として溝8l1を有する。左サイドカバー6は、突き当て面6aが立壁8a1に突き当たる方向とは逆方向に、溝8l1の溝側面に突き当たる被係止面6j1を有し、左サイドカバー6が下ケース8に係止された状態を形成する被係止部としてのフック6d1を有する。左サイドカバー6の下端部は、装置内向きに湾曲して延びており、その先端部6i1が下ケース8の立壁8a1と平行に設けられた第2の立壁8c1に突き当たる。装置幅方向(X方向)において、先端部6i1と被係止面6j1との間の距離Ld1は、フック6d1が溝8l1に係合していない自然状態において、溝8l1の幅(溝側面の間隔)Ll1と同じか、僅かに長くなるように構成される。これにより、Ld1がLl1よりも僅かに長い場合には、フック6d1が溝8l1に押し込められるように変形して嵌合する状態となるため、先端部6i1を立壁8c1に押し付ける力が発生する。したがって、先端部6i1は立壁8c1に確実に当接するようになる。
図22(b)に示す、溝8l2とフック6d2についても同様に構成されている。すなわち、装置幅方向(X方向)において、先端部6i2と被係止面6j2との間の距離Ld2は、フック6d2が溝8l2に係合していない自然状態において、溝8l2の幅(溝側面の間隔)Ll2と同じか、僅かに長くなるように構成される。よって、先端部6i2を下ケース8の立壁8a1と平行に設けられた第2の立壁8c2に押し付ける力が発生する。
以上のような係合構成が、左サイドカバー6の下端辺の幅方向(Y方向)において、手掛かり部6tを挟む配置で設けられていることで、手掛かり部6tの突き当て面6aを下ケース8の立壁8a1に確実に当接させるように構成することが可能となる。なお、かかる係合構成は、手掛かり部6tを挟んで少なくとも対で設けられればよいが、設ける数や対の組み合わせは、本実施形態のように一対一の一対に限定されるものではない。
図23は、図18におけるD―D断面図である。前述した、左サイドカバー6と同様の構成により、下ケース8の立壁8a2と右サイドカバー7の突き当て面7aとの当接が離間することが抑制されるので、そこからのミスト漏れを防ぐことができる。
メンテナンスカートリッジ29は、上下ケースで構成される筐体内に複数の吸収体33を配置し、記録ヘッド32より放出されるインクIを吸収体33上面に導き吸収体33内にインクを溜めておくことができる。しかしながら、図23の実線で示すようにメンテナンスカートリッジ29に導かれたインクIがうまく吸収体33に到達しない場合等、何らかの要因によりインクIがケース内壁を伝わり上ケースと下ケースの隙間h3からインクIが漏れてしまうことがある。特に物流等でインクIがメンテナンスカートリッジ29のケース内壁に付着滞留した状態で記録装置1の姿勢が変わったとき、例えば、記録装置1の右面を下に向けたとき、上記隙間h3からインクが漏れる危険性がある。
本実施形態に係る記録装置1の場合、図23で示す隙間h2にインクが侵入した場合でも、右サイドカバー7の突き当て面7aと下ケース8で形成された立壁8a2が当接しているので、本体2外部からインクIが漏れることがない。よって、手掛かり部7tや机上をインクIで汚すことはない。
図24は、図18におけるE―E断面図である。図24に示すように、右サイドカバー
7に形成られたフック7bと下ケース8に形成された溝8b2が係合する。設計上、フック7bと溝8b2との間には微小のガタが発生する。しかしながら、前述した下ケース8に形成された溝8r1、溝8r2とサイドカバーR7のフック7d1、7d2がそれぞれ係合することにより、突き当て面7aと立壁8a2との当接が離間することが抑制される。よって、ミスト漏れを抑制することができる。
7に形成られたフック7bと下ケース8に形成された溝8b2が係合する。設計上、フック7bと溝8b2との間には微小のガタが発生する。しかしながら、前述した下ケース8に形成された溝8r1、溝8r2とサイドカバーR7のフック7d1、7d2がそれぞれ係合することにより、突き当て面7aと立壁8a2との当接が離間することが抑制される。よって、ミスト漏れを抑制することができる。
また、フック7bと溝8b2との係合によりオペレータが手掛かり部7tを持って記録装置1を持ち上げ、移動するときも手掛かり部7tの変形等が抑制される(図中矢印方向に右サイドカバー7が移動することが規制される)。すなわち、溝8b2は、立壁8a2に突き当て面7aが突き当たる方向と同じ方向に、フック7bと対向する面(溝側面)を有し、オペレータの把持により手掛かり部7tに装置外向きに力が加わったときにフック部7bと係合可能に構成されている。このときは、溝8b2においてフック部7bと係合する面が、下ケース8と右サイドカバー7との境界において筐体の内部と外部とを区画する第2の境界壁面となる。すなわち、このような状態となったとしてもミスト漏れを抑制することが可能となる。
図25は、下ケース8と右サイドカバー7との係合部の構成を説明する断面図であり、(a)は溝8r1とフック7d1の係合、(b)は溝8r2とフック7d2の係合の様子をそれぞれ示す。
図25(a)に示すように、ケース8は、右サイドカバー7を係止するための係止部として溝8r1を有する。右サイドカバー7は、突き当て面7aが立壁8a2に突き当たる方向とは逆方向に、溝8r1の溝側面に突き当たる被係止面7j1を有し、右サイドカバー7が下ケース8に係止された状態を形成する被係止部としてのフック7d1を有する。右サイドカバー7の下端部は、装置内向きに湾曲して延びており、その先端部7i1が下ケース8の立壁8a1と平行に設けられた第3の立壁8d1に突き当たる。装置幅方向(X方向)において、先端部7i1と被係止面7j1との間の距離Rd1は、フック7d1が溝8r1に係合していない自然状態において、溝8r1の幅(溝側面の間隔)Rr1と同じか、僅かに長くなるように構成される。これにより、Rd1がRr1よりも僅かに長い場合には、フック7d1が溝8r1に押し込められるように変形して嵌合する状態となるため、先端部7i1を立壁8d1に押し付ける力が発生する。したがって、先端部7i1は立壁8d1に確実に当接するようになる。
図25(b)に示す、溝8r2とフック7d2についても同様に構成されている。すなわち、装置幅方向(X方向)において、先端部7i2と被係止面7j2との間の距離Ld2は、フック6d2が溝8l2に係合していない自然状態において、溝8l2の幅(溝側面の間隔)Ll2と同じか、僅かに長くなるように構成される。よって、先端部7i2を下ケース8の立壁8a1と平行に設けられた第3の立壁8d2に押し付ける力が発生する。
以上のような係合構成が、右サイドカバー7の下端辺の幅方向(Y方向)において、手掛かり部7tを挟む配置で設けられていることで、手掛かり部7tの突き当て面7aを下ケース8の立壁8a2に確実に当接させるように構成することが可能となる。なお、かかる係合構成は、手掛かり部7tを挟んで少なくとも対で設けられればよいが、設ける数や対の組み合わせは、本実施形態のように一対一の一対に限定されるものではない。
上記構成によれば、右サイドカバー7に形成された突き当て面6aと下ケース8に形成された立壁8a1を当接せしめることにより、本体2内部で浮遊するミストmが手掛かり部6tから漏れることが抑制される。したがってオペレータの手をミストで汚染することが抑制され、かつ、記録装置1周辺の接地面や作業面を汚染することが抑制される。
同様に、右サイドカバー7に形成された突き当て面7aと下ケース8に形成された立壁8a2を当接せしめることにより、本体2内部で浮遊するミストmが手掛かり部7tから漏れることが抑制される。したがってオペレータ等の手(指)をミストmで汚染することがなく、かつ、記録装置1周辺の作業面を汚染することが抑制される。
(実施形態2)
本発明の実施形態2に係る記録装置について説明する。実施形態2において実施形態1と共通する構成については、実施形態1と同じ符号を付し、再度の説明を省略する。以下、実施形態2において特に説明しない構成については、実施形態1と同様である。
本発明の実施形態2に係る記録装置について説明する。実施形態2において実施形態1と共通する構成については、実施形態1と同じ符号を付し、再度の説明を省略する。以下、実施形態2において特に説明しない構成については、実施形態1と同様である。
図26は、実施形態2における左サイドカバー14の斜視図である。ここで、図26(a)は左サイドカバー14の内側の斜視図、図26(b)は図26(a)におけるXL2部の拡大斜視図である。図26(b)に示すように、左サイドカバー14の手掛かり部14tの対向面14tuには、対向面全域にフック14b1が形成される。
図27(a)は、実施形態2における記録装置1の左側面斜視図であり、左サイドカバー14を外した状態における斜視図(正面、左側面及び底面が見える角度で下方から仰ぎ見た斜視図)である。図27(b)は、左サイドカバー14の手掛かり部14tが挿入される下ケース15の凹部の拡大図である。図27(b)に示すように、下ケース15の水平部15t1には、装置奥行方向(Y方向)全域に渡って溝15b1が形成される。
溝15b1は、左サイドカバー14の外壁面が面する方向(X方向装置外側)とは逆方向(X方向装置内側)に面した内向面としての溝側面15cを有する。本実施形態では、溝側面15cが、下ケース8と左サイドカバー14との境界において筐体の内部と外部とを区画する境界壁面となる。
図28は、実施形態2における左サイドカバー14と下ケース15の手掛かり部の模式断面図である。ここで、本体内で浮遊するミストmは、隙間h3(対向面14tuと水平部15t1との隙間)を通って手掛かり部へ侵入しようとする。しかしながら、左サイドカバー14のフック14b1と下ケース15の溝15b1(溝側面15c)との当接部によって、ミストmがそこから先へ進行することが抑制される。すなわち、手掛かり部14tから外部にミストが漏れることが抑制される。また、上記当接部はオペレータ等の手(指)が掛かる範囲全域に渡るので、オペレータの手がミストmによって汚れる恐れが低減される。
なお、実施形態2については、組立て時の微小のガタをもたせるため、左サイドカバー14の面14a1と下ケースの立壁15a1は当接させない。しかしながら、上述した手段により、すなわち、フック14b1と下ケース15b1の当接面(突き当て面)でミストmの進行を妨げるので、本体2より外部にミストmが漏れることが抑制される。
実施形態2における右サイドカバー(不図示)の構成は、上述した左サイドカバー14と同様なので、説明を省略する。
1…記録装置、6…左サイドカバー、6a…突き当て面、6b…フック、6t…手掛かり部、6tu…対向面、6sp…スピーカ孔、6h…ミスト漏れ防止リブ、7…右サイドカバー、7a…突き当て面、7b…フック、7t…手掛かり部、7tu…対向面、8…下ケース、8a1,8a2…立壁、8b1,8b2…溝、8t1…水平面、8t2…水平面、12…記録ユニット(インクジェット式)、30…スピーカ
Claims (10)
- 記録材に液体を吐出することで記録材に画像を記録する記録部と、
前記記録部が収容される筐体の底部を形成するケースと、
前記筐体の側壁を形成するカバーであって、装置の運搬時に把持される手掛かり部を、前記ケースに隣接する位置に有するカバーと、
を備える記録装置において、
前記ケースは、前記筐体の内部に向かって前記側壁と平行な方向に延びる境界壁面を有し、
前記カバーは、前記手掛かり部の近傍に、前記ケースの前記境界壁面に当接する当接部を有し、
前記側壁が形成される方向と交差する方向において、前記当接部と前記境界壁面とが並ぶように配置され、前記当接部と前記境界壁面とが当接することで前記筐体の内部と外部を区画することを特徴とする記録装置。 - 前記ケースは、前記カバーを係止するための係止部を有し、
前記カバーは、前記当接部が前記境界壁面に当接する方向とは逆方向に、前記係止部に当接することで、前記カバーが前記ケースに係止された状態を形成する被係止部を有することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。 - 前記手掛かり部は、前記側壁の下端に設けられ、
前記係止部と前記被係止部は、前記側壁の下端辺の幅方向において前記手掛かり部を挟む配置で、少なくとも対で設けられることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。 - 前記手掛かり部は、前記側壁の下端から、前記側壁の延びる方向と交差する方向に前記境界壁面に向かって延び、装置の運搬時にユーザが接触する手掛かり面を有しており、
前記当接部は、前記手掛かり部において前記手掛かり面の延びる方向の先端に設けられていることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の記録装置。 - 前記ケースは、前記境界壁面よりも前記装置の内部側に、前記手掛かり部の前記手掛かり面とは反対側の面と対向する領域に、前記筐体の内部側に向かって前記側壁の延びる方向と交差する方向に延びる内部側壁面を有することを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
- 前記ケースは、前記境界壁面よりも前記装置の内部側に、溝部を有し、
前記カバーは、前記手掛かり部の近傍に、前記溝部と係合可能なフック部を有し、
前記溝部は、前記境界壁面に前記当接部が突き当たる方向と同じ方向に、前記フック部と対向する面を有することを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の記録装置。 - 前記ケースは、前記手掛かり部に対向する領域に、溝部を有し、
前記カバーは、前記手掛かり部の近傍に、前記溝部と係合可能なフック部を有し、
前記溝部は、前記側壁の外壁面が面する方向とは逆方向に面した内向面を有し、
前記当接部としての前記フック部と、前記境界壁面としての前記内向き面と、が前記側壁の延びる方向と直交する方向に突き当たることを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の記録装置。 - 前記溝部と前記フック部は、前記外壁面の下端辺に沿って、前記手掛かり部の幅の全域にわたって延びていることを特徴とする請求項7に記載の記録装置。
- 前記手掛かり部は、前記側壁の外壁面の下端辺における幅方向の略中央において、前記
外壁面から部分的に凹んだ凹形状を形成することを特徴とする請求項1~8のいずれか一項に記載の記録装置。 - 前記筐体に収容される、報知音を発するスピーカをさらに備え、
前記カバーが、前記スピーカに対向する位置にスピーカ孔を有する記録装置において、
前記カバーは、前記スピーカと前記スピーカ孔との対向領域において、前記スピーカ孔における前記筐体の内部側の開口の正面の領域と、前記開口周りの下方領域を除いた領域と、を覆う遮蔽部を有することを特徴とする請求項1~9のいずれか一項に記載の記録装置。
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