JP2017034601A - プリント装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置全体の小型化を図りつつ、プリント部のメンテナンスの作業性を向上させること。【解決手段】筐体4の前側部分に操作部1を備え、メンテナンスのためにスキャナ部2が開かれたときに操作部1が下方に移動して、大きなメンテナンス作業空間が形成される。【選択図】図9

Description

本発明は、プリント部とスキャナ部とを備えたプリント装置に関するものである。
特許文献1には、装置本体にプリント部とスキャナ部を備えたプリント装置が記載されている。そのスキャナ部はプリント部の上方に配備されており、このスキャナ部を上方に回動させることにより、装置本体の前側に、プリント部のメンテナンスのための開口が形成される。ユーザは、この開口を通して、プリント部のメンテナンス作業を実施する。また、スキャナ部の前側部分には、ユーザによって操作される操作部が取り付けられている。
特開2013−150247号公報
特許文献1に記載のプリント装置は、スキャナ部の前側部分に操作部が取り付けられているため、スキャナ部を上方に回動させてメンテナンスのための開口を形成したときに、その開口が操作部によって狭められてしまう。そのため、充分に大きな開口を確保するためには、スキャナ部を上方により大きく回動させなければならない。このようにスキャナ部の回動範囲を大きくした場合には、そのスキャナ部の保持機構の大型化、ひいてはプリント装置全体の大型化および高価格化を招くことになる。また、スキャナ部の保持機構は、スキャナ部に取り付けられる操作部の大型化に伴って、より大型化する。さらに、スキャナ部を上方に大きく回動させなければならないため、ユーザにとっての使い勝手も劣る。
また特許文献1には、装置内部へのアクセス性を向上させるために、スキャナ部に取り付けられる操作部を回動させる構成が記載されている。しかし、このような構成においては、スキャナ部を上方に回動させたときに操作部がユーザから視認しにくくなり、その操作部を用いてのメンテナンスの作業性の低下を招いてしまう。特に、その操作部にメンテナンス作業の手順を表示する場合には、ユーザがその表示内容を確認しつつメンテナンス作業を実施することができなくなる。
本発明の目的は、装置全体の小型化を図りつつ、プリント部のメンテナンスのための開口を充分に確保して、メンテナンスの作業性を向上させることができるプリント装置を提供することにある。
本発明のプリント装置は、プリント部と、前記プリント部の上方に備えられるスキャナ部と、装置本体の側面に備えられる操作部と、を有し、前記プリント部のメンテナンスのために、前記プリント部に対して前記スキャナ部を開けることが可能であるプリント装置であって、前記スキャナ部を開けるのに伴って、前記操作部を動かす機構を有することを特徴とする。
本発明によれば、装置本体の側面に操作部を備え、スキャナ部を開けるのに伴って操作部を動かすことにより、操作部の保持機構の小型化、ひいては装置全体の小型化および低価格化を図りつつ、プリント部のメンテナンスの作業性を向上させることができる。
本発明の第1の実施形態におけるプリント装置の外観斜視図である。 図1のプリント装置の異なる状態の外観斜視図である。 図1における操作部の要部の斜視図である。 図3の操作部および周辺部分の斜視図である。 操作部の動作を説明するための斜視図である。 操作部の動作を説明するための斜視図である。 図1のプリント装置の断面図である。 スキャナ部の動作を説明するための断面図である。 スキャナ部の動作を説明するための断面図である。 比較例としてのプリント装置の断面図である。 本発明の第2の実施形態におけるプリント装置の斜視図である。 図11における操作部の斜視図である。 図11のプリント装置の前側部分の断面図である。 図11における操作部の動作を説明するための断面図である。 図11における操作部の動作を説明するための断面図である。 本発明の第3の実施形態におけるプリント装置の斜視図である。 図16のプリント装置のインクタンク交換時における斜視図である。 図16のプリント装置の断面図である。 図16における操作部の動作を説明するための断面図である。 図16における操作部の動作を説明するための断面図である。 図16における操作部の斜視図である。 図16における操作部の動作を説明するための斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態として、プリンタ部とスキャナ部とを一体的に備えたプリント装置(複合機)について説明する。図1(a)は、本実施形態におけるプリント装置の外観斜視図である。
本例のプリント装置には、操作部1、スキャナ部(スキャナユニット)2、プリント部(プリントユニット)3(図2(b)参照)、および制御部(プリント装置の筐体内部に設けられた制御回路基板)が備えられている。ユーザは、プリン装置の使用時に、図1(a)中の矢印A方向からプリント装置と向き合う。本明細書では、使用環境に設置されたプリント装置に関して、ユーザと向き合う側を手前(前側)、その反対側を奥(後側)、重力方向の上側を上、その下側を下と定義する。
操作部1(操作パネル)は、スキャナ部2よりも手前に設けられている。操作部1の表面のパネルには、LCDやOLEDなどの表示器(表示部)11、および複数の入力キー12が設けられている。入力キー12は、カラーコピースタートキー、モノクロコピースタートキー、ストップキー、矢印キー、電源ボタンなどを含む。本例においては、入力キー12として静電式または感圧式のタッチスイッチのキーが備えられている。表示器11の表示面がタッチパネルの場合には、入力キー12の少なくとも一部の代わりに、そのタッチパネルから入力することができる。操作部1はチルトアップすることが可能であり、パネルのチルト角度は、矢印Aの方向から操作するユーザの視認性および操作性を高めるために、ユーザの好みに合わせて、図1(b)および図2(a)のように数段階に選択可能である。
図3は、プリント装置から抜き出した操作部1の周辺部品の斜視図である。具体的に、図3は、図4(a)のような操作部1、上リンク5、および下リンク6と、図4(b)のようなプリント装置の筐体(装置本体)4の一部分4aと、をプリント装置から抜き出した斜視図である。
操作部1は、上リンク5と下リンク6とによって、筐体4の前側部分に支持されている。上リンク5は、支持部5bを支点として操作部1の上側部分に対して回動可能であり、下リンク6は、支持部6bを支点として操作部の下側部分に対して回動可能である。図3のように、上リンク5は左右のそれぞれに備わる左右対称の2部品であり、下リンク6は、左右対称形状の1部品からなる。上リンク5の回動中心部5aは、筺体4に設けられた軸受を中心として回動可能であり、下リンク6の下端支持部6aは、筺体4の一部分に設けられた溝4bに内に位置するように構成されている。溝4bは、図4(b)のように多段の溝部41から45を含み、これらの溝部内に下リンク6の下端支持部6aが選択的にはめ合わせられるように構成されている。
ユーザが操作部1の下部を摘んで手前に持ち上げると操作部1がチルトアップして、下リンク6の下端支持部6aを溝部42から45の内の任意の1つにはめ合わせることができる。図5(a),図5(b),図6(a)は、それぞれ、下リンク6の下端支持部6aを溝部42,43,44にはめ合わせたときの斜視図である。操作部1は、図3のように下端支持部6aが溝部41にはめ合わされているときには傾斜しない回動位置P0にあり、図5(a),図5(b),図6(a)の回動位置P1,P2,P3において傾斜角度が変化する。下端支持部6aがはまり合う溝部が上方にずれるほど、操作部1は水平に近い姿勢となる。図6(b)は、回動位置P1,P2,P3の操作部1を重ねた表示した斜視図である。このように、操作部1を好みに近い角度にチルトさせることができる。上リンク5において、支持部5bと反対側の端部5cは、後述するように、操作部1が垂直状態で筺体4に収納されたときに、スキャナ部2の底面に接触するように構成されている。
図1および図2のように、本例のスキャナ部2はフラットベッド型のスキャナであり、原稿を置くための原稿台(透明ガラス板)を押圧カバー2a(原稿圧板)によって押さえるようになっている。原稿台の内部には、光学的に原稿を読み取るためのセンサおよびキャリッジを含むスキャナ部が設けられている。押圧カバー2aは、プリント装置の奥側の2カ所のヒンジ2bを回転中心にして、原稿台に対して開閉可能である。なお、スキャナ部2は、押圧カバー2aに代えて、複数の原稿を原稿台の上に自動給送するシートフィーダを備える構成であってもよい。この場合、シートフィーダは、ヒンジによって原稿台に対して開閉可能とする。スキャナ部2は、図7から図9のように、プリント装置の後方の支軸を中心として回動可能に構成されている。またスキャナ部2には、フリーストップ可能なヒンジ部材22(図2(b)参照)が備えられている。ユーザは、プリント装置の側面に設けられた手掛かり部21からスキャナ部2を上方に持ち上げることができ、ユーザが手を離したときには、ヒンジ部材22によって、スキャナ部2をその位置に停止させることができる。
次に、図7を用いてプリント部3について説明する。プリント部3には、プリント用紙等のシート(プリント媒体)を矢印B方向から給紙する第1給紙部40と、シートを矢印C方向から給紙する第2給紙部50と、の2つの給紙部が設けられている。第1給紙部40は、スキャナ部2よりも奥側に配されており、第2給紙部50はプリント装置の底部近傍に配されている。
第1給紙部40は、プリント部3の上面から斜め上方へ起立あるいは引き出される不図示の給紙トレイが備えられており、この給紙トレイにプリント用紙等のシートがセット(積載)される。給紙トレイ41に積載されたシートは、搬送機構によって、プリント部3へ給送されてから、プリント部3のプリントヘッド31と対向するプリント開始位置へ搬送される。本例のプリントヘッド31は、キャリッジ32に搭載されている。そのキャリッジ32は、シートの搬送方向と交差(本例の場合は、直交)する方向に延在するガイドに沿って、主走査方向(図7中の紙面の表裏方向)に往復移動可能にガイドされている。
プリントの作開始指令に基づいて、プリントヘッド31の主走査方向の移動に同期した1ライン分のプリントと、シートの所定ピッチの搬送と、を交互に繰り返すことにより、シートに画像がプリントされる。画像がプリントされたシートは、排紙ローラ33と拍車のニップ部との間に挟持されつつ、プリント装置本体の外へ搬送されて、排紙トレイ34へ排出される。図7において、排紙トレイ34は収納された状態にあり、それを引き出すことにより、その上に長尺のシートを保持することができる。
本実施形態におけるプリント部3は、プリントヘッド31からシートへインクを吐出することによって画像をプリント可能なインクジェットプリントユニットを構成する。また、プリントヘッド31は、画像情報に基づいて、複数の吐出口から選択的にインク滴を吐出して画像をプリントするインクジェット方式のものである。より具体的には、電気熱変換素子(ヒータ)やピエゾ素子などの吐出エネルギー発生素子を用いて、吐出口からインク滴を吐出する構成となっている。このプリントヘッド31は、インクタンクと一体の交換式のヘッドカートリッジを構成するものであってもよく、図9(b)のように交換可能なインクタンク35が着脱自在に取り付けられる構成であってもよい。本実施形態のプリント装置は、交換可能なインクタンク35を用いる構成となっている。本実施形態のプリントヘッド31は、そのインクタンク内のインクを吐出可能なインクジェットプリントヘッドである。
図7において、プリント部3の底部近傍に配された第2給紙部50には、プリント部3の手前側から着脱可能な給紙カセット51が備えられている。給紙カセット51上に積載されたシートは、給紙ローラ52の回転駆動により、Uターン搬送経路53において表裏面が反転されてから、プリント部3のプリントヘッド31と対向するプリント開始位置へ搬送される。第1給紙部40からの給送されたシートと同様に、Uターン搬送経路53から搬送されたシートに対してもプリントの開始指令に基づいて画像がプリントされる。すなわち、プリントヘッド31の主走査方向の移動に同期した1ライン分の画像のプリントと、シートの所定ピッチの搬送(紙送り)と、を交互に繰り返すことにより、シートに画像がプリントされる。画像がプリントされたシートは、排紙ローラ33と拍車のニップ部に挟持されつつプリント装置本体の外へ搬送されて、排紙トレイ34へ排出される。
次に、ユーザがスキャナ部2を開放する動作をより詳しく説明する。図7は、プリント装置を側方から見た断面図であり、図8(a),図8(b),図9(a),図9(b)は、その開放動作を時系列的に説明するための断面図である。
まずユーザは、スキャナ部2を図7の状態から図8(a)の開状態とするために、手掛かり部21からスキャナ部2を上方に持ち上げる。図8(a)は、スキャナ部2を約2度持ち上げた状態を示す断面図である。上リンク5の端部5cは、スキャナ部2が上方に移動させられたときに、操作部1の自重によりスキャナ部2の底面に沿うように、回動中心部5aを中心として矢印Dの時計方向に回動する。これにより操作部1は、図8(b)のように、上リンク5の支持部5bと下リンク6の支持部6bの移動軌跡上において支持されながら、傾斜角度θを徐々に大きくするように移動する。つまり、操作部1は、上向きに傾斜されつつ下方に移動される。
図2(a)および図8(b)は、スキャナ部2を約3度持ち上げた状態を示し、図2(b)および図9(a)はスキャナ部2を約20度持ち上げた状態を示す。これらの図から明らかなように、スキャナ部2の開放の角度が大きくなるにつれて、操作部1の傾斜角度θが大きくなる。スキャナ部2が約4度以上開放されたときに、上リンク5の一部が筺体4の不図示の当接部に当接することにより、その上リンク5の回転が停止され、操作部1の移動も停止される。
このようにして、スキャナ部2と操作部1が図2(b)および図9(b)の状態に移行することにより、プリント部3のメンテナンスに利用する開口Sが充分に大きく現れる。すなわち、その開口Sの開口範囲(視野角度)αを充分に大きく形成可能である。プリント装置には、スキャナ部2が図2(b)および図9(b)のように開放されたことを検知するセンサが備えられており、これによりプリント装置は、ユーザがインクタンクの交換やシートのジャム処理をしようとしていることを認識することができる。プリント装置は、このようにスキャナ部2が開放されたときに、図2(b)のように、インクタンク35を搭載したプリントヘッド31が開口Sの近傍まで自動的に移動させて、ユーザによるインクタンク交換の準備を整える。
このように、スキャナ部2の開放させる動作に連動して、操作部1が傾斜を増しながら下方に移動して、開口範囲αが充分に大きい開口Sが形成される。ユーザは、その大きく開いた開口S(メンテナンス作業空間)を通して、インクタンクの交換やシートのジャム処理を容易に実行することができる。また、その開口Sを通して装置内部もより見やすくなるのでメンテナンスの操作性が向上する。また、スキャナ部2を開く前に、図5および図6のように操作部1がチルトアップされている場合には、スキャナ部2を開けることによって、その操作部1がさらにチルトアップされつつ、その操作部1の上端が下方に移動されることになる。ユーザは、チルトアップした操作部の表示を見ながらメンテナンスを行うことができる。
例えば、インクタンクを交換する際には、ユーザは、図9(b)のように解放されたスキャナ部2と、下方に移動されかつ傾斜された操作部1と、の間の開口空間内に手を差し込んでから、インクタンク35を斜め前方に引き抜く。その後、交換用の新しいインクタンクをプリントヘッド31に装着して、スキャナ部2を図1(a)および図7のような元の位置に戻すことにより、インクの交換作業が終了する。仮に、図10のように操作部1が移動しなかった場合、スキャナ部2と操作部1との間の開口Sの開口範囲βは、図9(b)における開口範囲αよりも小さくなる。したがって、このように操作部1が移動しない構成において、開口範囲βを大きくして開口範囲αとするためには、それらの差分だけ、スキャナ部2の開放角度をより大きくする必要がある。その場合には、開放角度の大きいスキャナ部2を保持するための保持機構の大型化、ひいてはプリント装置全体の大型化および高価格化を招くことになり、またスキャナ部2を大きく開く必要があるため、ユーザにとって使い勝手も劣る。
また、操作部1の備わる表示器11は、インクタンク交換等のメンテナンス作業のガイド画面を表示可能である。本実施形態のように操作部1が表示器11と共に傾斜することにより、ユーザは、表示器11表示されているインクタンク交換等のガイド画面を目視しやすくなる。より具体的には、交換が必要なインクタンク、およびインクタンクを交換するための作業手順などを表示器11に表示することにより、ユーザは、それを目視しながら作業を行うことができる。このように、ユーザの便宜を図ることもできる。
ユーザは、開口Sからプリント装置内部のプリント部3にアクセスして、種々のメンテナンス作業を行なうことができる。プリントヘッド31を交換する場合には、図示しないプリントヘッド交換用レバーを解除することにより、プリントヘッド31を取り外すことができる。ユーザは、このようなプリントヘッド交換用レバーに対するアクセスも容易である。また、メンテナンス作業としては、インクタンク35やプリントヘッド31の交換作業以外に、シートのジャム処理作業もある。そのジャム処理は、プリント動作中にプリント媒体としてのシートにジャムが生じて、それが詰まった場合に、その詰まったシートをユーザが取り除く処理である。プリント装置は、このようなジャムを検知したときに、そのジャムが発生した位置、およびジャム処理に必要な操作手順などを表示器11に表示することにより、ユーザの便宜を図ることができる。また、図9(a)の開放状態のスキャナ部2を下方に移動させることにより、スキャナ部2を上方に移動させたときとは逆の方向に上リンク5が回動して、操作部1が図7の状態に戻る。
また、操作部1の配備位置は、図7のようにスキャナ部2の前方のみに限定されず、例えば、スキャナ部2の前端部の下部に配備してもよい。この場合には、操作部1の面積は小さくなるものの、プリント装置の前後長さを小さくして、プリント装置をコンパクトに構成することができる。また、本実施形態においては、図8(a),(b)および図8(a)のように、操作部1をチルトアップさせながら下方に移動させるように構成した。しかし、操作部1を前方に略平行に移動させて、開口空間を拡大させるように構成してもよい。また、操作部1をチルトアップさせながら前方に移動させるように構成してもよい。
(第2の実施形態)
操作部1を移動させる移動機構は、前述した第1の実施形態のようなリンク機構を用いる構成のみに限定されない。本実施形態においては、スキャナ部2と操作部1を連結する駆動列を用いて、操作部1を移動させる。
図11は、本実施形態のプリント装置を側方から見た斜視図、図12は、そのプリント装置の操作部1を前方から見た斜視図である。図13から図15は、操作部1の移動動作を時系列的に説明するための要部の断面図である。図11および図15は、スキャナ部2が最大に開放された状態を表し、図12は、スキャナ部2が閉じられているときに、操作部1をチルトアップさせた状態を表す。
操作部1には、ユーザの視認性および操作性を高めるために、ユーザの好みに合わせて傾斜量が調節できるように構成されている。スキャナ部2に取り付けられたヒンジ部材22の片側(図13中の左側)には、ラックギア22aが設けられている。そのラックギア22aは、それに噛み合うギアを含む駆動列によって、ラックギア67に連結されている。ラックギア67は上下方向に移動可能であり、その上部には、操作部1が回動可能に軸支されている。具体的には、ピニオンギア61、2段ギア/プーリ62、タイミングベルト63、2段プーリ64、タイミングベルト65、および2段プーリ/ギア66を含む。図11のように、2段ギア/プーリ62にはギア部62aとプーリ部62bとが設けられ、また2段プーリ64にはプーリ部64a,64bが設けられており、それらのプーリ部62bとプーリ部64aとの間にタイミングベルト63が掛け渡されている。2段プーリ/ギア66にはプーリ部66aとギア部66bとが設けられており、プーリ部64bとプーリ部66aとの間にタイミングベルト65が掛け渡されている。ギア部66bはラックギア67に噛み合わされている。
図12のように、操作部1の下面12は傾斜しており、筺体4の左右の2箇所には、三角形状のガイドリブ46が設けられている。図13は、スキャナ部2が閉じた状態を示し、同図のように操作部1も閉じられているときには、操作部1の下面12とガイドリブ46は近接してはいるものの、接触はしていない。ユーザは、プリント装置の側面に設けられた手掛かり部21から、スキャナ部2を上方に持ち上げることができ、ユーザが手を離したときにも、スキャナ部2をその位置に停止させることができる。
図14は、スキャナ部2を矢印E方向に約8度持ち上げた状態を表し、スキャナ部2と共にラックギア22が上昇することによって駆動列が回転する。すなわち、ピニオンギア61、2段ギア/プーリ62、2段プーリ64、および2段プーリ/ギア66がそれぞれ矢印F,G,H,I方向に回転する。この結果、ラックギア67が矢印Jの下方に移動され、このラックギア67に軸支された操作部1も下降し、操作部1の下面12がガイドリブ46に接触して、操作部1が斜め下方の矢印K方向にガイドされてチルトアップを始める。図15は、スキャナ部2を矢印E方向に約20度持ち上げた状態を表し、ラックギア22のさらなる上昇によって、ラックギア67はさらに矢印Jの下方に移動され、このラックギア67に軸支された操作部1もさらに下降する。また、操作部1をさらに矢印L方向に回動させることにより、ユーザの好みに合わせて操作部1の傾斜量を調節することができる。
このように、スキャナ部2の開放に連動して操作部1が下方に移動するため、ユーザは、操作部1とスキャナ部2との間に形成された大きい開口Sを通して、インクタンクに容易にアクセスすることができる。また、開口Sを通してのユーザの視野が広がるため、操作性も向上する。また、図15の開放状態のスキャナ部2を矢印Eと反対の下方に移動させることにより、スキャナ部2を矢印Eに移動させたときとは逆の方向に駆動列が回転して、操作部1が図13の状態に戻る。
操作部1を移動させる機構は、本例のように駆動列を用いる構成のみに限定されない。例えば、スキャナ部2の開閉を検知するスイッチを備え、そのスイッチがスキャナ部2の開きを検知したときに、不図示の駆動源から駆動力によって、操作部1をチルトアップさせながら下方に移動させるように構成してもよい。また、スキャナ部2の開放は、ユーザの手動による他、不図示の駆動源からの駆動力によって自動的に行ってもよい。例えば、操作部1等に設けられたスキャナ開放スイッチがユーザによって操作されたときに、不図示の駆動源からの駆動力によって、スキャナ部2と操作部1の移動を開始させてもよい。
(第3の実施形態)
本実施形態のプリント装置は、インクタンク交換に関する部分以外の構成は、前述した第2の実施形態と同様であるため、第2の実施形態と同様の部分についての説明は省略する。本実施形態のプリント装置の外観斜視図は、第1および第2の実施形態における図1(a)と同じである。図18は、プリント装置の断面図であり、図19は、スキャナ部2と操作部1を開放した状態を示す断面図である。
本例におけるプリントヘッド31は、図20のように、交換可能なインクタンク35がプリント装置の正面から略水平方向に着脱自在に取り付けられるように構成されている。操作部1のパネルは、矢印A方向からのユーザの視認性および操作性を高めるために、ユーザの好みに合わせて傾斜角度が調節可能である。
図21(a),(b)は、操作部1の周辺部分のみを抜き出した斜視図である。具体的には、操作部1の周辺部分として、操作部1の両側を保持する左右の保持部材7と、それぞれの保持部材7を上方に押圧する左右の圧縮ばね8と、筐体4の一部と、が抜き出されている。保持部材7の上端部には、操作部1をチルトアップ可能に支持するチルトヒンジが内蔵されている。保持部材7は、筺体4に形成された上下方向の溝4c内に上下動自在に収納されており、圧縮ばね8によって上方に付勢されている。その付勢力は、操作部1の重量に抗して、それを持ち上げることができる大きさに設定されている。また操作部1は、それが所定位置を越えて上昇しないように、その移動範囲の最上方位置が不図示のストッパによって規制されている。
図22(a)は、操作部1が最上方位置まで上昇されて、それがチルトヒンジによって傾斜量が調整された状態を示す。保持部材7の後方には、図21(b)のように突起部7aが設けられており、その突起部7aは、図22(b)のように、その上面にスキャナ部2の底面が載るように構成されている。スキャナ部2が筺体4に対して閉じられているとき、図22(b)のようにスキャナ部2の底面が突起部7aの上面に載ることにより、圧縮ばね8の力に抗して保持部材7が最下方位置まで押し下げられる。これにより、操作部1も最下方位置で下げられることになる。
次に、ユーザがスキャナ部2を開放する動作について説明する。
ユーザは、スキャナ部2を図18のような閉状態から図19のような開放状態にするために、手掛かり部21からスキャナ部2を持ち上げる。図16,図17,図19は、スキャナ部2を約20度持ち上げた状態を表す。このようなスキャナ部2の上動に応じて、操作部1は、圧縮ばね8の力により上方に移動され。スキャナ部2が約8度以上開放されたときに、不図示のストッパにより操作部1が最上方位置にて停止される。また、スキャナ部2の上動に連動して、ミストカバー36が図18の閉位置から図19の開位置に移動する。閉位置のミストカバー36は、プリントヘッド31のインク吐出に伴って発生するインクミストがプリント装置の前方等へ飛散することを防止する。スキャナ部2の上動に伴って、ミストカバー36は、インクタンクの交換やジャム処理の邪魔とならない開位置に移動する。
その後、ユーザが操作部1の傾斜量を調整することにより、図16,図17,図19のように、プリント部3のメンテナンス(インクタンク35の交換を含む)のための、開口範囲γが充分に大きい開口S1を確保することができる。プリント装置には、スキャナ部2が開放されたことを検知する不図示のセンサが備えられており、そのセンサの検知結果に基づいて、ユーザがインクタンクの交換やジャム処理をしようとしていることを認識する。プリント装置は、図17のように、インクタンク35を開口S1の左右方向の中央付近に位置させるように、インクタンク35が搭載されたプリントヘッド31を自動的に移動させて、ユーザによるインクタンク交換の準備をする。
このように、スキャナ部2の回動に連動して操作部1が上方に移動することにより、充分に大きな開口S1を確保することができ、その開口S1を通してのインクタンク35のアクセスが容易となる。また、開口S1を通してのユーザの視野が広がり、操作性も向上する。
図20のように、上方に移動した操作部1と、排紙トレイ34と、の間に開口空間が形成されるため、ユーザは、その開口空間内に手を差し込んでインクタンク35を水平方向の前方に引き抜くことができる。その後、交換用の新しいインクタンク35をプリントヘッド31に装着してから、スキャナ部2を閉める。これにより、スキャナ部2の底面が突起部7aの上面に載り、保持部材7と、それに支持された操作部1が最下位置まで移動して、メンテナンス作業が終了する。
操作部1を移動させる構成は、本実施形態のように圧縮ばね8を用いる構成のみに限定されない。例えば、スキャナ部2の開閉を検知するスイッチを備え、そのスイッチがスキャナ部2の開動を検知したときに、不図示の駆動源の駆動力によって、操作部1を上方に移動させるように構成してもよい。この場合、その不図示の駆動源の駆動力によって、図20のような略水平姿勢となるまで操作部1をチルトアップさせるように構成してもよい。
また、スキャナ部2の開放および操作部1の移動方法は、本実施形態のようにユーザの手動によって行う方法のみに限定されない。例えば、操作部1等にスキャナ部開放用のスイッチを備え、そのスイッチをユーザが操作することにより、不図示の駆動源の駆動力によって、スキャナ部2と操作部1の移動を開始させるようにしてもよい。また、ミストカバー36は、本実施形態のようにユーザによるスキャナ部2の手動に連動して開閉する構成のみに限定されず、例えば、不図示の駆動源の駆動力によって開閉される構成であってもよい。
1 操作部
2 スキャナ部
3 プリント部
5 上リンク
6 下リンク
S 開口

Claims (6)

  1. プリント部と、前記プリント部の上方に備えられるスキャナ部と、装置本体の側面に備えられる操作部と、を有し、前記プリント部のメンテナンスのために、前記プリント部に対して前記スキャナ部を開けることが可能であるプリント装置であって、
    前記スキャナ部を開けるのに伴って、前記操作部を動かす機構を有することを特徴とするプリント装置。
  2. 前記スキャナ部を開けると、前記機構は前記操作部の上端を下方に移動させることを特徴とする、請求項1に記載のプリント装置。
  3. 前記操作部は前記装置本体に対してチルトアップすることが可能であり、前記スキャナ部を開けると、前記機構は前記操作部をチルトアップさせることを特徴とする、請求項1または2に記載のプリント装置。
  4. 装置の使用時に前記操作部をチルトアップさせた場合は、前記スキャナ部を開けると、前記機構は前記操作部をさらにチルトアップさせ、且つ、前記操作部の上端を下方に移動させることを特徴とする、請求項3に記載のプリント装置。
  5. 前記プリント部のメンテナンスが必要になったときに、前記操作部は前記メンテナンスに関する表示を行うことを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載のプリント装置。
  6. 前記メンテナンスは、前記プリント部でのジャム処理、プリントヘッドの交換、インクタンクの交換の少なくともいずれかであることを特徴とする、請求項5に記載のプリント装置。
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