JP6358106B2 - 液体消費装置 - Google Patents

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本発明は、インクジェット式プリンタなどの液体消費装置に関する。
従来、タンクに貯留されたインク(液体の一例)を吐出ヘッドから吐出して画像を形成するインクジェット式プリンタなどの液体消費装置が知られている。例えば、特許文献1に記載された液体消費装置は、筐体に収容されて注入口を有するインクタンクと、該インクタンクを露出すべく筐体に形成された開口を開閉可能に覆うカバーとを備えている。ユーザは、カバーを開いてインクタンクの注入口にボトルのノズルを挿し込むことで、ボトル内のインクをインクタンクへ補充することができる。
特開2014−79908号公報
ところで、このようにユーザがインクを補充するタイプの液体消費装置では、インクタンクの注入口からインクが漏れたり溢れたりする可能性がある。しかしながら、特許文献1には、注入口の外部へのインク漏れについて何ら開示がなく、従ってその処理に関する開示もない。そのため、特許文献1の場合、注入口からインクが漏れ出ると、そのインクはインクタンクの正面側の壁面を伝って垂れて行き、筐体下部から外部へ漏れ出て、液体消費装置の設置場所周辺を汚してしまう可能性がある。
本発明は上述したような事情に鑑みてなされたものであり、タンクの注入口から漏れ出たようなインクを適切に処理することができる液体消費装置を提供することを目的とする。
本発明に係る液体消費装置は、液体貯留室へ液体を注入するための注入口を有するタンクと、前記注入口に着脱可能に挿着されて該注入口を閉塞可能なキャップと、前記タンクを収容すると共に、該タンクにおいて前記注入口を含む領域を臨む開口を有する筐体と、下部が前記タンクの下方位置にて軸支され、該下部に対して上部が回動することで前記開口を開閉可能なカバーと、を備え、前記カバーの下部内面には、該カバーが前記開口を覆う閉状態のときに前記注入口から前記タンクの外面を伝って垂れ落ちる液体を吸収する液体吸収部材が設けられている。
このような構成により、仮にタンクの注入口から液体が漏れ出たような場合であっても、タンクの壁面を伝って垂れ落ちてきた当該液体を、カバー内面に設けた液体吸収部材によって回収することができる。従って、漏れ出た液体によって液体消費装置の外部周辺が汚れるのを防ぐことができる。
本発明によれば、タンクの注入口から漏れ出たようなインクを適切に処理することができる液体消費装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るインクジェット式プリンタ複合機の一例を示す斜視図であり、図1(A)はカバー閉状態の斜視図、図1(B)はカバー開状態の斜視図である。 プリンタ部の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 カバーが開放されて複合機の外部へ露出した状態のタンクユニットを示す複合機の部分縦断面図である。 タンクユニットのタンクの注入口の近傍の部分縦断面図である。 タンクユニットの正面図である。 カバーを内面側から見たときの斜視図である。 カバーが開状態であるときの複合機の部分的な斜視図である。 カバーが閉状態のときの吸収フォーム周辺を示す複合機の部分縦断面図である。 カバーが開状態のときの吸収フォーム周辺を示す複合機の部分縦断面図である。
図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。以下の実施形態では、液体消費装置の一例として、プリンタ複合機(以下、単に「複合機10」ともいう)を例に挙げて説明する。この明細書及び特許請求の範囲の書類中における、上下・前後・左右方向の概念は、図1に示す複合機10における上下方向7、前後方向8、及び、左右方向9と一致するものとする。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
[複合機10の全体構成]
図1は本発明の一実施形態に係るインクジェット式プリンタ複合機の一例を示す斜視図であり、図1(A)はカバー閉状態の斜視図であり、図1(B)はカバー開状態の斜視図である。本実施形態に係る複合機10は、全体として概ね直方体に形成されており、その上部に設けられたスキャナ部13と、その下部に設けられたプリンタ部11と、複合機10の動作を司る制御部12とを備えている。プリンタ部11は、インクジェット記録方式で用紙P(図2参照)に画像を形成することができる。上記構成の複合機10は、制御部12によってスキャナ部13とプリンタ部11の動作が制御されることにより、複写機、インクジェット式プリンタ、イメージスキャナ、及びファクシミリなどの複数の機能を発揮することができる。
複合機10の外形は、直方体状の筐体14と、筐体14の上部を覆うトップカバー28とによって概ね形成されている。筐体14の前壁14aの左右方向9の略中央部には開口14bが設けられており、この開口14b内に送給トレイ20と排出トレイ21が配設されている。また、この開口14bの上方には、チルト可能に筐体14に支持された操作パネル17が設けられている。操作パネル17には制御部12からの出力手段である液晶ディスプレイ17aや、制御部12への入力手段である入力ボタン17bなどが設けられている。
また、筐体14の前壁14aの左右方向9における右部には開口14cが設けられており、この開口14cは前壁14aの一部を形成し得る開閉可能なカバー70で覆われている。カバー70の下部は筐体14と連結されており、カバー70は、カバー70と筐体14の連結部において左右方向9に延びる回動軸の中心線L1を中心として回動可能である。より具体的には、カバー70は、開口14cを覆う閉位置(図1(A))と、開口14cを露出させる開位置(図1(B))との間で、回動軸の中心線L1を中心として回動することができる。なお、カバー70及びその周辺の構造の詳細については別途後述する。
[プリンタ部11]
次に、プリンタ部11について詳細に説明する。図2は、プリンタ部11の概略構成を模式的に示す縦断面図である。この図に示すように、プリンタ部11は、送給部15と、送給トレイ20と、排出トレイ21と、搬送ローラ部18と、記録部24と、排出ローラ部19と、プラテン22と、タンクユニット100とを備えている。これらのプリンタ部11の各構成要素は筐体14に内装されている。
送給部15は、自重あるいはバネ等による弾性力によって送給トレイ20に収容された用紙Pに向けて付勢された送給ローラ15aを備えている。送給ローラ15aは制御部12によって制御される図示されない搬送モータによって回転駆動される。送給ローラ15aの回転によって、送給トレイ20に収容された用紙Pが一枚ずつ搬送経路65へ送り出される。
搬送経路65は、送給トレイ20の後端部から上方に延びつつ前へ向かってUターンし、記録部24とプラテン22との間の空間を経て排出トレイ21に至る経路である。この搬送経路65に沿って上流から下流に向かって、搬送ローラ部18、記録部24、排出ローラ部19が順に設けられている。
搬送ローラ部18は、搬送経路65を挟んで上下方向7に対向する搬送ローラ18aとピンチローラ18bとを備えている。搬送ローラ18aは、図示されない搬送モータによって駆動される。ピンチローラ18bは、搬送ローラ18aの回転に伴って連れ回る。用紙Pは、搬送ローラ18aとピンチローラ18bとの間に挟まれて、記録部24へ向けて送り出される。
記録部24は、液体吐出ヘッド25と、この液体吐出ヘッド25を搭載するキャリッジ23とを備えている。記録部24は、搬送経路65を挟んでプラテン22と上下方向7に対向配置されている。すなわち、記録部24は、搬送経路65より上下方向7の上方で、且つ搬送経路65に対面するように配置されている。なお、プラテン22は上下方向7において記録部24に対向するようにして配置されており、搬送ローラ部18によって搬送される用紙Pがプラテン22によって下方から支持される。
キャリッジ23は、左右方向9に延設されたガイドレールと、このガイドレールに沿って液体吐出ヘッド25を左右方向9に往復移動させるキャリッジモータとを備えている(いずれも図示略)。また、キャリッジ23からは、制御部12が実装された制御基板と液体吐出ヘッド25を電気的に接続するフレキシブルフラットケーブルが延出されている(図示略)。フレキシブルフラットケーブルは、制御部12から出力される制御信号を液体吐出ヘッド25に伝達する。更に、キャリッジ23からは、タンクユニット100のタンク4と液体吐出ヘッド25を接続するインクチューブが延出されている(図示略)。インクチューブは、タンク4に貯留されたインクを液体吐出ヘッド25に供給する。より詳細には、各色(ブラック、マゼンタ、シアン、イエロー)のインクが通流する4本のインクチューブがタンク4から延出され、これらが束ねられた状態でキャリッジ23に接続されている。
液体吐出ヘッド25は、液体消費部の一例である。液体吐出ヘッド25の下面には、複数のノズル25aが形成されている。液体吐出ヘッド25は、プラテン22に下方から支持されている用紙Pに向けてノズル25aからインクを微小なインク滴として吐出し、これにより、用紙Pに画像が形成される。
排出ローラ部19は、搬送経路65を挟んで上下方向7に対向する排出ローラ19aと拍車19bとを備えている。排出ローラ19aは、図示されない搬送モータによって駆動される。拍車19bは、排出ローラ19aの回転に伴って連れ回る。記録部24によって画像が形成された用紙Pは、排出ローラ19aと拍車19bとの間に挟まれて、排出トレイ21へ向けて送り出される。
タンクユニット100は、各色のインクを独立して収容するタンク4と、タンク4に形成された注入口50を閉塞するキャップ6などから成る。タンクユニット100は筐体14の内部に収容されているが、カバー70が開放されることにより、タンクユニット100の前面が筐体14の外部へ露出される。つまり、カバー70が開放されると、ユーザは、筐体14の開口14cを通じてタンクユニット100のキャップ6へアクセスが可能となる。
[タンクユニット100]
ここで、タンクユニット100について詳細に説明する。図3は、カバー70が開放されてその一部分が複合機10の外部へ露出した状態のタンクユニット100を示す複合機10の部分縦断面図であり、図4は、タンクユニット100のタンク4の注入口50の近傍の部分縦断面図であり、図5はタンクユニット100の正面図である。なお、図5では、タンク4に設けられたアーム連結部48の構成を視認しやすくするために、4つのキャップ6のうちの一つが省略されている。
図3〜5に示すように、タンク4は、内部に形成されたインク室40へインクを注入するための注入口50が形成された壁を有している。タンク4は、タンク4の前面を形成する視認壁41、タンク4の左右方向9の両側面を形成する2つの側壁45、タンク4の上面を形成する上壁46、タンク4の底面を形成する底壁47、並びに、視認壁41及び上壁46を接続して外面が斜め前上方を向く傾斜壁42により、外形が概ね直方体状に形作られている。左右の側壁45の間には複数の間仕切壁44が設けられており、この間仕切壁44によってタンク4の内部空間がそれぞれ独立した複数のインク室40に区切られている。このタンク4の後面は、間仕切壁44、側壁45、上壁46、及び、底壁47の各壁の後端面に溶着されたフィルム49によって封止されている。
タンク4の内部空間は、左右方向9に4つのインク室40に区画されている。4つのインク室40には、それぞれ、ブラックインク、シアンインク、マゼンタインク、及び、イエローインクが貯留される。各色インクは、液体の一例である。インク室40の数及びインクの色は上記の例に限定されない。
タンク4の傾斜壁42には、インク室40へインクを注入するための開口である注入口50が設けられている。この注入口50を通じて、タンク4の外部とインク室40とが連通される。本実施形態に係るタンク4は4つのインク室40を有しており、各インク室40に対応して4つの注入口50が傾斜壁42に左右方向9に一列に並んで設けられている。
タンク4には、傾斜壁42の外面から斜め上方に突出している筒状壁43が設けられている。注入口50は、傾斜壁42及び筒状壁43を貫通して形成されている。換言すれば、注入口50は、タンク4の壁部、すなわち、傾斜壁42の一部及び筒状壁43によって画定されている。本実施形態では、注入口50は円柱形状に形成されている。筒状壁43の突出端において注入口50の一端50aが斜め上方に向かってタンク4の外部に開口している。一方、傾斜壁42の内面において注入口50の他端50bが斜め下方に向かってインク室40に開口している。
筒状壁43の突出端において、筒状壁43の内壁面と外壁面の両方が面取りされている。これによって、筒状壁43の突出端の壁の厚さは、筒状壁43の他の部分の壁の厚さよりも薄くなっている。この結果、筒状壁43の突出端は尖っている。
本実施形態に係る筒状壁43は、上下方向7に対し非直交、且つ、水平方向よりも上方向となる前上方向に向かって、傾斜壁42から突出している。また、筒状壁43は、傾斜壁42の外面と直交する方向に傾斜壁42から突出している。この筒状壁43及び傾斜壁42により形成された注入口50は、斜め上方、すなわち、前方且つ上方を向いて開口している。従って、注入口50の開口中心線L2は、上下方向7及び前後方向8に対して傾斜している。なお、注入口50の開口中心線L2とは、注入口50の一端50aの中心及び注入口50の他端50bの中心を繋いだ線、並びに、その延長線である。本実施形態では、開口中心線L2は、筒状壁43が傾斜壁42から突出する方向と平行である。また、開口中心線L2は、注入口50が筒状壁43及び傾斜壁42を貫通する方向と平行であるともいえる。
上記のようにタンク4の前面に設けられた注入口50は、カバー70が開状態にあるときに(図1(B)参照)、筐体14の開口14cを通じて複合機10の外部に露出される。各注入口50には、他のキャップ6から独立したキャップ6が取り付けられている。キャップ6は、注入口50に着脱可能に装着されて、注入口50を閉塞することができる。キャップ6が注入口50から取り外されると、注入口50が開放される。開放された注入口50を通じてインク室40へインクを注入することができる。
[キャップ6]
本実施形態に係るタンクユニット100が備える4つのキャップ6は同一形状である。キャップ6は、注入口50を閉塞するキャップ本体部6Aと、キャップ本体部6Aをタンク4の外壁と連結するアーム部6Bとを有している。キャップ本体部6Aとアーム部6Bは、ゴムやエラストマーのように弾性変形可能な素材によって一体成形されている。
キャップ本体部6Aは、ボディ61とフランジ62とヘッド63とを有し、これらが一体的に形成されている。ボディ61は、円柱形状を有している。ボディ61の外径は、注入口50の径とほぼ同じであるか若干大きい。フランジ62は、ボディ61の基端と連続しており、ボディ61よりも大径の円柱形状を有している。ヘッド63は、ボディ61の先端と連続している。ヘッド63は、およそ切頭円錐状を有しており、その基端部はボディ61よりも大径の円柱形を成し、先端部は注入口50よりも小さい径を有している。このようなキャップ本体部6Aは、ボディ61で括れた回転体形状を呈している。
フランジ62とヘッド63は、ボディ61を間に介して対向する面を各々有している。つまり、フランジ62のニップ面62aと、ヘッド63のニップ面63aとが、ボディ61を間に介して対峙している。フランジ62のニップ面62aと表裏を成すフランジ62の外面62bには、タブ66が設けられている。タブ66は、タンク4の注入口50からキャップ6(キャップ本体部6A)を取り外すときに、ユーザが指などで摘まんでキャップ6を操作するための操作突起である。タブ66は、フランジ62の外面62bの中央ではなく、外面62bの中央から外れた位置から突出している。
キャップ6のアーム部6Bは、アーム本体68とアーム根部69とを有し、これらが一体的に形成されている。アーム本体68の先端部68bはキャップ本体部6Aのフランジ62の周縁部と連結されている。アーム根部69は、アーム部6Bの基部に設けられており、アーム本体68の基端部68aから、アーム本体68の自然状態での伸延方向に対して直行する方向へ突出している。アーム根部69の側面には、係止片69aが突出して設けられている。
アーム根部69は、タンク4に設けられたアーム連結部48と連結される。アーム連結部48は、注入口50よりも上方且つ後方において、タンク4の上壁46から上方へ突出している壁である。タンク4のアーム連結部48には、上下方向7に延びる溝48a(図5参照)が形成されている。図3及び図4に示すように、アーム根部69は、係止片69aがアーム連結部48よりも後方に位置するように、アーム連結部48の溝48aに上方から挿入される。アーム根部69は、アーム連結部48の溝48aから前方へ落脱しないように、係止片69aによってアーム連結部48に係止されている。また、アーム根部69の上方には、筐体14(又は、複合機10のフレーム)の一部分を形成している垂直壁14fが存在し、この垂直壁14fにより、アーム根部69が溝48aからの上方へ抜け出すことが阻止されている。
ところで、上述したタンク4では、内部のインク残量が少なくなると、ユーザが注入口50を通じてインクを補充する。この際、注入口50付近にインクが付着し、このインクがタンク4の前面壁を伝って垂れ落ちる可能性がある。あるいは、タンク4内にインクがある状態で、ユーザが複合機10を移動させた場合に、タンク4内のインクが注入口50から漏れ出て、同様にタンク4の前面壁を伝って垂れ落ちる可能性がある。本実施の形態に係る複合機10は、このようなインクを回収するために、カバー50の内面に吸収フォーム80(液体吸収部材の一例)を有している。以下、吸収フォーム80及びその周辺の構成について説明する。
[吸収フォーム80及びその周辺]
図6は、カバー70を内面側から見たときの斜視図であり、図7は、カバー70が開状態であるときの複合機10の部分的な斜視図である。カバー70は、中央部分に矩形の開口71aを有する概略四角形状のフレーム71と、この開口71aに嵌め込まれた透光性の合成樹脂等で形成された窓72とを有している。窓72は、カバー70が閉状態のときに、各タンク4の視認壁41に対向して位置し、ユーザはカバー70が閉状態であってもタンク4のインク残量を確認することができる。
フレーム71の左右方向9の一方の側部内面からは、アーム73が湾曲しつつ延設されている。アーム73の先端73aが鉤爪形状を成し、タンクユニット100の側方位置で筐体14と係合することによってカバー70の回動範囲を規制する。フレーム71の先端部71b(閉状態で上端に位置する部分)の内面には、筐体14の対応位置に設けられた突起状の係合部74aと係合し、カバー70の閉状態を保持する被係合部74bが設けられている。
フレーム71の基端部71c(閉状態で下端に位置する部分)の内面であって、左右方向9の両端部には、互いに所定間隔を空けて軸受75が設けられている。各軸受75は一部が切り欠かれた円筒形状になっており、各中心線は一致して回動軸の中心線L1を成している。一方、筐体14には、中心線L1に沿った軸部14dが設けられている(図6参照)。この軸部14dは、軸受75に係合してカバー70を軸支する。なお、軸部14dは、タンク4の下方に位置する後述のスカート90の下端部から、左右へ突出するようにして設けてもよい。
フレーム71の基端部71cの内面であって、上記軸受75よりも更にフレーム71の基端側の部分に、吸収フォーム80が設けられている。吸収フォーム80は、左右方向9に沿って長寸を成す棒状を成している。特に、本実施の形態に係る吸収フォーム80は、タンクユニット100が有する全ての注入口50の配置に対応する一連の長さを有している。すなわち、最も左端の注入口50に対応する下方位置から、最も右端の注入口50に対応する下方位置に至る範囲を少なくとも含むように、吸収フォーム80の長さ及び配置が設定されている。
また、吸収フォーム80は、横断面が矩形状を成しており、フレーム71の内面に対して一面が接着されている。従って、吸収フォーム80において、フレーム71の内面と接着する一面を除く他の3面は、表面が露出している。なお、これら3面全ての表面が露出している必要はなく、少なくとも、カバー70が閉状態のときに上面となる部分80aが露出していればよい。吸収フォーム80が矩形状以外の横断面を有する場合も同様であり、少なくとも、カバー70が閉状態のときに上面となる部分を露出させればよい。このような吸収フォーム80は、例えば発泡ポリウレタンなどの多孔材料を用いて形成される。
図8は、カバー70が閉状態のときの吸収フォーム80周辺を示す複合機10の部分縦断面図であり、図9は、カバー70が開状態のときの吸収フォーム80周辺を示す複合機10の部分縦断面図である。タンク4の下方には、該タンク4の下方を覆うと共に、該タンク4から垂れ落ちるインクをその外面91で受けるスカート90(筐体14の下方の樹脂部の一部)が設けられている。より具体的には、スカート90の外面91は、後部に対して前部が下方に位置するように前傾した傾斜面91aと、傾斜面91aの前端からほぼ鉛直下方へ、スカート90の下端92へ向かう鉛直面91bとを有している。
このようなスカート90の外面91は、タンク4の視認壁41の下端から下ろした垂線に対し、その後方から前方にわたる範囲を有している。従って、タンク4の前壁面を伝うインクが、タンク4の前部下端から滴下した場合、このインクはスカート90の外面91にて受け止められる。また、スカート90は、吸収フォーム80と同様の左右方向9の長さ寸法、すなわち、最も左端の注入口50に対応する下方位置から、最も右端の注入口50に対応する下方位置に至る範囲を少なくとも含む、左右方向9の寸法を有している。
図8に示すように、カバー70が閉状態であるとき、吸収フォーム80は、スカート90の下端92の下方にて、当該下端92に対向して位置している。従って、タンク4の前壁面(視認壁41)を伝って滴下したインクは、まずスカート90の外面にて受けられる。そして、このインクは、スカート90の外面91に沿って流れ下り、下端92から吸収フォーム80に滴下して吸収される。一方、カバー70が開状態へと回動すると、フレーム71の下端はスカート90の内方へ移動する。そして、図9に示すように、カバー70が開状態になると、フレーム71の下端はスカート90内に入り、吸収フォーム80もスカート90内に位置する。従って、インクで汚れた吸収フォーム80は、スカート90に覆われて人目につかない。
スカート90の内面93からは、リブ94が突出して設けられている。本実施の形態では、左右方向9に沿って複数のリブ94が並設されており、各リブ94の下端94aの輪郭形状は、左右方向9から見て一致している。このリブ94の下端94aは、カバー70が開状態のとき、吸収フォーム80に当接するようになっている。更に、リブ94の下端94aは、後側上方位置から前側下方位置へと傾斜した輪郭部分を有し、当該輪郭部分が、横断面矩形状の吸収フォーム80の角部分に当接する。従って、カバー70が開くとき、リブ94と吸収フォーム80との接触圧は、開度が大きくなるにつれて大きくなる。
以上に説明したように、本実施の形態に係る複合機10は、液体貯留室40へ液体を注入するための注入口50を有するタンク4と、注入口50に着脱可能に挿着されて該注入口50を閉塞可能なキャップ6と、タンク4を収容すると共に、該タンク4において注入口50を含む領域を臨む開口14cを有する筐体14と、下部がタンク4の下方位置にて軸支され、該下部に対して上部が回動することで開口14cを開閉可能なカバー70と、を備え、カバー70の下部内面には、該カバー70が開口14cを覆う閉状態のときに注入口50からタンク4の外面を伝って垂れ落ちる液体を吸収する吸収フォーム80が設けられている。
これにより、注入口50からインクが漏れ出た場合であっても、閉じたカバー70の内面に設けた吸収フォーム80によって受け止め、吸収し、複合機10の外部へ漏れ出るのを防止することができる。
また、複合機10は、タンク4の下方を覆い、タンク4から垂れ落ちる液体をその外面で受けるスカート90を備え、吸収フォーム80は、カバー70が閉状態のときにスカート90の下端92の下方にて、該スカート90の下端92に対向して位置している。
これにより、タンク4から垂れ落ちるインクを、吸収フォーム80へ確実に誘導することができる。
また、複合機10は、カバー70の回動軸Lは、該カバー70が閉状態のときに吸収フォーム80より上方に配置されており、該吸収フォーム80は、カバー70が開状態のときはスカート90の内方に位置している。
これにより、インクを吸収して汚れた吸収フォーム80は、カバー70を開いた場合にはスカート90の内方へ隠れる。従って、吸収フォーム80を、ユーザから視認できないようにすることができる。
また、複合機10は、スカート90の内面93から突出して設けられ、カバー70が開状態のときに吸収フォーム80に当接するリブ94を備えている。
これにより、カバー70が開いてその下端部がスカート90に接触するときの衝撃を緩和し、接触音を低減することができる。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
4 :タンク
6 :キャップ
10 :複合機(液体消費装置の一例)
14 :筐体
14c :開口
25 :液体吐出ヘッド(液体消費部の一例)
40 :液体貯留室
50 :注入口
70 :カバー
80 :吸収フォーム(液体吸収部材の一例)
90 :スカート
92 :下端
93 :内面
94 :リブ
L :開口中心線

Claims (4)

  1. 液体貯留室へ液体を注入するための注入口を有するタンクと、
    前記注入口に着脱可能に挿着されて該注入口を閉塞可能なキャップと、
    前記タンクを収容すると共に、該タンクにおいて前記注入口を含む領域を臨む開口を有する筐体と、
    下部が前記タンクの下方位置にて軸支され、該下部に対して上部が回動することで前記開口を開閉可能なカバーと、を備え、
    前記カバーの下部内面には、該カバーが前記開口を覆う閉状態のときに前記注入口から前記タンクの外面を伝って垂れ落ちる液体を吸収する液体吸収部材が設けられている、
    液体消費装置。
  2. 前記タンクの下方を覆い、前記タンクから垂れ落ちる液体をその外面で受けるスカートを備え、
    前記液体吸収部材は、前記カバーが閉状態のときに前記スカートの下端の下方にて、該スカートの下端に対向して位置している、請求項1に記載の液体消費装置。
  3. 前記カバーの回動軸は、該カバーが閉状態のときに前記液体吸収部材より上方に配置されており、該液体吸収部材は、前記カバーが開状態のときは前記スカートの内方に位置している、請求項2に記載の液体消費装置。
  4. 前記スカートの内面から突出して設けられ、前記カバーが開状態のときに前記液体吸収部材に当接するリブを備える、請求項3に記載の液体消費装置。
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