JP2018171765A - 液体消費装置 - Google Patents

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太一 白野
Taichi Shirano
太一 白野
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Abstract

【課題】タンクにおける装置本体との接続部分に残留する空気の量を低減する。【解決手段】連結部材200に装着可能なタンク100は、インクが貯留されるインク室111を有する本体151と、本体151から突出し、インク室111と連通した内筒131と、本体151における内筒131の周囲から突出した外筒132と、外筒132の先端を覆っており貫通孔133Aを有する第1弾性部材133と、第1弾性部材133を外筒132との間に挟むように外筒132に被せられ、貫通孔134Aを有するキャップ134と、外筒132の内部空間に配置され、内筒131が圧入された筒状の第2弾性部材135とを備える。連結部材200は、中空のインクニードル223を備える。インクニードル223の一端部は、タンク100が連結部材200に装着された状態で、貫通孔134Aを貫通して貫通孔133A及び第2弾性部材135に圧入されている。【選択図】図8

Description

本発明は、液体が貯留されるタンクが装着された液体消費装置に関する。
従来、インクをノズルから吐出することでシートに画像を記録する記録ヘッドを備えるプリンタが知られている。この記録ヘッドには、インクカートリッジに貯留されたインクが供給される(例えば、特許文献1参照)。このようなプリンタでは、インクカートリッジに貯留されたインクが消費されると、使用者はインクが消費された古いインクカートリッジをプリンタから取り外し、インクが貯留されている新たなインクカートリッジをプリンタに装着する。すなわち、使用者はインクカートリッジを交換する。
一方、インクカートリッジではなく、タンクに貯留されたインクを記録ヘッドに供給するプリンタも知られている。このようなプリンタでは、タンクに貯留されたインクが消費されると、使用者はタンクに設けられているインク供給口からインクを注入することで、タンクにインクを補充する。
特開2014−184639号公報
特許文献1に開示されたプリンタ(インクカートリッジが装着されるプリンタ)では、インクカートリッジの製造時、特にインクカートリッジにインクが注入されるとき、プリンタの本体と接続されるインクカートリッジの接続部分に、空気が溜まるおそれがある。この接続部分に溜まった空気は経時的に成長する。しかし、インクカートリッジは、インクが消費されると交換されるため、接続部分に成長した空気が溜まっていたとしても、その溜まった空気が問題となる可能性は低い。
しかしながら、タンクが装着されるプリンタの接続部分に、インクカートリッジが装着されるプリンタと同様の構成が採用された場合、以下の問題が生じるおそれがある。上述したように、タンクへのインクの補充は、インク供給口からのインクの注入によって行われる。
インク注入後に初期導入によってインクタンクから記録ヘッドの流路にインクを補充する。その際に接続部分にもインクが補充されるが、インクカートリッジ同様に空気が溜まるおそれがある。しかしタンクはインクカートリッジと異なり交換されることがないため、溜まった空気が成長することによって記録ヘッドへ流通されて、ノズルから空気が吐出されるおそれがある。パージ等によりヘッド回復は可能ではあるが、成長したエアは全て流通されるわけではなく一定量は残ってしまうので、再度エアが成長し、同様の問題が発生する。
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、タンクにおける装置本体との接続部分に残留する空気の量を低減することができる液体消費装置を提供することにある。
(1) 本発明に係る液体消費装置は、液体が貯留されるタンクと、上記タンクが装着される装着部と、上記装着部に装着された上記タンクに貯留された液体を消費する消費部と、を備える。上記タンクは、液体が貯留される貯留室を有する本体と、上記本体から突出しており、内部空間が上記貯留室と連通している内筒と、上記本体における上記内筒の周囲から上記内筒よりも突出している外筒と、上記外筒の先端を覆っており、上記内筒と同軸上に第1貫通孔を有する第1弾性部材と、上記第1弾性部材を上記外筒との間に挟んで上記第1弾性部材を上記外筒の先端へ押さえつけるように上記外筒に被せられており、上記内筒と同軸上に第2貫通孔を有するキャップと、上記外筒の内部空間に位置した筒状の部材であって、上記内筒が圧入された第2弾性部材と、を備える。上記装着部は、中空のニードルを備える。上記ニードルの一端部は、上記タンクが上記装着部に装着された状態で、上記キャップの上記第2貫通孔を貫通して上記第1弾性部材の上記第1貫通孔及び上記第2弾性部材に圧入されている。上記ニードルの他端部は、上記消費部と接続されている。
上記構成によれば、第1弾性部材が外筒へ押さえつけられており且つ第1弾性部材の第1貫通孔にニードルが圧入されている。これにより、内筒から流出したインクが外部へ漏れることを低減できる。
また、上記構成によれば、タンクの貯留室に貯留されたインクは、内筒の内部空間及びニードルの内部空間を通じて消費部へ流通する。仮に、第2弾性部材が配置されていない場合、内筒の内部空間とニードルの内部空間との間には、内筒の内部空間よりも容積が大きい外筒の内部空間が存在する。そして、この外筒の内部空間に、空気が溜まるおそれがある。しかし、上記構成では、外筒の内部空間に第2弾性部材が配置されており、内筒とニードルとは第2弾性部材に圧入されている。これにより、内筒の内部空間とニードルの内部空間とは、外筒の内部空間から遮断される。その結果、内筒の内部空間とニードルの内部空間との間に残留する空気の量を低減することができる。
(2) 上記第2弾性部材は、上記第1弾性部材から離間している。
第1弾性部材と第2弾性部材とが接している場合、第1弾性部材が第2弾性部材に押されることによって、第1弾性部材の姿勢が変わるおそれがある。その結果、第1弾性部材と外筒との間や、第1弾性部材とニードルとの間に隙間ができ、内筒から流出したインクが、当該隙間から外部へ漏れるおそれがある。上記構成によれば、第2弾性部材は、第1弾性部材から離間している。そのため、上記のようなインクの漏れを低減することができる。
(3) 上記第2弾性部材における上記第1弾性部材を向く面は、多数の凹凸が形成された粗面である。
上記構成によれば、第2弾性部材における第1弾性部材を向く面、つまり第2弾性部材における第1弾性部材と接するおそれがある面は、粗面である。そのため、第2弾性部材は、第1弾性部材と密着し難い。その結果、第1弾性部材が第2弾性部材に押されて姿勢変化することを低減できる。
(4) 上記第1弾性部材は、上記第2弾性部材よりも硬い。
上記構成によれば、第1弾性部材が第2弾性部材よりも硬いため、第1弾性部材が第2弾性部材に押されて動く可能性を低くできる。
(5) 上記内筒における上記第2弾性部材へ圧入される部分の外径は、上記ニードルにおける上記第2弾性部材へ圧入される部分の外径よりも大きい。
(6) 上記内筒における上記第2弾性部材へ圧入される部分の外周面は、上記ニードルにおける上記第2弾性部材へ圧入される部分の外周面よりも粗い粗面である。
(7) 上記内筒における上記第2弾性部材へ圧入される部分の軸方向の長さは、上記ニードルにおける上記第2弾性部材へ圧入される部分の当該軸方向の長さよりも長い。
(5)〜(7)の構成によれば、内筒がニードルよりも第2弾性部材に対して強力に圧入される。そのため、タンクが装着部から脱抜される際に、第2弾性部材がニードルと一体となって内筒から抜けてしまう可能性を低くできる。
本発明によれば、装着部にタンクが装着された状態において、タンクにおける装着部との接続部分に残留する空気の量を低減することができる。
図1は、複合機10の外観斜視図であって、(A)はカバー70が閉塞位置である状態、(B)はカバー70が開放位置である状態を示す。 図2は、プリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図3は、キャリッジ23及びプラテン42の配置を示す平面図である。 図4は、タンクセット99と保持部材120と連結部材200の前方分解斜視図である。 図5は、タンクセット99と保持部材120と連結部材200の後方分解斜視図である。 図6は、インクタンク100の前方分解斜視図である。 図7は、インクタンク100の後方分解斜視図である。 図8は、インクタンク100の縦断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、以下の説明では、矢印の起点から終点に向かう進みが向きと表現され、矢印の起点と終点とを結ぶ線上の往来が方向と表現される。換言すれば、向きは方向の一成分である。さらに、複合機10及び複合機10に据え付けられたインクタンク100が使用可能に水平面に設置された姿勢(図1の姿勢であって、「使用姿勢」と表記することがある。)を基準として上下方向7が定義され、複合機10の開口13が設けられている面を前面として前後方向8が定義され、複合機10を前面から見て左右方向9が定義される。本実施形態では、使用姿勢において、上下方向7が鉛直方向に相当し、前後方向8及び左右方向9が水平方向に相当する。前後方向8及び左右方向9は、直交している。
[複合機10の全体構成]
図1に示されるように、複合機10(液体消費装置の一例)は、概ね直方体形状である。複合機10は、インクジェット記録方式で用紙12(図2参照)に画像を記録するプリンタ部11を下部に有している。プリンタ部11は、前壁14Aに開口13が形成された筐体14を有している。図2に示されるように、筐体14の内部には、給送部15と、給送トレイ20と、排出トレイ21と、搬送ローラ部54と、記録部24(消費部の一例)と、排出ローラ部55と、プラテン42と、タンクセット99(図1(B)参照)とが配置されている。複合機10は、ファクシミリ機能及びプリント機能などの各種の機能を有している。なお、図1に示される状態が、複合機10の使用姿勢である。
[給送トレイ20、排出トレイ21]
図1に示されるように、給送トレイ20は、開口13を通じて前後方向8に沿ってユーザによって複合機10に対して挿抜される。開口13は、複合機10の前面で且つ左右方向9の中央部に位置する。図2に示されるように、給送トレイ20は、積層された複数の用紙12を支持可能である。排出トレイ21は、給送トレイ20の上方に配置されており、給送トレイ20の挿抜に拘わらず、給送トレイ20とは独立して伸縮可能である。排出トレイ21は、排出ローラ部55によって記録部24とプラテン42との間から排出された用紙12を支持する。
[給送部15]
給送部15は、給送トレイ20に支持された用紙12を搬送経路65へ給送する。図2に示されるように、給送部15は、給送ローラ25と、給送アーム26と、軸27とを備える。給送ローラ25は、給送アーム26の先端に回転可能に支持されている。給送ローラ25は、搬送モータ(不図示)の逆転によって、用紙12を搬送向き16に搬送する向きに回転する。以下、給送ローラ25、搬送ローラ60、及び排出ローラ62が、用紙12を搬送向き16に搬送する向きに回転することを、「正回転」と表記する。給送アーム26は、プリンタ部11のフレームに支持された軸27に回動可能に支持されている。給送アーム26は、自重或いはバネ等による弾性力によって給送トレイ20に向かって回動付勢されている。
[搬送経路65]
図2に示されるように、搬送経路65は、その一部がプリンタ部11の内部において、所定間隔で対向する外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19によって形成される空間を指す。搬送経路65は、給送トレイ20の後端部から後方に延びる経路である。搬送経路65は、プリンタ部11の後部において上方に延びつつ前方にUターンし、記録部24とプラテン42との間の空間を経て排出トレイ21に至る経路である。図2及び図3に示されるように、搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の間における搬送経路65は、左右方向9における複合機10の概ね中央部に設けられており、且つ前後方向8に延びている。搬送経路65内における用紙12の搬送向き16は、図2において一点鎖線の矢印で示されている。
[搬送ローラ部54]
図2に示されるように、搬送ローラ部54は、記録部24より搬送向き16の上流に配置されている。搬送ローラ部54は、互いに対向する搬送ローラ60及びピンチローラ61を有する。搬送ローラ60は、搬送モータによって駆動される。ピンチローラ61は、搬送ローラ60の回転に伴って連れ回る。用紙12は、搬送モータの正転によって正回転する搬送ローラ60及びピンチローラ61に挟持されて搬送向き16に搬送される。
[排出ローラ部55]
図2に示されるように、排出ローラ部55は、記録部24より搬送向き16の下流に配置されている。排出ローラ部55は、互いに対向する排出ローラ62及び拍車63を有する。排出ローラ62は、搬送モータによって駆動される。拍車63は、排出ローラ62の回転に伴って連れ回る。用紙12は、搬送モータの正転によって正回転する排出ローラ62及び拍車63に挟持されて搬送向き16に搬送される。
[記録部24]
図2に示されるように、記録部24は、搬送向き16における搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の間に配置されている。記録部24は、搬送経路65を挟んでプラテン42と上下方向7に対向配置されている。記録部24は、キャリッジ23と、記録ヘッド39とを備えている。
図3に示されるように、キャリッジ23は、前後方向8に離間する位置において各々が左右方向9に延設されたガイドレール43、44に支持されている。ガイドレール43、44は、プリンタ部11のフレームに支持されている。キャリッジ23は、ガイドレール44に設けられた公知のベルト機構に連結されている。ベルト機構は、キャリッジモータ(不図示)によって駆動される。ベルト機構に連結されたキャリッジ23は、キャリッジモータの駆動によって左右方向9に沿って往復移動する。キャリッジ23の移動範囲は、図3の一点鎖線で示されるように、搬送経路65より右方及び左方にまで及ぶ。
キャリッジ23からは、インクチューブ32とフレキシブルフラットケーブル33とが延出されている。
インクチューブ32は、後述するタンクセット99の各インクタンク100(タンクの一例、図1(B)参照)と記録ヘッド39とを接続するものである。インクチューブ32は、タンクセット99の各インクタンク100に貯留されたインク(液体の一例)を記録ヘッド39に供給する。各色(ブラック、マゼンタ、シアン、イエロー)のインクが流通する4本のインクチューブ32が、各インクタンク100に対応して設けられており、これらが束ねられた状態でキャリッジ23と接続されている。
フレキシブルフラットケーブル33は、制御部(不図示)が実装された制御基板及び記録ヘッド39を電気的に接続するものである。フレキシブルフラットケーブル33は、制御部から出力される制御信号を記録ヘッド39に伝達する。
図2に示されるように、キャリッジ23は、記録ヘッド39を搭載している。記録ヘッド39の下面には、複数のノズル40が配置されている。複数のノズル40の先端は、記録ヘッド39の下面から露出している。記録ヘッド39は、ノズル40からインクを微小なインク滴として吐出する。キャリッジ23が移動する過程において、プラテン42に支持されている用紙12に向けて記録ヘッド39がインク滴を吐出する。これにより、用紙12に画像が記録される。また、これにより、各インクタンク100に貯留されたインクが消費される。
[プラテン42]
図2及び図3に示されるように、プラテン42は、搬送向き16における搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の間に配置されている。プラテン42は、搬送経路65を挟んで記録部24と上下方向7に対向配置されている。プラテン42は、搬送ローラ部54によって搬送される用紙12を下方から支持する。
[カバー70]
図1に示されるように、筐体14の前壁14Aの右部に、開口22が形成されている。筐体14には、カバー70が、開口22を覆うようにして取り付けられている。カバー70は、開口22を閉塞する閉塞位置(図1(A)に示される位置)と、開口22を開放する開放位置(図1(B)に示される位置)との間を回動可能である。筐体14の内部のうち開口22の後方に位置する部分には、空間が拡がっている。この空間に、タンクセット99が配置される。カバー70には、開口97が形成されている。カバー70が閉塞位置にあるとき、開口97を通じて、インクタンク100及び保持部材120それぞれの一部が外部から視認可能である。
[タンクセット99]
タンクセット99は、記録ヘッド39に供給されるインクを貯留するものである。図4及び図5に示されるように、タンクセット99は、異なる色のインクをそれぞれ貯留する4つのインクタンク100と、保持部材120と、連結部材200(装着部の一例)と、を備える。
保持部材120及び連結部材200は、4つのインクタンク100を、左右方向9に沿って一列に並んだ状態で保持するものである。なお、右端に配置されるインクタンク100は他のインクタンク100よりも貯留可能なインクの容量が大きいが、インクタンク100の大小関係は特に限定されない。
[インクタンク100]
図4〜図7に示されるように、インクタンク100は、全体として、左右方向9に沿った寸法が短く、上下方向7及び前後方向8それぞれに沿った寸法が左右方向9に沿った寸法よりも長い扁平の直方体形状である。また、前後方向8の寸法は、上下方向7の寸法よりも長い。なお、図4〜図7において、インクタンク100の側面が開口しているが、この開口した側面はフィルム(不図示)によって封止されている。
図5〜図7に示されるように、インクタンク100は、インクが貯留されるインク室111(貯留室の一例)を有する本体151と、インク室111に貯留されたインクをインクタンク100の外部へ供給する供給部152とを備えている。
[本体151]
図4〜図6に示されるように、本体151は、前壁101と、右壁103と、左壁108と、上壁104と、下壁105と、後壁110と、内壁107とを備える。インク室111及び後述する大気連通路170は、前壁101と、右壁103と、左壁108と、上壁104と、下壁105と、後壁110と、内壁107とによって構成されている。
本実施形態では、4つのインクタンク100のうち最も右方に位置するインクタンク100の本体151は、右側面の前部に右壁103を備えており(図4及び図5参照)、右側面の後部及び左側面はフィルムによって封止されている。一方、4つのインクタンク100のうち残り3つのインクタンク100の本体151は、左側面の前部に左壁108を備えており(図6及び図7参照)、左側面の後部及び右側面はフィルムによって封止されている。なお、各図においてフィルムの図示は省略されている。なお、フィルムで封止されている部分は、上記の部分に限らない。例えば、本体151は、右側面及び左側面の全てをフィルムによって封止されていてもよい。また、例えば、本体151の各面は全て樹脂で構成されており、フィルムによって封止されていなくてもよい。
本体151の樹脂で構成されている部分は、インク室111内のインクがインクタンク100の外部から視認可能な程度の透光性を有する。なお、本実施形態では、本体151の樹脂で構成されている部分の全体が透光性を有しているが、本体151の樹脂で構成されている部分のうち、少なくとも外部から視認可能な部分(本実施形態では本体151の前面)が透光性を有していればよい。
前壁101は、立壁102と傾斜壁106とで構成されている。立壁102は、上下方向7及び左右方向9に拡がっている。傾斜壁106は、立壁102の上端及び上壁104の前端を連結する壁である。傾斜壁106は、上下方向7及び前後方向8に対して傾斜している。
各インクタンク100における立壁102の前面102A及び傾斜壁106の前面106A、つまり各インクタンク100のタンク本体141の前面は、カバー70の開口97、及び筐体14の開口22を介して、複合機10の外部に露出している(図1参照)。このような構成であることにより、各インクタンク100の本体151の前面は、複合機10の前方から視認可能であり、ユーザは各インクタンク100に貯留されたインクの残量を確認可能である。
右壁103は、前壁101の右端から後方へ延びる壁である。右壁103の上端は、上壁104の前部と接続されている。右壁103の下端は、下壁105の前部と接続されている。上壁104は、前壁101の上端(傾斜壁106の後端)から後方へ延びている。上壁104の前部は、右壁103の上端と接続されている。下壁105は、前壁101の下端から後方へ延びる壁である。下壁105は、上壁104から下方に離れて形成されている。内壁107は、前壁101、右壁103、上壁104、下壁105、及び後壁110に囲まれた空間に、複数配置されている。
前壁101の立壁102の前面102Aは、第1ライン146と第2ライン147とを備える。第1ライン146は、左右方向9に延びている。第1ライン146の上下方向7の位置は、複合機10が使用姿勢において、貯留が許容される最大量のインクがインク室111に貯留されたときの、当該インクの液面と同じ高さである。つまり、第1ライン146は、インク室111に貯留されたインクが最大量であるときの液面に対応する位置に設けられている。なお、第1ライン146の上下方向7の位置は、当該最大量のインクがインク室111に貯留されたときの、当該インクの液面と同じ高さに限らない。
第2ライン147は、左右方向9に延びている。第2ライン147は、第1ライン146よりも下方に位置している。詳細には、第2ライン147の上下方向7の位置は、複合機10が使用姿勢において、上記最大量よりも少ない量のインクがインク室111に貯留されたときの、当該インクの液面と同じ高さである。本実施形態において、第2ライン147の上下方向7の位置は、インクタンク100が使用姿勢において、インクの補充が必要となる最小量のインクがインク室111に貯留されたときの、当該インクの液面と同じ高さである。つまり、第2ライン147は、インク室111に貯留されたインクが最小量であるときの液面に対応する位置に設けられている。
図4及び図6に示されるように、前壁101の傾斜壁106は、前面106Aから突出したリブ148を備える。リブ148は、後述する供給口112よりも下方に形成されている。リブ148は、前面106Aの右端近傍から左端近傍に亘って概ね左右方向9へ延びている。詳細には、リブ148は、左右方向9の中央よりも右方へ向かうにしたがって下方へ向かうように傾斜しており、且つ左右方向9の中央よりも左方へ向かうにしたがって下方へ向かうように傾斜している。
リブ148が前壁106の前面106Aに形成されていることによって、供給口112を通じてインク室111にインクが注入される際にインクが供給口112から漏れた場合であっても、漏れたインクが前壁102の前面106A、特に前面106Aにおける第1ライン146よりも下方に付着することが、リブ148によって阻害される。また、リブ148が傾斜していることによって、上方からリブ148に付着したインクは、リブ148に沿って左右方向9におけるインクタンク100の外方へ導かれる。これらにより、前壁106にインクが付着する可能性を低くできるため、インクタンク100の外部から前壁106を通じてインク室111内のインクを視認することが、付着したインクによって阻害される可能性を低くできるという効果を奏する。
なお、リブ148は、上記効果を奏するのであれば、図4及び図6に示されるような形状に限らない。例えば、リブ148は、図4及び図6に示されるよりも左右方向9に短くてもよい。この場合、リブ148は、第1ライン146及び第2ライン147よりも右方から、第1ライン146及び第2ライン147よりも左方に亘って延びていることが望ましい。また、例えば、リブ148は、左右方向9に沿って真っ直ぐ延びていてもよいし、左端から右端へ向かうにしたがって下方へ向かうように傾斜していてもよいし、右端から左端へ向かうにしたがって下方へ向かうように傾斜していてもよい。
また、リブ148は、上記効果を奏するのであれば、図4及び図6に示されるような位置に限らない。例えば、リブ148は、傾斜壁106ではなく、前壁101に形成されていてもよい。この場合、リブ148は、第1ライン146よりも上方に形成されていることが望ましい。
図4及び図6に示されるように、本体151は、大気連通路170を有する。大気連通路170は、インク室111とインクタンク100の外部とを連通するための連通路である。
本体151の傾斜壁106には、インク室111にインクを注入するための供給口112が形成されている。供給口112は、傾斜壁106を厚み方向に貫通して、インク室111をインクタンク100の外部に連通させる。傾斜壁106及び供給口112は、カバー70を開放位置に位置させることによって、開口22を介して複合機10の外部に露出する。供給口112が傾斜壁106に配置されることにより、供給口112に対して斜め上方からインクをインクタンク100内へ補充することが容易である。
[供給部152]
図6〜図8に示されるように、供給部152は、本体151の後部且つ下部に配置されている。供給部152は、内筒131と、外筒132と、第1弾性部材133と、キャップ134と、第2弾性部材135とを備える。
図8に示されるように、内筒131は、本体151の後壁110から後方へ突出している。内筒131は、円筒形状である。本実施形態において、内筒131の軸方向130は、前後方向8に沿っている。内筒131の内部空間131Aは、後壁110に形成された開口121を通じてインク室111と連通している。
図6及び図7に示されるように、外筒132は、本体151の後壁110から後方へ突出している。外筒132は、円筒形状である。外筒132は、軸方向130に沿って延びている。また、外筒132の中心軸線は、内筒131の中心軸線と同じである。図8に示されるように、外筒132は、後壁110における内筒131の周囲から突出している。外筒132は、内筒131よりも後方へ突出している。つまり、内筒131は、外筒132の内部空間132Aに位置している。
図6及び図7に示されるように、第1弾性部材133は、概ね円盤形状の部材である。第1弾性部材133の中央には、貫通孔133A(第1貫通孔の一例)が形成されている。貫通孔133Aは、内筒131と同軸上に形成されている。貫通孔133Aの直径は、外筒132の内径よりも小さい。
本実施形態において、第1弾性部材133の材料は、エチレンプロピレンゴム(EPDM)であるが、弾性的に変形するものであればエチレンプロピレンゴム以外の材料(例えばエラストマ)で構成されていてもよい。
図6に示されるように、第1弾性部材133は、大径部136と小径部137とで構成されている。大径部136の直径は、外筒132の外径と概ね同じである。小径部137は、大径部136から軸方向130に沿って突出している。小径部137の直径は、大径部136よりも小さく、且つ外筒132の内径よりも大きい。
図8に示されるように、第1弾性部材133は、外筒132の後端である突出先端に形成された開口132Bを覆うように配置されている。この状態において、大径部136の第1面136Aは、外筒132の突出先端面(開口132Bの周縁を構成する面)と当接している。このとき、第1面136Aは、外筒132の突出先端面に圧接されて弾性変形している。
また、この状態において、小径部137は、開口132Bから外筒132の内部空間132Aに進入している。このとき、小径部137は、外筒132の内周面に圧接されている。これにより、小径部137の直径は、弾性によって小さくなっている。つまり、小径部137は、外筒132の内部空間132Aに圧入されている。その結果、外筒132の内周面と、第1弾性部材133の小径部137の外周面との間は、液密に封止されている。
なお、図8では、外筒132の突出先端部と第1弾性部材133とは重なるように描かれているが、実際には上述したように、第1弾性部材133は、外筒132の突出先端部に圧接されて弾性変形している。
図6及び図7に示されるように、キャップ134は、貫通孔134A(第2貫通孔の一例)が形成された円筒形状の部材である。貫通孔134Aは、内筒131と同軸上に形成されている。図8に示されるように、キャップ134の軸方向130の一端部(前端部)は、軸方向130の一端部以外よりも肉厚に構成されている。これにより、貫通孔134Aの直径は、キャップ134の軸方向130の一端部において、当該一端部以外よりも小さくなっている。キャップ134の軸方向130の一端部と当該一端部以外との境界部分に、軸方向130を向いた面134Bが形成されている。キャップ134の軸方向130の一端部以外における貫通孔134Aの直径は、外筒132の内径よりも大きい。キャップ134の軸方向130の一端部における貫通孔134Aの直径は、外筒132の内径と略同一である。
図8に示されるように、キャップ134は、軸方向130の他端部が本体151の後壁110の近くとなるように、外筒132に被せられる。キャップ134は、その外周面から上方及び下方へ突出した一対の係合部138を備えている。係合部138は、キャップ134が外筒132に被せられた状態において、本体151の後壁110に形成された被係合部122と係合する。これにより、キャップ134が本体151から外れることが防止されている。
係合部138が被係合部122に係合された状態において、面134Bが第1弾性部材133の大径部136の第2面136Bと当接している。また、上述したように、大径部136の第1面136Aは、外筒132の突出先端面(開口132Bの周縁を構成する面)と当接している。ここで、係合部138が被係合部122に係合された状態において、面134Bと外筒132の突出先端との隙間の軸方向130の長さは、第1弾性部材133の大径部136の軸方向130の長さよりも短い。これにより、外筒132の突出先端面と第1弾性部材133の大径部136との間は、液密に封止されている。また、キャップ134の面134Bと第1弾性部材133の大径部136との間は、液密に封止されている。
以上より、キャップ134は、第1弾性部材133を外筒132との間に挟んで第1弾性部材133を外筒132の先端へ押さえつけるように外筒132に被せられている。
図6及び図7に示されるように、第2弾性部材135は、円筒形状である。
第2弾性部材135は、第1弾性部材133と同様に、エチレンプロピレンゴム(例えばEPDM)で構成されている。但し、第2弾性部材135は、第1弾性部材133よりも軟らかく構成されている。換言すると、第1弾性部材133は、第2弾性部材135よりも硬い。
本実施形態において、第2弾性部材135の材料は、エチレンプロピレンゴム(EPDM)であるが、弾性的に変形するものであればエチレンプロピレンゴム以外の材料(例えばエラストマ)で構成されていてもよい。
図8に示されるように、第2弾性部材135の外径は、外筒132の内径よりも小さい。また、第2弾性部材135の軸方向130の長さは、外筒132の軸方向130の長さよりも短い。第2弾性部材135は、外筒132の内部空間132Aに配置されている。
第2弾性部材135の内径は、内筒131の外径よりも小さい。そして、第2弾性部材135の内部空間135Aに、内筒131が圧入されている。これにより、内筒131の外周面と第2弾性部材135の内周面との間は、液密に封止されている。ここで、第2弾性部材135の軸方向130の長さは、内筒131の軸方向130の長さよりも長い。よって、内筒131は、第2弾性部材135の軸方向130の概ね中央部まで挿入されるにとどまり、第2弾性部材135を貫通しない。
なお、図8では、内筒131の外周部と第2弾性部材135の内周部とは重なるように描かれているが、実際には上述したように、第2弾性部材135の内部空間135Aに内筒131が圧入されており、第2弾性部材135は外へ広がるように弾性変形している。
第2弾性部材135の軸方向130の一端部及び他端部は、軸方向130の中央に位置する程に内径が小さくなるように、テーパ状に構成されている。これにより、内筒131への第2弾性部材135の圧入が容易となる。また、後述するインクニードル223の第2弾性部材135への圧入が容易となる。
第2弾性部材135が内筒131に圧入された状態において、第2弾性部材135と第1弾性部材133との間には、隙間139が形成されている。つまり、第2弾性部材135は、第1弾性部材133から離間している。
第2弾性部材135が内筒131に圧入された状態において、第2弾性部材135における第1弾性部材133を向く面135Bは、粗面である。ここで、粗面とは、エッチング処理などによって表面に微細な凹凸が多数形成された面である。なお、面135Bは、粗面でなくてもよい。
[保持部材120]
図4及び図5に示されるように、保持部材120は、4つのインクタンク100を、前後方向8の前方から、左右方向9に沿って一列に並んだ状態で保持するものである。保持部材120は、全体として後方が開口された直方体の箱形状である。保持部材120は、前壁71と、右壁72と、左壁73と、上壁74と、下壁75とを備える。前壁71は、立壁76と傾斜壁77とで構成されている。立壁76は、上下方向7及び左右方向9に拡がっている。傾斜壁77は、立壁76の上端及び上壁74の前端を連結する壁である。傾斜壁77は、上下方向7及び前後方向8に対して傾斜している。
右壁72は、前壁71の右端から後方へ延びる壁である。左壁73は、前壁71の左端から後方へ延びる壁である。上壁74は、前壁71の上端(詳細には傾斜壁77の上端)から後方へ延びる壁である。上壁74の右端は、右壁72の上端と接続されている。上壁74の左端は、左壁73の上端と接続されている。下壁75は、前壁71の下端から後方へ延びる壁である。下壁75の右端は、右壁72の下端と接続されている。下壁75の左端は、左壁73の下端と接続されている。
保持部材120に対して4つのインクタンク100が左右方向9に位置決めされた状態において、隣り合うインクタンク100の間には、隙間98が形成されている。保持部材120がインクタンク100を保持した状態において、前壁71は、インクタンク100の前壁101を覆っており、上壁74は、インクタンク100の上壁104の前部を覆っており、下壁75は、インクタンク100の下壁105の前部を覆っている。
また、保持部材120がインクタンク100を保持した状態において、右壁72は、4つのインクタンク100のうち最も右に配置されたインクタンク100の右面の前部を覆っており、左壁73は、4つのインクタンク100のうち最も左に配置されたインクタンク100の左面の前部を覆っている。以上より、保持部材120は、インクタンク100を保持した状態において、インクタンク100の前部を覆っている。
保持部材120の前壁71の立壁76には、複数の開口81が形成されている。各開口81は、左右方向9に間隔を空けて形成されている。各開口81は、4つのインクタンク100に対応している。つまり、本実施形態において、開口81は4つ形成されている。本実施形態において、各開口81の形状は矩形であるが、矩形以外の形状であってもよい。
保持部材120が各インクタンク100を保持した状態において、各インクタンク100の前壁101の立壁102が、開口81を介して保持部材120の外部に露出可能である。詳細には、立壁102の前面102A及び当該前面102Aに形成された第1ライン146及び第2ライン147が露出可能である。また、保持部材120が各インクタンク100を保持した状態、且つカバー70が閉塞位置の状態において、各インクタンク100の立壁102が、保持部材120の開口81及びカバー70の開口97を介してプリンタ部11の外部に露出可能である。
保持部材120の前壁71の傾斜壁77には、複数の開口82が形成されている。各開口82は、左右方向9に間隔を空けて形成されている。各開口82は、4つのインクタンク100に対応している。つまり、本実施形態において、開口82は4つ形成されている。本実施形態において、各開口82の形状は円形であるが、円形以外の形状であってもよい。保持部材120が各インクタンク100を保持した状態において、各インクタンク100の供給口112が、開口82を介して保持部材120の外部に露出可能である。
保持部材120の上壁74の前部には、後述するキャップ113が取り付けられるキャップ取付部155が形成されている。各キャップ113は、ゴムやエラストマーのように弾性変形可能な素材によって成型されている。各キャップ113は、取付部117を備えている。キャップ113は、キャップ取付部155と取付部117とが嵌合することによって、保持部材120に取り付けられる。
キャップ113は、保持部材120に取り付けられた状態において、図8に実線で示された封止位置と、図8に破線に示された離間位置に移動可能である。封止位置のキャップ113は、供給口112を液密に封止する。キャップ113が離間位置に位置する状態において、供給口112が開放される。その結果、供給口112を通じてインク室111にインクを注入することが可能となる。
[連結部材200]
図4及び図5に示されるように、連結部材200は、4つのインクタンク100が装着されるものである。連結部材200は、4つのインクタンク100を、後方から左右方向9に沿って一列に並んだ状態で保持する。連結部材200は、支持本体201及び連結部202を有する。支持本体201の後方から連結部202が組み合わされることによって、連結部材200が構成されている。なお、本実施形態では、支持本体201及び連結部202は別個の部材として構成されているが、支持本体201及び連結部202は一体に形成されてもよい。
支持本体201の上面には、前後方向8に沿って延びる4つの溝210が形成されている。溝210の前端は、前方へ開口している。各溝210の左右方向9の幅は、4つのインクタンク100の幅より大きい。各溝210は、保持部材120に一体に保持された4つのインクタンク100が、連結部材200に装着されるときに、左右方向9の位置決めを行いつつ、前後方向8にスライド可能とするガイドとして機能する。
支持本体201には、溝210と重複しない位置に2つの凹部211、212が形成されている。凹部211,212は、左右方向9に離れた位置に配置されている。各凹部211,212には、支持本体201を上下方向7に貫通する貫通孔213,214がそれぞれ形成されている。貫通孔213,214に挿通されたネジが筐体14のネジ穴に螺合され、ネジの頭が凹部211,212と当接することによって、支持本体201が筐体14に固定され、支持される。
支持本体201の溝210の上方には、前方へ向かって突出するロッド217がそれぞれ設けられている。各ロッド217の前端に、各インクタンク100の後壁110がそれぞれ当接することによって、各インクタンク100の後方の位置が決定される。
連結部202は、連結板221、ガイド筒222、インクニードル223(ニードルの一例)、インク流路224、及びジョイント225を有する。連結板221は、支持本体201に対してネジ(不図示)によって固定されている。
ガイド筒222は、連結板221から前方へ突出する円筒形状である。ガイド筒222は、溝210の上方に位置する。ガイド筒222は、各溝210に対応して4つが左右方向9へ並んで配置されている。ガイド筒222は、その内部空間に、インクタンク100の供給部152を収容可能である(図8参照)。ガイド筒222は、インクニードル223が供給部152に挿入されるときに、供給部152を収容することによって、インクニードル223と供給部152との位置決めを行う。
ガイド筒222の内部空間には、ガイド筒222と同軸線となるインクニードル223が配置されている。インクニードル223は、連結板221から前方へ延びる管である。つまり、インクニードル223は、中空である。
図8に示されるように、インクニードル223の突出先端部223A(一端部の一例)の外径は、インクニードル223の突出基端部223B(他端部の一例)の外径よりも小さい。インクニードル223の突出先端部223Aの外径は、キャップ134の貫通孔134Aの直径よりも小さい。インクニードル223の突出先端部223Aの外径は、第1弾性部材133の貫通孔133Aの直径よりも大きい。インクニードル223の突出先端部223Aの外径は、外筒132の内径よりも小さい。インクニードル223の突出先端部223Aの外径は、第2弾性部材135の内径よりも大きい。
図8に示されるように、インクタンク100が連結部材200に装着される過程において、インクニードル223の突出先端部223Aは、後方からキャップ134の貫通孔134Aへ進入し、外筒132の内部空間132Aへ進入する。また、当該過程において、インクニードル223の突出先端部223Aは、第1弾性部材133の貫通孔133Aへ圧入されつつ貫通孔133Aを貫通する。また、当該過程において、インクニードル223の突出先端部223Aは、第2弾性部材135の後端から第2弾性部材135の内部空間135Aへ圧入される。
なお、図8では、インクニードル223と第1弾性部材133及び第2弾性部材135とは重なるように描かれているが、実際には、第1弾性部材133の貫通孔133A及び第2弾性部材135の内部空間135Aにインクニードル223が圧入されており、第1弾性部材133及び第2弾性部材135は外へ広がるように弾性変形している。
インクタンク100が連結部材200に装着された状態において、インクニードル223の突出先端(前端)は、第2弾性部材135の内部空間135Aにおいて、内筒131と離間した状態で軸方向130に対向している。
内筒131の外径は、インクニードル223の突出先端部223Aの外径よりも大きい。これにより、第2弾性部材135に圧入された内筒131を第2弾性部材135から離間させるために必要な力は、第2弾性部材135に圧入されたインクニードル223の突出先端部223Aを第2弾性部材135から離間させるために必要な力よりも大きくなる。
また、内筒131の外周面は、インクニードル223の外周面よりも粗い粗面である。これによっても、第2弾性部材135に圧入された内筒131を第2弾性部材135から離間させるために必要な力は、第2弾性部材135に圧入されたインクニードル223を第2弾性部材135から離間させるために必要な力よりも大きくなる。
また、内筒131における第2弾性部材135へ圧入される部分の軸方向130の長さL1は、インクニードル223における第2弾性部材135へ圧入される部分の軸方向130の長さL2よりも長い。これによっても、第2弾性部材135に圧入された内筒131を第2弾性部材135から離間させるために必要な力は、第2弾性部材135に圧入されたインクニードル223を第2弾性部材135から離間させるために必要な力よりも大きくなる。
以上のように、インクニードル223がインクタンク100の供給部152に挿入されることにより、インクニードル223の内部空間とインクタンク100のインク室111とが、第2弾性部材135の内部空間135A及び内筒131の内部空間131Aを介して連通する。
図5に示されるように、連結板221の後面には、インク流路224が形成されている。インク流路224は、各インクニードル223に対応して独立した流路として構成されている。連結板221の後面に形成された溝の開口面(後面)が不図示のフィルムによって封止されることによって、インク流路224が形成されている。各インク流路224は、各インクニードル223の突出基端部223Bに形成された開口と連続している。また、各インク流路224は、連結板221の上部に形成された各ジョイント225とそれぞれ連続している。各ジョイント225には、インクチューブ32(図3参照)がそれぞれ連結される。連結部202によって、インクタンク100のインク室111からインクチューブ32へ連通するインク流路が構成される。以上より、インクニードル223の後端部は、インク流路224、ジョイント225、及びインクチューブ32を介して、記録部24と接続されている。
[本実施形態の作用効果]
本実施形態によれば、第1弾性部材133が外筒132へ押さえつけられており且つ第1弾性部材133の第1貫通孔133Aにインクニードル223が圧入されている。これにより、内筒131から流出したインクが外部へ漏れることを低減できる。
また、本実施形態によれば、インクタンク100のインク室111に貯留されたインクは、内筒131の内部空間131A及びインクニードル223の内部空間を通じて記録部24へ流通する。仮に、第2弾性部材135が配置されていない場合、内筒131の内部空間131Aとインクニードル223の内部空間との間には、内筒131の内部空間131Aよりも容積が大きい外筒132の内部空間132Aが存在する。そして、この外筒132の内部空間132Aに、空気が溜まるおそれがある。しかし、本実施形態では、外筒132の内部空間132Aに第2弾性部材135が配置されており、内筒131とインクニードル223とは第2弾性部材135に圧入されている。これにより、内筒131の内部空間131Aとインクニードル223の内部空間とは、外筒132の内部空間132Aから遮断される。その結果、内筒131の内部空間131Aとインクニードル223の内部空間との間に残留する空気の量を低減することができる。
また、第1弾性部材133と第2弾性部材135とが接している場合、第1弾性部材133が第2弾性部材135に押されることによって、第1弾性部材133の姿勢が変わるおそれがある。その結果、第1弾性部材133と外筒132との間や、第1弾性部材133とインクニードル223との間に隙間ができ、内筒131から流出したインクが、当該隙間から外部へ漏れるおそれがある。本実施形態によれば、第2弾性部材135は、第1弾性部材133から離間している。そのため、上記のようなインクの漏れを低減することができる。
また、本実施形態によれば、第2弾性部材135における第1弾性部材133を向く面135B、つまり第2弾性部材135における第1弾性部材133と接するおそれがある面135Bは、粗面である。そのため、第2弾性部材135は、第1弾性部材133と密着し難い。その結果、第1弾性部材133が第2弾性部材135に押されて姿勢変化することを低減できる。
また、本実施形態によれば、第1弾性部材133が第2弾性部材135よりも硬いため、第1弾性部材133が第2弾性部材135に押されて動く可能性を低くできる。
また、本実施形態によれば、内筒131がインクニードル223よりも第2弾性部材135に対して強力に圧入される。そのため、インクタンク100が連結部材200から脱抜される際に、第2弾性部材135がインクニードル223と一体となって内筒131から抜けてしまう可能性を低くできる。
[変形例]
上記実施形態では、内筒131の外径は、内筒131の前端から後端に亘って、つまり内筒131の軸方向130の全範囲に亘って同一であった。しかし、内筒131の外径は、軸方向130の位置によって異なる径であってもよい。例えば、内筒131の前端部(突出基端部)の外径が、内筒131の後端部(突出先端部)の外径より大きくてもよい。
また、上記実施形態では、インクニードル223の突出先端部223Aの外径は、インクニードル223の突出基端部223Bの外径よりも小さかった。しかし、インクニードル223の外径の位置により大小は、上記実施形態の限りではない。例えば、インクニードル223の外径は、インクニードル223の前端から後端に亘って、つまりインクニードル223の軸方向130の全範囲に亘って同一であってもよい。また、インクニードル223の前端部の外径は、インクニードル223の後端部の外径よりも大きくてもよい。
なお、内筒131の外径やインクニードル223の外径がどのように構成されていたとしても、内筒131における第2弾性部材135へ圧入される部分の外径は、インクニードル223における第2弾性部材135へ圧入される部分の外径よりも大きいことが望ましい。
また、内筒131の外周面の粗さは、当該外周面の位置によって異なる粗さであっても良い。また、インクニードル223の外周面の粗さは、当該外周面の位置によって異なる粗さであっても良い。
なお、上記のように、内筒131の外周面やインクニードル223の外周面の粗さが、位置によって異なる場合であっても、内筒131における第2弾性部材135へ圧入される部分の外周面は、インクニードル223における第2弾性部材135へ圧入される部分の外周面よりも粗い粗面であることが望ましい。
上記実施形態では、第2弾性部材135が内筒131に圧入された状態において、第2弾性部材135と第1弾性部材133とは離間していたが、当該状態において、第2弾性部材135と第1弾性部材133とは接していてもよい。
上記実施形態では、第2弾性部材135の面135Bは粗面であったが、面135Bは粗面でなく平滑面であってもよい。
上記実施形態では、第1弾性部材133は第2弾性部材135よりも硬かったが、第1弾性部材133は、第2弾性部材135と同じ硬さであってもよいし、第2弾性部材135より軟らかくてもよい。
上記実施形態では、内筒131における第2弾性部材135へ圧入される部分の外径は、インクニードル223における第2弾性部材135へ圧入される部分の外径よりも大きかった。しかし、内筒131における第2弾性部材135へ圧入される部分の外径は、インクニードル223における第2弾性部材135へ圧入される部分の外径以下であってもよい。
上記実施形態では、内筒131における第2弾性部材135へ圧入される部分の外周面は、インクニードル223における第2弾性部材135へ圧入される部分の外周面よりも粗い粗面であった。しかし、内筒131における第2弾性部材135へ圧入される部分の外周面は、インクニードル223における第2弾性部材135へ圧入される部分の外周面と同じ粗さであってもよいし、当該外周面より平滑であってもよい。
上記実施形態では、内筒131における第2弾性部材135へ圧入される部分の軸方向130の長さL1は、インクニードル223における第2弾性部材135へ圧入される部分の軸方向130の長さL2よりも長かった。しかし、長さL1は長さL2以下であってもよい。
上記実施形態では、内筒131、外筒132、キャップ134、第2弾性部材135、インクニードル223、及びガイド筒222は、円筒形状であったが、筒形状であればよく、円筒形状に限らない。
上記実施形態では、第1弾性部材133は、円盤形状であったが、円盤形状に限らず、例えば四角盤形状であってもよい。
上記実施形態では、供給部152は、本体151の後壁110の下部に後方へ突出するように配置されていたが、供給部152の配置位置は後壁110の下部に限らない。例えば、供給部152は、下壁105から下方へ突出するように配置されていてもよい。
上記実施形態では、タンクセット99は、保持部材120を備えているが、保持部材120を備えていなくてもよい。この場合、4つのインクタンク100は、保持部材120によって一体にされることなく、個別に連結部材200に装着される。
上記実施形態では、インクタンク100は、全体として、左右方向9に沿った寸法が短く、上下方向7及び前後方向8それぞれに沿った寸法が左右方向9に沿った寸法よりも長い扁平の直方体形状であったが、このような形状に限らない。例えば、インクタンク100は、左右方向9に沿った寸法が上下方向7及び前後方向8それぞれに沿った寸法より長くてもよいし、直方体以外の形状、例えば円柱形状などであってもよい。
上記実施形態では、インクを液体の一例として説明したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、インクに代えて、印刷時にインクに先立って記録用紙に吐出される前処理液、或いは記録ヘッド39のノズル40の乾燥を防止するために記録ヘッド39のノズル40近傍に噴霧される水等が、液体の一例であってもよい。
10・・・複合機(液体消費装置)
24・・・記録部
100・・・インクタンク(タンク)
111・・・インク室(貯留室)
131・・・内筒
131A・・・内部空間
132・・・外筒
132A・・・内部空間
133・・・第1弾性部材
133A・・・貫通孔(第1貫通孔)
134・・・キャップ
134A・・・貫通孔(第2貫通孔)
135・・・第2弾性部材
151・・・本体
200・・・連結部材(装着部)
223・・・インクニードル(ニードル)

Claims (7)

  1. 液体が貯留されるタンクと、
    上記タンクが装着される装着部と、
    上記装着部に装着された上記タンクに貯留された液体を消費する消費部と、を備え、
    上記タンクは、
    液体が貯留される貯留室を有する本体と、
    上記本体から突出しており、内部空間が上記貯留室と連通している内筒と、
    上記本体における上記内筒の周囲から上記内筒よりも突出している外筒と、
    上記外筒の先端を覆っており、上記内筒と同軸上に第1貫通孔を有する第1弾性部材と、
    上記第1弾性部材を上記外筒との間に挟んで上記第1弾性部材を上記外筒の先端へ押さえつけるように上記外筒に被せられており、上記内筒と同軸上に第2貫通孔を有するキャップと、
    上記外筒の内部空間に位置した筒状の部材であって、上記内筒が圧入された第2弾性部材と、を備え、
    上記装着部は、中空のニードルを備え、
    上記ニードルの一端部は、上記タンクが上記装着部に装着された状態で、上記キャップの上記第2貫通孔を貫通して上記第1弾性部材の上記第1貫通孔及び上記第2弾性部材に圧入されており、
    上記ニードルの他端部は、上記消費部と接続されている液体消費装置。
  2. 上記第2弾性部材は、上記第1弾性部材から離間している請求項1に記載の液体消費装置。
  3. 上記第2弾性部材における上記第1弾性部材を向く面は、多数の凹凸が形成された粗面である請求項1または2に記載の液体消費装置。
  4. 上記第1弾性部材は、上記第2弾性部材よりも硬い請求項1から3のいずれかに記載の液体消費装置。
  5. 上記内筒における上記第2弾性部材へ圧入される部分の外径は、上記ニードルにおける上記第2弾性部材へ圧入される部分の外径よりも大きい請求項1から4のいずれかに記載の液体消費装置。
  6. 上記内筒における上記第2弾性部材へ圧入される部分の外周面は、上記ニードルにおける上記第2弾性部材へ圧入される部分の外周面よりも粗い粗面である請求項1から5のいずれかに記載の液体消費装置。
  7. 上記内筒における上記第2弾性部材へ圧入される部分の軸方向の長さは、上記ニードルにおける上記第2弾性部材へ圧入される部分の当該軸方向の長さよりも長い請求項1から6のいずれかに記載の液体消費装置。

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