JP6467868B2 - タンク、及びタンクとボトルのセット - Google Patents
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Description
複合機10は、図1に示されるように、概ね直方体に形成されている。複合機10は、ケーシング14の下部にインクジェット記録方式で用紙12(図2参照)に画像を記録するプリンタ部11(図2参照)を有している。ケーシング14は、複合機10の外装を構成する外装部材と、複合機10の骨格を構成するフレームとを含む。なお、後述するプリンタ部11の各構成要素は、フレームによって支持されている。また、フレーム及びプリンタ部11の各構成要素は、外装部材によって覆われている。
給送トレイ20は、図1に示されるように、複合機10のケーシング14の前面で且つ左右方向9の中央部に形成された開口13を通じて前後方向8にユーザによって複合機10に対して挿抜される。給送トレイ20は、積層された複数の用紙12を支持可能である。排出トレイ21は、給送トレイ20の上方に配置されており、給送トレイ20と共に挿抜される。排出トレイ21は、排出ローラ部55によって記録部24とプラテン42との間から排出された用紙12を支持する。
給送部15は、給送トレイ20に支持された用紙12を搬送経路65へ給送する。給送部15は、図2に示されるように、給送ローラ25と、給送アーム26と、軸27とを備えている。給送ローラ25は、給送アーム26の先端側に回転可能に支持されている。給送ローラ25は、搬送モータ(不図示)の逆転によって、用紙12を搬送向き16に搬送する向きに回転する。以下、給送ローラ25、搬送ローラ60、及び排出ローラ62が、用紙12を搬送向き16に搬送する向きに回転することを、「正回転」と表記する。給送アーム26は、プリンタ部11のフレームに支持された軸27に回動可能に支持されている。給送アーム26は、自重或いはバネ等による弾性力によって給送トレイ20側へ回動付勢されている。
搬送経路65は、図2に示されるように、その一部がプリンタ部11の内部において、所定間隔で対向する外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19によって形成される空間を指す。搬送経路65は、給送トレイ20の後端部から後方に延びる経路である。また、搬送経路65は、プリンタ部11の後部において上方に延びつつ前方にUターンし、記録部24とプラテン42との間の空間を経て排出トレイ21に至る経路である。搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の間における搬送経路65は、図2及び図3に示されるように、左右方向9における複合機10の概ね中央部に設けられており、且つ前後方向8に延びている。なお、搬送経路65内における用紙12の搬送向き16は、図2において一点鎖線の矢印で示されている。
搬送ローラ部54は、図2に示されるように、記録部24より搬送向き16の上流側に配置されている。搬送ローラ部54は、互いに対向する搬送ローラ60及びピンチローラ61を有する。搬送ローラ60は、搬送モータによって駆動される。ピンチローラ61は、搬送ローラ60の回転に伴って連れ回る。用紙12は、搬送モータの正転によって正回転する搬送ローラ60及びピンチローラ61に挟持されて搬送向き16に搬送される。
排出ローラ部55は、図2に示されるように、記録部24より搬送向き16の下流側に配置されている。排出ローラ部55は、互いに対向する排出ローラ62及び拍車63を有する。排出ローラ62は、搬送モータによって駆動される。拍車63は、排出ローラ62の回転に伴って連れ回る。用紙12は、搬送モータの正転によって正回転する排出ローラ62及び拍車63に挟持されて搬送向き16に搬送される。
記録部24は、図2に示されるように、搬送向き16における搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の間に配置されている。また、記録部24は、搬送経路65を挟んでプラテン42と上下方向7に対向配置されている。すなわち、記録部24は、搬送経路65より上下方向7の上方で、且つ搬送経路65に対面する位置に配置されている。記録部24は、キャリッジ23と、記録ヘッド39(液体消費部の一例)とを備えている。
プラテン42は、図2及び図3に示されるように、搬送向き16における搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の間に配置されている。プラテン42は、上下方向7において記録部24に対向するようにして配置されており、搬送ローラ部54によって搬送される用紙12を下側から支持する。
インクタンク100は、図1に示されるように、複合機10の内部に収容されている。インクタンク100は、複合機10から容易に取り外すことができないように、当該複合機10のケーシング14に固定されている。つまり、インクタンク100は、ケーシング14に支持されている。より詳細には、インクタンク100は、ケーシング14の前面で且つ左右方向9の右端に形成された開口22を通じて、複合機100の外部に露出される。より詳細には、インクタンク100の前壁101は、前後方向8における開口22より前方に配置されることにより、複合機100の外部に露出される。開口22は、左右方向9において、開口13と隣接している。なお、インクタンク100の前壁101は、前後方向8における開口22よりも後方に配置され、且つ開口22を通じて複合機100の外部に露出されてもよい。また、インクタンク100の前壁101は、前後方向8において開口22と同じ位置にあってもよい。
インクタンク100の内部には、図5に示されるように、内部空間を区画する複数の隔壁107、108、109が設けられている。隔壁107、108、109は、各々が上下方向7及び前後方向8に延設されており、前壁101、上壁104、下壁105、及びフィルム106に接続されている。また、隔壁107〜109は、左右方向9に離間して設けられている。その結果、インクタンク100の内部空間は、左右方向9に隣接する4つのインク室111B、111M、111C、111Yに区画される。インク室111は、ノズル40から吐出されるインクを貯留する液体貯留室の一例である。
インクタンク100の傾斜壁101Bには、各インク室111にインクを注入するための注入口112B、112M、112C、112Yが設けられている。注入口112は、傾斜壁101Bを厚み方向に貫通して、対応するインク室111をインクタンク100の外部に連通させる。傾斜壁101Bは、その内面がインク室111に面し、外面がインクタンク100の外部に面している。傾斜壁101Bは、外面が内面より上方に位置するように傾斜している。したがって、注入口112は、インク室111とインクタンク100の外部とを直接連通させる。すなわち、注入口112とインク室111との間には、注入口よりも断面積が小さく、且つ屈曲しているような流路は存在しない。また、注入口112は、傾斜壁101Bに代えて上壁104に設けられていてもよい。
インク室111Bの内部には、図6及び図7に示されるように、隔壁131、132が設けられている。なお、隔壁131、132は、他のインク室111M、111C、111Yにも同様に設けられるが、図示は省略する。
インクタンク100のインク室111には、例えば図6に示されるボトル80から注入口112を通じてインクが注入される。ボトル80は、インク室111に補充されるインクを貯留するための容器である。すなわち、ボトル80には、ブラック、マゼンタ、シアン、イエローのいずれかの色のインクが貯留されている。ボトル80は、ボトル本体81と、ノズル90とを有する。
上記の実施形態において、ボトル80から流出されたインクは、柱状領域Aを通って隔壁131、132の少なくとも一方に衝突し、隔壁131、132の表面を伝って下方に落ちる。その結果、注入されたインクの勢いが減殺されるので、インク室111の下壁105に衝突するインクから気泡が発生することを抑制できる。また、隔壁131、132が下壁105まで延設されているので、注入されたインクが下壁105に到達するまで隔壁131、132の表面を伝い落ちるので、当該インクからの気泡の発生をさらに有効に抑制できる。
なお、隔壁131、132の数は、上記の実施形態に限定されない。例えば、隔壁131、132の数は2個に限定されず、3個以上であってもよい。また、隔壁131、132は、柱状領域Aから外れた領域において、互いに結合されていてもよい。すなわち、隔壁131、132は、1つの隔壁から分岐されたものであってもよい。また、隔壁131、132に代えて、図8に示される隔壁133、134、或いは図9に示される隔壁135、136を採用してもよい。
81・・・ボトル本体
90・・・ノズル
91・・・開口
100・・・インクタンク
101・・・前壁
105・・・下壁
111・・・インク室
112・・・注入口
121,122,123,124,125,126・・・隔壁
Claims (4)
- 液体を消費する液体消費部に供給する液体を貯留可能なタンクであって、
液体が貯留される液体貯留室と、
内面が上記液体貯留室に面し、且つ外面が該タンクの外部に面する外壁と、
上記液体貯留室に液体を注入するために上記外壁を貫通した注入口と、
上記注入口を通じて上記液体貯留室に液体が注入される際の該タンクの注入姿勢において、上記液体貯留室の一部を水平方向に隔てる隔壁と、を備えており、
上記隔壁は、上記注入口を通り且つ上記外壁に直交する仮想線が通過する領域において水平方向に沿った第1方向に離間して複数設けられており、上記タンクの注入姿勢における上記液体貯留室の側壁から水平方向に沿っており且つ上記第1方向と交差する第2方向に突出し、且つ水平方向と交差する交差方向に延設されており、
上記隔壁のうちの当該隔壁の下端を含む部分において、上記側壁からの上記第2方向の突出量は、上記交差方向の下端に近いほど短く、
上記隔壁のうちの当該隔壁の下端を含む部分は、上記タンクの注入姿勢における上記液体貯留室の底壁から離間しているタンク。 - 液体を消費する液体消費部に供給する液体を貯留可能なタンクであって、
液体が貯留される液体貯留室と、
内面が上記液体貯留室に面し、且つ外面が該タンクの外部に面する外壁と、
上記液体貯留室に液体を注入するために上記外壁を貫通した注入口と、
上記注入口を通じて上記液体貯留室に液体が注入される際の該タンクの注入姿勢において、上記液体貯留室の一部を水平方向に隔てる隔壁と、を備えており、
上記隔壁は、上記注入口を通り且つ上記注入口の貫通方向に延びる仮想線が通過する領域において水平方向に沿った第1方向に離間して複数設けられており、上記タンクの注入姿勢における上記液体貯留室の側壁から水平方向に沿っており且つ上記第1方向と交差する第2方向に突出し、且つ水平方向と交差する交差方向に延設されており、
上記隔壁のうちの当該隔壁の下端を含む部分において、上記側壁からの上記第2方向の突出量は、上記交差方向の下端に近いほど短く、
上記隔壁のうちの当該隔壁の下端を含む部分は、上記タンクの注入姿勢における上記液体貯留室の底壁から離間しているタンク。 - 液体を消費する液体消費部に供給する液体を貯留可能なタンクであって、
液体が貯留される液体貯留室と、
内面が上記液体貯留室に面し、且つ外面が該タンクの外部に面する外壁と、
上記液体貯留室に液体を注入するために上記外壁を貫通した注入口と、
上記注入口を通じて上記液体貯留室に液体が注入される際の該タンクの注入姿勢において、上記液体貯留室の一部を水平方向に隔てる隔壁と、を備えており、
上記隔壁は、上記注入口を通じて上記液体貯留室に進入して位置決めされたボトルから流出される液体の流出方向に延びる仮想線が通過する領域において水平方向に沿った第1方向に離間して複数設けられており、上記タンクの注入姿勢における上記液体貯留室の側壁から水平方向に沿っており且つ上記第1方向と交差する第2方向に突出し、且つ水平方向と交差する交差方向に延設されており、
上記隔壁のうちの当該隔壁の下端を含む部分において、上記側壁からの上記第2方向の突出量は、上記交差方向の下端に近いほど短く、
上記隔壁のうちの当該隔壁の下端を含む部分は、上記タンクの注入姿勢における上記液体貯留室の底壁から離間しているタンク。 - 請求項1から3のいずれかに記載のタンクと、上記タンクに液体を注入するためのボトルと、を備えるタンクとボトルのセットであって、
上記ボトルは、
液体が貯留されたボトル本体と、
上記注入口に挿入可能であり、上記ボトル本体に貯留された液体を流出させる開口が形成されたノズルと、を備えており、
上記開口の最大幅は、複数の上記隔壁の最小離間距離より大きいタンクとボトルのセット。
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