JP2022106921A - 多様なフェース厚さを有するゴルフクラブヘッド - Google Patents

多様なフェース厚さを有するゴルフクラブヘッド Download PDF

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Abstract

【課題】多様な厚みを有するフェースを備え、クラブヘッドの耐久性を向上し、ボールスピードを増加し、特性時間(CT)を増加させるゴルフクラブヘッドを提供する。【解決手段】フェースは、厚くされた領域および薄くされた領域を備える。フェースは、フェースの周辺付近に配置されている周辺の厚くされた領域と、フェースの中心に向かって周辺の厚くされた領域の内側に配置されている薄くされた領域と、フェースの中心上に配置されている中央の厚くされた領域と、を含む。フェースの厚くされた領域と薄くされた領域とを組み合わせることによって、さらに耐久性を犠牲にすることなく、ボールスピードを増加し、CTを増加または最大化する。【選択図】図6

Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、2018年11月9日に出願された米国仮出願第62/757,925号の優先権の利益を主張し、且つ2017年12月22日に出願された米国仮出願第62/610,074号の優先権の利益をも主張するものであり、これらの全ての出願の内容は全体として引用することにより本明細書の一部とされる。
本開示は、中空体ゴルフクラブヘッドに関し、より具体的には、特性時間(CT)要件およびフェース耐久性を維持しながらボールスピードを向上させるために多様なフェース厚さを有するクラブヘッドに関する。
ゴルフクラブは、ボールスピードなどのいくつかの性能特性を考慮に入れて設計されている。従来、ゴルフクラブヘッドの設計は、フェースの特性時間(CT)を増加することによりボールスピードを増加させることを目的とする。しかしながら、現在の設計は、耐久性を考慮するために限界がある。したがって、従来技術において、フェースの耐久性を維持または向上しながら、CTをさらに増加あるいは最大化させたクラブヘッドが求められている。
一実施形態に係るゴルフクラブヘッドの正面斜視図を示している。 図1のゴルフクラブヘッドの正面図を示している。 図2の線3-3における図1のゴルフクラブヘッドの断面図を示している。 図1のゴルフクラブヘッドを部分的に切断した後部斜視図を示している。 図4の線5-5における図1のゴルフクラブヘッドの断面図を示している。 図2の線3-3における図1のゴルフクラブヘッドの拡大断面図を示している。 図2の線3-3における図1のゴルフクラブヘッドの拡大断面図を示している。 別の実施形態に係るゴルフクラブヘッドの拡大断面図を示している。 別の実施形態に係るゴルフクラブヘッドを部分的に切断した後部斜視図を示している。 別の実施形態に係るゴルフクラブヘッドを部分的に切断した後部斜視図を示している。 別の実施形態に係るゴルフクラブヘッドを部分的に切断した後部斜視図を示している。 別の実施形態に係るゴルフクラブヘッドの正面図を示している。
図示の簡略化および明瞭化のために、図面は、構造の一般的な様態を示すものとし、公知な特徴および技術の説明およびその詳細は、ゴルフクラブとその製造方法を不必要に不明瞭にすることを避けるために省略されることがある。また、図面中の要素は、必ずしも縮尺通りに描かれているわけではない。例えば、図中のいくつかの要素の寸法は、重量を有するゴルフクラブヘッドの実施形態の理解を向上させるのに役立つように、他の要素に対して誇張されることがある。また、異なる図面中の同じ参照番号は、同じ要素を示すものとする。
本明細書には、(1)米国ゴルフ協会(USGA)の要件における特性時間(CT)を最大化し、(2)インパクト時のゴルフボールのボールスピードと発射角を増加し、および(3)フェースの耐久性を高めるために、多様なフェース厚さを有する中空体ゴルフクラブヘッドが記載される。これらの有利な点を実現するために、中空体ゴルフクラブヘッドのフェースは、戦略的に配置されている厚くされた領域と薄くされた領域とを含む。より具体的には、フェースは、フェースの周辺付近に配置されている周辺の厚くされた領域と、フェースの中心に向かって周辺の厚くされた領域の内側に配置されている薄くされた領域と、フェースの中心上に配置されている中央の厚くされた領域とを含む。この周辺の厚くされた領域は、フェースにおける耐久性を高める。いくつかの実施形態では、周辺の厚くされた領域は、フェースを中空体に連結するウェルドラインをさらに含み、フェースの厚さは、ウェルドラインの両側で一定となされてウェルドラインの周りの領域の耐久性を向上する。フェースの最小厚さを有するフェースの薄くされた領域は、オフセンターヒット時のボールスピードを増加し、フェースのCTをさらに増加または最大化させる。中央の厚くされた領域は、センターヒット時のボールスピードを増加し、フェースのCTをさらに増加または最大化させる。周辺の厚くされた領域、中央の厚くされた領域、および薄くされた領域の組み合わせにより、CTが増加または最大化され、かつ多くのゴルフボールのインパクトに対してフェースの耐久性を維持しながらボールスピードを向上させることができる中空体ゴルフクラブヘッドが提供される。
本明細書および特許請求の範囲において、「第1の」、「第2の」、「第3の」、「第4の」などの用語がある場合、それらは、類似の要素を区別するために使用されるものであり、必ずしも特定の順序または時系列的順序を説明するために使用されるものではない。そのように使用される上記の用語は、適宜入れ替え可能であり、本明細書で説明される実施形態は、例えば、本明細書に説明または図示されたものと異なる順序でも実施可能であることを理解されたい。さらに、「含む」および「有する」という用語、並びにこれらの類義語は、非排他的包含を含めることを意図しており、列挙される要素を含むプロセス、方法、システム、物品、機器または装置は、必ずしもこれらの要素に限定されるわけではなく、明示的に列挙されていない他の要素、またはこのようなプロセス、方法、システム、物品、機器もしくは装置に本来備わっている他の要素を含んでもよい。
明細書および特許請求の範囲において、「左」、「右」、「前」、「後」、「上部」、「底部」、「上」、「下」などという用語がある場合には、それらは、説明目的のために使用されており、必ずしも永続的な相対的位置を説明するためのものではない。そのように使用されている上記の用語は、適宜入れ替え可能であり、本明細書で説明されている装置、方法、および/または物品の実施形態が、例えば、本明細書に図示または説明されている以外の他の配向でも実施可能であるということが理解されるべきである。
本明細書で定義された「スプライン法」とは、表面の曲率が変化する位置を求める方法をいう。例えば、スプライン法は、曲率がゴルフクラブヘッドの打撃面のバルジやロールから逸脱している箇所を判定するのに用いることができる。バルジとは、ヒールからトウ方向への打撃面の曲率のことである。ロールとは、クラウンからソール方向への打撃面の曲率のことである。スプライン法は、スプラインが曲率の大きな変化の始まる箇所を示すように間隔をあけて曲面にスプラインをあてがうことで実行できる。
本明細書に記載の、ゴルフクラブの「ロフト」または「ロフト角」という用語は、任意の適切なロフト・ライマシンによって測定される、クラブフェースとシャフトとの間に形成される角度を指す。
他の特徴および態様は、以下の詳細な説明および添付の図面を考慮することによって、明らかになる。本明細書で開示する実施形態を詳細に説明する前に、本開示の適用は、以下の説明に記載されているような、または図面に図示されているような、コンポーネントの詳細または実施形態および配置に限定されないということが理解されるべきである。本開示は、他の実施形態をサポートすることが可能であり、さまざまに実践または実施され得る。特定の実施形態の説明は、本開示の趣旨および範囲の中に入るすべての変形例、均等物、および代替例をカバーしており、本開示を限定することを意図していないということが理解されるべきである。また、本明細書で使用されている表現法および用語は、説明目的のためのものであり、限定するものとして見なされるべきではないということが理解されるべきである。
ゴルフクラブヘッドの実施形態が本明細書に記載されている。ゴルフクラブヘッドは、ドライバータイプのクラブヘッド、フェアウェイウッドタイプのクラブヘッド、および、ハイブリッドタイプのクラブヘッドを備えることができる。例えば、いくつかの実施形態では、ゴルフクラブヘッドは、ドライバータイプのクラブヘッドを備えることができる。ドライバータイプのクラブヘッドは、ロフト角と、体積と、を備える。多くの実施形態では、ドライバータイプのクラブヘッドのロフト角は、約16度未満、約15度未満、約14度未満、約13度未満、約12度未満、約11度未満、または、約10度未満である。さらに、多くの実施形態では、ドライバータイプのクラブヘッドの体積は、約400ccを超え、約425ccを超え、約445ccを超え、約450ccを超え、約455ccを超え、約460ccを超え、約475ccを超え、約500ccを超え、約525ccを超え、約550ccを超え、約575ccを超え、約600ccを超え、約625ccを超え、約650ccを超え、約675ccを超え、または、約700ccを超える。いくつかの実施形態では、ドライバータイプのクラブヘッドの体積は、約400cc~600cc、約425cc~500cc、約500cc~600cc、約500cc~650cc、約550cc~700cc、約600cc~650cc、約600cc~700cc、または、約600cc~800ccをとり得る。
さらなる例として、いくつかの実施形態では、ゴルフクラブヘッドは、フェアウェイウッドタイプのクラブヘッドを備えることができる。フェアウェイウッドタイプのクラブヘッドは、ロフト角と、体積と、を備える。多くの実施形態では、フェアウェイウッドタイプのクラブヘッドのロフト角は、約35度未満、約34度未満、約33度未満、約32度未満、約31度未満、または、約30度未満である。さらに、おおくの実施形態では、フェアウェイウッドタイプのクラブヘッドのロフト角は、約12度を超え、約13度を超え、約14度を超え、約15度を超え、約16度を超え、約17度を超え、約18度を超え、約19度を超え、または、約20度を超える。例えば、いくつかの実施形態では、フェアウェイウッドタイプのクラブヘッドのロフト角は、12度と35度との間、15度と35度との間、20度と35度との間、または、12度と30度との間をとり得る。
さらに、多くの実施形態では、フェアウェイウッドタイプのクラブヘッドの体積は、約400cc未満、約375cc未満、約350cc未満、約325cc未満、約300cc未満、約275cc未満、約250cc未満、約225cc未満、または、約200cc未満である。いくつかの実施形態では、フェアウェイウッドタイプのクラブヘッドの体積は、約150cc~200cc、約150cc~250cc、約150cc~300cc、約150cc~350cc、約150cc~400cc、約300cc~400cc、約325cc~400cc、約350cc~400cc、約250cc~400cc、約250cc~350cc、または、約275cc~375ccをとり得る。
さらに、多くの実施形態では、フェアウェイウッドタイプのクラブヘッドは、打撃面の高さを備える。打撃面の高さは、ロフト面に平行な方向に、打撃面のソール周縁部(すなわちソール外縁部)から打撃面のクラウン周縁部(すなわちクラウン外縁部)まで、打撃面の幾何学的中心を通って測定される。以下、外縁部およびロフト面についてより詳細に説明する。多くの実施形態では、打撃面の高さは、0.5~2.0インチの範囲をとり得る。いくつかの実施形態では、打撃面の高さは、0.5~1.0インチ、または1.0~2.0インチの範囲をとり得る。他の実施形態では、打撃面の高さは、0.6~1.10インチ、0.7~1.20インチ、0.8~1.30インチ、0.9~1.40インチ、1.0~1.50インチ、1.10~1.60インチ、1.20~1.70インチ、1.30~1.80インチ、1.40~1.90インチ、または1.50~2.0インチの範囲をとり得る。さらに他の実施例では、打撃面の高さは、0.5、0.6、0.7、0.8、0.85、0.90、0.95、1.0、1.05、1.10、1.15、1.20、1.25、1.30、1.40、1.50、1.60、1.70、1.80、1.90、または2.0インチをとり得る。一実施例では、打撃面の高さは、1.0~1.15インチの範囲をとり得る。
さらなる例として、いくつかの実施形態では、ゴルフクラブヘッドは、ハイブリッドタイプのクラブヘッドを備えることができる。ハイブリッドタイプのクラブヘッドは、ロフト角と、体積と、を備える。多くの実施形態では、ハイブリッドタイプのクラブヘッドのロフト角は、約40度未満、約39度未満、約38度未満、約37度未満、約36度未満、約35度未満、約34度未満、約33度未満、約32度未満、約31度未満、または、約30度未満である。さらに、多くの実施形態では、ハイブリッドタイプのクラブヘッドのロフト角は、約16度を超え、約17度を超え、約18度を超え、約19度を超え、約20度を超え、約21度を超え、約22度を超え、約23度を超え、約24度を超え、または、約25度を超える。
さらに、多くの実施形態では、ハイブリッドタイプのクラブヘッドの体積は、約200cc未満、約175cc未満、約150cc未満、約125cc未満、約100cc未満、または、約75cc未満である。いくつかの実施形態では、ハイブリッドタイプのクラブヘッドの体積は、約100cc~150cc、約75cc~150cc、約100cc~125cc、または、約75cc~125ccをとり得る。
ゴルフクラブヘッドは、金属、金属合金、または複合材料から形成されることができる。ゴルフクラブヘッドは、鋼、鋼合金、ステンレス鋼、ステンレス鋼合金、ニッケル、ニッケル合金、コバルト、コバルト合金、チタン、チタン合金、アモルファス金属合金、または他の類似の材料から形成されることができる。例えば、ゴルフクラブヘッドは、C300鋼、C350鋼、17-4ステンレス鋼、またはT9s+チタンから形成されることができる。
(ゴルフクラブヘッドの実施形態についての一般的説明)
図1から図6は、クラブヘッド100の一実施形態を示す。クラブヘッド100は、前方本体部140と後方本体部130とを備える。前方本体部140および後方本体部130は、密閉された中空の内部空洞を形成する。クラブヘッド100は、クラウン132と、クラウン132と反対側のソール134と、ヒール136と、ヒール136と反対側のトウ138とをさらに含む。
前方本体部140は、一般に、ゴルフボールにインパクトを与えることを意図した打撃面144を有するフェース142と、打撃面144と反対側の後面146と、幾何学的中心148と、外縁部150とを含む。フェース142の後面146は、クラブヘッド100の密閉された中空の内部空洞に位置する。フェース142の幾何学的中心148は、フェース142の幾何学的中点に位置し得る。1つのアプローチでは、幾何学的中心148は、米国ゴルフ協会(USGA)などのゴルフ運営団体の定義に従って位置し得る。例えば、幾何学的中心148は、ゴルフクラブヘッドの柔軟性を測定するためのUSGAの手順(USGA-TPX3004、2008年5月1日改訂版1.0.0)のセクション6.1(http://www.usga.org/equipment/testing/protocols/Procedure-For-Measuring-The-Flexibility-Of-A-Golf-Club-Head/にて入手可能)(以下「柔軟性の手順」)に従って決定することができる。
図1および図2をさらに参照すると、フェース142の幾何学的中心148は、x軸105、y軸110、およびz軸115を有する座標系の原点を定義する。x軸105は、接地面116に平行な方向に、クラブヘッド100のヒール136付近からトウ138付近まで幾何学的中心148を通って延びている。y軸110は、接地面116に垂直な方向に、クラブヘッド100のクラウン132付近からソール134付近まで幾何学的中心148を通って延びている。z軸115は、接地面116に平行な方向に、クラブヘッド100の前方本体部140付近から後方本体部130付近まで幾何学的中心148を通って延びている。
図3に示すように、クラブヘッド100は、打撃面144に当接し、フェース142の幾何学的中心148を通って延びるロフト面118を有する。ロフト面118は、y軸110に対して鋭角に配置されており、ここで、この鋭角は、クラブヘッド100のロフト角に対応することができる。
図2に示すように、x軸105およびy軸110は、クラブヘッド100のフェース142を、トウ138およびクラウン132の付近に位置する高トウ象限120と、トウ138およびソール134の付近に位置する低トウ象限124と、ヒール136およびクラウン132の付近に位置する高ヒール象限122と、ヒール136およびソール134の付近に位置する低ヒール象限126とを含む4つの象限に分割する。
フェース142の外縁部150は、打撃面144の周辺に沿って延びており、曲率が打撃面144のバルジおよびロールから逸脱する箇所で定義することができる。より具体的には、外縁部150は、曲率が打撃面144のバルジおよびロールから逸脱する、クラウン132、トウ138、ソール134、およびヒール136の付近で、打撃面144の周辺に沿って全体的に延び得る。1つのアプローチでは、上述したように、スプライン法は、曲率が打撃面144のバルジおよびロールから逸脱する外縁部150の位置を決定するのに用いることができる。
(ゴルフクラブヘッドのフェース)
上述したように、図4から図6を参照すると、クラブヘッド100は、フェース142を有する前方本体部140を含む。フェース142は、ロフト面118に垂直な方向に打撃面144から後面146まで測定された厚さを含む。フェース142の厚さは、変化し、幾何学的中心148から打撃面144の外縁部150まで径方向に延びる(すなわち、半径の方向に、フェース142の幾何学的中心148から外方に打撃面144の外縁部150に向かう方向に延びる、または外縁部150から内方に幾何学的中心148に向かう方向に延びる)1つまたは複数の領域160を参照して以下に説明される。
図4から図6に示されるように、1つまたは複数の領域160は、周辺領域162、移行領域164、中間領域166、および中央領域168を含む。周辺領域162は、打撃面144の外縁部150に当接または接触し、外縁部150からフェース142の幾何学的中心148に向かって内方に延びる。周辺領域162は、周辺領域162の境界を画定する、一定の周辺厚さを備える。
移行領域164は、周辺領域162に当接または接触し、周辺領域162からフェース142の幾何学的中心148に向かって内方に延びる。移行領域164は、周辺領域162からフェース142の幾何学的中心148に向かう方向に変化する移行厚さを備える。多くの実施形態では、移行厚さは、周辺領域162からフェース142の幾何学的中心148に向かう方向に減少する。
中間領域166は、移行領域164に当接または接触し、移行領域162からフェース142の幾何学的中心148に向かって内方に延びる。中間領域166は、中間領域166の境界を画定する、一定の中間厚さを備える。中間厚さは、周辺厚さよりも薄い。多くの実施形態では、中間厚さは、フェース142の最小厚さを構成する。
中央領域168は、中間領域166に当接または接触し、中間領域166からフェース142の幾何学的中心148に向かって内方に延びる。中央領域168は、フェース142の幾何学的中心148を包囲し得る。中央領域168は、変化し得るおよび/または一定のまま維持され得る中央厚さを有する。多くの実施形態では、中央厚さは、フェース142の最大厚さを備える。多くの実施形態では、中央厚さは、中間領域166から幾何学的中心148に向かう方向に増加する多様な厚さと、フェース142の幾何学的中心上に配置された一定の厚さとを備える。
フェース142の1つまたは複数の領域160は、各領域の周りに延びる1つまたは複数の境界線によってさらに分離または境界化されている。1つまたは複数の境界線は、1つまたは複数の領域160の境界を分離し、さらに画定する。図4および図5に示されるように、1つまたは複数の境界線は、周辺境界170、移行境界172、および中間境界174を含む。周辺境界170は、周辺領域162と移行領域164との間の境界を画定し、移行境界172は、移行領域164と中間領域166との間の境界を画定し、中間境界174は、中間領域166と中央領域168との間の境界を画定する。例えば、周辺境界170は、周辺領域162が移行領域164に移行するフェース142上の位置を画定する。別の実施例では、移行境界172は、移行領域164が中間領域166に移行するフェース142上の位置を画定する。別の実施例では、中間境界174は、中間領域166が中央領域168に移行するフェース142上の位置を画定する。以下では、1つまたは複数の境界線の相対位置および1つまたは複数の領域160に対する相対位置について、さらに詳しく説明する。
図4および図5に示されるように、周辺領域162は、打撃面144の外縁部150から周辺境界170に向かって内方に延びている。周辺境界170は、フェース142の厚さが一定の周辺厚さから逸脱するフェース142上の位置を画定する。一定の周辺厚さは、外縁部150から周辺境界170まで延びている。移行領域164は、周辺境界170から移行境界172に向かって内方に延びている。移行境界172は、フェース142の厚さが変化する移行厚さから逸脱するフェース142上の位置を画定する。変化する移行厚さは、周辺境界170から移行境界172に向かって延びている。
移行領域166は、移行境界172から中間境界174に向かって内方に延びている。中間境界174は、フェース142の厚さが一定の中間厚さから逸脱するフェース142上の位置を画定する。一定の中間厚さは、移行境界172から中間境界174に延びている。中央領域168は、中間境界174からフェース142の幾何学的中心148に向かって内方に延びている。中央厚さは、変化する厚さと、中間境界174からフェース142の幾何学的中心148までの一定の厚さとを備える。
厚くされた中央厚さと、薄くされた中間厚さと、厚くされた周辺厚さとを組み合わせることで、結果的にフェース142の耐久性を高めつつ、ゴルフボールのスピードゲインを向上させる。特に、厚くされた中央厚さによって、ボールスピードを増加し、フェース142のCTをさらに増加または最大化する。また、厚くされた一定の周辺厚さによって、打撃面144の外縁部150における構造上の剛性を高め、これにより、フェース142の耐久性が向上する。さらに、薄くされた一定の中間厚さによって、オフセンターヒット時のボールスピードを増加させ、さらに、耐久性を犠牲にすることなく、フェース142のCTを増加または最大化させる。クラブヘッド100の厚くされた中央厚さと、薄くされた中間厚さと、厚くされた周辺厚さとを組み合わせることで、結果的に、上述の厚くされた領域および薄くされた領域を欠いたクラブヘッドと比較して、ボールスピードを0.5~2.0mph大きくし、CTを1%~5%を大きくすることが可能となる。
(周辺領域)
図4から図6に示されるように、フェース142の厚さは、変化し、1つまたは複数の領域160を参照して説明される。フェース142の1つまたは複数の領域160は、周辺領域162を備える。周辺領域162は、打撃面144の外縁部150から幾何学的中心148に向かって内方に延びている。周辺領域162は、周辺領域162の境界を画定する、一定の周辺厚さを備える。より具体的には、周辺領域162は、外縁部150から周辺境界170に向かって内方に延びている。周辺境界170は、フェース142の厚さが一定の周辺厚さから逸脱するフェース142上の位置を画定する。一定の周辺厚さは、外縁部150から周辺境界170まで延びている。周辺厚さは、中間厚さよりも厚いが、中央厚さよりも薄い。
多くの実施形態では、ドライバータイプのクラブヘッドの周辺厚さは、0.06インチ以上、0.07インチ以上、0.08インチ以上、0.085インチ以上、0.09インチ以上、0.095インチ以上、または0.10インチ以上をとり得る。他の実施形態では、ドライバータイプのクラブヘッドの周辺厚さは、0.06~0.16インチの範囲をとり得る。いくつかの実施形態では、ドライバータイプのクラブヘッドの周辺厚さは、0.06~0.11インチ、または0.11~0.16インチの範囲をとり得る。また、いくつかの実施形態では、ドライバータイプのクラブヘッドの周辺厚さは、0.06~0.08インチ、0.08~0.10インチ、0.10~0.12インチ、0.12~0.14インチ、または0.14~0.16インチの範囲をとり得る。例えば、ドライバータイプのクラブヘッドの周辺厚さは、約0.06、0.065、0.07、0.075、0.08、0.085、0.09、0.092、0.095、0.10、0.105、0.11、0.115、0.12、0.125、0.13、0.135、0.14、0.145、0.15、0.155、0.16、0.165、0.17、0.175、または0.18インチをとり得る。別の実施例では、ドライバータイプのクラブヘッドの周辺厚さは、0.092インチをとり得る。別の実施例では、ドライバータイプのクラブヘッドの周辺厚さは、0.10インチをとり得る。
多くの実施形態では、フェアウェイウッドタイプのクラブヘッドの周辺厚さは、0.05インチ以上、0.06インチ以上、0.065インチ以上、0.07インチ以上、0.08インチ以上、0.09インチ以上、または0.10インチ以上をとり得る。他の実施形態では、フェアウェイウッドタイプのクラブヘッドの周辺厚さは、0.05~0.10インチの範囲をとり得る。いくつかの実施形態では、フェアウェイウッドタイプのクラブヘッドの周辺厚さは、0.05~0.075インチ、または0.075~0.10インチの範囲をとり得る。また、いくつかの実施形態では、フェアウェイウッドタイプのクラブヘッドの周辺厚さは、0.05~0.06インチ、0.06~0.07インチ、0.07~0.08インチ、0.08~0.09インチ、または0.09~0.10インチの範囲をとり得る。例えば、フェアウェイウッドタイプのクラブヘッドの周辺厚さは、約0.05、0.055、0.06、0.065、0.07、0.075、0.08、0.085、0.09、0.095、または0.10インチをとり得る。他の実施形態では、フェアウェイウッドタイプのクラブヘッドの周辺厚さは、0.07インチをとり得る。
図7に示されるように、周辺領域162は、フェース142の外縁部150から周辺距離190だけ内方に延び得る。周辺距離190は、ロフト面118に平行な方向に、打撃面144の外縁部150から周辺境界170まで測定することができる。多くの実施形態では、周辺距離190は、0.25インチ以下、0.20インチ以下、0.15インチ以下、または0.10インチ以下をとり得る。他の実施形態では、周辺距離190は、0~0.25インチの範囲をとり得る。いくつかの実施形態では、周辺距離190は、0~0.15インチ、または0.15~0.25インチの範囲をとり得る。また、いくつかの実施形態では、周辺距離190は、0~0.10インチ、0.10~0.15インチ、0.15~0.20インチ、または0.20~0.25インチの範囲をとり得る。さらに他の実施例では、周辺距離190は、約0、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.10、0.11、0.12、0.13、0.14、0.15、0.16、0.17、0.18、0.19、0.20、0.21、0.22、0.23、0.24、または0.25インチをとり得る。例えば、周辺距離190は、ドライバータイプのクラブヘッドの場合、0.09インチをとり得る。別の実施例では、周辺距離190は、フェアウェイウッドタイプのクラブヘッドの場合、0.141インチをとり得る。
図5から図7に示されるように、周辺領域162は、前方本体部140と後方本体部130との間の接合部をさらに備えることができる。前方本体部140と後方本体部130との間の接合部は、ウェルドライン180を備え得るものであり、ここで、前方本体部140は、後方本体部130上に溶接される。多くの実施形態では、ウェルドライン180は、ロフト面118に垂直な方向に打撃面144からフェース142の後面146まで延び得る。代替的な実施形態では、図8に示すように、周辺領域162は、ウェルドライン180を備えなくてもよい。この代替的な実施形態では、前方本体部140と後方本体部130との間の接合部は、打撃面144からオフセットされたクラブヘッド100のクラウン132および/またはソール134上に位置することができる。またこの代替的な実施形態では、前方本体部140と後方本体部130との間の接合部は、打撃面144からオフセットされているのだが、クラブヘッド100は、カップ型の外形を備えることができる。
図7に示されるように、ウェルドライン180は、打撃面144の外縁部150からウェルドまたは接合距離195(以下「ウェルド距離」)だけ内方に配置することができる。ウェルド距離195は、ロフト面118に平行な方向に、打撃面144の外縁部からウェルドライン180まで測定することができる。ウェルド距離195は、フェース142の厚さがウェルドライン180の両側で一定となるように、周辺距離190よりも短くされている。ウェルドライン180の両側のフェース142の一定の厚さは、一定の厚くなされた周辺厚さとウェルドライン180の両側の一定のフェース厚さとを欠いたクラブヘッドと比較して、クラブヘッド100に15%~30%の耐久性の増加をもたらすことが可能である。
多くの実施形態では、ウェルド距離195は、0.20インチ以下、0.15インチ以下、または0.10インチ以下をとり得る。他の実施形態では、ウェルド距離195は、0.05~0.2インチの範囲をとり得る。いくつかの実施形態では、ウェルド距離195は、0~0.15インチ、または0.10~0.20インチの範囲をとり得る。また、いくつかの実施形態では、ウェルド距離195は、0~0.10インチ、0.10~0.15インチ、または0.15~0.20インチの範囲をとり得る。さらに他の実施例では、ウェルド距離195は、約0、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.10、0.11、0.12、0.13、0.14、0.15、0.16、0.17、0.18、0.19、または0.20インチをとり得る。別の実施例では、ウェルド距離195は、ドライバータイプのクラブヘッドの場合、0.065インチをとり得る。別の実施例では、ウェルド距離195は、フェアウェイウッドタイプのクラブヘッドの場合、0.098インチをとり得る。
多くの実施形態では、一定の周辺厚さは、打撃面144の周辺全体または外周の周りに連続的に延び得る。他の実施形態では、周辺領域162は、フェース142の周辺の周りに不連続に延びることもできる。これらの実施形態では、図9および図10に示すように、周辺領域162は、一定の周辺厚さを有する1つまたは複数の周辺領域ゾーン162を備えることができる。例えば、1つまたは複数の周辺領域ゾーン162は、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、または10つの周辺領域ゾーン162を備え得る。これらの実施形態では、周辺領域162は、打撃面144の周辺の周りに100%延びていなくてもよい。これらの実施形態では、周辺領域162は、打撃面144の周辺の周りの60%を超え、65%を超え、70%を超え、75%を超え、80%を超え、85%を超え、90%を超え、または95%を超えて延び得る。さらに他の実施例では、周辺領域162は、打撃面144の周辺の周りの60%~80%、または80%~100%を延び得る。他の実施形態では、周辺領域162は、打撃面144の周辺の周りの60%~100%、70%~100%、または80%~100%を延び得る。さらに他の実施例では、周辺領域162は、60%~90%、70%~90%、または80%~90%を延び得る。
いくつかの実施形態では、外縁部150と周辺境界170との間であり、1つまたは複数の周辺領域ゾーン162の外側のフェース142の厚さは、1つまたは複数の周辺領域ゾーン162の一定の周辺厚さ以下とすることができる。他の実施形態では、外縁部150と周辺境界170との間であり、1つまたは複数の周辺領域ゾーン162の外側のフェース142の厚さは、1つまたは複数の周辺領域ゾーン162の一定の周辺厚さ以上とすることができる。1つまたは複数の周辺領域ゾーン162は、重心位置を調整し、慣性モーメントを改善するために、クラブヘッドの重量をフェース142から排除し、ソール134などのクラブヘッド100の他の部分に配置することを可能にする。
一実施例では、図9に示すように、周辺領域162は、一定の周辺厚さを備える2つの周辺領域ゾーン162に分離することができる。周辺領域ゾーン162は、クラブヘッド100のクラウン132および/またはソール134の付近に配置することができる。より具体的には、第1の周辺領域ゾーン162は、高トウ象限120および高ヒール象限122内に延び得、第2の周辺領域ゾーン162は、低トウ象限124および低ヒール象限126内に延び得る。この実施形態では、これら2つの周辺領域ゾーン162は、打撃面144の周辺の周りに90%超延び得る。さらに、この実施形態では、外縁部150と周辺境界170との間で、および、2つの周辺領域ゾーン162の外側のフェース142の厚さは、2つの周辺領域ゾーン162の一定の周辺厚さ以下とすることができる。
他の実施例では、図10に示すように、周辺領域162は、一定の周辺厚さを備える4つの周辺領域ゾーン162に分離することができる。周辺領域ゾーン162は、クラブヘッド100のクラウン132、ソール134、ヒール136および/またはトウ138の付近に配置することができる。より具体的には、第1の周辺領域ゾーン162は、高トウ象限120および高ヒール象限122内に延び得、第2の周辺領域ゾーン162は、高ヒール象限122および低ヒール象限126内に延び得、第3の周辺領域ゾーン162は、低ヒール象限126および低トウ象限124内に延び得、第4の周辺領域ゾーン162は、低トウ象限124および高トウ象限126内に延び得る。この実施形態では、これら4つの周辺領域ゾーン162は、打撃面144の周辺の周りに75%超延び得る。さらに、この実施形態では、外縁部150と周辺境界170との間の、および、4つの周辺領域ゾーン162の外側のフェース142の厚さは、4つの周辺領域ゾーン162の一定の周辺厚さ以下とすることができる。
(移行領域)
図4から図6に示されるように、フェース142の厚さは、変化し、1つまたは複数の領域160を参照して説明される。フェース142の1つまたは複数の領域160は、移行領域164を備える。移行領域164は、周辺領域162からフェース142の幾何学的中心148に向かって内方に延びる。移行領域164は、周辺領域162からフェース142の幾何学的中心に内方に向かう方向に変化する移行厚さを備える。より具体的には、移行領域164は、周辺境界170から移行境界172に向かって内方に延びている。移行境界170は、フェース142の厚さが変化する移行厚さから逸脱するフェース142上の位置を画定する。移行厚さは、周辺境界170から移行境界172に向かって変化する。多くの実施形態では、移行厚さは、周辺領域162からフェース142の幾何学的中心148に内方に向かう方向に減少する。
移行厚さは、少しの距離で大きく変化し得る。移行厚さは、1つまたは複数の半径により画定することができる。一実施例では、移行領域164は、2つの半径を備え、ここで、第1の半径は、打撃面144に対して凸状であり、第2の半径は打撃面144に対して凹状である。変曲点は、第1の半径と第2の半径の間に配置されており、ここで、変曲点は、移行厚さの曲率の変化(すなわち、凸状曲率から凹状曲率へ)の位置を画定する。半径が小さいほど、結果的に移行厚さの変化率が大きくなる。半径が大きいほど、結果的に移行厚さの変化率が小さくなる。多くの実施形態では、移行厚さの半径は、0.05~0.5インチの範囲をとり得る。いくつかの実施形態では、移行厚さの半径は、0.05~0.25インチ、または0.25~0.5インチの範囲をとり得る。また、いくつかの実施形態では、移行厚さの半径は、0.05~0.125インチ、0.125~0.25、0.25~0.375インチ、または0.375~0.5インチの範囲をとり得る。例えば、移行厚さの半径は、約0.05、0.1、0.15、0.20、0.25、0.30、0.35、0.40、0.45、または0.50インチをとり得る。別の実施例では、ドライバータイプのクラブヘッドの移行厚さの半径は、0.10インチをとり得る。また別の実施例では、フェアウェイウッドタイプのクラブヘッドの移行厚さの半径は、0.40インチをとり得る。
(中間領域)
図4から図6に示されるように、フェース142の厚さは、変化し、1つまたは複数の領域160を参照して説明される。フェース142の1つまたは複数の領域160は、中間領域166を備える。中間領域166は、移行領域164からフェース142の幾何学的中心148に向かって内方に延びる。中間領域166は、中間領域164の境界を画定する、一定の中間厚さを備える。より具体的には、中間領域166は、移行境界172から中間境界174に向かって内方に延びている。中間境界174は、フェース142の厚さが一定の中間厚さから逸脱するフェース142上の位置を画定する。一定の中間厚さは、移行境界172から中間境界174に延びている。
多くの実施形態では、中間厚さは、フェース142の最小厚さを構成する。中間厚さは、周辺厚さよりも薄い。一定の中間厚さは、打撃面144の周りに連続して延び得る。この中間領域166は、厚みに段差を備えていない
多くの実施形態では、ドライバータイプのクラブヘッドの中間厚さは、0.10インチ以下、0.09インチ以下、0.08インチ以下、0.085インチ以下、0.07インチ以下、または0.06インチ以下をとり得る。他の実施形態では、ドライバータイプのクラブヘッドの中間厚さは、0.05~0.10インチの範囲をとり得る。いくつかの実施形態では、ドライバータイプのクラブヘッドの中間厚さは、0.05~0.075インチ、または0.075~0.10インチの範囲をとり得る。いくつかの実施形態では、ドライバータイプのクラブヘッドの中間厚さは、0.05~0.06インチ、0.06~0.07インチ、0.07~0.08インチ、0.08~0.09インチ、または0.09~0.10インチの範囲をとり得る。例えば、ドライバータイプのクラブヘッドの中間厚さは、約0.05、0.055、0.06、0.065、0.07、0.075、0.08、0.082、0.085、0.09、または0.10インチをとり得る。別の実施形態では、ドライバータイプのクラブヘッドの中間厚さは、0.082インチをとり得る。
多くの実施形態では、フェアウェイウッドタイプのクラブヘッドの中間厚さは、0.09インチ以下、0.08インチ以下、0.07インチ以下、0.065インチ以下、0.06インチ以下、または0.05インチ以下をとり得る。他の実施形態では、フェアウェイウッドタイプのクラブヘッドの中間厚さは、0.04~0.08インチの範囲をとり得る。いくつかの実施形態では、フェアウェイウッドタイプのクラブヘッドの中間厚さは、0.04~0.06インチ、または0.06~0.08インチの範囲をとり得る。また、いくつかの実施形態では、フェアウェイウッドタイプのクラブヘッドの中間厚さは0.04~0.05インチ、0.05~0.06インチ、0.06~0.07インチ、または0.07~0.08インチの範囲をとり得る。例えば、フェアウェイウッドタイプのクラブヘッドの中間厚さは、約0.04、0.045、0.05、0.055、0.06、0.065、0.07、0.075、または0.08インチをとり得る。別の実施例では、フェアウェイウッドタイプのクラブヘッドの中間厚さは、0.06インチをとり得る。
他の実施形態では、中間領域166は、打撃面144の周りに不連続に延びることもできる。これらの実施形態では、中間領域166は、一定の中間厚さを有する1つまたは複数の中間領域ゾーン166を備え得る。例えば、1つまたは複数の中間領域ゾーン166は、1つ、2つ、3つ、4つ、または5つの中間領域ゾーン166を備え得る。これらの実施形態では、中間領域166は、打撃面144の周りに100%延びていなくてもよい。これらの実施形態では、中間領域166は、打撃面144の周りの50%を超え、55%を超え、65%を超え、70%を超え、75%を超え、80%を超え、85%を超え、90%を超え、または95%を超えて延び得る。他の実施形態では、中間領域166は、50%~75%、または75%~100%を延び得る。また他の実施形態では、中間領域166は、打撃面144の周りの50%~100%、60%~100%、70%~100%、80%~100%、または90%~100%を延び得る。他の実施形態では、中間領域166は、打撃面144の周りの50%~70%、60%~80%、70%~90%、または80%~100%を延び得る。
いくつかの実施形態では、移行境界172と中間境界174との間であり、1つまたは複数の中間領域ゾーン166の外側のフェース142の厚さは、1つまたは複数の中間領域ゾーン166の一定の中間厚さ以下とすることができる。他の実施形態では、移行境界172と中間境界174との間であり、1つまたは複数の中間領域ゾーン166の外側のフェース142の厚さは、1つまたは複数の中間領域ゾーン166の一定の中間厚さ以上とすることができる。1つまたは複数の中間領域ゾーン166は、重心位置を調整し、慣性モーメントを改善するために、クラブヘッドの重量をフェース142から排除し、ソール134などのクラブヘッド100の他の部分に配置することを可能にする。さらに、1つまたは複数の中間領域ゾーン166は、ゴルフボールのオフセンターのインパクト時のボールスピードを増加する。
一実施例では、図11に示すように、中間領域166は、一定の中間厚さを備える2つの中間領域ゾーン166に分離することができる。中間領域ゾーン166は、トウ138およびヒール136の付近に配置することができる。より具体的には、第1の中間領域ゾーン166は、高トウ象限120および低トウ象限124内に延び得、第2の中間領域ゾーン166は、高ヒール象限122および低ヒール象限126内に延び得る。この実施例では、これら2つの中間領域ゾーン162は、打撃面144の周りに75%超で延び得る。
中間領域166は、フェース142の後面146に表面積を備える。図4に示すように、中間領域166の表面積は、高トウ象限120、高ヒール象限122、低トウ象限124、および低ヒール象限126内で変化する。中間領域166の表面積は、高トウ象限120において最大である。中間領域166の表面積は、高ヒール象限122において最小である。中間領域166の表面積は、低トウ象限124から高トウ象限120に向かって増加する。中間領域166の表面積は、高トウ象限120から高ヒール象限122に向かって減少する。中間領域166の表面積は、高トウ象限122から低ヒール象限126に向かって増加する。中間領域166の表面積は、低ヒール象限126から低トウ象限124に向かって一定である。
薄くされた一定の中間厚さによって、オフセンターヒットのボールスピードが増加する。最適なボールスピードは、フェース142の幾何学的中心付近で発生する。薄くされた一定の中間厚さによって、フェース142の中心と同様のボールスピード特性が中心以外の位置において可能となる。さらに、薄くされた一定の中間厚さによって、フェース142のCTが増加または最大化される。上述したように、厚くされた一定の周辺厚さとともに、中間領域166における薄くされた一定の中間厚さによって、前述の厚くされた領域と薄くされた領域とを欠いたクラブヘッドと比較して、ボールスピードが0.5~2.0大きく、CTが1~5%大きいクラブヘッド100を提供することができる。
(中央領域)
図4から図6に示されるように、フェース142の厚さは、変化し、1つまたは複数の領域160を参照して説明される。フェース142の1つまたは複数の領域160は、中央領域168を備える。中央領域168は、中間領域166からフェース142の幾何学的中心148に向かって内方に延びる。中央領域168は、フェース142の幾何学的中心148を包囲し得る。より具体的には、中央領域168は、中間境界174から幾何学的中心148に向かって内方に延びている。中央領域168は、変化し得るおよび/または一定のまま維持され得る中央厚さを備える。多くの実施形態では、中央厚さは、フェース142の最大厚さを備える。多くの実施形態では、中央厚みは、中間領域166から幾何学的中心148に向かう方向に増加する多様な厚さと、フェース142の幾何学的中心148上に配置された一定の厚さとを備える。多くの実施形態では、中央領域168は、楕円形の形状を備えることができる。他の実施形態では、中央領域168は、円形、ひし形、四辺形、非対称楕円形、または任意の他の幾何学的形状を備えることができる。
多くの実施形態では、ドライバータイプのクラブヘッドの中央厚さは、0.20インチ以下、0.15インチ以下、0.14インチ以下、0.13インチ以下、または0.12インチ以下をとり得る。他の実施形態では、ドライバータイプのクラブヘッドの中央厚さは、0.08~0.2インチの範囲をとり得る。いくつかの実施形態では、ドライバータイプのクラブヘッドの中央厚さは、0.08~0.14インチ、または0.14~0.2インチの範囲をとり得る。いくつかの実施形態では、ドライバータイプのクラブヘッドの中央厚さは、0.08~0.12インチ、0.12~0.16インチ、または0.16~0.20インチの範囲をとり得る。例えば、ドライバータイプのクラブヘッドの中央厚さは、約0.08、0.085、0.09、0.095、0.10、0.105、0.11、0.115、0.12、0.125、0.13、0.132、0.135、0.14、0.145、0.15、0.16、0.17、0.18、0.19、または0.20インチをとり得る。別の実施例では、ドライバータイプのクラブヘッドの中央厚さは、0.132インチをとり得る。別の実施例では、ドライバータイプのクラブヘッドの中間厚さは、0.136インチをとり得る。
多くの実施形態では、フェアウェイウッドタイプのクラブヘッドの中央厚さは、0.15インチ以下、0.10インチ以下、0.09インチ以下、0.08インチ以下をとり得る。他の実施形態では、フェアウェイウッドタイプのクラブヘッドの中央厚さは、0.05~0.10インチの範囲をとり得る。いくつかの実施形態では、フェアウェイウッドタイプのクラブヘッドの中央厚さは、0.05~0.075インチ、または0.075~0.10インチの範囲をとり得る。いくつかの実施形態では、フェアウェイウッドタイプのクラブヘッドの中央厚さは、0.05~0.06インチ、0.06~0.07インチ、0.07~0.08インチ、0.08~0.09インチ、または0.09~0.10インチの範囲をとり得る。例えば、フェアウェイウッドタイプのクラブヘッドの中央厚さは、約0.05、0.055、0.06、0.065、0.07、0.075、0.08、0.085、0.09、0.095、または0.10インチをとり得る。他の実施例では、フェアウェイウッドタイプのクラブヘッドの中央厚さは、0.075インチをとり得る。
他の実施形態では、中央領域168は、フェース142の幾何学的中心148からオフセットされた幾何学的中心185を包囲し得る。中央領域168の幾何学的中心185は、クラブヘッド100のクラウン132、ソール134、トウ138、またはヒール136に向かう方向にフェース142の幾何学的中心148からオフセット可能である。いくつかの実施形態では、中央領域168の幾何学的中心185は、ソール134に向かってx軸105からオフセット可能であり、またはクラウン132に向かってx軸105からオフセット可能である。いくつかの実施形態では、中央領域168の幾何学的中心185は、ヒール136に向かってy軸110からオフセット可能であり、またはクラウン138に向かってy軸110からオフセット可能である。
さらに、オフセット距離は、ロフト面118に平行な方向で、フェース142の幾何学的中心148から中央領域168の幾何学的中心185に向かって測定することができる。多くの実施形態では、フェース142の幾何学的中心148と中央領域168の幾何学的中心185との間のオフセット距離は、0~0.2インチの範囲をとり得る。いくつかの実施形態では、オフセット距離は、0~0.1インチ、または0.1~0.2インチの範囲をとり得る。いくつかの実施形態では、オフセット距離は、0~0.05インチ、0.05~0.1インチ、0.1~0.15インチ、または0.15~0.20インチの範囲をとり得る。例えば、オフセット距離は、0、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.11、0.12、0.13、0.14、0.15、または0.20インチをとり得る。別の実施例では、ドライバータイプのクラブヘッドのオフセット距離は、0.06インチをとり得る。また別の実施例では、フェアウェイウッドタイプのクラブヘッドのオフセット距離は、0.05インチをとり得る。
多くの実施形態では、中央領域168の幾何学的中心185は、打撃面144の幾何学的中心148から垂直方向に(すなわち、ソールまたはクラウン方向に)オフセット可能である。いくつかの実施形態では、中央領域168の幾何学的中心185は、打撃面144の幾何学的中心148から水平方向に(すなわち、ヒールまたはトウ方向に)オフセット可能である。他の実施形態では、図12に示すように、中心領域168の幾何学的中心185は、y軸110に対して角度をつけてフェース142の幾何学的中心148からオフセット可能である。中央領域168の幾何学的中心185のオフセット角は、y軸110から、フェース142の幾何学的中心148および中央領域168の幾何学的中心185を通って延びる線まで測定することができる。多くの実施形態では、オフセット角は、0~10度の範囲をとり得る。いくつかの実施形態では、オフセット角は、0~5度、または5~10度の範囲をとり得る。いくつかの実施形態では、オフセット角は、0~2度、2~4度、4~6度、6~8度、または8~10度の範囲をとり得る。例えば、オフセット角は、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10度をとり得る。
(ドライバータイプのクラブヘッドの利点)
ドライバータイプのクラブヘッドを備えるクラブヘッド100の実施形態では、フェース142の厚さを変化させることは、(1)米国ゴルフ協会(USGA)規則内の最大特性時間(CT)の増加、(2)センターヒットとオフセンターヒットの場合のボールスピードの増加、(3)フェース142の耐久性の増加、および(4)フェース142の軽量化の増進という利点を提供する。厚くされた一定の周辺厚さによって、フェース142の耐久性が向上する。いくつかの実施形態では、周辺領域162がウェルドライン180を備える場合、フェース142の厚さは、ウェルドライン180の両側で一定となされてウェルドライン180の周りの領域の耐久性を向上する。厚くされた一定の周辺厚さによって、フェース142を中間領域166で薄くすることができる。薄くされた一定の中間厚さによって、オフセンターヒット時のボールスピードが増加し、さらにフェース142のCTが増加する。フェース142の幾何学的中心上に配置されている厚くされた中央厚さによって、ボールスピードとセンターヒット時のCTがさらに増加する。厚くされた一定の周辺厚さと、薄くされた一定の中間厚さと、厚くされた中央厚さとを組み合わせることで、上述の厚くされた領域、薄くされた領域、およびウェルドラインの両側の一定のフェース厚さを欠いたドライバータイプのクラブヘッドと比較して、ボールスピードが0.5~2.0mph大きく、CTが1%~5%大きいドライバータイプのクラブヘッドを提供することが可能となる。さらに、薄くされた中間領域166によって、材料をフェース142から除去し、ソール134などのクラブヘッド100の異なる部分に配置することが可能となり、クラブヘッドの性能(すなわち、重心位置および慣性モーメントを通した)が最大化する。
(フェアウェイウッドタイプのクラブヘッドの利点)
フェアウェイウッドタイプのクラブヘッドを備えるクラブヘッド100の実施形態では、フェース142の厚さを変化させることは、(1)フェース142とクラブヘッド100の耐久性の増加、および(2)打撃面144の高さを低減しインパクト時のゴルフボールのバックスピンを低減しつつ発射角を増加するという利点を提供する。厚くされた一定の周辺厚さによって、フェース142の耐久性が向上する。いくつかの実施形態では、周辺領域162がウェルドライン180を備える場合、フェース142の厚さは、ウェルドライン180の両側で一定となり、ウェルドライン180の周りの領域の耐久性が向上する。概して、フェアウェイウッドタイプのクラブヘッドの場合、ゴルフボールのインパクト中に、フェアウェイウッドタイプのクラブヘッドが破損して、クラウン132に亀裂が入る。クラウン132付近の一定の周辺厚さを増加させることにより、フェース142および後方本体部130の耐久性が大幅に向上し、これにより、クラウン132での亀裂による破損の頻度が低減する。フェース142の厚くされた一定の周辺厚さによって、前方本体部140と後方本体部130との間の材料強度に大きな差を有するフェアウェイウッドタイプのクラブヘッドの耐久性をさらに高める。概して、前方本体部140と後方本体部130との間の材料強度が大きすぎると、後方本体部130の材料強度が前方本体部140の材料強度よりも低いため、フェアウェイウッドタイプのクラブヘッドは、後方本体部130において破損する。厚くされた一定の周辺厚さによって、材料強度の大きな差による破損を軽減し、耐久性が向上したフェアウェイウッドタイプのクラブヘッドを提供する。厚くされた一定の周辺厚さによって、厚くされた一定の周辺厚さとウェルドラインの両側の一定のフェース厚さとを欠いたフェアウェイウッドタイプのクラブヘッドと比較して、耐久性が15%~30%増加したフェアウェイウッドタイプのクラブヘッドを提供することができる。
さらに、一定の周辺厚さによりフェース142の耐久性を増加することで、打撃面144の高さを低くすることができる。打撃面144の高さを低くすることで、インパクト時に、クラウン132付近の打撃面144の領域を地面に、より近づけることができる。フェアウェイウッドタイプのクラブヘッドのクラウン132の付近の打撃面144の領域にインパクトを与えることで、(1)バックスピンの低減、および(2)ゴルフボールの発射角の増加を可能とする。打撃面144の高さを低くすることで、プレイヤーは、打撃面144でよりヒットすることができ、インパクト中でバックスピンの低減とゴルフボールの発射角の増加を実現することができる。
(多様な厚さのフェースを有する中空体ゴルフクラブヘッドの製造方法)
多様な厚さのフェース142を有するクラブヘッド100の製造方法が提供される。本方法は、前方本体部140および後方本体部130を提供することを含み、前方本体部140および後方本体部130は、実質的に中空の構造を画定するように連結される。後方本体部130は、ヒール136と、ヒール136と反対側のトウ138と、クラウン132と、ソール134とをさらに有する。本方法は、前方本体部140に、打撃面144と、打撃面144と反対側の後面146と、幾何学的中心と、外縁部と、変化する厚さとを有するフェース142を提供することをさらに含む。フェース142の多様な厚さは、幾何学的中心148と外縁部150との間に形成することができる。前方本体部140、後方本体部130、および多様な厚さを有するフェース142を有するクラブヘッド100は、鋳造、鍛造、機械加工、または任意の適切な方法またはそれらの組み合わせによって作製または形成することができる。いくつかの実施形態では、クラブヘッド100は、後方本体部130を鋳造し、前方本体部140を鍛造することによって作製または形成することができる。また、いくつかの実施形態では、クラブヘッド100は、後方本体部130を鋳造し、前方本体部140を機械加工することによって作製または形成することができる。また、いくつかの実施形態では、クラブヘッド100は、前方本体部140および後方本体部130の両方を機械加工することにより作製または形成することができる。多くの実施形態では、前方本体部140は、レーザ溶接、プラズマ溶接、または他の溶接方法などの様々な溶接方法によって後方本体部130に溶接することができる。いくつかの実施形態では、クラブヘッド100は、後方本体部130を鋳造し、前方本体部140を鍛造し、前方本体部140を後方本体部130に溶接することによって作製または形成することができる。
本明細書に記載のクラブヘッド100の製造方法は、単に例示にすぎず、本明細書に提示の実施形態に限定されるものではない。本方法は、本明細書に具体的に描かれていない、または記載されていない多くの異なる実施形態または実施例において採用することができる。いくつかの実施形態では、記載された本方法の工程は、任意の適切な順序で実行することができる。他の実施形態では、工程のうちの1つまたは複数を組み合わせたり、分離したり、省略したりすることができる。
(例1-ドライバータイプのクラブヘッドの例示的な多様なフェース厚さ)
例示的なドライバータイプのクラブヘッド100は、400cc超の体積と、多様な厚さを有するフェースと、を備える。例示的なドライバータイプのクラブヘッド100のフェースは、0.09インチ以上の周辺厚さ、0.085インチ以下の中間厚さ、および約0.132インチの中央厚さを備える。この例示的なドライバータイプのクラブヘッド100は、USGA規則内の望ましい最大特性時間とボールスピードの増加とを実現する。
(例2-ドライバータイプのクラブヘッドの例示的な多様なフェース厚さ)
例示的なドライバータイプのクラブヘッド100は、455cc超の体積と、多様な厚さを有するフェースと、を備える。例示的なドライバータイプのクラブヘッド100のフェースは、0.10インチの周辺厚さ、0.082インチの中間厚さ、および0.136インチの中央厚さを備える。この例示的なドライバータイプのクラブヘッド100は、USGA規則内の望ましい最大特性時間とボールスピードの増加とを実現する。
(例3-フェアウェイウッドタイプのクラブヘッドの例示的な多様なフェース厚さ)
例示的なフェアウェイウッドタイプのクラブヘッド100は、400cc未満の体積と、多様な厚さを有するフェースと、を備える。例示的なフェアウェイウッドタイプのクラブ100のフェースは、0.07インチの周辺厚さ、0.06インチの中間厚さ、および0.075インチの中央厚さを備える。この例示的なフェアウェイウッドタイプのクラブヘッド100は、クラブヘッドの耐久性の向上と、バックスピンを低減しゴルフボールの出射角を増加するための打撃面の高さの低減とを実現している。
(例4-フェアウェイウッドタイプのクラブヘッドの耐久性試験)
多様な厚さを有するフェースを備える例示的なフェアウェイウッドタイプのクラブヘッド100が、多様な厚さを有するフェースを備えるが、厚くされた周辺厚さおよび薄くされた中間厚さを欠いた同様の対照的なフェアウェイウッドタイプのクラブヘッドと比較された。例示的なフェアウェイウッドタイプのクラブヘッド100のフェースは、0.07インチの周辺厚さ、0.06インチの中間厚さ、および0.075インチの中央厚さを備える。対照的なフェアウェイウッドタイプのクラブヘッドのフェースは、0.055インチの周辺厚さ、および0.068インチの中央厚さを備える。
例示的なフェアウェイウッドタイプのクラブヘッド100と対照的なフェアウェイウッドタイプのクラブヘッドとの間で、フェースの耐久性を比較するための試験が実施された。この試験では、各クラブヘッドにゴルフボールを発射する空気砲が使用された。各クラブヘッドからの空気砲の距離が一定に保たれ、各クラブヘッドがアドレス位置に保持された(すなわち、試験中にロフトは追加も減少もされなかった)。この試験は、各クラブヘッドが破損する(例えば、クラブヘッドに亀裂が発生する)前に耐えることができるゴルフボールのインパクトの数を比較した。試験の結果、例示的なフェアウェイウッドタイプのクラブヘッド100では、ゴルフボールの破損に対して平均3200回のゴルフボールのインパクトであり、対照的なフェアウェイウッドタイプのクラブヘッドでは、ゴルフボールの破損に対して平均2500回のゴルフボールのインパクトであった。この結果から分かるように、例示的なフェアウェイウッドタイプのクラブヘッド100の耐久性が平均28%増加した。クラブヘッドの耐久性は、周辺厚さを増加し、中間厚さを減少することで、大幅に向上し、これによりインパクト性能が向上する。
(例5-フェアウェイウッドタイプのクラブヘッドの応力試験)
多様な厚さを有するフェースを備える例示的なフェアウェイウッドタイプのクラブヘッド100が、多様な厚さを有するフェースを備えるが厚くされた周辺厚さおよび薄くされた中間厚さを欠いた同様の対照的なフェアウェイウッドタイプのクラブヘッドと比較された。例示的なフェアウェイウッドタイプのクラブヘッド100と対照的なフェアウェイウッドタイプのクラブヘッドは、1平方インチあたり337キロポンドの力の降伏強度(ksi)を有するC350鋼材を備える前方本体部と、150ksiの降伏強度を有する17-4ステンレス鋼材を備える後方本体部と、を備える。例示的なフェアウェイウッドタイプのクラブヘッド100のフェースは、0.07インチの周辺厚さ、0.06インチの中間厚さ、および0.075インチの中央厚さを備える。対照的なフェアウェイウッドタイプのクラブヘッドのフェースは、0.055インチの周辺厚さ、および0.068インチの中央厚さを備える。
例示的なフェアウェイウッドタイプのクラブヘッド100と対照的なフェアウェイウッドタイプのクラブヘッドとの間で、最も応力の高い位置を比較するための試験が実施された。具体的には、各クラブヘッドにおいて、ウェルドラインおよびクラウンの周りの位置が比較された。この試験では、時速115マイルのボールスピードでゴルフボールが打撃面に衝突したときのインパクトをモデル化した有限要素シミュレーションが使用された。この試験では、クラブヘッド全体にわたって、材料の降伏強度を超えた位置が比較された。この試験の結果、例示的なフェアウェイウッドタイプのクラブヘッド100は、ウェルドラインおよびクラウンから取り除かれた最も高い応力を有しており、一方、対照的なフェアウェイウッドタイプのクラブヘッドは、ウェルドラインおよびクラウンで最も高い応力を有していた。対照的なフェアウェイウッドタイプのクラブヘッドは、(1)クラウン付近のウェルドライン、(2)ソール付近のウェルドライン、および(3)後方本体部のクラウンで150ksiの降伏強度を超えていた。周辺厚さを増加し、中間厚さを減少させることで、クラブヘッドの耐久性が大幅に向上し、これにより、ウェルドラインとクラウンから最も高い応力が取り除かれる。この最も高い応力をウェルドラインおよびクラウンから取り除くことにより、フェアウェイウッドタイプのクラブヘッドのインパクト性能が向上し、その破損頻度が低減する。
(例6-ドライバータイプのクラブヘッドのボールスピードおよび特性時間試験)
例示的なドライバータイプのクラブヘッド100は、多様な厚さを有するフェースを備える。対照的なドライバータイプのクラブヘッドは、多様な厚さを有するが、厚い周辺領域、薄い中間領域、およびウェルドライン両側の一定のフェース厚さを欠いたフェースを備える。例示的なドライバータイプのクラブヘッド100のフェースは、0.10インチの周辺厚さ、0.082インチの中間厚さ、0.136インチの中央厚さ、およびウェルドラインの両側の0.10インチの中央厚さを備える。対照的なドライバータイプのクラブヘッドのフェースは、0.092インチの周辺厚さ、0.142インチの中央厚さ、ウェルドラインの片側の0.092インチの厚さ(すなわち、フェースの幾何学的中心に近い側)、およびウェルドラインの反対側の0.086インチの厚さ(すなわち、打撃面の外側縁部に近い側)を備える。
この試験は、例示的なドライバータイプのクラブヘッド100と対照的なクラブヘッドとの間でボールスピードおよび特性時間(CT)を測定する。ボールスピード試験は、各クラブヘッドについてクラブヘッドの寸法、ロフト角、シャフトの特性、および気象条件を一定に保ちながら、多くのゴルフボールのインパクトに対して打撃面から離れたボールスピードを測定することを要する。特性時間試験は、小さい鋼鉄振り子を使用して打撃面上の特定の点に数回衝突させることを要する。特性時間試験は、CTをマイクロ秒(μs)で記録する。この試験の結果から、例示的なドライバータイプのクラブヘッド100が、対照的なドライバータイプのクラブヘッドよりも平均で0.5~2.0mph大きいボールスピードを示すことが分かる。さらに、試験の結果から、例示的なドライバータイプのクラブヘッド100が、対照的なドライバータイプのクラブヘッドよりも平均して1%から5%大きいCTを示す。厚い周辺厚さ、薄い中間領域、およびウェルドラインの両側の一定のフェース厚さを組み込むことにより、センターヒットおよびオフセンターヒットの場合のCTおよびボールスピードが増加する例示的なドライバータイプのクラブヘッドが提供される。
クレームされた1つまたは複数の要素の交換は、修復ではなく再構築を構成する。加えて、利益、他の利点、および問題の解決策は、特定の実施形態に関して説明してきた。しかしながら、利益、利点、問題の解決策、ならびに任意の利益、利点、または解決策を発生させるか、あるいはより顕著になる可能性のある任意の1つのまたは複数の要素は、特許請求の範囲のいずれかまたは全ての重要、必要、または必須の特徴または要素として解釈されるべきではない。
ゴルフの規則が時間と共に変更される可能性があるため(例えば、米国ゴルフ協会(USGA)やロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフ・クラブ・オブ・セント・アンドリュース(R&A)などのゴルフ標準化機構および/または管理団体によって、新しい規律が採用されたり、古い規律が廃止または修正されたりする可能性がある)、本明細書に記載された製造装置、方法、および物品に関連するゴルフ用具は、特定の時点でゴルフの規則に適合しているか、または適合していない可能性がある。したがって、本明細書に記載された製造装置、方法、および物品に関連するゴルフ用具は、規則に適合するまたは適合しないゴルフ用具として広告、販売のための提供、および/または販売されてもよい。本明細書に記載された製造装置、方法、および物品は、この点で限定されない。
あるいは、本明細書に記載されている製造装置、方法、および物品は、ホッケーのスティック、テニスラケット、釣り竿、スキーポールなどの他のタイプのスポーツ用具に適用することができる。
さらに、本明細書に開示される実施形態および限定事項は、実施形態および/または限定事項が以下の場合、すなわち(1)特許請求の範囲に明示的に請求されていない、および(2)均等論の下で、特許請求の範囲の明示的な要素および/または限定事項の等価物であるか、または潜在的に等価物である場合には、献身の原則の下で公衆に捧げられるものではない。
本開示の様々な特徴および利点は、以下の特許請求の範囲に記載されている。
(項目1)
約400ccを超える体積と、前方本体部と、を備えており、前記前方本体部は、フェースを有しており、前記フェースは、外縁部を備えている打撃面であって、前記外縁部が前記打撃面の周辺を画定する、前記打撃面と、前記打撃面と反対側の後面と、幾何学的中心と、前記打撃面から前記後面まで測定される厚さと、一定の周辺厚さを備えており、前記フェースの前記外縁部から周辺境界に向かって内方に延びる周辺領域であって、前記周辺境界は、前記フェースの前記厚さが前記一定の周辺厚さから逸脱する前記フェース上の位置を画定する、前記周辺領域と、変化する移行厚さを備えており、前記周辺境界から移行境界に向かって内方に延びる移行領域であって、前記移行境界は、前記フェースの厚さが前記変化する移行厚さから逸脱する前記フェース上の位置を画定する、前記移行領域と、一定の中間厚さを備えており、前記移行境界から中間境界に向かって内方に延びる中間領域であって、前記中間境界は、前記フェースの厚さが前記一定の中間厚さから逸脱する前記フェース上の位置を画定する、前記中間領域と、を備えており、前記中間厚さは、前記フェースの最小厚さを備えており、前記周辺厚さは、前記中間厚さよりも厚く、前記打撃面の前記外縁部から前記周辺境界まで測定される周辺距離は、0.25インチ以下である、中空体ゴルフクラブヘッド。
(項目2)
前記周辺領域は、接合部をさらに備えており、前記打撃面の前記外縁部から前記接合部まで測定される接合距離は、前記周辺距離よりも短く、前記フェースの厚みは、前記接合部の両側で一定である、項目1に記載の中空体ゴルフクラブヘッド。
(項目3)
前記接合距離は、0.20インチ以下である、項目2に記載の中空体ゴルフクラブヘッド。
(項目4)
前記周辺領域は、前記打撃面の前記外縁部の周りの65%を超えて延びている、項目1に記載の中空体ゴルフクラブヘッド。
(項目5)
前記周辺厚さは、0.06から0.16インチの範囲にあり、前記中間厚さは、0.05から0.10インチの範囲にある、項目1に記載の中空体ゴルフクラブヘッド。
(項目6)
前記周辺厚さは、0.09インチ以上であり、前記中間厚さは、0.085インチ以下である、項目1に記載の中空体ゴルフクラブヘッド。
(項目7)
約400cc未満の体積と、前方本体部と、を備えており、前記前方本体部は、フェースを有しており、前記フェースは、外縁部を備えている打撃面であって、前記外縁部が前記打撃面の周辺を画定する、前記打撃面と、前記打撃面と反対側の後面と、幾何学的中心と、前記打撃面から前記後面まで測定される厚さと、一定の周辺厚さを備えており、前記フェースの前記外縁部から周辺境界に向かって内方に延びる周辺領域であって、前記周辺境界は、前記フェースの前記厚さが前記一定の周辺厚さから逸脱する前記フェース上の位置を画定する、前記周辺領域と、変化する移行厚さを備えており、前記周辺境界から移行境界に向かって内方に延びる移行領域であって、前記移行境界は、前記フェースの厚さが前記変化する移行厚さから逸脱する前記フェース上の位置を画定する、前記移行領域と、一定の中間厚さを備えており、前記移行境界から中間境界に向かって内方に延びる中間領域であって、前記中間境界は、前記フェースの厚さが前記一定の中間厚さから逸脱する前記フェース上の位置を画定する、前記中間領域と、を備えており、前記中間厚さは、前記フェースの最小厚さを備えており、前記周辺厚さは、前記中間厚さよりも厚く、前記打撃面の前記外縁部から前記周辺境界まで測定される周辺距離は、0.25インチ以下である、中空体ゴルフクラブヘッド。
(項目8)
前記周辺領域は、接合部をさらに備えており、前記打撃面の前記外縁部から前記接合部まで測定される接合距離は、前記周辺距離よりも短く、前記フェースの厚みは、前記接合部の両側で一定である、項目7に記載の中空体ゴルフクラブヘッド。
(項目9)
前記接合距離は、0.20インチ以下である、項目8に記載の中空体ゴルフクラブヘッド。
(項目10)
前記周辺領域は、前記打撃面の前記外縁部の周りの65%を超えて延びている、項目7に記載の中空体ゴルフクラブヘッド。
(項目11)
前記周辺領域は、前記打撃面の前記外縁部の周りの90%を超えて延びている、項目7に記載の中空体ゴルフクラブヘッド。
(項目12)
前記周辺厚さは、0.05~0.10インチの範囲にあり、前記中間厚さは、0.04~0.08インチの範囲にある、項目7に記載の中空体ゴルフクラブヘッド。
(項目13)
前記周辺厚さは、0.065インチ以上であり、前記中間厚さは、0.065インチ以下である、項目7に記載の中空体ゴルフクラブヘッド。
(項目14)
前方本体部を備えており、前記前方本体部は、フェースを有しており、前記フェースは、外縁部を備えている打撃面であって、前記外縁部が前記打撃面の周辺を画定する、前記打撃面と、前記打撃面と反対側の後面と、幾何学的中心と、前記打撃面から前記後面まで測定される厚さと、一定の周辺厚さを備えており、前記フェースの前記外縁部から周辺境界に向かって内方に延びる周辺領域であって、前記周辺境界は、前記フェースの前記厚さが前記一定の周辺厚さから逸脱する前記フェース上の位置を画定する、前記周辺領域と、変化する移行厚さを備えており、前記周辺境界から移行境界に向かって内方に延びる移行領域であって、前記移行境界は、前記フェースの厚さが前記変化する移行厚さから逸脱する前記フェース上の位置を画定する、前記移行領域と、一定の中間厚さを備えており、前記移行境界から中間境界に向かって内方に延びる中間領域であって、前記中間境界は、前記フェースの厚さが前記一定の中間厚さから逸脱する前記フェース上の位置を画定する、前記中間領域と、を備えており、前記フェースの幾何学的中心を包囲する楕円形状の中央領域であって、変化する中央厚さを備えており、前記中間境界から前記中央領域の前記幾何学的中心に向かって内方に延びる前記中央領域と、前記中間厚さは、前記フェースの最小厚さを備えており、前記中央厚さは、前記フェースの最大厚さを備えており、前記周辺厚さは、前記中間厚さよりも厚く、前記中央厚さ未満であり、前記打撃面の前記外縁部から前記周辺境界まで測定される周辺距離は、0.25インチ以下である、中空体ゴルフクラブヘッド。
(項目15)
前記周辺領域は、接合部をさらに備えており、前記打撃面の前記外縁部から前記接合部まで測定される接合距離は、前記周辺距離よりも短く、前記フェースの厚みは、前記接合部の両側で一定である、項目14に記載の中空体ゴルフクラブヘッド。
(項目16)
前記接合距離は、0.20インチ以下である、項目15に記載の中空体ゴルフクラブヘッド。
(項目17)
前記周辺領域は、前記打撃面の前記外縁部の周りの60%を超えて延びている、項目14に記載の中空体ゴルフクラブヘッド。
(項目18)
前記周辺厚さは、0.06~0.16インチの範囲にあり、前記中間厚さは、0.05~0.10インチの範囲にある、項目14に記載の中空体ゴルフクラブヘッド。
(項目19)
前記周辺厚さは、0.05~0.10インチの範囲にあり、前記中間厚さは、0.04~0.08インチの範囲にある、項目14に記載の中空体ゴルフクラブヘッド。
(項目20)
前記中央領域は、前記フェースの前記幾何学的中心からオフセットされた幾何学的中心を有する、項目14に記載の中空体ゴルフクラブヘッド。

Claims (20)

  1. 約400ccを超える体積と、
    前方本体部と、を備えており、
    前記前方本体部は、フェースを有しており、
    前記フェースは、
    外縁部を備えている打撃面であって、前記外縁部が前記打撃面の周辺を画定する、前記打撃面と、
    前記打撃面と反対側の後面と、
    幾何学的中心と、
    前記打撃面から前記後面まで測定される厚さと、
    一定の周辺厚さを備えており、前記フェースの前記外縁部から周辺境界に向かって内方に延びる周辺領域であって、前記周辺境界は、前記フェースの前記厚さが前記一定の周辺厚さから逸脱する前記フェース上の位置を画定する、前記周辺領域と、
    変化する移行厚さを備えており、前記周辺境界から移行境界に向かって内方に延びる移行領域であって、前記移行境界は、前記フェースの厚さが前記変化する移行厚さから逸脱する前記フェース上の位置を画定する、前記移行領域と、
    一定の中間厚さを備えており、前記移行境界から中間境界に向かって内方に延びる中間領域であって、前記中間境界は、前記フェースの厚さが前記一定の中間厚さから逸脱する前記フェース上の位置を画定する、前記中間領域と、を備えており、
    前記中間厚さは、前記フェースの最小厚さを備えており、
    前記周辺厚さは、前記中間厚さよりも厚く、
    前記打撃面の前記外縁部から前記周辺境界まで測定される周辺距離は、0.25インチ以下であり、
    前記周辺領域は、接合部をさらに備えており、
    前記打撃面の前記外縁部から前記接合部まで測定される接合距離は、前記周辺距離よりも短く、
    前記フェースの厚みは、前記接合部の両側で一定である、中空体ゴルフクラブヘッド。
  2. 前記周辺距離は、0.15インチ以下である、請求項1に記載の中空体ゴルフクラブヘッド。
  3. 前記接合距離は、0.20インチ以下である、請求項1に記載の中空体ゴルフクラブヘッド。
  4. 前記周辺領域は、前記打撃面の前記外縁部の周りの65%を超えて延びている、請求項1に記載の中空体ゴルフクラブヘッド。
  5. 前記周辺厚さは、0.06から0.16インチの範囲にあり、
    前記中間厚さは、0.05から0.10インチの範囲にある、請求項1に記載の中空体ゴルフクラブヘッド。
  6. 前記周辺厚さは、0.09インチ以上であり、
    前記中間厚さは、0.085インチ以下である、請求項1に記載の中空体ゴルフクラブヘッド。
  7. 約400cc未満の体積と、
    前方本体部と、を備えており、
    前記前方本体部は、フェースを有しており、
    前記フェースは、
    外縁部を備えている打撃面であって、前記外縁部が前記打撃面の周辺を画定する、前記打撃面と、
    前記打撃面と反対側の後面と、
    幾何学的中心と、
    前記打撃面から前記後面まで測定される厚さと、
    一定の周辺厚さを備えており、前記フェースの前記外縁部から周辺境界に向かって内方に延びる周辺領域であって、前記周辺境界は、前記フェースの前記厚さが前記一定の周辺厚さから逸脱する前記フェース上の位置を画定する、前記周辺領域と、
    変化する移行厚さを備えており、前記周辺境界から移行境界に向かって内方に延びる移行領域であって、前記移行境界は、前記フェースの厚さが前記変化する移行厚さから逸脱する前記フェース上の位置を画定する、前記移行領域と、
    一定の中間厚さを備えており、前記移行境界から中間境界に向かって内方に延びる中間領域であって、前記中間境界は、前記フェースの厚さが前記一定の中間厚さから逸脱する前記フェース上の位置を画定する、前記中間領域と、を備えており、
    前記中間厚さは、前記フェースの最小厚さを備えており、
    前記周辺厚さは、前記中間厚さよりも厚く、
    前記打撃面の前記外縁部から前記周辺境界まで測定される周辺距離は、0.25インチ以下であり、
    前記周辺領域は、接合部をさらに備えており、
    前記打撃面の前記外縁部から前記接合部まで測定される接合距離は、前記周辺距離よりも短く、
    前記フェースの厚みは、前記接合部の両側で一定である、中空体ゴルフクラブヘッド。
  8. 前記周辺距離は、0.20インチ以下である、請求項7に記載の中空体ゴルフクラブヘッド。
  9. 前記接合距離は、0.20インチ以下である、請求項7に記載の中空体ゴルフクラブヘッド。
  10. 前記周辺領域は、前記打撃面の前記外縁部の周りの65%を超えて延びている、請求項7に記載の中空体ゴルフクラブヘッド。
  11. 前記周辺領域は、前記打撃面の前記外縁部の周りの90%を超えて延びている、請求項7に記載の中空体ゴルフクラブヘッド。
  12. 前記周辺厚さは、0.05~0.10インチの範囲にあり、
    前記中間厚さは、0.04~0.08インチの範囲にある、請求項7に記載の中空体ゴルフクラブヘッド。
  13. 前記周辺厚さは、0.065インチ以上であり、
    前記中間厚さは、0.065インチ以下である、請求項7に記載の中空体ゴルフクラブヘッド。
  14. 前方本体部を備えており、
    前記前方本体部は、フェースを有しており、
    前記フェースは、
    外縁部を備えている打撃面であって、前記外縁部が前記打撃面の周辺を画定する、前記打撃面と、
    前記打撃面と反対側の後面と、
    幾何学的中心と、
    前記打撃面から前記後面まで測定される厚さと、
    一定の周辺厚さを備えており、前記フェースの前記外縁部から周辺境界に向かって内方に延びる周辺領域であって、前記周辺境界は、前記フェースの前記厚さが前記一定の周辺厚さから逸脱する前記フェース上の位置を画定する、前記周辺領域と、
    変化する移行厚さを備えており、前記周辺境界から移行境界に向かって内方に延びる移行領域であって、前記移行境界は、前記フェースの厚さが前記変化する移行厚さから逸脱する前記フェース上の位置を画定する、前記移行領域と、
    一定の中間厚さを備えており、前記移行境界から中間境界に向かって内方に延びる中間領域であって、前記中間境界は、前記フェースの厚さが前記一定の中間厚さから逸脱する前記フェース上の位置を画定する、前記中間領域と、を備えており、
    前記フェースの幾何学的中心を包囲する楕円形状の中央領域であって、変化する中央厚さを備えており、前記中間境界から前記中央領域の前記幾何学的中心に向かって内方に延びる前記中央領域と、
    前記中間厚さは、前記フェースの最小厚さを備えており、
    前記中央厚さは、前記フェースの最大厚さを備えており、
    前記周辺厚さは、前記中間厚さよりも厚く、前記中央厚さ未満であり、
    前記打撃面の前記外縁部から前記周辺境界まで測定される周辺距離は、0.25インチ以下であり、
    前記周辺領域は、接合部をさらに備えており、
    前記打撃面の前記外縁部から前記接合部まで測定される接合距離は、前記周辺距離よりも短く、
    前記フェースの厚みは、前記接合部の両側で一定である、中空体ゴルフクラブヘッド。
  15. 前記周辺距離は、0.20インチ以下である、請求項14に記載の中空体ゴルフクラブヘッド。
  16. 前記接合距離は、0.20インチ以下である、請求項14に記載の中空体ゴルフクラブヘッド。
  17. 前記周辺領域は、前記打撃面の前記外縁部の周りの60%を超えて延びている、請求項14に記載の中空体ゴルフクラブヘッド。
  18. 前記周辺厚さは、0.06~0.16インチの範囲にあり、
    前記中間厚さは、0.05~0.10インチの範囲にある、請求項14に記載の中空体ゴルフクラブヘッド。
  19. 前記周辺厚さは、0.05~0.10インチの範囲にあり、
    前記中間厚さは、0.04~0.08インチの範囲にある、請求項14に記載の中空体ゴルフクラブヘッド。
  20. 前記中央領域は、前記フェースの前記幾何学的中心からオフセットされた幾何学的中心を有する、請求項14に記載の中空体ゴルフクラブヘッド。
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