JP2022095153A - 山留め用切梁 - Google Patents

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Abstract

【課題】少ない本数の切梁で腹起し材側の荷重を確実に受けることができ、かつ、腹起し材の接合部を補強することができる山留め用切梁を提供する。【解決手段】腹起し材7に固定可能で長さ調節手段2を有する棒状の切梁本体3と火打切梁主材4とからなる山留め用切梁1であって、棒状の切梁本体3は長さ調節手段2を除く部位が角鋼管で構成され、火打切梁主材4は、火打取付部材10と1対の第1の火打部材11と1対の第2の火打部材12とで構成され、第1の火打部材11及び第2の火打部材12は、火打本体13と火打受け部材14、15とで構成されており、火打取付部材10に固定される火打受け部材14は、切梁本体3と火打本体13とのなす角が略30度となるように形成され、火打受け部材15は、腹起し材7と火打本体4とのなす角が略60度となるように形成される。火打受け部材15のうち少なくとも1つは、腹起し材7の接合部の補強手段を有する。【選択図】図1

Description

本発明は山留め工事に用いられる山留め用切梁に関する。
従来、山留め用切梁は、その両端部に火打部材を備えるものが知られている。例えば特許文献1には、「腹起しと切梁との間に腹起し側60度、切梁側30度の火打角度で配置された火打材の火打受け構造であって、前記火打材の腹起し側と切梁側にそれぞれ60度用火打ピースと30度用火打ピースが配置され、当該60度用火打ピースと30度用火打ピースはそれぞれ腹起しと切梁にボルト接合されていることを特徴とする火打受け構造」が開示されており、特許文献1に記載の火打部材は切梁の両端部に左右1対ずつ設けられるものである。
従来、このような切梁の両端部に左右1対ずつ火打部材を備える山留め用切梁が用いられていた理由としては、切梁部材にH形鋼が用いられており、腹起し材(矢板等)から受けられる荷重が限られていた。したがって、1本の切梁に設ける火打部材の数を増すことにより、切梁自体の数を減らすことはできなかった。
そのため、山留め工事には、多数の切梁を用いなければならず、コスト高となってしまうという欠点があった。
一方、引用文献2には、「長さ調節手段を有する切梁と、この切梁の両端部付近に設けられた火打切梁主材とからなる山留め用切梁にであって、前記切梁の長さ調節手段を除く部位が角鋼管で構成されるとともに、前記火打切梁主材は、切梁の両端部付近に設けられた単数又は複数の火打取付部材と、一端部が前記火打取付部材に固定され、他端部が腹起し材に固定される1対の第1の火打部材と、この第1の火打部材に対して前後方向に所定間隔を有して設けられ、その一端部が前記火打取付部材に固定され、他端部が腹起し材に固定される1対の第2の火打部材とで構成される山留め用切梁。」が記載されており、このような切梁構造では、腹起し材に対して圧接状態で固定する側の火打受け部材を全て同一構造にする方式なので、切梁の数を少なくすることができ、コストの問題は解決できる利点がある。
しかしながら、腹起し材は通常複数個の腹起し材を接続し、その接合部にジョイントプレート等の補強材を設けることが一般的である。このジョイントプレートは通常800mm程度の長さを有するため、火打部材を2対ずつ備え特許文献2の切梁構造では火打部材同士の間隔が狭くなり、腹起し材の接続部に火打部材が位置する場合、腹起し材の接続部に補強材を設置することが困難となっていた。
特開2008-8002号公報 特開2019-11555号公報
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、山留め工事を行う際に、少ない本数の切梁で腹起し材側の荷重を確実に受けることができ、かつ、腹起し材の接合部を補強することができる山留め用切梁を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の山留め用切梁は、腹起し材に固定可能で長さ調節手段を有する棒状の切梁本体と、この切梁本体の両端部付近に設けられた火打切梁主材とからなる山留め用切梁であって、前記棒状の切梁本体は、その長さ調節手段を除く部位が角鋼管で構成され、また前記火打切梁主材は、前記切梁本体の両端部付近にそれぞれ設けられた火打取付部材と、一端部が前記火打取付部材に固定され、他端部が腹起し材に固定される1対の第1の火打部材と、この第1の火打部材に対して前記棒状の切梁本体の前後方向に所定間隔を有して設けられ、その一端部が前記火打取付部材に固定され、他端部が前記腹起し材に固定される1対の第2の火打部材とで構成され、また前記第1の火打部材及び第2の火打部材は、火打本体と、この火打本体の両端部にそれぞれ設けられた火打受け部材とで構成されており、さらに、前記火打取付部材に固定される一方の火打受け部材は、前記切梁本体と前記火打本体とのなす角が略30度となるように形成され、一方、前記腹起し材に固定される他方の火打受け部材は、前記腹起し材と火打本体とのなす角が略60度となるように形成されており、前記他方の火打受け部材のうち少なくとも1つは、前記腹起し材の接合部を補強できる腹起し補強手段を有することを特徴とする。
上記構成に於いて、請求項2に記載の山留め用切梁の前記補強手段は、前記火打本体に接続される接続面側の両側部に形成された肩部と、前記腹起し材に固定される長尺の固定面とで構成されていることを特徴とする。また請求項3に記載の山留め用切梁の前記補強手段は、前記肩部に変形防止部材を更に備えることを特徴とする。さらに、請求項4に記載の山留め用切梁の前記他方の火打受け部材は、長孔状のボルト通し穴が形成され、該ボルト通し穴を貫通して腹起し材にボルトによって固定されていることを特徴とする。
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
(1)請求項1及び請求項2に記載された各発明においては、切梁に角鋼管を用い、しかも、火打取付部材に固定される一方の火打受け部材は、棒状の切梁本体と火打本体とのなす角が略30度となるように形成され、一方、腹起し材に固定される他方の火打受け部材は、腹起し材と火打本体とのなす角が略60度となるように形成されているので、従来用いられているH形鋼よりも高荷重を受けることができる。したがって、切梁の本数を少なくしても荷重を受けることができる。
(2)第1の火打部材及び第2の火打部材を用いているので、これらの火打部材で腹起し材を押圧することができるので、腹起し側に発生する曲げモーメントを効率よく受けることができる。したがって、切梁の本数を少なくしても腹起し側が曲げモーメントで破断等することを防止することができる。
(3)少なくとも1つの補強手段を有する他方の火打受け部材を備えているので、腹起し材の接合部に位置する他方の火打受け部材を、補強手段を有する火打受け部材とすることにより、ジョイントプレート等を用いることなく腹起し材の補強を行うことができる。
(4)請求項3に記載された発明においては、さらに確実に腹起し材の接合部から生じる曲げモーメントを変形することなく受けることができる。
(5)請求項4に記載された発明においては、前記(1)~(4)の効果が得られるとともに、長孔状のボルト通し穴により腹起し側の固定位置を微調整することができる。
図1乃至図9は本発明の第1の実施形態を示す説明図である。図10乃至図12は本発明の第2の実施形態を示す説明図である。
第1実施形態の山留め用切梁の平面図。 切梁本体の説明図。 図2の3-3線断面図。 火打切梁主材の説明図。 火打取付部材の説明図。(a)平面図。(b)b-b線断面図。 火打部材の説明図。 補強手段を有する他方の火打受け部材の説明図。(a)平面図。(b)側面図。 使用状態の概要説明図。 使用状態の要部概要説明図。 第2実施形態の山留め用切梁の平面図。 火打切梁主材の説明図。 補強手段を有する他方の火打受け部材の説明図。
以下、図面に示す本発明を実施するための形態により、本発明を詳細に説明する。なお、本明細書では図1を基準として左右方向、前(図面上方)後(図面下方)方向という。また、図3を基準として上下方向という。
図1乃至図9に示す本発明を実施するための第1の形態において、1は山留め工事に用いられる山留め用切梁である。
この山留め用切梁1は、図1に示すように、長さ調節手段2を有する切梁本体3と、この切梁本体3の両端部付近に設けられた火打切梁主材4とで構成されている。
この切梁本体3は、図2に示すように、複数本の切梁部材5と、該複数本の切梁部材5の間に介在された長さ調節手段(ジャッキ)2とで構成されており、切梁部材5には角鋼管が用いられている。付言すると、棒状の切梁本体3の前記長さ調節手段(ジャッキ)2を除く切梁部材5に角鋼管を用いることにより、従来の実施形態の如く、H形鋼を切梁部材として用いるよりも、強度や剛性が向上し、少ない本数で腹起し側の荷重を受けることができるものである。
また、このような強度の高い切梁本体3を用いることにより、山留め工事に用いる山留め用切梁1の本数を少なくすることができるので、通常、山留め用切梁1の交差する部位に設けられる支持杭の数も少なくすることができる。
この切梁部材5のジャッキ2と接続される部位には、長さ調節手段2としてのジャッキ2と接続するための接続板6が固定されており、この接続板6とジャッキ2とがボルト等(図示せず)で接続される。このジャッキ2により、切梁本体3全体の長さを調節し、両端部の腹起し材7に当接させて荷重を切梁本体3自体でも受けることができる。
この切梁部材5のジャッキ2と接続される端部には、前述したように接続板6が設けられており、切梁部材5の端部の一側面にはこの接続板6とジャッキ2とをボルト等(図示せず)で接続する際に使用される切欠き8が設けられており、この切欠き8を形成する分、低下した強度を補うため、図3に示すように、その内部に十字状に形成された板状の補強材18が固定的に設けられている。
切梁部材5同士を接続する端部には、フランジ部5aが設けられており、このフランジ部5a同士をボルト等(図示せず)によって接続する。また、腹起し材7に当接する部位には板状の当接板9が設けられている(図1、図2参照)。
火打切梁主材4は、図4に示すように、棒状の切梁本体の両端部付近の両側面に設けられた火打取付部材10と、一端部が前記火打取付部材10の外壁面に固定され、他端部が腹起し材7に固定される左右1対のアーム状の第1の火打部材11と、この第1の火打部材11と前後方向に所定間隔を有して固定された左右1対のアーム状の第2の火打部材12とで構成されている。付言すると、第1の火打部材11と第2の火打部材12は、それぞれ左右1対の火打部材で、それぞれ略線対称となるように配置されている。また、杆状の切梁部材5を基準にすると、外側に位置するアーム状の第1の火打部材11は、内側に位置するアーム状の第2の火打部材12よりも短い。火打部材は普通一般に1対で用いられるが、
本実施形態の火打切梁主材4は、上記の如く、切梁部材5に単数又は複数の火打取付部材10を介して取付けられ、かつ、内外の位置で長さが異なる複数本の火打部材を備え、好ましくは図1を基準として前後方向に2対設けている。このように、棒状の切梁本体3に対して火打部材(11、12)を左右に「2対」設け、さらに、これらの火打部材(11、12)を棒状の切梁本体3の前後方向に所定間隔を有して設けることにより、腹起し材7から発生する曲げモーメントを非常に少なくすることができる。
本実施形態では、後述するように、切梁本体3から第1の火打部材11までのピッチと第1の火打部材11から第2の火打部材12までのピッチが、腹起し材7に当接する他方の火打受け部材15から隣り合う他方の火打受け部材15の間隔及び他方の火打受け部材15から当接板9までの間隔と略同じとなるように火打部材11、12が固定されている。
また、後述するように、火打部材11、12に取り付けられている他方の火打受け部材15のうち少なくとも1つは、前記腹起し材7の接合部Jを補強できる補強手段20を有している。
火打取付部材10は、図5に示すように本実施形態ではH形鋼を用いており、このH形鋼の一方の平坦面10aを切梁本体3の両端部付近の両側面に溶接により固定している。この火打取付部材10は左右1対となるように設けられており、本実施形態では、第1の火打部材11用として1対、第2の火打部材12用としてもう1対の計4つが切梁本体3の端部付近に設けられている。
ところで、第1の火打部材11用の火打取付部材10と第2の火打部材12用の火打取付部材10とを分割して複数個設けているが、長尺の1対の火打取付部材10を用いて、第1の火打部材11及び第2の火打部材12の両方を取り付けられるものとしてもよい。
すなわち、切梁部材5の一方の端部寄りの部位の一側面につき、単数の火打取付部材10を設けてもよいし、本実施形態のように複数の火打取付部材10を設けてもよい。
この火打取付部材10の他方の平坦面10bには、火打部材11、12が固定される。なお、火打取付部材10のウェブ19の高さは、腹起し材7に設けられたボルトピッチと整合するように形成されていることが望ましい。
第1の火打部材11は、図6に示すように、火打本体13と、この火打本体13の両端部にそれぞれ設けられた火打受け部材14、15とで構成されている。
この火打本体13は、本実施形態ではH形鋼を用いているが、この火打本体13にも角鋼管を用いてもよい。
一方の火打受け部材14は、その一側面14aが前記火打取付部材10の他方の平坦面10bにボルトにより固定され、他側面14bには火打本体13がボルトにより固定される。
この一方の火打受け部材14は、一側面14aに固定された火打取付部材10と他側面14bに固定された火打本体13の成す角が略30度となるように形成されている。すなわち、火打取付部材10と略平行な切梁本体3と火打本体13の成す角が略30度となるように形成されている。
他方の火打受け部材15その一側面(固定面)15aが腹起し材7にボルトにより固定され、他側面(接続面)15bには火打本体13がボルトにより固定される。この他方の火打受け部材15については、腹起し材7の接合部Jを補強できる補強手段20を有しないもの(便宜上、符号を15Aとする)と補強手段20を有するもの(便宜上、符号を15Bとする)とがあり、1つの山留め用切梁1につき、少なくとも1つの補強手段20を有する他方の火打受け部材15Bが用いられている。
火打受け部材15A、15Bそれぞれは、腹起し材7に固定される固定面15aと火打本体13に取り付ける接続面15bには長孔状のボルト通し穴が形成され、該ボルト通し穴を貫通して腹起し材7に取り付けられる固定面15aと火打本体13に取り付けられる接続面15bにボルトによって固定されている。ボルト通し穴を長孔状とすることにより、腹起し側の固定位置を微調整することができる。
この他方の火打受け部材15(15A、15B)は、腹起し材7に固定される固定面15aと火打本体13に接続される接続面15bを有し、他方の火打受け部材15の固定面15aと火打本体13の成す角が略60度となるように形成されている。
他方の火打受け部材15Bは、前述のように補強手段20を有しており、この補強手段20は、本実施形態では、図7に示すように、接続面15b側の両側部に形成された肩部21と、前記左右の肩部21にそれぞれ固定された変形防止部材22と、長尺の固定面15aとで構成されている。
本実施形態では、補強手段20を有する他方の火打受け部材15Bは、固定面15aの長さが920mm、固定面15aから略垂直に立ち上がる肩部21の高さが242mm、接続面の長さが350mm、法線高さH(接続面15bの直交する線分の接続面15bの中央から固定面15aまでの長さ)が400mmとなるように形成されている。なお、肩部21は242mm立ち上がったところから、接続面15bまで傾斜面状に接続されており、この肩部21の傾斜面に変形防止部材22が固定される。
一方、補強手段20を有さない他方の火打受け部材15Aは、固定面15aの長さが540mm、固定面15aから略垂直に立ち上がる肩部21の高さが142mm、接続面の長さが350mm、法線高さH(接続面15bの直交する線分の接続面15bの中央から固定面15aまでの長さ)が400mmとなるように形成されている。
この長尺の固定面15aは、補強手段20を有しない他方の火打受け部材15Aの固定面15aに比べて、その長さが少なくとも1.3倍となるように形成されており、本実施形態では、前述のように約1.7倍の長さに形成されている。このような長さとすることにより、腹起し材7の接合部Jが他方の火打受け部材15Bの固定面15aの略中央に位置しない場合であっても、曲げモーメントを適切に受けることができる。
具体的には、このような長さにすることにより、法線と固定面15aとの交点から250mm以内に接合部Jが位置すれば曲げモーメントを適切に受けることができる。
ところで、他方の火打受け部材15Bの法線高さH(接続面15bの直交する線分の接続面15bの中央から固定面15aまでの長さ)は、他方の火打受け部材15Aと同寸法となるように形成されている。このように形成することにより、火打本体13を交換することなく接合部Jに当接する他方の火打受け部材15のみを適宜付け替えることによって、腹起し材7の接合部Jを補強することができる。
変形防止部材22は、肩部21に設けられた板状の金属材で、この変形防止部材22を肩部に溶接等により固定することによって、肩部21の強度が向上し、腹起し材7の接合部J等からの曲げモーメントによって他方の火打受け部材15Bが変形することをより確実に防止することができる。
固定面15aは通常の他方の火打受け部材15Aと同様に、腹起し材7にボルトで固定されるもので、長孔状のボルト通し穴が形成されている。
この一方の火打受け部材14(略30度用火打受け部材)、他方の火打受け部材15(略60度用火打受け部材)と火打本体13は、ボルトによって取り付けられている。
第2の火打部材12は、前記第1の火打部材11と同様の構成で、前記第1の火打部材11よりも腹起し材7側に固定されており、その分火打本体13の長さが短く形成されている。
ところで、切梁本体3の腹起し材7側の端部から第2の火打部材12の腹起し材7側の端部の距離と、第2の火打部材12の腹起し材7側の端部から第1の火打部材11の腹起し材7側の端部の距離が略同じ距離となるように第1の火打部材11と第2の火打部材12を切梁本体3に固定することが望ましい。
このように第1の火打部材11と第2の火打部材12を固定することにより、山留め工事に山留め用切梁1を用いた際に、切梁本体3、第1の火打部材11及び第2の火打部材12で略均等に腹起し材7の曲げモーメントを受けることができる。
付言すると、山留め工事の際に、本願発明の山留め用切梁1を用いた切梁(以下、このような切梁を「山留め用切梁1」という)を複数使用することになるが、山留め用切梁1と隣り合う山留め用切梁1との間隔も、第1の火打部材11同士の間隔が、切梁本体3の腹起し材7側の端部から第2の火打部材12の腹起し材7側の端部の距離と略同じ距離になるように設けることが望ましい。
そのように山留め用切梁1を設けることにより、山留め用切梁1同士のピッチの腹起し材7の曲げモーメントの距離を5等分することができ、切梁本体3、第1の火打部材11及び第2の火打部材12で略均等に腹起し材7の曲げモーメントを受けることができる。
すなわち、切梁本体3の腹起し材7側の端部から第2の火打部材12の腹起し材7側の端部の距離と、第2の火打部材12の腹起し材7側の端部から第1の火打部材11の腹起し材7側の端部の距離は、山留め工事の際に設ける山留め用切梁1のピッチの略1/5の距離に設定して設けることが望ましい。
また、他方の火打受け部材15のうち、腹起し材7の接合部Jに位置するものは補強手段20を有する他方の火打受け部材15Bを用いることにより、この接合部Jの補強も行うことができる。これにより、腹起し材7の接合部Jから生じる曲げモーメントもジョイントプレート等を用いることなく他方の火打受け部材15Bにより適切に受けることができる。
本発明の山留め用切梁1を使用する際には、図7及び図8に示すように、複数個の山留め用切梁1を、所定間隔を有して腹起し材7に固定し、山留め用切梁1が格子状となるように設ける。なお、腹起し材7に固定する際に、必要に応じて長さ調節手段2により切梁本体3の長さを調節する。また、図示しないが、この山留め用切梁1が交差する部位には、支持杭が設けられる。
この使用状態において、火打切梁主材4の第1の火打部材11及び第2の火打部材12は、図8に示すように、山留め工事の際に設ける山留め用切梁1のピッチの略1/5の距離に設定して設けられているので、荷重を略均等に受けることができる。また、切梁部材5に角鋼管を用いているので、少ない本数で荷重を受けることができる。ところで、腹起し材7の接合部Jに該当しない部分の山留め用切梁については、腹起し材7からの荷重を受けることができるものであればよく、補強手段20を有する他方の火打受け部材15Bを用いていない公知の山留め用切梁(例えば特許文献2に記載の山留め用切梁)を用いることができる。
さらに、腹起し材7の接合部Jに位置するものはOLE_LINK1OLE_LINK2補強手段20を有するOLE_LINK1OLE_LINK2他方の火打受け部材15Bを用いることにより、この接合部Jの補強も行うことができる。
なお、接合部Jが補強手段20を有する他方の火打受け部材15Bの固定面15aに当接するように、補助ピース等を用いて腹起し材7の長さを調節して接続してもよい。
例えば、山留め用切梁1のピッチが9500mmである場合、切梁本体3の端部から第2の火打部材12の端部までの距離が1906mm、第2の火打部材12の端部から第1の火打部材11の端部までの距離が1910mm、この第1の火打部材11の端部から隣り合う山留め用切梁の第1の火打部材11の端部までの距離が1868mmとなるように固定する。
他の例としては、山留め用切梁1のピッチが8500mmである場合、切梁本体3の端部から第2の火打部材12の端部までの距離が1617mm、第2の火打部材12の端部から第1の火打部材11の端部までの距離が1790mm、この第1の火打部材11の端部から隣り合う山留め用切梁の第1の火打部材11の端部までの距離が1686mmとなるように固定する。
山留め用切梁1のピッチが8700mmである場合、切梁本体3の端部から第2の火打部材12の端部までの距離が1620mm、第2の火打部材12の端部から第1の火打部材11の端部までの距離が1800mm、この第1の火打部材11の端部から隣り合う山留め用切梁の第1の火打部材11の端部までの距離が1860mmとなるように固定する。
山留め用切梁1のピッチが9200mmである場合、切梁本体3の端部から第2の火打部材12の端部までの距離が1810mm、第2の火打部材12の端部から第1の火打部材11の端部までの距離が1890mm、この第1の火打部材11の端部から隣り合う山留め用切梁の第1の火打部材11の端部までの距離が1800mmとなるように固定する。
山留め用切梁1のピッチが9000mmである場合、切梁本体3の端部から第2の火打部材12の端部までの距離が1600mm、第2の火打部材12の端部から第1の火打部材11の端部までの距離が1500mm、この第1の火打部材11の端部から隣り合う山留め用切梁の第1の火打部材11の端部までの距離が1800mmとなるように固定する。
このように、実際には切梁本体3の腹起し材7側の端部から第2の火打部材12の腹起し材7側の端部の距離、第2の火打部材12の腹起し材7側の端部から第1の火打部材11の腹起し材7側の端部の距離及び第1の火打部材11の腹起し材7側の端部から隣り合う第1の火打部材11の腹起し材7側の端部の距離には若干のバラツキがあるが、この程度の範囲内で設定することを本願発明では略同じ距離又は山留め用切梁1のピッチの略1/5の距離としている。
通常用いられるジョイントプレート等の補強部材は約800mm程度の長さとなっているため、上記1600mm、1800mm、1900mm等の間隔にジョイントプレートを、クリアランスを設けた状態で取り付けることは困難であるが、補強手段20を有する他方の火打受け部材15Bを用いることによって、上記のような間隔であってもクリアランスを設けた状態で接合部Jの補強を行うことができる。
また、別途ジョイントプレートを設ける必要がなくなるため、ジョイントプレートと腹起し材7を接合するボルトが不要となり、ボルトの本数を約35%削減することができる。
[発明を実施するための異なる形態]
次に、図10乃至図12に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
図10乃至図12に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、H形鋼を用い、その開口部16が外方(左右方向)に位置するように切梁本体3に固定された火打取付部材10Aを用いるとともに、一方の火打受け部材14が、この火打取付部材10Aの開口からH形鋼の内部に挿入されて固定されている火打切梁主材4Aにした点で、このような山留め用切梁1Aにしても、前記本発明を実施するための第1の形態と同様な作用効果が得られる。
火打取付部材10Aについて詳しく説明すると、この火打取付部材10AはH形鋼をI型にして切梁本体3に固定されており、切梁本体3側の開口部16aには、切梁本体3に溶接等によって固定するための固定板17が溶接等により固定されている。
H形鋼のウェブ19を介して対向する他方の開口部16bの上下に位置する平坦面10a、10bには、本実施形態ではボルト通し穴が形成されおり、第1の火打部材11及び第2の火打部材12の一端部である一方の火打受け部材14は、この開口部16bから上下の平坦面10a、10bの間に挿入された状態でボルトにより固定される。
なお、本発明の実施形態では、補強手段として他方の火打受け部材の接続面側の両側に肩部を形成し、この肩部に変形防止部材を固定するとともに、固定面を長尺とするものについて説明したが、変形防止部材は必ずしも設けなくても良い。
また、長尺の固定面又は肩部のいずれか一方のみで曲げモーメントを受けることができる場合には、いずれか一方のみを形成した補強手段としてもよい。
さらに、他方の火打受け部材としてH鋼状の部材を用いているが、肩部等を形成する代わりに断面二次モーメントが大きい形状の鋼材を他方の火打受け部材として用いることで補強手段としてもよい。
本発明の実施形態では、接合部に位置する他方の火打受け部材のみを補強手段を有する他方の火打受け部材としたものについて説明したが、例えば、すべての他方の火打受け部材を補強手段を有するものにしてもよい。
本発明は山留め工事を行う産業や山留め用切梁を生産等する産業で利用される。
1、1A:山留め用切梁、 2:長さ調節手段(ジャッキ)、
3:切梁本体、 4、4A:火打切梁主材、
5:切梁部材、 6:接続板、
7:腹起し材、 8:切欠き、
9:当接板、 10、10A:火打取付部材、
11:第1の火打部材、 12:第2の火打部材、
13:火打本体、 14:一方の火打受け部材、
15、15A、15B:他方の火打受け部材、
16:開口部、 17:固定板、
18:補強材、 19:ウェブ、
20:補強手段、 21:肩部、
22:変形防止部材、 H:法線高さ、
J:接合部。
本発明は山留め工事に用いられる山留め用切梁に関する。
従来、山留め用切梁は、その両端部に火打部材を備えるものが知られている。例えば特許文献1には、「腹起しと切梁との間に腹起し側60度、切梁側30度の火打角度で配置された火打材の火打受け構造であって、前記火打材の腹起し側と切梁側にそれぞれ60度用火打ピースと30度用火打ピースが配置され、当該60度用火打ピースと30度用火打ピースはそれぞれ腹起しと切梁にボルト接合されていることを特徴とする火打受け構造」が開示されており、特許文献1に記載の火打部材は切梁の両端部に左右1対ずつ設けられるものである。
従来、このような切梁の両端部に左右1対ずつ火打部材を備える山留め用切梁が用いられていた理由としては、切梁部材にH形鋼が用いられており、腹起し材(矢板等)から受けられる荷重が限られていた。したがって、1本の切梁に設ける火打部材の数を増すことにより、切梁自体の数を減らすことはできなかった。
そのため、山留め工事には、多数の切梁を用いなければならず、コスト高となってしまうという欠点があった。
一方、引用文献2には、「長さ調節手段を有する切梁と、この切梁の両端部付近に設けられた火打切梁主材とからなる山留め用切梁にであって、前記切梁の長さ調節手段を除く部位が角鋼管で構成されるとともに、前記火打切梁主材は、切梁の両端部付近に設けられた単数又は複数の火打取付部材と、一端部が前記火打取付部材に固定され、他端部が腹起し材に固定される1対の第1の火打部材と、この第1の火打部材に対して前後方向に所定間隔を有して設けられ、その一端部が前記火打取付部材に固定され、他端部が腹起し材に固定される1対の第2の火打部材とで構成される山留め用切梁。」が記載されており、このような切梁構造では、腹起し材に対して圧接状態で固定する側の火打受け部材を全て同一構造にする方式なので、切梁の数を少なくすることができ、コストの問題は解決できる利点がある。
しかしながら、腹起し材は通常複数個の腹起し材を接続し、その接合部にジョイントプレート等の補強材を設けることが一般的である。このジョイントプレートは通常800mm程度の長さを有するため、火打部材を2対ずつ備える特許文献2の切梁構造では火打部材同士の間隔が狭くなり、腹起し材の接続部に火打部材が位置する場合、腹起し材の接続部に補強材を設置することが困難となっていた。
特開2008-8002号公報 特開2019-11555号公報
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、山留め工事を行う際に、少ない本数の切梁で腹起し材側の荷重を確実に受けることができ、かつ、腹起し材の接合部を補強することができる山留め用切梁を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の山留め用切梁は、腹起し材に固定可能で長さ調節手段を有する棒状の切梁本体と、この切梁本体の両端部付近に設けられた火打切梁主材とからなる山留め用切梁であって、前記棒状の切梁本体は、その長さ調節手段を除く部位が角鋼管で構成され、また前記火打切梁主材は、前記切梁本体の両端部付近にそれぞれ設けられた火打取付部材と、一端部が前記火打取付部材に固定され、他端部が前記腹起し材に固定される1対の第1の火打部材と、この第1の火打部材に対して前記棒状の切梁本体の前後方向に所定間隔を有して設けられ、その一端部が前記火打取付部材に固定され、他端部が前記腹起し材に固定される1対の第2の火打部材とで構成され、また前記第1の火打部材及び第2の火打部材は、火打本体と、この火打本体の両端部にそれぞれ設けられた火打受け部材とで構成されており、さらに、前記火打取付部材に固定される一方の火打受け部材は、前記切梁本体と前記火打本体とのなす角が略30度となるように形成され、一方、前記腹起し材に固定される他方の火打受け部材は、前記腹起し材と前記火打本体とのなす角が略60度となるように形成されており、前記他方の火打受け部材のうち前記腹起し材の接合部に位置する他方の火打受け部材は、前記接合部を補強できる補強手段を有し、前記補強手段は、前記火打本体に接続される接続面側の両側部に形成された肩部と、前記腹起し材に固定される長尺の固定面とで構成され、前記補強手段の長尺の固定面は、前記他方の火打受け部材の固定面に比べて、その長さが少なくとも1.3倍となるように形成されていることを特徴とする。
上記構成に於いて、請求項2に記載の山留め用切梁の前記補強手段は、前記肩部に変形防止部材を更に備えることを特徴とする。
さらに、請求項3に記載の山留め用切梁の前記他方の火打受け部材は、長孔状のボルト通し穴が形成され、該ボルト通し穴を貫通して腹起し材にボルトによって固定されていることを特徴とする。
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
(1)請求項1に記載された各発明においては、切梁に角鋼管を用い、しかも、火打取付部材に固定される一方の火打受け部材は、棒状の切梁本体と火打本体とのなす角が略30度となるように形成され、一方、腹起し材に固定される他方の火打受け部材は、腹起し材と火打本体とのなす角が略60度となるように形成されているので、従来用いられているH形鋼よりも高荷重を受けることができる。したがって、切梁の本数を少なくしても荷重を受けることができる。
(2)第1の火打部材及び第2の火打部材を用いているので、これらの火打部材で腹起し材を押圧することができるので、腹起し側に発生する曲げモーメントを効率よく受けることができる。したがって、切梁の本数を少なくしても腹起し側が曲げモーメントで破断等することを防止することができる。
(3)少なくとも1つの補強手段を有する他方の火打受け部材を備えているので、腹起し材の接合部に位置する他方の火打受け部材を、補強手段を有する火打受け部材とすることにより、ジョイントプレート等を用いることなく腹起し材の補強を行うことができる。
(4)請求項2に記載された発明においては、さらに確実に腹起し材の接合部から生じる曲げモーメントを変形することなく受けることができる。
(5)請求項3に記載された発明においては、前記(1)~(4)の効果が得られるとともに、長孔状のボルト通し穴により腹起し側の固定位置を微調整することができる。
図1乃至図9は本発明の第1の実施形態を示す説明図である。図10乃至図12は本発明の第2の実施形態を示す説明図である。
第1実施形態の山留め用切梁の平面図。 切梁本体の説明図。 図2の3-3線断面図。 火打切梁主材の説明図。 火打取付部材の説明図。(a)平面図。(b)b-b線断面図。 火打部材の説明図。 補強手段を有する他方の火打受け部材の説明図。(a)平面図。(b)側面図。 使用状態の概要説明図。 使用状態の要部概要説明図。 第2実施形態の山留め用切梁の平面図。 火打切梁主材の説明図。 補強手段を有する他方の火打受け部材の説明図。
以下、図面に示す本発明を実施するための形態により、本発明を詳細に説明する。なお、本明細書では図1を基準として左右方向、前(図面上方)後(図面下方)方向という。また、図3を基準として上下方向という。
図1乃至図9に示す本発明を実施するための第1の形態において、1は山留め工事に用いられる山留め用切梁である。
この山留め用切梁1は、図1に示すように、長さ調節手段2を有する切梁本体3と、この切梁本体3の両端部付近に設けられた火打切梁主材4とで構成されている。
この切梁本体3は、図2に示すように、複数本の切梁部材5と、該複数本の切梁部材5の間に介在された長さ調節手段(ジャッキ)2とで構成されており、切梁部材5には角鋼管が用いられている。付言すると、棒状の切梁本体3の前記長さ調節手段(ジャッキ)2を除く切梁部材5に角鋼管を用いることにより、従来の実施形態の如く、H形鋼を切梁部材として用いるよりも、強度や剛性が向上し、少ない本数で腹起し側の荷重を受けることができるものである。
また、このような強度の高い切梁本体3を用いることにより、山留め工事に用いる山留め用切梁1の本数を少なくすることができるので、通常、山留め用切梁1の交差する部位に設けられる支持杭の数も少なくすることができる。
この切梁部材5のジャッキ2と接続される部位には、長さ調節手段2としてのジャッキ2と接続するための接続板6が固定されており、この接続板6とジャッキ2とがボルト等(図示せず)で接続される。このジャッキ2により、切梁本体3全体の長さを調節し、両端部の腹起し材7に当接させて荷重を切梁本体3自体でも受けることができる。
この切梁部材5のジャッキ2と接続される端部には、前述したように接続板6が設けられており、切梁部材5の端部の一側面にはこの接続板6とジャッキ2とをボルト等(図示せず)で接続する際に使用される切欠き8が設けられており、この切欠き8を形成する分、低下した強度を補うため、図3に示すように、その内部に十字状に形成された板状の補強材18が固定的に設けられている。
切梁部材5同士を接続する端部には、フランジ部5aが設けられており、このフランジ部5a同士をボルト等(図示せず)によって接続する。また、腹起し材7に当接する部位には板状の当接板9が設けられている(図1、図2参照)。
火打切梁主材4は、図4に示すように、棒状の切梁本体の両端部付近の両側面に設けられた火打取付部材10と、一端部が前記火打取付部材10の外壁面に固定され、他端部が腹起し材7に固定される左右1対のアーム状の第1の火打部材11と、この第1の火打部材11と前後方向に所定間隔を有して固定された左右1対のアーム状の第2の火打部材12とで構成されている。付言すると、第1の火打部材11と第2の火打部材12は、それぞれ左右1対の火打部材で、それぞれ略線対称となるように配置されている。また、杆状の切梁部材5を基準にすると、外側に位置するアーム状の第1の火打部材11は、内側に位置するアーム状の第2の火打部材12よりも短い。火打部材は普通一般に1対で用いられるが、
本実施形態の火打切梁主材4は、上記の如く、切梁部材5に単数又は複数の火打取付部材10を介して取付けられ、かつ、内外の位置で長さが異なる複数本の火打部材を備え、好ましくは図1を基準として前後方向に2対設けている。このように、棒状の切梁本体3に対して火打部材(11、12)を左右に「2対」設け、さらに、これらの火打部材(11、12)を棒状の切梁本体3の前後方向に所定間隔を有して設けることにより、腹起し材7から発生する曲げモーメントを非常に少なくすることができる。
本実施形態では、後述するように、切梁本体3から第1の火打部材11までのピッチと第1の火打部材11から第2の火打部材12までのピッチが、腹起し材7に当接する他方の火打受け部材15から隣り合う他方の火打受け部材15の間隔及び他方の火打受け部材15から当接板9までの間隔と略同じとなるように火打部材11、12が固定されている。
また、後述するように、火打部材11、12に取り付けられている他方の火打受け部材15のうち少なくとも1つは、前記腹起し材7の接合部Jを補強できる補強手段20を有している。
火打取付部材10は、図5に示すように本実施形態ではH形鋼を用いており、このH形鋼の一方の平坦面10aを切梁本体3の両端部付近の両側面に溶接により固定している。この火打取付部材10は左右1対となるように設けられており、本実施形態では、第1の火打部材11用として1対、第2の火打部材12用としてもう1対の計4つが切梁本体3の端部付近に設けられている。
ところで、第1の火打部材11用の火打取付部材10と第2の火打部材12用の火打取付部材10とを分割して複数個設けているが、長尺の1対の火打取付部材10を用いて、第1の火打部材11及び第2の火打部材12の両方を取り付けられるものとしてもよい。
すなわち、切梁部材5の一方の端部寄りの部位の一側面につき、単数の火打取付部材10を設けてもよいし、本実施形態のように複数の火打取付部材10を設けてもよい。
この火打取付部材10の他方の平坦面10bには、火打部材11、12が固定される。なお、火打取付部材10のウェブ19の高さは、腹起し材7に設けられたボルトピッチと整合するように形成されていることが望ましい。
第1の火打部材11は、図6に示すように、火打本体13と、この火打本体13の両端部にそれぞれ設けられた火打受け部材14、15とで構成されている。
この火打本体13は、本実施形態ではH形鋼を用いているが、この火打本体13にも角鋼管を用いてもよい。
一方の火打受け部材14は、その一側面14aが前記火打取付部材10の他方の平坦面10bにボルトにより固定され、他側面14bには火打本体13がボルトにより固定される。
この一方の火打受け部材14は、一側面14aに固定された火打取付部材10と他側面14bに固定された火打本体13の成す角が略30度となるように形成されている。すなわち、火打取付部材10と略平行な切梁本体3と火打本体13の成す角が略30度となるように形成されている。
他方の火打受け部材15その一側面(固定面)15aが腹起し材7にボルトにより固定され、他側面(接続面)15bには火打本体13がボルトにより固定される。この他方の火打受け部材15については、腹起し材7の接合部Jを補強できる補強手段20を有しないもの(便宜上、符号を15Aとする)と補強手段20を有するもの(便宜上、符号を15Bとする)とがあり、1つの山留め用切梁1につき、少なくとも1つの補強手段20を有する他方の火打受け部材15Bが用いられている。
火打受け部材15A、15Bそれぞれは、腹起し材7に固定される固定面15aと火打本体13に取り付ける接続面15bには長孔状のボルト通し穴が形成され、該ボルト通し穴を貫通して腹起し材7に取り付けられる固定面15aと火打本体13に取り付けられる接続面15bにボルトによって固定されている。ボルト通し穴を長孔状とすることにより、腹起し側の固定位置を微調整することができる。
この他方の火打受け部材15(15A、15B)は、腹起し材7に固定される固定面15aと火打本体13に接続される接続面15bを有し、他方の火打受け部材15の固定面15aと火打本体13の成す角が略60度となるように形成されている。
他方の火打受け部材15Bは、前述のように補強手段20を有しており、この補強手段20は、本実施形態では、図7に示すように、接続面15b側の両側部に形成された肩部21と、前記左右の肩部21にそれぞれ固定された変形防止部材22と、長尺の固定面15aとで構成されている。
本実施形態では、補強手段20を有する他方の火打受け部材15Bは、固定面15aの長さが920mm、固定面15aから略垂直に立ち上がる肩部21の高さが242mm、接続面の長さが350mm、法線高さH(接続面15bの直交する線分の接続面15bの中央から固定面15aまでの長さ)が400mmとなるように形成されている。なお、肩部21は242mm立ち上がったところから、接続面15bまで傾斜面状に接続されており、この肩部21の傾斜面に変形防止部材22が固定される。
一方、補強手段20を有さない他方の火打受け部材15Aは、固定面15aの長さが540mm、固定面15aから略垂直に立ち上がる肩部21の高さが142mm、接続面の長さが350mm、法線高さH(接続面15bの直交する線分の接続面15bの中央から固定面15aまでの長さ)が400mmとなるように形成されている。
この長尺の固定面15aは、補強手段20を有しない他方の火打受け部材15Aの固定面15aに比べて、その長さが少なくとも1.3倍となるように形成されており、本実施形態では、前述のように約1.7倍の長さに形成されている。このような長さとすることにより、腹起し材7の接合部Jが他方の火打受け部材15Bの固定面15aの略中央に位置しない場合であっても、曲げモーメントを適切に受けることができる。
具体的には、このような長さにすることにより、法線と固定面15aとの交点から250mm以内に接合部Jが位置すれば曲げモーメントを適切に受けることができる。
ところで、他方の火打受け部材15Bの法線高さH(接続面15bの直交する線分の接続面15bの中央から固定面15aまでの長さ)は、他方の火打受け部材15Aと同寸法となるように形成されている。このように形成することにより、火打本体13を交換することなく接合部Jに当接する他方の火打受け部材15のみを適宜付け替えることによって、腹起し材7の接合部Jを補強することができる。
変形防止部材22は、肩部21に設けられた板状の金属材で、この変形防止部材22を肩部に溶接等により固定することによって、肩部21の強度が向上し、腹起し材7の接合部J等からの曲げモーメントによって他方の火打受け部材15Bが変形することをより確実に防止することができる。
固定面15aは通常の他方の火打受け部材15Aと同様に、腹起し材7にボルトで固定されるもので、長孔状のボルト通し穴が形成されている。
この一方の火打受け部材14(略30度用火打受け部材)、他方の火打受け部材15(略60度用火打受け部材)と火打本体13は、ボルトによって取り付けられている。
第2の火打部材12は、前記第1の火打部材11と同様の構成で、前記第1の火打部材11よりも腹起し材7側に固定されており、その分火打本体13の長さが短く形成されている。
ところで、切梁本体3の腹起し材7側の端部から第2の火打部材12の腹起し材7側の端部の距離と、第2の火打部材12の腹起し材7側の端部から第1の火打部材11の腹起し材7側の端部の距離が略同じ距離となるように第1の火打部材11と第2の火打部材12を切梁本体3に固定することが望ましい。
このように第1の火打部材11と第2の火打部材12を固定することにより、山留め工事に山留め用切梁1を用いた際に、切梁本体3、第1の火打部材11及び第2の火打部材12で略均等に腹起し材7の曲げモーメントを受けることができる。
付言すると、山留め工事の際に、本願発明の山留め用切梁1を用いた切梁(以下、このような切梁を「山留め用切梁1」という)を複数使用することになるが、山留め用切梁1と隣り合う山留め用切梁1との間隔も、第1の火打部材11同士の間隔が、切梁本体3の腹起し材7側の端部から第2の火打部材12の腹起し材7側の端部の距離と略同じ距離になるように設けることが望ましい。
そのように山留め用切梁1を設けることにより、山留め用切梁1同士のピッチの腹起し材7の曲げモーメントの距離を5等分することができ、切梁本体3、第1の火打部材11及び第2の火打部材12で略均等に腹起し材7の曲げモーメントを受けることができる。
すなわち、切梁本体3の腹起し材7側の端部から第2の火打部材12の腹起し材7側の端部の距離と、第2の火打部材12の腹起し材7側の端部から第1の火打部材11の腹起し材7側の端部の距離は、山留め工事の際に設ける山留め用切梁1のピッチの略1/5の距離に設定して設けることが望ましい。
また、他方の火打受け部材15のうち、腹起し材7の接合部Jに位置するものは補強手段20を有する他方の火打受け部材15Bを用いることにより、この接合部Jの補強も行うことができる。これにより、腹起し材7の接合部Jから生じる曲げモーメントもジョイントプレート等を用いることなく他方の火打受け部材15Bにより適切に受けることができる。
本発明の山留め用切梁1を使用する際には、図7及び図8に示すように、複数個の山留め用切梁1を、所定間隔を有して腹起し材7に固定し、山留め用切梁1が格子状となるように設ける。なお、腹起し材7に固定する際に、必要に応じて長さ調節手段2により切梁本体3の長さを調節する。また、図示しないが、この山留め用切梁1が交差する部位には、支持杭が設けられる。
この使用状態において、火打切梁主材4の第1の火打部材11及び第2の火打部材12は、図8に示すように、山留め工事の際に設ける山留め用切梁1のピッチの略1/5の距離に設定して設けられているので、荷重を略均等に受けることができる。また、切梁部材5に角鋼管を用いているので、少ない本数で荷重を受けることができる。ところで、腹起し材7の接合部Jに該当しない部分の山留め用切梁については、腹起し材7からの荷重を受けることができるものであればよく、補強手段20を有する他方の火打受け部材15Bを用いていない公知の山留め用切梁(例えば特許文献2に記載の山留め用切梁)を用いることができる。
さらに、腹起し材7の接合部Jに位置するものは補強手段20を有する他方の火打受け部材15Bを用いることにより、この接合部Jの補強も行うことができる。
なお、接合部Jが補強手段20を有する他方の火打受け部材15Bの固定面15aに当接するように、補助ピース等を用いて腹起し材7の長さを調節して接続してもよい。
例えば、山留め用切梁1のピッチが9500mmである場合、切梁本体3の端部から第2の火打部材12の端部までの距離が1906mm、第2の火打部材12の端部から第1の火打部材11の端部までの距離が1910mm、この第1の火打部材11の端部から隣り合う山留め用切梁の第1の火打部材11の端部までの距離が1868mmとなるように固定する。
他の例としては、山留め用切梁1のピッチが8500mmである場合、切梁本体3の端部から第2の火打部材12の端部までの距離が1617mm、第2の火打部材12の端部から第1の火打部材11の端部までの距離が1790mm、この第1の火打部材11の端部から隣り合う山留め用切梁の第1の火打部材11の端部までの距離が1686mmとなるように固定する。
山留め用切梁1のピッチが8700mmである場合、切梁本体3の端部から第2の火打部材12の端部までの距離が1620mm、第2の火打部材12の端部から第1の火打部材11の端部までの距離が1800mm、この第1の火打部材11の端部から隣り合う山留め用切梁の第1の火打部材11の端部までの距離が1860mmとなるように固定する。
山留め用切梁1のピッチが9200mmである場合、切梁本体3の端部から第2の火打部材12の端部までの距離が1810mm、第2の火打部材12の端部から第1の火打部材11の端部までの距離が1890mm、この第1の火打部材11の端部から隣り合う山留め用切梁の第1の火打部材11の端部までの距離が1800mmとなるように固定する。
山留め用切梁1のピッチが9000mmである場合、切梁本体3の端部から第2の火打部材12の端部までの距離が1600mm、第2の火打部材12の端部から第1の火打部材11の端部までの距離が1500mm、この第1の火打部材11の端部から隣り合う山留め用切梁の第1の火打部材11の端部までの距離が1800mmとなるように固定する。
このように、実際には切梁本体3の腹起し材7側の端部から第2の火打部材12の腹起し材7側の端部の距離、第2の火打部材12の腹起し材7側の端部から第1の火打部材11の腹起し材7側の端部の距離及び第1の火打部材11の腹起し材7側の端部から隣り合う第1の火打部材11の腹起し材7側の端部の距離には若干のバラツキがあるが、この程度の範囲内で設定することを本願発明では略同じ距離又は山留め用切梁1のピッチの略1/5の距離としている。
通常用いられるジョイントプレート等の補強部材は約800mm程度の長さとなっているため、上記1600mm、1800mm、1900mm等の間隔にジョイントプレートを、クリアランスを設けた状態で取り付けることは困難であるが、補強手段20を有する他方の火打受け部材15Bを用いることによって、上記のような間隔であってもクリアランスを設けた状態で接合部Jの補強を行うことができる。
また、別途ジョイントプレートを設ける必要がなくなるため、ジョイントプレートと腹起し材7を接合するボルトが不要となり、ボルトの本数を約35%削減することができる。
[発明を実施するための異なる形態]
次に、図10乃至図12に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
図10乃至図12に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、H形鋼を用い、その開口部16が外方(左右方向)に位置するように切梁本体3に固定された火打取付部材10Aを用いるとともに、一方の火打受け部材14が、この火打取付部材10Aの開口からH形鋼の内部に挿入されて固定されている火打切梁主材4Aにした点で、このような山留め用切梁1Aにしても、前記本発明を実施するための第1の形態と同様な作用効果が得られる。
火打取付部材10Aについて詳しく説明すると、この火打取付部材10AはH形鋼をI型にして切梁本体3に固定されており、切梁本体3側の開口部16aには、切梁本体3に溶接等によって固定するための固定板17が溶接等により固定されている。
H形鋼のウェブ19を介して対向する他方の開口部16bの上下に位置する平坦面10a、10bには、本実施形態ではボルト通し穴が形成されおり、第1の火打部材11及び第2の火打部材12の一端部である一方の火打受け部材14は、この開口部16bから上下の平坦面10a、10bの間に挿入された状態でボルトにより固定される。
なお、本発明の実施形態では、補強手段として他方の火打受け部材の接続面側の両側に肩部を形成し、この肩部に変形防止部材を固定するとともに、固定面を長尺とするものについて説明したが、変形防止部材は必ずしも設けなくても良い。
また、長尺の固定面又は肩部のいずれか一方のみで曲げモーメントを受けることができる場合には、いずれか一方のみを形成した補強手段としてもよい。
さらに、他方の火打受け部材としてH鋼状の部材を用いているが、肩部等を形成する代わりに断面二次モーメントが大きい形状の鋼材を他方の火打受け部材として用いることで補強手段としてもよい。
本発明の実施形態では、接合部に位置する他方の火打受け部材のみを補強手段を有する他方の火打受け部材としたものについて説明したが、例えば、すべての他方の火打受け部材を補強手段を有するものにしてもよい。
本発明は山留め工事を行う産業や山留め用切梁を生産等する産業で利用される。
1、1A:山留め用切梁、 2:長さ調節手段(ジャッキ)、
3:切梁本体、 4、4A:火打切梁主材、
5:切梁部材、 6:接続板、
7:腹起し材、 8:切欠き、
9:当接板、 10、10A:火打取付部材、
11:第1の火打部材、 12:第2の火打部材、
13:火打本体、 14:一方の火打受け部材、
15、15A、15B:他方の火打受け部材、
16:開口部、 17:固定板、
18:補強材、 19:ウェブ、
20:補強手段、 21:肩部、
22:変形防止部材、 H:法線高さ、
J:接合部。

Claims (4)

  1. 腹起し材に固定可能で長さ調節手段を有する棒状の切梁本体と、この切梁本体の両端部付近に設けられた火打切梁主材とからなる山留め用切梁であって、前記棒状の切梁本体は、その長さ調節手段を除く部位が角鋼管で構成され、
    また前記火打切梁主材は、前記切梁本体の両端部付近にそれぞれ設けられた火打取付部材と、一端部が前記火打取付部材に固定され、他端部が前記腹起し材に固定される1対の第1の火打部材と、この第1の火打部材に対して前記棒状の切梁本体の前後方向に所定間隔を有して設けられ、その一端部が前記火打取付部材に固定され、他端部が前記腹起し材に固定される1対の第2の火打部材とで構成され、
    また前記第1の火打部材及び第2の火打部材は、火打本体と、この火打本体の両端部にそれぞれ設けられた火打受け部材とで構成されており、
    さらに、前記火打取付部材に固定される一方の火打受け部材は、前記切梁本体と前記火打本体とのなす角が略30度となるように形成され、一方、前記腹起し材に固定される他方の火打受け部材は、前記腹起し材と前記火打本体とのなす角が略60度となるように形成されており、前記他方の火打受け部材のうち少なくとも1つは、前記腹起し材の接合部を補強できる補強手段を有する山留め用切梁。
  2. 前記補強手段は、前記火打本体に接続される接続面側の両側部に形成された肩部と、前記腹起し材に固定される長尺の固定面とで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の山留め用切梁。
  3. 前記補強手段は、前記肩部に変形防止部材を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の山留め用切梁。
  4. 前記他方の火打受け部材は、長孔状のボルト通し穴が形成され、該ボルト通し穴を貫通して前記腹起し材にボルトによって固定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の山留め用切梁。
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