JP2022063090A - スポーツ施設用床タイル及びその床タイルの敷設構造 - Google Patents

スポーツ施設用床タイル及びその床タイルの敷設構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 滑り難く、且つ、汗看取り性に優れたスポーツ施設用床タイルを提供する。【解決手段】 枚葉状のタイル本体1と、前記タイル本体1の裏面に設けられた吸着部2と、を有し、前記タイル本体1が、表面側から順に、合成樹脂製の化粧層と樹脂層とを有し、前記タイル本体1の表面が、L値30~80の単一色彩を呈し、且つ、その表面の光沢度が1~10であり、前記吸着部2を介してスポーツ施設の床面に着脱可能である、【選択図】 図3

Description

本発明は、スポーツ施設の床面に敷設されるスポーツ施設用床タイルなどに関する。
体育館、フィットネスジムなどの屋内スポーツ施設、屋外テニスコート、屋外フットサルコートなどの屋外スポーツ施設などの各種のスポーツ施設の床面に、床材が敷設されている。屋内スポーツ施設用の床材としては、一般的には合板などの木質系床材が用いられている。
ところで、スポーツ施設においては、様々なスポーツに適した床面とするため、既設の床面の上に別途の樹脂製の床シートを敷設して仮設コートとして利用する場合がある。例えば、体育館の木質系床材(床面)の上に、樹脂製の床シートを敷設し、バレーボールなどの競技を行う場合がある。
このような樹脂製の床シートとしては、株式会社モルテンの長尺床シート(商品名「カラーシート」)が知られている(非特許文献1)。
このように既存の床面に敷設した樹脂製の床シートは、その競技が終了した後、引き剥がされ、スポーツ施設は、元の床面に戻される。
株式会社モルテン 2020年版総合カタログ 2020CATALUE(2020年1月21発行)の192頁及び193頁
非特許文献1の床シートは、長尺なので、ロール状に巻かれて保管されることとなる。ロール状の床シートは、競技開始前に、運搬して敷設されるが、ロール状であるので、複数人によって運搬し、敷設しなければならず、工数及び施工時間がかかる。また、競技終了後の撤去も、床シートを床面から引き剥がす作業に労力を要し、さらに、一度使用した床シートの再利用が困難であり、廃棄物として処理する必要がある。従って、容易に搬入、敷設及び撤去できることが求められている。以下、搬入、敷設及び撤去を「施工性」という。
ところで、スポーツ施設用床材には、施工性と共に、競技者の怪我などを防ぐ安全性も求められる。例えば、スポーツ施設用床材には、乾燥状態で(汗などの水滴が付着していない状態で)、競技者の足裏が滑らないようなグリップ性が求められるが、競技をしていると競技者の汗が落ち、その汗によって足裏が滑るおそれがある。一般的には、前記のように落ちた汗を競技中にモップなどで拭き取っているが、床材上に落ちた汗が見え難いと、拭き取り対象である汗を見つけ難くなる。このため、汗の付着の有無を看取り易い床材が求められる。以下、汗の付着を見分けることを、汗の付着を看取り易いことを「汗看取り性」という。
また、競技によっては、競技者の滑り込みなどによって、競技者の膝や肘などの身体の一部が床材の表面上を擦りながら移動する場合がある。このような擦り動きによって、敷設場所から位置ずれし難い床材も求められる。
前述の安全性には、汗看取り性が良いこと、床材がズレ難いことなどが含まれるが、本発明は、特に汗看取り性に着目した発明である。
本発明の第1の目的は、施工性が良く、汗看取り性に優れたスポーツ施設用床タイルを提供することである。
本発明の第2の目的は、汗看取り性に優れた床タイルが位置ずれし難く敷設された床タイルの敷設構造を提供することである。
本発明の床タイルは、枚葉状のタイル本体と、前記タイル本体の裏面に設けられた吸着部と、を有し、前記タイル本体が、表面側から順に、合成樹脂製の化粧層と樹脂層とを有し、前記タイル本体の表面が、L値30~80の単一色彩を呈し、且つ、その表面の光沢度が1~10であり、前記吸着部を介してスポーツ施設の床面に着脱可能である。
本発明の好ましい床タイルは、前記タイル本体の表面粗さRzが、30μm~100μmである。
本発明の好ましい床タイルは、前記タイル本体の周縁部が、面取りされている。
本発明の好ましい床タイルは、前記吸着部が、前記タイル本体の第1方向に延びる平面視細長状であり、その細長状の吸着部の複数が、前記タイル本体の第2方向に略平行に並設されている。
本発明の別の局面によれば、床タイルの敷設構造を提供する。
本発明の敷設構造は、前記いずれかの床タイルの複数を、スポーツ施設の床面上に並べて敷設した敷設構造であって、前記複数の床タイルが、隣接する床タイルの縁部を互いに当接させた状態で前記床面上に並べて敷設されている。
本発明の敷設構造は、前記細長状の吸着部を有する床タイルの複数を、スポーツ施設の床面上に並べて敷設した敷設構造であって、隣接する床タイル間において各細長状の吸着部の延びる方向が直交するように、前記複数の床タイルが床面上に並べて敷設されている。
本発明の床タイルは、容易に敷設でき、さらに、汗看取り性に優れているので、表面上に付着した汗を見分けやすく、それを確実に拭き取ることができる。
また、本発明の床タイルの敷設構造によれば、汗看取り性に優れている上、競技中に床タイルが位置ずれし難い。
本発明の床タイルの平面図。 同床タイルの背面図。 図2のIII-III線で切断した概略拡大断面図。 第1例の層構成からなるタイル本体を有する床タイルの拡大断面図(図2のIII-III線と同様な箇所で切断)。 第2例の層構成からなるタイル本体を有する床タイルの拡大断面図(図2のIII-III線と同様な箇所で切断)。 第3例の層構成からなるタイル本体を有する床タイルの拡大断面図(図2のIII-III線と同様な箇所で切断)。 第4例の層構成からなるタイル本体を有する床タイルの拡大断面図(図2のIII-III線と同様な箇所で切断)。 第5例の層構成からなるタイル本体を有する床タイルの拡大断面図(図2のIII-III線と同様な箇所で切断)。 周縁部が面取りされた1つの形態に係る床タイルの一部を省略した更なる拡大断面図。 周縁部の面取り形態が異なる床タイルの一部を省略した更なる拡大断面図。 複数の床タイルを床面に敷設した敷設構造の平面図。 図11のXII-XII線で切断した概略拡大断面図。 床タイルの縁部が浮き上がった状態を示す概略拡大断面図。 床タイルの垂下量の測定方法を示す参考側面図。 実施例の床タイルなど汗看取り性の評価方法を示す参考図。
以下、本発明について、適宜図面を参照しつつ説明する。
本明細書において、ある層又は部材の「表面」は、床タイルを敷設する床面から遠い側の面を指し、「裏面」は、その反対側(床タイルを敷設する床面に近い側)の面を指す。平面視は、床タイルの表面又は裏面に対して鉛直な方向から床タイルを見ることをいう。
本明細書において、「下限値X~上限値Y」で表される数値範囲は、下限値X以上上限値Y以下を意味する。前記数値範囲が別個に複数記載されている場合、任意の下限値と任意の上限値を選択し、「任意の下限値~任意の上限値」を設定できるものとする。
また、各図における、厚み及び大きさなどの寸法は、実際のものとは異なっていることに留意されたい。
[床タイルの概要]
図1は、床タイルAの平面図であり、図2は、同床タイルAの背面図である。平面図は、床タイルAの表面側から見たものであり、背面図は、その裏面側から見たものである。図3は、床タイルAを厚み方向に切断した概略拡大断面図である。なお、図3において、タイル本体1の層構成は不図示である(図4も同様)。
図1に示すように、本発明のスポーツ施設用床タイルAは、例えば、平面視略正方形状の枚葉状に形成されている。もっとも、枚葉状の床タイルAは、平面視略長方形状、平面視略六角形状などに形成されていてもよい(図示せず)。前記平面視略正方形状又は略長方形状の床タイルAの具体的な寸法としては、例えば、第1方向の長さ×第2方向の長さ=300mm~1000mm×300mm~1000mm、好ましくは、第1方向の長さ×第2方向の長さ=500mm~950mm×500mm~950mm、より好ましくは、第1方向の長さ×第2方向の長さ=700mm~900mm×700mm~900mmなどが例示される。本明細書において、「第1方向」は、床タイルAの面内で第2方向と直交する方向である。
第1方向の長さ及び第2方向の長さが前記下限値以上であると、競技者が床タイル上を擦りながら移動した場合でも、敷設場所から位置ずれし難い床タイルAを提供できる。また、前記上限値以下であれば、1枚の床タイルの重量が比較的軽く、施工性の良い床タイルAを提供できる。
好ましくは、床タイルAは、平面視略正方形状、すなわち第1方向の長さと第2方向の長さが等しい。床タイルAを平面視略正方形状に形成することにより、複数の床タイルAを隙間なく連続に並べることができる。平面視略正方形状の床タイルAは、スポーツ時の激しい動きに対してずれ難く、特に、バレーボールのような動きの激しい競技を行う場合でもずれ難い。さらに、平面視略正方形状の床タイルAは、後述するように、市松貼り又は流し貼りを自由に選択して敷設できる。
本発明の床タイルAは、柔軟性を有する。床タイルAの柔軟性の程度としては、例えば、床タイルAの裏面側を巻き芯に向けて、直径10cmの巻き芯の周囲にロール状に巻き付け可能である。例えば、床タイルAの垂下量は、23℃環境下で、0.5mm~10.0mmであり、好ましくは、1.0mm~7.0mmである。垂下量が前記範囲内の床タイルAは、敷設後、床タイルAの縁部の浮きが抑制され、且つ、引き剥がしに適する。
ただし、床タイルAの垂下量は、次のようにして測定できる。
・床タイルAの垂下量の測定方法
図14(a)に示すように、測定器具として、測定用の左右の台座と物差しを準備する。台座は、高さ20cmで、サンプル片よりも十分に大きな面積を有する直方体からなり、左右一対で構成される。右台座は、左台座に対して接離可能である。
床タイルAを幅:5cm、長さ:30cmに裁断してサンプル片を得、それを23℃、湿度50%RHの恒温室内に入れて24時間放置する。
24時間放置後のサンプル片を、23℃下でその表面側を上にした状態で、長さ10cm分のサンプル片の左側を左台座に且つ長さ20cm分のサンプル片の右側を右台座に跨がって載置する(同図(b)参照)。同図(c)に示すように、サンプル片の左側の表面に固定用の重りを載せ、右台座を左台座から離反させて取り外した後、30秒後、サンプル片の右側の垂下量を物差しで計測する。垂下量は、左台座の表面とサンプル片の右下角部との間の直線長さとする。このようにして計測された垂下量が、前記床タイルAの垂下量である。
図示例のような枚葉状の床タイルAは、その複数を重ね合わせた状態で、又は、個々にロール状に巻いた状態で保管・運搬される。
床タイルAの全体の厚みは、特に限定されず、例えば、1mm~10mmであり、好ましくは、1.5mm~8mmである。床タイルAの厚みが小さすぎると軟らかく、厚みが大きすぎると硬くなる傾向にあるが、前記範囲であれば、適度なクッション性を有し且つ引き剥がしに適した硬さの床タイルAとなる。また、床タイルAの厚みが上限値以下であれば、床タイルAの1枚当たりの重量が重くなり過ぎず、ハンドリングが向上し、1人でも容易に敷設することができる。
床タイルAの重量は、1kg/枚~4kg/枚が好ましく、1.5kg/枚~3kg/枚がさらに好ましい。重量が前記上限値以下であれば、搬入、敷設及び撤去を一人で容易に行うことができるので施工性が向上する。重量が下限値以上であれば、床タイルAを床面に敷設した状態において、タイル全体の自重により、裏面の吸着部が床面に強固に固定されるので、スポーツなどの激しい運動をしても床タイルAがズレたり、或いは、縁部が浮いたりすることを防止でき、安全性に優れる。
本発明の床タイルAは、図2及び図3に示すように、タイル本体1と、吸着部2と、を有する。
吸着部2は、タイル本体1の裏面に設けられている。吸着部2は、床タイルAを床面に対して吸着固定するために設けられている。
タイル本体1の周縁部1aは、図3に示すように、面取りされていることが好ましい。
[タイル本体]
タイル本体1は、床タイルAを構成する主要な部材であり、床タイルAと同様な柔軟性を有する。
タイル本体1の表面は、単一の色彩を呈する。このタイル本体1の表面が色彩を呈するとは、視覚正常者がタイル本体1を平面視で見たときに、1種の色彩を認識することをいう。
前記色彩の種類は、特に限定されず、オレンジ色、緑色、青色、灰色、赤色、黄色、茶色などの任意の一色が挙げられ、中でも、オレンジ色、緑色、青色、灰色、赤色のいずれかが好ましい。前記タイル本体1の表面のL値は、30~80である。前記範囲のL値を有することにより、汗看取り性に優れた床タイルAを提供できる。中でも、汗看取り性に優れ且つ意匠的に綺麗に見えることから、表面がL値30~80の範囲のオレンジ色を呈するようにタイル本体1が構成されていることがより好ましい。
前記L値は、色の明度(明るさ)を表す指標であり、L*a*b*表色系でのL値をいう。L値が小さいほど、暗く且つ黒っぽい色となり、L値が大きいほど、明るく且つ白っぽい色となる。
前記L値は、床タイルAの表面の3点を選び、各点について分光測色計(コニカミノルタ社製の製品名「分光測色計CМ―600A」)を用いてL値をそれぞれ測定し、その平均値を前記床タイルAのL値として採用できる。
また、タイル本体1の表面は、1~10の光沢度を有する。好ましくは、タイル本体1の表面の光沢度は、3~9であり、より好ましくは、4~8である。前記範囲の光沢度を有することにより、表面に汗が付着した際に、それが光って目立ち易くなり、汗看取り性に優れた床タイルAを提供できる。
前記光沢度は、60°の光沢度をいう。光沢度は、例えば、日本工業規格(JIS)Z8741:1997「鏡面光沢度-測定方法」に従って測定できる。前記光沢度は、タイル本体1の表面に対して60°の入射角で光を入射させ、その反射角の方向に設置した光検出器の測定結果に基づいて算出できる。このような鏡面光沢度の測定装置としては、例えば、コニカミノルタ株式会社製の商品名「MultiGloss268」、日本電色工業株式会社製の商品名「GlossMeter型番VGP5000」などが挙げられる。
前記タイル本体1の表面粗さRzは、30μm~100μmである。前記表面粗さRzを有することにより、競技中に競技者の足裏が滑り難く、さらに、滑り込みなどによって競技者の膝や肘などの身体の一部が床タイルAの表面上を擦りながら移動する場合であっても、適度な摺動性を有する床タイルAを提供できる。また、前記表面粗さRzを有することにより、床タイルAの表面の光沢度を低くすることができ、汗看取り性を高めることもできる。好ましくは、タイル本体1の表面粗さRaは、1μm~10μmである。
前記表面粗さRzは、JIS B 0601(2001年)に規定される最大高さ粗さをいう。前記表面粗さRaは、JIS B 0601(2001年)に規定される算術平均粗さをいう。
タイル本体1の表面を前記範囲の光沢度及び表面粗さとするために、タイル本体1の表面には、微細な凹凸(凸部及び凹部)が形成されている。タイル本体1の表面に形成された凹凸を図面に明示するために、図1に、便宜上、タイル本体1の表面にドットを付している。
前記凸部及び凹部は、相対的な部分であり、凹部を基準にした場合、それよりも突出した部分が凸部であり、或いは、凸部を基準にした場合、それよりも凹んでいる部分が凹部である。前記凸部及び凹部は、定形的でもよいが、不定形的であることが好ましい。表面に不定形的な凹凸を形成することにより、凹凸に方向性が無くなるので、競技者の身体の一部が床タイルAの表面上を擦りながら移動する場合であっても、その摺動性の方向依存度を可及的に小さくできる。また、表面に不定形的な凹凸を形成することにより、表面粗さ及び光沢度を前記範囲に設定し易くなる。
定形的とは、平面視で、同形同大の複数の凸部が規則的に並んでいること、又は、平面視で、凸部によって特定の柄(例えば、木目柄など)が表されていることを目視で確認できることをいう。不定形的とは、平面視で、不定形(異形異大、異形同大、同形異大など)の複数の凸部がランダムに配置されていること、又は、平面視で、凸部によって特定の柄が表されていることを目視で確認できないことを含む。
[タイル本体の層構成]
タイル本体1の層構成は、特に限定されないが、床タイルAに良好なクッション性を付与するため、発泡樹脂層を有することが好ましい。
図4乃至図8に示すように、タイル本体1は、裏面側から表面側へ順に、裏層3、中間基材層4、及び表層5を有する。
裏層3は、中間基材層4を基準にして、それよりも裏面側に配置される層であり、表層5は、中間基材層4を基準にして、それよりも表面側に配置される層である。
裏層3としては、裏側樹脂層32、裏側基材層31などが挙げられ、これらは1つ又は2つ以上選択して積層される。好ましくは、裏層3は、裏面側から表面側へ順に、裏側基材層31と裏側樹脂層32が積層されたものからなる。
表層5は、合成樹脂からなる層である。表層5としては、例えば、合成樹脂製の傷付き防止層53、合成樹脂製の保護層52、化合成樹脂製の化粧層51、表側樹脂層54などが挙げられ、これらは1つ又は2つ以上選択して積層される。好ましくは、表層5は、裏面側から表面側へ順に、合成樹脂製の化粧層51と傷付き防止層53又は保護層52とが積層されたものからなる。
表層5の最表面は、タイル本体1の表面を構成し、タイル本体1の表面(表層5の最表面)は、パイルなどの繊維層を有さず、合成樹脂製の層の表面からなる。
前記裏側樹脂層32及び表側樹脂層54(樹脂層)は、それぞれ独立して、主成分樹脂として軟質合成樹脂を含むことが好ましい。特に、タイル本体1は、軟質合成樹脂を主成分樹脂として含む裏側樹脂層32及び表側樹脂層54の少なくとも一方の樹脂層を主体として構成される。前記樹脂層を主体とするとは、タイル本体1の全重量中で、樹脂層の重量割合が大きいことを意味する。
なお、本明細書において、軟質合成樹脂及び硬質合成樹脂は、JIS K6900(1994)のプラスチック-用語に記載の軟質プラスチック及び硬質プラスチックを意味する。
図4乃至図8は、様々な層構成のタイル本体1を有する床タイルAの拡大断面図である。なお、これらの床タイルAの平面図及び背面図は、図1及び図2と同様なので省略している。また、図4乃至図8は、タイル本体1の周縁部が面取りされておらず、角張った形状の場合を図示している。
図4における第1例のタイル本体1は、裏面側から表面側へ順に、裏側基材層31と、裏側樹脂層32と、中間基材層4と、化粧層51と、保護層52と、傷付き防止層53と、を有する。これら各層は、接合されて一体化されている。図4に示す例において、必要に応じて、保護層52又は傷付き防止層53のいずれかを省略してもよい。図4に示す例において、必要に応じて、裏側基材層31を省略してもよい。
図5における第2例のタイル本体1は、裏面側から表面側へ順に、裏側基材層31と、第1の裏側樹脂層321と、第2の裏側樹脂層322と、中間基材層4と、化粧層51と、保護層52と、傷付き防止層53と、を有する。これら各層は、接合されて一体化されている。図5に示す例において、必要に応じて、保護層52又は傷付き防止層53のいずれかを省略してもよい。図5に示す例において、必要に応じて、裏側基材層31を省略してもよい。
図6における第3例のタイル本体1は、裏面側から表面側へ順に、第1の裏側樹脂層321と、裏側基材層31と、第2の裏側樹脂層322と、中間基材層4と、化粧層51と、保護層52と、傷付き防止層53と、を有する。これら各層は、接合されて一体化されている。図6に示す例において、必要に応じて、保護層52又は傷付き防止層53のいずれかを省略してもよい。
図7における第4例のタイル本体1は、裏面側から表面側へ順に、裏側基材層31と、裏側樹脂層32と、中間基材層4と、表側樹脂層54と、化粧層51と、保護層52と、傷付き防止層53と、を有する。これら各層は、接合されて一体化されている。図7に示す例において、必要に応じて、保護層52又は傷付き防止層53のいずれかを省略してもよい。図7に示す例において、必要に応じて、裏側基材層31を省略してもよい。図7に示す例において、必要に応じて、表側樹脂層54を省略してもよい。
図8における第5例のタイル本体1は、裏面側から表面側へ順に、裏側基材層31と、裏側樹脂層32と、中間基材層4と、意匠性を有する表側樹脂層54と、保護層52と、傷付き防止層53と、を有する。これら各層は、接合されて一体化されている。図8に示す例において、必要に応じて、保護層52又は傷付き防止層53のいずれかを省略してもよい。図8に示す例において、必要に応じて、裏側基材層31を省略してもよい。
<裏側基材層>
裏側基材層31は、主としてタイル本体1の最裏面を構成する層である。ただし、図6に示すように、裏側基材層31がタイル本体1の最裏面を構成しない場合もある。タイル本体1の最裏面に裏側基材層31を設けることにより、床タイルAの端部が上向きに反ることなどを防止できる。また、裏側基材層31の裏面がタイル本体1の最裏面を構成することにより、吸着部2の形成材料が裏側基材層31に含浸し、タイル本体1に強固に接着した吸着部2を形成できる。
前記裏側基材層31としては、特に限定されないが、例えば、フェルト、不織布、織布、紙などの繊維含有層が挙げられる。フェルトを構成する繊維の材質としては、特に限定されず、羊などの動物の毛;ポリエステル、ポリオレフィンなどの合成樹脂繊維;などが挙げられる。不織布や織布を構成する繊維の材質は、特に限定されず、例えば、ポリエステル、ポリオレフィンなどの合成樹脂繊維;ガラス、カーボンなどの無機繊維;天然繊維などが挙げられる。不陸吸収性、クッション性、吸音性及び加工性などに優れる点で、裏側基材層31としてフェルトを用いることが好ましい。
前記裏側基材層31の厚みは、特に限定されないが、例えば、0.1mm~1mmであり、好ましくは0.2mm~0.6mmである。また、裏側基材層31の目付量は、特に限定されず、例えば、30g/m~200g/mである。裏側基材層31の厚み又は目付量が小さすぎると、上反りを十分に抑制できないおそれがあり、一方、大きすぎると、裏側基材層31に吸着部2の形成材料が十分に含浸しないおそれがある。
<裏側樹脂層及び表側樹脂層>
裏側樹脂層32(第1の裏側樹脂層321及び第2の裏側樹脂層322を含む)及び表側樹脂層54は、タイル本体1の強度及び重量を構成する主たる樹脂層である。
裏側樹脂層32(第1の裏側樹脂層321及び第2の裏側樹脂層322を含む)及び表側樹脂層54は、それぞれ独立して、発泡されている発泡体でもよく、或いは、発泡されていない非発泡体でもよい。床タイルAに良好なクッション性を付与する観点から、裏側樹脂層32は発泡体であることが好ましい。裏側樹脂層32及び表側樹脂層54を有する場合、床タイルAに良好なクッション性を付与する観点から、少なくとも何れか一方が、発泡体であることが好ましい。特に、表側樹脂層54の剛性度が裏側樹脂層32よりも剛性度が大きくなることから、裏側樹脂層32が発泡体で且つ表側樹脂層54が非発泡体であることが好ましい。
なお、図5及び図6に示すように、裏側樹脂層32が複数の樹脂層(図示例では、第1及び第2の裏側樹脂層321,322)から構成される場合、その全てが非発泡体で構成されていてもよいが、好ましくはその複数のうちの少なくとも1つの樹脂層が発泡体で構成される。
前記裏側樹脂層32及び表側樹脂層54が発泡体である場合、その発泡倍率は特に限定されないが、例えば、1.1倍~4倍であり、好ましくは、1.1倍~2倍である。発泡倍率が余りに低いと、床タイルAに実質的にクッション性を付与できず、一方、発泡倍率が余りに高いと、床タイルAが厚み方向に変形し過ぎるようになる。前記範囲の発泡倍率を有する床タイルAは、その敷設時に押し付けることによって、隣接する床タイルA間の隙間を無くすことができ、汗が床タイルAの裏面側に回り込むことを防止できる。
裏側樹脂層32及び表側樹脂層54の樹脂成分としては、特に限定されず、それぞれ独立して、従来公知のものを用いることができ、一般的には、熱可塑性樹脂が用いられ、さらに、軟質の熱可塑性樹脂が用いられる。
前記熱可塑性樹脂としては、塩化ビニルや塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体などの塩化ビニル系樹脂;ポリオレフィン系樹脂;ウレタン系樹脂;エチレン-酢酸ビニル共重合体などの酢酸ビニル系樹脂;エチレン-メタクリレート樹脂などのアクリル系樹脂;ポリアミド系樹脂;エステル系樹脂;オレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマーなどの各種エラストマー;ゴムなどが挙げられる。これらは、1種単独で、又は2種以上を併用できる。安価で且つ優れた可撓性及び耐久性を有し、さらに、後述する接合樹脂と接合し易く、加工性及び耐久性に優れる点から、裏側樹脂層32及び表側樹脂層54は、塩化ビニル系樹脂を主成分樹脂とする樹脂層であることが好ましい。
なお、本明細書において、主成分樹脂は、その層を構成する樹脂成分(ただし、添加剤を除く)の中で最も多い成分(重量比)をいう。主成分樹脂の量は、その層を構成する樹脂成分全体を100重量%とした場合、50重量%を超え、好ましくは、70重量%以上であり、より好ましくは80重量%以上である。主成分樹脂の量の上限は、100重量%である。主成分樹脂の量が100重量%未満である場合において、その層に含まれる主成分樹脂以外の樹脂は、特に限定されず、公知の樹脂成分を用いることができる。
前記塩化ビニル系樹脂としては、乳化重合法、懸濁重合法、溶液重合法、塊状重合法などで製造されたものを用いることができる。加工し易く且つ取り扱い易いことから、乳化重合法、又は、懸濁重合法で得られる塩化ビニル系樹脂が好ましい。これらの塩化ビニル系樹脂は、1種を単独で又は2種以上を併用してもよい。
好ましくは、裏側樹脂層32は、主成分樹脂としてサスペンション塩化ビニル系樹脂を含む。裏側樹脂層32をサスペンション塩化ビニル系樹脂で形成することにより、床タイルAの強度を確保しつつ比較的厚みの小さい床タイルAを構成できる。また、表側樹脂層54も、同様に、サスペンション塩化ビニル系樹脂を主成分樹脂として含むものが好ましい。
ペースト塩化ビニル系樹脂は、例えば、乳化重合法で得られるペースト状の塩化ビニル系樹脂であり、可塑剤により、適宜粘度を調整できる。ペースト塩化ビニル系樹脂は、多数の微粒子集合体からなる粒子径が0.1~10μm(好ましくは1~3μm)の微細粉末であり、好ましくは、前記微細粉末の表面に界面活性剤がコーティングされている。ペースト塩化ビニル系樹脂の平均重合度は1000~2000程度が好ましい。
サスペンション塩化ビニル系樹脂は、例えば、懸濁重合法で得られる塩化ビニル系樹脂である。サスペンション塩化ビニル系樹脂は、粒子径が好ましくは20μm~100μmの微細粉末である。サスペンション塩化ビニル系樹脂の平均重合度は、700~1500程度が好ましく、700~1100程度がより好ましく、700~1000程度がさらに好ましい。
ただし、前記粒子径は、体積基準の粒度分布におけるメディアン径(D50)である。
前記各塩化ビニル系樹脂は、K値60~95程度のものが好ましく、K値65~80程度のものがより好ましい。
前記裏側樹脂層32及び表側樹脂層54は、通常、上記樹脂成分以外に各種添加剤が含まれる。添加剤としては、従来公知のものを使用でき、例えば、充填剤、可塑剤、難燃剤、安定剤、吸湿剤、酸化防止剤、滑剤、着色剤、発泡剤、防黴剤などが挙げられる。
裏側樹脂層32の厚みは、特に限定されず、適宜設定でき、例えば、0.5mm~5mmであり、好ましくは0.7mm~2mmである。なお、前記裏側樹脂層32の厚みは、裏側樹脂層32が複数の樹脂層から構成される場合には、その複数の樹脂層の合計厚みに相当する。
表側樹脂層54の厚みは、特に限定されないが、裏側樹脂層32の厚みよりも小さいことが好ましい。表側樹脂層54の厚みは、例えば、0.1mm~2mmであり、好ましくは0.2mm~1mmである。なお、前記表側樹脂層54が複数の樹脂層から構成される場合には、前記表側樹脂層54の厚みは、その複数の樹脂層の合計厚みに相当する。
<中間基材層>
中間基材層4は、タイル本体1の厚み方向中間部に介在する層である。
中間基材層4を設けることにより、寸法安定性に優れた床タイルAを構成できる。
前記中間基材層4としては、特に限定されないが、例えば、不織布、織布などの繊維含有層が挙げられる。不織布や織布を構成する繊維の材質は、特に限定されず、例えば、ポリエステル、ポリオレフィンなどの合成樹脂繊維;ガラス、カーボンなどの無機繊維;天然繊維などが挙げられる。特に、温度による寸法変化が小さいことから、中間基材層4としては、ガラス繊維を含むガラスシートを用いることが好ましい。寸法変化の小さい床タイルAは、経時的に床タイルA間に隙間が生じたり、床タイルAの縁部が隣接する床タイルAの縁部に乗り上げたりすることを防止できる。このため、敷設した床タイルAが捲れたり、縁部乗り上げに起因するつまずきなどを防止できる。
前記ガラスシートとしては、複数のガラス繊維を含むガラス不織布又はガラス織布が挙げられる。
ガラスシートの一例であるガラス不織布は、ガラス繊維が無秩序に重なり合って層を成したものであり、例えば、ニードルパンチ法、水流絡合法、スパンボンド法、ケミカルボンド法などの各種の方法にて製造されたものを用いることができる。
ガラスシートの一例であるガラス織布は、複数のガラス繊維が縦横に規則性を以て織り込まれて層を成しているもの、或いは、複数のガラス繊維が縦横に規則性を以て上下方向に重なり且つそれらが接着剤などのバインダーにてバインドされて層を成しているものである。
前記ガラスシート(中間基材層4)を基準にして、その裏面及び表面に隣接する層を強固に接合するため、ガラスシートに接合樹脂が付着されていることが好ましい。
前記接合樹脂は、ガラス繊維の表面全体に付着されてもよく、或いは、多くのガラス繊維の表面全体に付着され且つ残るガラス繊維の表面の一部分に付着されていてもよい。また、接合樹脂は、ガラス繊維の表面に均一に付着されていてもよく、或いは、不均一に付着されていてもよい。
ガラスシートに対する接合樹脂の目付量は、特に限定されないが、例えば、5g/m~105g/mであり、好ましくは10g/m~80g/m、より好ましくは15g/m~60g/mである。
また、接合樹脂の付いたガラスシートの目付量(ガラスシートと接合樹脂の各目付量の和)は、特に限定されないが、例えば、15g/m~205g/mであり、好ましくは20g/m~180g/m、より好ましくは35g/m~160g/mである。
前記接合樹脂は、裏側樹脂層32などをガラスシートに接合させるためのバインダー樹脂として機能する。
接合樹脂としては、従来公知の樹脂を用いることができ、例えば、裏側樹脂層32で例示したような熱可塑性樹脂が挙げられる。
塩化ビニル系樹脂を主成分樹脂とする裏側樹脂層32などに対する接合性に優れていることから、接合樹脂は、主成分樹脂として塩化ビニル系樹脂を含むことが好ましく、主成分樹脂としてペースト塩化ビニル系樹脂を含むことが好ましい。
<化粧層>
化粧層51は、床タイルAに色彩を付与する層である。
前記化粧層51は、着色された合成樹脂層、印刷シート、転写シートなどが挙げられる。
着色された合成樹脂層は、その層そのものが色彩を呈する層である。前記合成樹脂層は、(1)樹脂そのものの色彩からなる樹脂層、(2)着色剤が混合され、その着色剤によって着色された樹脂層、(3)着色された樹脂チップが混合されてシート状に成形された樹脂層、などが挙げられる。着色された合成樹脂層からなる化粧層51は、中間基材層4の表面又は表側樹脂層54の表面などに、その合成樹脂層を積層接合することによって形成される。
印刷シートは、塩化ビニル製樹脂シートなどの合成樹脂シートに単一の色彩が印刷されたものである。転写シートは、印刷インキを剥離紙などの基材上に印刷して固化させた後に、固化した印刷インキを剥離することによって得られる。前記転写シートからなる化粧層51は、保護層52の裏面などに転写することによって形成される。
前記化粧層51の厚みは特に限定されないが、例えば、0.5μm~1mmであり、好ましくは0.01mm~0.8mmである。化粧層51が着色された合成樹脂層からなる場合、その厚みは、例えば、0.3mm~1mmであり、化粧層51が印刷シート又は転写シートからなる場合、その厚みは、0.5μm~0.5mmである。
<保護層>
保護層52は、床タイルAに吸着した汚れを容易に除去できるようにするために設けられた層である。保護層52は、必要に応じて設けられる。保護層52は、保護層52の下側に設けられた化粧層51の色彩を視認できるようにするため、透明であり、好ましくは無色透明である。
保護層52は、樹脂材料で形成される。特に、保護層52は、非発泡体で且つ比較的密度が高いものが好ましい。保護層52の樹脂材料としては、上述の<裏側樹脂層及び表側樹脂層>の欄で例示したようなものが挙げられ、化粧層51又は表側樹脂層54と強固に接合することから、塩化ビニル系樹脂を主成分とする樹脂が好ましい。
保護層52の厚みは、特に限定されず、例えば、0.03mm~1mmである。
<傷付き防止層>
傷付き防止層53は、床タイルAの表面に耐摩耗性、耐傷付き性及び防汚性を付与するために設けられる層である。傷付き防止層53は、必要に応じて設けられる。傷付き防止層53は、保護層52と同様の理由から、透明(好ましくは無色透明)である。
傷付き防止層53を形成する樹脂材料は、特に限定されないが、比較的硬い樹脂層から形成されていることが好ましい。このような傷付き防止層53は、主成分樹脂として硬質合成樹脂を含むものが挙げられる。前記硬質合成樹脂としては、特に限定されないが、加工性の良さから硬化性樹脂を用いることが好ましく、さらに、傷付き防止層53の積層される層(保護層52など)に熱損傷を与え難いことから、電離放射線硬化性樹脂を用いることがより好ましく、汎用的であることから、紫外線硬化性樹脂を用いることがさらに好ましい。前記硬化性樹脂としては、紫外線硬化性樹脂などの電離放射線硬化性樹脂以外に、熱硬化性樹脂、非電離放射線により硬化する樹脂などが挙げられる。
傷付き防止層53の厚みは、特に限定されないが、例えば、1μm~100μmであり、好ましくは5μm~70μmであり、より好ましくは10μm~50μmである。
前記傷付き防止層53は、上記樹脂材料と、シリカなどの艶消し剤と、を含むことが好ましい。傷付き防止層53が艶消し剤を含むことにより、表面の光沢度を低くでき、汗看取り性を向上できる。
前記シリカの含有量は、傷付き防止層53の全体を100重量%としたときに、例えば、3重量%~9重量%であり、好ましくは、5重量%~7重量%である。
シリカの平均粒子径は、特に限定されないが、例えば、0.01μm~20μmであり、好ましくは、0.1μm~15μmである。この範囲内のシリカを用いることにより、適切な光沢度に調整できる。シリカの平面視形状及び立体形状は、不定形でもよく、或いは、円形及び球形などの定形でもよいが、平面視形状及び立体形状が不定形のシリカを用いることが好ましい。
前記シリカの平均粒子径は、SEM画像から次のように計測できる。
傷付き防止層53の表面の任意の箇所を、1000倍に拡大して撮像したSEM写真を得て、そのSEM画像の中の任意の100平方μmの中に表出しているシリカの中から、任意の10個を抽出し、それらのシリカの粒径を計測する。シリカが不定形の場合、最大幅と最小幅の平均値を粒子径とする。10個のシリカの粒子径の平均を算出して、前記シリカの平均粒子径とする。シリカの含有率や平均粒子径を前記範囲とすることにより、汗看取り性に優れた床タイルAを構成できる。
[タイル本体の周縁部]
タイル本体1の周縁部1aは、角張っていてもよいが、好ましくは面取りされている。
図9及び図10は、周縁部1aが面取りされている床タイルAの拡大断面図である。
図9において、タイル本体1の周縁部1aは、外側に膨らむ円弧面状に形成されている。図10において、タイル本体1の周縁部1aは、傾斜面状に形成されている。
面取りの深さHは、例えば、0.05mm~1.0mmであり、好ましくは、0.10mm~0.50mmである。この範囲内であれば、仮に、床タイルAの縁部が上方に僅かに浮き上がり、隣接する床タイルの隙間(目地)に僅かな段差が生じた場合であっても、縁部1aが面取りされているので、競技者が床に滑り込んだりしたときの引っ掛かり難くなる。
なお、面取りの深さHは、図9及び図10に示す箇所の上下方向長さをいう。詳しくは、面取りの深さHは、タイル本体1の表面側において傾斜開始点と、タイル本体1の厚み面側において傾斜終了点と、の間の上下方向長さをいう。
タイル本体1の周縁部1aが面取りされていることによって、床タイルAを敷設する際、面取りに沿って床タイルAを上方から下方へ押し込むことで、隣接する床タイルAの厚み面が十分に密着し、隣接する床タイルAの隙間を実質的に無くすことができる。隣接する床タイルA間を隙間無く敷設することにより、汗が床タイルA間から床タイルAの裏面側に回り込むことを防止できる。汗が床タイルAの裏面側に回り込み難くなることにより、床タイルAの床面に対する吸着力を高い水準で維持でき、安全性を高めることができる。
図9及び図10のタイル本体1は、裏面側から表面側へ順に、裏側基材層31、裏側樹脂層32、中間基材層4、化粧層51、保護層52及び傷付き防止層53を有する。なお、周縁部1aが面取されているタイル本体1の層構成は、図9及び図10に示す構成に限られず、上記図4乃至図8などの層構成を適宜採用できる。
図9に示すタイル本体1は、例えば、傷付き防止層53を形成する前に、周縁部を押圧して凹ました後、その凹ました周縁部を含む表面全体に傷付き防止層53を形成することによって得られる。
図10に示すタイル本体1は、例えば、傷付き防止層53を形成する前に、周縁部を削り取って傾斜面状とした後、その傾斜面状にした周縁部を含む表面全体に傷付き防止層53を形成することによって得られる。
[吸着部]
タイル本体1の裏面には、各図に示すように、吸着部2が設けられている。吸着部2の裏面は、床タイルAの最裏面を構成している。吸着部2が床面に剥離可能な状態で密着することにより、床タイルAが床面に対してずれ難く、また、床タイルAを床面から取り外すことができる。なお、保管・運搬時に、前記吸着部2を保護するなどの目的で、床タイルAの裏面(吸着部2の裏面)に、離型シート(図示せず)が仮添付されていてもよい。
吸着部2は、タイル本体1の裏面にベタ状に設けられていてもよい(図示せず)。図示例では、吸着部2は、タイル本体1の裏面の全体に設けられておらず、タイル本体1の裏面に部分的に設けられている。つまり、床タイルAの裏面は、タイル本体1の裏面が部分的に露出している。
なお、吸着部2の形成範囲を判りやすく図示するため、図2において、便宜上、吸着部2に網掛けを付加している。
図示例では、吸着部2は、タイル本体1の裏面から突設された複数の凸部からなり、例えば、タイル本体1の裏面から鉛直に突出された、平面視細長状の複数の凸部からなる。細長状の各吸着部2は、いずれもタイル本体1の第1方向に延びており、複数の吸着部2が、タイル本体1の第2方向に略平行に並設されている。なお、前記凸部(吸着部2)が存在しない部分は、タイル本体1の裏面露出部分である。
略平行は、本発明の属する技術分野において許容される誤差範囲を含む意味であり、例えば、厳密な平行±10度の範囲内であることを意味し、好ましくは、±5度の範囲内である。
前記凸部(吸着部2)の高さは、特に限定されないが、余りに小さいと、床タイルAのズレ防止効果を得られないおそれがあるので、例えば、0.05mm~1mmであり、好ましくは、0.1mm~0.5mmである。なお、凸部(吸着部2)の高さは、凸部の基部から凸部の頂点までの鉛直長さである。
前記細長状の凸部(吸着部2)の幅は、特に限定されないが、床タイルAの位置ずれを効果的に防止でき、敷設した床タイルAを床面から取り外し易くする観点から、1mm~20mmが好ましく、1.5mm~5mmがより好ましい。なお、前記凸部の平面視形状が帯状で且つその幅が一様でない場合には、前記凸部の幅は、最も大きい箇所における幅に該当する。
隣接する凸部(吸着部2)の間隔は、特に限定されないが、床タイルAの位置ずれを効果的に防止でき、敷設した床タイルAを床面から取り外し易くする観点から、1mm~5mmが好ましく、1mm~3mmがより好ましい。各凸部の間隔は、それぞれ異なっていてもよいし、同一でもよい。均等に床面に対して密着することから、各凸部の間隔は、同じであることが好ましい。
吸着部2は、床タイルAの位置ずれを防止できる程度の十分な密着力で床面に吸着しうるものであれば、その形成材料は、特に限定されない。吸着部2の形成材料としては、床面に対して吸着又は粘着によって吸着するようなものが挙げられる。吸着による吸着部2は、敷設した床タイルAに荷重が加わっているときには床面に対して強く密着するので、床タイルAのズレを防止でき、他方、前記荷重が加わっていないときには床面に対して弱く密着するので、床タイルAを比較的容易に取り外すことができる。前記粘着によって吸着する吸着部2の形成材料としては、ピールアップ性粘着剤などが挙げられる。
床タイルAを取り外した後に、床面に吸着部2の形成材料が残存し難いことから、吸着による吸着部2が好ましい。
前記吸着によって吸着する吸着部2の形成材料としては、柔軟性を有する発泡樹脂、軟質ゴムなどが挙げられる。
柔軟性を有する発泡樹脂は、その裏面に複数の微細孔を有する多孔質構造である。前記発泡樹脂は、連続気泡構造又は独立気泡構造の何れでもよいが、吸盤機能を十分に有し、高い吸着力を発揮することから、連続気泡構造が好ましい。前記発泡樹脂の材質は特に限定されず、例えば、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、エチレン-酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、エポキシ樹脂、アクリル酸エステル、ポリエステル等の熱可塑性樹脂などが挙げられる。密着性に優れることから、吸着部2の形成材料として、アクリル樹脂を発泡させた発泡アクリル樹脂を用いることが好ましい。
さらに、前記吸着部2を構成する発泡樹脂は、引き剥がし易さを調整するためにシリコーン樹脂を含むことがあるが、本発明の床タイルAでは、シリコーン樹脂を実質的に含まない発泡樹脂を用いることが好ましい。シリコーン樹脂を実質的に含まない発泡樹脂からなる吸着部2は、特に床面から容易に取り外した後、床面にシリコーン樹脂などの発泡樹脂形成材料が残存し難くなり、床面を確実に原状復帰することができる。すなわち、吸着部2にシリコーン樹脂を実質的に含まない発泡樹脂を用いることによって、敷設時には強固に固定している一方で、床面を確実に原状復帰することができる施工性及び安全性に優れた床タイルAを提供できる。
前記実質的にシリコーン樹脂を含まないとは、吸着部2の製造時に不用意に又は不可避的にシリコーン樹脂が混入する場合を許容する意味である。この実質的に含まない場合のシリコーン樹脂の含有量は、吸着部2の全体を100重量%とした場合、3重量%以下であり、好ましくは、1重量%以下である。
発泡樹脂の発泡倍率は、特に限定されないが、床面に対して十分に密着し且つ材料破壊を生じ難くする観点から、1.1倍~6倍が好ましく、1.6倍~2倍がより好ましく、さらに、1.6倍以上2倍未満が特に好ましい。
[床タイルの製造方法]
次に、本発明の床タイルAの製造方法について簡単に説明する。
例えば、図9に示す床タイルAを製造する場合を例に採って説明する。
中間基材層に接合樹脂を付着させることにより、樹脂付き中間基材層を作製する。中間基材層としては、例えばガラスシートを用いることができ、特に、上記のようなガラス不織布又はガラス織布(好ましくはガラス不織布)が用いられる。
また、保護層、化粧層及び裏側樹脂層を準備する。前記保護層、化粧層及び裏側樹脂層の形成方法は、特に限定されず、それらを形成する材料に応じて適宜選択でき、例えば、カレンダー法、溶融押出法、溶液流延法などが挙げられる。
一方で、裏側基材層に吸着部を形成し、吸着部付き裏側基材層を作製する。裏側基材層としては、例えばフェルトを用いることができる。
具体的には、例えば、樹脂成分としてアクリル酸エステル共重合体エマルジョンを含み且つ実質的にシリコーン樹脂を含まないエマルジョン溶液に、架橋剤、充填剤、発泡剤、増粘剤、撥水剤などの助剤を適量配合することにより、吸着部の形成材料を調製する。これを、発泡機にて空気を吹き込みながら撹拌して泡立たせることによって発泡させる。得られた発泡形成材料は、気泡を含み、粘性及び粘着性を有し、乾燥後にも微小気泡を有する。このようにして得られた発泡形成材料を、ロータリー式スクリーンコーティング機などを用いて、裏側基材層に塗工する。例えば、コーティング機の下流側に、複数の切欠き部が形成されたドクターブレードを裏側基材層の裏面に当てておく。コーティング機によって発泡形成材料がベタ状に塗工された裏側樹脂層を、所定速度で下流側に搬送し、それが前記ドクターブレードを通過する際に、前記切欠き部以外の箇所に対応する発泡形成材料が掻き取られる。このため、搬送方向に細長く延びる発泡形成材料の凸部が、幅方向に複数列並んだものが裏側基材層に形成される。その後、発泡形成材料を、乾燥機に通し、120℃~200℃で数分程度乾燥させた後、冷却することにより、図2に示すような吸着部を有する裏側基材層(吸着部付き裏側基材層)が得られる。
前述のように準備した、保護層、化粧層、樹脂付き中間基材層、裏側樹脂層及び吸着部付き裏側基材層を表面側からこの順で積層し、それを一対のロール間に通して加熱加圧することにより、各層を一体化して積層体を形成する。
加熱加圧による各層の接合方法は、例えば、ラミネート加工法、カレンダー成形法、連続プレス法などが挙げられる。例えば、ラミネート加工法の場合、加熱温度は、160℃~200℃であり、ロール間の圧力は、20kgf/cm~100kgf/cmである。
前記積層体の表面に、エンボスローラなどを用いてエンボス加工を行なうことにより、微細な凹凸を形成する。エンボスは、平面視で方向性の無いものが好ましく、例えば、梨地エンボス、石目エンボス、艶消しエンボスが挙げられる。このような方向性の無いエンボスは方向依存性がないため、木目エンボスや流れ模様エンボスなどの方向性のあるエンボスに比べて、競技者がいずれの方向に動いたとしても滑り難く、安定して競技をすることができる。また、微細で方向性の無いエンボスは、その凹凸により照射される光を方向性が無く乱反射させるので、方向依存性のない汗看取り性を有する床タイルAを構成できる。
前記エンボス加工を施した積層体の表面に、ロールコーターなどを用いて、例えば、電離放射線硬化性モノマー又はオリゴマー(傷付き防止層の形成材料)を塗工し、電離放射線を照射することにより、最表面に傷付き防止層が形成される。このようにして、図9に示すように、表面側から順に、傷付き防止層53/保護層52/化粧層51/中間基材層4/裏側樹脂層32/裏側基材層31/吸着部2を有する床タイルが得られる。この時点での床タイルは、床タイルAが連続的に繋がった長尺物である。
この長尺物を、枚葉状に切断し、縁部を面取り加工することにより、所定の平面視形状の本発明の床タイルAが得られる。
[床タイルの使用及び敷設構造]
本発明の床タイルAは、スポーツ施設の床面に敷設して使用される。なお、本発明の床タイルAは、スポーツ施設に好適に使用できるが、それ以外の建築物の床面に使用してもよい。
スポーツ施設としては、体育館、フィットネスジム、球技場などが挙げられ、特に、雨が当たらない屋内又は屋根付きの体育館、フィットネスジム、球技場などが挙げられる。 スポーツ施設の床面の種類は、特に限定されず、木質床材面、硬質タイル床材面、樹脂床材面、コンクリート面などが挙げられる。特に、床面が平滑性に優れている材質からなる場合、吸着部2によって床タイルAを床面に強固に固定できるので、床面は、木質床材面、硬質タイル床材面、樹脂床材面が好ましい。
本発明の床タイルAは、搬入、敷設及び撤去を一人で行うことができ、施工性に優れ、また、引き剥がして撤去した後、再び敷設して使用することもでき、環境面からも好ましいものである。
図11及び図12は、本発明の床タイルAの複数を床面9に敷設した敷設構造Bを示す。複数の床タイルAは、隙間無く床面9上に敷設される。
細長状の吸着部2が設けられている床タイルAを用いた場合、隣接する床タイルA間の吸着部2が平行となるように敷設してもよい(このような敷設方式を、本明細書において「流し貼り」という)。
好ましい敷設構造は、図示例のように、隣接する床タイルA間において各細長状の吸着部2の延びる方向が直交するように、前記複数の床タイルAが床面9上に並べて敷設されている(このような敷設方式を、本明細書において「市松貼り」という)。具体的には、平面視で、縦方向に隣接する床タイルA間にあっては、互いの細長状の吸着部2が直交方向となっており、横方向に隣接する床タイルAにあっても、互いの細長状の吸着部2が直交方向となっている。つまり、平面視で吸着部2の延びる方向(第1方向)が縦方向と略平行に配置した床タイルAと、平面視で吸着部2の延びる方向(第1方向)が横方向と略平行に配置した床タイルAと、が、縦方向及び横方向にそれぞれ交互に並べられている。なお、図11の一点鎖線は、細長状の吸着部2が延びる方向(第1方向)を示している。
このように吸着部2が直交する市松貼りにて床タイルAが敷設された敷設構造Bによれば、競技者があらゆる方向に激しい動きをした場合であっても、床面9に敷設した床タイルAが位置ずれし難くなる。詳しくは、市松貼りとすることによって、面内の1つの方向の力に対してずれ難い床タイルAとこれと直交する方向の力に対してずれ難い床タイルAとが互いに作用し、敷設構造Bの全体として、いずれの方向にもずれ難くなる。この特性を有する敷設構造Bは、特に、バレーボールのような動きが激しい競技に適する。
本発明の床タイルAは、タイル本体1の表面がL値30~80の単一色彩を呈し且つその光沢度が1~10であるため、汗看取り性に優れている。かかる床タイルAの表面は、その表面に付着した汗を見分け易く、競技中などに床タイルAの表面に付着した汗を確実に拭き取ることができる。
例えば、バレーボール、バスケットボール、卓球、バドミントンなどの競技(球技)をスポーツ施設で行なったとき、床面上に汗が付着すると、足裏の滑りの原因となるため、汗を頻繁に拭き取るが、本発明の床タイルAを敷設した敷設構造によれば、飛び散った汗を確実に見つけ出し拭き取ることができる。
さらに、本発明の床タイルAは、タイル本体1の表面粗さRzが30μm以上であるため、競技者の足裏が滑り難く、競技に支障を来さない。一方、タイル本体1の表面粗さRzが100μm以下であるため、例えば、バレーボールなどを競技しているときに競技者が床タイルAの表面上に滑り込んだ場合でも、競技者の身体や衣服に過度な摩擦が加わらず、スムーズな滑り込みを期待できる。なお、この表面粗さRzは、表面に照射される光を適度に分散させる効果があるので、タイル本体1(床タイルA)の表面の光沢度を小さくし、汗看取り性を向上させる。
また、競技者の前記滑り込みや足裏にて床タイルA上を踏ん張ることによって、床タイルAの内部に歪みが生じて床タイルAが面方向に若干伸び、図13に示すように、隣接する床タイルAの継ぎ目にて一方の床タイルAの周縁部1aが一時的に若干浮き上がることがある。上記床タイルAは、周縁部1aが面取りされているので、前記のように周縁部1aが若干浮き上がった場合であっても、競技者の足裏が引っ掛かることがなく、また、競技者が滑り込んだ際にも擦り傷が生じ難くなる。特に、図9に示すような円弧面状に周縁部1aが形成されている場合に効果的である。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を更に詳述する。但し、本発明は、下記実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
<実施例1の使用材料>
・傷付き防止層の形成材料
紫外線硬化型塗工液を使用した。この塗工液は、ウレタンアクリレートとアクリレートモノマーを含む紫外線硬化型樹脂と、光重合開始剤と、艶消し剤として平均粒子径3.4μmのシリカと、を含み、前記シリカが約6重量%含まれている液状物を使用した。
・保護層の形成材料
サスペンション塩化ビニル系樹脂を使用した。この樹脂は、株式会社カネカ製の商品名「カネビニール」であり、重合度:1050、K値:67であった。
・化粧層
塩化ビニルとオレンジ色顔料とを含む樹脂シートであって、幅:195cm、長さ:500m、厚み:約150μmの塩化ビニル系樹脂シート(着色された合成樹脂層)を使用した。このシートは、広島化成社製の商品名「着色センターシート」であり、それ自体、オレンジ色を呈するものであった。
・中間基材層
ガラス不織布(オリベスト株式会社製の商品名「グラベスト」)。ガラス繊維の太さ:直径約18μm、ガラス繊維の長さ:約25mm、目付量:30.42g/m。このガラス不織布の通気度は、370cc/cm・secであった。
・接合樹脂
ペースト塩化ビニル系樹脂を使用した。この樹脂は、株式会社カネカ製の商品名「カネビニール」であり、重合度:1150、K値:69であった。
・裏側樹脂層の形成材料
サスペンション塩化ビニル系樹脂を使用した。この樹脂は、株式会社カネカ製の商品名「カネビニール」であり、重合度:1050、K値:67であった。
・吸着部付き裏側基材層
吸着アクリルフォーム付きポリエステル不織布(サンケミカル製)を使用した。
この吸着アクリルフォーム付きポリエステル不織布は、目付量:100g/mのポリエステル不織布(この不織布は裏側基材層に相当する)と、その不織布の一方面に設けられた、アクリル樹脂の発泡体(発泡倍率:1.95倍)からなる吸着部と、からなる。吸着部は、第1方向に延びる平面視細長状で、図3に示すような断面視略半楕円形状であった。1つの吸着部(凸部)の幅は、3.0mmで、隣接する吸着部の間隔(凸部間の間隔)は、1.0mmであった。また、吸着部の目付量は、150g/mであった。
<実施例1の床タイルの作製>
上記接合樹脂(ペースト塩化ビニル系樹脂)に、可塑剤(フタル酸ジオクチル)を混合することにより、接合樹脂の粘度を1000mPa・sに調整した。なお、前記粘度は、20℃で、リオン株式会社製のBM型粘度計(商品名「ビスコテスタ」)を用いて60rpmで測定した。
上記中間基材層(ガラス不織布)の表面に、汎用的なロールコーターを用いて、樹脂の目付量が20g/mとなるように、上記粘度の接合樹脂を塗工することにより、樹脂付き中間基材層を作製した。
別途、上記保護層の形成材料(サスペンション塩化ビニル系樹脂)を、汎用的なカレンダー成形機を用いてカレンダー成形することにより、幅:195cm、長さ:500m、厚み:0.20mmの樹脂層を作製し、これを保護層とした。
同様に、上記裏側樹脂層の形成材料(サスペンション塩化ビニル系樹脂)を押出し加工することにより、幅:195cm、長さ:500m、厚み:1.0mmの樹脂層を作製し、これを裏側樹脂層とした。
表面側から裏面側へ順に、保護層、化粧層(オレンジ色の樹脂シート)、樹脂付き中間基材層、裏側樹脂層及び吸着部付き裏側基材層(吸着アクリルフォーム付きポリエステル不織布)を重ね合わせ、その積層体をプレヒーターで150℃に加熱した状態で、その積層体を各50℃の上下のラミネートロール間に通すことにより、厚み約2mmの積層体を作製した。
この積層体の表面に、エンボスロールを用いて、梨地エンボスを形成した。
このエンボスが形成された積層体の表面全体に亘って、上記傷付き防止層の形成材料(紫外線硬化型塗工液)を、グラビアローラを用いて均一厚みで塗工し、紫外線を照射することにより、積層体の表面に厚み20μmの無色透明な傷付き防止層を形成した。
この長尺状の積層体を、900mm×900mmの正方形状に裁断し、周縁部である四縁部を円弧面状に面取り加工した。このようにして、図9に示すような、表面側から順に、傷付き防止層53/保護層52/化粧層51/中間基材層4/裏側樹脂層32/裏側基材層31/吸着部2の層構成の、平面視正方形状の床タイルを作製した。
得られた床タイルの重量は、1.875kg/枚であった。
[実施例2]
<実施例2の使用材料>
・傷付き防止層の形成材料
無色透明なウレタンアクリレート系紫外線硬化型樹脂塗料を使用した。この塗料は、ウレタンアクリレートモノマー及びオリゴマー、ベンゾインエーテルなどの光重合開始剤、消泡剤、レベリング剤、シリカを含む艶消し剤などを含み、それ自体、塗工可能な液状物を使用した。
・保護層の形成材料
100重量部のペースト塩化ビニル樹脂(K値:94)、40重量部の可塑剤(DOP)及び少量の安定剤を混合した塩化ビニル組成物を使用した。
・化粧層
塩化ビニルと青色顔料とを含む樹脂シートであって、幅:195cm、長さ:500m、厚み:約150μmの塩化ビニル系樹脂シート(着色された合成樹脂層)を使用した。このシートは、それ自体、青色を呈するものであった。
・表側樹脂層の形成材料
100重量部のペースト塩化ビニル樹脂(K値:68)、40重量部の可塑剤(DOPとDOAの混合物)、60重量部の充填剤(炭酸カルシウム)及び少量の安定剤を混合した塩化ビニル組成物を使用した。
・中間基材層
目付量53g/m、厚み約0.2mmのガラス不織布を使用した。
・裏側樹脂層の形成材料
100重量部のペースト塩化ビニル樹脂(K値:68)、50重量部の可塑剤(DOP)、30重量部の充填剤(炭酸カルシウム)、2.5重量部の発泡剤(ADCA)、及び少量の安定剤を混合した塩化ビニル組成物を使用した。
・吸着部付き裏側基材層
実施例1と同じ吸着アクリルフォーム付きポリエステル不織布(サンケミカル製)を使用した。
<実施例2の床タイルの作製>
吸着部付き裏側基材層(吸着アクリルフォーム付きポリエステル不織布)の吸着部とは反対側の面に、裏側樹脂層の形成材料(発泡剤を含む塩化ビニル組成物)を、厚み約1.5mmの層状に塗布した後、その上に中間基材層(ガラス不織布)を載せ、その中間基材層の上に、表側樹脂層の形成材料(塩化ビニル組成物)を、厚み約0.6mmの層状に塗布し、その上に化粧層(青色の樹脂シート)を載せ、その上に保護層の形成材料(塩化ビニル組成物)を、厚み約0.35mmの層状に塗布することにより、積層体を作製した。
この積層体を200℃に加熱し、裏側樹脂層の形成材料を発泡させると共に、各層の形成材料の塩化ビニル組成物をゲル化させた。
この積層体の表面に、エンボスロールを用いて、梨地エンボスを形成した。この梨地エンボスは、実施例1のものよりも、深度がやや浅いエンボスとした。
このエンボスが形成された積層体の表面全体に亘って、上記傷付き防止層の形成材料(紫外線硬化型塗工液)を、グラビアローラを用いて均一厚みで塗工し、紫外線を照射することにより、厚み約20μmの傷付き防止層を形成した。
この長尺状の積層体を、900mm×900mmの正方形状に裁断した。
このようにして、図7に示すような、表面側から順に、傷付き防止層53/保護層52/化粧層51/表側樹脂層54/中間基材層4/発泡された裏側樹脂層32/裏側基材層31/吸着部2の層構成の、平面視正方形状の床タイルを作製した。
なお、発泡された裏側樹脂層の厚みは、約3.32mmで、その発泡倍率は、約2.2倍であった。
[実施例3]
実施例2で用いた化粧層に代えて、緑色を呈する化粧層(緑色の樹脂シート)を用いたこと以外は、実施例2と同様にして、実施例3の平面視正方形状の床タイルを作製した。
この緑色を呈する化粧層は、実施例2で用いた化粧層の青色顔料を緑色顔料(緑色を呈する混合顔料)に代えて作製した、緑色の樹脂シートである。
[実施例4]
実施例2で用いた化粧層に代えて、オレンジ色を呈する化粧層(オレンジ色の樹脂シート)を用いたこと以外は、実施例2と同様にして、実施例4の平面視正方形状の床タイルを作製した。
このオレンジ色を呈する化粧層は、実施例2で用いた化粧層の青色顔料をオレンジ色顔料(オレンジ色を呈する混合顔料)に代えて作製した、オレンジ色の樹脂シートである。
[実施例5]
実施例2で用いた化粧層に代えて、灰色を呈する化粧層(灰色の樹脂シート)を用いたこと以外は、実施例2と同様にして、実施例5の平面視正方形状の床タイルを作製した。
この灰色を呈する化粧層は、実施例2で用いた化粧層の青色顔料を灰色顔料(灰色を呈する混合顔料)に代えて作製した、灰色の樹脂シートである。
[比較例1乃至比較例5]
比較例1乃至比較例5は、市販品を使用した。
比較例1として、東リ株式会社の床シート(商品名:「ピタフィー」、品番:「LPF531」。表面色:木目調の薄茶色)を使用した。
比較例2として、株式会社モルテンの長尺床シート(商品名:「カラーシート」、品番:「MTCSR」。表面色:赤色)を使用した。
比較例3として、東リ株式会社の床シート(商品名:「フロアリュームプレーン」、品番:「20FL1001」。表面色:白色)を使用した。
比較例4として、東リ株式会社の床シート(商品名:「フロアリュームプレーン」、品番:「20FL1007」。表面色:黒色)を使用した。
比較例5として、東リ株式会社の床シート(商品名:「NS800」、品番:「NS896」。表面色:砂目調模様の灰色)を使用した。
<光沢度の測定>
実施例1乃至5の床タイル及び比較例1乃至5の床シートのそれぞれの表面の光沢度を測定した。その結果を表1に示す。
光沢度は、JIS Z 8741:1997(鏡面光沢度-測定方法)に準拠し、光検出器を備える光沢度測定装置(コニカミノルタ株式会社製の製品名「MultiGloss268」)を用い、床タイル(床シート)の表面に対して60°の入射角で光を入射させ、その反射角の方向に設置した光検出器によって測定した。
<L値、a値、b値の測定>
実施例1乃至5の床タイル及び比較例1乃至5の床シートのそれぞれの表面のL値、a値、b値を測定した。その結果を表1に示す。
L値、a値、b値の測定は、床タイル(床シート)の表面のうち任意の3点を選び、L*a*b*表色系に準拠した分光測色計(コニカミノルタ社製の製品名「分光測色計CМ―600A」)を用いて、各点のL値、a値、b値を測定し、それぞれの平均値を測定値とした。
<汗看取り性の評価>
実施例1乃至5の床タイル及び比較例1乃至5の床シートのそれぞれの表面の汗看取り性を評価した。
評価は、次のようにして行なった。実施例1乃至5の床タイル及び比較例1乃至5の床シートを、15cm×15cmに裁断してサンプル片を作製した。室内の蛍光灯の真下に、サンプル片を水平に載置し、そのサンプル片の表面に約150cmの高さから水を1滴落下させた。その後、図15(a)に示すように、正常な視覚を有する両目視力1.0の観察者が、立った状態(目線高さ約160cm)で、前記水滴を真上から見てその視認の程度を評価した。次に、同図(b)に示すように、観察者が、サンプル片の側方に50cm移動し、その位置に立ち、目線を斜めにして水滴を見てその視認の程度を評価した。その結果を表1に示す。
表1の汗看取り性の欄の「○」は、真上及び50cm離れた位置のいずれからも水滴を視認し易かったことを、「△」は、真上からは水滴を確認することが困難であったが、50cm離れた位置からは水滴を視認できたことを、「×」は、真上及び50cm離れた位置のいずれからも水滴を確認することが困難であったことを表す。
Figure 2022063090000002
<表面粗さRa,Rzの測定方法>
実施例1及び2の床タイル、比較例1乃至3及び5の床シートの、X方向における表面粗さとY方向における表面粗さとを測定した。その結果を表2に示す。
ただし、実施例1及び2並びに比較例2及び3は、方向性の無いエンボスが形成されており、経験上、X方向の測定値とY方向の測定値は同様になると推定されるので、X方向における表面粗さのみを測定した。
前記「X方向」は、実施例の床タイルの1辺と平行な方向(比較例の床シートにあっては、長手辺と平行な方向)をいい、前記「Y方向」は、床タイル(及び床シート)の面内で前記X方向と直交する方向という(以下、同様)。
表面粗さRa,Rzは、JIS B0601(2001年)に準拠した表面粗さ測定機(東京精密社製の商品名「サーフコム130A」)を用いて測定した。X方向における表面粗さRa,Rzは、実施例の床タイルにおいてX方向に検出器を移動させて測定した値であり、Y方向における表面粗さRa,Rzは、Y方向に検出器を移動させて測定した値である。
<触感評価>
実施例1及び2の床タイル、比較例1乃至3及び5の床シートの表面を、X方向及びY方向に沿って指で撫でることにより、その感触から凹凸の方向性について評価した。その結果を表2に示す。
表2の触感評価の欄の「○」は、一方の方向における凹凸の感触とそれと直交する方向における凹凸の感触が殆ど変わらなかったことを、「×」は、一方の方向における凹凸の感触が、それと直交する方向における感触よりも大きかったことを表す。
<滑り込み評価>
滑り込み評価は次のようにして行なった。実施例1の床タイルを、縦横5枚ずつ、合計25枚を正方形状に床面に敷設することにより、縦4.5m×横4.5mの床タイルの敷設構造を構築した。実施例2の床タイルについても同様にして縦4.5m×横4.5mの床タイルの敷設構造を構築した。
長袖及び長ズボンのスポーツウェア並びに運動靴を着用した被検者が、バレーボールのフライングレシーブのように、敷設構造の床タイルの表面上に滑り込みを何度か行い、その状況を評価した。
表2の滑り込み評価の欄の「〇」は、衣服や手への摩擦に問題がなく安全に滑り込みができ、また、床タイルの床面からのズレ及び床タイルの縁部の浮きが生じず、吸着部によって床タイルが床面に強固に固定されていたことを表す。なお、表2の「-」は、評価を行なわなかったことを表す。
Figure 2022063090000003
<CSR値の測定方法>
実施例1及び2の床タイル、比較例1乃至3及び5の床シートの表面の、X方向におけるCSR値とY方向におけるCSR値を測定した。その結果を表3に示す。
ただし、実施例1及び2並びに比較例2及び3は、方向性の無いエンボスが形成されており、経験上、X方向の測定値とY方向の測定値は同様になると推定されるので、X方向におけるCSR値のみを測定した。
実施例1及び2、比較例3は、エンボスに方向性がなく、X方向とY方向が同様であるので、X方向のみ測定した。比較例1の床シートは、細長く幅狭な長方形状であってY方向の長さが小さく、CSR値を測定することができなかった。比較例2の床シートは、薄いフィルム状であり、測定機器の下地の影響を受けるので、CSR値を測定しなかった。なお、表3の比較例5のCSR値は、X方向におけるCSR値とY方向におけるCSR値の平均値を記載している。
CSR値は、床タイル(床シート)を縦×横=300×300mmに裁断し、そのサンプルの表面が乾燥しているときに、JIS A 1454(2016年)の滑り性試験に準じて、測定機器(株式会社安田精機製作所製の製品名「No.162-OY O・Yプルスリップテスター」を用いて、標準状態下(23℃、1気圧、50%RH)で測定した。なお、一般に、CSR値が大きいほど滑り難いと言える。
<靴裏の滑り性の評価>
実施例1及び2の床タイル、比較例1乃至3及び5の床シートを、床面に十分に広い面積で敷設した。運動靴を着用した被検者が、各実施例の床タイル及び各比較例の床シート)の上をそれぞれ、歩行及び反復横跳びを行い、靴裏の滑り難さを評価した。歩行及び反復横跳びは、X方向及びY方向のそれぞれで行った。その結果を表3に示す。
評価の欄の「○」は、歩行及び反復横跳びのいずれにおいても靴裏が滑ることがなかったことを、「△」は、歩行は問題なかったが、反復横跳びではまれに靴裏が僅かにズレる感覚があったことを、「×」は、歩行は問題なかったが、反復横跳びではX方向とY方向での足の踏ん張りに違いを感じたことを表す。
なお、実施例1及び2については、反復横跳びをしても、床タイルの床面からのズレ及び床タイルの縁部の浮きが生じず、吸着部によって床タイルが床面に強固に固定されていた。
Figure 2022063090000004
A 床タイル
B 床タイルの敷設構造
1 タイル本体
1a タイル本体の周縁部(床タイルの周縁部)
2 吸着部
9 スポーツ施設の床面

Claims (6)

  1. 枚葉状のタイル本体と、前記タイル本体の裏面に設けられた吸着部と、を有し、
    前記タイル本体が、表面側から順に、合成樹脂製の化粧層と樹脂層とを有し、
    前記タイル本体の表面が、L値30~80の単一色彩を呈し、且つ、その表面の光沢度が1~10であり、
    前記吸着部を介してスポーツ施設の床面に着脱可能である、スポーツ施設用床タイル。
  2. 前記タイル本体の表面粗さRzが、30μm~100μmである、請求項1に記載のスポーツ施設用床タイル。
  3. 前記タイル本体の周縁部が、面取りされている、請求項1または2に記載のスポーツ施設用床タイル。
  4. 前記吸着部が、前記タイル本体の第1方向に延びる平面視細長状であり、その細長状の吸着部の複数が、前記タイル本体の第2方向に略平行に並設されている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のスポーツ施設用床タイル。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の床タイルの複数を、スポーツ施設の床面上に並べて敷設した敷設構造であって、
    前記複数の床タイルが、隣接する床タイルの縁部を互いに当接させた状態で前記床面上に並べて敷設されている、床タイルの敷設構造。
  6. 請求項4に記載の床タイルの複数を、スポーツ施設の床面上に並べて敷設した敷設構造であって、
    隣接する床タイル間において各細長状の吸着部の延びる方向が直交するように、前記複数の床タイルが床面上に並べて敷設されている、床タイルの敷設構造。
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