JP2022060130A - 折り畳み情報通信体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
そして折り畳まれた対向面同士を剥離可能に接着、いわゆる疑似接着に使用する疑似接着媒体は、大きく以下の3種類に分けられる。
1)後糊方式
印刷後の用紙の疑似接着予定面に疑似接着性のUVニスを塗布して疑似接着性の被膜 を形成したもの。前記疑似接着性の被膜同士を対向させて加圧或いは加熱・加圧処理 を施すと剥離可能に接着する。エマルジョン型の弱粘着剤を塗布するものもある。
2)先糊方式
印刷前の用紙の疑似接着予定面に、合成ゴム或いは天然ゴム等を主成分とした疑似接 着性の媒体を塗布して含侵させたもの。乾燥後に印刷・印字を行い、疑似接着予定面 同士を対向させて加圧処理を施すと剥離可能に接着する。
3)フィルム方式
印刷後の用紙の疑似接着予定面に疑似接着性のフィルムシートを被覆(ラミネート) して、前記疑似接着性のフィルムシート同士が対向するように折り合わせ、加熱或い は加熱・加圧処理を施すと剥離可能に接着する。なお、フィルム方式には対向する疑 似接着予定面に予め被覆しておいて、折り合わせた後に剥離可能に接着する全面貼り 方式と、折り畳んだ用紙の疑似接着予定面間に予め疑似接着している積層フィルムを 挟み込み、用紙とフィルム間を接着して剥離可能に一体化する挟み込み方式の二種類 がある。
何れの疑似接着媒体も疑似接着媒体同士が対向して加圧或いは加熱・加圧等の処理を 施さない限り剥離可能に接着することはなく、仮に疑似接着媒体以外の紙表面等を対 向させて前記処理を施したとしても接着することはない。
なお、本実施例では、疑似接着媒体として取り扱いが至便なフィルム方式(全面貼り方式)に沿って説明するが、他の構成の疑似接着フィルムシート、また他の疑似接着媒体を用いても構わない。
本実施例の折り畳み情報通信体J1は図1(A)、(B)及び図2(A)、(B)に記載されるものであるが、その構成は断面図である図2(A)に示すように、上から第三葉片3、第一葉片1、第二葉片2及び第四葉片4の順に重ね合わされると共に第三葉片3と第四葉片4及び第一葉片1と第二葉片2が折り線5を介して連接されている。そして図2(A)及び図3に示すように、第一葉片1と第二葉片2の連接葉片(単位シートt1)を第三葉片3と第四葉片4の連接葉片(単位シートt2)が、共通の折り線5をそれぞれ重ね合わせて挟み込むように折り込まれている。
なお本実施例の折り畳み情報通信体J1の構成をより分かりやすく説明するために、以下にその製造方法を記載する。
本実施例の折り畳み情報通信体J1の製造方法に使用される情報通信体シートS1は図4(A)及び(B)に示すように、横幅の関係が第一葉片1=第二葉片2の2葉片が縦方向の折り線5を介して横方向に連接された単位シートt1と、横幅の関係が同じ第三葉片3(=第一葉片1)=第四葉片4(=第二葉片2)の2葉片が折り線5を介して横方向に連接された単位シートt2が、横方向の折り線6を介して第一葉片1と第三葉片3及び第二葉片2と第四葉片4がそれぞれ接するように上下に連接されている。
なお本実施例では前記横方向の折り線6及び縦方向の折り線5に折り手段を形成することなく折り畳んでいるが、何れの折り線にも折りミシンや折り筋等の各種折り手段を形成しておいても構わない。この点に関しては以下の各実施例においても同様である。
本実施例の折り畳み情報通信体J2は図9(A)、(B)及び図10(A)、(B)に記載されるものであるが、その構成は断面図である図10(A)に示すように、上から第一葉片11、第五葉片15、第三葉片13、第四葉片14、第六葉片16及び第二葉片12の順に重ね合わされると共に第三葉片13と第四葉片14、第五葉片15と第六葉片16及び第一葉片11と第二葉片12が折り線17を介して連接されている。そして図10(A)及び図11に示すように、第三葉片13と第四葉片14の連接葉片(単位シートt12)を第五葉片15と第六葉片16(単位シートt13)が、また前記単位シートt13を第一葉片11と第二葉片12の連接葉片(単位シートt11)が、共通の折り線17をそれぞれ重ね合わせて挟み込むように折り込まれている。
なお本実施例の折り畳み情報通信体J2の構成をより分かりやすく説明するために、以下にその製造方法を記載する。
本実施例の折り畳み情報通信体J2の製造方法に使用される情報通信体シートS2は図12(A)に示すように、横幅の関係が第一葉片11=第二葉片12の2葉片が縦方向の折り線17を介して横方向に連接された単位シートt11と、横幅の関係が第三葉片13(=第一葉片11)=第四葉片14(=第二葉片12)の2葉片が縦方向の折り線17を介して横方向に連接された単位シートt12及び横幅の関係が第五葉片15(=第一葉片11、第三葉片13)=第六葉片16(=第二葉片12、第四葉片14)の2葉片が折り線17を介して横方向に連接された単位シートt13が、横方向の折り線18及び19を介して第一葉片11、第三葉片13、第五葉片15の3葉片及び第二葉片12、第四葉片14、第六葉片16の3葉片がそれぞれ接するように上下に連接されている。
この様にして折り畳み情報通信体J2は製造されるのである。
本実施例の折り畳み情報通信体J3は図17(A)、(B)及び図18(A)、(B)に記載されるものであるが、その構成は断面図である図18(A)に示すように、上から第七葉片27、第一葉片21、第三葉片23、第五葉片25、第六葉片26、第四葉片24、第二葉片22及び第八葉片28の順に重ね合わされると共に第七葉片27と第八葉片28、第一葉片21と第二葉片22、第三葉片23と第四葉片24及び第五葉片25と第六葉片26が折り線29を介して連接されている。そして図18(A)及び図19に示すように、第六葉片26と第五葉片25の連接葉片(単位シートt23)を第四葉片24と第三葉片23(単位シートt22)が、また前記単位シート22を第二葉片22と第一葉片21の連接葉片(単位シートt21)が、さらに前記単位シートt21を第八葉片28と第七葉片27の連接葉片(単位シートt24)が共通の折り線29をそれぞれ重ね合わせて挟み込むように折り込まれている。
なお本実施例の折り畳み情報通信体J3の構成をより分かりやすく説明するために、以下にその製造方法を記載する。
本実施例の折り畳み情報通信体J3の製造方法に使用される情報通信体シートS3は図20及び図21に示すように、横幅の関係が第一葉片21=第二葉片22の2葉片が縦方向の折り線29を介して横方向に連接された単位シートt21と、横幅の関係が第三葉片23(=第一葉片21)=第四葉片24(=第二葉片22)の2葉片が縦方向の折り線29を介して横方向に連接された単位シートt22と、横幅の関係が第五葉片25(=第一葉片21、第三葉片23)=第六葉片26(=第二葉片22、第四葉片24)の2葉片が折り線29を介して横方向に連接された単位シートt23及び横幅の関係が第七葉片27(=第一葉片21、第三葉片23、第五葉片25)=第八葉片28(=第二葉片22、第四葉片24、第六葉片26)の2葉片が折り線29を介して横方向に連接された単位シートt24が、横方向の折り線30、31及び32を介して第一葉片21、第三葉片23、第五葉片25及び第七葉片27の4葉片及び第二葉片22、第四葉片24、第六葉片26及び第八葉片28の4葉片がそれぞれ接するように上下に連接されている。
この様にして折り畳み情報通信体J3は製造されるのである。
本実施例の折り畳み情報通信体J4は図27(A)、(B)及び図28(A)、(B)に記載されるものであるが、その構成は断面図である図28(A)に示すように、上から第三葉片43、第一葉片41、第二葉片42及び第四葉片44の順に重ね合わされると共に第四葉片44と第二葉片42及び第一葉片41と第三葉片43が横方向の折り線46を介して連接されている。そして図29に示すように、第一葉片41と第三葉片43の連接葉片(単位シートt31)と第四葉片44と第二葉片42の連接葉片(単位シートt32)が、分離できる状態で剥離可能に重ね合わされている。
なお本実施例の折り畳み情報通信体J4の構成をより分かりやすく説明するために、以下にその製造方法を記載する。
本実施例の折り畳み情報通信体J4の製造方法に使用される情報通信体シートS4は図30(A)及び(B)に示すように、横幅の関係が第一葉片41=第三葉片43の2葉片が横方向の折り線46を介して縦方向に連接された単位シートt31と、横幅の関係が第二葉片42=第四葉片44の2葉片が横方向の折り線46を介して縦方向に連接された単位シートt32が、縦方向の折り線45を介して第一葉片41と第二葉片42及び第三葉片43と第四葉片44がそれぞれ接するように左右に連接されている。なお前記4葉片の横幅の関係については、さらに第一葉片41<第二葉片42、第三葉片43<第四葉片44の関係が加わる。
本実施例の折り畳み情報通信体J5は図35(A)、(B)及び図36(A)、(B)に記載されるものであるが、その構成は断面図である図36(A)及び(B)に示すように、上から第五葉片55、第一葉片51、第三葉片53、第四葉片54、第二葉片52及び第六葉片56の順に重ね合わされると共に第二葉片52、第四葉片54及び第六葉片56と第一葉片51、第三葉片53及び第五葉片55が横方向の折り線58及び59を介して連接されている。そして図37に示すように、前記第二葉片52、第四葉片54及び第六葉片56の連接葉片(単位シートt42)と第一葉片51、第三葉片53及び第五葉片55の連接葉片(単位シートt41)が、分離できる状態で剥離可能に重ね合わされている。
なお本実施例の折り畳み情報通信体J5の構成をより分かりやすく説明するために、以下にその製造方法を記載する。
本実施例の折り畳み情報通信体J5の製造方法に使用される情報通信体シートS5は図38(A)及び(B)に示すように、横幅の関係が第一葉片51=第三葉片53=第五葉片55の3葉片が横方向の折り線58及び59を介して縦方向に連接された単位シートt41と、同様に横幅の関係が第二葉片52=第四葉片54=第六葉片56の3葉片が横方向の折り線58及び59を介して縦方向に連接された単位シートt42が、縦方向の折り線57を介して第一葉片51と第二葉片52第三葉片53と第四葉片54及び第五葉片55と第六葉片56がそれぞれ接するように左右に連接されている。なお前記横幅の関係についてはさらに、第一葉片51<第二葉片52、第三葉片53<第四葉片54及び第五葉片55<第六葉片56の関係が加わる。
本実施例の折り畳み情報通信体J6は図43(A)、(B)及び図44(A)、(B)に記載されるものであるが、その構成は断面図である図44(A)及び(B)に示すように、上から第七葉片67、第一葉片61、第三葉片63、第五葉片65、第六葉片66、第四葉片64、第二葉片62及び第八葉片68の順に重ね合わされると共に第二葉片62、第四葉片64、第六葉片66及び第八葉片68が横方向の折り線70、71及び72を介して連接されており、同様に第一葉片61、第三葉片63、第五葉片65及び第七葉片67も折り線70、71及び72を介して連接されている。そして図45に示すように、前記第二葉片62、第四葉片64、第六葉片66及び第八葉片68の連接葉片(単位シートt52)と、第一葉片61、第三葉片63、第五葉片65及び第七葉片67の連接葉片(単位シートt51)が、分離できる状態で剥離可能に重ね合わされている。
なお本実施例の折り畳み情報通信体J6の構成をより分かりやすく説明するために、以下にその製造方法を記載する。
本実施例の折り畳み情報通信体J6の製造方法に使用される情報通信体シートS6は図46及び図47に示すように、横幅の関係が第一葉片61=第三葉片63=第五葉片65=第七葉片67の4葉片が横方向の折り線70、71及び72を介して縦方向に連接された単位シートt51と、同様に横幅の関係が第二葉片62=第四葉片64=第六葉片66=第八葉片68の4葉片が横方向の折り線70、71及び72を介して縦方向に連接された単位シートt52が、縦方向の折り線69を介して第一葉片61と第二葉片62、第三葉片63と第四葉片64、第五葉片65と第六葉片66及び第七葉片67と第八葉片68がそれぞれ接するように左右に連接されている。なお前記横幅の関係についてはさらに、第一葉片61<第二葉片62、第三葉片63<第四葉片64、第五葉片65<第六葉片66及び第七葉片67<第八葉片68の関係が加わる。
例えば、情報通信体シートを構成する葉片の数に制限はない。また折り畳みの形態にも制限はなく、巻き折り、蛇腹折り、観音開き折り或いはそれらの混合の様々な折り態様が採用できる。さらに折り畳み情報通信体の仕上がりサイズに関しても格別な制限はなく、角型封筒のサイズや業界でゆうメールやメール便等称される各種サイズ(例えばB5やA4サイズ等)に使用することが可能である。
S1、S2、S3 情報通信体シート
t1、t2、t11、t12、t13、t21、t22、t23、t24 単位シート
G 疑似接着フィルムシート
K 完全接着フィルムシート
1、2、3、4、11、12、13、14、15、16、21、22、23、24、25、26、27、28 葉片
5、7、17、20、29、33 縦方向の折り線
6、18、19、30、31、32 横方向の折り線
Claims (2)
- 縦方向の折り線を介して横方向に連接された2葉片からなる単位シートが横方向の折り線を介して縦方向に複数連接された情報通信体シートを、前記横方向の折り線から折り畳んだ後に縦方向の折り線から二つ折りすると共に折り畳みにより生じる対向面間が剥離可能に接着され、最終的に横方向の折り線により形成される袋とじ状態の縁辺が切除された折り畳み情報通信体の製造方法であって、
情報通信体シートが印刷されたシートの疑似接着予定面に疑似接着媒体を形成する疑似接着媒体の形成工程と、
シートに印刷された情報通信体シートの周囲の余白部分を切除する情報通信体シートの切り出し工程と、
切り出された情報通信体シートの疑似接着予定面同士が対向するようにクロス折りする情報通信体シートの折り畳み工程と、
折り畳まれた情報通信体シートの対向する疑似接着予定面同士を剥離可能に接着する情報通信体シートの接着工程と、
接着が完了した情報通信体シートの任意の袋とじ状態の縁辺を切除して開放する縁辺の切除工程とからなることを特徴とした折り畳み情報通信体の製造方法。 - 横方向の折り線を介して縦方向に連接された複数葉片からなる単位シートが縦方向の折り線を介して横方向に2単位シートが連接された情報通信体シートを、前記横方向の折り線から折り畳んだ後に縦方向の折り線から二つ折りすると共に折り畳みにより生じる対向面間が剥離可能に接着され、最終的に縦方向の折り線により形成される袋とじ状態の縁辺が切除された折り畳み情報通信体の製造方法であって、
情報通信体シートが印刷されたシートの疑似接着予定面に疑似接着媒体を形成する疑似接着媒体の形成工程と、
シートに印刷された情報通信体シートの周囲の余白部分を切除する情報通信体シートの切り出し工程と、
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折り畳まれた情報通信体シートの対向する疑似接着予定面同士を剥離可能に接着する情報通信体シートの接着工程と、
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