JP2022045789A - 半導体記憶装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】半導体記憶装置に備えられた昇圧回路の回路面積を縮小すること。【解決手段】半導体記憶装置は、第1昇圧回路と、第2昇圧回路と、前記第1昇圧回路によって生成された第1出力電圧によって起動する第1ドライバと、前記第1ドライバによって制御され、電源線と前記第2昇圧回路との間に設けられた第1ドライバトランジスタと、を備える。前記第1ドライバトランジスタはN型かつエンハンスメント型のトランジスタであってもよい。【選択図】図2
Description
本開示の実施形態は半導体記憶装置に関する。
半導体記憶装置としてのNAND型フラッシュメモリと、当該NAND型フラッシュメモリを制御するコントローラと、を備えるメモリシステムが知られている。
半導体記憶装置に備えられた昇圧回路の回路面積を縮小すること。
一実施形態に係る半導体記憶装置は、第1昇圧回路と、第2昇圧回路と、前記第1昇圧回路によって生成された第1出力電圧によって起動する第1ドライバと、前記第1ドライバによって制御され、電源線と前記第2昇圧回路との間に設けられた第1ドライバトランジスタと、を備える。
以下、本実施形態にかかる不揮発性半導体記憶装置を図面を参照して具体的に説明する。以下の説明において、略同一の機能及び構成を有する要素について、同一符号が付されており、必要な場合にのみ重複して説明する。以下に示す各実施形態は、この実施形態の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示する。実施形態の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定されない。実施形態の技術的思想は、特許請求の範囲に対して、種々の変更を加えたものであってもよい。
以下の説明では、信号BZは、信号Zの反転信号であることを示す。あるいは、信号Zが制御信号である場合、信号Zが正論理であり、信号BZが負論理である。すなわち、信号Zの“H”レベルがアサートに対応し、信号Zの“L”レベルがネゲートに対応する。信号BZの“L”レベルがアサートに対応し、信号Zの“H”レベルがネゲートに対応する。
回路構成の説明において、構成Aが構成Bに接続されると表現される場合、構成Aと構成Bとが直接接続される場合も含まれるが、構成Aと構成Bとが電気的に接続されている場合も含まれる。後者の場合、構成Aと構成Bとの間に他の部材が設けられていてもよい。
<第1実施形態>
実施形態に係る半導体記憶装置について説明する。
実施形態に係る半導体記憶装置について説明する。
[メモリシステム1の構成]
本実施形態に係る半導体記憶装置を含むメモリシステムの構成について、図1を用いて説明する。
本実施形態に係る半導体記憶装置を含むメモリシステムの構成について、図1を用いて説明する。
図1に示すようにメモリシステム1は、NAND型フラッシュメモリ(半導体記憶装置)100(NAND memory)及びメモリコントローラ200(memory controller)を備えている。NAND型フラッシュメモリ100及びメモリコントローラ200は、例えばそれらの組み合わせにより一つの半導体装置を構成してもよく、その例としてはSDTMカードのようなメモリカード、又はSSD(solid state drive)等が挙げられる。メモリシステム1は、ホストデバイス(不図示)を更に備える構成であってもよい。
[メモリコントローラ200の構成]
メモリコントローラ200は、NAND型フラッシュメモリ100の動作に必要なコマンドなどをNAND型フラッシュメモリ100に出力する。メモリコントローラ200は、当該コマンドをNAND型フラッシュメモリ100に出力することでNAND型フラッシュメモリ100からのデータの読み出し、NAND型フラッシュメモリ100へのデータの書込み、又はNAND型フラッシュメモリ100のデータの消去等を行う。
メモリコントローラ200は、NAND型フラッシュメモリ100の動作に必要なコマンドなどをNAND型フラッシュメモリ100に出力する。メモリコントローラ200は、当該コマンドをNAND型フラッシュメモリ100に出力することでNAND型フラッシュメモリ100からのデータの読み出し、NAND型フラッシュメモリ100へのデータの書込み、又はNAND型フラッシュメモリ100のデータの消去等を行う。
[NAND型フラッシュメモリ100の構成]
NAND型フラッシュメモリ100は、入出力インターフェース101(input/output)及びロジック制御信号入力インターフェース102(logic control)を介してメモリコントローラ200に接続される。
NAND型フラッシュメモリ100は、入出力インターフェース101(input/output)及びロジック制御信号入力インターフェース102(logic control)を介してメモリコントローラ200に接続される。
入出力インターフェース101は、入出力制御回路103(i/o control)から供給される信号に応じてデータストローブ信号DQS、BDQSを生成する。入出力インターフェース101は、データ入出力線(DQ0~DQ7)からデータを出力する際に、データストローブ信号DQS、BDQSを出力する。そして、メモリコントローラ200は、データストローブ信号DQS、BDQSのタイミングに合わせて、データ入出力線(DQ0~DQ7)からデータを受信する。
入出力インターフェース101は、例えばコマンド入力端子及びアドレス入力端子等を備えている。
ロジック制御信号入力インターフェース102は、メモリコントローラ200からチップイネーブル信号BCE、コマンドラッチイネーブル信号CLE、アドレスラッチイネーブル信号ALE、ライトイネーブル信号BWE、リードイネーブル信号RE、BRE、ライトプロテクト信号BWP、データストローブ信号DQS、BDQS、及びレディビジー信号BRBを受信する。
チップイネーブル信号BCEは、NAND型フラッシュメモリ100の選択信号として用いられる。
コマンドラッチイネーブル信号CLEは、動作コマンドをレジスタ104(register)に取り込む際に使用する信号である。
アドレスラッチイネーブル信号ALEは、アドレス情報もしくは入力データをレジスタ104に取り込む際に使用する信号である。
ライトイネーブル信号BWEは、入出力インターフェース101上のコマンド、アドレス、及びデータをNAND型フラッシュメモリ100に取り込むための信号である。
リードイネーブル信号RE、BREは、データを入出力インターフェース101からシリアルに出力させる際に使用する信号である。
ライトプロテクト信号BWPは、NAND型フラッシュメモリ100の電源投入時、もしくは電源遮断時などの入力信号が不確定な場合に、予期できない消去や書き込みからデータを保護するために使用する。
レディビジー信号BRBはNAND型フラッシュメモリ100の内部動作状態を示す信号である。レディビジー信号BRBは、NAND型フラッシュメモリ100が、外部からの命令を受け付ける状態(レディ状態)、又は外部からの命令を受け付けない状態(ビジー状態)のいずれの状態であるかを示す信号である。
NAND型フラッシュメモリ100には、NAND型フラッシュメモリ100を駆動させるための電力を外部から供給するためのVCCQパッド、VCCパッド、及びGNDパッドが設けられている。VCCQパッドに供給される電圧VCCQは、メモリコントローラ200とNAND型フラッシュメモリ100との間の入出力信号に用いられる電圧の基準電圧として用いられる。VCCパッドに供給される電圧VCCは、NAND型フラッシュメモリ100内で用いられるその他の電圧の基準電圧として用いられる。GNDパッドには接地電圧(GND)が供給され、例えば、メモリシステム1内のグラウンド(0V)として定義される。以下の説明において、VCCQパッド、VCCパッド、及びGNDパッドを「外部パッド」という場合がある。
入出力制御回路103は、入出力インターフェース101を介してメモリセルアレイ110(memory cell array)から読み出したデータをメモリコントローラ200に出力する。入出力制御回路103は、ロジック制御信号入力インターフェース102及び制御回路105(controller)を介して、書き込み、読み出し、消去、及びステータス・リード等の各種コマンド、アドレス、及び書き込みデータを受信する。
制御回路105は、ロジック制御信号入力インターフェース102を介して入力される制御信号を入出力制御回路103に供給する。
制御回路105は、レジスタ104、電圧生成回路107(vol. generator)、センス回路111(sense circuit)、データレジスタ112(data register)、カラムデコーダ113(column decoder)、ロウデコーダ114(row decoder)、カラムドライバ115(column driver)、昇圧電源生成回路121(PUMP)、温度センサ122(temp. sensor)、及び参照電圧生成回路123(ref. vol. generator)を制御する。
制御回路105は、制御信号と、レジスタ104を介して入力されるコマンドと、に応じて動作する。制御回路105は、データのプログラム、ベリファイ、読み出し、消去時に、電圧生成回路107を用いて、メモリセルアレイ110、センス回路111、及びロウデコーダ114に所望の電圧を供給する。
昇圧電源生成回路121は、電圧VCCを昇圧し、電圧生成回路107に昇圧された電圧を供給する。詳細は後述するが、昇圧電源生成回路121に設けられた各昇圧回路を駆動するドライバ回路は、温度センサ122及び/又は参照電圧生成回路123に接続されている。換言すると、温度センサ122及び/又は参照電圧生成回路123は、昇圧電源生成回路121のドライバ回路によって起動する。
温度センサ122は、制御回路105の命令に基づいてNAND型フラッシュメモリ100の温度を測定し、温度に基づく温度コードを生成する。温度センサ122は、温度コードを電圧生成回路107に供給する。電圧生成回路107は、温度コードに基づいて、各種電圧を生成する。温度センサ122の詳細な説明については後述する。なお、温度センサ122は、メモリセルアレイ110への書込み動作、メモリセルアレイ110からの読み出し動作、及びメモリセルアレイ110の消去動作等のアクセス動作の前又は同時に温度コードを生成する。換言すると、温度センサ122は、昇圧電源生成回路121の昇圧動作が開始される前又は当該昇圧動作と同時に起動する。
参照電圧生成回路123は、制御回路105の命令に基づいてNAND型フラッシュメモリ100内で用いられる参照電圧を生成する。参照電圧生成回路123は、参照電圧を電圧生成回路107に供給する。電圧生成回路107は、参照電圧に基づいて各種電圧を生成する。参照電圧生成回路123の詳細な説明については後述する。なお、上記の温度センサ122と同様に、参照電圧生成回路123は、メモリセルアレイ110への書込み動作、メモリセルアレイ110からの読み出し動作、及びメモリセルアレイ110の消去動作等のアクセス動作の前に参照電圧を生成する。換言すると、参照電圧生成回路123は、昇圧電源生成回路121の昇圧動作が開始される前に起動する。
本実施形態では、入出力制御回路103及び制御回路105をそれぞれ機能別に説明した。しかしながら、入出力制御回路103及び制御回路105は同じハードウェア資源によって実現されてもよい。
レジスタ104は、入出力制御回路103から入力されるコマンドを制御回路105に出力する。
レジスタ104は、例えばメモリコントローラ200から供給されたアドレスをラッチする。そして、レジスタ104は、ラッチしたアドレスを内部物理アドレス(カラムアドレス及びロウアドレス)へ変換する。そしてレジスタ104は、カラムアドレスをカラムデコーダ113に供給し、かつロウアドレスをロウデコーダ114に供給する。
レジスタ104によって、NAND型フラッシュメモリ100内部の種々の状態が外部に通知される。レジスタ104は、NAND型フラッシュメモリ100がレディ状態/ビジー状態のいずれにあるかを示すデータを保持するレディ/ビジーレジスタ、及び書き込みのパス/フェイルを示すデータを保持する書き込みステータスレジスタ(不図示)を有する。
メモリセルアレイ110は、複数のビット線BLと、複数のワード線WLと、ソース線SLとを含む。このメモリセルアレイ110は、電気的に書き換えが可能なメモリセルトランジスタ(単にメモリセルとも称す)MCがマトリクス状に配置された複数のブロックBLKで構成されている。メモリセルトランジスタMCは、例えば、コントロールゲート電極及び電荷蓄積層(例えば浮遊ゲート電極)を含む積層ゲートを有し、浮遊ゲート電極に注入された電荷量により定まるトランジスタの閾値の変化によって二値、あるいは多値データを記憶する。また、メモリセルトランジスタMCは、窒化膜に電子をトラップするMONOS(Metal - Oxide - Nitride - Oxide - Silicon)構造を有するものであってもよい。
メモリセルアレイ110の構成についてはその他の構成であってもよい。すなわちメモリセルアレイ110の構成については、例えば、“THREE DIMENSIONAL STACKED NONVOLATILE SEMICONDUCTOR MEMORY”という2009年3月19日に出願された米国特許出願12/407,403号に記載されている。また、“THREE DIMENSIONAL STACKED NONVOLATILE SEMICONDUCTOR MEMORY”という2009年3月18日に出願された米国特許出願12/406,524号、“NVOLATILE SEMICONDUCTOR MEMORY DEVICE AND METHOD OF MANUFACTURING THE SAME”という2010年3月25日に出願された米国特許出願12/679,991号、“NONVOLATILE SEMICONDUCTOR MEMORY DEVICE”という2011年9月22日に出願された米国特許出願13/816,799号、“SEMICONDUCTOR MEMORY AND METHOD FOR MANUFACTURING THE SAME”という2009年3月23日に出願された米国特許出願12/532,030号に記載されている。これらの特許出願は、その全体が本願明細書において参照により援用されている。
また、メモリセルアレイ110の構成については、例えば、“SEMICONDUCTOR MEMORY DEVICE HAVING PLURALITY OF TYPES OF MEMORIES INTEGRATED ON ONE CHIP”という2009年3月3日に出願された米国特許出願12/397,711号に記載されている。また、“SEMICONDUCTOR MEMORY DEVICE INCLUDING STACKD GATE HAVING CHARGE ACCUMULATION LAYER AND CONTROL GATE AND METHOD OF WRITING DATA TO SEMICONDUCTOR MEMORY DEVICE”という2012年4月19日に出願された米国特許出願13/451,185号、“NONVOLATILE SEMICONDUCTOR MEMORY ELEMENT, NONVOLATILE SEMICONDUCTOR MEMORY, AND METHOD FOR OPERATING NONVOLATILE SEMICONDUCTOR MEMORY ELEMENT”という2009年3月17日に出願された米国特許出願12/405,626号、及び“NONVOLATILE SEMICONDUCTOR MEMORY DEVICE HAVING ELEMENT ISOLATING REGION OF TRENCH TYPE AND METHOD OF MANUFACTURING THE SAME”という2001年9月21日に出願された米国特許出願09/956,986号に記載されている。これらの特許出願は、その全体が本願明細書において参照により援用されている。
センス回路111は、データの読み出し動作時には、メモリセルトランジスタMCからビット線に読み出されたデータを検知する。センス回路111は検知したデータを増幅してデータレジスタ112に送る。
データレジスタ112は、SRAM等で構成される。データレジスタ112は、メモリコントローラ200から供給されたデータや、センス回路111によって検知されたベリファイ結果等を記憶する。
カラムデコーダ113は、カラムアドレス信号をデコードし、ビット線BLの何れかを選択する選択信号をセンス回路111に出力する。
ロウデコーダ114は、ロウアドレス信号をデコードする。そして、ロウデコーダ114は、メモリセルアレイ110のワード線WL及び選択ゲート線SGD、SGSを選択して駆動する。なお、図1では、電圧生成回路107によって生成された電圧がロウデコーダ114に供給される構成を例示したが、昇圧電源生成回路121によって昇圧された電圧が電圧生成回路107を介さずにロウデコーダ114に供給されてもよい。
カラムドライバ115は、センス回路111に設けられたトランジスタを駆動する。なお、図1では、電圧生成回路107によって生成された電圧がカラムドライバ115に供給される構成を例示したが、昇圧電源生成回路121によって昇圧された電圧が電圧生成回路107を介さずにカラムドライバ115に供給されてもよい。
[昇圧電源生成回路121の構成]
図2を用いて、昇圧電源生成回路121の構成について説明する。図2に示すように、昇圧電源生成回路121は、ドライバ回路300、昇圧回路310、ドライバ回路320、及び昇圧回路330を有する。以下の説明において、昇圧回路310を「第1昇圧回路」という場合がある。昇圧回路330を「第2昇圧回路」という場合がある。なお、ドライバ回路300は、昇圧回路310に電源電圧を供給するための回路である。
図2を用いて、昇圧電源生成回路121の構成について説明する。図2に示すように、昇圧電源生成回路121は、ドライバ回路300、昇圧回路310、ドライバ回路320、及び昇圧回路330を有する。以下の説明において、昇圧回路310を「第1昇圧回路」という場合がある。昇圧回路330を「第2昇圧回路」という場合がある。なお、ドライバ回路300は、昇圧回路310に電源電圧を供給するための回路である。
ドライバ回路300は、ドライバ301及びドライバトランジスタ302を有する。ドライバ301及びドライバトランジスタ302は電源VCCが供給される電源線に接続されている。ドライバ301は制御回路105によって制御される。ドライバ301の出力端子はドライバトランジスタ302のゲート端子に接続されている。電源VCCはVCCパッドを介してNAND型フラッシュメモリ100の外部から供給される。したがって、ドライバトランジスタ302のゲート端子には、外部パッド(VCCパッド)から供給された電圧VCCが供給される、ということができる。ドライバトランジスタ302は上記電源線と昇圧回路310との間に設けられている。ドライバトランジスタ302はドライバ301から出力された起動電圧V1_REFによって制御される。以下の説明において、ドライバトランジスタ302を「第2ドライバトランジスタ」という場合がある。
ドライバトランジスタ302は「デプレッション型」のN型トランジスタである。つまり、ドライバトランジスタ302は、Vgs(ソース端子に対するゲート端子の電圧)が0Vの場合でもチャネルにキャリアが存在し、ソース端子とドレイン端子との間に電流が流れるトランジスタである。つまり、デプレッション型のN型トランジスタでは、Vgsとして電源VCCと同じ電圧が印加された場合、当該トランジスタのソース端子に、当該トランジスタのしきい値電圧による電圧降下がほとんどない、電源VCCとほぼ同じ電圧が供給される。
昇圧回路310は、制御信号PUMP_ENによって制御される。昇圧回路310の出力はノードN1に接続されている。ノードN1は、ドライバ回路320、温度センサ122、及び参照電圧生成回路123に接続されている。制御信号PUMP_ENによって昇圧回路310の昇圧動作が有効になると、昇圧回路310は、出力電圧V1_OUTをノードN1に出力する。当該出力電圧V1_OUTは、ドライバ回路320、温度センサ122、及び参照電圧生成回路123に供給される。
温度センサ122及び参照電圧生成回路123は、ドライバ321、ドライバトランジスタ323、324、325、及び昇圧回路330とは独立して動作する回路である。以下の説明において、温度センサ122及び参照電圧生成回路123を「他の回路」という場合がある。なお、当該「他の回路」は温度センサ122及び参照電圧生成回路123だけでなく、昇圧回路310から出力される出力電圧V1_OUTが供給される上記以外の回路であってもよい。
なお、本実施形態では、昇圧回路310の出力が温度センサ122及び参照電圧生成回路123の両方に接続された構成を例示したが、昇圧回路310の出力は温度センサ122及び参照電圧生成回路123のいずれか一方に接続されていてもよい。
ドライバ回路320は、ドライバ321、及びドライバトランジスタ323、324、325を有する。ドライバ321の電源端子は、昇圧回路310の出力端子に接続されている。ドライバ321は制御回路105によって制御される。ドライバ321の出力端子はドライバトランジスタ323、324、325の各々のゲート端子に接続されている。以下の説明において、ドライバ321を「第1ドライバ」という場合がある。ドライバトランジスタ323、324、325を「第1ドライバトランジスタ」という場合がある。
ドライバ321の電源端子には、昇圧回路310によって生成された出力電圧V1_OUTが入力される。ドライバ321は、出力電圧V1_OUTによって駆動される。ドライバ321の出力端子から、ドライバトランジスタ323、324、325の各々に起動電圧V2_REFが出力される。
ドライバトランジスタ323、324、325の各々は電源VCCが供給される電源線に接続されている。ドライバトランジスタ323、324、325はそれぞれ昇圧回路333、334、335に接続されている。つまり、例えばドライバトランジスタ323は、昇圧回路333と上記電源線との間に設けられている。
ドライバトランジスタ323、324、325はドライバ321によって制御される。換言すると、ドライバトランジスタ323、324、325の各々のゲート端子はドライバ321の出力端子に接続されている。当該ゲート端子には、出力電圧V1_OUTから生成された起動電圧V2_REFが供給される。
ドライバトランジスタ323、324、325は、「エンハンスメント型」のN型トランジスタである。つまり、ドライバトランジスタ323は、Vgsが0Vの場合、チャネルにキャリアが存在せず、ソース端子とドレイン端子との間の電流が遮断されたトランジスタである。つまり、エンハンスメント型のN型トランジスタでは、Vgsとして電源VCCと同じ電圧が印加された場合、当該トランジスタのソース端子に、電源VCCが当該トランジスタのしきい値電圧に応じて電圧降下した電圧が供給される。
上記のデプレッション型のN型トランジスタにおいて、Vgsに電源VCCと同じ電圧が印加されたときにソース端子に供給される電圧は、上記エンハンスメント型のN型トランジスタにおいて、Vgsに電源VCCと同じ電圧が印加されたときにソース端子に供給される電圧より大きい。
エンハンスメント型のトランジスタは、デプレッション型のトランジスタに比べて相互コンダクタンスGmが大きい。したがって、同様の出力を得るために、エンハンスメント型のトランジスタのW長(ソース電極とドレイン電極とを結ぶ方向に対して直交する方向の幅)をデプレッション型のトランジスタのW長よりも小さくすることができる。その結果、上記のように昇圧回路のドライバトランジスタとしてエンハンスメント型のトランジスタが用いられることで、当該ドライバトランジスタとしてデプレッション型のトランジスタが用いられた場合に比べて当該昇圧回路の回路面積を小さくすることができる。また、エンハンスメント型のトランジスタは、デプレッション型のトランジスタに比べてしきい値電圧が高いため、駆動させるために電源VCCよりも高い電圧(例えば、昇圧回路によって昇圧された電圧)が必要である。
本実施形態では、ドライバトランジスタ302がデプレッション型トランジスタであり、ドライバトランジスタ323、324、325がエンハンスメント型トランジスタであるが、デプレッション型とエンハンスメント型とを明確に区別することが難しい場合、両トランジスタがN型である場合、ドライバトランジスタ302のしきい値電圧はドライバトランジスタ323、324、325のしきい値電圧よりも小さい。換言すると、ドライバトランジスタ323、324、325のゲート端子に0Vが供給されたときにこれらのトランジスタに流れる電流は、ドライバトランジスタ302のゲート端子に0Vが供給されたときに当該トランジスタに流れる電流よりも小さい。
昇圧回路330は、制御信号PUMP_ENによって制御される。昇圧回路330の出力端子は、それぞれに対応する回路に接続されている。制御信号PUMP_ENによって昇圧回路330の昇圧動作が有効になると、昇圧回路333、334、335は、それぞれ出力電圧V2_OUT_a、V2_OUT_b、V2_OUT_cを出力する。
[温度センサ122の構成]
温度センサ122は、レギュレータ340、RCフィルタ345、及び温度センサ部349を有する。昇圧回路310から出力された出力電圧V1_OUTはRCフィルタ345を介してレギュレータ340に入力され、定電圧に変換される。レギュレータ340は、トランジスタ341、エラーアンプ342、及び抵抗ディバイダ343を有している。エラーアンプ342は制御信号TEMPS_ENによって制御される。抵抗ディバイダ343によって、エラーアンプ342の参照信号と比較するために出力電圧が分圧される。
温度センサ122は、レギュレータ340、RCフィルタ345、及び温度センサ部349を有する。昇圧回路310から出力された出力電圧V1_OUTはRCフィルタ345を介してレギュレータ340に入力され、定電圧に変換される。レギュレータ340は、トランジスタ341、エラーアンプ342、及び抵抗ディバイダ343を有している。エラーアンプ342は制御信号TEMPS_ENによって制御される。抵抗ディバイダ343によって、エラーアンプ342の参照信号と比較するために出力電圧が分圧される。
[参照電圧生成回路123の構成]
参照電圧生成回路123は、レギュレータ350、RCフィルタ355、及び電圧生成部359を有する。昇圧回路310から出力された出力電圧V1_OUTはRCフィルタ355を介してレギュレータ350に入力され、定電圧に変換される。レギュレータ350は、トランジスタ351、エラーアンプ352、及び抵抗ディバイダ353を有している。エラーアンプ352は制御信号REF_ENによって制御される。抵抗ディバイダ343と同様に、抵抗ディバイダ353によって、エラーアンプ352の参照信号と比較するために出力電圧が分圧される。
参照電圧生成回路123は、レギュレータ350、RCフィルタ355、及び電圧生成部359を有する。昇圧回路310から出力された出力電圧V1_OUTはRCフィルタ355を介してレギュレータ350に入力され、定電圧に変換される。レギュレータ350は、トランジスタ351、エラーアンプ352、及び抵抗ディバイダ353を有している。エラーアンプ352は制御信号REF_ENによって制御される。抵抗ディバイダ343と同様に、抵抗ディバイダ353によって、エラーアンプ352の参照信号と比較するために出力電圧が分圧される。
[昇圧電源生成回路121、温度センサ122、及び参照電圧生成回路123の動作]
図2及び図3を用いて、昇圧電源生成回路121、温度センサ122、及び参照電圧生成回路123の動作について説明する。
図2及び図3を用いて、昇圧電源生成回路121、温度センサ122、及び参照電圧生成回路123の動作について説明する。
図3の「(1) BUSY」は、NAND型フラッシュメモリ100がレディ状態(ロー状態)又はビジー状態(ハイ状態)であることを示す信号である。時間T0でNAND型フラッシュメモリ100に動作コマンドが入力されると、「(1) BUSY」がハイ状態になり、NAND型フラッシュメモリ100の状態がビジー状態になる。
「(2) PUMP_EN」は、昇圧回路310及び昇圧回路330の動作を制御する制御信号である。「(2) PUMP_EN」がロー状態の場合、昇圧回路310及び昇圧回路330は動作せず、これらの昇圧回路からリセット電圧VCCが出力される。「(2) PUMP_EN」がハイ状態の場合、昇圧回路310及び昇圧回路330が起動し、これらの昇圧回路によって昇圧された電圧が出力される。
「(3) V1_REF」は、制御回路105からの制御信号に基づいて、ドライバ301から出力される電圧である。「(3) V1_REF」は、ドライバトランジスタ302を駆動する電圧である。
「(4) V1_OUT」は、昇圧回路310から出力される電圧である。上記のように、「(2) PUMP_EN」がロー状態からハイ状態に切り替わることで昇圧回路310の昇圧動作が開始され、「(4) V1_OUT」の電圧が上昇する。上記のように電圧がロー状態からハイ状態に切り替わることを電圧が立ち上がるということができる。一方、電圧がハイ状態からロー状態に切り替わることを電圧が立ち下がるということができる。
「(5) V2_REF」は、制御回路105からの制御信号に基づいて、ドライバ321から出力される電圧である。「(5) V2_REF」は、ドライバトランジスタ323、324、325の各々を駆動する電圧である。
「(6) V2_OUT_a,b,c」は、昇圧回路330から出力される電圧である。上記のように、「(2) PUMP_EN」が立ち上がることで昇圧回路330の昇圧動作が開始され、「(6) V2_OUT_a,b,c」の電圧が上昇する。なお、昇圧回路333から出力される電圧がV2_OUT_aであり、昇圧回路334から出力される電圧がV2_OUT_bであり、昇圧回路335から出力される電圧がV2_OUT_cである。これらの出力電圧V2_OUT_a、V2_OUT_b、V2_OUT_cは異なる電圧だが、これらの出力電圧をまとめて「(6) V2_OUT_a,b,c」と表す。
「(7) TEMPS_EN」は、温度センサ122の動作を制御する制御信号である。「(7) TEMPS_EN」がロー状態の場合、エラーアンプ342からはトランジスタ341を駆動しない信号が出力される。「(7) TEMPS_EN」がハイ状態の場合、エラーアンプ342からの出力信号によってトランジスタ341が駆動し、温度センサ部349に電源電圧が供給される。
「(8) REF_EN」は、参照電圧生成回路123の動作を制御する制御信号である。「(8) REF_EN」がロー状態の場合、エラーアンプ352からはトランジスタ351を駆動しない信号が出力される。「(8) REF_EN」がハイ状態の場合、エラーアンプ352からの出力信号によってトランジスタ351が駆動し、電圧生成部359に電源電圧が供給される。
図3に示すように、時間T0で「(1) BUSY」がハイ状態になると、制御回路105からドライバ301にドライバトランジスタ302を起動する制御信号が入力され、同様に制御回路105からドライバ321にドライバトランジスタ323、324、325を起動する制御信号が入力される。
制御回路105からの制御信号に基づいて、ドライバ301は、ドライバトランジスタ302を駆動する電圧をドライバトランジスタ302のゲート端子に供給する。つまり、「(3) V1_REF」は、時間T0で所定の電圧から徐々に上昇し始め、V1_sup+Vthdで安定する。なお、図3では、時間T0における起動電圧V1_REFが0Vである例を示した。ここで、V1_supはクランプ電圧である。Vthdは、デプレッション型トランジスタであるドライバトランジスタ302のしきい値電圧である。
制御回路105からの制御信号に基づいて、ドライバ321は、ドライバトランジスタ323、324、325を駆動する電圧を各ドライバトランジスタのゲート端子に供給する。つまり、「(5) V2_REF」は、時間T0で所定の電圧から徐々に上昇し始める。なお、図3では、時間T0における起動電圧V2_REFが0Vである例を示した。ここで、ドライバ321の電源端子にはV1_OUTが入力され、かつV1_OUTがターゲットの設定電圧より低いため、「(5) V2_REF」はV1_OUTで安定する。なお、ターゲットの設定電圧とは、例えば、ドライバトランジスタ323が昇圧回路334に供給する所望の電源電圧(起動電圧V2_REFに供給される電圧)を意味する。
時間T0では、「(2) PUMP_EN」がロー状態なので、昇圧回路310は起動していない。したがって、昇圧回路310から出力される「(4) V1_OUT」には、時間T0の前後ともにリセット電圧VCCが供給されている。つまり、上記の時間T0後の「(5) V2_REF」には、V1_OUTとして電圧VCCが供給される。
時間T1で、温度センサ122を起動するために、「(2) PUMP_EN」及び「(7) TEMPS_EN」がともに立ち上がる。ドライバトランジスタ302はデプレッション型トランジスタであるため、電圧VCCで駆動することができる。したがって、時間T1で昇圧回路310の昇圧動作が開始する。昇圧回路310の昇圧動作の開始に伴い、「(4) V1_OUT」は、時間T1で電圧VCCから徐々に上昇する。このようにして昇圧された出力電圧V1_OUTによって温度センサ122が動作する。
時間T1において、「(5) V2_REF」は、出力電圧V1_OUTの上昇に伴って上昇し始め、ターゲットの設定電圧であるV2_sup+Vthに到達する。ここで、V2_supはクランプ電圧である。Vthはエンハンスメント型トランジスタであるドライバトランジスタ323、324、325のしきい値電圧である。ドライバトランジスタ323、324、325はエンハンスメント型トランジスタであるため、時間T1では、起動電圧V2_REFがドライバトランジスタ323、324、325の各々のしきい値電圧を超えていない。そして、時間T2で「(5) V2_REF」の電圧がドライバトランジスタ323、324、325のしきい値電圧を超えると、ドライバトランジスタ323、324、325が駆動し、それぞれのトランジスタに接続された昇圧回路333、334、335が起動する。その結果、「(6) V2_OUT_a,b,c」は、時間T2で電圧VCCから徐々に上昇する。このようにして、昇圧回路333、334、335から出力電圧V2_OUT_a,b,cが出力される。
上記のように、時間T1で昇圧回路310が起動し、時間T2で昇圧回路330が起動する。つまり、昇圧回路310は、昇圧回路330よりも先に起動する。
時間T3で、参照電圧生成回路123を起動するための「(8) REF_EN」が立ち上がる。時間T3では、昇圧回路310は既に起動されているため、制御信号REF_ENの切り替わりと同時に参照電圧生成回路123が起動する。時間T4で「(7) TEMPS_EN」が立ち下がるが、「(2) PUMP_EN」がハイ状態に維持されているので、参照電圧生成回路123は継続して動作する。
なお、図3では、「(1) BUSY」の立ち上がりと同時に「(3) V1_REF」及び「(5) V2_REF」が立ち上がり始めているが、「(1) BUSY」の立ち上がった後に、一定期間遅延してから「(3) V1_REF」及び「(5) V2_REF」が立ち上がってもよい。
同様に、図3では、「(2) PUMP_EN」の立ち上がりと同時に「(4) V1_OUT」及び「(5) V2_REF」が立ち上がり始めているが、「(2) PUMP_EN」の立ち上がった後に、一定期間遅延してから「(4) V1_OUT」及び「(5) V2_REF」が立ち上がってもよい。
上記のように、昇圧回路330にそれぞれ設けられたドライバトランジスタ323、324、325としてエンハンスメント型のトランジスタが用いられた場合において、昇圧回路330とは異なる他の回路(図2の例では、温度センサ122及び/又は参照電圧生成回路123)を起動するための昇圧回路310を用いて昇圧回路330を起動する。昇圧回路310は、昇圧回路330及び温度センサ122(及び/又は参照電圧生成回路123)に共通する起動回路(スタータ)として機能する。
昇圧回路310の面積は昇圧回路333、334、335の各々の面積よりも小さい。昇圧回路310の昇圧能力は昇圧回路333、334、335の各々の昇圧能力よりも低い。
また、上記の例では、「(2) PUMP_EN」と同時に「(7) TEMPS_EN」が立ち上がっているが、両者の立ち上がりは一致していなくてもよい。又は、「(7) TEMPS_EN」に代えて、又は「(7) TEMPS_EN」と同時に「(8) REF_EN」が立ち上がってもよい。また、「(2) PUMP_EN」が「(7) TEMPS_EN」よりも先に立ち上がってもよい。
[昇圧電源生成回路121の回路図]
図4を用いて、昇圧電源生成回路121の回路図を説明する。図4に示すドライバ301及びドライバ321の回路図は、それぞれ図2のドライバ301及びドライバ321の詳細な回路図である。
図4を用いて、昇圧電源生成回路121の回路図を説明する。図4に示すドライバ301及びドライバ321の回路図は、それぞれ図2のドライバ301及びドライバ321の詳細な回路図である。
図4に示すように、ドライバ301は、オペアンプ361、トランジスタ362、トランジスタ363、及び抵抗ディバイダ364を有する。オペアンプ361の電源端子には電圧VCCが入力され、第1入力端子には参照電圧VREFが入力され、第2入力端子は抵抗ディバイダ364に接続されている。具体的には、抵抗ディバイダ364は2つ以上の直列接続された抵抗素子を有しており、当該第2入力端子は直列に接続された抵抗素子の中間ノードに接続されている。オペアンプ361の出力端子はトランジスタ362のゲート端子及びドライバトランジスタ302のゲート端子に接続されている。トランジスタ362と電圧VCCが供給される電源線との間にトランジスタ363が設けられている。トランジスタ362とGNDとの間に抵抗ディバイダ364が設けられている。
トランジスタ362は、ドライバトランジスタ302と同様に、N型かつデプレッション型のトランジスタである。トランジスタ363はP型のトランジスタである。オペアンプ361の出力端子から出力された起動電圧V1_REFはトランジスタ362のゲート端子及びドライバトランジスタ302のゲート端子に供給される。抵抗ディバイダ364によって、オペアンプ361の参照信号と比較するために出力電圧が分圧される。トランジスタ363には電圧VCCが供給され、トランジスタ363のゲート端子には、制御回路105からの制御信号BUSYn(BUSYの反転信号)が供給される。トランジスタ363としてエンハンスメント型トランジスタを用いることができる。
ドライバ301は制御回路105からの制御信号BUSYをトリガとして動作する。ドライバ301の動作に伴い、ドライバトランジスタ302もON状態になる。ドライバトランジスタ302がON状態になることで、電圧V1_supが昇圧回路310に供給される。
なお、ドライバトランジスタ302のゲート端子とGNDとの間にリセットトランジスタ365が設けられている。リセットトランジスタ365はN型のトランジスタである。リセットトランジスタ365のゲート端子には制御信号BUSYnが供給される。リセットトランジスタ365としてエンハンスメント型トランジスタが用いられる。
昇圧回路310から出力された出力電圧V1_OUTは、ドライバ321に供給される。
ドライバ321は、オペアンプ371、トランジスタ372、トランジスタ373、及び抵抗ディバイダ374を有する。オペアンプ371の電源端子には出力電圧V1_OUTが入力され、第1入力端子には参照電圧VREFが入力され、第2入力端子は抵抗ディバイダ374に接続されている。具体的には、抵抗ディバイダ374は2つ以上の直列接続された抵抗素子を有しており、当該第2入力端子は直列に接続された抵抗素子の中間ノードに接続されている。オペアンプ371の出力端子はトランジスタ372のゲート端子及びドライバトランジスタ323のゲート端子に接続されている。トランジスタ372とVCCが供給される電源線との間にイネーブル用のトランジスタ373が設けられている。トランジスタ372とGNDとの間に抵抗ディバイダ374が設けられている。
トランジスタ372は、ドライバトランジスタ323と同様に、N型かつエンハンスメント型のトランジスタである。トランジスタ373はP型のトランジスタである。オペアンプ371の出力端子から出力された起動電圧V2_REFはトランジスタ372のゲート端子及びドライバトランジスタ323のゲート端子に供給される。抵抗ディバイダ374によって、オペアンプ371の参照信号と比較するために出力電圧が分圧される。トランジスタ373には電圧VCCが供給され、トランジスタ373のゲート端子には、制御回路105からの制御信号BUSYnが供給される。トランジスタ373としてエンハンスメント型トランジスタを用いることができる。
ドライバ321は制御回路105からの制御信号BUSYをトリガとして動作する。ドライバ321の動作に伴い、ドライバトランジスタ323もON状態になる。ドライバトランジスタ323がON状態になることで、電圧V2_supが昇圧回路330に供給される。
オペアンプ371の電源端子には出力電圧V1_OUTが入力されている。したがって、出力電圧V1_OUTによってドライバ321が動作すると、トランジスタ372のゲート端子には、エンハンスメント型のトランジスタ372を駆動するのに十分な起動電圧V2_REFが供給される。
なお、ドライバトランジスタ323のゲート端子とGNDとの間にリセットトランジスタ375が設けられている。リセットトランジスタ375はN型のトランジスタである。リセットトランジスタ375のゲート端子には制御信号BUSYnが供給される。リセットトランジスタ375としてエンハンスメント型トランジスタが用いられる。
[昇圧回路310の回路図]
図5を用いて、昇圧回路310の回路図を説明する。なお、図5に示す昇圧回路310は一例であって、本実施形態の昇圧回路310の構成を限定するものではない。昇圧回路330は昇圧回路310と同様の回路構成を備えているので、昇圧回路330の説明は省略する。
図5を用いて、昇圧回路310の回路図を説明する。なお、図5に示す昇圧回路310は一例であって、本実施形態の昇圧回路310の構成を限定するものではない。昇圧回路330は昇圧回路310と同様の回路構成を備えているので、昇圧回路330の説明は省略する。
図5に示すように、昇圧回路310は、クロック信号生成回路311およびチャージポンプ312を備える。
チャージポンプ312は、NMOSトランジスタNM1~NM4およびキャパシタC1~C4およびを含む。なお、チャージポンプ312におけるNMOSトランジスタおよびキャパシタの数は、これに限らない。
NMOSトランジスタNM1~NM4はそれぞれ、ダイオード接続され、ダイオードとして機能する。NMOSトランジスタNM1~NM4は、その電流経路が順に直列接続される。
キャパシタC1~C4の一端はそれぞれ、NMOSトランジスタNM1~NM4の一端のそれぞれに電気的に接続される。キャパシタC1、C3の他端にはクロック信号CLK_OUTが供給され、キャパシタC2、C4の他端にはクロック信号BCLK_OUTが供給される。なお、クロック信号BCLK_OUTはクロック信号CLK_OUTの反転信号である。
NMOSトランジスタNM1の一端には、電圧V1_supが供給(入力)される。そして、クロック信号CLK_OUT、BCLK_OUTによって、キャパシタC1~C4をクロッキングし、入力電圧V1_supをブーストすることで、電圧V1_supよりも大きい出力電圧V1_OUTが生成される。NM1~NM4は転送トランジスタである。このようにして、NMOSトランジスタNM4の他端に出力電圧V1_OUTが転送(出力)される。
クロック信号生成回路311は、クロック信号生成回路313及びクロック信号生成回路314を備える。クロック信号生成回路313では、クロック信号BCLKが入力され、クロック信号CLK_OUTが出力される。クロック信号生成回路314では、クロック信号CLKが入力され、クロック信号BCLK_OUTが出力される。なお、クロック信号BCLKはクロック信号CLKの反転信号である。
クロック信号生成回路313は、インバータINV1、INV2を含む。クロック信号生成回路314は、インバータINV3、INV4を含む。
インバータINV1の入力端子はインバータINV3の出力端子に電気的に接続されている。インバータINV1の入力端子にはクロック信号BCLKが供給されている。インバータINV1の電源端子には電圧V1_supが供給される。インバータINV1の出力端子には、クロック信号CLKが出力される。
インバータINV2の入力端子はインバータINV1の出力端子に電気的に接続されている。インバータINV2の入力端子にはクロック信号CLKが供給される。インバータINV2の電源端子には電圧V1_supが供給される。インバータINV2の出力端子はノードN1に電気的に接続されている。ノードN1にはクロック信号CLK_OUTが出力される。
インバータINV3の入力端子にはクロック信号CLKが供給される。インバータINV3の電源端子には電圧V1_supが供給される。インバータINV3の出力端子には、クロック信号BCLKが出力される。
インバータINV4の入力端子はインバータINV3の出力端子に電気的に接続されている。インバータINV4の入力端子にはクロック信号BCLKが供給される。インバータINV4の電源端子には電圧V1_supが供給される。インバータINV4の出力端子はノードN2に電気的に接続され、ノードN2にはクロック信号BCLK_OUTが出力される。
[メモリセルアレイ110に含まれるブロックの回路図]
図6は本実施形態にかかるNAND型フラッシュメモリ100のメモリセルアレイ110に含まれるブロックBLKの回路図である。ブロックBLK0を例にとって説明するが、他のブロックBLK1、2、・・・も同様の回路である。なお、図6に示す回路図は一例であって、本実施形態のメモリセルアレイ110の回路図を限定するものではない。
図6は本実施形態にかかるNAND型フラッシュメモリ100のメモリセルアレイ110に含まれるブロックBLKの回路図である。ブロックBLK0を例にとって説明するが、他のブロックBLK1、2、・・・も同様の回路である。なお、図6に示す回路図は一例であって、本実施形態のメモリセルアレイ110の回路図を限定するものではない。
ブロックBLK0は、N本のビット線BL(BL0、BL1、・・・、BL(N-1))と接続されている。また、ブロックBLK0はソース線SLと接続されている。ビット線BLとソース線SLの間に、NANDストリング116が接続される。NANDストリング116は、ドレイン側選択ゲートトランジスタST1、2個のドレイン側ダミーセルDMTD(DMTD0、DMTD1)、96個のメモリセルMT(MT95~MT0)、2個のソース側ダミーセルDMTS(DMTS1、DMTS0)、及びソース側選択ゲートトランジスタSTSが直列接続された構成を有する。NANDストリング116がN本のビット線BLに対して設けられることで、ストリングユニットSU(SU0、SU1)が構成されている。なお、図6において、メモリセルMTのうち、メモリセルMT95のみが図示されており、その他のメモリセルMT94~0は省略されている。
ドレイン側選択ゲートトランジスタST1(後述する下層選択ゲートトランジスタに相当)はドレイン側選択ゲート線SGD0に接続されている。ドレイン側ダミーセルDMTD(DMTD0、DMTD1)は、それぞれ対応するダミーセルワード線WL_DD(WL_DD0、WL_DD1)に接続されている。96個のメモリセルMT(MT95~MT0)は、それぞれ対応するワード線WL(WL_95~WL_0)に接続されている。ソース側ダミーセルDMTS(DMTS1、DMTS0)は、それぞれ対応するダミーセルワード線WL_DS(WL_DS1、WL_DS0)に接続されている。ソース側選択ゲートトランジスタSTSはソース側選択ゲート線SGSに接続されている。
[メモリセルアレイ110の断面図]
図7を用いて、本実施形態に係るNAND型フラッシュメモリ100のメモリセルアレイ110を構成する積層体400の断面構造を説明する。なお、図7に示す断面図は一例であって、本実施形態のメモリセルアレイ110の断面構造を限定するものではない。
図7を用いて、本実施形態に係るNAND型フラッシュメモリ100のメモリセルアレイ110を構成する積層体400の断面構造を説明する。なお、図7に示す断面図は一例であって、本実施形態のメモリセルアレイ110の断面構造を限定するものではない。
積層体400は、半導体基板401上に絶縁膜を介して、下からメモリセルアレイ層410とSGD(ドレイン側セレクトゲート)層420とが積層されている。
メモリセルアレイ層410は、多数の導電膜411、412、413、・・・、414と絶縁膜とが交互に積層された積層体である。メモリセルアレイ層410には多数の貫通孔(メモリホールMH)が形成されている。メモリホールMH内部には、メモリホールMHの側壁から内側に向かって絶縁膜膜(SiO2膜又はSiN膜)、電荷蓄積膜(SiN膜)、及びゲート酸化膜(SiO2膜)が積層され、さらにゲート酸化膜の内側には半導体膜(Si膜)が埋め込まれている。メモリセルアレイ層410の最下層に位置する導電膜411はソース側選択トランジスタSTSのゲートに相当する。メモリセルアレイ層410の第2層から最上層に位置する導電膜412、413、・・・、414はメモリセルMT及びダミーセルDMTのゲートに相当する。
SGD層420は、導電膜414の上方に設けられている。SGD層420には多数の貫通孔(選択トランジスタホールSH)が形成されている。選択トランジスタホールSH内部にも、メモリホールMHと同様に、選択トランジスタホールSHの側壁から内側に向かって絶縁膜膜(SiO2膜又はSiN膜)、電荷蓄積膜(SiN膜)及びゲート酸化膜(SiO2膜)が積層され、さらにゲート酸化膜の内部には半導体膜(Si膜)が埋め込まれている。SGD層420はドレイン側選択ゲートトランジスタST1のゲートに相当する。
積層体400は、積層体400を上下に貫通するメモリスリットSTを挟んで隣接する積層体400と電気的に分離されている。メモリスリットSTには導電対を充填させることで、積層体400を上下に貫通するソース線コンタクトとなる。ソース線コンタクトはソース線SLの一部を構成する。
以上、本発明について図面を参照しながら説明したが、本発明は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、本実施形態のNAND型フラッシュメモリを基にして、当業者が適宜構成要素の追加、削除もしくは設計変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。さらに、上述した各実施形態は、相互に矛盾がない限り適宜組み合わせが可能であり、各実施形態に共通する技術事項については、明示の記載がなくても各実施形態に含まれる。
上述した各実施形態の態様によりもたらされる作用効果とは異なる他の作用効果であっても、本明細書の記載から明らかなもの、又は、当業者において容易に予測し得るものについては、当然に本発明によりもたらされるものと解される。
1:メモリシステム、 100:NAND型フラッシュメモリ、 101:入出力インターフェース、 102:ロジック制御信号入力インターフェース、 103:入出力制御回路、 104:レジスタ、 105:制御回路、 107:電圧生成回路、 110:メモリセルアレイ、 111:センス回路、 112:データレジスタ、 113:カラムデコーダ、 114:ロウデコーダ、 115:カラムドライバ、 116:NANDストリング、 121:昇圧電源生成回路、 122:温度センサ、 123:参照電圧生成回路、 200:メモリコントローラ、 300、320:ドライバ回路、 301、321:ドライバ、 302、323、324、325:ドライバトランジスタ、 310:昇圧回路、 311:クロック信号生成回路、 312:チャージポンプ、 313:クロック信号生成回路、 314:クロック信号生成回路、 330、333、334、335:昇圧回路、 340、350:レギュレータ、 341、351:トランジスタ、 342、352:エラーアンプ、 343、353:抵抗ディバイダ、 345、355:フィルタ、 349:温度センサ部、 359:電圧生成部、 361、371:オペアンプ、 362、363、372、373:トランジスタ、 364、374:抵抗ディバイダ、 365、375:リセットトランジスタ、 400:積層体、 410:メモリセルアレイ層、 411、412、413、414:導電膜、 420:SGD層
Claims (11)
- 第1昇圧回路と、
第2昇圧回路と、
前記第1昇圧回路によって生成された第1出力電圧によって起動する第1ドライバと、
前記第1ドライバによって制御され、電源線と前記第2昇圧回路との間に設けられた第1ドライバトランジスタと、
を備える半導体記憶装置。 - 前記第1ドライバトランジスタはN型かつエンハンスメント型のトランジスタである、請求項1に記載の半導体記憶装置。
- 前記第1ドライバトランジスタのゲート端子には、前記第1出力電圧から生成された電圧が供給される、請求項2に記載の半導体記憶装置。
- 前記第1昇圧回路は、前記第1ドライバ、前記第1ドライバトランジスタ、及び前記第2昇圧回路とは独立して動作する他の回路に前記第1出力電圧を供給する、請求項1乃至3のいずれか一に記載の半導体記憶装置。
- 電源線と前記第1昇圧回路との間に設けられた第2ドライバトランジスタをさらに備え、
前記第2ドライバトランジスタは、N型かつデプレッション型のトランジスタである、請求項1乃至4のいずれか一に記載の半導体記憶装置。 - 電源線と前記第1昇圧回路との間に設けられた第2ドライバトランジスタをさらに備え、
前記第1ドライバトランジスタ及び前記第2ドライバトランジスタは共にN型トランジスタであり、
前記第1ドライバトランジスタのしきい値電圧は、前記第2ドライバトランジスタのしきい値電圧より大きい、請求項1乃至5のいずれか一に記載の半導体記憶装置。 - 電源線と前記第1昇圧回路との間に設けられた第2ドライバトランジスタをさらに備え、
前記第2ドライバトランジスタの第2ゲート端子と第2ソース端子との間の電圧として前記電源線に供給される電源電圧と同じ電圧が印加されたときに前記第2ソース端子に供給される電圧は、前記第1ドライバトランジスタの第1ゲート端子と第1ソース端子との間の電圧として前記電源電圧と同じ電圧が印加されたときに前記第1ソース端子に供給される電圧より大きい、請求項1乃至5のいずれか一に記載の半導体記憶装置。 - 外部から電圧が供給される外部パッドをさらに有し、
前記第2ドライバトランジスタのゲート端子には、前記外部パッドから供給された電圧が供給される、請求項5乃至7のいずれか一に記載の半導体記憶装置。 - 前記第1昇圧回路の面積は、前記第2昇圧回路の面積より小さい、請求項1乃至8のいずれか一に記載の半導体記憶装置。
- 前記第1昇圧回路の昇圧能力は、前記第2昇圧回路の昇圧能力より低い、請求項1乃至9のいずれか一に記載の半導体記憶装置。
- 前記第1昇圧回路は、前記第2昇圧回路よりも先に起動する、請求項1乃至10のいずれか一に記載の半導体記憶装置。
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