JP2022024666A - プルーフ用インクジェット記録材料 - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた発色性を有し、照明の光源差による色合いの違い、およびインク受容層の塗布欠陥が改善された、プルーフ用インクジェット記録材料を提供する。【解決手段】紙基材の少なくとも一方の面に樹脂層を有する樹脂被覆紙支持体と、該樹脂層上に少なくとも2層のインク受容層を有し、該樹脂層に近いインク受容層が酸化チタンを含有する。【選択図】なし

Description

本発明は、優れた発色性を有し、照明の光源差による色合いの違い、およびインク受容層の塗布欠陥が改善された、プルーフ用インクジェット記録材料に関する。
近年、インクジェット記録技術は、銀塩写真で得られる画質を凌駕するほどの記録画像が得られるようになり、オフィスユース、ホームユースプリンターとして急速に普及している。また最近ではデジタル化された印刷原稿の印刷仕上がりを簡易的に確認するために、インクジェットプリンターを用いて印字するプルーフ(以下、印刷校正ともいう)用途の分野でも広く普及している。
印刷校正に使用されるインクジェット記録材料が有する支持体として、写真印画紙等に用いられる樹脂被覆紙が利用できることが知られており、このことは、例えば特開2001-88433号公報(特許文献1)や、特開2001-162926号公報(特許文献2)、および特開2006-239921号公報(特許文献3)等に記載されている。高い色彩鮮明性を有する(高い印刷濃度を有する)原稿の印刷仕上がりを確認する際には、多量のインクが印字されるが、樹脂被覆紙を支持体として有するプルーフ用インクジェット記録材料は、該画像を印字した際にコックリングが生じないため好適である。
樹脂被覆紙は、見た目の白さを強調する目的で基紙中や樹脂被覆層中に蛍光増白剤を含有することが一般的である。しかし蛍光増白剤はその特性上、紫外線を吸収すると青白く発光することから太陽光、蛍光灯、白熱灯等の異なった光源下で見た場合、白地の色相が異なって見える。そのため印刷校正の仕上がりを確認する場所の照明光源によっては、本印刷用紙とプルーフ用紙の色相が異なるといった問題が発生し、正しい校正が難しくなり改善が求められていた。
特開平11-78218号公報(特許文献4)には、平均二次粒径が10~300nmの非晶質シリカあるいはアルミナシリケート等と共に、酸化チタンを含有するインク受容層を有するインクジェット記録体が記載されているが、該インクジェット記録体は発色性の点で十分満足できるものではなく、また該インク受容層を塗設する際に塗布欠陥が生じる場合があり、改善が求められていた。
一方、特表2010-505671号公報(特許文献5)には、合成樹脂でコーティングされた原紙と、少なくとも1つの多孔質イメージ記録層とを含む記録材料であって、多孔質イメージ記録層が下方インク吸収層および上方染料定着層を含み、これら多孔質イメージ記録層が含有する無機微粒子の一例として、酸化チタンが記載されている。
また、特開2017-109406号公報(特許文献6)には、樹脂被覆紙支持体上に平均二次粒子径が500nm以下の無機微粒子を主体に含有する少なくとも2層のインク受容層を有するインクジェット記録材料が記載されており、かかるインク受容層のうち、支持体に近いインク受容層は、炭酸カルシウムや酸化チタンおよびタルク等の平板状白色顔料を含有し、同公報の実施例では、支持体に近いインク受容層が含有する平板状白色顔料として、タルクを用いた具体例が記載されている。
特開2001-88433号公報 特開2001-162926号公報 特開2006-239921号公報 特開平11-78218号公報 特表2010-505671号公報 特開2017-109406号公報
本発明の目的は、優れた発色性を有し、照明の光源差による色合いの違い、およびインク受容層の塗布欠陥が改善された、プルーフ用インクジェット記録材料を提供することにある。
上記課題は以下の発明により達成される。
紙基材の少なくとも一方の面に樹脂層を有する樹脂被覆紙支持体と、該樹脂層上に少なくとも2層のインク受容層を有し、該樹脂層に近いインク受容層が酸化チタンを含有することを特徴とする、プルーフ用インクジェット記録材料。
本発明によって、優れた発色性を有し、照明の光源差による色合いの違い、およびインク受容層の塗布欠陥が改善された、プルーフ用インクジェット記録材料を提供することができる。
以下に本発明を詳細に説明する。
なお以下の説明において、樹脂被覆紙支持体に近いインク受容層をインク受容層(A)と称し、該インク受容層(A)よりも樹脂被覆紙支持体から離れた位置に設けられるインク受容層をインク受容層(B)と称する。
本発明のプルーフ用インクジェット記録材料は樹脂被覆紙支持体を有する。該樹脂被覆紙支持体は紙基材の少なくとも一方の面に樹脂層を有し、特に紙基材の少なくとも一方の面にポリオレフィン樹脂層を有するポリオレフィン樹脂被覆紙支持体が好ましい。該支持体の厚みは50~300μmであることが好ましく、より好ましくは80~260μmである。
本発明に用いられるポリオレフィン樹脂被覆紙は、その含水率は特に限定しないが、カール性の観点より5.0~9.0質量%の範囲であることが好ましく、より好ましくは6.0~9.0質量%の範囲である。ポリオレフィン樹脂被覆紙の含水率は、任意の水分測定法を用いて測定することができる。例えば、赤外線水分計、絶乾重量法、誘電率法、カールフィッシャー法等を用いることができる。
ポリオレフィン樹脂被覆紙を構成する紙基材は特に制限はなく、一般に用いられている紙が使用できるが、より好ましくは例えば写真用支持体に用いられているような平滑な原紙が好ましい。該紙基材を構成するパルプとしては天然パルプ、再生パルプ、合成パルプ等を1種もしくは2種以上混合して用いられる。この紙基材には一般に製紙で用いられているサイズ剤、紙力増強剤、填料、帯電防止剤、蛍光増白剤、染料等の添加剤が配合されていても良い。
紙基材の厚みに関しては特に制限はないが、紙を抄造中または抄造後カレンダー等にて圧力を印加して圧縮するなどした表面平滑性のよいものが好ましく、その坪量は30~250g/mが好ましい。
紙基材を被覆する樹脂としては、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリペンテンなどのオレフィンのホモポリマーまたはエチレン-プロピレン共重合体などのオレフィンの二つ以上からなる共重合体及びこれらの混合物であるポリオレフィン樹脂が好適であり、各種の密度、溶融粘度指数(メルトインデックス)のものを単独にあるいはそれらを混合して使用できる。
また、ポリオレフィン樹脂被覆紙の樹脂被覆層中には、酸化チタン、酸化亜鉛、タルク、炭酸カルシウムなどの白色顔料、ステアリン酸アミド、アラキジン酸アミドなどの脂肪酸アミド、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウムなどの脂肪酸金属塩、ヒンダードフェノール系化合物などの酸化防止剤、コバルトブルー、群青、セシリアンブルー、フタロシアニンブルーなどのブルーの顔料や染料、コバルトバイオレット、ファストバイオレット、マンガン紫などのマゼンタの顔料や染料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤などの各種の添加剤を適宜組み合わせて加えることが好ましい。なお、樹脂被覆層中に蛍光増白剤を含有する場合、経時により白地色相に変化が生じる場合があるため、本発明において蛍光増白剤は紙基材中に含有することが好ましい。
ポリオレフィン樹脂被覆紙の主な製造方法としては、走行する紙基材上にポリオレフィン樹脂を加熱溶融した状態で流延する、いわゆる押出コーティング法が例示され、これにより紙基材の一方の面、あるいは両面が樹脂により被覆される。また、樹脂を紙基材に被覆する前に、紙基材にコロナ放電処理、火炎処理などの活性化処理を施すことも可能である。樹脂被覆層の厚みとしては、5~50μmが適当である。
本発明に用いられる樹脂被覆紙支持体のインク受容層が塗設される側の面は、下引き層を有することが好ましい。この下引き層は、インク受容層が塗設される前に、予め樹脂被覆紙支持体の表面に塗布乾燥されたものである。この下引き層は、皮膜形成可能な水溶性ポリマーやポリマーラテックス等を主体に含有する。好ましくは、ゼラチン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、水溶性セルロース等の水溶性ポリマーであり、特に好ましくはゼラチンである。これらの水溶性ポリマーの塗布量は、10~500mg/mが好ましく、20~300mg/mがより好ましい。さらに、下引き層は、他に界面活性剤や硬膜剤を含有することが好ましい。樹脂被覆紙支持体上に下引き層を設けることによって、インク受容層塗布時のひび割れ防止に有効に働き、均一な塗布面が得られる。
本発明のプルーフ用インクジェット記録材料は、上記した樹脂被覆紙支持体上に、少なくとも2層のインク受容層を有し、該樹脂被覆紙支持体に近いインク受容層(A)が酸化チタンを含有する。
インク受容層(A)が含有する酸化チタンについて詳細に説明する。酸化チタンは、組成式TiOで示されるチタンの酸化物である。酸化チタンの結晶構造には、ルチル型、アナターゼ型、およびブルッカイト型がある。一般的にはルチル型とアナターゼ型が主であり本発明では何れも使用することができるが、光触媒活性の低いルチル型が好ましい。
酸化チタンの製造方法としては、合成ルチルを塩素化して精製する塩素法と、鉱石を硫酸に溶解して精製する硫酸法の二通りが主に挙げられる。本発明ではこれらの製法の異なる酸化チタンを単独または混合して使用することができる。また酸化チタンは、市販品を入手し使用することが可能であり、例えば堺化学工業(株)製のR-25(平均粒子径200nm)、R-32(同230nm)、SR-1(同260nm)、GTR-100(同260nm)、R-62N(同260nm)、石原産業(株)製のタイペーク(登録商標)R-680(同210nm)、CR-60-2(同210nm)、R-780(同240nm)、PF-736(同240nm)、R-630(同240nm)等が挙げられる。
本発明においてインク受容層(A)が含有する酸化チタンは、インク受容層(A)を形成する際に使用するインク受容層塗布液中での分散性を考慮し、平均粒子径が500nm以下のものが好ましい。またインク受容層(A)が含有する酸化チタンの含有量は、0.10g/m以上であることが好ましく、0.30g/m以上であることがより好ましい。上限は2.0g/m以下であることが好ましい。一方、インク受容層(A)よりも樹脂被覆紙支持体から離れた位置に設けられるインク受容層(B)は、発色性やインク吸収性等の印字品質が損なわれるため、実質的には酸化チタンを含有しないことが好ましい。ここで実質的とは、酸化チタンの含有量が0.01g/m以下であることを意味する。
本発明において上記した酸化チタンは、インク受容層(A)を形成するインク受容層塗布液中に添加するにあたり、予め分散することが好ましい。該酸化チタンの分散には公知の方法が採用でき、例えば、ボールミル、ビーズミル、サンドグラインダー等のメディアミル、高圧ホモジナイザー、超高圧ホモジナイザー等の圧力式分散機、超音波分散機、及び薄膜旋回型分散機等を使用することができる。また酸化チタンを分散する場合に分散剤を添加することが好ましい。その分散剤としては、公知のカチオン系化合物、アニオン系化合物、ノニオン系化合物等の分散剤を使用することができる。分散剤を使用して分散する場合の添加順序に制限はなく、該分散剤の添加は分散媒中に酸化チタンを添加する前でも後でもどちらでもよい。
本発明のプルーフ用インクジェット記録材料が有するインク受容層(A)およびインク受容層(B)は、無機微粒子を主体として含有することが好ましい。これにより良好なインク吸収性を得ることができる。ここで主体とは、インク受容層の固形分量に対する無機微粒子の割合が50質量%以上であることを意味し、より好ましくは60質量%以上である。上限は95質量%以下であることが好ましい。
上記したインク受容層(A)およびインク受容層(B)が主体に含有する無機微粒子としては、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カオリン、酸化亜鉛、水酸化亜鉛、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、合成シリカ、アルミナ、アルミナ水和物、水酸化マグネシウム等が挙げられ、またこれらの2種以上の混合物が挙げられる。これらの無機微粒子の中でも、合成シリカ、アルミナ、あるいはアルミナ水和物は、高い印字濃度と鮮明な画像が得られ、またコスト面でも安価で有利であることから本発明における無機微粒子として好ましく用いられる。より好ましくは非晶質合成シリカ、アルミナ、およびアルミナ水和物である。
非晶質合成シリカは、製造方法によって湿式法シリカ、気相法シリカに大別することができる。湿式法シリカは、製造方法によって沈降法シリカ、ゲル法シリカ、ゾル法シリカに分類される。沈降法シリカはケイ酸ソーダと硫酸をアルカリ条件で反応させて製造され、粒子成長したシリカ粒子が凝集・沈降し、その後濾過、水洗、乾燥、粉砕・分級の工程を経て製品化される。沈降法シリカとしては、例えば東ソー・シリカ(株)からニップシール(登録商標)として市販されている。ゲル法シリカはケイ酸ソーダと硫酸を酸性条件下で反応させて製造する。熟成中に微小粒子は溶解し、他の一次粒子同士を結合するように再析出するため、明確な一次粒子は消失し、内部空隙構造を有する比較的硬い凝集粒子を形成する。ゲル法シリカとしては、例えば水澤化学工業(株)からミズカシル(登録商標)として、東ソー・シリカ(株)からニップジェル(登録商標)として市販されている。ゾル法シリカは、コロイダルシリカとも呼ばれ、ケイ酸ソーダの酸等による複分解やイオン交換樹脂層を通して得られるシリカゾルを加熱熟成して得られ、例えば日産化学(株)からスノーテックス(登録商標)として市販されている。
気相法シリカは乾式法シリカとも呼ばれ、一般的には火炎加水分解法によって製造される。具体的には、四塩化珪素を水素及び酸素と共に燃焼して製造される。気相法シリカとしては、例えば日本アエロジル(株)からAEROSIL(登録商標)として市販されている。
上記したインク受容層(A)およびインク受容層(B)が含有する無機微粒子の平均二次粒子径は500nm以下であることが好ましく、300nm以下であることがより好ましい。また下限は10nm以上であることが好ましい。インク受容層がこのような無機微粒子を主体に含有することによって、発色性にとりわけ優れたプルーフ用インクジェット記録材料を得ることができる。平均二次粒子径が500nm以下のシリカ微粒子を含有するシリカスラリーを製造する方法としては、例えば、特開2002-144701号公報、特開2005-1117号公報に記載されているが如くアルカリ性化合物の存在下で分散する方法、カチオン性化合物の存在下で分散する方法、シランカップリング剤の存在下で分散する方法等を挙げることができる。中でもカチオン性化合物の存在下で分散する方法がより好ましい。またスラリーの高濃度化や分散安定性を向上させるため、公知の種々の方法を用いてもよい。
上記したカチオン性化合物としては、カチオン性ポリマーを好ましく使用できる。カチオン性ポリマーとしては、ポリエチレンイミン、ポリジアリルアミン、ポリアリルアミン、アルキルアミン重合物、特開昭59-20696号公報、特開昭59-33176号公報、特開昭59-33177号公報、特開昭59-155088号公報、特開昭60-11389号公報、特開昭60-49990号公報、特開昭60-83882号公報、特開昭60-109894号公報、特開昭62-198493号公報、特開昭63-49478号公報、特開昭63-115780号公報、特開昭63-280681号公報、特開平1-40371号公報、特開平6-234268号公報、特開平7-125411号公報、特開平10-193776号公報等に記載された1~3級アミノ基、4級アンモニウム塩基を有するポリマーが好ましく用いられる。特に、カチオン性ポリマーとしてジアリルアミン誘導体が好ましく用いられる。分散性及び分散液粘度の面で、これらのカチオン性ポリマーの質量平均分子量は2000~10万程度が好ましく、特に2000~3万程度が好ましい。
本発明には、気相法シリカが好ましく使用できる。本発明に用いられる気相法シリカの平均一次粒子径は30nm以下が好ましい。さらに好ましくは平均一次粒子径が3~15nm(特に3~10nm)でかつBET法による比表面積が200m/g以上(好ましくは250~500m/g)のものを用いることである。なお、本発明でいう平均一次粒子径とは、微粒子の電子顕微鏡観察により一定面積内に存在する100個の一次粒子各々の投影面積に等しい円の直径を粒子径としてその平均値を求めたものである。また本発明でいうBET法とは、気相吸着法による粉体の表面積測定法の一つであり、吸着等温線から1gの試料の持つ総表面積、すなわち比表面積を求める方法である。通常吸着気体としては、窒素ガスが多く用いられ吸着量を被吸着気体の圧、または容積の変化から測定する方法が最も多く用いられている。多分子吸着の等温線を表すのに最も著名なものは、Brunauer、Emmett、Tellerの式であってBET式と呼ばれ表面積決定に広く用いられている。BET式に基づいて吸着量を求め、吸着分子1個が表面で占める面積を掛けて表面積が得られる。
気相法シリカは、カチオン性化合物の存在下で分散したものが好ましく使用できる。気相法シリカの平均二次粒子径は好ましくは500nm以下、より好ましくは10~300nmである。分散方法としては、通常のプロペラ撹拌、タービン型撹拌、ホモミキサー型撹拌等で気相法シリカと分散媒を予備混合し、次にボールミル、ビーズミル、サンドグラインダー等のメディアミル、高圧ホモジナイザー、超高圧ホモジナイザー等の圧力式分散機、超音波分散機、及び薄膜旋回型分散機等を使用して分散を行うことが好ましい。なお、本発明でいう平均二次粒子径とは、得られたインク受容層を電子顕微鏡による写真撮影で求めることができるが、簡易的にはレーザー散乱式の粒度分布計(例えば(株)堀場製作所製LA920)を用いて、個数メジアン径として測定することができる。
本発明では、湿式法シリカも好ましく使用できる。ここで用いられる湿式法シリカとしては沈降法シリカあるいはゲル法シリカが好ましく、特に沈降法シリカが好ましい。本発明に用いられる湿式法シリカ粒子としては、平均一次粒子径50nm以下、好ましくは3~40nmであり、かつ平均二次粒子径が500nm以下である湿式法シリカ粒子が好ましく、さらには平均二次粒子径が20~300nmである湿式法シリカ微粒子が好ましい。
湿式法シリカは、カチオン性化合物の存在下で分散・粉砕することが好ましい。これにより高い空隙率を有する被接着層が得られ、良好な接着性が得られる。粉砕方法としては、水性媒体中に分散したシリカを機械的に粉砕する湿式分散法が好ましく使用できる。本発明に用いられる湿式法シリカ微粒子を粉砕する好ましい方法について説明する。まず、水を主体とする分散媒中にシリカ粒子とカチオン性化合物を混合し、のこぎり歯状ブレード型分散機、プロペラ羽根型分散機、またはローターステーター型分散機等の分散装置の少なくとも一つを用いてシリカ予備分散液を得る。必要であれば水分散媒中に適度の低沸点溶剤等を添加してもよい。シリカ予備分散液の固形分濃度は高い方が好ましいが、あまり高濃度になると分散不可能となるため、好ましい範囲としては15~40質量%、より好ましくは20~35質量%である。次に、シリカ予備分散液をより強い剪断力を持つ機械的手段にかけてシリカ粒子を粉砕し、湿式法シリカ微粒子分散液が得られる。機械的手段としては公知の方法が採用でき、例えば、ボールミル、ビーズミル、サンドグラインダー等のメディアミル、高圧ホモジナイザー、超高圧ホモジナイザー等の圧力式分散機、超音波分散機及び薄膜旋回型分散機等を使用することができる。
本発明に用いられるアルミナとしては、酸化アルミニウムのγ型結晶であるγ-アルミナが好ましく、中でもδグループ結晶が好ましい。γ-アルミナは一次粒子を10nm程度まで小さくすることが可能であるが、通常は数千から数万nmの二次粒子結晶を超音波や高圧ホモジナイザー、対向衝突型ジェット粉砕機等で粉砕したものが使用できる。アルミナの平均二次粒子径は500nm以下であることが好ましく、より好ましくは20~300nmである。
本発明に用いられるアルミナ水和物はAl・nHO(n=1~3)の構成式で表される。本発明に使用されるアルミナ水和物はアルミニウムイソプロポキシド等のアルミニウムアルコキシドの加水分解、アルミニウム塩のアルカリによる中和、アルミン酸塩の加水分解等の公知の製造方法により得られる。本発明に使用されるアルミナ水和物の平均二次粒子径は好ましくは500nm以下、より好ましくは20~300nmである。
本発明に用いられる上記のアルミナ、及びアルミナ水和物は、酢酸、乳酸、ぎ酸、硝酸等の公知の分散剤によって分散されたものが好ましく用いられる。
上記した無機微粒子の中から2種以上の無機微粒子を併用することもできる。例えば、微粉砕した湿式法シリカと気相法シリカとの併用、微粉砕した湿式法シリカとアルミナあるいはアルミナ水和物との併用、気相法シリカとアルミナあるいはアルミナ水和物との併用等が挙げられる。
本発明においてインク受容層は、上記した無機微粒子を結着するためにバインダーを含有することが好ましい。かかるバインダーとしては、公知の高分子バインダーを使用することができる。例えば、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等のセルロース誘導体、澱粉や各種変性澱粉、ゼラチンや各種変性ゼラチン、キトサン、カラギーナン、カゼイン、大豆蛋白、ポリビニルアルコールや各種変性ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド等が使用することができ、必要に応じて併用することができる。さらにバインダー樹脂として各種ラテックスを併用してもよい。本発明において好ましいバインダーはポリビニルアルコールであり、特に好ましいのはケン化度が80%以上の部分または完全ケン化したポリビニルアルコールであり、平均重合度は500~5000のものである。
バインダーの添加量は無機微粒子に対して、250質量%以下が好ましく、より好ましくは100質量%以下であり、下限は5質量%以上であることが望ましい。
本発明においてインク受容層は、上記したバインダーと共に架橋剤を含有することが好ましい。かかる架橋剤としては、公知のものを使用することができる。例えば、ホルムアルデヒド、グルタルアルデヒドの如きアルデヒド系化合物、ジアセチル、クロルペンタンジオンの如きケトン化合物、ビス(2-クロロエチル)尿素、2-ヒドロキシ-4,6-ジクロロ-1,3,5-トリアジン、米国特許第3,288,775号明細書記載の如き反応性のハロゲンを有する化合物、ジビニルスルホン、米国特許第3,635,718号明細書記載の如き反応性のオレフィンを持つ化合物、米国特許第2,732,316号明細書記載の如きN-メチロール化合物、米国特許第3,103,437号明細書記載の如きイソシアナート類、米国特許第3,017,280号明細書、米国特許第2,983,611号明細書記載の如きアジリジン化合物類、米国特許第3,100,704号明細書記載の如きカルボジイミド系化合物類、米国特許第3,091,537号明細書記載の如きエポキシ化合物、ムコクロル酸の如きハロゲンカルボキシアルデヒド類、ジヒドロキシジオキサンの如きジオキサン誘導体、クロム明ばん、硫酸ジルコニウム、ホウ酸、ホウ酸塩、ホウ砂の如き無機架橋剤等がある。本発明において好ましい架橋剤はホウ酸、またはホウ酸塩である。
架橋剤の含有量はバインダーに対して、0.1~40質量%の範囲が好ましく、より好ましくは1~30質量%の範囲である。
本発明においてインク受容層は、さらに添加剤として着色染料、着色顔料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、顔料の分散剤、消泡剤、レベリング剤、防腐剤、粘度安定剤、pH調整剤などの公知のものを含有することもできる。
本発明においてインク受容層(A)およびインク受容層(B)は、上記した支持体上に前述した成分を含有する塗布液を塗布、乾燥することで形成することができる。かかる塗布に用いる塗布方式としては、エアードクターコーター、ブレードコーター、ロッドコーター、ナイフコーター、リバースロールコーター、バーコーター、スライドビードコーター、カーテンコーター等の公知の塗布方法を利用することができる。またインク受容層は、支持体の一方の面に有していれば良く、支持体の両面に有していても良い。
本発明において樹脂被覆紙支持体に近いインク受容層(A)の乾燥塗工量は、1~15g/mであることが好ましく、より好ましくは3~10g/mである。またインク受容層(A)よりも樹脂被覆紙支持体から離れた位置に設けられるインク受容層(B)の乾燥塗工量は、3~25g/mであることが好ましく、より好ましくは8~20g/mである。これにより照明の光源差による色合いの違い、およびインク受容層の塗布欠陥が改善されたプルーフ用インクジェット記録材料であって、発色性にとりわけ優れたプルーフ用インクジェット記録材料を得ることができる。
また本発明のプルーフ用インクジェット記録材料が3層以上のインク受容層を有する場合、樹脂被覆紙支持体から最も離れた位置に設けられるインク受容層は前述したインク受容層(B)であることが好ましく、また該インク受容層(B)と樹脂被覆紙支持体の間に位置する2層のインク受容層のうち、何れか一方のインク受容層、あるいは両方のインク受容層が、上述したインク受容層(A)である事が好ましい。
以下、実施例により本発明を詳しく説明するが、本発明の内容は実施例に限られるものではない。なお、部及び%は質量基準である。
(プルーフ用インクジェット記録材料1の作製)
<樹脂被覆紙支持体の作製>
広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)と広葉樹晒サルファイトパルプ(LBSP)の1:1混合物をカナディアン スタンダード フリーネスで300mlになるまで叩解し、パルプスラリーを調成した。これにサイズ剤としてアルキルケテンダイマーを対パルプ0.5%、紙力増強剤としてポリアクリルアミドを対パルプ1.0%、カチオン化澱粉を対パルプ2.0%、ポリアミドエピクロロヒドリン樹脂を対パルプ0.5%、蛍光増白剤を対パルプ0.3%、及び適当量の青色染料、赤色染料を添加し、水で希釈して0.2%スラリーとした。このスラリーを長網抄紙機で坪量170g/mになるように抄造し、乾燥、調湿して紙基材とした。抄造した紙基材に、密度0.918g/cmの低密度ポリエチレン樹脂に対して、10%のアナターゼ型酸化チタンを均一に分散したポリエチレン樹脂組成物を320℃で溶融し、厚さ35μmになるように押出コーティングし、微粗面加工されたクーリングロールを用いて押出被覆して表面の樹脂層を設けた。もう一方の面には密度0.962g/cmの高密度ポリエチレン樹脂70部と密度0.918g/cmの低密度ポリエチレン樹脂30部のブレンド樹脂組成物を同様に320℃で溶融し、厚さ30μmになるように押出被覆して裏面の樹脂層を設け、厚みが230μmの樹脂被覆紙支持体を作製した。
上記のようにして得られた樹脂被覆紙支持体の表面に高周波コロナ放電処理を施した後、下記組成の下引き層をゼラチンの塗布量が50mg/mとなるように塗布乾燥した。
<下引き層>
石灰処理ゼラチン 100部
スルフォコハク酸-2-エチルヘキシルエステル塩 2部
クロム明ばん 10部
<気相法シリカ分散液の作製>
水にジメチルシアリルアンモニウムクロライドホモポリマー(分子量9000)4部と気相法シリカ(平均一次粒子径7nm、BET法による比表面積300m/g)100部を添加し予備分散液を作製した後、高圧ホモジナイザー処理をして固形分濃度20%の気相法シリカ分散液を作製した。気相法シリカの平均二次粒子径は135nmであった。
<インク受容層塗布液1の作製>
気相法シリカ分散液(気相法シリカの固形分として) 100部
ホウ酸 4部
ポリビニルアルコール(ケン化度88%、平均重合度3500) 23部
塗布液の固形分濃度 13%
前述のようにして作製した樹脂被覆紙支持体が有する下引き層上に、スライドビードコーターを用いて、上記インク受容層塗布液1を固形分塗布量が18.0g/mとなるよう塗布した。塗布後、10℃で20秒間冷却し、次いで30~55℃の加熱空気を吹き付け乾燥し、プルーフ用インクジェット記録材料1を得た。
(プルーフ用インクジェット記録材料2の作製)
下記のインク受容層塗布液2を作製した。
<インク受容層塗布液2の作製>
気相法シリカ分散液(気相法シリカの固形分として) 100部
ホウ酸 4部
ポリビニルアルコール(ケン化度88%、平均重合度3500) 23部
酸化チタン分散液1(酸化チタンの固形分として) 5部
塗布液の固形分濃度 13%
<酸化チタン分散液1の作製>
水に第4級アンモニウム塩ポリマー(大和化学工業(株)製サンブライトKH-55)とルチル型酸化チタン((株)堺化学工業製SR-1、平均粒子径260nm)を添加した後、高圧ホモジナイザーで分散し、酸化チタン分散液1を作製した。
プルーフ用インクジェット記録材料1の作製において得た樹脂被覆紙支持体が有する下引き層上に、支持体に近いインク受容層(A)として上記したインク受容層塗布液2を固形分塗布量が6.0g/mとなるように、また支持体から離れたインク受容層(B)として前記したインク受容層塗布液1を固形分塗布量が12.0g/mとなるように、スライドビードコーターを用いて重層塗布した。塗布後、10℃で20秒間冷却し、次いで30~55℃の加熱空気を吹き付け乾燥し、インクジェット記録材料2を得た。なお、この時のインク受容層(A)に含まれる酸化チタンの含有量は0.23g/mであった。
(プルーフ用インクジェット記録材料3の作製)
プルーフ用インクジェット記録材料2の作製において、支持体に近いインク受容層(A)として、下記のインク受容層塗布液3を固形分塗布量が6.0g/mとなるように重層塗布した以外はインクジェット記録材料2と同様にして、プルーフ用インクジェット記録材料3を得た。なお、この時のインク受容層(A)に含まれる酸化チタンの含有量は0.44g/mであった。
<インク受容層塗布液3の作製>
気相法シリカ分散液(気相法シリカの固形分として) 100部
ホウ酸 4部
ポリビニルアルコール(ケン化度88%、平均重合度3500) 23部
酸化チタン分散液1(酸化チタンの固形分として) 10部
塗布液の固形分濃度 13%
(プルーフ用インクジェット記録材料4の作製)
プルーフ用インクジェット記録材料2の作製において、支持体に近いインク受容層(A)として、下記のインク受容層塗布液4を固形分塗布量が6.0g/mとなるように重層塗布した以外はインクジェット記録材料2と同様にして、プルーフ用インクジェット記録材料4を得た。なお、この時のインク受容層(A)に含まれる酸化チタンの含有量は0.82g/mであった。
<インク受容層塗布液4の作製>
気相法シリカ分散液(気相法シリカの固形分として) 100部
ホウ酸 4部
ポリビニルアルコール(ケン化度88%、平均重合度3500) 23部
酸化チタン分散液1(酸化チタンの固形分として) 20部
塗布液の固形分濃度 13%
(プルーフ用インクジェット記録材料5の作製)
プルーフ用インクジェット記録材料2の作製において、支持体に近いインク受容層(A)として、下記のインク受容層塗布液5を固形分塗布量が6.0g/mとなるように重層塗布した以外はインクジェット記録材料2と同様にして、プルーフ用インクジェット記録材料5を得た。なお、この時のインク受容層(A)に含まれる酸化チタンの含有量は1.15g/mであった。
<インク受容層塗布液5の作製>
気相法シリカ分散液(気相法シリカの固形分として) 100部
ホウ酸 4部
ポリビニルアルコール(ケン化度88%、平均重合度3500) 23部
酸化チタン分散液1(酸化チタンの固形分として) 30部
塗布液の固形分濃度 13%
(プルーフ用インクジェット記録材料6の作製)
プルーフ用インクジェット記録材料2の作製において、支持体に近いインク受容層(A)として、下記のインク受容層塗布液6を固形分塗布量が6.0g/mとなるように重層塗布した以外はインクジェット記録材料2と同様にして、プルーフ用インクジェット記録材料6を得た。なお、この時のインク受容層(A)に含まれる酸化チタンの含有量は1.44g/mであった。
<インク受容層塗布液6の作製>
気相法シリカ分散液(気相法シリカの固形分として) 100部
ホウ酸 4部
ポリビニルアルコール (ケン化度88%、平均重合度3500) 23部
酸化チタン分散液1(酸化チタンの固形分として) 40部
塗布液の固形分濃度 13%
(プルーフ用インクジェット記録材料7の作製)
プルーフ用インクジェット記録材料1の作製において、インク受容層塗布液1を下記インク受容層塗布液7に変更し固形分塗布量が18.0g/mとなるよう塗布した以外は同様にして、プルーフ用インクジェット記録材料7を得た。この時のインク受容層に含まれる酸化チタンの含有量は0.44g/mであった。
<インク受容層塗布液7の作製>
気相法シリカ分散液(気相法シリカの固形分として) 100部
ホウ酸 4部
ポリビニルアルコール(ケン化度88%、平均重合度3500) 23部
酸化チタン分散液1(酸化チタンの固形分として) 3.2部
塗布液の固形分濃度 13%
(プルーフ用インクジェット記録材料8の作製)
プルーフ用インクジェット記録材料1の作製において、インク受容層塗布液1を、下記インク受容層塗布液8に変更し固形分塗布量が18.0g/mとなるよう塗布した以外は同様にして、プルーフ用インクジェット記録材料8を得た。なお、この時のインク受容層に含まれる酸化チタンの含有量は1.15g/mであった。
<インク受容層塗布液8の作製>
気相法シリカ分散液(気相法シリカの固形分として) 100部
ホウ酸 4部
ポリビニルアルコール(ケン化度88%、平均重合度3500) 23部
酸化チタン分散液1(酸化チタンの固形分として) 8.7部
塗布液の固形分濃度 13%
(プルーフ用インクジェット記録材料9の作製)
プルーフ用インクジェット記録材料2の作製において、支持体に近いインク受容層(A)として、下記のインク受容層塗布液9を固形分塗布量が6.0g/mとなるように重層塗布した以外はインクジェット記録材料2と同様にして、プルーフ用インクジェット記録材料9を得た。なお、この時のインク受容層(A)に含まれるタルクの含有量は0.82g/mであった。
<インク受容層塗布液9の作製>
気相法シリカ分散液(気相法シリカの固形分として) 100部
ホウ酸 4部
ポリビニルアルコール(ケン化度88%、平均重合度3500) 23部
タルク分散液(タルクの固形分として) 20部
塗布液の固形分濃度 13%
<タルク分散液の作製>
水にタルク((株)ヤマグチマイカ製CT-35、平均粒子径17μm)を添加した後、700rpmで5分間プロペラ撹拌し、タルク分散液を作製した。
上記のようにして作製したプルーフ用インクジェット記録材料1~9について下記の評価を行った。その結果を表1に示す。
<白紙色相>
分光測色計(X-Rite eXact:エックスライト製)を使用し、ISO13655で定義されるM0、M1、及びM2の照明条件にて未印字部の白紙色相を測定し、照明条件の違いによる色相b*値の数値差Δb*(M0-M1)、及びΔb*(M1-M2)として評価した。この評価における数値が小さいほど、印刷校正の仕上がりを確認する照明光源差による色合いの違いが少なく良好であることを示し、プルーフ用途に適していると評価できる。具体的には以下の基準で評価した。この結果を表1に示す。
(Δb*(M0-M1) 照明の紫外線光有無の差)
○:0.7未満 色合い差が少なくプルーフ用途として最適である
△:0.7以上1.0未満 色合い差がやや見られるが、実用上問題ないレベル
×:1.0以上 色合い差が大きく、実用上不可レベル
(Δb*(M1-M2) 紫外線光のフィルターカット有無の差)
○:2.0未満 色合い差が少なくプルーフ用途として最適である
△:2.0以上3.0未満 色合い差がやや見られるが、実用上問題ないレベル
×:3.0以上 色合い差が大きく、実用上不可レベル
<発色性>
インクジェットプリンター(EP-881A:セイコーエプソン(株)製)で、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー各色のベタ画像を印字し、目視にて評価した。カラー写真並みの鮮やかさがあるものを○、若干くすみがあるものを△、非常にくすみがあるものを×とした。この結果を表1に示す。
<塗布欠陥>
インク受容層塗布面の塗布欠陥発生の有無を目視にて評価した。亀裂割れ等の塗布欠陥の発生がないものを○、1.0mm未満の大きさの亀裂割れが発生しているものを△、1.0mm以上の大きさの亀裂割れが発生しているものを×とした。この結果を表1に示す。
Figure 2022024666000001
表1の結果から、本発明により優れた発色性を有し、照明の光源差による色合いの違いおよびインク受容層の塗布欠陥が改善されたプルーフ用インクジェット記録材料が得られることがわかる。

Claims (1)

  1. 紙基材の少なくとも一方の面に樹脂層を有する樹脂被覆紙支持体と、該樹脂層上に少なくとも2層のインク受容層を有し、該樹脂層に近いインク受容層が酸化チタンを含有することを特徴とする、プルーフ用インクジェット記録材料。
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