JP2007253335A - インクジェット記録材料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】原紙の両面をポリオレフィン樹脂で被覆した樹脂被覆紙支持体上に少なくとも1層のインク受容層を設けたインクジェット記録材料において、原紙に含有される無機顔料がパルプに対して6〜14質量%であり、該原紙の抄紙工程におけるパルプ含有液の速度(J)と、ワイヤー速度(W)との比(J/W比)が0.9〜1.1であり、更にシェーキング処理された原紙用いることを特徴とするインクジェット記録材料。
【選択図】なし。
Description
1)原紙の両面をポリオレフィン樹脂で被覆した樹脂被覆紙支持体上に少なくとも1層のインク受容層を設けたインクジェット記録材料において、原紙に含有される無機顔料がパルプに対して6〜14質量%であり、該原紙の抄紙工程におけるパルプ含有液の速度(J)と、ワイヤー速度(W)との比(J/W比)が0.9〜1.1であり、更にシェーキング処理された原紙を用いることを特徴とするインクジェット記録材料。
2)前記インク受容層は平均二次粒径が500nm以下の無機微粒子を主体に含有することを特徴とする上記1)に記載のインクジェット記録材料。
3)前記インク受容層のバインダーの質量が、無機微粒子の質量に対して5〜25質量%であり、且つ、インク受容層の乾燥固形分塗布量が5〜40g/m2であることを特徴とする上記1)または2)に記載のインクジェット記録材料。
[Al(OH)3]nAlCl3 一般式2
Aln(OH)mCl(3n-m) 0<m<3n 一般式3
広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)と広葉樹晒サルファイトパルプ(NBSP)の1:1混合物をカナディアン スタンダード フリーネスで300mlになるまで叩解し、パルプスラリーを調製した。これに無機顔料である炭酸カルシウムを対パルプ10質量%、サイズ剤とアルキルケテンダイマーを対パルプ0.5質量%、強度剤としてポリアクリルアミドを対パルプ1質量%、カチオン化澱粉を対パルプ2質量%、ポリアミドエピクロロヒドリン樹脂を対パルプ0.5質量%添加し、水で希釈して1%パルプ含有液とした。このパルプ含有液を、振動数が350回/min、振幅が15mmの条件でシェーキング処理を行いながら、長網抄紙機でJ/W比が0.98になるように制御して抄紙し、乾燥して、坪量200g/m2の原紙の巻き取りを得た。尚、前記のパルプ含有液の速度(J)は、98m/minであり、ワイヤー速度(W)は、100m/minであった。原紙巻き取りは、抄紙工程のワイヤー面が巻き芯側に向くように直径0.2mの巻き芯に巻き取って製造した。得られた原紙は、抄紙工程のフェルト面側がインク受容層を塗設する面になるようにして以下の工程に供した。インク受容層を塗設する面側の原紙については、密度0.918g/cm3の低密度ポリエチレン100質量%の樹脂に対して、10質量%のアナターゼ型チタンを均一に分散したポリエチレン樹脂組成物を320℃で溶融し、200m/min厚さ30μmになるように、押出コーティングし、微粗面されたクリーニングロールを用いて押出被覆した。もう一方の面には密度0.962g/cm3の高密度ポリエチレン樹脂70質量部と密度0.918g/cm3の低密度ポリエチレン30質量部のブレンド樹脂組成物を同様に320℃で溶融し、厚さ30μmになるように押出被覆し支持体を得た。
石灰処理ゼラチン 100部
スルフォコハク酸−2−エチルヘキシルエステル塩 2部
クロム明ばん 10部
水にジメチルアルミニウムクロライドポリマー(分子量:9,000)3部と気相法シリカ(平均一次粒径7nm、比表面積300m2/g)100部を添加し予備分散液を作製した後、高圧ホモジナイザーで処理して、固形分濃度20質量%の気相法シリカ分散液を作製した。得られた気相法シリカの希薄分散液の平均二次粒径は80nmであった。
気相法シリカ分散液 103部
ホウ酸 5部
ポリビニルアルコール 23部
(ケン化度88%、平均重合度,500)
固形分濃度が12質量%になるように水で調整した。
水にジメチルジアリルアンモニウムクロライドホモポリマー(分子量9,000、4部)と沈降法シリカ(ニップシールVN3、平均二次粒径23μm、100部)を添加し、のこぎり歯状ブレード型分散機(ブレード周速30m/秒)を使用して予備分散液を作成した。次に得られた予備分散物をビーズミルに、直径0.3mmのジルコニアビーズ、充填率80容量%、円盤周速10m/秒の条件で1回通過させて、固形分濃度30質量%の湿式法シリカ分散液を得た。得られた湿式法シリカ分散液の希薄分散液の平均二次粒径は200nmであった。
湿式法シリカ分散液 104部
ほう酸 4部
ポリビニルアルコール 17部
(ケン化度88%、平均重合度3,500)
固形分濃度が12質量%になるように水で調整した。
アルミナ水和物 100部
(SASOL社製のDisperal.HP−14、平均二次粒径160nm)
硝酸 1.4部
ホウ酸 0.2部
ポリビニルアルコール 9.5部
(ケン化度88%、平均重合度3,500)
固形分濃度が15質量%になるように水で調整した。得られたアルミナ水和物の希薄分散液の平均二次粒径は160nmであった。
ポリビニルアルコール 100部
(ケン化度88%、平均重合度3,500)
固形分濃度が8質量%になるように水で調整した。
実施例1の無機顔料である炭酸カルシウムを対パルプ3質量%に変更する以外は、実施例1と同様にして比較例1のインクジェット記録材料を作製した。
実施例1の無機顔料である炭酸カルシウムを対パルプ18質量%に変更する以外は、実施例1と同様にして比較例2のインクジェット記録材料を作製した。
実施例1のJ/W比を1.15に変更する以外は、実施例1と同様にして比較例3のインクジェット記録材料を作製した。尚、パルプ含有液の速度(J)は、115m/minであり、ワイヤー速度(W)は、100m/minであった。
実施例1のJ/W比を0.85に変更する以外は、実施例1と同様にして比較例4のインクジェット記録材料を作製した。尚、パルプ含有液の速度(J)は、85m/minであり、ワイヤー速度(W)は、100m/minであった。
抄紙時にシェーキング処理を行わないこと以外は、実施例1と同様にして比較例5のインクジェット記録材料を作製した。
最も上巻きの部分、最も下巻きの部分からL版サイズに裁断された記録材料を13℃35%RH、13℃65%RH、27℃35%RH、27℃65%RHのそれぞれの環境下で8時間調湿した。その後、上記4種の環境下において、印字面を下にして四辺のカール値を測定、平均化し、最も上巻き部と最も下巻き部のカール値との差を求め、カール値の差の合計値を算出した。
○:カール値の差の合計値が5mm未満であった。
△:カール値の差の合計値が5〜10mmであった。
×:カール値の差の合計値が10mmより多かった。
中巻きの部分からL版サイズに裁断された記録材料について、白紙部に蛍光灯を映す込み、蛍光灯の像の鮮明さを目視観察を行い、下記の基準で平面性として評価を行った。
○:像の鮮明さが高く、平面性に問題がない。
×:像の鮮明さが乱れており、明らかに平面性が低い。
中巻きの部分からL版サイズに裁断された記録材料を13℃35%RH、13℃65%RH、27℃35%RH、27℃65%RHのそれぞれの環境下で8時間調湿した。その後、上記4種の環境下においてインクジェットプリンタ(セイコーエプソン(株)製、PM−G700)で5枚を2セット、合計40枚を全面縁無しでマゼンタ印字を行ってヘッド擦れの状況を目視確認し、下記の基準で評価した。
○:4環境下の合計のヘッド擦れの発生率が20%未満であった。
△:4環境下の合計のヘッド擦れの発生率が20〜50%であった。
×:4環境下の合計のヘッド擦れの発生率が50%より多かった。
中巻きの部分からL版サイズに裁断された記録材料を13℃35%RH、13℃65%RH、27℃35%RH、27℃65%RHのそれぞれの環境下で8時間調湿した。その後、上記4種の環境下において、インクジェットプリンタ(セイコーエプソン(株)製、PM−G700)で20枚を2セット、合計160枚を全面縁無しでマゼンタ印字を行って給紙性の状況を目視確認し、下記の基準で評価した。
○:4環境下の合計の給紙不良の回数が20%未満であった。
△:4環境下の合計の給紙不良の回数が20〜50%であった。
×:4環境下の合計の給紙不良の回数が50%より多かった。
Claims (3)
- 原紙の両面をポリオレフィン樹脂で被覆した樹脂被覆紙支持体上に少なくとも1層のインク受容層を設けたインクジェット記録材料において、原紙に含有される無機顔料がパルプに対して6〜14質量%であり、該原紙の抄紙工程におけるパルプ含有液の速度(J)と、ワイヤー速度(W)との比(J/W比)が0.9〜1.1であり、更にシェーキング処理された原紙を用いることを特徴とするインクジェット記録材料。
- 前記インク受容層は平均二次粒径が500nm以下の無機微粒子を主体に含有することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録材料。
- 前記インク受容層の樹脂バインダーの質量が、無機微粒子の質量に対して5〜25質量%であり、且つ、インク受容層の乾燥固形分塗布量が5〜40g/m2であることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録材料。
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