以下の議論は、特定の教示の実装及び実施形態に焦点を当てる。詳細な説明は、ある実施形態の説明を助けるために提供され、開示又は教示の範囲又は適用性を制限するものとして解釈されるべきでない。本明細書で提供される開示及び教示に基づいて、他の実施形態を使用できることが認識される。
「含む(comprises)」、「含む(comprising)」、「含む(includes)」、「含む(including)」、「有する(has)」、「有する(having)」という用語又はその他の任意の変形は、非排他的包含を含むものとする。例えば、特徴のリストを含む方法、物品又は装置は、それらの特徴だけに必ずしも限定されないが、そのような方法、物品又は装置に明示的に列挙されない又は固有の他の特徴を含み得る。さらに、それとは反対に明示的に記述されない限り、「又は」は、包括的論理和(inclusive−or)を示し、排他的論理和(exclusive−or)を示さない。例えば、条件A又はBは、次のいずれか一項によって満足される:Aは真である(又は存在する)及びBは偽である(又は存在しない)、Aは偽である(又は存在しない)及びBは真である(又は存在する)、並びにA及びBの両方が真である(又は存在する)。
また、「a」又は「an」の使用は、本明細書で説明される要素及び構成要素を説明するために用いられる。これは単に便宜のために、及び本発明の範囲の一般的な意味を与えるために行われる。この説明は、別途それが意味していることが明確ではない限り、1つ、少なくとも1つ又は単数形を含み、複数形も含み、逆もまた同様であることが読み取られるべきである。例えば、本明細書において単一の項目が説明される場合、1を超える項目が、単一の項目の代わりに使用され得る。同様に、本明細書において1を超える項目が説明される場合、単一の項目は、その1を超える項目に置換され得る。
本明細書で使用する場合、「可視光透過率」、即ち「VLT」という用語は、複合スタック/透明基板システムを透過した、人間の目に見える(即ち380nmから780nmの間の波長を有する)光全体の比を示し、BYK製のHaze Gard装置を使用して、T−H ASTM C法に従って測定され得る。
本明細書で使用する場合、「ヘイズ値」という用語は、入射ビームの方向から2.5°を超えて偏向される複合フィルムを透過した光のパーセンテージを示し、BYK製のHaze Gard装置を使用してT−H ASTM C法に従って測定され得る。
本明細書で使用する場合、「反射率」という用語は、光源によって照射したときに複合フィルム表面から反射される可視光の測定値を示し、HunterLab装置を使用することによってASTM E−1349に従って測定され得る。
本明細書に記載する実施形態は概して、第1の透明基板及び第1の透明基板の第1の表面に積層された第1の反射防止コーティングを含み得る複合フィルムに関する。第1の反射防止コーティングは、第1のUV硬化性アクリラート結合剤、光開始剤成分及び第1の反射防止コーティング中に分散したシリカナノ粒子を含み得る。本明細書に記載の実施形態に従って形成された複合フィルムは、高いVLT、低いヘイズ値、低い反射率又はその組合せなどの特定の特性を有し得る。
これらの概念は、本開示の範囲を例示し、限定しない、以下に記載する実施形態を考慮してより良好に理解される。
図1は、本明細書に記載の実施形態による例示的な複合フィルム100の一部の断面図の例示を含む。図1に示すように、複合フィルム100は、第1の透明基板110及び第1の透明基板110の第1の表面112に積層された第1の反射防止コーティング120を含み得る。
特定の実施形態によれば、複合フィルム100は、特定のVLTを有し得る。例えば、複合フィルム100は、少なくとも約93.2%、例えば少なくとも約93.4%又は少なくとも約93.6%又は少なくとも約93.8%又は少なくとも約94.0%又は少なくとも約94.2%又は少なくとも約94.4%又は少なくとも約94.6%又は少なくとも約94.8%又は少なくとも約95.0%又は少なくとも約95.2%又は少なくとも約95.4%又は少なくとも約95.6%又は少なくとも約95.8%又はさらに少なくとも約96.0%のVLTを有し得る。なお他の実施形態によれば、複合フィルム100は、約99.9%以下のVLTを有し得る。複合フィルム100が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内のVLTを有し得ることが認識される。複合フィルム100が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値のVLTを有し得ることがさらに認識される。
なお他の実施形態によれば、複合フィルム100は、特定のヘイズ値を有し得る。例えば、複合フィルム100は、約3.0%以下、例えば約2.9%以下又は約2.8%以下又は約2.7%以下又は約2.6%以下又は約2.5%以下又は約2.4%以下又は約2.3%以下又は約2.2%以下又は約2.1%以下又は約2.0%以下又は約1.9%以下又は約1.8%以下又は約1.7%以下又は約1.6%以下又は約1.5%以下又は約1.4%以下又はさらに約1.3%以下のヘイズ値を有し得る。複合フィルム100が上記の値のいずれをも含む範囲内のヘイズ値を有し得ることが認識される。複合フィルム100が上記の値の間及びそれらの値のいずれをも含む任意の値のヘイズ値を有し得ることがさらに認識される。
また他の実施形態によれば、複合フィルム100は、特定の反射率を有し得る。例えば、複合フィルム100は、約7.0%以下、例えば約6.9%以下又は約6.8%以下又は約6.7%以下又は約6.6%以下又は約6.5%以下又は約6.4%以下又は約6.3%以下又は約6.2%以下又は約6.1%以下又は約6.0%以下又は約5.9%以下又は約5.8%以下又は約5.7%以下又は約5.6%以下又は約5.5%以下又は約5.4%以下又は約5.3%以下又は約5.2%以下又は約5.1%以下又は約5.0%以下の反射率を有し得る。複合フィルム100が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内の反射率を有し得ることが認識される。複合フィルム100が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の反射率を有し得ることがさらに認識される。
なお他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120は、特定の厚さを有し得る。例えば、第1の反射防止コーティング120は、少なくとも約50nm、例えば少なくとも約60nm又は少なくとも約70nm又は少なくとも約80nm又は少なくとも約90nm又少なくとも約100nm又は少なくとも約110nm又は少なくとも約120nm又は少なくとも約130nm又は少なくとも約140nm又は少なくとも約150nm又は少なくとも約160nm又は少なくとも約170nm又は少なくとも約180nm又は少なくとも約190nm又は少なくとも約200nmの厚さを有し得る。なお他の実施形態によれば、反射防止コーティング120は、約500nm以下、例えば約490nm以下又は約480nm以下又は約470nm以下又は約460nm以下又は約450nm以下又は約440nm以下又は約430nm以下又は約420nm以下又は約410nm以下又は約400nm以下又は約390nm以下又は約380nm以下又は約370nm以下又は約360nm以下又は約350nm以下又は約340nm以下又は約330nm以下又は約320nm以下又は約310nm以下又はさらには約300nm以下の厚さを有し得る。第1の反射防止コーティング120が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内の厚さを有し得ることが認識される。第1の反射防止コーティング120が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の厚さを有し得ることがさらに認識される。
なお別の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120は、特定の比 AC1SiO2/AC1Bを有し得て、AC1SiO2は、第1の反射防止コーティング120の総重量に対する、第1の反射防止コーティング120中のシリカナノ粒子の重量パーセントでの濃度であり、AC1Bは、第1の反射防止コーティング120の総重量に対する、第1の反射防止コーティング120中の第1のUV硬化性アクリラート結合剤の重量パーセントでの濃度である。例えば、第1の反射防止コーティング120は、少なくとも約0.01、例えば少なくとも約0.05又は少なくとも約0.07又は少なくとも約0.1又は少なくとも約0.12又は少なくとも約0.15又は少なくとも約0.17又は少なくとも約0.20又は少なくとも約0.22又は少なくとも約0.25又は少なくとも約0.27又はさらに少なくとも約0.30の比AC1SiO2/AC1Bを有し得る。なお他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120は、約1.3以下、例えば約1.2以下又は約1.1以下又は約1.0以下又は約0.9以下又は約0.8以下又は約0.7以下又は約0.6以下又はさらに約0.5以下の比AC1SiO2/AC1Bを有し得る。第1の反射防止コーティング120が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内の比AC1SiO2/AC1Bを有し得ることが認識される。第1の反射防止コーティング120が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の比AC1SiO2/AC1Bを有し得ることがさらに認識される。
また他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120は、第1のUV硬化性アクリラート結合剤を含み得る。なお他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120中の第1のUV硬化性アクリラート結合剤は、例えばSR351LV、SR355、SR399、四官能性アクリラートモノマー、五官能性アクリラートモノマー、ペンタエリスリトールトリテトラアクリラート(PETIA)、Ebecry 140、Ebecryl 180、多官能性オリゴマー又はUV樹脂であり得る。
なお他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120は、特定の濃度の第1のUV硬化性アクリラート結合剤を含み得る。例えば、第1の反射防止コーティング120は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約40重量%、例えば少なくとも約42重量%又は少なくとも約44重量%又は少なくとも約46重量%又は少なくとも約48重量%又は少なくとも約50重量%又は少なくとも約52重量%又は少なくとも約54重量%又は少なくとも約56重量%又は少なくとも約58重量%又はさらに少なくとも約60重量%の第1のUV硬化性アクリラート結合剤濃度を有し得る。また他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して約95重量%以下、例えば約93重量%以下又は約90重量%以下又は約88重量%以下又は約85重量%以下又は約83重量%以下又は約80重量%以下又は約78重量%以下又は約75重量%以下又は約73重量%以下又はさらに約70重量%以下の第1のUV硬化性アクリラート結合剤濃度を有し得る。第1の反射防止コーティング120が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内の第1のUV硬化性アクリラート結合剤濃度を有し得ることが認識される。第1の反射防止コーティング120が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の第1のUV硬化性アクリラート結合剤濃度を有し得ることがさらに認識される。
なお他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120は、光開始剤成分を含み得る。なお他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120中の光開始剤成分は、Omnirad 184、Omnirad 819、Omnirad 1173、CPI 6976、他の同様の光開始剤、又は上記の任意の組合せであり得る。
なお他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120は、特定の濃度の光開始剤成分を含み得る。例えば、第1の反射防止コーティング120は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約2重量%、例えば少なくとも約2.2重量%又は少なくとも約2.5重量%又は少なくとも約2.7重量%又は少なくとも約3.0重量%又は少なくとも約3.2重量%又は少なくとも約3.5重量%又は少なくとも約3.7重量%又は少なくとも約4.0重量%又は少なくとも約4.2重量%又は少なくとも約4.5重量%又は少なくとも約4.7重量%又は少なくとも約5.0重量%又は少なくとも約5.2重量%又はさらに少なくとも約5.5重量%の光開始剤成分濃度を有し得る。また他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して約10重量%以下、例えば約9.8重量%以下又は約9.5重量%以下又は約9.3重量%以下又は約9.0重量%以下又は約8.8重量%以下又は約8.5重量%以下又は約8.3重量%以下又は約8.0重量%以下又は約7.8重量%以下又は約7.5重量%以下又は約7.3重量%以下又は約7.0重量%以下又は約6.8重量%以下又はさらに約6.5重量%以下の光開始剤成分濃度を有し得る。第1の反射防止コーティング120が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内の光開始剤成分濃度を有し得ることが認識される。第1の反射防止コーティング120が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の光開始剤成分濃度を有し得ることがさらに認識される。
なお他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120は、特定の濃度のシリカナノ粒子を含み得る。例えば、第1の反射防止コーティング120は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約5重量%、例えば少なくとも約6重量%又は少なくとも約7重量%又は少なくとも約8重量%又は少なくとも約9重量%又は少なくとも約10重量%又は少なくとも約11重量%又は少なくとも約12重量%又は少なくとも約13重量%又は少なくとも約14重量%又は少なくとも約15重量%又は少なくとも約16重量%又は少なくとも約17重量%又は少なくとも約18重量%又は少なくとも約19重量%又は少なくとも約20重量%又は少なくとも約21重量%又は少なくとも約22重量%又は少なくとも約23重量%又は少なくとも約24重量%又はさらに少なくとも約25重量%のシリカナノ粒子濃度を有し得る。また他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して約60重量%以下、例えば約58重量%以下又は約55重量%以下又は約53重量%以下又は約50重量%以下又は約48重量%以下又は約45重量%以下又は約43重量%以下又は約40重量%以下又は約38重量%以下又は約35重量%以下又は約33重量%以下又はさらに約30重量%以下のシリカナノ粒子濃度を有し得る。第1の反射防止コーティング120が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内のシリカナノ粒子濃度を有し得ることが認識される。第1の反射防止コーティング120が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値のシリカナノ粒子濃度を有し得ることがさらに認識される。
なお他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120中のシリカナノ粒子は、表面処理シリカナノ粒子であり得る。他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120中のシリカナノ粒子は、概して固体の球状シリカナノ粒子であり得る。
また他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120は、ポリシロキサン、アクリラート又はその組合せで表面処理され得る。
また他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120中のシリカナノ粒子は、特定の平均粒径(D50)を有し得る。本明細書に記載の実施形態の目的のために、平均粒径(D50)は、ASTM E2490に従って測定される。ある実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120中のシリカナノ粒子は、少なくとも約1nm、例えば少なくとも約2nm又は少なくとも約3nm又は少なくとも約4nm又は少なくとも約5nm又は少なくとも約6nm又は少なくとも約7nm又は少なくとも約8nm又は少なくとも約10nm又は少なくとも約11nm又は少なくとも約12nm又は少なくとも約13nm又は少なくとも約14nm又は少なくとも約15nm又は少なくとも約16nm又は少なくとも約17nm又はさらに少なくとも約18nmの平均粒径(D50)を有し得る。他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120中のシリカナノ粒子は、約500nm以下、例えば約400nm以下又は約300nm以下又は約200nm以下又は約100nm以下又は約95nm以下又は約90nm以下又は約85nm以下又は約80nm以下又は約75nm以下又は約65nm以下又は約60nm以下又は約55nm以下又は約50nm以下又は約45nm以下又は約40nm以下又は約35nm以下又は約30nm以下又は約25nm以下の平均粒径(D50)を有し得る。第1の反射防止コーティング120中のシリカナノ粒子が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内の平均粒径(D50)を有し得ることが認識される。第1の反射防止コーティング120中のシリカナノ粒子が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の平均粒径(D50)を有し得ることがさらに認識される。
また他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120は、スリップ剤をさらに含み得る。なお他の実施形態によれば、スリップ剤は、ウェットコーティング産業で使用される任意の既知のスリップ剤、例えばTego glide 410、Tegorad 2100、Tegorad 2300、Tegorad 2500、BYK306、BYK307及びその任意の組合せであり得る。
また他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120は、特定の濃度のスリップ剤を含み得る。例えば、第1の反射防止コーティング120は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約0.01重量%又は少なくとも約0.5重量%又はさらに少なくとも約1.0重量%のスリップ剤濃度を有し得る。なお他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して約5重量%以下又は約4.5重量%以下又は約4.0重量%以下のスリップ剤濃度を有し得る。第1の反射防止コーティング120は、上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内のスリップ剤濃度を有し得ることが認識される。第1の反射防止コーティング120は、上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値のスリップ剤濃度を有し得ることがさらに認識される。
また他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120は、湿潤剤をさらに含み得る。なお他の実施形態によれば、湿潤剤は、湿式コーティング産業で使用される任意の既知の湿潤剤、例えばBYK−377、BYK−UV 3500、Tego 270、又はその任意の組合せであり得る。
また他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120は、特定の濃度の湿潤剤を含み得る。例えば、第1の反射防止コーティング120は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約0.01重量%又は少なくとも約0.05重量%又は少なくとも約0.1重量%の湿潤剤濃度を有し得る。なお他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して約0.3重量%以下又は約0.25重量%以下又はさらに約0.2重量%以下の湿潤剤濃度を有し得る。第1の反射防止コーティング120は、上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内のスリップ剤濃度を有し得ることが認識される。第1の反射防止コーティング120は、上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の湿潤剤濃度を有し得ることがさらに認識される。
また他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120は、表面エネルギー調整剤をさらに含み得る。さらに他の実施形態によれば、表面エネルギー調整剤は、ウェットコーティング産業で使用される任意の既知の表面エネルギー調整剤、例えば、BYK−315、BYK−300、BYK−310、BY−378又はその任意の組合せであり得る。
また他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120は、特定の濃度の表面エネルギー調整剤を含み得る。例えば、第1の反射防止コーティング120は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約0.01重量%又は少なくとも約0.05重量%又は少なくとも約0.1重量%の表面エネルギー調整剤濃度を有し得る。なお他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して約0.30重量%以下又は約0.25重量%以下又はさらに約0.2重量%以下の表面エネルギー調整剤濃度を有し得る。第1の反射防止コーティング120は、上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内の表面エネルギー調整剤濃度を有し得ることが認識される。第1の反射防止コーティング120は、上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の表面エネルギー調整剤濃度を有し得ることがさらに認識される。
また他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120は、第2のUV硬化性アクリラート結合剤をさらに含み得る。なお他の実施形態によれば、第2のUV硬化性アクリラート結合剤は、SR351LV、SR355、SR399、四官能性アクリラートモノマー、五官能性アクリラートモノマー、ペンタエリスリトールトリテトラアクリラート(PETIA)、Ebecry 140、Ebecryl 180、多官能性オリゴマー又はUV樹脂であり得る。
また他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120は、特定の濃度の第2のUV硬化性アクリラート結合剤を含み得る。例えば、第1の反射防止コーティング120は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約5.0重量%又は少なくとも約7重量%又は少なくとも約10重量%又は少なくとも約12重量%又は少なくとも約15重量%又は少なくとも約17重量%又は少なくとも約20重量%又は少なくとも約22重量%又はさらに少なくとも約25重量%の第2のUV硬化性アクリラート結合剤濃度を有し得る。なお他の実施形態によれば、第1の反射防止コーティング120は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して約60重量%以下又は約58重量%以下又は約55重量%以下又は約53重量%以下又は約50重量%以下又は約48重量%以下又は約45重量%以下又は約43重量%以下又は約40重量%以下の第2のUV硬化性アクリラート結合剤濃度を有し得る。第1の反射防止コーティング120は、上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内の第2のUV硬化性アクリラート結合剤濃度を有し得ることが認識される。第1の反射防止コーティング120は、上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の第2のUV硬化性アクリラート結合剤濃度を有し得ることがさらに認識される。
なお他の実施形態によれば、第1の透明基板110は、特定の厚さを有し得る。例えば、第1の透明基板110は、少なくとも約5ミル、例えば少なくとも約6ミル又は少なくとも約7ミル又は少なくとも約8ミル又は少なくとも約9ミル又はさらに少なくとも約10ミルの厚さを有し得る。また他の実施形態によれば、第1の透明基板110は、約15ミル以下、例えば約14ミル以下又は約13ミル以下又は約12ミル以下又は約11ミル以下の厚さを有し得る。第1の透明基板110の厚さが上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内であり得ることが認識される。第1の透明基板110の厚さが上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値であり得ることがさらに認識される。
なお他の実施形態によれば、第1の透明基板110は、接着剤によって共に積層された複数の透明フィルムであり得る。例えば、第1の透明基板110は、接着剤によって共に積層された少なくとも2枚のフィルム又は接着剤によって共に積層された少なくとも3枚のフィルム又は接着剤によって共に積層された少なくとも4枚のフィルム又は接着剤によって共に積層された少なくとも5枚のフィルム又は接着剤によって共に積層された少なくとも6枚のフィルム又は接着剤によって共に積層された少なくとも7枚のフィルム又は接着剤によって共に積層された少なくとも8枚のフィルム又は接着剤によって共に積層された少なくとも9枚のフィルム又は接着剤によって共に積層された少なくとも10枚のフィルム又は接着剤によって共に積層された少なくとも11枚のフィルム又は接着剤によって共に積層された少なくとも12枚のフィルム又は接着剤によって共に積層された少なくとも13枚のフィルム又は共に積層された少なくとも14枚又はさらに15枚のフィルムであり得る。
また他の実施形態によれば、第1の透明基板110は、ポリエチレンテレフタラート(PET)フィルムを含み得る。なお他の実施形態によれば、第1の透明基板110は、PETフィルムからなり得る。他の実施形態によれば、透明基板110は、光学的に透明なPETフィルムを含み得る。また他の実施形態によれば、透明基板110は、光学的に透明なPETフィルムからなり得る。他の実施形態によれば、透明基板110は、単層の光学的に透明なPETフィルムを含み得る。また他の実施形態によれば、透明基板110は、単層の光学的に透明なPETフィルムからなり得る。
なお他の実施形態によれば、第1の透明基板110のPETフィルムは、特定の厚さを有し得る。例えば、第1の透明基板110のPETフィルムは、少なくとも約5ミル、例えば少なくとも約6ミル又は少なくとも約7ミル又は少なくとも約8ミル又は少なくとも約9ミル又はさらに少なくとも約10ミルの厚さを有し得る。また他の実施形態によれば、第1の透明基板110のPETフィルムは、約15ミル以下、例えば約14ミル以下又は約13ミル以下又は約12ミル以下又は約11ミル以下の厚さを有し得る。第1の透明基板110のPETフィルムの厚さが上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内であり得ることが認識される。第1の透明基板110のPETフィルムの厚さが上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値であり得ることがさらに認識される。
図2は、本明細書に記載の実施形態による別の例示的な複合フィルム200の一部の断面図の例示を含む。図2に示すように、複合フィルム200は、第1の透明基板210、第1の透明基板210の第1の表面212に積層された第1の反射防止コーティング220及び第1の透明基板210の第2の表面214に積層された第2の反射防止コーティング230を含み得る。
図2に示すような複合フィルム200及び複合フィルム200に関して記載されるすべての構成要素は、図1の対応する構成要素に関して本明細書に記載される特性のいずれをも有し得ることが認識される。特に、図2に示す複合フィルム200、透明基板210及び第1の反射防止コーティング220の特性は、それぞれ図1に示す複合フィルム100、透明基板110及び第1の反射防止コーティング120に関して本明細書に記載される対応する特性のいずれをも有し得る。
特定の実施形態によれば、複合フィルム200は、特定のVLTを有し得る。例えば、複合フィルム200は、少なくとも約93.2%、例えば少なくとも約93.4%又は少なくとも約93.6%又は少なくとも約93.8%又は少なくとも約94.0%又は少なくとも約94.2%又は少なくとも約94.4%又は少なくとも約94.6%又は少なくとも約94.8%又は少なくとも約95.0%又は少なくとも約95.2%又は少なくとも約95.4%又は少なくとも約95.6%又は少なくとも約95.8%又はさらに少なくとも約96.0%のVLTを有し得る。なお他の実施形態によれば、複合フィルム200は、約99.9%以下のVLTを有し得る。複合フィルム200が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内のVLTを有し得ることが認識される。複合フィルム200が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値のVLTを有することがさらに認識される。
なお他の実施形態によれば、複合フィルム200は、特定のヘイズ値を有し得る。例えば、複合フィルム200は、約3%以下、例えば約2.9%以下又は約2.8%以下又は約2.7%以下又は約2.6%以下又は約2.5%以下又は約2.4%以下又は約2.3%以下又は約2.2%以下又は約2.1%以下又は約2.0%以下又は約1.9%以下又は約1.8%以下又は約1.7%以下又は約1.6%以下又は約1.5%以下又は約1.4%以下又はさらに約1.3%以下のヘイズ値を有し得る。複合フィルム200が上記の値のいずれをも含む範囲内のヘイズ値を有し得ることが認識される。複合フィルム200が上記の値の間及びそれらの値のいずれをも含む任意の値のVLTを有することがさらに認識される。
また他の実施形態によれば、複合フィルム200は、特定の反射率を有し得る。例えば、複合フィルム200は、約7.0%以下、例えば約6.9%以下又は約6.8%以下又は約6.7%以下又は約6.6%以下又は約6.5%以下又は約6.4%以下又は約6.3%以下又は約6.2%以下又は約6.1%以下又は約6.0%以下又は約5.9%以下又は約5.8%以下又は約5.7%以下又は約5.6%以下又は約5.5%以下又は約5.4%以下又は約5.3%以下又は約5.2%以下又は約5.1%以下又は約5.0%以下の反射率を有し得る。複合フィルム200が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内の反射率を有し得ることが認識される。複合フィルム200が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の反射率を有し得ることがさらに認識される。
なお他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230は、特定の厚さを有し得る。例えば、第2の反射防止コーティング230は、少なくとも約50nm、例えば少なくとも約60nm又は少なくとも約70nm又は少なくとも約80nm又は少なくとも約90nm又少なくとも約100nm又は少なくとも約110nm又は少なくとも約120nm又は少なくとも約130nm又は少なくとも約140nm又は少なくとも約150nm又は少なくとも約160nm又は少なくとも約170nm又は少なくとも約180nm又は少なくとも約190nm又はさらに少なくとも約200nmの厚さを有し得る。なお他の実施形態によれば、反射防止コーティング120は、約500nm以下、例えば約490nm以下又は約480nm以下又は約470nm以下又は約460nm以下又は約450nm以下又は約440nm以下又は約430nm以下又は約420nm以下又は約410nm以下又は約400nm以下又は約390nm以下又は約380nm以下又は約370nm以下又は約360nm以下又は約350nm以下又は約340nm以下又は約330nm以下又は約320nm以下又は約310nm以下又はさらには約300nm以下の厚さを有し得る。第2の反射防止コーティング230が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内の厚さを有し得ることが認識される。第2の反射防止コーティング230が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の厚さを有し得ることがさらに認識される。
なお別の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230は、特定の比AC2SiO2/AC2Bを有し得て、AC2SiO2は、第2の反射防止コーティング230の総重量に対する、第2の反射防止コーティング230中のシリカナノ粒子の重量パーセントでの濃度であり、AC2Bは、第2の反射防止コーティング230の総重量に対する、第2の反射防止コーティング230中の第1のUV硬化性アクリラート結合剤の重量パーセントでの濃度である。例えば、第2の反射防止コーティング230は、少なくとも約0.01、例えば少なくとも約0.05又は少なくとも約0.07又は少なくとも約0.1又は少なくとも約0.12又は少なくとも約0.15又は少なくとも約0.17又は少なくとも約0.20又は少なくとも約0.22又は少なくとも約0.25又は少なくとも約0.27又はさらに少なくとも約0.30の比AC2SiO2/AC2Bを有し得る。なお他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230は、約1.3以下、例えば約1.2以下又は約1.1以下又は約1.0以下又は約0.9以下又は約0.8以下又は約0.7以下又は約0.6以下又はさらに約0.5以下の比AC2SiO2/AC2Bを有し得る。第2の反射防止コーティング230が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内の比AC2SiO2/AC2Bを有し得ることが認識される。第2の反射防止コーティング230が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の比AC2SiO2/AC2Bを有し得ることがさらに認識される。
また他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230は、第1のUV硬化性アクリラート結合剤を含み得る。なお他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230中の第1のUV硬化性アクリラート結合剤は、SR351LV、SR355、SR399、四官能性アクリラートモノマー、五官能性アクリラートモノマー、ペンタエリスリトールトリテトラアクリラート(PETIA)、Ebecry 140、Ebecryl 180、多官能性オリゴマー又はUV樹脂であり得る。
なお他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230は、特定の濃度の第1のUV硬化性アクリラート結合剤を含み得る。例えば、第2の反射防止コーティング230は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約40重量%、例えば少なくとも約42重量%又は少なくとも約44重量%又は少なくとも約46重量%又は少なくとも約48重量%又は少なくとも約50重量%又は少なくとも約52重量%又は少なくとも約54重量%又は少なくとも約56重量%又は少なくとも約58重量%又はさらに少なくとも約60重量%の第1のUV硬化性アクリラート結合剤濃度を有し得る。また他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して約95重量%以下、例えば約93重量%以下又は約90重量%以下又は約88重量%以下又は約85重量%以下又は約83重量%以下又は約80重量%以下又は約78重量%以下又は約75重量%以下又は約73重量%以下又はさらに約70重量%以下の第1のUV硬化性アクリラート結合剤濃度を有し得る。第2の反射防止コーティング230が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内の第1のUV硬化性アクリラート結合剤濃度を有し得ることが認識される。第2の反射防止コーティング230が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の第1のUV硬化性アクリラート結合剤濃度を有し得ることがさらに認識される。
なお他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230は、光開始剤成分を含み得る。なお他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230中の光開始剤成分は、Omnirad 184、Omnirad 819、Omnirad 1173、CPI 6976、他の同様の光開始剤、又は上記の任意の組合せであり得る。
なお他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230は、特定の濃度の光開始剤成分を含み得る。例えば、第2の反射防止コーティング230は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約2重量%、例えば少なくとも約2.2重量%又は少なくとも約2.5重量%又は少なくとも約2.7重量%又は少なくとも約3.0重量%又は少なくとも約3.2重量%又は少なくとも約3.5重量%又は少なくとも約3.7重量%又は少なくとも約4.0重量%又は少なくとも約4.2重量%又は少なくとも約4.5重量%又は少なくとも約4.7重量%又は少なくとも約5.0重量%又は少なくとも約5.2重量%又はさらに少なくとも約5.5重量%の光開始剤成分濃度を有し得る。また他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して約10重量%以下、例えば約9.8重量%以下又は約9.5重量%以下又は約9.3重量%以下又は約9.0重量%以下又は約8.8重量%以下又は約8.5重量%以下又は約8.3重量%以下又は約8.0重量%以下又は約7.8重量%以下又は約7.5重量%以下又は約7.3重量%以下又は約7.0重量%以下又は約6.8重量%以下又はさらに約6.5重量%以下の光開始剤成分濃度を有し得る。第2の反射防止コーティング230が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内の光開始剤成分濃度を有し得ることが認識される。第2の反射防止コーティング230が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の光開始剤成分濃度を有し得ることがさらに認識される。
なお他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230は、特定の濃度のシリカナノ粒子を含み得る。例えば、第2の反射防止コーティング230は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約5重量%、例えば少なくとも約6重量%又は少なくとも約7重量%又は少なくとも約8重量%又は少なくとも約9重量%又は少なくとも約10重量%又は少なくとも約11重量%又は少なくとも約12重量%又は少なくとも約13重量%又は少なくとも約14重量%又は少なくとも約15重量%又は少なくとも約16重量%又は少なくとも約17重量%又は少なくとも約18重量%又は少なくとも約19重量%又は少なくとも約20重量%又は少なくとも約21重量%又は少なくとも約22重量%又は少なくとも約23重量%又は少なくとも約24重量%又はさらに少なくとも約25重量%のシリカナノ粒子濃度を有し得る。また他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して約60重量%以下、例えば約58重量%以下又は約55重量%以下又は約53重量%以下又は約50重量%以下又は約48重量%以下又は約45重量%以下又は約43重量%以下又は約40重量%以下又は約38重量%以下又は約35重量%以下又は約33重量%以下又はさらに約30重量%以下のシリカナノ粒子濃度を有し得る。第2の反射防止コーティング230が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内のシリカナノ粒子濃度を有し得ることが認識される。第2の反射防止コーティング230が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値のシリカナノ粒子濃度を有し得ることがさらに認識される。
なお他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230中のシリカナノ粒子は、表面処理シリカナノ粒子であり得る。他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230中のシリカナノ粒子は、概して固体の球状シリカナノ粒子であり得る。
また他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230は、ポリシロキサン、アクリラート又はその組合せで表面処理され得る。
また他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230中のシリカナノ粒子は、特定の平均粒径(D50)を有し得る。本明細書に記載の実施形態の目的のために、平均粒径(D50)は、ASTM E2490に従って測定される。ある実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230中のシリカナノ粒子は、少なくとも約1nm、例えば少なくとも約2nm又は少なくとも約3nm又は少なくとも約4nm又は少なくとも約5nm又は少なくとも約6nm又は少なくとも約7nm又は少なくとも約8nm又は少なくとも約10nm又は少なくとも約11nm又は少なくとも約12nm又は少なくとも約13nm又は少なくとも約14nm又は少なくとも約15nm又は少なくとも約16nm又は少なくとも約17nm又はさらに少なくとも約18nmの平均粒径(D50)を有し得る。他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230中のシリカナノ粒子は、約500nm以下、例えば約400nm以下又は約300nm以下又は約200nm以下又は約100nm以下又は約95nm以下又は約90nm以下又は約85nm以下又は約80nm以下又は約75nm以下又は約65nm以下又は約60nm以下又は約55nm以下又は約50nm以下又は約45nm以下又は約40nm以下又は約35nm以下又は約30nm以下又はさらに約25nm以下の平均粒径(D50)を有し得る。第2の反射防止コーティング230中のシリカナノ粒子が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内の平均粒径(D50)を有し得ることが認識される。第2の反射防止コーティング230中のシリカナノ粒子が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の平均粒径(D50)を有し得ることがさらに認識される。
さらに他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230は、スリップ剤をさらに含み得る。なお他の実施形態によれば、スリップ剤は、ウェットコーティング産業で使用される任意の既知のスリップ剤、例えばTego glide 410、Tegorad 2100、Tegorad 2300、Tegorad 2500、BYK306、BYK307及びその任意の組合せであり得る。
また他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230は、特定の濃度のスリップ剤を含み得る。例えば、第2の反射防止コーティング230は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約0.01重量%又は少なくとも約0.5重量%又はさらに少なくとも約1.0重量%のスリップ剤濃度を有し得る。なお他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して約5重量%以下又は約4.5重量%以下又は約4.0重量%以下のスリップ剤濃度を有し得る。第2の反射防止コーティング230が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内のスリップ剤濃度を有し得ることが認識される。第2の反射防止コーティング230が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値のスリップ剤濃度を有し得ることがさらに認識される。
また他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230は、湿潤剤をさらに含み得る。なお他の実施形態によれば、湿潤剤は、湿式コーティング産業で使用される任意の既知の湿潤剤、例えばBYK−377、BYK−UV 3500、Tego 270、又はその任意の組合せであり得る。
また他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230は、特定の濃度の湿潤剤を含み得る。例えば、第2の反射防止コーティング230は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約0.01重量%又は少なくとも約0.05重量%又は少なくとも約0.1重量%の湿潤剤濃度を有し得る。なお他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して約0.3重量%以下又は約0.25重量%以下又はさらに約0.2重量%以下の湿潤剤濃度を有し得る。第2の反射防止コーティング230が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内のスリップ剤濃度を有し得ることが認識される。第2の反射防止コーティング230が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の湿潤剤濃度を有し得ることがさらに認識される。
また他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230は、表面エネルギー調整剤をさらに含み得る。さらに他の実施形態によれば、表面エネルギー調整剤は、ウェットコーティング産業で使用される任意の既知の表面エネルギー調整剤、例えば、BYK−315、BYK−300、BYK−310、BY−378又はその任意の組合せであり得る。
また他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230は、特定の濃度の表面エネルギー調整剤を含み得る。例えば、第2の反射防止コーティング230は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約0.01重量%又は少なくとも約0.05重量%又は少なくとも約0.1重量%の表面エネルギー調整剤濃度を有し得る。なお他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して約0.30重量%以下又は約0.25重量%以下又はさらに約0.2重量%以下の表面エネルギー調整剤濃度を有し得る。第2の反射防止コーティング230が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内の表面エネルギー調整剤濃度を有し得ることが認識される。第2の反射防止コーティング230が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の表面エネルギー調整剤濃度を有し得ることがさらに認識される。
また他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230は、第2のUV硬化性アクリラート結合剤をさらに含み得る。なお他の実施形態によれば、第2のUV硬化性アクリラート結合剤は、SR351LV、SR355、SR399、四官能性アクリラートモノマー、五官能性アクリラートモノマー、ペンタエリスリトールトリテトラアクリラート(PETIA)、Ebecry 140、Ebecryl 180、多官能性オリゴマー又はUV樹脂であり得る。
また他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230は、特定の濃度の第2のUV硬化性アクリラート結合剤を含み得る。例えば、第2の反射防止コーティング230は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約5.0重量%又は少なくとも約7重量%又は少なくとも約10重量%又は少なくとも約12重量%又は少なくとも約15重量%又は少なくとも約17重量%又は少なくとも約20重量%又は少なくとも約22重量%又はさらに少なくとも約25重量%の第2のUV硬化性アクリラート結合剤濃度を有し得る。なお他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング230は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して約60重量%以下又は約58重量%以下又は約55重量%以下又は約53重量%以下又は約50重量%以下又は約48重量%以下又は約45重量%以下又は約43重量%以下又は約40重量%以下の第2のUV硬化性アクリラート結合剤濃度を有し得る。第2の反射防止コーティング230が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内の第2のUV硬化性アクリラート結合剤濃度を有し得ることが認識される。第2の反射防止コーティング230が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の第2のUV硬化性アクリラート結合剤濃度を有し得ることがさらに認識される。
図3は、本明細書に記載の実施形態による別の例示的な複合フィルム300の一部の断面図の例示を含む。図3に示すように、複合フィルム300は、第1の透明基板310、第1の透明基板310の第1の表面312に積層された第1の反射防止コーティング320、第1の透明基板310の第2の表面314に積層された第2の反射防止コーティング330及び第1の反射防止コーティング320の表面322に積層された第1の接着剤層340を含み得る。
図3に示すような複合フィルム300及び複合フィルム300に関して記載されるすべての構成要素は、図1及び2の対応する構成要素に関して本明細書に記載される特性のいずれをも有し得ることが認識される。特に、図3に示す複合フィルム300、透明基板310、第1の反射防止コーティング320及び第2の反射防止コーティング330の特性は、図2(図1)にそれぞれ示す複合フィルム200(100)、透明基板210(110)、第1の反射防止コーティング220(120)及び第2の反射防止コーティング230に関して本明細書に記載される対応する特性のいずれをも有し得る。
特定の実施形態によれば、複合フィルム300は、特定のVLTを有し得る。例えば、複合フィルム300は、少なくとも約93.2%、例えば少なくとも約93.4%又は少なくとも約93.6%又は少なくとも約93.8%又は少なくとも約94.0%又は少なくとも約94.2%又は少なくとも約94.4%又は少なくとも約94.6%又は少なくとも約94.8%又は少なくとも約95.0%又は少なくとも約95.2%又は少なくとも約95.4%又は少なくとも約95.6%又は少なくとも約95.8%又はさらに少なくとも約96.0%のVLTを有し得る。なお他の実施形態によれば、複合フィルム300は、約99.9%以下のVLTを有し得る。複合フィルム300が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内のVLTを有し得ることが認識される。複合フィルム300が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値のVLTを有することがさらに認識される。
なお他の実施形態によれば、複合フィルム300は、特定のヘイズ値を有し得る。例えば、複合フィルム300は、約3%以下、例えば約2.9%以下又は約2.8%以下又は約2.7%以下又は約2.6%以下又は約2.5%以下又は約2.4%以下又は約2.3%以下又は約2.2%以下又は約2.1%以下又は約2.0%以下又は約1.9%以下又は約1.8%以下又は約1.7%以下又は約1.6%以下又は約1.5%以下又は約1.4%以下又はさらに約1.3%以下のヘイズ値を有し得る。複合フィルム300が上記の値のいずれをも含む範囲内のヘイズ値を有し得ることが認識される。複合フィルム300が上記の値のいずれかの間及びそれらの値のいずれをも含む任意の値のVLTを有することがさらに認識される。
また他の実施形態によれば、複合フィルム300は、特定の反射率を有し得る。例えば、複合フィルム300は、約7.0%以下、例えば約6.9%以下又は約6.8%以下又は約6.7%以下又は約6.6%以下又は約6.5%以下又は約6.4%以下又は約6.3%以下又は約6.2%以下又は約6.1%以下又は約6.0%以下又は約5.9%以下又は約5.8%以下又は約5.7%以下又は約5.6%以下又は約5.5%以下又は約5.4%以下又は約5.3%以下又は約5.2%以下又は約5.1%以下又は約5.0%以下の反射率を有し得る。複合フィルム300が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内の反射率を有し得ることが認識される。複合フィルム300が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の反射率を有し得ることがさらに認識される。
なお他の実施形態によれば、第1の接着剤層340は、接着剤産業で使用するための任意の既知の感圧接着剤、例えばAshland製の Aroset 1452、Aroset 1450、Aroset 6428、Duro−Tak 222A、Duro−Tak 80−1093又はその組合せを含み得る。
なお他の実施形態によれば、第1の接着剤層340は、特定の厚さを有し得る。例えば、第1の接着剤層340は、少なくとも約2μm、例えば少なくとも約5μm又は少なくとも約7μm又は少なくとも約10μm又は少なくとも約12μm又は少なくとも15μm又は少なくとも約17μm又はさらに少なくとも約20μmの厚さを有し得る。なお他の実施形態によれば、第1の接着剤層340は、約50μm以下、例えば約48μm以下又は約45μm以下又は約43μm以下又は約40μm以下又は約38μm以下又は約35μm以下又は約33μm以下又はさらに約30μm以下の厚さを有し得る。第1の接着剤層340が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内の厚さを有し得ることが認識される。第1の接着剤層340が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の厚さを有し得ることがさらに認識される。
なお他の実施形態によれば、第1の接着剤層340は、ナノ粒子を含み得る。なお他の実施形態によれば、第1の接着剤層340中のナノ粒子は、表面処理シリカナノ粒子であり得る。他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング340中のシリカナノ粒子は、概して固体の球状シリカナノ粒子であり得る。
また他の実施形態によれば、第1の接着剤層340中のナノ粒子は、特定の平均粒径(D50)を有し得る。本明細書に記載の実施形態の目的のために、平均粒径(D50)は、ASTM E2490に従って測定される。ある実施形態によれば、第1の接着剤層340中のナノ粒子は、少なくとも約1μm、例えば少なくとも約2μm又は少なくとも約3μm又は少なくとも約4μm又は少なくとも約5μm又は少なくとも約6μm又は少なくとも約7μm又は少なくとも約8μm又は少なくとも約10μm又は少なくとも約11μm又は少なくとも約12μm又は少なくとも約13μm又は少なくとも約14μm又は少なくとも約15μm又は少なくとも約16μm又は少なくとも約17μm又はさらに少なくとも約18μmの平均粒径(D50)を有し得る。他の実施形態によれば、第1の接着剤層340中のナノ粒子は、約500μm以下、例えば約400μm以下又は約300μm以下又は約200μm以下又は約100μm以下又は約95μm以下又は約90μm以下又は約85μm以下又は約80μm以下又は約75μm以下又は約65μm以下又は約60 μm以下又は約55 μm以下又は約50 μm以下又は約45 μm以下又は約40 μm以下又は約35 μm以下又は約30 μm以下又はさらに約25μm以下の平均粒径(D50)を有し得る。第1の接着剤層340中のナノ粒子が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内の平均粒径(D50)を有し得ることが認識される。第1の接着剤層340中のナノ粒子が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の平均粒径(D50)を有し得ることがさらに認識される。
図4は、本明細書に記載の実施形態による別の例示的な複合フィルム400の一部の断面図の例示を含む。図4に示すように、複合フィルム400は、第1の透明基板410、第1の透明基板410の第1の表面412に積層された第1の反射防止コーティング420、第1の透明基板410の第2の表面414に積層された第2の反射防止コーティング430、第1の反射防止コーティング420の表面422に積層された第1の接着剤層440及び第1の接着剤層440に積層された第2の透明基板450を含み得る。
図4に示すような複合フィルム400及び複合フィルム400に関して記載されるすべての構成要素は、図1、2及び3の対応する構成要素に関して本明細書に記載される特性のいずれをも有し得ることが認識される。特に、図4に示す複合フィルム400、透明基板410、第1の反射防止コーティング420、第2の反射防止コーティング430及び第1の接着剤層440の特性は、それぞれ図3(図2、図1)に示す複合フィルム300(200、100)、透明基板310(210、110)、第1の反射防止コーティング320(220、120)、第2の反射防止コーティング330(230)及び第1の接着剤層340に関して本明細書に記載される対応する特性のいずれをも有し得る。
特定の実施形態によれば、複合フィルム400は、特定のVLTを有し得る。例えば、複合フィルム400は、少なくとも約93.2%、例えば少なくとも約93.4%又は少なくとも約93.6%又は少なくとも約93.8%又は少なくとも約94.0%又は少なくとも約94.2%又は少なくとも約94.4%又は少なくとも約94.6%又は少なくとも約94.8%又は少なくとも約95.0%又は少なくとも約95.2%又は少なくとも約95.4%又は少なくとも約95.6%又は少なくとも約95.8%又はさらに少なくとも約96.0%のVLTを有し得る。なお他の実施形態によれば、複合フィルム400は、約99.9%以下のVLTを有し得る。複合フィルム400が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内のVLTを有し得ることが認識される。複合フィルム400が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値のVLTを有することがさらに認識される。
なお他の実施形態によれば、複合フィルム400は、特定のヘイズ値を有し得る。例えば、複合フィルム400は、約3%以下、例えば約2.9%以下又は約2.8%以下又は約2.7%以下又は約2.6%以下又は約2.5%以下又は約2.4%以下又は約2.3%以下又は約2.2%以下又は約2.1%以下又は約2.0%以下又は約1.9%以下又は約1.8%以下又は約1.7%以下又は約1.6%以下又は約1.5%以下又は約1.4%以下又はさらに約1.3%以下のヘイズ値を有し得る。複合フィルム400が上記の値のいずれをも含む範囲内のヘイズ値を有し得ることが認識される。複合フィルム400が上記の値の間及びそれらの値のいずれをも含む任意の値のVLTを有することがさらに認識される。
また他の実施形態によれば、複合フィルム400は、特定の反射率を有し得る。例えば、複合フィルム400は、約7.0%以下、例えば約6.9%以下又は約6.8%以下又は約6.7%以下又は約6.6%以下又は約6.5%以下又は約6.4%以下又は約6.3%以下又は約6.2%以下又は約6.1%以下又は約6.0%以下又は約5.9%以下又は約5.8%以下又は約5.7%以下又は約5.6%以下又は約5.5%以下又は約5.4%以下又は約5.3%以下又は約5.2%以下又は約5.1%以下又は約5.0%以下の反射率を有し得る。複合フィルム400が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内の反射率を有し得ることが認識される。複合フィルム400が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の反射率を有し得ることがさらに認識される。
なお他の実施形態によれば、第2の透明基板450は、特定の厚さを有し得る。例えば、第2の透明基板450は、少なくとも約5ミル、例えば少なくとも約6ミル又は少なくとも約7ミル又は少なくとも約8ミル又は少なくとも約9ミル又はさらに少なくとも約10ミルの厚さを有し得る。また他の実施形態によれば、第2の透明基板450は、約15ミル以下、例えば約14ミル以下又は約13ミル以下又は約12ミル以下又は約11ミル以下の厚さを有し得る。第2の透明基板450の厚さが上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内であり得ることが認識される。第2の透明基板450の厚さが上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値であり得ることがさらに認識される。
また他の実施形態によれば、第2の透明基板450は、PETフィルムを含み得る。なお他の実施形態によれば、第2の透明基板450は、PETフィルムからなり得る。他の実施形態によれば、透明基板110は、光学的に透明なPETフィルムを含み得る。また他の実施形態によれば、透明基板110は、光学的に透明なPETフィルムからなり得る。他の実施形態によれば、透明基板110は、単層の光学的に透明なPETフィルムを含み得る。また他の実施形態によれば、透明基板110は、単層の光学的に透明なPETフィルムからなり得る。
なお他の実施形態によれば、第2の透明基板450のPETフィルムは、特定の厚さを有し得る。例えば、第2の透明基板450のPETフィルムは、少なくとも約5ミル、例えば少なくとも約6ミル又は少なくとも約7ミル又は少なくとも約8ミル又は少なくとも約9ミル又はさらに少なくとも約10ミルの厚さを有し得る。また他の実施形態によれば、第2の透明基板450のPETフィルムは、約15ミル以下、例えば約14ミル以下又は約13ミル以下又は約12ミル以下又は約11ミル以下の厚さを有し得る。第2の透明基板450のPETフィルムの厚さが上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内であり得ることが認識される。第2の透明基板450のPETフィルムの厚さが上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値であり得ることがさらに認識される。
図5aは、本明細書に記載の実施形態による別の例示的な複合フィルム500の一部の断面図の例示を含む。図5aに示すように、複合フィルム500は、第1の透明基板510、第1の透明基板510の第1の表面512に積層された第1の反射防止コーティング520、第1の透明基板510の第2の表面514に積層された第2の反射防止コーティング530、第1の反射防止コーティング520の表面522に積層された第1の接着剤層540、第1の接着剤層540に積層された第2の透明基板550、第2の透明基板550の表面552に積層された第2の接着剤層560及び第2の接着剤層560に積層された第3の透明基板570を含み得る。
図5aに示す複合フィルム500及び複合フィルム500に関して記載されるすべての構成要素は、図1、2、3及び4の対応する構成要素に関して本明細書に記載される特性のいずれをも有し得ることが認識される。特に、図5aに示す複合フィルム500、透明基板510、第1の反射防止コーティング520、第2の反射防止コーティング530、第1の接着剤層540及び第2の透明基板550の特性は、それぞれ図4(図3、図2、図1)に示す複合フィルム400(300、200、100)、透明基板410(310、210、110)、第1の反射防止コーティング420(320、220、120)、第2の反射防止コーティング430(330、230)、第1の接着剤層440(340)及び第2の透明基板450に関して本明細書に記載される対応する特性のいずれをも有し得る。
特定の実施形態によれば、複合フィルム500は、特定のVLTを有し得る。例えば、複合フィルム500は、少なくとも約93.2%、例えば少なくとも約93.4%又は少なくとも約93.6%又は少なくとも約93.8%又は少なくとも約94.0%又は少なくとも約94.2%又は少なくとも約94.4%又は少なくとも約94.6%又は少なくとも約94.8%又は少なくとも約95.0%又は少なくとも約95.2%又は少なくとも約95.4%又は少なくとも約95.6%又は少なくとも約95.8%又はさらに少なくとも約96.0%のVLTを有し得る。なお他の実施形態によれば、複合フィルム500は、約99.9%以下のVLTを有し得る。複合フィルム500が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内のVLTを有し得ることが認識される。複合フィルム500が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値のVLTを有することがさらに認識される。
なお他の実施形態によれば、複合フィルム500は、特定のヘイズ値を有し得る。例えば、複合フィルム500は、約3%以下、例えば約2.9%以下又は約2.8%以下又は約2.7%以下又は約2.6%以下又は約2.5%以下又は約2.4%以下又は約2.3%以下又は約2.2%以下又は約2.1%以下又は約2.0%以下又は約1.9%以下又は約1.8%以下又は約1.7%以下又は約1.6%以下又は約1.5%以下又は約1.4%以下又はさらに約1.3%以下のヘイズ値を有し得る。複合フィルム500が上記の値のいずれをも含む範囲内のヘイズ値を有し得ることが認識される。複合フィルム500が上記の値の間及びそれらの値のいずれをも含む任意の値のヘイズ値を有することがさらに認識される。
また他の実施形態によれば、複合フィルム500は、特定の反射率を有し得る。例えば、複合フィルム500は、約7.0%以下、例えば約6.9%以下又は約6.8%以下又は約6.7%以下又は約6.6%以下又は約6.5%以下又は約6.4%以下又は約6.3%以下又は約6.2%以下又は約6.1%以下又は約6.0%以下又は約5.9%以下又は約5.8%以下又は約5.7%以下又は約5.6%以下又は約5.5%以下又は約5.4%以下又は約5.3%以下又は約5.2%以下又は約5.1%以下又は約5.0%以下の反射率を有し得る。複合フィルム500が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内の反射率を有し得ることが認識される。複合フィルム500が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の反射率を有し得ることがさらに認識される。
なお他の実施形態によれば、第2の接着剤層560は、接着剤産業で使用するための任意の既知の感圧接着剤、例えばAshland製の Aroset 1452、Aroset 1450、Aroset 6428、Duro−Tak 222A、Duro−Tak 80−1093又はその組合せを含み得る。
なお他の実施形態によれば、第2の接着剤層560は、特定の厚さを有し得る。例えば、第2の接着剤層560は、少なくとも約2μm、例えば少なくとも約5μm又は少なくとも約7μm又は少なくとも約10μm又は少なくとも約12μm又は少なくとも15μm又は少なくとも約17μm又はさらに少なくとも約20μmの厚さを有し得る。なお他の実施形態によれば、第2の接着剤層560は、約50μm以下、例えば約48μm以下又は約45μm以下又は約43μm以下又は約40μm以下又は約38μm以下又は約35μm以下又は約33μm以下又はさらに約30μm以下の厚さを有し得る。第2の接着剤層560が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内の厚さを有し得ることが認識される。第2の接着剤層560が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の厚さを有し得ることがさらに認識される。
なお他の実施形態によれば、第2の接着剤層560は、ナノ粒子を含み得る。なお他の実施形態によれば、第2の接着剤層560中のナノ粒子は、表面処理シリカナノ粒子であり得る。他の実施形態によれば、第2の反射防止コーティング560中のシリカナノ粒子は、概して固体の球状シリカナノ粒子であり得る。
また他の実施形態によれば、第2の接着剤層560中のナノ粒子は、特定の平均粒径(D50)を有し得る。本明細書に記載の実施形態の目的のために、平均粒径(D50)は、ASTM E2490に従って測定される。ある実施形態によれば、第2の接着剤層560中のナノ粒子は、少なくとも約1nm、例えば少なくとも約2nm又は少なくとも約3nm又は少なくとも約4nm又は少なくとも約5nm又は少なくとも約6nm又は少なくとも約7nm又は少なくとも約8nm又は少なくとも約10nm又は少なくとも約11nm又は少なくとも約12nm又は少なくとも約13nm又は少なくとも約14nm又は少なくとも約15nm又は少なくとも約16nm又は少なくとも約17nm又はさらに少なくとも約18nmの平均粒径(D50)を有し得る。他の実施形態によれば、第2の接着剤層560中のナノ粒子は、約500nm以下、例えば約400nm以下又は約300nm以下又は約200nm以下又は約100nm以下又は約95nm以下又は約90nm以下又は約85nm以下又は約80nm以下又は約75nm以下又は約65nm以下又は約60nm以下又は約55nm以下又は約50nm以下又は約45nm以下又は約40nm以下又は約35nm以下又は約30nm以下又は約25nm以下の平均粒径(D50)を有し得る。第2の接着剤層560中のナノ粒子が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内の平均粒径(D50)を有し得ることが認識される。第2の接着剤層560中のナノ粒子が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の平均粒径(D50)を有し得ることがさらに認識される。
なお他の実施形態によれば、第3の透明基板570は、特定の厚さを有し得る。例えば、第3の透明基板570は、少なくとも約5ミル、例えば少なくとも約6ミル又は少なくとも約7ミル又は少なくとも約8ミル又は少なくとも約9ミル又はさらに少なくとも約10ミルの厚さを有し得る。また他の実施形態によれば、第3の透明基板570は、約15ミル以下、例えば約14ミル以下又は約13ミル以下又は約12ミル以下又は約11ミル以下の厚さを有し得る。第3の透明基板570の厚さが上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内であり得ることが認識される。第3の透明基板570の厚さが上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値であり得ることがさらに認識される。
また他の実施形態によれば、第3の透明基板570は、PETフィルムを含み得る。なお他の実施形態によれば、第3の透明基板570は、PETフィルムからなり得る。他の実施形態によれば、透明基板110は、光学的に透明なPETフィルムを含み得る。また他の実施形態によれば、透明基板110は、光学的に透明なPETフィルムからなり得る。他の実施形態によれば、透明基板110は、単層の光学的に透明なPETフィルムを含み得る。また他の実施形態によれば、透明基板110は、単層の光学的に透明なPETフィルムからなり得る。
なお他の実施形態によれば、第3の透明基板570のPETフィルムは、特定の厚さを有し得る。例えば、第3の透明基板570のPETフィルムは、少なくとも約5ミル、例えば少なくとも約6ミル又は少なくとも約7ミル又は少なくとも約8ミル又は少なくとも約9ミル又はさらに少なくとも約10ミルの厚さを有し得る。また他の実施形態によれば、第3の透明基板570のPETフィルムは、約15ミル以下、例えば約14ミル以下又は約13ミル以下又は約12ミル以下又は約11ミル以下の厚さを有し得る。第3の透明基板570のPETフィルムの厚さが上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内であり得ることが認識される。第3の透明基板570のPETフィルムの厚さが上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値であり得ることがさらに認識される。
図5bは、本明細書に記載の実施形態による別の例示的な複合フィルム501の一部の断面図の例示を含む。図5aに示すように、複合フィルム500は、第1の透明基板510、第1の透明基板510の第1の表面512に積層された第1の反射防止コーティング520、第1の透明基板510の第2の表面514に積層された第2の反射防止コーティング530、第1の反射防止コーティング520の表面522に積層された第1の接着剤層540、第1の接着剤層540に積層された第2の透明基板550及び第2の接着剤層560に積層された第3の透明基板570をそれぞれ含む、4個の反復上部透明基板構成要素590を含み得る。
図5bに示す反復上部透明基板構成要素590の数は例示的であり、限定されるものではないことが認識される。特定の実施形態によれば、本明細書に記載の実施形態による複合フィルム501は、特定の数の反復上部層構成要素、例えば少なくとも3個の反復上部透明基板構成要素590又は少なくとも4個の反復上部透明基板構成要素590又は少なくとも5個の反復上部透明基板構成要素590又は少なくとも6個の反復上部透明基板構成要素590又は少なくとも7個の反復上部透明基板構成要素590又は少なくとも8個の反復上部透明基板構成要素590又は少なくとも9個の反復上部透明基板構成要素590又は少なくとも10個の反復上部透明基板構成要素590を含み得る。
特定の実施形態によれば、複合フィルム501は、特定のVLTを有し得る。例えば、複合フィルム501は、少なくとも約93.2%、例えば少なくとも約93.4%又は少なくとも約93.6%又は少なくとも約93.8%又は少なくとも約94.0%又は少なくとも約94.2%又は少なくとも約94.4%又は少なくとも約94.6%又は少なくとも約94.8%又は少なくとも約95.0%又は少なくとも約95.2%又は少なくとも約95.4%又は少なくとも約95.6%又は少なくとも約95.8%又はさらに少なくとも約96.0%のVLTを有し得る。なお他の実施形態によれば、複合フィルム501は、約99.9%以下のVLTを有し得る。複合フィルム501が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内のVLTを有し得ることが認識される。複合フィルム501が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値のVLTを有することがさらに認識される。
なお他の実施形態によれば、複合フィルム501は、特定のヘイズ値を有し得る。例えば、複合フィルム501は、約3%以下、例えば約2.9%以下又は約2.8%以下又は約2.7%以下又は約2.6%以下又は約2.5%以下又は約2.4%以下又は約2.3%以下又は約2.2%以下又は約2.1%以下又は約2.0%以下又は約1.9%以下又は約1.8%以下又は約1.7%以下又は約1.6%以下又は約1.5%以下又は約1.4%以下又はさらに約1.3%以下のヘイズ値を有し得る。複合フィルム501が上記の値のいずれをも含む範囲内のヘイズ値を有し得ることが認識される。複合フィルム501が上記の値の間及びそれらの値のいずれをも含む任意の値のヘイズ値を有し得ることがさらに認識される。
また他の実施形態によれば、複合フィルム501は、特定の反射率を有し得る。例えば、複合フィルム501は、約7.0%以下、例えば約6.9%以下又は約6.8%以下又は約6.7%以下又は約6.6%以下又は約6.5%以下又は約6.4%以下又は約6.3%以下又は約6.2%以下又は約6.1%以下又は約6.0%以下又は約5.9%以下又は約5.8%以下又は約5.7%以下又は約5.6%以下又は約5.5%以下又は約5.4%以下又は約5.3%以下又は約5.2%以下又は約5.1%以下又は約5.0%以下の反射率を有し得る。複合フィルム501が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内の反射率を有し得ることが認識される。複合フィルム501が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の反射率を有し得ることがさらに認識される。
図6aは、本明細書に記載の実施形態による別の例示的な複合フィルム600の一部の断面図の例示を含む。図6aに示すように、複合フィルム600は、第1の透明基板610、第1の透明基板610の第1の表面612に積層された第1の反射防止コーティング620、第1の透明基板610の第2の表面614に積層された第2の反射防止コーティング630、第1の反射防止コーティング620の表面622に積層された第1の接着剤層640、第1の接着剤層640に積層された第2の透明基板650及び第2の透明基板650の表面652に積層された第3の反射防止コーティング680を含み得る。
図6aに示す複合フィルム600及び複合フィルム600に関して記載されるすべての構成要素は、図1、2、3、4、5a及び5bの対応する構成要素に関して本明細書に記載される特性のいずれをも有し得ることが認識される。特に、図6aに示す複合フィルム600、透明基板610、第1の反射防止コーティング620、第2の反射防止コーティング630、第1の接着剤層640及び第2の透明基板650の特性は、それぞれ図5a又は5b(図4、図3、図2、図1)に示す複合フィルム500(400、300、200、100)、透明基板510(410、310、210、110)、第1の反射防止コーティング520(420、320、220、120)、第2の反射防止コーティング530(430、330、230)、第1の接着剤層540(440、340)及び第2の透明基板550(450)に関して本明細書に記載される対応する特性のいずれをも有し得る。
なお他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680は、特定の厚さを有し得る。例えば、第3の反射防止コーティング680は、少なくとも約50nm、例えば少なくとも約60nm又は少なくとも約70nm又は少なくとも約80nm又は少なくとも約90nm又少なくとも約100nm又は少なくとも約110nm又は少なくとも約120nm又は少なくとも約130nm又は少なくとも約140nm又は少なくとも約150nm又は少なくとも約160nm又は少なくとも約170nm又は少なくとも約180nm又は少なくとも約190nm又はさらに少なくとも約200nmの厚さを有し得る。なお他の実施形態によれば、反射防止コーティング120は、約500nm以下、例えば約490nm以下又は約480nm以下又は約470nm以下又は約460nm以下又は約450nm以下又は約440nm以下又は約430nm以下又は約420nm以下又は約410nm以下又は約400nm以下又は約390nm以下又は約380nm以下又は約370nm以下又は約360nm以下又は約350nm以下又は約340nm以下又は約330nm以下又は約320nm以下又は約310nm以下又はさらには約300nm以下の厚さを有し得る。第3の反射防止コーティング680が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内の厚さを有し得ることが認識される。第3の反射防止コーティング680が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の厚さを有し得ることがさらに認識される。
なお別の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680は、特定の比AC3SiO2/AC3Bを有し得て、AC3SiO2は、第3の反射防止コーティング680の総重量に対する、第3の反射防止コーティング680中のシリカナノ粒子の重量パーセントでの濃度であり、AC3Bは、第3の反射防止コーティング680の総重量に対する、第3の反射防止コーティング680中の第1のUV硬化性アクリラート結合剤の重量パーセントでの濃度である。例えば、第3の反射防止コーティング680は、少なくとも約0.01、例えば少なくとも約0.05又は少なくとも約0.07又は少なくとも約0.1又は少なくとも約0.12又は少なくとも約0.15又は少なくとも約0.17又は少なくとも約0.20又は少なくとも約0.22又は少なくとも約0.25又は少なくとも約0.27又はさらに少なくとも約0.30の比AC3SiO2/AC3B を有し得る。なお他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680は、約1.3以下、例えば約1.2以下又は約1.1以下又は約1.0以下又は約0.9以下又は約0.8以下又は約0.7以下又は約0.6以下又はさらに約0.5以下の比AC3SiO2/AC3Bを有し得る。第3の反射防止コーティング680が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内の比AC3SiO2/AC3Bを有し得ることが認識される。第3の反射防止コーティング680が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の比AC3SiO2/AC3Bを有し得ることが認識される。
また他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680は、第1のUV硬化性アクリラート結合剤を含み得る。なお他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680中の第1のUV硬化性アクリラート結合剤は、SR351LV、SR355、SR399、四官能性アクリラートモノマー、五官能性アクリラートモノマー、ペンタエリスリトールトリテトラアクリラート(PETIA)、Ebecry 140、Ebecryl 180、多官能性オリゴマー又はUV樹脂であり得る。
なお他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680は、特定の濃度の第1のUV硬化性アクリラート結合剤を含み得る。例えば、第3の反射防止コーティング680は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約40重量%、例えば少なくとも約42重量%又は少なくとも約44重量%又は少なくとも約46重量%又は少なくとも約48重量%又は少なくとも約50重量%又は少なくとも約52重量%又は少なくとも約54重量%又は少なくとも約56重量%又は少なくとも約58重量%又はさらに少なくとも約60重量%の第1のUV硬化性アクリラート結合剤濃度を有し得る。また他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して約95重量%以下、例えば約93重量%以下又は約90重量%以下又は約88重量%以下又は約85重量%以下又は約83重量%以下又は約80重量%以下又は約78重量%以下又は約75重量%以下又は約73重量%以下又はさらに約70重量%以下の第1のUV硬化性アクリラート結合剤濃度を有し得る。第3の反射防止コーティング680が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内の第1のUV硬化性アクリラート結合剤濃度を有し得ることが認識される。第3の反射防止コーティング680が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の第1のUV硬化性アクリラート結合剤濃度を有し得ることがさらに認識される。
なお他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680は、光開始剤成分を含み得る。なお他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680中の光開始剤成分は、Omnirad 184、Omnirad 819、Omnirad 1173、CPI 6976、他の同様の光開始剤、又は上記の任意の組合せであり得る。
なお他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680は、特定の濃度の光開始剤成分を含み得る。例えば、第3の反射防止コーティング680は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約2重量%、例えば少なくとも約2.2重量%又は少なくとも約2.5重量%又は少なくとも約2.7重量%又は少なくとも約3.0重量%又は少なくとも約3.2重量%又は少なくとも約3.5重量%又は少なくとも約3.7重量%又は少なくとも約4.0重量%又は少なくとも約4.2重量%又は少なくとも約4.5重量%又は少なくとも約4.7重量%又は少なくとも約5.0重量%又は少なくとも約5.2重量%又は少なくとも約5.5重量%の光開始剤成分濃度を有し得る。また他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して約10重量%以下、例えば約9.8重量%以下又は約9.5重量%以下又は約9.3重量%以下又は約9.0重量%以下又は約8.8重量%以下又は約8.5重量%以下又は約8.3重量%以下又は約8.0重量%以下又は約7.8重量%以下又は約7.5重量%以下又は約7.3重量%以下又は約7.0重量%以下又は約6.8重量%以下又はさらに約6.5重量%以下の光開始剤成分濃度を有し得る。第3の反射防止コーティング680が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内の光開始剤成分濃度を有し得ることが認識される。第3の反射防止コーティング680が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の光開始剤成分濃度を有し得ることがさらに認識される。
なお他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680は、特定の濃度のシリカナノ粒子を含み得る。例えば、第3の反射防止コーティング680は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約5重量%、例えば少なくとも約6重量%又は少なくとも約7重量%又は少なくとも約8重量%又は少なくとも約9重量%又は少なくとも約10重量%又は少なくとも約11重量%又は少なくとも約12重量%又は少なくとも約13重量%又は少なくとも約14重量%又は少なくとも約15重量%又は少なくとも約16重量%又は少なくとも約17重量%又は少なくとも約18重量%又は少なくとも約19重量%又は少なくとも約20重量%又は少なくとも約21重量%又は少なくとも約22重量%又は少なくとも約23重量%又は少なくとも約24重量%又はさらに少なくとも約25重量%のシリカナノ粒子濃度を有し得る。また他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して約60重量%以下、例えば約58重量%以下又は約55重量%以下又は約53重量%以下又は約50重量%以下又は約48重量%以下又は約45重量%以下又は約43重量%以下又は約40重量%以下又は約38重量%以下又は約35重量%以下又は約33重量%以下又はさらに約30重量%以下のシリカナノ粒子濃度を有し得る。第3の反射防止コーティング680が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内のシリカナノ粒子濃度を有し得ることが認識される。第3の反射防止コーティング680が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値のシリカナノ粒子濃度を有し得ることがさらに認識される。
なお他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680中のシリカナノ粒子は、表面処理シリカナノ粒子であり得る。他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680中のシリカナノ粒子は、概して固体の球状シリカナノ粒子であり得る。
また他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680は、ポリシロキサン、アクリラート又はその組合せで表面処理され得る。
また他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680中のシリカナノ粒子は、特定の平均粒径(D50)を有し得る。本明細書に記載の実施形態の目的のために、平均粒径(D50)は、ASTM E2490に従って測定される。ある実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680中のシリカナノ粒子は、少なくとも約1nm、例えば少なくとも約2nm又は少なくとも約3nm又は少なくとも約4nm又は少なくとも約5nm又は少なくとも約6nm又は少なくとも約7nm又は少なくとも約8nm又は少なくとも約10nm又は少なくとも約11nm又は少なくとも約12nm又は少なくとも約13nm又は少なくとも約14nm又は少なくとも約15nm又は少なくとも約16nm又は少なくとも約17nm又は少なくとも約18nmの平均粒径(D50)を有し得る。他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680中のシリカナノ粒子は、約500nm以下、例えば約400nm以下又は約300nm以下又は約200nm以下又は約100nm以下又は約95nm以下又は約90nm以下又は約85nm以下又は約80nm以下又は約75nm以下又は約65nm以下又は約60nm以下又は約55nm以下又は約50nm以下又は約45nm以下又は約40nm以下又は約35nm以下又は約30nm以下又はさらに約25nm以下の平均粒径(D50)を有し得る。第3の反射防止コーティング680中のシリカナノ粒子が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内の平均粒径(D50)を有し得ることが認識される。第3の反射防止コーティング680中のシリカナノ粒子が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の平均粒径(D50)を有し得ることがさらに認識される。
また他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680は、スリップ剤をさらに含み得る。なお他の実施形態によれば、スリップ剤は、ウェットコーティング産業で使用される任意の既知のスリップ剤、例えばTego glide 410、Tegorad 2100、Tegorad 2300、Tegorad 2500、BYK306、BYK307及びその任意の組合せであり得る。
また他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680は、特定の濃度のスリップ剤を含み得る。例えば、第3の反射防止コーティング680は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約0.1重量%又は少なくとも約0.5重量%又はさらに少なくとも約1.0重量%のスリップ剤濃度を有し得る。なお他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して約5重量%以下又は約4.5重量%以下又は約4.0重量%以下のスリップ剤濃度を有し得る。第3の反射防止コーティング680は、上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内のスリップ剤濃度を有し得ることが認識される。第3の反射防止コーティング680は、上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値のスリップ剤濃度を有し得ることがさらに認識される。
また他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680は、湿潤剤をさらに含み得る。なお他の実施形態によれば、湿潤剤は、湿式コーティング産業で使用される任意の既知の湿潤剤、例えばBYK−377、BYK−UV 3500、Tego 270、又はその任意の組合せであり得る。
また他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680は、特定の濃度の湿潤剤を含み得る。例えば、第3の反射防止コーティング680は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約0.01重量%又は少なくとも約0.05重量%又は少なくとも約0.1重量%の湿潤剤濃度を有し得る。なお他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して約0.3重量%以下又は約0.25重量%以下又はさらに約0.2重量%以下の湿潤剤濃度を有し得る。第3の反射防止コーティング680は、上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内のスリップ剤濃度を有し得ることが認識される。第3の反射防止コーティング680は、上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の湿潤剤濃度を有し得ることがさらに認識される。
また他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680は、表面エネルギー調整剤をさらに含み得る。さらに他の実施形態によれば、表面エネルギー調整剤は、ウェットコーティング産業で使用される任意の既知の表面エネルギー調整剤、例えば、BYK−315、BYK−300、BYK−310、BY−378又はその任意の組合せであり得る。
また他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680は、特定の濃度の表面エネルギー調整剤を含み得る。例えば、第3の反射防止コーティング680は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約0.01重量%又は少なくとも約0.05重量%又は少なくとも約0.1重量%の表面エネルギー調整剤濃度を有し得る。なお他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して約0.30重量%以下又は約0.25重量%以下又はさらに約0.2重量%以下の表面エネルギー調整剤濃度を有し得る。第3の反射防止コーティング680は、上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内の表面エネルギー調整剤濃度を有し得ることが認識される。第3の反射防止コーティング680は、上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の表面エネルギー調整剤濃度を有し得ることがさらに認識される。
また他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680は、第2のUV硬化性アクリラート結合剤をさらに含み得る。なお他の実施形態によれば、第3のUV硬化性アクリラート結合剤は、SR351LV、SR355、SR399、四官能性アクリラートモノマー、五官能性アクリラートモノマー、ペンタエリスリトールトリテトラアクリラート(PETIA)、Ebecry 140、Ebecryl 180、多官能性オリゴマー又はUV樹脂であり得る。
また他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680は、特定の濃度の第2のUV硬化性アクリラート結合剤を含み得る。例えば、第3の反射防止コーティング680は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約5.0重量%又は少なくとも約7重量%又は少なくとも約10重量%又は少なくとも約12重量%又は少なくとも約15重量%又は少なくとも約17重量%又は少なくとも約20重量%又は少なくとも約22重量%又はさらに少なくとも約25重量%の第2のUV硬化性アクリラート結合剤濃度を有し得る。なお他の実施形態によれば、第3の反射防止コーティング680は、第1の反射防止コーティングの総重量に対して約60重量%以下又は約58重量%以下又は約55重量%以下又は約53重量%以下又は約50重量%以下又は約48重量%以下又は約45重量%以下又は約43重量%以下又は約40重量%以下の第2のUV硬化性アクリラート結合剤濃度を有し得る。第3の反射防止コーティング680は、上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内の第2のUV硬化性アクリラート結合剤濃度を有し得ることが認識される。第3の反射防止コーティング680は、上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の第2のUV硬化性アクリラート結合剤濃度を有し得ることがさらに認識される。
図6bは、本明細書に記載の実施形態による別の例示的な複合フィルム601の一部の断面図の例示を含む。図6bに示すように、複合フィルム601は、第1の透明基板610、第1の透明基板610の第1の表面612に積層された第1の反射防止コーティング620、第1の透明基板610の第2の表面614に積層された第2の反射防止コーティング630及び第1の反射防止コーティング620の表面622に積層された、4個の反復上部反射防止構成要素695を含み得る。各反復上部反射防止構成要素695は、第1の接着剤層640、第1の接着剤層640に積層された第2の透明基板650及び第2の透明基板650に積層された第3の反射防止コーティング680を含み得る。
図6bに示す反復上部反射防止構成要素695の数は例示的であり、限定されるものではないことが認識される。特定の実施形態によれば、本明細書に記載の実施形態による複合フィルム601は、特定の数の反復上部層構成要素、例えば少なくとも3個の反復上部反射防止構成要素695又は少なくとも4個の反復上部反射防止構成要素695又は少なくとも5個の反復上部反射防止構成要素695又は少なくとも6個の反復上部反射防止構成要素695又は少なくとも7個の反復上部反射防止構成要素695又は少なくとも8個の反復上部反射防止構成要素695又は少なくとも9個の反復上部反射防止構成要素695又は少なくとも10個の反復上部反射防止構成要素695を含み得る。
特定の実施形態によれば、複合フィルム601は、特定のVLTを有し得る。例えば、複合フィルム601は、少なくとも約93.2%、例えば少なくとも約93.4%又は少なくとも約93.6%又は少なくとも約93.8%又は少なくとも約94.0%又は少なくとも約94.2%又は少なくとも約94.4%又は少なくとも約94.6%又は少なくとも約94.8%又は少なくとも約95.0%又は少なくとも約95.2%又は少なくとも約95.4%又は少なくとも約95.6%又は少なくとも約95.8%又はさらに少なくとも約96.0%のVLTを有し得る。なお他の実施形態によれば、複合フィルム601は、約99.9%以下のVLTを有し得る。複合フィルム601が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内のVLTを有し得ることが認識される。複合フィルム601が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値のVLTを有し得ることがさらに認識される。
なお他の実施形態によれば、複合フィルム601は、特定のヘイズ値を有し得る。例えば、複合フィルム601は、約3%以下、例えば約2.9%以下又は約2.8%以下又は約2.7%以下又は約2.6%以下又は約2.5%以下又は約2.4%以下又は約2.3%以下又は約2.2%以下又は約2.1%以下又は約2.0%以下又は約1.9%以下又は約1.8%以下又は約1.7%以下又は約1.6%以下又は約1.5%以下又は約1.4%以下又はさらに約1.3%以下のヘイズ値を有し得る。複合フィルム601が上記の値のいずれをも含む範囲内のヘイズ値を有し得ることが認識される。複合フィルム601が上記の値の間及びそれらの値のいずれをも含む任意の値のヘイズ値を有し得ることがさらに認識される。
また他の実施形態によれば、複合フィルム601は、特定の反射率を有し得る。例えば、複合フィルム601は、約7.0%以下、例えば約6.9%以下又は約6.8%以下又は約6.7%以下又は約6.6%以下又は約6.5%以下又は約6.4%以下又は約6.3%以下又は約6.2%以下又は約6.1%以下又は約6.0%以下又は約5.9%以下又は約5.8%以下又は約5.7%以下又は約5.6%以下又は約5.5%以下又は約5.4%以下又は約5.3%以下又は約5.2%以下又は約5.1%以下又は約5.0%以下の反射率を有し得る。複合フィルム601が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む範囲内の反射率を有し得ることが認識される。複合フィルム601が上記の最小値及び最大値の間の、及びそれらの値のいずれをも含む任意の値の反射率を有し得ることがさらに認識される。
本明細書に記載の実施形態によれば、本明細書に記載の反射防止コーティングは、マイヤーロッド法、グラビア法、逆グラビア法、ミニグラビア法、スロットダイ法、スプレーコーティング法又は浸漬コーティング法などの湿式コーティング法を使用して、別の層、例えば基板又は別のコーティングに適用され得る。本明細書に記載のまた他の実施形態によれば、新たに適用されたコーティングは、溶媒を除去するためにオーブン内で乾燥され得る。また他の実施形態によれば、乾燥させたコーティングは、次いでUV光、電子ビーム及び他の高エネルギービーム加熱によって硬化され得る。
なお他の実施形態によれば、本明細書に記載の感圧接着剤層は、マイヤーロッド法、グラビア法、逆グラビア法、ミニグラビア法、スロットダイ法、スプレーコーティング法又は浸漬コーティング法などの湿式コーティング法を使用して、基板又は別のコーティングに適用され得る。
多くの各種の態様及び実施形態が可能である。その態様及び実施形態のいくつかは、本明細書に記載されている。本明細書を読んだ後、当業者は、これらの態様及び実施形態が例示にすぎず、本発明の範囲を限定しないことを認識する。実施形態は、以下に挙げる実施形態のうちのいずれか1つ以上に従い得る。
実施形態1.第1の透明基板及び第1の透明基板の第1の表面に積層された第1の反射防止コーティングを含む複合フィルムであって、第1の反射防止コーティングが、第1のUV硬化性アクリラート結合剤、光開始剤成分、第1の反射防止コーティング中に分散されたシリカナノ粒子及び少なくとも約0.01及び約1.3以下の比AC1SiO2/AC1Bを含み、AC1SiO2が、第1の反射防止コーティングの総重量に対する、第1の反射防止コーティング中のシリカナノ粒子の重量パーセントでの濃度であり、AC1Bが、第1の反射防止コーティングの総重量に対する、第1の反射防止コーティング中の第1のUV硬化性アクリラート結合剤の重量パーセントでの濃度であり、複合フィルムが少なくとも約93.0%のVLTを有し、複合フィルムが約3%以下のヘイズ値を有する、複合フィルム。
実施形態2.第1の透明基板及び第1の透明基板の第1の表面に積層された第1の反射防止コーティングを含む複合フィルムであって、第1の反射防止コーティングが、第1の反射防止コーティングの総重量に対して、少なくとも約40重量%及び約95重量%以下の濃度の第1のUV硬化性アクリラート結合剤、第1の反射防止コーティングの総重量に対して、少なくとも約2.0重量%及び約10重量%以下の濃度の光開始剤成分、及び第1の反射防止コーティングの総重量に対して、少なくとも約5重量%及び約60重量%以下の濃度で第1の反射防止コーティング中に分散されたシリカナノ粒子を含み、複合フィルムが少なくとも約93.0%のVLTを有し、複合フィルムが約3%以下のヘイズ値を有する、複合フィルム。
実施形態3.少なくとも約93.2%又は少なくとも約93.4%又は少なくとも約93.6%又は少なくとも約93.8%又は少なくとも約94.0%又は少なくとも約94.2%又は少なくとも約94.4%又は少なくとも約94.6%又は少なくとも約94.8%又は少なくとも約95.0%又は少なくとも約95.2%又は少なくとも約95.4%又は少なくとも約95.6%又は少なくとも約95.8%又は少なくとも約96.0%のVLTを有する、実施形態1及び2のいずれか一つに記載の複合フィルム
実施形態4.約3%以下又は約2.9%以下又は約2.8%以下又は約2.7%以下又は約2.6%以下又は約2.5%以下又は約2.4%以下又は約2.3%以下又は約2.2%以下又は約2.1%以下又は約2.0%以下又は約1.9%以下又は約1.8%以下又は約1.7%以下又は約1.6%以下又は約1.5%以下又は約1.4%以下又は約1.3%以下のヘイズ値を有する、実施形態1及び2のいずれか一つに記載の複合フィルム。
実施形態5.約7.0%以下又は約6.9%以下又は約6.8%以下又は約6.7%以下又は約6.6%以下又は約6.5%以下又は約6.4%以下又は約6.3%以下又は約6.2%以下又は約6.1%以下又は約6.0%以下又は約5.9%以下又は約5.8%以下又は約5.7%以下又は約5.6%以下又は約5.5%以下又は約5.4%以下又は約5.3%以下又は約5.2%以下又は約5.1%以下又は約5.0%以下の反射率を含む、実施形態1及び2のいずれか一つに記載の複合フィルム。
実施形態6.第1の反射防止コーティングが、少なくとも約50nm又は少なくとも約60nm又は少なくとも約70nm又は少なくとも約80nm又は少なくとも約90nm又は少なくとも約100nm又は少なくとも約110nm又は少なくとも約120nm又は少なくとも約130nm又は少なくとも約140nm又は少なくとも約150nm又は少なくとも約160nm又は少なくとも約170nm又は少なくとも約180nm又は少なくとも約190nm又は少なくとも約200nmの厚さを有する、実施形態1及び2のいずれか一つに記載の複合フィルム。
実施形態7.第1の反射防止コーティングが、約500nm以下又は約490nm以下又は約480nm以下又は約470nm以下又は約460nm以下又は約450nm以下又は約440nm以下又は約430nm以下又は約420nm以下又は約410nm以下又は約400nm以下又は約390nm以下又は約380nm以下又は約370nm以下又は約360nm以下又は約350nm以下又は約340nm以下又は約330nm以下又は約320nm以下又は約310nm以下又は約300nm以下の厚さを有する、実施形態1及び2のいずれか一つに記載の複合フィルム。
実施形態8.第1の反射防止コーティングが少なくとも約0.01又は少なくとも約0.05又は少なくとも約0.07又は少なくとも約0.1又は少なくとも約0.12又は少なくとも約0.15又は少なくとも約0.17又は少なくとも約0.20又は少なくとも約0.22又は少なくとも約0.25又は少なくとも約0.27又は少なくとも約0.30の比AC1SiO2/AC1B を含み、AC1SiO2が、第1の反射防止コーティングの総重量に対する、第1の反射防止コーティング中のシリカナノ粒子の重量パーセントでの濃度であり、AC1Bが、第1の反射防止コーティングの総重量に対する、第1の反射防止コーティング中の第1のUV硬化性アクリラート結合剤の重量パーセントでの濃度である、実施形態1及び2のいずれか一つに記載の複合フィルム。
実施形態9.第1の反射防止コーティングが約1.3以下又は約1.2以下又は約1.1以下又は約1.0以下又は約0.9以下又は約0.8以下又は約0.7以下又は約0.6以下又は約0.5以下の比AC1SiO2/AC1Bを含み、AC1SiO2が、第1の反射防止コーティングの総重量に対する、第1の反射防止コーティング中のシリカナノ粒子の重量パーセントでの濃度であり、AC1Bが、第1の反射防止コーティングの総重量に対する、第1の反射防止コーティング中の第1のUV硬化性アクリラート結合剤の重量パーセントでの濃度である、実施形態1及び2のいずれか一つに記載の複合フィルム。
実施形態10.第1の反射防止コーティング中の第1のUV硬化性アクリラート結合剤が、SR351LV、SR355、SR399、四官能性アクリラートモノマー、五官能性アクリラートモノマー、ペンタエリスリトールトリテトラアクリラート(PETIA)、Ebecry 140、Ebecryl 180、多官能性オリゴマー又はUV樹脂を含む、実施形態1及び2のいずれか一つに記載の複合フィルム。
実施形態11.第1の反射防止コーティングが、第1の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約40重量%、又は少なくとも約42重量%又は少なくとも約44重量%又は少なくとも約46重量%又は少なくとも約48重量%又は少なくとも約50重量%又は少なくとも約52重量%又は少なくとも約54重量%又は少なくとも約56重量%又は少なくとも約58重量%又は少なくとも約60重量%の濃度で第1のUV硬化性アクリラート結合剤を含む、実施形態1及び2のいずれか一項に記載の複合フィルム。
実施形態12.第1の反射防止コーティングが、第1の反射防止コーティングの総重量に対して約95重量%以下又は約93重量%以下又は約90重量%以下又は約88重量%以下又は約85重量%以下又は約83重量%以下又は約80重量%以下又は約78重量%以下又は約75重量%以下又は約73重量%以下又は約70重量%以下の濃度で第1のUV硬化性アクリラート結合剤を含む、実施形態1及び2のいずれか一つに記載の複合フィルム。
実施形態13.第1の反射防止コーティング中の光開始剤成分が、Omnirad 184、Omnirad 819、Omnirad 1173、CPI 6976、他の同様の光開始剤又はその任意の組合せを含む、実施形態1及び2のいずれか一つに記載の複合フィルム。
実施形態14.第1の反射防止コーティングが、第1の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約2重量%又は少なくとも約2.2重量%又は少なくとも約2.5重量%又は少なくとも約2.7重量%又は少なくとも約3.0重量%又は少なくとも約3.2重量%又は少なくとも約3.5重量%又は少なくとも約3.7重量%又は少なくとも約4.0重量%又は少なくとも約4.2重量%又は少なくとも約4.5重量%又は少なくとも約4.7重量%又は少なくとも約5.0重量%又は少なくとも約5.2重量%又は少なくとも約5.5重量%の濃度で光開始剤成分を含む、実施形態1及び2のいずれか一つに記載の複合フィルム。
実施形態15.第1の反射防止コーティングが、第1の反射防止コーティングの総重量に対して約10重量%以下又は約9.8重量%以下又は約9.5重量%以下又は約9.3重量%以下又は約9.0重量%以下又は約8.8重量%以下又は約8.5重量%以下又は約8.3重量%以下又は約8.0重量%以下又は約7.8重量%以下又は約7.5重量%以下又は約7.3重量%以下又は約7.0重量%以下又は約6.8重量%以下又は約6.5重量%以下の濃度で光開始剤成分を含む、実施形態1及び2のいずれか一つに記載の複合フィルム。
実施形態16.第1の反射防止コーティングが、第1の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約5重量%又は少なくとも約6重量%又は少なくとも約7重量%又は少なくとも約8重量%又は少なくとも約9重量%又は少なくとも約10重量%又は少なくとも約11重量%又は少なくとも約12重量%又は少なくとも約13重量%又は少なくとも約14重量%又は少なくとも約15重量%又は少なくとも約16重量%又は少なくとも約17重量%又は少なくとも約18重量%又は少なくとも約19重量%又は少なくとも約20重量%又は少なくとも約21重量%又は少なくとも約22重量%又は少なくとも約23重量%又は少なくとも約24重量%又は少なくとも約25重量%の濃度でシリカナノ粒子を含む、実施形態1及び2のいずれか一つに記載の複合フィルム。
実施形態17.第1の反射防止コーティングが、第1の反射防止コーティングの総重量に対して約60重量%以下又は約58重量%以下又は約55重量%以下又は約53重量%以下又は約50重量%以下又は約48重量%以下又は約45重量%以下又は約43重量%以下又は約40重量%以下又は約38重量%以下又は約35重量%以下又は約33重量%以下又は約30重量%以下の濃度でシリカナノ粒子を含む、実施形態1及び2のいずれか一つに記載の複合フィルム。
実施形態18.第1の反射防止コーティング中のシリカナノ粒子が、表面処理シリカナノ粒子である、実施形態2に記載の反射防止コーティング。
実施形態19.第1の反射防止コーティング中のシリカナノ粒子が、ポリシロキサン、アクリラート又はその組合せで表面処理されている、実施形態18に記載の反射防止コーティング。
実施形態20.第1の反射防止コーティング中のシリカナノ粒子が、概して固体シリカナノ粒子である、実施形態1及び2のいずれか一つに記載の複合フィルム。
実施形態21.第1の反射防止コーティング中のシリカナノ粒子が、少なくとも約1nm又は少なくとも約2nm又は少なくとも約3nm又は少なくとも約4nm又は少なくとも約5nm又は少なくとも約6nm又は少なくとも約7nm又は少なくとも約8nm又は少なくとも約10nm又は少なくとも約11nm又は少なくとも約12nm又は少なくとも約13nm又は少なくとも約14nm又は少なくとも約15nm又は少なくとも約16nm又は少なくとも約17nm又は少なくとも約18nmの平均粒径(D50)を有する、実施形態1及び2のいずれか一つに記載の複合フィルム。
実施形態22.第1の反射防止コーティング中のシリカナノ粒子が、約500nm以下又は約400nm以下又約300nm以下又は約200nm以下又は約100nm以下又は約95nm以下又は約90nm以下又は約85nm以下又は約80nm以下又は約75nm以下又は約65nm以下又は約60nm以下又は約55nm以下又は約50nm以下又は約45nm以下又は約40nm以下又は約35nm以下又は約30nm以下又は約25nm以下の平均粒径(D50)を有する、実施形態1及び2のいずれか一つに記載の複合フィルム。
実施形態23.第1の反射防止コーティングがスリップ剤を含む、実施形態1及び2のいずれか一つに記載の複合フィルム。
実施形態24.スリップ剤がTego glide 410、Tegorad 2100、Tegorad 2300、Tegorad 2500、BYK306、BYK307及びその任意の組合せを含む、実施形態23に記載の複合フィルム。
実施形態25.第1の反射防止コーティングが、第1の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約0.01重量%の濃度でスリップ剤を含む、実施形態23に記載の複合フィルム。
実施形態26.第1の反射防止コーティングが、第1の反射防止コーティングの総重量に対して約5重量%以下の濃度でスリップ剤を含む、実施形態23に記載の複合フィルム。
実施形態27.第1の反射防止コーティングが湿潤剤を含む、実施形態1及び2のいずれか一つに記載の複合フィルム。
実施形態28.湿潤剤が、BYK−377、BYK−UV 3500、Tego 270又はその任意の組合せを含む、実施形態27に記載の複合フィルム。
実施形態29.第1の反射防止コーティングが、第1の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約0.01重量%の濃度で湿潤剤を含む、実施形態27に記載の複合フィルム。
実施形態30.第1の反射防止コーティングが、第1の反射防止コーティングの総重量に対して約0.3重量%以下の濃度で湿潤剤を含む、実施形態27に記載の複合フィルム。
実施形態31.第1の反射防止コーティングが表面エネルギー調整剤を含む、実施形態1及び2のいずれか一つに記載の複合フィルム。
実施形態32.表面エネルギー調整剤が、BYK−315、BYK−300、BYK−310、BY−378又はその任意の組合せを含む、実施形態31に記載の複合フィルム。
実施形態33.第1の反射防止コーティングが、第1の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約0.01重量%の濃度で表面エネルギー調整剤を含む、実施形態31に記載の複合フィルム。
実施形態34.第1の反射防止コーティングが、第1の反射防止コーティングの総重量に対して約0.3重量%以下の濃度で表面エネルギー調整剤を含む、実施形態31に記載の複合フィルム。
実施形態35.第1の反射防止コーティングが第2のUV硬化性アクリラート結合剤を含む、実施形態1及び2のいずれか一つに記載の複合フィルム。
実施形態36.第2のUV硬化性アクリラート結合剤が、SR351LV、SR355、SR399、四官能性アクリラートモノマー、五官能性アクリラートモノマー、ペンタエリスリトールトリテトラアクリラート(PETIA)、Ebecry 140、Ebecryl 180、多官能性オリゴマー又はUV樹脂を含む、実施形態35に記載の複合フィルム。
実施形態37.第1の反射防止コーティングが、第1の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約5.0重量%の濃度で第2のUV硬化性アクリラート結合剤を含む、実施形態35に記載の複合フィルム。
実施形態38.第1の反射防止コーティングが、第1の反射防止コーティングの総重量に対して約60重量%以下の濃度で第2のUV硬化性アクリラート結合剤を含む、実施形態35に記載の複合フィルム。
実施形態39.第1の透明基板がPETフィルムを含む、先行実施形態のいずれか一つに記載の複合フィルム。
実施形態40.第1の透明基板が光学的に透明なPETフィルムを含む、先行実施形態のいずれか一つに記載の複合フィルム。
実施形態41.第1の透明基板が単層の光学的に透明なPETフィルムを含む、先行実施形態のいずれか一つに記載の複合フィルム。
実施形態42.PETフィルムが、少なくとも約5ミル又は少なくとも約6ミル又は少なくとも約7ミル又は少なくとも約8ミル又は少なくとも約9ミル又は少なくとも約10ミルの厚さを含む、実施形態39、40及び41のいずれか一つに記載の複合フィルム。
実施形態43.PETフィルムが、約15ミル以下又は約14ミル以下又は約13ミル以下又は約12ミル以下又は約11ミル以下の厚さを含む、実施形態39、40及び41のいずれか一つに記載の複合フィルム。
実施形態44.複合フィルムが、第1のUV硬化性アクリラート結合剤、光開始剤成分、及び第2の反射防止コーティング中に分散されたシリカナノ粒子を含む第2の反射防止コーティングをさらに含む、先行実施形態のいずれか一つに記載の複合フィルム。
実施形態45.第2の反射防止コーティングが第1の透明基板の第2の表面に積層され、第1の透明基板の第2の表面が第1の透明基板の第1の表面に平行かつ反対である、実施形態44に記載の複合フィルム。
実施形態46.第2の反射防止コーティングが、少なくとも約50nm又は少なくとも約60nm又は少なくとも約70nm又は少なくとも約80nm又は少なくとも約90nm又は少なくとも約100nm又は少なくとも約110nm又は少なくとも約120nm又は少なくとも約130nm又は少なくとも約140nm又は少なくとも約150nm又は少なくとも約160nm又は少なくとも約170nm又は少なくとも約180nm又は少なくとも約190nm又は少なくとも約200nmの厚さを有する、実施形態45に記載の複合フィルム。
実施形態47.第2の反射防止コーティングが、約500nm以下又は約490nm以下又は約480nm以下又は約470nm以下又は約460nm以下又は約450nm以下又は約440nm以下又は約430nm以下又は約420nm以下又は約410nm以下又は約400nm以下又は約390nm以下又は約380nm以下又は約370nm以下又は約360nm以下又は約350nm以下又は約340nm以下又は約330nm以下又は約320nm以下又は約310nm以下又は約300nm以下の厚さを有する、実施形態45に記載の複合フィルム。
実施形態48.第2の反射防止コーティングが少なくとも約0.01又は少なくとも約0.05又は少なくとも約0.07又は少なくとも約0.1又は少なくとも約0.12又は少なくとも約0.15又は少なくとも約0.17又は少なくとも約0.20又は少なくとも約0.22又は少なくとも約0.25又は少なくとも約0.27又は少なくとも約0.30の比AC2SiO2/AC2Bを含み、AC2SiO2が、第2の反射防止コーティングの総重量に対する、第2の反射防止コーティング中のシリカナノ粒子の重量パーセントでの濃度であり、AC2Bが、第2の反射防止コーティングの総重量に対する、第2の反射防止コーティング中の第2のUV硬化性アクリラート結合剤の重量パーセントでの濃度である、実施形態45に記載の複合フィルム。
実施形態49.第2の反射防止コーティングが約1.3以下又は約1.2以下又は約1.1以下又は約1.0以下又は約0.9以下又は約0.8以下又は約0.7以下又は約0.6以下又は約0.5以下の比AC2SiO2/AC2Bを含み、AC2SiO2が、第2の反射防止コーティングの総重量に対する、第2の反射防止コーティング中のシリカナノ粒子の重量パーセントでの濃度であり、AC2Bが、第2の反射防止コーティングの総重量に対する、第2の反射防止コーティング中の第2のUV硬化性アクリラート結合剤の重量パーセントでの濃度である、実施形態45に記載の複合フィルム。
実施形態50.第2の結合剤反射防止コーティング中のUV硬化性アクリラートが、SR351LV、SR355、SR399、四官能性アクリラートモノマー、五官能性アクリラートモノマー、ペンタエリスリトールトリテトラアクリラート(PETIA)、Ebecry 140、Ebecryl 180、多官能性オリゴマー又はUV樹脂を含む、実施形態45に記載の複合フィルム。
実施形態51.第2の反射防止コーティングが、第2の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約40重量%又は少なくとも約42重量%又は少なくとも約44重量%又は少なくとも約46重量%又は少なくとも約48重量%又は少なくとも約50重量%又は少なくとも約52重量%又は少なくとも約54重量%又は少なくとも約56重量%又は少なくとも約58重量%又は少なくとも約60重量%の濃度で第1のUV硬化性アクリラート結合剤を含む、実施形態45に記載の複合フィルム。
実施形態52.第2の反射防止コーティングが、第2の反射防止コーティングの総重量に対して約95重量%以下又は約93重量%以下又は約90重量%以下又は約88重量%以下又は約85重量%以下又は約83重量%以下又は約80重量%以下又は約78重量%以下又は約75重量%以下又は約73重量%以下又は約70重量%以下の濃度で第1のUV硬化性アクリラート結合剤を含む、実施形態45に記載の複合フィルム。
実施形態53.第2の反射防止コーティング中の光開始剤成分が、Omnirad 184、Omnirad 819、Omnirad 1173、CPI 6976、他の同様の光開始剤又はその任意の組合せを含む、実施形態45に記載の複合フィルム。
実施形態54.第2の反射防止コーティングが、第2の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約2重量%又は少なくとも約2.2重量%又は少なくとも約2.5重量%又は少なくとも約2.7重量%又は少なくとも約3.0重量%又は少なくとも約3.2重量%又は少なくとも約3.5重量%又は少なくとも約3.7重量%又は少なくとも約4.0重量%又は少なくとも約4.2重量%又は少なくとも約4.5重量%又は少なくとも約4.7重量%又は少なくとも約5.0重量%又は少なくとも約5.2重量%又は少なくとも約5.5重量%の濃度で光開始剤成分を含む、実施形態45に記載の複合フィルム。
実施形態55.第2の反射防止コーティングが、第2の反射防止コーティングの総重量に対して約10重量%以下又は約9.8重量%以下又は約9.5重量%以下又は約9.3重量%以下又は約9.0重量%以下又は約8.8重量%以下又は約8.5重量%以下又は約8.3重量%以下又は約8.0重量%以下又は約7.8重量%以下又は約7.5重量%以下又は約7.3重量%以下又は約7.0重量%以下又は約6.8重量%以下又は約6.5重量%以下の濃度で光開始剤成分を含む、実施形態45に記載の複合フィルム。
実施形態56.第2の反射防止コーティングが、第2の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約5重量%又は少なくとも約6重量%又は少なくとも約7重量%又は少なくとも約8重量%又は少なくとも約9重量%又は少なくとも約10重量%又は少なくとも約11重量%又は少なくとも約12重量%又は少なくとも約13重量%又は少なくとも約14重量%又は少なくとも約15重量%又は少なくとも約16重量%又は少なくとも約17重量%又は少なくとも約18重量%又は少なくとも約19重量%又は少なくとも約20重量%又は少なくとも約21重量%又は少なくとも約22重量%又は少なくとも約23重量%又は少なくとも約24重量%又は少なくとも約25重量%の濃度でシリカナノ粒子を含む、実施形態45に記載の複合フィルム。
実施形態57.第2の反射防止コーティングが、第2の反射防止コーティングの総重量に対して約60重量%以下又は約58重量%以下又は約55重量%以下又は約53重量%以下又は約50重量%以下又は約48重量%以下又は約45重量%以下又は約43重量%以下又は約40重量%以下又は約38重量%以下又は約35重量%以下又は約33重量%以下又は約30重量%以下の濃度でシリカナノ粒子を含む、実施形態45に記載の複合フィルム。
実施形態58.第2の反射防止コーティング中のシリカナノ粒子が、表面処理シリカナノ粒子である、実施形態45に記載の複合フィルム。
実施形態59.第2の反射防止コーティング中のシリカナノ粒子が、ポリシロキサン、アクリラート又はその組合せで表面処理されている、実施形態58に記載の反射防止コーティング。
実施形態60.第2の反射防止コーティング中のシリカナノ粒子が、概して固体シリカナノ粒子である、実施形態45に記載の複合フィルム。
実施形態61.第2の反射防止コーティング中のシリカナノ粒子が、少なくとも約1nm又は少なくとも約2nm又は少なくとも約3nm又は少なくとも約4nm又は少なくとも約5nm又は少なくとも約6nm又は少なくとも約7nm又は少なくとも約8nm又は少なくとも約10nm又は少なくとも約11nm又は少なくとも約12nm又は少なくとも約13nm又は少なくとも約14nm又は少なくとも約15nm又は少なくとも約16nm又は少なくとも約17nm又は少なくとも約18nmの平均粒径(D50)を有する、実施形態45に記載の複合フィルム。
実施形態62.第2の反射防止コーティング中のシリカナノ粒子が、約500nm以下又は約400nm以下又は約300nm以下又は約200nm以下又は約100nm以下又は約95nm以下又は約90nm以下又は約85nm以下又は約80nm以下又は約75nm以下又は約65nm以下又は約60nm以下又は約55nm以下又は約50nm以下又は約45nm以下又は約40nm以下又は約35nm以下又は約30nm以下又は約25nm以下の平均粒径(D50)を有する、実施形態45に記載の複合フィルム。
実施形態63.第2の反射防止コーティングがスリップ剤を含む、実施形態45に記載の複合フィルム。
実施形態64.スリップ剤がTego glide 410、Tegorad 2100、Tegorad 2300、Tegorad 2500、BYK306、BYK307及びその任意の組合せを含む、実施形態63に記載の複合フィルム。
実施形態65.第2の反射防止コーティングが、第1の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約0.01重量%の濃度でスリップ剤を含む、実施形態63に記載の複合フィルム。
実施形態66.第1の反射防止コーティングが、第1の反射防止コーティングの総重量に対して約5重量%以下の濃度でスリップ剤を含む、実施形態63に記載の複合フィルム。
実施形態67.第2の反射防止コーティングが湿潤剤を含む、実施形態45に記載の複合フィルム。
実施形態68.湿潤剤が、BYK−377、BYK−UV 3500、Tego 270又はその任意の組合せを含む、実施形態67に記載の複合フィルム。
実施形態69.第2の反射防止コーティングが、第2の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約0.01重量%の濃度で湿潤剤を含む、実施形態67に記載の複合フィルム。
実施形態70.第2の反射防止コーティングが、第2の反射防止コーティングの総重量に対して約0.3重量%以下の濃度で湿潤剤を含む、実施形態67に記載の複合フィルム。
実施形態71.第2の反射防止コーティングが表面エネルギー調整剤を含む、実施形態45に記載の複合フィルム。
実施形態72.表面エネルギー調整剤が、BYK−315、BYK−300、BYK−310、BY−378又はその任意の組合せを含む、実施形態71に記載の複合フィルム。
実施形態73.第2の反射防止コーティングが、第2の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約0.01重量%の濃度で表面エネルギー調整剤を含む、実施形態71に記載の複合フィルム。
実施形態74.第2の反射防止コーティングが、第2の反射防止コーティングの総重量に対して約0.3重量%以下の濃度で表面エネルギー調整剤を含む、実施形態71に記載の複合フィルム。
実施形態75.第2の反射防止コーティングが第2のUV硬化性アクリラート結合剤を含む、実施形態45に記載の複合フィルム。
実施形態76.第2のUV硬化性アクリラート結合剤が、SR351LV、SR355、SR399、四官能性アクリラートモノマー、五官能性アクリラートモノマー、ペンタエリスリトールトリテトラアクリラート(PETIA)、Ebecry 140、Ebecryl 180、多官能性オリゴマー又はUV樹脂を含む、実施形態75に記載の複合フィルム。
実施形態77.第2の反射防止コーティングが、第2の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約5.0重量%の濃度で第2のUV硬化性アクリラート結合剤を含む、実施形態75に記載の複合フィルム。
実施形態78.第2の反射防止コーティングが、第2の反射防止コーティングの総重量に対して約60重量%以下の濃度で第2のUV硬化性アクリラート結合剤を含む、実施形態75に記載の複合フィルム。
実施形態79.複合フィルムが、第1の反射防止フィルムの表面に積層された第1の接着剤層をさらに含む、先行実施形態のいずれか一つに記載の複合フィルム。
実施形態80.第1の接着剤層が、Ashland製の Aroset 1452、Aroset 1450、Aroset 6428、Duro−Tak 222A、Duro−Tak 80−1093又はその組合せを含む、実施形態79に記載の複合フィルム。
実施形態81.第1の接着剤層が少なくとも約1μmの厚さを有する、実施形態79に記載の複合フィルム。
実施形態82.第1の接着剤層が約50μm以下の厚さを有する、実施形態79に記載の複合フィルム。
実施形態83.第1の接着剤層がナノ粒子を含む、実施形態79に記載の複合フィルム。
実施形態84.第1の接着剤層のナノ粒子が、表面処理シリカナノ粒子を含む、実施形態83に記載の複合フィルム。
実施形態85.第1の接着剤層中のナノ粒子が、少なくとも約1nm又は少なくとも約2nm又は少なくとも約3nm又は少なくとも約4nm又は少なくとも約5nm又は少なくとも約6nm又は少なくとも約7nm又は少なくとも約8nm又は少なくとも約10nm又は少なくとも約11nm又は少なくとも約12nm又は少なくとも約13nm又は少なくとも約14nm又は少なくとも約15nm又は少なくとも約16nm又は少なくとも約17nm又は少なくとも約18nmの平均粒径(D50)を有する、実施形態83に記載の複合フィルム。
実施形態86.第1の接着剤層中のナノ粒子が、約500nm以下又は約400nm以下又は約300nm以下又は約200nm以下又は約100nm以下又は約95nm以下又は約90nm以下又は約85nm以下又は約80nm以下又は約75nm以下又は約65nm以下又は約60nm以下又は約55nm以下又は約50nm以下又は約45nm以下又は約40nm以下又は約35nm以下又は約30nm以下又は約25nm以下の平均粒径(D50)を有する、実施形態83に記載の複合フィルム。
実施形態87.複合フィルムが、第1の接着剤層に積層された第2の透明基板をさらに含む、先行実施形態のいずれか一つに記載の複合フィルム。
実施形態88.第2の透明基板がPETフィルムを含む、実施形態87に記載の複合フィルム。
実施形態89.第2の透明基板が光学的に透明なPETフィルムを含む、実施形態87に記載の複合フィルム。
実施形態90.第2の透明基板が単層の光学的に透明なPETフィルムを含む、実施形態87に記載の複合フィルム。
実施形態91.第2の透明基板が、少なくとも約1ミル又は少なくとも約2ミル又は少なくとも約3ミル又は少なくとも約4ミル又は少なくとも約5ミルの厚さを含む、実施形態87に記載の複合フィルム。
実施形態92.第2の透明基板が、約15ミル以下又は約14ミル以下又は約13ミル以下又は約12ミル以下又は約11ミル以下の厚さを含む、実施形態87に記載の複合フィルム。
実施形態93.複合フィルムが、第2の透明基板の表面に積層された第2の接着剤層をさらに含む、先行実施形態のいずれか一つに記載の複合フィルム。
実施形態94.第2の接着剤層が、Ashland製の Aroset 1452、Aroset 1450、Aroset 6428、Duro−Tak 222A、Duro−Tak 80−1093又はその組合せを含む、実施形態93に記載の複合フィルム。
実施形態95.第2の接着剤層が少なくとも約1μmの厚さを有する、実施形態93に記載の複合フィルム。
実施形態96.第2の接着剤層が約50μm以下の厚さを有する、実施形態93に記載の複合フィルム。
実施形態97.第2の接着剤層がナノ粒子を含む、実施形態93に記載の複合フィルム。
実施形態98.第2の接着剤層のナノ粒子が、表面処理シリカナノ粒子を含む、実施形態93に記載の複合フィルム。
実施形態99.第2の接着剤層中のナノ粒子が、少なくとも約1nm又は少なくとも約2nm又は少なくとも約3nm又は少なくとも約4nm又は少なくとも約5nm又は少なくとも約6nm又は少なくとも約7nm又は少なくとも約8nm又は少なくとも約10nm又は少なくとも約11nm又は少なくとも約12nm又は少なくとも約13nm又は少なくとも約14nm又は少なくとも約15nm又は少なくとも約16nm又は少なくとも約17nm又は少なくとも約18nmの平均粒径(D50)を有する、実施形態93に記載の複合フィルム。
実施形態100.第2の接着剤層中のナノ粒子が、約500nm以下又は約400nm以下又は約300nm以下又は約200nm以下又は約100nm以下又は約95nm以下又は約90nm以下又は約85nm以下又は約80nm以下又は約75nm以下又は約65nm以下又は約60nm以下又は約55nm以下又は約50nm以下又は約45nm以下又は約40nm以下又は約35nm以下又は約30nm以下又は約25nm以下の平均粒径(D50)を有する、実施形態93に記載の複合フィルム。
実施形態101.複合フィルムが、第2の透明基板の表面に積層された第3の反射防止コーティングをさらに含み、第3の反射防止コーティングが、第1のUV硬化性アクリラート結合剤、光開始剤成分及び第2の反射防止コーティング中に分散されたシリカナノ粒子を含む、第2の反射防止コーティングを含む、実施形態93に記載の複合フィルム
実施形態102.第3の反射防止コーティングが、少なくとも約50nm又は少なくとも約60nm又は少なくとも約70nm又は少なくとも約80nm又は少なくとも約90nm又は少なくとも約100nm又は少なくとも約110nm又は少なくとも約120nm又は少なくとも約130nm又は少なくとも約140nm又は少なくとも約150nm又は少なくとも約160nm又は少なくとも約170nm又は少なくとも約180nm又は少なくとも約190nm又は少なくとも約200nmの厚さを有する、実施形態101に記載の複合フィルム。
実施形態103.第3の反射防止コーティングが、約500nm以下又は約490nm以下又は約480nm以下又は約470nm以下又は約460nm以下又は約450nm以下又は約440nm以下又は約430nm以下又は約420nm以下又は約410nm以下又は約400nm以下又は約390nm以下又は約380nm以下又は約370nm以下又は約360nm以下又は約350nm以下又は約340nm以下又は約330nm以下又は約320nm以下又は約310nm以下又は約300nm以下の厚さを有する、実施形態101に記載の複合フィルム。
実施形態104.第3の反射防止コーティングが少なくとも約0.01又は少なくとも約0.05又は少なくとも約0.07又は少なくとも約0.1又は少なくとも約0.12又は少なくとも約0.15又は少なくとも約0.17又は少なくとも約0.20又は少なくとも約0.22又は少なくとも約0.25又は少なくとも約0.27又は少なくとも約0.30の比AC3SiO2/AC3Bを含み、AC3SiO2が、第3の反射防止コーティングの総重量に対する、第3の反射防止コーティング中のシリカナノ粒子の重量パーセントでの濃度であり、AC3Bが、第3の反射防止コーティングの総重量に対する、第3の反射防止コーティング中の第3のUV硬化性アクリラート結合剤の重量パーセントでの濃度である、実施形態101に記載の複合フィルム。
実施形態105.第3の反射防止コーティングが約1.3以下又は約1.2以下又は約1.1以下又は約1.0以下又は約0.9以下又は約0.8以下又は約0.7以下又は約0.6以下又は約0.5以下の比AC3SiO2/AC3Bを含み、AC3SiO2が、第3の反射防止コーティングの総重量に対する、第3の反射防止コーティング中のシリカナノ粒子の重量パーセントでの濃度であり、AC3Bが、第3の反射防止コーティングの総重量に対する、第3の反射防止コーティング中の第3のUV硬化性アクリラート結合剤の重量パーセントでの濃度である、実施形態101に記載の複合フィルム。
実施形態106.第3の反射防止コーティング中のUV硬化性アクリラート結合剤が、SR351LV、SR355、SR399、四官能性アクリラートモノマー、五官能性アクリラートモノマー、ペンタエリスリトールトリテトラアクリラート(PETIA)、Ebecry 140、Ebecryl 180、多官能性オリゴマー又はUV樹脂を含む、実施形態101に記載の複合フィルム。
実施形態107.第3の反射防止コーティングが、第3の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約40重量%又は少なくとも約42重量%又は少なくとも約44重量%又は少なくとも約46重量%又は少なくとも約48重量%又は少なくとも約50重量%又は少なくとも約52重量%又は少なくとも約54重量%又は少なくとも約56重量%又は少なくとも約58重量%又は少なくとも約60重量%の濃度で第1のUV硬化性アクリラート結合剤を含む、実施形態101に記載の複合フィルム。
実施形態108.第3の反射防止コーティングが、第3の反射防止コーティングの総重量に対して約95重量%以下又は約93重量%以下又は約90重量%以下又は約88重量%以下又は約85重量%以下又は約83重量%以下又は約80重量%以下又は約78重量%以下又は約75重量%以下又は約73重量%以下又は約70重量%以下の濃度で第1のUV硬化性アクリラート結合剤を含む、実施形態101に記載の複合フィルム。
実施形態109.第3の反射防止コーティング中の光開始剤成分が、Omnirad 184、Omnirad 819、Omnirad 1173、CPI 6976、他の同様の光開始剤又はその任意の組合せを含む、実施形態101に記載の複合フィルム。
実施形態110.第3の反射防止コーティングが、第3の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約2重量%又は少なくとも約2.2重量%又は少なくとも約2.5重量%又は少なくとも約2.7重量%又は少なくとも約3.0重量%又は少なくとも約3.2重量%又は少なくとも約3.5重量%又は少なくとも約3.7重量%又は少なくとも約4.0重量%又は少なくとも約4.2重量%又は少なくとも約4.5重量%又は少なくとも約4.7重量%又は少なくとも約5.0重量%又は少なくとも約5.2重量%又は少なくとも約5.5重量%の濃度で光開始剤成分を含む、実施形態101に記載の複合フィルム。
実施形態111.第3の反射防止コーティングが、第3の反射防止コーティングの総重量に対して約10重量%以下又は約9.8重量%以下又は約9.5重量%以下又は約9.3重量%以下又は約9.0重量%以下又は約8.8重量%以下又は約8.5重量%以下又は約8.3重量%以下又は約8.0重量%以下又は約7.8重量%以下又は約7.5重量%以下又は約7.3重量%以下又は約7.0重量%以下又は約6.8重量%以下又は約6.5重量%以下の濃度で光開始剤成分を含む、実施形態101に記載の複合フィルム。
実施形態112.第3の反射防止コーティングが、第3の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約5重量%又は少なくとも約6重量%又は少なくとも約7重量%又は少なくとも約8重量%又は少なくとも約9重量%又は少なくとも約10重量%又は少なくとも約11重量%又は少なくとも約12重量%又は少なくとも約13重量%又は少なくとも約14重量%又は少なくとも約15重量%又は少なくとも約16重量%又は少なくとも約17重量%又は少なくとも約18重量%又は少なくとも約19重量%又は少なくとも約20重量%又は少なくとも約21重量%又は少なくとも約22重量%又は少なくとも約23重量%又は少なくとも約24重量%又は少なくとも約25重量%の濃度でシリカナノ粒子を含む、実施形態101に記載の複合フィルム。
実施形態113.第3の反射防止コーティングが、第3の反射防止コーティングの総重量に対して約60重量%以下又は約58重量%以下又は約55重量%以下又は約53重量%以下又は約50重量%以下又は約48重量%以下又は約45重量%以下又は約43重量%以下又は約40重量%以下又は約38重量%以下又は約35重量%以下又は約33重量%以下又は約30重量%以下の濃度でシリカナノ粒子を含む、実施形態101に記載の複合フィルム。
実施形態114.第3の反射防止コーティング中のシリカナノ粒子が、表面処理シリカナノ粒子である、実施形態101に記載の複合フィルム。
実施形態115.第3の反射防止コーティング中のシリカナノ粒子が、ポリシロキサン、アクリラート又はその組合せで表面処理されている、実施形態101に記載の複合フィルム。
実施形態116.第3の反射防止コーティング中のシリカナノ粒子が、概して固体シリカナノ粒子である、実施形態101に記載の複合フィルム。
実施形態117.第3の反射防止コーティング中のシリカナノ粒子が、少なくとも約1nm又は少なくとも約2nm又は少なくとも約3nm又は少なくとも約4nm又は少なくとも約5nm又は少なくとも約6nm又は少なくとも約7nm又は少なくとも約8nm又は少なくとも約10nm又は少なくとも約11nm又は少なくとも約12nm又は少なくとも約13nm又は少なくとも約14nm又は少なくとも約15nm又は少なくとも約16nm又は少なくとも約17nm又は少なくとも約18nmの平均粒径(D50)を有する、実施形態101に記載の複合フィルム。
実施形態118.第3の反射防止コーティング中のシリカナノ粒子が、約500nm以下又は約400nm以下又は約300nm以下又は約200nm以下又は約100nm以下又は約95nm以下又は約90nm以下又は約85nm以下又は約80nm以下又は約75nm以下又は約65nm以下又は約60nm以下又は約55nm以下又は約50nm以下又は約45nm以下又は約40nm以下又は約35nm以下又は約30nm以下又は約25nm以下の平均粒径(D50)を有する、実施形態101に記載の複合フィルム。
実施形態119.第3の反射防止コーティングが湿潤剤を含む、実施形態1及び2のいずれか一つに記載の複合フィルム。
実施形態120.湿潤剤が、BYK−377、BYK−UV 3500、Tego 270又はその任意の組合せを含む、実施形態119に記載の複合フィルム。
実施形態121.第3の反射防止コーティングが、第3の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約0.01重量%の濃度で湿潤剤を含む、実施形態119に記載の複合フィルム。
実施形態122.第3の反射防止コーティングが、第3の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約0.3重量%以下の濃度で湿潤剤を含む、実施形態119に記載の複合フィルム。
実施形態123.第3の反射防止コーティングが表面エネルギー調整剤を含む、実施形態1及び2のいずれか一つに記載の複合フィルム。
実施形態124.表面エネルギー調整剤が、BYK−315、BYK−300、BYK−310、BY−378又はその任意の組合せを含む、実施形態123に記載の複合フィルム。
実施形態125.第3の反射防止コーティングが、第3の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約0.01重量%の濃度で表面エネルギー調整剤を含む、実施形態123に記載の複合フィルム。
実施形態126.第3の反射防止コーティングが、第3の反射防止コーティングの総重量に対して約0.3重量%以下の濃度で表面エネルギー調整剤を含む、実施形態123に記載の複合フィルム。
実施形態127.第3の反射防止コーティングが第2のUV硬化性アクリラート結合剤を含む、実施形態1及び2のいずれか一つに記載の複合フィルム。
実施形態128.第2のUV硬化性アクリラート結合剤が、SR351LV、SR355、SR399、四官能性アクリラートモノマー、五官能性アクリラートモノマー、ペンタエリスリトールトリテトラアクリラート(PETIA)、Ebecry 140、Ebecryl 180、多官能性オリゴマー又はUV樹脂を含む、実施形態127に記載の複合フィルム。
実施形態129.第3の反射防止コーティングが、第3の反射防止コーティングの総重量に対して少なくとも約5.0重量%の濃度で第2のUV硬化性アクリラート結合剤を含む、実施形態127に記載の複合フィルム。
実施形態130.第3の反射防止コーティングが、第3の反射防止コーティングの総重量に対して約60重量%以下の濃度で第2のUV硬化性アクリラート結合剤を含む、実施形態127に記載の複合フィルム。
実施形態131.複合フィルムを形成する方法であって、第1の反射防止コーティング配合物を提供するステップであって、第1の反射防止コーティング配合物が、第1の反射防止コーティング配合物の総重量に対して、少なくとも約0.4重量%及び約5.5重量%以下の濃度の原料の第1のUV硬化性アクリラート結合剤成分、第1の反射防止コーティング配合物の総重量に対して、少なくとも約0.2重量%及び約2.0重量%以下の濃度の原料光開始剤成分、並びに第1の反射防止コーティング配合物の総重量に対して、少なくとも約0.7重量%及び約1.9重量%以下の濃度のシリカナノ粒子を含む、ステップ、第1の反射防止コーティング配合物を透明基板へ適用するステップ、並びに反射防止コーティング配合物を乾燥させて、透明基板に積層された第1の反射防止コーティングを含む複合フィルムを形成するステップを含み、複合フィルムが少なくとも約93.0%のVLTを有し、複合フィルムが約3%以下のヘイズ値を有する、方法。
実施形態132.第1の反射防止コーティング配合物を適用するステップが、マイヤーロッド法、グラビア法、ディップコーティング法、スロットダイ法及び他のコーティング方法を使用してコーティングを適用することを含む、実施形態131に記載の方法。
実施形態133.反射防止コーティング配合物を乾燥させるステップが、オーブン内でコーティングを乾燥させ、次いで、UV光、電子ビーム又は他の高エネルギー光線を使用してコーティングを硬化させることを含む、実施形態131に記載の方法。
例
本明細書に記載の概念は、以下の例にさらに記載されるが、例は特許請求の範囲に記載される本発明の範囲を限定するものではない。
例1
本明細書に記載の実施形態に従って、11個のサンプル複合フィルムS1〜S11を形成した。
第1のサンプル複合フィルムS1は、メチルエチルケトン(MEK)溶液中に混合した以下の原料成分を含む反射防止コーティング溶液を調製することによって、本明細書に記載の実施形態に従って形成した。原料成分としては、1)3.10重量部の表面処理シリカナノ粒子(Nanobyk 3650分散液)、2)1.1重量部のトリメチロプロパントリアクリラート及び96.52重量部の1−メトキシ−2−プロパノールを含む、第1のUV硬化性アクリラート結合剤及び3)0.28重量部の光開始剤(10.00%固体CPI 6976のMEK溶液)を含む。反射防止コーティング溶液を、#3マイヤーロッドを使用して7ミルのSH38 PETフィルムの片面にコーティングし、110℃のオーブンで30秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコーティングをUV光で硬化させて、PETフィルム上に第1の反射防止コーティングを形成した。次いで、同じ反射防止コーティング溶液を、#3マイヤーロッドを使用して7ミルのSH38 PETフィルム(SKCフィルム、韓国)の第2の面にコーティングし、110℃のオーブンで30秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコーティングをUV光で硬化させて、PETフィルム上に第2の反射防止コーティングを形成した。
第2のサンプル複合フィルムS2は、メチルエチルケトン溶液中に混合した以下の原料成分を含む反射防止コーティング溶液を調製することによって、本明細書に記載の実施形態に従って形成した。原料成分としては、1)4.00重量部の表面処理シリカナノ粒子(Nanobyk 3650分散液)、2)0.08重量部のトリメチロプロパントリアクリラート)及び75.00重量部の1−メトキシ−2−プロパノールを含む、第1のUV硬化性アクリラート結合剤、3)20.00重量部のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセタートの溶媒並びに4)0.20重量部の光開始剤(10.00%固体CPI 6976のMEK溶液)を含む。反射防止コーティング溶液を、#3マイヤーロッドを使用して7ミルのSH38 PETフィルムの片面にコーティングし、110℃のオーブンで30秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコーティングをUV光で硬化させて、PETフィルム上に第1の反射防止コーティングを形成した。次いで、同じ反射防止コーティング溶液を、#3マイヤーロッドを使用して7ミルのSH38 PETフィルムの第2の面にコーティングし、110℃のオーブンで30秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコーティングをUV光で硬化させて、PETフィルム上に第2の反射防止コーティングを形成した。
第3のサンプル複合フィルムS3は、メチルエチルケトン溶液中に混合した原料成分を含む反射防止コーティング溶液を調製することによって、本明細書に記載の実施形態に従って形成した。原料成分としては、1)2.7重量部の表面処理シリカナノ粒子(Nanobyk 3650分散液)、2)1.2重量部のトリメチロプロパントリアクリラート及び95.8重量部の1−メトキシ−2−プロパノールを含む、第1のUV硬化性アクリラート結合剤及び3)0.30重量部の光開始剤(10.00%固体CPI 6976のMEK溶液)を含む。反射防止コーティング溶液を、#3マイヤーロッドを使用して7ミルのSH38 PETフィルムの片面にコーティングし、110℃のオーブンで30秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコーティングをUV光で硬化させて、PETフィルム上に第1の反射防止コーティングを形成した。次いで、同じ反射防止コーティング溶液を、#3マイヤーロッドを使用して7ミルのSH38 PETフィルムの第2の面にコーティングし、110℃のオーブンで30秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコーティングをUV光で硬化させて、PETフィルム上に第2の反射防止コーティングを形成した。
第4のサンプル複合フィルムS4は、メチルエチルケトン溶液中に混合した以下の原料成分を含む反射防止コーティング溶液を調製することによって、本明細書に記載の実施形態に従って形成した。原料成分としては、1)2.34重量部の表面処理シリカナノ粒子(Nanobyk 3650分散液)、2)1.30重量部のトリメチロプロパントリアクリラート及び96.04重量部の1−メトキシ−2−プロパノールを含む、第1のUV硬化性アクリラート結合剤及び3)0.32重量部の光開始剤(10.00%固体CPI 6976のMEK溶液)を含む。反射防止コーティング溶液を、#3マイヤーロッドを使用して7ミルのSH38 PETフィルムの片面にコーティングし、110℃のオーブンで30秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコーティングをUV光で硬化させて、PETフィルム上に第1の反射防止コーティングを形成した。次いで、同じ反射防止コーティング溶液を、#3マイヤーロッドを使用して7ミルのSH38 PETフィルムの第2の面にコーティングし、110℃のオーブンで30秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコーティングをUV光で硬化させて、PETフィルム上に第2の反射防止コーティングを形成した。
第5のサンプル複合フィルムS5は、メチルエチルケトン溶液中に混合した以下の原料成分を含む反射防止コーティング溶液を調製することによって、本明細書に記載の実施形態に従って形成した。原料成分としては、1.97重量部の表面処理シリカナノ粒子(Nanobyk 3650分散液)、2)1.40重量部のトリメチロプロパントリアクリラート及び96.28重量部の1−メトキシ−2−プロパノールを含む、第1のUV硬化性アクリラート結合剤及び3)0.35重量部の光開始剤(10.00%固体CPI 6976のMEK溶液)を含む。反射防止コーティング溶液を、#3マイヤーロッドを使用して7ミルのSH38 PETフィルムの片面にコーティングし、110℃のオーブンで30秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコーティングをUV光で硬化させて、PETフィルム上に第1の反射防止コーティングを形成した。次いで、同じ反射防止コーティング溶液を、#3マイヤーロッドを使用して7ミルのSH38 PETフィルムの第2の面にコーティングし、110℃のオーブンで30秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコーティングをUV光で硬化させて、PETフィルム上に第2の反射防止コーティングを形成した。
第6のサンプル複合フィルムS6は、メチルエチルケトン溶液中に混合した以下の原料成分を含む反射防止コーティング溶液を調製することによって、本明細書に記載の実施形態に従って形成した。原料成分としては、0.80重量部の表面処理シリカナノ粒子(Nanobyk 3650分散液)、2)1.80重量部のトリメチロプロパントリアクリラート及び96.95重量部の1−メトキシ−2−プロパノールを含む、第1のUV硬化性アクリラート結合剤及び3)0.45重量部の光開始剤(10.00%固体CPI 6976のMEK溶液)を含む。反射防止コーティング溶液を、#3マイヤーロッドを使用して7ミルのSH38 PETフィルムの片面にコーティングし、110℃のオーブンで30秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコーティングをUV光で硬化させて、PETフィルム上に第1の反射防止コーティングを形成した。次いで、同じ反射防止コーティング溶液を、#3マイヤーロッドを使用して7ミルのSH38 PETフィルムの第2の面にコーティングし、110℃のオーブンで30秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコーティングをUV光で硬化させて、PETフィルム上に第2の反射防止コーティングを形成した。
第7のサンプル複合フィルムS7は、メチルエチルケトン溶液中に混合した以下の原料成分を含む反射防止コーティング溶液を調製することによって、本明細書に記載の実施形態に従って形成した。原料成分としては、1.20重量部の表面処理シリカナノ粒子(Nanobyk 3650分散液)、2)1.60重量部のトリメチロプロパントリアクリラート及び96.80重量部の1−メトキシ−2−プロパノールを含む、第1のUV硬化性アクリラート結合剤及び3)0.40重量部の光開始剤(10.00%固体CPI 6976のMEK溶液)を含む。反射防止コーティング溶液を、#3マイヤーロッドを使用して7ミルのSH38 PETフィルムの片面にコーティングし、110℃のオーブンで30秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコーティングをUV光で硬化させて、PETフィルム上に第1の反射防止コーティングを形成した。次いで、同じ反射防止コーティング溶液を、#3マイヤーロッドを使用して7ミルのSH38 PETフィルムの第2の面にコーティングし、110℃のオーブンで30秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコーティングをUV光で硬化させて、PETフィルム上に第2の反射防止コーティングを形成した。
第8のサンプル複合フィルムS8は、メチルエチルケトン溶液中に混合した以下の原料成分を含む反射防止コーティング溶液を調製することによって、本明細書に記載の実施形態に従って形成した。原料成分としては、1.60重量部の表面処理シリカナノ粒子(Nanobyk 3650分散液)、2)1.50重量部のトリメチロプロパントリアクリラート及び96.52重量部の1−メトキシ−2−プロパノールを含む、第1のUV硬化性アクリラート結合剤及び3)0.38重量部の光開始剤(10.00%固体CPI 6976のMEK溶液)を含む。反射防止コーティング溶液を、#3マイヤーロッドを使用して7ミルのSH38 PETフィルムの片面にコーティングし、110℃のオーブンで30秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコーティングをUV光で硬化させて、PETフィルム上に第1の反射防止コーティングを形成した。次いで、同じ反射防止コーティング溶液を、#3マイヤーロッドを使用して7ミルのSH38 PETフィルムの第2の面にコーティングし、110℃のオーブンで30秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコーティングをUV光で硬化させて、PETフィルム上に第2の反射防止コーティングを形成した。
第9のサンプル複合フィルムは、メチルエチルケトン溶液中に混合した以下の原料成分を含む反射防止コーティング溶液を調製することによって、本明細書に記載の実施形態に従って形成した。原料成分としては、1.20重量部の表面処理シリカナノ粒子(Nanobyk 3650分散液)、2)1.60重量部のトリメチロプロパントリアクリラート及び95.80重量部のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセタートを含む、第1のUV硬化性アクリラート結合剤、3)0.20重量部のスリップ剤(10.00%固体Tego Rad 2500のMEK溶液)並びに4)1.20重量部の光開始剤(10.00%固体CPI 6976のMEK溶液)を含む。反射防止コーティング溶液を、#3マイヤーロッドを使用して7ミルのSH38 PETフィルムの片面にコーティングし、110℃のオーブンで30秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコーティングをUV光で硬化させて、PETフィルム上に第1の反射防止コーティングを形成した。次いで、同じ反射防止コーティング溶液を、#3マイヤーロッドを使用して7ミルのSH38 PETフィルムの第2の面にコーティングし、110℃のオーブンで30秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコーティングをUV光で硬化させて、PETフィルム上に第2の反射防止コーティングを形成した。
第10のサンプル複合フィルムS10は、上記の第9のサンプル複合フィルムS9に記載されているように反射防止コーティング溶液を調製することにより、本明細書に記載の実施形態に従って形成した。反射防止コーティング溶液を、#3マイヤーロッドを使用して7ミルのSH38 PETフィルムの片面にコーティングし、110℃のオーブンで30秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコーティングをUV光で硬化させて、PETフィルム上に第1の反射防止コーティングを形成した。次いで、同じ反射防止コーティング溶液を、#3マイヤーロッドを使用して7ミルのSH38 PETフィルムの第2の面にコーティングし、110℃のオーブンで30秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコーティングをUV光で硬化させて、PETフィルム上に第2の反射防止コーティングを形成した。S9に記載したものと同じ反射防止コーティング溶液を、上記の手順に従って、2ミルのMelinex 453 PETフィルム(DuPont)の両面にコーティングし、UV硬化させた。第1の感圧接着剤(PSA)コーティング(固体8.3%のAroset 1452のMEK及びトルエン溶液)を、ARコーティングされた2ミルのPETフィルムの片面に約4.0 μmのPSAコーティング厚で適用した(110℃オーブンで2分間乾燥)。次いで、第1のARコーティングされた7ミルのPETフィルムを、ARコーティングされた2ミルのMelinex 453 PETフィルムの第1のPSAコーティングに積層した。
第11のサンプル複合フィルムS11は、上記の第9のサンプル複合フィルムS9に記載されているように反射防止コーティング溶液を調製することにより、本明細書に記載の実施形態に従って形成した。反射防止コーティング溶液を、#3マイヤーロッドを使用して7ミルのSH38 PETフィルムの片面にコーティングし、110℃のオーブンで30秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコーティングをUV光で硬化させて、PETフィルム上に第1の反射防止コーティングを形成した。次いで、同じ反射防止コーティング溶液を、#3マイヤーロッドを使用して7ミルのSH38 PETフィルムの第2の面にコーティングし、110℃のオーブンで30秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコーティングをUV光で硬化させて、PETフィルム上に第2の反射防止コーティングを形成した。S9に記載したものと同じ反射防止コーティング溶液を、上記の手順に従って、2ミルのMelinex 453 PETフィルム(DuPont)の両面にコーティングし、UV硬化させた(2枚のARコーティングされた2ミルのMelinex 453 PETフィルムを同じ方法で作製した)。第1の感圧接着剤(PSA)(固体8.3%のAroset 1452のMEK及びトルエン溶液)コーティングを、第1のARコーティングされた2ミルのPETフィルムの片面に約4.0 μmのPSAコーティング厚で適用した(110℃のオーブンで2分間乾燥)。次いで、第1のARコーティングされた7ミルのPETフィルムを、ARコーティングされた2ミルのMelinex 453 PETフィルムの第1のPSAコーティングに積層して、9ミルの複合フィルムを作製した。第2のPSA(固体8.3%のAroset 1452のMEK及びトルエン溶液)を、第2の、ARコーティングされた2ミルのMelinex 453 PETフィルムの2枚目の片面に適用した(110°Cのオーブンで2分間乾燥)。次に、上記の9ミルのARコーティングされた複合フィルムの2ミルの面を、第2のPSAコーティング上に積層した。
3つの比較サンプル複合フィルムCS1〜CS3を形成した。
第1の比較サンプル複合フィルムCS1は、メチルエチルケトン溶液中に混合した以下の原料成分を含む反射防止コーティング溶液を調製することによって形成した。原料成分としては、1)4.7重量部の表面処理シリカナノ粒子(Nanobyk 3650分散液)、2)0.6重量部のトリメチロプロパントリアクリラート及び94.55重量部の1−メトキシ−2−プロパノールを含む、第1のUV硬化性アクリラート結合剤及び3)0.15重量部の光開始剤(10.00%固体CPI 6976のMEK溶液)を含む。反射防止コーティング溶液を、#3マイヤーロッドを使用して7ミルのSH38 PETフィルムの片面にコーティングし、110℃のオーブンで30秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコーティングをUV光で硬化させて、PETフィルム上に第1の反射防止コーティングを形成した。次いで、同じ反射防止コーティング溶液を、#3マイヤーロッドを使用して7ミルのSH38 PETフィルムの第2の面にコーティングし、110℃のオーブンで30秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコーティングをUV光で硬化させて、PETフィルム上に第2の反射防止コーティングを形成した。
第2の比較サンプル複合フィルムCS2は、メチルエチルケトン溶液中に混合した以下の原料成分を含む反射防止コーティング溶液を調製することによって形成した。原料成分としては、1)5.0重量部の表面処理シリカナノ粒子(Nanobyk 3650分散液)、2)0.50重量部のトリメチロプロパントリアクリラート及び94.37重量部の1−メトキシ−2−プロパノールを含む、第1のUV硬化性アクリラート結合剤及び3)0.13重量部の光開始剤(10.00%固体CPI 6976のMEK溶液)を含む。反射防止コーティング溶液を、#3マイヤーロッドを使用して7ミルのSH38 PETフィルムの片面にコーティングし、110℃のオーブンで30秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコーティングをUV光で硬化させて、PETフィルム上に第1の反射防止コーティングを形成した。次いで、同じ反射防止コーティング溶液を、#3マイヤーロッドを使用して7ミルのSH38 PETフィルムの第2の面にコーティングし、110℃のオーブンで30秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコーティングをUV光で硬化させて、PETフィルム上に第2の反射防止コーティングを形成した。
第3の比較サンプル複合フィルムCS3は、上記の第9のサンプル複合フィルムS9に記載されているように反射防止コーティング溶液を調製することにより、本明細書に記載の実施形態に従って形成した。反射防止コーティング溶液を、#3マイヤーロッドを使用して7ミルのSH38 PETフィルムの片面にコーティングし、110℃のオーブンで30秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコーティングをUV光で硬化させて、PETフィルム上に第1の反射防止コーティングを形成した。次いで、同じ反射防止コーティング溶液を、#3マイヤーロッドを使用して7ミルのSH38 PETフィルムの第2の面にコーティングし、110℃のオーブンで30秒間乾燥させた。次いで、乾燥させたコーティングをUV光で硬化させて、PETフィルム上に第2の反射防止コーティングを形成した。第1の感圧接着剤(PSA)(固体8.3%のAroset 1452のMEK及びトルエン中溶液)コーティングを、2ミルのMelinex 453 PETフィルムの片面に適用した(110℃のオーブンで2分間乾燥)。次いで、第1のARコーティングされた7ミルのPETフィルムを、2ミルのMelinex 453 PETフィルムの第1のPSAコーティングに積層した。
サンプル複合フィルムS1〜S8並びに比較サンプル複合フィルムCS1及びCS2のそれぞれの乾燥反射防止コーティングの組成を、以下の表1にまとめる。
サンプル複合フィルムS1〜S8並びに比較サンプル複合フィルムCS1及びCS2は、BYK Gardnerで可視光透過率(VLT)及びヘイズ値で測定された。VLTとヘイズ値の測定結果を以下の表2にまとめる。
上記の一般的な説明又は例に記載した作業すべてが必要なわけではなく、特定の作業の一部が不要である場合があり、記載した作業に加えて1つ以上の作業が実施され得ることに留意されたい。さらに、作業を示した順序は、必ずしも作業を実施する順序ではない。
特定の実施形態に関して、利益、他の利点及び問題の解決策を上述した。ただし、利益、利点、問題の解決策並びに利益、利点又は解決策を生じさせ得る、又はより顕著にし得るいずれの特徴も、特許請求の範囲の一部又は全部の極めて重要な、所要の又は本質的な特徴とみなすべきものではない。
本明細書に記載の実施形態の明細書及び例示は、様々な実施形態の構造の一般的な理解を提供することを意図する。明細書及び例示は、本明細書に記載の構造又は方法を使用する装置及びシステムの要素及び特徴の全ての徹底的及び包括的説明として機能することを意図しない。別個の実施形態はまた、単一の実施形態において組合せて提供されてもよく、反対に、簡潔さのために単一の実施形態の文脈に記載の様々な特徴もまた、別個に又は任意の下位組合せで提供されてもよい。さらに、範囲内に記載の値への言及は、その範囲内の各値及び全ての値を含む。多数の他の実施形態は、本明細書を読んだ後にのみ当業者に明らかとなり得る。構造的置換、論理的置換、又は別の変更が本開示の範囲から逸脱することなくなされることができるように、他の実施形態が使用され、かつそれから派生してもよい。したがって、本開示は、制限的であるよりも、むしろ例証的であるとみなされるべきである。