JP2021183872A - 部品のシーリング構造及びシーリング方法 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1では、磁気ヘッドが搭載された補強フレームが、ヘッドホルダの凹部内でかつ底壁部の下側に対して位置決めされ、その後、インク侵入防止用ポッティング剤を介してヘッドホルダの底壁部に接着固定される構成を有する。
このとき、ポッティング剤が、磁気ヘッドが搭載された補強フレームの下部にまで入り込むことで、部品をシーリングする構造であるので、部品シーリングのための構成が複雑となる。
一方、特許文献2に示される気密構造では、覆いボルトの充填孔から注入した防水用シール材で、容器フランジ、蓋板及び覆いボルトの隙間を埋める構成であり、隙間が確実にシールされたか否かを確認することが困難である。
本発明の第1態様は、ベース部材に装填される部品のシーリング構造であって、前記ベース部材は、壁部の取り囲みにより形成されて内部に前記部品が装填される凹部と、壁部内側に沿うように形成された周縁段部とを有し、前記部品は、中央部に配置された部品本体部と、該部品本体部の外側に設けられたフランジ部とを有し、前記部品のフランジ部には、前記ベース部材の周縁段部と接続されかつ該周縁段部とともにシーリング材が充填される段状のポケットが形成されることを特徴とする。
本発明のシーリング構造100はベース部材1に装填される部品2をシーリングする構成を示す。
なお、図1において、矢印A1方向を外側、矢印A2方向を内側とする。
部品2は、中央部に配置された部品本体部6と、該部品本体部6の外側に設けられたフランジ部7とを有する。
部品2のフランジ部7には、ベース部材1の周縁段部5と接続されかつ該周縁段部5とともにシーリング材Sが充填される段状のポケット8が、座繰り等により形成されている。
これにより、本発明のシーリング構造100では、部品2のフランジ部7に、ベース部材1の周縁段部5と接続されかつ該周縁段部5とともにシーリング材Sが充填される段状のポケット8を形成するという簡易な構成により、ベース部材1内の部品2を確実にシーリングすることができる。
また、本発明では、ベース部材1の凹部4内に部品2が装填されることで、ベース部材1への部品装填時に、当該部品2が回転することが防止され、定位置への部品配置が可能となる。
本発明の第1実施形態について図2〜図7を参照して説明する。
第1実施形態のシーリング構造101(図6、図7参照)はベース部材11に装填される部品12をシーリングする構成を示す。
本実施形態に係るベース部材11は、図2及び図3に示されるように野外無線装置、プリンタ、コンピュータなどの電子機器のケーシングCに設けられる。
フランジ部17は、四角形状でかつベース部材11の凹部14よりも若干小さく形成されることで、ベース部材11の凹部14内に収納される(図5〜図7参照)。
そして、部品12は、ベース部材11の凹部14内に装填されることで、ボルト締結時(後述する)に当該部品12が矢印M方向に回転することが防止される(図5参照)。
また、符号21は部品12の部品本体部16をケーシングC内の回路に電気的に接続するための貫通孔であって、ベース部材11の凹部14内の中央部に配置される。
部品12のポケット18は図4に示すように、フランジ部17の各角部(全4箇所)に位置し、座繰り加工によりフランジ部17の周縁17Aに対して段をなすように形成される。
また、部品12のポケット18には、ベース部材11の貫通孔20に連通される貫通孔19がそれぞれ設けられており、これら貫通孔19,20に、部品12をベース部材11に固定するためのボルト30が締結される。
なお、ボルト30を締結した後の該ボルト30の頭部30Aは、部品12のポケット18上に配置される。
そして、このようなベース部材11の周縁段部15と部品12のポケット18とに、符号S1で示すシーリング材S1が塗布されることで充填される。
このとき、ベース部材11の周縁段部15と、部品12のポケット18とはほぼ同じ高さ位置でかつ同一面をなすように形成されることで、シーリング材S1の塗布が容易になされるとともに、矢印Fで示す同一方向からロボットを用いた容易なシーリング材S1の塗布作業が可能となる。
また、第1実施形態のシーリング構造101では、ベース部材11の凹部14内に部品12が装填されることで、部品12へのボルト締結時に、図5に示されるように、当該部品12が回転することが防止され、定位置への部品配置が可能となる効果も奏する。
本発明の第2実施形態について図8〜図11を参照して説明する。
第2実施形態に示されるシーリング構造102が、第1実施形態に示されるシーリング構造101と構成を異にするのは、シーリング材S1が塗布されるベース部材11の周縁段部15と、該周縁段部15に接続される部品12の形状である。
また、部品12においては、図9に示されるように、ポケット18が形成される箇所以外のフランジ部17の周縁17Aが外側に向けて傾く傾斜面17A´となっている。
そして、このようなV字溝40内に、部品12のポケット18とともにシーリング材S1が塗布及び充填される。
また、第2実施形態のシーリング構造102においても、ベース部材11の凹部14内に部品12が装填されることで、部品12へのボルト締結時に、当該部品12が回転することが防止され、定位置への部品配置が可能となる効果も奏する。
2 部品
3 壁部
4 凹部
5 周縁段部
6 部品本体部
7 フランジ部
8 ポケット
11 ベース部材
12 部品
13 壁部
14 凹部
15 周縁段部
15A 傾斜面
16 部品本体部
17 フランジ部
17A 周縁
17A´傾斜面
18 ポケット
19 貫通孔
20 貫通孔
21 貫通孔
30 ボルト
30A 頭部
40 V字溝
100 シーリング構造
101 シーリング構造
102 シーリング構造
S シーリング材
S1 シーリング材
Claims (6)
- ベース部材に装填される部品のシーリング構造であって、
前記ベース部材は、壁部の取り囲みにより形成されて内部に前記部品が装填される凹部と、壁部内側に沿うように形成された周縁段部とを有し、
前記部品は、中央部に配置された部品本体部と、該部品本体部の外側に設けられたフランジ部とを有し、
前記部品のフランジ部には、前記ベース部材の周縁段部と接続されかつ該周縁段部とともにシーリング材が充填される段状のポケットが形成され、
前記部品のポケットには、前記ベース部材に締結されるボルト及び該ボルトの頭部が配置されることを特徴とするシーリング構造。 - ベース部材に装填される部品のシーリング構造であって、
前記ベース部材は、壁部の取り囲みにより形成されて内部に前記部品が装填される凹部と、壁部内側に沿うように形成された周縁段部とを有し、
前記部品は、中央部に配置された部品本体部と、該部品本体部の外側に設けられたフランジ部とを有し、
前記部品のフランジ部には、前記ベース部材の周縁段部と接続されかつ該周縁段部とともにシーリング材が充填される段状のポケットが形成され、
前記部品のポケットが形成される箇所以外のフランジ部の周縁と、前記ベース部材の壁部との間には、V字溝となる傾斜面が設けられることを特徴とするシーリング構造。 - 前記部品のフランジ部は四角形状に形成され、
前記部品のポケットは前記フランジ部の各角部に位置することを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載のシーリング構造。 - 前記ベース部材の周縁段部と、前記部品のポケットとはほぼ同じ高さ位置でかつ同一面をなすように形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のシーリング構造。
- ベース部材に装填された部品のシーリング方法であって、
前記ベース部材に、前記部品が装填される凹部と、該凹部を取り囲む壁部内側に沿う周縁段部とを形成するとともに、
前記部品の中央部に部品本体部を配置し、かつ該部品本体部の外側にフランジ部を設け、
さらに、前記部品のフランジ部に、前記ベース部材の周縁段部と接続されかつ該周縁段部とともにシーリング材が充填される段状のポケットを形成し、
前記部品のポケットには、前記ベース部材に締結されるボルト及び該ボルトの頭部が配置される、
ことを特徴とするシーリング方法。 - ベース部材に装填された部品のシーリング方法であって、
前記ベース部材に、前記部品が装填される凹部と、該凹部を取り囲む壁部内側に沿う周縁段部とを形成するとともに、
前記部品の中央部に部品本体部を配置し、かつ該部品本体部の外側にフランジ部を設け、
さらに、前記部品のフランジ部に、前記ベース部材の周縁段部と接続されかつ該周縁段部とともにシーリング材が充填される段状のポケットを形成し、
前記部品のポケットが形成される箇所以外のフランジ部の周縁と、前記ベース部材の壁部との間には、V字溝となる傾斜面が設けられる、
ことを特徴とするシーリング方法。
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