JP2018037603A - 駆動回路装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の目的は、溝部と凸部との間にシール材を介在させることにより両者を接着する際に、シール材の初期塗布位置が規定される構造を有する駆動回路装置を提供することにある。【解決手段】駆動回路3(基板3)と、回路収容ケース1と、回路収容カバー2と、回路収容ケース1と回路収容カバー2との合わせ面に充填されるシール材4と、を備えた駆動回路装置Sに関する。シール材4は、回路収容ケース側端面12Aと、この回路収容ケース側端面12Aと対峙した状態で接着される面である回路収容カバー側端面22A(221)と、の間に充填されている。回路収容ケース側端面12A又は回路収容カバー側端面22A(221)には、規制突部112a又は規制凹部112bが形成されている。【選択図】図2
Description
本発明は駆動回路装置に係り、特に、基板が、回路収容ケース及び回路収容カバーに囲繞された空間に配置されている駆動回路装置に関するものである。
一般的に、2個の固体を接続する方法は様々に存在するが、固体に対し、表面を溶解させる等の状態変化を与えずに両者を接続するための方法として、両者間に接着層を形成する方法がある。
このような接続を行う際には、その2個の固体の間に接着層を形成して、当該接着層を介して両固体を接着する。
例えば、特許文献1のような技術では、一方の被接着物に凹部を形成し、この凹部にシール材を配置する。そして、他方の被接着物にてシール材を押圧しながら(圧延しながら)、当該他方の被接着物を一方の被接着物に近づけることにより、両者を接着する。
つまり、他方の被接着物により、シール材は押し潰された状態で、両者間に介在することとなり、このシール材の外周部を構成する粘着層により、両者は接着されることとなる。
このような接続を行う際には、その2個の固体の間に接着層を形成して、当該接着層を介して両固体を接着する。
例えば、特許文献1のような技術では、一方の被接着物に凹部を形成し、この凹部にシール材を配置する。そして、他方の被接着物にてシール材を押圧しながら(圧延しながら)、当該他方の被接着物を一方の被接着物に近づけることにより、両者を接着する。
つまり、他方の被接着物により、シール材は押し潰された状態で、両者間に介在することとなり、このシール材の外周部を構成する粘着層により、両者は接着されることとなる。
一方、駆動回路が形成された基板は、浸水を防ぐために回路収容ケースに収容されており、この回路収容ケースの開口部は、回路収容カバーにより覆われている。このように、基板は、回路収容ケースと回路収容カバーとによって密封された空間に配置されている。
回路収容ケースの開口部を囲む端面(回路収容カバーと対面する端面)には、この周に沿って溝部が形成されており、回路収容カバーの周端部には、この溝部に嵌め込まれる凸部が形成されている。
このような溝部(回路収容ケース)と、凸部(回路収容カバー)と、を接続する際には、上記特許文献1のように、両者間にシール材(接着層)を介在させることにより両者を接着することとなる。
このような構成とすると、両者間に介在するシール材によって回路収容ケース内への浸水を防止することができるとともに、回路収容カバーの周端部に凸部を設けたことで、シール材と回路収容カバーの周端部との接触面積が増加し、接着性が向上する。
しかしながら、このような構成では、シール材を塗布する位置(圧延される前、最初にシール材が置かれる位置を指す)が、ばらつく可能性を否定することができず、このばらつきにより、シール材の圧延後、溝部及び凸部(回路収容カバー周端部に形成されている凸部)に完全にシール材が塗布されなかったり、圧延時にシール材が溝部から漏れ出す慮があった。
このような現象は、例えば、回路収容ケースの開口部を囲む端面の幅が一定ではない場合には、特に、懸念される。
つまり、回路収容ケースの開口部を囲む端面の幅が一定ではない場合、つまり、当該箇所に形成された溝部の幅が一定ではない場合、幅の大きい箇所では、シール材の塗布にばらつきが生じる可能性が高い。
このような場合には、溝部の幅が広くなった分、シール材を塗布する位置(圧延される前、最初のシール材が置かれる位置を指す)がばらつく可能性が高くなり、この結果、シール材の圧延後、溝部及び凸部(回路収容カバー周端部に形成されている凸部)に完全にシール材が塗布されなかったり、圧延時にシール材が溝部から漏れ出す可能性も高くなる。
このような状況の発生は、電子回路が形成された基板が収納される、回路収容ケースと回路収容カバーとの接着においては、その密閉性を保つために、確実に避ける必要がある。
このような状況下、シール材の塗布位置(この初期塗布位置は、溝部及び凸部のいずれに設定されていても良い)のばらつきを解消するための技術が求められていた。
回路収容ケースの開口部を囲む端面(回路収容カバーと対面する端面)には、この周に沿って溝部が形成されており、回路収容カバーの周端部には、この溝部に嵌め込まれる凸部が形成されている。
このような溝部(回路収容ケース)と、凸部(回路収容カバー)と、を接続する際には、上記特許文献1のように、両者間にシール材(接着層)を介在させることにより両者を接着することとなる。
このような構成とすると、両者間に介在するシール材によって回路収容ケース内への浸水を防止することができるとともに、回路収容カバーの周端部に凸部を設けたことで、シール材と回路収容カバーの周端部との接触面積が増加し、接着性が向上する。
しかしながら、このような構成では、シール材を塗布する位置(圧延される前、最初にシール材が置かれる位置を指す)が、ばらつく可能性を否定することができず、このばらつきにより、シール材の圧延後、溝部及び凸部(回路収容カバー周端部に形成されている凸部)に完全にシール材が塗布されなかったり、圧延時にシール材が溝部から漏れ出す慮があった。
このような現象は、例えば、回路収容ケースの開口部を囲む端面の幅が一定ではない場合には、特に、懸念される。
つまり、回路収容ケースの開口部を囲む端面の幅が一定ではない場合、つまり、当該箇所に形成された溝部の幅が一定ではない場合、幅の大きい箇所では、シール材の塗布にばらつきが生じる可能性が高い。
このような場合には、溝部の幅が広くなった分、シール材を塗布する位置(圧延される前、最初のシール材が置かれる位置を指す)がばらつく可能性が高くなり、この結果、シール材の圧延後、溝部及び凸部(回路収容カバー周端部に形成されている凸部)に完全にシール材が塗布されなかったり、圧延時にシール材が溝部から漏れ出す可能性も高くなる。
このような状況の発生は、電子回路が形成された基板が収納される、回路収容ケースと回路収容カバーとの接着においては、その密閉性を保つために、確実に避ける必要がある。
このような状況下、シール材の塗布位置(この初期塗布位置は、溝部及び凸部のいずれに設定されていても良い)のばらつきを解消するための技術が求められていた。
本発明の目的は、上記各問題点を解決することにあり、溝部と凸部との間にシール材を介在させることにより両者を接着する際に、シール材の初期塗布位置が規定される構造を有する駆動回路装置を提供することにある。
上記課題は、本発明に係る駆動回路装置によれば、電気機器の駆動を制御する駆動回路と、開口部を有する有底筐体であり前記駆動回路を収容する回路収容ケースと、該回路収容ケースの開口部を塞ぐ回路収容カバーと、前記回路収容ケースと前記回路収容カバーとの合わせ面に充填されるシール材と、を備え、前記シール材は、前記回路収容ケースの開口部を囲む回路収容ケース側端面と、前記回路収容カバーを構成し前記回路収容ケース側端面と対峙した状態で接着される面である回路収容カバー側端面と、の間に充填されており、前記回路収容ケース側端面又は前記回路収容カバー側端面には、規制突部又は規制凹部が形成されていることにより解決される。
このように、本発明によれば、回路収容ケース側端面又は回路収容カバー側端面に、規制突部又は規制凹部を設けた。
このように構成することにより、この規制突部及び規制凹部をガイドとして、シール材を塗布することができるため、シール材の初期塗布位置を一定に規制することができる。
なお、この規制突部の形状及び形成個数は、ここでは特に限定するものではないが、規制突部は、回路収容ケース側端面に形成されている場合には、回路収容カバー側端面の配置方向に向かって突出するものであり、回路収容カバー側端面に形成されている場合には、回路収容ケース側端面の配置方向側に向かって突出するものである。
また、規制凹部の形状及び形成個数もまた、ここでは特に限定するものではないが、規制凹部は、回路収容ケース側端面に形成されている場合には、回路収容カバーの配置方向と反対方向側に窪む凹部であり、回路収容カバー側端面に形成されている場合には、回路収容ケースの配置方向と反対方向側に窪む凹部である。
このように、規制突部及び規制凹部が形成されていることにより、シール材の初期塗布位置を規制し、これにより、シール材の圧延後、回路収容ケース側端面と回路収容カバー側端面との間に、設定通りにシール材を介在させることができるとともに、圧延時にシール材が漏れ出すことも回避することができる。
よって、回路収容ケースと回路収容カバーとの間に接着及びシーリングが確実に実現される。
このように構成することにより、この規制突部及び規制凹部をガイドとして、シール材を塗布することができるため、シール材の初期塗布位置を一定に規制することができる。
なお、この規制突部の形状及び形成個数は、ここでは特に限定するものではないが、規制突部は、回路収容ケース側端面に形成されている場合には、回路収容カバー側端面の配置方向に向かって突出するものであり、回路収容カバー側端面に形成されている場合には、回路収容ケース側端面の配置方向側に向かって突出するものである。
また、規制凹部の形状及び形成個数もまた、ここでは特に限定するものではないが、規制凹部は、回路収容ケース側端面に形成されている場合には、回路収容カバーの配置方向と反対方向側に窪む凹部であり、回路収容カバー側端面に形成されている場合には、回路収容ケースの配置方向と反対方向側に窪む凹部である。
このように、規制突部及び規制凹部が形成されていることにより、シール材の初期塗布位置を規制し、これにより、シール材の圧延後、回路収容ケース側端面と回路収容カバー側端面との間に、設定通りにシール材を介在させることができるとともに、圧延時にシール材が漏れ出すことも回避することができる。
よって、回路収容ケースと回路収容カバーとの間に接着及びシーリングが確実に実現される。
また、具体的な構成としては、前記規制突部又は前記規制凹部は、前記回路収容ケースの開口部の開口に沿って形成された少なくとも一つの突縁又は溝部として形成されていると好適である。
このように、具体的には、規制突部は突縁として形成され、規制凹部は溝部として形成されていると、より、確実にシール材に初期塗布位置を規制することができる。
なお、収容ケースの開口部の形状は、特に限定されるものではないが、「開口に沿って」とは、「開口回りの周方向に沿って」という意味である。
しかしながら、本発明は、回路基板を収容するケースと(回路)基板とを備えた駆動回路装置であるため、より具体的には、回路収容ケースは、矩形筐体であり、収容ケースの開口部は、矩形に開く開口であるとよい。
「少なくとも一つ」としたのは、この規制突部及び規制溝部は、上記開口部に沿って一周ぐるりと閉じた一個の環状体として構成されていてもよいし、必要箇所に複数個形成(具体的には、前記の一個の環状体が途切れた状態として複数個)形成されていてもよい。もちろん、必要箇所に一個(具体的には、前記の一個の環状体が途切れた状態のフラグメントが一個)形成されていてもよい。
このように、具体的には、規制突部は突縁として形成され、規制凹部は溝部として形成されていると、より、確実にシール材に初期塗布位置を規制することができる。
なお、収容ケースの開口部の形状は、特に限定されるものではないが、「開口に沿って」とは、「開口回りの周方向に沿って」という意味である。
しかしながら、本発明は、回路基板を収容するケースと(回路)基板とを備えた駆動回路装置であるため、より具体的には、回路収容ケースは、矩形筐体であり、収容ケースの開口部は、矩形に開く開口であるとよい。
「少なくとも一つ」としたのは、この規制突部及び規制溝部は、上記開口部に沿って一周ぐるりと閉じた一個の環状体として構成されていてもよいし、必要箇所に複数個形成(具体的には、前記の一個の環状体が途切れた状態として複数個)形成されていてもよい。もちろん、必要箇所に一個(具体的には、前記の一個の環状体が途切れた状態のフラグメントが一個)形成されていてもよい。
更に、具体的な構成としては、前記回路収容ケース側端面又は前記回路収容カバー側端面は、幅が大きくなっている広幅部が少なくとも一箇所有して構成されており、前記規制突部又は前記規制凹部は、少なくとも前記広幅部に形成されていると好適である。
回路収容ケース側端面又は回路収容カバー側端面の幅が一定ではなく、幅の広い広幅部が存在している場合、この広幅部では、狭幅部に比して、幅が広くなった分、シール材の初期塗布位置のズレが発生する可能性が高くなる。
このため、少なくとも広幅部には、規制突部及び規制凹部を形成し、当該位置でのシール材の初期塗布位置のズレを防止することとしたものである。
なお、上記において、規制突部又は規制凹部を必要箇所に複数個形成する場合や、必要箇所に一個形成されている場合は、特に、この広幅部には少なくとも形成するよう構成されているとよい。
回路収容ケース側端面又は回路収容カバー側端面の幅が一定ではなく、幅の広い広幅部が存在している場合、この広幅部では、狭幅部に比して、幅が広くなった分、シール材の初期塗布位置のズレが発生する可能性が高くなる。
このため、少なくとも広幅部には、規制突部及び規制凹部を形成し、当該位置でのシール材の初期塗布位置のズレを防止することとしたものである。
なお、上記において、規制突部又は規制凹部を必要箇所に複数個形成する場合や、必要箇所に一個形成されている場合は、特に、この広幅部には少なくとも形成するよう構成されているとよい。
また、より具体的な構成としては、前記回路収容ケース側端面は、前記回路収容カバーが配設されている側と反対方向に窪んだ凹状の溝であるカバー取付部を有して構成されるとともに、該カバー取付部には、前記回路収容ケースの一部が挿入されており、前記規制突部又は前記規制凹部は、前記カバー取付部の底面である回路収容ケース側接着面に、形成されていると好適である。
このように、窪んだ凹状の溝でありカバー取付部を有することで、このカバー取付部に挿入された回路収容ケースの一部と、このカバー取付部と、の間にシール材を介在させて接着及びシーリングすることができる。
つまり、凹状の溝であるカバー取付部内部にて、回路収容ケースと回路収容カバーとを接着及びシーリングするため、密閉性が向上する。
そして、このカバー取付部の底面である回路収容ケース側接着面に規制突起又は規制凹部を設けたため、この構成にて、シール材の初期塗布位置のズレを有効に防止することができる。
なお、カバー取付部が回路収容カバーが配設されている側と反対方向側に窪んだ凹部であるため、「(カバー取付部に挿入されている)回路収容ケースの一部」とは、カバー取付部に挿入できるよう、回路収容カバーにおいて回路収容ケースが配設される側に突出した凸部であると好ましい。
更に、回路収容ケースの外周端に形成され、回路収容カバーにおいて回路収容ケースが配設されている側に突出した凸部であるとより好ましく、当該凸部の形状は、カバー取付部の凹部の形状と整合する形状であると更に好ましい。また、当該凸部は、シール材を挟んでカバー取付部の凹部に嵌合する形状及びサイズであると、より好適である。
このように、窪んだ凹状の溝でありカバー取付部を有することで、このカバー取付部に挿入された回路収容ケースの一部と、このカバー取付部と、の間にシール材を介在させて接着及びシーリングすることができる。
つまり、凹状の溝であるカバー取付部内部にて、回路収容ケースと回路収容カバーとを接着及びシーリングするため、密閉性が向上する。
そして、このカバー取付部の底面である回路収容ケース側接着面に規制突起又は規制凹部を設けたため、この構成にて、シール材の初期塗布位置のズレを有効に防止することができる。
なお、カバー取付部が回路収容カバーが配設されている側と反対方向側に窪んだ凹部であるため、「(カバー取付部に挿入されている)回路収容ケースの一部」とは、カバー取付部に挿入できるよう、回路収容カバーにおいて回路収容ケースが配設される側に突出した凸部であると好ましい。
更に、回路収容ケースの外周端に形成され、回路収容カバーにおいて回路収容ケースが配設されている側に突出した凸部であるとより好ましく、当該凸部の形状は、カバー取付部の凹部の形状と整合する形状であると更に好ましい。また、当該凸部は、シール材を挟んでカバー取付部の凹部に嵌合する形状及びサイズであると、より好適である。
更に、上記の具体的な構成の別例としては、前記回路収容ケース側端面は、前記回路収容カバーが配設されている方向側に突出した突縁であるカバー取付部を有して構成されるとともに、該カバー取付部は、前記回路収容ケースの一部に挿入されており、前記規制突部又は前記規制凹部は、前記カバー取付部の天面である回路収容ケース側接着面に、形成されていると好適である。
このように、カバー取付部は、回路収容カバーが配設されている側に突出する突縁であってもよい。
このように、回路収容ケースの一部と、この回路収容ケースの一部に挿入されたカバー取付部と、の間にシール材を介在させて接着及びシーリングすることができる。
つまり、回路収容ケースの一部の内部において、回路収容ケースと回路収容カバーとを接着及びシーリングするため、密閉性が向上する。
そして、このカバー取付部の天面である回路収容ケース側接着面に規制突起又は規制凹部を設けたため、この構成にて、シール材の初期塗布位置のズレを有効に防止することができる。
なお、カバー取付部が、回路収容カバーが配設されている方向側に突出した突縁であるため、「(カバー取付部が挿入されている)回路収容ケースの一部」とは、このカバー取付部が挿入できるよう、回路収容カバーにおいて回路収容ケースが配設されている側と反対方向側に窪んだ凹部であると好ましい。
更に、回路収容ケースの外周端に形成され、回路収容カバーにおいて回路収容ケースが配設されている側と反対方向側に窪んだ凹部であるとより好ましく、当該凹部の形状は、カバー取付部の突縁の形状と整合する形状であると更に好ましい。また、当該凹部は、シール材を挟んでカバー取付部の突縁に嵌合する形状及びサイズであると、より好適である。
このように、カバー取付部は、回路収容カバーが配設されている側に突出する突縁であってもよい。
このように、回路収容ケースの一部と、この回路収容ケースの一部に挿入されたカバー取付部と、の間にシール材を介在させて接着及びシーリングすることができる。
つまり、回路収容ケースの一部の内部において、回路収容ケースと回路収容カバーとを接着及びシーリングするため、密閉性が向上する。
そして、このカバー取付部の天面である回路収容ケース側接着面に規制突起又は規制凹部を設けたため、この構成にて、シール材の初期塗布位置のズレを有効に防止することができる。
なお、カバー取付部が、回路収容カバーが配設されている方向側に突出した突縁であるため、「(カバー取付部が挿入されている)回路収容ケースの一部」とは、このカバー取付部が挿入できるよう、回路収容カバーにおいて回路収容ケースが配設されている側と反対方向側に窪んだ凹部であると好ましい。
更に、回路収容ケースの外周端に形成され、回路収容カバーにおいて回路収容ケースが配設されている側と反対方向側に窪んだ凹部であるとより好ましく、当該凹部の形状は、カバー取付部の突縁の形状と整合する形状であると更に好ましい。また、当該凹部は、シール材を挟んでカバー取付部の突縁に嵌合する形状及びサイズであると、より好適である。
また、更に具体的な構成としては、前記規制突部は、前記回路収容ケース側接着面の長手方向に沿って形成される一対の突縁であると好適である。
このように構成されていることによって、一対の規制突部の間に、シール材の位置を案内することができるため好適である。
このように構成されていることによって、一対の規制突部の間に、シール材の位置を案内することができるため好適である。
本発明によれば、回路収容ケース及び回路収容カバーの一方に形成された溝部と、他方に形成された凸部と、の間にシール材を介在させることにより両者を接着する際に、溝部又は凸部におけるシール材の初期塗布位置を規定することができる。
このため、シール材を意図した位置に塗布することができる。
よって、シール材の圧延後、溝部及び凸部に完全にシール材が塗布されない(片寄って塗布される)ことや、圧延時にシール材が溝部から漏れ出すことを有効に防止することができる。
このため、シール材を意図した位置に塗布することができる。
よって、シール材の圧延後、溝部及び凸部に完全にシール材が塗布されない(片寄って塗布される)ことや、圧延時にシール材が溝部から漏れ出すことを有効に防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下に説明する構成は本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
本実施形態は、基板を収容する筐体のシーリングに特徴を有する駆動回路装置に関するものである。
当該シーリングに係る構成により、シール材の塗布不良を防止し、回路収容ケースと回路収容カバーとを確実に接着することができる。
なお、以下に説明する構成は本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
本実施形態は、基板を収容する筐体のシーリングに特徴を有する駆動回路装置に関するものである。
当該シーリングに係る構成により、シール材の塗布不良を防止し、回路収容ケースと回路収容カバーとを確実に接着することができる。
図1乃至図5は、本発明の一実施形態を示すものであり、図1は駆動回路装置の縦断面図、図2は図1のA部拡大図、図3は回路収容ケースの上面図、図4はシール材の初期塗布状態を示す説明図、図5はシール材の圧延後の状態を示す説明図である。
また、図6乃至図8は、第一乃至第三改変例を示し、図9は従来例を示す説明図である。
また、図6乃至図8は、第一乃至第三改変例を示し、図9は従来例を示す説明図である。
≪駆動回路装置の概略構成について≫
まず、図1乃至図3により、本実施形態に係る駆動回路装置Sの概略構成について説明する。
なお、以下の説明において、「上方」とは、回路収容ケース1に対して回路収容カバー2が配置される側を指し、具体的には、図1に示すように規定する。「下方」は、上方の反対方向側を指す。
まず、図1乃至図3により、本実施形態に係る駆動回路装置Sの概略構成について説明する。
なお、以下の説明において、「上方」とは、回路収容ケース1に対して回路収容カバー2が配置される側を指し、具体的には、図1に示すように規定する。「下方」は、上方の反対方向側を指す。
本実施形態に係る駆動回路装置Sは、回路収容ケース1と、回路収容カバー2と、基板3と、シール材4と、を有して構成されている。
本実施形態に係る回路収容ケース1は、矩形の有底筐体であり、底面の上方に開口部Kを有している。
詳しく説明すると、回路収容ケース1は、矩形のケース底壁11と、このケース底壁11の各辺から起立する4個のケース側壁12と、を有して構成された矩形の有底筐体であり、4個のケース側壁12の上端部で囲まれた空間が開口部Kである。
また、ケース側壁12の上端面である回路収容ケース側端面12Aには、下方に向けて穿たれた矩形の溝であるカバー取付部12aが形成されている。
本実施形態に係る回路収容ケース1は、矩形の有底筐体であり、底面の上方に開口部Kを有している。
詳しく説明すると、回路収容ケース1は、矩形のケース底壁11と、このケース底壁11の各辺から起立する4個のケース側壁12と、を有して構成された矩形の有底筐体であり、4個のケース側壁12の上端部で囲まれた空間が開口部Kである。
また、ケース側壁12の上端面である回路収容ケース側端面12Aには、下方に向けて穿たれた矩形の溝であるカバー取付部12aが形成されている。
図3に示すように、本実施形態においては、このカバー取付部12aの幅t(つまり、カバー取付部底面112の幅tである)が一定ではなく、幅t1の狭幅部T1と、幅t2の広幅部T2と、を有して構成されている(t1<t2)。
なお、図3は、幅の説明のための図であり、図が煩雑となることを回避するため、規制突部112aの図示は省略している。
更に、カバー取付部12aの底面であるカバー取付部底面112には、縦断面略三角形状の突縁である規制突部112aが一対形成されている。
なお、これらの詳細な構成と作用は、本発明の主要構成であるため、後に詳述する。
また、ケース側壁12の内壁面には、後述する基板3を支持する支持部(図示せず)が形成されているが、当該支持部は公知の構成が用いられていれば足り、本実施形態とは関係性が低いため説明は省略する。
なお、図3は、幅の説明のための図であり、図が煩雑となることを回避するため、規制突部112aの図示は省略している。
更に、カバー取付部12aの底面であるカバー取付部底面112には、縦断面略三角形状の突縁である規制突部112aが一対形成されている。
なお、これらの詳細な構成と作用は、本発明の主要構成であるため、後に詳述する。
また、ケース側壁12の内壁面には、後述する基板3を支持する支持部(図示せず)が形成されているが、当該支持部は公知の構成が用いられていれば足り、本実施形態とは関係性が低いため説明は省略する。
本実施形態に係る回路収容カバー2は、回路収容ケース1の開口部Kを閉塞するように配置される蓋体であり、カバー本体部21と、ケース接続部22と、を有して構成されている。
カバー本体部21は、矩形の平板であり、回路収容ケース1の開口部Kの上方全体を過不足無く覆うことができる面積に形成されている。
ケース接続部22は、カバー本体部21の周端辺から垂下している部分であり、縦断面視が上方に開口した略コ字形状の部分であるケース接続部本体22Aと、このケース接続部本体22Aの外側上端から外側方向に向けて、回路収容ケース側端面12Aと平行に延出する延出部22Bとを有して構成されている。このケース接続部本体22Aは、カバー取付部12aに挿入可能に形成されている。
そして、このケース接続部本体22Aの底壁部分221(縦断面視における底壁部分である)は、カバー取付部底面112と対向するように配置される。
この「ケース接続部本体22A」が、「回路収容カバー側端面」に相当し、詳しくは、この「ケース接続部本体22A」において、「底壁部分221の回路収容ケース1側を向く外側面」が「回路収容カバー側端面」に相当する。
カバー本体部21は、矩形の平板であり、回路収容ケース1の開口部Kの上方全体を過不足無く覆うことができる面積に形成されている。
ケース接続部22は、カバー本体部21の周端辺から垂下している部分であり、縦断面視が上方に開口した略コ字形状の部分であるケース接続部本体22Aと、このケース接続部本体22Aの外側上端から外側方向に向けて、回路収容ケース側端面12Aと平行に延出する延出部22Bとを有して構成されている。このケース接続部本体22Aは、カバー取付部12aに挿入可能に形成されている。
そして、このケース接続部本体22Aの底壁部分221(縦断面視における底壁部分である)は、カバー取付部底面112と対向するように配置される。
この「ケース接続部本体22A」が、「回路収容カバー側端面」に相当し、詳しくは、この「ケース接続部本体22A」において、「底壁部分221の回路収容ケース1側を向く外側面」が「回路収容カバー側端面」に相当する。
本実施形態に係る基板3は、回路パターンが形成されるとともに各種電子部品が搭載された公知の回路基板である。
また、本実施形態に係るシール材4は、公知のシール材であり、カバー取付部12a内において、ケース接続部22とカバー取付部12aを接着している。
また、本実施形態に係るシール材4は、公知のシール材であり、カバー取付部12a内において、ケース接続部22とカバー取付部12aを接着している。
以上のように、本実施形態においては、回路収容ケース1と回路収容カバー2とで囲繞された閉塞空間に基板3が配置される。
そして、これら回路収容ケース1と回路収容カバー2との合わせ面(合わせ部)であるカバー取付部12aとケース接続部本体22Aとの間は、シール材4で接着及びシーリングされており、密閉性が高められている。この密閉性が保たれることによって、水分等の内部への侵入が防止され、電子部品が搭載された基板3が保護されることとなる。
そして、これら回路収容ケース1と回路収容カバー2との合わせ面(合わせ部)であるカバー取付部12aとケース接続部本体22Aとの間は、シール材4で接着及びシーリングされており、密閉性が高められている。この密閉性が保たれることによって、水分等の内部への侵入が防止され、電子部品が搭載された基板3が保護されることとなる。
≪規制突部について≫
次いで、図4及び図5により、規制突部112aの作用について説明する。
規制突部112aは、カバー取付部12aのカバー取付部底面112に形成されるものであり、所定の幅離隔して形成される一対の突縁である。この一対の規制突部112aは、カバー取付部底面112から上方(回路収容カバー2の配設側)に向けて突出するように構成されている。詳細には、この一対の規制突部112aは、カバー取付部底面112において、回路収容ケース1の開口部Kの周に沿うように形成され、内周側(開口部Kに近い側)と外周側(開口部Kから遠い側)に各々形成された規制突部112aにより一対となっている。つまり、「所定の幅」とは、開口部K側から外側へと向かう方向側の距離である。
例えば、円形ノズルからシール材4が、カバー取付部底面112に射出されると、図4に示すように、シール材4は、カバー取付部底面112上に載置されることとなる。
このとき、本実施形態においては、一対の規制突部112aが形成されているため、これらがガイド部材となり、シール材4をこれら一対の規制突部112aの間に案内することができる。
好適な構成としては、図4に示すように、カバー取付部底面112の幅方向(開口部Kに近い側から離隔する側へと向かう方向)の中央部と、一対の規制突部112a間中央部と、が一致するように、一対の規制突部112aが形成されているとよく、このように形成すれば、シール材4の初期塗布位置をカバー取付部底面112の幅方向(開口部Kに近い側から離隔する側へと向かう方向)の中央部に案内することが可能となる。
次いで、図4及び図5により、規制突部112aの作用について説明する。
規制突部112aは、カバー取付部12aのカバー取付部底面112に形成されるものであり、所定の幅離隔して形成される一対の突縁である。この一対の規制突部112aは、カバー取付部底面112から上方(回路収容カバー2の配設側)に向けて突出するように構成されている。詳細には、この一対の規制突部112aは、カバー取付部底面112において、回路収容ケース1の開口部Kの周に沿うように形成され、内周側(開口部Kに近い側)と外周側(開口部Kから遠い側)に各々形成された規制突部112aにより一対となっている。つまり、「所定の幅」とは、開口部K側から外側へと向かう方向側の距離である。
例えば、円形ノズルからシール材4が、カバー取付部底面112に射出されると、図4に示すように、シール材4は、カバー取付部底面112上に載置されることとなる。
このとき、本実施形態においては、一対の規制突部112aが形成されているため、これらがガイド部材となり、シール材4をこれら一対の規制突部112aの間に案内することができる。
好適な構成としては、図4に示すように、カバー取付部底面112の幅方向(開口部Kに近い側から離隔する側へと向かう方向)の中央部と、一対の規制突部112a間中央部と、が一致するように、一対の規制突部112aが形成されているとよく、このように形成すれば、シール材4の初期塗布位置をカバー取付部底面112の幅方向(開口部Kに近い側から離隔する側へと向かう方向)の中央部に案内することが可能となる。
そして、図4に示す状態で、回路収容カバー2に下方向の力Fを加え、ケース接続部本体22Aをカバー取付部12aに挿入するとともに、このケース接続部本体22Aによりシール材4を押圧して圧延すれば、図5に示すようにシール材4は、ケース接続部本体22Aとカバー取付部12aとの間に介在されて、両者を接続するとともに両者間をシーリングする。
このような構成は、特に、広幅部T2において有効である。
規制突部112aの効果を説明するために、図9に、従来例を比較例として示した。
従来においては、図9(a)に示すように、シール材4をカバー取付部12aに塗布した際、シール材4の位置が中央からズレる場合がある。このようなズレの発生率は、カバー取付部12aの幅が大きくなるほど大きくなる。つまり、狭幅部T1よりも広幅部T2の方が、ズレの発生率は高くなる。
そして、図9(a)に示すように、シール材4が幅方向中央部からズレた状態で、ケース接続部本体22Aによりこのシール材4を圧延すると、図9(b)に示すように、ケース接続部本体22Aとカバー取付部12aとを完全に接着できず、両者間のシーリングが不十分なものとなる。
規制突部112aの効果を説明するために、図9に、従来例を比較例として示した。
従来においては、図9(a)に示すように、シール材4をカバー取付部12aに塗布した際、シール材4の位置が中央からズレる場合がある。このようなズレの発生率は、カバー取付部12aの幅が大きくなるほど大きくなる。つまり、狭幅部T1よりも広幅部T2の方が、ズレの発生率は高くなる。
そして、図9(a)に示すように、シール材4が幅方向中央部からズレた状態で、ケース接続部本体22Aによりこのシール材4を圧延すると、図9(b)に示すように、ケース接続部本体22Aとカバー取付部12aとを完全に接着できず、両者間のシーリングが不十分なものとなる。
しかしながら、本実施形態に示すように、カバー取付部底面112に、一対の規制突部112aを形成することにより、シール材4をカバー取付部底面112の中央部に案内することができる。
つまり、本実施形態では、カバー取付部底面112の幅方向(開口部Kに近い側から離隔する側へと向かう方向)の中央部と、一対の規制突部112a間中央部と、が一致するように、構成されているため、シール材4の初期塗布位置は、図9(a)のように不定となることなく、自然と、一対の規制突部112a間へと案内され、その後、一対の規制突部112aにより幅方向(開口部Kに近い側から離隔する側へと向かう方向)の移動が規制される。
以上のように、シール材4は、一対の規制突部112a間中央部と一致する位置に設定されているカバー取付部底面112の幅方向(開口部Kに近い側から離隔する側へと向かう方向)中央部に案内され、この位置からの移動が規制されることとなる。
このように、本実施形態においては、シール材4の初期塗布位置を規定し、正確な位置へと案内することができる。
このように、本実施形態においては、カバー取付部底面112に一対の規制突部112aを形成することにより、シール材4の圧延後に、接着不良及びシーリング不良が発生することを有効に防止することができる。そして、この効果は、特に、カバー取付部12a(カバー取付部底面112)の幅が広い場合に、より高く奏される。つまり、本実施形態に係る具体例では、狭幅部T1よりも広幅部T2の方がが、より高く効果が奏されることとなる。
つまり、本実施形態では、カバー取付部底面112の幅方向(開口部Kに近い側から離隔する側へと向かう方向)の中央部と、一対の規制突部112a間中央部と、が一致するように、構成されているため、シール材4の初期塗布位置は、図9(a)のように不定となることなく、自然と、一対の規制突部112a間へと案内され、その後、一対の規制突部112aにより幅方向(開口部Kに近い側から離隔する側へと向かう方向)の移動が規制される。
以上のように、シール材4は、一対の規制突部112a間中央部と一致する位置に設定されているカバー取付部底面112の幅方向(開口部Kに近い側から離隔する側へと向かう方向)中央部に案内され、この位置からの移動が規制されることとなる。
このように、本実施形態においては、シール材4の初期塗布位置を規定し、正確な位置へと案内することができる。
このように、本実施形態においては、カバー取付部底面112に一対の規制突部112aを形成することにより、シール材4の圧延後に、接着不良及びシーリング不良が発生することを有効に防止することができる。そして、この効果は、特に、カバー取付部12a(カバー取付部底面112)の幅が広い場合に、より高く奏される。つまり、本実施形態に係る具体例では、狭幅部T1よりも広幅部T2の方がが、より高く効果が奏されることとなる。
≪改変例について≫
以下、上記実施形態の改変例について説明する。
なお、同様の構成に関しては、上記実施形態と同じ符号を付すとともに、重複を避けるため説明を省略する。
また、以下には、第一乃至第三改変例を示すが、どの改変例においても、シール材4の塗布位置を規定するという目的と効果は、上記実施形態と同じである。
以下、上記実施形態の改変例について説明する。
なお、同様の構成に関しては、上記実施形態と同じ符号を付すとともに、重複を避けるため説明を省略する。
また、以下には、第一乃至第三改変例を示すが、どの改変例においても、シール材4の塗布位置を規定するという目的と効果は、上記実施形態と同じである。
<第一改変例>
図6に、上記実施形態の第一改変例を示す。
上記実施形態においては、カバー取付部底面112に、一対の規制突部112aを形成したが、第一改変例においては、カバー取付部底面112に、規制溝部112bを形成した。
この規制溝部112bは、回路収容ケース1の開口部Kの周に沿うように形成された溝である。
そして、本例の規制溝部112bは、図6に示すように、カバー取付部底面112の幅方向(開口部Kに近い側から離隔する側へと向かう方向)の中央部と、規制溝部112bの幅方向(開口部Kに近い側から離隔する側へと向かう方向)の中央部と、が一致するように形成されている。
このように本例では、カバー取付部底面112の幅方向(開口部Kに近い側から離隔する側へと向かう方向)の中央部と、規制溝部112bの同方向中央部と、が一致するように、構成されているため、シール材4の初期塗布位置は、図9(a)のように不定となることなく、自然と、規制溝部112b内へと案内され、その後、この規制溝部112bの両側壁により幅方向(開口部Kに近い側から離隔する側へと向かう方向)の移動が規制される。
以上のように、シール材4は、規制溝部112bの幅方向(開口部Kに近い側から離隔する側へと向かう方向)中央部と一致する位置に設定されているカバー取付部底面112の幅方向(開口部Kに近い側から離隔する側へと向かう方向)中央部に案内され、この位置からの移動が規制されることとなる。
よって、上記実施形態の一対の規制突部112aと同様に、シール材4の圧延後に、接着不良やシーリング不良を有効に防止することができる。
図6に、上記実施形態の第一改変例を示す。
上記実施形態においては、カバー取付部底面112に、一対の規制突部112aを形成したが、第一改変例においては、カバー取付部底面112に、規制溝部112bを形成した。
この規制溝部112bは、回路収容ケース1の開口部Kの周に沿うように形成された溝である。
そして、本例の規制溝部112bは、図6に示すように、カバー取付部底面112の幅方向(開口部Kに近い側から離隔する側へと向かう方向)の中央部と、規制溝部112bの幅方向(開口部Kに近い側から離隔する側へと向かう方向)の中央部と、が一致するように形成されている。
このように本例では、カバー取付部底面112の幅方向(開口部Kに近い側から離隔する側へと向かう方向)の中央部と、規制溝部112bの同方向中央部と、が一致するように、構成されているため、シール材4の初期塗布位置は、図9(a)のように不定となることなく、自然と、規制溝部112b内へと案内され、その後、この規制溝部112bの両側壁により幅方向(開口部Kに近い側から離隔する側へと向かう方向)の移動が規制される。
以上のように、シール材4は、規制溝部112bの幅方向(開口部Kに近い側から離隔する側へと向かう方向)中央部と一致する位置に設定されているカバー取付部底面112の幅方向(開口部Kに近い側から離隔する側へと向かう方向)中央部に案内され、この位置からの移動が規制されることとなる。
よって、上記実施形態の一対の規制突部112aと同様に、シール材4の圧延後に、接着不良やシーリング不良を有効に防止することができる。
<第二改変例>
図7に、上記実施形態の第二改変例を示す。
上記実施形態においては、回路収容ケース側端面12Aに、下方に向けて穿たれた溝として、カバー取付部12aが形成されていたが、第二改変例においては、上記実施形態に係るカバー取付部12aに相当する構成として、回路収容ケース側端面12Aから上方に向けて突出した矩形突縁である第二カバー取付部12bが形成されている。
このように構成されているため、上記実施形態に係るケース接続部本体22Aに相当する構成として、上方に向けて突出するとともに下方に開口を有する略コ字形状の第二ケース接続部本体22Cが形成されている。
本例においては、第二カバー取付部12bに覆設するように、第二ケース接続部本体22Cを配設する。そして、シール材4は、この第二カバー取付部12bと第二ケース接続部本体22Cとの間に介在するとともに、両者を接着及びシーリングする。
図7に、上記実施形態の第二改変例を示す。
上記実施形態においては、回路収容ケース側端面12Aに、下方に向けて穿たれた溝として、カバー取付部12aが形成されていたが、第二改変例においては、上記実施形態に係るカバー取付部12aに相当する構成として、回路収容ケース側端面12Aから上方に向けて突出した矩形突縁である第二カバー取付部12bが形成されている。
このように構成されているため、上記実施形態に係るケース接続部本体22Aに相当する構成として、上方に向けて突出するとともに下方に開口を有する略コ字形状の第二ケース接続部本体22Cが形成されている。
本例においては、第二カバー取付部12bに覆設するように、第二ケース接続部本体22Cを配設する。そして、シール材4は、この第二カバー取付部12bと第二ケース接続部本体22Cとの間に介在するとともに、両者を接着及びシーリングする。
そして、本実施形態においては、上記実施形態に係る一対の規制突部112aに相当する構成として、一対の第二規制突部112cが、第二カバー取付部12bの天面に形成されている。この第二規制突部112cは、第二カバー取付部12bの天面であるカバー取付部天面212から上方に突出する突縁である(本例においては、縦断面略三角形状の突縁である)。そして、本例においても、一対の第二規制突部112cは、所定の幅(開口部K側から外側へと向かう方向側の距離)離隔して形成される一対の突縁である。
詳細には、この一対の第二規制突部112cは、カバー取付部天面212において、回収ケース1の開口部Kの周に沿うように形成され、内周側(開口部Kに近い側)と外周側(開口部Kから遠い側)に各々形成された第二規制突部112cにより一対となっている。
そして、本例においてもまた、カバー取付部天面212の幅方向(開口部Kに近い側から離隔する側へと向かう方向)の中央部と、一対の第二規制突部112c間中央部と、が一致するように構成されている。このため、シール材4の初期塗布位置は、図9(a)のように不定となることなく、自然と、一対の第二規制突部112c間へと案内され、その後、一対の第二規制突部112cにより幅方向(開口部Kに近い側から離隔する側へと向かう方向)の移動が規制される。
以上のように、シール材4は、一対の第二規制突部112c間中央部と一致する位置に設定されているカバー取付部天面212の幅方向(開口部Kに近い側から離隔する側へと向かう方向)中央部に案内され、この位置からの移動が規制されることとなる。
なお、図7の点線にて示したように、この第二規制突部112cは、第一改変例のように、溝部(第二規制溝部112d)に替えてもよい。構成及び効果は同様である。
詳細には、この一対の第二規制突部112cは、カバー取付部天面212において、回収ケース1の開口部Kの周に沿うように形成され、内周側(開口部Kに近い側)と外周側(開口部Kから遠い側)に各々形成された第二規制突部112cにより一対となっている。
そして、本例においてもまた、カバー取付部天面212の幅方向(開口部Kに近い側から離隔する側へと向かう方向)の中央部と、一対の第二規制突部112c間中央部と、が一致するように構成されている。このため、シール材4の初期塗布位置は、図9(a)のように不定となることなく、自然と、一対の第二規制突部112c間へと案内され、その後、一対の第二規制突部112cにより幅方向(開口部Kに近い側から離隔する側へと向かう方向)の移動が規制される。
以上のように、シール材4は、一対の第二規制突部112c間中央部と一致する位置に設定されているカバー取付部天面212の幅方向(開口部Kに近い側から離隔する側へと向かう方向)中央部に案内され、この位置からの移動が規制されることとなる。
なお、図7の点線にて示したように、この第二規制突部112cは、第一改変例のように、溝部(第二規制溝部112d)に替えてもよい。構成及び効果は同様である。
<第三改変例>
次いで、図8に、上記実施形態の第三改変例を示す。
本例では、第二改変例の第二ケース接続部本体22Cに、上方に突出するように形成された溝部(第三規制溝部112e)が形成されている。
このように形成されていても、上記同様に、接着不良及びシーリング不良を有効に防止することができる。
次いで、図8に、上記実施形態の第三改変例を示す。
本例では、第二改変例の第二ケース接続部本体22Cに、上方に突出するように形成された溝部(第三規制溝部112e)が形成されている。
このように形成されていても、上記同様に、接着不良及びシーリング不良を有効に防止することができる。
S・・駆動回路装置、
1・・回路収容ケース、
11・・ケース底壁、12・・ケース側壁、
12A・・回路収容ケース側端面、
12a・・カバー取付部、112・・カバー取付部底面(回路収容ケース側接着面)、
112a・・規制突部、
T1・・狭幅部、T2・・広幅部、
2・・回路収容カバー、
21・・カバー本体部、
22・・ケース接続部、22A・・ケース接続部本体(回路収容カバー側端面)、
221・・底壁部分(回路収容カバー側端面)、
22B・・延出部、
3・・基板(駆動回路)、4・・シール材、K・・開口部、
(改変例)
112b・・規制溝部(規制凹部)(第一改変例)、
12b・・第二カバー取付部(第二改変例)、
212・・カバー取付部天面(回路収容ケース側接着面)(第二改変例)、
112c・・第二規制突部(第二改変例)、
112d・・第二規制溝部(第二改変例)、
22C・・第二ケース接続部本体(第二改変例)、
112e・・第三規制溝部(第三改変例)
1・・回路収容ケース、
11・・ケース底壁、12・・ケース側壁、
12A・・回路収容ケース側端面、
12a・・カバー取付部、112・・カバー取付部底面(回路収容ケース側接着面)、
112a・・規制突部、
T1・・狭幅部、T2・・広幅部、
2・・回路収容カバー、
21・・カバー本体部、
22・・ケース接続部、22A・・ケース接続部本体(回路収容カバー側端面)、
221・・底壁部分(回路収容カバー側端面)、
22B・・延出部、
3・・基板(駆動回路)、4・・シール材、K・・開口部、
(改変例)
112b・・規制溝部(規制凹部)(第一改変例)、
12b・・第二カバー取付部(第二改変例)、
212・・カバー取付部天面(回路収容ケース側接着面)(第二改変例)、
112c・・第二規制突部(第二改変例)、
112d・・第二規制溝部(第二改変例)、
22C・・第二ケース接続部本体(第二改変例)、
112e・・第三規制溝部(第三改変例)
Claims (6)
- 電気機器の駆動を制御する駆動回路と、開口部を有する有底筐体であり前記駆動回路を収容する回路収容ケースと、該回路収容ケースの開口部を塞ぐ回路収容カバーと、前記回路収容ケースと前記回路収容カバーとの合わせ面に充填されるシール材と、を備え、
前記シール材は、前記回路収容ケースの開口部を囲む回路収容ケース側端面と、前記回路収容カバーを構成し前記回路収容ケース側端面と対峙した状態で接着される面である回路収容カバー側端面と、の間に充填されており、
前記回路収容ケース側端面又は前記回路収容カバー側端面には、規制突部又は規制凹部が形成されていることを特徴とする駆動回路装置。 - 前記規制突部又は前記規制凹部は、前記回路収容ケースの開口部の開口に沿って形成された少なくとも一つの突縁又は溝部として形成されていることを特徴とする請求項1に記載の駆動回路装置。
- 前記回路収容ケース側端面又は前記回路収容カバー側端面は、幅が大きくなっている広幅部を少なくとも一箇所有して構成されており、
前記規制突部又は前記規制凹部は、少なくとも前記広幅部に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の駆動回路装置。 - 前記回路収容ケース側端面は、前記回路収容カバーが配設されている側と反対方向に窪んだ凹状の溝であるカバー取付部を有して構成されるとともに、該カバー取付部には、前記回路収容ケースの一部が挿入されており、
前記規制突部又は前記規制凹部は、前記カバー取付部の底面である回路収容ケース側接着面に、形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれか一項に記載の駆動回路装置。 - 前記回路収容ケース側端面は、前記回路収容カバーが配設されている方向側に突出した突縁であるカバー取付部を有して構成されるとともに、該カバー取付部は、前記回路収容ケースの一部に挿入されており、
前記規制突部又は前記規制凹部は、前記カバー取付部の天面である回路収容ケース側接着面に、形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれか一項に記載の駆動回路装置。 - 前記規制突部は、前記回路収容ケース側接着面の長手方向に沿って形成される一対の突縁であることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の駆動回路装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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JP (1) | JP2018037603A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2019168148A1 (ja) | 2018-03-02 | 2019-09-06 | 東ソー株式会社 | 炭化水素吸着剤 |
-
2016
- 2016-09-02 JP JP2016171640A patent/JP2018037603A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2019168148A1 (ja) | 2018-03-02 | 2019-09-06 | 東ソー株式会社 | 炭化水素吸着剤 |
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