JP2021181868A - 給湯システム - Google Patents

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一樹 池田
Kazuki Ikeda
裕司 安田
Yuji Yasuda
雅勝 中山
Masakatsu Nakayama
利幸 佐久間
Toshiyuki Sakuma
謙介 松尾
Kensuke Matsuo
智樹 坂上
Tomoki Sakanoue
翔登 平
Shoto Taira
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Abstract

【課題】浴室の使用状態と連携して暖房機から出される風の風量又は風向を制御する。【解決手段】本開示の給湯システムは、給湯機と、給湯機から供給される湯水が利用される浴室、又は浴室に隣接する脱衣室のいずれかに設置された暖房機と通信可能に接続されて、暖房機に対し運転に関する指令を発信できるように構成された制御部とを備える。制御部は、浴室利用者による入浴動作があると判定した場合に、暖房機に対し、暖房機から出される風の風量又は風向を変更する変更指令を発信するように構成されている。【選択図】図2

Description

本開示は、給湯システムに関する。
急激な温度変化によって人体に負担がかかるヒートショックと呼ばれる現象が知られている。ヒートショック現象の対策として、例えば、特許文献1には、宅内に設置された複数のエアコンを連携して制御するシステムが記載されている。より具体的に、このシステムでは、宅内におけるユーザーの過去の行動パターン、現在の位置、及び、進行方向等に基づいて、ユーザーの移動先が推定される。そして推定された移動先及び移動経路上の温度と、現在位置の温度との差が小さくなるように、移動先及び移動経路上のエアコンが作動される。
また給湯システムとしては、浴槽内の浴水と、浴室及び脱衣室との温度差を低減するため、例えば、給湯機と、浴室及び脱衣室のエアコン等の暖房機とを組み合わせて制御するシステムが提案されている。このような給湯システムでは、脱衣室及び浴室の暖房機の暖房運転が、例えば、浴槽への湯はり開始のタイミングに合わせて開始される。
特開2015−114014号公報
浴槽への湯はりの開始と同時に暖房機を動作させる場合、湯はり開始から終了までの短時間のうちに、浴室及び脱衣室の温度を上げる必要がある。このため、暖房機は、風量が大きくされ加熱能力が高い状態で運転される。しかしながら、シャワー又は入出浴後の濡れた体に、暖房機からの強い風が当たると、ユーザーが不快に感じる虞がある。
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであり、浴室の使用状態と連携して暖房機から出される風の風量又は風向を制御できる改良された給湯システムを提供することを目的とする。
本開示の給湯システムは、給湯機と、給湯機から供給される湯水が利用される浴室又は浴室に隣接する脱衣室のいずれかに設置された暖房機と通信可能に接続されて、暖房機に対し運転に関する指令を発信できるように構成された制御部とを備える。制御部は、浴室の利用者による入浴動作があると判定した場合に、暖房機に対し、暖房機から出される風の風量又は風向を変更する変更指令を発信するように構成されている。
本開示によれば、シャワー又は入出湯後の濡れた体に暖房機からの強い風が当たるのを抑制することができ、給湯システムの快適性を向上させることができる。
本開示の実施の形態1に係る給湯システムの構成を模式的に示す図である。 本開示の実施の形態1に係る給湯システムによって実行されるヒートショック抑制制御の動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本開示の実施の形態について説明する。各図において共通する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略する。なお、本開示において、単に「水」または「湯」と記載した場合には、低温の水から、高温の湯まで、あらゆる温度の液体の水が含まれうる。
実施の形態1.
図1は、本開示の実施の形態1に係る給湯システムの構成を模式的に示す図である。給湯システムは、貯湯式給湯機35を備え、貯湯式給湯機35と連携して、浴室80に設置された浴室暖房機60を制御する機能を有している。
浴室暖房機60は、浴室80の天井に据え付けられている。浴室暖房機60は、ヒーターなどの熱源で加熱した温風を浴室80に向けて吹き出すことで浴室80内を暖める暖房運転を行うことができる。浴室暖房機60には、浴室80の室温を検知する室温検知手段として浴室温センサ63が取り付けられている。浴室暖房機60は、浴室暖房機60の動作を制御する暖房機制御部61を備える。浴室温センサ63は、暖房機制御部61と電気的に接続されている。
貯湯式給湯機35は、タンクユニット33と、HP(ヒートポンプ)ユニット7と、浴室リモコン49と、台所リモコン48と、を備えている。HPユニット7とタンクユニット33との間は、HP往き配管14とHP戻り配管15と図示しない電気配線とを介して接続されている。
HPユニット7は、水を加熱するための加熱手段である。HPユニット7は、圧縮機1、水冷媒熱交換器3、膨張弁4、及び、空気熱交換器6を冷媒配管5にて環状に接続したヒートポンプサイクルを備える。水冷媒熱交換器3は、圧縮機1で圧縮された高温高圧の冷媒とタンクユニット33から導かれた水との間で熱交換を行うためのものである。
タンクユニット33には、貯湯タンク8が内蔵されている。貯湯タンク8は、湯水を貯留するためのものである。水道等の水源から供給される水は、減圧弁31で所定圧力に調圧された上で、第3給水配管9cを通って、貯湯タンク8の下部の水導入口8aから流入する。また、HPユニット7を用いて加熱された高温湯は、貯湯タンク8の上部の温水導入出口8dから流入する。貯湯タンク8の内部には、温度による水の密度の差によって、上側が高温で下側が低温になる温度成層が形成される。
貯湯タンク8の表面には、複数の貯湯温度センサ42,43が高さを変えて取り付けられている。これら貯湯温度センサ42,43で貯湯タンク8内の湯水の温度分布を検出することにより、貯湯タンク8内の残湯量が把握され、HPユニット7による貯湯タンク8内の湯水の沸上運転の開始及び停止などが制御される。
タンクユニット33内には、熱源ポンプ12、ふろ用熱交換器20、ふろ循環ポンプ29を含む各種部品、これらに接続される配管、及び、これら配管の連通状態を切り替えることで湯水の流路を切り替える複数の流路切替弁が配置されている。熱源ポンプ12は、タンクユニット33内の後述する各種配管に湯水を循環させるためのポンプであり、HP往き配管14上に設けられている。
三方弁11は、湯水が流入するa、bポートと、湯水が流出するcポートとを有する流路切替弁である。四方弁18は、湯水が流入するb、cポートと、湯水が流出するa、dポートとを有する流路切替弁である。熱回収切替弁19は、湯水が流入するb、cポートと、湯水が流出するaポートとを有する流路切替弁である。
貯湯タンク8の下部の水導出口8bは、水導出口配管10により、三方弁11のaポートに接続されている。ふろ用熱交換器20の一次側の出口は、温水導出配管20bを介して、三方弁11のbポートに接続されている。三方弁11のcポートは、HP往き配管14により、水冷媒熱交換器3の入水口に接続されている。水冷媒熱交換器3の出湯口は、HP戻り配管15により、四方弁18のcポートに接続されている。四方弁18のaポートは、第1バイパス配管16により、貯湯タンク8の中央部から下部の間に設けられた温水導入口8cに接続されている。四方弁18のbポートは、第2バイパス配管17により、HP往き配管14の熱源ポンプ12よりも下流側の部分に接続されている。四方弁18のdポートは、送湯配管13により、貯湯タンク8上部の温水導入出口8dに接続されている。
熱回収切替弁19のaポートは、温水導入配管20aによって、ふろ用熱交換器20の一次側の入口に接続されている。熱回収切替弁19のbポートは、追い焚き接続配管20cによって、送湯配管13の途中に接続され、熱回収切替弁19のcポートは、熱回収接続配管20dによって、貯湯タンク8の側面の下部の熱回収口8eに接続されている。
ふろ用熱交換器20の一次側の入口には、温水導入配管20aが接続されている。ふろ用熱交換器20は、温水導入配管20aを介して供給される高温湯を利用して、2次側の加熱対象水(例えば、浴水や暖房用水など)を加熱するための熱交換器である。
本実施の形態では、ふろ用熱交換器20の2次側の構成として、浴槽30内の湯水を循環させるふろ往き配管27とふろ戻り配管28とを例示して説明する。ふろ用熱交換器20は、ふろ往き配管27とふろ戻り配管28との途中に設置されている。ふろ往き配管27とふろ戻り配管28との途中には、浴水を循環させるためのふろ循環ポンプ29と、浴槽30から出た浴水の温度を検出するためのふろ戻り温度センサ38と、ふろ用熱交換器20から出た熱交換後の湯の温度を検出するためのふろ往き温度センサ37と、湯水の循環の有無を判定するための水流検知手段46と、浴槽30の水位を検出するための水位センサ47と、が設置されている。浴槽30とふろ戻り配管28とふろ往き配管27とはふろ循環回路を構成している。浴槽30には浴槽栓50が設けられている。浴槽栓50は、制御部36と電気的に接続されている。これにより制御部36は浴槽栓50の開閉状態の確認と開閉指示とを行うことができる。
タンクユニット33は、第1給水配管9a、第2給水配管9b、第3給水配管9c、給湯配管21、給湯用混合弁22、ふろ用混合弁23、第1給湯配管24、および第2給湯配管25を有している。第1給水配管9aの一端は水道等の水源に接続され、第1給水配管9aの他端には減圧弁31を介して第2給水配管9bと第3給水配管9cとが接続されている。第3給水配管9cは、貯湯タンク8の下部に設けられた水導入口8aに接続されている。第2給水配管9bは、途中から分岐してそれぞれ給湯用混合弁22とふろ用混合弁23とに接続されている。また、給湯配管21は、一端が貯湯タンク8の上部の温水導入出口8dに接続され、他端は、途中から分岐してそれぞれ給湯用混合弁22とふろ用混合弁23とに接続されている。
給湯用混合弁22およびふろ用混合弁23は、給湯配管21から供給される高温湯と、第2給水配管9bから供給される低温水との流量比を調整することにより、ユーザーが設定した設定温度の湯を生成する。給湯用混合弁22で温度調整された湯は、第1給湯配管24、給湯栓34、及び、給湯外部配管81を経由して、給湯先に供給される。給湯先は、例えば、シャワー82及び図示しないカラン等の蛇口である。給湯先への給湯流量は、第1給湯配管24に設置された一般給湯用流量センサ32によって検出することができる。
一方、ふろ用混合弁23で温度調整された湯は、第2給湯配管25、ふろ用電磁弁26、ふろ用流量センサ45、及び、ふろ往き配管27を経て浴槽30に供給される。なお、ふろ用電磁弁26は、第2給湯配管25を開閉する。ふろ用流量センサ45は、第2給湯配管25を通る湯の流量を検出する。
本実施の形態に係る給湯システムは、台所リモコン48と浴室リモコン49とを備えている。なお、以下の説明では、台所リモコン48と浴室リモコン49とを区別して記載する必要がない場合、単に「リモコン」と称することとする。図示を省略するが、それぞれのリモコンには、貯湯式給湯機35の状態等の情報を表示する表示部、ユーザーが操作するスイッチ等の操作部、スピーカ、マイク等が搭載されている。ユーザーは、それぞれのリモコンからの操作入力により、貯湯式給湯機35の運転に関する指令及び設定値の変更を行うことができる。
リモコンの設置場所は、台所及び浴室に限定されない。また、リモコンの数に限定はない。リモコンに替えて、又は、リモコンとは別に、例えばスマートフォンのような携帯端末が貯湯式給湯機35のユーザーインターフェースとして使用可能であってもよい。
タンクユニット33には、制御部36が内蔵されている。制御部36は少なくとも一つのメモリと少なくとも一つのプロセッサとを有している。また、制御部36は、日時を管理するカレンダー機能を有している。制御部36は、単一の制御部により構成されるものに限らず、複数の制御部が連携して制御する構成にしてもよい。
制御部36には上述した各種センサが接続されている。制御部36は、例えば、一般給湯用流量センサ32の出力に基づいて、給湯先への給湯の有無を検知する。また、制御部36は、ふろ用流量センサ45の出力に基づいて、浴槽30への湯はり完了を検知する。また、制御部36は、水位センサ47の出力に基づいて、浴室利用者であるユーザーの浴槽30への入浴又は浴室利用者の浴槽30から出浴の有無を検知することができる。
タンクユニット33およびHPユニット7が備える各種弁類、ポンプ類等の作動は、これらと電気的に接続された制御部36により制御される。また制御部36と、各リモコンとは、相互通信可能に接続されている。各リモコンに入力されたユーザーの指令及び設定値等の情報は、制御部36に送信される。
制御部36は、例えば、ブロードバンドルータ等の外部通信装置44と通信可能に接続されている。制御部36は外部通信装置44を介して、例えば、インターネット回線等の外部回線と通信可能に接続されている。また、暖房機制御部61は、浴室暖房機外部通信装置62を介して、外部回線と通信可能に接続されている。外部回線を介した通信によって、暖房機制御部61、図示しない脱衣室暖房機の制御部、及び、クラウドサーバーのそれぞれと、制御部36とが互いに通信可能に接続される。これにより制御部36と暖房機制御部61との間で、貯湯式給湯機35の湯はり情報及び一般給湯情報の送受信、暖房運転指示及び風当たり抑制制御指示の送受信、及び、浴室温度等の送受信を行うことができる。
制御部36は、貯湯式給湯機35の種々の運転動作を制御する。例えば、制御部36は、浴槽30に設定された湯温及び湯量の湯を貯める湯はりの動作を制御する。湯はりは、ユーザーが、浴室リモコン49又は台所リモコン48を操作して湯はり開始の指令を入力することで開始される。リモコンが湯はり開始の指令の操作入力を受け付けると、制御部36に湯はり開始の指令が送信される。制御部36は、湯はり開始の指令を受信すると、ふろ用電磁弁26を開き、湯はりを開始する。湯はりが開始されると、設定された湯温の湯が浴槽30へ給湯される。制御部36は、浴槽30に供給された湯量が、設定された湯はり量に到達したとき、湯はりを終了する。
また、制御部36は、湯はり後に、浴槽30の浴水の温度を一定に保つふろ自動運転の動作を制御する。ふろ自動運転が設定されている場合、制御部36は、一定の間隔(例えば10分)毎でふろ循環ポンプ29を運転させて、浴槽30内の浴水をふろ循環回路に循環させる。このとき、ふろ戻り温度センサ38によって浴水の温度が検出される。制御部36は、検出された浴水の温度が設定された温度より低い場合、追い焚きを開始する。追い焚きの開始により、ふろ用熱交換器20に温水導入配管20aを介して高温湯が供給され、供給された高温湯と浴水との熱交換によって、浴水が加熱される。浴水の温度が設定温度まで上昇した場合、制御部36は追い焚きを停止する。ふろ自動運転は、湯はりの完了から設定された時間の経過後に停止されるが、ユーザーがリモコンから、ふろ自動運転を停止する指令を操作入力することで停止させることもできる。
更に、本実施の形態において制御部36は、入浴時の浴室80の室温と浴水の温度との温度差が小さくなるように、入浴前の浴室80を温めるヒートショック抑制運転を実行するように構成されている。また、制御部36は、ヒートショック抑制運転中、後述する条件が成立した場合には、暖房機制御部61と連携して風当り抑制制御を実行する。図2は、制御部36により実行されるヒートショック抑制制御の動作を示すフローチャートである。
図2のステップS1では、浴槽30への湯はり開始の指令を受信したか否かが判定される。ステップS1で湯はり開始の指令を受信していないと判定された場合、今回の処理は一旦終了とされる。
一方、ステップS1で湯はり開始の指令の受信ありと判定された場合、次に、ステップS2で、外部通信装置44及び浴室暖房機外部通信装置62を介して、暖房機制御部61に暖房運転の開始を指示する制御信号が送信される。暖房機制御部61は、暖房運転の指示を受信すると、浴室暖房機60を動作させて暖房運転を開始する。
次に、ステップS3で、湯はりが完了したか否かが判定される。ステップS3で湯はりが完了していないと判定された場合には、処理はステップS3に戻され、湯はりが完了するまでの間、ステップS3の判定の処理が一定の制御間隔で繰り返される。
一方、ステップS3で、湯はりが完了したと判定された場合には、次に、ステップS4で、風当たり抑制条件が成立したか否かが判定される。ここで、風当たり抑制条件は、浴室利用者による、シャワー等の使用又は入出浴等の入浴動作の有無を判定するために設定された条件である。本実施の形態では、風当り抑制条件は、次の二つの条件のうちいずれか一方又は両方が成立した場合に成立したものとされる。
1つ目の条件は、一般給湯先であるシャワー82等への給湯が検知されたことである。本実施の形態では、貯湯式給湯機35の一般給湯用流量センサ32が、予め設定された給湯判定時間の間連続して、基準量以上の給湯流量を検知した場合に、シャワー等への給湯ありと検知される。給湯判定時間及び基準量は、給湯利用者のシャワー等の入浴行為による給湯の利用と、他の理由による給湯の利用とを区別できる値に予め設定されている。一例として、給湯判定時間は10秒、基準量は5L/minとされる。
2つ目の条件は、湯はりされた浴槽30への入浴又は浴槽30からの出浴(以下単に「入出浴」とする)が検知されたことである。より具体的に、本実施の形態では、水位センサ47の出力に基づき検出される浴槽30の水位が、第1時間の間に第1基準値以上上昇した場合、又は、第2時間の間に第2基準値以上下降した場合に、入出浴ありを検知する。ここで、第1時間及び第1基準値とは、給湯利用者の入浴による水位の上昇を、例えば、たし湯等の理由による水位上昇とは区別して検出できる値に予め設定される。また第2時間及び第2基準値は、給湯利用者の出浴による水位の低下を、例えば排水や浴水の使用による水位低下とは区別して検出できる値に予め設定される。
なお、第1時間及び第2時間は同一時間であってもよいし異なる時間であってもよい。第1基準値及び第2基準値は同一値であってもよいし異なる値であってもよい。具体的な一例として、第1時間及び第2時間は10秒程度の短時間であり、第1基準値及び第2基準値は、人の体積分に相当する値であり、例えば、4cm程度である。
ステップS4で、風当たり抑制条件が成立したと判定された場合、即ち、上記の条件の少なくとも一方が成立したと判定された場合、次にステップS5に進み、外部通信装置44及び浴室暖房機外部通信装置62を介して、暖房機制御部61に風当たり抑制制御の実行を指示する制御信号が送信される。この制御信号は、浴室暖房機60から出される温風の風量又は風向を変更する変更指令である。
変更指令を受信した暖房機制御部61は、風当たり抑制制御を開始する。即ち、暖房機制御部61は、浴室暖房機60の暖房運転を継続しながら、温風の風量を低下させ、かつ、風向を浴室壁面に変更する。これにより、給湯利用者に当たる風を弱めることができる。
次に、ステップS6で、風当たり抑制解除条件が成立しているか否かが判定される。ここで、風当り抑制解除条件は、風当たり抑制制御開始から基準時間以上経過した場合、又は、浴室室温が基準温度より低くなった場合に、成立したと判定される。ここで、基準時間は、給湯利用者がシャワーや入浴等の入浴動作を終えるのに十分な長さの時間に設定される。基準時間は、一例として、10分程度である。また、基準温度は、浴室暖房機60による浴室80の室温上昇を優先すべきと判断される程度の低温であり、具体的には、例えば、18℃程度に設定されている。
ステップS6で、風当り抑制解除条件が成立していないと判定された場合、処理はステップS6に戻される。その後、風当り抑制解除条件が成立するまでの間、風当り抑制制御が継続された状態でステップS6の判定処理が一定の制御間隔で繰り返される。
一方、ステップS6で風当り抑制解除条件が成立していると判定された場合、浴室80に給湯利用者が居ない又は給湯利用者が居ても体が濡れた状態ではないと考えられる。従って、この場合、ステップS7に進み、制御部36は、暖房機制御部61に、変更指令を送信する前の運転状態に戻す指令を送信する。この指令を受信した暖房機制御部61は、浴室暖房機60の運転状態を、風当り抑制制御を開始する前の運転状態に戻す。これにより、浴室暖房機60の運転が通常状態に戻され、浴室80内の温度を短時間で昇温するなど調整することができる。
以上説明したように、本実施の形態では、貯湯式給湯機35と浴室暖房機60とを組み合わせて連携動作させることができる。これにより、湯はり開始のタイミングに合わせて浴室暖房機60の暖房運転を開始することができ、給湯利用者が浴室80に入室する前に浴室80内を温めることができる。また、シャワー及び入出浴を検知した場合に、浴室暖房機60の風量を低下させ風向を変更することで、濡れた状態の体に浴室暖房機60からの風が当たる不快感を低減することができる。
なお、本実施の形態では、貯湯式給湯機35の制御部36に情報を集約し、制御部36が、浴室暖房機60に連携動作の指示を送信する構成について説明した。しかしながら、例えば、クラウドサーバーに情報を集約し、クラウドサーバーが、制御部36及び暖房機制御部61に制御信号を送信して動作を制御する構成としてもよい。また、暖房機制御部61に情報を集約し、暖房機制御部61により風当り抑制制御が制御される構成としてもよい。
また、本実施の形態では、シャワー等の給湯利用中であることを風当り抑制条件の1つとしている。これは、シャワー中は給湯利用者の体が濡れた状態であることが予測されるためである。しかし、シャワー等の給湯利用中であることは、風当り抑制条件に含まれない構成としてもよい。
また、本実施の形態では、給湯利用者の出浴を検知したことを風当り抑制条件の1つとしている。これは、出浴後は、体が濡れた状態で浴室80の洗い場にいることが予測されるため、風当たりを抑制することが望ましいと考えられるからである。しかし、出浴の検知は、風当たり抑制条件に含まれない構成であってもよい。同様に、本実施の形態では、給湯利用者の入浴を検知したことを、風当り抑制条件の1つとしている。これは、入浴中は、強風量で暖房をする必要がないためである。ただし、入浴の検知は、風当り抑制条件に含まれない構成であってもよい。
また、風当り抑制条件は、上記に限られず、他の条件であってもよい。例えば、風当り抑制条件は、湯はり完了を検知したこと、としてもよい。湯はりの完了後は、いつでも給湯利用者が浴室80に入室し、体を濡らす可能性がある。従って、湯はり完了を風当たり抑制条件とすることで、給湯利用者の濡れた体に強風が当たる機会をより確実に低減することができる。なお、この場合、図2のステップS4の判定は不要であるため、ステップS3で湯はり完了の判定が出された後、直ちにステップS5の処理に移行する。また、風当り抑制条件を湯はり完了を検知したこととする場合において、風当り抑制解除条件で用いられる基準時間は、浴室利用者のシャワー等の使用又は入出浴を検知したことを風当り抑制条件とする場合において風当り抑制解除条件で用いられる基準時間に比べて、長くすることが望ましい。
また、湯はり完了までは、ユーザーが入浴する可能性は低い。従って、本実施の形態では、湯はり完了と判定されるまでは、風当たり抑制制御を実行しないように構成している。これにより、湯はり完了までの間、高い暖房能力を確保することができる。また、湯はり完了までは、シャワー及び入出浴の誤判定がなされても、高能力で浴室暖房機60が運転されるため、浴室80内の温度を高く維持することができる。
また、本実施の形態の風当り抑制制御では、浴室暖房機60からの風量及び風向を変更して暖房運転を継続している。しかし、風当り抑制制御は、暖房運転を停止する制御であってもよい。この場合、制御部36は、変更指令として、暖房運転を停止する制御信号を、暖房機制御部61に送信し、この指令を受信した暖房機制御部61は、浴室暖房機60の暖房運転を停止させる。また、風当り抑制制御は、浴室暖房機60の、風量のみ又は風向のみを変更する構成としてもよい。
また、風当り抑制制御において、浴室暖房機60からの風量を変更する場合、浴室80の室温が室温基準値よりも低い場合の風量の低下量が、室温基準値以上の場合の風量の低下量に比べて大きくなるようにしてもよい。ここで室温基準値は、例えば25℃程度とする。送風が当たることによる不快感は浴室80の温度が低い場合の方が大きいと考えられる。従って、浴室温度が低い場合に風量を小さくすることで、送風による不快感を効果的に低減することができる。
また、給湯機システムでは、更に、浴室暖房機60の暖房運転に対し、基準運転時間が設定された構成とし、基準運転時間を経過した際に、暖房運転を終了させる構成を有するものとしてもよい。ここで、基準運転時間は、例えば、1時間程度の時間に予め設定されているものとする。また、この基準運転時間は、ユーザーがリモコンからの操作入力により変更できる構成としてもよい。
また、本実施の形態では、貯湯式給湯機35と浴室暖房機60とを組合せて連携動作させる場合について説明した。しかし、給湯システムは、浴室80に隣接する脱衣室に暖房機が設置されている場合、浴室暖房機の場合と同様に、脱衣室暖房機と貯湯式給湯機35とを連携動作させる構成としてもよい。即ち、例えば、湯はり開始と同時に、脱衣室暖房機の暖房運転を開始し、浴室80又は脱衣室に体の濡れた状態の人がいる状態が検知された場合に、脱衣室暖房機からの風量を低下させたり、風向を脱衣室の壁面側に変更させたりするようにしてもよい。これにより、脱衣室においても、入浴後の濡れた状態の体に向けて強い風が送風されるのを抑制することができ、ユーザーの不快感を低減し脱衣室の環境をより快適なものとすることができる。
1 圧縮機、 3 水冷媒熱交換器、 4 膨張弁、 5 冷媒配管、 6 空気熱交換器、 7 HPユニット、 8 貯湯タンク、 8a 水導入口、 8b 水導出口、 8c 温水導入口、 8d 温水導入出口、 8e 熱回収口、 9a 第1給水配管、 9b 第2給水配管、 9c 第3給水配管、 10 水導出口配管、 11 三方弁、 12 熱源ポンプ、 13 送湯配管、 14 HP往き配管、 15 HP戻り配管、 16 第1バイパス配管、 17 第2バイパス配管、 18 四方弁、 19 熱回収切替弁、 20 ふろ用熱交換器、 20a 温水導入配管、 20b 温水導出配管、 20c 追い焚き接続配管、 20d 熱回収接続配管、 21 給湯配管、 22 給湯用混合弁、 23 ふろ用混合弁、 24 第1給湯配管、 25 第2給湯配管、 26 ふろ用電磁弁、 27 ふろ往き配管、 28 ふろ戻り配管、 29 ふろ循環ポンプ、 30 浴槽、 31 減圧弁、 32 一般給湯用流量センサ、 33 タンクユニット、 34 給湯栓、 35 貯湯式給湯機、 36 制御部、 37 ふろ往き温度センサ、 38 ふろ戻り温度センサ、 42,43 貯湯温度センサ、 44 外部通信装置、 45 ふろ用流量センサ、 46 水流検知手段、 47 水位センサ、 48 台所リモコン、 49 浴室リモコン、 50 浴槽63 浴室温センサ、 80 浴室、 81 給湯外部配管、 82 シャワー

Claims (10)

  1. 給湯機と、
    前記給湯機から供給される湯水が利用される浴室又は前記浴室に隣接する脱衣室のいずれかに設置された暖房機と通信可能に接続されて、前記暖房機に対し運転に関する指令を発信できるように構成された制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記浴室の利用者による入浴動作があると判定した場合に、前記暖房機に対し、前記暖房機から出される風の風量又は風向を変更する変更指令を発信するように構成されている、
    ことを特徴とする給湯システム。
  2. 前記制御部は、前記給湯機から前記浴室への給湯ありと検知された場合に、前記入浴動作があると判定することを特徴とする請求項1に記載の給湯システム。
  3. 前記制御部は、前記給湯機から前記浴室への給湯が、基準量以上の流量で、給湯判定時間以上継続して検知された場合に、前記入浴動作があると判定することを特徴とする請求項2に記載の給湯システム。
  4. 前記制御部は、前記浴室内の湯はりされた浴槽への前記利用者の入浴又は前記浴槽からの前記利用者の出浴が検知された場合に、前記入浴動作があると判定することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の給湯システム。
  5. 前記制御部は、前記給湯機による前記浴室内の浴槽への湯はりの完了が検知された場合に、前記入浴動作があると判定することを特徴とする請求項1に記載の給湯システム。
  6. 前記制御部は、前記給湯機による前記浴室内の浴槽への湯はりが開始された場合、前記暖房機に対し、暖房運転を開始する指令である開始指令を発信するように構成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の給湯システム。
  7. 前記制御部は、前記変更指令として、前記暖房機の暖房運転を停止する指令を発信することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の給湯システム。
  8. 前記浴室又は前記脱衣室の室温を検知する室温検知手段を、更に備え、
    前記制御部が、前記変更指令として前記風量を低下させる指令を発信した場合の、前記暖房機の風量の低下量は、前記室温検知手段により検知された前記室温が室温基準値よりも低い場合の方が、前記室温基準値以上の場合に比べて、大きい、
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の給湯システム。
  9. 前記制御部は、前記変更指令を発信した後、基準時間が経過した場合、前記暖房機に対し、前記暖房機の運転状態を前記変更指令が発信される前の状態に戻す指令を発信するように構成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の給湯システム。
  10. 前記浴室又は前記脱衣室の室温を検知する室温検知手段を、更に備え、
    前記制御部は、前記変更指令を発信したあと、前記室温検知手段によって検知された前記室温が基準温度より低くなった場合、前記暖房機に対し、前記暖房機の運転状態を前記変更指令が発信される前の状態に戻す指令を発信するように構成されている、
    ことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の給湯システム。
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