JP2021180537A - 回転電機 - Google Patents

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Abstract

【課題】軸方向の寸法精度の低下を抑制すること。【解決手段】回転自在に構成される略円筒状又は略円柱状のロータと、前記ロータの径方向に配置され前記ロータの回転軸心を囲む略環状のステータと、を備え、前記ステータは、前記回転軸心の周囲を略環状に巻き回される巻線と、前記巻線の周囲を包囲するように設けられ、圧粉磁心から形成されたステータコアと、を有し、前記ステータコアは、前記ステータの軸方向に前記巻線を挟んで対向する複数のコアを有し、前記複数のコアは、それぞれ、前記複数のコアのうちの他のコアと接触又は近接するヨークと、前記ヨークから前記ロータに向かって前記径方向に突出する一又は複数の爪磁極と、を有し、前記ヨークは、前記軸方向に略平行な少なくとも一つのヨーク面を有し、前記他のコアに前記ヨーク面で接触又は近接する、回転電機。【選択図】図4

Description

本開示は、回転電機に関する。
ステータコアを構成する第1コア及び第2コアが圧粉鉄心で構成されたクローポールモータが知られている。第1コアは、円板形状の連結底板と、連結底板の周縁から軸方向に突出する複数の爪磁極と、連結底板の中心部から爪磁極と同方向に突出する円形継鉄部とを備える。一方、第2コアは、第1コアの円形継鉄部に接合する円板形状の連結底板と、連結底板の周縁から第1コアの複数の爪磁極とは逆方向に突出する複数の爪磁極とを備える(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−201299号公報
圧粉磁心をプレス成形してステータコアを形成する場合、通常、モータの軸方向にプレスするため、軸方向の寸法精度が低下することがある。例えば、上述の従来技術のように、第1コアと第2コアが軸方向で接合する形態では、その接合面に意図しない隙間ができる、または、接合した状態の高さが大きな誤差を含む場合がある。
本開示は、軸方向の寸法精度の低下を抑制可能な回転電機を提供する。
本開示の一態様として、
回転自在に構成される略円筒状又は略円柱状のロータと、前記ロータの径方向に配置され前記ロータの回転軸心を囲む略環状のステータと、を備え、
前記ステータは、
前記回転軸心の周囲を略環状に巻き回される巻線と、
前記巻線の周囲を包囲するように設けられ、圧粉磁心から形成されたステータコアと、を有し、
前記ステータコアは、
前記ステータの軸方向に前記巻線を挟んで対向する複数のコアを有し、
前記複数のコアは、それぞれ、
前記複数のコアのうちの他のコアと接触又は近接するヨークと、
前記ヨークから前記ロータに向かって前記径方向に突出する一又は複数の爪磁極と、を有し、
前記複数のコアのうちの一のコアの前記一又は複数の爪磁極は、前記一のコアの前記ヨークが接触又は近接する前記他のコアの爪磁極と、前記ステータの周方向で交互に並ぶように形成されており、
前記ヨークは、前記軸方向に略平行な少なくとも一つのヨーク面を有し、前記他のコアに前記ヨーク面で接触又は近接する、回転電機が提供される。
この構成によれば、軸方向の寸法精度の低下を抑制できる。
上記の回転電機において、
前記ヨーク面の前記軸方向の長さは、前記ヨークの前記軸方向の長さの半分を超えてもよい。
この構成によれば、前記ヨーク面を通る磁束を増やすことができる。
上記の回転電機において、
前記一のコアは、前記他のコアに前記ヨーク面のみで接触又は近接してもよい。
この構成によれば、軸方向の寸法精度の低下を更に抑制できる。
上記の回転電機において、
前記一のコアは、前記周方向で前記他のコアに前記ヨーク面で接触又は近接してもよい。
この構成によれば、軸方向と周方向の寸法精度の低下を抑制できる。
上記の回転電機において、
前記一のコアは、前記径方向で前記他のコアに前記ヨーク面で接触又は近接してもよい。
この構成によれば、軸方向と径方向の寸法精度の低下を抑制できる。
上記の回転電機において、
前記ヨーク面は、前記軸方向の平面視で、前記複数の爪磁極のうちの少なくとも一つの爪磁極の前記周方向の幅中心と前記ロータの回転軸心とを結ぶ線上にあってもよい。
この構成によれば、磁束が通る磁気回路の磁気抵抗を低減できる。
上記の回転電機において、
前記複数のコアの形状は、互いに同一であってもよい。
この構成によれば、前記複数のコアを共通の金型で成形できる。
上記の回転電機において、
前記ヨークは、前記周方向に等間隔に配置され前記周方向に等幅の複数の内歯を有し、
前記複数の爪磁極の各々の爪磁極の前記周方向の幅中心と、前記複数の内歯のうち前記幅中心に最も近い内歯の前記周方向の端との間の前記周方向の角度をθα、前記複数の爪磁極の数をn、前記複数の内歯の各々の前記周方向の両端の間の前記周方向の角度をθβ、前記複数の内歯の数をNとするとき、
θα=180/(2×n)
θβ=360/(2×N)
が成立してもよい。
この構成によれば、前記複数のコアを互いに同一の形状に形成できるので、前記複数のコアを共通の金型で成形できる。
上記の回転電機において、
nは、Nと等しくてもよく、Nの倍数でもよい。
この構成によれば、複数のコアの組み付け性が向上する。
第1実施形態における回転電機の一例を示す斜視図である。 第1実施形態におけるステータの一例を示す斜視図である。 第1実施形態におけるステータユニットの一例を示す斜視図である。 第1実施形態におけるステータユニットの一例を示す分解斜視図である。 第1実施形態におけるコアの一例を軸方向視で示す平面図である。 第2実施形態におけるステータユニットの一例を示す斜視図である。 第2実施形態におけるステータユニットの一例を示す分解斜視図である。 第2実施形態におけるコアの一例を軸方向視で示す平面図である。 第3実施形態におけるステータユニットの一例を示す斜視図である。 第3実施形態におけるコアの一例を示す斜視図である。 第4実施形態におけるステータユニットの一例を示す斜視図である。 第4実施形態における一方のコアの一例を軸方向視で示す平面図である。 第4実施形態における他方のコアの一例を軸方向視で示す平面図である。 第5実施形態におけるステータユニットの一例を示す斜視図である。 第5実施形態におけるコアの一例を示す斜視図である。 第5実施形態におけるコアの一例を軸方向視で示す平面図である。 第6実施形態におけるステータユニットの一例を示す分解斜視図である。 図14の矢視A−Aにおけるヨークの第1構成例を示す断面図である。 図14の矢視A−Aにおけるヨークの第2構成例を示す断面図である。
以下、実施形態を説明する。
図1は、第1実施形態における回転電機の一例を示す斜視図である。図1に示すモータ1は、回転電機の一例である。モータ1は、ステータ13の径方向の外側にロータ10が配置されるアウタロータ型のクローポールモータである。モータ1は、例えば、空気調和機の圧縮機、ファン等に搭載される。
モータ1は、回転自在に構成される略円筒状のロータ10と、ロータ10の径方向の内側に配置されロータ10の回転軸心AXを囲む略環状のステータ13と、を備える。
ロータ10は、ステータ13に対して、モータ1の径方向(以下、単に「径方向」ともいう)の外側に配置され、回転軸心AXまわりに回転可能に構成される。ロータ10は、ロータコア11と、複数(この例では、20個)の永久磁石12とを含む。
ロータコア11は、例えば、略円筒形状を有し、モータ1の回転軸心AXと円筒形状の軸心とが略一致するように配置される。ロータコア11は、モータ1の軸方向(以下、単に「軸方向」ともいう)において、ステータ13と略同等の長さを有し、磁性材料(例えば、鋼板、鋳鉄又は圧粉磁心など)により形成される。ロータコア11は、軸方向において一の部材で構成されてもよいし、軸方向に積層される複数(例えば、後述するステータユニットの数に対応する数)の部材を組み合わせて構成されてもよい。
複数の永久磁石12は、ロータコア11の内周面において、周方向に等間隔で複数(本例では、20個)並べられる。複数の永久磁石12は、それぞれ、ロータコア11の軸方向の略一端から略他端までの間に存在するように形成されている。永久磁石12は、例えば、ネオジム焼結磁石やフェライト磁石である。
複数の永久磁石12は、それぞれ、径方向の両端に異なる磁極が着磁されている。複数の永久磁石12のうちの周方向で隣接する二つの永久磁石12は、ステータ13に面する径方向の内側に互いに異なる磁極が着磁されている。そのため、ステータ13の径方向の外側には、周方向で、径方向の内側にN極が着磁された永久磁石12と、径方向の内側にS極が着磁された永久磁石12とが交互に配置される。
複数の永久磁石12は、それぞれ、軸方向において、一の磁石部材で構成されていてもよいし、軸方向に分割される複数(例えば、軸方向に積層される後述のステータユニットの数に対応する数)の磁石部材で構成されていてもよい。この場合、軸方向に分割される永久磁石12を構成する複数の磁石部材は、ステータ13に面する径方向の内側に全て同じ磁極が着磁される。
なお、周方向に配置される複数の永久磁石12は、例えば、周方向で異なる磁極が交互に着磁される円環状のリング磁石やプラスチック磁石等、周方向において、一の部材で構成される永久磁石に置換されてもよい。この場合、周方向において、一の部材で構成される永久磁石は、軸方向においても、一の部材で構成され、全体として、一の部材で構成されてもよい。また、周方向において、一の部材で構成される永久磁石は、複数の永久磁石12の場合と同様、軸方向において、複数の部材に分割されていてもよい。また、周方向において、一の部材で構成されるプラスチック磁石が採用される場合、ロータコア11は、省略されてもよい。なお、永久磁石は、複数であるか一の部材で構成されるかによらず、周方向に所定の極数に着磁され、または、配置される。
図2は、第1実施形態におけるステータの一例を示す斜視図である。具体的には、図2は、図1に示すロータ10の図示を省略した図である。図2に示すステータ13は、ロータ10(ロータコア11及び永久磁石12)の径方向の内側に配置される。ステータ13は、ロータ10の回転軸心AXを囲む略環状に形成された部材である。この例では、ステータ13は、軸方向に積層される複数(この例では、3つ)のステータユニット14〜16と、複数(この例では、2つ)の非磁性体層17,18とを含む。
ステータ13は、互いに略同一構造の複数相(この例では、三相)分のステータユニット14〜16を有する。具体的には、ステータ13は、U相に対応するステータユニット14と、V相に対応するステータユニット15と、W相に対応するステータユニット16とを有する。複数のステータユニット14〜16は、周方向の位置が互いに電気角で120°異なるように配置される。
なお、モータ1(ステータ13)の相は、三相に限られず、単相でも、多相(二相又は四相以上)でもよい。
ステータ13は、軸方向に隣り合うステータユニット14,15の間に非磁性体層17を有し、軸方向に隣り合うステータユニット15,16の間に非磁性体層18を有する。非磁性体層17により、異なる二相の隣り合うステータユニット14,15の間での磁束漏れを抑制できる。非磁性体層18により、異なる二相の隣り合うステータユニット15,16の間での磁束漏れを抑制できる。
非磁性体層17は、軸方向で隣接する、U相のステータユニット14とV相のステータユニット15との間に設けられるUV相間部材である。非磁性体層17は、例えば、軸方向に所定の厚みを有する略円板形状又は略円柱形状を有し、中心部分に不図示の挿通部材が挿通される挿通孔が形成される。非磁性体層18についても同様であってよい。非磁性体層18は、軸方向で隣接する、V相のステータユニット15とW相のステータユニット16との間に設けられるVW相間部材である。
図3は、第1実施形態におけるステータユニットの一例を示す斜視図である。図4は、第1実施形態におけるステータユニットの一例を示す分解斜視図である。上述のステータユニット15,16は、図3,4に示すステータユニット14と略同一構造のため、ステータユニット15,16の構成の説明については、ステータユニット14の説明を援用することで省略する。
ステータユニット14は、回転軸心AXの周囲を略環状に巻回される巻線19と、巻線19の周囲を包囲するように設けられるステータコア9と、不図示の挿通部材が挿通される挿通孔8(図3参照)とを有する。ステータコア9は、圧粉磁心から形成される。圧粉磁心から形成されることで、高周波での鉄損を低減できる。ステータコア9は、ステータ13の軸方向に巻線19を挟んで対向する複数のコア20,40を有する。
複数のコア20,40は、巻線19の周囲を取り囲むように設けられる。複数のコア20,40は、互いに同一形状である。
図4に示されるように、コア20は、ヨーク21と、複数の爪磁極22と、中心孔23とを有し、コア40は、ヨーク41と、複数の爪磁極42と、中心孔43とを有する。
ヨーク21,41は、軸方向視で円環形状を有すると共に、軸方向に所定の厚みを有する。ヨーク21は、複数のコア20,40のうち自身のコア20とは異なる他のコア40と接触又は近接する。ヨーク21は、略環状の第1ヨーク部24と、他のコア40と接触する第2ヨーク部25とを有する。ヨーク41は、複数のコア20,40のうち自身のコア40とは異なる他のコア20と接触又は近接する。ヨーク41は、略環状の第1ヨーク部44と、他のコア20と接触する第2ヨーク部45とを有する。
第2ヨーク部25は、第1ヨーク部24の内周面24aから他のコア40に向かって所定量だけ突出し、この例では、周方向に間隔を空けて配置された複数の内歯26(26a,26b,26c,26d)を含む部位である。第2ヨーク部45は、第1ヨーク部44の内周面44aから他のコア20に向かって所定量だけ突出し、この例では、周方向に間隔を空けて配置された複数の内歯46(46a,46b,46c,46d)を含む部位である。
複数の爪磁極22は、ヨーク21の第1ヨーク部24の外周面24bにおいて、周方向に等間隔で配置される。複数の爪磁極22は、それぞれ、ヨーク21の第1ヨーク部24の外周面24bから、ロータ10に向かって径方向の外側に突出する。複数の爪磁極42は、ヨーク41の第1ヨーク部44の外周面44bにおいて、周方向に等間隔で配置される。複数の爪磁極42は、それぞれ、ヨーク41の第1ヨーク部44の外周面44bから、ロータ10に向かって径方向の外側に突出する。爪磁極22は、爪磁極部27を含み、爪磁極42は、爪磁極部47を含む。
爪磁極部27は、所定の幅を有し、ヨーク21の第1ヨーク部24の外周面24bから所定の長さだけ延び出す形で突出する。爪磁極部47は、所定の幅を有し、ヨーク41の第1ヨーク部44の外周面44bから所定の長さだけ延び出す形で突出する。
更に、爪磁極22は、爪磁極部28を含み、爪磁極42は、爪磁極部48を含む。これにより、巻線19の電機子電流により磁化される爪磁極22,42の磁極面とロータ10との対向面積を相対的に広く確保することができる。そのため、モータ1のトルクを相対的に増加させ、モータ1の出力を向上させることができる。
爪磁極部28は、爪磁極部27の先端から一対のコア20,40のうちの他のコア40に向かって軸方向に所定の長さだけ延び出す形で突出する。例えば、爪磁極部28は、爪磁極部27からの距離に依らず幅が一定に形成される。爪磁極部48は、爪磁極部47の先端から一対のコア20,40のうちの他のコア20に向かって軸方向に所定の長さだけ延び出す形で突出する。例えば、爪磁極部48は、爪磁極部47からの距離に依らず幅が一定に形成される。
なお、爪磁極部28,48は、省略されてもよい。
中心孔23は、第2ヨーク部25の複数の内歯26の内周面によって囲まれる貫通孔である。中心孔43は、第2ヨーク部45の複数の内歯46の内周面によって囲まれる貫通孔である。コア20,40を組み合わせることで、中心孔23,43は、挿通孔8(図3参照)を形成する。
巻線19は、軸方向視で円環状に巻き回される導線である。巻線は、コイルとも称される。巻線19の両端は、モータ1の外部端子に電気的に繋がっている。モータ1の外部端子は、電源から供給される電力でモータ1を駆動する駆動装置(例えば、インバータ等)と電気的に接続される。
巻線19は、軸方向において、一対のコア20,40の間に配置される。巻線19は、第1ヨーク部24,44の外周面24b,44bよりも径方向で内側に位置する外周部19aと、第1ヨーク部24,44の内周面24a,44aよりも径方向で外側に位置する内周部19bとを有するように、巻き回されている。
巻線19が一対のコア20,40のうちの少なくとも一方に接触することで、巻線19の放熱効果が向上する。例えば、巻線19は、第1ヨーク部24と第1ヨーク部44の一方又は両方に軸方向で接触した状態で、第1ヨーク部24と第1ヨーク部44との間に軸方向に挟まれている。巻線19は、第2ヨーク部25と第2ヨーク部45の一方又は両方に接触してもよい。巻線19は、不図示のボビンを介して、一対のコア20,40のうちの少なくとも一方に接触してもよい。
巻線19は、コアモールド、ボビン(巻き枠)などの公知の方法で絶縁されてもよい。空芯コイルに絶縁テープ巻き又はモールドなどの絶縁方法もある。巻線19の線材には、丸線、角線、リッツ線などの任意の線材を採用できるが、角線や整列巻した丸線が好ましい。
図3に示すように、一対のコア20,40は、一方のコア20の爪磁極22と他方のコア40の爪磁極42とが周方向で交互に配置されるように組み合わされる。具体的には、一のコア20の複数の爪磁極22は、他のコア40の爪磁極42と、ステータコア9の周方向(ステータ13の周方向)で交互に並ぶように形成されている。なお、コア20の爪磁極22とコア40の爪磁極42の数がいずれも一つの場合もありうる。この場合、一の爪磁極22が一の爪磁極42と周方向で交互に並ぶように形成されるとは、一の爪磁極22の一方の周方向に一の爪磁極42が位置し、一の爪磁極42のその一方の周方向に当該一の爪磁極22が位置することを表す。
円環状の巻線19に電機子電流が流れると、一対のコア20,40のうちの一方のコア20の爪磁極22と他方のコア40の爪磁極42とは、磁化され、互いに異なる磁極を有する。これにより、一対のコア20,40において、一方のコア20から突出する一の爪磁極22は、周方向で隣接し、他方のコア40から突出する他の爪磁極42と異なる磁極を有する。そのため、巻線19に流れる電機子電流により、ステータコア9(一対のコア20,40)の周方向には、N極の爪磁極22及びS極の爪磁極42の組み合わせと、N極の爪磁極42及びS極の爪磁極22の組み合わせとが、交互に発生する。
巻線19を挟んで一対のコア20,40を組み合わせた状態で、複数の内歯26は、コア40から軸方向に突き出ても突き出なくてもよく、複数の内歯46は、コア20から軸方向に突き出ても突き出なくてもよい。一対のコア20,40の内側にスペーサを挿入して、ステータコア9の軸方向の長さを調整してもよい。
一対のコア20,40のうち、一のコアのヨークは、軸方向に略平行な少なくとも一つのヨーク面を有し、他のコアに当該ヨーク面で接触又は近接する。この例では、コア20のヨーク21は、コア40のヨーク41のヨーク面49に接触又は近接するヨーク面29と、コア40のヨーク41のヨーク面50に接触又は近接するヨーク面30とを有する。
ヨーク面29は、第2ヨーク部25の複数の内歯26(26a,26b,26c,26d)のそれぞれに設けられる表面であり、周方向の一方(図3,4では、時計回り方向)の側に面している。ヨーク面30は、第2ヨーク部25の複数の内歯26(26a,26b,26c,26d)のそれぞれに設けられる表面であり、周方向の他方(図3,4では、反時計回り方向)の側に面している。ヨーク面50は、第2ヨーク部45の複数の内歯46(46a,46b,46c,46d)のそれぞれに設けられる表面であり、周方向の一方(図3,4では、時計回り方向)の側に面している。ヨーク面49は、第2ヨーク部45の複数の内歯46(46a,46b,46c,46d)のそれぞれに設けられる表面であり、周方向の他方(図3,4では、反時計回り方向)の側に面している。
複数の内歯26は、それぞれ、複数の内歯46のうち周方向で自身の両側に隣接する二つの内歯に接触又は近接する。言い換えれば、複数の内歯46は、それぞれ、複数の内歯26のうち周方向で自身の両側に隣接する二つの内歯に接触又は近接する。具体的には、ヨーク21の内歯26aは、周方向の一方の側に隣接する内歯46aのヨーク面49にヨーク面29で接触又は近接し、周方向の他方の側に隣接する内歯46dのヨーク面50にヨーク面30で接触又は近接する。他の内歯についても同様である。このように、複数のヨーク面29は、それぞれ、複数のヨーク面49のうち対応する一のヨーク面49に接触又は近接し、複数のヨーク面30は、それぞれ、複数のヨーク面50のうち対応する一のヨーク面50に接触又は近接する。
また、この例では、コア20のヨーク21は、コア40のヨーク41の内周面44aに接触又は近接する外周面31を有し、コア40のヨーク41は、コア20のヨーク21の内周面24aに接触又は近接する外周面51を有する。内周面24a,44a及び外周面31,51は、いずれも、軸方向に略平行なヨーク面の一つである。
外周面31は、第2ヨーク部25の複数の内歯26(26a,26b,26c,26d)のそれぞれに設けられる湾曲した表面であり、径方向の外側に面している。外周面51は、第2ヨーク部45の複数の内歯46(46a,46b,46c,46d)のそれぞれに設けられる湾曲した表面であり、径方向の外側に面している。
このように、第1実施形態におけるモータ1は、コア20,40のうちの一のコアのヨークは、軸方向に略平行な少なくとも一つのヨーク面を有し、他のコアに当該ヨーク面で接触又は近接する構成を有する。このような構成によれば、圧粉磁心を軸方向にプレスすることで、コア20,40を形成することができるが,プレス方向の寸法精度が悪化しても、当該ヨーク面はプレス方向に略平行であるので、当該ヨーク面の寸法精度が低下しにくい。したがって、ステータコア9の軸方向の寸法精度の低下を抑制できる。
また、コア20,40の各々の第2ヨーク部25,45は、全周に設けられるのではなく、周方向の合計長さが約半周分の複数の内歯26,46から構成されているので、コア20,40の軸方向における投影面積は狭くなる。その結果、圧粉磁心をプレスする時の圧力を小さくできるので、例えば、プレス機の小型化が可能となる。
また、ヨーク21,41が巻線19に当たるまでコア20,40を軸方向に嵌め込むことで、コア20,40と巻線19との間を密着させることができるので、例えば、巻線19のコア20,40への放熱性が向上する。
なお、他のコアにヨーク面で接触する形態には、接合、嵌合、接着、圧接などが挙げられる。他のコアにヨーク面で近接する形態には、磁路の一部を形成する程度の微小な隙間を空けて近接する形態がある。
第1実施形態において、ヨーク面29,30の軸方向の長さは、ヨーク21の軸方向の長さの半分を超え、この例では、ヨーク21の軸方向の長さと略同じである。第1実施形態において、ヨーク面49,50の軸方向の長さは、ヨーク41の軸方向の長さの半分を超え、この例では、ヨーク41の軸方向の長さと略同じである。このような構成によれば、ヨーク面29,30,49,50を通る磁束を増やすことができるので、例えば、モータ1のトルクを増加させることができる。
第1実施形態において、コア20は、コア40にヨーク面(ヨーク面29,30及び外周面31)のみで接触又は近接し、コア40は、コア20にヨーク面(ヨーク面49,50及び外周面51)のみで接触又は近接している。このような構成によれば、圧粉磁心を軸方向にプレスしてコア20,40の各々を形成しても、当該ヨーク面はプレス方向に略平行であるので、当該ヨーク面の寸法精度が低下しにくい。したがって、ステータコア9の軸方向の寸法精度の低下を更に抑制できる。
第1実施形態において、コア20は、周方向でコア40にヨーク面29,30で接触又は近接し、コア40は、周方向でコア20にヨーク面49,50で接触又は近接している。このような構成によれば、圧粉磁心を軸方向にプレスしてコア20,40の各々を形成しても、当該ヨーク面はプレス方向に略平行であるので、当該ヨーク面の寸法精度が低下しにくい。したがって、ステータコア9の軸方向と周方向の寸法精度の低下を抑制できる。
第1実施形態において、コア20は、径方向でコア40にヨーク面(この例では、外周面31)で接触又は近接し、コア40は、径方向でコア20にヨーク面(この例では、外周面51)で接触又は近接している。このような構成によれば、圧粉磁心を軸方向にプレスしてコア20,40の各々を形成しても、当該ヨーク面はプレス方向に略平行であるので、当該ヨーク面の寸法精度が低下しにくい。したがって、ステータコア9の軸方向と径方向の寸法精度の低下を抑制できる。
第1実施形態において、複数のコア20,40の形状は、互いに同一である。このような構成によれば、複数のコア20,40を共通の金型で成形できる。したがって、例えば、ステータコア9の製造コストを削減できる。
図5は、第1実施形態におけるコアの一例を軸方向視で示す平面図である。上述のコア20は、図5に示すコア40と略同一構造のため、コア20の構成の説明については、コア40の説明を援用することで省略する。
コア40ヨーク41は、周方向に等間隔に配置され周方向に等幅の複数の内歯46(46a,46b,46c,46d)と、周方向に等間隔に配置され周方向に等幅の複数の爪磁極42とを有する。
角度θαは、複数の爪磁極42の各々の爪磁極の周方向の幅中心52と、複数の内歯46のうち幅中心52に最も近い内歯の周方向の端(この例では、ヨーク面49)との間の周方向の角度を表す。より詳しくは、角度θαは、軸方向視で、一の爪磁極の幅中心52とロータ10の回転軸心AXとを結ぶ線L1と、その幅中心52に最も近い内歯の周方向の端(この例では、ヨーク面49)とロータ10の回転軸心AXとを結ぶ線L2との間の中心角である。
角度θβは、複数の内歯46の各々の周方向の両端(この例では、ヨーク面49,50)の間の周方向の角度を表す。より詳しくは、角度θβは、軸方向視で、一の内歯の周方向の一端(この例では、ヨーク面49)とロータ10の回転軸心AXとを結ぶ線L2と、当該一の内歯の周方向の他端(この例では、ヨーク面50)とロータ10の回転軸心AXとを結ぶ線L3との間の中心角を表す。
複数の爪磁極42の数をn、複数の内歯46の数をNとするとき、
θα=180/(2×n) ・・・式1
θβ=360/(2×N) ・・・式2
が成立すると、複数のコア20,40を互いに同一の形状に形成できるので、複数のコア20,40を共通の金型で成形できる。したがって、例えば、ステータコア9の製造コストを削減できる。
図5に示す例では、n=10、N=4であるので、上記の式1,2に基づき、「θα=9°、θβ=45°」に設定することで、複数のコア20,40を互いに同一の形状に形成できる。
図6は、第2実施形態におけるステータユニットの一例を示す斜視図である。図7は、第2実施形態におけるステータユニットの一例を示す分解斜視図である。上述の実施形態と同様の構成及び効果についての説明は、上述の説明を援用することで、省略又は簡略する。
図6,7において、ステータコア9は、ステータ13の軸方向に巻線19を挟んで対向する複数のコア20A,40Aを有する。ステータユニット14Aは、複数の爪磁極22,42の個数及び形状が、第1実施形態におけるステータユニット14と異なる。爪磁極部28は、爪磁極部27から軸方向で離れるにつれて幅が狭くなるテーパ形状を有する。爪磁極部48は、爪磁極部47から軸方向で離れるにつれて幅が狭くなるテーパ形状を有する。
図8は、第2実施形態におけるコアの一例を軸方向視で示す平面図である。上述のコア20Aは、図8に示すコア40Aと略同一構造のため、コア20Aの構成の説明については、コア40Aの説明を援用することで省略する。
図8に示す例では、爪磁極42の数nが8、内歯46の数Nが4であるので、「θα=11.25°、θβ=45°」に設定することで、複数のコア20A,40Aを互いに同一の形状に形成できる。
また、爪磁極42の数(n=8)は内歯46の数(N=4)の倍数であるので、例えば、内歯26aを、内歯46dと内歯46aとの間に進入させても内歯46aと内歯46bとの間に進入させても、コア20Aとコア40Aとを組み付けできる。よって、コア20Aとコア40Aとの組み付け性が向上する。
図9は、第3実施形態におけるステータユニットの一例を示す斜視図である。上述の実施形態と同様の構成及び効果についての説明は、上述の説明を援用することで、省略又は簡略する。
図9において、ステータコア9は、ステータ13の軸方向に巻線19を挟んで対向する複数のコア20B,40Bを有する。ステータユニット14Bは、複数の内歯26,46の形状が、第2実施形態におけるステータユニット14Aと異なる。
図10は、第3実施形態におけるコアの一例を示す斜視図である。上述の実施形態と同様の構成及び効果についての説明は、上述の説明を援用することで、省略又は簡略する。上述のコア20Bは、図10に示すコア40Bと略同一構造のため、コア20Bの構成の説明については、コア40Bの説明を援用することで省略する。
複数の内歯46(46a,46b,46c,46d)は、それぞれ、第1ヨーク部44の内周面44aから軸方向に離れるにつれて幅が狭くなるテーパ形状を有する。複数の内歯26,46がこのようなテーパ形状を有することで、コア20Bとコア40Bとの軸方向の組み付けが容易になる。
図10に示す例では、爪磁極42の数nが8、内歯46の数Nが4であるので、「θα=11.25°、θβ=45°」に設定することで、複数のコア20B,40Bを互いに同一の形状に形成できる。
図11は、第4実施形態におけるステータユニットの一例を示す斜視図である。上述の実施形態と同様の構成及び効果についての説明は、上述の説明を援用することで、省略又は簡略する。
図11において、ステータコア9は、ステータ13の軸方向に巻線19を挟んで対向する複数のコア20C,40Cを有する。ステータユニット14Cは、一対のコア(コア20C,40C)が同一の形状でない点で、第2実施形態におけるステータユニット14Aと異なる。
図12は、第4実施形態における一方のコアの一例を軸方向視で示す平面図である。図13は、第4実施形態における他方のコアの一例を軸方向視で示す平面図である。図12は、コア20Cを示し、図13は、コア40Cを示す。
図12において、角度θα1は、複数の爪磁極22の各々の爪磁極の周方向の幅中心52と、複数の内歯26のうち幅中心52に最も近い内歯の周方向の端(この例では、ヨーク面30)との間の周方向の角度を表す。より詳しくは、角度θαは、軸方向視で、一の爪磁極の幅中心52とロータ10の回転軸心AXとを結ぶ線L1と、その幅中心52に最も近い内歯の周方向の端(この例では、ヨーク面30)とロータ10の回転軸心AXとを結ぶ線L2との間の中心角である。図12は、θα1=0°の場合を例示する。
図12において、角度θβは、複数の内歯26の各々の周方向の両端(この例では、ヨーク面29,30)の間の周方向の角度を表す。より詳しくは、角度θβは、軸方向視で、一の内歯の周方向の一端(この例では、ヨーク面30)とロータ10の回転軸心AXとを結ぶ線L2と、当該一の内歯の周方向の他端(この例では、ヨーク面29)とロータ10の回転軸心AXとを結ぶ線L3との間の中心角を表す。
図13において、角度θα2は、複数の爪磁極42の各々の爪磁極の周方向の幅中心52と、複数の内歯46のうち幅中心52に最も近い内歯の周方向の端(この例では、ヨーク面49)との間の周方向の角度を表す。より詳しくは、角度θα2は、軸方向視で、一の爪磁極の幅中心52とロータ10の回転軸心AXとを結ぶ線L1と、その幅中心52に最も近い内歯の周方向の端(この例では、ヨーク面49)とロータ10の回転軸心AXとを結ぶ線L2との間の中心角である。
図13において、角度θβは、複数の内歯46の各々の周方向の両端(この例では、ヨーク面49,50)の間の周方向の角度を表す。より詳しくは、角度θβは、軸方向視で、一の内歯の周方向の一端(この例では、ヨーク面49)とロータ10の回転軸心AXとを結ぶ線L2と、当該一の内歯の周方向の他端(この例では、ヨーク面50)とロータ10の回転軸心AXとを結ぶ線L3との間の中心角を表す。
θα1とθα2が異なるコアを組み合わせる形態では、基準となる一方のコア20Cのθα1とθβの値から、コア20Cに対向するコア40Cのθα2の値が算出される。その算出式は、
θα2=2θα1+θβ/2 ・・・式3
となる。ただし、コア20Cとコア40Cとの間で、内歯の数及び形状は、等しい場合に限られる。
例えば、内歯の数(N=4)の場合、上記の式2に基づき、「θβ=45°」なので、θα1=30°のコア20Cに対向するコア40Cのθα2は、式3に基づき、37.5°となる。例えば、内歯の数(N=4)の場合、上記の式2に基づき、「θβ=45°」なので、θα1=0°のコア20Cに対向するコア40Cのθα2は、式3に基づき、22.5°となる。
図12において、ヨーク面30は、軸方向の平面視で、複数の爪磁極22のうち少なくとも一つの爪磁極の周方向の幅中心52とロータ10の回転軸心AXとを結ぶ線L1上にある。爪磁極22から回転軸心AXに向けて入ってくる磁束は、内歯26a側と内歯46d(図13参照)側とに分かれるので、ヨーク面30が線L1上にあると、ヨーク面30を通る磁束は低減する。したがって、磁束が通る磁気回路の磁気抵抗を低減できるので、モータ1のトルクを増加させることができる。
図14は、第5実施形態におけるステータユニットの一例を示す斜視図である。上述の実施形態と同様の構成及び効果についての説明は、上述の説明を援用することで、省略又は簡略する。
図14において、ステータコア9は、ステータ13の軸方向に巻線19を挟んで対向する複数のコア20D,40Dを有する。ステータユニット14Dは、複数の内歯26の各々の周方向の幅及び複数の内歯46の各々の周方向の幅が同一でない点で、第2実施形態におけるステータユニット14Aと異なる。
図15は、第5実施形態におけるコアの一例を示す斜視図である。図16は、第5実施形態におけるコアの一例を軸方向視で示す平面図である。上述の実施形態と同様の構成及び効果についての説明は、上述の説明を援用することで、省略又は簡略する。上述のコア20Dは、図15,16に示すコア40Dと略同一構造のため、コア20Dの構成の説明については、コア40Dの説明を援用することで省略する。
内歯46a,46b,46cは、それぞれ、第1ヨーク部44の内周面44aからの距離に依らず、一定の湾曲幅(より具体的には、円弧長)で軸方向に突出する。内歯46a,46b,46cの各々の湾曲幅は、互いに異なる。
図17は、第6実施形態におけるステータユニットの一例を示す分解斜視図である。上述の実施形態と同様の構成及び効果についての説明は、上述の説明を援用することで、省略又は簡略する。
図17において、ステータコア9は、ステータ13の軸方向に巻線19を挟んで対向する複数のコア20E,40Eを有する。ステータユニット14Eは、ヨーク21,41の形状が、第2実施形態におけるステータユニット14Aと異なる。
図17に示すヨーク21は、軸方向視で円環形状を有すると共に、軸方向に所定の厚みを有する。ヨーク21は、略環状の第1ヨーク部24と、他のコア40と接触する第2ヨーク部25とを有する。図17に示す例では、第1ヨーク部24は、略環状のヨーク21の外周部分であり、第2ヨーク部25は、略環状のヨーク21の内周部分である。
図17に示すヨーク41は、軸方向視で円環形状を有すると共に、軸方向に所定の厚みを有する。ヨーク41は、略環状の第1ヨーク部44と、他のコア20と接触する第2ヨーク部45とを有する。図17に示す例では、第1ヨーク部44は、ヨーク21の略環状部分であり、第2ヨーク部45は、第1ヨーク部44から他のコア20に向かって所定量だけ突出する円筒状部分である。円筒状の第2ヨーク部45の外側面は、第2ヨーク部25(略環状のヨーク21の内周部分)と接触又は近接する。
図18は、図14の矢視A−Aにおけるヨークの第1構成例を示す断面図であり、第2ヨーク部45が第1ヨーク部44と一体に形成された形態を例示している。図19は、図14の矢視A−Aにおけるヨークの第2構成例を示す断面図であり、第2ヨーク部45が第1ヨーク部44と別体に形成された形態を例示している。同様に、第1ヨーク部24と第2ヨーク部25も、一体に形成されても別体に形成されてもよい。図14以外の他の実施形態についても、第1ヨーク部と第2ヨーク部は、一体に形成されても別体に形成されてもよい。
以上、実施形態を説明したが、特許請求の範囲の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。他の実施形態の一部又は全部との組み合わせや置換などの種々の変形及び改良が可能である。
例えば、ヨーク部において、軸方向に対向する面がある場合、軸方向に対向する面同士は接触しない、または、軸方向に略平行なヨーク面間の距離に対し、軸方向に対向する面間の距離を長くすると好適である。これにより、軸方向の寸法の誤差が大きくても、その誤差を吸収することができる。
例えば、上述の実施形態では、モータ1は、ステータ13の径方向の外側にロータ10が配置されるアウタロータ型のクローポールモータである。しかしながら、本開示に係る回転電機は、ステータの径方向の内側にロータが配置されるインナロータ型のクローポールモータにも適用できる。インナロータ型の場合、回転電機は、回転自在に構成される略円柱状のロータと、当該ロータの径方向の外側に配置され当該ロータの回転軸心を囲む略環状のステータと、を備える。
1 モータ
8 挿通孔
9 ステータコア
10 ロータ
11 ロータコア
12 永久磁石
13 ステータ
14〜16 ステータユニット
17,18 非磁性体層
19 巻線
19a 外周部
19b 内周部
20,40 コア
21,41 ヨーク
22,42 爪磁極
23,43 中心孔
24,44 第1ヨーク部
24a,44a 内周面
24b,44b 外周面
25,45 第2ヨーク部
26a,26b,26c,26d,46a,46b,46c,46d 内歯
27,28,47,48 爪磁極部
29,30,49,50 ヨーク面
31,51 外周面
52 幅中心
AX 回転軸心
L1,L2 線

Claims (9)

  1. 回転自在に構成される略円筒状又は略円柱状のロータと、前記ロータの径方向に配置され前記ロータの回転軸心を囲む略環状のステータと、を備え、
    前記ステータは、
    前記回転軸心の周囲を略環状に巻き回される巻線と、
    前記巻線の周囲を包囲するように設けられ、圧粉磁心から形成されたステータコアと、を有し、
    前記ステータコアは、
    前記ステータの軸方向に前記巻線を挟んで対向する複数のコアを有し、
    前記複数のコアは、それぞれ、
    前記複数のコアのうちの他のコアと接触又は近接するヨークと、
    前記ヨークから前記ロータに向かって前記径方向に突出する一又は複数の爪磁極と、を有し、
    前記複数のコアのうちの一のコアの前記一又は複数の爪磁極は、前記一のコアの前記ヨークが接触又は近接する前記他のコアの爪磁極と、前記ステータの周方向で交互に並ぶように形成されており、
    前記ヨークは、前記軸方向に略平行な少なくとも一つのヨーク面を有し、前記他のコアに前記ヨーク面で接触又は近接する、回転電機。
  2. 前記ヨーク面の前記軸方向の長さは、前記ヨークの前記軸方向の長さの半分を超える、請求項1記載の回転電機。
  3. 前記一のコアは、前記他のコアに前記ヨーク面のみで接触又は近接する、請求項1又は2に記載の回転電機。
  4. 前記一のコアは、前記周方向で前記他のコアに前記ヨーク面で接触又は近接する、請求項1から3のいずれか一項に記載の回転電機。
  5. 前記一のコアは、前記径方向で前記他のコアに前記ヨーク面で接触又は近接する、請求項1から4のいずれか一項に記載の回転電機。
  6. 前記ヨーク面は、前記軸方向の平面視で、前記複数の爪磁極のうちの少なくとも一つの爪磁極の前記周方向の幅中心と前記ロータの回転軸心とを結ぶ線上にある、請求項1から5のいずれか一項に記載の回転電機。
  7. 前記複数のコアの形状は、互いに同一である、請求項1から5のいずれか一項に記載の回転電機。
  8. 前記ヨークは、前記周方向に等間隔に配置され前記周方向に等幅の複数の内歯を有し、
    前記複数の爪磁極の各々の爪磁極の前記周方向の幅中心と、前記複数の内歯のうち前記幅中心に最も近い内歯の前記周方向の端との間の前記周方向の角度をθα、前記複数の爪磁極の数をn、前記複数の内歯の各々の前記周方向の両端の間の前記周方向の角度をθβ、前記複数の内歯の数をNとするとき、
    θα=180/(2×n)
    θβ=360/(2×N)
    が成立する、請求項1から7のいずれか一項に記載の回転電機。
  9. nは、Nと等しい、又はNの倍数である、請求項8に記載の回転電機。
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