JP2009201299A - クローポールモータ及びポンプ - Google Patents

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孝文 関
Toshiharu Hashimoto
俊治 橋本
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Abstract

【課題】爪磁極を備えたステータコアの製造コストを低下させる。
【解決手段】インナロータ型クローポールモータにおけるステータ21は、ステータコア35と、ステータコア35内に収容される環状コイル37とを備える。ステータコア35は、第1コア39と第2コア41とを軸方向に嵌合したもので、第1コア39の爪磁極17と第2コア41の爪磁極19とが、円周方向に交互に配置される。第2コア41は、爪磁極19と、爪磁極19の基端部19bからモータ軸の径方向外側に延び、第1コア91の円筒部43の軸方向他端部43bに接合される連結底板47とからなる断面ほぼL字形状とした。
【選択図】図2

Description

本発明は、ロータの永久磁石の周面に対向して配置したステータに、爪磁極を設けてあるクローポールモータ及びポンプに関する。
従来のクローポールモータとして、爪磁極を、磁性粉を圧縮して成形し、かつ10000A/mの磁界を印加した場合に、その磁束密度が1.7テスラ以上となる直流磁化特性を有する圧粉鉄心で形成したものが知られている(下記特許文献1参照)。
特開2006−296188号公報
ところで、上記した従来のクローポールモータでは、爪磁極を磁性粉を圧縮成形した圧粉鉄心とすることで、圧延鋼板による積層鉄心に比較して製造が容易になるとともに、モータとして高効率化を図っている。
このような爪磁極を備えるステータコアの形状としては、軸方向に延びてロータに内周面が対向する爪磁極と、爪磁極の基端部から径方向外側に延びる径方向継鉄部と、径方向継鉄部の外周縁部から爪磁極と同方向の軸方向に延びる外周側継鉄部とを備える断面ほぼコ字形状を呈している。
そして、このようなステータコアを一対用意し、この一対のステータコア同士を互いの爪磁極が周方向に沿って互い違いとなるよう組み付け、内部の環状空間に環状コイルを収容してステータを構成している。この際、外周側継鉄部の軸方向長さは、爪磁極の軸方向長さの半分程度であり、上記組み付けた一対のステータコア相互の外周側継鉄部の先端同士が突き合わされた状態となる。
ここで上記したステータコアを、金型を用いて圧粉鉄心となるようプレス成形する際には、モータの軸方向(爪磁極の延在方向)がプレス方向となる。図9は、下型となるダイ500に形成したキャビティ501に、前記した断面ほぼコ字形状のステータコア502をプレス成形する際の型構造を示している。
この場合、上型として、ステータコア502の爪磁極502aと外周側継鉄部502bとを接続する径方向継鉄部502cに対応する第1の型503と、爪磁極502aに対応する第2の型504と、外周側継鉄部502bに対応する第3の型505の3つの型が必要となって、この3つの型のプレス方向ストロークが互いに異なることになる。
したがって、従来の金型構造としては、3段階のプレスストロークを持たせることになって構造の複雑化を招くとともに、加工工数が多くなって製造コストの上昇を招くものとなる。
そこで本発明は、爪磁極を備えたステータコアの製造コストを低下させることを目的としている。
請求項1の発明は、ロータの永久磁石の周面に対向して配置したステータは、ステータコア内に環状コイルを備えるとともに、軸方向に延在しかつ永久磁石に対向する爪磁極を周方向に沿って複数備え、爪磁極は周方向に隣接するもの同士が互いに逆方向に延在し、ステータコアを、互いに逆方向に向けて延在する爪磁極のうち一方に向けて延在する爪磁極を備える第1コアと、他方に向けて延在する爪磁極を備える第2コアとから構成し、第1コアを、爪磁極と、該爪磁極に対し環状コイルを隔ててモータ軸の径方向にずれた位置にある円形継鉄部と、該円形継鉄部の軸方向一端部と爪磁極の基端部とを接続する底面部とからなる断面ほぼコ字形状とする一方、第2コアを、爪磁極と、該爪磁極の基端部からモータ軸の径方向に延び、第1コアの円形継鉄部の軸方向他端部に接合される底面部とからなる断面ほぼL字形状としたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載のクローポールモータであって、ステータコアを磁性粉を圧縮して成形した圧粉体で構成したことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1に記載のクローポールモータであって、ステータコアを金属ガラスで構成したことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3に記載のクローポールモータであって、金属ガラスで構成したステータコアは磁性粉を圧縮して成形した圧粉体で構成したものであることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項3に記載のクローポールモータであって、金属ガラスで構成したステータコアは、磁性粉と樹脂バインダとを混合した混合材料をインジェクション成形することで構成したものであることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1に記載のクローポールモータであって、ステータコアを、磁性粉と樹脂バインダとを混合した混合材料をインジェクション成形することで構成したことを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1ないし6のいずれか1項に記載のクローポールモータであって、ロータをモータ中心部に配置する一方、ロータの外側にステータを配置したことを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項7に記載のクローポールモータであって、第1コアは、爪磁極の外周側に円形継鉄部を備える一方、第2コアは、爪磁極の基端部から外周側へ向けて底面部が突出し、この底面部の外周縁部に第1コアの円形継鉄部の軸方向他端部が接合していることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項1ないし6のいずれか1項に記載のクローポールモータであって、ステータをモータ中心部に配置する一方、ステータの外側にロータを配置したことを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項9に記載のクローポールモータであって、第1コアは、爪磁極の内周側に円形継鉄部を備える一方、第2コアは、爪磁極の基端部から内周側へ向けて底面部が突出し、この底面部の中心に第1コアの円形継鉄部が接合していることを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項1ないし10のいずれか1項に記載のクローポールモータを駆動源とするポンプとしたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、断面ほぼL字形状とした第2コアは、圧粉鉄心となるようプレス成形する際には、型のプレス方向ストロークが爪磁極と底面部の2種で済み、型構造としては2段階のストロークを持たせるだけでよいので、型構造の簡素化を達成できるとともに、加工工数を低減できで、製造コストを抑えることができる。
請求項2の発明によれば、形状の自由度が増し、複雑な形状であっても製造が容易となる。
請求項3〜5の発明によれば、錆びにくくかつ強度が高いステータコアとすることができる。
請求項6の発明によれば、形状の自由度が増すとともに、プレス型に比較して型寿命が長く、設備コストを低く抑えることができる。
請求項7〜10の発明によれば、モータの回転トルクはロータの径に比例することから、ロータをステータの内側に配置するかまたは外側に配置するかで、使用状況に応じた大きさのモータを製造することができ、特にロータをステータの外側に配置したアウタロータ型構造では、出力を維持した上で小型化が必要なモータに適している。
請求項11の発明によれば、製造コストを抑えたステータコアを有するモータを使用することで、低コストのポンプとすることができる
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係わるインナロータ型のクローポールモータを使用したポンプの斜視図、図2は図1のA−A断面図である。このポンプは、液体を吸排する羽根車1と、液体を吸排させる吸入口3及び吐出口5を有したポンプケース7と、羽根車1を回転自在に収容させるポンプ室9を前記ポンプケース7と対をなして形成する分離板11と、羽根車1を回転駆動させるマグネット(永久磁石)13を有したロータ15と、ロータ15に回転駆動力を伝達する爪磁極17,19を有したステータ21と、ステータ21で発生させた磁界を制御する制御基板33と、を備えたクローポール型モータを駆動源としている。
そして、この第1実施形態のクローポール型モータは、分離板11の円筒部11aを間に挟んで内側にロータ15を配置しかつ外側にステータ21を配置した、いわゆるインナロータ型構造としている。
ここでステータ21は、そのステータコア35が、円筒体をなすロータ15の外側のマグネット13の周面としての外周面13aに対し、分離板11の円筒部11aを間に挟んで対向配置されている。このステータコア35は、軸方向(図2中で左右方向)に延在する複数個の爪部である前記した爪磁極(クローポール)17,19を内周部に有した鉄心で構成され、この中空のステータコア35の内部にて、モータ中心部の周囲を囲むように図示しない絶縁板を介して巻き付けた環状コイル(巻線)37を配置した構成としている。
図3はステータ21の斜視図であり、このステータ21のステータコア35は、図4に分解斜視図として示すように、第1コア39と第2コア41とから構成されている。
このうち第1コア39は、円形継鉄部としての円筒部43を備えるとともに、円筒部43の内側に、前記した爪磁極17を、円周方向等間隔にそれぞれ4個備えている。すなわち、この円筒部43は、爪磁極17に対し環状コイル37を隔ててモータ軸である後述する固定軸55の径方向にずれた位置にある。
爪磁極17は、その基端部17bが底板部としての連結底板45を介して円筒部43の軸方向の一方の端部43aの周縁に連結されて円筒部43と一体化している。また、爪磁極17と円筒部43の軸方向長さはほぼ同等とし、これら爪磁極17,円筒部43及び連結底板45によって断面ほぼコ字形状としている。
一方第2コア41は、前記した爪磁極19の基端部19bからモータ軸の径方向外側に向けて延び、前記した第1コア39の円筒部43の軸方向他端部43bに接合される底面部としての連結底板47と、周方向に互いに隣接する連結底板47同士を連結する円弧部49とを備えてこれらが爪磁極19と一体化している。すなわち、連結底板47の外周縁部と円弧部49とでリング部50を構成している。そして、上記爪磁極19と連結底板47とで断面ほぼL字形状を呈している。
上記した第1コア39と第2コア41とを組み付けて、図3のようにステータコア35として一体化させる際には、第1コア39の爪磁極17を第2コア41の爪磁極19相互間に挿入配置するとともに、第2コア41の爪磁極19を第1コア39の爪磁極17相互間に挿入配置する。
すわなち、第1コア39の爪磁極17と第2コア41の爪磁極19とが円周方向に沿って交互に配置され、その際爪磁極17と爪磁極19との間には隙間Sが形成される。またこのとき、第1コア39の円筒部43の軸方向他端部43bが、第2コア41のリング部50の軸方に対向する面に接合された状態となる。この状態で、円筒部43の外周面とリング部50の外周面とは互いにほぼ同一面となる。
なお、円筒部43の内径をリング部50の外径に対してほぼ同じかやや大きくした上で、円筒部43の軸方向他端部43bによりリング部50の外周面を覆うようにしてもよい。
上記図3のように組み付けたステータコア35は、周方向に互いに隣接する爪磁極17,19同士が、軸方向に沿って互いに逆方向に向けて延在することになる。なお、図2ではステータ21と分離板11の円筒部11aとを離間させているが面接触状態で接触させてもよい。
このクローポール型のステータ21では、環状コイル37に通電することで発生した磁束を、爪磁極17,19からロータ15へと効率良く伝達することができる。
一方ロータ15は、ロータ15とともに回転する羽根車1の外周端部に一体的に設けられた円筒体として形成され、その円筒体内周側の円筒状のロータヨーク51の外側に、磁気回路(磁界)を構成する円筒状のマグネット13を設けている。かかるロータ15は、ポンプケース7に設けられた軸支え部53と分離板11に設けられた軸支え部11bに各端部を挿入嵌合させた固定軸55に対し、軸受け部57を介して回転自在に支承されている。固定軸55は、その両端側に取り付けられた回り止め板59,61により回転不可能とされている。
なお、マグネット13と分離板11の円筒部11aとの間には、ロータ15の回転時に接触しない程度の隙間(クリアランス)が確保されている。また、分離板11の円筒部11aと軸支え部11bとは、円板状の端板11cによって連結されて一体化している。
羽根車1は、ロータ15と一体化されていることから固定軸55を中心に回転し、吸入口3からポンプ室9内へと吸い込んだ液体に遠心力を与えて吐出口5からポンプ外へと排出する。この羽根車1で吸排される液体は、例えば80℃程度の温水とされる。
ポンプ室9は、図1に示すように、ポンプケース7の中央に開口された吸入口3と、ポンプケース7の側壁にてその外周部の接線方向に延びる吐出管4の先端に設けた吐出口5とを有したポンプケース7に、ロータ15とステータ21とを水密状態に分離(ポンプ部とモータ部を分離)する分離板11が結合されることにより形成されている。なお、ポンプケース7の外周側端部7aと、分離板11の円筒部11aの先端から径方向外側に突出している外側端部11dとの結合部分には、ポンプ室9を外部に対して水密状態に封止するためのシール部材63を介在させている。
制御基板33は、分離板11の背面に設けられており、位置検出センサである位置検出部65からの信号を受けて環状コイル37で発生した磁界を制御する。そして、ステータ21と制御基板33を含めた分離板11は、例えば不飽和ポリエステルなどからなるモールド樹脂67でその全体が被覆されている。
このように構成されたポンプにおいては、環状コイル37への通電により発生する磁束が爪磁極17,19の磁極面17a,19aからマグネット13へと伝達されることにより該マグネット13が吸引反発することで、ロータ15と一体的に設けられた羽根車1が、固定軸55を中心として回転する。そして、この羽根車1の回転に伴いポンプ作用が発生し、液体が吸入口3よりポンプ室9内へと吸込まれ、このポンプ室9内で加圧され周囲方向へ圧送された液体は吐出口5からポンプ外へと吐出される。
ここで本実施形態のステータコア35を構成する第1コア39,第2コア41は、図示しない金型のキャビティ内に磁性粉を充填し圧縮することにより成形した圧粉鉄心とする。圧粉鉄心は、鉄粉個々の表面を無機絶縁皮膜でコーティングし、粒子間を樹脂でバインドした構造であり、高周波での鉄損失が低く(渦電流損失が低く)、また飽和磁束密度が大きくしかも耐熱性に優れるという利点を備えている。
このような圧粉鉄心からなる特に第2コア41は、例えば図5に示すような金型構造によってプレス成形する。この金型構造は、下型となるダイ100に対し、第1の型200と第2の型300が図5中で上下方向にそれぞれ個別に接近離反移動可能であり、ダイ100に形成してある環状のキャビティC内に、磁性粉を充填した後、第1の型200及び第2の型300を順次下降させて成形品である第2コア41をプレス成形する。
第1の型200は、爪磁極19の外側に位置し、その先端面200aとダイ100との間で連結底板47を成形する。なお、この第1の型200は周方向等間隔に設けてある4つの爪磁極19にそれぞれ対応して4つあり、これら4つの第1の型200相互は、連結底板47同士を連結する円弧部49をダイ100との間で成形する図示しない円弧形状の型によって連結されて一体化し、したがって全体として大略円筒形状を呈している。
一方第2の型300は、4つの爪磁極19に対応する位置にそれぞれ配置してあり、第1の型200が下降して連結底板47を成形した後に、爪磁極19の先端を加圧するように下降してダイ100及び第1の型200との間で爪磁極19を成形する。なお、上記複数の第2の型300は、例えば図5中の上部にて互いに一体化して互いに同期して下降するものとする。
すなわち、本実施形態の第2コア41を、磁性粉を主材料としてプレス成形する際のプレス方向ストロークは、第1の型200の移動と第2の型300の移動による2段階ストロークで済むことになる。
このため、3段階ストロークで行っていた従来構造に比較して、金型構造が簡素化できるとともに加工工数が減少し、製造コストの上昇を抑えることが可能となる。
なお、第1コア39については、円筒部43を備えていて断面ほぼコ字形状となっていることから、円筒部43を成形するための型が別途必要となるので、金型構造としては3段階ストロークとなるが、一方の第2コア41だけでも2段ストロークで済むので、全体として製造コスト低減に寄与することができる。
[第2実施形態]
前記した第1実施形態では、ロータをモータ中心部に配置する一方、ロータの外側にステータを配置したインナロータ型のクローポールモータに本発明を適用しているが、これとは逆に、ステータをモータ中心部に配置する一方、ステータの外側にロータを配置したアウタロータ型のクローポールモータに、本発明を適用してもよい。
図6は、アウタロータ型のクローポールモータを使用したポンプの断面図で、図7は図6のアウタロータ型のクローポールモータに使用するステータ69の斜視図、図8は、このステータ69におけるステータコア71の分解斜視図である。
図6に示すポンプは、液体を吸排する羽根車73と、液体を吸排させる吸入口75及び図示しない吐出口を有したポンプケース77と、羽根車73を回転自在に収容するポンプ室79を前記ポンプケース77と対をなして形成する分離板81と、羽根車73を回転駆動させるマグネット(永久磁石)83を有したロータ85と、ロータ85に回転駆動力を伝達するステータ69と、ステータ69で発生させた磁界を制御する制御基板87と、をそれぞれ備えたクローポール型モータを駆動源としている。
ロータ85のさらに外側には、分離板81の内筒部81aの先端から外側に向けて折り返すようにして形成してある外筒部81bを配置し、外筒部81bの先端部81cをポンプケース77の外周側端部77aに、図示しないシール部材を介して連結固定する。
ここでステータ69は、そのステータコア71が、円筒体をなすロータ85の内側のマグネット83の周面としての内周面83aに対し、分離板81の内筒部81aを間に挟んで対向配置されている。このステータコア71は、軸方向に延在する複数個の爪部である爪磁極(クローポール)89,91を外周部に有した鉄心で構成され、このステータコア71の内部にて、モータ中心部の周囲を囲むように絶縁板93を介して巻き付けた環状コイル(巻線)95を配置した構成としている。
図8に示すように、ステータコア71は、第1コア97と第2コア99とをそれぞれ備えている。
このうち第1コア97は、円板形状の連結底板101を有し、この連結底板101の周縁から軸方向に突出して立ち上がる前記した爪磁極89を、円周方向等間隔に3個備えるとともに、連結底板101の中心部に爪磁極89と同方向に突出する、前記ステータコア71の中心に位置する円形継鉄部としての円柱形状のボス部103を備えている。
爪磁極89とボス部103の軸方向長さはほぼ同等とし、爪磁極89の基端部89bとボス部103の軸方向一端部103aとを連結底板101で連結し、これら爪磁極89,ボス部103及び連結底板101によって断面ほぼコ字形状としてある。
一方第2コア99は、前記した爪磁極91の基端部91bからモータ軸の径方向内側に向けて延び、前記した第1コア89のボス部103の軸方向他端部103bに接合される底面部としての円板形状の連結底板105とを備えている。そして、これら連結底板105と爪磁極91とは、互いに一体化して断面ほぼL字形状を呈している。
上記した第1コア97と第2コア99とを組み付けて、図7のようにステータコア69として一体化させる際には、第1コア97の爪磁極89を第2コア99の爪磁極91相互間に挿入配置するとともに、第2コア99の爪磁極91を第1コア97の爪磁極89相互間に挿入配置する。この際、第1コア97のボス部103の軸方向他端部103bの先端面が、第2コア99の底板105の表面に接触した状態となる。
この状態で、第1コア97の爪磁極89と第2コア99の爪磁極91とが円周方向に沿って交互に配置され、その際爪磁極89と爪磁極91との間には隙間Sが形成される。また、上記図7のように組み付けたステータコア71は、周方向に隣接する爪磁極89,91同士が、軸方向に沿って互いに逆方向に向けて延在することになる。
一方ロータ85は、ロータ85とともに回転する羽根車73の外周端部に一体的に設けられた円筒体として形成され、該円筒体外周側の円筒状のロータヨーク109の内壁に、磁気回路(磁界)を構成する円筒状のマグネット83を設けている。マグネット83と分離板81の内筒部81aとの間には、ロータ85の回転時に接触しない程度の隙間(クリアランス)が確保されている。
なお、図6ではステータ69と分離板81の内筒部81aとを離間させているが面接触状態で接触させてもよい。そして、ステータ69及び分離板81全体を、例えば不飽和ポリエステルなどからなるモールド樹脂111で被覆している。
このように構成したクローポール型のステータ69では、環状コイル95に通電することで発生した磁束を、爪磁極89,91からロータ85へと効率よく伝達することができる。
羽根車73は、ポンプ室79に設けられたモータ中心軸としての固定軸113に対し軸受け部115を介して回転自在に支承されており、固定軸113を中心に回転することにより、吸入口75からポンプ室79内へと吸い込んだ液体に遠心力を与えて図示しない吐出口からポンプ外へと排出する。なお、軸受け部115の吸入口75側の端部には、受板117が設けられている。
上記した固定軸113の吸入口75と反対側の端部は、分離板81の端板部81dに連結固定している。この端板部81dの外周端部は前記した内筒部81aの基端側に連続しており、ステータ69は、これら内筒部81aと端板部81dに囲まれた領域に配置されることになる。
ポンプ室79は、ポンプケース77の中央に開口された吸入口75と、ポンプケース77の側壁にてその外周部の接線方向に延びる前記図1と同様な吐出管の先端に設けた図示しない吐出口とを有したポンプケース77に、ロータ85とステータ69とを水密状態に分離(ポンプ部とモータ部を分離)する分離板81が結合されることにより形成している。
制御基板87は、ステータ69の背面に設けられており、図示を省略した位置検出部からの信号を受けて環状コイル95で発生した磁界を制御する。そして、この制御基板87は、前記したステータ69及び分離板81と共にモールド樹脂111で被覆されている。
このように構成したポンプにおいては、環状コイル95への通電により発生する磁束が爪磁極89,91からマグネット83へと伝達されることにより該マグネット83が吸引反発することで、ロータ85と一体的に設けられた羽根車73が、固定軸113を中心として回転する。そして、この羽根車73の回転に伴いポンプ作用が発生し、液体が吸入口75よりポンプ室79内へと吸込まれ、このポンプ室79内で加圧されて周囲方向へ圧送された液体は吐出口からポンプ外へと吐出される。
そして、本実施形態においても、第1実施形態と同様に、ステータコア71を構成する第1コア89及び第2コア91は、圧粉体としての圧粉鉄心で構成するが、このうち断面ほぼL字形状の第2コア91をプレス成形する際に使用する型構造としては、第1の実施形態と同様に、下型であるダイに対して接近離反移動する上型が、底板105に対応する円柱形状の第1の型と、爪磁極91に対応する円弧状の第2の型とを使用する2段階ストローク構造で済む。
[第3実施形態]
本発明における第3実施形態として、ステータコア35,71を金属ガラスで構成する。その他の構造は、第1,第2実施形態で説明したものと同様である。
金属ガラスは、前記した圧粉鉄心と同様に高周波での鉄損失が低く(渦電流損失が低く)、また飽和磁束密度が大きくしかも耐熱性に優れるという利点を備えている。このため第3実施形態では、第2実施形態と同様に、渦電流損失を抑えることができるとともに、高周波数域で使用できるクローポールモータとすることができる。
このような金属ガラスは、磁性粉を圧縮して成形した圧粉体で構成できるので、断面ほぼL字形状の第2コア41,99をプレス成形する際の金型構造が簡素化できるなど、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第4実施形態]
本発明における第4実施形態として、ステータコア35,71を、表面を無機絶縁皮膜でコーティングした鉄粉と樹脂バインダとを混ぜ合わせた混合材料である磁性材料を、インジェクション成形によって製造する。その他の構造は、第1,第2実施形態で説明したものと同様である。
樹脂バインダとしては、例えばナイロン(ポロアミド樹脂)やPPS(ポリフェニレンサルファイド樹脂)などの熱可塑性樹脂を使用する。その際鉄粉と樹脂バインダとの配合比率は、例えば鉄粉が80〜90%重量比とする。
上記した第4実施形態のようにインジェクション成形によってステータコア35,71を製造することで、前記第2実施形態のような圧粉鉄心を製造する場合に比較して、金型寿命が長いなど金型コストを低く抑えることができる上、製品形状の自由度も高いので、要求される性能に対応しやすくなる。
また、前記第3実施形態における金属ガラスについても、樹脂バインドを適宜混合してインジェクション成形により製造してもよい。
なお、上記したインジェクション成形の場合でも、断面ほぼL字形状の第2コア41,99を成形する際には、断面ほぼコ字形状の製品を成形する従来構造に対して型構造が簡素化できるので、ステータコア全体の製造コストを低下させることができる。
そして、このようなクローポールモータを駆動源としてポンプを構成することで、小型で高効率なポンプを得ることができる。
本発明の第1実施形態に係わるインナロータ型のクローポールモータを使用したポンプの斜視図である。 図1のA−A断面図である。 図1のクローポールモータに使用するステータの斜視図である。 図3のステータにおけるステータコアの分解斜視図である。 図4のステータコアを成形する際の型構造を示す簡略化した断面図である。 本発明の第2実施形態に係わるアウタロータ型のクローポールモータを使用したポンプの断面図である。 図6のアウタロータ型のクローポールモータに使用するステータの斜視図である。 図7のステータにおけるステータコアの分解斜視図である。 従来のステータコアを成形する際の型構造を示す簡略化した断面図である。
符号の説明
13,83 マグネット(永久磁石)
15,85 ロータ
17,19,89,91 爪磁極
17b,19b,89b,91b 爪磁極の基端部
21,69 ステータ
35,71 ステータコア
37,95 環状コイル
39,97 第1コア
41,99 第2コア
43 第1コアの円筒部(円形継鉄部)
43b 円筒部の軸方向他端部
45 第1コアの連結底板(底面部)
47 第2コアの連結底板(底面部)
101 第1コアの連結底板(底面部)
103 第1コアのボス部(円形継鉄部)
103b ボス部の軸方向他端部
105 第2コアの連結底板(底面部)

Claims (11)

  1. 永久磁石を備えたロータと、このロータの前記永久磁石の周面に対向して配置したステータとを有し、このステータは、中空のステータコア内に環状コイルを備え、前記ステータコアは、軸方向に延在しかつ前記永久磁石に対向する爪磁極を周方向に沿って複数備えるとともに、前記爪磁極は周方向に隣接するもの同士が互いに逆方向に向けて延在し、前記ステータコアを、前記互いに逆方向に向けて延在する爪磁極のうち一方に向けて延在する爪磁極を備える第1コアと、他方に向けて延在する爪磁極を備える第2コアとから構成し、前記第1コアを、前記爪磁極と、該爪磁極に対し前記環状コイルを隔ててモータ軸の径方向にずれた位置にある円形継鉄部と、該円形継鉄部の軸方向一端部と前記爪磁極の基端部とを接続する底面部とからなる断面ほぼコ字形状とする一方、前記第2コアを、前記爪磁極と、該爪磁極の基端部からモータ軸の径方向に延び、前記第1コアの円形継鉄部の軸方向他端部に接合される底面部とからなる断面ほぼL字形状としたことを特徴とするクローポールモータ。
  2. 前記ステータコアを、磁性粉を圧縮して成形した圧粉体で構成したことを特徴とする請求項1に記載のクローポールモータ。
  3. 前記ステータコアを、金属ガラスで構成したことを特徴とする請求項1に記載のクローポールモータ。
  4. 前記金属ガラスで構成したステータコアは、磁性粉を圧縮して成形した圧粉体で構成したものであることを特徴とする請求項3に記載のクローポールモータ。
  5. 前記金属ガラスで構成したステータコアは、磁性粉と樹脂バインダとを混合した混合材料をインジェクション成形することで構成したものであることを特徴とする請求項3に記載のクローポールモータ。
  6. 前記ステータコアを、磁性粉と樹脂バインダとを混合した混合材料をインジェクション成形することで構成したことを特徴とする請求項1に記載のクローポールモータ。
  7. 前記ロータをモータ中心部に配置する一方、前記ロータの外側に前記ステータを配置したことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載のクローポールモータ。
  8. 前記第1コアは、前記爪磁極の外周側に前記円形継鉄部を備える一方、前記第2コアは、前記爪磁極の基端部から外周側へ向けて前記底面部が突出し、この底面部の外周縁部に前記第1コアの円形継鉄部の軸方向他端部が接合していることを特徴とする請求項7に記載のクローポールモータ。
  9. 前記ステータをモータ中心部に配置する一方、前記ステータの外側に前記ロータを配置したことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載のクローポールモータ。
  10. 前記第1コアは、前記爪磁極の内周側に前記円形継鉄部を備える一方、前記第2コアは、前記爪磁極の基端部から内周側へ向けて前記底面部が突出し、この底面部の中心に前記第1コアの円形継鉄部が接合していることを特徴とする請求項9に記載のクローポールモータ。
  11. 請求項1ないし10のいずれか1項に記載のクローポールモータを駆動源としたことを特徴とするポンプ。
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