JP7258824B2 - 回転電機 - Google Patents

回転電機 Download PDF

Info

Publication number
JP7258824B2
JP7258824B2 JP2020089014A JP2020089014A JP7258824B2 JP 7258824 B2 JP7258824 B2 JP 7258824B2 JP 2020089014 A JP2020089014 A JP 2020089014A JP 2020089014 A JP2020089014 A JP 2020089014A JP 7258824 B2 JP7258824 B2 JP 7258824B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stator
magnet
axial direction
rotor
claw
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020089014A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021184660A (ja
Inventor
司 浅利
能成 浅野
尚宏 木戸
寛 日比野
茜 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2020089014A priority Critical patent/JP7258824B2/ja
Priority to US17/998,395 priority patent/US20230187984A1/en
Priority to EP21808752.6A priority patent/EP4156460A1/en
Priority to PCT/JP2021/018541 priority patent/WO2021235376A1/ja
Priority to CN202180032779.3A priority patent/CN115552766A/zh
Priority to TW110117838A priority patent/TWI793608B/zh
Publication of JP2021184660A publication Critical patent/JP2021184660A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7258824B2 publication Critical patent/JP7258824B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/12Stationary parts of the magnetic circuit
    • H02K1/14Stator cores with salient poles
    • H02K1/145Stator cores with salient poles having an annular coil, e.g. of the claw-pole type
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/22Rotating parts of the magnetic circuit
    • H02K1/24Rotor cores with salient poles ; Variable reluctance rotors
    • H02K1/243Rotor cores with salient poles ; Variable reluctance rotors of the claw-pole type
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/22Rotating parts of the magnetic circuit
    • H02K1/27Rotor cores with permanent magnets
    • H02K1/2706Inner rotors
    • H02K1/2713Inner rotors the magnetisation axis of the magnets being axial, e.g. claw-pole type
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K15/00Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines
    • H02K15/02Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines of stator or rotor bodies
    • H02K15/022Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines of stator or rotor bodies with salient poles or claw-shaped poles
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K21/00Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets
    • H02K21/12Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets with stationary armatures and rotating magnets
    • H02K21/22Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets with stationary armatures and rotating magnets with magnets rotating around the armatures, e.g. flywheel magnetos

Description

本開示は、回転電機に関する。
等角度間隔に複数の爪状磁極を有するA相用ステータ部と、等角度間隔に複数の爪状磁極を有するB相用ステータ部とが軸方向に並ぶステータと、A相用及びB相用ステータ部の爪状磁極と対向する永久磁石を有するロータとを備えるモータが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2017-147811号公報
複数のステータユニットがロータの軸方向に積層する回転電機の場合、回転電機のトルクが低下することがある。
本開示は、トルクの低下を抑制可能な回転電機を提供する。
本開示の一態様として、
回転自在に構成される略円筒状又は略円柱状のロータと、前記ロータの径方向に配置され前記ロータの回転軸心を囲む略環状のステータと、を備え、
前記ステータは、前記ロータの軸方向に積層する複数のステータユニットを有し、
前記複数のステータユニットは、それぞれ、
前記回転軸心を取り囲むように略環状に巻かれる巻線と、
前記巻線の周囲を包囲するように設けられるステータコアと、
前記ステータコアの軸方向の両端部のそれぞれから前記ロータに向かって前記ロータの径方向に突出する一又は複数の爪磁極と、を有し、
前記両端部のうちの一方の端部から突出する前記爪磁極は、前記両端部のうちの他方の端部から突出する前記爪磁極と、前記ステータの周方向で交互に並ぶように形成されており、
前記ロータは、所定の回転位置において、前記径方向で前記ステータのいずれかの前記爪磁極の少なくとも一部に対向する磁石を有し、
前記磁石の前記軸方向の磁石端部の少なくとも一方は、前記ステータの全ての前記爪磁極よりも前記軸方向に突出する、回転電機が提供される。
この構成によれば、トルク低下を抑制できる。
上記の回転電機において、
前記軸方向の両側の前記磁石端部は、前記ステータの全ての前記爪磁極よりも前記軸方向に突出してもよい。
この構成によれば、トルク低下を更に抑制できる。
上記の回転電機において、
前記複数のステータユニットのうち、前記軸方向で外側に位置する外ステータユニットの前記巻線の鎖交磁束数と前記軸方向で内側に位置する内ステータユニットの前記巻線の鎖交磁束数との差が小さくなるように、前記磁石端部は、前記外ステータユニットの前記爪磁極よりも前記軸方向に突出してもよい。
この構成によれば、前記外ステータユニットと前記内ステータユニットとの間でトルクのアンバランスを低減できる。
上記の回転電機において、
前記複数のステータユニットは、隣り合うステータユニットの間に間隔を空けて配置されており、
前記磁石の一部は、前記径方向で前記間隔と対向してもよい。
この構成によれば、トルクの低下を更に抑制できる。
上記の回転電機において、
前記間隔に非磁性体を備えてもよい。
この構成によれば、隣り合うステータユニット間での磁束漏れを非磁性体により抑制できるので、トルクの低下を更に抑制できる。
上記の回転電機において、
前記磁石は、一の磁石部材でもよい。
この構成によれば、前記磁石に構成される磁石部材の数が減るので、前記ロータコアへの前記磁石の組み立て性が向上する。
上記の回転電機において、
前記磁石は、前記軸方向に配列された複数の磁石部材を含み、
前記複数の磁石部材のうちの隣り合う磁石部材の間は、前記複数のステータユニットのうちの隣り合うステータユニットの間隔と前記径方向で対向してもよい。
この構成によれば、トルクの低下を更に抑制できる。
第1実施形態における回転電機の一例を示す斜視図である。 第1実施形態におけるステータの一例を示す斜視図である。 第1実施形態におけるステータユニットの一例を示す斜視図である。 第1実施形態におけるステータユニットの一例を示す分解斜視図である。 ロータの軸方向に積層する複数のステータユニットの各々の巻線に鎖交する磁束がアンバランスになっている状態の一例を示す図である。 第1実施形態における回転電機の第1構成例を部分的に示す断面図である。 第1実施形態における回転電機の第2構成例を部分的に示す断面図である。 第1実施形態における回転電機の第3構成例を部分的に示す断面図である。 第1実施形態における回転電機の第4構成例を部分的に示す断面図である。 第1実施形態における回転電機の第5構成例を部分的に示す断面図である。 第1実施形態における回転電機の第6構成例を部分的に示す断面図である。 第1実施形態における回転電機の第7構成例を部分的に示す断面図である。
以下、実施形態を説明する。
図1は、第1実施形態における回転電機の一例を示す斜視図である。図1に示すモータ1は、回転電機の一例である。モータ1は、ステータ13の径方向の外側にロータ10が配置されるアウタロータ型のクローポールモータである。モータ1は、例えば、空気調和機の圧縮機、ファン等に搭載される。
モータ1は、回転自在に構成される略円筒状のロータ10と、ロータ10の径方向の内側に配置されロータ10の回転軸心AXを囲む略環状のステータ13と、を備える。ロータ10は、モータ1の軸方向(以下、単に「軸方向」ともいう)がステータ13よりも長い。
ロータ10は、ステータ13に対して、モータ1の径方向(以下、単に「径方向」ともいう)の外側に配置され、回転軸心AXまわりに回転可能に構成される。ロータ10は、ロータコア11と、複数(この例では、20個)の永久磁石12とを含む。
ロータコア11は、例えば、略円筒形状を有し、モータ1の回転軸心AXと円筒形状の軸心とが略一致するように配置される。ロータコア11は、軸方向において、ステータ13よりも長く、磁性材料(例えば、鋼板、鋳鉄又は圧粉磁心など)により形成される。ロータコア11は、軸方向において一の部材で構成されてもよいし、軸方向に積層される複数(例えば、後述するステータユニットの数に対応する数)の部材を組み合わせて構成されてもよい。
複数の永久磁石12は、ロータコア11の内周面において、周方向に等間隔で複数(本例では、20個)並べられる。複数の永久磁石12は、それぞれ、ロータコア11の軸方向の略一端から略他端までの間に存在するように形成されている。永久磁石12は、例えば、ネオジム焼結磁石やフェライト磁石である。
複数の永久磁石12は、それぞれ、径方向の両端に異なる磁極が着磁されている。複数の永久磁石12のうちの周方向で隣接する二つの永久磁石12は、ステータ13に面する径方向の内側に互いに異なる磁極が着磁されている。そのため、ステータ13の径方向の外側には、周方向で、径方向の内側にN極が着磁された永久磁石12と、径方向の内側にS極が着磁された永久磁石12とが交互に配置される。
複数の永久磁石12は、それぞれ、軸方向において、一の磁石部材で構成されていてもよいし、軸方向に分割される複数(例えば、軸方向に積層される後述のステータユニットの数に対応する数)の磁石部材で構成されていてもよい。この場合、軸方向に分割される永久磁石12を構成する複数の磁石部材は、ステータ13に面する径方向の内側に全て同じ磁極が着磁される。
なお、周方向に配置される複数の永久磁石12は、例えば、周方向で異なる磁極が交互に着磁される円環状のリング磁石やプラスチック磁石等、周方向において、一の部材で構成される永久磁石に置換されてもよい。この場合、周方向において、一の部材で構成される永久磁石は、軸方向においても、一の部材で構成され、全体として、一の部材で構成されてもよい。また、周方向において、一の部材で構成される永久磁石は、複数の永久磁石12の場合と同様、軸方向において、複数の部材に分割されていてもよい。また、周方向において、一の部材で構成されるプラスチック磁石が採用される場合、ロータコア11は、省略されてもよい。なお、永久磁石は、複数であるか一の部材で構成されるかによらず、周方向に所定の極数に着磁され、または、配置される。
図2は、第1実施形態におけるステータの一例を示す斜視図である。具体的には、図2は、図1に示すロータ10の図示を省略した図である。図2に示すステータ13は、ロータ10(ロータコア11及び永久磁石12)の径方向の内側に配置される。ステータ13は、ロータ10の回転軸心AXを囲む略環状に形成された部材である。この例では、ステータ13は、軸方向に積層される複数(この例では、3つ)のステータユニット14~16と、複数(この例では、2つ)の非磁性体層17,18とを含む。
ステータ13は、互いに略同一構造の複数相(この例では、三相)分のステータユニット14~16を有する。具体的には、ステータ13は、U相に対応するステータユニット14と、V相に対応するステータユニット15と、W相に対応するステータユニット16とを有する。複数のステータユニット14~16は、周方向の位置が互いに電気角で120°異なるように配置される。
なお、モータ1(ステータ13)の相は、三相に限られず、二相又は四相以上でもよい。
ステータ13は、軸方向に隣り合うステータユニット14,15の間に非磁性体層17を有し、軸方向に隣り合うステータユニット15,16の間に非磁性体層18を有する。非磁性体層17により、異なる二相の隣り合うステータユニット14,15の間での磁束漏れを抑制できる。非磁性体層18により、異なる二相の隣り合うステータユニット15,16の間での磁束漏れを抑制できる。非磁性体層17,18は、隣り合う相間のスペーサとして機能する。
非磁性体層17は、軸方向で隣接する、U相のステータユニット14とV相のステータユニット15との間に設けられるUV相間部材である。非磁性体層17は、例えば、軸方向に所定の厚みを有する略円板形状又は略円柱形状を有し、中心部分に不図示の挿通部材が挿通される挿通孔が形成される。非磁性体層18についても同様であってよい。非磁性体層18は、軸方向で隣接する、V相のステータユニット15とW相のステータユニット16との間に設けられるVW相間部材である。
図3は、第1実施形態におけるステータユニットの一例を示す斜視図である。図4は、第1実施形態におけるステータユニットの一例を示す分解斜視図である。上述のステータユニット15,16は、図3,4に示すステータユニット14と略同一構造のため、ステータユニット15,16の構成の説明については、ステータユニット14の説明を援用することで省略する。
ステータユニット14は、回転軸心AXを取り囲むように略環状に巻かれる巻線19と、巻線19の周囲を包囲するように設けられるステータコア9と、不図示の挿通部材が挿通される挿通孔8(図3参照)とを有する。ステータコア9は、例えば、圧粉磁心から形成される。圧粉磁心から形成されることで、高周波での鉄損を低減できる。ステータコア9は、ステータ13の軸方向に巻線19を挟んで対向する複数のコア20,40を有する。
複数のコア20,40は、巻線19の周囲を取り囲むように設けられる。複数のコア20,40は、互いに同一形状である。
図4に示されるように、コア20は、ヨーク21と、複数の爪磁極22と、中心孔23とを有し、コア40は、ヨーク41と、複数の爪磁極42と、中心孔43とを有する。
ヨーク21,41は、軸方向視で円環形状を有すると共に、軸方向に所定の厚みを有する。ヨーク21は、複数のコア20,40のうち自身のコア20とは異なる他のコア40と接触又は近接する。ヨーク21は、略環状の第1ヨーク部24と、他のコア40と接触する第2ヨーク部25とを有する。ヨーク41は、複数のコア20,40のうち自身のコア40とは異なる他のコア20と接触又は近接する。ヨーク41は、略環状の第1ヨーク部44と、他のコア20と接触する第2ヨーク部45とを有する。
第1ヨーク部24は、ステータコア9の軸方向の両端部のうちの一方の端部の一例である。第1ヨーク部44は、ステータコア9の軸方向の両端部のうちの他方の端部の一例である。
第2ヨーク部25は、第1ヨーク部24の内周面24aから他のコア40に向かって所定量だけ突出し、この例では、周方向に間隔を空けて配置された複数の内歯26(26a,26b,26c,26d)を含む部位である。第2ヨーク部45は、第1ヨーク部44の内周面44aから他のコア20に向かって所定量だけ突出し、この例では、周方向に間隔を空けて配置された複数の内歯46(46a,46b,46c,46d)を含む部位である。
複数の爪磁極22は、ヨーク21の第1ヨーク部24の外周面24bにおいて、周方向に等間隔で配置される。複数の爪磁極22は、それぞれ、ヨーク21の第1ヨーク部24の外周面24bから、ロータ10に向かって径方向の外側に突出する。複数の爪磁極42は、ヨーク41の第1ヨーク部44の外周面44bにおいて、周方向に等間隔で配置される。複数の爪磁極42は、それぞれ、ヨーク41の第1ヨーク部44の外周面44bから、ロータ10に向かって径方向の外側に突出する。爪磁極22は、爪磁極部27を含み、爪磁極42は、爪磁極部47を含む。
爪磁極部27は、所定の幅を有し、ヨーク21の第1ヨーク部24の外周面24bから所定の長さだけ延び出す形で突出する。爪磁極部47は、所定の幅を有し、ヨーク41の第1ヨーク部44の外周面44bから所定の長さだけ延び出す形で突出する。
更に、爪磁極22は、爪磁極部28を含み、爪磁極42は、爪磁極部48を含む。これにより、巻線19の電機子電流により磁化される爪磁極22,42の磁極面とロータ10との対向面積を相対的に広く確保することができる。そのため、モータ1のトルクを相対的に増加させ、モータ1の出力を向上させることができる。
爪磁極部28は、爪磁極部27の先端から一対のコア20,40のうちの他のコア40に向かって軸方向に所定の長さだけ延び出す形で突出する。例えば、爪磁極部28は、爪磁極部27からの距離に依らず幅が一定に形成される。爪磁極部48は、爪磁極部47の先端から一対のコア20,40のうちの他のコア20に向かって軸方向に所定の長さだけ延び出す形で突出する。例えば、爪磁極部48は、爪磁極部47からの距離に依らず幅が一定に形成される。なお、爪磁極部28は、爪磁極部27から軸方向で離れるにつれて幅が狭くなるテーパ形状を有してもよく、爪磁極部48は、爪磁極部47から軸方向で離れるにつれて幅が狭くなるテーパ形状を有してもよい。
なお、爪磁極部28,48は、省略されてもよい。
中心孔23は、第2ヨーク部25の複数の内歯26の内周面によって囲まれる貫通孔である。中心孔43は、第2ヨーク部45の複数の内歯46の内周面によって囲まれる貫通孔である。コア20,40を組み合わせることで、中心孔23,43は、挿通孔8(図3参照)を形成する。
巻線19は、軸方向視で円環状に巻き回される導線である。巻線は、コイルとも称される。巻線19の両端は、モータ1の外部端子に電気的に繋がっている。モータ1の外部端子は、電源から供給される電力でモータ1を駆動する駆動装置(例えば、インバータ等)と電気的に接続される。
巻線19は、軸方向において、一対のコア20,40の間に配置される。巻線19は、第1ヨーク部24,44の外周面24b,44bよりも径方向で内側に位置する外周部19aと、第1ヨーク部24,44の内周面24a,44aよりも径方向で外側に位置する内周部19bとを有するように、巻き回されている。
巻線19が一対のコア20,40のうちの少なくとも一方に接触することで、巻線19の放熱効果が向上する。例えば、巻線19は、第1ヨーク部24と第1ヨーク部44の一方又は両方に軸方向で接触した状態で、第1ヨーク部24と第1ヨーク部44との間に軸方向に挟まれている。巻線19は、第2ヨーク部25と第2ヨーク部45の一方又は両方に接触してもよい。巻線19は、不図示のボビンを介して、一対のコア20,40のうちの少なくとも一方に接触してもよい。
巻線19は、コアモールド、ボビン(巻き枠)などの公知の方法で絶縁されてもよい。空芯コイルに絶縁テープ巻き又はモールドなどの絶縁方法もある。巻線19の線材には、丸線、角線、リッツ線などの任意の線材を採用できるが、角線や整列巻した丸線が好ましい。
図3に示すように、一対のコア20,40は、一方のコア20の爪磁極22と他方のコア40の爪磁極42とが周方向で交互に配置されるように組み合わされる。具体的には、一のコア20の複数の爪磁極22は、他のコア40の爪磁極42と、ステータコア9の周方向(ステータ13の周方向)で交互に並ぶように形成されている。なお、コア20の爪磁極22とコア40の爪磁極42の数がいずれも一つの場合もありうる。この場合、一の爪磁極22が一の爪磁極42と周方向で交互に並ぶように形成されるとは、一の爪磁極22の一方の周方向に一の爪磁極42が位置し、一の爪磁極42のその一方の周方向に当該一の爪磁極22が位置することを表す。
円環状の巻線19に電機子電流が流れると、一対のコア20,40のうちの一方のコア20の爪磁極22と他方のコア40の爪磁極42とは、磁化され、互いに異なる磁極を有する。これにより、一対のコア20,40において、一方のコア20から突出する一の爪磁極22は、周方向で隣接し、他方のコア40から突出する他の爪磁極42と異なる磁極を有する。そのため、巻線19に流れる電機子電流により、ステータコア9(一対のコア20,40)の周方向には、N極の爪磁極22及びS極の爪磁極42の組み合わせと、N極の爪磁極42及びS極の爪磁極22の組み合わせとが、交互に発生する。
巻線19を挟んで一対のコア20,40を組み合わせた状態で、複数の内歯26は、コア40から軸方向に突き出ても突き出なくてもよく、複数の内歯46は、コア20から軸方向に突き出ても突き出なくてもよい。一対のコア20,40の内側にスペーサを挿入して、ステータコア9の軸方向の長さを調整してもよい。
一対のコア20,40のうち、一のコアのヨークは、軸方向に略平行な少なくとも一つのヨーク面を有し、他のコアに当該ヨーク面で接触又は近接する。この例では、コア20のヨーク21は、コア40のヨーク41のヨーク面49に接触又は近接するヨーク面29と、コア40のヨーク41のヨーク面50に接触又は近接するヨーク面30とを有する。
ヨーク面29は、第2ヨーク部25の複数の内歯26(26a,26b,26c,26d)のそれぞれに設けられる表面であり、周方向の一方(図3,4では、時計回り方向)の側に面している。ヨーク面30は、第2ヨーク部25の複数の内歯26(26a,26b,26c,26d)のそれぞれに設けられる表面であり、周方向の他方(図3,4では、反時計回り方向)の側に面している。ヨーク面50は、第2ヨーク部45の複数の内歯46(46a,46b,46c,46d)のそれぞれに設けられる表面であり、周方向の一方(図3,4では、時計回り方向)の側に面している。ヨーク面49は、第2ヨーク部45の複数の内歯46(46a,46b,46c,46d)のそれぞれに設けられる表面であり、周方向の他方(図3,4では、反時計回り方向)の側に面している。
複数の内歯26は、それぞれ、複数の内歯46のうち周方向で自身の両側に隣接する二つの内歯に接触又は近接する。言い換えれば、複数の内歯46は、それぞれ、複数の内歯26のうち周方向で自身の両側に隣接する二つの内歯に接触又は近接する。具体的には、ヨーク21の内歯26aは、周方向の一方の側に隣接する内歯46aのヨーク面49にヨーク面29で接触又は近接し、周方向の他方の側に隣接する内歯46dのヨーク面50にヨーク面30で接触又は近接する。他の内歯についても同様である。このように、複数のヨーク面29は、それぞれ、複数のヨーク面49のうち対応する一のヨーク面49に接触又は近接し、複数のヨーク面30は、それぞれ、複数のヨーク面50のうち対応する一のヨーク面50に接触又は近接する。
また、この例では、コア20のヨーク21は、コア40のヨーク41の内周面44aに接触又は近接する外周面31を有し、コア40のヨーク41は、コア20のヨーク21の内周面24aに接触又は近接する外周面51を有する。内周面24a,44a及び外周面31,51は、いずれも、軸方向に略平行なヨーク面の一つである。
外周面31は、第2ヨーク部25の複数の内歯26(26a,26b,26c,26d)のそれぞれに設けられる湾曲した表面であり、径方向の外側に面している。外周面51は、第2ヨーク部45の複数の内歯46(46a,46b,46c,46d)のそれぞれに設けられる湾曲した表面であり、径方向の外側に面している。
このように、第1実施形態におけるモータ1は、コア20,40のうちの一のコアのヨークは、軸方向に略平行な少なくとも一つのヨーク面を有し、他のコアに当該ヨーク面で接触又は近接する構成を有する。このような構成によれば、圧粉磁心を軸方向にプレスすることで、コア20,40を形成することができるが,プレス方向の寸法精度が悪化しても、当該ヨーク面はプレス方向に略平行であるので、当該ヨーク面の寸法精度が低下しにくい。したがって、ステータコア9の軸方向の寸法精度の低下を抑制できる。
ところで、複数のステータユニットがロータの軸方向に積層する場合、複数のステータユニットの各々の巻線に鎖交する磁束がアンバランスになり、モータのトルクが低下することがある。
図5は、ロータの軸方向に積層する複数のステータユニットの各々の巻線に鎖交する磁束がアンバランスになっている状態の一例を示す図であり、ロータ軸中心にロータを一定速で回転させた時に、U,V,W相のステータユニットの各々の巻線に誘起される電圧の波形を示している。図5では、U,W相のステータユニットの各々の巻線に生じる誘起電圧が、V相のステータユニットの巻線に生じる誘起電圧よりも小さいことを示している。巻線に生じる誘起電圧は、巻線に鎖交する磁束に比例する。つまり、図5は、軸方向において両側に位置するU,W相の巻線の鎖交磁束は、軸方向において内側に位置するV相の巻線の鎖交磁束よりも少ないことを示している。U,W相の巻線に鎖交する磁束が少ないと、U,W相のステータユニットにより発生するトルクが低下する結果、モータ全体として発生するトルクが低下してしまう。
これに対し、本開示に係る第1実施形態では、図1に示すように、ロータ10は、所定の回転位置において、径方向でステータ13のいずれかの爪磁極の少なくとも一部に対向する少なくとも一つの永久磁石12を有する。複数の爪磁極が周方向に配置されているので、一の永久磁石12が径方向で対向する爪磁極は、ロータ10の回転位置によって異なる(変わる)。永久磁石12の軸方向の磁石端部の少なくとも一方(永久磁石12の軸方向における片側又は両側の磁石端部)は、図1に示すように、ステータ13の全ての爪磁極よりも軸方向に突出する。磁石端部がステータ13の全ての爪磁極よりも軸方向に突出することで、軸方向において両側に位置するU,W相のステータユニット14,16の各々の巻線19に鎖交する磁束が、磁石端部が突出する分だけ増加するので、モータ1のトルクの低下を抑制できる。磁石端部が突出する長さによっては、モータ1のトルクを増大させることも可能である。
次に、図6~図12を参照して、モータ1の複数の構成例(モータ1A~1G)について説明する。図6~12は、軸心AXを通る軸方向に平行な断面を模式的に示し、軸心AXに対して径方向の一方の側のみを図示する。図6~12に示すロータコア11は、略円筒形状の側壁11aと、軸方向の一方の側に位置する端板11bと、軸方向の他方の側に位置する端板11cとを有する。端板11bは、側壁11aの軸方向の一方の端部に接続される端面であり、端板11cは、側壁11aの軸方向の他方の端部に接続される端面である。端板11b,11cのうちの一方又は両方は、無くてもよい。
隣り合う異なる相のステータユニットのそれぞれの爪磁極22,42は、軸方向に配置されている。U相のステータユニット14の爪磁極22,42とV相のステータユニット15の爪磁極22,42は、軸方向に隣接して位置している。V相のステータユニット15の爪磁極22,42とW相のステータユニット16の爪磁極22,42は、軸方向に隣接して位置している。
Deは、永久磁石12の軸方向の一方の側の磁石端部12a(又は、他方の側の磁石端部12b)がステータ13の全ての爪磁極22,42よりも軸方向に突出する長さを表す。Drは、磁石端部12aから端板11bまでの距離(又は、磁石端部12bから端板11cまでの距離)を表す。Dpは、DeとDrの和である。Diは、隣り合うステータユニットの軸方向の間隔の長さ(あるいは、非磁性体層17,18の軸方向の厚さ)を表す。De,Dr,Diの大きさを調整することで、磁石端部12a,12bで発生して各相の巻線に鎖交する磁束の量を増減できる。
図6は、第1実施形態における回転電機の第1構成例を部分的に示す断面図である。図6に示すモータ1Aでは、永久磁石12の軸方向の両側の磁石端部12a,12bは、ステータ13の全ての爪磁極22,42よりも軸方向に突出する。軸方向の両側の磁石端部12a,12bが全ての爪磁極22,42よりも軸方向に突出するので、軸方向において両側に位置するU,W相のステータユニット14,16の各々の巻線19に鎖交する磁束が、磁石端部12a,12bが突出する分だけ増加する。その結果、モータ1Aのトルクの低下を抑制できる。
U,V,W相の複数のステータユニットのうち、U相のステータユニット14は、軸方向で外側に位置する外ステータユニットの一例であり、V相のステータユニット15は、軸方向で内側に位置する内ステータユニットの一例である。U相のステータユニット14の巻線19の鎖交磁束数とV相のステータユニット15の巻線19の鎖交磁束数との差が小さくなるように、磁石端部12aは、U相のステータユニット14の爪磁極22,42よりも軸方向に突出する。これにより、U相のステータユニット14により発生するトルクとV相のステータユニット15により発生するトルクとの差が小さくなるので、ステータユニット14,15間でトルクのアンバランスを低減できる。
同様に、U,V,W相の複数のステータユニットのうち、W相のステータユニット16は、軸方向で外側に位置する外ステータユニットの一例であり、V相のステータユニット15は、軸方向で内側に位置する内ステータユニットの一例である。W相のステータユニット16の巻線19の鎖交磁束数とV相のステータユニット15の巻線19の鎖交磁束数との差が小さくなるように、磁石端部12bは、W相のステータユニット16の爪磁極22,42よりも軸方向に突出する。これにより、W相のステータユニット16により発生するトルクとV相のステータユニット15により発生するトルクとの差が小さくなるので、ステータユニット15,16間でトルクのアンバランスを低減できる。
U,V,W相の複数のステータユニット14,15,16の各々の巻線19の鎖交磁束数の差が小さくなるように、磁石端部12aはU相のステータユニット14の爪磁極22,42よりも軸方向に突出し、磁石端部12bはW相のステータユニット16の爪磁極22,42よりも軸方向に突出してもよい。これにより、U,V,W相のステータユニット14,15,16の各々により発生するトルクの差が小さくなるので、ステータユニット14,15,16間でトルクのアンバランスを低減できる。
U,V,W相の複数のステータユニット14,15,16は、隣り合うステータユニットの間に間隔を空けて配置されており、永久磁石12の一部は、径方向で当該間隔と対向している。これにより、軸方向で隣り合うステータユニットの各々の巻線19に鎖交する磁束が、永久磁石12のうち径方向で当該間隔と対向する部分で発生する分だけ増加する。その結果、モータ1Aのトルクの低下を抑制できる。
図6に示す例では、複数の永久磁石12は、それぞれ、軸方向に配列された複数(この例では、3つ)の磁石部材112,212,312を含む。磁石部材112の下端部及び磁石部材212の上端部は、隣り合うステータユニット14,15の間隔と径方向で対向する。これにより、ステータユニット14,15の各々の巻線19に鎖交する磁束が、永久磁石12のうち径方向で当該間隔と対向する部分で発生する分だけ増加するので、モータ1Aのトルクの低下を抑制できる。同様に、磁石部材212の下端部及び磁石部材312の上端部は、隣り合うステータユニット15,16の間隔と径方向で対向する。これにより、ステータユニット15,16の各々の巻線19に鎖交する磁束が、永久磁石12のうち径方向で当該間隔と対向する部分で発生する分だけ増加するので、モータ1Aのトルクの低下を抑制できる。
モータ1Aは、隣り合うステータユニット14,15の間隔に非磁性体層17を備え、隣り合うステータユニット15,16の間隔に非磁性体層18を備える。隣り合うステータユニット間での磁束漏れを非磁性体層17,18により抑制できるので、モータ1Aのトルクの低下を更に抑制できる。
図6に示す例では、軸方向で隣り合う磁石部材112,212の間(この例では、磁石部材112の下端部と磁石部材212の上端部との接面又は微小な隙間)は、軸方向で隣り合うステータユニット14,15の間隔と径方向で対向する。これにより、ステータユニット14,15の各々の巻線19に鎖交する磁束が、永久磁石12のうち径方向で当該間隔と対向する部分で発生する分だけ増加するので、モータ1Aのトルクの低下を抑制できる。同様に、軸方向で隣り合う磁石部材212,312の間(この例では、磁石部材212の下端部と磁石部材312の上端部との接面又は微小な隙間)は、軸方向で隣り合うステータユニット15,16の間隔と径方向で対向する。これにより、ステータユニット15,16の各々の巻線19に鎖交する磁束が、永久磁石12のうち径方向で当該間隔と対向する部分で発生する分だけ増加するので、モータ1Aのトルクの低下を抑制できる。
図7は、第1実施形態における回転電機の第2構成例を部分的に示す断面図である。第2構成例において、上述の構成例と同様の構成についての説明は、上述の構成例についての説明を援用することで、省略又は簡略する。
図7に示すモータ1Bでは、永久磁石12の軸方向の片側の磁石端部12aは、ステータ13の全ての爪磁極22,42よりも軸方向に突出する。軸方向の片側の磁石端部12aが全ての爪磁極22,42よりも軸方向に突出するので、軸方向において片側に位置するU相のステータユニット14の巻線19に鎖交する磁束が、磁石端部12aが突出する分だけ増加する。その結果、モータ1Bのトルクの低下を抑制できる。
図8は、第1実施形態における回転電機の第3構成例を部分的に示す断面図である。第3構成例において、上述の構成例と同様の構成についての説明は、上述の構成例についての説明を援用することで、省略又は簡略する。
図8に示すモータ1Cでは、複数の永久磁石12は、それぞれ、軸方向に配列された複数(この例では、2つ)の磁石部材112,212を含む。磁石部材112の上端部と下端部との間の中間部は、隣り合うステータユニット14,15の間隔と径方向で対向する。これにより、ステータユニット14,15の各々の巻線19に鎖交する磁束が、永久磁石12のうち径方向で当該間隔と対向する部分で発生する分だけ増加するので、モータ1Cのトルクの低下を抑制できる。同様に、磁石部材212の上端部と下端部との間の中間部は、隣り合うステータユニット15,16の間隔と径方向で対向する。これにより、ステータユニット15,16の各々の巻線19に鎖交する磁束が、永久磁石12のうち径方向で当該間隔と対向する部分で発生する分だけ増加するので、モータ1Cのトルクの低下を抑制できる。
図9は、第1実施形態における回転電機の第4構成例を部分的に示す断面図である。第4構成例において、上述の構成例と同様の構成についての説明は、上述の構成例についての説明を援用することで、省略又は簡略する。
図9に示すモータ1Dでは、複数の永久磁石12は、それぞれ、一の磁石部材112で構成される。磁石部材112の上端部と下端部との間の中間部は、隣り合うステータユニット14,15の間隔及び隣り合うステータユニット15,16の間隔と径方向で対向する。これにより、ステータユニット14,15,16の各々の巻線19に鎖交する磁束が、永久磁石12のうち径方向で当該間隔と対向する部分で発生する分だけ増加するので、モータ1Dのトルクの低下を抑制できる。
また、各々の永久磁石12が一の磁石部材112であることにより、ロータコア11への永久磁石12の組み立て性が向上する。
図10は、第1実施形態における回転電機の第5構成例を部分的に示す断面図である。第5構成例において、上述の構成例と同様の構成についての説明は、上述の構成例についての説明を援用することで、省略又は簡略する。
図10に示すモータ1Eでは、複数の永久磁石12は、それぞれ、軸方向に配列された複数(この例では、2つ)の磁石部材112,212を含む。軸方向で隣り合う磁石部材112,212の間に隙間12cが設けられている。隙間12cの軸方向の長さを調節することで、磁石端部12a,12bが爪磁極22,42よりも軸方向に突出する長さを調節できるので、モータ1Eのトルクの増減を微調整できる。
図11は、第1実施形態における回転電機の第6構成例を部分的に示す断面図である。第6構成例において、上述の構成例と同様の構成についての説明は、上述の構成例についての説明を援用することで、省略又は簡略する。
図11に示すモータ1Fでは、複数の永久磁石12は、それぞれ、軸方向に配列された複数(この例では、6つ)の磁石部材112,212,312,412,512,612を含む。軸方向に配列される磁石部材の数を増やすことで、磁石端部12a,12bが爪磁極22,42よりも軸方向に突出する長さを調節する自由度が増えるので、モータ1Fのトルクの増減の微調整が容易になる。
図12は、第1実施形態における回転電機の第7構成例を部分的に示す断面図である。第7構成例において、上述の構成例と同様の構成についての説明は、上述の構成例についての説明を援用することで、省略又は簡略する。
図12に示すモータ1Gのように、隣り合うステータユニット間に間隔が無くてもよく、非磁性体層17,18が無くてもよい。部品構成が簡略化されるので、モータ1Gの組み立て性が向上する。
以上、実施形態を説明したが、特許請求の範囲の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。他の実施形態の一部又は全部との組み合わせや置換などの種々の変形及び改良が可能である。
例えば、ヨーク部において、軸方向に対向する面がある場合、軸方向に対向する面同士は接触しない、または、軸方向に略平行なヨーク面間の距離に対し、軸方向に対向する面間の距離を長くすると好適である。これにより、軸方向の寸法の誤差が大きくても、その誤差を吸収することができる。
例えば、上述の実施形態では、モータ1は、ステータ13の径方向の外側にロータ10が配置されるアウタロータ型のクローポールモータである。しかしながら、本開示に係る回転電機は、ステータの径方向の内側にロータが配置されるインナロータ型のクローポールモータにも適用できる。インナロータ型の場合、回転電機は、回転自在に構成される略円柱状のロータと、当該ロータの径方向の外側に配置され当該ロータの回転軸心を囲む略環状のステータと、を備える。
1,1A~1G モータ
8 挿通孔
9 ステータコア
10 ロータ
11 ロータコア
11a 側壁
11b,11c 端板
12 永久磁石
12a,12b 磁石端部
12c 隙間
13 ステータ
14~16 ステータユニット
17,18 非磁性体層
19 巻線
19a 外周部
19b 内周部
20,40 コア
21,41 ヨーク
22,42 爪磁極
23,43 中心孔
24,44 第1ヨーク部
24a,44a 内周面
24b,44b 外周面
25,45 第2ヨーク部
26a,26b,26c,26d,46a,46b,46c,46d 内歯
27,28,47,48 爪磁極部
29,30,49,50 ヨーク面
31,51 外周面
112,212,312,412,512、612 磁石部材
AX 回転軸心

Claims (12)

  1. 回転自在に構成される略円筒状又は略円柱状のロータと、前記ロータの径方向に配置され前記ロータの回転軸心を囲む略環状のステータと、を備え、
    前記ステータは、前記ロータの軸方向に積層する複数のステータユニットを有し、
    前記複数のステータユニットは、それぞれ、
    前記回転軸心を取り囲むように略環状に巻かれる巻線と、
    前記巻線の周囲を包囲するように設けられるステータコアと、
    前記ステータコアの軸方向の両端部のそれぞれから前記ロータに向かって前記ロータの径方向に突出する一又は複数の爪磁極と、を有し、
    前記両端部のうちの一方の端部から突出する前記爪磁極は、前記両端部のうちの他方の端部から突出する前記爪磁極と、前記ステータの周方向で交互に並ぶように形成されており、
    前記ロータは、所定の回転位置において、前記径方向で前記ステータのいずれかの前記爪磁極の少なくとも一部に対向する磁石を有し、
    前記磁石の前記軸方向の磁石端部の少なくとも一方は、前記ステータの全ての前記爪磁極よりも前記軸方向に突出し、
    前記複数のステータユニットのうち、前記軸方向で外側に位置する外ステータユニットの前記巻線の鎖交磁束数と前記軸方向で内側に位置する内ステータユニットの前記巻線の鎖交磁束数との差が小さくなるように調整された突出量で、前記磁石端部は、前記外ステータユニットの前記爪磁極よりも前記軸方向に突出する、回転電機。
  2. 前記軸方向の両側の前記磁石端部は、前記ステータの全ての前記爪磁極よりも前記軸方向に突出する、請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記複数のステータユニットは、隣り合うステータユニットの間に間隔を空けて配置されており、
    前記磁石の一部は、前記径方向で前記間隔と対向する、請求項1又は2に記載の回転電機。
  4. 前記間隔に非磁性体を備える、請求項3に記載の回転電機。
  5. 前記磁石は、一の磁石部材である、請求項1から4のいずれか一項に記載の回転電機。
  6. 前記磁石は、前記軸方向に配列された複数の磁石部材を含み、
    前記複数の磁石部材のうちの隣り合う磁石部材の間は、前記複数のステータユニットのうちの隣り合うステータユニットの間隔と前記径方向で対向する、請求項1から4のいずれか一項に記載の回転電機。
  7. 前記磁石は、前記軸方向に配列された複数の磁石部材を含む、請求項1,2,3,4,6のいずれか一項に記載の回転電機。
  8. 前記複数の磁石部材の数は、前記複数のステータユニットの数よりも多い、請求項7に記載の回転電機。
  9. 前記複数の磁石部材の数は、前記複数のステータユニットの数よりも少ない、請求項7に記載の回転電機。
  10. 前記複数の磁石部材の数は、前記複数のステータユニットの数と同じ、請求項7に記載の回転電機。
  11. 前記ロータは、前記ステータの径方向の外側に配置された、請求項1から10のいずれか一項に記載の回転電機。
  12. 前記ロータは、前記ステータの径方向の内側に配置された、請求項1から10のいずれか一項に記載の回転電機。
JP2020089014A 2020-05-21 2020-05-21 回転電機 Active JP7258824B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020089014A JP7258824B2 (ja) 2020-05-21 2020-05-21 回転電機
US17/998,395 US20230187984A1 (en) 2020-05-21 2021-05-17 Rotary electrical device
EP21808752.6A EP4156460A1 (en) 2020-05-21 2021-05-17 Rotary electric machine
PCT/JP2021/018541 WO2021235376A1 (ja) 2020-05-21 2021-05-17 回転電機
CN202180032779.3A CN115552766A (zh) 2020-05-21 2021-05-17 旋转电机
TW110117838A TWI793608B (zh) 2020-05-21 2021-05-18 旋轉電機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020089014A JP7258824B2 (ja) 2020-05-21 2020-05-21 回転電機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021184660A JP2021184660A (ja) 2021-12-02
JP7258824B2 true JP7258824B2 (ja) 2023-04-17

Family

ID=78708464

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020089014A Active JP7258824B2 (ja) 2020-05-21 2020-05-21 回転電機

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20230187984A1 (ja)
EP (1) EP4156460A1 (ja)
JP (1) JP7258824B2 (ja)
CN (1) CN115552766A (ja)
TW (1) TWI793608B (ja)
WO (1) WO2021235376A1 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007336624A (ja) 2006-06-12 2007-12-27 Hitachi Ltd 多相クローティース型永久磁石モータ
WO2010041301A1 (ja) 2008-10-06 2010-04-15 株式会社日立製作所 回転電機

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0736558U (ja) * 1993-12-03 1995-07-04 狭山精密工業株式会社 ステップモータのロータ構造
TWI456868B (zh) * 2011-12-29 2014-10-11 Metal Ind Res & Dev Ct 電機結構
US9379582B2 (en) * 2012-07-31 2016-06-28 Asmo Co., Ltd. Rotor, motor and method for manufacturing rotor
US9800102B2 (en) * 2013-03-06 2017-10-24 Asmo Co., Ltd. Dual rotor core motor with reduced flux leakage
US10141821B2 (en) * 2013-09-24 2018-11-27 Denso Corporation Motor and rotor
DE102014113744A1 (de) * 2013-09-26 2015-03-26 Asmo Co., Ltd. Rotor und Motor
JP6545480B2 (ja) * 2014-11-26 2019-07-17 三星電子株式会社Samsung Electronics Co.,Ltd. クローポール型モータ、クローポール型モータの製造方法
JP6798113B2 (ja) 2016-02-16 2020-12-09 株式会社デンソー モータ
CN106411006B (zh) * 2016-11-15 2018-07-24 华中科技大学 一种轴向磁通永磁体的爪极结构转子
JP2020054025A (ja) * 2018-09-25 2020-04-02 日本精工株式会社 多相クローポールモータ
JP7040419B2 (ja) 2018-11-21 2022-03-23 トヨタ自動車株式会社 サーバ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007336624A (ja) 2006-06-12 2007-12-27 Hitachi Ltd 多相クローティース型永久磁石モータ
WO2010041301A1 (ja) 2008-10-06 2010-04-15 株式会社日立製作所 回転電機

Also Published As

Publication number Publication date
EP4156460A1 (en) 2023-03-29
WO2021235376A1 (ja) 2021-11-25
TWI793608B (zh) 2023-02-21
CN115552766A (zh) 2022-12-30
TW202203550A (zh) 2022-01-16
US20230187984A1 (en) 2023-06-15
JP2021184660A (ja) 2021-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5491484B2 (ja) スイッチドリラクタンスモータ
KR101952040B1 (ko) 회전 전기 기기
JP2009540788A (ja) リングコイルモータ
JP6048191B2 (ja) マルチギャップ型回転電機
JP3207654U (ja) 単相永久磁石モータ
JP2016538817A (ja) 横磁束形電気機械
WO2014069288A1 (ja) インナーロータ型モータ
JP5510079B2 (ja) アキシャルギャップモータ
JP6895909B2 (ja) ハイブリッド界磁式ダブルギャップ同期機
JP7258824B2 (ja) 回転電機
JP6543239B2 (ja) 積層型モーター、及び積層型発電機
JP2019161828A (ja) 回転電機
JP2020054025A (ja) 多相クローポールモータ
TWI793592B (zh) 旋轉電機
JP2020036437A (ja) 多相クローポールモータ
WO2022180777A1 (ja) 回転電機
WO2024089882A1 (ja) モータ
WO2022264787A1 (ja) ステータ及び回転電動機
WO2021065462A1 (ja) 回転電機
JPWO2022264787A5 (ja)
JP2023112119A (ja) 回転電機
JP2009050044A (ja) アキシャルギャップモータ用ステータコア
JP5924913B2 (ja) 発電機
JP5401753B2 (ja) 回転電機
JP2020036438A (ja) 多相クローポールモータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210517

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210608

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210804

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20211221

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20220322

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20220823

C13 Notice of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13

Effective date: 20221220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230216

C23 Notice of termination of proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23

Effective date: 20230307

C03 Trial/appeal decision taken

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03

Effective date: 20230404

C30A Notification sent

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012

Effective date: 20230404

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230405

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7258824

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150