JP2021178720A - 荷積付装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】多種類の荷であっても荷の積み付け先において殆ど隙間なく荷を積み付けることができる荷積付装置の提供にある。【解決手段】荷Wを送り込む供給位置Gと荷Wを積み降す積付位置Hとの間に設置され、供給位置Gから送り込まれる荷Wを積付位置Hへ積み付ける荷積付装置10において、基台部20と、基台部20に対して昇降可能な昇降部30と、昇降部30に設けられ、供給位置Gから送り出された荷Wを支持する一対のフォーク32と、荷Wのサイズに合わせて一対のフォーク32の間隔を調整するフォーク間隔調整機構65と、積付位置Hに対して一対のフォーク32を進退させるフォーク進退機構40と、を有した。【選択図】 図1

Description

この発明は、荷を積み付ける荷積付装置に関する。
荷積付装置の従来技術としては、例えば、特許文献1に開示された積付装置が知られている。特許文献1に開示された積付装置は、ベース上にテーブルを前後方向へ移動可能に支持し、テーブルでパレットを積付位置に位置決めする。テーブルの側方にコラムを立設し、コラムにサドルを昇降可能に支持する。サドルに物品を搬送するキャリヤーを左右方向へ移動可能に設け、キャリヤーに物品を載せる積載板と、物品のテーブル側端面に係合するストッパーと、物品を積載板からパレットに移載するシフターとを配設する。ストッパーを積載板より出没可能に設けるとともに、シフターをキャリヤーと同一方向へ相対移動可能に設けている。
特許文献1に開示された積付装置によれば、物品の寸法が変わった場合の部品交換が不要で、物品の重量に応じて積付速度を変更する必要もなく、特に、昇降部を簡単かつ小型にそして安価に構成できるとしている。
特開2001−270623号公報
しかしながら、特許文献1に開示された積付装置は、寸法が相違する多種類の荷を部品交換なしで積み付けることができるが、シフターが備えるプッシャーの寸法が決まっているため、荷のサイズによっては積付位置において荷と荷との間に隙間が大きく生じる場合がある。また、荷の積付位置が、台車本体の少なくとも前後に立設された枠体を有するかご台車や天秤台車の場合には、プッシャーと枠体との干渉を回避しようとすると、荷と荷との間に隙間が大きく生じる。さらに、プッシャーの進退のためのスペースが必要となり、荷の供給位置と積付位置との間のスペースに制約を受ける場合、装置自体が設置できないという問題がある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、多種類の荷であっても荷の積み付け先において殆ど隙間なく荷を積み付けることができる荷積付装置の提供にある。
上記の課題を解決するために、本発明は、荷を送り込む供給位置と荷を積み付ける積付位置との間に設置され、前記供給位置から送り込まれる荷を前記積付位置へ積み付ける荷積付装置において、基台部と、前記基台部に対して昇降可能な昇降部と、前記昇降部に設けられ、前記供給位置から送り込まれた荷の下面を支持する一対のフォークと、荷のサイズに合わせて前記一対のフォークの間隔を調整するフォーク間隔調整機構と、前記積付位置に対して前記一対のフォークを進退させるフォーク進退機構と、を有することを特徴とする。
本発明では、一対のフォークは供給位置から送り込まれた荷を支持するが、フォークの間隔がフォーク間隔調整機構により荷のサイズに合わせて調整され、フォークは荷の下面を支持する。フォーク進退機構が荷を支持したフォークを前進させて積付位置に荷を積み付ける。フォークが荷の下面を支持するので、多種類の荷を積み付ける場合であっても、先に積み付けられた荷と殆ど隙間なく荷を積み付けることができる。
また、上記の荷積付装置において、前記一対のフォーク、前記フォーク間隔調整機構および前記フォーク進退機構を前記積付位置に沿うように荷の送り出し方向と交差する水平方向に往復移動させる往復移動機構を有する構成としてもよい。
この場合、一対のフォーク、フォーク間隔調整機構およびフォーク進退機構が往復移動機構により積付位置に沿うように荷の送り出し方向と交差する水平方向に往復移動される。このため、積付位置を移動させることなく、先に積み付けられた荷との隙間を殆ど無くして荷を積み付けることができる。積付位置の移動が不要であり、荷積付装置全体の設置スペースの省スペース化を図ることができる。
また、上記の荷積付装置において、前記積付位置からの前記一対のフォークの後退時における荷の後退を規制するとともに前記積付位置における荷の位置決めを行う荷位置決め機構を有し、前記荷位置決め機構は、前記フォークが備える受承面に対して起伏可能なストッパ部材を備え、前記ストッパ部材は、荷が送り出し方向へ移動する際の荷の乗り越えにより倒伏する位置に設けられ、荷の通過後に起立する構成としてもよい。
この場合、荷がフォークから積付位置に積み付けられるとき、荷位置決め機構のストッパ部材は、フォークの後退時における荷の後退を規制するとともに積付位置における荷の位置決めを行う。荷位置決め機構のストッパ部材は荷が送り出し方向へ移動する際の荷の乗り上げにより倒伏し、荷がストッパ部材を乗り越えて通過すると起立する。その結果、ストッパ部材と荷との干渉を避ける構成が不要になり、プッシャーを用いて荷を積み付ける場合と比較すると、荷位置決め機構の省スペース化を図ることができる。
また、上記の荷積付装置において、前記荷位置決め機構は、荷の送り出し方向へ進退可能であって、前記ストッパ部材を備えた位置決めアーム部材と、前記ストッパ部材を起立させる付勢力を前記ストッパ部材に付与する付勢部材と、を備え、前記ストッパ部材は、荷が送り出し方向へ移動する際の荷の乗り越えにより倒伏し、荷の通過後に前記付勢部材の前記付勢力により起立する構成としてもよい。
この場合、位置決めアーム部材が荷の送り出し方向へ進退するので、ストッパ部材の位置を荷の積付位置に合わせることができる。
また、上記の荷積付装置において、前記フォーク進退機構は、荷の送り出し方向へ進退可能に設けられるとともに、前記一対のフォークを進退可能に支持する一対のフォーク支持アーム部材と、前記一対のフォーク支持アーム部材の進退と連動して前記一対のフォークを進退させる連動部材と、を備える構成としてもよい。
この場合、フォーク支持アーム部材が荷の送り出し方向へ進退することにより、連動部材は、フォークをフォーク支持アーム部材の進退と連動して荷の送り出し方向へ進退させる。このため、フォーク支持アーム部材およびフォークは多段状に伸縮可能となる。その結果、フォーク進退機構の省スペース化を図ることができる。
また、上記の荷積付装置において、前記供給位置から前記一対のフォークに送り込まれた荷を予め設定された設定位置まで引き込む荷引き込み機構を備える構成としてもよい。
この場合、荷引き込み機構は、供給位置から一対のフォークに送り込まれた荷を予め設定された設定位置まで引き込み、荷をフォークにおいて積み付けに適した位置に位置決めすることができる。
また、上記の荷積付装置において、前記荷引き込み機構による荷の引き込み方向および前記フォーク進退機構の進退方向は同じである構成としてもよい。
この場合、引き込み機構による荷の引き込み方向およびフォーク進退機構の進退方向は同じであるので、供給位置と積付位置との間で荷の移動距離を短縮化できる。その結果、供給位置と積付位置との間のスペースが制約を受ける場合であっても荷の積み付けが可能となる。
また、上記の荷積付装置において、前記基台部または前記昇降部における積付位置側の端部に設けられ、前記設定位置まで引き込まれた荷を検出する荷検出器を備えている構成としてもよい。
この場合、荷検出器が荷を検出することにより、荷が設定位置まで引き込まれたことを判別することができる。
本発明によれば、多種類の荷であっても荷の積み付け先において殆ど隙間なく荷を積み付けることができる荷積付装置を提供できる。
本発明の実施形態に係る荷積付装置の概要を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る荷積付装置の正面図である。 本発明の実施形態に係る荷積付装置の要部を示す要部正面図である。 本発明の実施形態に係る荷積付装置の要部を示す要部斜視図である。 (a)はフォーク進退機構のフォークが前進する前の状態を示す模式図であり、(b)は、フォークが前進直後の状態を示す模式図であり、(c)は荷が積付位置に到達した状態を示す模式図である。 (a)は起立状態のストッパ部材を示す要部斜視図であり、(b)は倒伏状態のストッパ部材を示す要部斜視図である。 (a)はフォークが予め設定された位置で荷を支持する状態を示す平面図であり、(b)は荷を支持するフォークの前進直後の状態を示す平面図であり、(c)はフォークの荷が積付位置に到達した状態を示す平面図である。 (a)は位置決めアーム部材が前進して停止した状態の平面図であり、(b)はフォークが荷から後退して離れた状態の平面図であり、(c)はフォークが原位置に後退して位置決めアーム部材が後退する状態を示す平面図である。 異なるサイズの荷の積み付けを行う荷積付装置の平面図である。 (a)は天秤台車の斜視図であり、(b)はかご台車の斜視図である。
以下、本発明の実施形態に係る荷積付装置について図面を参照して説明する。本実施形態の荷積付装置は、製造工場における出荷ラインに設けられた荷積付装置の例である。
図1に示すように、本実施形態の荷積付装置10は、荷搬送コンベア11とパレット12との間に設置されている。荷搬送コンベア11は荷Wを一方へ向けて搬送することができるローラコンベアであり、異なるサイズの多種類の荷Wを搬送する。荷搬送コンベア11の端部13は、荷Wを荷積付装置10に送り込む供給位置Gに相当する。荷搬送コンベア11の端部13には、荷搬送コンベア11における荷Wの搬送方向と交差する方向に荷Wを送り込む送込機構14が設けられている。荷搬送コンベア11の端部13には荷Wの位置決め用のストッパ部材13Aが配置されており、ストッパ部材13Aにより荷Wの荷搬送コンベア11の端部13側の側面が位置決めされる。送込機構14は荷Wを荷積付装置10へ送り込む。荷Wは段ボール、折り畳み式のコンテナボックス等である。
パレット12は略方形であり、荷積付装置10から荷Wを積み付ける積付位置Hにて待機し、荷Wの積み付けが完了するまで積付位置Hから動くことはない。パレット12は、荷Wが積み付けられると作業者によって積付位置Hから移動される。なお、パレット12の移動方向は荷搬送コンベア11の荷搬送方向と平行であり、送込機構14が送り出す荷Wの送り出し方向と直交する。図示はされないがパレット12の位置決めのためのストッパが設けられている。
図2に示すように、荷積付装置10は基台部20を備えている。基台部20は、荷搬送コンベア11の荷搬送方向と平行に配設された一対の往復移動用ガイドレール21により支持され、往復移動用ガイドレール21上を往復移動する。一対の往復移動用ガイドレール21は、床面から脚部18によって支持されるベースプレート部材17上に設けられている。なお、説明の便宜上、図1ではベースプレート部材17の図示を省略している。基台部20は、平板状の台座22と台座22から立設される壁体23とを有している。台座22の裏面には往復移動用ガイドレール21に案内される基台部側スライダ24が備えられている。台座22には基台部20を往復移動させる往復移動用の駆動モータ25が備えられている。駆動モータ25の出力軸(図示せず)にはピニオンギヤ(図示せず)が設けられ、ピニオンギヤに噛合うラック28が往復移動用ガイドレール21と平行に設けられている。駆動モータ25、ピニオンおよびラック28は往復移動機構19に相当する。なお、往復移動機構19は、ピニオンおよびラック28に代えてベルトおよびプーリを用いてもよい。
壁体23には、次に説明する昇降部30を案内するための一対の昇降用ガイドレール29が備えられている。
荷積付装置10は、基台部20に対して昇降する昇降部30が備えられている。昇降部30は、基台部20の壁体23に沿って昇降可能な昇降枠体31と、昇降枠体31に設けられ、供給位置Gから送り込まれた荷Wを支持する一対のフォーク32と、を備えている。図3に示すように、昇降枠体31は垂直部33と、垂直部33の下部から水平に張り出す水平部34と、を有する。垂直部33の壁体23と対向する面には昇降用ガイドレール29に案内される昇降部側スライダ35が設けられている。基台部20には昇降部30を昇降させる昇降用の駆動モータ、ベルトおよびプーリ(図示せず)が備えられている。昇降用の駆動モータの駆動により昇降部30が昇降する。昇降用ガイドレール29、昇降部側スライダ35、昇降用の駆動モータ、ベルトおよびプーリは昇降機構27を構成する。
図1、図4に示すように、一対のフォーク32は、互いに平行となるように水平に設けられている。フォーク32の長手方向は、基台部20の往復移動方向と直交する方向と同じである。一対のフォーク32は角柱状の部材であり、荷Wの下面に当接して荷Wを支持する。一対のフォーク32は、昇降枠体31の水平部34上に設けられたフォーク進退機構40により基台部20の往復移動方向と直交する方向に進退される。
フォーク進退機構40は、一対のフォーク32のうち昇降枠体31の垂直部33から離れているフォーク32を進退させるフォーク進退部41と、フォーク進退部41よりも垂直部33に近いフォーク32を進退させるフォーク進退部42と、を有する。
図3に示すように、フォーク進退部41は、断面L字形の固定ベース部材43と、フォーク支持アーム部材44と、フォーク進退用の駆動モータ47と、を備えている。固定ベース部材43はフォーク支持アーム部材44を進退可能に支持する角柱状の部材であり、水平部34上に固定されている。固定ベース部材43の長手方向はフォーク32の長手方向と同じ方向である。フォーク支持アーム部材44は、フォーク32を進退可能に支持する部材であり、フォーク支持アーム部材44の長手方向はフォーク32および固定ベース部材43の長手方向と同じ方向である。
図5(a)〜図5(c)に示すように、フォーク支持アーム部材44の前端には、前部プーリ48が備えられている。フォーク32の後部と固定ベース部材43の前部とは、連動部材としての前進用ベルト45により連結されており、前部プーリ48は前進用ベルト45の向きを変える。したがって、フォーク支持アーム部材44が積付位置Hへ向けて前進すると、フォーク32はフォーク支持アーム部材44から積付位置Hへ向けて前進する。フォーク支持アーム部材44の後端には、後部プーリ49が備えられている。フォーク32の後部と固定ベース部材43の前部とは、連動部材としての後進用ベルト46により連結されている。後部プーリ49は後進用ベルト46の向きを変える。したがって、前進した状態のフォーク支持アーム部材44が固定ベース部材43へ向けて後退すると、前進した状態のフォーク32はフォーク支持アーム部材44へ向けて後退する。
このように、フォーク支持アーム部材44が固定ベース部材43に対して進退し、フォーク32がフォーク支持アーム部材44の固定ベース部材43に対する進退と連動してフォーク支持アーム部材44に対して進退する。つまり、フォーク32およびフォーク支持アーム部材44は多段状に伸縮する機構を構成する。
図3に示すように、フォーク進退用の駆動モータ47の出力軸(図示せず)はピニオンギヤ部50と接続されている。フォーク支持アーム部材44の側部は、フォーク支持アーム部材44の長手方向に延在し、ピニオンギヤ部50と接続するラック51を備えている。ピニオンギヤ部50はピニオンギヤを含む複数のギヤを有している。フォーク進退用の駆動モータ47の出力軸が正回転すると、ピニオンギヤ部50およびラック51を介してフォーク支持アーム部材44が前進する。フォーク進退用の駆動モータ47の出力軸が逆回転すると、ピニオンギヤ部50およびラック51を介してフォーク支持アーム部材44が後進する。
次に、フォーク進退部42について説明する。水平部34上には一対のガイドレール52が設けられており、フォーク進退部42は一対のガイドレール52に移動可能に支持されている。ガイドレール52の長手方向は、フォーク32の長手方向と直交する方向である。フォーク進退部42は、断面L字形の可動ベース部材53と、フォーク支持アーム部材54と、フォーク進退用の駆動モータ57と、を備えている。
可動ベース部材53はフォーク支持アーム部材54を進退可能に支持する角柱状の部材であり、ガイドレール52に対して摺動するスライダ58を有している。可動ベース部材53は、スライダ58を介してガイドレール52上に移動可能に支持されている。可動ベース部材53の長手方向はフォーク32の長手方向と同じ方向である。フォーク支持アーム部材54は、フォーク32を進退可能に支持する部材であり、フォーク支持アーム部材54の長手方向はフォーク32および可動ベース部材53の長手方向と同じ方向である。
図5に示すように、フォーク支持アーム部材54の前端には、前部プーリ59が備えられている。フォーク32の後部と可動ベース部材53の前部とは、連動部材としての前進用ベルト55により連結されており、前部プーリ59は前進用ベルト55の向きを変える。したがって、フォーク支持アーム部材54が積付位置Hへ向けて前進すると、フォーク32はフォーク支持アーム部材54から積付位置Hへ向けて前進する。フォーク支持アーム部材54の後端には、後部プーリ60が備えられている。フォーク32の後部と可動ベース部材53の前部とは、連動部材としての後進用ベルト56により連結されている。後部プーリ60は後進用ベルト56の向きを変える。したがって、前進した状態のフォーク支持アーム部材54が可動ベース部材53へ向けて後退すると、前進した状態のフォーク32はフォーク支持アーム部材54へ向けて後退する。
このように、フォーク進退機構40は、荷Wの送り出し方向へ進退可能に設けられるとともに、一対のフォーク32を進退可能に支持する一対のフォーク支持アーム部材44、54を備える。また、フォーク進退機構40は、フォーク支持アーム部材44(54)の進退と連動してフォーク32を進退させる連動部材としての前進用ベルト45(55)および後進用ベルト46(56)と、を備える。
このように、フォーク支持アーム部材54が可動ベース部材53に対して進退し、フォーク32がフォーク支持アーム部材54の可動ベース部材53に対する進退と連動してフォーク支持アーム部材54に対して進退する。つまり、フォーク32およびフォーク支持アーム部材54は多段状に伸縮する機構を構成する。
図3に示すように、フォーク進退用の駆動モータ57の出力軸(図示せず)はピニオンギヤ部61と接続されている。フォーク支持アーム部材54の側部は、フォーク支持アーム部材54の長手方向に延在し、ピニオンギヤ部61と接続するラック62を備えている。ピニオンギヤ部61はピニオンギヤを含む複数のギヤを有している。フォーク進退用の駆動モータ57の出力軸が逆回転すると、ピニオンギヤ部61およびラック62を介してフォーク支持アーム部材54が前進する。フォーク進退用の駆動モータ57の出力軸が正回転すると、ピニオンギヤ部61およびラック62を介してフォーク支持アーム部材54が後進する。なお、フォーク進退用の駆動モータ57は、フォーク進退用の駆動モータ47の駆動と同期して駆動される。
本実施形態の昇降部30は、図1、図3、図4に示すように、一対のフォーク32の間隔を調整するフォーク間隔調整機構65を備えている。図4に示すように、フォーク進退機構40のフォーク進退部42は、一対のガイドレール52に移動可能に支持されており、昇降枠体31に固定されたフォーク進退部41に対して接近又は離隔可能である。フォーク進退部42がフォーク進退部41に対して接近又は離隔することにより、一対のフォーク32の間隔が調整される。
昇降枠体31の水平部34におけるフォーク進退部41の近傍には、フォーク間隔調整用の駆動モータ66が備えられている。駆動モータ66の出力軸には、無端ベルト68を掛装するベルトプーリ67が設けられている。水平部34の垂直部33側の近傍には無端ベルト68を掛装するベルトプーリ69が設けられている。ベルトプーリ67、69の軸心を結ぶ直線がガイドレール52の長手方向と平行になるように、ベルトプーリ67、69の位置が設定されている。無端ベルト68は可動ベース部材53と連結されている。
したがって、駆動モータ66が正回転することにより、フォーク進退部42がフォーク進退部41に接近するようにガイドレール52上を移動すると、一対のフォーク32の間隔は狭くなるように調整される。また、駆動モータ66が逆回転することにより、フォーク進退部42がフォーク進退部41から離隔するようにガイドレール52上を移動すると、一対のフォーク32の間隔は広くなるように調整される。
このように、本実施形態のフォーク間隔調整機構65は、一対のガイドレール52、スライダ58、駆動モータ66、ベルトプーリ67、69および無端ベルト68を有する。フォーク間隔調整機構65が一対のフォーク32の間隔を調整することで、一対のフォーク32による異なるサイズの多種類の荷Wの支持が可能となる。
昇降部30は、図3、図4に示すように、供給位置Gから一対のフォーク32に送り込まれた荷Wを予め設定された設定位置まで引き込む荷引き込み機構70を備えている。荷引き込み機構70は、固定ベース部材43に設けられた引き込みベルト部71と、可動ベース部材53に設けられた引き込みベルト部72と、を有する。
引き込みベルト部71は、ベルト駆動用の駆動モータ73と、ベルトプーリ74と、ベルトプーリ75と、送りベルト76と、を有している。ベルト用の駆動モータ73は、固定ベース部材43の後部においてフォーク32およびフォーク支持アーム部材44よりも垂直部33から離れた位置に設けられている。駆動モータ73の出力軸(図示せず)は上方へ向けられており、出力軸にはベルトプーリ74が設けられている。固定ベース部材43の前部においてフォーク32およびフォーク支持アーム部材44よりも垂直部33から離れた位置に遊転可能なベルトプーリ75が設けられている。ベルトプーリ74、75の軸心を結ぶ直線は、フォーク32の長手方向と平行である。
送りベルト76は、無端状のベルトでありベルトプーリ74、75に掛装されている。駆動モータ73が駆動されると送りベルト76においてフォーク32側を臨む部位は、前進する方向に送られる。
引き込みベルト部72は、ベルト駆動用の駆動モータ83と、ベルトプーリ84と、ベルトプーリ85と、送りベルト86と、を有している。ベルト用の駆動モータ83は、可動ベース部材53の後部においてフォーク32およびフォーク支持アーム部材54よりも垂直部33に近い位置に設けられている。駆動モータ83の出力軸(図示せず)は上方へ向けられており、出力軸にはベルトプーリ84が設けられている。可動ベース部材53の前部においてフォーク32およびフォーク支持アーム部材54よりも垂直部33に近い位置に遊転可能なベルトプーリ85が設けられている。ベルトプーリ84、85の軸心を結ぶ直線は、フォーク32の長手方向と平行である。
送りベルト86は、無端状のベルトであり、ベルトプーリ84、85に掛装されている。駆動モータ83が駆動されると送りベルト86においてフォーク32側を臨む部位は、前進する方向に送られる。引き込みベルト部72は、ガイドレール52に支持されている可動ベース部材53に設けられているので、可動ベース部材53と一体となってガイドレール52上を往復移動可能である。このように構成された荷引き込み機構70では、送りベルト76、86が供給位置Gから一対のフォーク32に送り込まれた荷Wを両側から挟み込み、駆動モータ73、83が駆動されると一対のフォーク32上において前進する。
図1、図3に示すように、昇降枠体31の垂直部33における積付位置H側の端部には、予め設定された設定位置まで引き込まれた荷Wを検出する荷検出器87が備えられている。荷検出器87は、センサ光Lを投光する投光器88およびセンサ光Lを受光する受光器89を有している。投光器88および受光器89は、センサ光Lの光軸が水平部34における積付位置H側の端部と平行(フォーク32の長手方向と直角方向)になるように配置されている。荷Wがセンサ光Lを遮光することにより荷Wの存在を示す信号を発信する。この信号の発信により荷引き込み機構70は荷Wの引き込みを停止し、荷Wは予め設定された設定位置に止まる。設定位置は、フォーク32上で引き込みが停止された荷Wの前面と前後方向におけるフォーク32の先端と一致する位置となっている。
荷積付装置10は、図1、図3に示すように、積付位置Hからの一対のフォーク32の後退時における荷Wの後退を規制するとともに積付位置Hにおける荷Wの位置決めを行う荷位置決め機構90を有する。荷位置決め機構90は、固定ベース部材43に設けられた荷位置決め部91と、可動ベース部材53に設けられた荷位置決め部92と、を有する。
図4、図6に示すように、荷位置決め部91は、位置決めアーム部材93と、位置決めアーム部材93の先端に設けられるストッパ部材94と、付勢部材95と、を有している。位置決めアーム部材93は、固定ベース部材43に対して進退可能な長尺状の部材であり、平面視ではフォーク32と送りベルト76との間に位置する。位置決めアーム部材93の上面は、フォーク32の上面より若干低くなるように設定されている。位置決めアーム部材93の側部には長手方向に延在するラック96が備えられている。
図3に示すように、固定ベース部材43の前部には位置決めアーム部材93の進退用の駆動モータ97が備えられている。図4に示すように、駆動モータ97の出力軸(図示せず)は下方へ向けられており、出力軸は、ラック96と接続されるピニオンギヤ部98と接続されている。ピニオンギヤ部98はピニオンギヤを含む複数のギヤを有している。駆動モータ97の出力軸が正回転すると、ピニオンギヤ部98およびラック96を介して位置決めアーム部材93は積付位置Hへ向けて前進し、駆動モータ97の出力軸が逆回転すると、ピニオンギヤ部98およびラック96を介して位置決めアーム部材93は積付位置Hから水平部34へ向けて後退する。
図6に示すように、ストッパ部材94は、位置決めアーム部材93の先端部において起伏可能な方形の板部材である。ストッパ部材94を起伏可能とするため、位置決めアーム部材93の先端部とピン99を介して連結されている。ピン99の軸心は位置決めアーム部材93の長手方向と直交する。ストッパ部材94は、荷Wを支持するフォーク32の前進によって荷Wと必ず接触するようにフォーク32の隣に位置する。ストッパ部材94は前方へ倒伏可能であって後方へ起立可能である。ストッパ部材94が倒伏した状態では、ストッパ部材94の上端は位置決めアーム部材93の上面と同一高さとなる。ストッパ部材94が起立した状態では、ストッパ部材94が位置決めアーム部材93の先端部において立設される。なお、図6(a)、図6(b)に示すように、ストッパ部材94は起立状態では、位置決めアーム部材93に設けられた規制部93Aに接触しており、後方への倒伏は不可能である。
付勢部材95は、ストッパ部材94を起立させる付勢力をストッパ部材94に付与する部材であり、本実施形態では引っ張りコイルばねが用いられている。したがって、ストッパ部材94は、常態では付勢部材95の付勢力によって常に立設する。また、ストッパ部材94が前方へ倒伏可能であるため、フォーク32上の荷Wが荷引き込み機構70により引き込まれても、ストッパ部材94は倒伏するので、荷Wの引き込みがストッパ部材94によって妨げられることはない。ストッパ部材94は、荷Wが積付位置Hへ向けて移動する際に荷Wの乗り越えにより倒伏し、荷Wの通過後に付勢部材95の付勢力により起立する。
図4に示すように、荷位置決め部92は、位置決めアーム部材103と、位置決めアーム部材103の先端に設けられるストッパ部材104と、付勢部材105(図示せず)と、を有している。位置決めアーム部材103は、可動ベース部材53に対して進退可能な長尺状の部材であり、平面視ではフォーク32と送りベルト86との間に位置する。位置決めアーム部材103の上面は、フォーク32の上面より若干低くなるように設定されている。位置決めアーム部材103の側部には長手方向に延在するラック106が備えられている。
可動ベース部材53の前部には位置決めアーム部材103の進退用の駆動モータ107が備えられている。駆動モータ107の出力軸(図示せず)は下方へ向けられており、出力軸は、ラック106接続されるピニオンギヤ部108と接続されている。ピニオンギヤ部108はピニオンギヤを含む複数のギヤを有している。駆動モータ107の出力軸が逆回転すると、ピニオンギヤ部108およびラック106を介して位置決めアーム部材103は積付位置Hへ向けて前進し、駆動モータ107の出力軸が正回転されると、ピニオンギヤ部108およびラック106を介して位置決めアーム部材103は積付位置Hから水平部34へ向けて後退する。
図4に示すように、ストッパ部材104は、位置決めアーム部材103の先端部において起伏可能な方形の板部材である。ストッパ部材104を起伏可能とするため、位置決めアーム部材103の先端部とピン(図示せず)を介して連結されている。このピンはピン99と同じ構成であり、ピンの軸心は位置決めアーム部材103の長手方向と直交する。ストッパ部材104は、荷Wを支持するフォーク32の前進によって荷Wと必ず接触するようにフォーク32の隣に位置する。ストッパ部材104が前方へ倒伏可能であって後方へ起立可能である。ストッパ部材104が倒伏した状態では、ストッパ部材104の上端は位置決めアーム部材103の上面と同一高さとなる。ストッパ部材104が起立した状態では、ストッパ部材104が位置決めアーム部材103の先端部において立設される。なお、ストッパ部材104は起立状態では、位置決めアーム部材103に設けられた規制部(図示しない)に接触しており、後方への倒伏は不可能である。図示されない規制部は、ストッパ部材94側の規制部93Aと同じ構成である。
付勢部材105は、ストッパ部材104を起立させる付勢力をストッパ部材104に付与する部材であり、本実施形態では引っ張りコイルばねが用いられている。したがって、ストッパ部材104は、常態では付勢部材105の付勢力によって常に立設する。また、ストッパ部材104が前方へ倒伏可能であるため、フォーク32上の荷Wが荷引き込み機構70により引き込まれても、ストッパ部材104は倒伏するので、荷Wの引き込みがストッパ部材104によって妨げられることはない。ストッパ部材104は、荷Wが積付位置Hへ向けて移動する際に荷Wの乗り越えにより倒伏し、荷Wの通過後に付勢部材105の付勢力により起立する。
荷積付装置10は、荷積付装置10の各部を制御するコントローラ110を備えている(図1を参照)。コントローラ110は、図示はしないが予め記憶されたプログラムを実行する演算処理部、データおよびプログラムを記憶する記憶部および上位システム(図示せず)と通信を行う通信部を有する。コントローラ110は、積み付けが予定される荷Wの情報を上位システムから伝達を受け、荷Wのサイズに合わせて、フォーク進退機構40、フォーク間隔調整機構65、荷引き込み機構70および荷位置決め機構90を制御する。また、コントローラ110は、荷検出器87や図示されないセンサ類と接続されており、荷検出器87等のセンサ類からの信号に基づいて各部を制御する。また、コントローラ110は荷Wのサイズ、重量や荷Wのカテゴリーに応じて積付位置Hにおける荷Wの適切な積付位置Hを判断する。
次に、荷積付装置10による荷Wの積み付けについて説明する。荷搬送コンベア11により荷Wが搬送され、荷搬送コンベア11の端部13に到達すると、ストッパ部材13Aにより荷Wの荷搬送コンベア11の端部13側の側面が位置決めされる。次に、送込機構14が作動して、荷Wは荷積付装置10へ送り込まれる。荷Wを送り込む方向は、荷搬送コンベア11の荷Wの搬送方向と直交する方向である。
荷積付装置10は、供給位置Gに一対のフォーク32が対峙するように基台部20がフォーク32と直交する方向の位置が設定されているほか、フォーク32が荷搬送コンベア11から送り出される荷Wを支持可能とする高さに昇降部30の高さが設定されている。また、コントローラ110が予め得ている荷Wの情報に基づいて一対のフォーク32の間隔が荷Wのサイズに合わせられている。したがって、荷Wが荷搬送コンベア11から送り出されたとき、一対のフォーク32が荷Wの下面を支持する。送り出された荷Wはフォーク32において荷搬送コンベア11寄りに位置する。
次に、荷引き込み機構70が作動して荷Wを予め設定された設定位置まで引き込む。具体的には、荷引き込み機構70の送りベルト76、86が、フォーク間隔調整機構65の作動により荷Wを両側から挟み付け、駆動モータ73、83が作動することにより、荷Wを挟み付けている送りベルト76、86がフォーク32の前端へ向けて送られる。荷Wは送りベルト76、86の送りによってフォーク32の先端へ向けてフォーク32上をスライドする。
荷引き込み機構70の作動により、荷Wがフォーク32上をスライドするとき、荷Wは荷位置決め機構90のストッパ部材94、104は、スライドする荷Wの乗り上げによって起立状態から前方へ倒れ込み倒伏状態となる。荷Wがストッパ部材94、104の上に位置する状態では、ストッパ部材94、104の倒伏状態は維持される。荷Wの前端が荷検出器87のセンサ光Lを遮断すると、駆動モータ73、83は停止され、フォーク32上で荷Wは停止する。なお、図7(a)に示すように、フォーク32上で停止された荷Wの前面は、前後方向においてフォーク32の先端と一致する。
次に、基台部20が荷Wの積付先のパレット12における荷Wの積付位置Hに応じて往復移動用ガイドレール21上を移動するとともに、昇降部30がパレット12の載置面の高さに合わせて昇降される。基台部20の移動によってパレット12に対する前後方向と直交する方向におけるフォーク32の位置が定まる。昇降部30は、フォーク32の下部とパレット12の載置面との間に隙間を設けるように昇降位置が設定される。この隙間によってフォーク32の上面とパレット12の載置面との間に距離が生じるが、この距離は、荷Wを支持するフォーク32が荷Wから引き出され、荷Wがパレット12の載置面に落とし込まれても荷Wが損傷することのない距離であり、荷Wがパレット12の載置面に落とし込まれても荷Wが大きく位置ずれしない距離を考慮して設定される。
次に、フォーク進退機構40が作動する。パレット12における荷Wの積付位置Hに応じてフォーク32が前進するように、フォーク進退部41の駆動モータ47が正回転で、フォーク進退部42の駆動モータ57が逆回転で同期して駆動される。図7(b)に示すように、フォーク支持アーム部材44、54が前進するとともに一対のフォーク32が同時に前進し、荷Wはフォーク32とともにパレット12へ向けて前進する。駆動モータ47、57は、前後方向において荷Wの積付位置Hに合う位置までフォーク32を前進させる。フォーク32の前進中に荷Wがストッパ部材94、104を乗り越えて通過するので、ストッパ部材94、104は、付勢部材95の付勢力によって起立状態となる。荷Wの通過後にフォーク32が荷Wの積付位置Hに合う位置に到達すると駆動モータ47、57は停止する。
図7(c)に示すように、荷Wのストッパ部材94、104の通過後において、フォーク32が荷Wの積付位置Hに合わせて停止するまでに、荷位置決め機構90が作動される。具体的には、荷位置決め部91の駆動モータ97が正回転で、荷位置決め部92の駆動モータ107が逆回転で同期して駆動される。駆動モータ97、107の駆動により、位置決めアーム部材93、103が前進する。位置決めアーム部材93、103は荷Wの積付位置Hに合わせて前進する。図8(a)に示すように、位置決めアーム部材93、103が停止する位置では、ストッパ部材94、104は荷Wの後面に当接するか、あるいは荷Wの後面に十分に近接する。
次に、フォーク進退機構40がフォーク32を後退させるように作動する。駆動モータ47が逆回転で、駆動モータ57が逆回転で駆動することにより、対応するフォーク支持アーム部材44、54が後退すると、フォーク32が後退する。フォーク32が後退するが、位置決めアーム部材93、103は移動しないので、フォーク32上の荷Wは、ストッパ部材94、104によって位置決めされてフォーク32とともに後退できず、その結果、フォーク32と相対的にスライドする。図8(b)に示すように、フォーク32が荷Wから離れた状態では、荷Wはパレット12上に落とし込まれて予定された積付位置Hに積み付けられる。
次に、図8(c)に示すように、荷位置決め機構90が位置決めアーム部材93、103を後退するように作動される。具体的には、荷位置決め部91の駆動モータ97が逆回転で、荷位置決め部92の駆動モータ107が正回転で同期して駆動される。駆動モータ97、107の駆動により、位置決めアーム部材93、103が後退し、前進する前の原位置に復帰する。既に、前進前の原位置に復帰しているフォーク32とともに次の荷Wの積み付けに備える。
ところで、本実施形態の荷積付装置10は、荷の長さおよび幅が異なる多種類の荷の積み付けが可能である。図9に示すように、荷積付装置10は、異なるサイズの荷W1、W2をパレット12上に殆ど隙間なく積み付ける。荷W2の前後方向の長さは荷W1と同じ寸法であるが、荷Wの長さ方向と直交する幅方向の寸法は、荷W1の幅寸法の約半分である。本実施形態の荷積付装置10のフォーク32は荷W2を支持することが可能である。
荷積付装置10は、フォーク32が荷Wの下面からはみ出さない位置において荷Wの下面を支持するので、例えば、図9に示すように、パレット12上において荷W2を積付可能なスペースがパレット12の端に存在すると、先に積み降ろされた荷W1との隙間を殆どなく載置することが可能である。また、フォーク32、フォーク支持アーム部材44、54、位置決めアーム部材93、103、ストッパ部材94、104が進退方向と直交する方向において荷Wの外側にはみ出さない。
荷積付装置10は、フォーク32、フォーク支持アーム部材44、54、位置決めアーム部材93、103およびストッパ部材94、104が進退方向と直交する方向において荷Wの外側にはみ出さない。このため、図10(a)に示す天秤台車120への荷Wの積み付けであっても殆ど隙間なく荷Wを積み付けることが可能である。因みに、天秤台車120は、複数の車輪122を有する台車本体121と、台車本体121の両端部に立設される枠体123と、両側の枠体123の間に横架された棚部材124を有している。台車本体121および棚部材124にスペースが存在すれば、フォーク32等が枠体123と干渉することなく、先に積み付けられた荷W(図示せず)との隙間を殆どなく載置することが可能である。
荷積付装置10は、天秤台車120と同様に、図10(b)に示すかご台車130への荷Wの積み付けであっても殆ど隙間なく荷Wを積み付けることが可能である。因みに、かご台車130は、複数の車輪132を備えた台車本体131と、台車本体131の両端に立設された枠体133と、枠体133間に立設された側枠体134とを備える。台車本体131にスペースが存在すれば、フォーク32等が枠体133、側枠体134と干渉することなく、先に積み付けられた荷W(図示せず)との隙間を殆どなく載置することが可能である。
本実施形態の荷積付装置10は以下の作用効果を奏する。
(1)供給位置Gと積付位置Hとの間に設置され、供給位置Gから送り込まれる荷Wを積み付ける積付位置Hへ積み付けする荷積付装置10を備える。荷積付装置10は、昇降可能な基台部20と、基台部20に設けられ、荷Wを支持する一対のフォーク32と、一対のフォーク32の間隔を調整するフォーク間隔調整機構65と、積付位置Hに対して一対のフォーク32を進退させるフォーク進退機構40と、を有する。このため、一対のフォーク32は供給位置Gの荷搬送コンベア11から送り込まれた荷Wを支持するが、フォーク32の間隔がフォーク間隔調整機構65により荷Wのサイズに合わせて調整され、フォーク32は荷Wの下面を支持する。フォーク進退機構40が荷Wを支持したフォーク32を前進させて積付位置Hのパレット12に荷Wを積み付ける。フォーク32が荷Wの下面を支持するので、多種類の荷Wを積み付ける場合であっても、先に積み付けられた荷Wとの隙間を殆ど無くして荷Wを積み付けることができる。
(2)基台部20を積付位置Hに沿うように荷Wの送り出し方向と交差する水平方向に往復移動させる往復移動機構19を有する。このため、基台部20が往復移動機構19により積付位置Hに沿うように荷Wの送り出し方向と交差する水平方向に往復移動される。このため、積付位置Hとしてのパレット12を移動させることなく、先に積み付けられた荷Wとの隙間をなく荷Wを積み付けることができる。積付位置Hとしてのパレット12の移動が不要であり、荷積付装置10全体の設置スペースの省スペース化を図ることができる。
(3)積付位置Hからの一対のフォーク32の後退時における荷Wの後退を規制するとともに積付位置Hにおける荷Wの位置決めを行う荷位置決め機構90を有する。荷位置決め機構90は、フォーク32が備える受承面に対して起伏可能なストッパ部材94、104を備える。ストッパ部材94、104は、フォーク32の前進時の荷Wの乗り越えにより倒伏する位置に設けられ、荷Wの通過後に起立する。荷Wがフォーク32から積付位置Hに積み付けられるとき、荷位置決め機構90のストッパ部材94、104は、フォーク32の後退時における荷Wの後退を規制するとともに積付位置Hにおける荷Wの位置決めを行う。荷位置決め機構90のストッパ部材94、104はフォーク32の前進時に荷Wの乗り越えにより倒伏し、荷Wがストッパ部材94、104を通過すると起立する。その結果、ストッパ部材94、104と荷Wとの干渉を避ける構成が不要になり、プッシャーを用いて荷Wを積み付ける場合と比較すると、荷位置決め機構90の省スペース化を図ることができる。
(4)荷位置決め機構90は、荷Wの送り出し方向へ進退可能であって、ストッパ部材94(104)を備えた位置決めアーム部材93(103)と、ストッパ部材94(104)を起立させる付勢力をストッパ部材94(104)に付与する付勢部材95と、を備える。ストッパ部材94(104)は、フォーク32の前進時の荷Wの乗り越えにより倒伏し、荷Wの通過後に付勢部材95の付勢力により起立する。位置決めアーム部材93(103)が荷Wの送り出し方向へ進退するので、ストッパ部材94(104)の位置を荷Wの積付位置Hに合わせることができる。
(5)フォーク進退機構40は、荷Wの送り出し方向へ進退可能に設けられるとともに、一対のフォーク32を進退可能に支持する一対のフォーク支持アーム部材44、54と、フォーク支持アーム部材44、54の進退と連動してフォーク32を進退させる連動部材としての前進用ベルト45および後進用ベルト46と、を備える。このため、フォーク支持アーム部材44、54が荷Wの送り出し方向へ進退することにより、前進用ベルト45および後進用ベルト46は、フォーク32をフォーク支持アーム部材44、54の進退と連動して荷Wの送り出し方向へ進退させる。このため、フォーク支持アーム部材44、54およびフォーク32は固定ベース部材43、可動ベース部材53に対して多段状に伸縮可能となる。その結果、フォーク進退機構40の省スペース化を図ることができる。
(6)供給位置Gから一対のフォーク32に送り込まれた荷Wを予め設定された設定位置まで引き込む荷引き込み機構70が備えられている。このため、荷引き込み機構70は、供給位置Gから一対のフォーク32に送り込まれた荷Wを予め設定された設定位置まで引き込み、荷Wをフォーク32において積み付けに適した位置に位置決めすることができる。
(7)荷引き込み機構70による荷Wの引き込み方向およびフォーク進退機構40によるフォーク32の進退方向は同じである。このため、荷引き込み機構70による荷Wの引き込み方向およびフォーク進退機構40によるフォーク32の進退方向は同じであるので、供給位置Gと積付位置Hとの間で荷Wの移動距離を短縮化できる。その結果、供給位置Gと積付位置Hとの間のスペースが制約を受ける場合であっても荷積付装置10が設置でき、荷Wの積み付けが可能となる。
(8)昇降部30における積付位置H側の端部に設けられ、設定位置まで引き込まれた荷Wを検出する荷検出器87を備えている。このため、荷検出器87が荷Wを検出することにより、荷Wが昇降部30において設定位置まで引き込まれたことを判別することができる。
(9)荷位置決め機構90のストッパ部材94、104は、フォーク32上をスライドする荷Wと接触しても倒伏するので、ストッパ部材94、104を退避させる必要がなく、荷位置決め機構90の省スペース化が可能である。また、ストッパ部材94、104の荷Wとの接触を回避するためのストッパ部材94、104の退避動作が生じないので、荷位置決め機構90の動作が短時間となり、ひいては荷積付装置10の処理能力の向上に寄与している。
(10)フォーク間隔調整機構65を備えているので、一対のフォーク32は、一対のフォーク32の間隔調整が可能な範囲でサイズの異なる多種類の荷Wを支持することができ、多種類の荷Wを殆ど隙間なく積付位置Hに積み付けることができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更してもよい。
○ 上記の実施形態では、荷積付装置の基台部が積付位置に沿って移動し、パレットが移動しないようにしたが、これに限定されない。例えば、荷積付装置の基台部が固定され、積付位置としてのパレットを荷積付装置に沿って往復移動可能としてもよい。
○ 上記の実施形態では、荷位置決め機構のストッパ部材がフォーク上をスライドする荷の乗り上げによって倒伏するとしたが、これに限らない。ストッパ部材は倒伏可能でなく、荷が送り出される時点で荷と接触しない位置に退避する構成であってもよい。
○ 上記の実施形態では、フォーク進退機構の連動部材としてベルトを用いたが、連動部材はベルトに限定されない。連動部材は、例えば、チェーンを用いてもよい。
○ 上記の実施形態では、ストッパ部材の付勢部材として引っ張りコイルばねを用いたが付勢部材は引っ張りコイルばねに限定されない。付勢部材は、圧縮コイルばねを用いてもよい。圧縮コイルばねを用いる場合、ストッパ部材が倒伏する状態で圧縮コイルばねが圧縮されるように、位置決めアーム部材とピンを支点として回動するストッパ部材と接続すればよい。また、付勢部材は支点となるピンに装着したねじりコイルばねでもよい。ストッパ部材は、付勢部材による回動のみではなく、モータやエアシリンダ等のアクチュエータを使って上下方向に可動させてもよい。
○ 上記の実施形態では、基台部が荷の送り出し方向と交差する水平方向に往復移動したが、これに限らない。例えば、基台部において一対のフォーク、フォーク間隔調整機構およびフォーク進退機構を前記積付位置に沿うように、荷の送り出し方向と交差する水平方向に往復移動させてもよい。
○ 上記の実施形態では、ベルトおよびプーリを用いたフォーク間隔調整機構としたが、これに限らない。例えば、ラックおよびピニオンを用いたフォーク間隔調整機構としてもよい。また、往復移動機構や昇降機構はベルトとプーリを用いてもよく、あるいはラックとピニオンを用いてもよい。
10 荷積付装置
11 荷搬送コンベア
12 パレット(積付位置)
13 端部(供給位置)
19 往復移動機構
20 基台部
25 駆動モータ(往復移動用)
30 昇降部
32 フォーク
40 フォーク進退機構
41、42 フォーク進退部
44、54 フォーク支持アーム部材
45、55 前進用ベルト(連動部材)
46、56 後進用ベルト(連動部材)
47、57 駆動モータ(フォーク進退用)
65 フォーク間隔調整機構
66 駆動モータ(フォーク間隔調整用)
70 荷引き込み機構
71、72 ベルト部
73、83 駆動モータ(ベルト駆動用)
76、86 送りベルト
87 荷検出器
90 荷位置決め機構
91、92 荷位置決め部
93、103 位置決めアーム部材
94、104 ストッパ部材
95、105 付勢部材
97、107 駆動モータ(位置決めアーム部材進退用)
110 コントローラ
G 供給位置
H 積付位置
W 荷

Claims (8)

  1. 荷を送り込む供給位置と荷を積み付ける積付位置との間に設置され、前記供給位置から送り込まれる荷を前記積付位置へ積み付ける荷積付装置において、
    基台部と、
    前記基台部に対して昇降可能な昇降部と、
    前記昇降部に設けられ、前記供給位置から送り込まれた荷の下面を支持する一対のフォークと、
    荷のサイズに合わせて前記一対のフォークの間隔を調整するフォーク間隔調整機構と、
    前記積付位置に対して前記一対のフォークを進退させるフォーク進退機構と、を有することを特徴とする荷積付装置。
  2. 前記一対のフォーク、前記フォーク間隔調整機構および前記フォーク進退機構を前記積付位置に沿うように荷の送り出し方向と交差する水平方向に往復移動させる往復移動機構を有することを特徴とする請求項1記載の荷積付装置。
  3. 前記積付位置からの前記一対のフォークの後退時における荷の後退を規制するとともに前記積付位置における荷の位置決めを行う荷位置決め機構を有し、
    前記荷位置決め機構は、前記フォークが備える受承面に対して起伏可能なストッパ部材を備え、
    前記ストッパ部材は、荷が送り出し方向へ移動する際の荷の乗り越えにより倒伏する位置に設けられ、荷の通過後に起立することを特徴とする請求項1又は2記載の荷積付装置。
  4. 前記荷位置決め機構は、
    荷の送り出し方向へ進退可能であって、前記ストッパ部材を備えた位置決めアーム部材と、
    前記ストッパ部材を起立させる付勢力を前記ストッパ部材に付与する付勢部材と、を備え、
    前記ストッパ部材は、荷が送り出し方向へ移動する際の荷の乗り越えにより倒伏し、荷の通過後に前記付勢部材の前記付勢力により起立することを特徴とする請求項3記載の荷積付装置。
  5. 前記フォーク進退機構は、
    荷の送り出し方向へ進退可能に設けられるとともに、前記一対のフォークを進退可能に支持する一対のフォーク支持アーム部材と、
    前記一対のフォーク支持アーム部材の進退と連動して前記一対のフォークを進退させる連動部材と、を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の荷積付装置。
  6. 前記供給位置から前記一対のフォークに送り込まれた荷を予め設定された設定位置まで引き込む荷引き込み機構を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載の荷積付装置。
  7. 前記荷引き込み機構による荷の引き込み方向および前記フォーク進退機構の進退方向は同じであることを特徴とする請求項6記載の荷積付装置。
  8. 前記基台部または前記昇降部における供給位置側の端部に設けられ、前記設定位置まで引き込まれた荷を検出する荷検出器を備えていることを特徴とする請求項6又は7記載の荷積付装置。

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