JP2021161994A - 水中ポンプ - Google Patents

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Atsushi Sai
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【課題】端部がD字形状の回転軸に対して金属製の羽根車を固定することが可能な水中ポンプを提供する。【解決手段】この水中ポンプ100は、回転中心軸線αに直交する横断面が平坦面10aおよび円弧面10bによりD字形状に形成された端部10を含む回転軸1と、キー部材5と、平坦面10aに接触した状態でキー部材5が挿入されるキー溝43aを有し、回転軸1の端部10が挿通される円形状の穴43を含む金属製の羽根車4とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、水中ポンプに関するものである。
従来、回転軸に対して固定するためのキー溝が設けられた羽根車を備える水中ポンプが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、回転中心軸線に直交する横断面が円形状に形成された端部を含む回転軸と、回転軸の端部が挿通される円形状の穴およびキー溝が設けられた金属製の羽根車とを備える水中ポンプが開示されている。回転軸の円形状の端部には、キー部材を設置するための溝が形成されている。羽根車は、回転軸の溝にキー部材を設置した状態で、キー溝にキー部材が配置されるように回転軸の端部が穴に挿通される。これによって、羽根車は、回転軸に対する回転が規制されて、回転軸の動力を羽根車に伝達することが可能となった状態で回転する。
特開2013−50094号公報
ここで、上記特許文献1には明記されていないが、樹脂製の羽根車では、回転軸が挿通される穴がキー溝のないD字形状に形成されるとともに、回転軸の端部の横断面がD字形状に形成されることもある。しかしながら、水中ポンプを製造する際などにおいて共通の水中ポンプ本体に対して、金属製の羽根車を用いる場合には、上記特許文献1に記載されているように、端部の溝にキー部材が設置される円形状の回転軸を利用し、樹脂製の羽根車を用いる場合には、羽根車にキー溝がないため端部がD字形状の回転軸を利用することが必要となっている。このため、羽根車の材質によって回転軸の形状を統一することができないという問題点がある。すなわち、キー部材を設置するための溝が設けられてはいないD字形状の回転軸に対しては、樹脂製の羽根車を固定することはできるが、金属製の羽根車を固定することはできないという問題点がある。なお、金属製の羽根車では、樹脂製の羽根車とは異なり、鋳造のみでD字形状の穴を形成することは極めて困難であり、追加の加工が必要となるため、金属製の羽根車にD字形状の穴を形成するには加工の手間とコストがかかる事となる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、端部がD字形状の回転軸に対して金属製の羽根車を固定することが可能な水中ポンプを提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面における水中ポンプは、回転中心軸線に直交する横断面が平坦面および円弧面によりD字形状に形成された端部を含む回転軸と、キー部材と、平坦面に接触した状態でキー部材が挿入されるキー溝を有し、回転軸の端部が挿通される円形状の穴を含む金属製の羽根車とを備える。
この発明の一の局面による水中ポンプでは、上記のように、回転中心軸線に直交する横断面が平坦面および円弧面によりD字形状に形成された端部を含む回転軸と、平坦面に接触した状態でキー部材が挿入されるキー溝を有し、回転軸の端部が挿通される円形状の穴を含む金属製の羽根車とを設ける。これによって、回転軸のD字形状の端部に羽根車を挿通するとともに、キー部材を利用して、回転軸に対する羽根車の回転を規定することができる。したがって、端部がD字形状の回転軸に対して、加工が困難であるD字形状の穴ではなく、高い加工精度を確保可能な円形状の穴を有する金属製の羽根車を固定することができる。また、回転軸の端部がD字形状を有するので、D字形状の穴を有する樹脂製の羽根車も固定することが可能である。以上により、水中ポンプは、金属製および樹脂製のいずれの羽根車に対しても共通の回転軸を用いることができる。
上記一の局面による水中ポンプにおいて、好ましくは、横断面において、キー部材の平坦面に直交する方向の長さは、キー溝の平坦面に直交する方向の長さよりも大きい。このように構成すれば、キー部材の平坦面に直交する方向の長さが、キー溝の平坦面に直交する方向の長さ以下である場合と比較して、回転軸(平坦面)とキー部材との接触面積を大きく確保することができる。その結果、キー部材により、回転軸に対する金属製の羽根車の回転を効果的に規制することができるので、回転軸に対する金属製の羽根車のぐらつきを抑制して、金属製の羽根車を安定して回転させることができる。
上記一の局面による水中ポンプにおいて、好ましくは、横断面において、キー部材は、平坦面に沿った方向を長手方向とする長方形形状に形成されている。このように構成すれば、キー部材が、平坦面に沿った方向を長手方向とする長方形形状に形成されるので、回転軸(平坦面)とキー部材との接触面積を比較的大きく確保することができる。その結果、キー部材により、回転軸に対する金属製の羽根車の回転を効果的に規制することができるので、回転軸に対する金属製の羽根車のぐらつきを抑制して、金属製の羽根車を安定して回転させることができる。
この場合、好ましくは、横断面において、キー部材の長手方向の長さは、羽根車の穴の半径よりも大きい。このように構成すれば、羽根車の穴に対して、横断面が長方形形状のキー部材の長手方向の長さが小さくなりすぎることを防ぐことができるので、回転軸(平坦面)とキー部材との接触面積を確実に確保することができる。
上記キー部材が長方形形状に形成される構成において、好ましくは、横断面におけるキー部材の長手方向の長さは、羽根車の羽根の厚みの2倍よりも大きい。このように構成すれば、羽根車の羽根の厚みを考慮して、横断面が長方形形状のキー部材の長手方向の長さを設定することができる。すなわち、キー部材の長手方向の長さを、羽根車の羽根の形状に適した大きさに設定することができる。
上記キー部材が長方形形状に形成される構成において、好ましくは、横断面において、キー部材の長手方向の長さは、キー部材の短手方向の長さの2倍よりも大きい。このように構成すれば、横断面が長方形形状のキー部材の長手方向の長さを大きく確保することができるので、回転軸(平坦面)とキー部材との接触面積をより大きく確保することができる。
上記一の局面による水中ポンプにおいて、好ましくは、回転中心軸線の延びる方向において、キー部材は、羽根車の穴よりも小さく形成されるとともに、キー部材の一端および他端が、それぞれ、羽根車の穴の端部が位置する一方表面および他方表面の近傍に配置されるように構成されている。このように構成すれば、回転中心軸線の延びる方向において、キー溝の内部でのキー部材の移動を抑制することができるので、回転軸(平坦面)とキー部材との接触を確実に確保して、金属製の羽根車を安定して回転させることができる。
上記一の局面による水中ポンプにおいて、好ましくは、回転中心軸線の延びる方向におけるキー部材の長さは、横断面におけるキー部材の短手方向の長さの4倍よりも大きい。このように構成すれば、回転中心軸線の延びる方向におけるキー部材の長さが、横断面におけるキー部材の短手方向の長さの4倍以下である場合と比較して、回転軸(平坦面)とキー部材との接触面積を大きく確保することができる。その結果、キー部材により、回転軸に対する金属製の羽根車の回転を効果的に規制することができるので、回転軸に対する金属製の羽根車のぐらつきを抑制して、金属製の羽根車を安定して回転させることができる。
上記一の局面による水中ポンプにおいて、好ましくは、羽根車は、穴が直接設けられた単一の部材である。このように構成すれば、羽根車の穴が設けられる部分や、羽根車の羽根が設けられる部分などの各部を別部材により形成する場合と比較して、部品点数を少なくして装置構成を簡素化することができる。
本発明によれば、上記のように、端部がD字形状の回転軸に対して金属製の羽根車を固定することができる。
実施形態による水中ポンプの全体構成を示した概略図である。 実施形態による水中ポンプの羽根車を示した底面図である。 実施形態による水中ポンプの羽根車を側方から示した断面図である。 図1の90−90線に沿った断面図である。 図1の回転軸の下方の端部の部分拡大図である。 変形例による水中ポンプの全体構成を示した概略図である。 変形例によるキー部材を示した断面図である。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。
[実施形態]
(水中ポンプの構成)
図1〜図5を参照して、本実施形態の水中ポンプ100について説明する。水中ポンプ100は、回転軸1の回転中心軸線αが上下方向(Z方向)に延びる縦型の水中電動ポンプである。
なお、各図では、回転軸1の回転中心軸線αの延びる方向をZ方向により示し、Z方向のうち羽根車4側からモータ2側を向く方向をZ1方向により示し、Z1方向の反対方向をZ2方向により示す。
また、各図では、Z方向に直交する方向で、回転軸1の後述する平坦面10aに沿った方向をA方向により示す。なお、A方向は、回転中心軸線αに直交する横断面における後述するキー部材5の長手方向でもある。
また、各図では、Z方向およびA方向の両方に直交する方向をB方向により示す。なお、B方向は、回転中心軸線αに直交する横断面における後述するキー部材5の短手方向でもある。
図1に示すように、水中ポンプ100は、回転軸1と、モータ2と、ポンプ室30と、オイル室31と、羽根車4と、回転軸1に羽根車4を固定するために用いられるキー部材5とを備えている。なお、回転軸1、羽根車4およびキー部材5は、互いに独立した別々の部材により形成されている。
(回転軸の構成)
回転軸1は、概して、上下方向(Z方向)に延びる円柱形状を有している。回転軸1は、Z2方向の端部10(下端)に羽根車4が固定されており、Z1方向の端部11(上端)側にモータ2(回転子21)が固定されている。回転軸1は、モータ2の駆動力を羽根車4に伝達する機能を有している。
回転軸1は、金属製である。一例ではあるが、回転軸1は、ステンレスを主成分とする金属材料により形成されている。
回転軸1には、端部10に固定部材設置部12が設けられている。固定部材設置部12は、羽根車4を回転軸1に固定するための固定部材Fを設置する部分である。一例ではあるが、固定部材Fは、ボルトにより構成されており、固定部材設置部12は、ボルトが螺合される雌ネジにより構成されている。
端部10は、回転中心軸線αに直交する横断面(Z方向に直交する断面)が平坦面10aおよび円弧面10bによりD字形状に形成されている。すなわち、平坦面10aおよび円弧面10bは、端部10の横断面をD字形状を保持しながらZ方向に延びる面である。回転中心軸線αの延びる方向(Z方向)において、端部10の長さL1は、羽根車4の後述する穴43の長さL30(ボス40の厚み)よりも僅かに小さい(図5参照)(L1<L30)。
回転軸1には、穴43に回転軸1が挿通された羽根車4の上方への移動を、羽根車4に当接することにより規制する当接面1a(図5参照)が設けられている。羽根車4は、回転軸1の当接面1aに当接した状態で、固定部材F(ボルト)が固定部材設置部12(雌ネジ)に設置されることにより、回転軸1に固定されている。なお、当接面1aは、羽根車4の上下方向(回転軸1の軸方向)の位置決めとして機能する。
(モータの構成)
モータ2は、回転軸1を回転駆動させるように構成されている。そして、モータ2は、回転軸1を介して羽根車4を回転駆動させるように構成されている。詳細には、モータ2は、コイルを有する固定子20と、固定子20の内周側に配置された回転子21と、フレーム22と、上部軸受23aと、下部軸受23bと、ブラケット24とを含んでいる。なお、回転軸1もモータ2に含まれる構成である。回転子21には、回転軸1が固定されている。モータ2は、固定子20により磁界を発生させることによって、回転子21とともに回転軸1を回転駆動させるように構成されている。フレーム22は、固定子20および回転子21を覆っている。上部軸受23aおよび下部軸受23bは、それぞれ、回転軸1の上方側および下方側を回転可能に支持している。ブラケット24には、上部軸受23aが設置されている。ブラケット24は、上方からフレーム22に固定されている。
(ポンプ室およびオイル室の構成)
ポンプ室30は、モータ2の下方側に位置しており、羽根車4が配置されている。ポンプ室30は、ポンプケーシング30aにより形成されている。オイル室31は、モータ2とポンプ室30との間に位置している。オイル室31には、メカニカルシール31aおよびオイルリフター31bが設置されている。水中ポンプ100は、モータ2およびオイル室31を取り囲む外周に、ポンプ室30からの水を上方側に向けて流す流路32を有している。流路32の下方側で羽根車4の直下には、吸込口33が設けられている。また、流路32の上方側には、吐出口34が設けられている。なお、吐出口34には、ホースカップリング34aが取り付けられている。
(羽根車の構成)
図2および図3に示すように、羽根車4は、セミオープン型の羽根車である。羽根車4は、金属製である。一例ではあるが、羽根車4は、ステンレスを主成分とする金属材料により形成されている。
羽根車4は、筒形状のボス40と、ボス40の外周側に設けられる円盤形状のシュラウド41と、シュラウド41の下方側に設けられる複数の羽根42とを含んでいる。複数の羽根42は、Z方向から見て、湾曲しながら互いに徐々に離間するように、内周側から外周側に向けて放射状に延びている。
図4および図5に示すように、ボス40には、キー溝43aを有する円形状の穴43が設けられている。穴43は、上下方向に延びており、ボス40を貫通している。穴43は、回転軸1のD字形状の端部10が挿通されるように構成されている。羽根車4は、穴43が直接設けられた単一の部材である。すなわち、羽根車4は、金属製の羽根車本体と、羽根車本体に直接設けられた穴43とにより構成されている。なお、図4では、説明の便宜上、回転軸1およびキー部材5と、穴43およびキー溝43aとの間の隙間を実際の大きさよりも大きく図示している。
キー溝43aは、Z方向から見て、矩形形状に形成されている。すなわち、キー溝43aは、Z方向から見て、内表面がコの字形状に形成されている。キー溝43aは、平坦面10aに接触した状態でキー部材5が挿入されるように構成されている。すなわち、キー溝43aは、キー部材5の収容空間である。
(キー部材の構成)
キー部材5は、金属製である。一例ではあるが、キー部材5は、ステンレスを主成分とする金属材料により形成されている。
キー部材5は、羽根車4のキー溝43aに挿入されることによって、回転中心軸線αに直交する横断面において、羽根車4を回転軸1に対して固定するように構成されている。これによって、羽根車4は、回転する際に、回転軸1に対して、回転中心軸線αに直交する方向に揺れ動くことがないように移動が規制(拘束)されている。すなわち、羽根車4は、キー部材5によって安定して回転することが可能なように構成されている。
キー部材5は、直方体形状を有している。キー部材5は、回転中心軸線αに直交する横断面において、平坦面10aに沿った方向を長手方向とする長方形形状に形成されている。すなわち、水中ポンプ100(図1参照)は、キー部材5の長手方向側である比較的大きな面積の面を、平坦面10a(回転軸1)に接触させるように構成されている。
回転中心軸線αに直交する横断面において、キー部材5の平坦面10aに直交する方向の長さ(キー部材5の短手方向の長さ)L10は、キー溝43aの平坦面10aに直交する方向の長さL20よりも大きい(L10>L20)。すなわち、キー部材5は、キー溝43aに挿入された状態で、キー溝43aから穴43の内方に突出している。
回転中心軸線αに直交する横断面において、キー部材5の長手方向の長さL11は、羽根車4の円形状の穴43の半径L21よりも大きい(L11>L21)。すなわち、キー部材5(キー溝43a)は、穴43の周方向の比較的広い範囲に配置されている。
回転中心軸線αに直交する横断面におけるキー部材5の長手方向の長さL11は、羽根車4の羽根42の(最大)厚みL40(図2参照)の2倍よりも大きい(L11>L40×2)。
回転中心軸線αに直交する横断面において、キー部材5の長手方向の長さL11は、キー部材5の短手方向の長さ(キー部材5の平坦面10aに直交する方向の長さ)L10の2倍よりも大きい(L11>L10×2)。
回転中心軸線αの延びる方向(Z方向)におけるキー部材5の長さL12は、回転中心軸線αに直交する横断面におけるキー部材5の短手方向の長さ(キー部材5の平坦面10aに直交する方向の長さ)L10の4倍よりも大きい。また、キー部材5の長さL12(図5参照)は、キー部材5の長手方向の長さL11よりも大きい(L12>L11)。
回転中心軸線αの延びる方向において、キー部材5は、羽根車4の穴43よりも小さく形成されるとともに、キー部材5のZ1方向側の一端5aおよびZ2方向側の他端5bが、それぞれ、羽根車4の穴43の端部が位置する一方表面4aおよび他方表面4bの近傍に配置されるように構成されている(図5参照)。すなわち、回転中心軸線αの延びる方向において、キー部材5の長さL12は、穴43の長さL30よりも僅かに小さい(L12<L30)。
一例ではあるが、キー部材5は、長さL10が3mmに設定され、長さL11が7mmに設定され、長さL12が12.5mmに設定されている。また、一例ではあるが、羽根車4は、円形状の穴43の半径L21が5.5mmに設定され、穴43の回転中心軸線αの延びる方向における長さL30(ボス40の厚み)が13mmに設定されている。
(実施形態の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、回転中心軸線αに直交する横断面が平坦面10aおよび円弧面10bによりD字形状に形成された端部10を含む回転軸1と、平坦面10aに接触した状態でキー部材5が挿入されるキー溝43aを有し、回転軸1の端部10が挿通される円形状の穴43を含む金属製の羽根車4とを設ける。これによって、回転軸1のD字形状の端部10に羽根車4を挿通するとともに、キー部材5を利用して、回転軸1に対する羽根車4の回転を規定することができる。したがって、端部10がD字形状の回転軸1に対して、加工が困難であるD字形状の穴43ではなく、高い加工精度を確保可能な円形状の穴43を有する金属製の羽根車4を固定することができる。また、回転軸1の端部10がD字形状を有するので、D字形状の穴43を有する樹脂製の羽根車も固定することが可能である。以上により、水中ポンプ100は、金属製および樹脂製のいずれの羽根車に対しても共通の回転軸1を用いることができる。
本実施形態では、上記のように、横断面において、キー部材5の平坦面10aに直交する方向の長さは、キー溝43aの平坦面10aに直交する方向の長さよりも大きい。これによって、キー部材5の平坦面10aに直交する方向の長さが、キー溝43aの平坦面10aに直交する方向の長さ以下である場合と比較して、回転軸1(平坦面10a)とキー部材5との接触面積を大きく確保することができる。その結果、キー部材5により、回転軸1に対する金属製の羽根車4の回転を効果的に規制することができるので、回転軸1に対する金属製の羽根車4のぐらつきを抑制して、金属製の羽根車4を安定して回転させることができる。
本実施形態では、上記のように、横断面において、キー部材5は、平坦面10aに沿った方向を長手方向とする長方形形状に形成されている。これによって、キー部材5が、平坦面10aに沿った方向を長手方向とする長方形形状に形成されるので、回転軸1(平坦面10a)とキー部材5との接触面積を比較的大きく確保することができる。その結果、キー部材5により、回転軸1に対する金属製の羽根車4の回転を効果的に規制することができるので、回転軸1に対する金属製の羽根車4のぐらつきを抑制して、金属製の羽根車4を安定して回転させることができる。
本実施形態では、上記のように、横断面において、キー部材5の長手方向の長さは、羽根車4の穴43の半径よりも大きい。これによって、羽根車4の穴43に対して、横断面が長方形形状のキー部材5の長手方向の長さが小さくなりすぎることを防ぐことができるので、回転軸1(平坦面10a)とキー部材5との接触面積を確実に確保することができる。
本実施形態では、上記のように、横断面におけるキー部材5の長手方向の長さは、羽根車4の羽根の厚みの2倍よりも大きい。これによって、羽根車4の羽根の厚みを考慮して、横断面が長方形形状のキー部材5の長手方向の長さを設定することができる。すなわち、キー部材5の長手方向の長さを、羽根車4の羽根の形状に適した大きさに設定することができる。
本実施形態では、上記のように、横断面において、キー部材5の長手方向の長さは、キー部材5の短手方向の長さの2倍よりも大きい。これによって、横断面が長方形形状のキー部材5の長手方向の長さを大きく確保することができるので、回転軸1(平坦面10a)とキー部材5との接触面積をより大きく確保することができる。
本実施形態では、上記のように、回転中心軸線αの延びる方向において、キー部材5は、羽根車4の穴よりも小さく形成されるとともに、キー部材5の一端5aおよび他端5bが、それぞれ、羽根車4の穴の端部10が位置する一方表面および他方表面の近傍に配置されるように構成されている。これによって、回転中心軸線αの延びる方向において、キー溝43aの内部でのキー部材5の移動を抑制することができるので、回転軸1(平坦面10a)とキー部材5との接触を確実に確保して、金属製の羽根車4を安定して回転させることができる。
本実施形態では、上記のように、回転中心軸線αの延びる方向におけるキー部材5の長さは、横断面におけるキー部材5の短手方向の長さの4倍よりも大きい。これによって、回転中心軸線αの延びる方向におけるキー部材5の長さが、横断面におけるキー部材5の短手方向の長さの4倍以下である場合と比較して、回転軸1(平坦面10a)とキー部材5との接触面積を大きく確保することができる。その結果、キー部材5により、回転軸1に対する金属製の羽根車4の回転を効果的に規制することができるので、回転軸1に対する金属製の羽根車4のぐらつきを抑制して、金属製の羽根車4を安定して回転させることができる。
本実施形態では、上記のように、羽根車4は、穴43が直接設けられた単一の部材である。これによって、羽根車4の穴43が設けられる部分や、羽根車4の羽根が設けられる部分などの各部を別部材により形成する場合と比較して、部品点数を少なくして装置構成を簡素化することができる。
(変形例)
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、モータおよびオイル室を取り囲む外周にポンプ室からの水を流す流路を有するとともに、上端に吐出口を有する内装形の水中ポンプで構成した例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、図6に示す変形例の水中ポンプ200のように、羽根車4の側方に延びる流路232を有するとともに、羽根車4の側方に吐出口234を有する外装形の水中ポンプで構成してもよい。また、図示はしていないがモータおよびオイル室を取り囲む外周側方にポンプ室からの水を流す流路を有する半内装形のポンプで構成してもよい。
また、上記実施形態では、水中ポンプを縦型の水中ポンプとした例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、水中ポンプを横型の水中ポンプとしてもよい。
また、上記実施形態では、セミオープン型の羽根車を備える例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、クローズド型などのセミオープン型以外の羽根車を備えていてもよい。
また、上記実施形態では、回転軸に羽根車を固定するための固定部材を、ボルトにより構成するとともに、回転軸の固定部材設置部を、雌ネジにより構成した例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、回転軸に羽根車を固定するための固定部材を、ナットにより構成するとともに、回転軸の固定部材設置部を、雄ネジにより構成するなどしてもよい。
また、上記実施形態では、横断面におけるキー部材の形状を長方形形状とした例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、横断面におけるキー部材の形状を台形状などの長方形形状以外の形状としてもよい。また、本発明では、キー部材を勾配キーや丸キーで構成してもよい。また、本発明では、図7に示す変形例のように、キー部材305を半円にキーが立っているような特殊な形状としてもよい。
また、上記実施形態では、横断面において、キー部材の平坦面に直交する方向の長さを、キー溝の平坦面に直交する方向の長さよりも大きくした例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、横断面において、キー部材の平坦面に直交する方向の長さを、キー溝の平坦面に直交する方向の長さ以下としてもよい。
また、上記実施形態では、横断面において、キー部材の長手方向の長さを、羽根車の穴の半径よりも大きくした例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、横断面において、キー部材の長手方向の長さを、羽根車の穴の半径以下としてもよい。
また、上記実施形態では、横断面におけるキー部材の長手方向の長さを、羽根車の羽根の厚みの2倍よりも大きくした例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、横断面におけるキー部材の長手方向の長さを、羽根車の羽根の厚みの2倍以下としてもよい。
また、上記実施形態では、横断面において、キー部材の長手方向の長さを、キー部材の短手方向の長さの2倍よりも大きくした例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、横断面において、キー部材の長手方向の長さを、キー部材の短手方向の長さの2倍以下としてもよい。
また、上記実施形態では、羽根車を単一の部材により形成した例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、羽根車を複数の部材により形成してもよい。
1 回転軸
4 羽根車
5、305 キー部材
5a (キー部材の)一端
5b (キー部材の)他端
10 端部
10a 平坦面
10b 円弧面
43 穴
43a キー溝
100、200 水中ポンプ
α 回転中心軸線

Claims (9)

  1. 回転中心軸線に直交する横断面が平坦面および円弧面によりD字形状に形成された端部を含む回転軸と、
    キー部材と、
    前記平坦面に接触した状態で前記キー部材が挿入されるキー溝を有し、前記回転軸の前記端部が挿通される円形状の穴を含む金属製の羽根車とを備える、水中ポンプ。
  2. 前記横断面において、前記キー部材の前記平坦面に直交する方向の長さは、前記キー溝の前記平坦面に直交する方向の長さよりも大きい、請求項1に記載の水中ポンプ。
  3. 前記横断面において、前記キー部材は、前記平坦面に沿った方向を長手方向とする長方形形状に形成されている、請求項1または2に記載の水中ポンプ。
  4. 前記横断面において、前記キー部材の前記長手方向の長さは、前記羽根車の前記穴の半径よりも大きい、請求項3に記載の水中ポンプ。
  5. 前記横断面における前記キー部材の前記長手方向の長さは、前記羽根車の羽根の厚みの2倍よりも大きい、請求項3または4に記載の水中ポンプ。
  6. 前記横断面において、前記キー部材の前記長手方向の長さは、前記キー部材の短手方向の長さの2倍よりも大きい、請求項3〜5のいずれか1項に記載の水中ポンプ。
  7. 前記回転中心軸線の延びる方向において、前記キー部材は、前記羽根車の前記穴よりも小さく形成されるとともに、前記キー部材の一端および他端が、それぞれ、前記羽根車の前記穴の端部が位置する一方表面および他方表面の近傍に配置されるように構成されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の水中ポンプ。
  8. 前記回転中心軸線の延びる方向における前記キー部材の長さは、前記横断面における前記キー部材の短手方向の長さの4倍よりも大きい、請求項1〜7のいずれか1項に記載の水中ポンプ。
  9. 前記羽根車は、前記穴が直接設けられた単一の部材である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の水中ポンプ。
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