JP2018178826A - 横軸ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】軸受に対する回転軸の軸方向位置を変更せずに、簡易な構成でインペラギャップを調整することが可能な横軸ポンプを提供する。【解決手段】本発明の横軸ポンプ10は、回転軸13と、回転軸13に連結され、該回転軸13と一体に回転するインペラ11と、インペラ11を収容するポンプケーシング12と、インペラ11とポンプケーシング12との間の隙間を調整する隙間調整機構60と、を備える。隙間調整機構60は、回転軸13の外周面に形成されたねじ部13aと、ねじ部13aと螺合可能なインペラナット61と、インペラナット61とインペラ11とを固定する固定具63と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、液体を移送するポンプに関し、特に、回転軸が水平方向に延びる横軸ポンプに関する。
従来から、河川水、農業用水などの液体を移送するための横軸ポンプを有するポンプシステムが知られている。図8は、従来のポンプシステムの一例を示す模式図である。図8に示されるポンプシステムは、河川などの水源に接続される吸込水槽100内の水を汲み上げて、吐出水槽102に移送するためのポンプシステムである。このポンプシステムは、水を汲み上げるポンプ110と、このポンプ110を駆動する駆動源115とを備える。
ポンプ110は、水に運動エネルギーを与えるインペラ111と、該インペラ111が固定される回転軸113と、インペラ111が収容されるポンプケーシング112とを有している。インペラ111は、回転軸113および減速機118を介して駆動源115に連結される。回転軸113は、ポンプケーシング112の外側に配置される外部軸受152と、ポンプケーシング112の内部に配置される内部軸受(水中軸受)154とに回転自在に支持されている。内部軸受154は、ポンプケーシング112内に配置された軸受ケーシング124に収容されており、該軸受ケーシング124内で軸受台155によって支持されている。軸受ケーシング124は、インペラ111の下流側に配置された複数の案内羽根140によってポンプケーシング112の内面に支持されている。
ポンプ110は、吸込水槽100内に吸込口120aを有する吸込管120と、吐出水槽102内に吐出口121aを有する吐出管121とに接続される。吐出管121には、吐出管121を流れる水の流量を制限する吐出弁125が設けられている。吐出口121aには、吐出水槽102に移送された水の逆流を防止するためのフラップ弁122が設けられている。
ポンプ110は、回転軸113が水平方向に延びる横軸ポンプである。このタイプのポンプ110は吸込水槽100の上方に配置されるため、比較的メンテナンスがしやすいという利点がある。ポンプ110のメンテナンスは、ポンプ110の揚水性能を維持するために定期的に行われ、このようなメンテナンスでは、インペラ111とポンプケーシング112との間に形成される微小な隙間(インペラギャップと称される)の測定および調整が行われる。
インペラギャップの調整を容易に行うために、図8に示されるポンプ110は、ポンプケーシング112の外側に配置され、回転軸113の軸方向の位置を調整するアキシャル位置調整機構158を備えている。図9は、図8に示されるアキシャル位置調整機構158の断面図である。
図9に示されるように、アキシャル位置調整機構158は、回転軸113の外周面に取り付けられた略円筒状のジャーナル156と、回転軸113の外周面に取り付けられた調整ナット159と、調整ナット159とジャーナル156との相対位置を固定するセットピン157とを有している。ジャーナル156は回転軸113と一体に回転するようになっており、回転軸113は、ジャーナル156に対して相対的に軸方向にある程度移動可能となっている。回転軸113の端部には、自在軸継手138が取り付けられており、回転軸113と減速機118(図8参照)とは自在軸継手138によって連結されている。自在軸継手138は、回転軸113の軸方向の変位を許容しつつ、トルクを伝達する軸継手である。
ジャーナル156の外周面は、外部軸受152によって回転自在に支持される。回転軸113の外周面の一部にはねじ部(図示せず)が形成されており、調整ナット159はこのねじ部に係合している。したがって、調整ナット159を回すことにより、調整ナット159は回転軸113に対して相対的に軸方向に移動することができる。
この構成によれば、調整ナット159の軸方向位置、すなわち回し量により、回転軸113及びインペラ111の軸方向位置を調整することができる。具体的には、セットピン157を取り外した状態で調整ナット159を回して回転軸113を軸方向に移動させ、所定のインペラギャップとなるような位置でセットピン157を装着して調整ナット159とジャーナル156とを固定する。調整ナット159による回転軸113の軸方向の変位は、自在軸継手138によって吸収される。
特開2011−21512号公報
しかしながら、上記アキシャル位置調整機構158を有する横軸ポンプ110では、回転軸113を回転自在に支持する軸受152,154は、回転軸113の軸方向の移動を許容する構造を有する必要がある。そのため、これら軸受152,154の構造が複雑となる。
さらに、ポンプケーシング112の外部に設けたアキシャル位置調整機構158は、軸受152,154の位置を固定したままで、軸受152,154に対する回転軸113およびインペラ111の軸方向位置を調整(すなわち、変更)する。この場合、インペラギャップを調整した(すなわち、軸受152,154に対する回転軸113およびインペラ111の軸方向位置を変更した)後で、回転軸113およびインペラ111を回転させると、回転軸113に予期せぬ振動が発生するおそれがある。
軸方向における回転軸113の変更量(移動量)に応じて、軸受152,154の位置を変更可能な機構をさらに設ければ、上記振動を低減することが可能になる。しかしながら、軸受152,154を軸方向に移動させるための複雑な機構がさらに必要となってしまう。
そこで、本発明は、軸受に対する回転軸の軸方向位置を変更せずに、簡易な構成でインペラギャップを調整することが可能な横軸ポンプを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、回転軸と、前記回転軸に連結され、前記回転軸と一体に回転するインペラと、前記インペラを収容するポンプケーシングと、前記インペラと前記ポンプケーシングとの間の隙間を調整する隙間調整機構と、を備え、前記隙間調整機構は、前記回転軸の外周面に形成されたねじ部と、前記ねじ部と螺合可能なインペラナットと、前記インペラナットと前記インペラとを固定する固定具と、を有することを特徴とする横軸ポンプである。
本発明の好ましい態様は、前記インペラは、前記回転軸に連結されるハブと、前記ハブから延びる円錐台形状の外周面を有する主板と、前記主板に固定される羽根とを有し、前記インペラナットは、前記ハブの前端面に固定されることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記インペラナットは、円錐台形状の外周面を有し、前記インペラナットの後端面の外径は、前記ハブの前端面の外径と同一であることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記固定具は、前記ハブの前端面に形成されたねじ孔に係合可能なボルトであり、前記インペラナットは、前記ボルトが挿入可能なボルト貫通孔を有しており、前記ボルト貫通孔は、その前端に前記ボルトの頭部を収容する段差部を有していることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記インペラは、前記回転軸に連結されるハブと、前記ハブから延びる円錐台形状の外周面を有する主板と、前記主板に固定される羽根とを有し、前記インペラナットは、前記ハブの後端面に固定されることを特徴とする。
本発明によれば、インペラギャップを調整するための隙間調整機構は、回転軸の外周面に形成されたねじ部と、該ねじ部に螺合可能なインペラナットと、該インペラナットとインペラとを固定する固定具とからなる簡易な構成を有する。さらに、この隙間調整機構によれば、回転軸に対するインペラナットの回し量を調整するだけで、インペラギャップを調整することができる。したがって、軸受に対して回転軸の軸方向位置を変更することなく、インペラギャップを調整することができる。その結果、インペラギャップを調整した後で、横軸ポンプを運転しても、回転軸に振動が発生しない。
一実施形態に係る横軸ポンプを備えたポンプシステムを示す模式図である。 図1に示される横軸ポンプの断面図である。 図2に示される隙間調整機構の拡大断面図である。 図4(a)は、図3に示されるインペラの正面図であり、図4(b)は、図4(a)のA−A線断面図である。 図5(a)は、図3に示されるインペラナットの正面図であり、図5(b)は、図5(a)のB−B線断面図である。 他の実施形態に係る横軸ポンプの断面図である。 図6に示される隙間調整機構の拡大断面図である。 従来のポンプシステムの一例を示す模式図である。 図8に示されるアキシャル位置調整機構の断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、一実施形態に係る横軸ポンプを備えたポンプシステムを示す模式図である。図2は、図1に示される横軸ポンプの断面図である。
図1に示すポンプシステムは、河川などの水源に接続される吸込水槽1内の水を汲み上げて、吐出水槽2に移送するためのポンプシステムである。このポンプシステムは、水を汲み上げるポンプ10と、このポンプ10を駆動する駆動源15とを備える。ポンプ10は、吸込水槽1内に吸込口20aを有する吸込管20と、吐出水槽2内に吐出口21aを有する吐出管21とに接続される。吸込管20は垂直に延び、その下端に形成された吸込口20aは吸込水槽1内の水中に位置している。吸込管20の下端部はベルマウスとして構成されている。さらに、吐出管21には、吐出管21を流れる水の流量を制限する吐出弁25が設けられている。吐出口21aには、吐出水槽2に移送された水の逆流を防止するためのフラップ弁22が設けられている。
ポンプ10は、回転軸13と、水に運動エネルギーを与えるインペラ11と、インペラ11が収容されるポンプケーシング12とを有しており、インペラ11は、回転軸13および減速機18を介して駆動源15に連結される。ポンプ10は、回転軸13が水平方向に延びる、いわゆる横軸ポンプである。以下の説明では、ポンプ10を横軸ポンプ10と称する。
インペラ11は、回転軸13に連結されており、回転軸13と一体に回転する。回転軸13の一方の端部は自在軸継手38を介して減速機(動力伝達装置)18に連結されている。減速機18は、駆動源15に連結されており、この駆動源15としては、モータ、ディーゼルエンジン、ガスタービンエンジンなどが用いられる。
ポンプケーシング12は、インペラ11を収容するインペラケーシング16と、インペラケーシング16に接続される吸込曲管17とを有する。インペラケーシング16と吸込曲管17とでポンプケーシング12が形成される。上記吸込管20は、ポンプケーシング12の吸込曲管17に接続されており、上記吐出管21は、ポンプケーシング12のインペラケーシング16に接続されている。
回転軸13は、吸込曲管17を貫通して延びており、横軸ポンプ10は、回転軸13とポンプケーシング12の吸込曲管17との間の隙間を封止する軸封装置50を有している。この軸封装置50は、例えば、グランドパッキン、メカニカルシールなどの接触型軸封装置である。一実施形態では、軸封装置50として、フローティングリングシールなどの非接触型軸封装置を用いてもよい。
さらに、回転軸13は、ポンプケーシング12の外側で、軸封装置50の近傍に配置された外部軸受52と、ポンプケーシング12内に配置された内部軸受54とに回転自在に支持される。横軸ポンプ10の運転中は、水の流れとは逆方向のスラスト荷重がインペラ11から回転軸13に作用する。したがって、外部軸受52は、ラジアル荷重のみならず、回転軸13に作用するスラスト荷重も受けることができるように構成されている。本実施形態では、外部軸受52としてボールベアリングが使用されており、ポンプケーシング12の外面には、外部軸受52を支持する軸受台53が固定されている。一実施形態では、軸受台53を、ポンプケーシング12の吸込曲管17と一体に形成してもよい。
内部軸受54は、例えば、ポンプケーシング12内を流れる流体によって潤滑されるすべり軸受である。この内部軸受54は、水中軸受とも称される。内部軸受54は、ポンプケーシング12のインペラケーシング16内に配置された軸受ケーシング24に収容されている。軸受ケーシング24は、インペラ11の下流側に配置され、かつインペラケーシング16の内面に固定された複数の案内羽根40によって支持されており、内部軸受54は、軸受ケーシング24の内面に固定された軸受台55に支持されている。回転軸13は、軸受ケーシング24に設けられた挿入口24a(図2参照)を通って、軸受ケーシング24内に延びており、軸受ケーシング24内で内部軸受54により回転自在に支持されている。
図1に示されるように、吸込管20、ポンプケーシング12、および吐出管21は、全体としてサイフォン型流路を形成している。ポンプケーシング12の上部には、内部に電極棒を有する満水検知器27が設けられており、この満水検知器27によりポンプケーシング12内が水で満たされているかどうかが検知される。ポンプケーシング12の内部は満水検知器27を介して真空ポンプ28に連通している。
ポンプシステムを起動するときは、まず、吐出弁25を全閉した後、電動機Mにより真空ポンプ28を駆動してポンプケーシング12の内部に負圧を形成し、吸込管20内の水位を上昇させる。ポンプケーシング12の内部が水で満たされていることを満水検知器27が検知すると、駆動源15によりインペラ11が回転し、吐出弁25が開かれ、これにより水が吸込水槽1から汲み上げられ、吐出水槽2に移送される。なお、ポンプシステムの条件によっては吐出弁25を開状態としてから真空ポンプを駆動する場合もある。
図2に示されるように、インペラ11は、略円筒形状を有し、回転軸13に連結されるハブ42と、ハブ42から周方向外側に延びる主板46と、主板46の外周面46aに固定される複数の羽根47とを有する。本実施形態では、主板46の外周面46aは、円錐台形状を有しており、主板46は、ハブ42と一体に形成されている。
インペラ11のハブ42の内周面には、回転軸13の外周面に設けられたキー14が係合するキー溝42aが形成されている。キー溝42aは、ハブ42の前端面42bから後端面42dまで延びており、回転軸13のキー14をハブ42の前端面42bまたは後端面42dからキー溝42aに挿入することができる。回転軸13のキー14をハブ42のキー溝42aに係合させることにより、インペラ11が回転軸13に連結される。回転軸13の軸方向におけるキー溝42aの長さL2は、キー14の長さL1よりも大きい。したがって、キー溝42aにキー14を係合させると、回転軸13の軸方向におけるインペラ11の移動がある程度許容される。一方で、ハブ42のキー溝42aと、該キー溝42aに係合するキー14によって、回転軸13の周方向におけるインペラ11の移動は拘束される。したがって、インペラ11は、回転軸13と一体に回転することができる。
インペラ11の羽根47とインペラケーシング16の内周面との間には微小な隙間(すなわち、インペラギャップ)が形成されている。なお、インペラ11を囲むようにケーシングライナ(図示せず)がインペラケーシング16の内周面に取り付けられることもある。この場合は、インペラギャップは、インペラ11とケーシングライナとの間の隙間である。
横軸ポンプ10の揚水性能を維持するために、該横軸ポンプ10のメンテナンスが定期的に行われ、このメンテナンスでは、上記インペラギャップの測定および調整が行われる。そこで、図2に示されるように、横軸ポンプ10は、インペラギャップを容易に調整するための隙間調整機構60をさらに備える。隙間調整機構60は、ポンプケーシング12のインペラケーシング16内に配置される。以下では、図3乃至図5を参照して、隙間調整機構60の構成を説明する。
図3は、図2に示される隙間調整機構60の拡大断面図である。図3に示されるように、隙間調整機構60は、回転軸13の外周面に形成されたねじ部13aと、該ねじ部13aと螺合可能なインペラナット61と、該インペラナット61とインペラ11とを固定する複数のボルト(固定具)63とを有する。本実施形態では、ねじ部13aは、キー14よりも上流側の回転軸13の外周面に形成されており、このねじ部13aに螺合するインペラナット61は、複数のボルト63によってハブ42の前端面42bに連結される。
図4(a)は、インペラ11の正面図であり、図4(b)は、図4(a)のA−A線断面図である。図4(a)および図4(b)では、羽根47の図示を省略している。図4(a)および図4(b)に示すように、インペラ11のハブ42の前端面42bには、ボルト63がそれぞれ螺合する複数の(図4(a)では、12個の)ねじ孔42cが形成されている。
図5(a)は、インペラナット61の正面図であり、図5(b)は、図5(a)のB−B線断面図である。図5(b)では、上記ボルト63が仮想線(点線)で描かれており、さらに、インペラ11の一部が描かれている。図5(a)に示されるように、インペラナット61は、ハブ42の前端面42bに形成されたねじ孔42cに対応する複数の(図5(a)では、12個の)ボルト貫通穴68が形成される。各ボルト貫通穴68に、ボルト63が挿入される。
各ボルト貫通穴68の前端には、段差部68aが形成されている。段差部68aが形成されていない部分におけるボルト貫通穴68の直径は、ボルト63の本体63aの直径よりも大きく、かつボルト63のヘッド63bの大きさよりも小さい。段差部68aの直径は、ボルト63のヘッド63bの大きさよりも大きい。したがって、ボルト63をボルト貫通穴68に挿入して、ハブ42のねじ孔42cにボルト63をねじ込むと、ボルト63のヘッド63bが段差部68aに進入することができる。ボルト63のヘッド63bの下面が段差部68aの底面に接触するまで、ボルト63をさらにねじ孔42cにねじ込むと、インペラ11がインペラナット61にボルト63によって強固に固定される。図5(b)は、ボルト63のヘッド63bの下面が段差部68aの底面に接触している状態を示している。
図5(b)に示すように、ボルト63のヘッド63bの下面が段差部68aの底面に接触したときに、ボルト63のヘッド63bの上面がインペラナット61から突出せずに、インペラナット61の前端面61aと同一面内にあるのが好ましい。
インペラギャップを調整するときは、インペラ11を、インペラギャップが所望の値になるように、回転軸13の軸方向に沿って移動させる。このとき、回転軸13のキー14の長さL1は、ハブ42のキー溝54の長さL2よりも小さいので、インペラ11は、回転軸13の軸方向にある程度移動することができる。この状態で、回転軸13のねじ部13aに螺合させたインペラナット61を、その後端面61b(図5(b)参照)がインペラ11のハブ42の前端面42bに接触するまで、ねじ部13aにねじ込む。
インペラナット61の後端面61bがハブ42の前端面42bに接触した状態で、ボルト(固定具)63をインペラナット61のボルト貫通穴68に挿入して、インペラ11のハブ42の前端面42bに形成されたねじ孔42cにねじ込む。ボルト63のヘッド63bの下面がボルト貫通穴68の段差部68aの底面に接触するまで、ボルト63をねじ込むことにより、インペラケーシング16とインペラ11の羽根47との間に所望のインペラギャップを形成しつつ、インペラ11がインペラナット61に強固に固定される。その結果、インペラ11がインペラナット61を介して回転軸13に固定され、インペラ11は、回転軸13と一体に回転することができる。
本実施形態では、インペラナット61とインペラ11とを固定するための固定具として、ボルト63を用いている。この場合は、インペラナット61のボルト貫通穴68に挿入されたボルト63をハブ42の前端面42bに形成されたねじ孔42cに螺合させるために、ボルト貫通穴68とねじ孔42cとが一直線に並ぶように、インペラナット61の回し量を調整する必要がある。したがって、インペラギャップは、ボルト63の数とねじ部13aのピッチに依存して変わる所定の調整間隔(調整ピッチ)で段階的に調整される。このインペラギャップの調整間隔は、以下の式(1)により表される。
t=p/bn ・・・(1)
ここで、「t」は、インペラギャップの調整間隔であり、「p」は、ねじ部13aのピッチであり、「bn」は、ボルト63の数である。
本実施形態では、ねじ部13aのピッチpは、3mmに設定されており、ボルト63の数bnは12であるので、インペラギャップの調整間隔tは0.25mm(=3/12)である。したがって、インペラギャップを、0.25mmの間隔で段階的に調整することができる。式(1)から分かるように、ボルト63の数bnを増やすか、またはねじ部13aのピッチpを小さくすることにより、インペラギャップをより精密に調整することができる。
このように、インペラギャップを調整するときは、回転軸13を外部軸受52および内部軸受54に対して移動させずに、回転軸13に対するインペラナット61の軸方向位置、すなわち回し量が調整される。インペラナット61の回し量を調整することにより、このインペラナット61にボルト63によって固定されたインペラ11の軸方向位置(すなわち、インペラギャップ)を調整することができる。
本実施形態によれば、隙間調整機構60は、回転軸13の外周面に形成されたねじ部13aと、該ねじ部13aに螺合可能なインペラナット61と、該インペラナット61とインペラ11とを固定する固定具63とからなる簡易な構成を有する。さらに、この隙間調整機構60によれば、回転軸13に対するインペラナット61の回し量を調整するだけで、インペラギャップを調整することができる。したがって、横軸ポンプ10をメンテナンスする作業者は、容易にインペラギャップを調整することができる。さらに、インペラギャップを調整しても、外部軸受52および内部軸受54に対する回転軸13の軸方向位置は変わらない。その結果、インペラギャップを調整した後で横軸ポンプ10を運転しても、回転軸13の振動の発生を防止することができる。
図5(b)に示されるように、インペラナット61は、好ましくは、円錐台形状の外周面61cを有する。この外周面61cの直径は、インペラナット61の前端面61aから後端面61bに向かって(すなわち、ハブ42の前端面42bに向かって)徐々に大きくなっている。後端面61bの直径は、インペラ11のハブ42の前端面42bの直径と同一である。この構成により、インペラナット61の外周面61cを、インペラ11の主板46の外周面46aにスムーズに接続することができる。その結果、インペラナット61の外周面61cによって、インペラ11の上流側で旋回流が発生することを防止することができるので、横軸ポンプ10のポンプ効率の低下を防止することができる。
図6は、他の実施形態に係る横軸ポンプ10を示す断面図である。図7は、図6に示される隙間調整機構60の断面図である。特に説明しない本実施形態の構成は、上述した実施形態に係る横軸ポンプ10の構成と同様であるので、その重複する説明を省略する。図6に示される横軸ポンプ10は、隙間調整機構60がインペラ11の上流側ではなく下流側に設けられている点で上述した実施形態に係る横軸ポンプ10と相違する。
図6および図7に示されるように、回転軸13のねじ部13aは、インペラ11の下流側の(すなわち、キー14よりも下流側の)回転軸13の外周面に形成される。インペラナット61は、インペラ11の下流側からインペラ11のハブ42の後端面42dに向かってねじ込まれる。本実施形態では、インペラナット61は円筒形状を有し、インペラナット61とインペラ11とを固定する固定具は、複数の(本実施形態では、12本の)ボルト63である。これらボルト63がそれぞれ螺合する複数のねじ孔42cは、ハブ42の後端面42dに形成されている、さらに、インペラナット61には、複数のねじ孔42cに対応する複数のボルト貫通穴68が形成されており、各ボルト貫通穴68の後端には、ボルト63のヘッド63bが進入可能な段差部68aが形成されている。
インペラナット61は、ボルト63によってインペラ11のハブ42の後端面42dに連結される。インペラギャップを調整するときは、インペラ11を、インペラギャップが所望の値になるように、回転軸13の軸方向に沿って移動させる。この状態で、回転軸13のねじ部13aに螺合させたインペラナット61の前端面をインペラ11のハブ42の後端面42dに接触するまで、ねじ部13aにねじ込む。次に、ボルト(固定具)63を、インペラナット61のボルト貫通穴68に挿入し、さらに、インペラ11のハブ42の後端面42dに形成されたねじ孔42cにねじ込む。ボルト63のヘッド63bの下面がボルト貫通穴68の段差部68aの底面に接触するまで、ボルト63をねじ込むことにより、インペラケーシング16とインペラ11との間に所望のインペラギャップを形成しつつ、インペラ11がインペラナット61に強固に固定される。
本実施形態でも、隙間調整機構60は、回転軸13の外周面に形成されたねじ部13aと、該ねじ部13aに螺合可能なインペラナット61と、インペラナット61とインペラ11とを固定する固定具63からなる簡易な構成を有する。さらに、この隙間調整機構60によれば、回転軸13に対するインペラナット61の回し量を調整するだけで、インペラギャップを調整することができる。したがって、横軸ポンプ10をメンテナンスする作業者は、容易にインペラギャップを調整することができる。さらに、インペラギャップを調整しても、外部軸受52および内部軸受54に対する回転軸13の軸方向位置は変わらない。その結果、インペラギャップを調整した後で横軸ポンプ10を運転しても、回転軸13の振動の発生を防止することができる。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうる。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲に解釈されるものである。
1 吸込水槽
2 吐出水槽
10 横軸ポンプ
11 インペラ
12 ポンプケーシング
13 回転軸
13a ねじ部
14 キー
15 駆動源
16 インペラケーシング
17 吸込曲管
18 減速機
20 吸込管
21 吐出管
22 フラップ弁
24 軸受ケーシング
25 吐出弁
27 満水検知器
28 真空ポンプ
38 自在軸継手
40 案内羽根
42 ハブ
42a キー溝
42b 前端面
42c 後端面
46 主板
50 軸封装置
52 外部軸受
53 軸受台
54 内部軸受
55 軸受台
60 隙間調整機構
61 インペラナット
63 ボルト(固定具)

Claims (5)

  1. 回転軸と、
    前記回転軸に連結され、前記回転軸と一体に回転するインペラと、
    前記インペラを収容するポンプケーシングと、
    前記インペラと前記ポンプケーシングとの間の隙間を調整する隙間調整機構と、を備え、
    前記隙間調整機構は、
    前記回転軸の外周面に形成されたねじ部と、
    前記ねじ部と螺合可能なインペラナットと、
    前記インペラナットと前記インペラとを固定する固定具と、を有することを特徴とする横軸ポンプ。
  2. 前記インペラは、前記回転軸に連結されるハブと、前記ハブから延びる円錐台形状の外周面を有する主板と、前記主板に固定される羽根とを有し、
    前記インペラナットは、前記ハブの前端面に固定されることを特徴とする請求項1に記載の横軸ポンプ。
  3. 前記インペラナットは、円錐台形状の外周面を有し、
    前記インペラナットの後端面の外径は、前記ハブの前端面の外径と同一であることを特徴とする請求項2に記載の横軸ポンプ。
  4. 前記固定具は、前記ハブの前端面に形成されたねじ孔に係合可能なボルトであり、
    前記インペラナットは、前記ボルトが挿入可能なボルト貫通孔を有しており、
    前記ボルト貫通孔は、その前端に前記ボルトの頭部を収容する段差部を有していることを特徴とする請求項2または3に記載の横軸ポンプ。
  5. 前記インペラは、前記回転軸に連結されるハブと、前記ハブから延びる円錐台形状の外周面を有する主板と、前記主板に固定される羽根とを有し、
    前記インペラナットは、前記ハブの後端面に固定されることを特徴とする請求項1に記載の横軸ポンプ。
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