JP2019138254A - ポンプ装置 - Google Patents

ポンプ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019138254A
JP2019138254A JP2018023704A JP2018023704A JP2019138254A JP 2019138254 A JP2019138254 A JP 2019138254A JP 2018023704 A JP2018023704 A JP 2018023704A JP 2018023704 A JP2018023704 A JP 2018023704A JP 2019138254 A JP2019138254 A JP 2019138254A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
partition wall
rotor
impeller
wall portion
annular
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018023704A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7048341B2 (ja
Inventor
大槻 登
Noboru Otsuki
登 大槻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Sankyo Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Sankyo Corp filed Critical Nidec Sankyo Corp
Priority to JP2018023704A priority Critical patent/JP7048341B2/ja
Priority to CN201910080053.1A priority patent/CN110159544B/zh
Priority to CN201920143591.6U priority patent/CN209494723U/zh
Publication of JP2019138254A publication Critical patent/JP2019138254A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7048341B2 publication Critical patent/JP7048341B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D13/00Pumping installations or systems
    • F04D13/02Units comprising pumps and their driving means
    • F04D13/06Units comprising pumps and their driving means the pump being electrically driven
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D15/00Control, e.g. regulation, of pumps, pumping installations or systems
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/007Details, component parts, or accessories especially adapted for liquid pumps

Abstract

【課題】アウターロータ型のモータを駆動源として使用しても、ポンプ室から空気が抜けやすくなるポンプ装置を提供する。【解決手段】ポンプ装置1では、ロータ6および羽根車3と、ステータ7との間に配置される隔壁9aは、ステータ7の外周側かつ駆動用磁石16の内周側に配置される外側隔壁部9dと、ステータ7の内周側に配置される内側隔壁部9eと、外側隔壁部9dの一端と内側隔壁部9eの一端とを繋ぐ環状隔壁部9fとを備えている。環状隔壁部9fに対向する羽根車3の羽根形成部3bには、回転中心軸18の軸方向から見たときにロータ6の径方向における環状隔壁部9fの外側端9pに重なる貫通穴3dと、回転中心軸18の軸方向から見たときにロータ6の径方向における環状隔壁部9fの内側端9rに重なる貫通穴3eとが形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、モータと、モータの動力で回転する羽根車とを備えるポンプ装置に関する。
従来、ロータおよびステータを有するモータと、モータの動力で回転する羽根車とを備えるポンプ装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のポンプ装置では、羽根車、ロータおよびステータは、モータの一部を構成するハウジングと、ハウジングの上部を覆う上ケースとによって構成されるケース体の内部に配置されている。上ケースには、液体の吸込口と吐出口とが形成されている。ハウジングと上ケースとの間には、吸込口から吸入された液体が吐出口に向かって通過するポンプ室が形成されている。
特許文献1に記載のポンプ装置では、ロータは、駆動用磁石を備えており、駆動用磁石は、ステータの内周側に配置されている。すなわち、特許文献1に記載のポンプ装置のモータは、インナーロータ型のモータである。羽根車は、ロータの上端側に固定されている。ロータおよび羽根車は、ポンプ室の内部に配置され、ステータは、ポンプ室の外部に配置されている。ハウジングは、ロータおよび羽根車と、ステータとを隔てるように、ロータおよび羽根車と、ステータとの間に配置される隔壁を有する隔壁部材と、隔壁部材の下面および側面を覆う樹脂製の樹脂封止部材とを備えている。
特許文献1に記載のポンプ装置では、隔壁は、ポンプ室の一部を画定している。隔壁は、鍔付きの略有底円筒状に形成されており、円筒状に形成される円筒部と、円筒部の下端を塞ぐ底部と、円筒部の上端から径方向の外側へ広がる鍔部とを備えている。ロータおよび羽根車は、円筒部の内周側および鍔部の上側に配置され、ステータは、円筒部の外周側かつ鍔部の下側に配置されている。円筒部の内周側および鍔部の上側は、ポンプ室となっている。
なお、特許文献1に記載のポンプ装置において、ポンプ室に空気が溜まっていると、吐出量や吐出圧等のポンプ装置の特性が低下したり、大きなノイズが発生したりするおそれがある。そのため、特許文献1に記載のポンプ装置では、一般に、ポンプ装置を使用する前等に、羽根車を回転させて空気抜きを行う。特許文献1に記載のモータでは、隔壁の円筒部の内周側および鍔部の上側がポンプ室となっているため、比較的容易にポンプ室から空気を抜くことが可能になっている。
また、従来、ロータとステータとを備えるブラシレスモータが知られている(たとえば、特許文献2参照)。特許文献2に記載のブラシレスモータでは、ロータは、ステータの外周側に配置される駆動用磁石を備えている。すなわち、特許文献2に記載のブラシレスモータは、アウターロータ型のモータである。
特開2017−216759号公報 特開2006−74864号公報
本願発明者は、駆動源としてアウターロータ型のモータを使用するポンプ装置の構造を検討している。この場合、ロータを構成する駆動用磁石がステータの外周側に配置され、ロータの回転中心となる回転軸や固定軸がステータの内周側に配置されるため、ロータおよび羽根車と、ステータとの間に配置される隔壁には、特許文献1に記載の隔壁が有する円筒部、底部および鍔部に加え、鍔部の外周端に繋がるとともにステータの外周側に配置される外周側の隔壁部が必要になる。また、この場合には、外周側の隔壁部と駆動用磁石との間に形成される空間もポンプ室の一部になる。
しかしながら、円筒部の内周側および鍔部の上側に加えて、外周側の隔壁部と駆動用磁石との間に形成される空間がポンプ室の一部になると、羽根車を回転させてポンプ室の空気抜きを行った際に、ロータおよび羽根車と、隔壁との間に溜まった空気が抜けにくくなることが本願発明者の検討によって明らかになった。すなわち、アウターロータ型のモータを駆動源として使用すると、ポンプ室から空気が抜けにくくなることが本願発明者の検討によって明らかになった。
そこで、本発明の課題は、アウターロータ型のモータを駆動源として使用しても、ポンプ室から空気が抜けやすくなるポンプ装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明のポンプ装置は、ロータおよびステータを有するモータと、ロータに固定されモータの動力で回転する羽根車とを備え、ロータおよび羽根車は、吸込口から吸い込まれた液体が吐出口に向かって通過するポンプ室の内部に配置され、ステータは、ポンプ室の外部に配置され、モータは、ポンプ室の一部を画定するとともに、ロータおよび羽根車と、ステータとの間に配置され、ロータおよび羽根車と、ステータとを隔てる隔壁を備え、ロータは、ステータの外周側に配置される駆動用磁石と、駆動用磁石が内周面に固定される円筒状の磁石保持部材とを備え、円筒状に形成される磁石保持部材の軸方向は、ロータおよび羽根車の回転中心となる回転中心軸の軸方向と一致しており、回転中心軸の軸方向の一方を第1方向とし、第1方向の反対方向を第2方向とすると、羽根車は、磁石保持部材の第1方向端に固定されて磁石保持部材の第1方向端を塞ぐ円板状の羽根形成部と、羽根形成部の第1方向側の面から第1方向側に突出する複数の羽根部とを備え、隔壁は、ステータの外周側かつ駆動用磁石の内周側に配置される筒状の外側隔壁部と、ステータの内周側に配置される筒状の内側隔壁部と、外側隔壁部の第1方向端と内側隔壁部の第1方向端とを繋ぐとともに羽根形成部の第2方向側の面に対向する環状の環状隔壁部とを備え、羽根形成部には、回転中心軸の軸方向から見たときにロータの径方向における環状隔壁部の外側端に重なるとともに羽根形成部を貫通する第1貫通穴と、回転中心軸の軸方向から見たときにロータの径方向における環状隔壁部の内側端に重なるとともに羽根形成部を貫通する第2貫通穴とが形成されていることを特徴とする。
本発明のポンプ装置では、ロータおよび羽根車と、ステータとの間に配置される隔壁は、ステータの外周側かつ駆動用磁石の内周側に配置される外側隔壁部と、ステータの内周側に配置される内側隔壁部と、外側隔壁部の第1方向端と内側隔壁部の第1方向端とを繋ぐ環状隔壁部とを備えている。また、本発明では、環状隔壁部の第1方向側の面に対向する羽根車の羽根形成部に、回転中心軸の軸方向から見たときにロータの径方向における環状隔壁部の外側端に重なるとともに羽根形成部を貫通する第1貫通穴と、回転中心軸の軸方向から見たときにロータの径方向における環状隔壁部の内側端に重なるとともに羽根形成部を貫通する第2貫通穴とが形成されている。
そのため、本発明では、羽根車を回転させてポンプ室の空気抜きを行ったときに、駆動用磁石および磁石保持部材と外側隔壁部との間に溜まる空気、および、環状隔壁部と羽根形成部との間に溜まる空気が第1貫通穴から抜けやすくなり、内側隔壁部の内周側に溜まる空気、および、環状隔壁部と羽根形成部との間に溜まる空気が第2貫通穴から抜けやすくなる。すなわち、本発明では、モータがアウターロータ型のモータであるために、ロータおよび羽根車と隔壁との間に溜まって抜けにくくなっている空気が、第1貫通穴および第2貫通穴から抜けやすくなる。したがって、本発明では、アウターロータ型のモータを駆動源として使用しても、ポンプ室から空気が抜けやすくなる。
本発明において、外側隔壁部の外周面と環状隔壁部の第1方向側の面との境界には、外側隔壁部の外周面と環状隔壁部の第1方向側の面とを繋ぐ凸曲面である外側凸曲面、または、外側隔壁部の外周面と環状隔壁部の第1方向側の面とを繋ぐ傾斜面である外側傾斜面が形成され、回転中心軸の軸方向から見たときに、第1貫通穴は、外側凸曲面または外側傾斜面の、ロータの径方向の内側端に重なっていることが好ましい。このように構成すると、羽根車を回転させてポンプ室の空気抜きを行ったときに、駆動用磁石および磁石保持部材と、外側隔壁部との間に溜まる空気が外側凸曲面または外側傾斜面に沿って第1貫通穴側へ流れやすくなる。したがって、羽根車を回転させてポンプ室の空気抜きを行ったときに、駆動用磁石および磁石保持部材と外側隔壁部との間に溜まる空気が第1貫通穴からさらに抜けやすくなる。
本発明において、内側隔壁部の内周面と環状隔壁部の第1方向側の面との境界には、内側隔壁部の内周面と環状隔壁部の第1方向側の面とを繋ぐ凸曲面である内側凸曲面、または、内側隔壁部の内周面と環状隔壁部の第1方向側の面とを繋ぐ傾斜面である内側傾斜面が形成され、回転中心軸の軸方向から見たときに、第2貫通穴は、内側凸曲面または内側傾斜面の、ロータの径方向の外側端に重なっていることが好ましい。このように構成すると、羽根車を回転させてポンプ室の空気抜きを行ったときに、内側隔壁部の内周側に溜まる空気が内側凸曲面または内側傾斜面に沿って第2貫通穴側へ流れやすくなる。したがって、羽根車を回転させてポンプ室の空気抜きを行ったときに、内側隔壁部の内周側に溜まる空気が第2貫通穴からさらに抜けやすくなる。
本発明において、複数の羽根部は、羽根形成部の周方向に配列され、第1貫通穴および第2貫通穴は、羽根形成部の周方向における羽根部の間のそれぞれに形成されていることが好ましい。このように構成すると、ロータおよび羽根車と隔壁との間に溜まって抜けにくくなっている空気が複数の第1貫通穴および複数の第2貫通穴からより抜けやすくなる。
本発明において、回転中心軸は、羽根車を回転可能に支持する固定軸であり、羽根車は、回転中心軸が挿通される円筒状の軸受部を備え、軸受部の第1方向側の端面は、スラスト軸受に対向し、軸受部の第1方向側の端面には、軸受部の内周面から外周面に通じるとともに第2方向側に向かって窪む連通溝が形成されていることが好ましい。このように構成すると、羽根車が回転したときに、遠心力によって軸受部の内周面から外周面に向かって連通溝に沿って液体が流れるため、回転中心軸の外周面と軸受部の内周面との間に形成されるわずかな隙間と、軸受部の第1方向側の端面に形成される連通溝とを利用して、回転中心軸の第2方向端側と第1方向端側との間に液体の流路を形成することが可能になる。したがって、内側隔壁部の内周側の、回転中心軸の第2方向端側に溜まる空気が抜けやすくなる。
また、回転中心軸の第2方向端側と第1方向端側との間に液体の流路を形成することが可能になるため、回転中心軸の外周面と軸受部の内周面との間に液体の膜を形成することが可能になる。したがって、回転中心軸の摩耗および軸受部の内周面の摩耗を抑制することが可能になる。また、遠心力によって軸受部の内周面から外周面に向かって連通溝に沿って液体が流れるため、軸受部の第1方向側の端面とスラスト軸受との間に液体の膜を形成することが可能になる。したがって、軸受部の第1方向側の端面の摩耗およびスラスト軸受の摩耗を抑制することが可能になる。
本発明において、羽根形成部の第2方向側の面には、磁石保持部材の内周側に配置されるとともに第2方向側に突出して駆動用磁石の第1方向側の端面に接触する複数の突起部が形成されていることが好ましい。このように構成すると、羽根形成部に形成される突起部を用いて、回転中心軸の軸方向において、駆動用磁石を位置決めすることが可能になる。また、突起部を用いて、磁石保持部材に対する羽根形成部の回動(すなわち、磁石保持部材に対する羽根車の回動)を防止することが可能になる。
本発明において、羽根形成部の第2方向側の面には、磁石保持部材の内周側に配置されるとともに第2方向側に突出する円環状の環状突出部が形成されていることが好ましい。このように構成すると、たとえば、磁石保持部材の内周側であって、かつ、環状突出部の外周側に塗布される接着剤によって磁石保持部材の第1方向端に羽根形成部が固定される場合には、環状突出部によって、環状突出部の内周側への接着剤の流れ込みを防止することが可能になる。したがって、環状隔壁部と羽根形成部との間に接着剤が流れ込むのを防止することが可能になり、接着剤に起因するポンプ装置の不具合の発生を防止することが可能になる。
以上のように、本発明のポンプ装置では、アウターロータ型のモータを駆動源として使用しても、ポンプ室から空気が抜けやすくなる。
本発明の実施の形態にかかるポンプ装置の断面図である。 図1に示すモータケースの斜視図である。 図1に示す羽根車の斜視図である。 図3に示す羽根車を反対方向から示す斜視図である。 図1に示す羽根車および駆動用磁石を抜き出して示す斜視図である。 図1に示す羽根車および磁石保持部材を抜き出して示す斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(ポンプ装置の全体構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかるポンプ装置1の断面図である。以下の説明では、図1のZ方向を「上下方向」とする。また、上下方向の一方側である図1のZ1方向側を「上」側とし、その反対側である図1のZ2方向側を「下」側とする。
本形態のポンプ装置1は、キャンドポンプ(キャンドモータポンプ)と呼ばれるタイプの遠心ポンプである。ポンプ装置1は、モータ2と、モータ2の動力で回転する羽根車3と、モータ2を制御するための回路基板4とを備えている。モータ2は、DCブラシレスモータである。モータ2は、ロータ6とステータ7とを備えている。羽根車3、ロータ6およびステータ7は、ポンプケース8に収容されている。ポンプケース8は、モータ2の一部を構成するモータケース9と、モータケース9の下端側に固定されるケース体10とから構成されている。
ケース体10には、水等の液体の吸込口10aと、液体の吐出口10bとが形成されている。ポンプケース8の内部には、吸込口10aから吸い込まれた液体が吐出口10bに向かって通過するポンプ室11が形成されている。ポンプ室11は、モータケース9とケース体10とによって画定されている。モータケース9とケース体10との接合部分には、ポンプ室11の密閉性を確保するための環状のシール部材12が配置されている。シール部材12は、Oリングである。モータケース9とケース体10とは、複数のネジ13によって互いに固定されている。
ロータ6は、円筒状に形成される駆動用磁石16と、駆動用磁石16が固定される円筒状の磁石保持部材17とを備えている。円筒状に形成される磁石保持部材17は、磁石保持部材17の軸方向と上下方向とが一致するように配置されている。駆動用磁石16は、磁石保持部材17の内周面に固定されている。具体的には、駆動用磁石16は、磁石保持部材17の内周面の上端側に固定されている。上下方向において、駆動用磁石16の上端と磁石保持部材17の上端とは一致している。駆動用磁石16の内周面には、N極とS極とが周方向において交互に着磁されている。
磁石保持部材17は、軟磁性体によって形成されている。磁石保持部材17の下端には、羽根車3が固定されている。すなわち、羽根車3は、ロータ6に固定されている。磁石保持部材17の下端には、ロータ6の径方向の内側に向かって折れ曲がった円環状の折曲げ部17aが形成されている。折曲げ部17aは、上下方向に直交する平板状に形成されている。
羽根車3およびロータ6は、ポンプ室11の内部に配置されている。また、羽根車3およびロータ6は、固定軸18に回転可能に支持されている。すなわち、モータ2は、羽根車3およびロータ6を回転可能に支持する固定軸18を備えている。羽根車3およびロータ6は、固定軸18を回転中心にして回転する。本形態の固定軸18は、羽根車3およびロータ6の回転中心となる回転中心軸である。
固定軸18は、固定軸18の軸方向と上下方向とが一致するように配置されている。すなわち、上下方向(Z方向)は、固定軸18の軸方向であり、円筒状に形成される磁石保持部材17の軸方向は、固定軸18の軸方向と一致している。また、本形態の下方向(Z2方向)は、固定軸18の軸方向の一方である第1方向となっており、上方向(Z1方向)は、第1方向の反対方向である第2方向となっている。
羽根車3は、樹脂で形成されている。羽根車3は、固定軸18が挿通される軸受部3aを備えている。軸受部3aは、円筒状に形成されており、軸受部3aの内周側に固定軸18が挿通されている。すなわち、固定軸18は、羽根車3を回転可能に支持している。固定軸18の下端部は、ケース体10に保持され、固定軸18の上端部は、モータケース9に保持されている。ケース体10と軸受部3aとの間には、スラスト軸受20が配置され、モータケース9と軸受部3aとの間には、スラスト軸受21が配置されている。スラスト軸受20、21は、平板状に形成された滑り軸受である。羽根車3の具体的な構成については後述する。
ステータ7は、駆動用磁石16の内周側に配置されている。すなわち、本形態のモータ2は、ロータ6の一部を構成する駆動用磁石16がステータ7の外周側に配置されるアウターロータ型のモータである。また、ステータ7は、固定軸18および軸受部3aの外周側に配置されている。また、ステータ7は、ポンプ室11の外部に配置されている。ステータ7は、複数の駆動用コイル23と、ステータコア24とを備えている。駆動用コイル23は、樹脂等の絶縁性材料で形成されたインシュレータ25を介してステータコア24の突極部24aに巻回されている。また、駆動用コイル23は、回路基板4に電気的に接続されている。回路基板4およびステータコア24は、モータケース9に固定されている。なお、回路基板4およびステータ7は、ポッティング樹脂によって覆われている。
上述のように、モータケース9は、モータ2の一部を構成している。すなわち、モータ2は、モータケース9を備えている。モータケース9は、樹脂で形成されている。モータケース9は、羽根車3およびロータ6と、ステータ7との間に配置され、羽根車3およびロータ6と、ステータ7とを隔てる隔壁9aを備えている。隔壁9aは、ポンプ室11の一部を画定しており、ステータ7および回路基板4の配置箇所へのポンプ室11内の液体の流入を防止する機能を果たしている。モータケース9の具体的な構成については後述する。
ケース体10は、樹脂で形成されている。ケース体10は、筒状に形成される筒部10cと筒部10cの一端を塞ぐ底部10dとを有する有底の筒状に形成されている。筒状に形成される筒部10cの軸方向は、上下方向と一致している。底部10dは、筒部10cの下端を塞いでいる。筒部10cの内周側および底部10dの上側は、ポンプ室11となっている。ケース体10には、固定軸18の下端部を保持する軸保持部10eと、先端に吸込口10aが形成される円筒状の吸込口形成部10fと、先端に吐出口10bが形成される円筒状の吐出口形成部10gとが形成されている。
軸保持部10eは、連結部10hを介して底部10dの中心部に繋がっている。軸保持部10eは、固定軸18の下端部を保持するとともに、スラスト軸受20を保持している。吸込口形成部10fは、底部10dの中心から下側に突出している。吐出口形成部10gは、筒部10cの外周面から外周側に向かって突出している。
(モータケースおよび羽根車の構成)
図2は、図1に示すモータケース9の斜視図である。図3は、図1に示す羽根車3の斜視図である。図4は、図3に示す羽根車3を反対方向から示す斜視図である。図5は、図1に示す羽根車3および駆動用磁石16を抜き出して示す斜視図である。図6は、図1に示す羽根車3および磁石保持部材17を抜き出して示す斜視図である。
モータケース9は、上述の隔壁9aに加えて、隔壁9aの外周側に配置される筒状の外周筒部9bと、隔壁9aと外周筒部9bとを繋ぐ接続部9cとを備えている。隔壁9aは、ステータ7の外周側かつ駆動用磁石16の内周側に配置される筒状の外側隔壁部9dと、ステータ7の内周側に配置される筒状の内側隔壁部9eとを備えている。外側隔壁部9dと内側隔壁部9eとは、円筒状に形成されるとともに、固定軸18を中心とする同心状に配置されている。また、隔壁9aは、外側隔壁部9dの下端と内側隔壁部9eの下端とを繋ぐ環状の環状隔壁部9fと、内側隔壁部9eの上端を塞ぐ底部9gとを備えている。
ケース体10は、外周筒部9bの下端側に固定されている。接続部9cは、円環状に形成されるとともに、上下方向に直交する平板状に形成されている。接続部9cは、外側隔壁部9dの上端からロータ6の径方向の外側に広がっており、外周筒部9bの上端部と外側隔壁部9dの上端とを繋いでいる。接続部9cの上面には、回路基板4を位置決めするとともに固定するための複数の突起9hが形成されている。内側隔壁部9eは、固定軸18および軸受部3aの外周側に配置されている。底部9gは、固定軸18の上端部を保持する軸保持部となっている。底部9gは、固定軸18の上端部を保持するとともに、スラスト軸受21を保持している。
環状隔壁部9fは、円環状に形成されるとともに、上下方向に直交する平板状に形成されている。外側隔壁部9dの外周面と環状隔壁部9fの下面との境界には、外側隔壁部9dの外周面と環状隔壁部9fの下面とを繋ぐ傾斜面である外側傾斜面9jが形成されている。すなわち、外側隔壁部9dの外周面と環状隔壁部9fの下面との境界には、下側に向かうにしたがってロータ6の径方向の内側へ向かうように傾斜する円錐台状の外側傾斜面(面取り)9jが形成されている。外側傾斜面9jの傾斜角度は、たとえば、45°である。本形態では、ロータ6の径方向における環状隔壁部9fの外側端9pと、ロータ6の径方向における外側傾斜面9jの内側端とが一致している。
また、内側隔壁部9eの内周面と環状隔壁部9fの下面との境界には、内側隔壁部9eの内周面と環状隔壁部9fの下面とを繋ぐ傾斜面である内側傾斜面9kが形成されている。すなわち、内側隔壁部9eの内周面と環状隔壁部9fの下面との境界には、下側に向かうにしたがってロータ6の径方向の外側へ向かうように傾斜する円錐台状の内側傾斜面(面取り)9kが形成されている。内側傾斜面9kの傾斜角度は、たとえば、45°である。本形態では、ロータ6の径方向における環状隔壁部9fの内側端9rと、ロータ6の径方向における内側傾斜面9kの外側端とが一致している。
羽根車3は、上述の軸受部3aに加えて、磁石保持部材17の下端に固定されて磁石保持部材17の下端を塞ぐ円板状の羽根形成部3bと、羽根形成部3bの下面から下側に突出する複数の羽根部3cとを備えている。本形態の羽根車3は、たとえば、5枚の羽根部3cを備えている。5数の羽根部3cは、羽根形成部3bの周方向に等間隔で配列されている。羽根形成部3bは、羽根形成部3bの厚さ方向と上下方向とが一致するように配置されている。磁石保持部材17の下端には、羽根形成部3bの外周側部分が固定されている。羽根形成部3bの上面は、環状隔壁部9fの下面に対向している。すなわち、環状隔壁部9fは、羽根形成部3bの上面に対向している。
羽根形成部3bには、羽根形成部3bを貫通する第1貫通穴としての貫通穴3dと、羽根形成部3bを貫通する第2貫通穴としての貫通穴3eとが形成されている。貫通穴3d、3eは、丸穴である。本形態では、固定軸18を中心とする円環状に配列される複数の貫通穴3dと、固定軸18を中心とする円環状に配列される複数の貫通穴3eとが羽根形成部3bに形成されている。また、本形態では、5個の貫通穴3dと、5個の貫通穴3eとが羽根形成部3bに形成されている。貫通穴3dは、羽根形成部3bの外周側部分に形成され、貫通穴3eは、ロータ6の径方向において貫通穴3dよりも内側に形成されている。また、貫通穴3dおよび貫通穴3eは、羽根形成部3bの周方向における羽根部3cの間のそれぞれに形成されている。貫通穴3d、3eは、等角度ピッチで形成されている。
貫通穴3dは、上下方向から見たときに、ロータ6の径方向における環状隔壁部9fの外側端9pに重なっている(図1参照)。すなわち、貫通穴3dは、上下方向から見たときに、外側傾斜面9jの、ロータ6の径方向の内側端に重なっている。貫通穴3eは、上下方向から見たときに、ロータ6の径方向における環状隔壁部9fの内側端9rに重なっている(図1参照)。すなわち、貫通穴3eは、上下方向から見たときに、内側傾斜面9kの、ロータ6の径方向の外側端に重なっている。
軸受部3aは、羽根形成部3bの中心に繋がっている。軸受部3aの大半部分は、羽根形成部3bの上面から突出している。また、軸受部3aの下端面は、羽根形成部3bの下面よりもわずかに下側に配置されている。羽根形成部3bの上面から突出する軸受部3aの大半部分は、内側隔壁部9eの内周側に配置されている。軸受部3aの下端面は、スラスト軸受20に対向し、軸受部3aの上端面は、スラスト軸受21に対向している。スラスト軸受20と軸受部3aとの間およびスラスト軸受21と軸受部3aとの間の少なくともいずれか一方には、隙間(スラストガタ)が形成されている。なお、ポンプ装置1の駆動時には、スラスト軸受20と軸受部3aとが接触して、スラスト軸受21と軸受部3aとの間には、スラストガタが形成される。
図3に示すように、軸受部3aの下端面には、軸受部3aの内周面から外周面に通じる連通溝3fが形成されている。連通溝3fは、軸受部3aの下端面から上側に向かって窪んでいる。また、連通溝3fは、ロータ6の径方向に伸びる直線状に形成されている。連通溝3fの幅は、狭くなっている。本形態では、180°ピッチで2本の連通溝3fが軸受部3aの下端面に形成されている。
図4に示すように、羽根形成部3bの上面には、上側に突出する円環状の環状突出部3gと、上側に突出する複数の突起部3hとが形成されている。環状突出部3gは、固定軸18を中心とする円環状に配置されている。環状突出部3gは、羽根形成部3bの上面の外周側部分に形成されている。また、環状突出部3gは、ロータ6の径方向における環状隔壁部9fの外側端9pよりも外側に配置されている。なお、図1に示すように、環状隔壁部9fの下面は、環状突出部3gの上面よりも下側に配置されている。
突起部3hは、半円柱状に形成されており、突起部3hの上面は、上下方向に直交する平面となっている。本形態では、固定軸18を中心とする90°ピッチで4箇所に突起部3hが形成されている。突起部3hの高さは、環状突出部3gの高さよりも高くなっている。突起部3hは、環状突出部3gの外周面に接触するように形成されており、環状突出部3gの外周面から外周側に半円柱状に膨らんでいる。図5に示すように、突起部3hの上端面は、駆動用磁石16の下端面に接触している。
図6に示すように、環状突出部3gおよび突起部3hは、磁石保持部材17の下端部の内周側に配置されている。図1に示すように、磁石保持部材17の下端に形成される折曲げ部17aの下面は、羽根形成部3bの上面の、環状突出部3gよりも外周側の部分に接触している。また、折曲げ部17aの内周面は、環状突出部3gの外周面に接触している。折曲げ部17aの内周面には、突起部3hが嵌る半円状の凹部(図示省略)が形成されている。この凹部は、折曲げ部17aの内周面から、ロータ6の径方向の外側に窪んでいる。
上述のように、磁石保持部材17の下端には、羽根形成部3bの外周側部分が固定されている。具体的には、折曲げ部17aの上面に塗布される接着剤(すなわち、磁石保持部材17の下端側の内周面と環状突出部3gとの間に塗布される接着剤)によって、磁石保持部材17の下端に、羽根形成部3bの外周側部分が固定されている。なお、本形態では、磁石保持部材17に羽根車3が固定された後に、駆動用磁石16が磁石保持部材17に固定される。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、上下方向から見たときに、羽根形成部3bに形成される貫通穴3dは、ロータ6の径方向における環状隔壁部9fの外側端9pに重なっており、貫通穴3eは、ロータ6の径方向における環状隔壁部9fの内側端9rに重なっている。そのため、本形態では、羽根車3を回転させてポンプ室11の空気抜きを行ったときに、駆動用磁石16および磁石保持部材17と外側隔壁部9dとの間に溜まる空気、および、環状隔壁部9fと羽根形成部3bとの間に溜まる空気が貫通穴3dから抜けやすくなり、内側隔壁部9eの内周側に溜まる空気、および、環状隔壁部9fと羽根形成部3bとの間に溜まる空気が貫通穴3eから抜けやすくなる。すなわち、本形態では、モータ2がアウターロータ型のモータであるために、ロータ6および羽根車3と隔壁9aとの間に溜まって抜けにくくなっている空気が貫通穴3d、3eから抜けやすくなる。したがって、本形態では、アウターロータ型のモータ2を駆動源として使用しても、ポンプ室11から空気が抜けやすくなる。
特に本形態では、貫通穴3d、3eが、羽根形成部3bの周方向における羽根部3cの間のそれぞれに形成されているため、ロータ6および羽根車3と隔壁9aとの間に溜まって抜けにくくなっている空気が複数の貫通穴3d、3eからより抜けやすくなる。したがって、本形態では、アウターロータ型のモータ2を駆動源として使用しても、ポンプ室11から空気がより抜けやすくなる。
本形態では、外側隔壁部9dの外周面と環状隔壁部9fの下面との境界に、外側隔壁部9dの外周面と環状隔壁部9fの下面とを繋ぐ外側傾斜面9jが形成されており、上下方向から見たときに、貫通穴3dが、外側傾斜面9jの、ロータ6の径方向の内側端に重なっている。そのため、本形態では、羽根車3を回転させてポンプ室11の空気抜きを行ったときに、駆動用磁石16および磁石保持部材17と外側隔壁部9dとの間に溜まる空気が外側傾斜面9jに沿って貫通穴3d側へ流れやすくなる。したがって、本形態では、羽根車3を回転させてポンプ室11の空気抜きを行ったときに、駆動用磁石16および磁石保持部材17と外側隔壁部9dとの間に溜まる空気が貫通穴3dからさらに抜けやすくなる。
本形態では、内側隔壁部9eの内周面と環状隔壁部9fの下面との境界に、内側隔壁部9eの内周面と環状隔壁部9fの下面とを繋ぐ内側傾斜面9kが形成されており、上下方向から見たときに、貫通穴3eが、内側傾斜面9kの、ロータ6の径方向の外側端に重なっている。そのため、本形態では、羽根車3を回転させてポンプ室11の空気抜きを行ったときに、内側隔壁部9eの内周側に溜まる空気が内側傾斜面9kに沿って貫通穴3e側へ流れやすくなる。したがって、本形態では、羽根車3を回転させてポンプ室11の空気抜きを行ったときに、内側隔壁部9eの内周側に溜まる空気が貫通穴3eからさらに抜けやすくなる。
本形態では、軸受部3aの下端面に、軸受部3aの内周面から外周面に通じる連通溝3fが形成されている。そのため、本形態では、羽根車3が回転したときに、遠心力によって軸受部3aの内周面から外周面に向かって連通溝3fに沿って液体が流れる。したがって、本形態では、固定軸18の外周面と軸受部3aの内周面との間に形成されるわずかな隙間と、軸受部3aの下端面に形成される連通溝3fとを利用して、固定軸18の上端側と下端側との間に液体の流路を形成することが可能になる。その結果、本形態では、内側隔壁部9eの内周側の、固定軸18の上端側に溜まる空気が抜けやすくなる。
また、本形態では、固定軸18の上端側と下端側との間に液体の流路を形成することが可能になるため、固定軸18の外周面と軸受部3aの内周面との間に液体の膜を形成することが可能になる。したがって、本形態では、固定軸18の摩耗および軸受部3aの内周面の摩耗を抑制することが可能になる。また、本形態では、遠心力によって軸受部3aの内周面から外周面に向かって連通溝3fに沿って液体が流れるため、軸受部3aの下端面とスラスト軸受20との間に液体の膜を形成することが可能になる。したがって、本形態では、軸受部3aの下端面の摩耗およびスラスト軸受20の摩耗を抑制することが可能になる。
本形態では、羽根形成部3bの上面に、駆動用磁石16の下端面に接触する複数の突起部3hが形成されている。そのため、本形態では、羽根車3が固定された後の磁石保持部材17に駆動用磁石16を固定する際に、突起部3hを用いて、上下方向において、駆動用磁石16を位置決めすることが可能になる。また、本形態では、磁石保持部材17の折曲げ部17aの内周面に、突起部3hが嵌る半円状の凹部が形成されているため、突起部3hを用いて、磁石保持部材17に対する羽根形成部3bの回動(すなわち、磁石保持部材17に対する羽根車3の回動)を防止することが可能になる。
本形態では、羽根形成部の上面に、磁石保持部材17の内周側に配置される円環状の環状突出部3gが形成されている。そのため、本形態では、折曲げ部17aの上面に塗布される接着剤によって、磁石保持部材17の下端に、羽根形成部3bの外周側部分を固定する際に、環状突出部3gによって、環状突出部3gの内周側への接着剤の流れ込みを防止することが可能になる。したがって、本形態では、環状隔壁部9fと羽根形成部3bとの間に接着剤が流れ込むのを防止することが可能になり、その結果、接着剤に起因するポンプ装置1の不具合の発生を防止することが可能になる。
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
上述した形態において、外側傾斜面9jに代えて、外側隔壁部9dの外周面と環状隔壁部9fの下面との境界に、外側隔壁部9dの外周面と環状隔壁部9fの下面とを繋ぐ凸曲面である外側凸曲面が形成されていても良い。この場合には、上下方向から見たときに、貫通穴3dは、外側凸曲面の、ロータ6の径方向の内側端に重なっている。この場合であっても、羽根車3を回転させてポンプ室11の空気抜きを行ったときに、駆動用磁石16および磁石保持部材17と外側隔壁部9dとの間に溜まる空気が外側凸曲面に沿って貫通穴3d側へ流れやすくなる。
また、上述した形態において、内側傾斜面9kに代えて、内側隔壁部9eの内周面と環状隔壁部9fの下面との境界に、内側隔壁部9eの内周面と環状隔壁部9fの下面とを繋ぐ凸曲面である内側凸曲面が形成されていても良い。この場合には、上下方向から見たときに、貫通穴3eは、内側凸曲面の、ロータ6の径方向の外側端に重なっている。この場合であっても、羽根車3を回転させてポンプ室11の空気抜きを行ったときに、内側隔壁部9eの内周側に溜まる空気が内側凸曲面に沿って貫通穴3e側へ流れやすくなる。
上述した形態において、外側隔壁部9dの外周面と環状隔壁部9fの下面との境界に外側傾斜面9jが形成されていなくても良い。この場合には、上下方向から見たときに、貫通穴3dは、外側隔壁部9dに重なっている。この場合であっても、羽根車3を回転させてポンプ室11の空気抜きを行ったときに、駆動用磁石16および磁石保持部材17と外側隔壁部9dとの間に溜まる空気、および、環状隔壁部9fと羽根形成部3bとの間に溜まる空気が貫通穴3dから抜けやすくなる。
また、上述した形態において、内側隔壁部9eの内周面と環状隔壁部9fの下面との境界に内側傾斜面9kが形成されていなくても良い。この場合には、上下方向から見たときに、貫通穴3eは、内側隔壁部9eに重なっている。この場合であっても、羽根車3を回転させてポンプ室11の空気抜きを行ったときに、内側隔壁部9eの内周側に溜まる空気、および、環状隔壁部9fと羽根形成部3bとの間に溜まる空気が貫通穴3eから抜けやすくなる。
上述した形態において、モータ2は、固定軸18に代えて、羽根車3が固定される回転軸を備えていても良い。この場合の回転軸は、羽根車3およびロータ6の回転中心となる回転中心軸である。また、上述した形態において、インサート成形によって、羽根車3と磁石保持部材17とが一体化されていても良い。また、上述した形態において、羽根形成部3bに形成される貫通穴3dの数は1個であっても良いし、羽根形成部3bに形成される貫通穴3eの数は1個であっても良い。
1 ポンプ装置
2 モータ
3 羽根車
3a 軸受部
3b 羽根形成部
3c 羽根部
3d 貫通穴(第1貫通穴)
3e 貫通穴(第2貫通穴)
3f 連通溝
3g 環状突出部
3h 突起部
6 ロータ
7 ステータ
9a 隔壁
9d 外側隔壁部
9e 内側隔壁部
9f 環状隔壁部
9j 外側傾斜面
9k 内側傾斜面
9p 環状隔壁部の外側端
9r 環状隔壁部の内側端
10a 吸込口
10b 吐出口
11 ポンプ室
16 駆動用磁石
17 磁石保持部材
18 固定軸(回転中心軸)
20 スラスト軸受
Z 回転中心軸の軸方向
Z1 第2方向
Z2 第1方向

Claims (7)

  1. ロータおよびステータを有するモータと、前記ロータに固定され前記モータの動力で回転する羽根車とを備え、
    前記ロータおよび前記羽根車は、吸込口から吸い込まれた液体が吐出口に向かって通過するポンプ室の内部に配置され、
    前記ステータは、前記ポンプ室の外部に配置され、
    前記モータは、前記ポンプ室の一部を画定するとともに、前記ロータおよび前記羽根車と、前記ステータとの間に配置され、前記ロータおよび前記羽根車と、前記ステータとを隔てる隔壁を備え、
    前記ロータは、前記ステータの外周側に配置される駆動用磁石と、前記駆動用磁石が内周面に固定される円筒状の磁石保持部材とを備え、
    円筒状に形成される前記磁石保持部材の軸方向は、前記ロータおよび前記羽根車の回転中心となる回転中心軸の軸方向と一致しており、
    前記回転中心軸の軸方向の一方を第1方向とし、第1方向の反対方向を第2方向とすると、
    前記羽根車は、前記磁石保持部材の第1方向端に固定されて前記磁石保持部材の第1方向端を塞ぐ円板状の羽根形成部と、前記羽根形成部の第1方向側の面から第1方向側に突出する複数の羽根部とを備え、
    前記隔壁は、前記ステータの外周側かつ前記駆動用磁石の内周側に配置される筒状の外側隔壁部と、前記ステータの内周側に配置される筒状の内側隔壁部と、前記外側隔壁部の第1方向端と前記内側隔壁部の第1方向端とを繋ぐとともに前記羽根形成部の第2方向側の面に対向する環状の環状隔壁部とを備え、
    前記羽根形成部には、前記回転中心軸の軸方向から見たときに前記ロータの径方向における前記環状隔壁部の外側端に重なるとともに前記羽根形成部を貫通する第1貫通穴と、前記回転中心軸の軸方向から見たときに前記ロータの径方向における前記環状隔壁部の内側端に重なるとともに前記羽根形成部を貫通する第2貫通穴とが形成されていることを特徴とするポンプ装置。
  2. 前記外側隔壁部の外周面と前記環状隔壁部の第1方向側の面との境界には、前記外側隔壁部の外周面と前記環状隔壁部の第1方向側の面とを繋ぐ凸曲面である外側凸曲面、または、前記外側隔壁部の外周面と前記環状隔壁部の第1方向側の面とを繋ぐ傾斜面である外側傾斜面が形成され、
    前記回転中心軸の軸方向から見たときに、前記第1貫通穴は、前記外側凸曲面または前記外側傾斜面の、前記ロータの径方向の内側端に重なっていることを特徴とする請求項1記載のポンプ装置。
  3. 前記内側隔壁部の内周面と前記環状隔壁部の第1方向側の面との境界には、前記内側隔壁部の内周面と前記環状隔壁部の第1方向側の面とを繋ぐ凸曲面である内側凸曲面、または、前記内側隔壁部の内周面と前記環状隔壁部の第1方向側の面とを繋ぐ傾斜面である内側傾斜面が形成され、
    前記回転中心軸の軸方向から見たときに、前記第2貫通穴は、前記内側凸曲面または前記内側傾斜面の、前記ロータの径方向の外側端に重なっていることを特徴とする請求項1または2記載のポンプ装置。
  4. 複数の前記羽根部は、前記羽根形成部の周方向に配列され、
    前記第1貫通穴および前記第2貫通穴は、前記羽根形成部の周方向における前記羽根部の間のそれぞれに形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のポンプ装置。
  5. 前記回転中心軸は、前記羽根車を回転可能に支持する固定軸であり、
    前記羽根車は、前記回転中心軸が挿通される円筒状の軸受部を備え、
    前記軸受部の第1方向側の端面は、スラスト軸受に対向し、
    前記軸受部の第1方向側の端面には、前記軸受部の内周面から外周面に通じるとともに第2方向側に向かって窪む連通溝が形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のポンプ装置。
  6. 前記羽根形成部の第2方向側の面には、前記磁石保持部材の内周側に配置されるとともに第2方向側に突出して前記駆動用磁石の第1方向側の端面に接触する複数の突起部が形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のポンプ装置。
  7. 前記羽根形成部の第2方向側の面には、前記磁石保持部材の内周側に配置されるとともに第2方向側に突出する円環状の環状突出部が形成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のポンプ装置。
JP2018023704A 2018-02-14 2018-02-14 ポンプ装置 Active JP7048341B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018023704A JP7048341B2 (ja) 2018-02-14 2018-02-14 ポンプ装置
CN201910080053.1A CN110159544B (zh) 2018-02-14 2019-01-28 泵装置
CN201920143591.6U CN209494723U (zh) 2018-02-14 2019-01-28 泵装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018023704A JP7048341B2 (ja) 2018-02-14 2018-02-14 ポンプ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019138254A true JP2019138254A (ja) 2019-08-22
JP7048341B2 JP7048341B2 (ja) 2022-04-05

Family

ID=67645311

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018023704A Active JP7048341B2 (ja) 2018-02-14 2018-02-14 ポンプ装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7048341B2 (ja)
CN (2) CN209494723U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7373327B2 (ja) 2019-09-10 2023-11-02 ニデックインスツルメンツ株式会社 ポンプ装置

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7048341B2 (ja) * 2018-02-14 2022-04-05 日本電産サンキョー株式会社 ポンプ装置
JP2022020102A (ja) * 2020-07-20 2022-02-01 日本電産サンキョー株式会社 ポンプ装置
JP2022062796A (ja) * 2020-10-09 2022-04-21 日本電産サンキョー株式会社 ポンプ装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008057484A (ja) * 2006-09-01 2008-03-13 Nippon Keiki Works Ltd 遠心ポンプ用羽根車及びそれを利用した遠心ポンプ
JP2008163952A (ja) * 2008-03-06 2008-07-17 Sanyo Denki Co Ltd 電動ポンプ
JP2009002245A (ja) * 2007-06-21 2009-01-08 Panasonic Electric Works Co Ltd 遠心ポンプ及びこれを備えた液体供給装置
JP2011153549A (ja) * 2010-01-26 2011-08-11 Nidec Sankyo Corp ポンプ装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10331789A (ja) * 1997-06-03 1998-12-15 Tec Corp 電動ポンプ
JP2006283682A (ja) * 2005-04-01 2006-10-19 Kps Kogyo Kk Dcモータポンプ、およびこれを用いたジェットバス
JP2007285217A (ja) * 2006-04-18 2007-11-01 Matsushita Electric Works Ltd ポンプ及び液体供給装置
CN102155432A (zh) * 2010-02-11 2011-08-17 浙江三花股份有限公司 一种液体排出装置
JP7048341B2 (ja) * 2018-02-14 2022-04-05 日本電産サンキョー株式会社 ポンプ装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008057484A (ja) * 2006-09-01 2008-03-13 Nippon Keiki Works Ltd 遠心ポンプ用羽根車及びそれを利用した遠心ポンプ
JP2009002245A (ja) * 2007-06-21 2009-01-08 Panasonic Electric Works Co Ltd 遠心ポンプ及びこれを備えた液体供給装置
JP2008163952A (ja) * 2008-03-06 2008-07-17 Sanyo Denki Co Ltd 電動ポンプ
JP2011153549A (ja) * 2010-01-26 2011-08-11 Nidec Sankyo Corp ポンプ装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7373327B2 (ja) 2019-09-10 2023-11-02 ニデックインスツルメンツ株式会社 ポンプ装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN110159544B (zh) 2021-02-09
JP7048341B2 (ja) 2022-04-05
CN110159544A (zh) 2019-08-23
CN209494723U (zh) 2019-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2019138254A (ja) ポンプ装置
JP5943291B2 (ja) 軸受装置および送風ファン
JP6367875B2 (ja) 回転電機のロータ構造
JP2013015038A (ja) ファン
US9768651B2 (en) Motor with thrust bearing
JP2019112998A (ja) 送風機
JP2013204784A (ja) 軸受装置および送風ファン
JP5385325B2 (ja) ブラシレスモータ及び送風ファン
JP7208774B2 (ja) ポンプ装置
JP5927432B2 (ja) モータおよびそれを備えたポンプ
KR20120084969A (ko) 자계 부상형 수중 모터펌프
US8836189B2 (en) Spindle motor having lubricant filled bearing clearance
JP2010124647A (ja) モータ、ファン、モータの製造方法、及びファンの製造方法
JP6103883B2 (ja) 電動ポンプ
JP2009180294A (ja) 動圧軸受式モータ
JP6305205B2 (ja) マグネットロータ式モータ及び当該モータを含むポンプ
JP6479127B2 (ja) 真空ポンプ
JP6351819B1 (ja) 回転装置
JP2019138255A (ja) ポンプ装置
US20190249672A1 (en) Pump device
JP2021046794A (ja) ポンプ装置
JP6843627B2 (ja) ファン装置およびその製造方法
JP2007170199A (ja) ポンプ
JP2021042706A (ja) ポンプ装置
JP2019138296A (ja) ポンプ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210113

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211118

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220105

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220303

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220324

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7048341

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150